JP6458619B2 - 電子装置及びその冷却方法 - Google Patents

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    • G06F1/329Power saving characterised by the action undertaken by task scheduling

Description

本発明は、電子装置及びその冷却方法に関する。
基地局装置(BDE:Base station Digital processing Equipment)などの電子装置
(電子機器とも呼ばれる)では、筐体に複数のスロットが設けられ、各スロットに電源や電子回路等が実装されたカード型装置が実装される。筐体内に実装されるカード型装置は発熱源となるため、熱により電子回路が正常に動作しなくなるおそれがある。また、動作温度の上昇により消費電力が増大する問題もある。このため、装置内部を冷却するための冷却ファンなどの冷却装置が電子機器に搭載される。
電子機器の熱源対策として、装置内温度に基づいてファンユニットの回転数制御を行う技術がある(例えば、特許文献1〜4)。また、新たな処理要求を受けた際に、当該処理(ジョブ)の割当先の選択において割当先候補の装置温度を考慮し、温度が低い候補を新たな処理要求の割当先として選択する技術がある(例えば、特許文献5〜9)。
特開2004−186183号公報 特開2008−216382号公報 特開2008−235696号公報 特開2009−27051号公報 特開2014−191677号公報 特開2005−141669号公報 特開2010−165265号公報 特開2011−197715号公報 特開2012−05038号公報
しかしながら、装置内温度に基づいてファンユニットの回転数制御を行う技術では、以下の問題があった。すなわち、装置への負荷が集中する状況では、装置の発熱量が大きい状態が継続する。このため、装置内温度の上昇に伴いファンユニットの回転数が増加しても、温度が所望の温度に低下する程度に発熱量を低下させることができないおそれがある。
また、新たな処理を温度が低い装置に割り当てる技術では、割当て後の割当先装置の温度上昇については考慮されていない。このため、処理割り当て後の割当先装置の負荷上昇に伴い、割当先装置の発熱量が冷却装置の冷却能力を上回り、ファンユニットの回転数を増加しても、装置内温度を適切なレベルに低下させることができないおそれがある。
本発明は、モジュール装置の温度が所定範囲まで上昇するのを抑えることが可能な技術を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、電子装置である。電子装置は、複数のモジュール装置と、複数のモジュール装置を冷却する少なくとも1つの冷却装置と、各モジュール装置から各モジュー
ル装置の温度を取得する処理と、複数のモジュール装置のうちの或るモジュール装置の温度が所定範囲に達した場合に或るモジュール装置を冷却する冷却装置の冷却レベルを上昇させるとともに、取得した各モジュール装置の温度に基づいて或るモジュール装置が実行している処理の一部を或るモジュール装置と同種の他のモジュール装置へ追い出すための処理とを行う制御装置とを含む。
本発明によれば、モジュール装置の温度が所定範囲まで上昇するのを抑えることができる。
図1は、実施形態に係るBDE装置の構成例を示す。 図2は、カードのハードウェア構成例を示す。 図3は、管理テーブルのデータ構造例を示す。 図4は、冷却テーブルのデータ構造例を示す。 図5は、制御装置(CPU)の処理例を示すフローチャートである。 図6は、制御装置(CPU)の処理例を示すフローチャートである。 図7は、図5に示した06の処理(カードXの選択処理)の例を示す。 図8は、図5に示した06の処理(カードXの選択処理)の例を示す。 図9は、図5に示した06の処理(カードXの選択処理)の例を示す。 図10は、変形例に係る管理テーブルの登録内容を示す。 図11は、変形例に係る冷却テーブルの登録内容を示す。 図12は、実施形態2の構成例を示す。 図13は、実施形態2の処理例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。実施形態の構成は例示であり、本発明は実施形態の構成に限定されない。
〔実施形態1〕
本発明に係る電子装置(電子機器)は、複数のモジュール装置を収容する収容部と、各収容部に収容されたモジュール装置を冷却する1又は2以上の冷却装置と、冷却装置の動作及び各モジュール装置の動作を制御する制御装置とを含む装置について広く適用可能である。実施形態では、電子装置の一例として、LTE網に適用されるBase station Digital processing Equipment(BDE:無線基地局ディジタル処理部)装置(基地局装置)
について説明する。但し、LTE網は、移動通信網の一例であって、BDE装置は、W−CDMA,LTE−Advancedなどの、他の無線通信規格をサポートするものであってもよい。基地局装置は、RBS(Radio Base Station)、BS(Base Station)、Node-Bなどと称呼されることもある。
LTE網は、コア網とコア網に接続された無線網とを含み得る。コア網は、インターネット,イントラネットなどの外部網と接続される。無線網は、基地局(eNB)を含んで形成される。無線端末(User Equipment(UE),Mobile Station(MS)などと称呼される。以下「端末」)は、基地局と無線接続される。端末が基地局と無線接続されると、コア網にて端末の位置登録が行われる。また、端末からコア網までの間にユーザデータ(端末が送受信するデータ)を転送するためのパス(ベアラと呼ばれることもある)が設定される。端末から送信されるデータは、パスを通ってコア網から外部網へ転送され、通信相手のノードへ到達する。また、通信相手のノードからのデータは、パスを通って端末に到達する。
