JP4837196B2 - 壁装用粘着シートの製造方法 - Google Patents

壁装用粘着シートの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、壁装用粘着シート及びその製造方法に関する。さらに詳しくは、本発明は、エンボス加工性、耐スクラッチ性、三次元施工性、作業性、施工安定性に優れた壁装用粘着シート、及び、該シートを効率的に製造することができる壁装用粘着シートの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
建築物の壁、天井などの内装仕上げや、什器の表面材に、紙製、織物製、プラスチック製などの壁装用粘着シートが用いられている。特にプラスチック製の壁装用粘着シートは、耐摩擦性、隠蔽性、湿潤強度などに優れる上に、三次元施工が可能なので、大量に生産され使用されている。従来より、プラスチック製の壁装用粘着シートには、塩化ビニル系樹脂フィルムが多量に使用されていた。塩化ビニル系樹脂壁装用粘着シートは、ダブリング装置の加熱ドラム上で、透明な塩化ビニル系樹脂フィルムと着色塩化ビニル系樹脂フィルムを重ねて熱圧着し、さらにエンボスロールでフィルム表面にエンボスの型押しを行って得られる化粧シートの裏面に粘着剤層と剥離紙を積層することにより製造されている。しかし、塩化ビニル系樹脂は、燃焼時に塩化水素を発生することから、塩化ビニル系樹脂に代わる壁装用粘着シートが求められていた。
塩化ビニル系樹脂フィルムに代えて、燃焼しても有害ガスを発生しない非晶質ポリエステル樹脂フィルムを用いることが考えられた。しかし、単純に塩化ビニル系樹脂フィルムを非晶質ポリエステル樹脂フィルムで置き換えると、非晶質ポリエステル樹脂フィルムが加熱ドラムに融着し、安定して積層シートを製造することができない。非晶質ポリエステル樹脂フィルムの加熱ドラムへの融着を防ぎ、安定して非晶質ポリエステル樹脂積層シートを製造する方法として、本発明者らは、ワックスを含有する透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムを用いて積層シートを製造する方法を先に発明した。この方法によれば、加熱ドラムへのフィルムの融着を生ずることなく、透明フィルムと着色フィルムを熱圧着して積層シートを製造することができる。しかし、非晶質ポリエステル樹脂にワックスを配合してフィルムを製膜する工程が必要であり、ワックスの使用量が多いなどの問題から、さらなる改良が望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、エンボス加工性、耐スクラッチ性、三次元施工性、作業性、施工安定性に優れた壁装用粘着シート、及び、該シートを効率的に製造することができる壁装用粘着シートの製造方法を提供することを目的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、非晶質ポリエステル樹脂フィルムの表面にワックスを含有する二液型ウレタン樹脂の塗膜を設けることにより、耐スクラッチ性を大幅に向上することができ、また、透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムのワックスを含有する二液型ウレタン樹脂の塗膜を有する面を加熱ドラムの表面に密着させ、着色不透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムを積層して熱圧着することにより、非晶質ポリエステル樹脂フィルムが加熱ドラムへ融着することなく、非晶質ポリエステル樹脂フィルム積層体を安定して製造し得ることを見いだし、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
)透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムと着色不透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムが熱圧着されてなる非晶質ポリエステル樹脂シートの透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルム側の面に、二液型ウレタン樹脂の塗膜を有し、着色不透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルム側の面に、アクリル系粘着剤層を有し、該粘着剤層に剥離紙が積層されてなる壁装用粘着シートの製造方法において、透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムの片面に、ウレタン樹脂100重量部当たりワックス0.5〜20重量部を含有する二液型ウレタン樹脂の塗膜を設け、透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムの該塗膜を有する面を130〜150℃の加熱ドラムの表面に密着させ、着色不透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムを透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムに積層することにより、両フィルムを熱圧着し、着色不透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルム面に、アクリル系粘着剤層及び剥離紙を積層することを特徴とする壁装用粘着シートの製造方法、
(2)透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルム又は着色不透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムが、熱圧着面に柄印刷を有することを特徴とする第1項記載の壁装用粘着シートの製造方法、
