JP4853888B2 - 置換オクタノイルアミドの調製方法 - Google Patents

置換オクタノイルアミドの調製方法 Download PDF

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Description

【0001】
本発明は、2(S),4(S),5(S),7(S)−2,7−ジアルキル−4−ヒドロキシ−5−アミノ−8−アリールオクタノイルアミド及びその生理学的に許容しうる塩の調製のための立体特異的方法ならびに多段法における中間体として使用される新規な化合物に関する。
【0002】
EP−A−0678503には、レニン阻害性を示し、薬学的調製物中で抗高血圧剤として使用することができるδ−アミノ−γ−ヒドロキシ−ω−アリール−アルカンカルボキサミドが記載されている。記載された製造手順は、工程数及び収率に関して不満足であり、工業的プロセスには適さない。また、これらの方法の欠点は、得ることができる純粋なジアステレオマーの全収率が低すぎることである。
【0003】
驚くことに今、2,7−ジアルキル−8−アリール−4−オクテン酸アミドの二重結合を、ラクトン化の下、5位置でハロゲン化すると同時に4位置でヒドロキシル化し、カルボキサミドの形成中にラクトン環をアミンで開裂させたのち、必要ならばヒドロキシ基の保護ののちヒドロキシ基をアジドで置換し、得られた化合物をラクトン化し、ラクトンをアミド化したのち、アジド基をアミン基に転換するならば、これらのアルカンカルボキサミドを高収率かつ高純度で調製することができ、選択的に純粋なジアステレオマーが得られるということがわかった。
【0004】
本発明の第一の目的は、式I
【0005】
【化11】
Figure 0004853888
【0006】
(式中、
1及びR2は、互いに独立して、H、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロゲンアルキル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6アルコキシ−C1〜C6アルキル又はC1〜C6アルコキシ−C1〜C6アルキルオキシであり、R3は、C1〜C6アルキルであり、R4は、C1〜C6アルキルであり、R5は、C1〜C6アルキル、C1〜C6ヒドロキシアルキル、C1〜C6アルコキシ−C1〜C6アルキル、C1〜C6アルカノイルオキシ−C1〜C6アルキル、C1〜C6アミノアルキル、C1〜C6アルキルアミノ−C1〜C6アルキル、C1〜C6ジアルキルアミノ−C1〜C6アルキル、C1〜C6アルカノイルアミド−C1〜C6アルキル、HO(O)C−C1〜C6アルキル、C1〜C6アルキル−O−(O)C−C1〜C6アルキル、H2N−C(O)−C1〜C6アルキル、C1〜C6アルキル−HN−C(O)−C1〜C6アルキル又は(C1〜C6アルキル)2N−C(O)−C1〜C6アルキルである)
の化合物及びその生理学的に許容しうる塩を調製するための、
a)式II
【0007】
【化12】
Figure 0004853888
【0008】
の化合物を式R5−NH2のアミンと反応させて式III
【0009】
【化13】
Figure 0004853888
【0010】
の化合物を形成し、
b)式IIIの化合物のアジド基をアミン基に還元し、必要ならば塩形成酸の添加によって式Iの化合物を単離することを含む方法であって、
c)式IV
【0011】
【化14】
Figure 0004853888
【0012】
(式中、Xは、Cl、Br又はIである)
の化合物をアミンと反応させて式V
【0013】
【化15】
Figure 0004853888
【0014】
(式中、R6は、アミノ基である)
のカルボキサミドを形成し、
d1)式Vの化合物をアジド化して式VI
【0015】
【化16】
Figure 0004853888
【0016】
の化合物を形成するか、又は
d2)式Vの化合物のヒドロキシル基を保護し、得られる式VII
【0017】
【化17】
Figure 0004853888
【0018】
(式中、Sは、保護基である)
の化合物をアジド化して式VIII
【0019】
【化18】
Figure 0004853888
【0020】
の化合物を形成し、
e)式VI又はVIIIの化合物を酸の存在でラクトン化して式IIの化合物を形成することによる式IIの化合物の調製を含む方法である。
【0021】
アルキルとして、R1及びR2は、直鎖状であっても分岐鎖状であってもよく、好ましくは、C原子1〜4個を含むことができる。例は、メチル、エチル、n−及びイソプロピル、n−、イソ及びtert−ブチル、ペンチルならびにヘキシルである。
【0022】
ハロゲンアルキルとして、R1及びR2は、直鎖状であっても分岐鎖状であってもよく、好ましくは、C原子1〜4個、特にC原子1又は2個を含むことができる。例は、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、2−クロロエチル及び2,2,2−トリフルオロエチルである。
【0023】
アルコキシとして、R1及びR2は、直鎖状であっても分岐鎖状であってもよく、好ましくは、C原子1〜4個を含むことができる。例は、メトキシ、エトキシ、n−及びイソプロピルオキシ、n−、イソ及びtert−ブチルオキシ、ペンチルオキシならびにヘキシルオキシである。
【0024】
アルコキシアルキルとして、R1及びR2は、直鎖状であっても分岐鎖状であってもよい。アルコキシ基は、好ましくは、C原子1〜4個、特に1又は2個を含み、アルキル基は、好ましくは、C原子1〜4個を含む。例は、メトキシメチル、1−メトキシエタ−2−イル、1−メトキシプロパ−3−イル、1−メトキシブタ−4−イル、メトキシペンチル、メトキシヘキシル、エトキシメチル、1−エトキシエタ−2−イル、1−エトキシプロパ−3−イル、1−エトキシブタ−4−イル、エトキシペンチル、エトキシヘキシル、プロピルオキシメチル、ブチルオキシメチル、1−プロピルオキシエタ−2−イル及び1−ブチルオキシエタ−2−イルである。
【0025】
1〜C6アルコキシ−C1〜C6アルキルオキシとして、R1及びR2は、直鎖状であっても分岐鎖状であってもよい。アルコキシ基は、好ましくは、C原子1〜4個、特に1又は2個を含み、アルキルオキシ基は、好ましくは、C原子1〜4個を含む。例は、メトキシメチルオキシ、1−メトキシエタ−2−イルオキシ、1−メトキシプロパ−3−イルオキシ、1−メトキシブタ−4−イルオキシ、メトキシペンチルオキシ、メトキシヘキシルオキシ、エトキシメチルオキシ、1−エトキシエタ−2−イルオキシ、1−エトキシプロパ−3−イルオキシ、1−エトキシブタ−4−イルオキシ、エトキシペンチルオキシ、エトキシヘキシルオキシ、プロピルオキシメチルオキシ、ブチルオキシメチルオキシ、1−プロピルオキシエタ−2−イルオキシ及び1−ブチルオキシエタ−2−イルオキシである。
【0026】
