JP4850128B2 - 建具 - Google Patents

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Description

本発明は、建具に関し、詳しくは、枠体にスライド開閉自在に支持される障子とを備える建具に関する。
従来、引き戸や引違い窓、片引き窓等、スライド開閉自在な障子を備えた建具において、障子を閉じる際の閉動作を補助しつつ、全閉終了間際に障子の速度を減速させる戸閉装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された障子の戸閉装置は、障子に設けられたピン部材と、上枠に設けられてピン部材を係止可能なトリガと、このトリガを障子の閉方向に付勢するばね(弾性部材)と、ばねの付勢力と逆向きに減衰力を発揮するダンパーとを有して構成されている。そして、この戸閉装置では、障子を閉じる際にピン部材をトリガが係止し、ばねの復元力によって障子が閉方向に移動されるとともに、全閉終了間際においてダンパーの減衰力によって障子の移動速度が減速されてから、障子が全閉されるようになっている。
特開2007−92386号公報
しかしながら、従来の戸閉装置は、障子の全閉終了間際において減速させる機構を有するのみであり、障子の開操作時において減速させる機構を有しておらず、開操作時における指詰めを防止することができない。
ここで、引き戸や片引き窓等の建具では、障子の召合せ框と枠の召合せ側縁部(例えば、縦骨や、固定障子の召合せ框)が重なって障子が閉じるようになっており、逆に障子の戸先框と枠の召合せ側縁部とが重なって障子が全開する形態が一般的である。そして、障子を全閉する際に戸先框と枠との当接は利用者から判別しやすいのに対して、障子を全開する際に戸先框と召合せ側縁部との重なりは利用者から判別しにくい。このような障子の開操作時において、例え従来の戸閉装置の減速機構を用いたとしても、障子の全開間際において減速させることはできても、戸先框と召合せ側縁部とが重なる際の障子の移動速度については必ずしも十分に減速させることができず、指詰めの可能性がある。
本発明の目的は、障子の開操作時における指詰めを防止することができる建具を提供することにある。
本発明の建具は、開口を有した枠体と、この枠体にスライド開閉自在に支持される障子とを備えた建具であって、前記障子は、全閉状態において、前記枠体開口の戸先側縁部に当接する戸先框と、前記枠体開口の召合せ側縁部の見込み方向に重なる召合せ框とを少なくとも備え、前記全閉状態から前記戸先框が前記召合せ側縁部の見込み方向と重なる全開位置までの間を開閉移動可能に構成され、前記枠体および障子の一方には、減衰力を発揮して当該障子のスライド速度を減速させる減速部材が設けられ、他方には、前記減速部材に当接して作動させる作動部材が設けられ、これらの減速部材および作動部材は、前記障子を開放操作した際の第1開放位置から当該減速部材が作動開始し、第1開放位置から第2開放位置までの作動区間において当該減速部材が所定の減衰力を発揮するように設置され、前記第2開放位置において、前記戸先框と前記召合せ側縁部との隙間寸法が15mm〜80mmに設定され、前記作動部材は、前記障子のスライド方向に対して傾斜しかつ前記作動区間に対応した長さの傾斜面を有するとともに、前記傾斜面が形成された作動部材本体と、この作動部材本体と前記枠体または障子との間に介挿される少なくとも1つの副作動部材とを有して構成され、前記副作動部材には、前記作動部材本体の傾斜面と連続する副傾斜面が形成されていることを特徴とする。
ここで、本発明の建具としては、各種の片引き窓や上げ下げ窓等のサッシ窓であってもよく、片引き形式の引き戸などの出入り口用建具であってもよい。また、建具にスライド開閉自在に支持される障子、つまり可動障子としては、1枚でもよく、2枚以上の複数枚で設けられていてもよく、さらに、可動障子が枠体開口の召合せ側縁部よりも見込み方向内側に支持された内動タイプのものでもよく、逆に召合せ側縁部よりも外側に支持された外動タイプのものでもよい。そして、枠体開口の召合せ側縁部としては、枠体内部に固定された縦骨(方立)や横材(無目)等の部材であってもよく、また開放した障子を収容する戸袋等の障子収容部を構成する袖壁の一部であってもよく、さらには枠体に固定された固定障子の一部である召合せ框であってもよい。
