JP4849732B2 - 光学活性化合物、その製造方法、それを含有する液晶組成物および液晶素子 - Google Patents

光学活性化合物、その製造方法、それを含有する液晶組成物および液晶素子 Download PDF

Info

Publication number
JP4849732B2
JP4849732B2 JP2001131178A JP2001131178A JP4849732B2 JP 4849732 B2 JP4849732 B2 JP 4849732B2 JP 2001131178 A JP2001131178 A JP 2001131178A JP 2001131178 A JP2001131178 A JP 2001131178A JP 4849732 B2 JP4849732 B2 JP 4849732B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
oco
liquid crystal
group
optically active
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001131178A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002012580A (ja
Inventor
毅 小池
修 横小路
聡 新山
慎哉 田原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seimi Chemical Co Ltd
AGC Seimi Chemical Ltd
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Seimi Chemical Co Ltd
AGC Seimi Chemical Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd, Seimi Chemical Co Ltd, AGC Seimi Chemical Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP2001131178A priority Critical patent/JP4849732B2/ja
Publication of JP2002012580A publication Critical patent/JP2002012580A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4849732B2 publication Critical patent/JP4849732B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Liquid Crystal Substances (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶素子等に利用される光学活性化合物、その中間体である光学活性化合物、それら光学活性化合物の製造方法、該光学活性化合物を用いた液晶組成物、該光学活性化合物を共重合させた高分子状物質、および該液晶組成物または該高分子状物質を用いた液晶素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶光学素子は、OA機器用表示装置、携帯端末をはじめ、測定器、自動車用計器、家電製品用表示装置、時計、電卓等種々の用途に使用されている。
液晶電気光学素子は、それぞれ表面に透明電極、中間保護膜および液晶配向膜が形成された一対の透明基板を、一定に距離を隔てて配置し、その基板間に液晶材料を封入した構造になっており、電極から液晶材料に電圧を印加し、液晶材料の配列状態を変化させて光学的な性質を変えることにより、光スイッチング素子として機能している。
【0003】
ツイストネマチック(TN)型およびスーパーツイストネマチック(STN)型液晶表示素子には、均一なツイスト配向を達成するために、少量(0.5〜3質量%程度)の光学活性化合物(カイラル剤)を添加した液晶組成物が用いられている。また、反射コレステリック型液晶表示素子では、ネマチック液晶組成物に光学活性化合物を多量(8〜60質量%程度)に添加したコレステリック液晶組成物が用いられ、コレステリック液晶が液晶材料の平均屈折率とらせんピッチの積の波長の光を選択反射する現象を利用している。
【0004】
また、ヨーロッパ特許EP451905、特開平7−258638号公報等には、重合した高分子量の物質が低分子量の液晶状物質中において永久配向ネットワークを形成したアニソトロピックゲル形態の液晶状物質について記載されている。この形態は共重合可能な光学活性化合物の重合によって収得可能となる。現在幅広く用いられている光学活性化合物には、例えば、下式(CN)で表される化合物、下式(S−811)で表される化合物、または下式(CB−15)で表される化合物などがある。
【0005】
【化1】
Figure 0004849732
【0006】
液晶組成物に光学活性化合物を添加した時に誘起されるヘリカルピッチ長は、化合物固有のらせん誘起力によって決まり、また、添加量にほぼ比例する。らせん誘起力が小さい光学活性化合物ほど、誘起されるヘリカルピッチ長が長く、ヘリカルピッチ長を短くしたい時には、添加量を多くしなければならない。一般に、光学活性化合物の添加量を多くすると、添加前と比較して、液晶材料としての性能は低下し、粘度の上昇、応答速度の低下、駆動電圧の上昇、等方相転移温度の低下、ネマチック相、コレステリック相またはスメクチック相などの特定の相を示す温度範囲の縮小などの問題が生じる。したがって、らせん誘起力の大きな光学活性化合物が要求されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、種々の光学的製品に使用できる液晶素子、液晶フィルム等に有用な光学活性化合物、その中間体となる光学活性化合物、それらの光学活性化合物を高収率で容易に製造できる製造方法、該光学活性化合物を用いた液晶組成物、該光学活性化合物を共重合させた高分子状物質、および該液晶組成物または該高分子状物質を用いた液晶素子の提供にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は下式(1)で表される光学活性化合物を提供する。
R-X1-A1-B1-C* HY1-CH2-(B2)n -X2-A2-X3-A3-X4-Z-OCO-CY2=CH2 …式(1)
ただし、式(1)中の記号は下記の意味を示す。
R:炭素数1〜12のアルキル基、水素原子の1個以上がフッ素原子に置換された炭素数1〜12のアルキル基、水素原子またはハロゲン原子。
1 、X2 、X3 、X4 :相互に独立して、カルボニルオキシ基(−COO−)、オキシカルボニル基(−OCO−)、エーテル性の酸素原子(−O−)、オキシメチレン基(−OCH2 −)、メチレンオキシ基(−CH2 O−)または単結合。
1 :メチル基(−CH3 )または水素原子の1個以上がフッ素原子に置換されたメチル基。
2 :水素原子またはメチル基(−CH3 )。
【0009】
Z:炭素数1〜12のアルキレン基または水素原子の1個以上がフッ素原子に置換された炭素数1〜12のアルキレン基。
1 、A2 、A3 :相互に独立して、水素原子の1個または2個がフッ素原子に置換されていてもよい1,4−フェニレン基、水素原子の1個または2個がメチル基(−CH3 )に置換されていてもよい1,4−フェニレン基、非置換の2,6−ナフチレン基、非置換のトランス−1,4−シクロヘキシレン基または単結合。
1 、B2 :相互に独立して、水素原子の1個もしくは2個がフッ素原子に置換されていてもよい1,4−フェニレン基、水素原子の1個もしくは2個がメチル基(−CH3 )に置換されていてもよい1,4−フェニレン基、非置換の2,6−ナフチレン基、非置換のトランス−1,4−シクロヘキシレン基または−D1 −CH2 CH2 −D2 −で表される基(D1 およびD2 はそれぞれ独立に、水素原子の1個または2個がフッ素原子および/またはメチル基(−CH3 )に置換されていてもよい1,4−フェニレン基、非置換の2,6−ナフチレン基、非置換のトランス−1,4−シクロヘキシレン基を表す。)。
n:1または2。
* :不斉炭素原子。
【0010】
式(1)で表される化合物が下式(2)で表される化合物であることが好ましい。
R-X1-A1-B1-C* HY1-CH2-(B2)n -COO-A2-X3-A3-X4-Z-OCO-CY2=CH2 …式(2)
ただし、式(2)中の記号R、X1 、X3 、X4 、Y1 、Y2 、Z、A1 、A2 、A3 、B1 、B2 、nおよびC* は式(1)におけるものと同じ意味を示す。
【0011】
また、本発明は下式(3)で表される光学活性化合物を提供する。
R-X1-A1-B1-C* HY1-CH2-(B2)n -COOH …式(3)
ただし、式(3)中の記号R、X1 、Y1 、A1 、B1 、B2 、nおよびC* は式(1)におけるものと同じ意味を示す。
【0012】
また、本発明は下記の工程(a)および工程(b)を経由する式(3)で表される光学活性化合物の製造方法を提供する。
工程(a):下式(4)で表されるカルボン酸を酸クロライドとし、下式(5)で表されるグリニャール試薬とカップリング反応させ、生成した下式(6)で表されるケトンを還元し、下式(7)で表される光学活性化合物とする工程。
工程(b):下式(7)で表される光学活性化合物を下式(8)で表されるグリニャール試薬とし、二酸化炭素と反応させる工程。
R-X1-A1-B1-C* HY1-COOH …式(4)
Q'-Mg-(B2)n -Q …式(5)
R-X1-A1-B1-C* HY1-CO- (B2)n -Q …式(6)
R-X1-A1-B1-C* HY1-CH2-(B2)n -Q …式(7)
R-X1-A1-B1-C* HY1-CH2-(B2)n -Mg-Q …式(8)
ただし、式(4)、(5)、(6)、(7)および(8)中のR、X1 、Y1 、A1 、B1 、B2 、nおよびC* は、式(3)におけるものと同じ意味を示し、QおよびQ’は下記の意味を示す。
Q:ハロゲン原子。
Q’:臭素原子またはヨウ素原子。
ただし、Q’が臭素原子の場合、Qはヨウ素原子ではない。
【0013】
また、本発明は式(3)で表される光学活性化合物を酸クロライドとし、下式(9)で表されるアルコールと反応させることを特徴とする式(2)で表される光学活性化合物の製造方法を提供する。
HO-A2-X3-A3-X4-Z-OCO-CY2=CH2 …式(9)
ただし、式(9)中のX3 、X4 、A2 、A3 、Y2 およびZは式(2)におけるものと同じ意味を示す。
【0014】
さらに、本発明は式(1)または(2)で表される光学活性化合物の1種以上を、合量で0.1〜80質量%含有する液晶組成物、および該液晶組成物を用いた液晶素子を提供する。
また、本発明は式(1)または(2)で表される光学活性化合物の1種以上を共重合させた高分子状物質を提供する。
さらに、本発明は該高分子状物質を用いた液晶素子を提供する。
【0015】
【発明の実施の形態】
[式の説明]
以下において、式(1)で表される化合物を化合物(1)とも記載する。化合物(2)などの表記についても同様である。また、本明細書を通じて、C3 7-、C6 13- などは直鎖アルキル基を示す。 -CH2-、 -C6 12- などは直鎖アルキレン基を示す。 -CO- はカルボニル基(>C=O)を示す。
式(1)または(2)で表される化合物は、その構造中に不斉炭素原子(C* )を含む光学活性な化合物である。不斉炭素原子に結合する基の絶対配置はR体またはS体のいずれであってもよい。
【0016】
化合物(1)〜(9)において、Rは炭素数1〜12のアルキル基、水素原子の1個以上がフッ素原子に置換された炭素数1〜12のアルキル基、水素原子またはハロゲン原子である。アルキル基は直鎖であっても、枝分かれがあってもよく、枝分かれがある場合は、その構造中に不斉炭素原子を含んでいてもよい。