好ましい実施態様では、R1は、メトキシ−又はエトキシ−C1〜C4アルキルオキシであり、R2は、好ましくは、メトキシ又はエトキシである。特に好ましいものは、R1が1−メトキシプロパ−3−イルオキシであり、R2がメトキシである式Iの化合物である。
【0027】
アルキルとして、R3及びR4は、直鎖状であっても分岐鎖状であってもよく、好ましくは、C原子1〜4個を含むことができる。例は、メチル、エチル、n−及びイソプロピル、n−、イソ及びtert−ブチル、ペンチルならびにヘキシルである。好ましい実施態様では、式Iの化合物におけるR3及びR4はいずれもイソプロピルである。
【0028】
アルキルとして、R5は、直鎖状であっても分岐鎖状であってもよく、好ましくは、C原子1〜4個を含むことができる。アルキルの例は、本明細書で先に挙げたものである。メチル、エチル、n−及びイソプロピル、n−、イソ−及びtert−ブチルが好ましい。
【0029】
1〜C6ヒドロキシアルキルとして、R5は、直鎖状であっても分岐鎖状であってもよく、好ましくは、C原子2〜6個を含むことができる。いくつかの例は、2−ヒドロキシエタ−1−イル、2−ヒドロキシプロパ−1−イル、3−ヒドロキシプロパ−1−イル、2−、3−もしくは4−ヒドロキシブタ−1−イル、ヒドロキシペンチル及びヒドロキシヘキシルである。
【0030】
1〜C6アルコキシ−C1〜C6アルキルとして、R5は、直鎖状であっても分岐鎖状であってもよい。アルコキシ基は、好ましくは、C原子1〜4個を含み、アルキル基は、好ましくは、C原子2〜4個を含む。いくつかの例は、2−メトキシエタ−1−イル、2−メトキシプロパ−1−イル、3−メトキシプロパ−1−イル、2−、3−もしくは4−メトキシブタ−1−イル、2−エトキシエタ−1−イル、2−エトキシプロパ−1−イル、3−エトキシプロパ−1−イル及び2−、3−もしくは4−エトキシブタ−1−イルである。
【0031】
1〜C6アルカノイルオキシ−C1〜C6アルキルとして、R5は、直鎖状であっても分岐鎖状であってもよい。アルカノイルオキシ基は、好ましくは、C原子1〜4個を含み、アルキル基は、好ましくは、C原子2〜4個を含む。いくつかの例は、ホルミルオキシメチル、ホルミルオキシエチル、アセチルオキシエチル、プロピオニルオキシエチル及びブチロイルオキシエチルである。
【0032】
1〜C6アミノアルキルとして、R5は、直鎖状であっても分岐鎖状であってもよく、好ましくは、C原子2〜4個を含むことができる。いくつかの例は、2−アミノエチル、2−もしくは3−アミノプロパ−1−イル及び2−、3−もしくは4−アミノブタ−1−イルである。
【0033】
1〜C6アルキルアミノ−C1〜C6アルキル及びC1〜C6ジアルキルアミノ−C1〜C6アルキルとして、R5は、直鎖状であっても分岐鎖状であってもよい。アルキルアミノ基は、好ましくは、C1〜C4アルキル基を含み、アルキル基は、好ましくは、C原子2〜4個を含む。いくつかの例は、2−メチルアミノエタ−1−イル、2−ジメチルアミノエタ−1−イル、2−エチルアミノエタ−1−イル、2−エチルアミノエタ−1−イル、3−メチルアミノプロパ−1−イル、3−ジメチルアミノプロパ−1−イル、4−メチルアミノブタ−1−イル及び4−ジメチルアミノブタ−1−イルである。
【0034】
1〜C6アルカノイルアミド−C1〜C6アルキルとして、R5は、直鎖状であっても分岐鎖状であってもよい。アルカノイル基は、好ましくは、C原子1〜4個を含み、アルキル基は、好ましくは、C原子1〜4個を含む。いくつかの例は、2−ホルムアミドエタ−1−イル、2−アセトアミドエタ−1−イル、3−プロピオニルアミドエタ−1−イル及び4−ブチロイルアミドエタ−1−イルである。
【0035】
HO(O)C−C1〜C6アルキルとして、R5は、直鎖状であっても分岐鎖状であってもよく、アルキル基は、好ましくは、C原子2〜4個を含む。いくつかの例は、カルボキシメチル、カルボキシエチル、カルボキシプロピル及びカルボキシブチルである。
【0036】
1〜C6アルキル−O−(O)C−C1〜C6アルキルとして、R5は、直鎖状であっても分岐鎖状であってもよく、アルキル基は、好ましくは、互いに独立して、C原子1〜4個を含む。いくつかの例は、メトキシカルボニルメチル、2−メトキシカルボニルエタ−1−イル、3−メトキシカルボニルプロパ−1−イル、4−メトキシカルボニルブタ−1−イル、エトキシカルボニルメチル、2−エトキシカルボニルエタ−1−イル、3−エトキシカルボニルプロパ−1−イル及び4−エトキシカルボニルブタ−1−イルである。
【0037】
2H−C(O)−C1〜C6アルキルとして、R5は、直鎖状であっても分岐鎖状であってもよく、アルキル基は、好ましくは、C原子2〜6個を含む。いくつかの例は、カルバミドメチル、2−カルバミドエタ−1−イル、2−カルバミド−2,2−ジメチルエタ−1−イル、2−もしくは3−カルバミドプロパ−1−イル、2−、3−もしくは4−カルバミドブタ−1−イル、3−カルバミド−2−メチルプロパ−1−イル、3−カルバミド−1,2−ジメチルプロパ−1−イル、3−カルバミド−3−メチルプロパ−1−イル、3−カルバミド−2,2−ジメチルプロパ−1−イル、2−、3−、4−もしくは5−カルバミドペンタ−1−イル、4−カルバミド−3,3−もしくは−2,2−ジメチルブタ−1−イルである。
【0038】
1〜C6アルキル−HN−C(O)−C1〜C6アルキル又は(C1〜C6アルキル)2N−C(O)−C1〜C6アルキルとして、R5は、直鎖状であっても分岐鎖状であってもよく、NH−アルキル基は、好ましくは、C原子1〜4個を含み、アルキル基は、好ましくは、C原子2〜6個を含む。例は、N原子が1又は2個のメチル、エチル、プロピル又はブチルで置換されている、本明細書で先に定義したカルバミドアルキル基である。
【0039】
好ましい式Iの化合物のサブグループは、R1がC1〜C4アルコキシ又はC1〜C4アルコキシ−C1〜C4アルキルオキシであり、R2がC1〜C4アルコキシであり、R3がC1〜C4アルキルであり、R4がC1〜C4アルキルであり、R5が、必要ならばNで一置換されているか、N−ジ−C1〜C4アルキルで置換されているH2NC(O)−C1〜C6アルキルであるサブグループである。
【0040】
さらに好ましい式Iの化合物のサブグループは、R1がメトキシ−C2〜C4アルキルオキシであり、R2がメトキシ又はエトキシであり、R3がC2〜C4アルキルであり、R4がC2〜C4アルキルであり、R5がH2NC(O)−C1〜C6アルキルであるサブグループである。
【0041】
特に好ましい式Iの化合物は、R1が3−メトキシ−プロパ−3−イルオキシであり、R2がメトキシであり、R3及びR4が1−メチルエタ−1−イルであり、R5がH2NC(O)−〔C(CH32〕−CH2−である化合物である。
【0042】
