JP2009142113A - 電力制御システム、機器制御装置、及び機器制御プログラム - Google Patents

電力制御システム、機器制御装置、及び機器制御プログラム Download PDF

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恵子 渡辺
Masato Fujiwara
正人 藤原
Atsushi Ouchi
淳 大内
Riku Umibe
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Abstract

【課題】機器において消費電力量を変動させる予期しない制御が実施される場合でも、より確実に同時同量を達成可能とする。
【解決手段】本発明に係る電力制御システム1は、電力を消費する複数の機器11を制御する機器制御装置100と、機器制御装置100と通信可能であり、機器11に対して供給する電力の発電計画量を管理する発電管理装置200とを備える。機器制御装置100は、機器11における消費電力量を変動させる所定制御に関する情報である制御情報を生成し、生成した制御情報を発電管理装置200に送信する。発電管理装置200は、制御情報を受信し、受信した制御情報に基づいて、発電計画量を補正する。さらに、発電管理装置200は、受信した制御情報に基づいて、所定制御の状態の変更を許可するか否かを判定し、判定結果を機器制御装置100に送信する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力を消費する複数の機器に対する電力の供給を制御する電力制御システム、当該電力制御システムにおける機器制御装置、及び機器制御プログラムに関する。
店舗やビルといった施設では、これまで、空調、冷設機器は単体で稼働し、それぞれで各制御を実施していた。しかし、昨今では、施設内の空調、冷設機器を連携し、コントローラを設けシステム化することで、独自の省エネ制御を実施するようになってきている。コントローラは、空調、冷設機器や店舗状況に関わるデータを収集し、収集した値を元に制御に関わる決定を行うなどの一括管理をするようになってきている。
一方、電力事業の自由化により、電力の需要家(以下、単に「需要家」という)は、従来の一般電気事業者(いわゆる、電力会社)に加え、新たな事業者である特定規模電気事業者(以下、「PPS」という)から電力の供給を受けることが可能となっている。
PPSは、一般電気事業者の送電網を利用して、PPSと契約する発電事業者が発電する電力を、PPSと契約する需要家に供給する。尚、PPSと契約する発電事業者とは、一般電気事業者ではない発電設備を有する事業者(以下では、「独立系発電事業者」と呼ぶ)である。
PPSには、需要家への安定した電力の供給が義務づけられている。具体的には、PPSには、電力量の計測単位時間(例えば、30分間)における発電量と消費電力量との誤差を規定範囲(例えば、3%)内に維持する「同時同量」の義務が課せられている。
同時同量を実現するために、PPSは、需要家の需要計画や、現在の消費電力量、環境情報(季節や外気温度)などを通信網経由で需要家から取得し、取得した情報を用いて需要家の消費電力量を予測して発電計画量を策定する(特許文献1〜3参照)。そして、PPSは、発電計画量に従って発電事業者に発電を指示する。
特許文献1では、現在の消費電力量と発電量との誤差を低減するように発電計画量を補正する。また、消費電力量の変動率が既定値以上である場合には、需要家の需要計画に基づいて発電計画量を補正する。
特許文献2では、消費電力量の変動パターンが類似する複数の需要家をグループ化し、グループ毎に定められた変動パターンを用いて発電計画量を策定する。そして、需要家の消費電力規模に応じて発電計画量を補正する。
特許文献3では、現在の消費電力量と発電計画量との誤差が生じた場合に、予め定めた学習日のうちから当日の電力消費量の変動パターンが類似する類似日を選択し、選択した類似日における変動パターンに基づいて発電計画量を補正する。
特開2005−210833号公報 特開2006−117115号公報 特開2007−28739号公報
ところで、近年では、省エネ制御などの制御技術の向上に伴い、需要家において、消費電力量を変動させる様々な制御が実施されるようになってきている。これらの制御においては、制御方法が各社異なることに加え、需要家側の都合で制御の状態が変更される。
さらに、各機器の省エネ制御は、全ての機器を統括するコントローラが収集した環境情報や機器の状態、消費電力量などを踏まえて実施される。そのため、それらのデータや省エネ制御のアルゴリズムをもたないPPS側では、省エネ制御に入ることを予期することができない。
上述した特許文献1〜3に記載の手法では、需要家側で実施される制御に起因して、PPSが予期しない消費電力量の変動が生じると、消費電力量と発電計画量との誤差が生じ、同時同量が達成できなくなる恐れがあった。
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、機器において消費電力量を変動させる予期しない制御が実施される場合でも、より確実に同時同量を達成可能とする電力制御システム、機器制御装置、及び機器制御プログラムを提供することを目的とする。
(電力制御システム)
本発明の特徴に係る電力制御システムは、電力を消費する複数の機器を制御する機器制御装置と、前記機器制御装置と通信可能であり、前記機器に対して供給する電力の発電計画量を管理する発電管理装置とを備える。前記機器制御装置は、前記機器における消費電力量を変動させる所定制御に関する情報である制御情報を生成する制御情報生成部と、前記制御情報生成部によって生成された前記制御情報を前記発電管理装置に送信する制御情報送信部とを有する。前記発電管理装置は、前記制御情報を受信する制御情報受信部と、前記制御情報受信部が受信した前記制御情報に基づいて、前記発電計画量を補正する発電計画量補正部と、前記発電計画量補正部によって補正された前記発電計画量に従って、前記電力の発電を制御する発電制御部とを有する。ここで「所定制御」とは、機器における消費電力量を変動させる制御であれば良く、例えば、デマンド制御や、間欠制御、外気冷房などが該当する。
このような電力制御システムによれば、機器制御装置は、機器における消費電力量を変動させる所定制御に関する情報である制御情報を発電管理装置に送信する。発電管理装置は、制御情報を受信し、受信した制御情報に基づいて、発電計画量を補正する。そして、補正された発電計画量に応じて独立系発電事業者による発電が制御される。したがって、需要家において消費電力量を変動させるような制御が実施される場合でも、より確実に同時同量を達成することができる。
上記の特徴に係る電力制御システムにおいて、前記制御情報は、前記所定制御の状態が変更される予定時間の情報と、前記所定制御の状態が変更されることによって前記消費電力量が前記発電計画量から変動する変動量の情報とを含み、前記発電計画量補正部は、前記変動量の情報を前期発電計画量に反映させることが好ましい。ここで「所定制御の状態」とは、例えば、制御の開始、解除又は延長の状態や、制御における設定値(設定温度など)の状態などである。
このような電力制御システムによれば、発電管理装置は、需要家側で実施される制御に起因する消費電力量の変動を前もって把握することができ、より確実に同時同量を達成することができる。
本発明の特徴に係る電力制御システムは、電力を消費する複数の機器を制御する機器制御装置と、前記機器制御装置と通信可能であり、前記機器における制御の状態の変更可否を判定する可否判定装置とを備える。前記機器制御装置は、前記機器における消費電力量を変動させる所定制御に関する情報である制御情報を生成する制御情報生成部と、前記制御情報生成部によって生成された前記制御情報を前記発電管理装置に送信する制御情報送信部とを有する。前記可否判定装置は、前記制御情報を受信する制御情報受信部と、前記制御情報受信部が受信した前記制御情報に基づいて、前記所定制御の状態の変更を許可するか否かを判定する制御判定部と、前記制御判定部における判定結果を前記機器制御装置に送信する判定結果送信部とを有する。前記機器制御装置は、さらに、前記判定結果を受信する判定結果受信部と、前記判定結果受信部が受信した前記判定結果に応じて前記機器を制御する制御部とを有する。
このような電力制御システムによれば、可否判定装置は、所定制御の状態の変更を許可するか否かを判定し、判定結果を機器制御装置に送信する。機器制御装置は、当該判定結果に応じて機器を制御する。これによって、PPS側は、需要家側に消費電力量を変動させる制御を実施させないようにすることで、予期しない消費電力量の変動が生じることを防止でき、消費電力量と発電計画量との誤差が生じることを防止できる。したがって、より確実に同時同量を達成することができる。
上記の特徴に係る電力制御システムにおいて、前記制御情報は、前記所定制御の状態が変更される予定時間の情報と、前記所定制御の状態が変更されることによって前記消費電力量が前記発電計画量から変動する変動量の情報とを含み、前記制御判定部は、全ての前記機器についての前期変動量の合計値を所定値と比較して、前記所定制御の状態の変更を許可することが好ましい。
このような電力制御システムによれば、制御判定部は、全ての機器についての消費電力量の変動量合計値を所定値と比較して、所定制御の状態の変更を許可するため、機器制御装置において、同時同量を達成可能な範囲内で所定制御の状態を変更可能とすることができる。
上記の特徴に係る電力制御システムにおいて、前記制御情報は、前記所定制御の対象となる前記機器に対して前記所定制御の変更を許可する優先度を示す情報をさらに含み、前記制御判定部は、前記優先度に応じて、前記所定制御の状態の変更を許可する機器を決定することが好ましい。
このような電力制御システムによれば、所定制御の状態の変更を許可する機器を優先度に応じて決定するため、同時同量を達成可能な範囲内で、重要な機器を優先して所定制御の状態を変更可能とすることができる。
本発明の特徴に係る電力制御システムは、電力を消費する複数の機器を制御する機器制御装置と、前記機器制御装置と通信可能であり、前記機器に対して供給する電力の発電計画量を管理する発電管理装置とを備える。前記機器制御装置は、前記機器における消費電力量を変動させる所定制御に関する情報である制御情報を生成する制御情報生成部と、前記制御情報生成部によって生成された前記制御情報を前記発電管理装置に送信する制御情報送信部とを有する。前記発電管理装置は、前記制御情報を受信する制御情報受信部と、前記制御情報受信部が受信した前記制御情報に基づいて、前記発電計画量を補正する発電計画量補正部と、前記発電計画量補正部によって補正された前記発電計画量に従って、前記電力の発電を制御する発電制御部と、前記制御情報受信部が受信した前記制御情報に基づいて、前記所定制御の状態の変更を許可するか否かを判定する制御判定部と、前記制御判定部における判定結果を前記機器制御装置に送信する判定結果送信部とを有する。前記機器制御装置は、さらに、前記判定結果を受信する判定結果受信部と、前記判定結果受信部が受信した前記判定結果に応じて前記機器を制御する制御部とを有する。
