JP2006125496A - 車輪用軸受装置 - Google Patents

車輪用軸受装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006125496A
JP2006125496A JP2004313953A JP2004313953A JP2006125496A JP 2006125496 A JP2006125496 A JP 2006125496A JP 2004313953 A JP2004313953 A JP 2004313953A JP 2004313953 A JP2004313953 A JP 2004313953A JP 2006125496 A JP2006125496 A JP 2006125496A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ring
inner ring
retaining ring
hub
wheel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2004313953A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayasu Takubo
孝康 田窪
Kazuo Komori
和雄 小森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP2004313953A priority Critical patent/JP2006125496A/ja
Publication of JP2006125496A publication Critical patent/JP2006125496A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/58Raceways; Race rings
    • F16C33/60Raceways; Race rings divided or split, e.g. comprising two juxtaposed rings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/02Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
    • F16C19/14Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load
    • F16C19/18Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls
    • F16C19/181Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact
    • F16C19/183Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles
    • F16C19/184Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles in O-arrangement
    • F16C19/186Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles in O-arrangement with three raceways provided integrally on parts other than race rings, e.g. third generation hubs
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2226/00Joining parts; Fastening; Assembling or mounting parts
    • F16C2226/50Positive connections
    • F16C2226/70Positive connections with complementary interlocking parts
    • F16C2226/74Positive connections with complementary interlocking parts with snap-fit, e.g. by clips
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2326/00Articles relating to transporting
    • F16C2326/01Parts of vehicles in general
    • F16C2326/02Wheel hubs or castors

Abstract

【課題】駆動輪支持用の車輪用軸受装置において、内輪の変形、および内輪端面の平坦面幅の減少を抑えながら、軸受出荷から車両への組付けまでに振動等による内輪抜けを防止する。
【解決手段】内周に複列の転走面3を有する外方部材1と、前記各転走面3に対向する転走面4を外周に有する内方部材2とを設け、対向する転走面3,4間に複列の転動体5を介在させて、車体に対して車輪を回転自在に支持する。内方部材2は、車輪取付用のフランジ9aを有するハブ輪9と、このハブ輪9のインボード側端の外周に嵌合した内輪10とでなる。内輪10の内径面には被係合部11を設け、ハブ輪9の外径面には止め輪溝12を設ける。この止め輪溝12と前記被係合部11とに渡って止め輪13を係合させることにより、内輪10のハブ輪9に対するインボード側への抜け止めを行う。
【選択図】図1