以上の本発明によれば、障子を開放操作した際の第1開放位置から第2開放位置までの作動区間において減速部材が減衰力を発揮し、この減衰力によって障子の開放速度が減速される。そして、障子が減速された状態で第2開放位置に到達する際、あるいは第2開放位置までに障子が一旦停止する際に、この第2開放位置における戸先框と召合せ側縁部との隙間寸法が15mm〜80mmに設定されていることで、この隙間部分に指等があったとしても、指等が挟まれることがなく、あるいは挟まれたとしても衝撃を弱めることができる。すなわち、隙間寸法が15mm以上に設定されているので、指が挟まれる以前に障子を停止させるか、十分に減速させることができ、一方、隙間寸法が80mm以下に設定されているので、停止した障子あるいは十分に減速した障子を再度開放操作する際の加速距離が短くできる。従って、障子の開操作時において、戸先框と召合せ側縁部との間に指が挟まれたとしても、その衝撃を弱めることができ、指詰めを防止することができる。なお、第2開放位置における戸先框と召合せ側縁部との隙間寸法は、15mm〜80mmに設定されていれば前述の作用効果が得られるが、さらに前記隙間寸法が30mm〜60mmに設定されていることが好ましい。
この際、本発明の建具では、前記第2開放位置から全開位置までの区間は、前記減速部材が作動しない非作動区間に設定されるか、または前記作動区間で発揮される減衰力よりも小さな減衰力を前記減速部材が発揮する弱作動区間に設定されていることが好ましい。
このような構成によれば、第2開放位置から全開位置までの区間において、減速部材を作動させないか、あるいは小さな減衰力しか発揮させないことで、前述のように第2開放位置までに停止させるか十分に減速させた障子を再度開放操作する際の抵抗を小さくすることができ、全開位置まで開放する際の操作性を向上させることができる。
さらに、本発明の建具では、前記減速部材は、減速部材本体と、この減速部材本体に対して突没自在に支持された突没部と、この突没部の突没移動に伴い減衰力を発揮する減衰力発揮部と、前記突没部の先端に設けられて前記作動部材の傾斜面に摺接する摺接部または前記傾斜面に沿って転動する転動部とを有して構成されていることが好ましい。
ここで、減衰力発揮部としては、各種のダンパー装置が利用可能であり、例えば、エアダンパーやオイルダンパー、摩擦ダンパーなどが利用できる。
このような構成によれば、作動部材に設けた傾斜面に減速部材の摺接部を摺接させるか転動部を転動させることにより、減速部材の突没部が突没移動して減衰力発揮部にて減衰力が発揮するようにしたことで、比較的簡単な構造で作動部材および減速部材を構成することができる。また、障子のスライド方向に対して傾斜した傾斜面によって突没部が突没移動することで、その突没方向を障子のスライド方向と交差した方向に設定することができ、例えば、障子側に減速部材を設ける場合には、召合せ框や戸先框の長手方向に突没方向を合わせて、これらの框に内蔵するように減速部材を設置することもできる。
この際、本発明の建具では、前記作動部材は、前記枠体の上枠における前記障子の開放方向前方側に設けられ、前記減速部材は、前記召合せ框の上部に設けられ、前記傾斜面は、前記障子の開放方向に向かって下方に下がる傾斜を有して形成され、前記第1開放位置から第2開放位置への前記障子の移動に伴い、前記減速部材の突没部が前記減速部材本体に没入するように構成されていることが好ましい。