BDE装置は、基地局が備えるベースバンド部及び無線部(RF部)のうち、ディジタルベースバンド処理を行うベースバンド部が搭載された装置である。また、BDE装置には、ネットワークの保守監視機能が搭載されることもある。BDE装置は、無線部が搭載されたRE(Radio processing Equipment)装置と、例えば、Common Public Radio Interface(CPRI)を介して接続される。なお、RE装置は、RRE(Remote Radio Equipment)、RH(Radio Head)、RRH(Remote Radio Head)、RU(Radio Unit)、RRU(Remote Radio Unit)などと称呼されることもある。
RE装置は、BDE装置との間で無線リンクを確立した(基地局に無線接続された)端末と無線通信を行う。RE装置は、端末から受信された無線信号をベースバンド信号に変換し、CPRIを介してBDE装置へ送る。一方、RE装置は、BDE装置からCPRIを介して受信されたベースバンド信号を無線信号に変換し、端末へ送信する。BDE装置は、RE装置から受信されたベースバンド信号に対する復調及び復号処理を行い、ディジタルデータを得る。また、BDE装置は、ディジタルデータの符号化及び変調処理によってベースバンド信号を生成し、CPRIを介してRE装置へ送る。
BDE装置は、伝送路(ネットワーク)を介してコア網(Mobility Management Entity(MME),Serving Gateway(S−GW),Packet Data Network Gateway(P−GW)などのコアノードを含む)や他の基地局と接続される第1の伝送路インタフェース(回線インタフェースともいう)を備える。また、BDE装置は、光ケーブルなどの媒体を用いた通信リンク(例えばCPRI(Common Public Radio Interface))を介して無線装置
(Radio Equipment)と接続される第2の伝送路インタフェースを備える。
MMEは、制御プレーン(Cプレーン)を扱い、基地局の制御装置として動作するノードである。MMEは、基地局と無線接続された端末の位置登録を行う。また、MMEは、基地局と無線接続された端末に関するパスの設定を制御する。S−GWは、MMEの制御下でパスを設定する。P−GWは、外部網とコア網との間のゲートウェイである。
<装置構成>
図1は、実施形態に係るBDE装置の構成例を示す。図1において、BDE装置10は、複数のスロット11を有するシャーシ(筐体)12と、各スロット11に挿入(収容)されるカード13と、筐体に設置され各スロット11に収容されたカード13の冷却に用いられる複数のファンユニット14と、制御装置15とを含む。
図1に示すように、各スロット11は、カード13の収容部として使用される。収容部は、「ラック」や「棚」を含む概念である。各ファンユニット14は、所定数(図1では4つ)のスロット11に風を送る位置にそれぞれ配置されている。ファンユニット14が備えるファンの回転数は、制御装置15によって制御される。本実施形態では、ファンユニット14は、「高速回転」と「低速回転」との2段階で回転数が制御される。スロット11は、「収容部」或いは「収容位置」の一例である。ファンユニット14の回転数は、制御装置15によって制御される「冷却レベル」の一例である。なお、各ファンユニット14は、単独のファンで構成しても良いし、複数のファンの集合体であっても良い。
カード13は、板状の外観形状を有する装置であり、所望の機能或いは処理を実行するためのモジュールが実装されている。モジュールは、電子部品,電子デバイス,及び物理装置の少なくとも一つ、又はこれらの2以上の組み合わせを含む。カード13は、「機能カード」とも呼ばれる。カード13は、「パネル」、「ボード」、「パッケージ」、「PIU(PlugIn Unit)」などと呼ばれる場合もある。カード13は、「モジュ
ール装置」の一例である。モジュール装置は、カード型以外の外観形状を有していても良い。
各カード13は、図示しないコネクタを有し、各スロット11の内部に設けられたコネクタ(図示せず)と接続される。これにより、カード13は、固定された状態でスロット11内に収容される。スロットに収容されたカード13は、コネクタ同士の接続により、図示しない装置内I/Oを介して相互に通信可能に接続される。装置内I/Oは、例えば、SRIO(Serial Rapid IO)である。但し、カード13が通信可能に接続される限り
、SRIOと異なるインタフェースで接続されても良い。
本実施形態において、スロット11は、所定数のスロット11で形成されるグループにグループ分けされている。図1の例では、所定数は4であり、16個のスロット11が4つのグループに分けられている。ファンユニット14は、各グループに属するスロット11に収容されたカード13に例えば冷却用の風を送る。このように、各ファンユニット14は、何れかのスロット11のグループに関連づけられている。ここで、BDE装置の筐体に実装される冷却装置(例えばファンユニット)の実装幅に対してカードが占める幅が狭いため、1つの冷却装置の実装範囲に複数枚のカードを搭載可能にさせることがBDE装置の高密度化の実現に有効であることに留意されたい。本実施形態では、複数枚のカードが属するグループ単位でファンユニットの制御を行うことで、1つの冷却装置の実装範囲に複数枚のカードを搭載可能にし、BDE装置の高密度化を実現している。なお、BDE装置の筐体に実装される冷却装置に加えて、カード13に個別の冷却装置を実装してもよい。なお、冷却装置14の各々は、複数のサブユニット(ファン)の集合体であってもよいし、各サブユニットが相互に独立した筐体を有する実装態様であってもよい。