(3)透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムと着色不透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムが、着色不透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムに接する面に柄印刷を有する透明フィルムを介して熱圧着されてなることを特徴とする第1項記載の壁装用粘着シートの製造方法、及び、
(4)非晶質ポリエステル樹脂のジカルボン酸成分がテレフタル酸であり、ジオール成分がエチレングリコール50〜90モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール10〜50モル%であることを特徴とする第1項記載の壁装用粘着シートの製造方法、
を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明の壁装用粘着シートの第一の態様は、着色不透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムの表面に、ウレタン樹脂100重量部当たりワックス0.5〜20重量部を含有する二液型ウレタン樹脂の塗膜を有し、該フィルムの裏面に、アクリル系粘着剤層を有し、該粘着剤層に剥離紙が積層されてなる壁装用粘着シートである。本発明の壁装用粘着シートの第二の態様は、透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムと着色不透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムが熱圧着されてなる非晶質ポリエステル樹脂シートの透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルム側の面に、ウレタン樹脂100重量部当たりワックス0.5〜20重量部を含有する二液型ウレタン樹脂の塗膜を有し、着色不透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルム側の面に、アクリル系粘着剤層を有し、該粘着剤層に剥離紙が積層されてなる壁装用粘着シートである。
本発明に用いる非晶質ポリエステル樹脂は、加熱処理を行っても結晶化による物性の変化を起こすことがなく、結晶性を有しないポリエステル樹脂である。ポリエステル樹脂が結晶性を有しないことは、加熱しても外観的に白濁ないし白化を生じないことによって確認することができる。このような非晶質ポリエステル樹脂としては、例えば、テレフタル酸、イソフタル酸などをジカルボン酸成分とし、エチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノールなどをグリコール成分とする共重合ポリエステル樹脂を挙げることができる。これらの中で、テレフタル酸をジカルボン酸成分とし、エチレングリコールと1,4−シクロヘキサンジメタノールをグリコール成分とする共重合ポリエステル樹脂を好適に用いることができる。ジカルボン酸成分としては、テレフタル酸を用いてグリコール成分とエステル化反応することができ、あるいは、テレフタル酸ジメチルを用いてグリコール成分とエステル交換反応することもできる。
テレフタル酸をジカルボン酸成分とし、エチレングリコールと1,4−シクロヘキサンジメタノールをグリコール成分とする共重合ポリエステル樹脂は、グリコール成分がエチレングリコール50〜90モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール10〜50モル%であることが好ましく、エチレングリコール60〜80モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール20〜40モル%であることがより好ましい。このような非晶質ポリエステル樹脂は、イーストマン・ケミカル社よりKODAR PETG(商品名)として市販されている。
【0006】
本発明に用いる透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムは、厚さ70μmのフィルムについて測定した全光線透過率が80%以上であることが好ましく、90%以上であることがより好ましい。フィルムの全光線透過率は、JIS K 7105 5.5.2にしたがって測定することができる。本発明に用いる着色不透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムは、壁装用粘着シートを合板、繊維板、パーティクルボードなどの基材に貼り合わせたとき、基材の表面が外部から目視できなくなるだけの隠蔽力を有するものであり、使用する基材に応じて、適宜その不透明度を選択することができる。
本発明において、透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムの厚さは、30〜300μmであることが好ましく、50〜100μmであることがより好ましい。透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムの厚さが30μm未満であると、着色不透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルム層を保護する機能が不足するおそれがある。透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムの厚さは300μm以下で壁装用粘着シートに要求される性能を満たし、通常は300μmを超える厚さの透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムを用いる必要はない。
