JP5549131B2 - ジョブ割当装置、ジョブ割当方法及びジョブ割当プログラム - Google Patents

ジョブ割当装置、ジョブ割当方法及びジョブ割当プログラム Download PDF

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Description

本発明は、ジョブ割当装置、ジョブ割当方法及びジョブ割当プログラムに関し、例えば、データセンタ全体の発熱量及び消費電力の増大をともに抑制することができるジョブ割当装置、ジョブ割当方法及びジョブ割当プログラムに関する。
近年、演算装置の処理能力の進歩に伴って、ジョブを実行する際の演算装置における消費電力が増大しており、そのため、演算装置からの発熱量が増大している。特に、複数の演算装置が設置されるデータセンタにおいては、演算装置の設置数が多くなるほど発熱量が増大してしまう。
そこで、かかるデータセンタにおける発熱量の増大を抑制する手法として、各演算装置への負荷の偏りを回避し特定の演算装置が過熱することのないようにジョブを割り当てる技術が種々検討されている。例えば、各演算装置の最大許容温度と実際の稼動温度との差を各演算装置の負荷を推定するためのパラメータとして収集し、収集した温度差が大きい順にジョブの割り当てを行う技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−242614号公報
しかしながら、上記した従来の技術では、データセンタにおける発熱量の増大をより効率よく抑制しようとした場合、データセンタ全体の消費電力が増大するという問題があった。
具体的には、上述した従来の技術では、データセンタにおける発熱量の増大をより効率よく抑制しようとした場合、各演算装置の最大許容温度をより高く設定するか、または、データセンタの空調能力を増大させて演算装置の実際の稼動温度をより低く設定する。そのため、演算装置各々における消費電力が増大し、空調のための余分な電力が必要となる。その結果、データセンタ全体の消費電力が増大する。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、データセンタ全体の発熱量及び消費電力の増大をともに抑制することができるジョブ割当装置、ジョブ割当方法及びジョブ割当プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本願に開示するジョブ割当装置は、投入されるジョブを実行する複数の演算装置に接続され、各前記演算装置に前記ジョブの割り当てを行うジョブ割当装置であって、前記演算装置の周囲温度を前記演算装置ごとに収集する温度収集手段と、前記演算装置に取り付けられた給排気装置から供給される冷風の風量を前記演算装置ごとに収集する風量収集手段と、前記温度収集手段によって収集された周囲温度と前記風量収集手段によって収集された風量とに基づいて、前記演算装置の消費電力を前記演算装置ごとに算出する消費電力算出手段と、前記消費電力算出手段によって算出された消費電力の小さい順番に前記演算装置を前記ジョブの投入先として選択する投入先選択手段と、前記投入先選択手段によって選択された投入先へ前記ジョブの投入を行うジョブ投入手段とを備えた。
本願の開示するジョブ割当装置の一つの態様によれば、データセンタ全体の発熱量及び消費電力の増大をともに抑制することができるという効果を奏する。
図1は、実施例1に係るデータセンタの構成を示す図である。 図2は、図1に示したジョブ割当装置の構成を示す機能ブロック図である。 図3は、演算装置情報の一例を示す図である。 図4は、周囲温度情報の一例を示す図である。 図5は、実施例1に係るジョブ割当装置によるジョブ割当処理の処理手順を示すフローチャートである。 図6は、実施例2に係るデータセンタの構成を示す図である。 図7は、図6に示したジョブ割当装置の構成を示す機能ブロック図である。 図8は、消費電力情報の一例を示す図である。 図9は、実施例2に係るジョブ割当装置によるジョブ割当処理の処理手順を示すフローチャートである。 図10は、実施例3に係るデータセンタの構成を示す図である。 図11は、図10に示したジョブ割当装置の構成を示す機能ブロック図である。 図12は、消費電力情報の一例を示す図である。 図13は、実施例3に係るジョブ割当装置によるジョブ割当処理の処理手順を示すフローチャートである。 図14は、実施例4に係るデータセンタの構成を示す図である。 図15は、図14に示したジョブ割当装置の構成を示す機能ブロック図である。 図16は、メモリ消費電力情報の一例を示す図である。 図17は、実施例4に係るジョブ割当装置によるジョブ割当処理の処理手順を示すフローチャートである。 図18は、実施例5に係るデータセンタの構成を示す図である。 図19は、図18に示したジョブ割当装置の構成を示す機能ブロック図である。 図20は、メモリ消費電力情報の一例を示す図である。 図21は、ジョブの計算規模とメモリの使用容量との関係の一例を示す図である。 図22は、実施例5に係るジョブ割当装置によるジョブ割当処理の処理手順を示すフローチャートである。 図23は、変形例に係るジョブ割当装置によるジョブ投入先変更処理の処理手順を示すフローチャートである。 図24は、実施例1に係るジョブ割当プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
以下に、本願の開示するジョブ割当装置、ジョブ割当方法及びジョブ割当プログラムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
まず、実施例1に係るジョブ割当装置が設置されたデータセンタの構成について説明する。図1は、実施例1に係るデータセンタの構成を示す図である。
図1に示すように、本実施例に係るデータセンタでは、クライアント装置200〜202とジョブ割当装置100とが所定のネットワーク11を介して接続され、演算装置300〜311とジョブ割当装置100とが所定のネットワーク12を介して接続されている。なお、ネットワーク11とネットワーク12とは、同一のネットワークであってもよい。また、クライアント装置と演算装置の台数は、何台であってもよい。
クライアント装置200〜202は、当該データセンタを利用する利用者が操作する端末装置であり、当該データセンタに対して実行を依頼するジョブを利用者から受け付けてジョブ割当装置100へ向けて送信する。
演算装置300〜311は、ジョブ割当装置100から投入されるジョブを実行する情報処理装置である。演算装置300〜311は、当該データセンタを構成する室内に設置されたラック13に対して上下方向に積み上げられた状態で収納されている。また、各演算装置300〜311には、当該演算装置に対して一端側(吸気側)から冷風を供給し他端側(排気側)から排出することで当該演算装置を冷却するファン等の給排気装置320が取り付けられている。また、各演算装置300〜311の吸気側には、ネットワーク12を介してジョブ割当装置100と接続された温度センサ330が設置されている。
ジョブ割当装置100は、クライアント装置200〜202から依頼されたジョブを演算装置300〜311各々に割り当てて投入する装置である。具体的には、ジョブ割当装置100は、クライアント装置200〜202からジョブを投入するように指示された場合に、まず、複数の演算装置300〜311のうち、ジョブを実行していない演算装置である未稼働装置を探索する。例えば、図1に示す例では、ジョブ割当装置100は、ジョブを実行していない演算装置300〜302を未稼働装置として探索する。
続いて、ジョブ割当装置100は、探索された未稼働装置の周囲温度を当該未稼働装置ごとに収集する。図1に示す例では、ジョブ割当装置100は、未稼働装置である演算装置300〜302における吸気側(すなわち、給排気装置320によって供給される冷風の上流側)の温度を未稼働装置の周囲温度として演算装置300〜302に対応する温度センサ330からそれぞれ収集する。なお、ここでは、未稼働装置である演算装置300〜302の周囲温度がそれぞれT1〜T3(T1<T2<T3)であるものとする。
続いて、ジョブ割当装置100は、収集された周囲温度の低い順番に未稼働装置をジョブの投入先として選択する。図1に示す例では、未稼働装置である演算装置300〜302の周囲温度がそれぞれT1〜T2(T1<T2<T3)であるため、ジョブ割当装置100は、演算装置300、301及び302をこの順番にジョブの投入先として選択する。
続いて、ジョブ割当装置100は、選択された投入先へクライアント装置200〜202から依頼されたジョブの投入を行う。すなわち、ジョブ割当装置100は、未稼働装置に対してその周囲温度の低い順番にジョブの投入を行う。
このように、実施例1に係るジョブ割当装置100は、演算装置にジョブの割り当てを行うに際して、演算装置に含まれる未稼働装置の周囲温度を収集し、収集した周囲温度の低い順番に未稼働装置をジョブの投入先として選択し、選択した投入先へジョブの投入を行う。そのため、データセンタに含まれる各演算装置の最大許容温度を高めに設定することなく、また、データセンタの空調能力を増大させることなく、ジョブの実行に起因する各演算装置からの発熱量及び消費電力をともに抑制することができる。その結果、データセンタ全体の発熱量及び消費電力の増大をともに抑制することができる。
次に、図1に示したジョブ割当装置100の構成について説明する。図2は、図1に示したジョブ割当装置100の構成を示す機能ブロック図である。図2に示すように、ジョブ割当装置100は、ネットワークインターフェース部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