なお、スロット11の数、グループの数、及びファンユニット14の数は、上記例に限定されず、所望の数を用意することができる。例えば、1つのスロット11(カード13)に対して1つの冷却装置が割り当てられるようにしても良い。また、制御装置15が制御対象とする冷却装置(ファンユニット14)は、筐体に設けられていても、カード13に設けられていても、双方に設けられていても良い。
ファンユニット14は、冷却装置の一例であり、冷却装置はファンユニット14に限定されない。例えば、空冷方式、水冷方式、ガス冷方式などの各種の冷却方式を任意に用いた冷却装置を使用することができる。
制御装置15は、各ファンユニット14及び各カード13と通信可能に接続されている。制御装置15は、少なくともCentral Processing Unit(CPU)16及びメモリ17
を含む。メモリ17は、不揮発性記憶媒体と、揮発性記憶媒体を含む。不揮発性記憶媒体は、例えば、Read Only Memory(ROM),ハードディスク,Solid State Drive(SS
D),フラッシュメモリ,Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory(E
EPROM)などである。不揮発性記憶媒体は、CPU16で実行されるプログラムと、プログラムの実行に際して使用されるデータを記憶する。揮発性記憶媒体は、例えば、Random Access Memory(RAM)である。揮発性記憶媒体は、CPU16の作業領域、及びデータの記憶領域として使用される。メモリ17は、図1に示すように、管理テーブル17Aと、冷却テーブル17Bとを記憶している。
CPU16は、不揮発性記憶媒体に記憶されたプログラムを揮発性記憶媒体にロードして実行することにより、様々な処理を行うことができる。例えば、CPU16は、プログラムの実行によって、BDE装置内の或る温度に基づいて各ファンユニット14の回転数を制御する。また、CPU16は、BDE装置内の或る温度に基づいて、或るカード13で実行されている処理を、他の同種のカード13での実行に移す追い出し処理を行う。
なお、制御装置15は、CPU16に加えてDigital Signal Processor(DSP)を含
んでも良い。制御装置15が行う処理は、CPU16及びDSPによってなされても良い。また、制御装置15のCPU16が行う処理は、Field Programmable Gate Array(F
PGA)のようなProgrammable Logic Device(PLD)及び集積回路(IC,LSI,Application Specific Integrated Circuit(ASIC)の少なくとも一つ)の少なくとも一つで実行されるようにしても良い。
BDE装置10に実装されるカード13は、カード13に搭載されたモジュール、カード13で発揮される機能、カード13が行う処理の少なくとも一つの相違から複数の種別に分類される。例えば、カード13は、L1カード,L2カード,呼制御カード,BB信号処理カード,伝送路カードに分類することができる。例えば、BDE装置10が収容する回線数に従って、同種のカード13が2以上実装され得る。
L1カードは、物理チャネル及びトランスポートチャネルに関する処理(例えばE−UTRAN(Evolved - Universal Terrestrial Radio Access Network)プロトコルスタックのレイヤ1(物理層)、レイヤ2(MAC(Media Access Control)層)に関する処理)の処理を担うカード13であり、物理チャネル及びトランスポートチャネルに関する処理を行うモジュールを具備する。例えば、L1カードは、無線通信レイヤにおけるL1カードよりも上位レイヤを扱う処理カード(例えばL2カード)に対して、無線リソース(例えばセル)に依存しない論理的な階層を提供する。
L2カードは、論理チャネル以上のレイヤについて、L2(Layer 2)に関する処理
(例えばPDCP(Packet Data Convergence Protocol)層、RLC(Radio Link Control)層に関する処理)を担うカード13である。L2カードは、レイヤ2(Radio Link Control(RLC:無線リンク制御),Packet Data Convergence Protocol(PDC
P))に関する処理を行うモジュールを具備する。例えば、L2カードは、無線通信レイヤにおけるL2カードよりも上位レイヤの処理カード(例えば呼制御カード)に対して、ヘッダ圧縮などのPDCPサービスを提供する。
呼制御カードは、回線設定及び回線解放等の呼処理制御(例えばRRC(Radio Resource Control))等を担うカードである。呼制御カードは、例えばE−UTRAN(Evolved - Universal Terrestrial Radio Access Network)プロトコルスタックのRadio Resource Control(RRC)層の処理を担うモジュールを具備する。また、呼制御カードは、複数枚を収容されることがあり、主呼制御カードである場合は、上述の呼処理制御等の処理とともに、他の呼制御カードに対して移動局を割当てる負荷分散制御なども行う。
BB信号処理カードは、無線通信レイヤの各種処理を扱う複数のカードにより移動局に対して形成される信号経路のスケジューリング処理や無線リソース(周波数ブロック、プリアンブルコードなど)の割当て処理を行う。
伝送路カードは、上述した第1の伝送路インタフェースとして機能するカード13と、第2の伝送路インタフェースとして機能するカード13との二種類がある。第1の伝送路インタフェースとしての伝送路カードは、コア網上のノード(例えば、MME、S−GW)や他の基地局との通信を司る。第2の伝送路インタフェースとしての伝送路カードは、L1カードからの信号を通信リンクを介して無線装置REに送信し、無線装置REからの信号をL1カードへ提供する処理を行う。また、カード13は、BDE装置全体の動作を制御する制御カードを含むことができる。
