JP5682566B2 - 機器選択システム、機器選択方法、及び機器選択用プログラム - Google Patents

機器選択システム、機器選択方法、及び機器選択用プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5682566B2
JP5682566B2 JP2011536115A JP2011536115A JP5682566B2 JP 5682566 B2 JP5682566 B2 JP 5682566B2 JP 2011536115 A JP2011536115 A JP 2011536115A JP 2011536115 A JP2011536115 A JP 2011536115A JP 5682566 B2 JP5682566 B2 JP 5682566B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power consumption
air conditioner
calculation
relationship
area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011536115A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2011046067A1 (ja
Inventor
美知太郎 宮田
美知太郎 宮田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2011536115A priority Critical patent/JP5682566B2/ja
Publication of JPWO2011046067A1 publication Critical patent/JPWO2011046067A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5682566B2 publication Critical patent/JP5682566B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F1/00Details not covered by groups G06F3/00 - G06F13/00 and G06F21/00
    • G06F1/16Constructional details or arrangements
    • G06F1/20Cooling means
    • G06F1/206Cooling means comprising thermal management
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D10/00Energy efficient computing, e.g. low power processors, power management or thermal management

Description

この発明は、機器選択システム、機器選択方法、及び機器選択用プログラムに関する。
特開2002−156136号公報(特許文献1)には、通信機器室等の空調システムが記載されている。この空調システムは、通信機器を搭載したラック列の間の通路空間の上方のそれぞれに、局所冷却装置を設置している。これにより、この空調システムは、各ラックに搭載した通信機器を個別に冷却できる。
また、特開2008−269249号公報(特許文献2)には、電源制御装置が記載されている。この電源制御装置は、稼働している物理サーバの負荷状況を収集し、これらの負荷状況に基づいて、物理サーバを選択し、複数台の物理サーバに分散していた負荷を、例えば、1台の物理サーバに分担させる。そして、電源制御装置は、選択しなかった物理サーバの電源をオフする。これにより、電源オフとする物理サーバが増えるので、消費電力が節約される。
特開2002−156136号公報 特開2008−269249号公報
特許文献1に記載の空調システムでは、高密度に排熱がある施設において、省エネルギ(省電力)とすることができるが、ラックに搭載される通信機器の消費電力を考慮したものではない。例えば、他の通信機器より消費電力の小さな通信機器に交換した場合があっても、この消費電力の小さな通信機器を優先的に利用して、通信機器の消費電力と空調機の消費電力との合計の消費電力を低減するものではない。また、特許文献1に記載の空調システムは、少ない電力で冷却できる通信機器を優先的に使用して消費電力を低減するものでもない。このため、特許文献1に記載の空調システムでは、消費電力の大きい通信機器を利用したり、冷却のために大きな電力を必要とする通信機器を利用したりする恐れがある。
また、特許文献2に記載の電源制御装置は、物理サーバを冷却する空調機の消費電力を考慮した制御ではなかった。このため、負荷を集約させた1台の物理サーバが、他の物理サーバより発熱量が高い場合や、このサーバの配置されている室の冷却負荷が比較的大きな場合は、空調機の消費電力が大きくなる恐れがある。このため、物理サーバの消費電力だけを考慮すると消費電力が低減されても、物理サーバ及び空調機の総消費電力を考慮すると、消費電力が節約されないことも考えられる。
このように、特許文献1に記載の発明も、特許文献2に記載の発明も、消費電力が小さな機器を優先的に利用して、空調に要する消費電力を小さくする発明ではない。
本発明の目的は、上記課題を解決し、空調機の消費電力が小さい機器を選択できる機器選択システム、機器選択方法、及び機器選択用プログラムを提供することにある。
本発明は上記課題を解決するためのものであって、本発明の機器選択システムは、
複数の区域のそれぞれに配置した機器の利用状態と同区域に配置した空調機の消費電力との関係を、それぞれの区域毎に記憶する記憶部と、
前記機器を利用したときの前記空調機の消費電力を、前記関係を用いてそれぞれの区域毎に演算する演算部と、
前記機器に対する利用要求に応じて、区域毎に演算された前記消費電力又は増加する前記消費電力が、少なくとも2つの中でより小さい方の機器を利用機器として選択する選択部とを備える。
また、本発明の機器選択方法は、
空調機と共に複数の区域のそれぞれに配置された機器の選択方法であって、
前記機器を利用したときの前記空調機の消費電力を、前記機器の利用状態と前記空調機の消費電力との関係を用いてそれぞれの区域毎に演算する演算ステップと、
前記機器に対する利用要求に応じて、区域毎に演算された前記消費電力又は増加する前記消費電力が、少なくとも2つの中でより小さい方の機器を利用機器として選択する選択ステップとを備える。
また、本発明の機器選択用プログラムは、
空調機と共に複数の区域のそれぞれに配置された機器に対する機器選択用プログラムであって、
前記機器の利用状態と前記空調機の消費電力との関係を、それぞれの区域毎に記憶する記憶機能と、
前記機器を利用したときの前記空調機の消費電力を、前記関係を用いてそれぞれの区域毎に演算する演算機能と、
前記機器に対する利用要求に応じて、区域毎に演算された前記消費電力又は増加する前記消費電力が、少なくとも2つの中でより小さい方の機器を利用機器として選択する選択機能とをコンピュータに実現させる。
このような本発明によれば、機器を利用したときの空調機の消費電力又は増加する消費電流電力が、少なくとも2つの中でより小さい方の機器が利用機器として選択される。このため、この発明によれば、空調機の消費電力、又は利用することにより空調機の増加する消費電力を抑えながら、選択された機器を使用することができる。
