JP4840103B2 - プロペラシャフトの支持装置及びその組付け方法 - Google Patents

プロペラシャフトの支持装置及びその組付け方法 Download PDF

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Description

この発明は、プロペラシャフトの支持装置及びその組付け方法に関し、特に、プロペラシャフトを支持するセンタベアリング部の組付性向上を図るプロペラシャフトの支持装置及びその組付け方法に関する。
従来より、車両においてはパワーユニットの駆動力を後輪等に伝達するために、車両前後方向に延びるプロペラシャフトを車体下部に設置している。そして、このプロペラシャフトを車体下部に設置するため、プロペラシャフトの中間部にはセンタベアリング部を設けている。
このセンタベアリング部は、車両走行中のプロペラシャフトの振動等を車体側に伝達しないようにすることが求められ、また、プロペラシャフトの軸方向変位に対しても、軸方向にある程度自由度を持つことで、プロペラシャフトと車体との間で「こじれ」が生じないようにすることが求められる。
そこで、下記特許文献1では、センタベアリング部の車体側固定部であるフランジを、上下2つの「ドーナツ」状のラバーマウントで挟み込み、この2つのラバーマウントとフランジを、上下方向に延びる締結部材で締結固定して、弾性支持するプロペラシャフトの支持装置が開示されている。
この支持装置によると、上下2つのラバーマウントがフランジからの振動伝達を抑制するとともに、また、プロペラシャフトの軸方向変位もある程度吸収するため、プロペラシャフトと車体との間のこじれ発生を防ぐことができる。
特開平10−53035号公報
ところで、上下2つのラバーマウントでフランジを挟み込むようにして組付ける構造を採用した場合には、プロペラシャフトの組付け時に、上下のラバーマウントとフランジとの間で位置ズレが生じる可能性がある。
そこで、このラバーマウントとフランジの組付け状態を仮保持する保持部材を、別途、設けることが考えられる。例えば、上下のラバーマウントの上面と下面を、断面略コ字状の保持部材で挟持することで、組付け状態を保持することが考えられる。
しかし、このように保持部材を設けた場合には、螺合締結手段を締結していく際に、保持部材が螺合締結手段と共廻りする可能性があり、螺合締結手段の締結作業が適切に行えない可能性がある。
また、別途、保持部材を設けた場合には、組付けた状態で、保持部材とフランジとが当接したままの状態となる場合があり、フランジから伝達されるプロペラシャフトの振動等が、保持部材を介して車体側部材に伝達される可能性がある。
そこで、本発明は、プロペラシャフトをセンタベアリング部で車体下部に設置するプロペラシャフトの支持装置において、別途、保持部材を用いることなくプロペラシャフトの組付け性の向上を図ることで、螺合締結手段の締結作業性の向上し、車両走行時のNVH(ノイズ・バイブレーション・ハーシュネス)の性能悪化を防ぐことができるプロペラシャフトの支持装置を提供することを目的とする。
この発明のプロペラシャフトの支持装置は、プロペラシャフトの中間部に取り付けられるセンタベアリングと、該センタベアリングを抱持するブラケットと、該ブラケットに設けられ車体側に取付けられるフランジと、該フランジの厚さ方向両側に配置される上側弾性部材及び下側弾性部材と、該上側弾性部材、下側弾性部材及びフランジを、上下方向に挿通して車体側部材に固定する螺合締結手段とを備えるプロペラシャフトの支持装置であって、前記上側弾性部材が、上側に設けられるアッパ円筒部と該アッパ円筒部より小径に形成され下側に設けられるアンダ円筒部とを有し、前記下側弾性部材が、該アンダ円筒部を挿入可能な穴部を備える円筒状の本体部を有し、該本体部の上側端面に、ディスク状スペーサ部材を固着し、該ディスク状スペーサ部材に、アンダ円筒部の外周面に係合する係合部を設け、前記係合部の先端を、下向きに傾斜するように設定したものである。
上記構成によれば、下側弾性部材の本体部の上側端面にディスク状スペーサ部材を固着して、このディスク状スペーサ部材に上側弾性部材のアンダ円筒部に係合する係合部を設けたことにより、下側弾性部材の穴部に対して、上側弾性部材のアンダ円筒部を挿入するだけで、アンダ円筒部の外周面がディスク状スペーサ部材の係合部に係合して、弾性部材のフランジへの組付け状態が保持されることになる。
このため、保持部材を別途設けることなく、ディスク状スペーサ部材という既存の部材を用いて、簡略な構造によって、弾性部材のフランジへの組付け状態を保持することができる。
なお、係合部の形状については、アンダ円筒部を下側弾性部材の穴部に挿入するだけで、アンダ円筒部の外周面に係合する形状であれば、どのようなものであってもよく、ディスク状スペーサ部材の内周全域が係合するように形成してもよいし、一部が係合するように形成してもよい。
