JPH112291A - ダンパ装置とその組み付け方法 - Google Patents

ダンパ装置とその組み付け方法

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JPH112291A
JPH112291A JP15374097A JP15374097A JPH112291A JP H112291 A JPH112291 A JP H112291A JP 15374097 A JP15374097 A JP 15374097A JP 15374097 A JP15374097 A JP 15374097A JP H112291 A JPH112291 A JP H112291A
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JP
Japan
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rotating body
elastic member
mass
mass body
damper device
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JP15374097A
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Inventor
Yoichiro Kono
洋一郎 河野
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】弾性部材に回転体の径方向に沿った残留圧縮応
力を与えて径方向の剛性を高め、かつ容易に組み付ける
ことができるダンパ装置を提供する。 【解決手段】ダンパ装置1は回転体2と質量体3と弾性
部材6とガイド部材7等を備えている。回転体2はプロ
ペラシャフト10とともに軸線Oを中心として回転す
る。質量体3は回転体2の回りに同心状に設けられてい
る。弾性部材6は回転体2と質量体3との間に設けられ
ている。弾性部材6は自由状態において質量体3を回転
体2に対し軸線O方向に位置をずらして弾性支持する。
ガイド部材7と質量体3はベアリング17を介して互い
に当接する傾斜面16と当接面14とを備えている。ガ
イド部材7は弾性部材6の弾力に抗して質量体3を押し
戻した状態で回転体2に固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のプロペラ
シャフトやドライブシャフトなどの回転軸における有害
振動の減衰に用いられるダンパ装置及びその組み付け方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のプロペラシャフトやドライブシ
ャフトなどの回転軸における有害振動の減衰に用いられ
るダンパ装置として、回転軸に取り付けられる回転体
と、回転体と同心状に配置された質量体と、回転体の外
周部と質量体の内周部とに固定される弾性部材とを備え
たものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述したダンパ装置を
例えばエンジン回転数の低回転領域において、動力伝達
系統が発生する振動の減衰のために用いるには、ダンパ
装置自体の固有振動数を例えば20Hzから30Hzの
間とする必要がある。
【0004】このため、前記弾性部材は極めて柔らかい
ものを用いなければならなく、この場合、ダンパ装置の
前記回転体の径方向の固有振動数も低くなってしまうた
め好ましくない。
【0005】そこで、前述した問題を解決したダンパ装
置の一例として、特開平4−300435号公報に示さ
れているダイナミックダンパが知られている。前記特開
平4−300435号公報に示されているダイナミック
ダンパは、前記弾性部材の自由状態における外径を前記
質量体の内周部の内径より大きく形成して、この質量体
の内周部に弾性部材を圧入することによって弾性部材の
回転体の径方向に沿う方向の残留圧縮応力を与えてい
る。
【0006】しかし、前記ダイナミックダンパをプロレ
ラシャフトなどに組み付ける際には、回転体の外周部に
加硫接着などによって取付けられた弾性部材を、回転体
の径方向に縮径変位させながら、質量体の内周部に圧入
する必要があるため、非常に組み付けずらいものとなっ
ていた。
【0007】従って本発明の目的は、回転軸に設ける回
転体と、回転体と同心状に配置された質量体と、回転体
の外周部と質量体の内周部とに固定される弾性部材とを
備えたダンパ装置において、弾性部材の回転方向の柔軟
性を犠牲にすることなくこの弾性部材に回転体の径方向
に沿った残留圧縮応力を与えて径方向の剛性を上げると