図1は、第1実施形態の機器選択システムを示すブロック図である。 図2は、第2実施形態の機器選択システムを示すブロック図である。 図3は、稼働サーバ数と空調機の消費電力との関係を事前に測定した結果を示すグラフである。 図4は、空調制御装置の動作を示すフローチャートである。 図5は、機器選択システムの動作を示すフローチャートである。 図6は、第3実施形態の機器選択システムを示すブロック図である。 図7は、稼働サーバ数と空調機の消費電力との関係を事前に測定した結果を示すグラフである。 図8は、異なる区域における稼働サーバ数と空調機の消費電力との関係を事前に測定した結果を示すグラフである。 図9は、第4実施形態の機器選択システムを示すブロック図である。 図10は、利用する機器と空調機の消費電力と機器の消費電力とを測定して形成した関係表を示す図である。 図11は、第5実施形態の機器選択システムを示すブロック図である。 図12は、第6実施形態の機器選択方法を示すブロック図である。 図13は、第7実施形態の機器選択用プログラムを利用した機器選択システムの概略を示す説明図である。
本発明の第1実施形態について、図1に基づき説明する。
図1は、第1実施形態の機器選択システムを示すブロック図である。
図1に示す機器選択システム100は、記憶部103と、演算部104と、選択部105とを備える。
記憶部103は、複数の区域106a、106b、・・・、106nのそれぞれに配置した機器101の利用状態と同区域に配置した空調機102の消費電力との関係を、それぞれの区域106a、106b、・・・、106n毎に記憶している。この関係は、例えば、ある特定の区域の機器101の利用状態(例えば、利用台数)を入力すると、空調機102の消費電力が算出される算出式の関係である。また、部屋の隅や中央側、また、仕切りの有無や配置の仕方で、空調機102の冷却効果が異なってくるので、それぞれの区域106a、106b、・・・、106nに対する算出式は少しずつ異なる。これにより、同じ台数の機器101を利用する場合でも、それぞれの区域106a、106b、・・・、106nで、空調機102の消費電力は異なる。尚、空調機102は、温度センサ107からの検知温度に基づいて、区域内の室温を調節する。
演算部104は、記憶部103の記憶した前述の関係を用いてそれぞれの区域毎の空調機102の消費電力を演算する。
選択部105は、例えば、クライアント117から機器の利用要求に応じて、演算した前述の消費電力が、少なくとも2つの中でより小さい方の機器を利用機器として選択する。
このように構成された機器選択システム100は次のように動作する。
例えば、クライアント117から機器の利用要求に応じて、演算部104は、その機器101を利用したときの空調機102の消費電力を演算する。このとき、演算部104は、記憶部103の記憶している前述の関係を利用して演算する。
選択部105は、演算部104の演算結果に基づき、消費電力が、少なくとも2つの中でより小さい方の機器101を利用機器として選択する。これにより、クライアント117は、消費電力がより小さい機器を利用することができる。
このように、この実施形態によれば、選択部105は、空調機102の消費電力が、少なくとも2つの中でより小さい機器101を利用機器として選択するので、消費電力を抑えることができる。
尚、この機器選択システム100において、選択部105を、演算部104の演算結果に基づき、空調機102の増加する消費電力が、少なくとも2つの中でより小さい機器101を利用機器として選択する構成とすることもできる。また、前述の機器101の利用状態とこのときの空調機102の消費電力との関係を、消費電力を予め測定して形成した関係表とすることもできる。
次に、本発明の第2実施形態について、図2〜図5に基づき説明する。
図2は、第2実施形態の機器選択システムを示すブロック図である。図3は、稼働サーバ数と空調機の消費電力との関係を事前に測定した結果を示すグラフである。図4は、空調制御装置の動作を示すフローチャートである。図5は、機器選択システムの動作を示すフローチャートである。
図2に示す機器選択システム200は、機器としてのサーバ231及び空調機102と、割当装置201とを備える。サーバ231及び空調機102は、区域106a、106b、・・・、106nのそれぞれに配置されている。このサーバ231は、例えば、同一機種のサーバである。この場合、サーバ231の消費電力や発熱量はそれぞれ同一である。このサーバ231は、区域106a、106b、・・・、106nのそれぞれに、例えば40台配置されている。尚、この実施形態では、機器としてサーバ231を使用した例で説明するが、サーバ231をストレージ機器、ネットワーク機器(例えば、ルータ、無線LAN用アクセスポイント、パーソナルコンピュータ等)とすることもできる。
空調制御装置202は、区域の温度を温度センサ107から入力し、この検知温度に応じて空調機102の出力(冷却能力)を制御する。空調機102は、区域106a、106b、・・・、106n内の温度を所定の範囲内に調節することにより、サーバ231の温度を所定の範囲内に調節する。尚、空調制御装置202は、それぞれの区域106a、106b、・・・、106nに配置する構成としたが、全ての空調機102を制御する1つの空調制御装置とすることもできる。
区域106a、106b、・・・、106nは、空調機102の冷却効果が有効となる範囲の区域である。この区域は、例えば、サーバラックやコンテナのように物理的に区切られた場所である。但し、必ずしも物理的に区切られている場所でなくても、空調機102による冷却効果が大きく、且つ、別の空調機からの冷却効果の影響が小さい領域であればよい。
割当装置201は、要求受付部213と、決定部211と、割当指示部214と、記憶部212を備える。
要求受付部213は、クライアント207から要求を受付けるインターフェイスである。
また、記憶部212は、空調電力特性記憶部221と、機器配置情報記憶部222とを備える。空調電力特性記憶部221は、サーバ231の利用状態とこのときの空調機102の消費電力との関係を、区域106a、106b、・・・、106n毎に記憶している。この関係は、例えば、ある特定の区域のサーバ231の利用台数を入力すると、空調機102の消費電力が算出される算出式の関係である。部屋の隅や中央側、また、仕切りの有無や配置の仕方で、空調機の冷却効果が異なってくるので、それぞれの区域に対する算出式は少しずつ異なってくる。このため、同じ台数のサーバ231を利用する場合でも、それぞれの区域で、空調機102の消費電力は異なる。
機器配置情報記憶部222は、機器配置情報を記憶する。機器配置情報とは、各々のサーバ231がどの区域106a、106b、・・・、106nに属するかの対応関係の情報である。機器配置情報は、例えば表形式で記憶される。
決定部211は、要求受付部213を通して受信したクライアント207からの割当要求に応じて割当を行うサーバ231を決定し、割当指示部214を通してサーバ231に割当を要求する。このため、決定部211は、前述の関係を用いて空調機の消費電力を演算する演算部の機能と、クライアントから機器の利用要求に応じて、区域毎に演算された消費電力又は増加する消費電力が、少なくとも2つの中でより小さい機器を利用機器として選択する選択部の機能とを備える。また、決定部211は、例えばCPU(Central Processing Unit)とプログラムを格納したメモリにより構成された計算機システム(コンピュータ)により実現することができる。
割当指示部214は、機器201に割当て指示を行うためのインターフェイスである。
クライアント207は、割当装置201に対して、機器であるサーバ231の使用を要求する。ここでサーバ231の使用とは、サーバ231の稼働状態を変化させるものを指し、必ずしもサーバ231全体の電源をオン/オフするようなものでなくても良い。例えば、機器がサーバ231であるこの実施形態の場合、サーバに特定の計算を行わせるジョブの投入等でも良い。