炭素数1〜12のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、2−メチルプロピル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、1−メチルブチル基、2−メチルブチル基、1,2−ジメチルプロピル基、ヘキシル基、イソヘキシル基、1−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、1,1−ジメチルブチル基、1,2−ジメチルブチル基、2,2−ジメチルブチル基、1,3−ジメチルブチル基、2,3−ジメチルブチル基、3,3−ジメチルブチル基、1−エチルブチル基、2−エチルブチル基、1,1,2−トリメチルプロピル基、1,2,2−トリメチルプロピル基、1−エチル−1−メチルプロピル基、1−エチル−2−メチルプロピル基等が挙げられる。また、これらの基が二重結合や三重結合を含んでいるものも含まれる。
これらのなかでも、Rとしては、炭素数3〜6のアルキル基または水素原子が好ましく、原料の入手しやすさの観点から、2−メチルプロピル基(CH3-CH(CH3)-CH2-)、水素原子が特に好ましい。
【0017】
1 、X2 、X3 およびX4 は、相互に独立して、カルボニルオキシ基(−COO−)、オキシカルボニル基(−OCO−)、エーテル性の酸素原子(−O−)、オキシメチレン基(−OCH2 −)、メチレンオキシ基(−CH2 O−)または単結合である。X1 、X2 、X3 およびX4 は、同一であっても異なっていてもよい。X1 は、エーテル性の酸素原子または単結合が好ましく、特に単結合が好ましい。X2 、X3 およびX4 は、カルボニルオキシ基、エーテル性の酸素原子または単結合が好ましく、特にX2 はカルボニルオキシ基が好ましい。
また、式(1)において、X2 がエーテル性の酸素原子であって、X3 およびX4 が単結合である場合、または式(2)において、X3 およびX4 が単結合である場合が好ましい。
【0018】
1 はメチル基(−CH3 )または水素原子の1個以上がフッ素原子に置換されたメチル基である。Y1 としては、メチル基またはトリフルオロメチル基が好ましく、特にメチル基が好ましい。
2 は水素原子またはメチル基(−CH3 )であり、水素原子が好ましい。
Zは炭素数1〜12のアルキレン基、または水素原子の1個以上がフッ素原子に置換された炭素数1〜12のアルキレン基である。アルキレン基は直鎖であっても、枝分かれがあってもよく、枝分かれがある場合はその構造中に不斉炭素原子を含んでいてもよい。炭素数1〜12のアルキレン基としては、上述の炭素数1〜12のアルキル基から、水素原子が1個失われて生ずる2価の基が例示される。これらのなかでも、Zとしては、炭素数2〜6のアルキレン基が好ましく、炭素数2〜6の直鎖のアルキレン基が特に好ましい。
【0019】
1 、A2 およびA3 は、相互に独立して、水素原子の1個または2個がフッ素原子に置換されていてもよい1,4−フェニレン基、水素原子の1個または2個がメチル基(−CH3 )に置換されていてもよい1,4−フェニレン基、非置換の2,6−ナフチレン基、非置換のトランス−1,4−シクロヘキシレン基または単結合である。A1 、A2 およびA3 は、同一であっても異なっていてもよい。A1 は非置換の1,4−フェニレン基または単結合が好ましく、単結合が特に好ましい。A2 およびA3 は非置換の1,4−フェニレン基または単結合が好ましく、特に、A2 およびA3 のうち一方が1,4−フェニレン基であり、かつもう一方が単結合である場合、またはA2 およびA3 が共に単結合である場合が好ましい。
【0020】
1 、B2 :相互に独立して、水素原子の1個もしくは2個がフッ素原子に置換されていてもよい1,4−フェニレン基、水素原子の1個もしくは2個がメチル基(−CH3 )に置換されていてもよい1,4−フェニレン基、非置換の2,6−ナフチレン基、非置換のトランス−1,4−シクロヘキシレン基または−D1 −CH2 CH2 −D2 −で表される基(D1 およびD2 はそれぞれ独立に、水素原子の1個または2個がフッ素原子および/またはメチル基(−CH3 )に置換されていてもよい1,4−フェニレン基、非置換の2,6−ナフチレン基、非置換のトランス−1,4−シクロヘキシレン基を表す。)である。
これらのなかでも、水素原子の1個または2個がフッ素原子に置換された1,4−フェニレン基または非置換の2,6−ナフチレン基が好ましく、水素原子の1個がフッ素原子に置換された1,4−フェニレン基が特に好ましい。
nは1または2である。nが2の場合には、B2 は同じであっても異なっていてもよい。nは1が好ましい。
【0021】
以下に式(1)および(2)について、それぞれ具体例を示す。なお、置換または非置換の、1,4−フェニレン基、トランス−1,4−シクロヘキシレン基および2,6−ナフチレン基を総称して「環基」と記載する。置換または非置換の2,6−ナフチレン基は1環基として数える。
本明細書を通じて、Phは非置換の1,4−フェニレン基、PhF はモノフルオロ−1,4−フェニレン基、PhFFはジフルオロ−1,4−フェニレン基、PhM はモノメチル−1,4−フェニレン基、Cyは非置換のトランス−1,4−シクロヘキシレン基、Npは非置換の2,6−ナフチレン基を示す。フッ素原子またはメチル基の置換位置は特に限定されない。
【0022】
[式(1)が示す化合物の具体例]
以下に化合物(1)の具体例を、環基の数により分類し、順に示す。環基の数は2、3または4個が好ましく、2または3個が特に好ましい。
環基を2個有する化合物としては、下記化合物が好ましく挙げられる。
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-COO-C2H4-OCO-CH=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-COO-C3H6-OCO-CH=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-COO-C4H8-OCO-CH=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-COO-C5H10-OCO-CH=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-COO-C6H12-OCO-CH=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-COO-C11H22-OCO-CH=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-COO-C12H24-OCO-CH=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2- PhF -COO-C6H12-OCO-CH=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2- PhFF-COO-C6H12-OCO-CH=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2- PhM -COO-C6H12-OCO-CH=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-O-C6H12-OCO-CH=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2- PhF -O-C6H12-OCO-CH=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2- PhFF-O-C6H12-OCO-CH=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2- PhM -O-C6H12-OCO-CH=CH2
H-Ph-C* H(CF3)-CH2-Ph-COO-C6H12-OCO-CH=CH2
H-Ph-C* H(CF3)-CH2-Ph-O-C6H12-OCO-CH=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-COO-C6F12-OCO-CH=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-O-C6F12-OCO-CH=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-COO-C5H10-C5F10-OCO-CH=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-O-C5H10-C5F10-OCO-CH=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-COO-C5F10-C5H10-OCO-CH=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-O-C5F10-C5H10-OCO-CH=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-COO-C2H4-OCO-C(CH3)=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-COO-C4H8-OCO-C(CH3)=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-COO-C6H12-OCO-C(CH3)=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-O-C6H12-OCO-C(CH3)=CH2
CH3-CH(CH3)-CH2-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-COO-C2H4-OCO-CH=CH2
CH3-CH(CH3)-CH2-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-COO-C4H8-OCO-CH=CH2
CH3-CH(CH3)-CH2-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-COO-C6H12-OCO-CH=CH2
CH3-CH(CH3)-CH2-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-COO-C11H22-OCO-CH=CH2
CH3-CH(CH3)-CH2-Ph-C* H(CH3)-CH2- PhF -COO-C6H12-OCO-CH=CH2
CH3-CH(CH3)-CH2-Ph-C* H(CH3)-CH2- PhFF-COO-C6H12-OCO-CH=CH2
CH3-CH(CH3)-CH2-Ph-C* H(CH3)-CH2- PhM -COO-C6H12-OCO-CH=CH2
CH3-CH(CH3)-CH2-Ph-C* H(CH3)-CH2- PhF -O-C6H12-OCO-CH=CH2
CH3-CH(CH3)-CH2-Ph-C* H(CH3)-CH2- PhM -O-C6H12-OCO-CH=CH2
CH3-CH(CH3)-CH2-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-COO-C6F12-OCO-CH=CH2
CH3-CH(CH3)-CH2-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-O-C6F12-OCO-CH=CH2
CH3-CH(CH3)-CH2-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-COO-C2H4-OCO-C(CH3)=CH2
CH3-CH(CH3)-CH2-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-COO-C4H8-OCO-C(CH3)=CH2
CH3-CH(CH3)-CH2-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-COO-C6H12-OCO-C(CH3)=CH2
CH3-CH(CH3)-CH2-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-O-C6H12-OCO-C(CH3)=CH2
C6H13-O-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-COO-C6H12-OCO-CH=CH2
C6H13-O-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-O-C6H12-OCO-CH=CH2
