JP4524827B2 - アクリル酸誘導体化合物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はアクリル酸誘導体化合物およびこれを重合した高分子液晶に関する。
【0002】
【従来技術】
液晶モノマに重合性官能基を付与した重合性液晶モノマは、モノマとしての性質と液晶としての性質を併有する。したがって、重合性液晶モノマを配向させた状態で重合させると、配向が固定化された重合体、すなわち高分子液晶が得られる。こうして得られる高分子液晶は、液晶性骨格の屈折率異方性に基づく光学異方性を有し、液晶配向状態の制御により特殊な性質も付与できるため、位相差フィルムや偏光ホログラム等の光学素子に応用されている。
【0003】
このような重合性液晶モノマのなかでも、特に光重合性官能基を有する光重合性液晶モノマは、光を照射して重合させることで簡単に高分子液晶を作製できる優れた材料である。光重合性液晶モノマとしては、例えば、下記式2で表される化合物が知られている(ただし、R3 はアルキル基を表す)。
【0004】
【化2】
【0005】
式2で表される化合物(以下、化合物2ともいい、他の場合も同様である)はネマチック液晶温度範囲が広く優れた材料であるものの、屈折率異方性が小さいという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、第1に屈折率異方性が大きく、かつネマチック液晶の温度範囲が広く、さらに主にエナンショトロピック性を示す液晶である光重合性液晶モノマの提供にあり、第2に、これを重合して得られる高分子液晶の提供にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、下記式1で表されるアクリル酸誘導体化合物(以下、化合物1ともいう)を提供する。
【化3】
式1中の記号は以下の意味を示す。
1:水素原子。
2炭素数1〜8の直鎖状アルキル基。
m:
n:
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明におけるアクリル酸誘導体化合物とは、アクリル酸誘導体である化合物とメタクリル酸誘導体である化合物とを総称していう。
本発明の化合物1は、光重合性の官能基であるアクリロイルオキシ基と液晶骨格との間に、必要に応じてアルキレンオキシ基をスペーサとして挿入した分子構造を有する。液晶骨格としては、1,4−フェニレン基(以下、Phとも表す)が、−C≡C−基に結合した骨格(−Ph−C≡C−Ph−)、すなわちトラン基を有する。
【0011】
化合物1は、トラン基を有することにより大きな屈折率異方性を発現する。また、トラン基の片末端にはアルコキシカルボニルオキシ基(−O−CO−O−R2 )を有することにより、広い温度範囲で液晶性を発現する。
式1において、mは0〜8の整数である。mは1〜8の範囲内であると、重合後の高分子液晶の温度依存性を制御しやすいため好ましい。
nは、mが0の場合は0であり、液晶骨格とアクリロイルオキシ基との間にスペーサを有さない構造をとり、重合後に流動性を伴う液晶性を発現しにくいことから、液晶骨格の配列状態の保持、および耐熱性の観点から有用である。また、mが1以上の場合は1であり、スペーサを有する構造をとり、このスペーサにより液晶性を発現しやすくできる。
【0012】
1 は水素原子またはメチル基である。化合物1としては、R1 が水素原子であるアクリル酸誘導体化合物が好ましい。
2 はアルキル基であるが、アルキル基の炭素数が多すぎると該化合物1の融点Tm が高くなるので、R2 は、炭素数1〜8のアルキル基であるのが好ましい。この際、液晶性を示す温度範囲が広いことから、R2 は直鎖状アルキル基であることが好ましい。
【0013】
化合物1としては、具体的には、下記の化合物が好適に例示される。(式中、R2 で表されるアルキル基は、いずれも直鎖状アルキル基であり、Phは1,4フェニレン基を表す。)
【0014】
【化4】
【0015】
【化5】
【0016】
【化6】
これらの中でも、特に、ネマチック液晶の温度範囲が広いことから、*印を付した化合物が好ましい。
【0017】