本発明において、着色不透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムの厚さは20〜1,000μmであることが好ましく、40〜500μmであることがより好ましい。着色不透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムの厚さが20μm未満であると、隠蔽力が不足するおそれがある。壁装用粘着シートの三次元施工などを行うと、基材の形状によってシートの伸ばされ方が異なるので、用途に応じて着色不透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムの厚さを選択することができる。着色不透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムの厚さは1,000μm以下で壁装用粘着シートに要求される性能を満たし、通常は1,000μmを超える厚さの着色不透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムを用いる必要はない。
本発明において、着色不透明な樹脂フィルムとして、非晶質ポリエステル樹脂フィルムを用いることにより、得られる壁装用粘着シートがJIS A 1321「建築物の内装材料及び工法の難燃性試験方法」にしたがって測定した難燃性が、現在市場で要求されている難燃2級を満足する。着色不透明な樹脂フィルムとして、ポリエチレン樹脂フィルム、ポリプロピレン樹脂フィルム、ABS樹脂フィルムなどを用いると、得られる壁装用粘着シートは難燃3級となる。
【0007】
本発明においては、非晶質ポリエステル樹脂フィルムの片面に、ウレタン樹脂100重量部当たりワックス0.5〜20重量部、より好ましくはワックス1〜10重量部を含有する二液型ウレタン樹脂の塗膜を設け、この塗膜を有する面を壁装用粘着シートの表面とする。ワックスを含有する二液型ウレタン樹脂の塗膜を設けることにより、壁装用粘着シートの耐スクラッチ性を向上し、シートの表面に傷のつき難い優れた商品とすることができる。また、透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムと着色不透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムを積層して熱圧着するときに、ワックスを含有する二液型ウレタン樹脂の塗膜を加熱ドラムの表面に密着させることにより、非晶質ポリエステル樹脂フィルムを部分的な浮きが生ずることなく加熱ドラムに密着させ、かつ、無理なく加熱ドラムから剥離することができる。二液型ウレタン樹脂の塗膜は、ポリオール成分とポリイソシアネート成分を混合したのち塗布し、硬化反応により形成される塗膜である。二液型ウレタン樹脂の塗膜の厚さは、1〜10μmであることが好ましく、3〜7μmであることがより好ましい。
本発明に用いるポリオール成分に特に制限はなく、例えば、主鎖にポリエステル結合を有する油変性アルキッド樹脂、オイルフリーポリエステル、ポリカプロラクトンポリオール、ポリカーボネートポリオール、アクリルポリオール、ヒドロキシル基を有するビニルポリマー、ヒドロキシル基を有するフッ素樹脂、ポリエーテルポリオール、エポキシポリオールなどを挙げることができる。これらの中で、アクリルポリオールを好適に用いることができる。ポリオール成分は、有機溶剤に溶解した溶液として用いることが好ましい。使用する溶剤としては、例えば、トルエン、キシレン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどの活性水素を有しない溶剤を挙げることができる。
本発明に用いるポリイソシアネート成分に特に制限はなく、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、水添キシリレンジイソシアネート、水添ジフェニルメタンジイソシアネートなどや、これらのビューレット体、イソシアヌレート体などを挙げることができる。これらの中で、無黄変性のヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水添キシリレンジイソシアネート及び水添ジフェニルメタンジイソシアネートを好適に用いることができる。
本発明に用いるワックスに特に制限はなく、例えば、パラフィン、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックスなどの炭化水素系ワックス、ステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、複合型ステアリン酸、オレイン酸などの脂肪酸系ワックス、ステアリン酸アミド、オキシステアリン酸アミド、オレイン酸アミド、エルシルアミド、リシノール酸アミド、ベヘン酸アミド、メチレンビスステアリン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミドなどの脂肪族アミド系ワックス、ステアリン酸n−ブチルなどの脂肪族エステル系ワックス、脂肪族金属石けん系ワックス、尿素−ホルムアルデヒドワックスなどを挙げることができる。ワックスは、ポリオール成分の溶液中にあらかじめ分散しておくことが好ましい。
【0008】