Description

この発明は、自動車等の駆動輪を回転自在に支持する車輪用軸受装置に関する。
従来、駆動輪支持用の車輪用軸受装置として、図3に示すものが提案されている(例えば特許文献1)。これは、外方部材21と内方部材22の対向する転走面23,24間に複列にボール25を介在させ、上記内方部材22を、車輪取付用ハブフランジ29aを外周に有するハブ輪29と、このハブ輪29のインボード側端の外周に嵌合した内輪30とで構成したものである。内輪30は、ハブ輪29に設けられた段部35に嵌合する。ハブ輪30の中央孔31には、等速ジョイントの外輪33のステム部33aが挿通されてスプライン嵌合され、等速ジョイント外輪33の段面33bが内輪30のインボード側端面30aに押し当てられる。この状態で、前記ステム部33aの先端にナット34を螺合させることにより、等速ジョイント外輪33とナット34とで内方部材22が幅締めされる。
この種の車輪用軸受装置では、ハブ輪29に嵌合させた内輪30が、軸受装置の実車への組付けまでの間に不用意に抜けることを防止することが望まれる。このような要望に応じて、同図の提案例では、内輪30のインボード側端の内周に段部36を形成し、この段部36を、ハブ輪29の端部全周に設けた加締部29bで抑え付けるようにしている。
同図の提案例は、次の改善を図ったものである。すなわち、従来の一般的な駆動輪支持用の車輪用軸受装置では、図3の提案例の内輪30に段部36を設けずに、内輪30の端面を直接に加締部29bで抑え付けている。その場合、加締部29bが内輪30よりも軸方向に突出するため、加締部29に、等速ジョイント外輪33との突き当て面とするための追加工が、加締加工後に必要になる。図3の提案例のものでは、加締部29bが内輪30の段部36外にはみ出さず、内輪30の端面を突き当て面とすることができ、追加工が不要となる。
特開平9−164803号公報
しかし、上記した車輪用軸受装置では、以下のような問題が有る。
(1)ハブ輪29の加締部29bが大きいことから、加締加工において、加締工具が内輪30の外径部と干渉し加工が困難である。この場合、通常の揺動加締と異なり加締外径部を抑えることができないため、軸方向に押し潰す要素の高い加締となる。その結果、ハブ輪29の軸部側への膨張量が過大となり、内輪30に発生するフープ応力が高くなる。フープ応力が過大となると、内輪30の割れや早期剥離を引き起こす原因となる。
(2)ハブ輪29の加締部29bが大きいため、内輪30のインボード側端部に形成する段部36の径方向段差を大きくする必要が有る。このように段部36の段差を大きくすると、内輪30のインボード側端面30aの面積が小さくなるので、等速ジョイント外輪33とナット34とで内方部材22が幅締めされることによる内輪端面の接触面圧が大きくなり、車両に組付けた状態において摩耗や異音発生の原因となる。
この発明の目的は、内輪の変形、および内輪端面の平坦面幅の減少を抑えながら、軸受出荷から車両への組付けまでに振動等により内輪の抜けが生じることを防止できる車輪用軸受装置を提供することである。
この発明の車輪用軸受装置は、内周に複列の転走面を有する外方部材と、前記各転走面に対向する転走面を外周に有する内方部材と、これら対向する転走面の間に介在した複列の転動体とを備え、前記内方部材が車輪取付用のフランジを有するハブ輪とこのハブ輪のインボード側部の外周に嵌合した内輪とでなり、前記ハブ輪および内輪に各列の前記転走面が形成され、車体に対して駆動輪となる車輪を回転自在に支持する車輪用軸受装置に適用される。
この車輪用軸受装置において、前記内輪の内径面に設けられた被係合部と、前記ハブ輪の外径面に設けられた止め輪溝とに渡って係合する止め輪により、前記内輪の前記ハブ輪に対するインボード側への抜け止めを行う。前記止め輪は、止め輪本体と、この止め輪本体の周方向複数か所に設けられてそれぞれ先端が斜めアウトボード側へ向くように外径側へ突出した弾性的に起倒可能な係止爪とでなることを特徴とする。
この構成によると、内輪の内径面に設けられた被係合部と、前記ハブ輪の外径面に設けられた止め輪溝とに渡って係合する止め輪により、前記内輪の前記ハブ輪に対するインボード側への抜け止めを行ったため、軸受出荷から車両への組付けまでに、振動等で内輪がハブ輪に対してインボード側へ抜けることを防止できる。止め輪による抜け止めのため、ハブ輪に大きな加締部を設けるものと異なり、内輪への変形の影響が少ない。また、止め輪による抜け止めのため、内輪に大きな段部を設けることが不要で、内輪端面の平坦面幅の減少が抑えられる。そのため、内輪端面に等速ジョイントの段部との係合で生じる面圧の上昇が抑制され、摩耗や異音の発生が抑制される。