化合物1は、例えば、以下に示す3段階の反応により得られる。
【0018】
【化7】
【0019】
<第1段階>
第1段階として、トラン基のパラ位にヒドロキシル基を2つ有する化合物のヒドロキシル基のうち一方をテトラヒドロピラニル基で保護した化合物、すなわち1−(テトラヒドロピラニルオキシ)−4−((4−ヒドロキシ)フェニルエチニル)ベンゼン(以下、化合物aともいう)の有するヒドロキシル基とクロロギ酸アルキルのアシル基とを脱塩素化反応させる。
反応容器中に、化合物a、クロロギ酸アルキル、塩基および溶媒を混合し充分に撹拌して反応させる。反応温度は、副生成物の生成を抑制するため5℃以下が好ましい。
【0020】
塩基としては、公知のものであれば特に限定されないが、好ましくはトリエチルアミン等が例示される。
溶媒としては、化合物aまたはクロロギ酸アルキルを溶解しこれらに不活性なものであれば特に限定されないが、これらの溶媒は、水分が混入しないよう充分乾燥させて用いるのがよい。
生成物を精製し、化合物bを得る。
【0021】
<第2段階>
第1段階で得られた化合物bは、次いで、テトラヒドロピラニル基の加水分解を行う。
加水分解は、化合物bを溶媒に溶かし、酸触媒を加えて室温で充分に反応させることにより行う。溶媒としては、例えば、テトラヒドロフランとエタノールの混合溶液、エタノール等を好ましく用いることができる。
酸触媒としては、公知のものを使用でき、例えば、p−トルエンスルホン酸等が好適である。
反応終了後、生成物を精製し、化合物cを得る。
【0022】
<第3段階>
次に、第2段階で得られた化合物cを、アクリル酸ヒドロキシアルキルと縮合反応させて、目的の化合物1を得る。
縮合反応としては公知の方法であれば特に限定されないが、ジエチルアゾジカルボキシレートとトリフェニルホスフィンを用いた方法は室温で反応できるため好ましい。溶媒としては、これらに不活性なものであれば特に限定されないが、水分が混入しないよう充分乾燥させて用いるのがよい。
また、n=0、m=0の化合物の場合には、アクリル酸クロリドを用いて反応させると、反応効率が高いことから好ましい。塩基としては、公知のものであれば特に限定されず、例えばトリエチルアミンを用いて反応させることができる。溶媒としては、これらに不活性なものであれば特に限定されないが、水分が混入しないよう充分乾燥させて用いるのがよく、反応温度は、副生成物を抑制するため、5℃以下が好ましい。
【0023】
化合物1は次の合成経路でも得ることができる。化合物aのヒドロキシル基にハロゲン化アルコールを反応させ、エーテル化する。次いでアクリル酸クロリドと反応させて、アクリル酸エステルとした後、テトラヒドロピラニル基を脱離し、アクリル酸エステルのアルコール体を得る。これをクロロギ酸アルキルと反応させ、目的とする化合物1を得る。
化合物1の合成方法は上記の方法に限定されず、他の合成経路で得ることもできる。このようにして得られた化合物1は、液晶骨格としてトラン基を有することにより大きな屈折率異方性を付与できる。また、化合物1は−O−CO−O−基を有しているため充分に広いネマチック液晶の温度範囲を発現し、その多くはエナンショトロピック性を示すため、光学素子等の材料として好適である。
【0024】
化合物1を組成物として用いる際には、組成物中に化合物1の1種以上を10質量%以上含むものとし、20〜80質量%含むのが好ましい。用いる化合物1は用途、要求性能により種々組合せることができる。
また、上記組成物中には他の重合性液晶化合物、重合性非液晶化合物、非重合性液晶化合物、非重合性非液晶化合物を適宜混合させて、所望の特性を付与できる。
他の重合性液晶化合物は、液晶骨格と重合性官能基とを有する公知の化合物であれば特に限定されない。液晶骨格としては少なくとも2つ又は3つの六員環を有するものが好ましい。他の重合性液晶化合物としては、例えば、ポリエステル系、ポリシロキサン系、ポリエーテル系、ポリメタクリレート系、ポリアクリレート系等の化合物が挙げられる。これらの中でも特にポリアクリレート系またはポリメタクリレート系の化合物が良好な光重合特性を有することから好ましい。
【0025】
