JP7358741B2 - 回折光沢合成皮革 - Google Patents

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Description

本発明は、回折光沢を呈する表面態様を転写によって賦型された合成皮革に関するものである。
合成皮革や包装体等のシート表面、更には家具、家屋内装、自動車内装資材の表面に用いられる化粧板等の表面における意匠性を向上させる目的で、凹凸による柄模様を賦型したり、回折現象を利用した光沢(例えば虹状の光沢)を付与したりすることがある。その際には、シート表面に微細な凹凸を形成して、光の回折現象を生じさせて、独特の光沢を発現させるという方法が有る。
独自の柄模様を発現させるためには、深浅大小様々な複雑化した凹凸模様を賦型する必要があり、柄模様の複雑化に応じてその製造工程が複雑化してきた。
例えば、表面にホログラム状の微細凹凸形状を有する離型紙が提案されており、かかる離型紙を用いて製造される樹脂皮革においては、表皮層に形成されたホログラム状の微細凹凸形状により、観察する角度に応じた多色の光沢(虹色の光沢)が奏される(特許文献1,2、3参照)。
しかしながら、充分な回折光沢は得られていない。
特許3098799号公報 特開2010-253779号公報 特開2018-104844号公報
本発明は、上記状況を鑑みて、均質で光沢ムラなく、輝度感が高く、広い視野で観察され得る、優れた回折光沢を呈する表面態様を有する、合成皮革を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究し、特定の微細凹凸構造を表面に有する合成皮革が、上記課題を解決し得ることを見出した。
すなわち、本発明は、以下の点を特徴とする。
1. 回折光沢を表面に有する合成皮革であって、
該合成皮革は、基布層と表皮層とを有する積層体であり、
該表皮層は、ポリウレタンを含有し、該回折光沢を呈する回折構造部を有し、
該回折構造部は、微細凹凸構造からなる表面態様を有し、
該微細凹凸構造の凸部は、線状であり、断面形状が略三角形であり、高さが70nm以上、1500nm以下であり、ピッチが1600nm以上、2400nm以下であることを特徴とする、合成皮革。
2. 前記基布層と前記表皮層との間に、さらに、接着層を有する合成皮革であって、
該接着層は、ポリウレタンを含有することを特徴とする、
上記1に記載の合成皮革。
3. 前記高さが、200nm以上、1500nm以下であることを特徴とする、上記1または2に記載の合成皮革。
4. 前記表皮層の外部表面は、入射角60度におけるグロス値が、3以上、40以下であることを特徴とする、上記1~3の何れかに記載の合成皮革。
5. 前記表皮層の外部表面は、前記微細凹凸構造が無い場合よりも、入射角60度におけるグロス値が低く、その差分は30以上、70以下であることを特徴とする、上記1~4の何れかに記載の合成皮革。
6. 前記表皮層は、一液型熱硬化性ポリウレタン樹脂組成物または二液型熱硬化性ポリウレタン樹脂組成物から形成された層からなることを特徴とする、
上記1~5の何れかに記載の合成皮革。
7. 前記接着層は、二液型熱硬化性ポリウレタン系接着剤から形成された層であることを特徴とする、上記2~6の何れかに記載の合成皮革。
8. 前記基布層が、織布、編布、不織布、含侵布からなる群から選ばれる1種または2種以上を含むことを特徴とする、上記1~7の何れかに記載の合成皮革。
9. 前記回折構造部は、離型紙からの転写によって前記表面態様を賦型されたものであり、
該離型紙は、基材層と、片面の最表層である賦型層とを有する、積層体であることを特徴とする、
上記1~8の何れかに記載の合成皮革。
本発明によれば、均質で光沢ムラなく、輝度感が高く、広い視野で観察され得る、優れた回折光沢を呈する表面態様を有する合成皮革を得ることができる。
本発明の合成皮革の一例を示す俯瞰図である。 本発明の合成皮革の別態様の一例を示す俯瞰図である。 本発明の合成皮革の一例を示す断面図である。 本発明の合成皮革を作製するための装置の一例を示す概略図である。 本発明の合成皮革と離型紙とを剥離するための装置の一例を示す概略図である。