図3は、区域106aにおける稼働サーバと空調機の消費電力との関係を示している。
図3に示しているように、稼働状態のサーバ数(サーバ231の数)が、0台、10台、20台、30台、40台の時は、温度センサ107が検出する温度が所定の温度範囲に入るようにするための空調機の消費電力は、それぞれ10kW、11kW、14kW、19kW、26kWである。空調電力特性記憶部221には、空調電力特性として、実際に測定した値の関係を近似した式(算出式)である空調機の電力(kW)=(1/100)×(サーバ稼働数)×(サーバ稼働数)+10・・・(式1−1)が格納されている。
この機器選択システム200では、サーバ231も空調機102も同一機種を配置しているので、他の区域106b、・・・、106nにおける算出式も(式1−1)に近い式となる。同じ数のサーバ数を追加稼動させたい時でも、すでに稼動しているサーバ数によって消費電力の増加分が異なる。このため、同じ台数の機器を利用する場合でも、どの区域の機器(サーバ231)を利用するかで、空調機の消費電力が異なってくる。
空調制御装置202は、図4に示すフローチャートのように動作する。
最初に、空調制御装置202は、温度センサ107からの測定温度と設定温度とを比較する(ステップ251、以下ステップを「S」と記す)。
測定温度 > (設定温度+許容差値)が成立すれば(S252でYes)、空調制御装置202は、空調機102の出力を変更させる(S253)。この場合の出力の変更は、区域の温度が下がるようにする変更である。即ち、空調制御装置202は空調機102の冷却能力をアップさせる。
S252で、測定温度 > (設定温度+許容差値)が成立しなければ(S252でNo)、次に、空調制御装置202は、S254で、測定温度 < (設定温度−許容差値)が成立するか否かを判別する。この式が成立すれば(S254でYes)、空調制御装置202は、空調機102の出力を変更する(S255)。この場合の出力の変更は、区域の温度が上がるようにする変更である。即ち、空調制御装置202は空調機102の冷却能力をダウン、又は冷却能力を停止させる。
S254で、測定温度 < (設定温度−許容差値)が成立しなければ(S254でNo)、空調制御装置202は、空調機102の出力を制御せず、現状維持とする。また、空調制御装置202の動作はS251に移行する。
このように、空調制御装置202の制御により、空調機102は、測定温度が設定温度の許容差値内になるように室温制御する。
また、この実施形態の機器選択システム200は、図5に示すように動作する。
最初に、S271で、決定部211は、クライアント207から要求があるか否かを判別する。この要求は、サーバ231を利用したい旨の要望で、利用したいサーバ231の台数の情報も含まれている。
S271でクライアント207から要求があると決定部211が判別すると(S271でYes)、S272で、決定部211は、演算が未完了の区域を、演算対象に設定する。
次に、S273で、決定部211は、演算対象区域について、割当後の消費電力の増分を演算する。
更に、S274で、決定部211は、対象の全ての区域について演算したか否かを判別する。
S274で、対象の全ての区域について演算したと決定部211が判別すれば(S274でYes)、次に、決定部211は、区域と割当サーバ231とを決定する。この区域は、空調機102の消費電力の増分が少なくとも2つの中でより小さい方が選ばれる。また、演算対象区域が3ヶ所以上あれば、空調機102の消費電力の増分が最小となる区域が選ばれる。
そして、決定部211は、割当指示部214を介して割当てを指示し、選択された区域のサーバ231が利用される。
これにより、空調機102の増加する消費電力が最小となる区域のサーバ231が利用される。
このように、この実施形態によれば、決定部211は、空調機102の増分の消費電力が最小になる機器(サーバ231)を利用機器として選択するので、空調機102の消費電力を抑えることができる。
ここで、もう少し具体的な数字を挙げて、利用機器(サーバ231)を選択する例を説明する。
ここで、区域106aのサーバ231は、10台が稼働状態にあり、残りの30台が停止状態であるとする。また、区域106bのサーバ231は、30台が稼働状態にあり、残りの10台が停止状態であるとする。この状態で、割当装置201がクライアント207から新たに10台のサーバ231の稼働要求を受けた場合について説明する。他の区域のサーバ231は、全て稼働状態であるとする。
割当装置201はまず区域106aを消費電力の推定値(以下、「消費電力推定値」と記す)の演算対象に設定する(図5のS272)。次に、割当装置201は、区域106aについて、割当を行う前の状態(サーバ231が10台稼働の状態)と、サーバ231を10台追加稼働した状態(サーバ231が20台稼働の状態)とにおける空調機102の消費電力を、(式1−1)を用いて演算する。そして、割当装置201は、さらにその増分を演算する(図5のS273)。この結果、区域106aについては空調機102の消費電力推定値の増分は3kWと計算(演算)される。この計算式は、((1/100)×20×20+10)−((1/100)×10×10+10)=4となる。
次に、区域106bについてはまだ演算していないので(S274のNo)、区域106bを消費電力の増分の演算対象に設定する(図5のS272)。区域106bについて、割当を行う前の状態、すなわちサーバ231のうち30台が稼働状態にある場合と、サーバ231を10台追加で稼働状態にした場合(サーバ231が40台稼働の状態)の空調機102の消費電力推定値を、(式1−1)を用いて計算し、さらにその増分を計算する(図5のS273)。この結果、区域106bについては7kWと計算される。この計算式は((1/100)×40×40+10)−((1/100)×30×30+10)=7となる。この時点で、全ての区域について計算(演算)が終わっているので(S274のYes)、決定部211は、区域106aに割当を行った場合と区域106bに割当を行った場合の空調機102の消費電力推定値の増分を比較する。区域106aに割当を行った場合の方が空調機102の消費電力推定値の増分が小さいので、決定部211は、区域106aのサーバ231を割当対象として決定し(図5のS275)、区域106aの機器であるサーバ231の10台に対して割当指示を行う(図5のS276)。
これにより、この機器選択システム200では、消費電力の増分が少ない区域106aのサーバ231が選択され、利用される。
次に、本発明の第3実施形態について、図6〜図8に基づき説明する。
図6は、第3実施形態の機器選択システムを示すブロック図である。図7は、稼働サーバ数と空調機の消費電力との関係を事前に測定した結果を示すグラフである。図8は、異なる区域における稼働サーバ数と空調機の消費電力との関係を事前に測定した結果を示すグラフである。
この第3実施形態は、例えば、区域が2つの場合の機器選択システム300である。また、割当装置201は、第2実施形態の割当装置と同一である。このため、この第3実施形態の機器選択システム300の動作も図5に示す動作と同じである。また、この第3実施形態の空調制御装置202の動作も、図4に示す動作と同じである。このため、機器選択システム300の動作説明と、空調機102の動作も簡略化、又は省略する。この機器選択システム300が、機器選択システム200と異なる点は、区域が2つである点と、図7や図8に示すように、稼働サーバ数と空調機の消費電力との関係が区域106a、106bで異なる点である。
