JP5245852B2 - サーバ処理分散装置、サーバ処理分散方法及びサーバ処理分散プログラム - Google Patents

サーバ処理分散装置、サーバ処理分散方法及びサーバ処理分散プログラム Download PDF

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Description

本発明はサーバ処理分散装置、サーバ処理分散方法及びサーバ処理分散プログラムに係り、特にクライアントからの要求を受け付けて処理(サービス)を実行する複数のサーバが、各サーバの空間位置に基づく負荷分散処理を行うサーバ処理分散装置、サーバ処理分散方法及びサーバ処理分散プログラムに関する。
複数のサーバが負荷分散処理を行うサーバ処理分散装置においては、不要な電力消費を抑えることが要求される。そのため、例えば、特許文献1に示すサーバ処理分散装置では、図22に示すブロック図に示すように、サーバ用電源とは別の電源によって動作しているサーバ用電源制御部を各々有する複数のサーバ914−1〜914−4と、クライアント911の中継をする負荷分配装置913を所定の構成としている。
この負荷分散装置913は、クライアント911からのデータ要求をサーバ914−1〜914−4の代わりに受け取るデータ要求受付部921と、受け取ったデータ要求をサーバ914−1〜914−4のいずれかに転送するデータ要求転送部923と、サーバ914−1〜914−4がクライアント911へ供給するデータ量を計測するデータ供給量計測部926と、受け取ったデータ要求及び計測した結果から、最適なサーバの稼働数を判断し、データ要求転送部923にサーバ914−1〜914−4のいずれかに転送すべきか命令を出すサーバ情報計測部922と、判断結果に応じてサーバの停止又は起動命令をサーバ用電源制御部へ出す電源停止部924及び電源起動部925とを備える。
また、特許文献2には、複数のコンピュータを冷却するためのエネルギーを節約することができる図23のブロック図に示すような管理システムが開示されている。図23に示す管理システムは、コンピュータによるソフトウェアの実行状況を表す稼働データと、温度分布を表す温度データとを含む配置先選定データ記憶部933と、配置先選定データを用いて、他のコンピュータに比べて放熱が多いと想定される過熱コンピュータと、他と比べて放熱が少ないと想定される過疎コンピュータとを抽出し、過熱コンピュータに割り当てられたソフトウェアの少なくとも一部を、前記過疎コンピュータに移動させる命令を生成する命令生成部932と、命令を出力する命令部948とを備える。
また、特許文献3には、図24に示す構成により複数のサーバの全体を管理する装置等を必要とせずに、サーバ数やクライアント数の増減に伴う負荷変動にも対応して、全サーバが自立的に負荷を調整し、複数のサーバでの負荷分散・均衡化をスリープ状態や通常状態へ移行することにより節電を図る負荷分散処理システムが示されている。図24に示す負荷分散処理システムは、複数のサーバ{a,b,c}を含むサーバグループにおいて共通のグループIPアドレスを持つ。
各サーバは、自サーバの処理の負荷を測定し、グループの各サーバについて、動作状態、負荷情報、スリープ条件などを保有し、グループ内で負荷変動等に応じて情報を通知し合う。各サーバは、PCからのグループIPアドレスを用いた処理要求に対し負荷状態に応じて処理を受け付ける。各サーバは、適宜、負荷状態とスリープ条件による判定に従い、グループ内にスリープ連絡して自身の主電源をオフして補助電源のみオンのスリープ状態へ移行する。
また、特許文献4には、複数のサーバにクライアントからの処理要求を振り分け転送して処理させるサーバ処理分散装置が開示されている。一方、特許文献5には、複数のコンピュータの放熱用の排気口に排気温度測定用の温度計を備え、温度検出値と負荷テーブルに基づき負荷余裕が大きい順に負荷を分散させる技術が開示されている。
従って、特許文献4記載のサーバ処理装置に特許文献5記載の技術を適用して、各サーバから温度、性能情報を収集してサーバの設置位置による空調の効果による温度上昇も考慮して負荷分散の制御を行うことが考えられる。
更に、特許文献6に記載の外部環境の変化を予測するデータと過去のエネルギー消費パターンとを基に、エネルギー消費の時間的変動のパターンを予測して、機器の運転パターンを制御する方法を特許文献4及び5記載の発明と組み合わせることで、負荷配分変更を行った後の温度、性能を予測した安定した負荷分散制御を行えることが想定される。
特開2003‐281008号公報 特開2007‐179437号公報 特開2006‐301749号公報 特開2008−009800号公報 特開2006−285317号公報 特開2001−065959号公報
しかしながら、上記の特許文献1〜3の各サーバ処理分散装置では、以下の課題が存在する。
第1の課題は、どのサーバにおいて、どの処理を実行させれば、エネルギー的に最適化できるのかを精度良く判定することができないということである。その理由は、コンピュータの物理的な位置が考慮されていないからである。できるだけコンピュータを集約させ、空調装置からの冷気をあてるようにコンピュータを配置することで、冷却効率は向上し、エネルギー効率は向上する。その一方で、コンピュータをあまり集約させすぎると、空調装置の冷却能力の限界以上に、温度が上昇し、熱だまりが発生する。このようにコンピュータの物理的な配置を考慮していないと、適正なサーバ管理を行うことは困難である。
第2の課題は、どのサーバにおいて、どの処理を、どのくらいの負荷で実行させればよいのかを、精度良く制御することができないということである。その理由はどのコンピュータの電源をオン・オフ(スリープ状態)にすればよいのか、また処理(負荷)の一部を分担させる場合に、どのくらいの割合にすればよいのかが、明らかでない。
第3の課題は、どのサーバにおいて、どの処理を実行させるかの制御を安定させることができないということである。その理由は、制御後のコンピュータがどのくらいの温度になるのか、どのくらいの性能で稼働するのかを推測していないためである。例えば、一部のコンピュータの電源をオフにして、処理を集約した直後に、過熱のために、再度コンピュータの電源をオンにして、処理を分散させる制御を行う可能性がある。
更に、上記の特許文献4及び5記載の発明を組み合わせたサーバ処理分散装置や、特許文献4〜6記載の発明を組み合わせたサーバ処理分散処理装置では、特許文献4〜6のいずれもサーバの物理的な空間位置情報を管理していないため、より精度の高い電力消費低減効果が得られないという課題がある。
本発明は以上の点に鑑みなされたもので、複数のサーバ機器を有するサーバシステムの電力消費を抑えるサーバ処理分散装置、サーバ処理分散方法、サーバ処理分散プログラムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明のサーバ処理分散装置は、各々プログラム制御により動作するコンピュータであり、クライアントからの要求に対して応答する複数のサーバ機器と、クライアントからの要求を振り分ける振り分け手段と、複数のサーバ機器それぞれの温度及び性能情報を収集する収集手段と、複数のサーバ機器それぞれの稼働情報、物理的な空間位置情報及び負荷配分設定を、収集された温度及び性能情報と共に保持するサービス処理位置情報保持手段と、複数のサーバ機器それぞれの稼働状態及び負荷配分設定を更新した場合に、稼働中のサーバ機器の温度・性能を予測計算する温度・性能予測手段と、サービス処理位置情報保持手段により保持された稼働情報、物理的な空間位置情報及び負荷配分設定と温度及び性能情報とから、新たな稼働状態及び負荷配分設定を計算する計算手段と、計算手段により計算された新たな稼働状態及び負荷配分設定が、温度・性能予測手段により予測された温度・性能情報の予測結果から適正であるか否かを判定する判定手段と、判定手段より適正であると判定された新たな稼働状態及び負荷配分設定情報に基づいて、複数のサーバ機器を制御する制御手段と、
を有し、
計算手段は、複数のサーバ機器のうち、予め設定された適正温度よりも高温のサーバ機器を検出した場合は、適正温度以下にある未稼働のサーバ機器のうち、高温のサーバ機器から物理的空間位置が最も近接する位置にある未稼働のサーバ機器に、高温のサーバ機器の処理を分担させる第1の負荷配分重み係数を、新たな稼働状態及び負荷配分設定情報として計算し、複数のサーバ機器のうち、予め設定された適正温度よりも低温状態にあり、かつ、他のサーバ機器と分担して処理を行っている低温のサーバ機器を検出した場合は、その低温のサーバ機器の処理を停止し、残りの稼動しているサーバ機器に、処理を停止した低温のサーバ機器の処理を分担させる第2の負荷配分重み係数を、新たな稼働状態及び負荷配分設定情報として計算することを特徴とする。
また、上記の目的を達成するため、本発明のサーバ処理分散方法は、各々プログラム制御により動作するコンピュータであり、クライアントからの要求に対して応答する複数のサーバ機器に対して、クライアントからの要求を振り分ける振り分けステップと、複数のサーバ機器それぞれの温度及び性能情報を収集する収集ステップと、複数のサーバ機器それぞれの稼働情報、物理的な空間位置情報及び負荷配分設定を、収集された温度及び性能情報と共に保持手段に保持する保持ステップと、複数のサーバ機器それぞれの稼働状態及び負荷配分設定を更新した場合に、稼働中のサーバ機器の温度・性能を予測計算する温度・性能予測ステップと、保持手段により保持された稼働情報、物理的な空間位置情報及び負荷配分設定と温度及び性能情報とから、新たな稼働状態及び負荷配分設定を計算する計算ステップと、計算ステップにより計算された新たな稼働状態及び負荷配分設定が、温度・性能予測ステップにより予測された温度・性能情報の予測結果から適正であるか否かを判定する判定ステップと、判定ステップにより適正であると判定された新たな稼働状態及び負荷配分設定に基づいて、複数のサーバ機器を制御する制御ステップと、を含み、
