JP4835147B2 - 回帰音除去装置 - Google Patents

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本発明は、スピーカ装置から放音された音がマイクロホン装置に回り込んで収音されることにより生じる音響エコーやハウリングを防止する回帰音除去装置、特に適応型フィルタを用いた回帰音除去装置に関するものである。
従来、音響エコーやハウリングを防止するために適応型フィルタを用いた装置が各種開示されている。
特許文献1の反響消去装置は、複数のマイクロホンを備え、各マイクロホンからの伝送経路の伝達関数をエコー除去後のエラー信号により更新設定し、この伝達関数によりFIRフィルタ(適応型フィルタ)のフィルタ係数を設定するものであります。
特許文献2のエコーキャンセラ装置は、複数のマイクロホンを備え、過去に推定した複数の総合擬似反響路特性とこの際の伝達関数とから各伝送経路(反響路)の擬似反響路特性を算出し、この擬似反響路特性と今回の伝達関数とから新たな総合擬似反響路特性を設定するものであります。
特開昭62−120734号公報 特許第2938076号公報
しかしながら、特許文献1では、エラー信号を用いて適応型フィルタのフィルタ係数を設定するので、エラー信号が収束するまで適応型フィルタを更新し続ける必要があり、フィルタ係数の設定に時間を要する。また、特許文献2では、前回の総合擬似反響路特性と伝達関数と今回の伝達関数とを用いて行列演算することにより今回の総合擬似反響路特性を算出するので、適応型フィルタの係数設定に際し、煩雑な演算処理が必要になる。
特に、近年、複数のスピーカを配列形成してなるスピーカアレイや複数のマイクロホンを配列形成してなるマイクアレイを用いた音響システムでは、これらスピーカアレイやマイクアレイの指向性を制御することで、音響環境が急激に且つ非線形に変化されることが多々ある。このような状況では、前述の各特許文献のように、前回のエラー信号やフィルタ設定内容に基づいて今回のフィルタ係数を設定する方法では、音響環境の変化にフィルタ係数の設定が追随することができず、適応型フィルタが安定処理するまでに長時間を要する。
したがって、この発明の目的は、音響環境が急激に且つ非線形に変化する場合でも、適応型フィルタを短時間で安定処理させて、回帰音を効果的に除去する回帰音除去装置を提供することにある。
この発明の回帰音除去装置は、スピーカ装置に供給する放音信号を制御して、スピーカ装置から放音される音声に複数の態様で放音指向性を与える放音制御手段と、マイクロホン装置の収音信号を制御して、複数の態様で収音指向性を有する有指向性収音信号を生成する収音制御手段と、放音信号に基づいて擬似回帰音信号を生成する適応型フィルタを複数有し、所定の適応型フィルタで生成した擬似回帰音信号を有指向性収音信号から減算する回帰音除去手段と、適応型フィルタの初期パラメータを、複数の態様の放音指向性と複数の態様の収音指向性との組み合わせ毎に記憶した記憶手段を有し、設定された放音指向性の態様に対応し且つそれぞれ異なる収音指向性の態様に対応した初期パラメータを各適応型フィルタに与える制御手段と、を備える。そして、回帰音除去装置の回帰音除去手段は、収音制御手段により設定された収音指向性の態様に基づいて、所定の適応型フィルタを選択する選択手段を備えたことを特徴としている。
この構成では、ユーザによるスピーカ装置の指向性制御等が行われ、放音指向性の切り替えが行われると、制御手段は放音制御手段に放音指向性の変更を指示する。また、制御手段は、設定された放音指向性に対応し、且つそれぞれ異なる収音指向性に対応する初期パラメータを、回帰音除去手段の各適応型フィルタに与える。
新たな放音指向性により入力音声信号が放音され、マイクロホン装置で収音されると、収音制御手段は、マイクロホン装置の収音指向性を設定し、有指向性収音信号を生成する。また、収音制御手段は、設定した収音指向性の情報を回帰音除去手段の選択手段に与える。
回帰音除去手段の選択手段は、得られた収音指向性情報に基づき、対応する適応型フィルタを選択する。選択された適応型フィルタは、入力音声信号に基づき擬似回帰音信号を生成する。回帰音除去手段は、この擬似回帰音信号を有指向性収音信号から減算することでエコーキャンセリングを行って出力音声信号を得る。