アミノ基として、R6は、−NH2、第一級及び好ましくは第二級アミノであってもよく、アミノ基は、C原子1〜20個、好ましくは2〜12個を含む。アミノ基は、好ましくは、式−N(R72に対応する(式中、R7は、C1〜C4アルキル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フェニル又はベンジルであるか、両方のR7がいっしょになってテトラメチレン、ペンタメチレン又は3−オキサペンチレンである)。R7の好ましい例は、メチル、エチル、n−プロピル及びn−ブチルである。
【0043】
式VII及びVIIIの化合物における保護基Sは、好ましくは、C原子1〜12個、好ましくは1〜8個を含むことができるアシル基である。いくつかの例は、ホルミル、アセチル、プロピオニル及びブチロイルである。アセチルが特に好ましい。
【0044】
個々の工程は、溶媒の存在で実施することができる。適当な溶媒は、水及び有機溶媒、特に、少なくとも二つの溶媒の混合物として使用することもできる極性有機溶媒である。溶媒の例は、炭化水素(石油エーテル、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン)、ハロゲン化炭化水素(ジクロロメタン、クロロホルム、テトラクロロエタン、クロロベンゼン)、エーテル(ジエチルエーテル、ジブチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチル又はジエチルエーテル)、炭酸エステル及びラクトン(酢酸メチル、酢酸エチル、プロピオン酸メチル、バレロラクトン)、N,N−置換カルボキサミド及びラクタム(ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン)、ケトン(アセトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン)、スルホキシド及びスルホン(ジメチルスルホキシド、ジメチルスルホン、テトラメチレンスルホン)、アルコール(メタノール、エタノール、n−もしくはイソプロパノール、n−、イソもしくはtert−ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、シクロヘキサンジオール、ヒドロキシメチルもしくはジヒドロキシメチルシクロヘキサン、ベンジルアルコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロパンジオール、ブタンジオール、エチレングリコールモノメチルもしくはモノエチルエーテル及びジエチレングリコールモノメチルもしくはモノエチルエーテル、ニトリル(アセトニトリル、プロピオニトリル)、第三級アミン(トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン及びトリブチルアミン、ピリジン、N−メチルピロリジン、N−メチルピペラジン、N−メチルモルホリン)ならびに有機酸(酢酸、ギ酸)である。
【0045】
工程a)
式IIの化合物を化合物R5NH2と反応させてラクトン環を開裂させることによって式IIIの化合物を形成する反応は、好都合には、活性化された炭酸エステル又はカルボキサミドを形成することができるアルコール又はアミンの存在下で実施される。このような化合物は周知である。これらは、2−ヒドロキシピリジン、N−ヒドロキシカルボキサミド及びイミドならびにカルボキシミド(N−ヒドロキシスクシンイミド)であることができる。有機溶媒が溶媒として使用され、第三級アミン、たとえばトリメチルアミン又はトリエチルアミンが有利である。反応温度は、たとえば、約40℃〜150℃、好ましくは50℃〜120℃の範囲であることができる。
【0046】
工程b)
式IIIの化合物におけるアジド基のアミン基への還元は、そのもの公知の方法(Chemical Reviews, Vol. 88 (1988), pages 298 to 317を参照)で、たとえば、金属水素化物を使用して実施するか、より好都合には、均質触媒(Wilkinson触媒)もしくは不均質触媒、たとえばラネーニッケル又は貴金属触媒、たとえば白金もしくはパラジウム(必要ならば支持体、たとえば炭に担持)の存在下で水素を使用する接触法を使用して実施する。水素化はまた、必要ならば相転移条件下で接触的に、たとえばギ酸アンモニウムを水素供与体として使用して実施することもできる。有機溶媒を使用することが有利である。反応温度は、たとえば約0℃〜200℃、好ましくは10℃〜100℃の範囲であることができる。水素化は、常圧で実施することもできるし、たとえば100バールまで、好ましくは50バールまでの高圧で実施することもできる。
【0047】
式Iの化合物は、そのもの公知の方法で、一塩基性又は多塩基性の無機酸又は有機酸による処理により、付加塩に転換することができる。ヘミフマル酸塩が好ましい。
【0048】
工程c)
カルボキサミドを形成するためのハロラクトンとアミンとの反応は、有利には、有機溶媒、たとえばハロゲン化炭化水素(クロロホルム、ジクロロメタン)中で実施する。反応温度は、たとえば約−30℃〜80℃、好ましくは−20℃〜50℃の範囲であることができる。アミンは、好都合には塩、たとえばハロゲン化物として使用する。塩化ジメチルアンモニウムを使用することが好ましい。反応は、好ましくは、少なくとも等モル量のハロゲン化アルキルアルミニウム、たとえば塩化ジアルキルアルミニウム(塩化ジメチル又はジエチルアルミニウム)の存在下で実施する。加水分解処理ののち、カルボキサミドを抽出によって単離し、クロマトグラフィーによって精製することができる。ステレオ選択性は高く、収率は70%以上にもなることができる。
【0049】
工程d1)
ハロゲンXは、工程c)で記載したようにして得られる式Vのカルボキサミド中のアジドで直接置換することができる。適当なアジ化剤は、たとえば、金属アジ化物、特にアルカリ土類金属アジ化物及びアルカリ金属アジ化物ならびにアジ化シリルである。特に好ましいアジ化剤は、アジ化リチウム、アジ化ナトリウム及びアジ化カリウムである。反応は、有機溶媒、たとえばN−アルキル化ラクタム、たとえばN−メチルピロリドン又は1,3−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2(1H)−ピリミドン(DMPU)中で実施することができる。反応温度は、たとえば約20℃〜150℃、好ましくは20℃〜120℃の範囲であることができる。相転移触媒の使用を含むことが好都合であるかもしれない。より広い意味で、好ましくは少なくとも等モル量の塩基、特に第三級アミンの存在下で反応を実施することが有利である。これらの第三級アミンは、同時に溶媒としても働くことができる。アジ化物の調製及び合成使用は、たとえば、E. F. V. Scrivenにより、Chemical Reviews, Vol. 88 (1988), pages 298 to 317に記載されている。ヒドロキシル基の非存在による二次反応の結果として、非最適化反応における収率はあまり高くなく、約30%以上であることができる。