計算ステップは、複数のサーバ機器のうち、予め設定された適正温度よりも高温のサーバ機器を検出した場合は、適正温度以下にある未稼働のサーバ機器のうち、高温のサーバ機器から物理的空間位置が最も近接する位置にある未稼働のサーバ機器に、高温のサーバ機器の処理を分担させる第1の負荷配分重み係数を、新たな稼働状態及び負荷配分設定情報として計算し、複数のサーバ機器のうち、予め設定された適正温度よりも低温状態にあり、かつ、他のサーバ機器と分担して処理を行っている低温のサーバ機器を検出した場合は、その低温のサーバ機器の処理を停止し、残りの稼動しているサーバ機器に、処理を停止した低温のサーバ機器の処理を分担させる第2の負荷配分重み係数を、新たな稼働状態及び負荷配分設定情報として計算することを特徴とする。
更に、上記の目的を達成するため、本発明のサーバ処理分散プログラムは、各々プログラム制御により動作するコンピュータであ、クライアントからの要求に対して応答する複数のサーバ機器に対して、クライアントからの要求を振り分ける振り分けステップと、複数のサーバ機器それぞれの温度及び性能情報を収集する収集ステップと、複数のサーバ機器それぞれの稼働情報、物理的な空間位置情報及び負荷配分設定を、収集された温度及び性能情報と共に保持手段に保持する保持ステップと、複数のサーバ機器それぞれの稼働状態及び負荷配分設定を更新した場合に、稼働中のサーバ機器の温度・性能を予測計算する温度・性能予測ステップと、保持手段により保持された稼働情報、物理的な空間位置情報及び負荷配分設定と温度及び性能情報とから、複数のサーバ機器のうち、予め設定された適正温度よりも高温のサーバ機器を検出した場合は、適正温度以下にある未稼働のサーバ機器のうち、高温のサーバ機器から物理的空間位置が最も近接する位置にある未稼働のサーバ機器に、高温のサーバ機器の処理を分担させる第1の負荷配分重み係数を、新たな稼働状態及び負荷配分設定情報として計算し、複数のサーバ機器のうち、予め設定された適正温度よりも低温状態にあり、かつ、他のサーバ機器と分担して処理を行っている低温のサーバ機器を検出した場合は、その低温のサーバ機器の処理を停止し、残りの稼動しているサーバ機器に、処理を停止した低温のサーバ機器の処理を分担させる第2の負荷配分重み係数を、新たな稼働状態及び負荷配分設定情報として計算する計算ステップと、計算ステップにより計算された新たな稼働状態及び負荷配分設定が、温度・性能予測ステップにより予測された温度・性能情報の予測結果から適正であるか否かを判定する判定ステップと、判定ステップにより適正であると判定された新たな稼働状態及び負荷配分設定に基づいて、複数のサーバ機器を制御する制御ステップとを、サーバ機器とは異なるコンピュータにより実行させることを特徴とする。
本発明によれば、サーバ機器の物理的な空間位置を含めた、温度状態、消費電力、性能指標、空調効率を考慮して、電源制御を行うサーバ機器を判定し、処理の移動を行うことで、どのサーバ機器において、どの処理を実行させれば、エネルギー的に最適化できるのかを精度良く判定することができ、これにより複数のサーバ機器を有するサーバシステムの電力消費を抑えることができる。
本発明の第1の実施形態の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態の動作説明用フローチャートである。 図2中の一部ステップの詳細動作説明用フローチャート(その1)である。 図2中の一部ステップの詳細動作説明用フローチャート(その2)である。 図3中の一部ステップの詳細動作説明用フローチャートである。 図4中の一部ステップの詳細動作説明用フローチャートである。 本発明の第2の実施形態の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態の動作説明用フローチャート(その1)である。 本発明の第2の実施形態の動作説明用フローチャート(その2)である。 本発明の第3の実施形態の構成を示すブロック図である。 本発明の第4の実施形態の構成を示すブロック図である。 本発明の第5の実施形態の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施例が負荷分散処理を行うサーバ機器が収納されたサーバルーム内に配置されたラックと、それらの空間位置座標を示す図である。 本発明の一実施例が負荷分散処理を行うサーバ機器の温度や実行する業務名の対応を示す図である。 図13に示したサーバルーム内の温度分布を示す図である。 一部の業務が急増した場合の図13に示したサーバルーム内の温度分布の一例を示す図である。 図16に示した温度分布状態にあるときに、本発明の一実施例により各サーバ機器に対する負荷分散を行ったときのサーバ機器の温度や実行する業務名の対応を示す図である。 図17に示した負荷分散を行ったときのサーバルーム内の温度分布の一例を示す図である。 サーバルーム内の複数のサーバ機器の一部が低温状態となったときの、サーバルーム内の温度分布の一例を示す図である。 図19に示した温度分布状態にあるときに、本発明の一実施例により各サーバ機器に対する負荷分散を行ったときのサーバ機器の温度や実行又は停止する業務名の対応を示す図である。 図20に示した負荷分散を行ったときのサーバルーム内の温度分布の一例を示す図である。 特許文献1に示すサーバ処理分散装置の一例のブロック図である。 特許文献2に示すサーバ管理装置の一例のブロック図である。 特許文献3に示す負荷分散処理システムの一例を示す図である。
次に、本発明の各実施形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明になるサーバ処理分散装置の第1の実施形態のブロック図を示す。本実施形態のサーバ処理分散装置100Aは、プログラム制御により動作するコンピュータであり、クライアント(図示せず)からの要求に対して応答するN台(Nは2以上の自然数)のサーバ機器1−1〜1−Nと、クライアントからの要求を振り分ける負荷分散制御部2と、サーバ機器1−1〜1−Nから温度及び性能情報を収集する温度・性能情報収集部3と、サーバ機器1−1〜1−Nのそれぞれにおける稼働情報、負荷配分設定から新たなサーバ稼働状態、負荷配分設定を計算し、制御を行うサービス処理位置制御部4と、サーバ機器1−1〜1−Nのそれぞれにおける稼働情報、物理的な空間位置情報、負荷配分設定を保持するサービス処理位置情報保持部5とから構成されている。
次に、本実施形態のサーバ処理分散装置100Aの動作の概略について説明する。
サーバ機器1−1〜1−Nは、クライアントからの要求を、一旦負荷分散制御部2で受信する。負荷分散制御部2は、受信したクライアントからの要求をサーバ機器1−1〜1−Nのいずれかに転送する。どのサーバ機器に転送するかは、外部から設定される負荷配分重み付けパラメータ(ω)で決定する。例えば、サーバ機器が3台(N=3の場合)あり、サーバ機器1−1(これをAとする)、サーバ機器1−2(これをBとする)、サーバ機器1−3(これをCとする)のそれぞれの負荷配分重み付けパラメータが、順にωA=0.2、ωB=0.3、ωC=0.5というパラメータであった場合、クライアントからの要求は、A:B:C=2:3:5となるように、順に{C,B,C,A,C,B,C,A,B,C}というように振り分けられる(アルゴリズムの詳細は、発明の本質ではないので省略する。)。
サーバ機器1−1〜1−Nのそれぞれは、サービスプロセッサと呼ばれるようなサーバ機器の状態を運用管理サーバに送信する機能を有する。上記サービスプロセッサは、クライアントに対するサービス処理を行うプログラムを実行する主たるプロセッサとは独立し、主たるプロセッサの電源状態によらずサーバ機器の状態を送信し、またサーバ機器の主たるプロセッサの電源状態を制御する。
温度・性能情報収集部3は、サーバ機器1−1〜1−N(具体的には、サーバ機器1−1〜1−Nの各サービスプロセッサ)とそれぞれ通信し、サーバ機器1−1〜1−Nの温度、稼働状態、性能情報を収集する。「稼働状態」とは、電源のオン、オフ、スリープ状態、主たるプロセッサの動作モードである。「性能情報」とは、CPU(プロセッサ)使用率、メモリ使用量、ネットワーク通信量、ディスク入出力量(I/O量)などである。なお、これらの説明は公知の文献(例えば、NEC技報、Vol.58 No.1、pp.48-52「Express5800のサーバマネージメント」)に詳細に記載されており、またその動作は本発明の要旨ではないので説明を省略する。
温度・性能情報収集部3は、サーバ機器1−1〜1−Nから収集した情報を、サービス処理位置情報保持部5に渡し、保存する。サービス処理位置情報保持部5は、また、サーバ機器1−1〜1−Nのそれぞれの物理的な空間位置情報、及び負荷分散制御部2の負荷配分重み付けパラメータを保持する。
サービス処理位置制御部4は、サービス処理位置情報保持部5より、サーバ機器1−1〜1−Nの温度、稼働状態、性能情報、空間位置情報、負荷分散制御部2の負荷配分重み付けパラメータを取得し、サーバ機器1−1〜1−Nの新たな稼働状態及び負荷分散制御部2の負荷配分重み付けパラメータを計算し、制御する。
なお、温度・性能情報収集部3においては、サーバ機器1−1〜1−Nの温度、稼働状態、性能情報を収集するために、一定の頻度でサーバ機器1−1〜1−Nにポーリングをするようにしてもよいし、サービス処理位置制御部4から指示を待ってポーリングするようにしてもよいし、サーバ機器1−1〜1−N側からの通信を待つようにしてもよい。
