JP3632220B2 - 新規重合性化合物及び重合性液晶組成物 - Google Patents

新規重合性化合物及び重合性液晶組成物 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、液晶性骨格を部分構造として有する新規な重合性化合物およびそれを含有することを特徴とする重合性液晶組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、液晶ディスプレイ素子の表示品位の向上と軽量化の両立に対する要求から、補償板として内部の分子の配向構造が制御された高分子フィルム(光学異方体)が求められている。これに応える技術として、液晶性高分子を用いる方法(特開平3−28822号公報、特開平4−3022号公報、特開平4−55813号公報、特開平5−27235号公報、特開平5−61039号公報)や2官能液晶性アクリレート化合物または組成物を用いる方法(特開平3−14029号公報)が知られているが、これらの技術はフィルム内部の分子の配向構造の均一性や、フィルムの耐熱性に問題があった。この問題を解決するために本発明者等は、室温において液晶性を有する重合性液晶組成物とその組成物を光重合して得られる内部の配向構造が制御された高分子フィルム(光学異方体)を先に提案した。しかしながら、該発明の光学異方体は内部の分子の配向構造の均一性や、耐熱性には問題ないものの、可とう性が悪く、これがフィルムの加工の際の問題となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、光学異方体を製造する際に用いる重合性液晶組成物において、光重合して得られる高分子フィルム(光学異方体)の内部の分子の配向構造の均一性や、耐熱性を犠牲にすることなく、可とう性を改善することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は上記課題を解決する手段について鋭意検討した結果、かかる課題が重合性液晶組成物の成分として、特定の重合性化合物を添加することによって解決できることを見いだし本発明を提供するに到った。
【0005】
即ち、本発明は、液晶性骨格を部分構造として有する、一般式(I)
【0006】
【化10】
Figure 0003632220
【0007】
(式中、Xは水素原子又はメチル基を表わし、6員環AおよびBはそれぞれ独立的に、
【0008】
【化11】
Figure 0003632220
【0009】
を表わし、nは0又は1の整数を表わし、mは1から4の整数を表わし、Rは水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、炭素原子数1〜20のアルキル基、アルコキシ基、アルケニル基を表わす。)で表わされる新規な重合性化合物、及びそれを含有し、且つ液晶相を示すことを特徴とする重合性液晶組成物を提供する。
【0010】
以下に本発明を更に詳細に説明する。
本発明の一般式(I)で表わされる化合物は、対応する一般式(IV)
【0011】
【化12】
Figure 0003632220
【0012】
(式中、R、6員環A、B及びnは一般式(I)におけると同じ意味を表わす。)
で表わされるカルボン酸誘導体及び一般式(V)
【0013】
【化13】
Figure 0003632220
【0014】
(式中、Xは一般式(I)におけると同じ意味を表わす。)
で表わされるアルコール誘導体を、ジシクロヘキシルカルボジイミドの如き縮合剤を用いて縮合させるか、一般式(IV)のカルボン酸誘導体を酸ハライド誘導体とした後、トリエチルアミンの如き塩基性触媒の存在下で一般式(V)のアルコール誘導体と反応させることによって容易に得ることができる。
【0015】
この一般式(V)のアルコール誘導体は、2−(ヒドロキシフェニル)エチルアルコールとアクリル酸またはメタクリル酸とを酸触媒を用いて、縮合させることによって容易に製造することができる。
【0016】
また、本発明の重合性液晶組成物は、一般式(I)で表わされる化合物の他に、例えば、光重合によって得られた光学異方体の耐熱性を向上させる目的で、少なくとも2つの6員環を有する液晶性骨格を部分構造として有する環状アルコール、フェノール又は芳香族ヒドロキシ化合物のアクリル酸又はメタクリル酸エステルである第1の単官能アクリレート化合物又は第1の単官能メタクリレート化合物を含有することが好ましい。このような第1の単官能アクリレートまたは第1の単官能メタクリレートとしては、一般式(II)