C6H13- C* H(CH3)-O-Ph- C* H(CH3)-CH2-Ph-COO-C6H12-OCO-CH=CH2
C6H13- C* H(CH3)-O-Ph- C* H(CH3)-CH2-Ph-O-C6H12-OCO-C(CH3)=CH2
C5F10-CH2O-Ph- C* H(CH3)-CH2-Ph-COO-C6H12-OCO-CH=CH2
C5F10-CH2O-Ph- C* H(CH3)-CH2-Ph-O-C6H12-OCO-CH=CH2
CH3-O-Np-C* H(CH3)-CH2-Ph-COO-C6H12-OCO-CH=CH2
CH3-O-Np-C* H(CH3)-CH2-Ph-O-C6H12-OCO-CH=CH2
【0023】
環基を3個有する化合物としては、下記化合物が好ましく挙げられる。
H-Ph-Ph- C* H(CH3)-CH2-Ph-COO-C6H12-OCO-CH=CH2
H-Ph-Ph- C* H(CH3)-CH2-Ph-O-C6H12-OCO-CH=CH2
H-Ph- PhF -C* H(CH3)-CH2-Ph-COO-C6H12-OCO-CH=CH2
H-Ph- PhF -C* H(CH3)-CH2-Ph-O-C6H12-OCO-CH=CH2
H-Ph- PhF -C* H(CH3)-CH2-Ph-COO-C6H12-OCO-C(CH3)=CH2
H-Ph- PhF -C* H(CH3)-CH2-Ph-O-C6H12-OCO-C(CH3)=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-Ph-COO-C2H4-OCO-CH=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-Ph-COO-C4H8-OCO-CH=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-Ph-COO-C6H12-OCO-CH=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-Ph-O-C6H12-OCO-CH=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-Ph-COO-C6H12-OCO-C(CH3)=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-Ph-O-C6H12-OCO-C(CH3)=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2- PhF -Ph-COO-C6H12-OCO-CH=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-PhF -O-C6H12-OCO-CH=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2- PhM -Ph-COO-C6H12-OCO-CH=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-PhFF-O-C6H12-OCO-CH=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-Ph-COO-C5H10-C5F10-OCO-CH=CH2
H-Ph-C* H(CF3)-CH2-Ph-Ph-COO-C6F12-OCO-CH=CH2
H-Ph-C* H(CF3)-CH2-Ph-Ph-O-C6H12-OCO-C(CH3)=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-COO-Ph-COO-C6H12-OCO-C(CH3)=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-COO-Ph-O-C6H12-OCO-CH=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-OCO-Ph-O-C6H12-OCO-CH=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-Cy-CH2O-C6H12-OCO-C(CH3)=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-COO-Cy-COO-C6H12-OCO-CH=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-CH2CH2-Ph-COO-C6H12-OCO-C(CH3)=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-CH2CH2-Ph-O-C6H12-OCO-CH=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-CH2CH2-Cy-COO-C6H12-OCO-CH=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-CH2CH2-Cy-CH2O-C6H12-OCO-C(CH3)=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-CH2CH2-Cy-O-C6H12-OCO-C(CH3)=CH2
CH3-CH(CH3)-CH2-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-Ph-COO-C6H12-OCO-CH=CH2
CH3-CH(CH3)-CH2-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-Ph-O-C6H12-OCO-CH=CH2
CH3-CH(CH3)-CH2-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-OCO-Ph-O-C6H12-OCO-CH=CH2
C6H13-O-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-Ph-COO-C6H12-OCO-CH=CH2
C6H13-O-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-Ph-O-C6H12-OCO-CH=CH2
C6H13-O-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-OCO-Ph-O-C6H12-OCO-CH=CH2
CH3-O-Np-C* H(CH3)-CH2-Ph-Ph-COO-C6H12-OCO-CH=CH2
CH3-O-Np-C* H(CH3)-CH2-Ph-Ph-O-C6H12-OCO-CH=CH2
CH3-O-Np-C* H(CH3)-CH2-Ph-OCO-Ph-O-C6H12-OCO-CH=CH2
【0024】
環基を4個有する化合物としては、下記化合物が好ましく挙げられる。
H-Ph- PhF -C* H(CH3)-CH2-Ph-Ph-COO-C6H12-OCO-CH=CH2
H-Ph- PhF -C* H(CH3)-CH2-Ph-Ph-O-C6H12-OCO-CH=CH2
H-Ph- PhF -C* H(CH3)-CH2-Ph-Ph-COO-C6H12-OCO-C(CH3)=CH2
H-Ph- PhF -C* H(CH3)-CH2-Ph-Ph-O-C6H12-OCO-C(CH3)=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-COO-Ph-Ph-COO-C6H12-OCO-CH=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-COO-Ph-Ph-O-C6H12-OCO-CH=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-COO-Ph-Cy-COO-C6H12-OCO-CH=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-OCH2-Cy-Ph-O-C6H12-OCO-CH=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-Ph-COO-Ph-COO-C6H12-OCO-CH=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-Ph-OCO-Ph-O-C6H12-OCO-CH=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-Cy-COO-Ph-COO-C6H12-OCO-CH=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-Cy-CH2O-Ph-O-C6H12-OCO-CH=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-Ph-CH2CH2-Cy-COO-C6H12-OCO-CH=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-Ph-CH2CH2-Cy-CH2O-C6H12-OCO-C(CH3)=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-Ph-CH2CH2-Cy-O-C6H12-OCO-CH=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-Cy-CH2CH2-Cy-COO-C6H12-OCO-CH=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-Cy-CH2CH2-Cy-CH2O-C6H12-OCO-C(CH3)=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-Cy-CH2CH2-Cy-O-C6H12-OCO-CH=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-CH2CH2-Ph-Cy-COO-C6H12-OCO-CH=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-CH2CH2-Ph-Cy-CH2O-C6H12-OCO-C(CH3)=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-CH2CH2-Ph-Cy-O-C6H12-OCO-CH=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-CH2CH2-Cy-Ph-COO-C6H12-OCO-CH=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-CH2CH2-Cy-Ph-CH2O-C6H12-OCO-C(CH3)=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-CH2CH2-Cy-Ph-O-C6H12-OCO-CH=CH2
【0025】
[式(3)が示す化合物の具体例]
式(3)が示す化合物としては、下記化合物が好ましく挙げられる。
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-COOH
H-Ph-C* H(CH3)-CH2- PhF -COOH
H-Ph-C* H(CH3)-CH2- PhFF-COOH
H-Ph-C* H(CH3)-CH2- PhM -COOH
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-Ph-COOH
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-Cy-COOH
H-Ph-C* H(CH3)-CH2- PhF -Ph-COOH
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-PhFF-COOH
H-Ph-C* H(CH3)-CH2- PhM -Ph-COOH
H-Ph-C* H(CF3)-CH2-Ph-COOH
H-Ph-C* H(CF3)-CH2- PhF -COOH
H-Ph-C* H(CF3)-CH2- PhFF-COOH