以下、本発明について図面を用いながら説明する。但し、本発明はこれら具体的に例示された形態や各種具体的に記載された構造に限定されるものではない。なお、以下に示す図面では、解り易くする為に、部材の大きさや比率を変更または誇張して記載することがある。また、見易さの為に説明上不要な部分や繰り返しとなる符号は省略することがある。
また、本発明においては、厚みによってシートとフィルムを呼び分けることはせず、両者は同じ意味の語として扱う。
<合成皮革>
本発明の合成皮革は、回折光沢を表面に有する合成皮革であって、図1に示すように、基布層と、片面の表面層である表皮層とを有する積層体である。
合成皮革は、基布層と表皮層とが、接着層を介して積層されていてもよく、この場合は、図2,3に示すように、明確な接着層の界面があってもよいが、基布層に接着層の成分が含浸していて、明確な接着層の界面が無いくともよい。
合成皮革は、必要に応じて、表皮層、接着層、基布層以外の、各種の機能層を有することもできる。
そして、表皮層は、例えば図3に示すように、表面側に回折光沢を呈する回折構造部と、その下部に、回折構造部を支持する厚み部分である基部とからなる。回折構造部と基部
は同材質であって一体となって構成されているものであることから、回折構造部と基部との間には明確な境界は無い。
回折構造部は、回折光沢を呈する微細凹凸構造(以下、回折光沢微細凹凸構造とも記載する)からなる表面態様を有する。
該回折光沢微細凹凸構造は、賦型によって形成されたものであることが好ましく、例えば、ミル彫刻やヘリオ彫刻された金属ロールや、ゴム製原版や、離型紙からの転写によって賦型することで得ることができる。
[回折光沢微細凹凸構造]
回折光沢微細凹凸構造の凸部は線状であることが好ましく、断面形状は略三角形であることが好ましい。
さらに、該凸部の高さは、70nm以上、1500nm以下であることが好ましく、75nm以上、1300nm以下であることがより好ましく、75nm以上、1260nm以下であることが更に好ましい。
そして、該凸部のピッチは、1600nm以上、2400nm以下であることが好ましく、1700nm以上、2250nm以下であることがより好ましく、1800nm以上、2100nm以下であることが更に好ましい。
例えば、図1においては、凸部は、y軸方向に延びる線状である。そして、複数の線状凸部が、x軸方向に配列されている。なお、回折光沢微細凹凸構造の頂角や底面角は、明確な角であっても、図1~3に示したように、角が丸まった形状であってもよい。
図3に、図2の一部を拡大して表した。Pは回折光沢微細凹凸構造のピッチを、Hは回折光沢微細凹凸構造の高さを表している。
回折光沢微細凹凸構造が上記の形状であることによって、回折光沢微細凹凸構造の角が多少明確でない場合であっても、十分に、回折光沢が明るく、かつ、広い視野で観察され得る。
表皮層の回折構造部の微細凹凸構造の、高さはSEMで賦型断面形状を観察測定することができ、形状ピッチは表面形状をレーザー顕微鏡で測定することができる。
回折構造部の評価は、微細凹凸構造の高さと形状ピッチの上記手段による測定結果、またはハンディ装置であるグロス計を使用したグロス値の測定結果を指標とすることができる。
上記回折構造の高さやピッチの値とグロス値とは相関性が高いことから、同種回折構造の比較評価は、グロス値を指標とした代用評価で行うことができる。
微細凹凸構造の高さと形状ピッチの測定結果は、グロス値測定結果よりも、厳密な評価指標になり得るが、SEM測定が時間も手間もかかり煩雑であることから、製造現場等でも容易に即時評価することができるグロス値の測定が好ましい。
表皮層の回折構造部の表面粗さについて、Saは、0.1μm以上、1.5μm以下であることが好ましく、0.2μm以上、1.2μm以下であることがより好ましく、0.3μm以上、0.9μm以下であることが更に好ましく、0.35μm以上、0.6μm以下であることが特に好ましい。
