JP4831447B2 - 塗布ヘッド及びこの塗布ヘッドを用いた塗布装置 - Google Patents
塗布ヘッド及びこの塗布ヘッドを用いた塗布装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4831447B2 JP4831447B2 JP2001030722A JP2001030722A JP4831447B2 JP 4831447 B2 JP4831447 B2 JP 4831447B2 JP 2001030722 A JP2001030722 A JP 2001030722A JP 2001030722 A JP2001030722 A JP 2001030722A JP 4831447 B2 JP4831447 B2 JP 4831447B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coating
- coating liquid
- substrate
- wall
- head
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Coating Apparatus (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、LCD用カラーフィルターのガラス基板等に塗布液を塗布する塗布ヘッド並びにこの塗布ヘッドを用いた塗布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
WO94/27737には、LCDカラーフィルター用大型ガラス基板に感光性樹脂の塗布液を基板の主面に凹凸の影響を受けない均一な塗布膜として形成する装置が開示されている。この装置は、図5に示すように、装置本体1の一対の支持フレーム1A間に基板Sのスライド方向において下流側の端部が高くなるように傾斜した状態で取り付けられた直線状のガイドフレーム2にスライド自在に取り付けられた基板ホルダー3と、上向きに開口する直線状のスリット4aを有し、このスリット4aがガイドフレーム2の軸方向と直交する方向に延びるようにガイドフレーム2の下方に配置された塗布ヘッド4とを備える。
【0003】
基板ホルダー3は、ガイドフレーム2に沿って設置されたボールねじ5に螺合されており、ボールねじ5がモータMに沿ってスライドされるように構成されており、また吸引管接続部3Aに接続される図示しない吸引機構の作動によりその下向きの吸着面に基板Sを吸着して保持するように構成されている。
【0004】
図6は、上記塗布装置の塗布開始時の状態を示しており、基板ホルダー3の吸着面に吸着された基板Sが、その先端部が塗布ヘッド4のスリット4aの直上に所定のクリアランスを介して対向するように位置せしめられている。
【0005】
塗布ヘッド4には塗布液供給機構から塗布液Rが供給されると、図7に拡大図示するように、供給された塗布液Rはスリット4aから吐出されてビードBが形成され、基板Sの先端部下面に付着する。このとき、スリット4aの開口部と基板ホルダー3に吸着された基板Sの下面との間の最小クリアランスC1は、ビードBから塗布液Rが零れ出さないように、塗布液Rの粘度や表面張力等の物性を考慮して設定されている。
【0006】
図7において、ビードBの基板Sの後端側(図において左側)にメニスカスL1が形成され、基板Sの前端側(図において右側)にメニスカスL2が形成されており、このメニスカスL1の高さ寸法h1とメニスカスL2の高さ寸法h2は、ガイドフレーム2が角度θで傾斜していることによってh1<h2の関係になっている。
【0007】
図6の状態からモータMが駆動され、ボールねじ5が回転されることによって、基板ホルダー3がガイドフレーム2に沿って斜め上方にスライドされる。
【0008】
これによって図8及び図9に示されるように、ビードBから塗布液が基板Sの下面に順次付着され、塗布液Rの層Raが形成される。このとき、塗布ヘッド4には連続して塗布液Rの供給が行われ、ビードBにおける塗布液Rの量が一定に保たれている。
【0009】
上記のように基板Sに対する塗布液の塗布が行われている間、塗布ヘッド4への塗布液の供給は図10に示される塗布液供給機構から行われる。
【0010】