このような電力制御システムによれば、機器制御装置は、機器における消費電力量を変動させる所定制御に関する情報である制御情報を発電管理装置に送信する。発電管理装置は、制御情報を受信し、受信した制御情報に基づいて、発電計画量を補正する。そして、補正された発電計画量に応じて独立系発電事業者による発電が制御される。
また、発電管理装置は、所定制御の状態の変更を許可するか否かを判定し、判定結果を機器制御装置に送信する。機器制御装置は、当該判定結果に応じて機器を制御する。このため、予期しない消費電力量の変動が生じることを防止でき、消費電力量と発電計画量との誤差が生じることを防止できる。したがって、より確実に同時同量を達成することができる。
上記の特徴に係る電力制御システムにおいて、前記発電計画量補正部は、さらに、前記制御判定部による判定結果に基づいて、前記発電計画量を補正することが好ましい。
このような電力制御システムによれば、高精度に発電計画量を補正することができる。具体的には、機器制御装置は、制御判定部による判定結果に応じて機器を制御するため、制御判定部による判定結果が消費電力量に影響を与えることになる。したがって、発電計画量補正部は、制御判定部による判定結果に基づいて発電計画量を補正することによって、上記の影響分を考慮した補正を行うことができ、高精度に発電計画量を補正することができる。
上記の特徴に係る電力制御システムにおいて、前記制御情報は、前記所定制御の状態が変更される予定時間の情報と、前記所定制御の状態が変更されることによって前記消費電力量が前記発電計画量から変動する変動量の情報とを含み、前期発電計画量補正部は、前記変動量の情報を前記発電計画量に反映させており、前記制御判定部は、全ての前記機器についての前記変動量の合計値を所定値と比較して、前記所定制御の状態の変更を許可することが好ましい。
このような電力制御システムによれば、発電管理装置は、消費電力量を発電計画量に合わせる制御を行いつつ、発電計画量を消費電力量に合わせることができるため、より確実に同時同量を達成することができる。
(機器制御装置)
本発明の特徴に係る機器制御装置は、電力を消費する複数の機器に対して供給する電力の発電計画量を管理する発電管理装置と通信可能であり、前記機器を制御する。前記機器制御装置は、前記機器における消費電力量を変動させる所定制御に関する情報である制御情報を生成する制御情報生成部と、前記制御情報生成部によって生成された前記制御情報を前記発電管理装置に送信する制御情報送信部とを備える。
このような機器制御装置によれば、発電管理装置は、事前に消費電力量の変動量を把握でき、当該変動量に応じて発電計画量を補正し、補正後の発電計画量を独立系発電事業者に知らせることができる。これにより、発電量を消費電力量に合わせることができ、より確実に同時同量を達成することができる。
本発明の特徴に係る機器制御装置は、電力を消費する複数の機器における制御の状態の変更可否を判定する可否判定装置と通信可能であり、前記機器を制御する。前記機器制御装置は、前記機器における消費電力量を変動させる所定制御に関する情報である制御情報を生成する制御情報生成部と、前記制御情報生成部によって生成された前記制御情報を前記可否判定装置に送信する制御情報送信部と、前記制御情報に基づいて、前記所定制御の状態の変更を許可するか否かの判定結果を前記可否判定装置から受信する判定結果受信部と、前記判定結果受信部が受信した前記判定結果に応じて前記機器を制御する制御部とを備える。
このような機器制御装置によれば、可否判定装置は、所定制御の状態の変更を許可するか否かを判定し、判定結果を機器制御装置に送信する。機器制御装置は、当該判定結果に応じて機器を制御する。これによって、PPS側は、需要家側に消費電力量を変動させる制御を実施させないようにすることで、予期しない消費電力量の変動が生じることを防止でき、消費電力量と発電計画量との誤差が生じることを防止できる。したがって、より確実に同時同量を達成することができる。
(発電管理装置)
本発明の特徴に係る発電管理装置は、電力を消費する複数の機器を制御する機器制御装置と通信可能であり、前記機器に対して供給する電力の発電計画量を管理する。前記発電管理装置は、前記機器における消費電力量を変動させる所定制御に関する情報である制御情報を、前記機器制御装置から受信する制御情報受信部と、前記制御情報受信部が受信した前記制御情報に基づいて、前記発電計画量を補正する発電計画量補正部とを備える。
このような発電管理装置によれば、機器制御装置は、機器における消費電力量を変動させる所定制御に関する情報である制御情報を発電管理装置に送信する。これにより、発電管理装置は、制御情報を受信し、受信した制御情報に基づいて、発電計画量を補正することができる。そして、補正された発電計画量に応じて独立系発電事業者による発電が制御される。したがって、需要家において消費電力量を変動させるような制御が実施される場合でも、より確実に同時同量を達成することができる。
(可否判定装置)
本発明の特徴に係る可否判定装置は、電力を消費する複数の機器を制御すると通信可能であり、前記機器における制御の状態の変更可否を判定する。前記可否判定装置は、前記機器における消費電力量を変動させる所定制御に関する情報である制御情報を受信する制御情報受信部と、前記制御情報受信部が受信した前記制御情報に基づいて、前記所定制御の状態の変更を許可するか否かを判定する制御判定部と、前記制御判定部における判定結果を前記機器制御装置に送信する判定結果送信部とを有する。
このような可否判定装置によれば、可否判定装置は、所定制御の状態の変更を許可するか否かを判定し、判定結果を機器制御装置に送信する。機器制御装置が当該判定結果に応じて機器を制御することによって、PPS側は、需要家側に消費電力量を変動させる制御を実施させないようにすることができ、予期しない消費電力量の変動が生じることを防止できる。したがって、消費電力量と発電計画量との誤差が生じることを防止できるため、より確実に同時同量を達成することができる。
(機器制御プログラム)
本発明の特徴に係る機器制御プログラムは、電力を消費する複数の機器に対して供給する電力の発電計画量を管理する発電管理装置と通信可能であり、前記機器を制御する機器制御装置として機能するコンピュータに、前記機器における消費電力量を変動させる所定制御に関する情報である制御情報を生成する制御情報生成手順と、前記制御情報生成手順によって生成された前記制御情報を前記発電管理装置に送信する制御情報送信手順とを実行させる。
このような機器制御プログラムによれば、発電管理装置は、事前に消費電力量の変動量を把握でき、当該変動量に応じて発電計画量を補正し、補正後の発電計画量を独立系発電事業者に知らせることができる。これにより、発電量を消費電力量に合わせることができ、より確実に同時同量を達成することができる。
本発明の特徴に係る機器制御プログラムは、電力を消費する複数の機器における制御の状態の変更可否を判定する可否判定装置と通信可能であり、前記機器を制御する機器制御装置として機能するコンピュータに、前記機器における消費電力量を変動させる所定制御に関する情報である制御情報を生成する制御情報生成手順と、前記制御情報生成手順によって生成された前記制御情報を前記可否判定装置に送信する制御情報送信手順と、前記制御情報に基づいて、前記所定制御の状態の変更を許可するか否かの判定結果を前記可否判定装置から受信する判定結果受信手順と、前記判定結果受信手順において受信した前記判定結果に応じて前記機器を制御する制御手順とを実行させる。
このような機器制御プログラムによれば、可否判定装置は、所定制御の状態の変更を許可するか否かを判定し、判定結果を機器制御装置に送信する。機器制御装置は、当該判定結果に応じて機器を制御する。これによって、PPS側は、需要家側に消費電力量を変動させる制御を実施させないようにすることで、予期しない消費電力量の変動が生じることを防止でき、消費電力量と発電計画量との誤差が生じることを防止できる。したがって、より確実に同時同量を達成することができる。
本発明によれば、機器において消費電力量を変動させる予期しない制御が実施される場合でも、より確実に同時同量を達成可能とする電力制御システム、機器制御装置、及び機器制御プログラムを提供することができる。
次に、図面を参照して、本発明の第1実施形態〜第3実施形態、及び実施例1〜実施例3を説明する。以下の実施形態及び実施例における図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態について説明する。具体的には、(1)電力制御システムの全体概略構成、(2)機器制御装置の構成、(3)発電管理装置の構成、(4)機器制御装置及び発電管理装置の動作、(5)効果、について説明する。
(1)電力制御システムの全体概略構成
図1は、本実施形態に係る電力制御システム1の全体概略構成図である。図1に示すように、電力制御システム1は、複数の需要家10、PPS20、複数の発電事業者30、一般電気事業者40、及び通信網500を有する。
需要家10は通信網500を介してPPS20と互いに通信可能である。PPS20は、通信網500を介して発電事業者30と互いに通信可能である。通信網500は、例えば有線通信網として構成される。
需要家10は、PPS20と契約しており、PPS20と契約する発電事業者30、すなわち独立系発電事業者の発電装置300によって発電された電力の供給を受ける。
発電装置300からの電力は、一般電気事業者40の送電網400を介して、需要家10の機器11に供給される。機器11は、電力を消費して稼働する機器であり、例えば、モータ等の動力源、加熱源、冷却・冷凍源、照明等のことである。本実施形態では、冷設機器(例えば、冷凍機、冷凍・冷蔵ショーケース等)や空調機、照明であるとして説明する。
需要家10には、複数の機器11を統合して制御する機器制御装置100が設けられる。また、PPS20には、需要家10の機器11に供給する電力の発電計画量を管理する発電管理装置200が設けられる。機器制御装置100及び発電管理装置200のそれぞれは、CPUやメモリを有する1つ又は複数のコンピュータによって構成される。
機器制御装置100は、機器11において実施される制御(所定制御)に関する情報である制御情報を生成する。機器11において実施される制御としては、消費電力量を低減するための省エネ制御がある。ここで、消費電力量の低減は、一時的に消費電力量(最大消費電力量)を低減する場合も含む。
このような省エネ制御としては、デマンド制御や、間欠制御、外気冷房制御などがある。デマンド制御、間欠制御、外気冷房制御の詳細については、本発明の実施例において説明する。
機器制御装置100は、通信網500を介して制御情報を発電管理装置200に送信する。本実施形態では、発電管理装置200は、制御情報に基づいて発電計画量を補正する。
(2)機器制御装置100の構成
図2は、本実施形態に係る機器制御装置100の機能ブロック構成図である。なお、以下では、本発明に関連する点を主として説明する。