そして、Szは、1μm以上、10μm以下であることが好ましく、1.3μm以上、9μm以下であることがより好ましく、1.6μm以上、8.5μm以下であることが更に好ましく、2μm以上、8μm以下であることが特に好ましい。
Saおよび/またはSzが上記範囲であれば、合成皮革は良好な虹光沢(回折光沢)視認性を得易い。
合成皮革の材質が同じであれば、表皮層の外部表面(回折構造部)のグロス値が低いほど、合成皮革の虹光沢視認性が良好になる傾向にある。
表皮層の外部表面の入射角60度におけるグロス値は、3以上、40以下であることが好ましく、4以上、30以下であることがより好ましく、5以上、25以下であることが更に好ましい。
グロス値が上記範囲よりも小さい場合には、微細凹凸構造の形成に欠落が生じていることが多く、合成皮革の虹光沢視認性が悪化し易い。また、グロス値が上記範囲よりも大きい場合には、微細凹凸構造に欠落が無くとも、合成皮革は充分な虹光沢視認性を示し難くなり、特にグロス値が50を超えている場合には、虹光沢が、弱くなったり、またはムラ・バラツキが生じ易く、品質が安定し難くなったりする傾向になる。
また、表皮層の外部表面は、微細凹凸構造が無い場合よりも、入射角60度におけるグロス値が低いことが好ましく、その差分は、30以上、70以下であることが好ましく、40以上、60以下であることがより好ましく、45以上、55以下であることが更に好ましい。
グロス値は、直交する2方向(MD方向とTD方向)から、上記入射角で測定し、平均値を求めることが好ましい。詳細は実施例に記載する。
[表皮層]
本発明において、合成皮革の表皮層は、ポリウレタンを含有することが好ましい。
また、合成皮革の表皮層は、一液型熱硬化性ポリウレタン樹脂組成物または二液型熱硬化性ポリウレタン樹脂組成物等の、樹脂組成物から形成された層であることが好ましい。
一液型熱硬化性ポリウレタン樹脂組成物の方が低コストであり好ましいが、二液型熱硬化性ポリウレタン樹脂組成物の方が耐久性に優れる特徴が有る。
上記樹脂組成物は、熱硬化反応する官能基を有するポリウレタンを含有するものであってもよく、熱硬化反応によってポリウレタンを生成するポリウレタン原料を含有するものであってもよい。ここで、ポリウレタンの種類としては、表皮層用に適した表皮層用ポリウレタンを選択して用いることが好ましい。
上記樹脂組成物は、さらに、顔料を含有することがより好ましく、その他にも、目的に応じて種々の、添加剤を含有することができる。
また、上記樹脂組成物は、無溶剤系であってもよく、有機溶剤に溶解した溶液系であってもよく、水やアルコール中に分散したエマルジョン系であってもよい。
表皮層の厚みは、15μm以上、~500μm以下が好ましく、50μm以上、300μm以下がより好ましい。上記範囲よりも薄いと、回折光沢微細凹凸構造を安定させることが困難になり易く、上記範囲よりも厚いと、表皮層が凝集破壊され易くもなる為、好ましくない。
表皮層は、回折構造部および基部を有する1層で構成されていてもよく、他に回折構造部を有さない層を含む多層構成であってもよい。
さらに、表皮層は、ポリウレタン以外にも、各種の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、紫外線又は電子線等の電離放射線硬化性樹脂、可塑剤等を含有することができる。例えば、塩化ビニル樹脂、(メタ)アクリル系樹脂等を含有することができる。
表皮層は、ポリウレタンとこれらを混合して同一層に含有していてもよく、別々の層として含んでいてもよい。
例えば、回折構造部を有さない塩化ビニル層の上に、ポリウレタンを含み回折構造部と基部を有する層を積層していてもよい。
(表皮層用ポリウレタン)
表皮層用ポリウレタンとしては、ポリエステル系ポリウレタン、ポリエーテル系ポリウレタン、ポリカーボネート系ポリウレタンからなる群から選ばれる1種または2種以上を
用いることができる。
ポリウレタンとはウレタン結合を有するポリマーの総称であり、ウレタン結合は、例えば、イソシアネート基と水酸基などの活性水素を有する基との付加反応により生成される。