本発明においては、ワックスを配合した二液型ウレタン樹脂塗料を非晶質ポリエステル樹脂フィルムの片面に塗布することにより、ワックスを含有する二液型ウレタン樹脂の塗膜を設ける。ワックスの含有量がウレタン樹脂100重量部当たり0.5重量部未満であると、壁装用粘着シートの耐スクラッチ性が不十分になるおそれがある。また、透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムと着色不透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムを熱圧着する際に、加熱ドラムからの剥離性が不良となるおそれがある。ワックスの含有量がウレタン樹脂100重量部当たり20重量部を超えると、ワックスが壁装用粘着シートの表面にブリーディングしてシートの外観が損なわれるおそれがある。また、透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムと着色不透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムを熱圧着する際に、加熱ドラムへの密着性が不良となるおそれがある。
透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムの表面にワックスを含有しない二液型ウレタン樹脂の塗膜を設けると、加熱ドラムヘの融着を防ぐことはできるが、加熱ドラムからの剥離性が不良となり、剥離の際にフィルムが伸ばされ、厚さむらや印刷柄の柄伸びが大きくなって、2枚のフィルムが積層されたシートを安定して製造することができない。また、得られる壁装用粘着シートの耐スクラッチ性が不良となる。二液型ウレタン樹脂の塗膜に、ウレタン樹脂100重量部当たりワックス0.5〜20重量部を含有させることにより、加熱ドラムにフィルム全体が密着し、さらに剥がすときにも無理なく剥離することができる。また、二液型ウレタン樹脂の塗膜は一般に傷つきやすく、耐スクラッチ性が不良であるが、二液型ウレタン樹脂の塗膜にワックスを含有させることにより、耐スクラッチ性が改良される。
【0009】
本発明に用いるアクリル系粘着剤に特に制限はなく、例えば、溶剤型アクリル系粘着剤、非水系エマルジョン型アクリル系粘着剤、水系エマルジョン型アクリル系粘着剤、水溶性型アクリル系粘着剤などを挙げることができる。これらの中で、溶剤型アクリル系粘着剤を好適に用いることができる。アクリル系粘着剤を構成するモノマー単位としては、例えば、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ブチル、アクリル酸イソブチルなどの粘着成分、アクリル酸エチル、アクリル酸メチル、酢酸ビニル、メタクリル酸メチル、アクリロニトリルなどの凝集成分、アクリル酸、無水マレイン酸、アクリル酸2−ヒドロキシエチルなどの反応成分などを挙げることができる。アクリル系粘着剤には、必要に応じて粘着付与樹脂を配合することができる。粘着付与樹脂としては、例えば、ロジン、ロジンエステル、石油樹脂、テルペン樹脂、キシレン樹脂、スチレン樹脂などを挙げることができる。粘着付与樹脂を配合することにより、アクリル系粘着剤の粘着力を向上することができる。
また、アクリル系粘着剤には、必要に応じて架橋剤を配合することができる。架橋剤としては、例えば、トリレンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネートなどのポリイソシアネート、アジリジン、金属キレート化合物、エポキシ化合物などを挙げることができる。架橋剤を配合してアクリルポリマーを架橋することにより、凝集力を高め、耐熱性、耐候性、耐溶剤性などを向上することができる。架橋剤の配合量は、アクリルポリマー100重量部に対して0.2〜8重量部であることが好ましく、0.7〜3重量部であることがより好ましい。架橋剤の配合量がアクリルポリマー100重量部に対して0.2重量部未満であると、架橋が不足して凝集力の向上効果が十分に発現しないおそれがある。架橋剤の配合量がアクリルポリマー100重量部に対して8重量部を超えると、架橋が進みすぎて粘着力が低下するおそれがある。
本発明において、粘着剤層の厚さに特に制限はないが、10〜100μmであることが好ましく、20〜80μmであることがより好ましく、30〜60μmであることがさらに好ましい。粘着剤層の厚さが10μm未満であると、粘着効果が不十分となるおそれがある。粘着剤層の厚さが100μmを超えると 壁装用粘着シート全体の厚さが大きくなって取り扱いが困難になるとともに、製造条件の幅が狭くなり、コスト上昇の原因となるおそれがある。
本発明に用いる剥離紙に特に制限はなく、例えば、クラフト紙、クルパック紙、半晒紙、上質紙、グラシン紙、コート紙などの紙基材にシリコーンコーティングを施した離型紙の外に、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどのフィルムにシリコーンコーティングを施した材料も剥離紙として用いることができる。剥離紙の厚さに特に制限はないが、70〜200μmであることが好ましく、100〜180μmであることがより好ましく、130〜170μmであることがさらに好ましい。剥離紙の厚さが70μm未満であると、破損しやすくなるおそれがある。剥離紙の厚さが200μmを超えると、壁装用粘着シート全体の厚みが大きくなり取り扱いが困難となるとともに、コスト上昇の原因となるおそれがある。
【0010】