図2に示すように、機器制御装置100は、消費電力量計測部110、環境情報取得部120、制御部130、制御情報生成部140、消費電力量データベース150、及び制御情報送信部160を有する。
消費電力量計測部110は、機器11が消費する電力量を計測する。環境情報取得部120は、外気温度の情報を含む環境情報を取得する。
制御部130は、機器制御装置100の制御を司るとともに、消費電力量計測部110及び環境情報取得部120から取得した情報より、機器11を制御し、機器11から各種の情報を取得する。ここで、制御部130は、機器11を直接制御する場合に限らず、機器11の内部に設けられる制御装置に対して制御を指示しても良い。
制御情報生成部140は、上述した制御情報を生成する。本実施形態において、制御情報は、制御の状態が変更される予定時間の情報(以下、「予定時間情報」)と、制御の状態が変更されることによって消費電力量が発電計画量から変動する変動量の情報(以下、「変動量情報」)とを含む。制御の状態とは、例えば、制御の開始/解除の状態や、制御における設定値の状態などである。変動量情報の一例を表1に示す。
Figure 2009142113
省エネ制御などは需要家10の機器11に固有のアルゴリズムを用いて実施されるため、PPS20の発電管理装置200は、表1に示す各情報を算出することができない。したがって、図1に示されるように、通信網500を介し、需要家10の機器制御装置100は、表1に示す各情報をPPS20の発電管理装置200に送信する。
なお、制御情報生成部140では、変動情報を生成する際に発電計画量の情報が必要となるが、当該情報は、発電管理装置200(PPS20)に予め報告している需要計画に基づき求めることができる。あるいは、制御情報生成部140は、発電管理装置200(PPS20)から発電計画量の情報を、通信網500を介して取得しても良い。
消費電力量データベース150は、制御情報生成部140において、変動量の情報を生成する際に参照される。
制御情報送信部160は、制御情報生成部140によって生成された制御情報を、通信網500を介して発電管理装置200に送信する。なお、消費電力量計測部110によって計測された消費電力量、及び環境情報取得部120によって取得された環境情報についても、制御情報送信部160によって発電管理装置200に送信してもよい。
(3)発電管理装置200の構成
図3は、本実施形態に係る発電管理装置200の機能ブロック構成図である。図3に示すように、発電管理装置200は、制御情報受信部210、発電計画量補正部220、合計値算出部230、発電計画量記憶部240、及び発電量指示部250を有する。
制御情報受信部210は、機器制御装置100によって送信された制御情報を受信する。
合計値算出部230は、制御情報に含まれる予定時間情報及び変動量情報に基づいて、全ての機器11についての変動量の合計値(以下、「変動量合計値」)を算出する。
発電計画量補正部220は、合計値算出部230によって算出された変動量合計値に基づいて、発電計画量を補正する。具体的には、発電計画量補正部220は、制御情報に含まれる予定時間情報に基づき、発電計画量を補正すべき時間(時間帯)を決定する。そして、発電計画量補正部220は、決定された時間帯における発電計画量を、変動量合計値に基づいて補正する。具体的には、現在の値に変動量合計値を加算する。これにより、変動量の情報が発電計画量に反映される。
発電計画量記憶部240は、発電計画量補正部220によって補正された発電計画量を記憶する。発電計画量記憶部240に記憶される発電計画量は、発電計画量補正部220によって補正される度に更新されることになる。
発電量指示部250は、発電計画量記憶部240によって記憶されている発電計画量に従って、通信網500を介し、発電装置300に対して発電量を指示する。本実施形態において、発電量指示部250は、補正された発電計画量に従って、発電を制御する発電制御部として機能する。
(4)機器制御装置100及び発電管理装置200の動作
図4は、本実施形態に係る機器制御装置100及び発電管理装置200の全体概略動作を示すシーケンス図である。
ステップS101において、機器制御装置100の制御情報生成部140は、制御情報を生成する。
ステップS102において、機器制御装置100の制御情報送信部160は、ステップS101において生成された制御情報を、通信網500を介して発電管理装置200に送信する。また、ステップS102において、発電管理装置200の制御情報受信部210は、制御情報を受信する。
ステップS103において、発電計画量補正部220は、ステップS102において受信された制御情報を用いて、発電計画量を補正する。補正された発電計画量は、発電計画量記憶部240によって記憶される。
(5)効果
本実施形態によれば、機器制御装置100は、機器11における消費電力量を変動させる制御に関する情報である制御情報を発電管理装置200に送信する。発電管理装置200は、制御情報を受信し、受信した制御情報に基づいて、発電計画量を補正する。したがって、需要家10において消費電力量を変動させるような制御が実施される場合でも、より確実に同時同量を達成することができる。
また、本実施形態によれば、発電管理装置200は、需要家10側で実施される制御に起因する消費電力量の変動を前もって把握することができ、より確実に同時同量を達成することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。具体的には、(1)機器制御装置の構成、(2)発電管理装置の構成、(3)機器制御装置及び発電管理装置の動作、(4)効果、について説明する。
なお、本実施形態では、上述した第1実施形態と異なる点を主として説明し、重複する説明を省略する。
(1)機器制御装置100の構成
図5は、本実施形態に係る機器制御装置100の機能ブロック構成図である。図5に示すように、本実施形態に係る機器制御装置100は、判定結果受信部170を有している点において、上述した第1実施形態と異なる。
また、本実施形態では、制御情報生成部140が生成する制御情報は、予定時間情報と変動量情報とに加え、機器11の優先度を示す情報(以下、「優先度情報」)、及び制御解除の延長希望の有無を含む。これらの情報の一例を表2に示す。
Figure 2009142113
省エネ制御などは需要家10の機器11に固有のアルゴリズムを用いて実施されるため、PPS20の発電管理装置200は、表1に示す各情報を算出することができない。したがって、需要家10の機器制御装置100は、表1に示す各情報をPPS20の発電管理装置200に送信する。
判定結果受信部170は、制御の状態の変更を許可するか否かの判定結果を、発電管理装置200から受信する。制御部130は、判定結果を用いた制御も行う。
(2)発電管理装置200の構成
図6は、本実施形態に係る発電管理装置200の機能ブロック構成図である。本実施形態において、発電管理装置200は、機器11における制御の状態の変更可否を判定する可否判定装置として機能する。
図6に示すように、発電管理装置200は、制御判定部260、及び判定結果送信部270を有している点において、上述した第1実施形態と異なる。
また、本実施形態に係る発電管理装置200は、第1実施形態で説明した発電計画量補正部220、発電計画量記憶部240、及び発電量指示部250を有していない。
合計値算出部230は、制御情報に含まれる予定時間情報及び変動量情報に基づいて、変動量合計値を算出する。
制御判定部260は、合計値算出部230によって算出された変動量合計値と、図7に示す変動許容量とを比較し、比較結果に応じて、需要家10における制御の状態の変更を許可するか否かを判定する。
図7は、例えば30分間の平均電力でみた、最初の発電計画量からの変動量、同時同量の達成可能範囲、許容量などを示す概念図である。
図7(A)は、省エネに係る制御を実施することによって、最初の発電計画量よりも消費電力量が増加する場合を示している。図7(A)において、(a)は最初の発電計画量であり、(b)は需要家10側から入手した消費電力量の変動量合計である。つまり、省エネに係る制御を実施することにより、(a)に(b)を加えた電力量が必要となる。しかし、発電装置300の性能や情報入手のタイミングにより、その電力量に発電量を合わせることができない可能性がある。(c)は、このような場合に発電装置300が対応可能な最大限度の発電量である。(c)に対し、(c)の3%を加えた量が、同時同量を達成できる電力量となり、これが(d)である。(d)を超える(e)の変動量については、同時同量を達成できなくなる量である。よって、最初の発電計画量から変動させても構わない許容量(f)は、同時同量が達成可能な範囲(d)と、最初の発電計画量(a)との差になる。
図7(B)は、省エネに係る制御を実施することによって、最初の発電計画量よりも消費電力量が減少する場合を示している。図7(B)において、(a)は最初の発電計画量であり、(b)は需要家10側から入手した消費電力量の変動量合計である。つまり、省エネに係る制御を実施することにより、(a)から(b)を差し引いた電力量が必要となる。しかし、上記の理由と同様に、その電力量に発電量を合わせることができない可能性がある。(c)は、このような場合に発電装置300が対応可能な最小限度の発電量である。(d)は、(c)から(c)の3%を差し引いた量であり、同時同量を達成できる電力量になる。(e)の電力量分まで消費電力量を差し引くと、同時同量を達成できなくなる。よって、最初の発電計画量から変動させても構わない許容量(f)は、同時同量が達成可能な範囲(d)と最初の発電計画量(a)との差になる。これらの許容量については、確実性をとって(c)と(a)との差を使用しても構わない。
図6に示す制御判定部260は、同時間帯における変動量合計値と変動許容量との差が所定値以内である場合に、制御の状態の変更を許可する。また、制御判定部260は、同時間帯における変動量合計値と変動許容量との差が所定値を超える場合に、制御の状態の変更を拒否する。
具体的には、発電事業者(独立系発電事業者)30が最大限度の発電を行った場合でも変動量が大きすぎて同時同量を達成できない場合が生じる。その場合、制御判定部260は、需要家10によって行われる省エネ制御などを実施(開始や解除など)しても良いか否かを判定する。その際に、省エネ制御などを実施(開始や解除など)する対象となる機器及びその重要度(表2中の(5))が用いられる。さらに、表2中の(6)は、例えば会議延長などで室内空調の使用時間が増えるなどであり、制御判定部260は、表2中の(2)の情報に(6)を加える。
判定結果送信部270は、制御判定部260による判定結果を、通信網500を介して機器制御装置100に送信する。
さらに、制御判定部260は、制御情報に含まれる優先度情報に応じて、制御の状態の変更を許可する機器11を決定する。判定結果送信部270は、決定された機器11の情報を、上記の判定結果に含めて送信する。
(3)機器制御装置100及び発電管理装置200の動作