次に、図1及び図2乃至図4のフローチャートを参照して、本実施形態のサーバ処理分散装置100Aの全体の動作について詳細に説明する。
まず、図1のサービス処理位置制御部4における処理を説明する。サービス処理位置制御部4は、まず、前回の制御実行から一定時間を経過していなければ、待機する(図2のステップS1)。待機する時間は、後述する制御の方法によって変えてもよい。次に、サービス処理位置制御部4は、サービス処理位置情報保持部5から、サーバ機器1−1〜1−Nの温度、稼働状態、性能情報、空間位置情報、負荷分散制御部2の負荷配分重み付けパラメータを取得する(図2のステップS2)。続いて、サービス処理位置制御部4は、ステップS2で取得した各種情報に基づいて、適正温度より高温となっているサーバ機器があるかどうかを調べ(図2のステップS3)、もし高温となっているサーバ機器があれば図2のステップS4へ、なければ図2のステップS7へ進む。
サービス処理位置制御部4は、適正温度より高温となっている過熱状態のサーバ機器に対しては、負荷配分重み付けパラメータの変更を試みたかどうかを判定し(図2のステップS4)、変更を試みていない場合は過熱状態のサーバ機器の負荷配分重み付けパラメータを減算する(図2のステップS6)。
例えば、サーバ機器が3台(N=3の場合)あり、サーバ機器1−1(これをAとする)、サーバ機器1−2(これをBとする)、サーバ機器1−3(これをCとする)のそれぞれの負荷配分重み付けパラメータが、順にωA=0.2、ωB=0.3、ωC=0.5であり、サーバ機器Cが過熱状態であった場合、ステップS6の減算処理により、負荷配分重み付けパラメータをωA=0.24、ωB=0.36、ωC=0.4とすることが考えられる。
なお、ここでは、サーバ機器Cの負荷配分重み付けパラメータを0.8倍し、削減分の0.1を他のサーバの負荷配分重み付けパラメータに比例配分して加算したが、削減の割合は0.8である必要はなく、定数の減算であってもよいし、また比例配分でなく、等分でもよい。他のサーバ機器の負荷配分重み付けパラメータに削減分を比例配分して加算しているのは、負荷配分重み付けパラメータの総和を一定とした方が負荷配分重み付けパラメータの更新の計算が容易であるためである。
一方、サービス処理位置制御部4は、ステップS4で負荷配分重み付けパラメータの変更を試みたと判定した場合は、ステップS6で負荷配分重み付けパラメータの変更を試みたが改善が図れない場合であると判断し、別のサーバ機器を起動し、過熱状態のサーバ機器での処理を一部もしくは全部を、起動した別のサーバ機器へ移動する(図2のステップS5)。ステップS5での処理は別途詳述する。
サービス処理位置制御部4は、ステップS3で適正温度より高温となっているサーバ機器が存在しないと判定した場合、又はステップS6の減算処理を行った場合は、続いて適正温度より低温となっているサーバ機器が存在するかどうかを調べる(図2のステップS7)。もし、適正温度より低温となっているサーバ機器が存在すれば図2のステップS8へ、存在しなければ図2のステップS1へ戻る。
サービス処理位置制御部4は、適正温度よりも低温となっているサーバ機器が存在する場合は、まずそのサーバ機器の停止・稼動を試みたかを判定し(図2のステップS8)、試みていない場合は該当のサーバ機器を停止させ、別サーバ機器へ、該当サーバ機器での処理を移動する(図2のステップS9)。
もし、該当サーバ機器の停止・稼動を試みた直後に、サーバ機器を起動する必要が生じる場合は、該当サーバ機器の停止・稼動(削減)は失敗であり、その後は削減せずに、低温状態のサーバ機器の負荷配分重み付けパラメータを加算する(図2のステップS10)。
例えば、サーバ機器が3台(N=3の場合)あり、サーバ機器1−1(これをAとする)、サーバ機器1−2(これをBとする)、サーバ機器1−3(これをCとする)のそれぞれの負荷配分重み付けパラメータが、順にωA=0.2、ωB=0.3、ωC=0.5であり、サーバ機器Aが低温状態であった場合、ステップS10の加算処理により、負荷配分重み付けパラメータをωA=0.25、ωB=0.28、ωC=0.47とすることが考えられる。
なお、ここでは、サーバ機器Aの負荷配分重み付けパラメータを1.25倍し、増加分の0.05を他のサーバ機器B、Cの負荷配分重み付けパラメータに比例配分して減算したが、増加の割合は1.25である必要はなく、定数の加算であってもよいし、また比例配分でなく、等分でもよい。
次に、図3を用いて、図2のステップS5の処理を詳細に説明する。サービス処理位置制御部4は、まず、適正温度を超過している過熱状態のサーバ機器をサーバHとする(図3(A)のステップS101)。続いて、稼働していない適正温度範囲内のサーバ機器のうち、サーバHから最も距離が近く、かつ、サーバHが分担している処理を実行していないサーバ機器をサーバKとする(図3(A)のステップS102)。そして、そのサーバKの電源がオンでなければ、電源をオンとしてサーバKを起動する(図3(A)のステップS103)。
次に、サービス処理位置制御部4は、過熱状態のサーバHが分担している処理を、さらにサーバKでも処理するように負荷分散を図るために、その処理を分担しているサーバ機器の台数をnとすると、サーバKの負荷配分重み付けパラメータ(以下、負荷分散重み係数ともいう)ωKを、n台のサーバの平均の負荷配分重み付けパラメータとする(図3(A)のステップS104)。つまり、負荷分散重み係数の総和を「1」とすれば、上記ωKを1/nとする。
次に、サーバKの負荷配分重み付けパラメータωKの1/nの分を、残りの(n−1)台のサーバ機器の負荷配分重み付けパラメータから減算する。もし等分して減算するのであれば、残りの(n−1)台のサーバ機器それぞれの負荷配分重み付けパラメータωjは、ωj−1/(n×(n−1))となる(図3(A)のステップS105)。
なお、ステップS105とは異なる他の負荷分散方法としては、サーバKの負荷配分重み付けパラメータωKの1/nの分を、残りの(n−1)台のサーバ機器で比例配分した値で減算するようにしてもよい。この場合は、残りの(n−1)台のサーバ機器それぞれの負荷配分重み付けパラメータωjは、ωj{1−(1/n)}となる(以上、図3(B)のステップS130)。もし、サーバHが分担している処理が複数あれば、すべての処理に対して、同様の負荷配分重み付けパラメータの更新を行う。
そして、サービス処理位置制御部4は、サーバ機器及び負荷分散制御部2に新たな設定を適用する(図3(A)のステップS106)。もし、あるサーバ機器において負荷配分重み付けパラメータがゼロもしくは微小であるならば、そのサーバ機器は不要と判断し、そのサーバ機器を休止させてもよい。
次に、図4を用いて、図2のステップS9の処理を詳細に説明する。サービス処理位置制御部4は、まず、適正温度を下回っている削減対象の低温状態のサーバ機器をサーバLとする(図4(A)のステップS151)。もし複数のサーバ機器が対象の場合、稼働サーバの空間位置重心から遠いサーバから順次サーバLとする。また、削減対象の低温状態のサーバ機器が、システム上で、ただ1つのサービスを行う場合、削減するとそのサービスを提供するサーバ機器が皆無となってしまうので、その場合は削減対象としない。
続いて、サービス処理位置制御部4は、削減するサーバLの負荷配分重み付けパラメータωLの分を、残りのサーバ機器n台で分担するように負荷配分重み付けパラメータを更新する。これにより、残りのn台のサーバ機器のそれぞれの負荷配分重み付けパラメータωjは、ωj+(ωL/n)となる(図4(A)のステップS152)。
なお、ステップS152とは異なる他の負荷分散方法としては、削減対象のサーバLの負荷配分重み付けパラメータωLの分を、残りのn台のサーバ機器で比例配分した値で加算してもよい。その場合には、残りのn台のサーバ機器それぞれの負荷配分重み付けパラメータωjは、ωj/(1−ωL)となる(図4(B)のステップS160)。
もし、サーバLが分担している処理が複数あれば、すべての処理に対して、同様の負荷配分重み付けパラメータの更新を行う。そして、サービス処理位置制御部4は、サーバ機器及び負荷分散制御部2に新たな設定を適用する(図4(A)のステップS153)。
次に、図5のフローチャートを用いて、図3のステップS102に示した新たに処理を分担させるサーバの選定処理をより詳細に説明する。
サービス処理位置制御部4は、各未稼働のサーバ機器のそれぞれについて、注目しているサーバ機器との物理的な空間位置の距離Dと、消費電力Wと、処理性能指標Pと、空調効率指標Aとを順次に求める(以上、図5のステップS120〜S123)。続いて、サービス処理位置制御部4は、各未稼働サーバ機器の電源オン適正指標Sjを次式により計算する(図5のステップS124)。
Sj=(σd/Dj)+(σW/Wj)+σp×Pj+σa×Aj (1)
ただし、(1)式中、σd、σW、σp、σaは、距離、消費電力、性能指標、空調効率を統合して、電源オンする際の適正指標を計算する際の重みパラメータである。
そして最後に、サービス処理位置制御部4は、ステップS124で求めた電源オン適正指標Sjが最大値を示すサーバ機器を電源オンにするサーバ機器に選択する(図5のステップS125)。なお、図3に示したステップS102は、σd=1,σW=σp=σa=0とした場合の説明となっている。このように、重みパラメータσがゼロの場合は、各距離、消費電力、性能指標、空調効率の計算は省いて構わない。