この塗布液供給機構は、加圧タンク(図示せず)内に収容されている塗布液を手動バルブ31を介して供給される空気圧によって押し出し、粗調節用ニードルバルブ32、フィルタ33、流量計34、微調節用ニードルバルブ35、空気作動弁36およびサックバックバルブ37を介して塗布ヘッド30に供給するようになっているものである。この塗布液供給機構は、基板Sの後端部が塗布ヘッド4の上方を通過すると、空気作動弁36が空気圧によって自動的に作動して、塗布ヘッド4への塗布液の供給を停止する。そして、空気作動弁36の閉鎖と同時に、サックバックバルブ37のピストン37aが図10に示す矢印の方向にスライドされてシリンダ37b内に負圧が発生され、これによって塗布ヘッド30に供給されている塗布液がサックバックバルブ37によって吸引されることにより回収される。しかしながら、一枚の基板への塗布液の塗布の終了ごとに塗布液供給機構による塗布液の供給が停止され、サックバックバルブによって一旦塗布ヘッドに供給された塗布液が吸引されて回収されるようになっているので、塗布ヘッドの内壁部に付着して残留した塗布液が、次の基板に対する塗布開始までの間に乾燥して、その粘度が大きくなってしまったり、更には固化してしまったりする恐れがある。
【0011】
このように、塗布ヘッド内にその粘度が大きくなったりまたは固化してしまった塗布液が残留していると、この塗布液が次の基板に塗布されるので、基板の塗布面上に筋等が発生して均一な塗布を行うことができなくなる。
【0012】
上記のような事情を考慮した、塗布ヘッドにおける塗布液の乾燥を防止して、常に均一な塗布液の塗布を行うことができると共に、塗布液の供給制御が容易な塗布装置の塗布液供給機構が特開平9−155270号公報に開示されている。
【0013】
この塗布装置の塗布液供給機構は、図11に示すように、上方に向かって開口すると共に水平方向に延びる帯状の吐出スリット10Aを有する塗布ヘッド10を備えた塗布装置において、塗布ヘッド10の上面に、吐出スリット10Aと平行に延びると共に開口面10cが吐出スリット10Aの開口面10aよりも低い位置に位置する吸込スリッ10Cが形成され、塗布液排出口10Gに循環パイプL3を介して塗布液供給ポンプPの吸込側が接続され、塗布液供給口10Fに循環パイプL1及びL2を介して塗布液供給ポンプの吐出側が接続されて、塗布液排出口10Gと塗布液供給口10Fとの間に塗布液の循環回路が形成されているものである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら特開平9−155270号公報に記載の塗布装置の塗布ヘッドには、図12に示すように、下記のような問題点がある。
(1) 塗布ヘッド11は前壁12と隔壁14の間に吐出される塗布液の液溜め部1Aと隔壁14と後壁13の間に吸い込まれる塗布液の液溜め部1Bを備えており、吐出スリットS1から吐出されてビードBが形成され、過剰の塗布液が吸込スリットS2のほうへ流れるように構成されているが、隔壁14の先端が単純に鋭角に形成されている場合、吸込スリットS2への塗布液の流れが幅方向に不均一となりビードから基板の塗布面に塗布液を付着させる際に筋むら等の不良が生じる。
(2) また隔壁14の先端の吸込スリットS2側の傾斜部16の傾斜角度が大きいとき同様に吸込スリットS2への塗布液の流れが幅方向に不均一となりビードから基板の塗布面に塗布液を付着させる際に筋むら等の不良が生じる。
(3) ビードBの液が前壁12のエッジを越えて塗布ヘッドの下方へ垂れてしまい塗布液の損失を生じる。
(4) 塗布液が塗布ヘッドの下方へ垂れることによって、塗布ヘッドの下方に設けられたパンが汚され洗浄作業が必要となる。
(5) 垂れた塗布液の固化したものがゴミとなって塗布面に付着し塗布不良を起こす原因にもなる。
【0015】
本発明の目的は、塗布液が塗布ヘッドの吸込スリット内へ巾方向に均一に流れ落ち、安定したビードを形成し、筋ムラ等の不良の発生はない塗布ヘッド及びこの塗布ヘッドを用いた塗布装置を提供することである。
【0016】