ネットワークインターフェース部110は、ネットワーク11及びネットワーク12を介してそれぞれクライアント装置200〜202及び演算装置300〜311との間で各種情報やジョブをやりとりするためのインターフェースである。
記憶部120は、制御部130による各種処理に必要なデータ及びプログラムを格納する記憶装置であり、ジョブ一時記憶部121と、ジョブ割当用記憶部122とを有する。ジョブ一時記憶部121は、ジョブ割当装置100がクライアント装置200〜202から受け付けたジョブを一時的に記憶しておくための記憶部である。
ジョブ割当用記憶部122は、制御部130が有する後述の投入先選択部133等が各種処理を行うために必要な情報を保持する記憶部であり、演算装置情報記憶部122aと、周囲温度情報記憶部122bとを有する。
演算装置情報記憶部122aは、各演算装置が現在ジョブを実行しているか否かに関する情報を演算装置情報として記憶している。演算装置情報記憶部122aに記憶された演算装置情報の一例を図3に示す。図3に示すように、演算装置情報記憶部122aは、演算装置ID、演算装置状態といった項目を演算装置情報として記憶しており、演算装置ごとにデータが登録されている。
演算装置IDは、演算装置を識別するための識別子である。演算装置状態は、各演算装置におけるジョブの実行状態を示し、演算装置がジョブを実行している場合には「稼動」の値をとり、演算装置がジョブを実行していない場合には「未稼働」の値をとる。なお、演算装置状態は、制御部130が有する後述の未稼働装置探索部131によって演算装置300〜311各々から収集されて書き込まれる。
周囲温度情報記憶部122bは、複数の演算装置のうち、ジョブを実行していない演算装置である未稼働装置の周囲温度に関する情報を周囲温度情報として記憶している。周囲温度情報記憶部122bに記憶された周囲温度情報の一例を図4に示す。図4に示すように、周囲温度情報記憶部122bは、未稼働装置ID、周囲温度といった項目を周囲温度情報として記憶しており、未稼働装置ごとにデータが登録されている。
未稼働装置IDは、複数の演算装置に含まれる未稼働装置を識別するための識別子である。周囲温度は、各未稼働装置の周囲温度である。なお、周囲温度は、制御部130が有する後述の温度収集部132によって収集されて書き込まれる。
制御部130は、各種の処理手順などを規定したプログラムおよび所要データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する。特に、制御部130は、未稼働装置探索部131と、温度収集部132と、投入先選択部133と、ジョブ投入部134とを有する。
未稼働装置探索部131は、クライアント装置200〜202からジョブの投入指示があった場合に、複数の演算装置300〜311のうち、ジョブを実行していない演算装置である未稼働装置を探索する。具体的には、未稼働装置探索部131は、各演算装置におけるジョブの実行状態を常時監視し、収集したジョブの実行状態を演算装置情報記憶部122aの演算装置状態に書き込む。そして、未稼働装置探索部131は、クライアント装置200〜202からジョブの投入指示があった場合に、演算装置情報記憶部122aを参照して、演算装置状態が「未稼働」である演算装置IDを探索する。
なお、未稼働装置が見つからなかった場合には、未稼働装置探索部131は、ジョブ投入待機処理を実行し、クライアント装置200〜202からの新たなジョブの投入指示を待つ。ここでのジョブ投入待機処理は、例えば、ジョブの投入指示を出したクライアント装置に対して所定の時間だけジョブの投入を待機するように要求する処理である。
温度収集部132は、探索された未稼働装置の周囲温度を当該未稼働装置ごとに収集する。具体的には、温度収集部132は、未稼働装置探索部131によって探索された未稼働装置を示す演算装置IDを周囲温度情報記憶部122bの未稼働装置IDに格納する。そして、温度収集部132は、未稼働装置IDによって示される演算装置の周囲温度を当該演算装置に対応する温度センサから収集し、収集した周囲温度を未稼働装置IDに対応する周囲温度に格納する。
また、温度収集部132は、探索された未稼働装置の周囲温度を収集する際に、未稼働装置における吸気側(すなわち、給排気装置320によって供給される冷風の上流側)の温度を、この未稼動装置に対応する温度センサから収集する。このように、未稼働装置の吸気側の温度をその未稼働装置の周囲温度として収集することによって、未稼働装置自身からの発熱の影響を受ける前の正確な周囲温度を収集することができる。
投入先選択部133は、収集された周囲温度の低い順番に未稼働装置をジョブの投入先として選択する。具体的には、投入先選択部133は、周囲温度の低い順番に未稼働装置IDを周囲温度情報記憶部122bから複数選択し、選択した順番と未稼働装置IDとを対応付けてジョブ投入部134へ送信する。
ジョブ投入部134は、投入先選択部133によって選択された投入先へジョブの投入を行う。具体的には、ジョブ投入部134は、選択順番と未稼働装置IDとを対応付けた情報を投入先選択部133から受け取り、選択順番に従って未稼働装置IDの示す未稼働装置に対してジョブの投入を行う。すなわち、ジョブ投入部134は、未稼働装置に対してその周囲温度の低い順番にジョブの投入を行う。
次に、実施例1に係るジョブ割当装置100によるジョブ割当処理の処理手順について説明する。図5は、実施例1に係るジョブ割当装置100によるジョブ割当処理の処理手順を示すフローチャートである。なお、図5に示すフローチャートは、ジョブ割当装置100がジョブ一時記憶部121に格納されているジョブを取り出してから取り出したジョブを演算装置300〜311各々に割り当てて投入するまでの処理手順を示し、ジョブ割当装置100は、この処理手順を繰り返し実行する。
ジョブ一時記憶部121からジョブを取得すると、未稼働装置探索部131は、図5に示すように、クライアント装置からのジョブの投入指示があったか否かを判定する(ステップS101)。この判定の結果、クライアント装置からジョブの投入指示がなかった場合には(ステップS101:No)、未稼働装置探索部131は、クライアント装置からのジョブの投入指示を待ち受ける。
一方、クライアント装置からジョブの投入指示があった場合には(ステップS101:Yes)、未稼働装置探索部131は、複数の演算装置300〜311のうち、ジョブを実行していない未稼働装置を探索する(ステップS102)。そして、未稼働装置探索部131は、未稼働装置が存在するか否かを判定する(ステップS103)。
その判定の結果、未稼働装置が存在しないと判定した場合には(ステップS103:No)、未稼働装置探索部131は、ジョブ投入待機処理を実行し(ステップS104)、クライアント装置からの新たなジョブの投入指示を待ち受ける。
一方、未稼働装置が存在すると判定した場合には(ステップS103:Yes)、未稼働装置探索部131は、探索された未稼働装置を温度収集部132へ通知する。そして、未稼働装置探索部131からの通知を受けた温度収集部132は、探索された未稼働装置の周囲温度を未稼働装置ごとに収集する(ステップS105)。
続いて、投入先選択部133は、収集された周囲温度の低い順番に未稼働装置をジョブの投入先として選択し(ステップS106)、ジョブ投入部134は、選択された投入先へジョブの投入を行う(ステップS107)。
上述してきたように、実施例1に係るジョブ割当装置100は、演算装置に含まれる未稼働装置の周囲温度を収集し、収集した周囲温度の低い順番に未稼働装置をジョブの投入先として選択し、選択した投入先へジョブの投入を行う。そのため、データセンタに含まれる各演算装置の最大許容温度を高めに設定することなく、また、データセンタの空調能力を増大させることなく、ジョブの実行に起因する各演算装置からの発熱量及び消費電力をともに抑制することができる。その結果、データセンタ全体の発熱量及び消費電力の増大をともに抑制することができる。
また、実施例1によれば、未稼働装置における吸気側(すなわち、給排気装置によって供給される冷風の上流側)の温度を未稼働装置の周囲温度として収集する。そのため、未稼働装置自身からの発熱の影響を受ける前の正確な周囲温度を収集することができ、周囲温度が可及的に低い未稼働装置をジョブの投入先として適切に選択することができる。したがって、ジョブの実行に起因する各演算装置からの発熱量及び消費電力をより適切に抑制することができる、その結果、データセンタ全体の発熱量及び消費電力の増大をより適切に抑制することができる。
上述した実施例1では、未稼働装置に対してその周囲温度の低い順番にジョブの投入を行う例を示したが、未稼働装置に対してその消費電力の低い順番にジョブの投入を行うようにしてもよい。そこで、実施例2では、未稼働装置に対してその消費電力の低い順番にジョブの投入を行うジョブ割当装置について説明する。
まず、実施例2に係るジョブ割当装置が設置されたデータセンタの構成について説明する。図6は、実施例2に係るデータセンタの構成を示す図である。なお、以下では、上記実施例1にて既に説明した構成部位と同様の機能を有する部位には同一の符号を付すこととして、その詳細な説明を省略する。
図6に示すように、本実施例に係るデータセンタでは、クライアント装置200〜202とジョブ割当装置400とが所定のネットワーク11を介して接続され、演算装置300〜311とジョブ割当装置400とが所定のネットワーク12を介して接続されている。
各演算装置300〜311の吸気側には、ネットワーク12を介してジョブ割当装置100と接続された温度センサ330が設置されている。さらに、各演算装置300〜311の排気側には、ネットワーク12を介してジョブ割当装置100と接続された温度センサ340と風量センサ350とが設置されている。