しかも、前記係合部の先端を、下向きに傾斜するように設定したものであり、このように前記係合部の先端が下向きに傾斜しているため、上側弾性部材のアンダ円筒部を、下側弾性部材の穴部に挿入する際に、アンダ円筒部を円滑に案内することができる。また、先端が下向きに傾斜しているため、先端が「かえし」状にアンダ円筒部に引っ掛かり、アンダ円筒部を抜けにくくすることができる。
よって、弾性部材のフランジへの組付け性を向上することができ、また係合部の係合保持力を高めることができる。
この発明のプロペラシャフトの支持装置の組付け方法は、プロペラシャフトの中間部に取り付けられるセンタベアリングと、該センタベアリングを抱持するブラケットと、該ブラケットに設けられ車体側に取付けられるフランジと、該フランジの厚さ方向両側に配置される上側弾性部材及び下側弾性部材と、該上側弾性部材、下側弾性部材及びフランジを、上下方向に挿通して車体側部材に固定する螺合締結手段とを備えるプロペラシャフトの支持装置の組付け方法であって、前記上側弾性部材が、上側に設けられるアッパ円筒部と該アッパ円筒部より小径に形成され下側に設けられるアンダ円筒部とを有し、前記下側弾性部材が、該アンダ円筒部を挿入可能な穴部を備える円筒状の本体部を有し、該本体部の上側端面に、ディスク状スペーサ部材を固着し、該ディスク状スペーサ部材に、アンダ円筒部の外周面に係合する係合部を設け、前記アンダ円筒部の外周面に石鹸水を塗布した後、前記上側弾性部材と下側弾性部材をフランジの厚さ方向両側に配置して、前記上側弾性部材の上方及び前記下側弾性部材の下方から中央側に押圧力を与えて、前記ディスク状スペーサ部材の係合部を、アンダ円筒部の外周面に係合させるものである。
上記構成によれば、挿入するアンダ円筒部に石鹸水を塗布することで、アンダ円筒部の外周面の摩擦係数を低減したうえで、押圧力を与えてアンダ円筒部を下側弾性部材の穴部に挿入させる。これにより、アンダ円筒部の組付け作業を、より円滑に行なうことができる。
特に、塗布する液体が石鹸水であるため、アンダ円筒部の外周面が腐食等により劣化することもなく、また、組付け後、乾燥することで、アンダ円筒部の外周面の摩擦係数が当初の摩擦係数に戻るため、アンダ円筒部を抜けにくくすることができる。
よって、組付け作業前に石鹸水を塗布するという単純な工程を加えるだけで、弾性部材のフランジへの組付け性を向上し、係合保持力も高めることができる。
この発明によるプロペラシャフトの支持装置は、また、プロペラシャフトの中間部に取り付けられるセンタベアリングと、該センタベアリングを抱持するブラケットと、該ブラケットに設けられ車体側に取付けられるフランジと、該フランジの厚さ方向両側に配置される上側弾性部材及び下側弾性部材と、該上側弾性部材、下側弾性部材及びフランジを、上下方向に挿通して車体側部材に固定する螺合締結手段とを備えるプロペラシャフトの支持装置であって、前記上側弾性部材が、上側に設けられるアッパ円筒部と該アッパ円筒部より小径に形成され下側に設けられるアンダ円筒部とを有し、前記下側弾性部材が、該アンダ円筒部を挿入可能な穴部を備える円筒状の本体部を有し、該本体部の上側端面に、ディスク状スペーサ部材を固着し、該ディスク状スペーサ部材に、アンダ円筒部の外周面に係合する係合部を設け、前記係合部を、ディスク状スペーサ部材の内周に一部突出する凸部で構成したものである。
上記構成によれば、係合部を、ディスク状スペーサ部材の内周の全域に設けるのではなく、一部に設けているだけであるため、アンダ円筒部を挿通させ易くなり、大きな押圧力で挿入しなくても、弾性部材のフランジへの組付けを行なうことができる。
よって、弾性部材のフランジの組付け性を高めることができる。
この発明の一実施態様においては、前記凸部を、波状湾曲形状で構成して、周方向に均等に複数配置したものである。
上記構成によれば、凸部が波状湾曲形状であるため、アンダ円筒部に対して、凸部が滑らかに係合(当接)することになり、アンダ円筒部の外周面を傷つけるおそれを低減できる。また、凸部を周方向に均等に複数配置することで、挿入する押圧力を均等に低減することができる。
よって、アンダ円筒部の劣化のおそれを低減しつつ、アンダ円筒部の組付け作業性を向上することができる。
この発明の一実施態様においては、上記請求項4に記載のプロペラシャフトの支持装置の組付け方法であって、前記上側弾性部材と下側弾性部材をフランジの厚さ方向両側に配置して、下側弾性部材を、上側弾性部材側に押圧しながら回転させることで、前記ディスク状スペーサ部材の係合部を、アンダ円筒部の外周面に係合させる組付け方法である。