図7と図8とを見比べて判るように、稼働サーバが0台のときの空調機102の消費電力や、稼働サーバを増加させたときにおける空調機の消費電力の増加割合が、異なっている。これは、区域によってその広さや、サーバ231や空調機102の配置が異なるためや、空調機102の型式が異なるために生じる。また、区域106aに配置されたサーバ231と、区域106bに配置されたサーバ231との型式が異なる場合に、消費電力や発熱量が異なるため、空調機の消費電力の増加割合が異なる。
稼働状態のサーバ数が、0台、10台、20台、30台、40台の時について、室温が所定の温度範囲に入るようにする空調機102の消費電力は、区域106aでは、図7に示すように、それぞれ10kW、12kW、14kW、16kW、18kWである。また、空調機102の消費電力は、区域106bでは、図8に示すように、それぞれ5kW、8kW、11kW、14kW、17kWである。
空調電力特性記憶部221には、区域106aの空調電力特性として、区域106aの空調電力特性を測定した値の関係を近似した式(算出式)である空調機の電力(kW)=(1/5)×(サーバ稼働数)+10・・・(式2−1)が、格納されている。
また、区域106bの空調電力特性を測定した値の関係を近似した式(算出式)である空調機の電力(kW)=(3/10)×(サーバ稼働数)+5・・・(式2−2)が、空調電力特性記憶部221に格納されている。この実施形態では、同じ区域106a、106b内には同じサーバ231を配置しているので、その稼働サーバ数が空調機102の消費電力に大きく影響する。
ここで、具体例を挙げて、機器(サーバ231)を選択する例を説明する。
区域106aのサーバ231は、10台が稼働状態であり、残りの30台が停止状態であるとする。また、区域106bのサーバ231は、30台が稼働状態であり、残りの10台が停止状態であるとする。この状態で、割当装置201がクライアント207から新たに10台のサーバ231の稼働の要求を受けた場合について説明する。
割当装置201の決定部211は、まず区域106aを消費電力推定値の演算対象に設定する(図5のS272)。次に、区域106aについて、割当を行う前の状態(サーバ231の10台が稼働状態)と、サーバ231を10台追加で稼働状態(サーバ231の20台が稼働状態)とにおける空調機102の消費電力推定値を、(式2−1)を用いて、決定部211は演算する。さらにその増分を、決定部211は演算する(図5のS273)。
この結果、区域106aについては空調機102の消費電力推定値の増分は2kWと計算される。このときの計算式は、(((1/5)×20)+10)−(((1/5)×10)+10)=2である。
次に、区域106bについてはまだ演算(計算)していないので(図5のS274のNo)、決定部211は、区域106bを消費電力推定値の増分の計算対象に設定する(図5のS272)。そして、決定部211は、区域106bについて、割当を行う前の状態(サーバ231の30台が稼働状態)と、サーバ231を10台追加で稼働状態(サーバ231の40台が稼働状態)とにおける空調機102の消費電力推定値を、(式2−2)を用いて演算する。さらに、決定部211は、その増分を演算(計算)する(図5のS273)。この計算式は、(((3/10)×40)+5)−(((3/10)×30)+5)=3となる。この結果、区域106bについては3kWと計算される。この時点で、全ての区域について演算が終わっているので(図5のS274のYes)、区域106aに割当を行った場合と区域106bに割当を行った場合の空調機102の消費電力推定値の増分を、決定部211は比較する。すると、区域106aに割当を行った場合の方が空調機102の消費電力推定値の増分が小さいので、決定部211は、区域106aのサーバ231を割当対象として決定し(図5のS275)、区域106aの機器であるサーバ231の10台に対して、割当指示部214を介して割当指示を行う(図5のS276)。
このように、この実施形態によれば、決定部211は、空調機102の増分の消費電力が最小になる機器(サーバ231)を利用機器として選択するので、空調機102の消費電力を抑えることができる。
尚、以上の説明では、空調機の電力がサーバ231の稼働台数のみに依存する場合について説明したが、空調電力特性がサーバ231の個々の稼働状況により細かく依存するような場合も考えられる。この場合は、1つの区域内に、例えば、異なる消費電力や発熱量のサーバ231を配置した場合である。このような場合は、個々の機器(サーバ231)の利用に依存するような算出式を使用すればよい。例えば、空調機の電力P、サーバSi(iはサーバの識別番号)、係数ai(iは係数aの識別番号)として、P=(a1×S1+a2×S2+a3×S3+・・・+an×Sn+m)(但し、nは区域内のサーバSの数、mはサーバSの稼働数が0のときの消費電力)のような式とすることもできる。
次に、本発明の第4実施形態について、図9に基づき説明する。
図9は、第4実施形態の機器選択システムを示すブロック図である。
この第4実施形態の機器選択システム400は、機器選択システム300の構成全てを備え、更に、割当装置401の記憶部212に機器電力特性記憶部402を備える。
この機器電力特性記憶部402は、それぞれの区域のサーバ231(機器)の利用状態とその消費電力との関係(機器電力特性)を、区域106a、106b毎に記憶する。この記憶された関係を利用することにより、例えば、サーバ231を10台追加で利用する場合に、どれだけの消費電力が増加するかを判別できる。
決定部211は、クライアント207から、サーバ231の追加利用の要望を受けると、その追加したサーバ231を利用するための消費電力と、空調機102の消費電力との合計の消費電力を、区域106aと区域106bとに対して演算する。そして、決定部211は、増加する消費電力の少ない方を、利用するサーバ231として選択する。尚、詳述しないが、この時、決定部211を、空調機102の消費電力の少ない方を利用するサーバ231として選択する構成とすることもできる。
ここで、具体例を挙げて、機器(サーバ231)を選択する例を説明する。
本実施形態における空調電力特性は、区域106aについては図7に示す特性であり、区域106bについては図8に示す特性であるとする。空調電力特性記憶部221には、区域106aの空調電力特性として、区域106aの空調電力特性を測定した値の関係を近似した式である空調機の電力(kW)=(1/5)×(サーバ稼働数)+10・・・(式3−1)が、空調電力特性記憶部221に格納されている。
また、区域106bの空調電力特性として、区域106bの空調電力特性を測定した値の関係を近似した式である空調機の電力(kW)=(3/10)×(サーバ稼働数)+5・・・(式3−2)が、空調電力特性記憶部221に格納されている。サーバ231は同じ区域内では同一型式のものを使用しているので、消費電力及び発熱量が同一である。このため、本実施形態では同じ区域内のサーバであれば空調機の電力はその稼働台数のみに依存する。
本実施形態において、区域106a内のサーバ231は1台につき稼働状態では0.3kW、停止状態では0kWの電力を消費するものを使用している。また、区域106b内のサーバ231は1台につき稼働状態では0.1kW、停止状態では0Wの電力を消費するものを使用している。
区域106a内のサーバ231の機器電力特性として、機器の電力(kW)=(サーバ稼働数)×0.3・・・(式3−3)が、機器電力特性記憶部402に格納されている。また、区域106b内のサーバ231の機器電力特性として、機器の電力(kW)=(サーバ稼働数)×0.1・・・(式3−4)が、機器電力特性記憶部402に格納されている。
ここで、区域106aのサーバ231は、10台が稼働状態にあり、残りの30台が停止状態にあるものとする。区域106bのサーバ231は、30台が稼働状態にあり、残りの10台が停止状態にあり、この状態で、割当装置401がクライアント207から新たに10台のサーバ231の稼働要求を受けた場合について説明する。