ジョブ割当装置400は、クライアント装置200〜202から依頼されたジョブを演算装置300〜311各々に割り当てて投入する装置である。具体的には、ジョブ割当装置400は、クライアント装置200〜202からジョブを投入するように指示された場合に、まず、複数の演算装置300〜311のうち、ジョブを実行していない演算装置である未稼働装置を探索する。例えば、図6に示す例では、ジョブ割当装置400は、ジョブを実行していない演算装置300〜302を未稼働装置として探索する。
続いて、ジョブ割当装置400は、探索された未稼働装置の周囲温度を当該未稼働装置ごとに収集する。図6に示す例では、ジョブ割当装置400は、未稼働装置である演算装置300〜302における吸気側及び排気側(すなわち、給排気装置320によって供給される冷風の上流側及び下流側)の温度を未稼働装置の周囲温度として演算装置300〜302に対応する温度センサ330及び温度センサ340からそれぞれ収集する。
また、ジョブ割当装置400は、探索された未稼働装置に取り付けられた給排気装置320から供給される冷風の風量を未稼働装置ごとに収集する。図6に示す例では、ジョブ割当装置400は、未稼働装置である演算装置300〜302における排気側(すなわち、給排気装置320によって供給される冷風の下流側)の風量を演算装置300〜302に対応する風量センサ350から収集する。
続いて、ジョブ割当装置400は、収集された周囲温度と風量とに基づいて、消費電力を未稼働装置ごとに算出する。続いて、ジョブ割当装置400は、算出された消費電力の小さい順番に未稼働装置をジョブの投入先として選択する。続いて、ジョブ割当装置400は、選択された投入先へジョブの投入を行う。
このように、実施例2に係るジョブ割当装置400は、演算装置にジョブの割り当てを行うに際して、演算装置に含まれる未稼働装置の消費電力を算出し、算出した消費電力の低い順番に未稼働装置をジョブの投入先として選択し、選択した投入先へジョブの投入を行う。そのため、実施例1と同様に、データセンタに含まれる各演算装置の最大許容温度を高めに設定することなく、また、データセンタの空調能力を増大させることなく、ジョブの実行に起因する各演算装置からの発熱量及び消費電力をともに抑制することができる。その結果、データセンタ全体の発熱量及び消費電力の増大をともに抑制することができる。
次に、図6に示したジョブ割当装置400の構成について説明する。図7は、図6に示したジョブ割当装置400の構成を示す機能ブロック図である。図7に示すように、ジョブ割当装置400は、ネットワークインターフェース部110と、記憶部420と、制御部430とを有する。
記憶部420は、制御部430による各種処理に必要なデータ及びプログラムを格納する記憶装置であり、ジョブ一時記憶部121と、ジョブ割当用記憶部422とを有する。
ジョブ割当用記憶部422は、制御部430が有する後述の投入先選択部435等が各種処理を行うために必要な情報を保持する記憶部であり、演算装置情報記憶部122aと、消費電力情報記憶部422bとを有する。
消費電力情報記憶部422bは、複数の演算装置のうち、ジョブを実行していない演算装置である未稼働装置の消費電力に関する情報を消費電力情報として記憶している。消費電力情報記憶部422bに記憶された消費電力情報の一例を図8に示す。図8に示すように、消費電力情報記憶部422bは、未稼働装置ID、消費電力といった項目を消費電力情報として記憶しており、未稼働装置ごとにデータが登録されている。
未稼働装置IDは、複数の演算装置に含まれる未稼働装置を識別するための識別子である。消費電力は、各未稼働装置の消費電力である。なお、消費電力は、制御部430が有する後述の消費電力算出部434によって収集されて書き込まれる。
制御部430は、各種の処理手順などを規定したプログラム及び所要データを格納する内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する。特に、制御部430は、未稼働装置探索部131と、温度収集部432と、風量収集部433と、消費電力算出部434と、投入先選択部435と、ジョブ投入部436とを有する。
温度収集部432は、探索された未稼働装置の周囲温度を当該未稼働装置ごとに収集する。具体的には、温度収集部432は、未稼働装置探索部131によって探索された未稼働装置における吸気側及び排気側(すなわち、給排気装置320によって供給される冷風の上流側及び下流側)の温度を各未稼働装置に対応する温度センサ330及び温度センサ340からそれぞれ収集する。
風量収集部433は、探索された未稼働装置に取り付けられた給排気装置320から供給される冷風の風量を当該未稼働装置ごとに収集する。具体的には、風量収集部433は、未稼働装置探索部131によって探索された未稼働装置における排気側(すなわち、給排気装置320によって供給される冷風の下流側)の風量を当該未稼働装置に対応する風量センサ350から収集する。
消費電力算出部434は、収集された周囲温度と風量とに基づいて、消費電力を未稼働装置ごとに算出する。ここで、消費電力を未稼働装置ごとに算出する手法について説明する。すなわち、温度収集部432によって収集された未稼働装置の吸気側の温度をTinn、温度収集部432によって収集された未稼働装置の排気側の温度をTout、風量収集部433によって収集された未稼働装置の排気側の風量をQ、空気の密度をρ、空気の比熱をcとすると、未稼働装置ごとの消費電力Pは、以下の式で表される。
P=c・ρ・Q・(Tout−Tin) ・・・(1)
また、消費電力算出部434は、未稼働装置探索部131によって探索された未稼働装置を示す演算装置IDを消費電力情報記憶部422bの未稼働装置IDに格納する。そして、消費電力算出部434は、上記式(1)により算出した未稼働装置ごとの消費電力Pを未稼働装置IDに対応する消費電力に格納する。
投入先選択部435は、算出された消費電力の小さい順番に未稼働装置をジョブの投入先として選択する。具体的には、投入先選択部435は、消費電力の小さい順番に未稼働装置IDを消費電力情報記憶部422bから複数選択し、選択した順番と未稼働装置IDとを対応付けてジョブ投入部436へ送信する。
ジョブ投入部436は、投入先選択部435によって選択された投入先へジョブの投入を行う。具体的には、ジョブ投入部436は、選択順番と未稼働装置IDとを対応付けた情報を投入先選択部435から受け取り、選択順番に従って未稼働装置IDの示す未稼働装置に対してジョブの投入を行う。すなわち、ジョブ投入部436は、未稼働装置に対してその消費電力の低い順番にジョブの投入を行う。
次に、実施例2に係るジョブ割当装置400によるジョブ割当処理の処理手順について説明する。図9は、実施例2に係るジョブ割当装置400によるジョブ割当処理の処理手順を示すフローチャートである。なお、図9に示すフローチャートは、ジョブ割当装置400がジョブ一時記憶部121に格納されているジョブを取り出してから取り出したジョブを演算装置300〜311各々に割り当てて投入するまでの処理手順を示し、ジョブ割当装置400は、この処理手順を繰り返し実行する。また、図9に示すステップS201〜ステップS204は、図5におけるステップS101〜ステップS104に対応するため、説明を簡略化する。
図9に示すように、ジョブ割当装置400では、クライアント装置からジョブの投入指示があり未稼働装置が存在すると判定されると(ステップS201〜ステップS203:Yes)、未稼働装置探索部131が、探索された未稼働装置を温度収集部432及び風量収集部433へ通知する。
そして、未稼働装置探索部131からの通知を受けた温度収集部432は、探索された未稼働装置の周囲温度を未稼働装置ごとに収集する(ステップS205)。また、未稼働装置探索部131からの通知を受けた風量収集部433は、探索された未稼働装置に取り付けられた給排気装置320から供給される冷風の風量を未稼働装置ごとに収集する(ステップS206)。
続いて、消費電力算出部434は、収集された周囲温度と風量とに基づいて、消費電力を未稼働装置ごとに算出する(ステップS207)。続いて、投入先選択部435は、算出された消費電力の低い順番に未稼働装置をジョブの投入先として選択し(ステップS208)、ジョブ投入部436は、選択された投入先へジョブの投入を行う(ステップS209)。
上述してきたように、実施例2に係るジョブ割当装置400は、演算装置にジョブの割り当てを行うに際して、演算装置に含まれる未稼働装置の消費電力を算出し、算出した消費電力の低い順番に未稼働装置をジョブの投入先として選択し、選択した投入先へジョブの投入を行う。そのため、実施例1と同様に、データセンタに含まれる各演算装置の最大許容温度を高めに設定することなく、また、データセンタの空調能力を増大させることなく、ジョブの実行に起因する各演算装置からの発熱量及び消費電力をともに抑制することができる。その結果、データセンタ全体の発熱量及び消費電力の増大をともに抑制することができる。
上述した実施例2では、未稼働装置の消費電力を算出し、算出した消費電力を用いてジョブの投入先を選択する例を示したが、予め登録された演算装置ごとの消費電力を用いてジョブの投入先を選択してもよい。そこで、実施例3では、予め登録された演算装置ごとの消費電力を用いてジョブの投入先を選択するジョブ割当装置について説明する。
まず、実施例3に係るジョブ割当装置が設置されたデータセンタの構成について説明する。図10は、実施例3に係るデータセンタの構成を示す図である。なお、以下では、既に説明した構成部位と同様の機能を有する部位には同一の符号を付すこととして、その詳細な説明を省略する。
図10に示すように、本実施例に係るデータセンタでは、クライアント装置200〜202とジョブ割当装置500とが所定のネットワーク11を介して接続され、演算装置300〜311とジョブ割当装置500とが所定のネットワーク12を介して接続されている。