図2は、カード13のハードウェア構成例を示す。図2において、カード13は、モジュールの一例として、バスを介して相互に接続されたCPU21,Digital Signal Processor(DSP)22,メモリ23,ネットワークインタフェース(NIF)24,及び温
度センサ25を含む。CPU21,DSP22,メモリ23,NIF24は、カード13(モジュール装置)に含まれる電子回路、電子デバイスの一例である。なお、カード13は、図示しない電源装置(電源回路)を含む場合もある。また、BB信号処理カードとして動作するカード13は、無線通信レイヤの各種処理を扱う複数のカードにより移動局に対して形成される信号経路のスケジューリング処理や無線リソース(周波数ブロック、プリアンブルコードなど)の割当て処理を行うため、他のカードに比べて処理負荷が高く、また他のカード13に比べて発熱量が大きいため、ヒートシンク及びヒートポンプの少なくとも一方のような冷却装置がカード自体に設けられる場合がある。なお、他の処理カードも上述と同様の冷却装置をカード自体に実装しても良い。
メモリ23は、メモリ17と同じ構成を適用できる。メモリ23は、少なくとも、温度センサ25で測定された温度の測定値を記憶する。さらに、メモリ23が実装されたカード13に対応する温度の閾値を記憶することもできる。また、メモリ23には、カード13の種別を示す情報(カード13の識別子)を記憶していても良い。
CPU21及びDSP22は、メモリ23に記憶されたプログラムを実行する。メモリ23には、カード種別に応じたプログラムがメモリ23に記憶される。プログラムの実行によって、カード13は、L1カード,L2カード,呼制御カード,BB信号処理カード,或いは伝送路カードのいずれかとして動作することができる。
各カード13のCPU21及びDSP22の少なくとも一方は、プログラムの実行によって、処理可能な容量を示す情報(空き状態の計算資源(空きリソース)を示す情報)を計算し、メモリ23に記憶する。リソースの計算方法は、既存のあらゆる方法を適用することができる。空きリソースの情報は、制御装置15が定期的に各カード13から収集することができる。或いは、制御装置15がカード13への問い合わせによって各カード13から取得することができる。空きリソースの情報は、「モジュール装置の負荷を示す情報」の一例である。
NIF34は、他のカード13や制御装置15との通信インタフェース回路である。NIF34として、例えば、LANカード、ネットワークインタフェースカード(NIC)、Serial RapidIO(sRIO)インタフェースカード、PCI Express(Peripheral Component Interconnect Express)インタフェースカードなどを適用できる。
温度センサ25は、実装された部品の発熱により影響を受ける温度を測定する。例えば、カード13の周囲の気温又はカード13の表面温度を測定する。温度の測定結果は、NIF34を介して制御装置15(ファンユニット制御部26)に送信される。温度センサ25の数は、2以上でも良い。1つのカード13に2以上の温度センサ25が設けられる場合には、カード13の複数箇所を測定し、測定値の平均値,最高値,及び平均値以外の集約値のいずれかを制御装置15に送信しても良い。
なお、制御装置15のCPU16で行われるファンユニット14の回転数制御及び追い出し処理の少なくとも一方は、カード13のCPU21によって実行されても良い。
図3は、管理テーブル17Aのデータ構造例を示す。図3に例示する管理テーブル17Aは、スロット番号毎に用意された複数のエントリを有する。各エントリは、スロット番号、グループID、カード種別、温度測定値、高温閾値、低温閾値、温度状態フラグを含む。
スロット番号は、スロット11の識別子であり、グループIDは、各スロット11が属するグループの識別子であり、図1に示す各ファンユニット(冷却装置)14に対応する
概念でもある。例えば、グループID「1」はファンユニット(冷却装置)14「#1」に対応し、グループID「2」はファンユニット(冷却装置)14「#2」に対応し、グループID「3」はファンユニット(冷却装置)14「#3」に対応し、グループID「4」はファンユニット(冷却装置)14「#4」に対応する。なお、制御装置15による制御対象を各カード13に設けられた冷却装置(ファンユニット14)とする場合、冷却装置14に対応する概念としてスロット番号を用いてもよい。
カード種別は、カード13の種別を示す。図3の例では、説明を簡単にするため、上述したカード種別が、L1カード,L2カード,及び呼制御(L3)カードである例を示す。“L1”はカード13がL1カードであることを示し、“L2−1”はカード13がL2カードであることを示す。“L2−2”はカード13がBB信号処理カードであることを示す。“L3”はカード13が呼制御カードであることを示す。
温度測定値は、各カード13で測定された温度の測定値を示す。高温閾値は、ファンユニット14の回転数を「高速回転」に変更するか否かの判定に用いられる温度閾値である。低温閾値は、ファンユニット14の回転数を「低速回転」に変更するか否かの判定に用いられる温度閾値である。高温閾値及び低温閾値のそれぞれは、カード13の全種別について共通であっても良く、グループ毎に共通であっても良く、カード13の種別毎に共通であっても良く、カード13毎に異なっていても良い。
温度状態フラグは、温度が高温閾値より大きい場合に“高(High)”を示す値が設定され、温度が低温閾値より小さい場合に“低(Low)”を示す値が設定される。