本願発明において、表皮層用ポリウレタンは、ポリオールとポリイソシアネートから生成されたものが好ましく、ポリオールおよび/またはイソシアネートの骨格が、ポリエステル構造部、ポリエーテル構造部、ポリカーボネート構造部からなる群から選ばれる1種または2種以上を有していることが好ましい。
エステル結合は加水分解を受け易く、エーテル結合は加水分解を受け難いが耐光性と耐熱性が低く、カーボネート結合は加水分解を受け難く耐光性と耐熱性が高いという化学的特徴がある。
合成皮革の用途に応じて、上記の化学的特徴と、耐屈曲性、染色性、透湿性なども考慮して、適した組成のポリウレタンを選択することが好ましい。
(ポリオール)
ポリオールは、水酸基を2個以上有する化合物であり、特に水酸基が2個のジオールが扱い易く、好適である。
そして、ポリオールは、ポリエステル構造を骨格に有したポリエステル系ポリオール、ポリエーテル構造を骨格に有したポリエーテル系ポリオール、ポリカーボネート構造を骨格に有したポリカーボネート系ポリオール等が好ましく、例えば、ポリエステルジオール、ポリエーテルジオール、ポリカーボネートジオール等を用いることが好ましい。
それぞれの構造を骨格に有するポリオールを使用したポリウレタンの、相対的特徴は下記のとおりである。
ポリエステル系ポリオールを使用したポリウレタンは、耐加水分解性と耐カビ性に劣り、耐熱性、耐寒性、耐油性、低コスト性に優れることから、衣料や靴などの、低コストが要求され、耐用期間が比較的短くても問題のない用途で使用されることが多い。
ポリエーテル系ポリオールを使用したポリウレタンは、耐加水分解性と耐カビ性と耐寒性に優れ、耐熱性は弱く、耐油性と低コスト性は若干弱いことから、耐加水分解性が要求される用途で使用されることが多い。
ポリカーボネートジオールを使用したポリウレタンは、低コスト性に劣ること以外は、耐加水分解性、耐熱性、耐寒性、耐カビ性、耐油性に優れることから、車両、家具などのような長期にわたる耐用期間が必要な用途に使用されることが多い。
(ポリイソシアネート)
ポリイソシアネートとしては、例えば、芳香族系(TDI、MDIなど)、脂環族系(IPDIなど)、脂肪族系(HDIなど)等を用いることが好ましい。
芳香族系のポリイソシアネートを使用したポリウレタンは、耐寒性が強く、低コストであるが、光や酸化窒素ガスなどによって黄変しやすいため、顔料添加や染色処理を施すことで黄変が問題にならない用途に使用されることが多い。
脂環族系あるいは脂肪族系のポリイソシアネートを使用したポリウレタンは、耐寒性に劣り、高コストであるが、光や酸化窒素ガスなどによって黄変しにくいことから、かばんの表面のような透明感や光沢が要求される部材等の用途に使用されることが多い。
(顔料)
顔料には、合成皮革用に用いられる公知の顔料を用いることができる。
[接着層]
接着層は表皮層を基布層等に接着するための層であり、フィルム化されている表皮層を積層する場合等に、必要に応じて設けられるものである。
接着層は、ポリウレタンを含有していることが好ましい。接着層が表皮層と同様にポリウレタンを含有することによって、表皮層を強く接着することが達成され易い。
また、接着層は二液型熱硬化性ポリウレタン系接着剤等の接着剤から形成された層であることが好ましい。
二液型熱硬化性ポリウレタン系接着剤は、熱硬化反応する官能基を有するポリウレタンを含有するものであってもよく、熱硬化反応によってポリウレタンを生成するポリウレタンの原料を含有するものであってもよい。
ポリウレタンとしては、公知の接着剤用ポリウレタンを用いることができる。
二液型熱硬化性ポリウレタン系接着剤は、必要に応じて、架橋剤、触媒等を含むことができ、経時変化や加熱によって硬化反応が進行することが好ましい。
また、二液型熱硬化性ポリウレタン系接着剤は、無溶剤系であってもよく、有機溶剤に溶解した溶液系であってもよく、水やアルコール中に分散したエマルジョン系であってもよい。
接着層の厚みは、20μm以上、500μm以下が好ましく、50μm以上、300μm以下がより好ましい。上記範囲よりも薄いと充分な接着効果が発揮されない虞があり、上記範囲よりも厚くても接着効果は変わらず、接着層自身が凝集破壊され易くもなる為、好ましくない。