【0017】
【化14】
Figure 0003632220
【0018】
(式中、Zは水素原子又はメチル基を表わし、6員環C、D及びEはそれぞれ独立的に、
【0019】
【化15】
Figure 0003632220
【0020】
を表わし、pは0又は1の整数を表わし、qは1から4の整数を表わし、Y及びYはそれぞれ独立的に、単結合、−CHCH−、−CHO−、−OCH−、−COO−、−OCO−、−C≡C−、−CH=CH−、−CF=CF−、−(CH−、−CHCHCHO−、−OCHCHCH−、−CH=CHCHCH−又は−CHCHCH=CH−を表わし、Yは水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、炭素原子数1〜20のアルキル基、アルコキシ基、アルケニル基又はアルケニルオキシ基を表わす。)で表わされる化合物を挙げることができる。その中でも特に、上記一般式(II)において、6員環C、D及びEはそれぞれ独立的に、
【0021】
【化16】
Figure 0003632220
【0022】
を表わし、qは1又は2の整数を表わし、Y及びYはそれぞれ独立的に、単結合又は−C≡C−を表わし、Yはハロゲン原子、シアノ基、炭素原子数1〜20のアルキル基又はアルコキシ基を表わす化合物が好ましい。
【0023】
このような化合物の代表的なものの例と、その相転移温度を示すが、本発明で使用することができる第1の単官能アクリレートまたは第1の単官能メタクリレートは、これらの化合物に限定されるものではない。
【0024】
【化17】
Figure 0003632220
【0025】
【化18】
Figure 0003632220
【0026】
(上記中、シクロヘキサン環はトランスシクロヘキサン環を表わし、またCは結晶相、Nはネマチック相、Sはスメクチック相、Iは等方性液体相を表わし、数字は相転移温度を表わす。)
また、本発明の重合性液晶組成物には、これまでに知られている液晶性骨格を部分構造として有する第2の単官能アクリレート又は第2の単官能メタクリレート化合物を添加してもよい。このとき、得られる重合性液晶組成物は、室温においてエナンチオトロピックなネマチック液晶相を示すことが望ましい。ここで用いることができる第2の単官能アクリレート又は第2の単官能メタクリレートとしては、例えば一般式(III)
【0027】
【化19】
Figure 0003632220
【0028】
(式中、R’は水素原子又はメチル基を表わし、rは2〜12の整数を表わし、Yは単結合又は−COO−を表わし、Yはシアノ基、炭素原子数1〜6のアルキル基、アルコキシ基又はフェニル基を表わす。)で表わされる化合物を挙げることができ、具体的には以下の化合物を挙げることができる。
【0029】
【化20】
Figure 0003632220
【0030】
(式中、R、R及びRはそれぞれ独立的に、水素原子又はメチル基を表わし、j、k及びlはそれぞれ独立的に、2〜12の整数を表わし、Rは炭素原子数1〜6のアルキル基、アルコキシ基又はフェニル基を表わす。)
このように、本発明の重合性液晶組成物は、本発明の単官能(メタ)アクリレート化合物のみを含有してもよく、本発明の(メタ)アクリレート、第1及び第2の単官能(メタ)アクリレートを併用しても良い。
【0031】
また、本発明の重合性液晶組成物には、重合性官能基を有していない液晶化合物を重合性液晶組成物中の総量が10重量%を超えない範囲で添加してもよい。重合性官能基を有していない液晶化合物としては、ネマチック液晶化合物、スメクチック液晶化合物、コレステリック液晶化合物等、通常、この技術分野で液晶と認識されるものであれば特に制限なく用いることができる。しかしながら、その添加量が増えるに従い、得られる光学異方体の機械的強度が低下する傾向にあるので、添加量を適宜調整する必要がある。
【0032】
また、重合性官能基を有しているが、液晶性を示さない化合物も添加することができる。このような化合物としては、通常、この技術分野で高分子形成性モノマーあるいは高分子形成性オリゴマーとして認識されるものであればよいが、アクリレート化合物が特に好ましい。
【0033】