このような構成によれば、作動部材を上枠に設け、減速部材を召合せ框の上部に設けたことで、これらの各部材に埃やゴミ等が付着しにくくでき、継続的な動作の安定性を確保することができる。さらに、作動部材を障子の開放方向前方側に設けるとともに、障子の開放方向に向かって下方に下がる傾斜面としたことで、減速部材が作動する際に傾斜面から減速部材を介して障子に作用する力が、障子の内部に向かって開放方向後方斜め下方となるため、障子の浮き上がりを防止して走行安定性を確保することができる。すなわち、前述のような傾斜面からの力が障子の上部後方に作用した場合には、この力が障子全体を回転させるように作用し、障子前方側に浮き上がりが生じる可能性があるが、前述のように作動部材および減速部材を配置することで、障子の浮き上がりを確実に防止することができる。
また、本発明の建具では、前記作動部材は、前記傾斜面に連続して前記第2開放位置から全開位置までの区間に対応した長さを有しかつ前記障子のスライド方向に平行なフラット面を有して構成されていることが好ましい。
このような構成によれば、第2開放位置から全開位置までの区間に対応して作動部材にフラット面を設けたことで、この区間においては、減速部材の摺接部がフラット面に摺接するかまたは転動部がフラット面に沿って転動するのみで、突没部が突没移動せずに減衰力発揮部の減衰力が発揮されず、障子の開閉操作の抵抗を小さくすることができる。
さらに、本発明の建具では、前記作動部材は、前記傾斜面が形成された作動部材本体と、この作動部材本体と前記枠体または障子との間に介挿される少なくとも1つの副作動部材とを有して構成され、前記副作動部材には、前記作動部材本体の傾斜面と連続する副傾斜面が形成されている
このような構成によれば、枠体または障子と作動部材本体との間に副作動部材を介挿することで傾斜面の高さ、つまり減速部材との当接距離を調節することができる。従って、枠体や障子の製造誤差や建て込み誤差、あるいは障子を枠体に建て込む際の戸車調整によって生じる作動部材と減速部材との距離変化に応じて、適宜な枚数の副作動部材を用いることで、所定の作動区間にて所定の減衰力を発揮させることができる。さらに、利用者の好みに応じて作動部材と減速部材との当接距離を調節することで、開閉操作の操作性が良好にできる。そして、副作動部材に副傾斜面が形成されていることで、減速部材の摺接部または転動部が副傾斜面から作動部材本体の傾斜面へスムーズに移動し、突没部の突没移動および減衰力発揮部の動作を円滑にして障子の開閉操作性を良好にすることができる。さらに、副作動部材に形成された副傾斜面が作動部材本体の傾斜面と連続する、つまり副傾斜面が作動部材本体よりも外側に露出して形成されていることで、この副傾斜面部分を引っ掛けて副作動部材を作動部材本体と枠体または障子との間から引き抜くようにもでき、作動部材本体の傾斜面を高さ調節する際の調節作業が容易にできる。
また、本発明の建具では、前記枠体における前記障子の開放方向前方側には、全開位置の障子の召合せ框に当接して当該障子の開放移動を規制する障子ストッパーが設けられていることが好ましい。
このような構成によれば、前述のように第2開放位置までに停止させるか十分に減速させた障子を再度開放操作して全開位置まで開放した際に、障子ストッパーによって障子の開放移動を規制することで、全開位置において障子を確実に停止させることができる。ここで、前記作動部材が前記枠体に設けられている場合には、この作動部材に隣接して障子ストッパーが設けられていることが好ましく、さらに作動部材と障子ストッパーとが連続した一部材で構成されていてもよい。また、障子ストッパーは着脱可能に設けられていてもよく、障子ストッパーを取り外せば、全開位置を超えて障子を移動させることができ、戸先框を枠体開口の召合せ側縁部からずらすことで、例えば錠装置(クレセント錠や錠受け)の位置調節などが実施できるようになる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る建具である片引き窓1を示す室内側の正面図である。図2は、片引き窓1を示す縦断面図である。図3は、片引き窓1を示す横断面図である。 図1〜図3において、片引き窓1は、戸建て住宅等の建物の外壁開口部に設けられて建物の室内空間と室外空間とを仕切る建具であり、枠体である窓枠2と、この窓枠2の内部に左右スライド開閉自在に支持された障子10とを備えて構成されている。