上記構成によれば、下側弾性部材を押圧しながら回転させることで、ディスク状スペーサ部材の係合部を、いわゆる、ねじ切り工具の「ダイス」のようにアンダ円筒部にネジ込むことで、ディスク状スペーサ部材の係合部を、アンダ円筒部に係合させることができる。
よって、作業者は、大きな押圧力を必要とすることなく、弾性部材を容易に組付けることができ、弾性部材のフランジへの組付け作業の作業性を向上することができる。
この発明によれば、保持部材を別途設けることなく、ディスク状スペーサ部材という既存の部材を用いて、簡略な構造によって、弾性部材の組付け状態を保持することができる。
よって、プロペラシャフトをセンタベアリング部で車体下部に設置するプロペラシャフトの支持装置において、別途保持部材を用いることなくプロペラシャフトの組付け性の向上を図ることで、螺合締結手段の締結作業性の向上し、車両走行時のNVHの性能悪化を防ぐことができる効果がある。
しかも、前記係合部の先端を、下向きに傾斜するように設定したものであり、このように前記係合部の先端が下向きに傾斜しているため、上側弾性部材のアンダ円筒部を、下側弾性部材の穴部に挿入する際に、アンダ円筒部を円滑に案内することができる。また、先端が下向きに傾斜しているため、先端が「かえし」状にアンダ円筒部に引っ掛かり、アンダ円筒部を抜けにくくすることができる。
よって、弾性部材のフランジへの組付け性を向上することができ、また係合部の係合保持力を高めることができる効果がある。
本発明の実施形態について、以下、図面に基づいて詳述する。
図1は本発明の第一実施形態のプロペラシャフトの支持装置を採用した四輪駆動車の平面スケルトン図である。図2はこのプロペラシャフトの支持装置の前部センタベアリング部近傍の一部断面を含む詳細平面図である。図3は、前部センタベアリング部の車両前方側からの正面図である。
このプロペラシャフトの支持装置は、図1に示すように、エンジンEを横置き搭載したFFベースの四輪駆動車W4で採用している。
この四輪駆動車W4は、車両前方側のエンジンEの側方に変速機Mを配置して、その変速機Mからの出力をファイナルドライブギア1を介して前輪の差動歯車装置2に伝達して、その差動歯車装置2に設けたトランスファドライブギア3から、トランスファ装置4を介してプロペラシャフト5で車両後方側の後輪側Rに駆動力を伝達するように構成している。
このうち、プロペラシャフト5部分について詳細に説明する。このプロペラシャフト5は、車両前方のトランスファ装置4から車両後方のトルク配分装置6までの間を、フロントシャフト5Aとリアシャフト5Bの2つのシャフト要素で構成した二分割構造で構成している。また、トランスファ装置4とフロントシャフト5Aの間には、フロント自在継手7を、フロントシャフト5Aとリアシャフト5Bの間には、中間自在継手8を、リアシャフト5Bとトルク配分装置6の間には、リア自在継手9をそれぞれ設置している。
このうち、リアシャフト5Bの支持構造において、本実施形態のプロペラシャフト支持装置を採用している。このリアシャフト5Bは、前端と後端を、それぞれ前部センタベアリング部10Aと後部センタベアリング部10Bとで支持している。
図2、図3を参照して、前部センタベアリング部10Aについて説明する。なお、後部センタベアリング部10Bについても、同様の構造であり詳細な説明は省略する。
前部センタベアリング部10Aは、図2に示すように、リアシャフト5Bの前端部、つまり中間自在継手8の後方側に隣接して設けており、リアシャフト5Bの外周側に嵌装されたベアリング11と、その外側に配設されゴム等の弾性材料によって形成された弾性サポート12と、弾性サポート12を包持するブラケット13とを備えて構成している。
そして、このブラケット13は、図3に示すように、弾性サポート12の上部を覆う上側ブラケット部材13Aと、弾性サポート12の下部を覆う下側ブラケット部材13Bとで構成しており、さらに、各ブラケット部材13A,13Bには、重ね合わせた車幅方向両側、つまり左右水平方向に延びる締結フランジ14,14を備えている。
この締結フランジ14,14には、図2に示すように、螺合締結手段であるスタッドボルトSを挿通するための挿通穴15,15を、左右それぞれ設けている。また、この挿通穴15,15の車両前方側には、前方側に開口した切欠部16,16を形成して、車両前突時のプロペラシャフト5後退時に、スタッドボルトSから締結フランジ14,14が離脱するように構成している。
また、この前部センタベアリング部10Aの直前位置のリアシャフト5Bの前端部には、円形ディスク状のストッパ20を固設している。このストッパ20の外周端20aは、ブラケット13の径に略一致する大きさに構成して、プロペラシャフト5後退時には、ブラケット13に係合するようにしている。