ジョブ割当装置500は、クライアント装置200〜202から依頼されたジョブを演算装置300〜311各々に割り当てて投入する装置である。具体的には、ジョブ割当装置500は、クライアント装置200〜202からジョブを投入するように指示された場合に、まず、複数の演算装置300〜311のうち、ジョブを実行していない演算装置である未稼働装置を探索する。例えば、図10に示す例では、ジョブ割当装置400は、ジョブを実行していない演算装置300〜302を未稼働装置として探索する。
続いて、ジョブ割当装置500は、演算装置300〜311に対してジョブを投入した際の消費電力が演算装置ごとに予め登録された消費電力情報501から、探索された未稼動装置に対応する消費電力を取得する。例えば、図10に示す例では、ジョブ割当装置500は、消費電力情報501から、未稼働装置である演算装置300〜302に対応する消費電力を取得する。
続いて、ジョブ割当装置500は、取得された消費電力の小さい順番に未稼働装置をジョブの投入先として選択し、選択された投入先へジョブの投入を行う。
このように、実施例3に係るジョブ割当装置500は、実施例2と同様に、データセンタに含まれる各演算装置の最大許容温度を高めに設定することなく、また、データセンタの空調能力を増大させることなく、ジョブの実行に起因する各演算装置からの発熱量及び消費電力をともに抑制することができる。その結果、データセンタ全体の発熱量及び消費電力の増大をともに抑制することができる。
その上、実施例3に係るジョブ割当装置500では、演算装置にジョブの割り当てを行うに際して、予め登録された演算装置ごとの消費電力から未稼働装置の消費電力を取得し、取得した消費電力の低い順番に未稼働装置をジョブの投入先として選択する。このため、未稼働装置の消費電力を算出する処理を省略することができ、ジョブの投入先の選択に必要な処理量を削減することが可能である。
次に、図10に示したジョブ割当装置500の構成について説明する。図11は、図10に示したジョブ割当装置500の構成を示す機能ブロック図である。図11に示すように、ジョブ割当装置500は、ネットワークインターフェース部110と、記憶部520と、制御部530とを有する。
記憶部520は、制御部530による各種処理に必要なデータ及びプログラムを格納する記憶装置であり、ジョブ一時記憶部121と、ジョブ割当用記憶部522とを有する。
ジョブ割当用記憶部522は、制御部530が有する後述の投入先選択部533等が各種処理を行うために必要な情報を保持する記憶部であり、演算装置情報記憶部122aと、消費電力情報記憶部522bとを有する。
消費電力情報記憶部522bは、演算装置に対してジョブを投入した際の消費電力に関する情報を消費電力情報として記憶している。消費電力情報記憶部522bに記憶された消費電力情報の一例を図12に示す。図12に示すように、消費電力情報記憶部522bは、演算装置ID、消費電力といった項目を消費電力情報として記憶しており、演算装置ごとにデータが登録されている。
演算装置IDは、演算装置を識別するための識別子である。消費電力は、ジョブを投入した際の各演算装置の消費電力である。
なお、消費電力は、例えば、以下の手法により予め算出され格納される。すなわち、演算装置に含まれる発熱素子1個当たりの電気抵抗をR、演算装置に対してジョブが投入された際に演算装置に含まれる発熱素子1個当たりに流れる電流をi、演算装置に含まれるCPU(Central Processing Unit)のクロック数等に依存する係数をαとすると、消費電力Wは、以下の式で表される。
W=Σ(α・R・i) ・・・(2)
制御部530は、各種の処理手順などを規定したプログラム及び所要データを格納する内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する。特に、制御部530は、未稼働装置探索部131と、消費電力取得部532、投入先選択部533と、ジョブ投入部534とを有する。
消費電力取得部532は、消費電力情報記憶部522bに記憶された消費電力情報から、未稼働装置に対応する消費電力を取得する。具体的には、消費電力取得部532は、未稼働装置探索部131によって探索された未稼働装置を示す演算装置IDに対応する消費電力を、消費電力情報記憶部522bに記憶された消費電力情報から取得する。
投入先選択部533は、取得された消費電力の小さい順番に未稼働装置をジョブの投入先として選択する。具体的には、投入先選択部533は、消費電力の小さい順番に未稼働装置を示す演算装置IDを消費電力情報記憶部522bから複数選択し、選択した順番と、未稼働装置を示す演算装置IDとを対応付けたデータをジョブ投入部534へ送信する。
ジョブ投入部534は、投入先選択部533によって選択された投入先へジョブの投入を行う。具体的には、ジョブ投入部534は、選択順番と未稼働装置を示す演算装置IDとを対応付けたデータを投入先選択部533から受け取り、選択順番に従って演算装置IDの示す未稼働装置に対してジョブの投入を行う。すなわち、ジョブ投入部534は、未稼働装置に対してその消費電力の低い順番にジョブの投入を行う。
次に、実施例3に係るジョブ割当装置500によるジョブ割当処理の処理手順について説明する。図13は、実施例3に係るジョブ割当装置500によるジョブ割当処理の処理手順を示すフローチャートである。なお、図13に示すフローチャートは、ジョブ割当装置500がジョブ一時記憶部121に格納されているジョブを取り出してから取り出したジョブを演算装置300〜311各々に割り当てて投入するまでの処理手順を示し、ジョブ割当装置500は、この処理手順を繰り返し実行する。また、図13に示すステップS301〜ステップS304は、図9におけるステップS201〜ステップS204に対応するため、説明を簡略化する。
図13に示すように、ジョブ割当装置500では、クライアント装置からジョブの投入指示があり未稼働装置が存在すると判定されると(ステップS301〜ステップS303:Yes)、未稼働装置探索部131が、探索された未稼働装置を消費電力取得部532へ通知する。
そして、未稼働装置探索部131からの通知を受けた消費電力取得部532は、消費電力情報記憶部522bに記憶された消費電力情報から、未稼働装置に対応する消費電力を取得する(ステップS305)。
続いて、投入先選択部533は、取得された消費電力の低い順番に未稼働装置をジョブの投入先として選択し(ステップS306)、ジョブ投入部534は、選択された投入先へジョブの投入を行う(ステップS307)。
上述してきたように、実施例3に係るジョブ割当装置500は、実施例2と同様に、データセンタに含まれる各演算装置の最大許容温度を高めに設定することなく、また、データセンタの空調能力を増大させることなく、ジョブの実行に起因する各演算装置からの発熱量及び消費電力をともに抑制することができる。その結果、データセンタ全体の発熱量及び消費電力の増大をともに抑制することができる。
その上、実施例3に係るジョブ割当装置500では、演算装置にジョブの割り当てを行うに際して、予め登録された演算装置ごとの消費電力から未稼働装置の消費電力を取得し、取得した消費電力の低い順番に未稼働装置をジョブの投入先として選択する。このため、未稼働装置の消費電力を算出する処理を省略することができ、ジョブの投入先の選択に必要な処理量を削減することが可能である。
上述した実施例2では、未稼働装置全体の消費電力を算出し、算出した消費電力の低い順番にジョブの投入先を選択する例を示したが、未稼働装置に内蔵されたメモリの消費電力を算出し、算出したメモリの消費電力の低い順番にジョブの投入先を選択してもよい。そこで、実施例4では、未稼働装置に内蔵されたメモリの消費電力を算出し、算出したメモリの消費電力の低い順番にジョブの投入先を選択するジョブ割当装置について説明する。
まず、実施例4に係るジョブ割当装置が設置されたデータセンタの構成について説明する。図14は、実施例4に係るデータセンタの構成を示す図である。なお、以下では、上記実施例2にて既に説明した構成部位と同様の機能を有する部位には同一の符号を付すこととして、その詳細な説明を省略する。
図14に示すように、本実施例に係るデータセンタでは、クライアント装置200〜202とジョブ割当装置600とが所定のネットワーク11を介して接続され、演算装置300〜311とジョブ割当装置600とが所定のネットワーク12を介して接続されている。
各演算装置300〜311の吸気側には、ネットワーク12を介してジョブ割当装置100と接続された温度センサ330が設置されている。さらに、各演算装置300〜311の排気側には、ネットワーク12を介してジョブ割当装置100と接続された温度センサ340と風量センサ350とが設置されている。
そして、特に、本実施例では、温度センサ330、340及び風量センサ350が、各演算装置300〜311に内蔵されたメモリの近傍に設置されている。
ジョブ割当装置600は、クライアント装置200〜202から依頼されたジョブを演算装置300〜311各々に割り当てて投入する装置である。具体的には、ジョブ割当装置600は、クライアント装置200〜202からジョブを投入するように指示された場合に、まず、複数の演算装置300〜311のうち、ジョブを実行していない演算装置である未稼働装置を探索する。例えば、図14に示す例では、ジョブ割当装置600は、ジョブを実行していない演算装置300〜302を未稼働装置として探索する。
続いて、ジョブ割当装置600は、探索された未稼働装置に内蔵されたメモリの周囲温度を当該未稼働装置ごとに収集する。図1に示す例では、ジョブ割当装置600は、未稼働装置である演算装置300〜302における吸気側及び排気側(すなわち、給排気装置320によって供給される冷風の上流側及び下流側)の温度を未稼働装置に内蔵されたメモリの周囲温度として演算装置300〜302に対応する温度センサ330及び温度センサ340からそれぞれ収集する。