(接着剤用ポリウレタン)
接着剤用ポリウレタンとしては、自己重合性のポリウレタン、または架橋剤と反応する官能基を有するポリウレタンが好ましい。
自己重合性のポリウレタンとしては、例えば、ポリイソシアネートとポリオールとの反応生成物であり、且つ未反応のイソシアネート基と水酸基が残存しているものが挙げられる。
架橋剤と反応する官能基としては、例えば、イソシアネート基、水酸基等が挙げられる。
接着剤用ポリウレタンの骨格構造は、表皮層用ポリウレタンの場合と同様に、ポリエステル構造部、ポリエーテル構造部、ポリカーボネート構造部からなる群から選ばれる1種または2種以上を有していることが好ましく、用途や目的に応じて選択して用いることができる。
(接着剤用ポリウレタンを生成する化合物)
接着剤用ポリウレタンを生成する化合物とは、接着剤用ポリウレタンの原料となる、ポリオールとポリイソシアネート等のことである。
(架橋剤)
架橋剤には、接着剤に含有される接着剤用ポリウレタン、または熱硬化反応によってポリウレタンを生成する接着剤用ポリウレタンの原料が有する官能基に応じて、該官能基と反応する化合物が選択される。
例えば、接着剤用ポリウレタンが水酸基を有する場合には、ポリイソシアネートが好ましく、接着剤用ポリウレタンがイソシアネート基を有する場合には、ポリオールが好ましい。
(触媒)
触媒は、接着剤用ポリウレタンの自己重合、接着剤用ポリウレタンと架橋剤との反応、接着剤用ポリウレタンの原料のポリウレタン生成反応等の何れかを促進する触媒であり、
反応系に応じた触媒が選択され、公知の触媒を用いることができる。
ウレタン結合生成(ポリウレタン生成)を促進する触媒としては、例えば、第3級アミン、第3級アミンと酸からなる塩、有機錫化合物等が挙げられる。
[合成皮革の基布層]
合成皮革の基布層は、表皮層を支持するための層である。
基布層の材料には、表皮層を支持するとともに、合成皮革の用途に応じた適切な材料が用いられればよく、木綿、麻、絹、羊毛などの天然繊維、レーヨン、アセテートなどの再生または半合成繊維、ポリエステル、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアルコール、ポリオレフィンなどの合成繊維、ガラス纖維等の繊維からなる、織布、編布、不織布、含侵布、網布等の布(基布とも言う)、紙、ポリエステルやポリオレフィンの樹脂からなる樹脂フィルム、金属板または金属箔、ガラス板、ガラス織布等の、一般に、基材または基布に用いられるものの中から、合成皮革の種類や用途に応じて適宜選択することができる。
これらの中でも、織布、編布、不織布、含侵布からなる群から選ばれる1種または2種以上を用いることが好適である。
基布層は1層であってもよく、同じまたは異なる組成の層からなる多層構成であってもよい。
合成皮革中の基布層は、上記の材料に、表皮層または接着層の成分が含浸されていてもよい。
基布層の厚さとしては、表皮層を支持可能な厚さであれば特に限定されないが、例えば25μm以上、500μm以下の範囲とすることが出来る。上記範囲よりも薄いと、支持する為の剛性が不十分になる虞があり、上記範囲よりも厚いと合成皮革としての柔軟性が損なわれる虞がある。
[合成皮革の作製方法]
下記に合成皮革の作製方法の具体例を挙げるが、本発明の上記の構成を有する合成皮革の作製方法に特に制限は無く、合成皮革の作製方法は、これらの作製方法に限定されない。
また、下記に作製方法において、表皮層の表面に表面態様を形成した後に、加熱乾燥や紫外線又は電子線等の電離放射、冷却等の、表皮層用の樹脂組成物に応じた適切な固化・硬化方法により、表面態様を固定させることもできる。
合成皮革の作製は、例えば、先ず、表面に回折光沢微細凹凸構造を賦型して回折構造部を形成し得る賦型層を有する離型紙の賦型層表面に、表皮層用の樹脂組成物を塗工し、必要に応じて加熱、乾燥、硬化等を行い、片面表面に回折構造部を有する表皮層用フィルムを作製する。