窓枠2は、四周枠組みされた上枠3、下枠4、および左右の縦枠5,6と、上枠3および下枠4間に架設された縦骨7と、上枠3、下枠4、縦枠6、および縦骨7で囲まれた内部に適宜な押縁を介して固定された固定面材であるガラスパネル(複層ガラス)8とを有している。この窓枠2は、一方(図1、3中、左側)の縦枠5、縦骨7、上枠3および下枠4で囲まれた開口9を有している。そして、上枠3、下枠4、および左右の縦枠5,6は、それぞれアルミ形材製の枠室内部材3A,4A,5A,6Aおよび枠室外部材3B,4B,5B,6Bと、これらを連結する樹脂製の断熱部材3C,4C,5C,6Cとを有して構成されており、すなわち窓枠2は、いわゆる断熱窓枠である。
障子10は、上框11、下框12、および左右の縦框13,14を四周框組みした内部に、複層ガラスからなるガラスパネル15を嵌め込んで構成されている。上框11、下框12および縦框13,14は、それぞれ室内空間に露出するアルミ形材製の框室内部材11A,12A,13A,14Aと、室外空間に露出するアルミ形材製の框室外部材11B,12B,13B,14Bと、これらを連結する樹脂製の断熱部材11C,12C,13C,14Cとを有して構成されている。この障子10は、窓枠2の開口9の戸先側縁部である縦枠5に戸先框である縦框13が当接し、窓枠2の開口9の召合せ側縁部である縦骨7の見込み方向室内側に召合せ框である縦框14が重なって閉じる(全閉状態)ようになっている。一方、障子10は、図1、3に示す全閉状態から右側に開放操作されることで、戸先框である縦框13が縦骨7の見込み方向室内側に重なる全開位置まで開放できるようになっている。そして、窓枠2の上枠3および下枠4には、それぞれ全開位置まで開放された障子10の縦框14に当接して障子10の開放移動を規制する障子ストッパー16,17が設けられている。
以上の片引き窓1において、上枠3と障子10の上部(縦框13,14の上端部)とには、障子10を閉じる際の全閉位置直前における障子10の移動速度を減速する第1減速装置(閉鎖側減速装置)21と、障子10を開放する際の障子10の移動速度を減速する第2減速装置(開放側減速装置)22とが設けられている。
以下、第1および第2の減速装置21,22について、図4〜図9も参照して詳しく説明する。
図4は、片引き窓1の上部を示す側面図である。図5は、第1減速装置21を示す側面図である。図6および図7は、それぞれ第2減速装置22を示す側面図である。図8および図9は、第1および第2の減速装置21,22の減速部材23,25を示す側面図および断面図である。
第1減速装置21は、縦框13の上端部に固定された減速部材23と、この減速部材23と当接可能に上枠3における縦枠5寄りに設けられた作動部材24とで構成され、第2減速装置22は、縦框14の上端部に固定された減速部材25と、この減速部材25と当接可能に上枠3における縦骨7よりも縦枠6寄りでかつ障子ストッパー16よりも縦枠5側に設けられた作動部材26とで構成されている。減速部材23と減速部材25とは、それぞれ略同一構成を有した部材であり、後述するように、減速部材本体231,251と、突没部232,252と、減衰力発揮部であるダンパー233,253と、転動部であるローラ234,254とを有して構成されている。そして、減速部材23,25は、それぞれ縦框13,14における框室内部材13A,14Aに固定されている。一方、作動部材24と作動部材26とは、それぞれ後述するように、傾斜面243,263を有した作動部材本体241,261と、副傾斜面244,264を有した副作動部材242,262とで構成され、それぞれ上枠3の枠室内部材3Aに固定されている。