軸受組立に際して、前記内輪は、止め輪をハブ輪の止め輪溝に入れた後にハブ輪に圧入する。このとき、止め輪の係止爪は、先端が斜めアウトボード側へ向くものであり、また弾性的に起倒可能であるため、内輪に対する引っ掛かりを生じずに、係止爪が弾性的に倒れて内輪の圧入作業が容易に行える。内輪を所定位置まで圧入した後は、係止爪がその弾性復元力で斜め起立状態に復元し、内輪の被係合部に嵌まり込んで係合する。この係合後は、係止爪が逆止爪として作用し、内輪の確実な抜け止めを行う。
前記止め輪は板金製であっても良い。その場合、前記係止爪を切り起こし片としてもよい。板金製の場合、切り起こし片とすると、係止爪が容易に形成でき、複数の係止爪を有する止め輪を簡単に、かつ安価に製造することができる。
前記止め輪が、円周方向の1箇所に割り部を有するC字状のものであっても良い。C字状とすると、ハブ輪への装着時に止め輪が弾性的に拡径し、ハブ輪の止め輪溝まで圧入したときに、止め輪が弾性復元力で縮径し、止め輪溝に嵌まり込む。そのため、軸受の組立作業がより一層容易になる。
前記ハブ輪に設けられた止め輪溝の位置は、前記ハブ輪に設けられて前記内輪を嵌合する段差部状の内輪嵌合面におけるアウトボード側端の近傍であっても良い。
止め輪溝の位置が内輪嵌合面におけるアウトボード側端の近傍であると、内輪の圧入時に内輪が止め輪の係止爪上を通過する軸方向距離が短くて済み、軸受組立作業がより一層簡単になる。止め輪をハブ輪端部から止め輪溝へ嵌め込むまでの移動距離は長くなるが、このときは内輪の未嵌合状態で行えるため、支障がない。特に、止め輪がC字状である場合は、移動距離が長くても、止め輪の取付けが簡単に行える。
この発明の車輪用軸受装置は、内方部材が車輪取付用のフランジを有するハブ輪とこのハブ輪のインボード側部の外周に嵌合した内輪とでなり、前記ハブ輪および内輪に各列の前記転走面が形成され、車体に対して駆動輪となる車輪を回転自在に支持する車輪用軸受装置において、前記内輪の内径面に設けられた被係合部と、前記ハブ輪の外径面に設けられた止め輪溝とに渡って係合する止め輪により、前記内輪の前記ハブ輪に対するインボード側への抜け止めを行ったため、内輪の変形、および内輪端面の平坦面幅の減少を抑えながら、軸受出荷から車両への組付けまでに振動等により内輪の抜けが生じることを防止することができる。前記止め輪は、止め輪本体と、この止め輪本体の周方向複数か所に設けられてそれぞれ先端が斜めアウトボード側へ向くように外径側へ突出した弾性的に起倒可能な係止爪とでなるため、止め輪を用いながら、軸受の組立が簡単に行える。
この発明の第1の実施形態を図1および図2と共に説明する。この実施形態は、第3世代型の内輪回転タイプで、かつ駆動輪支持用の車輪用軸受装置に適用したものである。なお、この明細書において、車両に取付けた状態で車両の車幅方向外側寄りとなる側をアウトボード側と言い、車両の中央寄りとなる側をインボード側と呼ぶ。
この車輪用軸受装置は、内周に複列の転走面3を形成した外方部材1と、これら各転走面3に対向する転走面4を形成した内方部材2と、これら外方部材1および内方部材2の転走面3,4間に介在した複列の転動体5とで構成される。この車輪用軸受装置は、複列のアンギュラ玉軸受型とされていて、転動体5はボールからなり、各列毎に保持器6で保持されている。上記各転走面3,4は断面円弧状であり、各転走面3,4はボール接触角が背面合わせとなるように形成されている。外方部材1と内方部材2との間の軸受空間の両端は、シール7,8によりそれぞれ密封されている。
外方部材1は固定側の部材となるものであって、車体取付フランジ1aを外周に有し、全体が一体の部品とされている。前記車体取付フランジ1aは、車体の懸架装置(図示せず)に設けられたナックルにボルト(図示せず)で締結される。
内方部材2は回転側の部材となるものであって、外周に車輪取付用のフランジ9aを有するハブ輪9と、このハブ輪9のインボード側端の外周に嵌合した内輪10とでなる。前記複列の転走面4におけるアウトボード側列の転走面4がハブ輪9に、インボード側列の転走面4が内輪10にそれぞれ形成されている。ハブ輪9はインボード側端の外周に段差部とされた内輪嵌合面9bを有し、この内輪嵌合面9bに内輪10が嵌合する。
内輪10の内径面には円周溝からなる被係合部11が設けられ、ハブ輪9における前記内輪嵌合面9bには前記被係合部11に対向する止め輪溝12が設けられる。これら被係合部11と止め輪溝12とに渡って止め輪13が係合し、これにより内輪10のハブ輪9に対するインボード側への抜け止めが行われている。
ハブ輪9に設けられた止め輪溝12の位置は、ハブ輪9の内輪嵌合面9bにおけるアウトボード側端の近傍としてある。