次いで、得られた表皮層用フィルムの非回折構造部表面上に、接着層用の接着剤を塗工し、必要に応じて加熱、乾燥、硬化等を行い、基布層を積層して接着し、必要に応じて加熱、乾燥、硬化、エージング等を行い、離型紙を剥離して、合成皮革を得ることができる。
異なる作製方法としては、上記の作製方法において、表皮層用の樹脂組成物を離型紙に塗工した後に、表皮層用の樹脂組成物が乾燥や硬化が未了の状態で基布層を積層して、加熱、乾燥、硬化、エージング等を行い、離型紙を剥離して、合成皮革を得ることができる。
離型紙を剥離した後も、必要に応じて、経時変化及び/または加熱によって硬化反応を進行させたり、エージングによって、接着層及び接着層界面を固着接着させたりすることができる。
また、上記の作製方法において、合成皮革の基布層の原反および/または離型紙は、連
続シートであってもよく、枚葉シートであってもよい。
<離型紙>
本発明の合成皮革の作製に用いられる離型紙は、合成皮革の回折構造部に、回折光沢を呈する表面態様を転写によって賦型する為の離型紙である。
本発明において、離型紙は、基材層と、片面の最表層である賦型層とを有する積層体であり、基材層と賦型層は、接着剤を介して接着されていてもよく、賦型性、耐屈曲性、剛性等を調整する為に様々な素材からなる機能層を、さらに有していてもよい
賦型層の外部表面には特定の表面態様があり、該表面態様を転写することによって、合成皮革の表皮層に、回折光沢微細凹凸構造を形成する。
ここで、賦型層の表面態様は、合成皮革の表面態様とは、略同形の、反転した凹凸構造の表面態様である。
[離型紙の基材層]
本発明において、基材層は、賦型性、耐屈曲性、剛性等を持たせるものであり、一般的に離型紙や工程紙に用いられる従来公知の材質の基材を用いることができる。
例えば、各種の紙基材、樹脂シート、金属箔、織布、不織布なる群から選ばれる1種または2種以上を組み合わせて使用することができる。
[賦型層]
賦型層に含有される樹脂としては、賦型層として機能することができれば特に限定されることはなく、各種の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、紫外線又は電子線等の電離放射線硬化性樹脂等からなる群から選ばれる1種または2種以上を組み合わせて使用することができるが、熱可塑性樹脂を用いることが好ましい。
また、賦型層は、凹凸を有する厚み部分である賦型部と、賦型部を支持する厚み部分である基部とからなり、賦型部と基部は同材質であって一体となって構成されているものであることから、賦型部と基部との間には明確な境界は無い。
賦型層の厚みは、特に限定されることはないが、5μm以上、120μm以下が好ましく、25~65μmがより好ましい。上記範囲よりも薄いと、基材層表面の粗さが大きい場合に、賦型時の圧力が不均一になることで、賦型層の最表面高さがうねりを持ち易くなり、作製される被転写物(合成皮革)が均一な虹光沢視認性を示し難くなり、意匠性が劣ることになり易い。
上記範囲よりも厚いと、離型紙がカールしてハンドリング性に劣り易い。
また、基部の厚さは、特に限定されることはないが、100μm以上、200μm以下が好ましい。基部が上記範囲よりも薄いと離型紙が破損し易くなり、上記範囲よりも厚いと、柔軟性に欠け、使い勝手が悪くなる傾向にある。
賦型部の厚さは、凹凸構造の深さによって異なる。
(離型紙の作製方法)
離型紙の作製方法としては、先ず、離型紙の賦型層の表面態様を転写によって賦型し得る表面態様を有する原版を用意する。
該原版の表面態様は、離型紙の賦型層に表面態様を、熱圧によって転写形成し得るものであり、離型紙賦型層の表面態様が略反転した態様である。例えば、離型紙賦型層に線状凹部を形成する部分は、線状凸部を成している。すなわち、合成皮革の回折構造部と略同形の表面態様を有する。
該原版は、金属製、樹脂製、ゴム製の何れの素材であってもよく、ロール状、シリンダ状、板状、シート状等の何れの形状であってもよい。
実施例で具体的に用いられた原材料は下記の通りである。