また、ジョブ割当装置600は、探索された未稼働装置に取り付けられた給排気装置320から供給される冷風の風量を未稼働装置ごとに収集する。図14に示す例では、ジョブ割当装置600は、未稼働装置である演算装置300〜302における排気側(すなわち、給排気装置320によって供給される冷風の下流側)の風量を演算装置300〜302に対応する風量センサ350から収集する。
続いて、ジョブ割当装置600は、収集されたメモリの周囲温度と風量とに基づいて、未稼働装置に内蔵されたメモリの消費電力を未稼働装置ごとに算出する。続いて、ジョブ割当装置600は、算出されたメモリの消費電力の小さい順番に未稼働装置をジョブの投入先として選択する。続いて、ジョブ割当装置600は、選択された投入先へジョブの投入を行う。
このように、実施例4に係るジョブ割当装置600は、未稼働装置に内蔵されたメモリの消費電力を算出し、算出したメモリの消費電力の小さい順番にジョブの投入先を選択する。そのため、科学技術計算用のジョブ等の大規模なジョブを演算装置により実行する際に特に負荷が大きくなりがちなメモリを必要最低限の電力で稼動することができ、メモリからの発熱量及び消費電力をともに抑制することができる。その結果、データセンタ全体の発熱量及び消費電力の増大をともに抑制することができる。
次に、図14に示したジョブ割当装置600の構成について説明する。図15は、図14に示したジョブ割当装置600の構成を示す機能ブロック図である。図15に示すように、ジョブ割当装置600は、ネットワークインターフェース部110と、記憶部620と、制御部630とを有する。
記憶部420は、制御部430による各種処理に必要なデータ及びプログラムを格納する記憶装置であり、ジョブ一時記憶部121と、ジョブ割当用記憶部622とを有する。
ジョブ割当用記憶部622は、制御部630が有する後述の投入先選択部635等が各種処理を行うために必要な情報を保持する記憶部であり、演算装置情報記憶部122aと、消費電力情報記憶部622bとを有する。
消費電力情報記憶部622bは、複数の演算装置のうち、ジョブを実行していない演算装置である未稼働装置の消費電力に関する情報をメモリ消費電力情報として記憶している。消費電力情報記憶部622bに記憶されたメモリ消費電力情報の一例を図16に示す。図16に示すように、消費電力情報記憶部622bは、未稼働装置ID、メモリ消費電力といった項目をメモリ消費電力情報として記憶しており、未稼働装置ごとにデータが登録されている。
未稼働装置IDは、複数の演算装置に含まれる未稼働装置を識別するための識別子である。メモリ消費電力は、各未稼働装置に内蔵されたメモリの消費電力である。なお、メモリ消費電力は、制御部630が有する後述の消費電力算出部634によって収集されて書き込まれる。
制御部630は、各種の処理手順などを規定したプログラム及び所要データを格納する内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する。特に、制御部630は、未稼働装置探索部131と、温度収集部632と、風量収集部633と、消費電力算出部634と、投入先選択部635と、ジョブ投入部636とを有する。
温度収集部632は、探索された未稼働装置に内蔵されたメモリの周囲温度を当該未稼働装置ごとに収集する。具体的には、温度収集部632は、未稼働装置探索部131によって探索された未稼働装置における吸気側及び排気側(すなわち、給排気装置320によって供給される冷風の上流側及び下流側)の温度を未稼働装置に内蔵されたメモリの周囲温度として演算装置300〜302に対応する温度センサ330及び温度センサ340からそれぞれ収集する。
風量収集部633は、探索された未稼働装置に取り付けられた給排気装置320から供給される冷風の風量を当該未稼働装置ごとに収集する。具体的には、風量収集部633は、未稼働装置探索部131によって探索された未稼働装置における排気側(すなわち、給排気装置320によって供給される冷風の下流側)の風量を当該未稼働装置に対応する風量センサ350から収集する。
消費電力算出部634は、収集されたメモリの周囲温度と風量とに基づいて、未稼働装置に内蔵されたメモリの消費電力を未稼働装置ごとに算出する。なお、メモリの消費電力を未稼働装置ごとに算出する手法は、実施例2と同様の手法である。
また、消費電力算出部634は、未稼働装置探索部131によって探索された未稼働装置を示す演算装置IDを消費電力情報記憶部622bの未稼働装置IDに格納する。そして、消費電力算出部634は、上記式(1)により算出した未稼働装置ごとのメモリの消費電力Pを未稼働装置IDに対応するメモリ消費電力に格納する。
投入先選択部635は、算出されたメモリの消費電力の小さい順番に未稼働装置をジョブの投入先として選択する。具体的には、投入先選択部635は、メモリの消費電力の小さい順番に未稼働装置IDを消費電力情報記憶部622bから複数選択し、選択した順番と未稼働装置IDとを対応付けてジョブ投入部636へ送信する。
ジョブ投入部636は、投入先選択部635によって選択された投入先へジョブの投入を行う。具体的には、ジョブ投入部636は、選択順番と未稼働装置IDとを対応づけた情報を投入先選択部435から受け取り、選択順番に従って未稼働装置IDの示す未稼働装置に対してジョブの投入を行う。すなわち、ジョブ投入部636は、未稼働装置に対してメモリの消費電力の小さい順番にジョブの投入を行う。
次に、実施例4に係るジョブ割当装置600によるジョブ割当処理の処理手順について説明する。図17は、実施例4に係るジョブ割当装置600によるジョブ割当処理の処理手順を示すフローチャートである。なお、図17に示すフローチャートは、ジョブ割当装置600がジョブ一時記憶部121に格納されているジョブを取り出してから取り出したジョブを演算装置300〜311各々に割り当てて投入するまでの処理手順を示し、ジョブ割当装置600は、この処理手順を繰り返し実行する。また、図17に示すステップS401〜ステップS404は、図9におけるステップS201〜ステップS204に対応するため、説明を簡略化する。
図17に示すように、ジョブ割当装置600では、クライアント装置からジョブの投入指示があり未稼働装置が存在すると判定されると(ステップS401〜ステップS403:Yes)、未稼働装置探索部131が、探索された未稼働装置を温度収集部632及び風量収集部633へ通知する。
そして、未稼働装置探索部131から通知を受けた温度収集部632は、探索された未稼働装置に内蔵されたメモリの周囲温度を未稼働装置ごとに収集する(ステップS405)。また、未稼働装置探索部131からの通知を受けた風量収集部633は、探索された未稼働装置に取り付けられた給排気装置320から供給される冷風の風量を未稼働装置ごとに収集する(ステップS406)。
続いて、消費電力算出部634は、収集されたメモリの周囲温度と風量とに基づいて、メモリの消費電力を未稼働装置ごとに算出する(ステップS407)。続いて、投入先選択部635は、算出されたメモリの消費電力の小さい順番に未稼働装置をジョブの投入先として選択し(ステップS408)、ジョブ投入部636は、選択された投入先へジョブの投入を行う(ステップS409)。
上述してきたように、実施例3に係るジョブ割当装置600は、未稼働装置に内蔵されたメモリの消費電力を算出し、算出したメモリの消費電力の小さい順番にジョブの投入先を選択する。そのため、科学技術計算用のジョブ等の大規模なジョブを演算装置により実行する際に特に負荷が大きくなりがちなメモリを必要最低限の電力で稼動することができ、メモリからの発熱量及び消費電力をともに抑制することができる。その結果、データセンタ全体の発熱量及び消費電力の増大をともに抑制することができる。
上述した実施例4では、未稼働装置に内装されたメモリの消費電力を算出し、算出したメモリの消費電力を用いてジョブの投入先を選択する例を示したが、予め登録された演算装置ごとのメモリの消費電力を用いてジョブの投入先を選択してもよい。そこで、実施例5では、予め登録された演算装置ごとのメモリの消費電力を用いてジョブの投入先を選択するジョブ割当装置について説明する。
まず、実施例5に係るジョブ割当装置が設置されたデータセンタの構成について説明する。図18は、実施例5に係るデータセンタの構成を示す図である。なお、以下では、既に説明した構成部位と同様の機能を有する部位には同一の符号を付すこととして、その詳細な説明を省略する。
図18に示すように、本実施例に係るデータセンタでは、クライアント装置200〜202とジョブ割当装置700とが所定のネットワーク11を介して接続され、演算装置300〜311とジョブ割当装置700とが所定のネットワーク12を介して接続されている。
ジョブ割当装置700は、クライアント装置200〜202から依頼されたジョブを演算装置300〜311各々に割り当てて投入する装置である。具体的には、ジョブ割当装置700は、クライアント装置200〜202からジョブを投入するように指示された場合に、まず、複数の演算装置300〜311のうち、ジョブを実行していない演算装置である未稼働装置を探索する。例えば、図18に示す例では、ジョブ割当装置700は、ジョブを実行していない演算装置300〜302を未稼働装置として探索する。
続いて、ジョブ割当装置700は、演算装置300〜311に対してジョブを投入した際のメモリの消費電力が演算装置ごとに予め登録されたメモリ消費電力情報701から、探索された未稼動装置に対応する消費電力を取得する。例えば、図18に示す例では、ジョブ割当装置700は、メモリ消費電力情報701から、未稼働装置である演算装置300〜302に対応するメモリの消費電力を取得する。