本発明の他の目的は、塗布液が塗布ヘッドの吸込スリット内へ巾方向に均一に流れ落ち、安定したビードを形成し、筋ムラ等の不良の発生はなく、且つ塗布ヘッドの前壁のエッジからビードの液が下方へ垂れることを防止した塗布ヘッド及び塗布装置を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、上記の塗布ヘッドに係る課題を解決するもので、上方に向かって開口すると共に水平方向に延びる帯状の吐出スリットを有する塗布ヘッドであって、被塗布物である基板が塗布を終えて離れていく側にある前壁と被塗布物である基板が塗布されるために接近してくる側にある後壁と前記両壁間を仕切る隔壁を備え、前壁、後壁及び隔壁の両側部には夫々側壁が固着され、前壁と隔壁の間に第1液溜め部が形成され、後壁と隔壁の間に第2液溜め部が形成され、隔壁の先端には曲面状端部が形成され、隔壁の前壁に対面する側には曲面状端部の面に連続する鉛直面が形成され、隔壁の後壁に対面する側には曲面状端部に連続する鉛直面に対して15°〜30°の傾斜角度で傾斜した傾斜面が形成されており、前壁及び隔壁は後壁より高く形成され、前壁の上端とそれに対向する隔壁面間に吐出スリットが形成され、後壁の上端とそれに対向する隔壁面間に塗布液の吸込スリットが形成されており、前壁の先端の外側エッジは30°〜60°の角度に形成されていることを特徴とする。
【0018】
本発明に係る塗布装置は請求項1に記載の塗布ヘッドを備え、この塗布ヘッドの吐出スリットを上方へ塗布液を供給する手段とし、実質的に平板状の基板を、傾斜状態で且つ傾斜角度調節可能に、しかも基板下側の塗布をする面が下方に向くように支持する基板支持手段と、塗布液ビードの、基板の高く位置する側に面するメニスカスより大きい高さ寸法をもつような状態に維持しつつ、基板の高く位置する端縁寄り部分から低く位置する端縁寄り部分へ、基板が塗布ヘッドの吐出スリットを横切って相対移動するように、基板と塗布ヘッドを相対的に移動させる移動手段とを備える。
【0019】
本発明の塗布装置において、前壁には塗布液の供給口が、また後壁には塗布液の排出口が夫々設けられ、排出口には循環パイプを介して塗布液供給ポンプの吸込側が接続され、供給口には供給パイプを介して塗布液供給ポンプの吐出側が接続されている。
【0020】
本発明の塗布装置において、前壁には塗布液の供給口が、また後壁には塗布液の排出口が夫々設けられ、液面調整タンクを備え、この液面調整タンクはその中間の高さ位置に吸込スリットの開口面が位置するように配置され、またこの液面調整タンクが吸込スリットの開口面よりも低い位置において前記排出口と連通され、塗布液供給タンクを備え、この塗布液供給タンクは塗布ヘッドよりも低い位置に配置され、液面調整タンクは排出パイプを介して塗布液供給タンクに接続され、供給口は塗布液供給ポンプを介して塗布液供給タンクに接続されている。
【0021】
本発明によれば、隔壁の先端には曲面状端部が形成され、隔壁の前壁に対面する側には曲面状端部の面に連続する鉛直面が形成され、隔壁の後壁に対面する側には曲面状端部に連続する鉛直面に対して15°〜30°の傾斜角度で傾斜した傾斜面が形成されていることにより、塗布液が塗布ヘッドの吸込スリット内へ巾方向に均一に流れ落ち、安定したビードを形成し、筋ムラ等の不良の発生はなくなる。
【0022】
また、前壁の先端の外側角部は30°〜60°に形成されていることにより、塗布ヘッドの前壁のエッジからビードの液が下方へ垂れることが防止される。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して本発明につき説明する。
図1及び図2は本発明の塗布ヘッドを示し、図1は斜視図、図2は図1のI−I線で切断した状態を示す。
【0024】
本発明の塗布ヘッド21は前壁22、後壁23及び隔壁24を備える。前壁22、後壁23及び隔壁24の両側部には夫々側壁25が固着され、前壁22と隔壁24の間に第1液溜め部21Aが形成され、後壁23と隔壁24の間に第2液溜め部21Bが形成されている。隔壁24の先端には曲面状端部26が形成され、隔壁24の前壁22に対面する側には曲面状端部26の面に連続する鉛直面27が形成され、隔壁24の後壁23に対面する側には曲面状端部26に連続する鉛直面に対して15°〜30°の傾斜角度αで傾斜した傾斜面28が形成されている。前壁22及び隔壁24は後壁23より高く形成され、前壁22の上端とそれに対向する隔壁24面間に吐出スリットS1が形成され、後壁23の上端とそれに対向する隔壁24面間に塗布液の吸込スリットS2が形成されている。また、パッキングDが設けられている。また、前壁22には塗布液供給口(図示せず)が設けられ、塗布液供給口から供給された塗布液が第1液溜め部21Aを通って吐出スリットS1を経て吐出され。ビードBが形成される。また、後壁23には塗布液排出口(図示せず)が設けられており、ビードBから吸込スリットS2を経て第2液溜め部21Bに流れた塗布液はこの塗布液排出口から排出されるように構成されている。