本発明の壁装用粘着シートの製造方法においては、透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムの片面に、ウレタン樹脂100重量部当たりワックス0.5〜20重量部を含有する二液型ウレタン樹脂の塗膜を設け、透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムの該塗膜を有する面を加熱ドラムの表面に密着させ、着色不透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムを透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムに積層することにより、両フィルムを熱圧着し、着色不透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルム面に、アクリル系粘着剤層及び剥離紙を積層する。
図1は、本発明方法の実施の一態様の説明図である。片面にワックスを含有する二液型ウレタン樹脂の塗膜を設けた透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルム1が、塗膜を有する面が図中においてフィルムの下側の面となる状態で繰り出しロールから繰り出され、圧着ロール2によりダブリング装置の加熱ドラム3の表面に密着させられる。加熱ドラムの温度は、100〜160℃であることが好ましく、130〜150℃であることがより好ましい。着色不透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルム4が、繰り出しロールより繰り出され、圧着ロール5により加熱ドラム上の透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムに積層される。積層された両フィルムは、加熱ドラムの回転により移送され、その間に両フィルムは熱圧着されて1枚の積層シートとなる。必要に応じて、赤外線ヒータ6により、着色不透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムの側から加熱することもできる。熱圧着された積層シート7は、そのまま冷却して巻き取ることができ、あるいは、必要に応じてエンボス加工することができる。エンボス加工を行う場合は、エンボスロール8とバッキングロール9の間に積層シートを通過させる。エンボスロールの温度は、150℃程度であることが好ましい。エンボス加工により、例えば、梨地柄の砂目模様、木目柄の導管模様などを形成することができる。積層シートは、さらに冷却ロール10及び11により冷却され、巻き取りロール12に巻き取られる。
図2は、本発明方法の実施の一態様の説明図である。剥離紙13が繰り出しロールより繰り出され、コーター14においてアクリル系粘着剤溶液15が塗布され、乾燥機16において溶剤が蒸発されて、剥離紙上にアクリル系粘着剤層が形成される。透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムと着色不透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムの積層フィルム17が、繰り出しロールから繰り出され、剥離紙上に形成された粘着剤層と、着色不透明なポリエステル樹脂フィルム面が接する状態でラミネーター18において積層され、壁装用粘着シート19となって製品巻き取りロール20に巻き取られる。
【0011】
本発明においては、透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムと着色不透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムの間に、片面に柄印刷を施した透明フィルムを、柄印刷面が着色不透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムと接するように積層して熱圧着することができる。図3は、本発明方法の実施の他の態様の説明図である。本態様においては、片面に柄印刷を施した透明フィルム21が、繰り出しロールより、柄印刷面が図中においてフィルムの上側の面となる状態で繰り出され、ダブリング装置の加熱ドラム3上において、透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルム1と着色不透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルム4の間に挟まれ、熱圧着される。熱圧着により得られた積層シートには、図2に示す方法により、アクリル系粘着剤層及び剥離紙が積層される。
片面に柄印刷を施す透明フィルムの材質は、透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルム及び着色不透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムと熱圧着が可能な材質であれば特に制限はなく、例えば、透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルム又は着色不透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムと同一又は異なる組成の非晶質ポリエステル樹脂フィルム、ポリカーボネートフィルム、コロナ放電処理、プライマー処理などを施したポリオレフィンフィルムなどを挙げることができる。
片面に柄印刷を施した透明フィルムの厚さに特に制限はないが、10〜50μmであることが好ましく、15〜30μmであることがより好ましい。透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムの屈折率と、片面に柄印刷を施した透明フィルムの屈折率にわずかな差をつけることにより、模様にいっそうの深みを与え、化粧シートの意匠性を高めることができる。また、片面に柄印刷を施した多種類のフィルムをあらかじめ在庫しておくことにより、小ロット多品種の生産にも迅速に対応することができる。