次に、図6のフローチャートを用いて、図4(A)のステップS151に示した稼働を休止させるサーバの選定処理をより詳細に説明する。サービス処理位置制御部4は、各稼働中のサーバ機器のそれぞれについて、温度Tと、消費電力Wと、処理性能指標Pと、空調効率指標Aとを順次に求める(以上、図6のステップS170〜S173)。続いて、サービス処理位置制御部4は、各稼働中サーバ機器の電源オフ適正指標Sjを次式により計算する(図6のステップS174)。
Sj=(λt/Tj)+λW×Wj+(λp/Pj)+λa/Aj (2)
ただし、(2)式中、λt、λW、λp、λaは、温度、消費電力、性能指標、空調効率を統合して、電源オフする際の適正指標を計算する際の重みパラメータである。
そして最後に、サービス処理位置制御部4は、ステップS174で求めた電源オフ適正指標Sjが最大値を示すサーバ機器を電源オフにするサーバ機器に選択する(図6のステップS175)。なお、図4に示したステップS151は、λt=1,λW=λp=λa=0とした場合の説明となっている。このように、重みパラメータλがゼロの場合は、各温度、消費電力、性能指標、空調効率の計算は省いて構わない。
次に、本実施形態のサーバ処理分散装置100Aの効果について説明する。
本実施形態のサーバ処理分散装置100Aは、主にサーバ機器の物理的な空間位置、温度状態を用いて、稼働状態(電源)制御の対象となるサーバ機器の選定、負荷配分設定の更新を行う。すなわち、サーバ処理分散装置100Aは、適正温度より高い過熱状態のサーバ機器が存在するときは、まず負荷配分の調整、次にサーバ機器の追加を行い、処理の分散化を図る。他方、サーバ処理分散装置100Aは、適正温度を下回っている低温状態のサーバ機器が存在するときは、まず該当サーバ機器の休止、次に負荷配分の調整を行い、処理の集約化を図る。そのため、本実施形態によれば、サーバ機器の稼働状態(稼働台数)、処理位置、負荷配分を精度良く適切に制御することが可能である。
このように、本実施の形態によれば、サーバ機器の物理的な空間位置を含めて、温度状態、消費電力、性能指標、空調効率を考慮して、電源制御を行うサーバ機器を判定し、またサーバ機器の物理的な空間位置を考慮した処理の移動を行うようにしたため、どのサーバ機器において、どの処理を実行させれば、エネルギー的に最適化できるのかを精度良く判定できる。
また、本実施の形態によれば、サーバ機器の物理的な空間位置の位置情報及び負荷配分情報を用いて、電源をオン・オフ(スリープ状態)にするサーバ機器の判定及び負荷配分の設定の変更を行うため、どのサーバ機器において、どの処理を、どのくらいの負荷で実行させればよいのかを、精度良く制御できる。以上により、本実施の形態によれば、複数のサーバ機器を有するサーバシステムの電力消費を抑えることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図7は、本発明になるサーバ処理分散装置の第2の実施形態のブロック図を示す。同図中、図1と同一構成部分には同一符号を付してある。本実施形態のサーバ処理分散装置100Bは、第1の実施形態のサーバ処理分散装置100Aに対して、温度・性能予測処理部6を追加した構成となっている。また、サービス処理位置制御部4Bは、図1に示したサービス処理位置制御部4とは若干異なる動作を行う。温度・性能予測処理部6は、サーバ機器1−1〜1−Nそれぞれの稼働状態、負荷配分設定を更新した場合に、稼働中のサーバ機器の温度・性能を予測計算する。
次に、図7と図8及び図9のフローチャートとを参照して、本実施形態のサーバ処理分散装置100Bの全体の動作について詳細に説明する。
まず、図7のサービス処理位置制御部4Bにおける処理を説明する。サービス処理位置制御部4Bは基本的には図1に示したサービス処理位置制御部4と同様の動作に図2のフローチャートに従った動作を行う。ただし、サービス処理位置制御部4Bは、図2及び図3(A)に示したステップS5の処理の替りに図8のフローチャートに従った動作を行い、図2及び図4(A)に示したステップS9の処理の替りに図9のフローチャートに従った動作を行う。なお、図8、図9中、図3(A)、図4(A)と同一構成部分には同一符号を付してある。
まず、サービス処理位置制御部4Bによる、過熱状態のサーバ機器での処理の一部もしくは全部を、起動した別のサーバ機器へ移動する処理について図8のフローチャートと共に説明する。
サービス処理位置制御部4Bは、まず、適正温度を超過している過熱状態のサーバ機器をサーバHとする(図8のステップS101)。続いて、サービス処理位置制御部4Bは、未稼働のサーバ機器のうち、サーバHの処理を新たに分担することが可能な未稼働サーバKを列挙する(図8のステップS201)。
続いて、サービス処理位置制御部4Bは、或るサーバKに対し、サーバHが分担している処理を、更にサーバKでも処理するように、負荷分散を図った場合の稼動状態、負荷配分設定を求める(以上、図8のステップS104、S105)。
次に、サービス処理位置制御部4Bは、サーバKを上記のステップS104で求めた稼動状態、負荷配分設定で動作させた場合の各サーバ機器の温度・性能を、温度・性能予測処理部6にて予測計算させる(図8のステップS202)。サービス処理位置制御部4Bは、起動の可能性のある稼動していない適正温度範囲内のサーバ機器Kのすべてについて、温度・性能予測処理部6にて予測計算して得られた温度を取得し、その中から適正温度範囲内の予測温度の未稼働サーバ機器Kが存在するかを判定する(図8のステップS203)。
サービス処理位置制御部4Bは、ステップS203で適正温度範囲内の予測温度の未稼働サーバ機器が存在しないと判定した時は、制御の解がないので、管理者に通報するなどして図2のステップS1に戻る。一方、サービス処理位置制御部4Bは、ステップS203で適正温度範囲内の予測温度の未稼働サーバ機器が存在すると判定した場合には、それら適正温度範囲内の予測温度の未稼動サーバ機器のうち、サーバHから最も近い空間位置に配置されているサーバ機器(これをサーバKとする)を選択する(図8のステップS204)。その後、サービス処理位置制御部4Bは、ステップS204で選択したサーバKの電源をオンとして起動し(図8のステップS103)、選択したサーバKの稼動状態、負荷配分設定に従ってサーバ機器及び負荷分散制御部2を制御する(図8のステップS106)。
次に、サービス処理位置制御部4Bによる、低温状態のサーバ機器を停止させ、別サーバ機器へ、該当サーバ機器での処理を移動するステップS9に対応する処理について図9のフローチャートと共に説明する。
サービス処理位置制御部4Bは、まず、適正温度を下回っているサーバ機器をサーバLとする(図9のステップS151)。続いて、サービス処理位置制御部4Bは、サーバLの負荷分散重み係数ωLを残りのサーバ機器台数nで割り算し、各サーバ機器の負荷分散重み係数ωjに加算した値を、新しい負荷分散重み係数ωjとして求める(図9のステップS152)。
次に、サービス処理位置制御部4Bは、ステップS152で求めた新しい負荷分散重み係数ωjで残りのn台のサーバ機器を動作させた場合の各サーバ機器の温度・性能を、温度・性能予測処理部6にて予測計算させる(図9のステップS251)。続いて、サービス処理位置制御部4Bは、残りのn台のサーバ機器のそれぞれの温度・性能予測結果に基づいて、それらすべてが適正に動作するかを調べる(図9のステップS252)。これにより、残りのn台のサーバ機器のすべてが適正に動作しない場合は、制御の解がないので、管理者に通報するなどして図2のステップS1に戻る。一方、残りのn台のサーバ機器のうち一台以上が適正に動作する場合には、サーバLを停止し、最も適正温度から離れていたサーバ機器を選択し、その稼働状態、負荷配分設定にしたがって、サーバ機器及び負荷分散制御部2に対して制御を実行する(図9のステップS153)。
次に、本実施形態の効果について説明する。
本実施形態では、サーバ機器及び負荷分散制御部2に対して制御を実行する前に、更新する稼働状態、負荷配分設定を適用した場合のサーバの温度・性能状態を予測することで、その設定が適切かどうかを判断するので、第1の実施形態に比べて安定した制御を行うことが可能である。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図10は、本発明になるサーバ処理分散装置の第3の実施形態のブロック図を示す。同図中、図1と同一構成部分には同一符号を付してある。本実施形態のサーバ処理分散装置100Cは、第1の実施形態のサーバ処理分散装置100Aの負荷分散制御部2の替りに、仮想マシン制御部8を有する構成となっている。また、サービス処理位置制御部4Cは、図1に示したサービス処理位置制御部4とは若干異なる動作を行う。
仮想マシンを用いた場合、サーバ機器1−1〜1−Nのそれぞれにおいては、仮想マシンが動作し、仮想マシン上でサーバプログラムが動作する。図1に示した負荷分散制御部2では、負荷分散の重み付けパラメータに更新し、クライアントからの要求の振り分け方を制御することで、サーバ機器1−1〜1−Nの負荷を調整していた。これに対し、本実施形態における仮想マシン制御部8は、サーバ機器1−1〜1−Nに何台分の仮想マシンを同時に実行させるかで、各サーバ機器の負荷を調整する。
次に、第1の実施形態と異なる本実施形態のサーバ処理分散装置100Cの動作について説明する。まず、サーバ機器1−1〜1−Nの電源、仮想マシンの稼働状態等は、仮想マシン制御部8が統合的に管理することになるので、サービス処理位置制御部4Cは、直接サーバ機器1−1〜1−Nに対して制御を行うことはなく、仮想マシン制御部8に、設定するサーバの稼働状態、負荷配分設定の情報を渡すだけである。
また、負荷配分設定は、サーバ機器1−1〜1−Nのそれぞれで動作させる仮想マシンの台数の配置となり、サーバ機器1−1〜1−Nで動作させる仮想マシンの数は、当該サービスを実行する仮想マシンの総数と負荷配分重み付けパラメータの積を自然数に切り上げた数値となる。