減速部材25の減速部材本体251は、図8、9に示すように、縦框14の上端部から挿入されて固定される端部キャップを兼用しており、この減速部材本体251には、上枠3のレール3D(図2参照)に案内される摺動部255が形成されている。また、第2減速装置22の減速部材本体251には、障子10を全開した際に障子ストッパー16に当接する当接部256が形成されている。そして、減速部材25の突没部252は、減速部材本体251に対して上下方向に突没移動自在に支持されており、この突没部252の上端にローラ254が回転可能に取り付けられている。このローラ254は、作動部材26の傾斜面263およびフラット面265(後述)に沿って転動可能になっており、傾斜面263に沿ってローラ254が転動することで、突没部252が突没移動するようになっている。なお、減速部材25では、ローラ254に替えて傾斜面263に摺接可能な摺接部が突没部252の上端に設けられていてもよい。また、減速部材25のダンパー253は、シリンダ内にオイル等の流体が封入された流体ダンパーまたは空気等の気体が封入されたエアダンパーであって、突没部252の突没移動に伴い流体や気体がシリンダ内を移動する(または圧縮される)ことで減衰力(粘性抵抗力)を発揮するように構成されている。さらに、ダンパー253には、突没部252を突出方向(上方)に付勢する適宜なばね等の弾性部材が設けられている。なお、ダンパー253は、流体ダンパーやエアダンパーに限らず、減速部材本体251と突没部252との相対移動を摩擦熱に変換することで減衰力を発揮する摩擦ダンパーであってもよい。さらに、減衰力発揮部としては、適宜な弾性部材(ばね等)を有して構成され、この弾性部材の撓みによって減衰力を発揮するものや、弾性部材の付勢力でローラ254や摺接部を傾斜面243,263に押圧し、これらの間の摩擦抵抗によって減衰力を発揮するものであってもよい。
一方、減速部材23は、減速部材25と略同様の構成を有し、その減速部材本体231は、縦框13の上端部を塞ぐ端部キャップを兼用している。ただし、減速部材23の減速部材本体231には、前記減速部材本体251の摺動部255のような部位は形成されておらず、縦框13において、摺動部材は、減速部材23と別体で設けられている。そして、減速部材23の突没部232は、減速部材本体231に対して上下方向に突没移動自在に支持されており、この突没部232の上端にローラ234が回転可能に取り付けられている。このローラ234は、作動部材24の傾斜面243に沿って転動可能になっており、傾斜面243に沿ってローラ234が転動することで、突没部232が突没移動し、ダンパー233が減衰力(粘性抵抗力)を発揮するように構成されている。
第1減速装置21の作動部材24は、図5に示すように、作動部材本体241と上枠3との間に介挿される3つの副作動部材242を有しており、これらの作動部材本体241および副作動部材242は、ビス止めにより上枠3に固定されている。作動部材本体241の傾斜面243は、障子10の閉方向(図5中、左方)に向かって下方に下がる傾斜を有して形成され、この傾斜面243の下端部(図5中、左端部)に連続して略水平なフラット面245が形成されている。また、副作動部材242の副傾斜面244は、傾斜面243の上端側(障子10の開方向側)に連続し、傾斜面243と略同一面を形成するように設けられている。そして、障子10を閉じた際に、ローラ234が傾斜面243(または副傾斜面244)に当接し(図5中、Aで示す位置)、傾斜面243に沿ってローラ234が転動して突没部232が下方に没入することでダンパー233の減衰力が発揮され、ローラ234が傾斜面243の下端部に到達する(図5中、Bで示す位置)まで、ダンパー233の減衰力によって障子10の閉鎖速度が減速される。さらに、縦框13が縦枠5に当接する全閉位置まで障子10を移動させると、フラット面245にローラ234が当接して突没部232が没入した状態に維持される(図5中、Cで示す位置)。一方、全閉位置から障子10を開放すると、傾斜面243に沿ってローラ234が転動して突没部232が上方に突出し、所定の突出位置で突没部232が減速部材本体231に係止され、傾斜面243(または副傾斜面244)から離れた後のローラ234が上枠3に当接しないようになっている。