続いて、ジョブ割当装置700は、取得された消費電力の小さい順番に未稼働装置をジョブの投入先として選択し、選択された投入先へジョブの投入を行う。
このように、実施例5に係るジョブ割当装置700では、演算装置にジョブの割り当てを行うに際して、予め登録された演算装置ごとのメモリの消費電力から未稼働装置のメモリの消費電力を取得し、取得したメモリの消費電力の小さい順番に未稼働装置をジョブの投入先として選択する。このため、未稼働装置の消費電力を算出する処理を省略することができ、ジョブの投入先の選択に必要な処理量を削減することが可能である。
次に、図18に示したジョブ割当装置700の構成について説明する。図19は、図18に示したジョブ割当装置700の構成を示す機能ブロック図である。図19に示すように、ジョブ割当装置700は、ネットワークインターフェース部110と、記憶部720と、制御部730とを有する。
記憶部720は、制御部730による各種処理に必要なデータ及びプログラムを格納する記憶装置であり、ジョブ一時記憶部121と、ジョブ割当用記憶部722とを有する。
ジョブ割当用記憶部722は、制御部730が有する後述の投入先選択部733等が各種処理を行うために必要な情報を保持する記憶部であり、演算装置情報記憶部122aと、メモリ消費電力情報記憶部722bとを有する。
メモリ消費電力情報記憶部722bは、演算装置に対してジョブを投入した際の演算装置に内蔵されたメモリの消費電力に関する情報をメモリ消費電力情報として記憶している。メモリ消費電力情報記憶部722bに記憶されたメモリ消費電力情報の一例を図20に示す。図20に示すように、メモリ消費電力情報記憶部722bは、演算装置ID、メモリ消費電力といった項目をメモリ消費電力情報として記憶しており、演算装置ごとにデータが登録されている。
演算装置IDは、演算装置を識別するための識別子である。メモリ消費電力は、ジョブを投入した際の各演算装置に内蔵されたメモリの消費電力である。
なお、メモリ消費電力は、例えば、以下の手法により予め算出され格納される。すなわち、メモリに含まれる発熱素子1個当たりの電気抵抗をR、演算装置に対してジョブが投入された際にメモリに含まれる発熱素子1個当たりに流れる電流をi、メモリの全容量のうちジョブを実行するために使用される容量に依存する係数をβとすると、メモリ消費電力Wは、以下の式で表される。
W=Σ(β・R・i) ・・・(3)
なお、上記の式(3)における係数βは、ジョブの計算規模とメモリの使用容量との関係を考慮して予め定められる係数である。ジョブの計算規模とメモリの使用容量との関係の一例を図21に示す。図21に示すように、ジョブの計算規模が大きいほどメモリの使用容量も大きくなる。係数βは、かかるジョブの計算規模とメモリの使用容量との関係を考慮してジョブの計算規模に応じて予め定められる。
制御部730は、各種の処理手順などを規定したプログラム及び所要データを格納する内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する。特に、制御部730は、未稼働装置探索部131と、消費電力取得部732と、投入先選択部733と、ジョブ投入部734とを有する。
消費電力取得部732は、メモリ消費電力情報記憶部722bに記憶されたメモリ消費電力情報から、未稼働装置に対応する消費電力を取得する。具体的には、消費電力取得部732は、未稼働装置探索部131によって探索された未稼働装置を示す演算装置IDに対応するメモリ消費電力を、メモリ消費電力情報記憶部722bに記憶されたメモリ消費電力情報から取得する。
投入先選択部733は、取得されたメモリ消費電力の小さい順番に未稼働装置をジョブの投入先として選択する。具体的には、投入先選択部733は、メモリ消費電力の小さい順番に未稼働装置を示す演算装置IDをメモリ消費電力情報記憶部722bから複数選択し、選択した順番と、未稼働装置を示す演算装置IDとを対応づけたデータをジョブ投入部734へ送信する。
ジョブ投入部734は、投入先選択部733によって選択された投入先へジョブの投入を行う。具体的には、ジョブ投入部734は、選択順番と未稼働装置を示す演算装置IDとを対応付けたデータを投入先選択部733から受け取り、選択順番に従って演算装置IDの示す未稼働装置に対してジョブの投入を行う。すなわち、ジョブ投入部734は、未稼働装置に対してそのメモリ消費電力の小さい順番にジョブの投入を行う。
次に、実施例5に係るジョブ割当装置700によるジョブ割当処理の処理手順について説明する。図22は、実施例5に係るジョブ割当装置700によるジョブ割当処理の処理手順を示すフローチャートである。なお、図22に示すフローチャートは、ジョブ割当装置700がジョブ一時記憶部121に格納されているジョブを取り出してから取り出したジョブを演算装置300〜311各々に割り当てて投入するまでの処理手順を示し、ジョブ割当装置700は、この処理手順を繰り返し実行する。また、図22に示すステップS501〜ステップS504は、図17におけるステップS401〜ステップS404に対応するため、説明を簡略化する。
図22に示すように、ジョブ割当装置700では、クライアント装置からジョブの投入指示があり未稼働装置が存在すると判定されると(ステップS501〜ステップS503:Yes)、未稼働装置探索部131が、探索された未稼働装置を消費電力取得部732へ通知する。
そして、未稼働装置探索部131からの通知を受けた消費電力取得部532は、メモリ消費電力情報記憶部722bに記憶されたメモリ消費電力情報から、未稼働装置に対応するメモリ消費電力を取得する(ステップS505)。
続いて、投入先選択部733は、取得されたメモリ消費電力の小さい順番に未稼働装置をジョブの投入先として選択し(ステップS506)、ジョブ投入部734は、選択された投入先へジョブの投入を行う(ステップS507)。
上述してきたように、実施例5に係るジョブ割当装置700は、演算装置にジョブの割り当てを行うに際して、予め登録された演算装置ごとのメモリの消費電力から未稼働装置のメモリの消費電力を取得し、取得したメモリの消費電力の小さい順番に未稼働装置をジョブの投入先として選択する。このため、未稼働装置の消費電力を算出する処理を省略することができ、ジョブの投入先の選択に必要な処理量を削減することが可能である。
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてもよいものである。そこで、以下では実施例6として本発明に含まれる他の実施例を説明する。
例えば、上記の各実施例では、未稼働装置に対してジョブを投入する例を説明したが、既にジョブを実行している演算装置から未稼働装置へジョブの投入先を変更するようにしてもよい。そこで、以下では、上記の実施例3に係るジョブ割当装置500の変形例として、既にジョブを実行している演算装置(以下、「既稼動装置」という)から未稼働装置へジョブの投入先を変更するようにしたジョブ割当装置について説明する。
図23は、変形例に係るジョブ割当装置によるジョブ投入先変更処理の処理手順を示すフローチャートである。
変形例に係るジョブ割当装置では、まず、クライアント装置からジョブの投入先を変更する旨の指示があったか否かを判定する(ステップS601)。この判定の結果、ジョブの投入先を変更する旨の指示がなかった場合には(ステップS601:No)、ジョブ割当装置は、既稼動装置に対してジョブの実行を継続するように指示してクライアント装置からの指示を待つ。
一方、ジョブの投入先を変更する旨の指示があった場合には(ステップS601:Yes)、ジョブ割当装置は、ジョブの実行を中断する旨を既稼動装置に対して指示し、ジョブの実行を再開するためのリスタートファイルを当該既稼動装置から受信する(ステップS602)。
続いて、ジョブ割当装置の未稼働装置探索部131は、複数の演算装置300〜302のうち、ジョブを実行していない未稼働装置を探索する(ステップS603)。そして、未稼働装置探索部131は、未稼働装置が存在するか否かを判定する(ステップS604)。
その判定の結果、未稼働装置が存在しないと判定した場合には(ステップS604:No)、未稼働装置探索部131は、既稼動装置に対してジョブの実行を継続するように指示してクライアント装置からの指示を待つ。
一方、未稼働装置が存在すると判定した場合には(ステップS604:Yes)、未稼働装置探索部131は、探索された未稼働装置を消費電力取得部532へ通知する。
そして、未稼働装置探索部131からの通知を受けた消費電力取得部532は、消費電力情報記憶部522bに記憶された消費電力情報から、未稼働装置に対応する消費電力を取得する(ステップS605)。
続いて、投入先選択部533は、取得された消費電力の低い順番に未稼働装置をジョブの投入先として選択し(ステップS606)、ジョブ投入部534は、選択された投入先へジョブ(すなわち、ステップS602で受信されたリスタートファイル)の投入を行う(ステップS607)。
このように、変形例に係るジョブ割当装置では、既稼動装置から未稼働装置へジョブの投入先を変更するようにしたので、より柔軟なジョブの割り当てが可能となる。その上、既稼動装置から未稼働装置へジョブの投入先を変更する際に、消費電力の低い順番に未稼働装置をジョブの投入先として選択するようにしたので、上記した実施例3と同様な効果を得ることができる。
また、上記の各実施例では、複数の演算装置に含まれる未稼働装置を探索し、探索した各未稼動装置に対して1つのジョブを投入する例を説明したが、未稼働装置を探索することなく、各演算装置に対して複数のジョブを投入するようにしてもよい。この場合、上記の実施例1に係るジョブ割当装置100を例に挙げて説明すると、未稼働装置探索部131を省略することができる。また、温度収集部132は、演算装置の周囲温度を演算装置ごとに収集し、投入先選択部133は、温度収集手段によって収集された周囲温度の低い順番に演算装置をジョブの投入先として選択する。