図8は、本実施形態に係る機器制御装置100及び発電管理装置200の全体概略動作を示すシーケンス図である。
ステップS101及びS102の動作は、上述した第1実施形態と同様である。
ステップS104において、発電管理装置200の合計値算出部230は、制御情報に含まれる予定時間情報及び変動量情報に基づいて、変動量合計値を算出する。また、発電管理装置200の制御判定部260は、合計値算出部230によって算出された変動量合計値と、変動許容量とを比較し、比較結果に応じて、需要家10における制御の状態の変更を許可するか否かを判定する。
ステップS105において、発電管理装置200の判定結果送信部270は、ステップS104における判定結果を、通信網500を介して機器制御装置100に送信する。機器制御装置100の判定結果受信部170は、送信された判定結果を受信する。
そして、機器制御装置100の制御部130は、判定結果受信部170が受信した判定結果に応じて機器11を制御する。なお、制御部130は、判定結果受信部170が受信した判定結果に従うことが望ましいが、判定結果に従わないという選択肢も取り得ることに留意すべきである。
(4)効果
本実施形態によれば、発電管理装置200は、制御の状態の変更を許可するか否かを判定し、判定結果を機器制御装置100に送信する。このため、発電管理装置200が予期しない消費電力量の変動が生じることを防止でき、消費電力量と発電計画量との誤差が生じることを防止できる。したがって、より確実に同時同量を達成することができる。
また、本実施形態によれば、制御判定部260は、変動量合計値が所定値以下である場合に制御の状態の変更を許可するため、機器制御装置100において、同時同量を達成可能な範囲内で、制御の状態を変更可能とすることができる。
さらに、本実施形態によれば、制御の状態の変更を許可する機器11を優先度に応じて決定するため、同時同量を達成可能な範囲内で、重要な機器11を優先して制御の状態を変更可能とすることができる。
[第3実施形態]
本実施形態では、上述した第1実施形態及び第2実施形態を統合した実施形態について説明する。具体的には、(1)発電管理装置の構成、(2)機器制御装置及び発電管理装置の動作、(3)効果、について説明する。
(1)発電管理装置200の構成
本実施形態に係る機器制御装置100としては、第2実施形態で説明した機器制御装置100が適用されるため、本実施形態に係る機器制御装置100の構成の説明を省略し、本実施形態に係る発電管理装置200の構成についてのみ説明する。
図9は、本実施形態に係る発電管理装置200の機能ブロック構成図である。図9に示すように、発電管理装置200は、図3と図6の機能を併せ持っており、発電計画量補正部220、合計値算出部230、制御判定部260、及び判定結果送信部270を有する。
発電計画量補正部220、合計値算出部230、制御判定部260、及び判定結果送信部270の各機能については、上述した第1実施形態及び第2実施形態と同様である。
さらに、本実施形態では、発電計画量補正部220は、制御判定部260の判定結果を考慮して、発電計画量を補正することができる。この場合、合計値算出部230から発電計画量補正部220への矢印に代えて、図9における制御判定部260から発電計画量補正部220への矢印の流れを使用する。
つまり、制御判定部260の判定結果に応じて機器11における消費電力量が変動するため、発電計画量補正部220は、当該変動分を発電計画量に反映させる。制御情報受信部210から得た変動量を合計値算出部230で合計する。その合計値と同量の発電量を、最初の発電計画量に加えて補正する。発電計画量に変動量合計値を加算した値が発電機の最大限度の発電量よりも大きくなった場合は、その最大限度の発電量とする。補正した値(最初の発電計画量からの変動分)を制御判定部200に送り、その値に収まるように制御開始(若しくは解除)を優先順位に従って実施する。なお、以下では、この例について説明を行う。
なお、上記では、変動量を最初の発電計画量に加算(消費電力量が増加)する場合について説明したが、消費電力量が減少する場合も考慮する必要がある。同時同量を達成するためには、マイナス方向においても、消費電力量と発電量との誤差を3%以内に収める必要があるためである。消費電力量が減少する場合については、消費電力量が増加する場合と同様の手法が適用できるため、詳細な説明を省略する。
(2)機器制御装置100及び発電管理装置200の動作
図10は、本実施形態に係る機器制御装置100及び発電管理装置200の全体概略動作を示すシーケンス図である。
ステップS101及びS102の各動作は、上述した第1実施形態と同様にして実行される。
ステップS103において、ステップS102で受信された制御情報から得られる変動量合計値と変動許容量とを比較し、比較結果に応じて、需要家10における制御の状態の変更を許可するか否かを判定する。
ステップS104において、発電計画量補正部220は、ステップS103の結果を考慮して発電計画量を補正する。
ステップS105において、判定結果送信部270は、ステップS103の結果を機器制御装置100に送信する。なお、ステップS105の処理は、ステップS104の前又は同時に実行されてもよい。
(3)効果
本実施形態によれば、上述した第1実施形態及び第2実施形態の両方の効果を得ることができるため、より確実に同時同量を達成可能となる。さらに、制御判定部260が消費電力量の変動を抑える制御を行い、発電計画量補正部220が制御判定部260の判定結果を考慮して発電計画量を補正するため、補正すべき発電計画量を第1実施形態と比較して小さくすることができる。
[実施例]
以下、本発明に係る電力制御システム1について、実施例1〜3を挙げて具体的に説明する。一例として、以下の実施例1〜3は、上述した第3実施形態に対応する実施例を説明する。
[実施例1]
本実施例では、需要家10の機器11において実施される制御として、デマンド制御を例に説明する。具体的には、(1)デマンド制御の概要、(2)電力積算値の予測処理、(3)変動情報の生成処理、(4)優先度の決定処理、(5)デマンド制御開始又は解除の可否判定処理、(6)機器制御装置の動作、(7)発電管理装置の動作、(8)効果、について説明する。
(1)デマンド制御の概要
図11は、デマンド制御を説明するための図である。
電気料金の契約方式の1つとしてデマンド契約方式がある。デマンド契約方式では、図11(a)に示すように、予め定められた所定の時限(以下「デマンド時限」と称する。例えば30分などの時間である。)毎に消費電力量を算出する。ここで、当該時限での最大消費電力量が契約電力を超えた場合、その翌月から1年間は、その時の最大の消費電力を基準として、契約料金が設定される。
このため、需要家10(店舗やビルなどの施設)にとっては、デマンド時限1時限内における消費電力を低く抑えることが望ましい。
そこで、図11(b)及び(c)に示すように、デマンド時限の途中において、デマンド時限開始時から終了時までの消費電力積算値を予測し、予測された積算値(以下「予測積算値」と称する)が、予め定められた電力目標値を超えると予測される場合、特定の機器11の運転を停止させる、あるいは、室内/庫内温度や低圧圧力などの設定値を変更するなどにより機器11の消費電力量を低減させるデマンド制御が行われている。
以下では、予測積算値が予め定められた電力目標値を超えないように機器11の消費電力量を規制する状態を「デマンド制御の実行中」とし、当該デマンド時限の終了時刻において機器11の消費電力量の規制を停止することを「デマンド制御の解除」とする。
例えば、機器11が空調機である場合に、消費電力量が電力目標値を超えると予測されると、その時限の設定温度を夏期であれば高めに設定し、消費電力量を規制する。これにより、図11(c)に示すように、デマンド制御が解除された次のデマンド時限では、上昇した室内温度を設定温度に戻そうとするために、消費電力量が高くなる。
つまり、デマンド制御では、デマンド制御の解除前後において消費電力量の変動が生じる。このため、需要家10においてデマンド制御が実行されると、発電管理装置200における発電計画量が消費電力量よりも高くなる。一方で、デマンド制御が解除されると、発電管理装置200における発電計画量が消費電力量よりも低くなる。
1つの需要家10においてデマンド制御の実行及び解除が行われる場合には、その変動量が大きくなることから、消費電力量と発電計画量(発電量)との誤差が3%以内に収まると考えられる。しかしながら、複数の需要家10において同時にデマンド制御の実行及び解除が行われる場合には、消費電力量と発電計画量(発電量)との誤差が3%を超える不具合が生じる。
したがって、本実施例では、デマンド制御に関する情報を機器制御装置100から発電管理装置200に送信することによって、上記の不具合を解消する。
(2)電力積算値の予測処理
図12は、機器制御装置100の制御情報生成部140が実行する電力積算値の予測処理を説明するための図である。
ここでは、環境条件(具体的には、外気温度)を考慮して電力積算値を予測する場合について説明する。すなわち、消費電力量データベース150は、図12(a)及び(b)に示すように、機器11によって実際に消費された消費電力積算値に基づく実績データを環境条件別に記憶した実績データベースを有している。
制御情報生成部140は、今回のデマンド時限開始時に又は開始前に、現在の実際の環境条件に基づき、実績データベースから抽出された実績データから、今回のデマンド時限内に消費されると予測される予測積算値を算出する。
具体的には、本実施例では、あるデマンド時限Nにおける電力積算値の予測は、デマンド時限を3分割して10分単位で実行される。デマンド時限Nの最初の10分間において、現在の環境条件に対応する全ての実績データを実績データベースから抽出し、抽出した実績データの平均値X1を算出する。
同様にして、次の10分間における平均値X2、最後の10分間における平均値X3が算出され、その後、合計値(X1+X2+X3)が算出される。当該合計値を、デマンド時限Nにおける電力積算値の予測値Xとする。
さらに、次以降のデマンド時限N+1、N+2についても、上記と同様にして予測値XN+1、XN+2、が算出され、算出された予測値が電力目標値を超える場合に、デマンド制御が開始される。
なお、上記の処理により、デマンド制御が開始される予定時刻、及びデマンド制御が解除される予定時刻が定まるため、制御情報生成部140は、当該予定時刻に基づき予定時刻情報を生成することができる。
(3)変動情報の生成処理
図13は、機器制御装置100の制御情報生成部140が実行する変動情報の生成処理を説明するための図である。
機器制御装置100の消費電力量データベース150は、図13に示すような消費電力量テーブルを保持している。
図13では、デマンド制御の解除から、デマンド制御開始前の状態に復帰するために必要な消費電力量が、同時同量の算出時間までの残り時間別に規定されている。具体的には、復帰までに必要な消費電力量と、温度偏差(現在の室内/庫内温度と設定温度との差)とが機器11毎に規定されている。