H-Ph-C* H(CF3)-CH2- PhM -COOH
H-Ph-C* H(CF3)-CH2-Ph-Ph-COOH
H-Ph-C* H(CF3)-CH2- PhF -Ph-COOH
H-Ph-C* H(CF3)-CH2-Ph-PhFF-COOH
H-Ph-C* H(CF3)-CH2- PhM -Ph-COOH
CH3-CH(CH3)-CH2-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-COOH
CH3-CH(CH3)-CH2-Ph-C* H(CH3)-CH2- PhF -COOH
CH3-CH(CH3)-CH2-Ph-C* H(CH3)-CH2- PhFF-COOH
CH3-CH(CH3)-CH2-Ph-C* H(CH3)-CH2- PhM -COOH
CH3-CH(CH3)-CH2-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-Ph-COOH
CH3-CH(CH3)-CH2-Ph-C* H(CH3)-CH2- PhF -Ph-COOH
CH3-CH(CH3)-CH2-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-PhFF-COOH
CH3-CH(CH3)-CH2-Ph-C* H(CH3)-CH2- PhM -Ph-COOH
CH3-O-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-COOH
CH3-O-Ph-C* H(CH3)-CH2- PhF -COOH
CH3-O-Ph-C* H(CH3)-CH2- PhFF-COOH
CH3-O-Ph-C* H(CH3)-CH2- PhM -COOH
CH3-O-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-Ph-COOH
CH3-O-Ph-C* H(CH3)-CH2- PhF -Ph-COOH
CH3-O-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-PhFF-COOH
CH3-O-Ph-C* H(CH3)-CH2- PhM -Ph-COOH
C6H13-O-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-COOH
C6H13-O-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-Ph-COOH
C6H13- C* H(CH3)-O-Ph- C* H(CH3)-CH2-Ph-COOH
C6H13- C* H(CH3)-O-Ph- C* H(CH3)-CH2- PhF -COOH
C6H13- C* H(CH3)-O-Ph- C* H(CH3)-CH2- PhFF-COOH
C6H13- C* H(CH3)-O-Ph- C* H(CH3)-CH2- PhM -COOH
C6H13- C* H(CH3)-O-Ph- C* H(CH3)-CH2-Ph-Ph-COOH
C6H13- C* H(CH3)-O-Ph- C* H(CH3)-CH2- PhF -Ph-COOH
C6H13- C* H(CH3)-O-Ph- C* H(CH3)-CH2-Ph-PhFF-COOH
C6H13- C* H(CH3)-O-Ph- C* H(CH3)-CH2- PhM -Ph-COOH
C5F10- CH2O-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-COOH
H-Ph- Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-COOH
H-Ph- PhF -C* H(CH3)-CH2-Ph-COOH
H-Ph- PhF -C* H(CH3)-CH2- PhF -COOH
H-Ph- PhF -C* H(CH3)-CH2- PhFF-COOH
H-Ph- PhF -C* H(CH3)-CH2- PhM -COOH
H-Ph- PhF -C* H(CH3)-CH2-Ph-Ph-COOH
H-Ph- PhF -C* H(CH3)-CH2- PhF -Ph-COOH
H-Ph- PhF -C* H(CH3)-CH2-Ph-PhFF-COOH
H-Ph- PhF -C* H(CH3)-CH2- PhM -Ph-COOH
CH3-O-Np-C* H(CH3)-CH2-Ph-COOH
CH3-O-Np-C* H(CH3)-CH2- PhF -COOH
CH3-O-Np-C* H(CH3)-CH2- PhFF-COOH
CH3-O-Np-C* H(CH3)-CH2- PhM -COOH
CH3-O-Np-C* H(CH3)-CH2-Ph-Ph-COOH
CH3-O-Np-C* H(CH3)-CH2- PhF -Ph-COOH
CH3-O-Np-C* H(CH3)-CH2-Ph-PhFF-COOH
CH3-O-Np-C* H(CH3)-CH2- PhM -Ph-COOH
【0026】
[製造方法の説明]
化合物(3)または(2)の製造方法を以下に示す。下記の製造方法は単なる例示であり、反応温度、反応溶媒、還元剤および触媒等は、必要に応じて変更してもよい。また、それぞれの反応において、式中の光学活性化合物の立体配置は保持される。
【0027】
[化合物(3)の製造方法の説明]
はじめに、式(4)で表されるカルボン酸を塩素化し、式(10)で表される酸クロライドとする。塩素化剤は塩化チオニルまたは塩化オキサリルが好ましい。反応は無溶媒でも溶媒を使用してもよいが、作業性等からテトラクロロエチレン、ジクロロメタン、ジクロロエタン等の溶媒を用いることが好ましい。反応温度は50℃以下が好ましい。
R-X1-A1-B1-C* HY1-COOH …式(4)
R-X1-A1-B1-C* HY1-COCl …式(10)
【0028】
得られた式(10)で表される酸クロライドを、式(5)で表されるグリニャール試薬とカップリング反応させる。式(5)におけるQ’は臭素原子またはヨウ素原子であるが、反応性、コストの点から臭素原子が好ましい。Qはハロゲン原子であるが、Q’が臭素原子の場合はQはヨウ素原子ではない。式(5)で表されるグリニャール試薬は、下式(11)で表されるハロゲン化物と金属マグネシウムから常法により容易に調製できる。
この反応においては、収率の向上、副反応の抑制効果から有機金属錯体を触媒として用いることが好ましい。有機金属錯体としては、鉄(III)−アセチルアセトナート、ニッケル(II)−アセチルアセトナート、コバルト(II)−アセチルアセトナート、銅(II)−アセチルアセトナート、ジクロロ(1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン)ニッケル、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)等が好ましく挙げられる。反応溶媒は、作業性等の観点から、テトラヒドロフランが好ましい。また、式(5)で表されるグリニャール試薬は、水により容易に分解するので、反応溶媒は金属ナトリウムなどで完全に脱水してから使用するのが好ましい。反応温度は−10〜30℃が好ましい。以上の反応により式(6)で表されるケトンが得られる。
Q'-Mg-(B2)n -Q …式(5)
Q'-(B2) n -Q …式(11)
R-X1-A1-B1-C* HY1-CO- (B2)n -Q …式(6)
【0029】
化合物(6)であるケトンを還元することにより、化合物(7)が得られる。本反応における還元剤は特に限定されないが、作業性等から、塩化アルミニウム存在下の水素化リチウムアルミニウム、トリフルオロ酢酸存在下のトリエチルシランまたは塩化アルミニウム存在下のトリエチルシラン等が好ましい。反応は無溶媒でも溶媒を使用しても可能であるが、作業性、安全性の観点からテトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、メチル−t−ブチルエーテル等を用いるのが好ましい。反応温度は0〜30℃が好ましい。
R-X1-A1-B1-C* HY1-CH2-(B2)n -Q …式(7)
【0030】
さらに、化合物(7)から式(8)で表されるグリニャール試薬を調製し、式(8)で表されるグリニャール試薬を二酸化炭素と反応させた後に、酸により加水分解することにより、カルボン酸である本発明の化合物(3)が得られる。式(8)で表されるグリニャール試薬は、化合物(7)と金属マグネシウムまたはエチルマグネシウムブロミドから常法により容易に調製できる。作業性、安全性等からエチルマグネシウムブロミドを用いることが好ましく、反応溶媒はテトラヒドロフランが好ましい。また、前述のようにグリニャール試薬は、水により容易に分解するので、反応溶媒は金属ナトリウムなどで完全に脱水してから使用するのが好ましい。二酸化炭素は気体、固体(ドライアイス)のどちらを用いてもよいが、作業性、安全性等から気体を用いることが好ましい。反応温度は−30〜20℃が好ましい。加水分解に用いる酸は希塩酸が好ましい。
R-X1-A1-B1-C* HY1-CH2-(B2)n -Mg-Q …式(8)
R-X1-A1-B1-C* HY1-CH2-(B2)n -COOH …式(3)
【0031】
[化合物(2)の製造方法の説明]
本発明の化合物(2)は、その中間体となる光学活性化合物(3)から製造できる。まず、化合物(3)を塩化チオニルにて塩素化し、式(12)で表される酸クロライドを得る。反応溶媒はテトラクロロエチレンが好ましい。反応温度は50℃以下が好ましい。また、塩化チオニルの代わりに塩化オキサリルを用いてもよい。
次いで、ピリジンの存在下、式(12)で表される酸クロライドを式(9)で表されるアルコールと反応させることにより、本発明の化合物(2)が得られる。反応溶媒はジクロロメタンまたはトルエンが好ましい。また、ピリジンの代わりにトリエチルアミンを用いてもよい。反応温度は40℃以下が好ましい。
R-X1-A1-B1-C* HY1-CH2-(B2)n -COCl …式(12)
HO-A2-X3-A3-X4-Z-OCO-CY2=CH2 …式(9)
R-X1-A1-B1-C* HY1-CH2-(B2)n -COO-A2-X3-A3-X4-Z-OCO-CY2=CH2…式(2)
【0032】
[化合物(1)の製造方法の説明]
式(1)で表される化合物のうち、例えば、X2 がエーテル性の酸素原子(−O−)、A2 、A3 、X3 およびX4 が単結合の場合は、次の方法で製造できる。
【0033】
【化2】
Figure 0004849732
【0034】
はじめに、光学活性フェノール(a)に、炭酸カリウムの存在下、テトラヒドロピラニル基(THP)で保護した水酸基を持つハロゲン化合物(b)を反応させて化合物(c)を得る。反応溶媒はアセトン、シクロヘキサノンまたはメチルイソブチルケトン等が好ましい。反応温度は80〜150℃が好ましい。また、テトラヒドロピラニル基の代わりにメトキシメチル基で水酸基を保護した化合物を用いてもよい。
次いで、酸触媒の存在下、化合物(c)の水酸基の脱保護を行い、アルコール(d)を得る。酸触媒は、塩酸、p−トルエンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸ピリジニウムまたは酸性イオン交換樹脂等が好ましく、反応溶媒はメタノール、テトラヒドロフランまたは水等が好ましい。反応温度は100℃以下が好ましい。
得られたアルコール(d)に、酸触媒の存在下、アクリル酸(e(Y=H))またはメタクリル酸(e(Y=CH3 ))を作用させ、エステル化し、目的の化合物(1−1)を得ることができる。反応溶媒はジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルムまたはトルエン等が好ましい。エステル化は、DCC、DMAP等の脱水縮合体、またはp−トルエンスルホン酸等の酸触媒を用いることが好ましく、加熱還流下で反応させることが好ましい。この際、ヒドロキノン、トリt−ブチルフェノール等の重合禁止剤を添加することが好ましい。
【0035】
化合物(1)は、その少なくとも1種を他の重合可能な化合物、重合性官能基をもたない液晶材料、または重合性官能基をもたない非液晶材料(以下、これらを総称して「他の材料」と記す。)に含ませて液晶組成物とする。
他の材料中に化合物(1)を含ませて、共重合可能な液晶組成物とする場合には、式(1)で表される化合物の合量は、共重合可能な液晶組成物中に0.1〜80質量%含むのが好ましい。より好ましくは、1〜70質量%、さらに好ましくは5〜60質量%、特に好ましくは10〜50質量%である。
