JPH1062761A - 液晶デバイス及びその製造方法 - Google Patents
液晶デバイス及びその製造方法Info
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- JPH1062761A JPH1062761A JP22121096A JP22121096A JPH1062761A JP H1062761 A JPH1062761 A JP H1062761A JP 22121096 A JP22121096 A JP 22121096A JP 22121096 A JP22121096 A JP 22121096A JP H1062761 A JPH1062761 A JP H1062761A
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Abstract
2枚の基板と、この基板間に支持された調光層を有し、
該調光層が(1)液晶材料及び(2)光学活性基を有す
る重合性モノマーを含有した重合性組成物を重合して成
る透明性固体物質を含有する液晶デバイス。 【効果】 ヒステリシス幅が小さく高品位な階調表示が
可能となり、さらに、高抵抗であるため電圧保持率を向
上させ、画面のちらつきをなくした、高コントラスト画
像が得られる。大画面で薄型の表示用液晶デバイスとし
て有用である。
Description
大面積になし得る液晶デバイス及びその製造方法に関
し、更に詳しくは、光の遮断、解放及び明かり、もしく
は照明光の散乱、透過制限、遮断、透過を電気的又は熱
的に操作し得るものであって、建物の窓やショーウィン
ドウで視野遮断のスクリーンや、採光コントロールのカ
ーテンに利用されると共に、文字や図形を表示し、電気
的に表示を切り換えることによって、例えば、広告板、
案内板、装飾表示板等の表示体、また、アクティブマト
リクス方式に要求される特性を有することにより、例え
ば、OA機器などのディスプレイー等のハイインフォー
メーション表示体、あるいはプロジェクション等の投影
型表示装置として利用される液晶デバイス及びその製造
方法に関する。
コントラストで、大型で廉価な液晶デバイスとして、特
表昭58−501631号公報、米国特許第44350
47号明細書には、液晶のカプセル化により、ポリマー
中に液晶滴を分散させ、そのポリマーをフィルム化した
ものが知られている。ここでカプセル化物質としては、
ゼラチン、アラビアゴム、ポリビニルアルコール等が提
案されている。
ポリビニルアルコール等でカプセル化された液晶分子
は、それが薄層中で正の誘電率異方性を有するものであ
れば、電界の存在下でその液晶分子が電界の方向に配列
し、液晶の屈折率no とポリマーの屈折率np が等しい
ときには、透明性を発現する。電界が除かれると、液晶
分子はランダム配列に戻り、液晶滴の屈折率がno より
ずれるため、液晶滴は、その境界面で光を散乱し、薄層
体は白濁する。このように、カプセル化された液晶を液
滴状に分散包蔵したポリマーを薄膜としている技術は、
上記のもの以外にもいくつか知られており、例えば、特
表昭61−502128号公報には、液晶をエポキシ樹
脂中に分散したもの、特開昭62−2231号公報に
は、特殊な紫外線硬化ポリマー中に液晶が分散したも
の、特開昭63−271233号公報には、光硬化性ビ
ニル系化合物と液晶との溶解物において、上記光硬化性
ビニル系化合物の光硬化に伴う液晶物質の相分離を利用
して調光層を形成したもの等がそれぞれ開示されてい
る。
散させ調光層を形成せしめる技術とは別に、特開平1−
198725号公報には、液晶材料を連続層としてその
中にポリマーを三次元状の均一な網目構造に形成せし
め、液晶デバイスの低電圧駆動を可能にした技術が開示
されている。
料の連続層中に三次元網目構造を有するポリマーを形成
して成る液晶デバイスをはじめとして、上記液晶とポリ