スロット番号及びグループIDは、管理テーブル17Aに静的に設定される。冷却装置の実装位置とスロットの実装位置との相対関係に応じてスロット番号とグループIDとの組合せを適宜変更しても良い。カード種別は、管理テーブル17Aに静的に設定されてもよいし、制御装置15が各カード13から取得したカード13の識別子を用いて管理テーブル17Aに設定されても良い。例えば、グループに属するカードの種別、枚数及びカード13の配置が予め決定されている場合には、管理テーブル17Aに静的に設定してもよいし、制御装置15が各カード13からカードの識別子を取得して管理テーブル17Aに動的に設定してもよい。あるいは、サーバ装置などからネットワークを介して設定内容をダウンロードしても良い。図3の例では、各グループに関するカード13の構成及び配置が決定されており、L1カード(L1)が1枚、L2カード(L2−1)が1枚、BB信号処理カード(L2−2)が1枚、呼制御カード(L3)が1枚、L1→L2−1→L2−2→L3の順で配置されている。これに対し、カード13の配置が動的に変更される場合には、制御装置15がカード13に記憶されているカードの識別子を取得して管理テーブル17Aに登録する構成を採用することができる。
温度測定値は、各カード13から制御装置15が収集し、管理テーブル17Aに登録する。なお、温度測定値の収集方法については、特に限定しない。例えば、制御装置15は任意のタイミングで各カードに問合せを送信し、それを受けたカードから温度測定値を含む応答を受信することで温度測定値を収集してもよい。あるいは、各カードは任意のタイミングで温度測定値を制御装置に送信し、制御装置は各カードから送信される温度測定値を受信することで温度測定値を収集してもよい。あるいは、各カードは制御装置から参照可能な記憶素子に温度測定値を書き込み、制御装置は各カードの記憶素子に書き込まれた温度測定値を参照することで温度測定値を収集してもよい。
高温閾値及び低温閾値は、管理テーブル17Aに静的に予め設定されても良く、各カード13が記憶している値を制御装置15が管理テーブル17Aに登録しても良い。例えば、スロット11に対するカード13の配置が予め決まっている場合には、各閾値を管理テ
ーブル17Aに静的に設定してもよい。これに対し、カード13の配置が動的に変更される場合には、制御装置15が各カード13から取得した値を管理テーブル17Aに設定してもよい。
換言すれば、制御装置15は、温度測定値を含む温度情報をカード13から取得してもよい。また、制御装置15は、温度測定値と閾値との組み合わせを含む温度情報をカード13から取得してもよい。この場合、同一のカード種別を有するカードであっても、カード毎に固有の閾値を管理テーブル17Aに設定することができる。或いは、制御装置15は、温度情報とともにカード種別情報(カードの識別子)を取得しても良い。この場合、各スロット11で収容されるカード13の種別を適宜選択可能となる。
図4は、冷却テーブル17Bのデータ構造例を示す。冷却テーブル17Bは、冷却装置の制御量(実施形態ではファンユニット14の回転量)を示す冷却レベルを各グループのグループIDと対応付けて管理する。
図5及び図6は、制御装置15(CPU16)の処理例を示すフローチャートである。図5及び図6に示す処理は、例えば所定周期で実行される。但し、BDE装置10のオペレータからのコマンド入力時のような、所定周期以外のタイミングで開始することもできる。なお、一例として、図5及び図6の処理の開始時点では、全てのファンユニット14の回転数が「低速回転」であると仮定する。この場合、冷却テーブル17Bにおける各グループの冷却レベルは「低」に設定される。
処理が開始されると、スロット11(カード13)を示す変数“i”(iは正の整数:本実施形態では1〜16)の値を1に設定し、iの値がN(Nは正の整数、スロット数(=16)を示す)以下である場合に、01以降のループ処理が繰り返される。なお、01以降のループ処理が1回終了する都度、変数“i”の値に1が加算される。
01の処理では、CPU16は、i番目のスロットに収容されたカード(カード(i)と表記)と通信し、温度情報を受信する。温度情報は、温度測定値を含んでおり、その他の情報要素として閾値(高温閾値、低温閾値)を含んでも良い。温度情報に閾値を含まない場合、閾値は管理テーブル17Aに予め登録されているか、一律に適用される所定の閾値を用いればよい。この場合、CPU16は、カード(i)の温度測定値を含む温度情報を取得する。
02の処理では、CPU16は、カード(i)の温度情報(温度情報(i))を管理テーブル17Aの対応するエントリに登録する。03の処理では、CPU16は、カード(i)に対応する管理テーブル17Aのエントリを参照し、温度情報(i)に含まれる温度測定値(i)が高温閾値(i)以上か否か(所定範囲に達したか)を判定する。このとき、温度測定値(i)が高温閾値(i)未満である場合には(03,No)、処理が図6の08に進む。これに対し、温度測定値(i)が高温閾値(i)以上である場合には(03,Yes)、処理が04に進む。なお、03の処理は、高温閾値を上回るか否かの判定であっても良い。
04の処理では、CPU16は、カード(i)のエントリの温度状態フラグ(i)の値を“High”に設定する。次の05の処理では、CPU16は、カード(i)のエントリからカード(i)が属するグループを特定し(グループIDの参照によって特定される)、当該グループに属するカード13を冷却するファンユニット14の冷却レベルを「高」に制御する。例えば、CPU16は、グループID「1」の場合、当該グループIDに対応するファンユニット14「#1」に対して、回転数を「高速回転」に変更するための制御信号を送り、ファンユニット14「#1」が回転数を上昇させる。また、CPU16
は、冷却テーブル17Bの対応する冷却レベルを「高」に設定する。