分子内に重合性官能基を1つ有する化合物としては、組成物中に20〜80質量%含んでいるとよく、例えば特開平10−265531号公報に例示される下記式で表される化合物が挙げられる。
【0026】
【化8】
(式中、A1 はフッ素原子、塩素原子、水素原子、またはメチル基であり、mは0〜8の整数であり、mが0または1である場合のnは0であり、mが2〜8の整数である場合のnは1であり、X1 は単結合、−COO−、−OCO−または−CH2 CH2 −であり、Yは1,4−フェニレン基または1,4−トランス−シクロヘキシレン基であり、Z1 は炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシル基、フッ素原子、塩素原子、またはシアノ基である。ただし、ここで用いられる符号は本式中の符号のみを指すものとする。)
【0027】
上記式で表される化合物としては、下記式に示される化合物が好ましい。
【0028】
【化9】
(式中、Yは1,4−フェニレン基または1,4−トランス−シクロヘキシレン基であり、Z2 は炭素数1〜8のアルキル基である。ただし、ここで用いられる符号は本式中の符号のみを指すものとする。)
具体的には、4−(トランス−4’−n−プロピルシクロヘキシルカルボニルオキシ)フェニルアクリレート、4−(トランス−4’−n−ブチルシクロヘキシルカルボニルオキシ)フェニルアクリレート、4−(トランス−4’−n−ペンチルシクロヘキシルカルボニルオキシ)フェニルアクリレート、4−(4’−n−プロピルフェニルカルボニルオキシ)フェニルアクリレート、4−(4’−n−ブチルフェニルカルボニルオキシ)フェニルアクリレート、4−(4’−n−ペンチルフェニルカルボニルオキシ)フェニルアクリレートが好ましく例示される。
【0029】
複数の重合性官能基を有する場合には、重合性官能基の種類が異なっていてもよい。重合性官能基を2つ有する化合物は多数知られており、これらを重合させた場合には、一般的に良好な耐熱性および強度特性を得られることから好適に用いられる。このような化合物は組成物中に20〜80質量%含むのが好ましい。具体的には、特開平10−265531号公報に記載されている下記のジアクリル酸化合物を例示できる。
【0030】
【化10】
(式中、A2 はフッ素原子、塩素原子、水素原子、またはメチル基であり、qは0〜8の整数であり、qが0または1である場合のrは0であり、qが2〜8の整数である場合のrは1であり、X2 は単結合、−COO−、−OCO−、または−CH2 CH2 −であり、sは0または1であり、pは0または1であり、pが0である場合のX3 は単結合であり、pが1である場合のX3 はX2 と同一構造である。ただし、ここで用いられる符号は、本式中の符号のみを指すものとする。)
これらの重合性液晶化合物は、1種でも2種以上を組合せて用いることもできる。
【0031】
また、本発明の組成物は重合性非液晶化合物、すなわち液晶性を示さない重合性化合物を含んでもよい。このような化合物としては特に限定されないが、アクリレート系、メタクリレート系、ビニルエーテル系の化合物が特に好ましく、これらは、1種でも2種以上を組み合わせて用いることもできる。
【0032】
さらに、本発明の組成物には、非重合性液晶化合物、すなわち重合性官能基を有していない液晶化合物を含むことができる。このような液晶化合物は、公知の液晶化合物であれば特に限定されず、低温で液晶性を示す成分、低粘性成分、誘電率異方性を向上させる成分、コレステリック性を付与する成分など、用途、要求性能等により適宜選択して用いることができる。これらは1種でも2種以上を組合せて用いることもでき、所望の特性を付与できる割合を含むのが好ましい。
【0033】
例えば、特開平9−180234号公報、特開平9−281332号公報に記載される下記式で表される化合物などが挙げられる。
【0034】
【化11】
(式中、Aはフェニレン基またはトランス−1,4−シクロへキシレン基、mは0または1、Xはフッ素原子または水素原子、Yはシアノ基、フッ素原子または塩素原子、Zはフッ素原子または水素原子、Rは炭素数2〜8の直鎖状アルキル基または炭素数2〜8の直鎖状アルコキシル基である。ただし、ここで用いられる符号は本式中の符号のみを指すものとする。)
