JP4853344B2 - ファン回転制御方法、ファン回転制御システム、およびファン回転制御プログラム - Google Patents
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Description
又、複数の冷却ファンによって、複数の冷却対象部に対して冷却を行う場合には、システム内で最も冷却要求の高い冷却対象部に合わせてシステム共有ファンを制御し回転数を決定するといった冷却ファンの制御方法があった。
本発明は、上記従来例の有する不都合を改善し、筐体内のコンピュータシステムの稼動部の構成および稼動状況に応じて冷却対象部を適切に冷却する共に、消費電力および騒音を有効に抑制し得るファン回転制御方法、ファン回転制御システム、およびファン回転制御プログラムを提供することを、その目的とする。
前記供給冷却量に基づき前記稼働部それぞれに対応して算出された前記必要冷却量を満たす前記各システム冷却ファンの回転数を決定するファン回転数決定工程と、前記決定されたファン回転数に基づいて前記各システム冷却ファンの回転を制御するファン回転制御工程とを有することを特徴としている。
更に、ファン回転制御部内に、稼働中の前記システム冷却ファンの回転数を検知するファン回転数監視手段を備え、ファン回転数決定手段が、前記検知されたシステム冷却ファンの回転数と前記異なる稼動部における温度に係る情報の関係とに基づいて記憶された供給冷却量の更新設定を行う供給冷却量更新設定機能を備えてもよい(請求項5)。
次に、本発明に係るファン回転制御システムの第1の実施形態について説明する。
この第1実施形態は、図1に示すように、複数のサーバブレードを備えたブレードサーバ筐体100であって、この筐体内の前面側に、それぞれサーバとして稼動するサーバブレード11〜14を備え、このサーバブレード11〜14の冷却を行うシステム冷却ファン21〜24を、各サーバブレード11〜14に対向して前記筐体内の背面側に備えている。ここで、このシステム冷却ファン21〜24は、ブレードサーバ筐体100内のブレードシステム全体で共有される共有ファンを想定している。
尚、サーバブレード11〜14は、それぞれ少なくともメモリ、ハードディスク、マイクロプロセッサを備え、独立してサーバとして稼動するものとする。
又、ブレードサーバ筐体100は、システム冷却ファン21〜24のファン回転により筐体前面から筐体背面に向けてのエアーフローを生成し、筐体内で主にサーバブレード11〜14の稼動により発生した熱を、各システム冷却ファンから排出する構成となっている。
又、各サーバブレード11〜14、各システム冷却ファン21〜24、および筐体管理モジュール30は、相互にミッドプレーン42を介して接続され、このミッドプレーン42には、各サーバブレード11〜14、各システム冷却ファン21〜24、および筐体管理モジュール30に電源供給を行う電源ユニット42が接続されている。
このポリシー入力装置40は、ユーザが制御ポリシーの選択指定を行うためのスイッチ、タッチパネル等のユーザインターフェイスを備えた構成であってもよい。
尚、上記ポリシー入力装置40に設定された制御ポリシーにおける優先制御の種類はこれに限定されない。
冷却重み付け係数データベース31は、予め測定された各システム冷却ファン21〜24が各サーバブレード11〜14に対して与え得る供給冷却量に基づいて、各システム冷却ファン21〜24に割り当てられた冷却重み付け係数を記憶する冷却重み付け係数記憶機能を有する。
ここで、例えば、図1におけるサーバブレード11に対する冷却量については、このサーバブレード11に対向して設置されたシステム冷却ファン21の供給冷却量が、最も大きく、このサーバブレード11から物理的位置が遠くなるにつれて、つまり、システム冷却ファン22、システム冷却ファン23、システム冷却ファン24という順で、サーバブレード11に対する供給冷却量が小さくなる。
ここで、取得される温度パラメータには、各サーバブレード11〜14における稼動部(冷却対象部)の温度、吸気温度、排気温度、吸気風量、消費電力、サーバブレード11〜14からの発熱量、サーバの負荷状況、電源のON又はOFF状態、又は筐体内の環境温度等が含まれてもよい。
又、ファン回転数決定手段33は、ポリシー入力装置40から送り込まれる冷却制御ポリシーを受信する制御ポリシー受信機能を有し、前記取得された冷却重み付け係数および必要冷却量と受信された冷却制御ポリシーとに基づいてシステム冷却ファン21〜24それぞれの回転数を決定するファン回転数算出決定機能を備えている。