第1の実施形態のように負荷分散制御部2によるクライアントからのサービス要求の振り分けでは、サーバ機器で実行するプログラムは同一であることが前提となる。負荷分散制御では、同一のサービスプログラムをきめ細やかに振り分けることはできる一方、異なるサービスプログラムを動作させるような場合には不向きである。これに対し、本実施形態のように仮想マシン制御部8を用いる場合は、サービスプログラムに依存せずに、仮想マシンを自由に配置することで、負荷の配分を調整することが可能である。
次に、本実施形態の効果について説明する。
本実施形態では、負荷分散制御部2の替りに仮想マシン制御部8を含み、クライアントからのサービス要求の振り分けるのでなく、クライアントにサービスを行う仮想マシンの配置を変更する。これによって、本実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、サーバ機器1−1〜1−Nの稼働状態(稼働台数)、処理位置、負荷配分を精度良く適切に制御することが可能である。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図11は、本発明になるサーバ処理分散装置の第4の実施形態のブロック図を示す。同図中、図1と同一構成部分には同一符号を付してある。本実施形態のサーバ処理分散装置100Dは、第1の実施形態のサーバ処理分散装置100Aにおけるサービス処理位置制御部4とサービス処理位置情報保持部5の替りに、状況抽出部10と、状況・サービス配置対応関係分析部11と、サーバ管理部12と、サービス配置事例データ保持部13と、状況・操作対応関係学習部14とを更に有するように構成される。
状況抽出部10は、サーバ機器1−1〜1−N上のクライアントからのサービス要求、各クライアントの負荷及び温度、日時などの環境状況と、各サーバ機器1−1〜1−Nの稼働状態、負荷配分重み付けパラメータとからなる設定状況を抽出する。サービス配置事例データ保持部13は、前記環境状況と設定状況をペアにして保持する。その環境状況・設定状況には、良好にシステムが動作したかどうかを示すフラグが付与されている。
状況・サービス配置対応関係分析部11は、状況抽出部10より現在の環境状況と設定状況を受信し、更にサービス配置事例データ保持部13に対して現在の環境状況・設定状況に同一もしくは類似の過去の環境状況・設定状況となる事例を検索する。もし、検索がヒットし、良好にシステムが動作したという検索結果でなければ、状況・サービス配置対応関係分析部11は、同一もしくは類似の過去のクライアントからのサービス要求状況(環境状況の一部に含まれる)で良好にシステムが動作した設定状況を抽出し、設定更新をサーバ管理部12に要求する。
サーバ管理部12は、もし状況・サービス配置対応関係分析部11から設定更新の要求を受けた場合、その設定状況に従って、サーバ機器1−1〜1−Nの稼働、及び負荷分散制御部2の負荷配分重み付けパラメータを更新する。
状況・操作対応関係学習部14は、サービス配置事例データ保持部13に保持された環境状況・設定状況に対して、一定時間の範囲で温度、負荷、消費電力に異常がなければ、良好動作のフラグを付与し、逆にもし異常があれば、不良動作のフラグを付与する。更に、状況・操作対応関係学習部14は、環境状況・設定状況とフラグの対応関係を機械学習する。その機械学習した結果は、前述の状況・サービス配置対応関係分析部11における現在の環境状況・設定状況に同一もしくは類似の過去の環境状況・設定状況を検索し、その現在の環境状況・設定状況が良好動作か不良動作かの判断に用いられる。
次に、本実施形態の効果について説明する。
本実施形態のサーバ処理分散装置100Dでは、サーバ処理分散装置100Aにおけるサービス処理位置制御部4とサービス処理位置情報保持部5が、アルゴリズムによってサービスの処理位置を決定するのに対し、過去の事例を蓄積し、過去に不良動作となった事例と同様の状況であれば、良好となるように設定更新を行うように構成されている。これによって、本実施形態のサーバ処理分散装置100Dによれば、第1の実施形態と同様に、サーバ機器の稼働状態(稼働台数)、処理位置、負荷配分を精度良く適切に制御することが可能である。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図12は、本発明になるサーバ処理分散装置の第5の実施形態のブロック図を示す。同図中、図1と同一構成部分には同一符号を付してある。以上の各実施形態の説明においては、サーバ機器1−1〜1−Nにおいては、サービスプロセッサと呼ばれるようなサーバ機器の稼動状態を運用管理サーバに送信する機能を有することを前提にした。
これに対し、本実施形態のサーバ処理分散装置100Eは、サーバ機器1'−1〜1'−Nの状態(特に温度)を、各サーバ機器に個別に対応して設けられたセンサ7−1〜7−Nにより互いに独立して測定し、その測定した温度を温度・性能情報収集部3へ送信する。
本実施形態の100Eによれば、サーバ機器の検知状態が異なるだけで基本的には第1の実施形態と同様の動作を行うので、第1の実施形態と同様に、サーバ機器の稼働状態(稼働台数)、処理位置、負荷配分を精度良く適切に制御することが可能である。
次に、具体的な実施例を用いて本発明のサーバ処理分散装置の動作を説明する。
本実施例のサーバ処理分散装置は、図13(A)に示すように、サーバルーム200内に配置された4つのラックA、B、C、Dのそれぞれに2台ずつ収納されたサーバ機器に対し、それらの空間位置に基づく負荷分散処理を行う。図13(B)は、サーバルーム200内における各ラックA〜Dのラック名とその位置座標とを示す。
また、各ラックA〜Dのそれぞれに収納された全部で8台のサーバ機器は、図14(A)に示すように、サーバ名が付されて、各ラックに2台ずつ収納されており、各サーバ機器の温度と業務名とが示されている。ここで、業務名と負荷との関係は、図14(B)に示す。つまり、本実施例のサーバ処理分散装置は、8台のサーバ機器のそれぞれは、どのラックに配置されているか、温度、本サーバ上で稼働している業務(サーバプログラムであり、サーバタイプ(役割)を意味する)は何かが図14(A)に示すように管理しているものとする。
ここで、業務名「Web」は、例えば、ApacheやMicrosoft IISなどのウェブサーバプログラムであり、業務名「DB」は、例えばOracleやPostgreSQLなどのデータベースサーバプログラムであり、業務名「AP」は、例えばWebLogicなどのアプリケーションサーバプログラムである。
なお、各業務の負荷がサービス監視によって随時更新されているものとする。また、ここでは、温度の適正範囲は、30℃から40℃までとする。
図15は、図13(A)に示したサーバルーム内の温度分布のイメージを示す。温度が高いほど、濃色となっており、サーバ機器が2つ稼働中のラックA、ラックBの周囲の温度が高い。
ここで、一部業務の負荷が急増したとする。そして、業務Webを実行しているラックA内のサーバ機器COM1、COM2の温度が50℃まで上昇したとする。図16は、この場合のサーバルーム内の温度分布を示し、ラックA、ラックBの周囲の温度が図15の場合よりも更に高くなっている。
この場合、本実施例のサーバ処理分散装置は、次のように動作する。サーバ機器COM1、COM2の負荷配分の変更によって、それらの過熱状態を解決することはできないので、業務Webを実行するサーバの追加を行う(図2のステップS5)。業務Webを実行していないサーバ機器は、図14(A)に示したようにサーバ機器COM3〜COM8である。また、稼働サーバ機器COM1、COM2のラックAの空間位置の重心座標は(1.67,1.5)で、これに物理的な距離が近いのはラックBのサーバ機器COM3、COM4である。
よって、本実施例のサーバ処理分散装置は、サーバ機器COM3において業務Webの処理を分担するようにする。それにより、過熱状態にあったサーバ機器COM1及びCOM2の負荷は低減し、それらのサーバ機器の温度は適正範囲内に近づく。一方、サーバ機器COM3においては、DBの業務も実行しているので、サーバ機器COM1及びCOM2に比べ、負荷配分は低くする。もし、図2のステップS1の一定時間だけ待機しても、依然としてサーバ機器COM1、COM2及びCOM3の各温度が適正範囲を超えていれば、ラックB内のもう一台のサーバ機器COM4においても業務Webの処理を分担するようにする。
このように、本実施例のサーバ処理分散装置は、負荷配分を調整しながら、業務Webを実行するサーバ機器を順次増やす。図17(A)、(B)は、上記の負荷配分調整による温度、業務、負荷の管理の変化を示す。図18は、図17(A)、(B)に示すように、業務等の設定変更後のサーバルーム内の温度分布を示す。図18に示すように、サーバルーム内の温度分布は、サーバルーム内で略一様となっている。
次に、業務Webのアクセスが減り、各サーバ機器COM1、COM2、COM5〜COM8の温度が25℃まで下がったとする。図19は、この場合のサーバルーム内の温度分布を示す。
この場合、次のように本実施例のサーバ処理分散装置は動作する。全稼働サーバのラック位置の重心座標は(2,1.5)で、距離的には、どのサーバ機器も等距離となるので、いずれのサーバ機器でも構わないが、まずサーバ機器COM1を停止させる(図2のステップS9)。サーバ機器COM1を停止することで、他のサーバ機器への負荷配分は増えて調整が行われる。もし、依然として、サーバ機器COM2、COM5〜COM8の温度が適正範囲を下回っていたら、順次COM2、COM5、COM6、COM8の順にサーバ機器を停止する。サーバ機器COM7は、サーバ機器COM5を停止した場合、システム上で唯一の業務APを提供するサーバ機器となるので、停止の対象からは除外する。
このように、本実施例のサーバ処理分散装置は、負荷配分を調整しながら、停止する低温状態のサーバ機器を順次増やす。図20(A)、(B)は、上記の負荷配分調整による温度、業務、負荷の管理の変化を示す。図20(A)中、「sleep」は停止を意味する。図21は、図20(A)、(B)に示すように設定変更した後のサーバルーム内の温度分布を示す。
なお、本発明は以上の実施形態及び実施例に限定されるものではなく、例えば、第5の実施形態を第1〜第4の実施形態のいずれかと組み合わせるようにしてもよい。また、第の実施の形態のサーバ分散処理装置100D中の負荷分散制御部2を図10に示した仮想マシン制御部8に置き換えた構成も可能である。この構成のサーバ分散処理装置によれば、サーバ管理部12は、現在のサーバ機器の温度、性能情報及び処理要求とから、過去に適正に動作した仮想マシンの稼動状態及び配置の設定を導出する。
更に、本発明は第1乃至第5の実施形態のサーバ処理分散装置100A〜100Eや上記の実施形態の組み合わせの構成をコンピュータにより実行させるサーバ分散処理プログラムも包含するものである。
本発明によれば、複数のサーバ機器から構成されるサーバシステムにおいて、どのサーバにおいて、どの処理を実行させれば、エネルギー的に最適化できるのかを判定してサーバシステムを制御する運用管理の用途に適用できる。エネルギーの評価に替えて、システムの性能や信頼性を含めた評価としてもよい。
また、本発明は、各サーバ機器を製造機械とし、生産システムにおける生産管理の用途にも適用できる。
1−1〜1−N、1'−1〜1'−N サーバ機器
2 負荷分散制御部
3 温度・性能情報収集部
4、4B、4C、4D サービス処理位置制御部
5 サービス処理位置情報保持部
7−1〜7−N センサ
6 温度・性能予測処理部
8 仮想マシン制御部
10 状況抽出部
11 状況・サービス配置対応関係分析部
12 サーバ管理部
13 サービス・配置事例データ保持部
14 状況・操作対応関係学習部
100A、100B、100C、100D、100E サーバ処理分散装置
200 サーバルーム

Claims (18)

  1. 各々プログラム制御により動作するコンピュータであり、クライアントからの要求に対して応答する複数のサーバ機器と、
    前記クライアントからの要求を振り分ける振り分け手段と、
    前記複数のサーバ機器それぞれの温度及び性能情報を収集する収集手段と、
    前記複数のサーバ機器それぞれの稼働情報、物理的な空間位置情報及び負荷配分設定を、収集された前記温度及び性能情報と共に保持するサービス処理位置情報保持手段と、
    前記複数のサーバ機器それぞれの稼働状態及び負荷配分設定を更新した場合に、稼働中のサーバ機器の温度・性能を予測計算する温度・性能予測手段と、
    前記サービス処理位置情報保持手段により保持された前記稼働情報、物理的な空間位置情報及び負荷配分設定と前記温度及び性能情報とから、新たな稼働状態及び負荷配分設定を計算する計算手段と、
    前記計算手段により計算された前記新たな稼働状態及び負荷配分設定が、前記温度・性能予測手段により予測された温度・性能情報の予測結果から適正であるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段より適正であると判定された前記新たな稼働状態及び負荷配分設定情報に基づいて、前記複数のサーバ機器を制御する制御手段と、
    を有し、
    前記計算手段は、
    前記複数のサーバ機器のうち、予め設定された適正温度よりも高温のサーバ機器を検出した場合は、前記適正温度以下にある未稼働の前記サーバ機器のうち、前記高温のサーバ機器から物理的空間位置が最も近接する位置にある未稼働のサーバ機器に、前記高温のサーバ機器の処理を分担させる第1の負荷配分重み係数を、前記新たな稼働状態及び負荷配分設定情報として計算し、
    前記複数のサーバ機器のうち、予め設定された適正温度よりも低温状態にあり、かつ、他のサーバ機器と分担して処理を行っている低温のサーバ機器を検出した場合は、その低温のサーバ機器の処理を停止し、残りの稼動しているサーバ機器に、処理を停止した前記低温のサーバ機器の処理を分担させる第2の負荷配分重み係数を、前記新たな稼働状態及び負荷配分設定情報として計算することを特徴とするサーバ処理分散装置。
  2. 各々仮想マシンが動作し、その仮想マシン上でサーバプログラムが動作するコンピュータであり、クライアントからの要求に対して応答する複数のサーバ機器と、
    前記複数のサーバ機器それぞれの温度及び性能情報を収集する収集手段と、
    前記複数のサーバ機器それぞれの稼働情報、物理的な空間位置情報及び負荷配分設定を、収集された前記温度及び性能情報と共に保持するサービス処理位置情報保持手段と、
    前記サービス処理位置情報保持手段により保持された前記稼働情報、物理的な空間位置情報及び負荷配分設定と、前記温度及び性能情報とから、新たな稼働状態及び負荷配分設定情報を計算する計算手段と、
    前記新たな稼働状態及び負荷配分設定に基づいて、前記複数のサーバ機器により同時に実行させる前記仮想マシンの台数を制御する仮想マシン制御手段と、
    を有し、
    前記計算手段は、
    前記複数のサーバ機器のうち、予め設定された適正温度よりも高温のサーバ機器を検出した場合は、前記適正温度以下にある未稼働の前記サーバ機器のうち、前記高温のサーバ機器から物理的空間位置が最も近接する位置にある未稼働のサーバ機器に、前記高温のサーバ機器の処理を分担させる第1の負荷配分重み係数を、前記新たな稼働状態及び負荷配分設定情報として計算し、
    前記複数のサーバ機器のうち、予め設定された適正温度よりも低温状態にあり、かつ、他のサーバ機器と分担して処理を行っている低温のサーバ機器を検出した場合は、その低温のサーバ機器の処理を停止し、残りの稼動しているサーバ機器に、処理を停止した前記低温のサーバ機器の処理を分担させる第2の負荷配分重み係数を、前記新たな稼働状態及び負荷配分設定情報として計算することを特徴とするサーバ処理分散装置。
  3. 前記計算手段は、
    前記複数のサーバ機器のうち、前記予め設定された適正温度よりも高温のサーバ機器を検出した場合は、適正温度範囲にある未稼働の前記サーバ機器それぞれの消費電力と、処理性能と、空調効率指標と、前記高温のサーバ機器からの距離からなる4つのパラメータのうち一以上のパラメータを用いて電源オンの適正指標を前記第1の負荷配分重み係数として計算し、
    前記制御手段は、
    前記電源オンの適正指標に基づいて、前記高温のサーバ機器から物理的空間位置が最も近接する位置にある未稼働のサーバ機器を制御することを特徴とする請求項1又は2記載のサーバ処理分散装置。
  4. 前記計算手段は、
    前記複数のサーバ機器のうち、前記予め設定された適正温度よりも低温状態にあり、かつ、他のサーバ機器と分担して処理を行っている低温のサーバ機器を複数検出した場合は、その複数の低温のサーバ機器それぞれの温度と、消費電力と、処理性能と、空調効率指標とからなる4つのパラメータのうち一以上のパラメータを用いて電源オフの適正指標を計算し、
    前記制御手段は、
    前記電源オフの適正指標に基づいて、前記複数の低温のサーバ機器の中から前記処理を停止するサーバ機器を選択し、残りの稼働しているサーバ機器に停止する前記低温のサーバ機器の処理を前記第2の負荷配分重み係数に従い分担させることを特徴とする請求項1又は2記載のサーバ処理分散装置。
  5. 各々プログラム制御により動作するコンピュータであり、クライアントからの要求に対して応答する複数のサーバ機器と、
    前記クライアントからの要求を振り分ける振り分け手段と、
    前記複数のサーバ機器それぞれの温度、性能情報及びクライアントからの処理要求を含む環境状況と、前記サーバ機器それぞれの稼働状態及び負荷配分重み付けパラメータからなる設定状況とを前記複数のサーバ機器から収集して抽出する収集・抽出手段と、
    前記収集・抽出手段により抽出された前記環境状況と前記設定状況との対応関係を保持する保持手段と、
    前記保持手段に保持されている前記環境状況と設定状況とに対して、一定時間の範囲で前記サーバ機器の温度、負荷及び消費電力に異常があるか否かを判定して、その判定結果を示すフラグを付与すると共に、そのフラグと前記環境状況及び設定状況との対応関係を機械学習する学習手段と、
    前記収集・抽出手段により抽出された現在の前記環境状況と現在の前記設定状況と同一若しくは類似の過去の環境状況及び設定状況を前記保持手段から検索するとともに、検索した前記過去の環境状況及び設定状況が良好動作か否かを前記学習手段からの前記フラグに基づいて判定する検索手段と、
    前記検索手段により検索された前記フラグが良好動作を示している過去の環境状況及び設定状況に従って、前記複数のサーバ機器を制御すると共に、前記検索手段により検索された前記過去の環境状況及び設定状況に対応する前記フラグが不良動作を示しているときは、同一若しくは類似の過去のクライアントからのサービス要求状況で良好にシステムが動作した設定状況を抽出して、前記保持手段の設定状況を更新する制御手段と
    を有することを特徴とするサーバ処理分散装置。
  6. 各々仮想マシンが動作し、その仮想マシン上でサーバプログラムが動作するコンピュータであり、クライアントからの要求に対して応答する複数のサーバ機器と、