一方、第2減速装置22の作動部材26は、図6、7に示すように、作動部材本体261と上枠3との間に介挿される3つの副作動部材262を有しており、これらの作動部材本体261および副作動部材262は、ビス止めにより上枠3に固定されている。作動部材本体261の傾斜面263は、障子10の開方向(図6、7中、右方)に向かって下方に下がる傾斜を有して形成され、この傾斜面263の下端部(図6、7中、右端部)に連続して略水平なフラット面265が形成されている。また、副作動部材262の副傾斜面264は、傾斜面263の上端側(障子10の閉方向側)に連続し、傾斜面263と略同一面を形成するように設けられている。そして、障子10を開放した際に、ローラ254が傾斜面263(または副傾斜面264)に当接した第1開放位置(図6中、Dで示す位置)から減速部材25が作動開始する。そして、傾斜面263に沿ってローラ254が転動して突没部252が下方に没入することでダンパー253の減衰力が発揮され、ローラ254が傾斜面263の下端部に到達する第2開放位置(図6中、Eで示す位置)まで、ダンパー253の減衰力によって障子10の開放速度が減速される。この第2開放位置において、戸先框である縦框13と召合せ側縁部である縦骨7との隙間寸法L1が15mm〜80mm(望ましくは、30mm〜60mm)に設定されている。また、第1開放位置から第2開放位置までの距離である減速部材25の作動距離L2は、30mm程度に設定されている。なお、作動距離L2は、ダンパー253の強さに応じて適宜に設定可能であり、強いダンパー253を用いて作動距離L2を長く設定してもよく、弱いダンパー253を用いて作動距離L2を短く設定してもよい。
以上の第2開放位置に到達した時点において、減速部材25は、所定の減衰力を発揮することとなり、この減衰力によって減速された障子10が一旦停止するか、あるいは十分低速に減速される。そして、再度、障子10を開放操作することで、減速部材25のローラ254が作動部材26のフラット面265に沿って転動し、ローラ254がフラット面265のほぼ終端位置(図6中、Eで示す位置)つまり縦框14が障子ストッパー16に当接する全開位置(図7に示す状態)までの間、減速部材25の突没部232が没入しままでダンパー253が減衰力を発揮しない状態で、障子10が全開できるようになっている。すなわち、第2開放位置から全開位置までの区間は、減速部材25が作動しない非作動区間に設定されている。このように障子10を全開した状態において縦框13と縦骨7とが見込み方向にほぼ重なり、窓枠2の開口9が全開されるようになっている。一方、全開位置から障子10を閉鎖操作すると、先ず減速部材25のローラ254が作動部材26のフラット面265に沿って転動し、次にローラ254が傾斜面263に沿って転動して突没部252が上方に突出し、所定の突出位置で突没部252が減速部材本体251に係止され、傾斜面263(または副傾斜面264)から離れた後のローラ254が上枠3に当接しないようになっている。
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)すなわち、閉鎖時における障子10の移動速度を第1減速装置21によって減速させ、縦框13と縦枠5との間の指詰め等が防止できるとともに、開放時における障子10の移動速度を第2減速装置22によって減速させ、縦框13と縦骨7との間の指詰め等が防止できる。
(2)また、障子10の開放時における第2開放位置から全開位置までの区間は、ローラ254が作動部材26のフラット面265に沿って転動し、減速部材25が作動しない非作動区間に設定されているので、第2開放位置までに減速された障子10を再度開放操作する際の抵抗を小さくすることができ、全開位置まで開放する際の操作性を向上させることができる。
(3)さらに、減速部材23,25を縦框13,14の上端部に挿入して設置したことで、減速部材23,25が障子10から室内側や室外側に突出せずに配置できるとともに、ダンパー233,253を縦框13,14の長手方向に沿って配置できることで、ダンパー233,253の大きさの選択肢が拡大できる。従って、減衰力の大きなダンパー233,253を選択することも可能になり、減速性能の設定幅を拡大させることができる。