止め輪13は、図1(B),(C)に示すように、板金製の止め輪本体13aと、この止め輪本体13aの周方向複数か所に設けられた係止爪13bとでなる。各係止爪13bは、それぞれ先端が斜めアウトボード側へ向くように外径側へ突出しており、弾性的に起倒可能とされる。これら係止爪13bは切り起こし片からなる。すなわち、これら係止爪13bは、止め輪本体13aに係止爪13bの周囲に沿う切り込みを入れ、その内側部分を外径側へ起こしたものである。
止め輪本体13aは、図1(C)のように、円周方向の1箇所に割り部13cを有するC字状とされている。同図は、割り部13cを開いた状態で図示しているが、自然状態では止め輪本体13aは、割り部13cが略閉じ状態となるものとされている。
ハブ輪9への内輪10の嵌合は図2のように行われる。先ず、図2(A)のように、ハブ輪9の止め輪溝12に止め輪13を係合させる。なお、止め輪13のハブ輪9への装着は、同図の内輪10が未嵌合の状態で行う。止め輪13はC字状であるため、ハブ輪9への装着時に止め輪9が弾性的に拡径し、ハブ輪9の止め輪溝12まで圧入したときに、止め輪13が弾性復元力で縮径し、止め輪溝12に嵌まり込む。この状態で、止め輪13の止め輪本体13aの全体が止め輪溝12に嵌まり込み、係止爪13bが内輪嵌合面9bよりも突出した状態となる。
次に、図2(B)のように、ハブ輪9のインボード側端から、その内輪嵌合面9bに内輪10を圧入する。圧入の途中で、止め輪13の係止爪13bは、内輪10に押されて弾性的に倒れ、止め輪溝12内に没入する。このとき、係止爪13bは先端が斜めアウトボード側に向くように突出しているため、内輪10のアウトボード側に向く端面に引っ掛かりを生じることなく、内輪10を通過させることができる。
図2(C)のように、内輪10の一端面がハブ輪9の内輪嵌合面9bの段面9baに当接する定位置まで内輪10を圧入嵌合すると、内輪10の被係合部11がハブ輪9の止め輪溝12に対向する。このとき、止め輪13の係止爪13bが倒れ状態から弾性復元力により起き上がり、被係止部11に緩みなく係合する。これにより、被係合部11と止め輪溝12に渡って止め輪13が係合し、内輪10のハブ輪9に対するインボード側への抜け止め作用が得られる。
この車輪用軸受装置の車両への組付けにおいて、ハブ輪9のフランジ9aには、そのボルト挿通孔14を貫通するハブボルト15、およびこのハブボルト15に螺合するハブナット(図示せず)により、ディスクブレーキ装置のブレーキロータと車輪(いずれも図示せず)とが重ねて取付けられる。
ハブ輪9は中央孔16を有し、この中央孔16に、等速ジョイント17の片方の継手部材となる外輪18のステム部18aが挿通されてスプライン嵌合され、ステム部18aの先端に螺合するナット19の締め付けにより、等速ジョイント外輪18が内方部材2に結合される。このとき、等速ジョイント外輪18に設けられたアウトボード側に向く段面18bが、内輪10のインボード側に向く端面10aに押し付けられ、等速ジョイント外輪18とナット19とで内方部材2が幅締めされる。
この構成の車輪用軸受装置によると、内輪10の内径面に設けられた被係合部11と、ハブ輪9の外径面に設けられた止め輪溝12とに渡って止め輪13が係合しているので、軸受出荷から車両への組付けまでに振動等で内輪10がハブ輪9に対してインボード側へ抜けることが防止される。
止め輪13の係止爪13bは、先端が斜めアウトボード側へ向くものであり、また弾性的に起倒可能であるため、組立時に、内輪10に対する引っ掛かりを生じず、内輪10の圧入が簡単に行える。組立後は、係止爪13bは、上記傾斜のために逆止爪として作用し、内輪10の確実な抜け止めを行う。
また、止め輪13を円周方向の1箇所に割り部13aを有するC字状としたため、ハブ輪9の止め輪溝12に止め輪13を嵌め込む作業を容易に行うことができる。
また、内輪内径面の円周溝からなる被係合部11に止め輪13を係合させるため、被係合部11を設けたことによる内輪2のインボード側端面2bの平坦面幅の減少が生じない。そのため、等速ジョイント外輪18とナット19とで内方部材2が幅締めされることによる内輪端面2bの接触面圧の上昇が回避され、車両に組付けた使用状態で摩耗や異音が発生することが回避できる。
(A)はこの発明の一実施形態にかかる車輪用軸受装置の断面図、(B)はその止め輪の側面図、(C)は同止め輪の正面図である。 同車輪用軸受装置におけるハブ輪への内輪の圧入嵌合の説明図である。 従来例の断面図である。
符号の説明
1…外方部材
2…内方部材
3,4…転走面
5…転動体
9…ハブ輪
9a…車輪取付用のフランジ
10…内輪
11…被係合部
12…止め輪溝
13…止め輪
13a…止め輪本体
13b…係止爪
13c…割り部