【0025】
隔壁24の先端には曲面状端部26が形成され、隔壁24の後壁23に対面する側には曲面状端部26に連続する鉛直面に対して15°〜30°の傾斜角度αで傾斜した傾斜面28が形成されていることにより、吐出スリットS1から吐出された塗布液は塗布ヘッドの軸方向に均一に吸込スリットS2に流れ落ちる。これにより、ビードBは軸方向に常時安定した形状を保つことができ、ビードBから基板(図示せず)の塗布面に液を付着させる際、筋ムラ等の不良は発生しない。これに対し傾斜角度αが15°よりも小さいとき或いは30°よりも大きいときは、吸込スリットS2への塗布液の流れが幅方向に不均一となりビードから基板の塗布面に塗布液を付着させる際に筋むら等の不良が生じる。
【0026】
また本発明の塗布ヘッドにおいて前壁22の先端の外側エッジ29の角度βは30°〜60°であるのでビートBの表面張力によりビードBから基板の塗布面への塗布を開始する等の塗布動作時の変化が生じる際でもビードBの液が外側エッジ29を越えて前壁22の外壁を伝わり塗布ヘッド21の下方へ垂れてしまうことはない。これに対し外側エッジ29の角度βが60°よりも大きいときは吐出側の液溜め部の前壁22のエッジを越えて塗布ヘッドの下方へ垂れてしまい塗布液の損失を生じる。また、塗布液が塗布ヘッドの下方へ垂れることによって、塗布ヘッドの下方に設けられたパンが汚され洗浄作業が必要となる。さらには垂れた塗布液の固化したものがゴミとなって塗布面に付着し塗布不良を起こす原因にもなる。一方、角度βが30°より小さいときは外側エッジ29の加工が困難となる。
【0027】
図3は本発明の塗布ヘッドに塗布液を供給する機構を示す。塗布ヘッド21の前壁22には第1液溜め部21Aに連通する塗布液供給口10Fが設けられており、この塗布液供給口10Fから第1液溜め部21A内に塗布液が供給されるように構成されている。この塗布液供給口10Fは、塗布ヘッド21の長手方向の中央部に1個設けられていればよい。尚、複数の塗布液供給口が存在すると筋ムラが発生するので好ましくない。
【0028】
塗布液供給口10Fには供給パイプL1及びL2を介して塗布液供給ポンプPの吐出側が接続されており、この塗布液供給ポンプPから塗布液供給口10Fに塗布液が供給されるように構成されている。供給パイプL1とL2の間には、フィルターFが接続されている。
【0029】
後壁23に設けられた塗布液排出口10Gには塗布液の循環パイプL3の一端部が接続され、この循環パイプL3の他端部が塗布液供給ポンプPの吸込み側に接続されている。
【0030】
本発明の塗布装置は、図1、図2に示す塗布ヘッド21を備え、図5の従来の塗布装置の場合と同様に、この塗布ヘッド21の吐出スリットS1を上方へ塗布液を供給する手段とし、実質的に平板状の基板を、傾斜状態で且つ傾斜角度調節可能に、しかも基板下側の塗布をする面が下方に向くように支持する基板支持手段(基板ホルダー3)と、塗布液ビードBの、基板の高く位置する側に面するメニスカスより大きい高さ寸法をもつような状態に維持しつつ、基板の高く位置する端縁寄り部分から低く位置する端縁寄り部分へ、基板が塗布ヘッドの吐出スリットS1を横切って相対移動するように、基板と塗布ヘッド21を相対的に移動させる移動手段(ガイドフレーム2、ガイドフレーム2に沿って設置されたボールねじ5及びボールねじを駆動するモーターMからなる)とを備える。
【0031】
上記塗布液供給機構を備える塗布ヘッド21は、図5の従来の塗布装置の場合と同様に、塗布装置と同様に、塗布ヘッド21が傾斜したガイドフレームに沿って搬送される基板の搬送路の下方位置に吐出スリットS1を上方に向けて配置され、塗布ヘッド21の第1液溜め部21A及び第2液溜め部21B、供給パイプL1、L2及び循環パイプL3内に塗布液が充満される。