また、上記の実施例で説明したジョブ割当装置の各種の処理は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することによって実現することができる。そこで、以下では、図24を用いて、上記の実施例1と同様の機能を有するジョブ割当プログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。なお、図24は、実施例1に係るジョブ割当プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
図24に示すように、ジョブ割当装置としてのコンピュータ800は、HDD(Hard Disk Drive)810、RAM(Random Access Memory)820、ROM(Read Only Memory)830およびCPU(Central Processing Unit)840をバス850などで接続して構成される。
そして、ROM830には、上記の実施例1と同様の機能を発揮するジョブ割当プログラム、つまり、図24に示すように、未稼働装置探索プログラム831、温度収集プログラム832、投入先選択プログラム833およびジョブ投入プログラム834が予め記憶されている。なお、プログラム831〜834については、図2に示したジョブ割当装置の各構成要素と同様、適宜統合または分散してもよい。
そして、CPU840が、これらのプログラム831〜834をROM830から読み出して実行することで、図24に示すように、各プログラム831〜834は、未稼働装置探索プロセス841、温度収集プロセス842、投入先選択プロセス843およびジョブ投入プロセス844として機能するようになる。各プロセス841〜844は、図2に示した未稼働装置探索部131、温度収集部132、投入先選択部133、ジョブ投入部134にそれぞれ対応する。
また、HDD810には、図24に示すように、ジョブキュー811およびジョブ割当用データベース812が設けられる。なお、ジョブキュー811、ジョブ割当用データベース812は、図2に示したジョブ一時記憶部121およびジョブ割当用記憶部122にそれぞれ対応する。
そして、CPU840は、ジョブキュー811およびジョブ割当用データベース812を読み出してRAM820に格納し、RAM820に格納されたジョブデータ821と、ジョブ割当用データ822とを用いて、ジョブ割当プログラムを実行する。
なお、本実施例で説明したジョブ割当装置100は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することによって実現することができる。また、このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することもできる。
以上の実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)投入されるジョブを実行する複数の演算装置に接続され、各前記演算装置に前記ジョブの割り当てを行うジョブ割当装置であって、
前記演算装置の周囲温度を前記演算装置ごとに収集する温度収集手段と、
前記演算装置に取り付けられた給排気装置から供給される冷風の風量を前記演算装置ごとに収集する風量収集手段と、
前記温度収集手段によって収集された周囲温度と前記風量収集手段によって収集された風量とに基づいて、前記演算装置の消費電力を前記演算装置ごとに算出する消費電力算出手段と、
前記消費電力算出手段によって算出された消費電力の小さい順番に前記演算装置を前記ジョブの投入先として選択する投入先選択手段と、
前記投入先選択手段によって選択された投入先へ前記ジョブの投入を行うジョブ投入手段と
を備えたことを特徴とするジョブ割当装置。
(付記2)投入されるジョブを実行する複数の演算装置に接続され、各前記演算装置に前記ジョブの割り当てを行うジョブ割当装置であって、
前記演算装置に対して前記ジョブを投入した際の消費電力が前記演算装置ごとに予め登録された消費電力情報から前記消費電力を取得する消費電力取得手段と、
前記消費電力取得手段によって取得された消費電力の小さい順番に前記演算装置を前記ジョブの投入先として選択する投入先選択手段と、
前記投入先選択手段によって選択された投入先へ前記ジョブの投入を行うジョブ投入手段と
を備えたことを特徴とするジョブ割当装置。
(付記3)投入されるジョブを実行する複数の演算装置に接続され、各前記演算装置に前記ジョブの割り当てを行うジョブ割当装置であって、
前記演算装置に内蔵されたメモリの周囲温度を前記演算装置ごとに収集する温度収集手段と、
前記演算装置に取り付けられた給排気装置から供給される冷風の風量を前記演算装置ごとに収集する風量収集手段と、
前記温度収集手段によって収集された周囲温度と前記風量収集手段によって収集された風量とに基づいて、前記演算装置に内蔵されたメモリの消費電力を前記演算装置ごとに算出するメモリ消費電力算出手段と、
前記メモリ消費電力算出手段によって算出された前記メモリの消費電力の小さい順番に前記演算装置を前記ジョブの投入先として選択する投入先選択手段と、
前記投入先選択手段によって選択された投入先へ前記ジョブの投入を行うジョブ投入手段と
を備えたことを特徴とするジョブ割当装置。
(付記4)投入されるジョブを実行する複数の演算装置に接続され、各前記演算装置に前記ジョブの割り当てを行うジョブ割当装置であって、
前記演算装置に対して前記ジョブを投入した際の前記演算装置に内蔵されたメモリの消費電力が前記演算装置ごとに予め登録されたメモリ消費電力情報から、前記メモリの消費電力を取得する消費電力取得手段と、
前記消費電力取得手段によって取得されたメモリの消費電力の小さい順番に前記演算装置を前記ジョブの投入先として選択する投入先選択手段と、
前記投入先選択手段によって選択された投入先へ前記ジョブの投入を行うジョブ投入手段と
を備えたことを特徴とするジョブ割当装置。
(付記5)投入されるジョブを実行する複数の演算装置に接続され、各前記演算装置に前記ジョブの割り当てを行うジョブ割当装置であって、
前記演算装置の周囲温度を前記演算装置ごとに収集する温度収集手段と、
前記温度収集手段によって収集された周囲温度の低い順番に前記演算装置を前記ジョブの投入先として選択する投入先選択手段と、
前記投入先選択手段によって選択された投入先へ前記ジョブの投入を行うジョブ投入手段と
を備えたことを特徴とするジョブ割当装置。
(付記6)各前記演算装置には、当該演算装置に対して一端側から冷風を供給し他端側から排出する給排気装置が取り付けられており、
前記温度収集手段は、前記演算装置における前記一端側の温度を前記周囲温度として収集することを特徴とする付記5に記載のジョブ割当装置。
(付記7)投入されるジョブを実行する複数の演算装置に接続され、各前記演算装置に前記ジョブの割り当てを行うジョブ割当装置によるジョブ割当方法であって、
前記演算装置の周囲温度を前記演算装置ごとに収集する温度収集工程と、
前記演算装置に取り付けられた給排気装置から供給される冷風の風量を前記演算装置ごとに収集する風量収集工程と、
前記温度収集工程によって収集された周囲温度と前記風量収集工程によって収集された風量とに基づいて、前記演算装置の消費電力を前記演算装置ごとに算出する消費電力算出工程と、
前記消費電力算出工程によって算出された消費電力の小さい順番に前記演算装置を前記ジョブの投入先として選択する投入先選択工程と、
前記投入先選択工程によって選択された投入先へ前記ジョブの投入を行うジョブ投入工程と
を含んだことを特徴とするジョブ割当方法。
(付記8)投入されるジョブを実行する複数の演算装置に接続され、各前記演算装置に前記ジョブの割り当てを行うジョブ割当装置によるジョブ割当方法であって、
前記演算装置に対して前記ジョブを投入した際の消費電力が前記演算装置ごとに予め登録された消費電力情報から前記消費電力を取得する消費電力取得工程と、
前記消費電力取得工程によって取得された消費電力の小さい順番に前記演算装置を前記ジョブの投入先として選択する投入先選択工程と、
前記投入先選択工程によって選択された投入先へ前記ジョブの投入を行うジョブ投入工程と
を含んだことを特徴とするジョブ割当方法。
(付記9)投入されるジョブを実行する複数の演算装置に接続され、各前記演算装置に前記ジョブの割り当てを行うジョブ割当装置によるジョブ割当方法であって、
前記演算装置に内蔵されたメモリの周囲温度を前記演算装置ごとに収集する温度収集工程と、
前記演算装置に取り付けられた給排気装置から供給される冷風の風量を前記演算装置ごとに収集する風量収集工程と、
前記温度収集工程によって収集された周囲温度と前記風量収集工程によって収集された風量とに基づいて、前記演算装置に内蔵されたメモリの消費電力を前記演算装置ごとに算出するメモリ消費電力算出工程と、
前記メモリ消費電力算出工程によって算出された前記メモリの消費電力の小さい順番に前記演算装置を前記ジョブの投入先として選択する投入先選択工程と、
前記投入先選択工程によって選択された投入先へ前記ジョブの投入を行うジョブ投入工程と
を含んだことを特徴とするジョブ割当方法。
(付記10)投入されるジョブを実行する複数の演算装置に接続され、各前記演算装置に前記ジョブの割り当てを行うジョブ割当装置によるジョブ割当方法であって、
前記演算装置に対して前記ジョブを投入した際の前記演算装置に内蔵されたメモリの消費電力が前記演算装置ごとに予め登録されたメモリ消費電力情報から、前記メモリの消費電力を取得する消費電力取得工程と、
前記消費電力取得工程によって取得されたメモリの消費電力の小さい順番に前記演算装置を前記ジョブの投入先として選択する投入先選択工程と、