本発明においては、熱圧着した着色不透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムの裏面に、プライマー処理を施すことができる。着色不透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムの裏面にプライマー処理を施すことにより、粘着剤層の接着性を向上させることができる。使用するプライマーに特に制限はなく、例えば、エチレン−酢酸ビニル樹脂プライマーや熱可塑性ウレタン樹脂プライマーなどを挙げることができる。
【0012】
【実施例】
以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限定されるものではない。
なお、実施例及び比較例において、壁装用粘着シートの評価は下記の方法により行った。
(1)エンボス加工性
エンボスの転写性、絵柄の鮮明性、白化、コートムラに着目して、目視により評価する。
(2)耐スクラッチ性
JIS K 5400 8.4に準じて、荷重200gで鉛筆硬度を測定する。鉛筆硬度が低いと、シートの表面に傷がつきやすい。
(3)難燃性
JIS A 1321 3.にしたがって、難燃性を試験する。市場では、難燃2級が要求されている。
(4)三次元施工性
端面が曲面である図4に示す形状の厚さ50mmの試験板22のコーナー部に、剥離紙を除いた壁装用粘着シート23をドライヤーで加熱しながら延伸して施工する。シートが裂けたり、著しい白化や絵柄の伸びが生じたシートは、三次元施工性が不良であるとする。
(5)作業性
プラスチックスキージを用いて貼り付ける際の作業性を評価する。シートに適度なコシがあると施工しやすいが、コシがないと粘着剤層が下地にベタつき、空気の巻き込み、シワ入り等を生じやすい。
(6)施工安定性
壁装用粘着シートを貼り付け、4週間後の状態を目視により観察し、評価する。シートのコシが強すぎると、施工されたシートの残留歪みを粘着剤が押さえきれず、シートの剥がれ、フクレ、浮きなどが発生する。
【0013】
実施例1
非晶質ポリエステル樹脂[イーストマン・ケミカル社、PETG6763]100重量部と着色剤[住化カラー(株)、EPM7A1441]45重量部の混合物より、厚さ120μmの白色の不透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムを製膜した。
アクリルポリオール100重量部、トルエン100重量部及び酢酸エチル100重量部からなる溶液にポリプロピレンワックス[クローダジャパン(株)、WN1135]5重量部を添加して均一に分散し、さらにヘキサメチレンジイソシアネート5重量部を添加して、二液型ウレタン樹脂塗料を調製した。
上記の着色不透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムの片面に、マルチシリンダ形エンボッサを用いて、梨地柄の砂目模様のエンボス加工を施した。さらに、この面に上記の二液型ウレタン樹脂塗料を塗布して、厚さ5μmの塗膜を形成した。
厚さ153μmの剥離紙[カイト化学工業(株)、SLY110KWVP]に、アクリル系共重合体からなる粘着剤溶液[不揮発分38重量%]100重量部とトリレンジイソシアネートのトリメチロールプロパンアダクト溶液[不揮発分55重量%]1.5重量部の混合液を塗布して、厚さ45μmの粘着剤層を形成し、上記の非晶質ポリエステル樹脂フィルムの裏面に積層して、壁装用粘着シートを製造した。
エンボスの転写性は良好であり、絵柄は鮮鋭であり、白化やコートムラは認められなかった。鉛筆硬度は、HBであった。難燃性は、難燃2級であった。また、加熱延伸して容易に三次元施工することができた。シートに適度なコシがあり、貼り付けの際の作業性は良好であった。4週間後に、シートの剥がれ、フクレ、浮きは生じなかった。
実施例2
非晶質ポリエステル樹脂[イーストマン・ケミカル社、PETG6763]を用いて、厚さ70μmの透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムを製膜した。また、同じ非晶質ポリエステル樹脂100重量部と着色剤[住化カラー(株)、EPM7A1441]45重量部の混合物より、厚さ60μmの白色の不透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムを製膜した。これらの透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムと着色不透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムを用いて、非晶質ポリエステル樹脂シートを製造した。
アクリルポリオール100重量部、トルエン100重量部及び酢酸エチル100重量部からなる溶液に、ポリエチレンワックス[クローダジャパン(株)、WN3025]5重量部を添加して均一に分散し、さらにヘキサメチレンジイソシアネート5重量部を添加して、二液型ウレタン樹脂塗料を調製した。透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムの片面に、この二液型ウレタン樹脂塗料を塗布して、厚さ5μmの塗膜を形成した。