ともに、容易に組み付けることができるダンパ装置を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するための、請求項1に記載の本発明のダンパ装置
は、弾性部材が自由状態のときに質量体を回転体に対し
軸線方向にずらした状態で弾性支持し、固定部材によっ
て質量体を弾性部材の弾力に抗して前記軸線方向に押し
戻して拘束するので、弾性部材に回転体の径方向に沿っ
た残留圧縮応力を与えることができる。また、前記質量
体を弾性部材の弾力に抗して軸線方向に押し戻して拘束
するので、容易に組み付けることができる。
【0009】請求項2に記載の本発明のダンパ装置は、
弾性部材の復元力などによって質量体が回転体の径方向
及び回転軸の軸線方向に変位することを、ガイド部材に
よって規制するので、質量体を確実に拘束して弾性部材
に確実に径方向に沿った残留圧縮応力を与えることがで
きるとともに、弾性部材が径方向に変形することも防止
される。また、質量体と前記ガイド部材との間にベアリ
ングを設けたので、質量体を回転体の周方向に円滑に振
動させることができる。
【0010】請求項3に記載の本発明のダンパ装置は、
その傾斜面と質量体の当接面とが前記ベアリングを介し
て互いに接触可能な状態で、固定部材によって前記ガイ
ド部材が回転体に固定されている。このため、ガイド部
材は、質量体が回転体の径方向及び回転軸の軸線方向に
変位することをより確実に規制するので、質量体をより
確実に拘束しかつより確実に弾性部材に残留圧縮応力を
与えることができる。
【0011】請求項4に記載の本発明のダンパ装置は、
質量体が円環状のマス部と円盤状のハブ部とにより構成
され、前記固定部材が、弾性部材の弾力に抗してマス部
を押し戻した状態でハブ部を回転体に固定するので、弾
性部材に径方向の残留圧縮応力を与えることができる。
【0012】また、前記ハブ部を前記回転体に対し相対
回転可能に保持したので質量体を回転体の周方向に変位
させることができる。さらに、前記固定部材によって前
記ハブ部を軸線方向に押し戻して回転体に固定するの
で、容易に組み付けることができる。
【0013】請求項5に記載の本発明のダンパ装置の組
み付け方法は、回転体の外周面にゴムの加硫接着などに
よって弾性部材の内面を固定するとともに質量体の内周
面に弾性部材の外面を加硫接着などによって互いに軸線
方向にずれた位置に配置し、固定部材によって、前記弾
性部材の弾力に抗して質量体を軸線方向に押し戻す工程
からなるので、確実に弾性部材に残留圧縮応力を与える
ことができるとともに、容易に組み付けることができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施形態に
ついて図1から図3を参照して説明する。図1に示すよ
うに、プロペラシャフト10などの回転軸に取り付けら
れるダンパ装置1は、プロペラシャフト10に固定され
かつその中心線O(軸線)を中心として前記プロペラシ
ャフト10とともに回転する回転体2と、この回転体2
の回りに同心状に設けられた質量体3と、前記回転体2
の外周面4と質量体3の内周面5との間に設けられた弾
性部材6と、ガイド部材7などを備えている。
【0015】前記回転体2は、図2に示すように正面か
らみて円形に形成され、図1に示すように、互いに径の
異なる円管状の内周管部8と、外周管部9と、この内周
管部8と外周管部9とを連結する連結部11とを一体に
備えた段付き円管状に形成されている。
【0016】前記内周管部8及び外周管部9を構成する
周壁8a,9aは、前記軸線Oに対し略平行となるよう
に形成されているとともに、前記連結部11は前記回転
軸Oに対し略直交するように形成されている。また、連
結部11には、図2に示すように、プロペラシャフト1
0のジョイント機構10′のフランジ10aに設けられ
た取付孔10bと相対する位置に取付孔12を複数設け
ている。
【0017】前記質量体3は、前記回転体2の外周管部
9の外径より大きい内径を有する円環状に形成されてい
る。円環状に形成された質量体3の前記軸線Oに沿った
方向の厚みは、前記外周管部9の厚みと略同じとなるよ
うに形成されている。
【0018】また、前記質量体3は、その内周面5と、
後述する弾性部材6が自由状態のときにずれる側に位置
する面13とにわたって、ガイド部材7の後述する傾斜
面16と略平行に形成された当接面14を有している。
【0019】前記弾性部材6は、図1および図2に示す
ように、前記回転体2の外周管部9の外周面4と前記質
量体3の内周面5との間に設けられ、その外面6a及び
内面6bがそれぞれ前記外周面4、内周面5と加硫接着
などによって固定されている。外力を与えられない自由
状態において、弾性部材6は、図3(A)に示すよう
に、前記質量体3を前記回転体2に対し前記軸線Oに沿