なお、上述したように、各グループIDは、各スロット11が属するグループの識別子であり、図1に示す各冷却装置14に対応する概念でもある。なお、制御装置15による制御対象を各カード13に設けられた冷却装置(ファンユニット14)とする場合、冷却装置14に対応する概念としてスロット番号を用いてもよい。例えば、カード(i)の温度状態フラグ(i)の値を“High”に設定する場合、CPU16は、スロット番号iに対応する冷却装置14に対して、回転数を「高速回転」に変更するための制御信号を送ってもよい。この場合、スロット番号iと冷却装置14とは一対一対応しているものとすればよい。なお、ファンユニット(冷却装置)14は、複数のサブユニット(ファン)の集合体であってもよいし、各サブユニットが相互に独立した筐体を有する実装態様であってもよい。
次の06の処理では、CPU16は、他のグループに属するカード(i)と同種のカード13から温度と空きリソース量(割り当て可能な処理量)との少なくとも一方に基づき所定のカード(カードXとする)を選択する。例えば、同種のカード13のうち、温度測定値が高くない値(例えば、温度測定値が最も低い値)のカード13を負荷分散の対象(カードX)として選択し得る。あるいは、同種のカード13のうち、リソース量に余裕のあるカード(例えば、リソース量が最も多いカード)を負荷分散の対象(カードX)として選択し得る。温度測定値が高いカード(i)の処理量をカードXへ分散させることで、カード(i)の処理量を減らしてカード(i)の発熱量を抑えるためである。なお、カード(i)が属するグループに同種のカード13が属する場合には、当該同種のカード13をカードXとして選択するようにしても良い。図3の例では、カード(i)がL1カード又は呼制御カードであれば、他のグループに属するL1カード又は呼制御カードがカードXとして選択される。カード(i)がL2カードである場合、他のグループに属するL2カードが選択されるが、同グループに属するL2カードが選択される場合もあり得る。
選択される他のグループは、温度と空きリソースとの少なくとも一方に基づいて動的に決定されてもよく、事前に決定されていても良い。グループの選択順(優先順位)を予め決めておくこともできる。例えば、同じ温度のカード13が併存する場合には、優先順位に従ってカードXとなるカードが選択される。
次の07の処理では、CPU16は、カード(i)からカードXへ割り当て可能な処理量(追い出し量:処理量Aとする)を計算し、処理量A分の追い出しをカード(i)に指示する。処理量Aは、「処理の一部」の一例である。処理量Aの計算は、予め各カード13から収集した空きリソース量に基づきなされても良く、同種のカード13(カードXを含む)に対して問い合わせた空きリソース量に基づきなされても良い。追い出し処理は、CPU16がカード(i)及びカードXに個別に指示(制御信号)を与えることでなされても良く、CPU16から指示を受けたカード(i)がカードXと通信(ネゴシエーション)を行い、カード(i)とカードXとの間でなされても良い。07の処理が終了すると、iの値がインクリメントされ、次のカード(i)に対する処理が開始される。
なお、図5において、処理04乃至処理07の処理順序は一例であって、これに限定されない。例えば、処理05による冷却装置の制御を実行する前に、処理06及び処理07による負荷分散を実行してもよい。
08の処理では、CPU16は、温度情報(i)中の温度測定値(i)が低温閾値(i)以下か否か(所定の範囲に低下したか)を判定する。温度測定値(i)が低温閾値(i)を上回る場合(08,No)には、現在のカード(i)に対する処理が終了し、次のカード(i)に対する処理が開始される。これに対し、温度測定値(i)が低温閾値(i)
以下である場合には(08,Yes)、処理が09に進む。なお、08の処理は、閾値未満か否かの処理であっても良い。
09の処理では、CPU16は、カード(i)のエントリの温度状態フラグ(i)を“Low”に設定する。10の処理では、CPU16は、カード(i)が属するグループの全ての温度状態フラグが“Low”であるか否かを判定する。このとき、全ての温度状態フラグが“Low”でなければ(09,No)、現在のカード(i)に対する処理が終了し、次のカード(i)に対する処理が開始される。これに対し、全ての温度状態フラグが“Low”であれば(09,Yes)、処理が11に進む。なお、制御装置15による制御対象を各カード13に設けられた冷却装置(ファンユニット14)とする場合、冷却装置14に対応する概念としてスロット番号を用いてもよく、処理10を省略することができる。
11の処理では、CPU16は、カード(i)が属するグループの冷却レベルを「低」に制御する。すなわち、CPU16は、対応するファンユニット14に回転数を「低速回転」に変更するための制御信号を送り、ファンユニット14が回転数を低下させる。また、CPU16は、冷却テーブル17Bの対応する冷却レベルを「低」に設定する。なお、制御装置15による制御対象を各カード13に設けられた冷却装置(ファンユニット14)とする場合、カード(i)のスロット番号iに対応する冷却装置14(ファンユニット)に対して冷却レベル(回転数)を低下させるように制御信号を送信すればよい。
図7から図9は、図5に示した06の処理のバリエーションを示す。図7に示す例は、温度と空きリソース量のうち、温度のみが考慮される例を示す。601の処理では、CPU16は、管理テーブル17Aを参照し、他のグループに属する同種のカード13のうち、温度測定値が最低のカード13をカードXとして選択する。但し、温度測定値が2番目以降に低いカード13が選択される場合もあり得る。602の処理では、CPU16は、カードXに問合せを行い、カードXに割り当て可能な処理量Aを示す情報を取得する。その後、処理が07に進む。
図8に示す例は、温度と空きリソース量の双方が考慮される第1の例を示す。621の処理において、CPU16は、冷却テーブル17Bを参照し、冷却レベルが「低」のグループを抽出する。622の処理において、CPU16は、抽出したグループ内のカード(i)と同種の各カード13に処理可能な容量(空きリソース量)を問い合わせる。623の処理では、CPU16は、空きリソース量(空きリソースサイズ)が大きいカード13をカードXとして選択する。例えば、空きリソースサイズが最大のカード13が選択される。但し、2番目以降に空きリソースサイズが大きいカード13が選択される場合もあり得る。