締結フランジ14,14は、図3に示すように、車体フロア30のトンネル部31内部に接合固定した補強メンバ32に、左右離間して締結固定されている。補強メンバ32には、下向きに延びるスタッドボルトS,Sが接合され、このスタッドボルトS,Sに対して、締結フランジ14,14の挿通穴15,15(図2参照)を挿通させた上で、ナットN、Nを締結固定して、締結フランジ14,14を車体側部材(32)に固定している。
また、この締結フランジ14の上下位置には、「略ドーナツ」状の上部ラバーマウント40と下部ラバーマウント50を備えている。上部ラバーマウント40と下部ラバーマウント50は、組付けた状態で上下一体となるように、図4に示すように構成している。
図4は、上部ラバーマウント40と下部ラバーマウント50を締結フランジ14に組付けた(仮組みした)状態の縦断面図である。この図4を参照して、上部ラバーマウント40と下部ラバーマウント50について説明する。
上部ラバーマウント40は、上側に設けたドーナツ状のアッパ円筒部41と、そのアッパ円筒部41より小径で下側に設けたアンダ円筒部42とからなるラバー部材43と、アッパ円筒部41の上側端面に固着した環状の外側スペーサ44と、アッパ円筒部41の下側端面に固着した環状の内側スペーサ45と、中央の穴部形状を維持する円筒状のカラー部材46とを有している。
このうち、アンダ円筒部42の外径d1は、締結フランジ14の挿通穴15を挿通しる径に設定して、締結フランジ14に組付けた状態で、締結フランジ14を挿通して下部ラバーマウント50に挿入されるように構成している。また、カラー部材46については、下方への突出量をアンダ円筒部42よりも、下方に突出するように設定している。
一方、下部ラバーマウント50は、中央に前述のアンダ円筒部42を差込み嵌合可能な穴部51を備えたドーナツ状の本体部52と、本体部52の下側端面に固着した環状の外側スペーサ53と、本体部52の上側端面に接合した環状の係合スペーサ54とを有している。
このように、上部ラバーマウント40と下部ラバーマウント50の上側端面と下側端面には、それぞれ金属製のスペーサ44,45,53,54を固着している。これは、ラバーマウント40,50のラバー部分(43,52)と、締結フランジ14との間の当接面において摩擦が生じないようにして、各ラバー部分(43,52)の傷みの発生を防止するために設けているのである。
このうち、下部ラバーマウント50の係合スペーサ54には、本体部52の内周面より内方に突出する係合部54aを形成している。この係合部54aをアンダ円筒部42の外周面42aに係合させることで、上部ラバーマウント40と下部ラバーマウント50の締結フランジ14への組付け状態を保持するように構成している。
すなわち、ラバーマウント40,50と締結フランジ14との間の摩擦発生を防止するスペーサ部材(54)に、ラバーマウント40,50の締結フランジ14への組付け状態を保持する保持機能を持たせているのである。
この下部ラバーマウント50について、さらに詳細に説明する。図5は下部ラバーマウントの縦断面図、図6は下部ラバーマウントの平面図、図7は図5のA部分の詳細断面図である。
前述のように、下部ラバーマウント50は、穴部51を有するドーナツ状の本体部52と、環状の外側スペーサ53と環状の係合スペーサ54とによって構成している。
このうち、係合スペーサ54の内周端には、内側に突出する係合部54aを形成している。この係合部54aは、図5に示すように、その先端をやや下方に傾斜するように設定しており、後述するように、上部ラバーマウント40のアンダ円筒部42を下部ラバーマウント50の穴部51に挿入する際に、穴部51に案内しやすいように構成している。具体的には、図7に示すように、傾斜角αを約30度に設定している。このように30度に設定することにより、ラバーマウント40,50を組付けた後の係合保持力も確保することができる。
また、この係合部54aは、図6に示すように、係合スペーサ54の内周全域にわたって形成しており、アンダ円筒部42の外径d1よりも、係合部54aの先端径d2が小さくなるように設定することで、アンダ円筒部42を穴部51に差込んだ状態で、アンダ円筒部42が弾性変形して強固に嵌合係止されるように構成している。
もっとも、係合部54aの先端径d2があまりに小さすぎると、アンダ円筒部42の差込みが困難になるため、アンダ円筒部42の外径d1よりも僅かに小さくなるように設定している。具体的には、図7に示すように、約1〜3mm程度、係合部54aの先端径d2がアンダ円筒部42の外径d1よりも小さくなるように設定している。
このように構成したラバーマウント40,50と締結フランジ14の組付け方法、および前部センタベアリング部10Aの組付け方法について、図8に示す前部センタベアリング部の組付け工程を説明するフローチャートによって説明する。