って位置をずらせた状態で弾性支持するようになってい
る。
【0020】前記ガイド部材7は、前記回転体2の内周
管部8を挿入する挿入孔15を中央に形成した円板状に
形成されているとともに、端部7aを一方向に折り曲げ
るなどして形成した傾斜面16をその全周にわたって有
している。
【0021】この傾斜面16は、図1に示すように、ダ
ンパ装置1が組み立てられた際に、その内周側から外周
側にむかって、弾性部材が自由状態のときに質量体3が
ずらす方向に傾斜しているとともに、前記質量体3の当
接面14と相対する位置となっている。
【0022】前記ガイド部材7の傾斜面16と質量体3
の当接面14との間には、ベアリング17が設けられて
いる。このベアリング17は、ダンパ装置1がプロペラ
シャフト10に生じた有害振動を減衰するために、前記
軸線Oを中心として質量体3が回転体2に対し周方向に
振動する際に、質量体3とガイド部材7との間の摩擦を
軽減させるようになっている。
【0023】なお、本実施形態において、前記ベアリン
グ17は、図3(A)に示すようにガイド部材7に固定
されているが、製造上などの都合によっては、質量体3
に固定されても良い。
【0024】また、ダンパ装置1は、前記プロペラシャ
フト10に固定するフランジ部材18を有している。フ
ランジ部材18は、プロペラシャフト10と互いにスプ
ライン係合する円管状のスプライン部19と、このスプ
ライン部19から外周方向に前記軸線Oの鉛直方向にの
びたフランジ部20とを一体に備えている。
【0025】前記ガイド部材7とフランジ部材18のフ
ランジ部20には、前記回転体2の取付孔12と対応す
る位置に、孔21,22がそれぞれ設けられている。そ
して、フランジ部材18のスプライン部19をプロペラ
シャフト10にスプライン係合させるとともに、プロペ
ラシャフト10の取付孔10bと前記回転体2の取付孔
12とガイド部材7の孔21とフランジ部材18の孔2
2とにボルト23を通してナット24を締め付けること
によって、ダンパ装置1がプロペラシャフト10に組み
付けられる。前記ボルト23とナット24とは本明細書
中に記した固定部材を構成している。
【0026】なお、ダンパ装置1を組み付ける前に、前
記弾性部材6は、予め前記回転体2及び質量体3に対し
て加硫接着などによって固定されており、図3(A)に
示すように、質量体3を回転体2に対し軸線Oに沿った
方向に位置をずらした状態で弾性支持するようにしてい
る。
【0027】このダンパ装置1を組み付けるには、ま
ず、プロペラシャフト10のフランジ10aの取付孔1
0bにボルト23を通し、このボルト23に前記取付孔
12を嵌合させて回転体2を位置決めする。
【0028】そして、図3(B)に示すように、弾性部
材6が質量体3をずらしている方向から、ガイド部材7
とフランジ部材18を、ボルト23が孔21,22を通
るように前記回転体2及び質量体3などに近付ける。す
ると、前記ベアリング17を介して前記ガイド部材7の
傾斜面16と質量体3の当接面14とが互いに接するこ
ととなる。
【0029】この状態で、前記ボルト23にナット24
を螺合させて前記軸線Oに沿って、図示中の矢印K方向
に弾性部材6の弾力に抗してナット24を締め付けてい
く。すると弾性部材6は、ナット24が締付けられるの
にしたがって、図示中の矢印Pに沿って、徐々に回転体
2の径方向に圧縮されつづけることとなる。
【0030】そして、図3(C)に示すように、前記傾
斜面16と当接面14とは互いに密接するとともに、回
転体2とガイド部材7とが互いに接することとなる。こ
のとき、弾性部材6は前述したように圧縮されつづけな
がら組み付けられるので、その内部に、矢印Tに示すよ
うに回転体2の径方向に沿う残留圧縮応力が発生するこ
ととなる。つまり弾性部材6は、図1に示すような組み
付け状態において、質量体3を回転体2の径方向に常に
押圧することとなる。
【0031】本実施形態によれば、締め付け前の弾性部
材6が質量体3を回転体2に対し、軸線Oに沿う方向に
位置をずらせて弾性支持し、弾性部材6の弾力に抗して
ボルト23及びナット24が前記矢印Kに沿ってガイド
部材7と質量体3と弾性部材6とを押圧しながら組み付
けるので、弾性部材6内に回転体2の径方向に沿った残
留圧縮応力Tが発生する。
【0032】したがって、弾性部材6の径方向の剛性を
高めることができ、径方向の固有振動数の低下を抑制す
ることができる。そして、弾性部材6の回転方向の柔軟
性は十分に発揮されることとなる。
【0033】さらに、軸線Oに沿った方向にボルト23
とナット24とを締め付けるだけで、弾性部材6の弾力
に抗して組み付けることができるので、容易に組み付け
ることができる。