割当装置401の決定部211は、まず区域106aを消費電力推定値の演算対象に設定する(図5のS272)。次に、決定部211は、区域106aについて、割当を行う前の状態(サーバ231が10台稼働状態)と、サーバ231を10台追加の稼働状態(サーバ231が20台稼働状態)とにおける、空調機102とサーバ231の消費電力推定値の合計を計算する。この時、決定部211は、(式3−1)と(式3−3)を用いて計算する。さらに、決定部211は、その増分を計算(演算)する(図5のS273)。この結果、区域106aについては空調機102とサーバ231の消費電力推定値の合計の増分は5kWと計算される。このときの計算式は、((((1/5)×20)+10)+(20×0.3))−((((1/5)×10)+10)+(10×0.3))=(14+6)−(12+3)=5となる。
次に、区域106bについてはまだ演算していないので(図5のS274でNo)、決定部211は、区域106bを消費電力推定値の増分の演算対象に設定する(図5のS272)。区域106bについて、割当を行う前の状態(サーバ231のうち30台が稼働状態)と、サーバ231を10台追加で稼働状態(サーバ231が40台稼働状態)とにおける、空調機102とサーバ231の消費電力推定値の合計を、計算する。この時、決定部211は、(式3−2)と(式3−4)を用いて計算する。決定部211は、さらにその増分を計算(演算)する(図5のS273)。この結果、区域106bについては4kWと計算される。このときの計算式は、((((3/10)×40)+5)+(40×0.1))−((((3/10)×30)+5)+(30×0.1))=(17+4)−(14+3)=4となる。
この時点で、全ての区域について演算が終わっているので(図5のS274でYes)、区域106aに割当を行った場合と区域106bに割当を行った場合の空調機102とサーバ231の消費電力推定値の合計の増分を、決定部211は比較する。区域106bに割当を行った場合の方が空調機102とサーバ231の消費電力推定値の合計の増分が小さいので、決定部211は区域106bのサーバ(サーバ231)を割当対象として決定し(図5のS275)、区域106bの機器であるサーバ231の10台に対して割当指示を行う(図5のS276)。
このように、この実施形態によれば、決定部211は、空調機102の消費電力とサーバ231(機器)の消費電力との合計の増分がより小さいサーバ231を利用機器として選択するので、機器選択システム400全体の消費電力を抑えることができる。
尚、第1〜第4実施形態では、空調機の消費電力や、利用する機器の消費電力を算出式から算出しているが、予め、測定して形成した関係表(図10)を、記憶部212に記憶させて、この関係表から算出することもできる。尚、この図10は、利用する機器と空調機の消費電力と機器の消費電力とを実際に測定して形成した関係表を示す図である。この図10は、サーバ231を10台毎に消費電力を測定した関係表である。このため、測定した値の中間の値(例えば、第1〜第15の15台の機器を使用したときの消費電力)については、線形補間により演算すればよい。また、設置するサーバ231の1台毎における空調機消費電力及び機器消費電力を測定し、この測定結果から関係表を形成することもできる。
次に、本発明の第5実施形態について、図11に基づき説明する。
この機器選択システム500は、機器選択システム200の構成を全て備える。但し、区域106aにおける、稼働サーバ数と空調機の消費電力との関係は、図7に示す関係であり、区域106bにおける、稼働サーバ数と空調機の消費電力との関係は、図8に示す関係であるとする。更に、この機器選択システム500では、区域106nにも、機器としてのサーバ231や空調機102を配置しているとする。
この機器選択システム500は、電力測定部501と、空調電力特性補正部502とを備える。
電力測定部501は、空調機102の消費電力を測定する。そして、この電力測定部501は、空調制御装置202に、それぞれ取り付けられている。
空調電力特性補正部502は、決定部211から機器割当状態を取得し、この機器割当状態と消費電力とから空調電力特性を算出する。更に、この空調電力特性補正部502は、割当装置503に配置され、空調電力特性記憶部221に記憶されている空調電力特性の更新を行う。この更新は、一定時間毎に行ってもいし、機器(サーバ231)割当状態が変化したときに行ってもよい。また、一部の機器(サーバ231)及び/又は空調機102が交換された場合、機器(サーバ231)及び/又は空調機102の設置位置が変更された場合に行ってもよい。このため、この空調電力特性補正部502は、電力測定部501の測定結果に応じて、前述の関係の更新を行う更新部の機能を備える。
尚、図示しないが、機器選択システム500において、機器(サーバ231)の消費電力を測定する電力測定部を、更に備えることもできる。この場合、空調機102の消費電力の測定値だけでなく、機器(サーバ231)の消費電力の測定値を、機器(サーバ231)選択の判断材料に加えることもできる。このため、機器選択システム500における消費電力を、より正確に把握して、利用する機器(サーバ231)の選択を、より正確に行うことができる。
例えば、特定のサーバ231が故障して、消費電力や発熱量の異なるサーバ231に交換した場合や、サーバ231を増設した場合において、特に有効である。これは、利用するサーバ231の消費電力を、実際に測定しているため、消費電力を、より正確に把握できるからである。このため、この機器選択システム500によれば、消費電力の増加がより小さいサーバ231を選択することができる。また、この機器選択システム500によれば、区域毎に演算された消費電力が、少なくとも2つの中でより小さい方のサーバ231を利用機器として選択することもできる。
このように、この実施形態によれば、測定した空調機102の消費電力から空調電力特性(関係)を算出しているので、より正確に消費電力を算出することができる。このため、この実施形態によれば、より正確に算出した消費電力の合計の増分を、この増分が、少なくとも2つの中でより小さい方の機器を利用機器として選択でき、機器選択システム500全体の消費電力を抑えることができる。また、この機器選択システム500によれば、区域毎に演算された消費電力が、少なくとも2つの中でより小さい方の機器を利用機器として選択することもできるので、機器選択システム500全体の消費電力を抑えることができる。
尚、これらの実施形態では、少なくとも2つの中で消費電力や増加する消費電力がより小さい方(消費電力が最小)の機器を利用機器として選択するようにした例で説明した。これは、消費電力が最小になるため、最も望ましい実施形態である。しかし、3つ以上の区域の場合は、必ずしも、最小の区域の機器を選択しなくても、消費電力を低減することができる。
例えば、ある理由により、消費電力や増加する消費電力が最小の機器を選択せずに、これ以外の機器のうち、少なくとも2つの中で消費電力や増加する消費電力がより小さい方の機器を利用機器として選択する方法がある。この場合、消費電力が最小に近い機器や、少なくとも消費電力が最大となる機器ではない機器が選択されるため、消費電力を低減する効果を発揮することができる。消費電力や増加する消費電力が最小の機器を選択しない場合は、例えば、最小の消費電力の機器が、交換時期に近づいていて、定期交換のメンテナンス時期まで寿命を延ばすために、この機器をなるべく選択しないようにする場合がある。
次に、本発明の第6実施形態について、図12に基づき説明する。
図12は、第6実施形態の機器選択方法を示すブロック図である。
機器選択方法600は、空調機と共に複数の区域のそれぞれに配置された機器の選択方法であって、演算ステップ601と、選択ステップ602とを備える。