直径1,000mmの加熱ドラムを有するダブリング装置[(株)西村製作所]の加熱ドラムの表面温度を140℃に保ち、透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムの塗膜を有する面を加熱ドラムの表面に密着させて、20m/分の速度で繰り出した。さらに、着色不透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムを同じ速度で繰り出し、加熱ドラム上で透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムと積層して熱圧着し、さらに、エンボスロールにより木目柄の導管模様のエンボス加工を施して積層シートを製造した。積層シートの製造において、加熱ドラムとの密着性と加熱ドラムからの剥離性は良好であった。
実施例1と同様にして、剥離紙上に粘着剤層を形成し、上記の積層シートの着色不透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルム側の面に積層して、壁装用粘着シートを製造した。
エンボスの転写性は良好であり、絵柄は鮮鋭であり、白化やコートムラは認められなかった。鉛筆硬度は、Bであった。難燃性は、難燃2級であった。また、加熱延伸して容易に三次元施工することができた。シートに適度なコシがあり、貼り付けの際の作業性は良好であった。4週間後に、シートの剥がれ、フクレ、浮きは生じなかった。
【0014】
比較例1
厚さ70μmの透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムの代わりに、厚さ70μmの透明な二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを用いた以外は、実施例2と同様にして、壁装用粘着シートを製造し、評価を行った。
エンボス加工において、エンボスはほとんど転写されなかった。鉛筆硬度は、Fであった。難燃性は、難燃2級であった。三次元施工試験において、シートが全く伸びず施工ができなかった。シートが硬く曲げにくく、作業性は不良であった。4週間後に、シートに浮きが生じていた。
比較例2
厚さ60μmの着色不透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムの代わりに、ポリエチレン[低密度ポリエチレン、メルトフローレート3g/10分(JIS K 7210、190℃、21.18N)]100重量部と着色剤[大日本インキ化学工業(株)、F10999M]45重量部の混合物より製膜した厚さ60μmの白色の不透明なポリエチレンフィルムを用いた以外は、実施例2と同様にして、壁装用粘着シートを製造し、評価を行った。
エンボスの転写性は良好であり、絵柄は鮮鋭であり、白化やコートムラは認められなかった。鉛筆硬度は、Bであった。難燃性は、難燃3級であった。三次元施工試験において、シートが裂けた。シートに適度なコシがあり、作業性は良好であった。4週間後に、シートの剥がれ、フクレ、浮きは生じなかった。
比較例3
厚さ60μmの着色不透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムの代わりに、ポリプロピレン[ランダムポリプロピレン、メルトフローレート7g/10分(JIS K 7210、230℃、21.18N)]100重量部と着色剤[大日本インキ化学工業(株)、F10999M]45重量部の混合物より製膜した厚さ60μmの白色の不透明なポリプロピレンフィルムを用いた以外は、実施例2と同様にして、壁装用粘着シートを製造し、評価を行った。
エンボスの転写性は良好であり、絵柄は鮮鋭であり、白化やコートムラは認められなかった。鉛筆硬度は、Bであった。難燃性は、難燃3級であった。三次元施工試験において、シートが裂けた。シートに適度なコシがあり、作業性は良好であった。4週間後に、シートの剥がれ、フクレ、浮きは生じなかった。
比較例4
厚さ60μmの着色不透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムの代わりに、ABS[熱変形温度89℃(ASTM D−648、試料厚さ6.4mm、1.82MPa)、アクリロニトリル含量25〜30重量%]100重量部と着色剤[石原産業(株)、TIPAQUE CR−90]45重量部の混合物より製膜した厚さ60μmの白色の不透明なABSフィルムを用いた以外は、実施例2と同様にして、壁装用粘着シートを製造し、評価を行った。
エンボスの転写性は良好であり、絵柄は鮮鋭であり、白化やコートムラは認められなかった。鉛筆硬度は、Bであった。難燃性は、難燃3級であった。また、加熱延伸して容易に三次元施工することができた。シートが硬く曲げにくく、作業性は不良であった。4週間後に、シートの剥がれが生じていた。
比較例5
厚さ70μmの透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムの代わりに、厚さ80μmの透明な塩化ビニル樹脂フィルム[理研ビニル工業(株)、S20015 Fc025]を用い、厚さ60μmの着色不透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムの代わりに、厚さ80μmの白色の不透明な塩化ビニル樹脂フィルム[理研ビニル工業(株)、S23041 Fc13080]を用いた以外は、実施例2と同様にして、壁装用粘着シートを製造し、評価を行った。
エンボスの転写性は良好であり、絵柄は鮮鋭であり、白化やコートムラは認められなかった。鉛筆硬度は、Bであった。難燃性は、難燃2級であった。また、加熱延伸して容易に三次元施工することができた。シートのコシが若干弱く、粘着剤がベタつきやすく、作業性はやや不良であった。4週間後に、シートの剥がれ、フクレ、浮きは生じなかった。
第1表に、実施例1〜2及び比較例1〜5の結果を示す。
【0015】
【表1】
Figure 0004837196
【0016】