【0050】
工程d2)
したがって、式VIの化合物においてアジ化に対してヒドロキシル基を好ましくはアシル基で保護することが非常に有利であることがわかった。このためには、式Vの化合物をアシル化剤、たとえばカルボン酸無水物、たとえば無水酢酸又はカルボン酸ハロゲン化物、たとえば塩化アセチルと反応させる。反応は、溶媒を用いて実施することもできるし、溶媒を用いずに実施することもできる。反応温度は、−20〜80℃であることができる。反応は、好都合には塩基、たとえば第三級アミンの存在下で実施する。第三級アミンの例は、トリアルキルアミン(トリメチルアミン、トリエチルアミン)、N−アルキル化環式アミン(N−アルキルピロリジン)、ジアルキルアミノピリジン(ジメチルアミノピリジン)及びピリジンである。加水分解処理ののち、保護されたカルボキサミドを抽出によって単離し、クロマトグラフィーによって精製することができる。収率は一般に90%を超える。
【0051】
そして、工程d1)に記載したようにしてアジ化を実施することができる。収率は、工程d1)に記載した直接アジ化を用いる場合よりも実質的に高く、非最適化工程d2)で75%を超える。
【0052】
工程e)
式IIの化合物を形成するための式VI又はVIIIの化合物のラクトン化は、好都合には、−20〜100℃の温度で、溶媒、たとえばアルコール(メタノール、エタノール又はプロパノール)又は炭化水素(ベンゼン、トルエン又はキシレン)の存在下で実施する。無機酸及び有利には有機酸、特に鉱酸、たとえば塩酸、臭化水素酸又は硫酸、スルホン酸及びカルボン酸を使用する。式IIのアジドラクトンは、たとえば、有機溶媒を用いる抽出によって単離することができる。また、この工程で所望の立体異性体が90%以上の高い収率で形成される。
【0053】
本発明の方法を使用して調製されるいくつかの中間体は新規であり、本発明のさらなる目的を表す。
【0054】
したがって、本発明のさらなる目的は、式IX
【0055】
【化19】
Figure 0004853888
【0056】
(式中、
Xは、ハロゲンであり、R1及びR2は、互いに独立して、H、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロゲンアルキル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6アルコキシ−C1〜C6アルキル又はC1〜C6アルコキシ−C1〜C6アルキルオキシであり、R3は、C1〜C6アルキルであり、R4は、C1〜C6アルキルであり、R6は、アミノ基であり、R8は、保護基又は水素である)
の化合物である。
【0057】
本発明のさらなる目的は、式IXa
【0058】
【化20】
Figure 0004853888
【0059】
(式中、R1及びR2は、互いに独立して、H、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロゲンアルキル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6アルコキシ−C1〜C6アルキル又はC1〜C6アルコキシ−C1〜C6アルキルオキシであり、R3は、C1〜C6アルキルであり、R4は、C1〜C6アルキルであり、R6は、アミノ基であり、R8は、保護基又は水素である)
の化合物である。
【0060】
式IX及びIXaの化合物中の残基X、R1、R2、R3、R4、R6及びR8に関して、本明細書で先に記した具体例及び好ましい例が当てはまる。
【0061】
式IVの化合物は、第一工程で、式X
【0062】
【化21】
Figure 0004853888
【0063】
の化合物を、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の存在下で、式IX
【0064】
【化22】
Figure 0004853888
【0065】
(式中、R1〜R4は、好ましい例を含め、本明細書で先に定義したとおりであり、Yは、Cl、Br又はIであり、Zは、Cl、Br又はIであり(Y及びZは、好ましくはBr、特にClである)、R9がC1〜C6アルキルであり、R10がC1〜C6アルキル又はC1〜C6アルコキシであるか、R9とR10とがいっしょになって、必要ならばC1〜C4アルキル、フェニル又はベンジルで置換されているテトラメチレン、ペンタメチレン、3−オキサ−1,5−ペンチレン又は−CH2CH2O−C(O)−である)
の化合物と反応させて式XII
【0066】
【化23】
Figure 0004853888
【0067】
(式中、
9がC1〜C6アルキルであり、R10がC1〜C6アルキル又はC1〜C6アルコキシであるか、R9とR10とがいっしょになって、必要ならばC1〜C4アルキル、フェニル又はベンジルで置換されているテトラメチレン、ペンタメチレン、3−オキサ−1,5−ペンチレン又は−CH2CH2O−C(O)−である)
の化合物を形成することによって得ることができる。
【0068】
アルキルとして、式XIIにおけるR9及びR10は、直鎖状であっても分岐鎖状であってもよく、好ましくはC1〜C4アルキル、たとえばメチル又はエチルである。アルコキシとしてのR10は、好ましくは直鎖状であることができ、好ましくはC1〜C4アルコキシ、たとえばメトキシ又はエトキシである。R9とR10とがいっしょになって好ましくはテトラメチレン、−CH2CH2−O−C(O)−又は−CH(CH265)CH2−O−C(O)−である。
【0069】
溶媒としてのエーテル、たとえばテトラヒドロフラン又はジオキサン中、触媒量の可溶性金属錯体、たとえば鉄錯体、たとえば鉄アセトニルアセテートの存在で、金属錯体を安定化させる等モル量を超える溶媒、たとえばn−メチルピロリドンの存在下におけるグリニャール試薬とハロゲン化アルケニルとのカップリングが、G. CahiezらによってSynthesis (1998), pp. 1199-1200に記載されている。反応温度は、たとえば−50〜80℃、好ましくは−20〜50℃であることができる。触媒量は、たとえば、式VIIの化合物に対して0.1〜20重量%であることができる。はじめに式VIの化合物をグリニャール化合物に転換し(たとえばマグネシウムで)、次に、式VIIの化合物、金属錯体及びn−メチルピロリドンの溶液を加えるように又はその逆のように反応を実施することが好都合である。
【0070】
金属錯体を安定化させる溶媒、たとえばn−メチルピロリドンの触媒量のみを使用するとき、有利であることがわかった。触媒量は、たとえば、式XI又はXIIの化合物に対して1〜10モル%、好ましくは1〜5モル%であることができる。
【0071】