(4)また、減速部材23,25が縦框13,14の框室内部材13A,14A、つまり断熱部材13C,14Cよりも室内側に固定されているので、ダンパー233,253に対する外気温変動の影響を排除でき、季節や昼夜の温度変化による減衰力のばらつきを小さくすることができる。
(5)また、作動部材24,26がそれぞれ障子10の移動方向前方側に設けられているので、減速部材23,25が傾斜面243,263に当接した際に、傾斜面243,263から障子10に作用する力が障子10の内部に向かうこととなるため、障子10の浮き上がりを防止して走行安定性を確保することができる。
(6)さらに、作動部材24,26が適宜な数の副作動部材242,262を備えることで減速部材23,25の作動距離を任意に調節することができ、窓枠2と障子10との位置関係に応じて作動距離を調節したり、利用者の好みに応じて作動距離を調節したりできる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態においては、片引き窓1を例示したが、本発明の建具はこのような片引き窓1に限られず、玄関用の引き戸や、屋内居室用の引き戸等であってもよく、また、障子が上下に開閉移動自在に設けられた上げ下げ窓であってもよい。さらに、前記実施形態では、片引き窓1に第1および第2の減速装置21,22を設けたが、本発明の建具においては、第1減速装置21は必須ではなく適宜省略してもよい。
また、前記実施形態では、第1および第2の減速装置21,22の減速部材23,25を障子10に設け、作動部材24,26を上枠3に設けたが、これに限らず、減速部材23,25が窓枠2側に設けられ、作動部材24,26が障子10側に設けられていてもよい。
また、前記実施形態における第1および第2の減速装置21,22は、図10に示すように、引違い窓1Aに適用可能である。すなわち、引違い窓1Aは、窓枠2Aと、この窓枠2Aにスライド開閉自在に支持される室内側障子10Aおよび室外側障子10Bとを備えて構成されている。室内側障子10Aおよび室外側障子10B各々の戸先側の縦框13と、窓枠2Aとの間には、前記実施形態と同様の第1減速装置21が設けられ、室内側障子10Aおよび室外側障子10Bをそれぞれ閉じる際に閉鎖速度が減速されるようになっている。一方、室内側障子10Aと室外側障子10Bとの間には、前記実施形態の第2減速装置22と略同様の減速装置22Aが設けられ、室内側障子10Aと室外側障子10Bとが重なる際の移動速度が減速できるようになっている。
減速装置22Aは、室内側障子10Aに設けられた減速部材25と、室外側障子10Bに設けられた作動部材26Aとを備えて構成され、作動部材26Aには、左右一対の傾斜面266が形成されている。そして、図10(B)に示すように、室内側障子10Aおよび室外側障子10Bの少なくとも一方を開放操作すると、作動部材26Aの一方の傾斜面266に当接して減速部材25が作動開始し(第1開放位置)、図10(B)に示す第2開放位置までの作動区間において減速部材25が所定の減衰力を発揮するように構成されている。この第2開放位置において、室内側障子10Aの戸先側の縦框13と、室外側障子10Bの召合せ側の縦框14との隙間寸法L1が、前記実施形態と同様に15mm〜80mm(望ましくは、30mm〜60mm)に設定されている。一方、図10(F)に示すように、室内側障子10Aと室外側障子10Bとが入れ違った状態から各障子を閉鎖方向に移動させた際には、作動部材26Aの他方の傾斜面266に当接して減速部材25が作動開始し(第1閉鎖位置)、図10(E)に示す第2閉鎖位置までの作動区間において減速部材25が所定の減衰力を発揮するように構成されている。この第2閉鎖位置において、室内側障子10Aの召合せ側の縦框14と、室外側障子10Bの戸先側の縦框13との隙間寸法L1も15mm〜80mm(望ましくは、30mm〜60mm)に設定されている。以上のような減速装置22Aを設けることで、引違い窓1Aにおける室内外の障子10A,10Bを開閉した際に、各障子10A,10Bの縦框13,14間における指詰めを防止することができる。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明の実施形態に係る建具を示す正面図である。 前記建具を示す縦断面図である。 前記建具を示す横断面図である。 前記建具の上部を拡大して示す側面図である。 前記建具に設けられた閉鎖側減速装置を示す側面図である。 前記建具に設けられた開放側減速装置を示す側面図である。 前記開放側減速装置を示す側面図である。 前記減速装置の減速部材を示す側面図である。 前記減速装置の減速部材を示す断面図である。 前記減速装置の引違い窓への適用例を示す横断面図である。