図9に示す例は、温度と空きリソース量の双方が考慮される第2例を示す。631の処理において、CPU16は、カード(i)と同種のカード13の中から、温度が低い順でm個(所定数)のカード13を抽出する。632の処理において、CPU16は、抽出した各カード13に対し、処理可能な容量(空きリソース量)を問い合わせる。633の処理では、CPU16は、空きリソース量(空きリソースサイズ)が大きいカード13をカードXとして選択する。例えば、空きリソースサイズが最大のカード13が選択される。但し、2番目以降に空きリソースサイズが大きいカード13が選択される場合もあり得る。
このように、温度と空きリソース量のうち、温度のみが考慮される場合には、カードXでの処理量が少なく空きリソース量が大きいと考えられる。これにより、カード(i)の発熱量を抑える処理量AをカードXへ追い出すことができると考えられる。温度と空きリ
ソース量との双方を考慮する場合には、カードXの発熱量が高温閾値以上にならない範囲で可能な限り多くの処理量Aをカード(i)から追い出すことができる。
実施形態1によれば、カード(i)の温度が高温閾値以上の範囲に達した場合に、CPU16がファンユニット14の回転数(冷却レベル)を上昇(高回転)に変更するとともに、当該カード13で行われている処理を同種の他のカードXに追い出す処理を行う。これによって、当該カード(i)の処理量を減らし、当該カード(i)の発熱量を低下させることができる。すなわち、カード(i)の温度が所定範囲(正常に動作できないと考えられる範囲)まで上昇するのを抑えることができる。一方、追い出し先として、温度の低いカードXが選択される。このため、カードXの温度も、所定範囲まで上昇するのを抑えることができる。このとき、カードXは、カードXの温度が高温閾値を超えない範囲でカード(i)の処理を引き受けることができれば、ファンユニット14の回転数は、低速回転で維持される。従って、高速回転でファンユニット14が動作するのは、カード(i)に対応するファンユニット14で、カードXに対応するファンユニット14が高速回転で動作することが回避される。よって、ファンユニット14全体の消費電力を抑えることができ、BDE装置10の省電力化を図ることができる。
また、カード(i)からカードXへの処理の追出し後に、追出し先のカードXの温度が高温閾値以上の範囲に達した場合には、カード(i)に対する処理と同様にして、当該カードXに対する冷却レベルを上昇させるとともに、他のカードへの追出し処理が試行される。そのため、カード(i)の温度が所定範囲まで上昇するのを抑えつつ、カードXの温度上昇も抑制することができるため、装置全体としての消費電力及び騒音の低減を図ることができる。
図4の冷却テーブル17Bの内容は、グループ1に属するカード(i)の温度測定値が高温閾値以上となり、グループ1の冷却レベルが「高」に変更されている。一方で、グループ3に属するカードXへの追い出しが行われたが、カードXの温度が高温閾値以上とならないため、グループ3の冷却レベルが「低」のままで維持されている様子を示す。
<変形例1>
図3に示した管理テーブル17Aでは、同種のカード13が他のグループに属するように実装される例を示している。このため、追出し処理では、追い出し先のカード13が他のグループに属する。これにより、冷却レベルが低レベルで作動しているファンユニット14が属するグループに処理を追い出すことができる。このため、冷却レベルが高レベルで作動しているファンユニット14のグループに属するカード13の発熱量が著しく上昇するのを抑止することができる。
上記した実施形態は、以下のように変形可能である。図10は、変形例に係る管理テーブル17Aの登録内容を示す。図11は、変形例に係る冷却テーブル17Bの登録内容(制御結果)を示す。図10に示す例では、同種のカード13が同じグループに集中するように実装される例を示す。このため、変形例の追い出し処理では、追い出し先のカードが同じグループに属するカード13となる。これによって、冷却レベルが高レベルのグループ内で負荷分散が試行される。従って、図11に示すように、冷却レベルが高レベルとなるのは、複数のグループのうち、カード(i)が属するグループのみである(図11の例ではグループ2)。
このため、冷却レベルが高レベルのグループから他のグループへの追い出し処理がないことにより冷却レベルが低レベルのカードXの発熱量上昇を避けることができる。換言すれば、変形例の追い出し処理では、一部の種別のカードを冷却するためだけにBDE装置10(電子装置)全体で冷却レベルが高レベルになることを回避しつつ、カードの発熱量
が著しく上昇するのを抑止することができる。
なお、同種のカード13(例えばBB信号処理カード)を同一のグループに対応付けるために、当該同種のカード13の収容を許容するスロット11(特定スロット)を限定してもよい。例えば、特定スロットの形状や特定スロットにおいて当該同種のカード13と接続されるコネクタの形状を、他のスロット11とは異ならせることで、当該同種のカード13の収容を許容するスロット11を限定することができる。別言すると、当該同種のカード13は例えばその種別に応じた特定のスロット11にのみ嵌合するようなコネクタ等の形状を有することで、当該同種のカード13の収容先のスロット11を当該同種のカード13の種別に応じた特定のスロット11に制限させることができる。
〔実施形態2〕