【0035】
特に粘性を低下させる目的では、例えば特開平9−328443号公報に記載されるビフェニルの両末端にアルケニル基を有するジアルケニルビフェニル誘導体などが効果的であり、このような化合物は透明点を上昇させる効果もあり、また比較的屈折率異方性も大きいことから好適に用いることができる。
また特開平10−36847号公報では、減粘剤、NI(ネマチック相−等方相転移)点調整剤、または凝固点調整剤として下記構造の化合物が例示されている。
【0036】
【化12】
(式中、Rはアルキル基またはアルコキシ基を示し、Xは、水素原子、メチル基、ハロゲン原子、シアノ基、フェニル基などを示し、nは正数を示す。ただし、ここで用いられる符号は本式中の符号のみを指すものとする。)
さらに特開平10−228670号公報に記載される下記構造の化合物を用いることもできる。
【0037】
【化13】
(式中、R5 、R6 およびR7 はアルキル基、またはアルコキシ基を示し、mは0または1の整数をそれぞれ示す。ただし、ここで用いられる符号は本式中の符号のみを指すものとする。)
【0038】
また、誘電率異方性を向上させる化合物としては、例えば、特開平10−067694号公報に記載される下記構造の化合物等が挙げられる。
【0039】
【化14】
(式中、R4 およびR5 は各々独立して炭素数1〜10のアルキル基を示すが、基中の隣合わない任意のメチレン基は酸素原子または−CH=CH−で置換されてもよい。また、基中の任意の水素原子はフッ素原子で置換されてもよい。Y2 は−CN基または−C≡C−CNを示す。環Fはトランス−1,4−シクロヘキシレン、1,4−フェニレン、1,3−ジオキサン−2,5−ジイルまたはピリミジン−2,5−ジイルを示し、環Gはトランス−1,4−シクロヘキシレン、水素原子がフッ素で置換されていてもよい1,4−フェニレンまたはピリミジン−2,5−ジイルを示し、環Mはトランス−1,4−シクロヘキシレンまたは1,4−フェニレンを示す。Z6 は1,2−エチレン基、−COO−または共有結合を示す。L3 、L4 およびL5 は各々独立して水素原子またはフッ素原子を示す。b、cおよびdは各々独立して0または1を示す。また、各々の式中で使用されている原子は、同位体をも含有して示す。ただし、ここで用いられる符号は本式中の符号のみを指すものとする。)
【0040】
本発明の組成物は、広い温度範囲で液晶性を示すように調製することが好ましく、特にネマチック相の温度範囲が−30〜150℃の範囲、さらには−10〜120℃の範囲となるように調製するのが好ましい。
【0041】
また、本発明の組成物は、カイラル化合物を添加してコレステリック性を付与することもできる。カイラル化合物としては特に限定されず、例えば、ペラルゴン酸コレステロール、ステアリン酸コレステロールなどの光学活性基としてコレステリル基を有するものや、市販品ではCB−15、C−15(BDH社製)、S−1082、S−811(メルク社製)、CM−21、CM−22(チッソ社製)などの光学活性基として2−メチルブチル基を有するものを好ましく用いることができる。これらは、1種でも2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0042】
さらに、本発明の組成物は、その保存安定性を向上させるために安定剤を添加してもよい。安定剤としては、ヒドロキノン、ヒドロキノンモノアルキルエーテル類、第三ブチルカテコール類、アルキルフェノール類などが例示される。
【0043】
このようにして調製した本発明の組成物は、光重合により高分子液晶を形成する。この際、支持体としてガラス、プラスチック等を使用する。支持体面には必要に応じて配向処理を施してもよい。配向処理は、支持体面を、綿、羊毛等の天然繊維、ナイロン、ポリエステル等の合成繊維などで直接ラビングしてもよく、ポリイミド、ポリアミド等を塗布しその面を上記繊維等でラビングしてもよい。ガラスビーズなどのスペーサを配置し複数枚の支持体を所望の間隔に制御して対向させ、支持体間に上記組成物を注入し、充填する。注入された組成物は液晶状態に保持し、分子を配向させた状態で光重合させる。