また、該液晶組成物中には式(1)で表される化合物を多成分含んでいることが好ましく、この場合一成分の化合物については、該液晶組成物中に1〜10質量%含むのが好ましい。多成分含むことにより組成物の相溶性が良好となり、使用温度範囲が広がる。
【0036】
他の重合可能な化合物としては、液晶性モノマでも液晶性を示さないモノマでも使用できるが、相溶性の観点から液晶性モノマが好ましい。
【0037】
他の重合可能な化合物としては特に限定されないが、下記の式で示される化合物が好ましく挙げられる。ただし、下式中mは1〜12、R’はアルキル基を示す。
CH2=CHCOO(CH2)m O-Ph-COO-Ph-OCO-Ph- O(CH2)m -OCOCH=CH2
CH2=CHCOO(CH2)m O-Ph-COO- PhM -OCO-Ph-O(CH2)m -OCOCH=CH2
CH2=CHCOO(CH2)m O-Ph-Ph-O(CH2)m -OCOCH=CH2
CH2=CHCOO(CH2)m O-Ph-Ph-CN
CH2=CHCOO-Ph-OCO-Ph-R'
CH2=CHCOO-Ph-COO-Ph-OCO-Ph-OCOCH=CH2
CH2=CHCOO-Ph-COO- PhM -OCO-Ph-OCOCH=CH2
CH2=CHCOO-Ph-Ph-O(CH2)m -OCOCH=CH2
CH2=CHCOO-Ph-Ph-CN
【0038】
具体的には下式で示される化合物が好ましく挙げられる。
CH2=CHCOO(CH2)6O-Ph-COO-Ph-OCO-Ph-O(CH2)6-OCOCH=CH2
CH2=CHCOO(CH2)11O-Ph-COO- PhM -OCO-Ph-O(CH2)11-OCOCH=CH2
CH2=CHCOO(CH2)6O-Ph-Ph-O(CH2)6-OCOCH=CH2
CH2=CHCOO(CH2)3O-Ph-Ph-CN
CH2=CHCOO(CH2)6O-Ph-Ph-CN
CH2=CHCOO-Ph-OCO-Ph-C5H11
CH2=CHCOO-Ph-OCO-Ph-C4H9
CH2=CHCOO-Ph-Ph-CN
これらは、1種でも2種以上を混合して用いることもできる。
【0039】
また、重合性官能基をもたない液晶材料としては、公知の液晶材料であれば特に限定されず、ビフェニル系、トラン系、ピリミジン系、シクロヘキサン系、ジフロロスチルベン系などが挙げられ、用途、要求性能等により適宜選択される。
これらは1種でも2種以上を混合して用いることもできる。
重合性官能基をもたない液晶材料としては、例えば、下記の化合物が挙げられる。ただし、R1 およびR2 は相互に独立して、アルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、ハロゲン原子またはシアノ基を示し、R1 およびR2 中の水素原子の1個以上がハロゲン原子またはシアノ基等に置換されていてもよい。Z1 、Z2 、Z3 、Z4 は、相互に独立して、五員環または六員環(例えば、シクロヘキサン環、ベンゼン環、ジオキサン環、ピリミジン環またはピリジン環等)の環構造を示し、非置換でも置換されていてもよい。また、環と環との間の結合基が他の結合基であってもよい。他の結合基としては、−CH2 O−、−CH=CH−、−N=N−、−CH=N−、−COOCH2 −、−OCOCH2 −、−COCH2 −等が挙げられる。
【0040】
これらは、1種でも2種以上を混合して用いることもでき、所望の性能に合わせて適宜選択される。なお、下記化合物は単なる例示であり、下記以外の化合物を採用してもよい。
R1-Z1-Z2-R2 、R1-Z1-COO-Z2-R2 、R1-Z1-C ≡C-Z2-R2 、R1-Z1-CH2CH2-Z2-R2、R1-Z1-CF=CF-Z2-R2 、R1-Z1-Z2-Z3-R2、R1-Z1-COO-Z2-Z3-R2、R1-Z1-CH2CH2-Z2-Z3-R2 、R1-Z1-CF=CF-Z2-Z3-R2、R1-Z1-C ≡C-Z2-Z3-R2、R1-Z1-COO-Z2-COO-Z3-R2、R1-Z1-CH2CH2-Z2-COO-Z3-R2 、R1-Z1-CH2CH2-Z2-C ≡C-Z3-R2 、R1-Z1-Z2-Z3-Z4-R2 、R1-Z1-CH2CH2-Z2-C ≡C-Z3-Z4-R2
【0041】
重合性官能基をもたない非液晶材料としては、例えば、液晶組成物の保存安定性を保持するための安定剤や、色素などが挙げられる。
安定剤としては、ヒドロキノン、ヒドロキノンモノアルキルエーテル類または第三ブチルカテコール類などが挙げられる。
色素としては、通常色素または2色性色素などが挙げられる。
【0042】
化合物(1)を含む液晶組成物を共重合させる場合には、適切な光重合開始剤を用いて、UV光による照射によって行うことが好ましい。この際、支持体としてガラス、プラスチック等を使用することができる。支持体面には必要に応じて配向処理を施してもよい。配向処理は、支持体面を綿、羊毛等の天然繊維、ナイロン、ポリエステル等の合成繊維などで直接ラビングしてもよく、ポリイミド、ポリアミド等を塗布し、その面を上記繊維等でラビングしてもよい。ガラスビースなどのスペーサを配置し、複数枚の支持体を所望の間隔に制御して対向させ、支持体間に上記組成物を注入し、充填する。注入された組成物は液晶状態に保持し、分子を配向させた状態で光重合させる。
組成物を液晶状態に保持するためには、雰囲気温度を融点(Tm )からネマチック−等方相転移温度(Tc )の範囲にすればよいが、Tc に近い温度では屈折率異方性が極めて小さいので、雰囲気温度の上限は(Tc −10)℃以下とするのが好ましい。
光重合開始剤はベンゾインエ−テル類やジアルコキシフェニルアセトフェノン類等を使用することが好ましい。光重合開始剤の使用量は、液晶組成物中に、0.1〜20質量%の範囲内で用いるのが好ましい。
【0043】
化合物(1)を含む本発明の液晶組成物は、液晶セルに注入する等の方法で、電極付きの基板間に狭持して液晶素子を構成する。該液晶素子は、高分子分散型液晶素子、ネマチック型液晶素子、反射コレステリック型液晶素子、多色性色素を用いたGH型液晶素子、強誘電性液晶素子、調光素子、熱線反射フィルム、光学フィルタ、光学カラーフィルタ、着色フィルム、インテグレイテッド偏光子、導波管、ビームスプリッタ、光学グレーティング、光学記録素子、温度指示計等に好適に用いられる。
【0044】
また、該液晶組成物を前述のように光重合して形成される本発明の高分子状物質は、液晶性を有しており、高分子分散型液晶素子、アニソトロピックゲル、液晶フィルムなどの種々の用途に好適に用いられる。この場合、高分子状物質は支持体に挟んだまま使用しても、支持体から剥離して使用してもよい。
また、本発明の高分子状物質は、特に硬化性の選択反射を呈するコレステリック薄膜の形成に好適に用いることができる。
【0045】
一般的に、光学活性化合物を多量に添加すると、低温での保存安定性を悪化させ、粘度や高温での相転移温度の設計の自由度が小さくなるといった問題がある。特に、粘度が高くなると応答速度が低下し、駆動電圧も高くなるため好ましくない。しかし、本発明の化合物(1)はらせん誘起力が大きいため、少量の添加で所望のらせんピッチをもつ液晶組成物が得られる。そのうえ、化合物自体の粘度も低いので、液晶組成物に添加した場合の粘度上昇が低減でき、低温での保存安定性も良好である。また、本発明の化合物(1)は光重合性官能基を有している。本発明の化合物(1)を含む液晶組成物を光重合して形成される高分子状物質は液晶性を有しており、これを用いた液晶素子は、偏光板や配向膜を必要とせず、液晶素子の全体または一部が硬化していることにより、液晶配向の安定性が高いので、信頼性の高い液晶素子を実現できる。
【0046】
【実施例】
以下に、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する。
[例1](R)−1−(p−クロロフェニル)−2−(p−(2−メチルプロピル)フェニル)プロパンの合成例
<第1ステップ>(S)−1−(p−クロロフェニル)−2−(p−(2−メチルプロピル)フェニル)プロパン−1−オンの合成
1LのナスフラスコAに(S)−2−(p−(2−メチルプロピル)フェニル)プロピオン酸100g(485mmol)、テトラクロロエチレン400mL、塩化チオニル115g(970mmol)、ジメチルアニリン少量を加え室温で一晩撹拌した後、過剰な塩化チオニル、テトラクロロエチレンを減圧留去し、(S)−2−(p−(2−メチルプロピル)フェニル)プロピオン酸クロライド114gを得た。
【0047】
2Lの四ッ口フラスコBに、マグネシウム片13.0g(533mmol)、無水テトラヒドロフラン50mLと少量のヨウ素粉末を加えた。p−ブロモクロロベンゼン92.8g(485mmol)を無水テトラヒドロフラン970mLに溶解させた溶液を窒素雰囲気下で少量滴下し、ヨウ素の色が消えた時点で反応が開始したとして、反応温度を30℃以下に保ちながら残りの溶液を1時間で滴下し、滴下終了後室温で2時間撹拌し、グリニャール試薬を調製した。
【0048】
3Lの四ッ口フラスコCに、フラスコAで調製した(S)−2−(p−(2−メチルプロピル)フェニル)プロピオン酸クロライド114g、無水テトラヒドロフラン530mLを入れ、窒素雰囲気下で−10℃に冷却し、鉄(III)アセチルアセトナート171mg(0.485mmol)を加えた。
【0049】
反応温度を0℃以下に保ちながら、フラスコBで調製したグリニャール試薬を滴下し、滴下終了後室温まで昇温して2時間撹拌した後、5℃に冷却し、希塩酸500mLを加えた。有機相を分離し、水相はトルエンで抽出し、有機相と合わせて水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒=ヘキサン:トルエン=4:1)で精製し、メタノールから再結晶し、(S)−1−(p−クロロフェニル)−2−(p−(2−メチルプロピル)フェニル)プロパン−1−オン[CH3-CH(CH3)-CH2-Ph-C* H(CH3)-CO-Ph-Cl ]の白色結晶65.6g(218mmol)を得た。(収率45%)
【0050】
【表1】
Figure 0004849732
【0051】
<第2ステップ>(R)−1−(p−クロロフェニル)−2−(p−(2−メチルプロピル)フェニル)プロパンの合成
500mLの四ッ口フラスコに、第1ステップで得た(S)−1−(p−クロロフェニル)−2−(p−(2−メチルプロピル)フェニル)プロパン−1−オン60.0g(199mmol)、トリフルオロ酢酸227g(1.99mol)を加え、0℃に冷却し、トリエチルシラン58.0g(499mmol)を反応温度を5℃以下に保ちながら滴下し、滴下終了後室温まで昇温して3時間撹拌した。トルエン600mLを加え、減圧下で溶液量が200mL程度になるまで留去した後、トルエン400mL加え、5%炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒および副生成物を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒=ヘキサン)で精製し、(R)−1−(p−クロロフェニル)−2−(p−(2−メチルプロピル)フェニル)プロパン[CH3-CH(CH3)-CH2-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-Cl]の無色液体51.4g(180mmol)を得た。(収率90%)
【0052】
【表2】
Figure 0004849732
【0053】
例1と同様の方法で得られる化合物の具体例を以下に示す。
CH3-CH(CH3)-CH2-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-Br
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-Cl
H-Ph- PhF -C* H(CH3)-CH2-Ph-Cl
CH3-O-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-Cl
C6H13- C* H(CH3)-O-Ph- C* H(CH3)-CH2-Ph-Cl
CH3-O-Np-C* H(CH3)-CH2-Ph-Cl
CH3-CH(CH3)-CH2-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-Ph-Cl