これらの液晶化合物又は重合性化合物は適宜選択して組み合わせて添加してもよいが、少なくとも得られる重合性液晶組成物の液晶性が失われないように、各成分の添加量を調整することが必要である。
【0034】
また、本発明の重合性液晶組成物には、その重合反応性を向上させることを目的として、光重合開始剤や増感剤を添加してもよい。ここで使用することができる光重合開始剤としては、例えば、公知のベンゾインエーテル類、ベンゾフェノン類、アセトフェノン類、ベンジルケタール類等を挙げることができる。その添加量は、重合性液晶組成物に対して10重量%以下が好ましく、5重量%以下が特に好ましい。
【0035】
また、本発明の重合性液晶組成物には、その保存安定性を向上させるために、安定剤を添加してもよい。ここで使用することができる安定剤としては公知のヒドロキノン、ヒドロキノンモノアルキルエーテル類、第三ブチルカテコール等を挙げることができる。その安定剤の添加量は0.05重量%以下が好ましい。
【0036】
更に、本発明の重合性液晶組成物には、重合性液晶組成物を光重合させて製造される光学異方体中にねじれネマチック配向、またはコレステリック配向等の螺旋構造を導入する目的で、光学活性化合物を添加してもよい。ここで使用することができる光学活性化合物は、それ自体が液晶性を示す必要はなく、また重合性官能基を有していても、有していなくてもよい。またそのねじれの向きは使用する目的によって適宜選択することができる。そのような光学活性化合物としては、例えば、光学活性基としてコレステリル基を有するペラルゴン酸コレステロール、ステアリン酸コレステロール、光学活性基として2−メチルブチル基を有する「CB−15」、「C−15」(以上BDH社製)、「S1082」(メルク社製)、「CM−19」、「CM−20」、「CM」(以上チッソ社製)、光学活性基として1−メチルヘプチル基を有する「S−811」(メルク社製)、「CM−21」、「CM−22」(以上チッソ社製)を挙げることができる。この光学活性化合物の好ましい添加量は、製造される光学異方体の用途による。カイラルネマチック配向またはコレステリック配向の螺旋構造を導入し、例えば液晶表示素子の視角補償板として用いる場合には、コレステリック構造に由来する選択反射光の波長が可視光領域からはずれるように、螺旋構造のピッチ(P)を0.25ミクロン以下もしくは0.5ミクロン以上になるように調整するのが好ましく、例えば特定波長の反射板として用いる場合には、選択反射光の波長が可視光領域にあるように螺旋構造のピッチ(P)を0.25〜0.5ミクロンになるように調整するのが好ましい。また、特にスーパー・ツイステッド・ネマチック(STN)型液晶表示素子やツイステッド・ネマチック型液晶表示素子の光学補償に用いる場合には、得られる光学異方体の厚み(d)を光学異方体中での螺旋ピッチ(P)で除した値(d/P)が0.25〜0.75の範囲になるように添加量を調整することが特に好ましい。
【0037】
また、本発明の重合性液晶組成物を用いた偏光板等の光学素子の作製を目的として、本発明の重合性液晶組成物に染料、顔料、色素等を添加することもできる。
【0038】
以上のような本発明の重合性液晶組成物は、光学異方体を製造する際に、液晶状態での光重合において意図しない熱重合の誘起を避け、均一な配向状態の固定を可能にするために、室温において液晶相を示すように、特に室温においてエナンチオトロピックなネマチック相を示すように、各成分の添加量を調整するのが好ましい。
【0039】
【実施例】
以下、本発明の実施例を示し、本発明を更に具体的に説明する。しかしながら、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1) 化合物(l)の合成
【0040】
【化21】
Figure 0003632220
【0041】
第1段階 アルコール誘導体(IV−A)の合成
【0042】
【化22】
Figure 0003632220
【0043】
2−(ヒドロキシフェニル)エチルアルコール10.00g、アクリル酸20.75g、p−トルエンスルホン酸3.00gをベンゼン150mlに溶解し、ディーンスターク水分離器を用いて生成する水分を分離しながら10時間加熱還流した。反応終了後、反応精製物を室温まで冷却して、反応液を水洗し、ベンゼンを減圧溜去して粗生成物12.6gを得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:1、Rf=0.53)を用いて精製し、10.1gのアルコール誘導体(IV−A)を得た。