前記投入先選択工程によって選択された投入先へ前記ジョブの投入を行うジョブ投入工程と
を含んだことを特徴とするジョブ割当方法。
(付記11)投入されるジョブを実行する複数の演算装置に接続され、各前記演算装置に前記ジョブの割り当てを行うジョブ割当装置によるジョブ割当方法であって、
前記演算装置の周囲温度を前記未稼働装置ごとに収集する温度収集工程と、
前記温度収集工程によって収集された周囲温度の低い順番に前記未稼働装置を前記ジョブの投入先として選択する投入先選択工程と、
前記投入先選択工程によって選択された投入先へ前記ジョブの投入を行うジョブ投入工程と
を含んだことを特徴とするジョブ割当方法。
(付記12)各前記演算装置には、当該演算装置に対して一端側から冷風を供給し他端側から排出する給排気装置が取り付けられており、
前記温度収集工程は、前記演算装置における前記一端側の温度を前記周囲温度として収集することを特徴とする付記11に記載のジョブ割当方法。
(付記13)投入されるジョブを実行する複数の演算装置に接続され、各前記演算装置に前記ジョブの割り当てを行うジョブ割当装置に適用されるジョブ割当プログラムであって、
前記演算装置の周囲温度を前記演算装置ごとに収集する温度収集手順と、
前記演算装置に取り付けられた給排気装置から供給される冷風の風量を前記演算装置ごとに収集する風量収集手順と、
前記温度収集手順によって収集された周囲温度と前記風量収集手順によって収集された風量とに基づいて、前記演算装置の消費電力を前記演算装置ごとに算出する消費電力算出手順と、
前記消費電力算出手順によって算出された消費電力の小さい順番に前記演算装置を前記ジョブの投入先として選択する投入先選択手順と、
前記投入先選択手順によって選択された投入先へ前記ジョブの投入を行うジョブ投入手順と
をコンピュータに実行させることを特徴とするジョブ割当プログラム。
(付記14)投入されるジョブを実行する複数の演算装置に接続され、各前記演算装置に前記ジョブの割り当てを行うジョブ割当装置に適用されるジョブ割当プログラムであって、
前記演算装置に対して前記ジョブを投入した際の消費電力が前記演算装置ごとに予め登録された消費電力情報から前記消費電力を取得する消費電力取得手順と、
前記消費電力取得手順によって取得された消費電力の小さい順番に前記演算装置を前記ジョブの投入先として選択する投入先選択手順と、
前記投入先選択手順によって選択された投入先へ前記ジョブの投入を行うジョブ投入手順と
をコンピュータに実行させることを特徴とするジョブ割当プログラム。
(付記15)投入されるジョブを実行する複数の演算装置に接続され、各前記演算装置に前記ジョブの割り当てを行うジョブ割当装置に適用されるジョブ割当プログラムであって、
前記演算装置に内蔵されたメモリの周囲温度を前記演算装置ごとに収集する温度収集手順と、
前記演算装置に取り付けられた給排気装置から供給される冷風の風量を前記演算装置ごとに収集する風量収集手順と、
前記温度収集手順によって収集された周囲温度と前記風量収集手順によって収集された風量とに基づいて、前記演算装置に内蔵されたメモリの消費電力を前記演算装置ごとに算出するメモリ消費電力算出手順と、
前記メモリ消費電力算出手順によって算出された前記メモリの消費電力の小さい順番に前記演算装置を前記ジョブの投入先として選択する投入先選択手順と、
前記投入先選択手順によって選択された投入先へ前記ジョブの投入を行うジョブ投入手順と
をコンピュータに実行させることを特徴とするジョブ割当プログラム。
(付記16)投入されるジョブを実行する複数の演算装置に接続され、各前記演算装置に前記ジョブの割り当てを行うジョブ割当装置に適用されるジョブ割当プログラムであって、
前記演算装置に対して前記ジョブを投入した際の前記演算装置に内蔵されたメモリの消費電力が前記演算装置ごとに予め登録されたメモリ消費電力情報から、前記メモリの消費電力を取得する消費電力取得手順と、
前記消費電力取得手順によって取得されたメモリの消費電力の小さい順番に前記演算装置を前記ジョブの投入先として選択する投入先選択手順と、
前記投入先選択手順によって選択された投入先へ前記ジョブの投入を行うジョブ投入手順と
をコンピュータに実行させることを特徴とするジョブ割当プログラム。
(付記17)投入されるジョブを実行する複数の演算装置に接続され、各前記演算装置に前記ジョブの割り当てを行うジョブ割当装置に適用されるジョブ割当プログラムであって、
前記演算装置の周囲温度を前記演算装置ごとに収集する温度収集手順と、
前記温度収集手順によって収集された周囲温度の低い順番に前記未稼働装置を前記ジョブの投入先として選択する投入先選択手順と、
前記投入先選択手順によって選択された投入先へ前記ジョブの投入を行うジョブ投入手順と
をコンピュータに実行させることを特徴とするジョブ割当プログラム。
(付記18)各前記演算装置には、当該演算装置に対して一端側から冷風を供給し他端側から排出する給排気装置が取り付けられており、
前記温度収集工程は、前記演算装置における前記一端側の温度を前記周囲温度として収集することを特徴とする付記17に記載のジョブ割当プログラム。
100、400、500、600、700 ジョブ割当装置
120、420、520、620、720 記憶部
121 ジョブ一時記憶部
122、422、522、622、722 ジョブ割当用記憶部
122a 演算装置情報記憶部
122b 周囲温度情報記憶部
130、430、530、630、730 制御部
131 未稼働装置探索部
132、432、632 温度収集部
133、435、533、635、733 投入先選択部
134、436、534、636、734 ジョブ投入部
300〜311 演算装置
320 給排気装置
422b、522b、622b 消費電力情報記憶部
433、633 風量収集部
434、634 消費電力算出部
532、732 消費電力取得部
635 投入先選択部
701 メモリ消費電力情報
722b メモリ消費電力情報記憶部
732 消費電力取得部

Claims (4)

  1. 投入されるジョブを実行する複数の演算装置に接続され、各前記演算装置に前記ジョブの割り当てを行うジョブ割当装置であって、
    前記演算装置の周囲温度を前記演算装置ごとに収集する温度収集手段と、
    前記演算装置に取り付けられた給排気装置から供給される冷風の風量を前記演算装置ごとに収集する風量収集手段と、
    前記温度収集手段によって収集された周囲温度と前記風量収集手段によって収集された風量とに基づいて、前記演算装置の消費電力を前記演算装置ごとに算出する消費電力算出手段と、
    前記消費電力算出手段によって算出された消費電力の小さい順番に前記演算装置を前記ジョブの投入先として選択する投入先選択手段と、
    前記投入先選択手段によって選択された投入先へ前記ジョブの投入を行うジョブ投入手段と
    を備えたことを特徴とするジョブ割当装置。
  2. 投入されるジョブを実行する複数の演算装置に接続され、各前記演算装置に前記ジョブの割り当てを行うジョブ割当装置であって、
    前記演算装置に内蔵されたメモリの周囲温度を前記演算装置ごとに収集する温度収集手段と、
    前記演算装置に取り付けられた給排気装置から供給される冷風の風量を前記演算装置ごとに収集する風量収集手段と、
    前記温度収集手段によって収集された周囲温度と前記風量収集手段によって収集された風量とに基づいて、前記演算装置に内蔵されたメモリの消費電力を前記演算装置ごとに算出するメモリ消費電力算出手段と、
    前記メモリ消費電力算出手段によって算出された前記メモリの消費電力の小さい順番に前記演算装置を前記ジョブの投入先として選択する投入先選択手段と、
    前記投入先選択手段によって選択された投入先へ前記ジョブの投入を行うジョブ投入手段と
    を備えたことを特徴とするジョブ割当装置。
  3. 投入されるジョブを実行する複数の演算装置に接続され、各前記演算装置に前記ジョブの割り当てを行うジョブ割当装置によるジョブ割当方法であって、
    前記演算装置の周囲温度を前記演算装置ごとに収集する温度収集工程と、
    前記演算装置に取り付けられた給排気装置から供給される冷風の風量を前記演算装置ごとに収集する風量収集工程と、
    前記温度収集工程によって収集された周囲温度と前記風量収集工程によって収集された風量とに基づいて、前記演算装置の消費電力を前記演算装置ごとに算出する消費電力算出工程と、
    前記消費電力算出工程によって算出された消費電力の小さい順番に前記演算装置を前記ジョブの投入先として選択する投入先選択工程と、
    前記投入先選択工程によって選択された投入先へ前記ジョブの投入を行うジョブ投入工程と
    を含んだことを特徴とするジョブ割当方法。
  4. 投入されるジョブを実行する複数の演算装置に接続され、各前記演算装置に前記ジョブの割り当てを行うジョブ割当装置に適用されるジョブ割当プログラムであって、
    前記演算装置の周囲温度を前記演算装置ごとに収集する温度収集手順と、
    前記演算装置に取り付けられた給排気装置から供給される冷風の風量を前記演算装置ごとに収集する風量収集手順と、
    前記温度収集手順によって収集された周囲温度と前記風量収集手順によって収集された風量とに基づいて、前記演算装置の消費電力を前記演算装置ごとに算出する消費電力算出手順と、
    前記消費電力算出手順によって算出された消費電力の小さい順番に前記演算装置を前記ジョブの投入先として選択する投入先選択手順と、
    前記投入先選択手順によって選択された投入先へ前記ジョブの投入を行うジョブ投入手順と
    をコンピュータに実行させることを特徴とするジョブ割当プログラム。
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