【0044】
液晶組成物を液晶状態に保つためには、雰囲気温度を融点Tm からネマチック等方相転移温度Tc の範囲にすればよいが、Tc に近い温度では屈折率異方性が極めて小さいので、雰囲気温度の上限は(Tc −10)℃以下とするのが好ましい。光重合に用いる光としては、紫外線または可視光線などが挙げられる。
光重合する場合には、光重合開始剤を用いると効率よく重合させうる。光重合開始剤としては特に限定されず、アセトフェノン類、ベンゾフェノン類、ベンゾイン類、ベンジル類、ミヒラーケトン類、ベンゾインアルキルエーテル類、ベンジルジメチルケタール類、チオキサントン類などの光重合開始剤が好ましく使用できる。また、必要に応じて、2種以上の光重合開始剤を使用してもよい。光重合開始剤の使用量は、組成物に対して0.1〜10質量%が好ましく、特に0.3〜2質量%が好ましい。
【0045】
本発明の高分子液晶は支持体に挟んだまま用いてもよく、支持体から剥離して用いてもよい。
こうして作製された高分子液晶は光学素子に好適であり、かかる光学素子としては位相差フィルムや偏光ホログラム素子などが挙げられる。該偏光ホログラム素子は、偏光依存性を利用して高い往復効率を発現するため、この偏光ホログラム素子を光ヘッドの部品として用いれば、光利用効率の高い光ヘッドを作製できる。
【0046】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する。
[例1:化合物3の合成]
下記式3で表されるアクリル酸4−(4−(n−ペンチルオキシカルボニルオキシ)フェニルエチニル)フェニル(化合物3)を合成した。
【0047】
【化15】
【0048】
1−(テトラヒドロピラニルオキシ)−4−((4−ヒドロキシ)フェニルエチニル)ベンゼン(前記化合物a)5.0g(17.0mmol)に乾燥テトラヒドロフラン50mLおよびトリエチルアミン2.1g(20.4mmol)を混合し、氷水で冷却しながら反応液の温度が5℃を超えないように、乾燥テトラヒドロフラン10mLを加えたクロロギ酸n−アミル3.1g(20.4mmol)を添加した。充分に撹拌し反応させた後、減圧濾過を行い、濾液を濃縮し、ジクロロメタン(溶媒)を加えた。炭酸水素ナトリウムおよび水を加え有機相を抽出し、水洗した。無水硫酸マグネシウムを加え乾燥させた後、ジクロロメタンを留去して得られた粉末結晶に、トルエンとヘキサンの混合溶媒を加え再結晶を行い、1−(テトラヒドロピラニルオキシ)−4−(4−(n−ペンチルオキシカルボニルオキシ)フェニルエチニル)ベンゼン6.2gを得た(収率89.9%)。
【0049】
得られた化合物6.2g(15.2mmol)をテトラヒドロフラン50mLとエタノール50mLの混合溶液に溶解させた後、p−トルエンスルホン酸・1水和物0.087g(0.46mmol)を加え、室温で充分に撹拌し反応させた。溶液を減圧留去した後、残留物をジクロロメタンに加え、ついで水を加え有機相を抽出し、水洗した。無水硫酸マグネシウムを加え乾燥させた後、ジクロロメタンを留去して得られた粉末結晶に、トルエンとヘキサンの混合溶媒を加え再結晶を行い、4−(4−(n−ペンチルオキシカルボニルオキシ)フェニルエチニル)フェノール4.2gを得た(収率84.7%)。
【0050】
次いで、得られた化合物4.2g(12.9mmol)、乾燥テトラヒドロフラン50mLおよびトリエチルアミン2.0g(19.4mmol)を混合したものを氷水で冷却しながら、反応液の温度が5℃を超えないように、乾燥テトラヒドロフラン5mLを加えたアクリル酸クロライド1.8g(19.4mmol)を添加した。充分に撹拌し反応させた後、減圧濾過を行い、濾液を濃縮し、ジクロロメタンを加えた。炭酸水素ナトリウムおよび水を加え有機相を抽出し、水洗した。無水硫酸マグネシウムを加え乾燥させた後、ジクロロメタンを留去して得られた粉末結晶を、酢酸エチルとヘキサンの混合溶媒を展開液とし、シリカゲルを充填したカラムを用いて、カラムクロマトグラフィーを行った。抽出液を精製し、さらにヘキサンで再結晶を行い、化合物3を3.8g得た(収率77.1%)。