このように放音指向性が一定な状態において収音環境が変化すると、収音制御手段は収音指向性を設定し直し、新たな収音指向性に対応する有指向性収音信号を生成するとともに、新たな収音指向性情報を選択手段に与える。選択手段は、この新たな収音指向性情報に応じて適応型フィルタを切り替え、切り替えられた新たな適応型フィルタは擬似回帰音信号を生成する。この処理を繰り返すことで、放音指向性および収音指向性が変化した時に、適宜適応型フィルタを切り替えてエコーキャンセリングを実行する。
また、この発明の回帰音除去装置の制御手段は、放音指向性の切り替え時に、回帰音除去手段を一時的に停止させて適応型フィルタの初期パラメータの切り替えを行うことを特徴としている。
この構成では、放音指向性を切り替える場合、回帰音除去手段が一時的に停止し、全ての適応型フィルタが一度に書き換えられる。これにより、適応型フィルタが実行中にパラメータの書き換えを強制的に行った場合に発生する異常エコーを防止することができる。
また、この発明の回帰音除去装置の回帰音除去手段は、放音指向性の切り替え時に、切り替え直前のパラメータを制御手段に与え、制御手段は与えられたパラメータで初期パラメータを上書きすることを特徴としている。
この構成では、放音指向性の切り替えが行われると、回帰音除去手段は、切り替え直前での各適応型フィルタのパラメータを読み出して制御手段に与える。制御手段は、与えられたパラメータを予め記憶している初期パラメータに対して上書きする。この処理は放音指向性の切り替えが行われる毎に実行される。これにより、制御手段には、それぞれの時点での放音指向性に対して、より適した初期パラメータが記憶される。そして、この上書き更新される初期パラメータを放音指向性の切り替え時に適応型フィルタに与えることで、その時点で最適と考えられる初期パラメータが設定される。
また、この発明の回帰音除去装置の収音制御手段は、マイクロホン装置から出力される収音信号から音源方向を特定し、当該特定方向に高い収音指向性を有する有指向性収音信号を生成するとともに、当該指向性収音信号対応する収音指向性の情報を選択手段に与えることを特徴としている。
この構成では、収音制御手段は、自身で音源方向を特定して、当該方向に高い収音指向性を設定する。これにより、収音制御手段が検出する現状の収音指向性に応じた最適な有指向性収音信号を生成することができる。そして、この収音指向性に応じた情報が選択手段に与えられることで、この収音制御手段が検出した収音指向性に最適な適応型フィルタが選択される。
また、この発明の回帰音除去装置は、スピーカ装置が複数のスピーカを配列したスピーカアレイであり、且つマイクロホン装置が複数のマイクロホンを配列したマイクアレイであることを特徴としている。
この構成では、前述の各構成の具体的構成として、スピーカ装置がスピーカアレイで構成され、マイクロホン装置がマイクアレイで構成される。
この発明によれば、放音指向性と収音指向性との組み合わせに応じて複数の適応型フィルタのパラメータが予め記憶され、切り替え後の放音指向性と収音指向性との組み合わせに応じて、最適な適応型フィルタが選択される。これにより、従来よりも高速に最適な適応型フィルタに切り替えることができ、短時間で最適な回帰音除去処理を行うことができる。
本発明の実施形態に係る回帰音除去装置について図1〜図5を参照して説明する。本実施形態では回帰音除去装置としてエコーキャンセラを例に説明する。なお、本実施形態のエコーキャンセラは、3つの音声信号入力端子2A〜2Cからそれぞれ独立な音声信号を入力して放音する場合について示す。
図1は本実施形態のエコーキャンセラの主要部を示すブロック図である。
本実施形態のエコーキャンセラは、エコーキャンセル部1A〜1C、音声信号入力端子2A〜2C、スピーカアレイ31、放音指向性制御部32、マイクアレイ41、収音指向性制御部42、音声出力端子5、操作入力部6、制御部7を備える。なお、エコーキャンセル部1A〜1Cは同じ構成からなる。
操作入力部6は、放音指向性の設定を受け付ける操作子を備え、ユーザ等により放音指向性の設定入力が行われると、この操作に応じた放音指向性設定内容を制御部7に与える。
制御部7は、取得した放音指向性設定内容に基づいて、放音指向性指示データを生成して放音指向性制御部32に与える。制御部7は、放音指向性制御部32に対して、図2に示すような放音指向性パターンNo.1〜No.4の4通りの放音指向性を設定する。これら放音指向性パターンNo.1〜No.4は、それぞれ方向や焦点を要素として、これらの構成を異ならせて設定される。制御部7は、図2に示すような初期パラメータを記憶するメモリ70を備える。