    前記複数のサーバ機器それぞれの温度、性能情報及びクライアントからの処理要求を含む環境状況と、前記サーバ機器それぞれの稼働状態及び負荷配分重み付けパラメータからなる設定状況とを前記複数のサーバ機器から収集して抽出する収集・抽出手段と、
    前記収集・抽出手段により抽出された前記環境状況と前記設定状況との対応関係を保持する保持手段と、
    前記保持手段に保持されている前記環境状況と設定状況とに対して、一定時間の範囲で前記サーバ機器の温度、負荷及び消費電力に異常があるか否かを判定して、その判定結果を示すフラグを付与すると共に、そのフラグと前記環境状況及び設定状況との対応関係を機械学習する学習手段と、
    前記収集・抽出手段により抽出された現在の前記環境状況と現在の前記設定状況と同一若しくは類似の過去の環境状況及び設定状況を前記保持手段から検索するとともに、検索した前記過去の環境状況及び設定状況が良好動作か否かを前記学習手段からの前記フラグに基づいて判定する検索手段と、
    前記検索手段により検索された前記フラグが良好動作を示している過去の環境状況及び設定状況に従って、前記複数のサーバ機器を制御すると共に、前記検索手段により検索された前記過去の環境状況及び設定状況に対応する前記フラグが不良動作を示しているときは、同一若しくは類似の過去のクライアントからのサービス要求状況で良好にシステムが動作した設定状況を抽出して、前記保持手段の設定状況を更新する制御手段と
    を有することを特徴とするサーバ処理分散装置。
  7. 各々プログラム制御により動作するコンピュータであり、クライアントからの要求に対して応答する複数のサーバ機器に対して、前記クライアントからの要求を振り分ける振り分けステップと、
    前記複数のサーバ機器それぞれの温度及び性能情報を収集する収集ステップと、
    前記複数のサーバ機器それぞれの稼働情報、物理的な空間位置情報及び負荷配分設定を、収集された前記温度及び性能情報と共に保持手段に保持する保持ステップと、
    前記複数のサーバ機器それぞれの稼働状態及び負荷配分設定を更新した場合に、稼働中のサーバ機器の温度・性能を予測計算する温度・性能予測ステップと、
    前記保持手段により保持された前記稼働情報、物理的な空間位置情報及び負荷配分設定と前記温度及び性能情報とから、新たな稼働状態及び負荷配分設定を計算する計算ステップと、
    前記計算ステップにより計算された前記新たな稼働状態及び負荷配分設定が、前記温度・性能予測ステップにより予測された温度・性能情報の予測結果から適正であるか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップにより適正であると判定された前記新たな稼働状態及び負荷配分設定に基づいて、前記複数のサーバ機器を制御する制御ステップと、
    を含み、
    前記計算ステップは、
    前記複数のサーバ機器のうち、予め設定された適正温度よりも高温のサーバ機器を検出した場合は、前記適正温度以下にある未稼働の前記サーバ機器のうち、前記高温のサーバ機器から物理的空間位置が最も近接する位置にある未稼働のサーバ機器に、前記高温のサーバ機器の処理を分担させる第1の負荷配分重み係数を、前記新たな稼働状態及び負荷配分設定情報として計算し、
    前記複数のサーバ機器のうち、予め設定された適正温度よりも低温状態にあり、かつ、他のサーバ機器と分担して処理を行っている低温のサーバ機器を検出した場合は、その低温のサーバ機器の処理を停止し、残りの稼動しているサーバ機器に、処理を停止した前記低温のサーバ機器の処理を分担させる第2の負荷配分重み係数を、前記新たな稼働状態及び負荷配分設定情報として計算することを特徴とするサーバ処理分散方法。
  8. 各々仮想マシンが動作し、その仮想マシン上でサーバプログラムが動作するコンピュータであり、クライアントからの要求に対して応答する複数のサーバ機器それぞれの温度及び性能情報を収集する収集ステップと、
    前記複数のサーバ機器それぞれの稼働情報、物理的な空間位置情報及び負荷配分設定を、収集された前記温度及び性能情報と共に保持手段に保持する保持ステップと、
    前記保持手段により保持された前記稼働情報、物理的な空間位置情報及び負荷配分設定と、前記温度及び性能情報とから、新たな稼働状態及び負荷配分設定を計算する計算ステップと、
    前記新たな稼働状態及び負荷配分設定に基づいて、前記複数のサーバ機器により同時に実行させる前記仮想マシンの台数を制御する仮想マシン制御ステップと、
    を含み、
    前記計算ステップは、
    前記複数のサーバ機器のうち、予め設定された適正温度よりも高温のサーバ機器を検出した場合は、前記適正温度以下にある未稼働の前記サーバ機器のうち、前記高温のサーバ機器から物理的空間位置が最も近接する位置にある未稼働のサーバ機器に、前記高温のサーバ機器の処理を分担させる第1の負荷配分重み係数を、前記新たな稼働状態及び負荷配分設定情報として計算し、
    前記複数のサーバ機器のうち、予め設定された適正温度よりも低温状態にあり、かつ、他のサーバ機器と分担して処理を行っている低温のサーバ機器を検出した場合は、その低温のサーバ機器の処理を停止し、残りの稼動しているサーバ機器に、処理を停止した前記低温のサーバ機器の処理を分担させる第2の負荷配分重み係数を、前記新たな稼働状態及び負荷配分設定情報として計算することを特徴とするサーバ処理分散方法。
  9. 前記計算ステップは、
    前記複数のサーバ機器のうち、前記予め設定された適正温度よりも高温のサーバ機器を検出した場合は、適正温度範囲にある未稼働の前記サーバ機器それぞれの消費電力と、処理性能と、空調効率指標と、前記高温のサーバ機器からの距離からなる4つのパラメータのうち一以上のパラメータを用いて電源オンの適正指標を前記第1の負荷配分重み係数として計算し、
    前記制御ステップは、
    前記電源オンの適正指標に基づいて、前記高温のサーバ機器から物理的空間位置が最も近接する位置にある未稼働のサーバ機器を制御することを特徴とする請求項7又は8記載のサーバ処理分散方法。
  10. 前記計算ステップは、
    前記複数のサーバ機器のうち、前記予め設定された適正温度よりも低温状態にあり、かつ、他のサーバ機器と分担して処理を行っている低温のサーバ機器を複数検出した場合は、その複数の低温のサーバ機器それぞれの温度と、消費電力と、処理性能と、空調効率指標とからなる4つのパラメータのうち一以上のパラメータを用いて電源オフの適正指標を計算し、
    前記制御ステップは、
    前記電源オフの適正指標に基づいて、前記複数の低温のサーバ機器の中から前記処理を停止するサーバ機器を選択し、残りの稼働しているサーバ機器に停止する前記低温のサーバ機器の処理を前記第2の負荷配分重み係数に従い分担させることを特徴とする請求項7又は8記載のサーバ処理分散方法。
  11. 各々プログラム制御により動作するコンピュータであり、クライアントからの要求に対して応答する複数のサーバ機器に対して、前記クライアントからの要求を振り分ける振り分けステップと、
    前記複数のサーバ機器それぞれの温度、性能情報及びクライアントからの処理要求を含む環境状況と、前記サーバ機器それぞれの稼働状態及び負荷配分重み付けパラメータからなる設定状況とを前記複数のサーバ機器から収集して抽出する収集・抽出ステップと、
    前記収集・抽出ステップにより抽出された前記環境状況と前記設定状況との対応関係を保持手段に保持する保持ステップと、
    前記保持手段に保持されている前記環境状況と設定状況とに対して、一定時間の範囲で前記サーバ機器の温度、負荷及び消費電力に異常があるか否かを判定して、その判定結果を示すフラグを付与すると共に、そのフラグと前記環境状況及び設定状況との対応関係を機械学習する学習ステップと、
    前記収集・抽出ステップにより抽出された現在の前記環境状況と現在の前記設定状況と同一若しくは類似の過去の環境状況及び設定状況を前記保持手段から検索するとともに、検索した前記過去の環境状況及び設定状況が良好動作か否かを前記学習ステップで得られた前記フラグに基づいて判定する検索ステップと、
    前記検索ステップにより検索された前記フラグが良好動作を示している過去の環境状況及び設定状況に従って、前記複数のサーバ機器を制御すると共に、前記検索ステップにより検索された前記過去の環境状況及び設定状況に対応する前記フラグが不良動作を示しているときは、同一若しくは類似の過去のクライアントからのサービス要求状況で良好にシステムが動作した設定状況を抽出して、前記保持手段の設定状況を更新する制御ステップと
    を含むことを特徴とするサーバ処理分散方法。
  12. 各々仮想マシンが動作し、その仮想マシン上でサーバプログラムが動作するコンピュータであり、クライアントからの要求に対して応答する複数のサーバ機器それぞれの温度、性能情報及びクライアントからの処理要求を含む環境状況と、前記サーバ機器それぞれの稼働状態及び負荷配分重み付けパラメータからなる設定状況とを前記複数のサーバ機器から収集して抽出する収集・抽出ステップと、
    前記収集・抽出ステップにより抽出された前記環境状況と前記設定状況との対応関係を保持手段に保持する保持ステップと、
    前記保持手段に保持されている前記環境状況と設定状況とに対して、一定時間の範囲で前記サーバ機器の温度、負荷及び消費電力に異常があるか否かを判定して、その判定結果を示すフラグを付与すると共に、そのフラグと前記環境状況及び設定状況との対応関係を機械学習する学習ステップと、
    前記収集・抽出ステップにより抽出された現在の前記環境状況と現在の前記設定状況と同一若しくは類似の過去の環境状況及び設定状況を前記保持手段から検索するとともに、検索した前記過去の環境状況及び設定状況が良好動作か否かを前記学習ステップで得られた前記フラグに基づいて判定する検索ステップと、