演算ステップ601は、機器を利用したときの前述の空調機の消費電力を、機器の利用状態と空調機の消費電力との関係を用いてそれぞれの区域毎に演算するステップである。
選択ステップ602は、機器に対する利用要求に応じて、区域毎に演算された前述の消費電力が、少なくとも2つの中でより小さい方の機器を利用機器として選択するステップである。
このような機器選択方法600によれば、演算ステップ601で、機器を利用したときの前述の空調機の消費電力を、前述の関係を用いて区域毎に演算する。更に、選択ステップ602で、機器に対する利用要求に応じて、区域毎に演算された前述の消費電力が、少なくとも2つの中でより小さい方の機器を利用機器として選択する。
このように、この機器選択方法600によれば、空調機の消費電力が、少なくとも2つの中でより小さい方の機器を利用機器として選択できるので、機器選択システムにおいて空調機の消費電力を抑えることができる。
また、この機器選択方法600において、演算ステップ601で演算される消費電力を、空調機の消費電力に機器の消費電力を加えた合計の消費電力とすることもできる。この場合、空調機の消費電力と、機器の消費電力との合計の消費電力で判別しているので、機器選択システム全体の消費電力を抑えることができる。
また、この機器選択方法600において、空調機の消費電力及び/又は前述の機器の消費電力を測定する電力測定ステップと、この測定結果に応じて、前述の関係の更新を行う更新ステップと備えることもできる。この場合、予め、空調機の消費電力及び/又は前述の機器の消費電力を測定しているので、より正確に消費電力を把握し、空調機の消費電力又は空調機の増加する消費電力が、少なくとも2つの中でより小さい方の機器を選択することができる。
また、この機器選択方法600において、前述の更新ステップを、一定時間経過した場合、機器の割当状態が変化した場合、一部の機器及び/又は空調機が交換された場合、機器及び/又は空調機の設置位置が変更された場合の何れかの場合に行われるようにすることもできる。この場合は、機器選択システムの機器や空調機の実際の状況に応じた最新の関係(機器の利用状態と空調機の消費電力との関係)を利用することができる。これにより、機器選択システムの最新の状況に応じて、空調機の消費電力又は空調機の増加する消費電力が、少なくとも2つの中でより小さい方の機器を選択できる。
このように、この実施形態によれば、区域毎に算出された空調機の消費電力又は空調機の増加する消費費電力が、少なくとも2つの中でより小さい方の機器を利用機器として選択できるので、機器選択システムにおける消費電力を抑えることができる。
また、この機器選択方法600において、前述の演算を、前述の関係に基づき算出した算出式から算出する演算、又は、前述の関係を予め測定して作成した関係表から算出する演算とすることができる。この算出式から算出する演算を採用する場合は、関係表等の比較的大きなデータを記憶する必要がないので容量の小さな記憶部を使用することができる。また、関係表から算出する演算を採用する場合は、予め測定した実際の消費電力に基づいているため、より正確に消費電力を演算することができ、より正確に機器を選択することができる。
次に、本発明の第7実施形態について、図13に基づき説明する。
図13は、第7実施形態の機器選択用プログラムを利用した機器選択システムの概略を示す説明図である。
機器選択システム700は、記録媒体701に記憶された機器選択用プログラムをインストールすることにより、機器選択の動作が可能になる。記録媒体701は、機器選択システム700の入力用のドライブ702によりその機器選択用プログラムが読み取られ、機器選択システム700にインストールされる。そして、この機器選択システム700において、機器選択用プログラムにより、記憶機能や、演算機能や、選択機能がコンピュータに実現される。
機器選択用プログラムは、空調機と共に複数の区域のそれぞれに配置された機器に対する機器選択用プログラムである。また、この機器選択用プログラムは、記憶機能と、演算機能と、選択機能とをコンピュータに実現させるためのプログラムである。
記憶機能は、機器(サーバ231)の利用状態と空調機102の消費電力との関係を、それぞれの区域106a、106b、・・・、106nに対応した関係として記憶する機能である。
演算機能は、前述の関係を用いて機器(サーバ231)を利用したときの空調機102の消費電力を、それぞれの区域106a、106b、・・・、106n毎に演算する機能である。
選択機能は、クライアント207から機器(サーバ231)の利用要求に応じて、空調機102の消費電力又は空調機102の増加する消費電力が、少なくとも2つの中でより小さい方の機器(サーバ231)を利用機器として選択する機能である。
このようなプログラムによって動作する機器選択システム700は、クライアント207から機器(サーバ231)の利用要求に応じて、空調機102の消費電力又は空調機102の増加する消費電力が、少なくとも2つの中でより小さい機器を利用機器(サーバ231)として選択する。
このように、この実施形態によれば、空調機102の消費電力又は空調機102の増加する消費電力が、すくなくとも2つの中でより小さい機器を利用機器(サーバ231)として選択できるので、機器選択システム700における消費電力を抑えることができる。
また、この機器選択用プログラムにおいて、前述の演算機能で演算される消費電力を、空調機の消費電力に機器の消費電力を加えた合計の消費電力とすることもできる。
また、この機器選択用プログラムにおいて、消費電力入手機能と、更新機能とを、コンピュータに実現させるプログラムとすることもできる。この場合、消費電力入手機能は、測定した空調機102の消費電力及び/又は前述の機器(サーバ231)の消費電力を入手する機能である。また、更新機能は、測定結果に応じて、前述の関係の更新を行う機能である。
また、この機器選択用プログラムにおいて、前述の更新機能を、次の何れかの場合に行われるようにすることもできる。この場合は、一定時間経過した場合、機器(サーバ231)の割当状態が変化した場合、一部の機器(サーバ231)及び/又は空調機102が交換された場合、機器(サーバ231)及び/又は空調機102の設置位置が変更された場合である。
また、この機器選択用プログラムにおいて、前述の演算機能を、前述の関係に基づき算出した算出式から算出する演算、又は、前述の関係を予め測定して形成した関係表から算出する演算とすることもできる。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2009年10月16日に出願された日本出願特願2009−239280を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
本発明によれば、サーバやストレージ機器等の複数の機器から利用する機器を選択するといった用途に適用できる。また、本発明によれば、機器としてサーバを利用している場合、ジョブの割当を行うためのサーバを選択するといった用途にも適用できる。
100、200、300、400、500、700 機器選択システム
101 機器
102 空調機
103、212 記憶部
104 演算部
105 選択部
106a、106b、106n 区域
107 温度センサ
117、207 クライアント
201、401、503 割当装置
202 空調制御装置
211 決定部
212 記憶部
213 要求受付部
214 割当指示部
221 空調電力特性記憶部
222 機器配置情報記憶部
231 サーバ
402 機器電力特性記憶部
501 電力測定部
502 空調電力特性補正部
600 機器選択方法
601 演算ステップ
602 選択ステップ
701 記録媒体
702 ドライブ