図2は、メモリ70に記憶された放音指向性に対する各初期パラメータのデータベースを示す概念図である。
図2に示すようにメモリ70には、初期パラメータのデータベースとして、放音指向性毎に、後述するエコーキャンセル部1Aの適応型フィルタ101A〜116A(図示しないが、エコーキャンセル部1Bの適応型フィルタ,エコーキャンセル部1Cの適応型フィルタ)へ与える初期パラメータが記憶されている。具体的には、放音指向性No.1に対する各適応型フィルタ101A〜116Aの初期パラメータPAF1101〜PAF1116からなるパラメータ群701と、放音指向性No.2に対する各適応型フィルタ101A〜116Aの初期パラメータPAF2101〜PAF2116からなるパラメータ群702と、放音指向性No.3に対する各適応型フィルタ101A〜116Aの初期パラメータPAF3101〜PAF3116からなるパラメータ群703と、放音指向性No.4に対する各適応型フィルタ101A〜116Aの初期パラメータPAF4101〜PAF4116からなるパラメータ群704と、を有する。
ここで、1つの放音指向性に対応する各適応型フィルタ101A〜116Aの初期パラメータは、それぞれに異なる収音指向性に対応して設定されている。
例えば、図2の例であれば、放音指向性パターンNo.1で且つ収音指向性パターンNo.1の態様には初期パラメータPAF1101が設定され、この初期パラメータPAF1101は適応型フィルタ101Aに与えられる。また、放音指向性パターンNo.1で且つ収音指向性パターンNo.2の態様には初期パラメータPAF1102が設定され、この初期パラメータPAF1102は適応型フィルタ102Aに与えられる。同様に適応型フィルタが設定され、放音指向性パターンNo.1で且つ収音指向性パターンNo.16の態様には初期パラメータPAF1116が設定され、この初期パラメータPAF1116は適応型フィルタ116Aに与えられる。言い換えれば、本エコーキャンセラが実行する放音指向性と収音指向性との組み合わせ毎に初期パラメータPAFが設定されて、メモリ70に記憶されている。なお、本実施形態では、4つの放音指向性No.1〜No.4についての初期パラメータの設定を行う場合を示したが、設定する放音指向性の数は適宜設定することができる。
エコーキャンセル部1B,1Cについても、エコーキャンセル部1Aと同様に、初期パラメータの設定を行う。
制御部7は、音響環境指示データに含まれる放音指向性を検出して、設定された放音指向性に対応する初期パラメータ群をメモリ70から読み出す。そして、制御部7は、読み出した初期パラメータ群をエコーキャンセル部1Aの適応型フィルタ群10Aの適応型フィルタ101A〜116Aのそれぞれに与えて、パラメータの書き換えを行う。この際、エコーキャンセル部1B,1Cの各適応型フィルタ群10B,10Cの各適応型フィルタについても同様に書き換えが行われる。
音声信号入力端子2A〜2Cは、例えばLAN等に接続し、それぞれに独立な音声信号を入力して、これら入力音声信号を放音指向性制御部32に与える。また、音声信号入力端子2Aの入力音声信号はエコーキャンセル部1Aに与えられ、音声信号入力端子2Bの入力音声信号はエコーキャンセル部1Bに与えられ、音声信号入力端子2Cの入力音声信号はエコーキャンセル部1Cに与えられる。
放音指向性制御部32は、前述の制御部7から与えられた音響環境指示データに基づいて仮想点音源等を設定して、当該仮想点音源の設定に準じて各入力音声信号を遅延処理、および振幅処理して放音信号を生成し、スピーカアレイ31の各スピーカに与える。
スピーカアレイ31は複数のスピーカをライン状やマトリクス状等のアレイで配列して成り、放音指向性制御部32から与えられた放音信号を放音する。
マイクアレイ41は複数のマイクロホンをライン状やマトリクス状等のアレイで配列して成り、各マイクロホンで外部音を収音して収音指向性制御部42に与える。