第2段階 化合物(l)の合成
p−n−ペンチル安息香酸5.00gに塩化チオニル10ml及びジメチルホルムアミド0.01g加えて室温で10分間攪拌した後、未反応の塩化チオニルを減圧溜去して、塩化メチレン30mlを加えた後、第1段階で得られたアルコール誘導体(IV−A)5.00g及びトリエチルアミン6.10gを溶解した塩化メチレン70mlの溶液に、5℃以下の温度を保ちながら10分間で滴下し、その後室温で30分間攪拌した。反応終了後、得られた反応液を塩化メチレン150mlを用いて抽出し、有機層を水洗後、有機溶媒を減圧溜去して9.10gの粗生成物を得た。これをカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:5、Rf=0.44)を用いて精製し、エタノール35mlから再結晶させて、化合物(l)6.25gを得た。化合物(l)は室温(25℃)において等方性液体相を示した。
(実施例2) 化合物(m)の合成
【0044】
【化23】
Figure 0003632220
【0045】
塩化メチレン30mlに溶解したp−(トランス−4−n−プロピルシクロヘキシル)安息香酸クロライド6.90gを、アルコール誘導体(IV−A)5.00g及びトリエチルアミン6.10gを溶解した塩化メチレン70mlの溶液中に、温度を0℃以下に保ちながら10分間で滴下した後、室温で120分間攪拌した。反応終了後、反応液を塩化メチレン300mlを用いて抽出し、有機層を水洗後、有機溶媒を減圧溜去して11.10gの粗生成物を得た。これをカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:10、Rf=0.21)を用いて精製し、エタノール30mlから再結晶させて、5.60gの化合物(m)を得た。化合物(m)は室温(25℃)において結晶相を示し、68℃でエナンチオトロピックなネマチック液晶相に転移した。ネマチック液晶相から等方性液体相への転移温度は、熱重合のため正確に測定できなかったが、100℃以上までネマチック相を呈することがわかった。
(実施例3) 重合性液晶組成物の調製
式(l)
【0046】
【化24】
Figure 0003632220
【0047】
の化合物25重量部及び式(m)
【0048】
【化25】
Figure 0003632220
【0049】
の化合物25重量部及び式(a)
【0050】
【化26】
Figure 0003632220
【0051】
の化合物50重量部からなる重合性液晶組成物(A)を調製した。得られた重合性液晶組成物は室温(25℃)でエナンチオトロピックなネマチック相を示し、ネマチック相から等方性液体相への転移温度は53℃であった。また25℃におけるn(異常光屈折率)は1.61、n(常光屈折率)は1.50であった。
(応用例1)
実施例3で得られた重合性液晶組成物(A)99重量部と光重合開始剤「IRG−651」(チバガイギー社製)1重量部からなる重合性液晶組成物(B)を調製した。次に、ポリイミド配向膜を形成し、ラビング処理した2枚のガラス基板を、ポリイミド配向膜の面が内側になるように100ミクロンの間隔をもって対向させ、この間に重合性液晶組成物(B)を挟持させた。この時の2枚のガラス基板のラビング方向は互いに180度の角度をなすようにした。この2枚のガラス基板の間に挟持された重合性液晶組成物(B)を、2枚の直交する偏光板の間に置いて観察したところ、均一なホモジニアス配向していることが確認できた。この重合性液晶組成物(B)にUVランプ(UVP社製、UVGL−25)を用いて、160mJ/cmの光量の紫外線を照射して光重合を行い、2枚のガラス基板に挟持された光学異方体を得た。これを150℃で10分間保った後、室温において冷却した。室温まで冷却後、光学異方体から2枚のガラス基板を剥離して光学異方体を得た。この光学異方体を2枚の直交する偏光板の間に置いて観察したところ、光重合前の均一なホモジニアス配向が光重合によって固定化されていることが確認できた。この光学異方体を120℃の温度に保っても、均一なホモジニアス配向は維持されており、耐熱性も何ら問題がなかった。またこの光学異方体は可とう性も良く、多少曲げてもひびが入ることがなかった。
【0052】
【発明の効果】