まず、ステップS1で、上部ラバーマウント40のアンダ円筒部42の外周面42a(図4参照)に、石鹸水を塗布する。例えば、作業者が刷毛等により塗布する。このように、アンダ円筒部42の外周面42aに石鹸水を塗布することにより、アンダ円筒部42の外周面42aの摩擦係数を低下させることができ、後述する上部ラバーマウント40の組付け作業を容易に行なうことができる。
次に、ステップS2で、締結フランジ14の上下位置に、上部ラバーマウント40と下部ラバーマウント50をセット(位置合せ)する。このように、上部ラバーマウント40、下部ラバーマウント50をセットすることで、締結フランジ14を上下で挟持して弾性支持できるようにしている。
その後、ステップS3で、図示しないプレス機で、上部ラバーマウント40と下部ラバーマウント50を上下方向に圧縮(押圧)して、上部ラバーマウント40と下部ラバーマウント50を締結フランジ14に組付ける(図4の状態)。
この時、前述のように、上部ラバーマウント40のアンダ円筒部42に石鹸水を塗布していることから、アンダ円筒部42が、係合スペーサ54の係合部54aの先端を滑って下部ラバーマウント50の穴部51に容易に嵌合して、係合スペーサ54の係合部54aに係合固定されることになる。
また、プレス機を利用して、上部ラバーマウント40と下部ラバーマウント50を締結フランジ14に組付けるため、常に一定の圧縮力(押圧力)を、ラバーマウント40,50に付与できるため、アンダ円筒部42と係合スペーサ54の係合固定状態を常時安定させることができ、圧縮力(押圧力)が不足して、ラバーマウント40,50が脱落するといった問題も解消できる。
次に、ステップS4で、上部ラバーマウント40と下部ラバーマウント50が組み付けられた締結フランジ14(以下、締結フランジ組体U(図4参照))を、車体側へセットする。具体的には、車体フロア30側から下方に突出したスタッドボルトSに対して、下方から上部ラバーマウント40のカラー部材46を嵌め合わせて、下方からナットNを螺合して仮組み固定する(図9(a)参照)。
このように、車体側に固定したスタッドボルトSに対して、カラー部材46を嵌め合わすことで、必然的に位置決めを行なうことが可能となるため、容易に前部センタベアリング10Aの組付けを行なうことができる。
そして、最後に、ステップS5で、締結フランジ組体Uを車体側へ締結固定する。この締結作業は、スタッドボルトSに対して下方からナットNを螺合締結することによって行なう。
以上の組付け工程を経ることで、前部センタベアリング10Aを車体下部に組付けることができる。
図9は、締結フランジ組体を車体側へ締結固定する際の締結状態を説明する断面図である。(a)が締結初期の状態、(b)が締結後期の状態を示した図である。
(a)に示すように、締結初期においては、係合スペーサ54の係合部54aは、アンダ円筒部42の下端に係合して、ラバーマウント40,50の仮組み状態を保持した状態で係合している。このため、締結フランジ組体Uは、上下方向に大きな間隔L1を有している。
この状態で、ナットNを螺合締結していくと、下部ラバーマウント50の外側スペーサ53に当接して、外側スペーサ53がナットNと共廻りしようとする。しかし、外側スペーサ53は下部ラバーマウント50の本体部52に固着されているため、外側スペーサ53が共廻りすることはない。このため、ナットNの締結作業性が悪化することはない。
また、さらにナットNを締結していくと、(b)に示すように、上部ラバーマウント40と下部ラバーマウント50が軸方向に圧縮されて、締結フランジ組体Uは、上下方向の間隔L2が狭まる。これに伴い、係合スペーサ54も上方に移動して係合部54aの係合位置が上方に移動する。このため、上部ラバーマウント40のアンダ円筒部42と下部ラバーマウント50の本体部52とが多く当接することになり、締結フランジ14と車体側のスタッドボルトSとの間には、全てラバー部材(43,52)が介装されることになる。
よって、組付け後において、締結フランジ14からの振動が、スタッドボルトS等の車体側部材に直接伝達されるのを防ぐことができ、プロペラシャフト5の振動が車体側に伝達されることがなく、こもり音の発生を抑えることができる。
以上のように、本実施形態では、別途、保持部材を設けることなく、係合スペーサ54の係合部54aを、上部ラバーマウント40のアンダ円筒部42に係合することで、上部ラバーマウント40と下部ラバーマウント50の組付け状態を保持するため、締結作業を円滑に行なうことができ、組付け後においても、車体こもり音の発生を防止することができる。
次に、このように構成した本実施形態の作用効果について詳述する。
この実施形態のプロペラシャフト5の支持装置は、上部ラバーマウント40が、上側に設けられるアッパ円筒部41とそのアッパ円筒部41より小径に形成されて下側に設けられるアンダ円筒部42とを有し、下部ラバーマウント50が、そのアンダ円筒部42を挿入可能な穴部51を備える円筒状の本体部52を有し、その本体部52の上側端面に、係合スペーサ54を固着して、その係合スペーサ54に、アンダ円筒部42の外周面42aに係合する係合部54aを設けている。