【0034】また、ガイド部材7の端部7aに傾斜面1
6が形成され、かつ質量体3の傾斜面16と相対する位
置に略平行な当接面14が形成されており、組み付け時
に前記傾斜面16がベアリング17を介して前記当接面
14と密接するので、質量体3を回転体2の径方向及び
軸線Oに沿った方向に位置決めできることとなる。
【0035】このため、プロペラシャフト10に有害振
動が生じると、質量体3は主に回転体2の周方向に沿っ
て微小振動することとなって、確実にこの有害振動を減
衰することが可能となる。また質量体3が回転体2の径
方向及び軸線Oに沿った方向に拘束されるので、弾性部
材6内に確実に径方向に沿った残留圧縮応力Tを発生さ
せることができる。しかも、前記質量体3とガイド部材
7との間にベアリング17を設けたので、質量体3が回
転体2の周方向に円滑に振動することができる。
【0036】この質量体3はガイド部材7によって径方
向の移動が規制されるので、副次的な効果として、質量
体3が回転体2の周方向に振動しても、弾性部材6内の
残留圧縮応力Tによって、弾性部材6に引張応力が作用
することを抑制できる。このため、弾性部材6の耐久性
が向上することとなって、ダンパ装置1は長期間にわた
り所定の振動減衰機能を果たすことが可能となる。
【0037】図4及び図5は、本発明の第2の実施形態
を示し、第1の実施形態と同一構成部分は同一符号を付
して説明を省略する。本実施形態において、質量体3
は、弾性部材6の外面6aに加硫接着などによって固定
される円環状のマス部30と、円板状のハブ部32とか
ら構成されている。
【0038】前記マス部30は、弾性部材6が自由状態
にあるときに、この弾性部材6によって、前記回転体2
に対し軸線0方向に位置がずれた状態で弾性支持され
る。弾性部材6によってずらされる方向に位置するマス
部30の端面30aには、ハブ部32との固定に用いら
れるボルト31が螺合するねじ孔36が設けられてい
る。
【0039】前記ハブ部32は、前記弾性部材6によっ
てマス部30がずれる側に設けられている。ハブ部32
は、その中央に前記回転体2の内周管部8を挿入できる
孔37を有しているとともに、図5に示すように、後述
する段付きボルト34が周方向に摺動できる長孔38を
設けている。この長孔38の周方向の長さは、プロレラ
シャフト10の有害振動を減衰する際にマス部30が振
動する振幅より大きく形成されている。ボルト31によ
って、前記マス部30とハブ部32とは互いに固定され
ている。
【0040】また、ハブ部32とフランジ部18との間
には、すべり部材33が設けられている。このすべり部
材33は、前記マス部30が回転体2の周方向に沿って
振動する際に、ハブ部32とフランジ部材18との間の
摩擦を低減させる役目を果たす。このように、ハブ部3
2は長孔38およびすべり部材33によって前記回転体
2に対し相対回転可能な状態で保持されている。
【0041】また、本実施形態におけるダンパ装置41
は、段付きボルト34とナット35とを互いに締め付け
ることによってプロペラシャフト10に取付けるように
なっている。段付きボルト34とナット35とは、互い
に締め付けることによって、前記弾性部材6の弾力に抗
してマス部30を押し戻してハブ部32を回転体2に固
定する。このとき、弾性部材6内に回転体2の径方向に
沿った残留圧縮応力Tが発生することとなる。なお、前
記段付きボルト34とナット35とは本明細書に記した
固定部材を構成している。
【0042】本実施形態によれば、弾性部材6内に回転
体2の径方向に沿った残留圧縮応力Tを与えて径方向の
剛性を向上し径方向の固有振動数の低下を抑制でき、か
つ弾性部材6の周方向の柔軟性も十分に発揮される。ま
た、質量体3のマス部30が周方向に振動する際に段付
きボルト34が長孔38内を摺動し、かつすべり部材3
3がハブ部32とフランジ部材18との間の摩擦を吸収
する。このため、質量体3の回転体2の周方向の振動を
妨げることがないので、確実に有害振動を減衰させるこ
とができる。
【0043】また、前記ボルト31によって、前記マス
部30にハブ部32が固定されるので、マス部30が回
転体2の径方向および軸線O方向に変位することを抑制
して、マス部30を主に回転体2の周方向に振動可能と
し確実に有害振動を減衰させることができる。
【0044】さらに、前記段付きボルト34とナット3
5とを互いに締め付けることによって、前記ハブ部32
がマス部30を弾性部材6の弾力に抗して軸線O方向に
押し戻して回転体2に固定されるので、容易に組み付け
ることが可能となる。
【0045】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明によると、弾性
部材に回転体の径方向に沿った残留圧縮応力を与えるこ