冷却量が、5である場合を例示する。必要冷却量とは例えば風量(単位:CFM)などで表現されるものであるが、単位等の委細は実施形態の説明内容に関与しないため省略する。ここでは、サーバブレード11に対するシステム冷却ファン21の重み付け係数を10、システム冷却ファン22の重み付け係数を6と想定する。又、各システム冷却ファンの回転数の割合の最大値を0.5とする。尚、この0.5とは50%を意味し、そのファンが持つ最大回転数の50%の回転数を上限としてファンを回転させることを意味する。
この場合、まずサーバブレード11に対しての冷却重み付け係数が10のシステム冷却ファン21を0.5の割合の回転数で回すことによって、必要冷却量を満たすことができる(10×0.5)。又、システム冷却ファン21および22を同時に回す場合には、システム冷却ファン21を0.4、システム冷却ファン22を0.17の割合の回転数で回すことにより(10×0.4+6×0.17)、必要冷却量を満たすことができる。
例えば、ファン回転数決定手段33が、ポリシー入力装置40から低消費電力優先の制御ポリシーを受信した場合、重み付けの大きなシステム冷却ファンを積極的に回転させ、逆に重み付けの小さいシステム冷却ファンをあまり回転させないようなファン回転数の決定を行う。これにより、消費電力を抑制し、且つ冷却効率を向上させることができる。
更に、ファン回転数決定手段33が、低騒音優先の制御ポリシーを受信した場合は、重み付けの小さなファンを併用して回転させるようにファン回転数の決定を行う。これにより、システム冷却ファン群20全体での最大回転数を抑制し、これにより騒音を低減することができる。
これにより、筐体内のコンピュータシステムの稼働状況(温度状況)の変化に応じたファン回転数の制御を行うことができる。
ここで、前述した第1の実施形態におけるファン回転制御システムの全体的な動作について説明する。
本実施形態において、各システム冷却ファン21〜24が各サーバブレード11〜14に対して与える供給冷却量を算出すると共に記憶する(供給冷却量算出記憶工程)。次に、筐体管理モジュール30が、各サーバブレード11〜14の温度に係る情報を取得すると共に当該情報に基づき各サーバブレード11〜14の必要とする必要冷却量を算出する(必要冷却量算出工程)。
次いで、温度管理手段32が、筐体内の温度パラメータを取得し前記サーバブレード11〜14それぞれの必要冷却量を算出する(ステップS104:必要冷却量算出工程)。
ここで、ファン回転数決定手段33が、ポリシー入力装置40から送り込まれた冷却制御ポリシーを受信する(ステップS105:制御ポリシー取得工程)。尚、このステップS105の制御ポリシー取得工程は、後述するS107の前であれば、いずれのタイミングで行われてもよい。
次に、ファン回転数決定手段33は、冷却重み付けデータベース31から各システム冷却ファン21〜24の冷却重み付け係数を取得する(ステップS106)。前記冷却制御ポリシー、必要冷却量、および冷却重み付け係数に基づいて各システム冷却ファン21〜24の回転数を決定する(ステップS107:優先ファン回転数決定工程)。
次いで、ファン回転制御手段34が、前記決定された回転数に基づき、各システム冷却ファン21〜24の回転数を制御する(ステップS108:ファン回転制御工程)。
ここで、筐体管理モジュール30は、筐体内の稼働状況(検知される温度パラメータ)の変化に応じて冷却ファンの回転を制御するため、予め設定された時間システム冷却ファンの動作を維持させる(ステップS109)。
その後上記ステップS104の各サーバブレード11〜14の温度パラメータの再取得を行い、上記ステップS104〜S109の動作を繰り返し行う。
又、筐体内のコンピュータシステム(サーバシステム)の構成、およびこの構成における各システム冷却ファンがサーバブレードに対して与える供給冷却量に基づいて、各システム冷却ファンの回転制御を行うことができる。このため、筐体内の構成に適した回転制御が行え、且つ消費電力および騒音を効率よく抑制しすることができる。
又、ユーザにより指定された冷却制御ポリシーに基づいて各ファン回転数の決定を行うことができるため、コンピュータシステムの運用状況や運用環境に応じて、システム冷却ファンの回転をユーザ側から制御できる。このため、時間帯に応じて消費電力を極力低減する制御モードを指定したり、一定の時間騒音を極力低減する制御モードを指定したりといった動作モードの指定を行うことができる。
更に、不必要に冷却効率の低いシステム冷却ファンを動作させずにすむので、各冷却ファンの稼動寿命を長くすることができる。