これにより、下部ラバーマウント50の穴部51に対して、上部ラバーマウント40のアンダ円筒部42を挿入するだけで、アンダ円筒部42の外周面42aが係合スペーサ54の係合部54aに係合して、上部ラバーマウント40と下部ラバーマウント50の締結フランジ14への組付け状態が保持されることになる。
このため、保持部材を別途設けることなく、係合スペーサ54という既存の部材を用いて、簡略な構造によって、上部ラバーマウント40と下部ラバーマウント50の締結フランジ14への組付け状態を保持することができる。
よって、プロペラシャフト5を前部センタベアリング部10Aで車体下部に設置するプロペラシャフト5の支持装置において、別途保持部材を用いることなくプロペラシャフト5の組付け性の向上を図ることで、スタッドボルトSとナットNの締結作業を向上し、車両走行時のNVHの性能悪化を防ぐことができる。
なお、本実施形態では、車体側にスタッドボルトSを設け、下方からナットNを締結するように構成しているが、車体側にウェルドナットを設け、下方からボルトを締結するように構成してもよい。
また、この実施形態では、係合部54aの先端を、下向きに傾斜するように設定している。
これにより、上部ラバーマウント40のアンダ円筒部42を、下部ラバーマウント50の穴部51に挿入する際に、アンダ円筒部42を穴部51に円滑に案内することができる。また、係合部54aの先端が下向きに傾斜しているため、先端が「かえし」状にアンダ円筒部42に引っ掛かり、抜けにくくすることができる。
よって、上部ラバーマウント40と下部ラバーマウント50の締結フランジ14への組付け性を向上することができ、また、係合部54aの係合保持力を高めることができる。
また、この実施形態では、アンダ円筒部42の外周面42aに石鹸水を塗布した後、上部ラバーマウント40と下部ラバーマウント50を締結フランジ14の上下方向両側に配置して、上部ラバーマウント40の上方および下部ラバーマウント50の下方からプレス機で押圧力を与えて、係合スペーサ54の係合部54aを、アンダ円筒部42の外周面42aに係合させる方法で組付けを行なう。
これにより、アンダ円筒部42の外周面42aの摩擦係数を低減した状態で、押圧力を与えてアンダ円筒部42を下部ラバーマウント50の穴部51に挿入させることで、アンダ円筒部42の組付け作業を、より円滑に行なうことができる。
特に、塗布する液体が石鹸水であるため、アンダ円筒部42の外周面42aが腐食等により劣化することもなく、また、組付け後、乾燥することで、アンダ円筒部42の外周面42aの摩擦係数が当初の摩擦係数に戻るため、抜けにくくすることができる。
よって、組付け作業前に石鹸水を塗布するという単純な工程を加えるだけで、ラバーマウント40,50の締結フランジ14への組付け性を向上し、係合保持力も高めることができる。
なお、その他、アンダ円筒部42の外周面42aの摩擦係数を低下させる方法として、潤滑性の水溶等を用いてもよい。
次に、本発明の第二実施形態について、図10、図11を利用して説明する。図10は、第一実施形態の図6に対応する下部ラバーマウントの平面図、図11は前部センタベアリング部の組付け工程を説明するフローチャートである。その他、前提の構成については、第一実施形態と同様であるため、具体的には記載せず、また、同一の構成要素については、同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、図10に示すように、係合スペーサ154の内周縁154aの形状を凹凸形状として構成し、凸部154bが上部ラバーマウント40のアンダ円筒部42に係合するように設定している。こうして、内周縁154aの一部である凸部154bを係合部(154b)として構成している。また、この凸部154bは、約90度間隔で均等に4つ設けており、その間を凹部154cで繋ぐように構成することで、係合スペーサ154の内周縁154aを波状に湾曲形成している。
このように、係合スペーサ154の内周縁154aの一部を突出させて係合部(154b)とすることで、アンダ円筒部42を係合スペーサ154に挿通する際の押圧力を低減することができる。特に、以下に説明する組付け方法によれば、人による押圧力によっても、アンダ円筒部42を係合スペーサ154に容易に挿通することができる。
図11に示すフローチャートで、本実施形態の組付け方法について説明する。
まず、ステップS11で、締結フランジ14の上下位置に、上部ラバーマウント40と下部ラバーマウント50をセット(位置合せ)する。この工程は、第一実施形態と同様である。