本発明の新規重合性化合物及びそれを含有する重合性液晶組成物は、光重合して得られる光学異方体の内部の分子の配向構造の均一性や、耐熱性を犠牲にすることなく、可とう性を改善できるものである。従って、本発明の重合性化合物及び重合性液晶組成物は、光重合して得られる光学異方体の加工性の改善に有用であり、折り曲げて用いるような光学異方体の製造にも特に有用である。

Claims (12)

  1. 一般式(I)
    Figure 0003632220
    (式中、Xは水素原子又はメチル基を表わし、6員環AおよびBはそれぞれ独立的に、
    Figure 0003632220
    を表わし、nは0又は1の整数を表わし、mは1から4の整数を表わし、Rは水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、炭素原子数1〜20のアルキル基、アルコキシ基、アルケニル基を表わす。)で表わされる重合性化合物。
  2. 一般式(I)において、nは0を表わし、Rは1〜10のアルキル基を表わすことを特徴とする請求項1記載の重合性化合物。
  3. 一般式(I)において、6員環Aは
    Figure 0003632220
    を表わすことを特徴とする請求項2記載の重合性化合物。
  4. 一般式(I)において、nは1を表わし、Rは1〜10のアルキル基を表わすことを特徴とする請求項1記載の重合性化合物。
  5. 一般式(I)において、6員環Aは
    Figure 0003632220
    を表わし、6員環Bは
    Figure 0003632220
    を表わすことを特徴とする請求項4記載の重合性化合物。
  6. 請求項1、2、3、4、5記載の化合物を含有し、且つ液晶相を示すことを特徴とする重合性液晶組成物。
  7. 少なくとも2つの6員環を有する液晶性骨格を部分構造として有する環状アルコール、フェノール又は芳香族ヒドロキシ化合物のアクリル酸又はメタクリル酸エステルである第1の単官能アクリレート又は第1の単官能メタクリレートを含有することを特徴とする請求項6記載の重合性液晶組成物。
  8. 第1の単官能アクリレート又は第1の単官能メタクリレートが、一般式(II)
    Figure 0003632220
    (式中、Zは水素原子又はメチル基を表わし、6員環C、D及びEはそれぞれ独立的に、
    Figure 0003632220
    を表わし、pは0又は1の整数を表わし、qは1から4の整数を表わし、Y及びYはそれぞれ独立的に、単結合、−CHCH−、−CHO−、−OCH−、−COO−、−OCO−、−C≡C−、−CH=CH−、−CF=CF−、−(CH−、−CHCHCHO−、−OCHCHCH−、−CH=CHCHCH−又は−CHCHCH=CH−を表わし、Yは水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、炭素原子数1〜20のアルキル基、アルコキシ基、アルケニル基又はアルケニルオキシ基を表わす。)で表わされる化合物を含有することを特徴とする請求項7記載の重合性液晶組成物。
  9. 一般式(II)において、6員環C、D及びEはそれぞれ独立的に、
    Figure 0003632220
    を表わし、qは1又は2の整数を表わし、Y及びYはそれぞれ独立的に、単結合又は−C≡C−を表わし、Yはハロゲン原子、シアノ基、炭素原子数1〜20のアルキル基又はアルコキシ基を表わすことを特徴とする請求項8記載の重合性液晶組成物。
  10. 液晶性骨格を部分構造として有する第2の単官能アクリレート又は第2の単官能メタクリレートを含有することを特徴とする請求項6、7、8、9記載の重合性液晶組成物。
  11. 第2の単官能アクリレート又は第2の単官能メタクリレートが一般式(III)
    Figure 0003632220
    (式中、R’は水素原子又はメチル基を表わし、rは2〜12の整数を表わし、Yは単結合又は−COO−を表わし、Yはシアノ基、炭素原子数1〜6のアルキル基、アルコキシ基又はフェニル基を表わす。)で表わされる化合物を含有することを特徴とする請求項10記載の重合性液晶組成物。
  12. 室温においてエナンチオトロピックなネマチック相を示すことを特徴とする請求項11記載の重合性液晶組成物。
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