CH3-CH(CH3)-CH2-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-Ph-Br
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-Ph-Cl
H-Ph-C* H(CH3)-CH2- PhF -Ph-Cl
H-Ph-C* H(CH3)-CH2- PhM -Ph-Cl
H-Ph- PhF -C* H(CH3)-CH2-Ph-Ph-Cl
CH3-O-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-Ph-Cl
C6H13- C* H(CH3)-O-Ph- C* H(CH3)-CH2-Ph-Ph-Cl
CH3-O-Np-C* H(CH3)-CH2-Ph-Ph-Cl
【0054】
[例2](R)−4−(2−(p−(2−メチルプロピル)フェニル)プロピル)安息香酸の合成例
500mLの四ッ口フラスコに、マグネシウム片7.46g(307mmol)、無水テトラヒドロフラン15mLと少量のヨウ素粉末を加えた。臭化エチル16.7g(153mmol)を無水テトラヒドロフラン100mLに溶解させた溶液を窒素雰囲気下で少量滴下し、ヨウ素の色が消えた時点で反応が開始したとして、反応温度を25℃以下に保ちながら残りの溶液を1時間で滴下した。例1で得た(R)−1−(p−クロロフェニル)−2−(p−(2−メチルプロピル)フェニル)プロパン40.0g(139mmol)を無水テトラヒドロフラン120mLに溶解させた溶液を滴下し、滴下終了後、加熱環流下で10時間撹拌した。−30℃に冷却し、−20℃以下に保ちながら炭酸ガスを吹き込み、発熱が無くなった後に炭酸ガスを吹き込み続けながら室温まで昇温した。未反応のマグネシウムをろ過した後に、反応溶液を氷冷した希塩酸に注ぎ、有機相を分離し、水相をメチル−t−ブチルエーテルで抽出し、有機相とあわせて水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒および副生成物のプロピオン酸を留去して粗生成物の結晶を得た。これをトルエンから再結晶して(R)−4−(2−(p−(2−メチルプロピル)フェニル)プロピル)安息香酸[CH3-CH(CH3)-CH2-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-COOH]の白色結晶36.0g(121mmol)を得た(収率87%)。
【0055】
【表3】
Figure 0004849732
【0056】
例2と同様の方法で得られる化合物の具体例を以下に示す。
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-COOH
H-Ph- PhF -C* H(CH3)-CH2-Ph-COOH
CH3-O-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-COOH
C6H13- C* H(CH3)-O-Ph- C* H(CH3)-CH2-Ph-COOH
CH3-O-Np-C* H(CH3)-CH2-Ph-COOH
CH3-CH(CH3)-CH2-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-Ph-COOH
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-Ph-COOH
H-Ph-C* H(CH3)-CH2- PhF -Ph-COOH
H-Ph-C* H(CH3)-CH2- PhM -Ph-COOH
H-Ph- PhF -C* H(CH3)-CH2-Ph-Ph-COOH
CH3-O-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-Ph-COOH
C6H13- C* H(CH3)-O-Ph- C* H(CH3)-CH2-Ph-Ph-COOH
CH3-O-Np-C* H(CH3)-CH2-Ph-Ph-COOH
【0057】
[例3](R)−4−(2−(p−(2−メチルプロピル)フェニル)プロピル)安息香酸2−アクリロイルオキシエチルの合成例
200mLのナスフラスコに例2で合成した、(R)−4−(2−(p−(2−メチルプロピル)フェニル)プロピル)安息香酸15.0g(50.6mmol)、塩化チオニル12.0g(101mmol)、テトラクロロエチレン60mL、ジメチルアニリン少量を加え、60℃に昇温し、同温で3時間撹拌した後に、過剰な塩化チオニル、テトラクロロエチレンを減圧留去し、(R)−4−(2−(p−(2−メチルプロピル)フェニル)プロピル)安息香酸クロライド16.4gを得た。
【0058】
300mLの三ッ口フラスコに(R)−4−(2−(p−(2−メチルプロピル)フェニル)プロピル)安息香酸クロライド16.4g、アクリル酸2−ヒドロキシエチル7.64g(65.8mmol)、ジクロロメタン150mL、ピリジン4.80g(60.7mmol)を加え、室温で一晩撹拌した。反応溶液を水に入れ、有機相を分離し、水相をジクロロメタンで抽出し、有機相とあわせて希塩酸、水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。p−メトキシフェノールを少量加え、溶媒を留去し、カラムクロマトグラフィー(固定層=シリカゲル:アルミナ=3:1、展開溶媒=トルエン)で精製し、(R)−4−(2−(p−(2−メチルプロピル)フェニル)プロピル)安息香酸2−アクリロイルオキシエチル[CH3-CH(CH3)-CH2-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-COO-C2H4-OCO-CH=CH2 ]の無色液体12.3g(30.9mmol)を得た(収率62%)。
【0059】
【表4】
Figure 0004849732
【0060】
[例4](R)−4−(2−(p−(2−メチルプロピル)フェニル)プロピル)安息香酸4−アクリロイルオキシブチルの合成例
200mLのナスフラスコに例2で合成した、(R)−4−(2−(p−(2−メチルプロピル)フェニル)プロピル)安息香酸15.0g(50.6mmol)、塩化チオニル12.0g(101mmol)、テトラクロロエチレン60mL、ジメチルアニリン少量を加え、60℃に昇温し、同温で3時間撹拌した後に、過剰な塩化チオニル、テトラクロロエチレンを減圧留去し、(R)−4−(2−(p−(2−メチルプロピル)フェニル)プロピル)安息香酸クロライド16.5gを得た。
【0061】
300mLの三ッ口フラスコに(R)−4−(2−(p−(2−メチルプロピル)フェニル)プロピル)安息香酸クロライド16.5g、アクリル酸4−ヒドロキシブチル9.48g(65.8mmol)、ジクロロメタン150mL、ピリジン4.80g(60.7mmol)を加え、室温で一晩撹拌した。反応溶液を水に入れ、有機相を分離し、水相をジクロロメタンで抽出し、有機相とあわせて希塩酸、水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。p−メトキシフェノールを少量加え、溶媒を留去し、カラムクロマトグラフィー(固定層=シリカゲル:アルミナ=2:1、展開溶媒=トルエン)で精製し、(R)−4−(2−(p−(2−メチルプロピル)フェニル)プロピル)安息香酸4−アクリロイルオキシブチル[CH3-CH(CH3)-CH2-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-COO-C4H8-OCO-CH=CH2 ]の無色液体16.5g(39.0mmol)を得た(収率77%)。
【0062】
【表5】
Figure 0004849732
【0063】
例3および例4と同様の方法で得られる化合物の具体例を以下に示す。
CH3-CH(CH3)-CH2-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-COO-C6H12-OCO-CH=CH2
CH3-CH(CH3)-CH2-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-COO-C11H22-OCO-CH=CH2
CH3-CH(CH3)-CH2-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-COO-C6H12-OCO-C(CH3)=CH2
CH3-CH(CH3)-CH2-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-COO-C11H22-OCO-C(CH3)=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-COO-C2H4-OCO-CH=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-COO-C4H8-OCO-CH=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-COO-C6H12-OCO-CH=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-COO-C11H22-OCO-CH=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-COO-C6H12-OCO-C(CH3)=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-COO-C11H22-OCO-C(CH3)=CH2
H-Ph- PhF -C* H(CH3)-CH2-Ph-COO-C6H12-OCO-CH=CH2
CH3-O-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-COO-C6H12-OCO-CH=CH2
C6H13- C* H(CH3)-O-Ph- C* H(CH3)-CH2-Ph-COO-C6H12-OCO-CH=CH2
CH3-O-Np-C* H(CH3)-CH2-Ph-COO-C6H12-OCO-CH=CH2
CH3-CH(CH3)-CH2-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-Ph-COO-C6H12-OCO-CH=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Ph-Ph-COO-C6H12-OCO-CH=CH2
H-Ph-C* H(CH3)-CH2-Np-COO-C6H12-OCO-CH=CH2
【0064】
[例5]
メルク社製液晶組成物(商品名:ZLI−1565)の100質量部に、例3で合成した(R)−4−(2−(p−(2−メチルプロピル)フェニル)プロピル)安息香酸2−アクリロイルオキシエチルを1質量部(組成物中に含まれる光学活性化合物の質量%;c=0.01)加え液晶組成物(SA )を、例4で合成した(R)−4−(2−(p−(2−メチルプロピル)フェニル)プロピル)安息香酸4−アクリロイルオキシブチルを1質量部(c=0.01)加え液晶組成物(SB )を得た。
メルク社製液晶組成物(商品名:ZLI−1565)の100質量部に、市販のカイラル剤である前記化合物(CN)を1質量部(c=0.01)加え液晶組成物(SC )を得た。
得られた液晶組成物(SA )、(SB )および(SC )について、25℃におけるヘリカルピッチ長P(m)をカノー(Cano)ウェッジ法にて測定し、それぞれの光学活性化合物のらせん誘起力(HTP)を下式より求めた。また、らせん誘起の向きは接触法により測定した。結果を表1に示す。
らせん誘起力:HTP=1/(P・c)
【0065】
【表6】
Figure 0004849732
本発明の光学活性化合物のらせん誘起力は、市販のカイラル剤に比べて大きかった。
【0066】
【発明の効果】
本発明の化合物(1)〜(3)は光学活性を有する物質である。本発明の化合物(1)はらせん誘起力が大きいため、従来の光学活性化合物より少量の添加で、目的とするらせんピッチを持つ液晶組成物を得ることが可能である。また、本発明の化合物(1)は共重合可能な光学活性化合物である。そのため、本発明の化合物(1)を添加した液晶組成物は、高分子分散型液晶素子、アニソトロピックゲル、液晶フィルム等に用いる液晶組成物として有用である。また、本発明の製造方法により、上記化合物を安価に高収率で製造することが可能となる。