次に、ステップS12で、下部ラバーマウント50を上部ラバーマウント40側に押圧しながら回転させる。すなわち、下部ラバーマウント50の係合スペーサ154を上部ラバーマウント40のアンダ円筒部42に、ねじ込むようにして係合させる。
すなわち、係合スペーサ154の内周縁154aが凹凸形状となっているため、作業者が係合スペーサ154を、いわゆる、ねじ切り工具の「ダイス」のようにアンダ円筒部42にネジ込んでいくことで、凸部形状の係合部(154b)が、アンダ円筒部42を螺旋状に移動していき、アンダ円筒部42に対して、係合スペーサ154が係合することができる。
このように、アンダ円筒部42に係合スペーサ154を係合させることで、大きな押圧力を必要とすることなく、上部ラバーマウント40と下部ラバーマウント50を締結フランジ14に組付けることができる。
また、係合スペーサ154の内周縁154aを、波状湾曲形状としているため、係合スペーサ154をねじ込んでいく際に、アンダ円筒部42に傷が付くこともない。
その後、ステップS13で、上部ラバーマウント40と下部ラバーマウント50が組み付けられた締結フランジ組体Uを車体側にセットして、ステップS14で、その締結フランジ組体Uを車体側へ締結固定する。この工程も、第一実施形態と同様である。
以上の組付け工程を経ることで、本実施形態でも、前部センタベアリング10Aを車体下部に組付けることができる。
次に、このように構成した本実施形態の作用効果について詳述する。
この実施形態のプロペラシャフト5の支持装置は、係合部(154b)を、係合スペーサ154の内周縁154aに一部突出した凸部154bで構成している。
これにより、係合部(154b)を、係合スペーサ154の内周全域に設けるのではなく、一部に設けているだけであるため、アンダ円筒部42を挿通させやすくなり、大きな押圧力で挿入しなくても、上部ラバーマウント40と下部ラバーマウント50の締結フランジ14への組付けを行なうことができる。
よって、ラバーマウント40,50の締結フランジ14の組付け性を高めることができる。
また、この実施形態では、係合スペーサ154の内周縁154aを、波状湾曲形状に構成して、凸部154bを周方向に均等に4つ配置している。
これにより、アンダ円筒部42に対して、凸部154bが滑らかに係合(当接)することになり、アンダ円筒部42の外周面42aを傷つけるおそれを低減できる。また、凸部154bを周方向に均等に4つ配置していることで、挿入する押圧力を均等に低減することができる。
よって、アンダ円筒部42の劣化のおそれを低減しつつ、アンダ円筒部42の組付け作業性を向上することができる。
なお、本実施形態では、4つの凸部154bで係合部を構成したが、2〜6つ程度の凸部で係合部を構成してもよい。
また、この実施形態では、上部ラバーマウント40と下部ラバーマウント50を締結フランジ14の上下方向両側に配置して、下部ラバーマウント50を、上部ラバーマウント40側に押圧しながら回転させることで、係合スペーサ54の係合部54aを、アンダ円筒部42の外周面に係合させる方法によって組付けを行なう。
これにより、下部ラバーマウント50を押圧しながら回転させることで、係合スペーサ54の係合部54aを、いわゆる、ねじ切り工具の「ダイス」のようにアンダ円筒部42にネジ込むことで、係合スペーサ54の係合部54aを、アンダ円筒部42に係合させることができる。
よって、作業者は、大きな押圧力を必要とすることなく、上部ラバーマウント40と下部ラバーマウント50を容易に組付けることができ、上部ラバーマウント40と下部ラバーマウント50の締結フランジ14への組付け作業の作業性を向上することができる。
なお、その他の作用効果については、第一実施形態と同様である。
以上、この発明の構成と、前述の実施形態との対応において、
この発明の上側弾性部材は、実施形態の上部ラバーマウント40に対応し、
以下、同様に
下側弾性部材は、下部ラバーマウント50に対応し、
螺合締結手段は、スタッドボルトSに対応し、
フランジは、締結フランジ14に対応し、
ディスク状スペーサ部材は、係合スペーサ54、154に対応するも、
この発明は、前述の実施形態に限定されるものではなく、あらゆるプロペラシャフトの支持装置に適用する実施形態を含むものである。
第一実施形態のプロペラシャフトの支持装置を採用した四輪駆動車の平面スケルトン図。 前部センタベアリング部近傍の一部断面を含む詳細平面図。 前部センタベアリング部の車両前方側からの正面図。 上部ラバーマウントと下部ラバーマウントを締結フランジに組付けた(仮組みした)状態の縦断面図。 下部ラバーマウントの縦断面図。 下部ラバーマウントの平面図。 図5のA部分の詳細断面図。 前部センタベアリング部の組付け工程を説明するフローチャート。 締結フランジ組体を車体側へ締結固定する際の締結状態を説明する断面図で、(a)が締結初期の状態、(b)が締結後期の状態を示した図。 第二実施形態の下部ラバーマウントの平面図。 第二実施形態の組付け工程を説明するフローチャート。