Claims (18)

  1. 複数の区域のそれぞれに配置した機器の利用状態と同区域に配置した空調機の消費電力との関係を、それぞれの区域毎に記憶する記憶部と、
    前記機器を利用したときの前記空調機の消費電力を、前記関係を用いてそれぞれの区域毎に演算する演算部と、
    前記機器に対する利用要求に応じて、区域毎に演算された前記消費電力又は増加する前記消費電力が、少なくとも2つの中でより小さい方の機器を利用機器として選択する選択部とを備えることを特徴とする機器選択システム。
  2. 前記演算部の演算する消費電力は、前記空調機の消費電力に前記機器の消費電力を加えた合計の消費電力であることを特徴とする請求項1に記載の機器選択システム。
  3. 前記空調機の消費電力を測定する空調機電力測定部と、
    この測定結果に応じて、前記関係の更新を行う更新部とを更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の機器選択システム。
  4. 機器の消費電力を測定する機器電力測定部を更に備え、
    この測定結果に応じて、前記更新部は、前記関係の更新を行うことを特徴とする請求項3に記載の機器選択システム。
  5. 前記更新は、一定時間経過した場合、機器の割当状態が変化した場合、一部の機器及び/又は空調機が交換された場合、機器及び/又は空調機の設置位置が変更された場合の何れかの場合に行われることを特徴とする請求項3又は4に記載の機器選択システム。
  6. 前記演算は、前記関係に基づき算出した算出式から算出する演算であることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の機器選択システム。
  7. 前記演算は、前記関係を予め測定して形成した関係表から算出する演算であることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の機器選択システム。
  8. 前記機器は、サーバ、ストレージ機器、ネットワーク機器の何れかであることを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の機器選択システム。
  9. 空調機と共に複数の区域のそれぞれに配置された機器の選択方法であって、
    前記機器を利用したときの前記空調機の消費電力を、前記機器の利用状態と前記空調機の消費電力との関係を用いてそれぞれの区域毎に演算する演算ステップと、
    前記機器に対する利用要求に応じて、区域毎に演算された前記消費電力又は増加する前記消費電力が、少なくとも2つの中でより小さい方の機器を利用機器として選択する選択ステップとを備えることを特徴とする機器選択方法。
  10. 前記演算ステップで演算される消費電力は、前記空調機の消費電力に前記機器の消費電力を加えた合計の消費電力であることを特徴とする請求項9に記載の機器選択方法。
  11. 前記空調機の消費電力及び/又は前記機器の消費電力を測定する電力測定ステップと、
    この測定結果に応じて、前記関係の更新を行う更新ステップとを更に備えることを特徴とする請求項9又は10に記載の機器選択方法。
  12. 前記更新ステップは、一定時間経過した場合、機器の割当状態が変化した場合、一部の機器及び/又は空調機が交換された場合、機器及び/又は空調機の設置位置が変更された場合の何れかの場合に行われることを特徴とする請求項11に記載の機器選択方法。
  13. 前記演算は、前記関係に基づき算出した算出式から算出する演算、又は、前記関係を予め測定して作成した関係表から算出する演算であることを特徴とする請求項9乃至12の何れかに記載の機器選択方法。
  14. 空調機と共に複数の区域のそれぞれに配置された機器に対する機器選択用プログラムであって、
    前記機器の利用状態と前記空調機の消費電力との関係を、それぞれの区域毎に記憶する記憶機能と、
    前記機器を利用したときの前記空調機の消費電力を、前記関係を用いてそれぞれの区域毎に演算する演算機能と、
    前記機器に対する利用要求に応じて、区域毎に演算された前記消費電力又は増加する前記消費電力が、少なくとも2つの中でより小さい方の機器を利用機器として選択する選択機能とをコンピュータに実現させるための機器選択用プログラム。
  15. 前記演算機能で演算される消費電力は、前記空調機の消費電力に前記機器の消費電力を加えた合計の消費電力であることを特徴とする請求項14に記載の機器選択用プログラム。
  16. 測定した前記空調機の消費電力及び/又は前記機器の消費電力を入手する消費電力入手機能と、
    この測定結果に応じて、前記関係の更新を行う更新機能とを更にコンピュータに実現させるための請求項14又は15に記載の機器選択用プログラム。
  17. 前記更新機能は、一定時間経過した場合、機器の割当状態が変化した場合、一部の機器及び/又は空調機が交換された場合、機器及び/又は空調機の設置位置が変更された場合の何れかの場合に行われることを特徴とする請求項16に記載の機器選択用プログラム。
  18. 前記演算機能は、前記関係に基づき算出した算出式から算出する演算、又は、前記関係を予め測定して形成した関係表から算出する演算であることを特徴とする請求項14乃至17の何れかに記載の機器選択用プログラム。
JP2011536115A 2009-10-16 2010-10-04 機器選択システム、機器選択方法、及び機器選択用プログラム Active JP5682566B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011536115A JP5682566B2 (ja) 2009-10-16 2010-10-04 機器選択システム、機器選択方法、及び機器選択用プログラム