    前記検索ステップにより検索された前記フラグが良好動作を示している過去の環境状況及び設定状況に従って、前記複数のサーバ機器を制御すると共に、前記検索ステップにより検索された前記過去の環境状況及び設定状況に対応する前記フラグが不良動作を示しているときは、同一若しくは類似の過去のクライアントからのサービス要求状況で良好にシステムが動作した設定状況を抽出して、前記保持手段の設定状況を更新する制御ステップと、
    を含むことを特徴とするサーバ処理分散方法。
  13. 各々プログラム制御により動作するコンピュータであ、クライアントからの要求に対して応答する複数のサーバ機器に対して、前記クライアントからの要求を振り分ける振り分けステップと、
    前記複数のサーバ機器それぞれの温度及び性能情報を収集する収集ステップと、
    前記複数のサーバ機器それぞれの稼働情報、物理的な空間位置情報及び負荷配分設定を、収集された前記温度及び性能情報と共に保持手段に保持する保持ステップと、
    前記複数のサーバ機器それぞれの稼働状態及び負荷配分設定を更新した場合に、稼働中のサーバ機器の温度・性能を予測計算する温度・性能予測ステップと、
    前記保持手段により保持された前記稼働情報、物理的な空間位置情報及び負荷配分設定と前記温度及び性能情報とから、前記複数のサーバ機器のうち、予め設定された適正温度よりも高温のサーバ機器を検出した場合は、前記適正温度以下にある未稼働の前記サーバ機器のうち、前記高温のサーバ機器から物理的空間位置が最も近接する位置にある未稼働のサーバ機器に、前記高温のサーバ機器の処理を分担させる第1の負荷配分重み係数を、新たな稼働状態及び負荷配分設定情報として計算し、前記複数のサーバ機器のうち、予め設定された適正温度よりも低温状態にあり、かつ、他のサーバ機器と分担して処理を行っている低温のサーバ機器を検出した場合は、その低温のサーバ機器の処理を停止し、残りの稼動しているサーバ機器に、処理を停止した前記低温のサーバ機器の処理を分担させる第2の負荷配分重み係数を、前記新たな稼働状態及び負荷配分設定情報として計算する計算ステップと、
    前記計算ステップにより計算された前記新たな稼働状態及び負荷配分設定が、前記温度・性能予測ステップにより予測された温度・性能情報の予測結果から適正であるか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップにより適正であると判定された前記新たな稼働状態及び負荷配分設定に基づいて、前記複数のサーバ機器を制御する制御ステップと、
    を、前記サーバ機器とは異なるコンピュータにより実行させることを特徴とするサーバ処理分散プログラム。
  14. 各々仮想マシンが動作し、その仮想マシン上でサーバプログラムが動作するコンピュータであ、クライアントからの要求に対して応答する複数のサーバ機器それぞれの温度及び性能情報を収集する収集ステップと、
    前記複数のサーバ機器それぞれの稼働情報、物理的な空間位置情報及び負荷配分設定を、収集された前記温度及び性能情報と共に保持手段に保持する保持ステップと、
    前記保持手段により保持された前記稼働情報、物理的な空間位置情報及び負荷配分設定と、前記温度及び性能情報とから、前記複数のサーバ機器のうち、予め設定された適正温度よりも高温のサーバ機器を検出した場合は、前記適正温度以下にある未稼働の前記サーバ機器のうち、前記高温のサーバ機器から物理的空間位置が最も近接する位置にある未稼働のサーバ機器に、前記高温のサーバ機器の処理を分担させる第1の負荷配分重み係数を、新たな稼働状態及び負荷配分設定情報として計算し、前記複数のサーバ機器のうち、予め設定された適正温度よりも低温状態にあり、かつ、他のサーバ機器と分担して処理を行っている低温のサーバ機器を検出した場合は、その低温のサーバ機器の処理を停止し、残りの稼動しているサーバ機器に、処理を停止した前記低温のサーバ機器の処理を分担させる第2の負荷配分重み係数を、前記新たな稼働状態及び負荷配分設定情報として計算する計算ステップと、
    前記新たな稼働状態及び負荷配分設定に基づいて、前記複数のサーバ機器により同時に実行させる前記仮想マシンの台数を制御する仮想マシン制御ステップと
    を、前記サーバ機器とは異なるコンピュータにより実行させることを特徴とするサーバ処理分散プログラム。
  15. 前記計算ステップは、
    前記複数のサーバ機器のうち、前記予め設定された適正温度よりも高温のサーバ機器を検出した場合は、適正温度範囲にある未稼働の前記サーバ機器それぞれの消費電力と、処理性能と、空調効率指標と、前記高温のサーバ機器からの距離からなる4つのパラメータのうち一以上のパラメータを用いて電源オンの適正指標を前記第1の負荷配分重み係数として計算し、
    前記制御ステップは、
    前記電源オンの適正指標に基づいて、前記高温のサーバ機器から物理的空間位置が最も近接する位置にある未稼働のサーバ機器を制御することを特徴とする請求項13又は14記載のサーバ処理分散プログラム。
  16. 前記計算ステップは、
    前記複数のサーバ機器のうち、前記予め設定された適正温度よりも低温状態にあり、かつ、他のサーバ機器と分担して処理を行っている低温のサーバ機器を複数検出した場合は、その複数の低温のサーバ機器それぞれの温度と、消費電力と、処理性能と、空調効率指標とからなる4つのパラメータのうち一以上のパラメータを用いて電源オフの適正指標を計算し、
    前記制御ステップは、
    前記電源オフの適正指標に基づいて、前記複数の低温のサーバ機器の中から前記処理を停止するサーバ機器を選択し、残りの稼働しているサーバ機器に停止する前記低温のサーバ機器の処理を前記第2の負荷配分重み係数に従い分担させることを特徴とする請求項13又は14記載のサーバ処理分散プログラム。
  17. 各々プログラム制御により動作するコンピュータであ、クライアントからの要求に対して応答する複数のサーバ機器に対して、前記クライアントからの要求を振り分ける振り分けステップと、
    前記複数のサーバ機器それぞれの温度、性能情報及びクライアントからの処理要求を含む環境状況と、前記サーバ機器それぞれの稼働状態及び負荷配分重み付けパラメータからなる設定状況とを前記複数のサーバ機器から収集して抽出する収集・抽出ステップと、
    前記収集・抽出ステップにより抽出された前記環境状況と前記設定状況との対応関係を保持手段に保持する保持ステップと、
    前記保持手段に保持されている前記環境状況と設定状況とに対して、一定時間の範囲で前記サーバ機器の温度、負荷及び消費電力に異常があるか否かを判定して、その判定結果を示すフラグを付与すると共に、そのフラグと前記環境状況及び設定状況との対応関係を機械学習する学習ステップと、
    前記収集・抽出ステップにより抽出された現在の前記環境状況と現在の前記設定状況と同一若しくは類似の過去の環境状況及び設定状況を前記保持手段から検索するとともに、検索した前記過去の環境状況及び設定状況が良好動作か否かを前記学習ステップで得られた前記フラグに基づいて判定する検索ステップと、
    前記検索ステップにより検索された前記フラグが良好動作を示している過去の環境状況及び設定状況に従って、前記複数のサーバ機器を制御すると共に、前記検索ステップにより検索された前記過去の環境状況及び設定状況に対応する前記フラグが不良動作を示しているときは、同一若しくは類似の過去のクライアントからのサービス要求状況で良好にシステムが動作した設定状況を抽出して、前記保持手段の設定状況を更新する制御ステップと
    を、前記サーバ機器とは異なるコンピュータにより実行させることを特徴とするサーバ処理分散プログラム。
  18. 各々仮想マシンが動作し、その仮想マシン上でサーバプログラムが動作するコンピュータであ、クライアントからの要求に対して応答する複数のサーバ機器それぞれの温度、性能情報及びクライアントからの処理要求を含む環境状況と、前記サーバ機器それぞれの稼働状態及び負荷配分重み付けパラメータからなる設定状況とを前記複数のサーバ機器から収集して抽出する収集・抽出ステップと、
    前記収集・抽出ステップにより抽出された前記環境状況と前記設定状況との対応関係を保持手段に保持する保持ステップと、
    前記保持手段に保持されている前記環境状況と設定状況とに対して、一定時間の範囲で前記サーバ機器の温度、負荷及び消費電力に異常があるか否かを判定して、その判定結果を示すフラグを付与すると共に、そのフラグと前記環境状況及び設定状況との対応関係を機械学習する学習ステップと、
    前記収集・抽出ステップにより抽出された現在の前記環境状況と現在の前記設定状況と同一若しくは類似の過去の環境状況及び設定状況を前記保持手段から検索するとともに、検索した前記過去の環境状況及び設定状況が良好動作か否かを前記学習ステップで得られた前記フラグに基づいて判定する検索ステップと、
    前記検索ステップにより検索された前記フラグが良好動作を示している過去の環境状況及び設定状況に従って、前記複数のサーバ機器を制御すると共に、前記検索ステップにより検索された前記過去の環境状況及び設定状況に対応する前記フラグが不良動作を示しているときは、同一若しくは類似の過去のクライアントからのサービス要求状況で良好にシステムが動作した設定状況を抽出して、前記保持手段の設定状況を更新する制御ステップと
    を前記サーバ機器とは異なるコンピュータにより実行させることを特徴とするサーバ処理分散プログラム。
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