JP4839547B2 - プラスチック段ボールの縁部処理方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラスチック段ボールの縁部を処理して、安全で美麗な縁部を形成する方法に関する。
【0002】
本発明において、「プラスチック段ボール」の語は、下記の3種類のプラスチック成形品である中空板を包含する意味で用いる。
▲1▼プラスチックで段ボール紙と同様な層構成を実現したもの、すなわち、波形をしたプラスチックのコルゲート中芯の両側に、2枚の平坦なプラスチックシートを貼り合わせたもの、
▲2▼2枚または3枚以上の平坦なプラスチックシートを、多数の平行に走るリブで接続した構造を有し、通常、ハモニカ型のダイからの押し出しによって製造する、ダブルウォールシートまたはトリプル以上のマルチウォールシート、および
▲3▼プラスチックシートの真空成形により多数のキャップを有するキャップシートを用意し、キャップの底面に平坦なバックシートを貼り合わせて、多数の密閉された空気室を形成し、さらにキャップの頂を連ねて平坦なライナーシートを貼り合わせてなる、三層構成の「気泡シート」「気泡ボード」とよばれるもの。
【0003】
【従来の技術】
上記した3種のプラスチック段ボールは、各種パネル、包装容器、輸送用パレットなどの素材として使用されている。素材の縁部は、プラスチック段ボールを製造し、また切断した段階では、中空板を構成する両面のプラスチック板の間が開放されたままである。これでは、美観上好ましくないし、中空板の内部にほこりや水が入るし、運搬や加工時の取り扱いに当たっても安全とはいえない。なんらかの手段で、縁部を化粧して美麗なものにしたいし、封鎖して中空板の内部に異物が入ることを防止したいし、また安全であるばかりか、滑り止めなどの機能をもたせたいという要望があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、プラスチック段ボールの縁部に関連する上記した種々の要望を一挙に満たすことのできる、プラスチック段ボールの縁部処理方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成する本発明のプラスチック段ボールの縁部処理方法は、プラスチック製の化粧帯を使用する態様と、しない態様との2種がある。化粧帯を使用する態様は、図1に示すように、プラスチック段ボール(1)の縁部(2A,2B)とその外側を両面から押さえ板(5A,5B)で規制しつつ、プラスチック段ボールの厚さに等しい幅をもったプラスチックの化粧帯(3)を縁部に当て(図1)、その外側から当て板(6)を当て、当て板を介して背後からヒーター(7)で加熱して化粧帯(3)を縁部に融着させ(図2)、融着後、当て板(6)を当てたまま冷却し、冷えてから押さえ板(5A,5B)と当て板を外す(図3)ことからなる。
【0006】
本発明のプラスチック段ボールの縁部処理方法において、化粧帯を使用しない態様は、図2に示すように、プラスチック段ボール(1)の少なくとも縁部(2A,2B)近くを、ある幅だけ残して両面から押さえ板(5A,5B)で規制しつつ、断面コ字型であって両辺の間の内法がプラスチック段ボールの厚さに等しく、かつ両辺(81,82)から底面(83)に移行する部分の断面が曲面である治具(8)を縁部に当て(図4)、背後からヒーター(7)で加熱しつつ治具(8)を押しつけることにより、縁部(2A,2B)近くのプラスチック材料を軟化融着させ、曲面に沿って変形させ(図5)、変形後も治具(8)を当てたまま冷却し、冷えてから押さえ板(5A,5B)と治具を外す(図6)ことからなる。
【0007】
【発明の実施形態】
縁部処理方法のうちプラスチックの化粧帯を使用する態様においては、当て板の、プラスチックの化粧帯に接する面に、適宜の凹凸模様を設けておくことにより、この凹凸模様を縁部に転写することができる。凹凸模様は任意であって、たとえば、縦の平行線、横の平行線、格子状の線、斜線、梨地、シボ模様など、所望に応じて選択できる。
【0008】
別法として、プラスチック段ボールとは異なる色に着色したプラスチックの化粧帯を使用することができる。それにより、縁部だけを面とは異なる色に仕上げることができる。もちろん、上記の凹凸模様と、この色替えとを併用することも可能である。いずれにしても、このプラスチック製の化粧帯は、プラスチック段ボールの材料であるプラスチックと同質の材料を用いることが、処理後の縁部の安定性からみて好ましいが、強固に融着するならば、異なる材料を使用することも可能である。