次に、本発明に係るファン回転制御システムの第2の実施形態について説明する。ここで、前述した第1実施形態と同一部分については、同一の符号を付するものとする。
この第2実施形態は、システムの機器構成部分は前述した第1実施形態(図3)とほぼ同一の構成を備えており、前記筐体管理モジュール30内に、前記ファン回転数決定手段33に稼働中のシステム冷却ファンの回転数を通知するファン回転数監視手段51を備えた点が第1実施形態の場合と相違する。
この第2実施形態は、上述の第1実施形態と同様に、図1に示すように、複数のサーバブレードを備えたブレードサーバ筐体100であって、この筐体内の前面側に、それぞれサーバとして稼動するサーバブレード11〜14を備え、このサーバブレード11〜14の冷却を行うシステム冷却ファン21〜24を、各サーバブレード11〜14に対向して前記筐体内の背面側に備えている。ここで、このシステム冷却ファン21〜24は、ブレードサーバ筐体100内のブレードシステム全体で共有されるシステム共有ファンを想定している。
又、ブレードサーバ筐体100は、システム冷却ファン21〜24のファン回転により筐体前面から筐体背面に向けてのエアーフローを生成し、筐体内の熱を各システム冷却ファンから放熱する構成となっている。
尚、上記サーバブレード11〜14は、それぞれ少なくともメモリ、ハードディスク、マイクロプロセッサを備えると共に独立してサーバとして稼動するサーバブレードを想定している。
又、各サーバブレード11〜14、各システム冷却ファン21〜24、および筐体管理モジュール30は、相互にミッドプレーン42を介して接続され、このミッドプレーン42には、各サーバブレード11〜14、各システム冷却ファン21〜24、および筐体管理モジュール30に電源供給を行う電源ユニット42が接続されている。
このポリシー入力装置40は、ユーザが制御ポリシーの選択指定を行うためのスイッチ、タッチパネル等のユーザインターフェイスを備えた構成であってもよい。
尚、上記ポリシー入力装置40に設定された制御ポリシーの優先制御の種類はこれに限定されない。
冷却重み付け係数データベース31は、予め測定された各システム冷却ファン21〜24が各サーバブレード11〜14に対して与える供給冷却量に基づいて、各システム冷却ファン21〜24に割り当てられた冷却重み付け係数を記憶する冷却重み付け係数記憶機能を有する。
ここで、例えば、図1におけるサーバブレード11に対する冷却量については、このサーバブレード11に対向して設置されたシステム冷却ファン21の供給冷却量が、最も大きく、このサーバブレード11から物理的位置が遠くなるにつれて、つまり、システム冷却ファン22、システム冷却ファン23、システム冷却ファン24という順で、サーバブレード11に対する供給冷却量が小さくなる。
ここで、取得される温度パラメータには、各サーバブレード11〜14における稼動部(冷却対象部)の温度、吸気温度、排気温度、吸気風量、消費電力、サーバブレード11〜14からの発熱量、サーバの負荷状況、電源のON又はOFF状態、又は筐体内の環境温度等が含まれてもよい。
又、ファン回転数決定手段33は、ポリシー入力装置40から送り込まれる冷却制御ポリシーを受信する制御ポリシー受信機能を有し、前記取得された冷却重み付け係数および必要冷却量と受信された冷却制御ポリシーとに基づいてシステム冷却ファン21〜24それぞれの回転数を決定するファン回転数算出決定機能を備えている。
この場合、まずサーバブレード11に対しての冷却重み付け係数が10のシステム冷却ファン21を0.5の割合の回転数で回すことによって、必要冷却量を満たすことができる(10×0.5)。又、システム冷却ファン21および22を同時に回す場合には、システム冷却ファン21を0.4、システム冷却ファン22を0.17の割合の回転数で回すことにより(10×0.4+6×0.17)、必要冷却量を満たすことができる。
例えば、ファン回転数決定手段33が、ポリシー入力装置40から低消費電力優先の制御ポリシーを受信した場合、重み付けの大きなシステム冷却ファンを積極的に回転させ、逆に重み付けの小さいシステム冷却ファンをあまり回転させないようなファン回転数の決定を行う。これにより、消費電力を抑制し、且つ冷却効率を向上させることができる。
更に、ファン回転数決定手段33が、低騒音優先の制御ポリシーを受信した場合は、重み付けの小さなファンを併用して回転させるようにファン回転数の決定を行う。これにより、システム冷却ファン群20全体での最大回転数を抑制し、これにより騒音を低減することができる。