ラセミ化合物又はエナンチオマーの形態の式Xの化合物は、公知であるか、類似した方法によって調製することができる。たとえば、R12フェニルアルデヒドをR3ジエトキシホスホリル酢酸エステルと反応させて2−R3−3−(R12フェニル)アクリル酸エステルを形成したのち、これらを水素化して対応するプロピオン酸エステルを形成し、エステル基を鹸化し、カルボン酸をアルコールに還元し、最後にヒドロキシル基をハロゲンで置換することができる。エナンチオマーは、カルボン酸のラセミ化合物をたとえばキニンで分割することによって、又は対応する炭酸エステルのラセミ化合物の酵素的分割によって得ることができる。詳細は例に記載されている。式VIの化合物の可能な不斉合成がEP−A−0678503に記載されている。
【0072】
ラセミ化合物又はエナンチオマーの形態の式XIの化合物は、式R4CH2COORの金属化炭酸エステル(たとえばリチウムイソ吉草酸エステル)をトランス−1,3−ハロゲンプロペンと反応させたのち、得られたカルボン酸をハロゲン化して酸ハロゲン化物を形成し、第二級アミンと反応させることによって調製することができる。金属化炭酸エステルとトランス−1,3−ハロゲンプロペンとのカップリングは、D. A. EvansによってAsymmetric Synthesis, Vol. 3, 1984 (Academic Press Inc.), pages 2-110に記載された方法にしたがって不斉的に実施することができる。エナンチオマーは、カルボン酸のラセミ化合物をたとえばシンコニジンで分割することによって、又は対応する炭酸エステルのラセミ化合物の酵素的分割によって得ることができる。
【0073】
第二の工程で、式XIIの化合物を、水及び必要ならば酸の存在下でハロゲン化剤と反応させて式IVの化合物を形成する。
【0074】
適当な塩素化、臭素化及びヨウ素化剤は、元素の臭素及びヨウ素、特にN−クロロ、N−ブロモ及びN−ヨードカルボキサミド及びジカルボキシミドである。好ましいものは、N−クロロ、N−ブロモ及びN−ヨードフタルイミドであり、特に、クロロ、N−ブロモ及びN−ヨードスクシンイミドならびに次亜塩素酸第三級ブチル及びN−ハロゲン化スルホンアミド及びスルホンイミド、たとえばクロラミンTである。反応を有機溶媒中で実施することが有利である。反応温度は、たとえば約−70℃〜周囲温度、好ましくは−30℃〜10℃であることができる。カルボキサミドは、有利には、無機酸又は有機酸、少なくとも等モル量の水の存在下でラクトン化し、水相溶性溶媒、たとえばテトラヒドロフラン又はジオキサンの存在で反応させる。適当な酸は、たとえば、ギ酸、酢酸、メタンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、トリフルオロメタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、H2SO4、H3PO4、ハロゲン化水素、酸性イオン交換樹脂及び固体担体に固定化された酸である。一般に、水を少なくとも等モル量で使用する。
【0075】
式IVのラクトンの選択により、そのもの複雑な化合物である式Iの化合物を収れん的で簡単な方法で調製することができ、これは、このエナンチオ選択的又はジアステレオ選択的な合成で特に当てはまる。全工程a)〜e)からの全収率は40%以上に達することができ、それが工業的応用を可能にする。
【0076】
以下の例が本発明をさらに詳細に説明する。
A)式Xの化合物の調製
【0077】
【化24】
Figure 0004853888
【0078】
例A1:
2R−〔4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)ベンジル〕−3−メチルブタン−1−オール〔EP0678503〕174g及び四塩化炭素1.3リットルの攪拌溶液を10℃に冷却した。トリオクチルホスフィン393mlを滴下したのち、反応溶液を周囲温度で16時間攪拌した。混合物を蒸発によって完全に濃縮し、残渣をジクロロメタン(3×)と水(1×)との間で抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過し、蒸発によって濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(SiO260F/酢酸エチル/ヘキサン1:9)によって精製し、結晶化(−50℃のヘキサン)ののち、標記化合物A5を白色固体として得た(152.3g、82%)。融点51〜52℃
【0079】
【表1】
Figure 0004853888
【0080】
B)式XIの化合物の調製
【0081】
【化25】
Figure 0004853888
【0082】
例B1:
ジイソプロピルアミン24.9ml及びテトラヒドロフラン240mlの攪拌溶液を−15℃に冷却し、1.6M n−ブチルリチウム溶液(ヘキサン中)100mlを10分間かけて加えた。溶液を−15℃で30分間攪拌したのち、30分かけて、テトラヒドロフラン80ml中イソ吉草酸エチル24.1mlの溶液を滴下した。この混合物を−15℃でさらに5分間攪拌したのち、トランス−1,3−ジクロロプロペン19.5g及びヨウ化ナトリウム2.4gを続けて加えた。反応混合物を周囲温度でさらに16時間攪拌したのち、10%塩化アンモニウム水溶液500mlを加えた。この混合物をジエチルエーテルで抽出し(3×)、有機相を水(1×)、0.1Mチオ硫酸ナトリウム溶液(1×)及びブライン(1×)で続けて洗浄した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発によって濃縮した。蒸留により、標記化合物B1を無色の油状物として得た(24.8g、76%)。
【0083】
【表2】
Figure 0004853888
【0084】
例B2:
B1 150.2g、エタノール500ml及び2N水酸化ナトリウム溶液500mlの溶液を還流させながら18時間攪拌した。エタノールを反応混合物から蒸発させ、水溶液を1N塩酸で酸性化し、ジエチルエーテル(3×)で抽出した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、蒸発によって濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO260F/ジクロロメタン/メタノール20:1)により、残渣から標記化合物B2をわずかにオレンジ色の油状物として得た(83.7g、65%)。
【0085】
【表3】
Figure 0004853888
【0086】
例B3:化合物B2のラセミ化合物分割
B2 5.0g、シンコニジン5.0g及びトリエチルアミン1.98mlをテトラヒドロフラン150mlに移し、還流させながら15分間攪拌した。油浴を除き、B3の塩との明澄な溶液にシンコニジンを接種した。攪拌を周囲温度で1時間継続したのち、氷冷しながらさらに1時間継続した。沈殿物をろ別し、氷冷アセトン25mlで二回洗浄したのち、真空中50℃で一定の重量に達するまで乾燥させた。B3の濃縮塩6.16g(46.3%)をシンコニジンを用いて得た。融点149℃。アセトンから二回再結晶したのち、B3の濃縮塩4.20g(31.6%)をシンコニジンを用いて得た。融点155℃。このようにして得られた塩をジエチルエーテル250mlと1N HCl 50mlとに分配した。水相を分別し、有機相をNaCl飽和溶液で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、真空中の蒸発によって濃縮した。濃縮化合物B3 1.58g(31.6%)を無色の油状物として得た。