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009239280 2009-10-16
JP2009239280 2009-10-16
JP2011536115A JP5682566B2 (ja) 2009-10-16 2010-10-04 機器選択システム、機器選択方法、及び機器選択用プログラム
PCT/JP2010/067708 WO2011046067A1 (ja) 2009-10-16 2010-10-04 機器選択システム、機器選択方法、及び機器選択用プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2011046067A1 JPWO2011046067A1 (ja) 2013-03-07
JP5682566B2 true JP5682566B2 (ja) 2015-03-11

Family

ID=43876118

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011536115A Active JP5682566B2 (ja) 2009-10-16 2010-10-04 機器選択システム、機器選択方法、及び機器選択用プログラム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5682566B2 (ja)
WO (1) WO2011046067A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5884327B2 (ja) * 2011-07-27 2016-03-15 日本電気株式会社 エンクロージャー制御装置、ブレードエンクロージャー、およびプログラム
JP5423745B2 (ja) * 2011-09-12 2014-02-19 コニカミノルタ株式会社 印刷ジョブ振分装置および印刷ジョブ振分方法
JP5568535B2 (ja) * 2011-09-28 2014-08-06 株式会社日立製作所 データセンタの負荷割当て方法及び情報処理システム
US20140164728A1 (en) * 2012-12-06 2014-06-12 Hitachi, Ltd. Method for allocating and reallocating logical volume
JP6382706B2 (ja) * 2014-12-16 2018-08-29 株式会社Nttファシリティーズ 情報処理システム
JP6401054B2 (ja) * 2014-12-26 2018-10-03 株式会社Nttファシリティーズ 情報処理システム及び情報処理システム用プログラム

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007018483A (ja) * 2005-06-08 2007-01-25 Hitachi Ltd 記憶システム
JP2009217500A (ja) * 2008-03-10 2009-09-24 Hitachi Plant Technologies Ltd 電子機器の冷却システム及び冷却方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0822345A (ja) * 1994-07-06 1996-01-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 情報処理装置
US6964539B2 (en) * 2002-03-18 2005-11-15 International Business Machines Corporation Method for managing power consumption of multiple computer servers
JP2008198072A (ja) * 2007-02-15 2008-08-28 Mitsubishi Electric Corp リアルタイム計算機
JP4853344B2 (ja) * 2007-03-22 2012-01-11 日本電気株式会社 ファン回転制御方法、ファン回転制御システム、およびファン回転制御プログラム
JP4966753B2 (ja) * 2007-06-08 2012-07-04 株式会社日立製作所 情報処理システム、および情報処理方法
JP4883491B2 (ja) * 2008-02-13 2012-02-22 株式会社日立プラントテクノロジー 電子機器の冷却システム
JP4958883B2 (ja) * 2008-10-29 2012-06-20 株式会社日立製作所 管理サーバ装置によるストレージ装置及び空調装置の制御方法及びストレージシステム

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007018483A (ja) * 2005-06-08 2007-01-25 Hitachi Ltd 記憶システム
JP2009217500A (ja) * 2008-03-10 2009-09-24 Hitachi Plant Technologies Ltd 電子機器の冷却システム及び冷却方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2011046067A1 (ja) 2011-04-21
JPWO2011046067A1 (ja) 2013-03-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5682566B2 (ja) 機器選択システム、機器選択方法、及び機器選択用プログラム
JP5951120B2 (ja) 空調制御システム及び空調制御方法
US8155793B2 (en) System and method for controlling air conditioning facilities, and system and method for power management of computer room
US8954197B2 (en) Arrangement for operating a data center using building automation system interface
US10180672B2 (en) Demand control device and computer readable medium
JP5801732B2 (ja) 情報処理システムの運用管理方法
US20160117420A1 (en) System and method for dynamically modeling data center partitions
JP6645650B1 (ja) 制御装置、空調制御システム、制御方法及びプログラム
JP5245852B2 (ja) サーバ処理分散装置、サーバ処理分散方法及びサーバ処理分散プログラム
JP2012159213A (ja) 空調機運転制御装置および方法
JP6937261B2 (ja) 空調制御装置、空調制御方法及びコンピュータプログラム
JP2016024562A (ja) 空調制御システム及び空調制御方法
EP3862644B1 (en) Information processing device and air-conditioning system provided with same
EP2277094B1 (en) Arrangement for operating a data center using building automation system interface
JP2013064542A (ja) 運転制御装置、運転制御方法、プログラム
JP2010072733A (ja) サーバ管理装置,サーバ管理方法及びプログラム
JP2018190115A (ja) 電力管理装置及びプログラム
JP5584024B2 (ja) 空気調和機群制御装置及び空気調和システム
JPWO2019180865A1 (ja) ビルの省エネ制御装置及びビルの省エネ制御方法
JPWO2014115247A1 (ja) システムコントローラ、設備管理システム、デマンド制御方法及びプログラム
JP6652339B2 (ja) 空調制御装置、空調制御システム、空調制御方法および空調制御プログラム
JP2009142113A (ja) 電力制御システム、機器制御装置、及び機器制御プログラム
JP5763955B2 (ja) 空調負荷予測装置及び空調負荷予測方法
Teo et al. Energy management controls for chiller system: A review
JP2017143650A (ja) 設備管理装置、設備管理システム及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130919

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140715

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140916

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141216

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141229

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5682566

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150