第1表に見られるように、着色不透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルム、粘着剤層及び剥離紙から構成される実施例1の壁装用粘着シート、透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルム、着色不透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルム、粘着剤層及び剥離紙から構成される実施例2の壁装用粘着シートは、いずれもエンボス加工性、耐スクラッチ性、難燃性、三次元施工性、作業性、施工安定性のすべてについて良好である。これに対して、透明フィルムとしてポリエチレンテレフタレートフィルムを用いた比較例1の壁装用粘着シートは、耐スクラッチ性と難燃性以外の特性がすべて不良である。着色不透明フィルムにポリエチレンフィルムを用いた比較例2の壁装用粘着シートとポリプロピレンフィルムを用いた比較例3の壁装用粘着シートは、いずれも難燃性が不足し、三次元施工性が不良である。着色不透明フィルムにABSフィルムを用いた比較例4の壁装用粘着シートは、難燃性が不足し、作業性と施工安定性が不良である。また、従来の塩化ビニル系壁装用粘着シートである比較例5のシートは、実施例のシートに比べると作業性がやや不良である。
【0017】
【発明の効果】
本発明の壁装用粘着シートは、エンボス加工性、耐スクラッチ性、難燃性、三次元施工性、作業性、施工安定性に優れている。本発明の製造方法によれば、このような壁装用粘着シートを、加熱ドラムへのフィルムの融着を生ずることなく、効率的に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明方法の実施の一態様の説明図である。
【図2】図2は、本発明方法の実施の一態様の説明図である。
【図3】図3は、本発明方法の実施の他の態様の説明図である。
【図4】図4は、三次元施工性試験用治具の斜視図及び断面図である。
【符号の説明】
1 透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルム
2 圧着ロール
3 加熱ドラム
4 着色不透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルム
5 圧着ロール
6 赤外線ヒータ
7 積層シート
8 エンボスロール
9 バッキングロール
10 冷却ロール
11 冷却ロール
12 巻き取りロール
13 剥離紙
14 コーター
15 アクリル系粘着剤溶液
16 乾燥機
17 積層フィルム
18 ラミネーター
19 壁装用粘着シート
20 製品巻き取りロール
21 柄印刷を施した透明フィルム
22 試験板
23 壁装用粘着シート

Claims (4)

  1. 透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムと着色不透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムが熱圧着されてなる非晶質ポリエステル樹脂シートの透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルム側の面に、二液型ウレタン樹脂の塗膜を有し、着色不透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルム側の面に、アクリル系粘着剤層を有し、該粘着剤層に剥離紙が積層されてなる壁装用粘着シートの製造方法において、透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムの片面に、ウレタン樹脂100重量部当たりワックス0.5〜20重量部を含有する二液型ウレタン樹脂の塗膜を設け、透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムの該塗膜を有する面を130〜150℃の加熱ドラムの表面に密着させ、着色不透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムを透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムに積層することにより、両フィルムを熱圧着し、着色不透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルム面に、アクリル系粘着剤層及び剥離紙を積層することを特徴とする壁装用粘着シートの製造方法。
  2. 透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルム又は着色不透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムが、熱圧着面に柄印刷を有することを特徴とする請求項1記載の壁装用粘着シートの製造方法。
  3. 透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムと着色不透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムが、着色不透明な非晶質ポリエステル樹脂フィルムに接する面に柄印刷を有する透明フィルムを介して熱圧着されてなることを特徴とする請求項1記載の壁装用粘着シートの製造方法。
  4. 非晶質ポリエステル樹脂のジカルボン酸成分がテレフタル酸であり、ジオール成分がエチレングリコール50〜90モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール10〜50モル%であることを特徴とする請求項1記載の壁装用粘着シートの製造方法。
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