収音指向性制御部42は、DSP等で構成され、マイクアレイ41の各マイクロホンから入力される収音信号を用いて、所定タイミング毎に、出力音声信号として出力する音声信号の音源方向、例えば、対象となる話者から発生した音声の到来方向を検出して、当該方向を特定方向に設定する。ここで、この特定方向の検出方法の一例としては、各マイクロホンの収音信号を、それぞれに指向性が異なる遅延処理で合成して有指向性収音信号を形成し、各有指向性収音信号の信号強度(振幅)を比較する。そして、最も信号強度の高い有指向性収音信号に対応する方向を特定方向に設定し、当該最も信号強度の高い有指向性収音信号をエコーキャンセル部1Aに与える有指向性収音信号に設定する。収音指向性制御部42は、設定した特定方向に対応する収音指向性パターンの情報(以下、収音指向性データと称する。)をエコーキャンセル部1AのAF切替制御部12A、エコーキャンセル部1BのAF切替制御部12B、エコーキャンセル部1CのAF切替制御部12Cに与える。
そして、収音指向性制御部42は、前記特定方向の検出タイミング以外の各処理タイミングで、その時点での特定方向に対応する収音指向性制御を行い、各マイクロホンから入力される収音信号毎に遅延処理および振幅処理を行って有指向性収音信号を生成してエコーキャンセル部1Aのポストプロセッサ13Aに与える。
エコーキャンセル部1A〜1Cは同じ構成からなる。以下では、エコーキャンセル部1Aについて詳細に説明し、必要に応じてエコーキャンセル部1B,1Cの各部を引用する。
エコーキャンセル部1Aは、第1ディレイ制御部11A、AF切替制御部12A、適応型フィルタ群10A、ポストプロセッサ13Aを備える。
第1ディレイ制御部11Aはプログラマブルディレイにより構成される。第1ディレイ制御部11Aは、前述の放音指向性や収音指向性の切り替えとは無関係な、本エコーキャンセラがシステム的に元々有するディレイ、およびスピーカアレイ31からマイクアレイ41までの最短伝搬経路での音声伝搬時間に対応し、この必須に発生するディレイを、音声信号入力端子2Aから入力される入力音声信号に与える。同様に、エコーキャンセル部1B,1Cの第1ディレイ制御部11B,11Cは、それぞれ音声信号入力端子2B,2Cから入力される入力音声信号に前記必須に発生するディレイを与える。これにより、各エコーキャンセル部1A〜1Cの各適応型フィルタのタップ長の無駄を省くことができる。
AF切替制御部12Aは、図3に示すような、収音指向性と処理を実行する実行適応型フィルタとの関係を予め記憶している。
図3は、収音指向性と実行適応型フィルタとの関連付け状態を示す図である。なお、本説明では、収音指向性No.1〜No.16までの16個の収音指向性を設定した場合を示すが、収音指向性の種類数を多くしたり、少なくしたりすることも可能である。
ここで、例えば、AF切替制御部12Aは、収音指向性制御部42から収音指向性No.1を表す収音指向性データが入力されると、実行適応型フィルタとして、適応型フィルタ101Aを選択する。そして、AF切替制御部12Aは、第1ディレイ制御部11Aから出力される信号を適応型フィルタ101Aに与える。同様に、エコーキャンセル部1Bの図示しないAF切替制御部12Bは、収音指向性制御部42から収音指向性No.1を表す収音指向性データが入力されると、これに対応する適応型フィルタ101Bを選択する。さらに、エコーキャンセル部1Cの図示しないAF切替制御部12Cは、収音指向性制御部42から収音指向性No.1を表す収音指向性データが入力されると、これに対応する適応型フィルタ101Cを選択する。
適応型フィルタ群10Aは、それぞれが並列してAF切替制御部12Aに接続する適応型フィルタ101A〜116Aを備え、前述のAF切替制御部12Aにより選択された適応型フィルタのみが実行適応型フィルタとして処理を実行する。これら適応型フィルタ101A〜116Aは、例えばFIR回路により実現される。なお、適応型フィルタ群10Aを構成する適応型フィルタ数は16個に限るものではなく、本実施形態のエコーキャンセラが設定する収音指向性パターン数に対応した数の適応型フィルタで構成することができる。例えば、収音指向性を8種類設定する場合には、各エコーキャンセル部の適応型フィルタ数を8個に設定すればよい。この際、メモリ70に記憶される初期パラメータ数もこの適応型フィルタ数に応じて変化する。
実行適応型フィルタは、第1ディレイ制御部11Aから入力されたシステムディレイ処理済みの入力音声信号から擬似エコー信号を生成して、ポストプロセッサ13Aに与える。
また、エコーキャンセル部1Bの実行適応型フィルタは、エコーキャンセル部1Aと同様に、第一ディレイ制御部11Bから入力されたシステムディレイ処理済みの入力音声信号から擬似エコー信号を生成して、ポストプロセッサ13Bに与える。さらに、エコーキャンセル部1Cの実行適応型フィルタは、エコーキャンセル部1A,1Bと同様に、第一ディレイ制御部11Cから入力されたシステムディレイ処理済みの入力音声信号から擬似エコー信号を生成して、ポストプロセッサ13Cに与える。
ポストプロセッサ13Aは、収音指向性制御部42より入力された有指向性収音信号から、実行適応型フィルタで生成された擬似エコー信号を減算して、この減算信号をエコーキャンセル部1Bのポストプロセッサ13Bに出力するとともに、実行適応型フィルタへ帰還させる。実行適応型フィルタは帰還された信号に基づきパラメータを設定し直して擬似エコー信号を生成する。
ポストプロセッサ13Bは、ポストプロセッサ13Aの出力信号から、AF切替制御部12B(図示せず)により選択された実行適応型フィルタで生成された擬似エコー信号を減算して、この減算信号をエコーキャンセル部1Cのポストプロセッサ13Cに出力するとともに、AF切替制御部12Bにより選択された実行適応型フィルタへ帰還させる。実行適応型フィルタは帰還された信号に基づきパラメータを設定し直して擬似エコー信号を生成する。
さらに、ポストプロセッサ13Cは、ポストプロセッサ13Bの出力信号から、AF切替制御部12C(図示せず)により選択された実行適応型フィルタで生成された擬似エコー信号を減算して、この減算信号を音声信号出力端子5に出力するとともに、AF切替制御部12Cにより選択された実行適応型フィルタへ帰還させる。実行適応型フィルタは帰還された信号に基づきパラメータを設定し直して擬似エコー信号を生成する。
このような擬似エコー信号の生成と減算信号の生成とは繰り返し行われ、実行適応型フィルタのパラメータが随時最適なものに更新され、スピーカアレイ31から放音されてマイクアレイ41で収音される回り込み音声(エコー)をより最適に減衰していく。
音声信号出力端子5は、LAN等に接続し、エコーキャンセル部1Cのポストプロセッサ13Cから出力される信号を出力音信号として外部通信網に出力する。
次に、放音指向性および収音指向性が切り替わる場合の処理について、図4および図5を参照して説明する。
図4は制御部7とエコーキャンセル部1A〜1Cとの状態遷移図であり、図5はエコーキャンセル部の通常処理時の処理フローを示す図である。
制御部7は、通常処理時、すなわち、放音指向性の切り替え指示が行われていない状態では、エコーキャンセル部1A〜1Cに対して制御を行わない(C101)。
エコーキャンセル部1A〜1Cは、前述のように、収音指向性データに応じて実行適応型フィルタを切り替えながら、擬似エコー信号を生成する(C201)。具体的にエコーキャンセル部1Aの場合、エコーキャンセル部1Aは、収音指向性制御部42から得られる収音指向性データに応じて、適応型フィルタ101A〜116Aのうち、与えられた収音指向性データに対応する適応型フィルタを実行適応型フィルタとして選択する(S211)。そして、エコーキャンセル部1Aは、入力音声信号を取得して(S212)、選択した実行適応型フィルタを用いて擬似エコー信号を生成する(S213)。
次に、前述のように操作入力部6より放音指向性の設定入力があると、制御部7は、入力された放音指向性が現在設定されている放音指向性と異なっているか判断し、異なっている場合には放音指向性を切り替える処理を行う。制御部7は、まず、エコーキャンセル部1A,1B,1Cに適応型フィルタ101〜116の処理を一次停止させるストップ制御信号を発生し、エコーキャンセル部1A〜1Cに出力する(C102)。
エコーキャンセル部1A〜1Cは、ストップ制御信号を受け、エコーキャンセリング処理を停止する(C202)。この際、エコーキャンセリング処理の停止は、AF切替制御部12を遮断状態にすることで実行適応型フィルタの処理を停止してもよく、第1ディレイ制御部11の処理を停止するようにしてもよい。すなわち、適応型フィルタ群10が停止状態になるようにすればよい。具体的に、エコーキャンセル部1Aの場合、エコーキャンセル部1Aは、AF切替制御部12Aを遮断状態にするか、第1ディレイ制御部11Aの処理を停止する。
制御部7は、エコーキャンセル部1A〜1Cの停止を検知すると、指定された放音指向性に対応した初期パラメータPAFを読み出して、各エコーキャンセル部1A〜1Cの適応型フィルタ群10の適応型フィルタにそれぞれ与える(C103)。具体的に、放音指向性No.1をエコーキャンセル部1Aに設定する場合、初期パラメータPAF1101〜PAF1116を、適応型フィルタ101A〜116Aにそれぞれ与える。
エコーキャンセル部1A〜1Cの各適応型フィルタ101〜116には、与えられた初期パラメータPAFが上書きされる(C203)。具体的に、放音指向性No.1でエコーキャンセル部1Aの場合、適応型フィルタ101A〜116Aに、与えられた初期パラメータPAF1101〜PAF1116が上書きされる。
次に、制御部7は、各適応型フィルタ101〜116のパラメータ書き替えを検出すると、エコーキャンセル部1A〜1Cの再開処理を指示するスタート制御信号を各エコーキャンセル部1A〜1Cに与える(C104)。
エコーキャンセル部1A〜1Cは、スタート制御信号を受け、停止時に実行適応型フィルタに選択された適応型フィルタを、再度実行適応型フィルタに設定する(C204)。具体的にエコーキャンセル部1Aの場合、エコーキャンセル部1Aは、新たに初期パラメータが設定された適応型フィルタ101A〜116Aのうち、停止時に実行適応型フィルタに選択されていた適応型フィルタ101A〜116Aを再度実行適応型フィルタに設定する。
なお、この際、エコーキャンセル部1A〜1Cは、停止状態でも収音指向性制御部42の収音指向性データを検知して記憶する構成を有することで、この取得、記憶した収音指向性データに対応する適応型フィルタ101〜116を、処理再開時に実行適応型フィルタに選択することもできる。これにより、さらに現状(その時点)での収音指向性データに、正確に対応する実行適応型フィルタを設定することができる。
そして、エコーキャンセル部1A〜1Cは、前述の通常処理状態に戻り、収音指向性データに応じて実行適応型フィルタを切り替えながら、擬似エコー信号を生成する(C201)。
このように放音指向性が切り替わる場合に適応型フィルタを一時的に停止してパラメータを設定することで、実行適応型フィルタのパラメータをエコーキャンセル処理中に強制的に書き替えることによる、適応型フィルタの一時破壊状態を防止することができる。これにより、この一時破壊状態で発生する大きなエコーを防止することができる。なお、このような放音指向性の切り替えの際に一時停止を行うことで、エコーキャンセリング効果が一時的に無くなるが、前記大きなエコーと比較すれば、エコーは極小さなものである。また、このエコーを出力しないようにするのであれば、エコーキャンセル部1A〜1Cを完全に遮断状態にし、音声信号出力端子5から出力音声信号を出力しないようにしてもよい。いずれの場合でも、放音指向性の切り替えに対するパラメータ設定の時間は極短く、放音指向性はユーザにより設定されるものであって、その切り替え頻度は収音指向性の切り替えと比較して非常に低いので、エコー信号が小さかったり、音声信号を出力しないとしても、出力音声信号に対して殆ど影響を与えることはない。
以上のように、本実施形態の構成および処理を用いることにより、放音指向性や収音指向性が切り替わる音響環境、特に収音指向性が頻繁に切り替わる音響環境であっても、従来よりも高速に最適な適応型フィルタに切り替えることができ、短時間で最適な回帰音除去処理を行うことができる。
なお、前述の説明では、放音指向性が切り替えられる毎に、メモリ70に記憶された初期パラメータを更新することなく使用し続ける例を説明したが、メモリ70に記憶された初期パラメータを更新して使用することも可能である。この場合、エコーキャンセル部1A〜1Cは、制御部7から適応型フィルタのパラメータ設定変更を指示されると、その時点での各適応型フィルタのパラメータを読み出して、制御部7に与える。制御部7は、与えられたパラメータをメモリ70の対応する初期パラメータPAFへ上書きする。そして、制御部7は、今回の切り替え前の放音指向性が次に設定される場合には、メモリ70に上書き更新された初期パラメータPAFを読み出して、エコーキャンセル部1A〜1Cの各適応型フィルタ101〜116に与える。
このような処理方法を用いることで、各放音指向性における収音指向性パターン毎に最も現状に近いパラメータ設定を随時更新して記憶し、初期パラメータとして設定することができる。これにより、さらに、高速に最適な適応型フィルタに切り替えることができ、短時間で最適な回帰音除去処理を行うことができる。