更に、取得されたファン回転数と温度管理手段32により取得されたブレードサーバ筐体100の温度パラメータとの相関情報に基づいてファン回転数の更新決定を行うファン回転数更新決定機能を備えている。
これにより、システム冷却ファン群20のファン回転数を実際の稼動状態により近い値で決定および制御することができる。このため、システム冷却ファンの回転に係る消費電力や騒音をより低減することができる。
これにより、筐体内のコンピュータシステムの稼働状況(温度状況)の変化に応じたファン回転数の制御を行うことができる。
ここで、前述した第2の実施形態におけるファン回転制御システムの全体的な動作について説明する。
本実施形態において、予め算出された各システム冷却ファン21〜24の各サーバブレード11〜14に対して与える供給冷却量を記憶する(供給冷却量記憶工程)。次に、筐体管理モジュール30が、各サーバブレード11〜14の温度に係る情報を取得すると共に当該情報に基づき各サーバブレード11〜14の必要とする必要冷却量を算出する(必要冷却量算出工程)。
次に、決定されたファン回転数に基づいて前記各システム冷却ファンの回転を制御する(ファン回転制御工程)。次いで、前記コンピュータシステムの稼動部の温度に係る情報としての温度パラメータを検知する(温度パラメータ取得工程)と共に稼働中の前記各システム冷却ファンの回転数を検知して(ファン回転数監視工程)、検知された回転数および温度パラメータに基づいて前記供給冷却量の更新設定を行う(供給冷却量更新設定工程)。
次いで、温度管理手段32が、筐体内の温度パラメータを取得し前記サーバブレード11〜14それぞれの必要冷却量を算出する(ステップS204:必要冷却量算出工程)。
ここで、ファン回転数決定手段33が、ポリシー入力装置40から送り込まれた冷却制御ポリシーを受信する(ステップS205:制御ポリシー取得工程)。尚、このステップS205の制御ポリシー取得工程は、後述するS207の前であれば、いずれのタイミングで行われてもよい。
次いで、ファン回転制御手段34が、前記決定された回転数に基づき、各システム冷却ファン21〜24の回転数を制御する。ここで、予め設定された一定の時間システム冷却ファンの動作を維持すると共に温度管理手段32が温度パラメータを検知する(ステップS208:ファン回転制御工程)。
その後上記ステップS204における各サーバブレード11〜14の温度パラメータの
再取得を行い、上記ステップS204〜S210の動作を繰り返し行う。
又、筐体内のコンピュータシステム(サーバシステム)の構成、およびこの構成における各システム冷却ファンがサーバブレードに対して与える供給冷却量に基づいて、各システム冷却ファンの回転制御を行うことができる。このため、筐体内の構成に適した回転制御が行え、且つ消費電力および騒音を効率よく抑制することができる。
又、ユーザにより指定された冷却制御ポリシーに基づいて各ファン回転数の決定を行うことができるため、コンピュータシステムの運用状況や運用環境に応じて、システム冷却ファンの回転をユーザ側から制御できる。このため、時間帯に応じて消費電力を極力低減する制御モードを指定したり、一定の時間騒音を極力低減する制御モードを指定したりといった動作モードの指定を行うことができる。
更に、不必要に冷却効率の低いシステム冷却ファンを動作させずにすむので、各冷却ファンの稼動寿命を長くすることができる。
11、12、13、14 サーバブレード
20 システム冷却ファン群
21、22、23、24 システム冷却ファン
30 筐体管理モジュール
31 冷却重み付けデータベース
32 温度管理手段
33 ファン回転数決定手段
34 ファン回転制御手段
40 ポリシー入力装置
41 ミッドプレーン
42 電源ユニット
51 ファン回転数監視手段
Claims (7)
- 筐体内におけるコンピュータシステムとして隣合わせに設置された異なる複数の稼働部を冷却する複数のシステム冷却ファンを備えたファン回転制御システムにあって、前記各システム冷却ファンの回転を制御するファン回転制御方法において、
前記各稼働部に対向して設置された前記各システム冷却ファンが前記稼働部それぞれに対して与える供給冷却量を算出すると共にこれを記憶する供給冷却量算出記憶工程と、
前記稼働部の相互の物理的位置関係から算出される冷却重み付け係数、前記供給冷却量、および前記稼働部の温度に係る情報に基づいて前記稼働部それぞれが必要とする必要冷却量を算出する必要冷却量算出工程と、
前記供給冷却量に基づき前記稼働部それぞれに対応して算出された前記必要冷却量を満たす前記各システム冷却ファンの回転数を決定するファン回転数決定工程と、
前記決定されたファン回転数に基づいて前記各システム冷却ファンの回転を制御するファン回転制御工程と、
を備えたことを特徴とするファン回転制御方法。 - 前記請求項1に記載のファン回転制御方法において、
予め設定された、消費電力の低減制御、騒音の低減制御、又は冷却効率優先制御の何れか一つの制御内容を指定する制御ポリシーを取得する優先制御ポリシー取得工程と、前記取得された制御ポリシーに基づき前記稼働部それぞれに対応して算出された前記必要冷却量を満たす前記各システム冷却ファンの回転数を決定する優先ファン回転数決定工程と、を前記ファン回転数決定工程に代えて備えたことを特徴とするファン回転制御方法。 - 前記請求項1に記載のファン回転制御方法において、
前記コンピュータシステムの稼動部の温度に係る情報としての温度パラメータを検知する温度パラメータ取得工程と、稼働中の前記各システム冷却ファンの回転数を検知するファン回転数監視工程と、前記検知された回転数および前記各稼動部における温度パラメータに基き前記記憶された供給冷却量の更新を行う供給冷却量更新設定工程と、
を前記ファン回転制御工程の後に設けたことを特徴とするファン回転制御方法。 - 筐体内におけるコンピュータシステムとして隣合わせに設置された異なる複数の稼働部を冷却する複数のシステム冷却ファンと、当該各システム冷却ファンの回転を制御するファン回転制御部とを備えたファン回転制御システムであって、
前記ファン回転制御部は、
前記各稼働部に対向して設置された前記各システム冷却ファンが前記稼働部それぞれ対して与える供給冷却量を予め算出し記憶する供給冷却量記憶手段と、
前記稼働部の相互の物理的位置関係から算出される冷却重み付け係数、前記供給冷却量、および前記稼働部の温度に係る情報に基づいて前記稼働部それぞれが必要とする必要冷却量を算出する必要冷却量算出手段と、
前記制御ポリシー入力装置から送り込まれた制御ポリシーおよび前記供給冷却量に基づき前記稼働部それぞれに対応して算出された前記必要冷却量を満たす前記各システム冷却ファンの回転数を決定するファン回転数決定手段と、
を備えたことを特徴とするファン回転制御システム。 - 前記請求項4に記載のファン回転制御システムにおいて、
前記ファン回転制御部内に、稼働中の前記システム冷却ファンの回転数を検知するファン回転数監視手段を備え、
前記ファン回転数決定手段が、前記検知されたシステム冷却ファンの回転数と前記異なる稼動部における温度に係る情報の関係とに基づいて前記記憶された供給冷却量の更新設定を行う供給冷却量更新設定機能を備えたことを特徴とするファン回転制御システム。 - 筐体内におけるコンピュータシステムとして隣合わせに設置された異なる複数の稼働部を冷却する複数のシステム冷却ファンを備えたファン回転制御システムにあって、前記各システム冷却ファンの回転を制御するためのファン回転制御プログラムにおいて、
前記各稼働部に対向して設置された前記各システム冷却ファンが前記稼働部それぞれに対して与える供給冷却量を予め算出すると共にこれを記憶する処理を行う供給冷却量記憶機能と、
前記稼働部の相互の物理的位置関係から算出される冷却重み付け係数、前記供給冷却量、および前記稼働部の温度に係る情報に基づいて前記稼働部それぞれが必要とする必要冷却量を算出する必要冷却量算出機能と、
前記制御ポリシー入力装置から送り込まれた制御ポリシーおよび前記供給冷却量に基づき前記稼働部それぞれに対応して算出された前記必要冷却量を満たす前記各システム冷却ファンの回転数を決定するファン回転数決定機能と、
前記決定されたファン回転数に基づいて前記各システム冷却ファンの回転を制御するファン回転制御機能と、
を前記ファイナ回転制御システムのコンピュータにより実現することを特徴としたファン回転制御プログラム。 - 前記請求項6に記載のファン回転制御プログラムにおいて、
予め設定された、消費電力の低減制御、騒音の低減制御、又は冷却効率優先制御の何れか一つの制御内容を指定する制御ポリシーを取得する制御ポリシー取得機能と、
前記取得された制御ポリシーと前記供給冷却量とに基づき前記稼働部それぞれに対応して算出された前記必要冷却量を満たす前記各システム冷却ファンの回転数を決定する優先ファン回転数決定機能と、
を前記コンピュータに実行させることを特徴としたファン回転制御プログラム。
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