制御情報生成部140は、消費電力量データベース150に保持されている消費電力量テーブルを参照して、デマンド制御の解除により増加する消費電力量を判定する。制御情報生成部140は、判定した消費電力量に基づき変動情報を生成する。
同様の方法で、デマンド制御の開始により増加する消費電力量についても判定することができる。
(4)優先度の決定処理
図14は、機器制御装置100の制御情報生成部140が実行する優先度の決定処理を説明するための図である。具体的には、デマンド制御を開始したことによって室内/庫内温度が変動した複数の機器11の中から、デマンド制御を優先して解除すべき機器11を決定する処理について説明する。
図14に示すように、フェーズ1(x軸)と、フェーズ2(y軸)と、フェーズ3(z軸)の3つのフェーズを考慮して、優先度が決定される。また、図14における機器11毎の矢印(ベクトル)の長さが長いほど、優先度が高い機器11となる。
x軸は、デマンド制御開始時における室内/庫内温度と、現在の室内/庫内温度との偏差を示している。当該偏差が大きい機器11ほど、デマンド制御を実施することによる室内/庫内温度が変動し易いことになる。なお、偏差に限らず、デマンド制御開始時からの偏差の積算値や、デマンド制御開始から現在までの温度の傾きを用いても良い。
図14の例では、x軸においては標準化された偏差の値が使用されている。例えば、室内/庫内温度が上昇しても許容される偏差(例えば、+3℃)を1とし、そのマイナス分(−3℃)をΔ1として標準化することができる。また、偏差の値をそのまま使用しても良い。ただし、冷却ではなく、保温又は加温を行う機器11については、温度が低下することが問題になるため、この場合には低下した温度をプラス側とする。
y軸は、現在の室内/庫内温度の設定温度と、現在の室内/庫内温度との偏差を示している。例えば、同じ10℃であっても、設定温度が10℃である機器11であれば問題ないが、設定温度が8℃である機器11については本来の温度よりも高くなっており問題が生じる。
z軸は、機器11が冷却する被冷却物に応じて定められる優先度を示している。図14の例では、機器11が冷設機器である場合を想定しているが、機器11が空調機である場合には冷却対象となる空間に応じて優先度を定めることができる。
なお、優先度は、x軸、y軸、z軸の優先度を統合したベクトルの長さを用いる場合に限らず、x軸、y軸、z軸相互の関係(例えば、角度)に応じて重み付けを行っても良い。
また、機器制御装置100から発電管理装置200へ送信される優先度情報としては、優先度の順位に限らず、上記のベクトルの長さを示す情報や、x軸、y軸、z軸の各値を優先度情報としても良く、機器11に関する情報であって発電管理装置200において優先度を特定可能な情報を優先度情報としても良い。
(5)デマンド制御開始又は解除の可否判定処理
次に、発電管理装置200の合計値算出部230及び制御判定部260によって実行される可否判定処理について説明する。図15は、可否判定処理を説明するための図である。
発電管理装置200の合計値算出部230は、制御情報に含まれる予定時間情報及び変動量情報に基づいて、変動量合計値を算出する。その際、合計値算出部230は、図15に示すように、同時間帯において、デマンド制御の開始によって減少する消費電力量と、デマンド制御の解除によって増加する消費電力量とを個別に算出する。
そして、算出された増加量合計値と、算出された減少量合計値とを合算した結果が変動量合計値となる。例えば、許容量が0.15であり、算出された変動量合計値が0.14である場合には、制御判定部260は、全ての機器11についてデマンド制御の開始、解除を許可することができる。
一方、算出された変動量合計値が許容量を超える場合には、次のような処理が必要となる。ここでは、変動量合計値の許容量が0.1である場合を想定する。この場合、図15に示すような状況においては、減少量合計値が0.2であり、増加量合計値が0.34であるため、変動量合計値は0.14となって許容量(0.1)を超えてしまう。
このため、優先度が最も低い機器fについてデマンド制御の解除を拒否すれば、増加量合計値が0.06だけ削減されるため、変動量合計値を0.08とすることができ、変動量合計値を許容量内に収めることができる。
したがって、図15の例では、制御判定部260は、優先度5までの機器11(機器e,h,j,r,c,f)におけるデマンド制御の解除を許可し、優先度6の機器11(機器f)におけるデマンド制御の解除が拒否して、優先度6の機器11(機器f)におけるデマンド制御の解除をしばらく保留する。
(6)機器制御装置100の動作
次に、本実施例に係る機器制御装置100の動作について説明する。図16は、本実施例に係る機器制御装置100の動作を示すフローチャートである。
ステップS201において、制御部130は、デマンド制御を開始する機器11が存在するか否かを判定する。デマンド制御を開始する場合には、ステップS202に処理が進む。
ステップS202において、制御情報生成部140は、次の(a)〜(e)の情報を含む制御情報を生成する。
(a)デマンド制御開始予定時間(デマンド制御開始時刻)、
(b)デマンド制御解除予定時間(デマンド制御解除時刻)、
(c)デマンド制御開始による消費電力減少量(デマンド制御を開始することで、PPS側に提供した計画値(もしくは、PPS側からの予測値)から減少する消費電力量)、
(d)デマンド制御解除による消費電力増加量(デマンド制御を解除することで、PPS側に提供した計画値(もしくは、PPS側からの予測値)から増加する消費電力量)、
(e)デマンド制御対象機器とその優先度。
ステップS203において、制御情報送信部160は、ステップS202において生成された制御情報を、通信網500を介して発電管理装置200に送信する。
ステップS204において、判定結果受信部170は、デマンド制御の開始可否の判定結果を、通信網500を介して発電管理装置200から受信する。そして、制御部130は、判定結果受信部170が受信した判定結果を確認する。
ステップS205において、制御部130は、デマンド制御の開始が拒否された機器11が有るか否かを判定する。デマンド制御の開始が拒否された機器11が有る場合、処理がステップS202に戻る。一方、デマンド制御の開始が拒否された機器11が無い場合、処理がステップS206に進む。
ステップS206において、制御部130及び機器11は、デマンド制御を開始する。
ステップS207において、制御情報生成部140及び制御情報送信部160は、上記(b)〜(e)の情報(具体的には、(b)デマンド制御解除予定時間(デマンド制御解除時刻)、(c)デマンド制御開始による消費電力減少量(デマンド制御を開始することで、PPS側に提供した計画値(もしくは、PPS側からの予測値)から減少する消費電力量)、(d)デマンド制御解除による消費電力増加量(デマンド制御を解除することで、PPS側に提供した計画値(もしくは、PPS側からの予測値)から増加する消費電力量)、(e)デマンド制御対象機器とその優先度。)を含む制御情報を生成すると、通信網500を介して発電管理装置200に当該制御情報を送信する。なお、上記(b)〜(e)の情報は更新される場合がある。
ステップS208において、制御部130は、デマンド制御の解除予定時間に入る機器11が有るか否かを判定する。デマンド制御の解除予定時間に入る機器11が有る場合、処理がステップS209に進む。一方、デマンド制御の解除予定時間に入る機器11が無い場合、処理がステップS207に戻る。
ステップS209において、判定結果受信部170は、デマンド制御の解除可否の判定結果を、通信網500を介して発電管理装置200から受信する。そして、制御部130は、判定結果受信部170が受信した判定結果を確認する。
ステップS210において、制御部130は、デマンド制御の解除が拒否された機器11が有るか否かを判定する。デマンド制御の解除が拒否された機器11が有る場合、処理がステップS211に進む。一方、デマンド制御の解除が拒否された機器11が無い場合、処理がステップS212に進む。
ステップS211において、制御部130は、デマンド制御の解除拒否を了承するか否かを判定する。デマンド制御の解除拒否を了承する場合、ステップS207に処理が戻る。一方、デマンド制御の解除拒否を了承しない場合、ステップS212に処理が進む。
ステップS212において、制御部130は、デマンド制御を解除する。
(7)発電管理装置200の動作
次に、本実施例に係る発電管理装置200の動作について説明する。図17は、本実施例に係る発電管理装置200の動作を示すフローチャートである。
ステップS301において、制御情報受信部210は、上記(a)〜(e)の情報を含む制御情報を受信する。
ステップS303において、合計値算出部230は、ステップS301において受信された制御情報に基づいて、時間nにおける変動量合計値を算出する。ここで、時間nとは、同時同量の算出時間単位を意味している。
ステップS304において、制御判定部260は、ステップS303において算出された変動量合計値が許容量以下であるか否かを判定する。変動量合計値が許容量以下である場合、ステップS305に処理が進む。一方、変動量合計値が許容量を超える場合、ステップS306に処理が進む。
ステップS305において、制御判定部260は、デマンド制御の開始又は解除を許可可能であると判断する。
ステップS306において、制御判定部260は、優先度情報に基づいて、デマンド制御の開始又は解除可能な機器11を決定する。
ステップS307において、発電計画量補正部220は、ステップS305又はステップS306の結果に応じて発電計画量を補正する。
ステップS308において、判定結果送信部270は、ステップS305又はステップS306の結果を、通信網500を介して機器制御装置100に送信する。
(8)効果
本実施例によれば、機器制御装置100は、デマンド制御に関する制御情報を発電管理装置200に送信する。発電管理装置200は、制御情報を受信し、受信した制御情報に基づいて、発電計画量を補正する。したがって、需要家10においてデマンド制御が実施される場合でも、より確実に同時同量を達成することができる。
また、本実施例によれば、発電管理装置200は、デマンド制御に起因する消費電力量の変動を前もって把握することができ、より確実に同時同量を達成することができる。
さらに、本実施例によれば、発電管理装置200は、デマンド制御の解除を許可するか否かを判定し、判定結果を機器制御装置100に送信する。このため、発電管理装置200が予期しない消費電力量の変動が生じることを防止でき、消費電力量と発電計画量との誤差が生じることを防止できる。したがって、より確実に同時同量を達成することができる。
本実施例によれば、制御判定部は、全ての機器11についての消費電力量の変動量合計値が所定値以下である場合に、デマンド制御の開始又は解除を許可するため、機器制御装置100において、同時同量を達成可能な範囲内でデマンド制御を開始又は解除することができる。