また、本実施形態では複数の仮想点音源を実現する場合を示したが、現実に複数のスピーカを設置して放音する場合でも、本発明の構成を適用することができる。さらには、スピーカアレイによる放音指向性のみではなく音響空間(部屋の大きさ、形状等)が可変なものであれば、これらをも含んで初期パラメータを設定することで、前述の構成を適用することができる。
また、本実施形態では、スピーカアレイの放音指向性やマイクアレイの収音指向性に応じて各適応型フィルタのフィルタパラメータの切り替えおよび実行適応型フィルタの選択を行うものであったが、本発明の各実施形態はアレイによる指向性制御に限るものではない。例えば、1つのスピーカアレイ、マイクアレイであっても、その設置方向を制御・検出できるものであれば、本発明は適用可能である。また、複数個の独立したスピーカアレイ、マイクアレイであっても、同様である。
また、前述の説明では、エコーキャンセラについて説明したが、スピーカから放音される音がマイクロホンに回り込んで(回帰して)収音される装置であれば、本発明の構成を適用して、前述の効果を奏することができる。この一例としては、ハウリングキャンセラ等がある。
本発明の実施形態のエコーキャンセラの主要部を示すブロック図である。 図1のメモリ70に記憶された放音指向性に対する各初期パラメータのデータベースを示す概念図である。 収音指向性と実行適応型フィルタとの関連付け状態を示す図である。 制御部7とエコーキャンセル部と状態遷移図である。 エコーキャンセル部の通常処理時の処理フローを示す図である。
符号の説明
1A,1B,1C−エコーキャンセル部、10A−適応型フィルタ群、101A〜116A−適応型フィルタ、11A,11B,11C−第1ディレイ制御部、12A−AF切替制御部、13A,13B,13C−ポストプロセッサ、2A,2B,2C−音声信号入力端子、3−スピーカシステム、31−スピーカアレイ、32−放音指向性制御部、4−マイクロホンシステム、41−マイクアレイ、42−収音指向性制御部、5−出力端子、6−操作入力部、7−制御部、70−メモリ

Claims (5)

  1. スピーカ装置に供給する放音信号を制御して、スピーカ装置から放音される音声に複数の態様で放音指向性を与える放音制御手段と、
    マイクロホン装置の収音信号を制御して、複数の態様で、収音指向性を有する有指向性収音信号を生成する収音制御手段と、
    前記放音信号に基づいて擬似回帰音信号を生成する適応型フィルタを前記収音制御手段が生成する収音指向性の態様の数だけ有し、いずれかの適応型フィルタで生成した擬似回帰音信号を前記有指向性収音信号から減算する回帰音除去手段と、
    前記放音指向性の態様毎に、各適応型フィルタの初期パラメータを記憶した記憶手段と、
    前記収音制御手段により設定された収音指向性の態様に基づいて、使用する適応型フィルタを選択する選択手段と
    前記放音制御手段により設定された放音指向性の態様に基づいて、前記記憶手段に記憶されている各初期パラメータを各適応型フィルタに与える制御手段と
    を備えたことを特徴とする回帰音除去装置。
  2. 前記制御手段は、放音指向性の切り替え時に、前記回帰音除去手段を一時的に停止させて、各適応型フィルタの初期パラメータの切り替えを行う請求項1に記載の回帰音除去装置。
  3. 前記回帰音除去手段は、放音指向性の切り替え時に、切り替え直前のパラメータを前記制御手段に与え、
    前記制御手段は、与えられたパラメータで前記記憶手段に記憶されている初期パラメータを上書きする請求項1または請求項2に記載の回帰音除去装置。
  4. 前記収音制御手段は、前記マイクロホン装置から出力される収音信号から音源方向を特定し、当該特定方向に高い収音指向性を有する有指向性収音信号を生成するとともに、当該有指向性収音信号に対応する収音指向性の情報を前記選択手段に与える請求項1〜3のいずれかに記載の回帰音除去装置。
  5. 前記スピーカ装置は複数のスピーカを配列したスピーカアレイであり、且つ前記マイクロホン装置は複数のマイクロホンを配列したマイクアレイである請求項1〜4のいずれかに記載の回帰音除去装置。
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