とができるため、弾性部材の回転体径方向の剛性を向上
でき固有振動数の上げることができる。さらに、質量体
を回転軸の軸線方向に押し戻して組み付けるので、容易
に組み付けることができる。
【0046】請求項2に記載の本発明によると、請求項
1の効果に加え、ガイド部材が質量体の径方向及び軸線
方向の変位を規制するので、質量体をこれらの方向に確
実に拘束することができる。
【0047】請求項3に記載の本発明によると、請求項
2の効果に加え、ベアリングの採用により、質量体の回
転方向の振動を容易にならしめることができる。請求項
4に記載の本発明のダンパ装置は、請求項1の効果に加
え、固定部材によって前記ハブ部が弾性部材の弾力に抗
してマス部を軸線方向に押し戻して回転体に固定するの
で、容易に組み付けることができる。
【0048】請求項5に記載の本発明のダンパ装置の組
み付け方法によれば、弾性部材に回転体の径方向に沿っ
た残留圧縮応力を確実に与えて、しかも容易に組み付け
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のダンパ装置の断面
図。
【図2】図1に示された矢印ii方向からみたダンパ装
置の正面図。
【図3】同実施形態のダンパ装置の組み付け工程を示す
図。
【図4】この発明の第2の実施形態のダンパ装置の断面
図。
【図5】図4に示された第2の実施形態の質量体のハブ
部の正面図。
【符号の説明】
1…ダンパ装置 2…回転体 3…質量体 4…回転体の外周面 5…質量体の内周面 6…弾性部材 6a…外面 6b…内面 7…ガイド部材 14…当接面 16…傾斜面 17…ベアリング 23…ボルト(固定部材) 24…ナット(固定部材) 30…マス部 32…ハブ部 34…段付きボルト(固定部材) 35…ナット(固定部材) 41…ダンパ装置 T…残留圧縮応力 O…軸線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸を中心に回転する回転体と、 前記回転体の回りに同心状に配置された質量体と、 前記質量体の内周面と前記回転体の外周面との間に設け
    られかつ軸線方向に外力を与えない自由状態のときには
    前記質量体を前記回転体に対し軸線方向に位置をずらし
    た状態で弾性支持する弾性部材と、 前記質量体を前記弾性部材の弾力に抗して前記回転体の
    軸線方向に押し戻した状態で拘束することによって前記
    弾性部材に径方向の残留圧縮応力を与える固定部材と、 を具備したことを特徴とするダンパ装置。
  2. 【請求項2】前記回転体に対し前記軸線方向に隣り合っ
    て設けられかつベアリングを介して前記質量体を支持す
    ることにより前記質量体の径方向の変位と軸線方向の変
    位とを規制するガイド部材を備えたことを特徴とする請
    求項1記載のダンパ装置。
  3. 【請求項3】前記ガイド部材が、その内周側から外周側
    に向かって、弾性部材が自由状態のときに前記質量体を
    ずらす方向に傾斜した傾斜面を有して形成され、 前記質量体が、前記傾斜面と相対する位置にこの傾斜面
    と略平行な当接面を有して形成され、 前記傾斜面と当接面とが前記ベアリングを介して前記固
    定部材によって前記回転体と固定されることによって、
    前記ガイド部材が前記回転体と前記質量体の軸線方向の
    位置と径方向の位置とを規制することを特徴とする請求
    項2記載のダンパ装置。
  4. 【請求項4】前記質量体は、円環状のマス部と、弾性部
    材が自由状態のときにこのマス部がずれる側に配置され
    た円盤状のハブ部とにより構成され、 前記ハブ部は前記回転体に対して相対回転可能な状態で
    保持されるとともに、前記ハブ部が前記固定部材によっ
    て前記弾性部材の弾力に抗して前記マス部を回転体の軸
    線方向に押し戻した状態で前記回転体と固定されたこと
    を特徴とする請求項1記載のダンパ装置。
  5. 【請求項5】軸を中心に回転可能な回転体と、前記軸か
    らの半径が前記回転体より大きな内周面を有する質量体
    とを軸線方向に位置をずらして配置し、弾性部材の外面
    及び内面を各々前記質量体の内周面と前記回転体の外周
    面とに固定したのち、前記弾性部材に前記回転体の径方
    向に残留圧縮応力を発生させるべく前記弾性部材の弾力
    に抗して前記回転体と前記質量体の位置を軸線方向に移
    動させた状態で、固定部材により前記回転体及び質量体
    の位置を固定することを特徴とするダンパ装置の組み付
    け方法。
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