本実施例によれば、デマンド制御の開始又は解除を許可する機器11を優先度に応じて決定するため、同時同量を達成可能な範囲内で、重要な機器11を優先してデマンド制御を開始又は解除することができる。
[実施例2]
本実施例では、需要家10の機器11において実施される制御として、間欠制御を例に説明する。具体的には、(1)間欠制御の概要、(2)機器制御装置の動作、(3)発電管理装置の動作、(4)効果、について説明する。
なお、本実施例では、上述した第1実施例と異なる点を主として説明し、重複する説明を省略する。
(1)間欠制御の概要
図18は、間欠制御の概要を説明するための図である。通常、空調機や冷設機器は、室内/庫内温度を設定温度に維持するために、オン(動作状態)とオフ(停止状態)とを頻繁に切り替える。
オンとオフとを頻繁に切り替えると、コンプレッサを稼働するために無駄な消費電力量が生じるだけでなく、コンプレッサの寿命を短くする。そこで、室内/庫内の環境条件を損なわない範囲で設定温度の許容範囲を設け、当該許容範囲内で空調機や冷設機器を運転することが考えられる。これにより、コンプレッサがオンである期間及びオフである期間のそれぞれを長くすることができる。
例えば、図18(a)に示すように、設定温度が2℃である機器11に対して、許容範囲±2℃を設けることにより、室内/庫内温度は0℃〜4℃に維持される。この場合のコンプレッサのオン/オフの状態は、図18(b)に示すように、オンである期間及びオフである期間のそれぞれが長くなっている。
なお、図18では、コンプレッサが定速である場合を示しているが、インバータでも同様になる(インバータでは、周波数の増減)。また、設定温度の代わりに、低圧圧力に設定値及びその許容範囲を設けることもある。
図18において、さらなる省エネを希望する場合や、電力需要の集中時期に消費電力量を抑えようとする場合には、許容範囲が変更されることが考えられる。例えば、図18(a)における許容範囲±2℃について、マイナス側は−2℃としつつ、プラス側のみを+3℃に変更する。これにより、コンプレッサがオフとなる期間がさらに長くなり、消費電力量が低減する。なお、上記とは逆にマイナス側を大きくすると、消費電力量は増加することになる。
許容範囲におけるプラス側を大きくすることで消費電力量が低減し、マイナス側を大きくすることで消費電力量が増加する。このような消費電力量の変動量と、許容範囲の変更予定時間とを機器制御装置100から発電管理装置200へ通知することによって、発電管理装置200は、発電計画量を補正することが可能となる。
(2)機器制御装置100の動作
次に、本実施例に係る機器制御装置100の動作について説明する。図19は、本実施例に係る機器制御装置100の動作を示すフローチャートである。
ステップS401において、制御部130は、間欠制御における許容範囲変更(以下、単に「許容範囲変更」という)を開始する機器11が存在するか否かを判定する。許容範囲変更を開始する場合には、ステップS402に処理が進む。
ステップS402において、制御情報生成部140は、次の(a)〜(e)の情報を含む制御情報を生成する。
(a)許容範囲変更の開始予定時間(許容範囲変更開始時刻)、
(b)許容範囲変更の解除予定時間(許容範囲変更解除時刻)、
(c)許容範囲変更の開始による消費電力変動量(許容範囲変更を開始することで、PPS側に提供した計画値(もしくは、PPS側からの予測値)から変動する消費電力量)、
(d)許容範囲変更の解除による消費電力変動量(許容範囲変更を解除することで、PPS側に提供した計画値(もしくは、PPS側からの予測値)から変動する消費電力量)、
(e)許容範囲変更の対象機器とその優先度。
ここで、上記(b)については、過去の消費電力量を記録したデータベースを用いて予測することができる。制御情報生成部140は、上記(a)〜(e)に加え、許容範囲変更の解除の延長を希望するかことを示す許容範囲変更解除延長希望の情報をさらに生成しても良い。
ステップS403において、制御情報送信部160は、ステップS402において生成された制御情報を、通信網500を介して発電管理装置200に送信する。
ステップS404において、判定結果受信部170は、許容範囲変更の開始可否の判定結果を、通信網500を介して発電管理装置200から受信する。そして、制御部130は、判定結果受信部170が受信した判定結果を確認する。
ステップS405において、制御部130は、許容範囲変更の開始が拒否された機器11が有るか否かを判定する。許容範囲変更の開始が拒否された機器11が有る場合、処理がステップS402に戻る。一方、許容範囲変更の開始が拒否された機器11が無い場合、処理がステップS406に進む。
ステップS406において、制御部130及び機器11は、許容範囲変更を開始する。
ステップS407において、制御情報生成部140及び制御情報送信部160は、上記(b)〜(e)の情報(具体的には、(b)許容範囲変更の解除予定時間(許容範囲変更解除時刻)、(c)許容範囲変更の開始による消費電力変動量(許容範囲変更を開始することで、PPS側に提供した計画値(もしくは、PPS側からの予測値)から変動する消費電力量)、(d)許容範囲変更の解除による消費電力変動量(許容範囲変更を解除することで、PPS側に提供した計画値(もしくは、PPS側からの予測値)から変動する消費電力量)、(e)許容範囲変更の対象機器とその優先度。)を含む制御情報を生成すると、通信網500を介して発電管理装置200に当該制御情報を送信する。なお、(b)〜(e)の情報は更新されることがある。
ステップS408において、制御部130は、許容範囲変更の解除予定時間に入る機器11が有るか否かを判定する。許容範囲変更の解除予定時間に入る機器11が有る場合、処理がステップS409に進む。一方、許容範囲変更の解除予定時間に入る機器11が無い場合、処理がステップS407に戻る。
ステップS409において、制御部130は、許容範囲変更の解除予定時間を延長するか否かを判定する。許容範囲変更の解除予定時間を延長する場合には、許容範囲変更の解除予定時間の延長要求を発電管理装置200に送信し、処理がステップS413に進む。一方、許容範囲変更の解除予定時間を延長しない場合には、処理がステップS410に進む。
ステップS410において、判定結果受信部170は、許容範囲変更の解除可否の判定結果を、通信網500を介して発電管理装置200から受信する。そして、制御部130は、判定結果受信部170が受信した判定結果を確認する。
ステップS411において、制御部130は、許容範囲変更の解除が拒否された機器11が有るか否かを判定する。許容範囲変更の解除が拒否された機器11が有る場合、処理がステップS412に進む。一方、許容範囲変更の解除が拒否された機器11が無い場合、処理がステップS416に進む。
ステップS412において、制御部130は、許容範囲変更の解除拒否を了承するか否かを判定する。許容範囲変更の解除拒否を了承する場合、ステップS407に処理が戻る。一方、許容範囲変更の解除拒否を了承しない場合、ステップS416に処理が進む。
一方、ステップS413において、判定結果受信部170は、許容範囲変更の解除延長可否の判定結果を、通信網500を介して発電管理装置200から受信する。そして、制御部130は、判定結果受信部170が受信した判定結果を確認する。
ステップS411において、制御部130は、許容範囲変更の解除延長が拒否された機器11が有るか否かを判定する。許容範囲変更の解除延長が拒否された機器11が有る場合、処理がステップS415に進む。一方、許容範囲変更の解除が拒否された機器11が無い場合、処理がステップS407に処理が戻る。
ステップS415において、制御部130は、許容範囲変更の解除延長拒否を了承するか否かを判定する。許容範囲変更の解除延長拒否を了承する場合、ステップS416に処理が進む。一方、許容範囲変更の解除拒否を了承しない場合、ステップS407に処理が戻る。
ステップS416において、制御部130は、許容範囲変更を解除する。
(3)発電管理装置200の動作
次に、本実施例に係る発電管理装置200の動作について説明する。図20は、本実施例に係る発電管理装置200の動作を示すフローチャートである。
ステップS501において、制御情報受信部210は、上記(a)〜(e)の情報を含む制御情報を受信する。
ステップS503において、合計値算出部230は、ステップS501において受信された制御情報に基づいて、時間nにおける変動量合計値を算出する。
ステップS504において、制御判定部260は、ステップS503において算出された変動量合計値が許容量以下であるか否かを判定する。変動量合計値が許容量以下である場合、ステップS505に処理が進む。一方、変動量合計値が許容量を超える場合、ステップS506に処理が進む。
ステップS505において、制御判定部260は、許容範囲変更の開始、解除、又は解除延長を許可可能であると判断する。
ステップS506において、制御判定部260は、優先度情報に基づいて、許容範囲変更の開始、解除、又は解除延長可能な機器11を決定する。
ステップS507において、発電計画量補正部220は、ステップS505又はステップS506の結果に応じて発電計画量を補正する。
ステップS508において、判定結果送信部270は、ステップS505又はステップS506の結果を、通信網500を介して機器制御装置100に送信する。
(4)効果
本実施例によれば、機器制御装置100は、間欠制御に関する制御情報を発電管理装置200に送信する。発電管理装置200は、制御情報を受信し、受信した制御情報に基づいて、発電計画量を補正する。したがって、需要家10において間欠制御が実施される場合でも、より確実に同時同量を達成することができる。
また、本実施例によれば、発電管理装置200は、間欠制御に起因する消費電力量の変動を前もって把握することができ、より確実に同時同量を達成することができる。
さらに、本実施例によれば、発電管理装置200は、間欠制御における許容範囲変更を許可するか否かを判定し、判定結果を機器制御装置100に送信する。このため、発電管理装置200が予期しない消費電力量の変動が生じることを防止でき、消費電力量と発電計画量との誤差が生じることを防止できる。したがって、より確実に同時同量を達成することができる。
本実施例によれば、制御判定部は、全ての機器11についての消費電力量の変動量合計値が所定値以下である場合に、間欠制御における許容範囲変更を許可するため、機器制御装置100において、同時同量を達成可能な範囲内で間欠制御における許容範囲を変更することができる。
本実施例によれば、間欠制御における許容範囲変更を許可する機器11を優先度に応じて決定するため、同時同量を達成可能な範囲内で、重要な機器11を優先して許容範囲を変更することができる。
なお、許容範囲におけるプラス側及びマイナス側を変更する場合に限らず、設定温度自体を変更する場合にも、上記の許容範囲を設定温度に置き換えることにより容易に適用可能である。
[実施例3]
本実施例では、需要家10の機器11において実施される制御として、外気冷房制御を例に説明する。具体的には、(1)外気冷房制御間の概要、(2)機器制御装置の動作、(3)発電管理装置の動作、(4)効果、について説明する。