・離型紙原反1:上質紙1(坪量125g/m2)/ブレンド樹脂1層(15μm)/ホモポリプロピレン樹脂1層(15μm、平滑化処理)の層構成を有するシート巻き原反。・ブレンド樹脂1:サンアロマー(株)社製、ポリプロピレン/ポリエチレン・樹脂質量比=80/20をドライブレンドした後に溶融混合して得られた樹脂。
・ホモポリプロピレン樹脂1:サンアロマー(株)社製。
・基布A:合成皮革の基布層用原反。織布からなるシート巻き。厚み50μm。
・ポリウレタン1:三洋化成(株)社製の表皮層用ポリウレタン溶液、サンプレンLQ‐3510。トルエン/IPA溶剤系、固形分30%。
・イソシアネート1:日本ポリウレタン工業(株)社製脂肪族系多官能イソシアネート、コロネートHL。
・ウレタン化触媒1:サンアプロ(株)社製感温性ウレタン化触媒、U‐CAT SA102。DBU-オクチル酸塩。
・顔料1:カーボンブラック。
[合成皮革の表皮層用の樹脂組成物の調製]
下記の原料を混合して、一液型熱硬化性ポリウレタン樹脂組成物1を調製した。
ポリウレタン1 100質量部
顔料1 10質量部
MEK 10質量部
[接着剤層用の接着剤の調製]
下記の原料を混合して、二液型熱硬化性ポリウレタン系接着剤1を調製した。
ポリウレタン2 100質量部
イソシアネート1 9質量部
ウレタン化触媒1 0.02質量部
MEK 10質量部
[実施例1]
(離型紙の作製)
離型紙原反1を、回折光沢微細凹凸構造を有する金属性ロール状の原版とカウンターロールとで挟んで、熱圧して、ロール状原版の表面態様を離型紙原反1の賦型層に転写して、長いシート状の離型紙を作製した。
(合成皮革の作製)
上記で得た長いシート状の離型紙と、図4に示された合成皮革製造システム1を用いて合成皮革を作製した。
まず、離型紙12を離型紙巻き11から矢印で示す方向に送り、表皮層用樹脂組成物13として一液型熱硬化性ポリウレタン樹脂組成物1を離型紙12上に塗布し、ドライヤー14aによって、乾燥、硬化した。
そして、硬化した表皮層用樹脂組成物13の上に、接着剤15として二液型熱硬化性ポリウレタン系接着剤1を塗布し、次いで、基布17として基布Aを接着剤15面へと重ねて、圧接ロール18で挟んで積層し、ドライヤー14bによって、乾燥、硬化し、離型紙付き合成皮革19を得て、これを巻き取って、離型紙付き合成皮革巻き20を得た。
得られた離型紙付き合成皮革巻き20を60℃で24時間エージングした後に、図5に示した装置システムによって、剥離ロール部で離型紙付き合成皮革19を離型紙12と合成皮革22とに剥離して分離し、合成皮革巻き23を得た。離型紙12は回収して離型紙巻き11を得た。
[実施例2、比較例1、2]
表1、2の記載に従って、原版1を、回折光沢微細凹凸構造の線状凸部パターンの凸部の高さとピッチが異なる原版に変更した以外は、実施例1と同様に操作して、合成皮革を得て、同様に各種評価を実施した。詳細を表1、2に示す。
[実施例3]
(合成皮革の作製)
離型紙から枚葉の離型紙を切り取って、賦型層に二液型熱硬化性ポリウレタン系接着剤1を塗布し、乾燥および硬化してフィルム化した後に、該フィルムの非回折構造部面に二液型熱硬化性ポリウレタン系接着剤1を塗布し、合成皮革の基布層として基布Aを切り取って貼り付けて、乾燥および硬化した後に、離型紙を剥離して、合成皮革を得た。そして、実施例1と同様に各種評価を実施した。詳細を表1に示す。
[比較例3]
金属製のロール状の原版を、回折光沢微細凹凸構造を有さないものに変更した以外は、実施例1と同様に操作して、合成皮革を得て、実施例1と同様に各種評価を実施した。詳細を表2に示す。
<評価結果まとめ>
全実施例の合成皮革は、比較例と同等で良好な離型性を示し、かつ、比較例よりも優れた虹光沢が視認された。
回折光沢微細凹凸構造の高さおよび/またはピッチが本願発明の規定を満たさない比較例1と2は、劣った虹光沢を示した。
比較例3と4は、回折構造部に微細凹凸構造を転写されていないために、グロス値は高過ぎ、虹光沢も視認されなかった。
Figure 0007358741000001
Figure 0007358741000002
<評価方法>
[離型性]