【0051】
化合物3の赤外吸収スペクトル(KBr錠剤)を図1に示す。
また、1 H−NMRスペクトル(CDCl3 溶媒、TMS内部標準)は、δ(ppm): 0.93(3H,t),1.40(4H,m),1.76(2H,m),4.26(2H,t),6.03(1H,d),6.32(1H,dd),6.62(1H,d),7.16(4H,m),7.54(4H,m)であった。
化合物3を偏光顕微鏡下で観察した結果、昇温時に59.9℃で結晶からネマチック液晶に変化し(このときの温度をTm と表す)、89.7℃で等方性液体に変化した(このときの温度をTc と表す)。降温時においても上記温度で相転移が観察され、エナンショトロピック液晶であることを確認した。
【0052】
[例2:化合物4の合成]
下記式4で表されるアクリル酸4−(4−(n−ブチルオキシカルボニルオキシ)フェニルエチニル)フェニル(化合物4)を合成した。
【0053】
【化16】
【0054】
例1で用いたクロロギ酸n−アミルに代えてクロロギ酸n−ブチルを用いたこと以外は、例1と同様にして化合物4を合成した。
化合物4の赤外吸収スペクトル(KBr錠剤)を図2に示す。
また、1 H−NMRスペクトル(CDCl3 溶媒、TMS内部標準)は、δ(ppm): 0.98(3H,t),1.47(2H,m),1.74(2H,m),4.27(2H,t),6.03(1H,d),6.32(1H,dd),6.62(1H,d),7.16(4H,m),7.54(4H,m)であった。
化合物4を偏光顕微鏡下で観察した結果、昇温時に76.0℃で結晶からネマチック液晶に変化し、96.1℃で等方性液体に変化した。降温時においても上記温度で相転移が観察され、エナンショトロピック液晶であることを確認した。
【0055】
[例3:化合物5の合成]
下記式5で表されるアクリル酸4−(4−(n−ヘキシルオキシカルボニルオキシ)フェニルエチニル)フェニル(化合物5)を合成した。
【0056】
【化17】
【0057】
例1で用いたクロロギ酸n−アミルに代えてクロロギ酸n−ヘキシルを用いたこと以外は、例1と同様にして化合物5を合成した。
【0058】
化合物5の赤外吸収スペクトル(KBr錠剤)を図3に示す。
また、1 H−NMRスペクトル(CDCl3 溶媒、TMS内部標準)は、δ(ppm): 0.91(3H,t),1.37(6H,m),1.75(2H,m),4.26(2H,t),6.03(1H,d),6.32(1H,dd),6.62(1H,d),7.16(4H,m),7.54(4H,m)であった。
化合物5を偏光顕微鏡下で観察した結果、昇温時に61.2℃で結晶からネマチック液晶に変化し、87.2℃で等方性液体に変化した。降温時においても上記温度で相転移が観察され、エナンショトロピック液晶であることを確認した。
【0059】
[例4:化合物6の合成]
下記式6で表されるアクリル酸4−(4−(n−ヘプチルオキシカルボニルオキシ)フェニルエチニル)フェニル(化合物6)を合成した。
【0060】
【化18】
【0061】
例1で用いたクロロギ酸n−アミルに代えてクロロギ酸n−ヘプチルを用いたこと以外は例1と同様にして化合物6を合成した。
【0062】
化合物6の赤外吸収スペクトル(KBr錠剤)を図4に示す。
また、1 H−NMRスペクトル(CDCl3 溶媒、TMS内部標準)は、δ(ppm): 0.90(3H,t),1.37(8H,m),1.75(2H,m),4.26(2H,t),6.03(1H,d),6.32(1H,dd),6.62(1H,d),7.16(4H,m),7.54(4H,m)であった。
化合物6を偏光顕微鏡下で観察した結果、昇温時に63.6℃で結晶からネマチック液晶に変化し、84.4℃で等方性液体に変化した。降温時においても上記温度で相転移が観察され、エナンショトロピック液晶であることを確認した。
【0063】
[例5:化合物3の屈折率異方性]
c が85℃、下記式10で求められる温度Ts (℃)における屈折率異方性△n(Xo Tsが0.119である液晶モノマXo を用いて屈折率異方性を算出した。液晶組成物の屈折率異方性は589nmで求めたものである。