【0032】
そして、塗布液供給ポンプPが常時駆動されており、この塗布液供給ポンプPから塗布液供給口10Fに塗布液が供給される。
【0033】
塗布液供給口10Fから第1液溜め部21Aに導入された塗布液は、吐出スリットS1から塗布ヘッドの上面上に吐出され、ビードBが形成される。
【0034】
このビードBには、塗布液供給ポンプPが常時駆動されていることによって常時吐出スリットS1から塗布液が供給され、この塗布液の供給によってビードBこおける塗布液が供給され、この塗布液の供給によってビードBにおける塗布液の量が増加するが、この増加分の塗布液は、吐出スリットS1の開口面よりも若干低い位置に形成された開口面を有する吸込スリットS2の方向に流れる。
【0035】
そして、塗布液排出口10G及び循環パイプL3を介して接続されている塗布液供給ポンプPの吸引力によって、ビードBから吸込スリットS2に流れた塗布液が第2液溜め部21B内に吸い込まれる。この第2液溜め部21B内に吸込まれた塗布液は、塗布液排出口10G−循環パイプL3−塗布液供給ポンプP−供給パイプL1−フィルターF−供給パイプL2の経路で循環して塗布液供給口10Fから再び第1液溜め部21A内に導入される。
【0036】
上記のように塗布ヘッド10内には常時塗布液が充満され、且つこの塗布液が循環されているので、塗布液の粘度上昇や固化が生じて基板への塗布が不均一なことが有効に防止される。
【0037】
また、前述したように、隔壁24の曲面状端部26及び曲面状端部26に連続する鉛直面に対して15°〜30°の傾斜角度で傾斜した傾斜面28は、吐出スリットS1から吐出された塗布液が塗布ヘッドの軸方向に均一に吸込スリットS2に流れ落ちるようにする役目を果たすので、筋ムラ等の発生は防止される。
【0038】
また、塗布液が塗布液供給ポンプPから塗布ヘッド21に供給される際に、塗布液がフィルターFを通過することによって循環路内における塗布液の量が徐々に減っていくことになるが、塗布液供給機構の循環路の総面積を十分に大きくすることによって、塗布液の減少による塗布膜の厚さへの影響を少なくすることができる。
【0039】
なお、塗布液供給機構への塗布液の補給は、供給パイプL1、L2又は循環パイプL3内に図示しない三方弁を介して補給タンクから塗布液を供給する方法等の方法によって行うことができる。
【0040】
図4は本発明の塗布ヘッド21と組み合わせて使用する他の塗布液供給機構を示す。
【0041】
塗布液排出口10Gには排出パイプL4を介してサブタンク41が接続され、このサブタンク41には、下端部が塗布液供給タンク42内に挿入された排出パイプL5が接続されている。
【0042】
サブタンク41は中を循環する塗布液の液位が塗布ヘッド21の吸込スリットS2の開口面と同じ高さを取ることができる位置に配置されており、排出パイプL4はこのサブタンク41の底部に接続され、排出パイプL5はサブタンク41の側壁の吸込スリットS2の開口面とほぼ同じ高さ程度に接続されている。
【0043】
塗布液供給ポンプPの吸引側には吸引パイプL6が接続され、この吸引パイプL6の下端部は塗布液供給タンク42内に挿入されている。この塗布液供給タンク42の上部は開放されている。
【0044】
塗布ヘッド21の第1液溜め部21A、第2液溜め部21B、供給パイプL1、L2、排出パイプL4及びサブタンク41内には塗布液が充満されている。
【0045】
塗布供給タンク42内の塗布液は、塗布液供給ポンプPの駆動によって吸引パイプL6に吸い上げられることにより、供給パイプL1、フィルターF及び供給パイプL2を介して塗布液供給口10Fから塗布ヘッド21の第1液溜め部21Aに導入される。
【0046】
そして、第1液溜め部21Aに導入された塗布液は、図3の塗布液供給機構の場合と同様に、吐出スリットS1から塗布ヘッド21の上面上に吐出されてビードBを形成し、さらにこのビードBから過剰な塗布液が吸込スリットS2の方向に流れる。
【0047】