Claims (4)

  1. 内周に複列の転走面を有する外方部材と、前記各転走面に対向する転走面を外周に有する内方部材と、これら対向する転走面の間に介在した複列の転動体とを備え、前記内方部材が車輪取付用のフランジを有するハブ輪とこのハブ輪のインボード側部の外周に嵌合した内輪とでなり、前記ハブ輪および内輪に各列の前記転走面が形成され、車体に対して駆動輪となる車輪を回転自在に支持する車輪用軸受装置において、
    前記内輪の内径面に設けられた被係合部と、前記ハブ輪の外径面に設けられた止め輪溝とに渡って係合する止め輪により、前記内輪の前記ハブ輪に対するインボード側への抜け止めを行い、前記止め輪は、止め輪本体と、この止め輪本体の周方向複数か所に設けられてそれぞれ先端が斜めアウトボード側へ向くように外径側へ突出した弾性的に起倒可能な係止爪とでなることを特徴とする車輪用軸受装置。
  2. 請求項1において、前記止め輪が板金製であり、前記係止爪が切り起こし片からなる車輪用軸受装置。
  3. 請求項1または請求項2において、前記止め輪が、円周方向の1箇所に割り部を有するC字状である車輪用軸受装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、前記ハブ輪に設けられた止め輪溝の位置が、前記ハブ輪に設けられて前記内輪を嵌合する段差部状の内輪嵌合面におけるアウトボード側端の近傍である車輪用軸受装置。
JP2004313953A 2004-10-28 2004-10-28 車輪用軸受装置 Withdrawn JP2006125496A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004313953A JP2006125496A (ja) 2004-10-28 2004-10-28 車輪用軸受装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004313953A JP2006125496A (ja) 2004-10-28 2004-10-28 車輪用軸受装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006125496A true JP2006125496A (ja) 2006-05-18

Family

ID=36720431

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004313953A Withdrawn JP2006125496A (ja) 2004-10-28 2004-10-28 車輪用軸受装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006125496A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008115985A (ja) * 2006-11-07 2008-05-22 Ntn Corp 車輪用軸受装置
CN101476464B (zh) * 2009-01-06 2010-12-29 上海创力矿山设备有限公司 采煤机双排驱动无链牵引系统

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008115985A (ja) * 2006-11-07 2008-05-22 Ntn Corp 車輪用軸受装置
CN101476464B (zh) * 2009-01-06 2010-12-29 上海创力矿山设备有限公司 采煤机双排驱动无链牵引系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2006040897A1 (ja) 車輪用軸受装置
JP2008175262A (ja) 車輪用軸受装置およびその製造方法
JP5143455B2 (ja) 駆動車輪用軸受装置
JP2008168817A (ja) 車輪用軸受装置
JP4628766B2 (ja) 車輪用軸受装置
JP4519003B2 (ja) 車輪用軸受装置
JP2006112532A (ja) 車輪用軸受装置
JP2006125496A (ja) 車輪用軸受装置
JP2008039106A (ja) 車輪用軸受装置
JP4894652B2 (ja) 車輪支持用転がり軸受ユニットの製造方法
JP4519005B2 (ja) 車輪用軸受装置
JP4519004B2 (ja) 車輪用軸受装置
JP2006336759A (ja) 車輪用軸受装置
JP2006105343A (ja) 車輪用軸受装置
JP2001260608A (ja) 駆動車輪用軸受装置
JP2006118626A (ja) 車輪用軸受装置
JP2006153149A (ja) 車輪用軸受装置
JP2006076346A (ja) 車輪用軸受装置
JP2008019899A (ja) 車輪用軸受装置
JP2006064146A (ja) 車輪用軸受装置
JP2006118632A (ja) 車輪用軸受装置
JP4553676B2 (ja) 車輪用軸受装置
JP2006112470A (ja) 車輪用軸受装置
JP4986512B2 (ja) 車輪用軸受装置
JP2007211902A (ja) 車輪用軸受装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071003

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20080612