Claims (8)

  1. 下式(1')で表される光学活性化合物。
    R-B1-C* H(-CH3)-CH2-(B2)n -COO-Z-OCO-CH=CH2…式(1')
    ただし、式中の記号は下記の意味を示す。
    R:炭素数1〜12のアルキル基。
    1 、B2 :1,4−フェニレン基。
    Z:炭素数1〜12のアルキレン基。
    n:1または2。
    * :不斉炭素原子。
  2. 下式(3')で表される光学活性化合物。
    R-B1-C* H(-CH3)-CH2-(B2)n -COOH…式(3')
    ただし、式中の記号は下記の意味を示す。
    R:炭素数1〜12のアルキル基。
    1 、B 2 :1,4−フェニレン基。
    n:1または2。
    * :不斉炭素原子。
  3. 下記の工程(a)および工程(b)を経由する請求項2に記載の式(3')で表される光学活性化合物の製造方法。
    工程(a):下式(4')で表されるカルボン酸を酸クロライドとし、下式(5')で表されるグリニャール試薬とカップリング反応させ、生成した下式(6')で表されるケトンを還元し、下式(7')で表される光学活性化合物とする工程。
    工程(b):下式(7')で表される光学活性化合物を下式(8')で表されるグリニャール試薬とし、二酸化炭素と反応させる工程。
    R-B1-C* H(-CH3)-COOH …式(4')
    Q'-Mg-(B2)n -Q …式(5')
    R-B1-C* H(-CH3)-CO- (B2)n -Q …式(6')
    R-B1-C* H(-CH3)-CH2-(B2)n -Q …式(7')
    R-B1-C* H(-CH3)-CH2-(B2)n -Mg-Q …式(8')
    ただし、式(4')〜(8')中のR、B1 、B2 、nおよびC* は、式(3')におけるものと同じ意味を示し、QおよびQ’は下記の意味を示す。
    Q:ハロゲン原子。
    Q’:臭素原子またはヨウ素原子。
  4. 請求項3の製造方法に、次いで、式(3')で表される光学活性化合物を酸クロライドとし、下式(9')で表されるアルコールと反応させる工程を行う、請求項1に記載の式(1')で表される光学活性化合物の製造方法。
    HO-Z-OCO-CH=CH2…式(9')
    ただし、式(9')中のZは炭素数1〜12のアルキレン基を示す。
  5. 請求項1に記載の光学活性化合物の1種以上を、合量で0.1〜80質量%含有する液晶組成物。
  6. 請求項1に記載の光学活性化合物の1種以上を共重合させた高分子状物質。
  7. 請求項5に記載の液晶組成物を用いた液晶素子。
  8. 請求項6に記載の高分子状物質を用いた液晶素子。
JP2001131178A 2000-04-28 2001-04-27 光学活性化合物、その製造方法、それを含有する液晶組成物および液晶素子 Expired - Fee Related JP4849732B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001131178A JP4849732B2 (ja) 2000-04-28 2001-04-27 光学活性化合物、その製造方法、それを含有する液晶組成物および液晶素子