このとき、塗布液排出口10Gとサブタンク41の底部とが排出パイプL4を介して連通されていることによりサブタンク11内の塗布液の液面と吸込スリットS2における塗布液の液面とが平衡して同一高さに維持されるので、ビードBから吸込スリットS2に流れる塗布液によって吸込スリットS2における塗布液の液面が上昇するとサブタンク41内の塗布液の液面も上昇して、上昇分だけ塗布液がサブタンク41から排出パイプL5を介して塗布液供給タンク42内に排出される。
【0048】
上述のようにサブタンク11が設けられていることによって、吸込スリットS2における塗布液の液位が一定の高さに維持されるので第2液溜め部21Bから塗布液が流出して塗布液と空気との接触面積が増大することが防止される。
【0049】
また、本発明の塗布ヘッドにおいては筋ムラ等の発生がないことから循環ポンプとして例えばシリンジ型ポンプを使用し、基板への塗布動作時に塗布液をシリンジ型ポンプから吐出スリットへ吐出し、塗布動作外においては塗布液タンクからシリンジ型ポンプに吸入され、その際には吐出スリットから吐出しない、間欠塗布動作時においても、吐出初期時でも瞬時に液の流れが塗布ヘッド21の幅方向にわたり均一となりビードBから基板の塗布面に塗布液を付着させる際に筋ムラ等の不良は発生しない。
【0050】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明の塗布ヘッドは吐出スリットから吐出される塗布液が吸込スリットへ流れ落ちる際、幅方向に均一に流れるために安定したビードを形成することができ、筋ムラ等の不良が発生しないという利点を有する。
【0051】
また塗布液が前壁の外側エッジから前壁の外壁面を伝って塗布ヘッドの下方へ垂れることがないため、塗布液の損失がないという利点を有する。また、垂れる塗布液を受けるパンの洗浄の必要がなく垂れた塗布液が固着しゴミとなって基材の塗布面に付着することがないという利点を有する。
【0052】
また本発明の塗布ヘッドを備える塗布装置によれば筋ムラ等の不良のない製品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の塗布ヘッドの斜視図である。
【図2】 図1に示すI−I線で切断した断面を図示する一部断面図示斜視図である。
【図3】 塗布液供給機構を備える本発明の塗布ヘッドの一例の略図である。
【図4】 塗布液供給機構を備える本発明の塗布ヘッドの他の例の略図である。
【図5】 従来の塗布装置を示す略図である。
【図6】 図5に図示する従来例における塗布開始時の基板とビードとの関係を示す略図である。
【図7】 図5に図示する従来例における塗布開始時のビードの状態を示す説明図である。
【図8】 図5に図示する従来例における塗布途中の基板とビードとの関係を示す略図である。
【図9】 図5に図示する従来例における塗布途中のビードの状態を示す説明図である。
【図10】 図5に図示する従来例の塗布液供給機構の略図である。
【図11】 特開平9−155270号公報に記載の塗布装置の塗布液供給機構の説明図である。
【図12】 図5に図示する塗布ヘッドの問題点の説明図である。
【符号の説明】
21 塗布ヘッド
22 前壁
23 後壁
24 隔壁
25 側壁
26 隔壁の曲面状端部
27 側壁鉛直面
28 隔壁の傾斜面
29 前壁の先端の外側エッジ
α 鉛直面に対する隔壁の傾斜角度
β 前壁の先端の外側エッジの角度
Claims (4)
- 上方に向かって開口すると共に水平方向に延びる帯状の吐出スリットを有する塗布ヘッドであって、被塗布物である基板が塗布を終えて離れていく側にある前壁と被塗布物である基板が塗布されるために接近してくる側にある後壁と前記両壁間を仕切る隔壁を備え、前壁、後壁及び隔壁の両側部には夫々側壁が固着され、前壁と隔壁の間に第1液溜め部が形成され、後壁と隔壁の間に第2液溜め部が形成され、隔壁の先端には曲面状端部が形成され、隔壁の前壁に対面する側には曲面状端部の面に連続する鉛直面が形成され、隔壁の後壁に対面する側には曲面状端部に連続する鉛直面に対して15°〜30°の傾斜角度で傾斜した傾斜面が形成されており、前壁及び隔壁は後壁より高く形成され、前壁の上端とそれに対向する隔壁面間に吐出スリットが形成され、後壁の上端とそれに対向する隔壁面間に塗布液の吸込スリットが形成されており、前壁の先端の外側エッジは30°〜60°の角度に形成されていることを特徴とする塗布ヘッド。