マーから成る調光層を有する液晶デバイスにおいては、
低電圧駆動性は達成されるものの、電気光学特性におい
て電圧の上昇時と下降時の透過率が異なった値を有する
ヒステリシス現象を示すという問題点があった。この現
象は、液晶デバイスの時分割駆動のマージンを低下さ
せ、階調表示を行なう上で障害となるものである。ま
た、これらの液晶デバイスは、アクティブマトリクス駆
動に対応させるため、高抵抗、高電圧保持率が要求され
ているが、調光層形成材料であるモノマーの抵抗値が充
分に高いものではなく、それを用いて作製した液晶デバ
イスの抵抗値、電圧保持率特性も十分高いものではなか
った。
上昇時と下降時の透過率の差、つまり、ヒステリシス幅
を小さくし、しかも、高抵抗で、電圧保持率が高い光散
乱型液晶デバイスを提供することにある。
するために、電極層を有する少なくとも一方が透明な2
枚の基板と、この基板間に支持された調光層を有し、該
調光層が液晶材料及び透明性固体物質を含有する液晶デ
バイスにおいて、前記透明性固体物質が光学活性基を有
する重合性モノマーを含有した重合性組成物を重合して
成る透明性固体物質であることを特徴とする液晶デバイ
スを提供する。
うにして製造することができる。即ち、電極層を有する
少なくとも一方が透明な2枚の基板間に、(1)液晶材
料、(2)光学活性基を有する重合性モノマーを含有す
る重合性組成物(3)光重合開始剤及び(4)任意成分
として、連鎖移動剤、光増感剤、架橋剤、色素、その他
よりなる調光層形成材料を介在させ、この調光層形成材
料に活性光線を照射することにより重合性組成物を重合
させることによって、2枚の基板間に液晶材料及び透明
性固体物質を含有する調光層を形成する方法である。
活性基を有する重合性モノマー、さらに詳しくは、光学
活性基及び少なくとも2つの6員環を有する液晶性骨格
を部分構造として有する環状アルコール、フェノール又
は芳香族ヒドロキシ化合物のアクリル酸又はメタクリル
酸エステルを含有し、この他に任意成分として、重合体
形成性モノマー若しくはオリゴマー等を含有していても
よい。
性モノマーは、一般式(I)
わし、6員環A、B及びCはそれぞれ独立的に、式又は
一般式
を表わされる6員環のいずれかを表わし、mは1から4
の整数を表わし、Y1及びY2はそれぞれ独立的に、単結
合、−CH2CH2−、−CH2O−、−OCH2−、−C
OO−、−OCO−、−C≡C−、−CH=CH−、−
CF=CF−、−(CH2)4−、−CH2CH2CH2O
−、−OCH2CH2CH2−、−CH2=CHCH2CH2
−又は−CH2CH2CH=CH−を表わし、Y3は単結
合、−O−、−COO−、−OCO−、−OCOO−を
表わし、R1は炭素原子数3〜18の光学活性な炭化水
素基を表わす。)で表わされる光学活性基を有する重合
性モノマーであることが好ましく、更に詳しくは、R1
が
れかであることが好ましく、また、このときnは0であ
ることが好ましく、Y1及びY3が共に−COO−である
ことが更に好ましい。
びBは共に
る重合性モノマーとしては、アクリル酸コレステリルも
好ましい。
性モノマーは、前記一般式(I)における6員環A、B
及びCと連結基Y1及びY2からなる剛直な液晶性骨格を
有しているため、液晶材料との相溶性が良好であるとい
う特徴を有する。そのため、光重合性組成物を硬化させ
る際、片寄りが無いあるいは少ない状態で、光散乱性を
有する調光層を作製することができ、駆動電圧やコント
ラスト比にムラの無い表示特性を得ると共に、白濁性が
より均一な光散乱形液晶デバイスを提供することができ
るという利点も有する。
性モノマーの不斉炭素の絶対配置は(S)体、(R)体
のどちらを用いてもよい。
性モノマーは、光学活性基及び少なくとも2つの6員環
を有する液晶性骨格を部分構造として有する環状アルコ
ール、フェノール又は芳香族ヒドロキシ化合物を、常法
により(メタ)アクリル化することによって容易に製造
することができる。
性モノマーの代表的なものの例を以下に示すが、本発明
で使用することができる光学活性基を有する重合性モノ
マーは、これらの化合物に限定されるものではない。
ーの使用割合は、少なすぎると低電圧駆動化の効果が小
さく、多すぎると電圧無印加時の白濁性が低下するた
め、重合性組成物中の5〜80%の範囲が好ましく、1
0〜75%の範囲がより好ましい。
しての重合体形成性モノマー若しくはオリゴマーとして
は、例えば、スチレン、クロロスチレン、α−メチルス
チレン、ジビニルベンゼン;置換基として、メチル、エ
チル、プロピル、ブチル、アミル、2−エチルヘキシ
ル、シクロヘキシル、ベンジル、メトキシエチル、ブト
キシエチル、フェノキシエチル、アルリル、メタリル、
グリシジル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプ
ロピル、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル、ジメチ
ルアミノエチル、ジエチルアミノエチルの如き基を有す
るアクリレート、メタクリレート又はフマレート;酢酸
ビニル、酪酸ビニル又は安息香酸ビニル、アクリロニト
リル、セチルビニルエーテル、リモネン、シクロヘキセ
ン、ジアリルフタレート、2−、3−又は4−ビニルピ
リジン、アクリル酸、メタクリル酸、アクリルアミド、
メタクリルアミド、N−ヒドロキシメチルアクリルアミ
ド又はN−ヒドロキシエチルメタクリルアミド及びそれ
らのアルキルエーテル化合物;2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート1モルとフェニルイソシアネート
若しくはn−ブチルイソシアネート1モルとの反応生成
物、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,
3−ブチレングリコール、テトラメチレングリコール、
ヘキサメチレングリコール、ネオペンチルグリコール、
トリメチロールプロパン、グリセリン及びペンタエリス
リトール等のジ(メタ)アクリレート又はポリ(メタ)
アクリレート;ネオペンチルグリコール1モルに2モル
以上のエチレンオキサイド若しくはプロピレンオキサイ
ドを付加して得たジオールのジ(メタ)アクリレート;
トリメチロールプロパン1モルに3モル以上のエチレン
オキサイド若しくはプロピレンオキサイドを付加して得
たトリオールのジ(メタ)アクリレート又はトリ(メ
タ)アクリレート;ビスフェノールA1モルに2モル以
上のエチレンオキサイド若しくはプロピレンオキサイド
を付加して得たジオールのジ(メタ)アクリレート;ジ
ペンタエリスリトールのポリ(メタ)アクリレート;ピ
バリン酸エステルネオペンチルグリコ−ルジアクリレ−
ト;カプロラクトン変性ヒドロキシピバリン酸エステル
ネオペンチルグリコ−ルジアクリレ−ト;直鎖脂肪族ジ
アクリレ−ト;ポリオレフィン変性ネオペンチルグリコ
−ルジアクリレ−ト;エポキシ(メタ)アクリレ−ト、
ポリエステル(メタ)アクリレ−ト、ポリウレタン(メ
タ)アクリレ−ト、ポリエ−テル(メタ)アクリレー
ト、フルオロ(メタ)アクリレート、シリコン(メタ)
アクリレート;トリス−(ヒドロキシエチル)−イソシ
アヌル酸のポリ(メタ)アクリレート;トリス−(ヒド
ロキシエチル)−リン酸のポリ(メタ)アクリレート;
ジ−(ヒドロキシエチル)−ジシクロペンタジエンのジ
(メタ)アクリレート;イソシアヌレート環を分子内に
有するジ又はトリ(メタ)アクリレート、アミル(メ
タ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、ヘ
プチル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリ
レート、ノニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)
アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、トリデ
シル(メタ)アクリレート、オクタデシル(メタ)アク
リレート、ベヘニル(メタ)アクリレート、イソオクチ
ル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレ
ート、イソトリデシル(メタ)アクリレート、イソミリ
スチル(メタ)アクリレート、イソバルミチル(メタ)
アクリレート、イソステアリル(メタ)アクリレート、
ネニル(メタ)アクリレート、ネロリジル(メタ)アク
リレート、ファルネジル(メタ)アクリレート、シクロ
ヘキサン、シクロペンタン、シクロヘプタン、ビシクロ
ヘプタン、ノルボルネン、ビシクロペンタン、ビシクロ
オクタン、トリシクロヘプタン、トリシクロデカン、コ
レステロイド等の炭化水素環骨格を分子内に有する(メ
タ)アクリレート、アルキル基置換ポリアルキレングリ
コール(メタ)アクリレート、アルキル置換(又は無置
換)フェノキシポリアルキレングリコール(メタ)アク
リレート、ポリアルキレングリコールのアクリル酸安息
香酸エステル、トリフルオロエチル(メタ)アクリレー
ト、ペンタフルオロプロピル(メタ)アクリレート、テ
トラフルオロプロピル(メタ)アクリレート、オクタフ
ルオロペンチル(メタ)アクリレート、ドデカフルオロ
ヘプチル(メタ)アクリレート、ヘキサデカフルオロノ
ニル(メタ)アクリレート、ヘキサフルオロブチル(メ
タ)アクリレート等を挙げることができる。
性化合物であることを要しないのは勿論で、2種以上の
液晶化合物や液晶化合物以外の物質も含んだ混合物であ
っても良く、通常この技術分野で液晶材料として認識さ
れるものであれば良く、そのうちの正の誘電率異方性を
有するものが好ましい。液晶材料としては、ネマチック
液晶、スメクチック液晶、コレステリック液晶が好まし
く、ネマチック液晶が特に好ましい。その性能を改善す
るために、ネマチック液晶に、コレステリック液晶、カ
イラルネマチック液晶、カイラルスメクチック液晶等、
カイラル化合物等が適宜含まれていてもよい。
した化合物群より構成される配合組成物であり、液晶材
料の特性、即ち、等方性液体相と液晶相の相転移温度、
融点、粘度、複屈折率、誘電率異方性を考慮し、又は重
合性組成物等との溶解性等を調整することを目的として
適宜選択、配合して用いることができる。
適に使用できる液晶材料としては、例えば、一般式(I
I)〜(V)
子数が2〜7のアルキル基又はアルケニル基を表わし、
X2はH、F又はCH3を表わし、X3〜X6は各々独立的
に、H、F又はClを表わし、X7〜X9は各々独立的に
H又はFを表わし、Z1及びZ2は単結合、−C00−又
は−CH2CH2−を表わし、 Z3は単結合、−COO
−、−C≡C−を表わし、l、p及びqは各々独立的に
0又は1を表わす。)で表わされる化合物を挙げること
ができる。
晶材料には、上記一般式(II)〜(V)で表わされる化
合物の他に、シクロヘキサンカルボン酸エステル系、ビ
フェニル系、ターフェニル系、ピリミジン系、ジオキサ
ン系、シクロヘキサンシクロヘキサンエステル系等の各
種液晶化合物を併用することができる。
〜99質量%の範囲が好ましく、70〜90質量%の範
囲が特に好ましい。(以下、「%」は、「質量%」を意
味する。)
キシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン
(メルク社製「ダロキュア1173」)、1−ヒドロキ
シシクロヘキシルフェニルケトン(チバ・ガイギー社製
「イルガキュア184」)、1−(4−イソプロピルフ
ェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−
オン(メルク社製「ダロキュア1116」)、ベンジル
ジメチルケタール(チバ・ガイギー社製「イルガキュア
651」)、2−メチル−1−〔4−(メチルチオ)フ
ェニル〕−2−モルホリノプロパノン−1(チバ・ガイ
ギー社製「イルガキュア907」)、2,4−ジエチル
チオキサントン(日本化薬社製「カヤキュアDET
X」)とp−ジメチルアミノ安息香酸エチル(日本化薬
社製「カヤキュアEPA」)との混合物、イソプロピル
チオキサントン(ワードプレキンソツプ社製「カンタキ
ュアーITX」)とp−ジメチルアミノ安息香酸エチル
との混合物、アシルホスフィンオキシド(BASF社製
「ルシリンTPO」)等が挙げられる。
に対して、0.1〜10%の範囲であることが好まし
い。
て、ガラスであっても良く、柔軟性を有する材料とし
て、プラスチックフィルムの如きものであっても良い。
この基板には、目的に応じて透明、不透明の適宜な電極
が、その全面又は部分的に配置されても良い。尚、2枚
の基板間には、通常、周知の液晶デバイスと同様、間隔
保持用のスペーサーを介在させることもできる。
末の表示装置やプロジェクションの表示装置等に利用さ
れる場合、透明性電極層に非線形素子又は能動素子を設
けることが好ましい。
るには、この調光層形成材料を基板間に注入しても良い
が、一方の基板上に適当な溶液塗布機やスピンコーター
等を用い均一に塗布し、次いで他方の基板を重ね合せ圧
着させても良い。
一な厚さに塗布し、重合性組成物を重合硬化させ調光層
を形成後、他方の基板を貼り合せる事に成る液晶デバイ
ス製造方法も有効である。
材料の連続層中に三次元網目状の透明性固体物質からな
るもの、あるいは液晶材料の分散させた構造を有する透
明性固体物質から成るものであるが、前者のものが得ら
れた液晶デバイスの駆動性能の面から好ましい。
中での重合において光照射強度及び照射量も一定の強さ
以上を必要とするが、適切な光強度の選択により三次元
ネットワークの形成及びその網目の大きさの均一化を図
ることができる。
時間的、平面的に均一に照射することは、基板間に介在
する光重合性組成物に瞬間的に強い光を照射し重合を進
行させ、これによって網目の大きさを均一にする上で効
果的である。即ち、均一、かつ、適切な強度に紫外線を
照射することにより、均一な三次元網目構造を有する透
明性固体物質を液晶材料連続層中に形成することがで
き、その結果、得られた液晶デバイスは、明確なしきい
値と急峻性を有するものとなり、時分割駆動が可能とな
る。
目構造の平均網目サイズは、0.2〜5μmの範囲が好
ましく、さらには、0.5〜3μmの範囲が、より好ま
しい。
材料が等方性液体状態において行なうことが好ましい。
さの違いによって、コントラスト、駆動電圧が変化す
る。調光層の厚さが、薄い場合は駆動電圧が非常に低く
なり、汎用の回路の使用で駆動ができ、低電力消費のデ
バイスとなる。調光層の厚さが、厚い場合は電圧無印加
時の調光層の散乱性が高くなり、白くて明るいデバイス
となる。
に選択できるが、薄すぎるとコントラストが低下し、厚
すぎると従来のものと比べ充分駆動電圧が低いものの駆
動電圧の上昇、駆動時の透明性の低下を招くため、5〜
100ミクロンの範囲が好ましく、8〜60ミクロンの
範囲が特に好ましい。
説明する。しかしながら、本発明はこれらの実施例に限
定されるものではない。
のない限り、「質量%」を表わし、評価特性の各々は以
下の記号及び内容を意味する。
光器UVD−365PD付きユニメータUIT−101
を用いて測定した。
イバー製スペーサーが塗布された2枚のITO電極ガラ
ス基板に挟み込み、基板全体を調光層形成材料を均一な
溶液状態に保ちながら、 40mW/cm2の紫外線を60
秒照射して、重合性組成物を硬化させて、液晶材料と透
明性固体物質から成る厚さが11.3μmの調光層を有
する液晶デバイスを得た。
鏡を用いて観察した結果、三次元網目状の透明性固体物
質を確認することができた。
率の関係を測定した結果、T0=4.0%、T100=8
3.0%、CR=20.8、V10=2.1Vrms、V90
=6.0Vrms、ΔV=0.15であった。また、この
液晶デバイスの比抵抗値は、8.0×1011Ω・cmであ
った。
イバー製スペーサーが塗布された2枚のITO電極ガラ
ス基板に挟み込み、基板全体を調光層形成材料を均一な
溶液状態に保ちながら、 40mW/cm2の紫外線を60
秒照射して、重合性組成物を硬化させて、液晶材料と透
明性固体物質から成る厚さが11.4μmの調光層を有
する液晶デバイスを得た。
鏡を用いて観察した結果、三次元網目状の透明性固体物
質を確認することができた。
率の関係を測定した結果、T0=3.8%、T100=8
3.10%、CR=21.9、V10=2.9Vrms、V
90=6.1Vrms、ΔV=0.13であった。また、こ
の液晶デバイスの比抵抗値は、9.0×1011Ω・cmで
あった。
イバー製スペーサーが塗布された2枚のITO電極ガラ
ス基板に挟み込み、基板全体を調光層形成材料を均一な
溶液状態に保ちながら、 40mW/cm2の紫外線を60
秒照射して、重合性組成物を硬化させて、液晶材料と透
明性固体物質から成る厚さが11.2μmの調光層を有
する液晶デバイスを得た。
鏡を用いて観察した結果、三次元網目状の透明性固体物
質を確認することができた。
率の関係を測定した結果、T0=5.0%、T100=8
2.6%、CR=16.5、V10=3.2Vrms、V90
=5.8Vrms、ΔV=0.18であった。また、この
液晶デバイスの比抵抗値は、8.2×1011Ω・cmであ
った。
イバー製スペーサーが塗布された2枚のITO電極ガラ
ス基板に挟み込み、調光層形成材料が均一な溶液状態に
保つように基板全体を温度設定し、 40mW/cm2の紫
外線を60秒照射し、調光層の厚さが約11μmの液晶
デバイスを得た。
鏡を用いて観察した結果、三次元網目状の透明性固体物
質を確認することができた。
率の関係を測定した結果、T0=4.1%、T100=8
9.0%、CR=21.7、V10=11.5Vrms、V
90=22.4Vrms、ΔV=0.35であり、ヒステリ
シス幅が大きいものであった。また、この液晶デバイス
の比抵抗値は6.4×1010Ω・cmであり、実施例1〜
3で得た液晶デバイスと比較して、比抵抗が低下してい
た。
イバー製スペーサーが塗布された2枚のITO電極ガラ
ス基板に挟み込み、基板全体を調光層形成材料を均一な
溶液状態に保ちながら、 40mW/cm2の紫外線を60
秒照射して、重合性組成物を硬化させて、液晶材料と透
明性固体物質から成る厚さが11.3μmの調光層を有
する液晶デバイスを得た。
鏡を用いて観察した結果、三次元網目状の透明性固体物
質を確認することができた。
率の関係を測定した結果、T0=5.1%、T100=8
5.2%、CR=16.7、V10=3.8Vrms、V90
=5.7Vrms、ΔV=0.10であった。また、この
液晶デバイスの比抵抗値は、2.5×1012Ω・cmであ
った。
イバー製スペーサーが塗布された2枚のITO電極ガラ
ス基板に挟み込み、基板全体を調光層形成材料を均一な
溶液状態に保ちながら、 40mW/cm2の紫外線を60
秒照射して、重合性組成物を硬化させて、液晶材料と透
明性固体物質から成る厚さが11.1μmの調光層を有
する液晶デバイスを得た。
鏡を用いて観察した結果、三次元網目状の透明性固体物
質を確認することができた。
率の関係を測定した結果、T0=4.4%、T100=8
4.2%、CR=19.1、V10=3.5Vrms、V90
=5.7Vrms、ΔV=0.12であった。また、この
液晶デバイスの比抵抗値は、4.1×1012Ω・cmであ
った。
イバー製スペーサーが塗布された2枚のITO電極ガラ
ス基板に挟み込み、調光層形成材料が均一な溶液状態に
保つように基板全体を温度設定し、 40mW/cm2の紫
外線を60秒照射し、調光層の厚さが約11μmの液晶
デバイスを得た。
率の関係を測定すると、T0=4.0%、T100=88.