【0009】
化粧帯を使用しない態様においては、縁部の色替えはできないが、治具(8)の内面形状を選択することにより、上記した当て板による場合と同様の凹凸模様の付与に加えて、ある程度変化をもたせた輪郭を形成することができる。たとえば、治具の両辺(81,82)から底辺(83)への移行部の曲率半径Rを大きく取ることによって、角の丸い縁を形成したり、底辺をくぼませることによって、V字型に突き出した縁を形成したりすることができる。要するに、治具を押し当てたとき、軟化溶融したプラスチック段ボールを形成する2枚のプラスチック板の端が、治具に押されてその内部に入り、そこで出会って融着する、という条件が満たされるならば、縁の処理が完結するわけである。
【0010】
本発明の縁部処理に使用する当て板(6)または治具(8)は、熱伝導性の高い材料で製造する。通常は金属でよい。繰り返しの使用に伴い、溶融したプラスチックが付着することを防止するため、表面にフッ素樹脂のコーティングを施すことが好ましい。
【0011】
【発明の効果】
本発明に従ってプラスチック段ボールの縁部処理を行なえば、製造したままでは開放されている縁部が封鎖され、異物の進入が防げるばかりでなく、縁が美麗に化粧され、かつ安全になる。処理は、プラスチック段ボールの、通常は4個ある縁のうち、必要に応じて一辺ないし四辺に対して行なうことができる。化粧帯を使用する態様と使用しない態様とを、1枚のプラスチック段ボールに混用することも可能である。このように本発明は、簡単に実施できてプラスチック段ボールの商品価値を直接高めるだけでなく、プラスチック段ボールを素材とする各種の製品の価値をも高める。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に従うプラスチック段ボールの縁部処理方法における、第一の態様、すなわちプラスチック製の化粧帯を使用する態様について、工程を示す断面図であって、化粧帯および当て板を当てる段階を示す。
【図2】 図1に続いて、ヒーターで加熱している段階を示す。
【図3】 図2に続いて、当て板を外した段階を示す。
【図4】 本発明に従うプラスチック段ボールの縁部処理方法における、第二の態様、すなわちプラスチック製の化粧帯を使用しない態様について、工程を示す断面図であって、治具を当てる段階を示す。
【図5】 図4に続いて、ヒーターで加熱している段階を示す。
【図6】 図5に続いて、治具を外した段階を示す。
【符号の説明】
1 プラスチック段ボール
2A,2B 縁部
3 化粧帯
5A,5B 押さえ板
6 当て板
7 ヒーター
8 治具
81,82 両辺
83 底辺
Claims (5)
- プラスチック段ボールの縁部とその外側を両面から押さえ板で規制しつつ、プラスチック段ボールの厚さに等しい幅をもったプラスチックの化粧帯を縁部に当て、その外側から当て板を当て、当て板を介して背後からヒーターで加熱して化粧帯を縁部に融着させ、融着後、当て板を当てたまま冷却し、冷えてから押さえ板と当て板を外すことからなるプラスチック段ボールの縁部処理方法。
- 当て板の、プラスチックの化粧帯に接する面に、凹凸模様を設けておくことにより、この凹凸模様を縁部に転写する請求項1のプラスチック段ボールの縁部処理方法。
- プラスチック段ボールとは異なる色に着色したプラスチックの化粧帯を使用し、縁部だけ異なる色に仕上げる請求項1のプラスチック段ボールの縁部処理方法。
- プラスチック段ボールの少なくとも縁部近くを、ある幅だけ残して両面から押さえ板で規制しつつ、断面コ字型であって両辺の間の内法がプラスチック段ボールの厚さに等しく、かつ両辺から底面に移行する部分の断面が曲面である治具を縁部に当て、背後からヒーターで加熱しつつ治具を押しつけることにより、縁部近くのプラスチック材料を軟化融着させ曲面に沿って変形させ、変形後も治具を当てたまま冷却し、冷えてから押さえ板と治具を外すことからなるプラスチック段ボールの縁部処理方法。
- 表面にフッ素樹脂のコーティングを施した当て板または治具を使用して実施する請求項1または4のプラスチック段ボールの端面処理方法。
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