- 請求項1に記載の塗布ヘッドを備え、この塗布ヘッドの吐出スリットを上方へ塗布液を供給する手段とし、実質的に平板状の基板を、傾斜状態で且つ傾斜角度調節可能に、しかも基板下側の塗布をする面が下方に向くように支持する基板支持手段と、塗布液ビードの、基板の高く位置する側に面するメニスカスより大きい高さ寸法をもつような状態に維持しつつ、基板の高く位置する端縁寄り部分から低く位置する端縁寄り部分へ、基板が塗布ヘッドの吐出スリットを横切って相対移動するように、基板と塗布ヘッドを相対的に移動させる移動手段とを備えることを特徴とする塗布装置。
- 前壁には塗布液の供給口が、また後壁には塗布液の排出口が夫々設けられ、排出口には循環パイプを介して塗布液供給ポンプの吸込側が接続され、供給口には供給パイプを介して塗布液供給ポンプの吐出側が接続されていることを特徴とする請求項2に記載の塗布装置。
- 前壁には塗布液の供給口が、また後壁には塗布液の排出口が夫々設けられ、液面調整タンクを備え、この液面調整タンクはその中間の高さ位置に吸込スリットの開口面が位置するように配置され、またこの液面調整タンクが吸込スリットの開口面よりも低い位置において前記排出口と連通され、塗布液供給タンクを備え、この塗布液供給タンクは塗布ヘッドよりも低い位置に配置され、液面調整タンクは排出パイプを介して塗布液供給タンクに接続され、供給口は塗布液供給ポンプを介して塗布液供給タンクに接続されていることを特徴とする請求項2に記載の塗布装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001030722A JP4831447B2 (ja) | 2001-02-07 | 2001-02-07 | 塗布ヘッド及びこの塗布ヘッドを用いた塗布装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001030722A JP4831447B2 (ja) | 2001-02-07 | 2001-02-07 | 塗布ヘッド及びこの塗布ヘッドを用いた塗布装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002233805A JP2002233805A (ja) | 2002-08-20 |
| JP4831447B2 true JP4831447B2 (ja) | 2011-12-07 |
Family
ID=18894900
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001030722A Expired - Fee Related JP4831447B2 (ja) | 2001-02-07 | 2001-02-07 | 塗布ヘッド及びこの塗布ヘッドを用いた塗布装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4831447B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4549905B2 (ja) * | 2005-03-16 | 2010-09-22 | 大日本スクリーン製造株式会社 | スリットノズル,基板処理装置,および基板処理方法 |
| KR101437671B1 (ko) | 2013-11-13 | 2014-09-04 | 강용일 | 패널 조립체의 측면을 코팅하기 위한 코팅액 도포기 및 이를 갖는 패널 조립체의 측면 코팅장치 |
| CN109821701B (zh) * | 2019-03-19 | 2023-06-06 | 宁波甬安光科新材料科技有限公司 | 一种弯月面涂膜设备及涂膜元件吸取机械臂 |
Family Cites Families (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5610110B2 (ja) * | 1973-12-20 | 1981-03-05 | ||
| JPS6031375A (ja) * | 1983-08-01 | 1985-02-18 | Hitachi Ltd | 磁気記録再生装置 |