7%、CR=22.4、V10=7.8Vrms、V90=1
2.5Vrms、ΔV=0.45であり、ヒステリシス幅
が大きいものであった。また、この液晶デバイスの比抵
抗値は8.9×1010Ω・cmであり、実施例4及び5で
得た液晶デバイスと比較して、比抵抗が低下していた。
で明るい表示画面のものであり、大面積薄膜型のもので
あって、ヒステリシス幅が小さく、高品位な階調表示が
できる。さらに、高抵抗であるため、電圧保持率を向上
させ、画面のちらつきをなくすことができる。
この種の調光用液晶デバイスのみならず、大画面で薄型
の、より高度な表示品位を有する液晶デバイスとして極
めて有用である。
Claims (12)
- 【請求項1】 電極層を有する少なくとも一方が透明な
2枚の基板と、この基板間に支持された調光層を有し、
該調光層が液晶材料及び透明性固体物質を含有する液晶
デバイスにおいて、前記透明性固体物質が光学活性基を
有する重合性モノマーを含有した重合性組成物を重合し
て成る透明性固体物質であることを特徴とする液晶デバ
イス。 - 【請求項2】 前記光学活性基を有する重合性モノマー
が光学活性アルコールのアクリル酸又はメタクリル酸エ
ステルである請求項1記載の液晶デバイス。 - 【請求項3】 前記光学活性アルコールのアクリル酸又
はメタクリル酸エステルが、一般式(I) 【化1】 (式中、X1は水素原子又はメチル基を表わし、6員環
A、B及びCはそれぞれ独立的に、式又は一般式 【化2】 (式中、nは0又は1の整数を表わす。)を表わされる
6員環のいずれかを表わし、mは1から4の整数を表わ
し、Y1及びY2はそれぞれ独立的に、単結合、−CH2
CH2−、−CH2O−、−OCH2−、−COO−、−
OCO−、−C≡C−、−CH=CH−、−CF=CF
−、−(CH2)4−、−CH2CH2CH2O−、−OC
H2CH2CH2−、−CH2=CHCH2CH2−又は−C
H2CH2CH=CH−を表わし、Y3は単結合、−O
−、−COO−、−OCO−、−OCOO−を表わし、
R1は炭素原子数3〜18の光学活性な炭化水素基を表
わす。)で表わされる化合物である請求項2記載の液晶
デバイス。 - 【請求項4】 一般式(I)におけるR1が式 【化3】 で表わされる光学活性な炭化水素基のいずれかである請
求項3記載の液晶デバイス。 - 【請求項5】 一般式(I)におけるnが0である請求
項3又は4記載の液晶デバイス。 - 【請求項6】 一般式(I)におけるY1及びY3が共に
−COO−である請求項3、4又は5記載の液晶デバイ
ス。 - 【請求項7】 一般式(I)における6員環A及びBが
共に 【化4】 である請求項3、4、5又は6記載の液晶デバイス。 - 【請求項8】 光学活性アルコールのアクリル酸が、ア
クリル酸コレステリルである請求項1又は2記載の液晶
デバイス。 - 【請求項9】 前記液晶材料が、一般式(II)〜(V) 【化5】 (式中、R2〜R6は各々独立的に炭素原子数が2〜7の
アルキル基、アルケニル基を表わし、X2は、H、F、
CH3を表わし、X3〜X6は各々独立的にH、F、Cl
を表わし、X7〜X9はH又はFを表わし、Z1、Z2は、
単結合、−C00−、−CH2CH2−を表わし、Z
3は、単結合、−COO−、−C≡C−を表わし、l、
p、qは0又は1を表わす。)で表わされる化合物群か
ら選ばれる少なくとも1種類の化合物を含有する請求項
1、2、3、4、5、6、7又は8記載の液晶デバイ
ス。 - 【請求項10】 調光層が、液晶材料の連続層中に三次
元網目状の透明性固体物質を有するものである請求項
1、2、3、4、5、6、7、8又は9記載の液晶デバ
イス。 - 【請求項11】 電極層を有する少なくとも一方が透明
な2枚の基板間に、(1)液晶材料、(2)請求項1記
載の(メタ)アクリレート誘導体を含有する重合性組成
物及び(3)光重合開始剤を含有する調光層形成材料を
介在させ、この調光層形成材料に活性光線を照射して前
記重合性組成物を重合させることによって、液晶材料及
び透明性高分子物質を含有する調光層を形成することを
特徴とする液晶デバイスの製造方法。 - 【請求項12】 活性光線が紫外線である請求項11記
載の液晶デバイスの製造方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH11148076A (ja) * | 1997-11-18 | 1999-06-02 | Dainippon Ink & Chem Inc | 液晶組成物及びこれを用いた光学異方体 |
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JP2021055005A (ja) * | 2019-10-01 | 2021-04-08 | Dic株式会社 | エポキシ(メタ)アクリレート樹脂組成物、硬化性樹脂組成物、硬化物及び物品 |
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