5…プロペラシャフト
10A…前部センタベアリング部
11…ベアリング
13…ブラケット
14…締結フランジ(フランジ)
30…車体フロア
32…補強メンバ(車体側部材)
40…上部ラバーマウント(上側弾性部材)
41…アッパ円筒部
42…アンダ円筒部
50…下部ラバーマウント(下側弾性部材)
51…穴部
52…本体部
54…係合スペーサ(ディスク状スペーサ部材)
54a…係合部
154…係合スペーサ(ディスク状スペーサ部材)
154b…凸部(係合部)
S…スタッドボルト(螺合締結手段)

Claims (5)

  1. プロペラシャフトの中間部に取り付けられるセンタベアリングと、
    該センタベアリングを抱持するブラケットと、
    該ブラケットに設けられ車体側に取付けられるフランジと、
    該フランジの厚さ方向両側に配置される上側弾性部材及び下側弾性部材と、
    該上側弾性部材、下側弾性部材及びフランジを、上下方向に挿通して車体側部材に固定する螺合締結手段とを備えるプロペラシャフトの支持装置であって、
    前記上側弾性部材が、上側に設けられるアッパ円筒部と該アッパ円筒部より小径に形成され下側に設けられるアンダ円筒部とを有し、
    前記下側弾性部材が、該アンダ円筒部を挿入可能な穴部を備える円筒状の本体部を有し、
    該本体部の上側端面に、ディスク状スペーサ部材を固着し、
    該ディスク状スペーサ部材に、アンダ円筒部の外周面に係合する係合部を設け
    前記係合部の先端を、下向きに傾斜するように設定した
    プロペラシャフトの支持装置。
  2. プロペラシャフトの中間部に取り付けられるセンタベアリングと、
    該センタベアリングを抱持するブラケットと、
    該ブラケットに設けられ車体側に取付けられるフランジと、
    該フランジの厚さ方向両側に配置される上側弾性部材及び下側弾性部材と、
    該上側弾性部材、下側弾性部材及びフランジを、上下方向に挿通して車体側部材に固定する螺合締結手段とを備えるプロペラシャフトの支持装置の組付け方法であって、
    前記上側弾性部材が、上側に設けられるアッパ円筒部と該アッパ円筒部より小径に形成され下側に設けられるアンダ円筒部とを有し、
    前記下側弾性部材が、該アンダ円筒部を挿入可能な穴部を備える円筒状の本体部を有し、
    該本体部の上側端面に、ディスク状スペーサ部材を固着し、
    該ディスク状スペーサ部材に、アンダ円筒部の外周面に係合する係合部を設け、
    前記アンダ円筒部の外周面に石鹸水を塗布した後、
    前記上側弾性部材と下側弾性部材をフランジの厚さ方向両側に配置して、
    前記上側弾性部材の上方及び前記下側弾性部材の下方から中央側に押圧力を与えて、
    前記ディスク状スペーサ部材の係合部を、アンダ円筒部の外周面に係合させる
    プロペラシャフトの支持装置の組付け方法。
  3. プロペラシャフトの中間部に取り付けられるセンタベアリングと、
    該センタベアリングを抱持するブラケットと、
    該ブラケットに設けられ車体側に取付けられるフランジと、
    該フランジの厚さ方向両側に配置される上側弾性部材及び下側弾性部材と、
    該上側弾性部材、下側弾性部材及びフランジを、上下方向に挿通して車体側部材に固定する螺合締結手段とを備えるプロペラシャフトの支持装置であって、
    前記上側弾性部材が、上側に設けられるアッパ円筒部と該アッパ円筒部より小径に形成され下側に設けられるアンダ円筒部とを有し、
    前記下側弾性部材が、該アンダ円筒部を挿入可能な穴部を備える円筒状の本体部を有し、
    該本体部の上側端面に、ディスク状スペーサ部材を固着し、
    該ディスク状スペーサ部材に、アンダ円筒部の外周面に係合する係合部を設け、
    前記係合部を、ディスク状スペーサ部材の内周に一部突出する凸部で構成した
    プロペラシャフトの支持装置。
  4. 前記凸部を、波状湾曲形状で構成して、周方向に均等に複数配置した
    請求項記載のプロペラシャフトの支持装置。
  5. 上記請求項4に記載のプロペラシャフトの支持装置の組付け方法であって、
    前記上側弾性部材と下側弾性部材をフランジの厚さ方向両側に配置して、
    下側弾性部材を、上側弾性部材側に押圧しながら回転させることで、
    前記ディスク状スペーサ部材の係合部を、アンダ円筒部の外周面に係合させる
    プロペラシャフトの支持装置の組付け方法。
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