なお、本実施例では、上述した第1実施例及び第2実施例と異なる点を主として説明し、重複する説明を省略する。
(1)外気冷房制御の概要
通常、冷房では、冷媒を使用するなどして室内温度を下げている。しかしながら、季節の変わり目などにおいては、外気温度の方が室内温度よりも低い場合があるので、外気を使用する冷房(外気冷房)を利用する場合がある。ビルや工場など、窓を開けることができない施設においては、外気冷房を利用した方が消費電力量を低減することができる。
冷房を通常の冷房から外気冷房に切り替えることで消費電力量が低減し、外気冷房から通常の冷房に切り替えることで消費電力量が増加する。このような変動量と、冷房を切り替える予定時間とを機器制御装置100から発電管理装置200へ通知することによって、発電管理装置200は、発電計画量を補正することが可能となる。
(2)機器制御装置100の動作
次に、本実施例に係る機器制御装置100の動作について説明する。図21は、本実施例に係る機器制御装置100の動作を示すフローチャートである。
ステップS601において、制御部130は、通常の冷房から外気冷房への切り替え(以下、「外気冷房切り替え」)を開始する機器11が存在するか否かを判定する。外気冷房切り替えを開始する場合には、ステップS602に処理が進む。
ステップS602において、制御情報生成部140は、次の(a)〜(e)の情報を含む制御情報を生成する。
(a)外気冷房切り替えの開始予定時間(外気冷房切り替え開始時刻)、
(b)外気冷房切り替えの解除予定時間(外気冷房切り替え解除(予定)時刻)、
(c)外気冷房切り替えの開始による消費電力減少量(外気冷房切り替えを開始することで、PPS側に提供した計画値(もしくは、PPS側からの予測値)から変動する消費電力量)、
(d)外気冷房切り替えの解除による消費電力増加量(外気冷房切り替えを解除することで、PPS側に提供した計画値(もしくは、PPS側からの予測値)から変動する消費電力量)、
(e)外気冷房切り替えの対象機器とその優先度。
ここで、上記(b)については、過去の消費電力量を記録したデータベースを用いて予測することができる。制御情報生成部140は、上記(a)〜(e)に加え、外気冷房切り替えの解除延長を希望することを示す外気冷房切り替え解除延長希望の情報をさらに生成しても良い。
ステップS603において、制御情報送信部160は、ステップS602において生成された制御情報を、通信網500を介して発電管理装置200に送信する。
ステップS604において、判定結果受信部170は、外気冷房切り替えの開始可否の判定結果を、通信網500を介して発電管理装置200から受信する。そして、制御部130は、判定結果受信部170が受信した判定結果を確認する。
ステップS605において、制御部130は、外気冷房切り替えの開始が拒否された機器11が有るか否かを判定する。外気冷房切り替えの開始が拒否された機器11が有る場合、処理がステップS602に戻る。一方、外気冷房切り替えの開始が拒否された機器11が無い場合、処理がステップS606に進む。
ステップS606において、制御部130及び機器11は、外気冷房切り替えを開始する。
ステップS607において、制御情報生成部140及び制御情報送信部160は、上記(b)〜(e)の情報(具体的には、(b)外気冷房切り替えの解除予定時間(外気冷房切り替え解除(予定)時刻)、(c)外気冷房切り替えの開始による消費電力減少量(外気冷房切り替えを開始することで、PPS側に提供した計画値(もしくは、PPS側からの予測値)から変動する消費電力量)、(d)外気冷房切り替えの解除による消費電力増加量(外気冷房切り替えを解除することで、PPS側に提供した計画値(もしくは、PPS側からの予測値)から変動する消費電力量)、(e)外気冷房切り替えの対象機器とその優先度。)を含む制御情報を生成すると、通信網500を介して発電管理装置200に当該制御情報を送信する。なお、(b)〜(e)の情報は更新されることがある。
ステップS608において、制御部130は、外気冷房切り替えの解除予定時間に入る機器11が有るか否かを判定する。外気冷房切り替えの解除予定時間に入る機器11が有る場合、処理がステップS609に進む。一方、外気冷房切り替えの解除予定時間に入る機器11が無い場合、処理がステップS607に戻る。
ステップS609において、制御部130は、外気冷房切り替えの解除予定時間を延長するか否かを判定する。外気冷房切り替えの解除予定時間を延長する場合には、外気冷房切り替えの解除予定時間の延長要求を発電管理装置200に送信し、処理がステップS613に進む。一方、外気冷房切り替えの解除予定時間を延長しない場合には、処理がステップS610に進む。
ステップS610において、判定結果受信部170は、外気冷房切り替えの解除可否の判定結果を、通信網500を介して発電管理装置200から受信する。そして、制御部130は、判定結果受信部170が受信した判定結果を確認する。
ステップS611において、制御部130は、外気冷房切り替えの解除が拒否された機器11が有るか否かを判定する。外気冷房切り替えの解除が拒否された機器11が有る場合、処理がステップS612に進む。一方、外気冷房切り替えの解除が拒否された機器11が無い場合、処理がステップS616に進む。
ステップS612において、制御部130は、外気冷房切り替えの解除拒否を了承するか否かを判定する。外気冷房切り替えの解除拒否を了承する場合、ステップS607に処理が戻る。一方、外気冷房切り替えの解除拒否を了承しない場合、ステップS616に処理が進む。
一方、ステップS613において、判定結果受信部170は、外気冷房切り替えの解除延長可否の判定結果を、通信網500を介して発電管理装置200から受信する。そして、制御部130は、判定結果受信部170が受信した判定結果を確認する。
ステップS611において、制御部130は、外気冷房切り替えの解除延長が拒否された機器11が有るか否かを判定する。外気冷房切り替えの解除延長が拒否された機器11が有る場合、処理がステップS615に進む。一方、外気冷房切り替えの解除が拒否された機器11が無い場合、処理がステップS607に処理が戻る。
ステップS615において、制御部130は、外気冷房切り替えの解除延長拒否を了承するか否かを判定する。外気冷房切り替えの解除延長拒否を了承する場合、ステップS616に処理が進む。一方、外気冷房切り替えの解除拒否を了承しない場合、ステップS607に処理が戻る。
ステップS616において、制御部130は、外気冷房切り替えを解除する。
(3)発電管理装置200の動作
次に、本実施例に係る発電管理装置200の動作について説明する。図22は、本実施例に係る発電管理装置200の動作を示すフローチャートである。
ステップS701において、制御情報受信部210は、上記(a)〜(e)の情報を含む制御情報を受信する。
ステップS703において、合計値算出部230は、ステップS701において受信された制御情報に基づいて、時間nにおける変動量合計値を算出する。
ステップS704において、制御判定部260は、ステップS703において算出された変動量合計値が許容量以下であるか否かを判定する。変動量合計値が許容量以下である場合、ステップS705に処理が進む。一方、変動量合計値が許容量を超える場合、ステップS706に処理が進む。
ステップS705において、制御判定部260は、外気冷房切り替えの開始、解除、又は解除延長を許可可能であると判断する。
ステップS706において、制御判定部260は、優先度情報に基づいて、外気冷房切り替えの開始、解除、又は解除延長可能な機器11を決定する。
ステップS707において、発電計画量補正部220は、ステップS705又はステップS706の結果に応じて発電計画量を補正する。
ステップS708において、判定結果送信部270は、ステップS705又はステップS706の結果を、通信網500を介して機器制御装置100に送信する。
(4)効果
本実施例によれば、機器制御装置100は、外気冷房制御に関する制御情報を発電管理装置200に送信する。発電管理装置200は、制御情報を受信し、受信した制御情報に基づいて、発電計画量を補正する。したがって、需要家10において外気冷房制御が実施される場合でも、より確実に同時同量を達成することができる。
また、本実施例によれば、発電管理装置200は、外気冷房制御に起因する消費電力量の変動を前もって把握することができ、より確実に同時同量を達成することができる。
さらに、本実施例によれば、発電管理装置200は、外気冷房制御における外気冷房切り替えを許可するか否かを判定し、判定結果を機器制御装置100に送信する。このため、発電管理装置200が予期しない消費電力量の変動が生じることを防止でき、消費電力量と発電計画量との誤差が生じることを防止できる。したがって、より確実に同時同量を達成することができる。
本実施例によれば、制御判定部は、全ての機器11についての消費電力量の変動量合計値が所定値以下である場合に、外気冷房制御における外気冷房切り替えを許可するため、機器制御装置100において、同時同量を達成可能な範囲内で冷房を切り替えることができる。
本実施例によれば、外気冷房制御における外気冷房切り替えを許可する機器11を優先度に応じて決定するため、同時同量を達成可能な範囲内で、重要な機器11を優先して冷房を切り替えることができる。
[その他の実施形態及び実施例]
上記のように、本発明は実施形態及び実施例によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態及び代替実施例が明らかとなる。
上述した実施形態及び実施例では、複数の需要家10、及び複数の発電事業者30を有する電力制御システム1の構成を説明したが、需要家10及び発電事業者30のそれぞれは、複数に限らず1つのみであっても良い。電力制御システム1において、通信網500が有線通信網として構成される場合に限らず、無線通信網として構成されても良い。
上述した実施形態及び実施例では、発電事業者30が発電装置300を保有していたが、PPS20が発電装置300を保有していても良い。
上述した実施形態及び実施例では、機器制御装置100が、消費電力量計測部110及び環境情報取得部120を有していたが、消費電力量計測部110及び環境情報取得部120は機器制御装置100において必須の構成ではなく、消費電力量計測部110及び環境情報取得部120を設けない構成も可能である。
上述した実施形態及び実施例では、デマンド制御、間欠制御、及び外気冷房制御について説明した。しかしながら、デマンド制御、間欠制御、及び外気冷房制御に限らず、消費電力量を変動させる制御であれば良い。
例えば、機器11が空調機である場合に在室人数に応じて室内の設定温度を変更する制御や、機器11が冷設機器である場合に庫内の保管物の量に応じて庫内の設定温度を変更する制御などに適用可能である。