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000-131236 2000-04-28
JP2000131236 2000-04-28
JP2000131236 2000-04-28
JP2001131178A JP4849732B2 (ja) 2000-04-28 2001-04-27 光学活性化合物、その製造方法、それを含有する液晶組成物および液晶素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002012580A JP2002012580A (ja) 2002-01-15
JP4849732B2 true JP4849732B2 (ja) 2012-01-11

Family

ID=26591272

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001131178A Expired - Fee Related JP4849732B2 (ja) 2000-04-28 2001-04-27 光学活性化合物、その製造方法、それを含有する液晶組成物および液晶素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4849732B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4617641B2 (ja) * 2003-07-02 2011-01-26 チッソ株式会社 光学活性基を有する液晶性化合物および重合体
CN102876332B (zh) * 2012-09-05 2015-01-28 北京八亿时空液晶科技股份有限公司 一种液晶化合物及其应用

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0778219B2 (ja) * 1989-02-02 1995-08-23 出光興産株式会社 強誘電性液晶組成物
JPH02206682A (ja) * 1989-02-06 1990-08-16 Idemitsu Kosan Co Ltd 液晶組成物
JPH05196815A (ja) * 1992-01-22 1993-08-06 Seiko Epson Corp 光学異方体と光学異方体の製造方法及び光学異方体を備えた液晶装置
EP0590376A1 (en) * 1992-09-19 1994-04-06 MERCK PATENT GmbH Polymeric composite material
JPH0753861A (ja) * 1993-08-17 1995-02-28 Ube Ind Ltd 自動車冷却系部品用樹脂組成物
JP3677632B2 (ja) * 1994-07-26 2005-08-03 大日本インキ化学工業株式会社 重合性液晶組成物
JPH07206770A (ja) * 1994-01-26 1995-08-08 Sanyo Chem Ind Ltd (メタ)アクリル酸エステル
JPH08245960A (ja) * 1995-01-13 1996-09-24 Dainippon Ink & Chem Inc 液晶組成物
JP3692430B2 (ja) * 1995-06-28 2005-09-07 大日本インキ化学工業株式会社 4−(2−シクロヘキシルプロピル)ベンゼン誘導体
JP3783247B2 (ja) * 1995-07-21 2006-06-07 大日本インキ化学工業株式会社 1,2−ジシクロヘキシルプロパン誘導体
JP4168455B2 (ja) * 1996-05-10 2008-10-22 チッソ株式会社 液晶組成物および液晶表示素子
JPH1077249A (ja) * 1996-09-05 1998-03-24 Sharp Corp 重合性化合物、重合性組成物およびそれらを用いた液晶表示素子

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002012580A (ja) 2002-01-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1187802B1 (en) Liquid crystal compounds
JP5880992B2 (ja) 重合性化合物及びそれを用いた液晶組成物
JP4200195B2 (ja) 液晶性(メタ)アクリレート化合物、該化合物を含有する液晶組成物及びこれを用いた光学異方体
JP5509678B2 (ja) 重合性化合物及び該化合物を用いた重合性組成物
JP6308415B2 (ja) 重合性化合物及びそれを用いた液晶組成物
JP2011093812A (ja) 重合性化合物
JP2011184417A (ja) 重合性アセチレン化合物
JP5545516B2 (ja) 重合性化合物
JP5556991B2 (ja) 重合性化合物及び当該化合物の製造中間体
JPH07101900A (ja) ターフェニルメタクリレート誘導体及びそれを用いた高分子分散型液晶表示素子
JP4849732B2 (ja) 光学活性化合物、その製造方法、それを含有する液晶組成物および液晶素子
JP2000119222A (ja) 液晶性(メタ)アクリレート化合物、該化合物を含有する液晶組成物及びこれを用いた光学異方体
JP4088339B2 (ja) 新規なキラルシクロヘキシル化合物
JP4524827B2 (ja) アクリル酸誘導体化合物
JP2003313250A (ja) 重合性液晶組成物及び光学異方体
JP5019092B2 (ja) 重合性化合物及び重合性組成物
JP4655348B2 (ja) アクリル酸誘導体化合物、これを重合した高分子液晶および用途
JP4013090B2 (ja) 液晶性(メタ)アクリレート化合物と該化合物を含有する組成物及びこれを用いた光学異方体
JP4573409B2 (ja) 光学活性化合物、それを含有する液晶組成物および液晶素子
JP3632220B2 (ja) 新規重合性化合物及び重合性液晶組成物
JP4744668B2 (ja) 光学活性化合物、それを含有する液晶組成物および液晶光学素子
JP4029528B2 (ja) アクリル酸誘導体化合物、これを重合した高分子液晶および用途
JP4803626B2 (ja) 重合性液晶化合物
WO2013172401A1 (ja) 新規化合物、重合性液晶性化合物、モノマー/液晶混合材料および高分子/液晶複合材料
JP4013479B2 (ja) アクリル酸誘導体化合物およびこれを重合した高分子液晶

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20080310

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080311

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080318

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20080310

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110420

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110426

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110623

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110712

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110907

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111004

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111018

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141028

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees