JP6660143B2 - 撥水性皮革様シート - Google Patents

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Description

本発明は、撥水性に優れた皮革様シートに関する。
鞄や靴や衣料等の表皮素材として人工皮革や合成皮革等の皮革様シートが広く用いられている。皮革様シートを用いた鞄や靴や衣料には、通気性を維持するために吸湿性や透湿性が求められていた。
例えば、下記特許文献1は、タック感が少なく、適度な吸水性、柔軟性を有し、フィット性およびハンドリング性に優れた皮革様シートとして、高分子弾性体および繊維絡合不織布からなる基体層と該基体層上に、ポリウレタン樹脂、直鎖型エステル系ウレタンオリゴマーおよびフッ素変性ポリウレタンの樹脂混合物からなる多孔質表面層から構成されていることを特徴とする皮革様シートを開示する。
ところで、下記特許文献2は、吸湿性や透湿性に関する技術ではないが、表面の平滑感と艶感があり、耐傷性、耐擦過傷性等に優れた銀面調皮革様シートとして、繊維基材層、ポリウレタン無孔質層、バインダーポリウレタンと粒子径1〜50μmのポリウレタン微粒子を含むポリウレタン表面層が順次積層された銀面調皮革様シートであって、該ポリウレタン無孔質層と該ポリウレタン表面層の合計厚さが150μm以上であり、該ポリウレタン表面層は、該ポリウレタン微粒子を該バインダーポリウレタン100質量部に対して10〜40質量部含有し、該ポリウレタン微粒子がポリウレタン表面層の表面に露出していない銀面調皮革様シートを開示する。
特開2004−11041号公報 国際公開2006/137394号パンフレット
鞄や靴や衣料等の表皮素材として用いられる皮革様シートは、使用態様によっては水に濡れた状態で放置されやすい用途があった。例えば、ランドセルのような子供用鞄の場合、通学時の降雨により、ひどく濡れてしまうことがあった。このような場合に鞄の表皮素材である皮革様シートが濡れた状態で長時間放置された場合に、水を吸収して鞄の型崩れやシミを発生させる原因になるという問題があった。
本発明は、上述したような問題を解決すべく、極めて高い撥水性を有する皮革様シートを提供することを目的とする。
本発明の一局面は、銀面層を有する皮革様シートであって、銀面層は、フッ素変性ポリウレタン及び平均粒子径1〜50μmのポリウレタン微粒子を含有する表面層を備え、ポリウレタン微粒子は表面層にポリウレタン微粒子の輪郭が表出した微細凹凸表面を形成し、微細凹凸表面の水接触角が110度以上である撥水性皮革様シートである。
また、本発明の他の一局面は、銀面層を有する皮革様シートであって、銀面層は、フッ素変性ポリウレタン及び平均粒子径1〜50μmのポリウレタン微粒子を含有する表面層を備え、表面層は、算術平均粗さRaが2〜50μmで且つ最大高さRyが30〜200μmである微細シボ凹凸を表面に有し、さらに、微細シボ凹凸の表面にポリウレタン微粒子の輪郭が表出することにより形成される微細凹凸表面を有し、微細凹凸表面の水接触角が105度以上である撥水性皮革様シートである。
また、微細凹凸表面の水接触角が130度以上であることが好ましい。
本発明の撥水性皮革様シートによれば、極めて高い撥水性を有する皮革様シートが得られる。
図1は、第1実施形態の撥水性皮革様シート10の模式断面図を示す。 図2は、第2実施形態の撥水性皮革様シート20の模式断面図を示す。 図3は、第3実施形態の撥水性皮革様シート30の模式断面図を示す。 図4は、第4実施形態の撥水性皮革様シート40の模式断面図を示す。 図5は、第5実施形態の撥水性皮革様シート50の模式断面図を示す。 図6は、第6実施形態の撥水性皮革様シート60の模式断面図を示す。 図7は、第7実施形態の撥水性皮革様シート70の模式断面図を示す。
[第1実施形態]
1実施形態の撥水性皮革様シート10を図面を参照しながら説明する。
図1は、撥水性皮革様シート10の模式断面図である。図1中、1は繊維絡合体を主体とする繊維基材層であり、2は繊維基材層1に積層された銀面層である。銀面層2は表面層2aと内層2bと、を含む。表面層2aは水接触角100度以上の外表面を有する。
繊維基材層の形態は特に限定されず、例えば、不織布、織布、編物等が用いられる。また、繊維基材層を形成する繊維の種類は特に限定されず、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、変性ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、ポリトリエチレンテレフタレート、ポリヘキサメチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、等の芳香族ポリエステル系樹脂、ポリ乳酸、ポリエチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネートアジペート、ポリヒドロキシブチレート−ポリヒドロキシバリレート共重合体等の脂肪族ポリエステル系樹脂等のポリエステル繊維;ポリアミド6、ポリアミド66、ポリアミド610、ポリアミド10、ポリアミド11、ポリアミド12、ポリアミド6−12等のポリアミド系樹脂;ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリブテン、ポリメチルペンテン、塩素系ポリオレフィン、エチレン酢酸ビニル共重合体、スチレンエチレン共重合体、などのポリオレフィン系樹脂;エチレン単位を25〜70モル%含有する変性ポリビニルアルコール等から形成される変性ポリビニルアルコール系樹脂;及び、ポリウレタン系エラストマー、ポリアミド系エラストマー、ポリエステル系エラストマーなどの結晶性エラストマー等が挙げられる。これらの中では、芳香族ポリエステル系樹脂が各種特性のバランスに優れる点から好ましい。
不織布を用いる場合、不織布を形成する繊維の単繊維繊度は0.9dtex超のようなレギュラー繊維であっても、0.9dtex以下のような極細繊維であってもよいが、腰があり且つしなやかな風合いの撥水性皮革様シートを製造する場合には、極細繊維であることが好ましい。極細繊維の単繊維繊度は0.9dtex以下、さらには0.01〜0.8dtex、とくには0.05〜0.5dtex、ことには0.07〜0.1dtexであることが風合いに優れた緻密な不織布が得られる点から好ましい。このような極細繊維の不織布は、例えば、混合紡糸法や複合紡糸法等を用いて得られる海島型断面繊維や多層積層型断面繊維等の極細繊維発生型繊維を極細化処理して得られる極細繊維の絡合体であることが好ましい。
また、繊維基材層は、形態安定性を付与すること等の目的で高分子弾性体を含有することが好ましい。高分子弾性体の具体例としては、例えば、ポリウレタン,アクリル系弾性体,ポリアミド系エラストマー,ポリエステル系エラストマー等のポリエステル系弾性体,ポリスチレン系弾性体,ポリオレフィン系弾性体,シリコーン系弾性体等が挙げられる。
繊維基材層の厚みは、特に限定されないが、例えば、300〜3000μm、さらには500〜1500μm程度であることが好ましい。
銀面層2は、表面層2aと内層2bとを含む銀面調の外観を付与する高分子弾性体を主体とする層である。表面層2aは、フッ素変性ポリウレタンを含有する撥水性の高分子弾性体層である。また、内層2bは、中間層や接着層を形成する。銀面層2は好ましくは非多孔性の高分子弾性体層である。
銀面層2の形成に用いられる高分子弾性体としては、従来から銀面層の形成に用いられている高分子弾性体が特に限定なく用いられる。その具体例としては、例えば、ポリウレタン,アクリル系弾性体,ポリアミドエラストマー等のポリアミド系弾性体,ポリエステルエラストマー等のポリエステル系弾性体,ポリスチレン系弾性体,ポリオレフィン系弾性体,シリコーン系弾性体等が挙げられる。これらは単独で用いても2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらの中では機械的特性等に優れている点からポリウレタンが好ましい。ポリウレタンの具体例としては、例えば、ポリカーボネート系ポリウレタン、ポリエステル系ポリウレタン、ポリエーテル系ポリウレタン等の各種ポリウレタン、ポリウレタンアクリル複合弾性体、等が挙げられる。また、ポリウレタンの中では、ポリカーボネート系ポリウレタンが耐傷性に優れている点からとくに好ましい。銀面層は、高分子弾性体の他、必要に応じて、着色材やその他の添加剤等を含有してもよい。
銀面層2の厚さは、10〜300μm、さらには30〜200μm、とくには50〜100μm程度であることが、機械的特性と風合いとのバランスを維持することができる点から好ましい。
銀面層2の最表層に配される表面層2aはフッ素変性ポリウレタンを含有する。フッ素変性ポリウレタンは、分子中にフッ素原子を含むポリウレタンである。具体的には、例えば、ポリウレタン分子中の側鎖または末端にフルオロアルキル基を有するフッ素変性ポリウレタン等が挙げられる。フッ素変性ポリウレタン中の、フッ素原子含有割合としては1〜10質量%、さらには3〜7質量%であることが好ましい。
表面層2aの高分子弾性体中のフッ素変性ポリウレタンの含有割合としては、1〜20質量%、さらには3〜15質量%、とくには5〜10質量%であることが好ましい。表面層2aの高分子弾性体中のフッ素変性ポリウレタンの含有割合が高すぎる場合には表面タッチが滑りすぎたり、製品に加工する際に縫製しにくくなったり、プリントできなくなったりする等の問題が発生する傾向がある。また、低すぎる場合には撥水性が低下する傾向がある。
表面層2aの高分子弾性体中のフッ素原子含有割合としては、0.01〜2質量%、さらには0.05〜1質量%であることが好ましい。
表面層2aの厚さは特に限定されないが、10〜100μm、さらには20〜80μmであることが好ましい。表面層2aが厚すぎる場合には耐屈曲性が低下する傾向があり、薄すぎる場合には撥水性が充分に向上しない傾向がある。
繊維基材層1に銀面層2を形成する方法としては、例えば以下のような乾式造面法を用いた方法が挙げられる。
剥離紙上に表面層2aの皮膜を形成するための、フッ素変性ポリウレタンを含有する高分子弾性体を含む樹脂液または溶融樹脂を塗布して表面層2aの皮膜を形成する。そして、表面層2aの皮膜に樹脂液または溶融樹脂を塗布することにより、内層2bを構成する中間層の皮膜を形成する。そして、中間層の皮膜に内層2bを構成する接着層を形成するための接着層用樹脂層を形成する。そして、繊維基材層の表面に接着層用樹脂層を貼り合せてプレスして接着し、剥離紙を剥離することにより表面層2aを有する銀面層2が形成される。
第1実施形態の撥水性皮革様シート10の銀面層2は、水接触角が100度以上、さらには105度以上、とくには110度以上の外表面を有する。このような高い撥水性は表面層2a中に含まれるフッ素変性ポリウレタンの撥水効果による。
[第2実施形態]
2実施形態の撥水性皮革様シート20を図面を参照しながら説明する。なお、第1実施形態で示した符号と同じ符号は同じ要素を示し、説明を省略する。
図2は、撥水性皮革様シート20の模式断面図である。図2中、1は繊維基材層であり、12は繊維基材層1に積層された銀面層であり、3は銀面層12をコートするフッ素変性ポリウレタンを含有する表面層である。
表面層3は、フッ素変性ポリウレタンを含有する高分子弾性体を主成分とするコート層である。また、銀面層12は銀面調の外観を付与する層である。コート層である表面層3の厚さは、1〜10μm、さらには2〜5μm程度であることが好ましい。表面層3が薄すぎる場合には撥水性が低下する傾向がある。
また、表面層3中のフッ素変性ポリウレタンの含有割合としては、5〜80質量%、さらには10〜50質量%であることが好ましい。フッ素変性ポリウレタンの含有割合が高すぎる場合には銀面層12との密着性が低下したり、耐屈曲性が低下したりする傾向がある。また、表面層3中のフッ素原子の含有割合としては、0.05〜5質量%、さらには0.1〜2質量%であることが好ましい。
表面層3を形成するフッ素変性ポリウレタン以外の高分子弾性体は特に限定されない。その具体例としては、例えば、ポリカーボネート系ポリウレタン、ポリエステル系ポリウレタン、ポリエーテル系ポリウレタン等の各種ポリウレタン、ポリウレタンアクリル複合弾性体、等が挙げられる。これらの中では、ポリカーボネート系ポリウレタンが耐傷性に優れている点からとくに好ましい。また、表面層3は、フッ素変性ポリウレタンを含有する高分子弾性体の他、必要に応じて、着色材やその他の添加剤等を含有してもよい。
表面層3は、繊維基材層1に予め積層された銀面層12の表面に、フッ素変性ポリウレタンを含有するポリウレタン樹脂液を塗布し、乾燥させることにより形成される。
表面層3を形成するためのポリウレタン樹脂液としては、フッ素変性ポリウレタンを含有する、銀面層12に塗布可能な溶剤系または水系のポリウレタン含有樹脂液であれば特に限定なく用いられる。ポリウレタン含有樹脂の溶液の溶媒としては、例えば、ジメチルホルムアミド、メチルエチルケトン、トルエン、キシレン、メチルイソブチルケトン、メタノール、イソプロパノール、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ等が挙げられる。
銀面層12の形成に用いられる高分子弾性体としては、第1実施形態で説明したような従来から銀面層の形成に用いられている高分子弾性体が特に限定なく用いられる。なお、表面層がフッ素変性ポリウレタンを含有するために、銀面層12はフッ素変性ポリウレタンを含有しなくてもよい。また、銀面層12も、高分子弾性体の他、必要に応じて、着色材やその他の添加剤等を含有してもよい。
第2実施形態の撥水性皮革様シート20の表面層3でコートされた銀面層12は、水接触角が100度以上、さらには105度以上、とくには110度以上の外表面を有する。このような高い撥水性は表面層3に含まれるフッ素変性ポリウレタンの撥水効果による。
[第3実施形態]
本発明に係る第3実施形態の撥水性皮革様シート30を図面を参照しながら説明する。第3実施形態の撥水性皮革様シート30は、フッ素変性ポリウレタンを含有する表面層2aの代わりに、ポリウレタン微粒子4及び好ましくはフッ素変性ポリウレタンを含有する表面層22aを用いた以外は第1実施形態の撥水性皮革様シート10と同様の構成を有する。なお、第1実施形態及び第2実施形態で示した符号と同じ符号は同じ要素を示し、説明を省略する。
図3は、撥水性皮革様シート30の模式断面図である。図3中、1は繊維基材層であり、22は繊維基材層1に積層された銀面層である。銀面層22は、ポリウレタン微粒子4及び好ましくはフッ素変性ポリウレタンを含有する表面層22aと内層2bとを含む。
表面層22aは、ポリウレタン微粒子4及び好ましくはフッ素変性ポリウレタンを含有する、撥水性の高分子弾性体層である。また、内層2bは、中間層や接着層を含む。銀面層22は好ましくは非多孔性の高分子弾性体層である。
表面層22aに含まれるポリウレタン微粒子4は、微細凹凸表面を形成する。ポリウレタン微粒子の平均粒子径は、1〜50μm、さらには3〜30μmであることが好ましい。ポリウレタン微粒子の平均粒子径が小さすぎる場合には、表面層22aに微細凹凸表面を形成しにくくなる傾向がある。また、ポリウレタン微粒子の平均粒子径が大きすぎる場合には、凹凸が大きくなりすぎて撥水性が充分に向上しない傾向がある。ポリウレタン微粒子の平均粒子径は粒度分布計を用いてレーザー回析法により測定されたメジアン値である。
ポリウレタン微粒子を形成するポリウレタンは、特に限定されない。具体的には、例えば、ポリカーボネート系ポリウレタン、ポリエステル系ポリウレタン、ポリエーテル系ポリウレタン等の各種ポリウレタンが挙げられる。
表面層22a中のポリウレタン微粒子の含有割合としては、ポリウレタン微粒子を除く高分子弾性体100質量部に対して、10〜40質量部、さらには12〜35質量部であることが好ましい。ポリウレタン微粒子の含有割合が低すぎる場合には撥水性が充分に向上しない傾向があり、高すぎる場合には表面の光沢(艶)が低下する傾向がある。
銀面層22の厚さは、10〜300μm、さらには30〜200μm、とくには50〜100μm程度であることが、機械的特性と風合いとのバランスを維持することができる点から好ましい。
表面層22aの厚さは特に限定されないが、10〜100μm、さらには20〜80μmであることが好ましい。表面層22aが厚すぎる場合には耐屈曲性が低下する傾向があり、薄すぎる場合には撥水性が充分に向上しない傾向がある。
表面層22aがフッ素変性ポリウレタンを含有する場合、高分子弾性体中のフッ素変性ポリウレタンの含有割合としては、1〜20質量%、さらには3〜15質量%、とくには5〜10質量%であることが好ましい。表面層22aの高分子弾性体中のフッ素変性ポリウレタンの含有割合が高すぎる場合には表面タッチが滑りすぎたり、製品に加工する際に縫製しにくくなったり、プリントできなくなったりする等の問題が発生する傾向がある。また、低すぎる場合には撥水性が低下する傾向がある。
また、表面層22aには、ポリウレタン微粒子及び好ましくはフッ素変性ポリウレタンを含む高分子弾性体の他、必要に応じて、その他の添加剤や着色材等を含有してもよい。
繊維基材層1に銀面層22を積層する方法としては、例えば以下のような乾式造面法を用いた方法が挙げられる。
剥離紙上に表面層22aの皮膜を形成するための、ポリウレタン微粒子及び好ましくはフッ素変性ポリウレタンを含有する高分子弾性体を含む樹脂液または溶融樹脂を塗布して表面層22aの皮膜を形成する。そして、表面層22aの皮膜に樹脂液または溶融樹脂を塗布することにより、内層2bを構成する中間層の皮膜を形成する。そして、中間層の皮膜に内層2bを構成する接着層を形成するための接着層用樹脂層を形成する。そして、繊維基材層の表面に接着層用樹脂層を貼り合せてプレスして接着し、剥離紙を剥離することにより表面層22aを有する銀面層22が形成される。
このようにして、ポリウレタン微粒子4により形成された微細凹凸表面を有する表面層22aを表層に有する銀面層22を備えた、撥水性皮革様シート30が得られる。
第3実施形態の撥水性皮革様シート30の表面層22aを表層に有する銀面層22は、水接触角が110度以上の外表面を有する。このような高い撥水性は、表面層22aに含まれるポリウレタン微粒子が表面に形成する微細凹凸表面の撥水効果と、表面層22a中に好ましくは含まれるフッ素変性ポリウレタンの撥水効果による。
[第4実施形態]
4実施形態の撥水性皮革様シート40を図面を参照しながら説明する。なお、第1実施形態〜第3実施形態で示した符号と同じ符号は同じ要素を示し、説明を省略する。
図4は、撥水性皮革様シート40の模式断面図である。図4中、1は繊維基材層であり、32は繊維基材層1に積層された微細凹凸表面14を有する表面層32aと内層32bとを有する銀面層である。表面層32aは、微細凹凸表面14を有する高分子弾性体を主成分とする層である。
表面層32a及び内層32bの形成に用いられる高分子弾性体としては、第1実施形態の表面層2aと内層2bと同様の高分子弾性体を用いることができるが、何れの層もフッ素変性ポリウレタンを含有しなくてもよい。
銀面層32の厚さは、10〜300μm、さらには30〜200μm、とくには50〜100μm程度であることが、機械的特性と風合いとのバランスを維持することができる
点から好ましい。
表面層32aの厚さは特に限定されないが、10〜100μm、さらには20〜80μmであることが好ましい。表面層32aが厚すぎる場合には耐屈曲性が低下する傾向があり、薄すぎる場合には撥水性が充分に向上しない傾向がある。
微細凹凸表面14の表面粗さとしては、算術平均粗さRaが2〜50μm,最大高さRyが30〜200μmが好ましく、より好ましくは、算術平均粗さRaが5〜30μm,最大高さRyが50〜100μmである。このような範囲の微細凹凸表面を形成することにより、水滴との接触面積が小さくなり、水接触角がより大きくなる。
表面層32aを有する銀面層32は、例えば次のようにして形成される。目的とする微細凹凸表面を形成するためのエンボス加工された剥離紙上に、表面層32aの皮膜を形成するための高分子弾性体を含む樹脂液または溶融樹脂を塗布して表面層32aの皮膜を形成する。そして、表面層32aの皮膜に樹脂液または溶融樹脂を塗布することにより、内層32bを構成する中間層の皮膜を形成する。そして、中間層の皮膜に内層32bを構成する接着層を形成するための接着層用樹脂層を形成する。そして、繊維基材層の表面に接着層用樹脂層を貼り合せてプレスして接着し、剥離紙を剥離することにより表面層32aを有する銀面層32が形成される。なお、微細凹凸表面14を有する銀面層32の形成方法はこのような方法に限られない。例えば、平坦な銀面層が形成された皮革様シートにエンボスロールでシボ模様を転写してもよい。
本実施形態の撥水性皮革様シート40は、水接触角が100度以上、さらには110度以上、とくには115度以上の外表面を有する。このような高い撥水性は、微細凹凸表面14の撥水効果による。
また、上述したような微細凹凸表面よりもさらに撥水性の高い、数百nmから数10μmピッチの周期構造を有するような微細な溝からなる微細凹凸表面を平坦な銀面層にレーザー加工することにより形成することもできる。平坦な銀面層の表面にレーザー加工により数百nmから数10μmピッチの周期構造を有するような微細な溝を形成することにより、水接触角130度以上の超撥水性表面を有する銀面層を形成することもできる。
[第5実施形態]
本発明に係る第5実施形態の撥水性皮革様シート50を図面を参照しながら説明する。第5実施形態の撥水性皮革様シート50は、フッ素変性ポリウレタンを含有しない表面層32aの代わりにフッ素変性ポリウレタンを含有する表面層42aを用いた以外は第4実施形態の撥水性皮革様シート40と同様の構成を有する。第1実施形態〜第4実施形態で示した符号と同じ符号は同じ要素を示し、説明を省略する。
図5は、撥水性皮革様シート50の模式断面図である。図5中、1は繊維基材層であり、42は繊維基材層1に積層された微細凹凸表面14を有する銀面層である。銀面層42は、フッ素変性ポリウレタンを含有する表面層42aと内層32bとを含む。
表面層42aは、フッ素変性ポリウレタンを含有するポリウレタンを主成分とする層であり、撥水性皮革様シート50の外表面に撥水性を付与する層である。また、銀面層42は、第4実施形態の撥水性皮革様シート40と同様の微細凹凸表面14を有し、フッ素変性ポリウレタンを含有する表面層42aと内層32bとを有する高分子弾性体を主成分とする層である。
表面層42a及び内層32bの形成に用いられる高分子弾性体としては、第1実施形態の表面層2aと内層2bと同様の高分子弾性体を用いることができる。表面層42aを形成する高分子弾性体中のフッ素変性ポリウレタンの含有割合としては、1〜20質量%、さらには3〜15質量%、とくには5〜10質量%であることが好ましい。
本実施形態の撥水性皮革様シート50は、水接触角が100度以上、さらには110度以上、とくには115度以上の外表面を有することが好ましい。このような高い撥水性は、微細凹凸表面14の撥水効果と、銀面層42の表面層42a中に含まれるフッ素変性ポリウレタンの撥水効果とにより発現される。
[第6実施形態]
本発明に係る第6実施形態の撥水性皮革様シート60を図面を参照しながら説明する。第6実施形態の撥水性皮革様シート60は、フッ素変性ポリウレタンを含有する表面層42aの代わりに、ポリウレタン微粒子4及び好ましくはフッ素変性ポリウレタンを含有する表面層52aを用いた以外は第5実施形態の撥水性皮革様シート50と同様の構成を有する。なお、第1実施形態〜第5実施形態で示した符号と同じ符号は同じ要素を示し、説明を省略する。
図6は、撥水性皮革様シート60の模式断面図である。図6中、1は繊維基材層であり、52は繊維基材層1に積層された微細凹凸表面14を有する銀面層である。銀面層52は、ポリウレタン微粒子4及び好ましくはフッ素変性ポリウレタンを含有する表面層52aと内層32bとを含む。
表面層52aは第3実施形態で説明した表面層22aと同様のポリウレタン微粒子4を含む。表面層52a中のポリウレタン微粒子の含有割合としては、ポリウレタン微粒子4を除く高分子弾性体100質量部に対して、10〜40質量部、さらには、12〜35質量部であることが好ましい。ポリウレタン微粒子4の含有割合が低すぎる場合には撥水性が低下する傾向があり、高すぎる場合には表面の光沢(艶)が低下する傾向がある。
表面層52aがフッ素変性ポリウレタンを含有する場合、その含有割合としては、1〜20質量%、さらには3〜15質量%、とくには5〜10質量%であることが好ましい。表面層52a中のフッ素変性ポリウレタンの含有割合が高すぎる場合には表面タッチが滑りすぎたり、製品に加工する際に縫製しにくくなったり、プリントできなくなったりする等の問題が発生する傾向があり、低すぎる場合には撥水性が低下する傾向がある。また、表面層52aも、高分子弾性体の他、必要に応じて、着色材やその他の添加剤等を含有してもよい。
表面層52aの厚さは特に限定されないが、10〜100μm、さらには20〜80μmであることが好ましい。表面層52aが厚すぎる場合には耐屈曲性が低下する傾向があり、薄すぎる場合には撥水性が充分に向上しない傾向がある。
撥水性皮革様シート60は、水接触角が105度以上、とくには120度以上の外表面を有することが好ましい。このような高い撥水性は、銀面層52の表面層52a中に含まれるポリウレタン微粒子と微細凹凸表面14の撥水効果と、表面層52aに含まれるフッ素変性ポリウレタンの撥水効果とにより発現される。
[第7実施形態]
本発明に係る第7実施形態の撥水性皮革様シート70を図面を参照しながら説明する。第7実施形態の撥水性皮革様シート70は、第2実施形態の撥水性皮革様シート20の平坦な表面を有する銀面層12の代わりに、第4実施形態の微細凹凸表面14を有する銀面層32を用いて製造した以外は同様の構成を有する。なお、第1実施形態〜第6実施形態で示した符号と同じ符号は同じ要素を示し、説明を省略する。
図7は、撥水性皮革様シート70の模式断面図である。図7中、1は繊維基材層であり、32は、繊維基材層1に積層された微細凹凸表面14を有する表面層32aと内層32bとを有する銀面層である。13は銀面層32をコートするフッ素変性ポリウレタンを含有する表面層である。
表面層13は、フッ素変性ポリウレタンを含有する高分子弾性体を主成分とするコート層であり、実質的に第2実施形態の表面層3と同様のコート層である。コート層である表面層13の厚さは、1〜10μm、さらには2〜5μm程度であることが好ましい。表面層13が薄すぎる場合には撥水性が低下する傾向がある。
第7実施形態の撥水性皮革様シート70の表面層13でコートされた銀面層32は、水接触角が100度以上、さらには110度以上、とくには115度以上の外表面を有する。このような高い撥水性は、微細凹凸表面14の撥水効果と、表面層13に含まれるフッ素変性ポリウレタンの撥水効果による。
以上説明した、各実施形態の撥水性皮革様シートは、例えば、鞄や靴や衣料等の表皮素材として好ましく用いられる。とくに、使用態様によっては雨に濡れたまま放置されて形が崩れやすい環境に放置されるような、ランドセルのような子供用鞄の表皮素材として好ましく用いられる。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明する。なお、本発明の範囲はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
[参考例1
繊度0.08dtexのPET系の長繊維の不織布にポリウレタン/長繊維の質量比が12/88になるようにポリウレタンを含浸させた、厚み0.6mmの繊維基材層を準備した。
そして、繊維基材層に以下に説明するような乾式造面法により表面層を有する銀面層を形成した。
フラットなシボ模様を有する剥離紙(大日本印刷(株)製DE−125)上に、フッ素変性ポリウレタンを含有するポリウレタン成分の25質量%DMF溶液を120g/m2で塗布した後、120℃で2分間乾燥することにより、厚さ25μmの表面層の皮膜を形成した。なお、フッ素変性ポリウレタンを含有するポリウレタンは、固形分として、無黄変ポリカーボネート系ポリウレタン90質量%及びフッ素変性ポリウレタン(大日精化工業(株)社製ダイアロマーFF129D)10質量%を含有していた。また、DMF溶液には、ポリウレタン成分100質量部に対して、着色材(レザミンDUT4790黒(大日精
化工業(株)製)20質量部が配合されていた。
次に、剥離紙上に形成された表面層の皮膜の表面に中間層用の黒色着色材を含有する難黄変ポリエーテル系ポリウレタン溶液を140g/m2で塗布した後、120℃で2分間乾燥することにより、厚み35μmの中間層の皮膜を形成した。
そして、剥離紙上に形成された中間層の皮膜の表面に接着層用のポリウレタン溶液を110g/m2で塗布した後、120℃で2分間乾燥することにより、厚み60μmの接着層を形成した。
このようにして形成された、剥離紙上の接着層を繊維基材層のスライス面に接触させて載置し、表面温度75℃に設定された加熱ロールで圧着した。そして、50℃で3日間熟成した後、剥離紙を剥離することによりフッ素変性ポリウレタンを含有する表面層と中間層と接着層とを含む銀面層を備えた銀付調人工皮革が得られた。
そして、銀付調人工皮革の表面の表面粗さを以下のように測定した。
(表面粗さの測定)
キーエンス(株)製形状測定レーザーマイクロスコープ「VK-8510」を用いて、倍率50倍で表面粗さを測定した。算術平均粗さRaは1.2μm,最大高さRyは24.0μmであった。
また、銀付調人工皮革の外表面の水接触角を以下のように測定した。
(水接触角の評価)
銀付調人工皮革の外表面にマイクロシリンジを用いて1μlの蒸留水を滴下し、25℃、75%RHの恒温、恒湿中で、協和界面科学(株)製「CAX150」を用いて、液滴法により水の接触角を測定した。水接触角は105度であった。
[実施例2]
参考例1で用いたものと同様の繊維基材層に以下に説明するような乾式造面法により銀面層を形成した。
参考例1と同様のフッ素変性ポリウレタンを含有するポリウレタンを含む25質量%DMF溶液に、無黄変型のポリウレタン微粒子(粒子径15μm、大日精化工業(株)製「ダイナミックビーズ7150」)及び着色材(レザミンDUT4790黒(大日精化工業(株)製)を混合することにより、表面層用の樹脂液を調製した。なお、樹脂液中の各成分の配合量は、ポリウレタン成分100質量部に対して、無黄変型ポリウレタン微粒子20質量部、着色材30質量部であった。
そして、参考例1と同様のフラットなシボ模様を有する剥離紙上に、表面層用の樹脂液を100g/m2で塗布した後、120℃で2分間乾燥することにより、厚さ25μmの表面層の皮膜を形成した。
次に、剥離紙上に形成された表面層の皮膜に中間層用の黒色着色材を含有する無黄変ポリカーボネート系ポリウレタン溶液を120g/m2で塗布した後、120℃で2分間乾燥することにより、厚み35μmの中間層の皮膜を形成した。
そして、剥離紙上に形成された中間層の皮膜の表面に接着層用のポリウレタン溶液を110g/m2で塗布した後、120℃で2分間乾燥することにより、厚み60μmの接着層を形成した。
このようにして形成された、剥離紙上の接着層を繊維基材層のスライス面に接触させて載置し、表面温度75℃に設定された加熱ロールで圧着した。そして、50℃で3日間熟成した後、剥離紙を剥離することにより、フッ素変性ポリウレタンとポリウレタン微粒子とを含む表面層と中間層と接着層とを含む銀面層を有する銀付調人工皮革が得られた。
そして、表面層を有する銀付調人工皮革の外表面の水接触角を測定した。その結果、水接触角は110度であった。
[実施例3]
フラットなシボ模様を有する剥離紙の代わりに、微細凹凸表面を形成するための微細なシボ模様を有する剥離紙(リンテック(株)製R−231)を用いた以外は実施例2と同様にして表面層を表面に有する銀付調人工皮革を得た。得られた銀付調人工皮革の表面層の表面粗さは算術平均粗さRaが16.9μm、最大高さRyが93.9μmであった。
そして、表面層を有する銀付調人工皮革の外表面の水接触角を測定した。その結果、水接触角は136度であった。
[参考例4]
参考例1で用いたものと同様の繊維基材層に以下に説明するような乾式造面法により銀面層を形成した。
実施例3と同様の微細凹凸表面を形成する微細なシボ模様を有する剥離紙(リンテック(株)社製R−231)上に、銀面層用の黒色着色材を含有する無黄変ポリカーボネート系ポリウレタン溶液を140g/m2で塗布した後、120℃で2分間乾燥することにより、厚み35μmの中間層の皮膜を形成した。
そして、剥離紙上に形成された中間層の皮膜の表面に接着層用のポリウレタン溶液を110g/m2で塗布した後、120℃で2分間乾燥することにより、厚み60μmの接着層を形成した。
このようにして形成された、剥離紙上の接着層を繊維基材層のスライス面に接触させて載置し、表面温度75℃に設定された加熱ロールで圧着した。そして、50℃で3日間熟成した後、剥離紙を剥離することにより中間層と接着層とを含む銀面層を有する銀付調人工皮革が得られた。得られた銀付調人工皮革の銀面層の表面粗さは算術平均粗さRaが15.5μm、最大高さRyが89.0μmであった。
そして、銀付調人工皮革の銀面層の表面に、フッ素変性ポリウレタン3質量%とポリカーボネート系ポリウレタン10質量%のDMF溶液をグラビアロールで20g/m2で塗布した後、120℃で2分間乾燥することにより、フッ素変性ポリウレタンを含有する厚さ約2μmの表面層を形成した。
そして、銀付調人工皮革の外表面の水接触角を測定した。その結果、水接触角は118度であった。
参考例5]
実施例4において、銀付調人工皮革の銀面層の表層に表面層を形成しなかった以外は同様にして銀付調人工皮革を得た。銀付調人工皮革の表面の水接触角は106度であった。
[比較例1]
実施例2において、フッ素変性ポリウレタンを含有するポリウレタンを含む25質量%DMF溶液を用いる代わりに、ポリウレタンとして無黄変ポリカーボネート系ポリウレタンの25質量%DMF溶液を用いた以外は同様にして銀付調人工皮革を得た。銀付調人工皮革の外表面の水接触角は90度であった。
本発明の撥水性皮革様シートは、例えば、鞄や靴や衣料等の表皮素材として好ましく用いられる。とくに、使用態様によっては水に濡れた状態で放置されやすいような、ランドセル等の子供用鞄や靴等の表皮素材として好ましく用いられる。
1 繊維基材層
2,12,22,32 銀面層
2a,3,13,22a,32a,42a,52a 表面層
2b,32b 内層
4 ポリウレタン微粒子
10,20,30,40,50,60,70 撥水性皮革様シート
14 微細凹凸表面

Claims (4)

  1. 銀面層を有する皮革様シートであって、
    前記銀面層は、フッ素変性ポリウレタン及び平均粒子径1〜50μmのポリウレタン微粒子を含有する表面層を備え、
    前記ポリウレタン微粒子は前記表面層に前記ポリウレタン微粒子の輪郭が表出した微細凹凸表面を形成し、
    前記微細凹凸表面の水接触角が110度以上であることを特徴とする撥水性皮革様シート。
  2. 前記水接触角が130度以上である請求項1に記載の撥水性皮革様シート。
  3. 銀面層を有する皮革様シートであって、
    前記銀面層は、フッ素変性ポリウレタン及び平均粒子径1〜50μmのポリウレタン微粒子を含有する表面層を備え、
    前記表面層は、算術平均粗さRaが2〜50μmで且つ最大高さRyが30〜200μmである微細シボ凹凸を表面に有し、さらに、前記微細シボ凹凸の表面に前記ポリウレタン微粒子の輪郭が表出することにより形成される微細凹凸を有し、
    前記微細凹凸表面の水接触角が105度以上であることを特徴とする撥水性皮革様シート。
  4. 前記微細凹凸表面の水接触角が130度以上である請求項3に記載の撥水性皮革様シート。
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