【0087】
例B4:B3の不斉合成
a)テトラヒドロフラン0.58リットル中4S−ベンジル−3−(3−メチル−ブチリル)オキサゾリジン−2−オン290gの溶液を−78℃に冷却し、1Mリチウムヘキサメチルジシラジド1.14リットル(テトラヒドロフラン中)を65分かけて滴下した。混合物を−78℃でさらに1時間攪拌したのち、テトラヒドロフラン中トランス−1−クロロ−3−ヨードプロペンの調合溶液を加えた。温度を0℃まで上昇させ、攪拌をさらに20時間継続した。10%塩化アンモニウム溶液500mlを反応混合物に加えたのち、それをジエチルエーテルで抽出した(2×1リットル)。有機相を水洗し(1×1リットル)、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発によって濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO260F/酢酸エチル/ヘキサン5:1)により、残渣から標記化合物B5をわずかにオレンジ色の油状物として得た(582g、78%)。
【0088】
【表4】
Figure 0004853888
【0089】
化合物A3のラセミ化合物分割
ヨウ化ナトリウム266.1gを、テトラヒドロフラン0.58リットル中トランス−1,3−ジクロロプロペン184.7gの溶液に加え、この混合物を、光を排除しながら周囲温度で30分間攪拌した。混合物を明澄になるまでろ過し、ろ液を未処理状態で使用した。
【0090】
b)B4 155g、テトラヒドロフラン1.3リットル及び水0.44リットルを0℃で攪拌した溶液に30%過酸化水素溶液315mlを15分かけて滴下した。水酸化リチウム22.1gを反応混合物に加えたのち、冷却槽を除き、攪拌を0〜20℃で5時間継続した。反応混合物を再び0℃に冷却し、水1.4リットル中、亜硫酸ナトリウム350gの溶液を30分かけて滴下した。炭酸水素ナトリウムの添加によってpHを9.8に調節した。反応混合物を明澄になるまでろ過し、ろ液からテトラヒドロフランを蒸発させた。得られた水溶液をジクロロメタンで洗浄した(3×3リットル)。水性塩酸で水相のpHを3.0に調節したのち、ジクロロメタンで抽出した(3×2リットル)。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、ロータリーエバポレータでの蒸発によって濃縮した。蒸留により、残渣から標記化合物B3を無色の油状物として得た(142g、87%)。
【0091】
【表5】
Figure 0004853888
【0092】
例B4:
塩化オキサリル4.42mlを周囲温度でトルエン25ml中B3 4.54gの溶液に加えた。反応混合物を周囲温度で15分間攪拌したのち、N,N−ジメチルホルムアミド0.052mlを1分かけて加えた。反応混合物を環流まで加熱し、1時間攪拌した。反応溶液を蒸発によって濃縮し、残渣を蒸留した。標記化合物B4を無色の油状物として得た(4.43g、88%)。
【0093】
【表6】
Figure 0004853888
【0094】
例B5:
ジメチルアミン1.53g、ピリジン3.66ml及びジクロロメタン25mlの溶液を0℃に冷却したのち、ジクロロメタン25ml中B5 4.42gを0〜−10℃で滴下した。反応混合物を0℃でさらに2時間攪拌したのち、Rotavaporでの蒸発によって濃縮した。残渣をジエチルエーテル(2×)と2N塩酸(3×)、炭酸水素ナトリウム飽和溶液(1×)と飽和食塩水溶液とに分配した。、有機画分を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。残渣を蒸留し、標記化合物B6を無色の油状物として得た(4.13g、89%)。〔α〕25 D−7、3(c1、クロロホルム)
【0095】
【表7】
Figure 0004853888
【0096】
【化26】
Figure 0004853888
【0097】
例B6:
マグネシウム粉末10.7gとテトラヒドロフラン120mlとの混合物を60℃に加熱したのち、1,2−ジブロモエタン0.74mlを2分かけて加えた(目に見える発熱反応)。A1 34.6g、1,2−ジブロモエタン4.0ml及びテトラヒドロフラン320mlの溶液を62〜64℃で15分かけて滴下した。この混合物を還流させながらさらに30分間攪拌したのち、周囲温度まで冷ました。反応混合物をアルゴン下で明澄になるまでろ過し、得られたグリニャール溶液を、−5〜0℃で、テトラヒドロフラン200ml中B6 20.4g、N−メチルピロリドン0.240ml、鉄(III)アセチルアセトネート0.88gの溶液に10分かけて滴下した。反応混合物を0〜10℃でさらに15分間攪拌したのち、2N塩酸320mlを加えた。混合物をジエチルエーテルで抽出し(3×500ml)、有機相を水(1×400ml)及び塩化ナトリウム飽和水溶液(1×400ml)で続けて洗浄した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、ロータリーエバポレータで濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO260F/ジエチルエーテル/ヘキサン2:1)により、残渣から標記化合物B7をわずかに黄色を帯びた油状物として得た(36.2g、81%)。TLC Rt=0.09(ジエチルエーテル/ヘキサン2:1)
【0098】
【表8】
Figure 0004853888
【0099】
C)式IVの化合物の調製
例C1:
【0100】
【化27】
Figure 0004853888
【0101】
の調製
水3.85mlをB7 34.2g及びテトラヒドロフラン385mlの溶液に加え、この混合物を攪拌しながら0℃に冷却した。次に、42.5%o−リン酸1.03mlを10回、N−ブロモスクシンイミド1.5gを10回、3分ごとに交互に加えた。反応混合物を0℃でさらに90分間攪拌したのち、10分かけて、0℃に冷却した亜硫酸水素ナトリウム溶液に600mlに投入した。この混合物を0℃でさらに15分間攪拌したのち、ジエチルエーテルで抽出した(1×1リットル及び2×0.5リットル)。有機相を1N塩酸(1×0.6リットル)、水(1×0.6リットル)、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(1×0.6リットル)及びブライン(1×0.6リットル)で続けて洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ロータリーエバポレータでの蒸発によって濃縮した。結晶化(ジイソプロピルエーテル−ヘキサン1:2、−25℃)により、標記化合物C1を白色の晶出物として得た(27.5g、72%)。融点48〜49℃。TLC Rt=0.09(ジエチルエーテル/ヘキサン2:1)。〔α〕25 D=44.2(c1、クロロホルム)
【0102】
【表9】
Figure 0004853888
【0103】
D)式Vの化合物の調製
【0104】
【化28】
Figure 0004853888
【0105】
例D1:
塩酸ジメチルアミン6.52g及びジクロロメタン400mlの混合物を−4℃に冷却し、塩化ジエチルアルミニウム(トルエン中1.8M)44.8mlを10分かけて加えた。温度を20℃まで上昇させ、ジクロロメタン80ml中C1 20gの溶液を加え、この混合物を35℃でさらに18時間攪拌した。反応溶液を0℃に冷却したのち、0.5N冷温塩酸800mlに滴下しながら攪拌した。反応混合物をtert−ブチルメチルエーテル(2×250ml)で抽出し、得られた有機相を水(500ml)及び(濃縮水性食塩溶液(ブライン、200ml)で続けて洗浄した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、蒸発によって濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO260F/酢酸エチル/ヘキサン1:1)により、残渣から標記化合物D1をわずかに黄色を帯びた油状物として得た(19.0g、68%)。TLC Rt=0.16(酢酸エチル/ヘキサン1:1)
【0106】
【表10】
Figure 0004853888
【0107】
E)式VIIの化合物の調製
【0108】
【化29】
Figure 0004853888
【0109】
例E1:
ジクロロメタン100ml中D1 8.30gの溶液をピリジン1.54mlと混合し、0℃に冷却した。次に、酢酸無水物1.73ml及び4−ジメチルアミノピリジン0.186gを続けて加え、この混合物を室温で18時間攪拌した。反応混合物を水300mlに注加し、ジエチルエーテルで抽出した(2×300ml)。有機相を水(300ml)、5%炭酸水素ナトリウム水溶液(100ml)及びブライン(100ml)で続けて洗浄した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ロータリーエバポレータでの蒸発によって濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO260F/ジエチルエーテル/ヘキサン1:1)により、残渣から標記化合物E1を無色の油状物として得た(7.67g、92%)。TLC Rt=0.27(酢酸エチル/ヘキサン1:1)
【0110】
【表11】
Figure 0004853888
【0111】
F)式VIの化合物の調製
【0112】
【化30】
Figure 0004853888
【0113】
例F1:
D1 0.10g、アジ化ナトリウム0.024g及びDMPU1mlの混合物を30℃で96時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、水30mlを加え、ジエチルエーテル(2×30ml)を使用して抽出を実施した。合わせた有機相を水(2×30ml)及びブライン(1×10ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、蒸発によって濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO260F/酢酸エチル/ヘキサン1:1)により、残渣から標記化合物F1を無色の油状物として得た(27mg、29%)。TLC Rt=0.14(酢酸エチル/ヘキサン1:1)
【0114】
【表12】
Figure 0004853888
【0115】
G)式VIIIの化合物の調製
【0116】
【化31】
Figure 0004853888
【0117】
例G1:
E1 1.17g、アジ化リチウム0.392g及びDMPU11.7mlの混合物を60℃で21時間攪拌した。反応混合物を冷却し、水(100ml)を加えた。tert−ブチルメチルエーテル(3×80ml)を使用して抽出を実施したのち、有機相を水(3×100ml)、5%炭酸水素ナトリウム水溶液(100ml)及びブライン(100ml)で続けて洗浄した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ロータリーエバポレータでの蒸発によって濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO260F/ジエチルエーテル/ヘキサン3:1)により、残渣から標記化合物G1を無色の油状物として得た(0.83g、76%)。TLC Rt=0.06(ジエチルエーテル/ヘキサン3:1)
【0118】
【表13】
Figure 0004853888
【0119】
H)式IIの化合物の調製
【0120】
【化32】
Figure 0004853888
【0121】
例H1:
F1 70mg、トルエン2ml及び酢酸エチル0.16mlの混合物を室温で4時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、5%炭酸水素ナトリウム水溶液(25ml)を加え、ジエチルエーテル(2×20ml)を使用して抽出を実施した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ロータリーエバポレータでの蒸発によって濃縮した。乾燥した残渣は、粗標記化合物H1に相当した(定量)。TLC Rt=0.41(酢酸エチル/ヘキサン1:1)
【0122】
【表14】
Figure 0004853888
【0123】
【化33】
Figure 0004853888
【0124】
例H2:
G1 55mg、p−トルエンスルホン酸水和物38mg及びメチルアルコール1mlの混合物を還流させながら16時間攪拌した。反応混合物を室温まで冷まし、5%炭酸水素ナトリウム水溶液(5ml)を加え、ジエチルエーテル(2×10ml)を使用して抽出を実施した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ロータリーエバポレータでの蒸発によって濃縮した。乾燥した残渣は、粗標記化合物H1に相当した(0.043g、93%)。TLC Rt=0.41(酢酸エチル/ヘキサン1:1)
【0125】
【表15】
Figure 0004853888
【0126】
J)式IIIの化合物の調製
例J1:
【0127】
【化34】
Figure 0004853888
【0128】
の調製