連続で約1000mの合成皮革を作製して、合成皮革が離型紙から容易に剥離し、かつ微細凹凸構造に欠落が生じなければ良好とした。
[微細凹凸構造の高さ&ピッチ]
シート断面をSEM(日立ハイテクノロジーズ(株)社製SU3500)にて観察し、微細凹凸構造の高さとピッチを計測した。
[表面粗さ]
形状解析レーザー顕微鏡(株式会社キーエンス製VK-8710)を用いて、合成皮革の回折構造部の表面粗さSaとSzを測定した。
[グロス値]
合成皮革の中央部のグロス値を、直交する辺に沿った2方向から、入射角60度で、ハンディ光沢計(HORIBA(株)社製グロスチェッカIG-320)にて測定し、平均値を算出した。
グロス値が3~40であり、且つ、微細凹凸構造が無い時よりも、30以上、70以下の範囲でグロス値が小さい場合を合格とした。
<虹光沢視認性>
100mm角の合成皮革を机の上に置き、照度400ルクス(明るいオフィス相当)の試験環境下で、500mm上方位置から、方向と角度を変えて、虹光沢(回折光沢)の視認具合を観察した。
観察者10名(20代から60代まで)が、線状凸部が延びる方向及びそれと直行する方向から観察し、6名以上が、両方向から広い角度で虹光沢が観察できた場合を良好とした。
表中の記載の意味は下記の通り。
○:良好
△:虹光沢にムラ有り
×:虹光沢無し
1 合成皮革
2 表皮層
2a 回折構造部
2b 基部
3 接着層
4 基布層
P ピッチ
H 高さ
10 合成皮革製造システム1
11 離型紙巻き
12 離型紙
13 表皮層用樹脂組成物
14a、14b ドライヤー
15 接着剤
16 基布巻き
17 基布
18 圧接ロール
19 離型紙付き合成皮革
20 離型紙付き合成皮革巻き
21 剥離ロール
22 合成皮革
23 合成皮革巻き

Claims (7)

  1. 回折光沢を表面に有する合成皮革であって、
    該合成皮革は、基布層と表皮層とを有する積層体であり、
    該表皮層は、ポリウレタンを含有し、該回折光沢を呈する回折構造部を有し、
    該回折構造部は、微細凹凸構造からなる表面態様を有し、
    該微細凹凸構造の凸部は、線状であり、断面形状が略三角形であり、高さが70nm以上、1500nm以下であり、ピッチが1600nm以上、2400nm以下であり、
    該微細凹凸構造の、形状解析レーザ顕微鏡を用いて測定した、表面粗さSa(算術平均粗さ)は0.35~0.45μmであって、Sz(最大高さ)は2~7.7μmであり、
    該表皮層の外部表面は、直交する辺に沿った2方向から入射角60度で光沢計により測定し平均値を算出したときのグロス値が、5以上、25以下であり、
    該表皮層の外部表面は、該微細凹凸構造が無い場合よりも、入射角60度におけるグロス値が低く、その差分は46以上、63以下であることを特徴とする、合成皮革。
  2. 前記高さが、200nm以上、1500nm以下であることを特徴とする、請求項1に記載の合成皮革。
  3. 前記表皮層は、一液型熱硬化性ポリウレタン樹脂組成物または二液型熱硬化性ポリウレタン樹脂組成物から形成された層からなることを特徴とする、請求項1または2に記載の合成皮革。
  4. 前記基布層と前記表皮層との間に、さらに、接着層を有する合成皮革であって、
    該接着層は、ポリウレタンを含有することを特徴とする、請求項1~3の何れか1項に記載の合成皮革。
  5. 前記接着層は、二液型熱硬化性ポリウレタン系接着剤から形成された層であることを特徴とする、請求項4に記載の合成皮革。
  6. 前記基布層が、織布、編布、不織布、含侵布からなる群から選ばれる1種または2種以上を含むことを特徴とする、請求項1~5の何れか1項に記載の合成皮革。
  7. 前記回折構造部は、離型紙からの転写によって前記表面態様を賦型されたものであり、
    該離型紙は、基材層と、片面の最表層である賦型層とを有する、積層体であることを特徴とする、
    請求項1~6の何れか1項に記載の合成皮革。
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