符号の説明
2…枠体である窓枠、3…上枠、5…戸先側縁部である縦枠、7…召合せ側縁部である縦骨、9…開口、10…障子、13…戸先框である縦框、14…召合せ框である縦框、16…障子ストッパー、25…減速部材、26…作動部材、251…減速部材本体、252…突没部、253…減衰力発揮部であるダンパー、254…転動部であるローラ、261…作動部材本体、262…副作動部材、263…傾斜面、264…副傾斜面、265…フラット面、L1…隙間寸法。

Claims (6)

  1. 開口を有した枠体と、この枠体にスライド開閉自在に支持される障子とを備えた建具であって、
    前記障子は、全閉状態において、前記枠体開口の戸先側縁部に当接する戸先框と、前記枠体開口の召合せ側縁部の見込み方向に重なる召合せ框とを少なくとも備え、前記全閉状態から前記戸先框が前記召合せ側縁部の見込み方向と重なる全開位置までの間を開閉移動可能に構成され、
    前記枠体および障子の一方には、減衰力を発揮して当該障子のスライド速度を減速させる減速部材が設けられ、他方には、前記減速部材に当接して作動させる作動部材が設けられ、これらの減速部材および作動部材は、前記障子を開放操作した際の第1開放位置から当該減速部材が作動開始し、第1開放位置から第2開放位置までの作動区間において当該減速部材が所定の減衰力を発揮するように設置され、
    前記第2開放位置において、前記戸先框と前記召合せ側縁部との隙間寸法が15mm〜80mmに設定され
    前記作動部材は、前記障子のスライド方向に対して傾斜しかつ前記作動区間に対応した長さの傾斜面を有するとともに、前記傾斜面が形成された作動部材本体と、この作動部材本体と前記枠体または障子との間に介挿される少なくとも1つの副作動部材とを有して構成され、
    前記副作動部材には、前記作動部材本体の傾斜面と連続する副傾斜面が形成されている建具。
  2. 前記第2開放位置から全開位置までの区間は、前記減速部材が作動しない非作動区間に設定されるか、または前記作動区間で発揮される減衰力よりも小さな減衰力を前記減速部材が発揮する弱作動区間に設定されている請求項1に記載の建具。
  3. 記減速部材は、減速部材本体と、この減速部材本体に対して突没自在に支持された突没部と、この突没部の突没移動に伴い減衰力を発揮する減衰力発揮部と、前記突没部の先端に設けられて前記作動部材の傾斜面に摺接する摺接部または前記傾斜面に沿って転動する転動部とを有して構成されている請求項1または請求項2に記載の建具。
  4. 前記作動部材は、前記枠体の上枠における前記障子の開放方向前方側に設けられ、前記減速部材は、前記召合せ框の上部に設けられ、
    前記傾斜面は、前記障子の開放方向に向かって下方に下がる傾斜を有して形成され、前記第1開放位置から第2開放位置への前記障子の移動に伴い、前記減速部材の突没部が前記減速部材本体に没入するように構成されている請求項3に記載の建具。
  5. 前記作動部材は、前記傾斜面に連続して前記第2開放位置から全開位置までの区間に対応した長さを有しかつ前記障子のスライド方向に平行なフラット面を有して構成されている請求項3または請求項4に記載の建具。
  6. 前記枠体における前記障子の開放方向前方側には、全開位置の障子の召合せ框に当接して当該障子の開放移動を規制する障子ストッパーが設けられている請求項1から請求項5のいずれかに記載の建具。
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