実施形態2について説明する。実施形態2は、実施形態1と共通点を含むので、主として相違点について説明し、共通点については説明を省略する。図12は、実施形態2の構成例を示す。図12は、実施形態1で示したグループを模式的に示す。図12には、或るファンユニット14に対応するグループに属する複数のカード13(カード#1〜#4)と、各カード13に接続された制御装置15とが示されている。スロット11及びファンユニット14の図示は省略している。
図13は、制御装置15(CPU16)の処理例を示すフローチャートである。101の処理では、CPU16は、カード#1〜#4の温度測定値が高温閾値以上であるか否かを判定する。温度測定値が高温閾値以上でない場合(101,No)には、処理が101に戻る。これに対し、温度測定値が高温閾値以上である場合(101,Yes)には、CPU16は、対応するファンユニット14の冷却レベル(回転数)を上昇させるとともに、カード#1〜#4から温度測定値と空きリソース量とを収集する(102)。
次の103の処理では、CPU16は、収集した温度測定値の中から温度が所定の高温閾値以上のカード13または最も高いカード13(高温カードと称する)と、温度が所定の低温閾値未満のカード13または最も低いカード13(低温カードと称する)とを選択する。次の104の処理では、CPU16は、低温カードに割り当て可能な処理量Aを計算する。そして、105の処理において、CPU16は、処理量Aを高温カードから低温カードへ追い出す処理を行う。なお、或るカード13と高温カードとが同一のカードである場合もあれば、異なる同種のカードである場合もある。高温カードは「第1のカード」の一例であり、低温カードは「第2のカード」の一例である。
実施形態2によれば、グループ内で高温カードから低温カードへの処理の追い出しが行われる。高温カードでは、処理量の減少により、温度が所定範囲に達することが抑えられる。一方、低温カードでは、処理量の上昇により発熱量が増加しても、温度が所定範囲に達することが抑えられる。このように、実施形態2でも、カード13(モジュール装置)の温度が所定範囲に達するのを抑えることができる。なお、実施形態2でも、高温カードの代わりに、高温閾値より高い温度が測定されたカード13の処理量Aを追い出すようにしても良い。以上説明した実施形態の構成は、適宜組み合わせることができる。
10・・・BDE装置
11・・・スロット
12・・・シャーシ
13・・・カード
14・・・ファンユニット
15・・・制御装置
16,21・・・CPU
17,23・・・メモリ
17A・・・管理テーブル
17B・・・冷却テーブル
22・・・DSP
24・・・ネットワークインタフェース
25・・・温度センサ

Claims (7)

  1. 複数のモジュール装置と、
    前記複数のモジュール装置を冷却する少なくとも1つの冷却装置と、
    前記各モジュール装置から前記各モジュール装置の温度を取得する処理と、前記複数のモジュール装置のうちの或るモジュール装置の温度が所定範囲に達した場合に前記或るモジュール装置を冷却する冷却装置の冷却レベルを上昇させるとともに、取得した各モジュール装置の温度に基づいて前記或るモジュール装置が実行している処理の一部を前記或るモジュール装置と同種の他のモジュール装置へ追い出すための処理とを行う制御装置と
    を含み
    前記制御装置は、前記複数のモジュール装置が同じ冷却装置で冷却されるグループを形成している場合に前記或るモジュール装置が属するグループの中から追い出し先の同種の他のモジュール装置を選択する
    電子装置。
  2. 前記制御装置は、前記或るモジュール装置と同種の2以上の他のモジュール装置の中から温度の低いモジュール装置を追い出し先として選択する
    請求項1に記載の電子装置。
  3. 前記制御装置は、追い出し先の同種の他のモジュール装置として、前記或るモジュール装置を冷却するモジュール装置と異なる冷却装置で冷却されるモジュール装置を選択する請求項1又は2に記載の電子装置。
  4. 前記制御装置は、前記グループ中の全てのモジュール装置の温度が所定範囲に低下した場合に前記グループに属するモジュール装置を冷却する冷却装置の冷却レベルを低下させる
    請求項に記載の電子装置。
  5. 前記制御装置は、前記各モジュール装置の温度と、前記或るモジュール装置と同種のモジュール装置の負荷を示す情報とに基づいて追い出し先の同種のモジュール装置を選択する
    請求項1からのいずれか1項に記載の電子装置。
  6. 1つのグループに属する複数のモジュール装置と、
    前記複数のモジュール装置を冷却する冷却装置と、
    前記各モジュール装置から前記各モジュール装置の温度を取得する処理と、前記複数のモジュール装置のいずれかの温度が所定範囲に達した場合に、前記1つのグループに属する、当該モジュール装置及び当該モジュール装置と同種のモジュール装置の中から温度が高い第1のモジュール装置と温度が低い第2のモジュール装置とを選択し、前記第1のモジュール装置が実行している処理の一部を前記第2のモジュール装置へ追い出すための処理を行う制御装置と
    を含む電子装置。
  7. 複数のモジュール装置と、前記複数のモジュール装置を冷却する少なくとも1つの冷却装置とを含む電子装置の冷却方法であって、
    前記各モジュール装置から前記各モジュール装置の温度を取得し、
    前記複数のモジュール装置のうちの或るモジュール装置の温度が所定範囲に達した場合に前記或るモジュール装置を冷却する冷却装置の冷却レベルを上昇させるとともに、取得した各モジュール装置の温度に基づいて前記或るモジュール装置が実行している処理の一部を前記或るモジュール装置と同種の他のモジュール装置へ追い出すための処理を行うことを含み
    前記複数のモジュール装置が同じ冷却装置で冷却されるグループを形成している場合に前記或るモジュール装置が属するグループの中から追い出し先の同種の他のモジュール装置を選択する
    電子装置の冷却方法。
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