さらに、上述した実施形態及び実施例では、機器11が冷設機器や空調機などであるとして説明したが、冷設機器や空調機に限らず、電力を消費して稼働する機器であれば他のもの(例えば、照明機器、工場における動力源や加熱・冷却源等)であっても良い。冷凍機のモータや、ショーケースにおける霜取りの加熱等、工場における動力源や加熱源の例については、当業者であれば容易に想到できるため説明を省略する。
上述した実施例1〜3においては、第3実施形態に基づく構成について説明したが、これに限らず、第1実施形態に基づく構成や第2実施形態に基づく構成であっても良い。
なお、上記の実施形態及び実施例で説明した各処理・手順をコンピュータプログラムとして実装し、各種のコンピュータに実行させることが可能である。
このように本発明は、ここでは記載していない様々な実施形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲の発明特定事項によってのみ限定されるものである。
本発明の第1実施形態に係る電力制御システムの全体概略構成図である。 本発明の第1実施形態に係る機器制御装置の機能ブロック構成図である。 本発明の第1実施形態に係る発電管理装置の機能ブロック構成図である。 本発明の第1実施形態に係る機器制御装置及び発電管理装置の全体概略動作を示すシーケンス図である。 本発明の第2実施形態に係る機器制御装置の機能ブロック構成図である。 本発明の第2実施形態に係る発電管理装置の機能ブロック構成図である。 変動許容量を説明するための図であり、図7(A)は消費電力量が増加する場合を示し、図7(B)は消費電力量が減少する場合を示している。 本発明の第2実施形態に係る機器制御装置及び発電管理装置の全体概略動作を示すシーケンス図である。 本発明の第3実施形態に係る発電管理装置の機能ブロック構成図である。 本発明の第3実施形態に係る機器制御装置及び発電管理装置の全体概略動作を示すシーケンス図である。 本発明の実施例1に係るデマンド制御を説明するための図である。 本発明の実施例1に係る機器制御装置の制御部が実行する電力積算値の予測処理を説明するための図である。 本発明の実施例1に係る機器制御装置の制御情報生成部が実行する変動情報の生成処理を説明するための図である。 本発明の実施例1に係る機器制御装置の制御情報生成部が実行する優先度の決定処理を説明するための図である。 本発明の実施例1に係るデマンド制御開始又は解除の可否判定処理を説明するための図である。 本発明の実施例1に係る機器制御装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施例1に係る発電管理装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施例2に係る間欠制御の概要を説明するための図である。 本発明の実施例2に係る機器制御装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施例2に係る発電管理装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施例3に係る機器制御装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施例3に係る発電管理装置の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
10…需要家、11…機器、20…PPS、30…発電事業者、40…一般電気事業者、100…機器制御装置、110…消費電力量計測部、120…環境情報取得部、130…制御部、140…制御情報生成部、150…消費電力量データベース、160…制御情報送信部、170…判定結果受信部、200…発電管理装置、210…制御情報受信部、220…発電計画量補正部、230…合計値算出部、240…発電計画量記憶部、250…発電量指示部、260…制御判定部、270…判定結果送信部、300…発電装置、400…送電網、500…通信網

Claims (10)

  1. 電力を消費する複数の機器を制御する機器制御装置と、
    前記機器制御装置と通信可能であり、前記機器に対して供給する電力の発電計画量を管理する発電管理装置と
    を備える電力制御システムであって、
    前記機器制御装置は、
    前記機器における消費電力量を変動させる所定制御に関する情報である制御情報を生成する制御情報生成部と、
    前記制御情報生成部によって生成された前記制御情報を前記発電管理装置に送信する制御情報送信部と
    を有し、
    前記発電管理装置は、
    前記制御情報を受信する制御情報受信部と、
    前記制御情報受信部が受信した前記制御情報に基づいて、前記発電計画量を補正する発電計画量補正部と、
    前記発電計画量補正部によって補正された前記発電計画量に従って、前記電力の発電を制御する発電制御部と
    を有する電力制御システム。
  2. 前記制御情報は、
    前記所定制御の状態が変更される予定時間の情報と、
    前記所定制御の状態が変更されることによって前記消費電力量が前記発電計画量から変動する変動量の情報と
    を含み、
    前記発電計画量補正部は、前記変動量の情報を前記発電計画量に反映させる請求項1に記載の電力制御システム。
  3. 電力を消費する複数の機器を制御する機器制御装置と、
    前記機器制御装置と通信可能であり、前記機器における制御の状態の変更可否を判定する可否判定装置と
    を備える電力制御システムであって、
    前記機器制御装置は、
    前記機器における消費電力量を変動させる所定制御に関する情報である制御情報を生成する制御情報生成部と、
    前記制御情報生成部によって生成された前記制御情報を前記可否判定装置に送信する制御情報送信部と
    を有し、
    前記可否判定装置は、
    前記制御情報を受信する制御情報受信部と、
    前記制御情報受信部が受信した前記制御情報に基づいて、前記所定制御の状態の変更を許可するか否かを判定する制御判定部と、
    前記制御判定部における判定結果を前記機器制御装置に送信する判定結果送信部と
    を有し、
    前記機器制御装置は、さらに、
    前記判定結果を受信する判定結果受信部と、
    前記判定結果受信部が受信した前記判定結果に応じて前記機器を制御する制御部と
    を有する電力制御システム。
  4. 前記制御情報は、
    前記所定制御の状態が変更される予定時間の情報と、
    前記所定制御の状態が変更されることによって前記消費電力量が発電計画量から変動する変動量の情報と
    を含み、
    前記制御判定部は、全ての前記機器についての前記変動量の合計値を所定値と比較して、前記所定制御の状態の変更を許可する請求項3に記載の電力制御システム。
  5. 電力を消費する複数の機器を制御する機器制御装置と、
    前記機器制御装置と通信可能であり、前記機器に対して供給する電力の発電計画量を管理する発電管理装置と
    を備える電力制御システムであって、
    前記機器制御装置は、
    前記機器における消費電力量を変動させる所定制御に関する情報である制御情報を生成する制御情報生成部と、
    前記制御情報生成部によって生成された前記制御情報を前記発電管理装置に送信する制御情報送信部と
    を有し、
    前記発電管理装置は、
    前記制御情報を受信する制御情報受信部と、
    前記制御情報受信部が受信した前記制御情報に基づいて、前記発電計画量を補正する発電計画量補正部と、
    前記発電計画量補正部によって補正された前記発電計画量に従って、前記電力の発電を制御する発電制御部と、
    前記制御情報受信部が受信した前記制御情報に基づいて、前記所定制御の状態の変更を許可するか否かを判定する制御判定部と、
    前記制御判定部における判定結果を前記機器制御装置に送信する判定結果送信部と
    を有し、
    前記機器制御装置は、さらに、
    前記判定結果を受信する判定結果受信部と、
    前記判定結果受信部が受信した前記判定結果に応じて前記機器を制御する制御部と
    を有する電力制御システム。
  6. 前記制御情報は、
    前記所定制御の状態が変更される予定時間の情報と、
    前記所定制御の状態が変更されることによって前記消費電力量が前記発電計画量から変動する変動量の情報と
    を含み、
    前記発電計画量補正部は、前記変動量の情報を前記発電計画量に反映させており、
    前記制御判定部は、全ての前記機器についての前記変動量の合計値を所定値と比較して、前記所定制御の状態の変更を許可する請求項5に記載の電力制御システム。
  7. 電力を消費する複数の機器に対して供給する電力の発電計画量を管理する発電管理装置と通信可能であり、前記機器を制御する機器制御装置であって、
    前記機器における消費電力量を変動させる所定制御に関する情報である制御情報を生成する制御情報生成部と、
    前記制御情報生成部によって生成された前記制御情報を前記発電管理装置に送信する制御情報送信部と
    を備える機器制御装置。
  8. 電力を消費する複数の機器における制御の状態の変更可否を判定する可否判定装置と通信可能であり、前記機器を制御する機器制御装置であって、
    前記機器における消費電力量を変動させる所定制御に関する情報である制御情報を生成する制御情報生成部と、
    前記制御情報に基づいて、前記制御情報生成部によって生成された前記制御情報を前記可否判定装置に送信する制御情報送信部と、
    前記所定制御の状態の変更を許可するか否かの判定結果を前記可否判定装置から受信する判定結果受信部と、
    前記判定結果受信部が受信した前記判定結果に応じて前記機器を制御する制御部と
    を備える機器制御装置。
  9. 電力を消費する複数の機器に対して供給する電力の発電計画量を管理する発電管理装置と通信可能であり、前記機器を制御する機器制御装置として機能するコンピュータに、
    前記機器における消費電力量を変動させる所定制御に関する情報である制御情報を生成する制御情報生成手順と、
    前記制御情報生成手順によって生成された前記制御情報を前記発電管理装置に送信する制御情報送信手順と
    を実行させる機器制御プログラム。
  10. 電力を消費する複数の機器における制御の状態の変更可否を判定する可否判定装置と通信可能であり、前記機器を制御する機器制御装置として機能するコンピュータに、
    前記機器における消費電力量を変動させる所定制御に関する情報である制御情報を生成する制御情報生成手順と、
    前記制御情報生成手順によって生成された前記制御情報を前記可否判定装置に送信する制御情報送信手順と、
    前記制御情報に基づいて、前記所定制御の状態の変更を許可するか否かの判定結果を前記可否判定装置から受信する判定結果受信手順と、
    前記判定結果受信手順において受信した前記判定結果に応じて前記機器を制御する制御手順と
    を実行させる機器制御プログラム。
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