トリエチルアミン59.1ml中H1 59.1g、3−アミノ−2,2−ジメチルプロピオンアミド41.82g、2−ヒドロキシピリジン2.28gの混合物を90℃で16時間攪拌した。次に、トリエチルアミン33mlを0.5時間かけて留去し、残渣を90℃でさらに8.5時間攪拌した。冷却した反応混合物を酢酸エチル(3×500ml)、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(1×500ml)及び塩化ナトリウム飽和溶液(1×500ml)の間で抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウム100gで乾燥させ、ろ過し、ロータリーエバポレータで濃縮した。残渣を乾燥させ、粗標記化合物F1を油状物として得た(78.4g、定量)(HPLC検定:88.5%):TLC Rt=0.13(酢酸エチル−ヘキサン4:1)、クロマトグラフィー処理した試料:TLC Rt=0.13(酢酸エチル−ヘキサン4:1)
【0129】
【表16】
Figure 0004853888
【0130】
K)式Iの化合物を形成するためのアジド基の水素化
例K1:
【0131】
【化35】
Figure 0004853888
【0132】
の調製
F1(粗製)78.4g(HPLC検定:88.5%)を、tert−ブチルメチルエーテル700ml中、Pd/C5%3.92g及びエタノールアミン7.2mlの存在下で、周囲温度及び3.0バールで3時間水素化した。反応混合物をろ過し、触媒をtert−ブチルメチルエーテル300mlで洗浄した。ろ液を2N NaOH400ml及びブライン400mlで続けて洗浄した。次に、水相をtert−ブチルメチルエーテル(2×400ml)で抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウム100gで乾燥させ、蒸発によって濃縮した。残渣をフマル酸7.31gと混合し、エタノール200mlに溶解し、明澄になるまでろ過した。ろ液を蒸発によって総重量104gまで濃縮し、35℃のアセトニトリル1.7リットルに溶解した。得られた溶液に標記化合物(ヘミフマル酸塩)10mgを接種し、周囲温度で17時間攪拌した。懸濁液を0℃に冷却し、2時間後、吸引によってろ別した。残渣をアセトニトリルで洗浄したのち(3×200ml)、真空中35℃で乾燥させた。標記化合物K1(ヘミフマル酸塩)を白色結晶として得た(59.5g、J1に対して81%)。
【0133】
【表17】
Figure 0004853888

Claims (8)

  1. a)式II
    Figure 0004853888
    の化合物を式R5−NH2のアミンと反応させて式III
    Figure 0004853888
    の化合物を形成する工程と、
    b)式IIIの化合物のアジド基をアミン基に還元し、式Iの化合物を単離する工程と
    を含む、式I
    Figure 0004853888
    (式中、
    1及びR2は、互いに独立して、H、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロゲンアルキル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6アルコキシ−C1〜C6アルキル又はC1〜C6アルコキシ−C1〜C6アルキルオキシであり、R3は、C1〜C6アルキルであり、R4は、C1〜C6アルキルであり、R5は、C1〜C6アルキル、C1〜C6ヒドロキシアルキル、C1〜C6アルコキシ−C1〜C6アルキル、C1〜C6アルカノイルオキシ−C1〜C6アルキル、C1〜C6アミノアルキル、C1〜C6アルキルアミノ−C1〜C6アルキル、C1〜C6ジアルキルアミノ−C1〜C6アルキル、C1〜C6アルカノイルアミド−C1〜C6アルキル、HO(O)C−C1〜C6アルキル、C1〜C6アルキル−O−(O)C−C1〜C6アルキル、H2N−C(O)−C1〜C6アルキル、C1〜C6アルキル−HN−C(O)−C1〜C6アルキル又は(C1〜C6アルキル)2N−C(O)−C1〜C6アルキルである)
    の化合物又はその生理学的に許容しうる塩を調製する方法であって、
    c)式IV
    Figure 0004853888
    (式中、Xは、Cl、Br又はIである)
    の化合物をアミンと反応させて式V
    Figure 0004853888
    (式中、R6は、アミノ基である)
    のカルボキサミドを形成し、
    d1)式Vの化合物をアジド化して式VI
    Figure 0004853888
    の化合物を形成するか、又は
    d2)式Vの化合物のヒドロキシル基を保護し、得られた式VII
    Figure 0004853888
    (式中、Sは、保護基である)
    の化合物をアジド化して式VIII
    Figure 0004853888
    の化合物を形成し、
    e)式VI又はVIIIの化合物を酸の存在下でラクトン化して式IIの化合物を形成することにより式IIの化合物を調製することを含む方法。
  2. 1がC1〜C4アルコキシ又はC1〜C4アルコキシ−C1〜C4アルキルオキシであり、R2がC1〜C4アルコキシであり、R3がC1〜C4アルキルであり、R4がC1〜C4アルキルであり、 5 2NC(O)−C1〜C6アルキルである、請求項1記載の方法。
  3. 1が1−メトキシ−プロパ−3−イルオキシであり、R2がメトキシである、請求項2記載の方法。
  4. 3及びR4がいずれもイソプロピルである、請求項2記載の方法。
  5. 5がH2NC(O)−C1〜C6アルキルである、請求項2記載の方法。
  6. 1がメトキシ−C2〜C4アルキルオキシであり、R2がメトキシ又はエトキシであり、R3がC2〜C4アルキルであり、R4がC2〜C4アルキルであり、R5がH2NC(O)−C1〜C6アルキルである、請求項1記載の方法。
  7. 1−メトキシ−プロパ−3−イルオキシであり、R2がメトキシであり、R3及びR4がそれぞれ1−メチルエタ−1−イルであり、R5がH2NC(O)−〔C(CH32〕−CH2−である、請求項1記載の方法。
  8. 式IX
    Figure 0004853888
    (式中、
    Xは、ハロゲンであり、R1及びR2は、互いに独立して、H、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロゲンアルキル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6アルコキシ−C1〜C6アルキル又はC1〜C6アルコキシ−C1〜C6アルキルオキシであり、R3は、C1〜C6アルキルであり、R4は、C1〜C6アルキルであり、R7は、アミノ基であり、R9は、保護基又は水素である)
    の化合物。
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