液晶モノマXo に、化合物3を10mol%溶解した液晶組成物X1 を作製した。この組成物X1 のTc は88.8℃であり、式10で求められる温度Ts にて測定した液晶組成物X1 の屈折率異方性△n(X1 Tsは、0.133であった。
ここで、下記式11で計算される屈折率異方性△nTsを、化合物3の屈折率異方性と定義する。△n(Xo Tsおよび△n(X1 Tsを式11に代入し、計算した化合物3の屈折率異方性△nTsは0.259であった。
s =0.87・(Tc +273.15)−273.15 …式10
△nTs=(△n(X1 Ts −0.9・△n(Xo Ts)/0.1 …式11
【0064】
[例6:化合物4、5、6の屈折率異方性]
例5と同様にして、化合物4、5、6の屈折率異方性△nTsを求めたところ、それぞれ、0.261、0.251、0.248であった。
【0065】
[例7:化合物7の屈折率異方性]
例5と同様にして、式2においてR3 がn−ペンチル基である下記式7で表される化合物の屈折率異方性△nTsを求めたところ、0.153であった。また、この化合物はTm が62℃、Tc が93℃であるエナンショトロピックネマチック液晶であった。
【0066】
【化19】
【0067】
表1に例1〜7で得られた化合物の転移温度および屈折率異方性をまとめる。
【0068】
【表1】
表1に示されるように、本発明の化合物は、屈折率異方性が大きく、かつネマチック液晶の温度範囲も充分に広いことがわかる。
【0069】
次に、上記化合物を用いた高分子液晶を作製した。
[例8:高分子液晶の作製]
下記式8で表される4−アクリロイルオキシ−4’−シアノビフェニル(化合物8)が25質量%、下記式9で表される4−(3−アクリロイルオキシプロピル)オキシ−4’−シアノビフェニル(化合物9)が25質量%、化合物3が25質量%、化合物5が25質量%からなる組成物Z1 はTc が83.3℃、また過冷却状態ではあるが室温においてネマチック液晶であった。
【0070】
【化20】
【0071】
この組成物を用いて、以下のように高分子液晶を作製した。
配向剤としてポリイミドをスピンコータで塗布し、熱処理した後、ナイロンクロスで一定方向にラビング処理したガラス板を支持体とし、配向処理した面が向かいあうように2枚の支持体を、接着剤を用いて貼り合わせた。その際、1辺にガラスブロックを挿入し、くさび形状セルMを作製した。
組成物Z1 に光重合開始剤としてチバガイギー社製「イルガキュアー907」を0.5質量%添加したものを、上記のように作製したセルMに70℃で注入した。次に30℃で5mW/cm2 の強度の紫外線を6000秒間照射して光重合を行い、高分子液晶を作製した。該高分子液晶の波長589nm、温度30℃における△nは0.131であった。この高分子液晶は可視域で透明であり、散乱もみられなかった。
【0072】
【発明の効果】
本発明によれば、屈折率異方性が大きく、かつネマチック液晶の温度範囲が広くさらに主にエナンショトロピック性を示す液晶である光重合性液晶モノマが得られる。該光重合性液晶モノマを含む組成物は、ネマチック液晶の温度範囲が広く、これを光重合して得た高分子液晶は散乱がないため、光学素子の材料として好適である。該光学素子は、位相差フィルムや偏光ホログラム素子などに使用でき、特に偏光ホログラム素子は、光ヘッドの部品として好適である。本発明は、本発明の効果を損しない範囲内で、種々応用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 化合物3の赤外吸収スペクトル図である。
【図2】 化合物4の赤外吸収スペクトル図である。
【図3】 化合物5の赤外吸収スペクトル図である。
【図4】 化合物6の赤外吸収スペクトル図である。

Claims (1)

  1. 下記式1で表されるアクリル酸誘導体化合物。
    式1中の記号は以下の意味を示す。
    1:水素原子。
    2:炭素数1〜8の直鎖状アルキル基。
    m:0
    n:0
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