| JPS6452580A (en) * | 1988-06-17 | 1989-02-28 | Honda Motor Co Ltd | Steering device for vehicle |
| JPH0438621A (ja) * | 1990-05-31 | 1992-02-07 | Konica Corp | 塗布方法及びその装置 |
| JP3615290B2 (ja) * | 1995-12-14 | 2005-02-02 | 大日本印刷株式会社 | 塗布装置の塗布液供給機構 |
| JP3534139B2 (ja) * | 1996-01-25 | 2004-06-07 | 富士写真フイルム株式会社 | 塗布装置 |
| JPH09276769A (ja) * | 1996-04-11 | 1997-10-28 | Dainippon Printing Co Ltd | 塗布装置 |
| JPH10156248A (ja) * | 1996-12-02 | 1998-06-16 | Dainippon Printing Co Ltd | 塗布装置 |
| JPH1119564A (ja) * | 1997-07-07 | 1999-01-26 | Hirano Tecseed Co Ltd | 塗工装置 |
| JPH11169768A (ja) * | 1997-12-17 | 1999-06-29 | Sony Corp | 塗布装置 |
| JPH11314060A (ja) * | 1998-05-06 | 1999-11-16 | Konica Corp | ダイコーター |
| JP4390886B2 (ja) * | 1999-01-13 | 2009-12-24 | 大日本印刷株式会社 | 塗布装置 |
-
2001
- 2001-02-07 JP JP2001030722A patent/JP4831447B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2002233805A (ja) | 2002-08-20 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR0128813B1 (ko) | 액도포 방법 및 도포장치 | |
| US7410237B2 (en) | Image recording apparatus with maintenance unit | |
| JP6121203B2 (ja) | 塗布器、パターン塗布装置およびパターン塗布方法 | |
| JPWO1994027737A1 (ja) | 液塗布方法および塗布装置 | |
| JPH07101041A (ja) | ブラシ付きアニロックスコーター | |
| JP4831447B2 (ja) | 塗布ヘッド及びこの塗布ヘッドを用いた塗布装置 | |
| JPH05261332A (ja) | スライドビードコーテイング用リップ表面形状 | |
| JP7259294B2 (ja) | 粘着剤塗布装置およびインクジェット画像形成装置 | |
| JP3615290B2 (ja) | 塗布装置の塗布液供給機構 | |
| FR2568179A1 (fr) | Dispositif pour l'application de liquides, en particulier unite de vernissage pour une machine imprimante | |
| JPH06339656A (ja) | 流体塗布装置 | |
| JPH09276769A (ja) | 塗布装置 | |
| CN101096025B (zh) | 涂敷装置和涂敷方法 | |
| JP3605729B2 (ja) | フラットスクリーン捺染機 | |
| JP5382579B2 (ja) | 壁紙糊付機 | |
| JP2004113954A (ja) | ダイヘッド、塗工方法及び塗工装置 | |
| JP3571438B2 (ja) | 塗布装置 | |
| JP3769424B2 (ja) | 画像形成方法および装置 | |
| JPH10156248A (ja) | 塗布装置 | |
| JPH10412A (ja) | 塗布装置および塗布方法 | |
| JPH09248508A (ja) | 塗布装置および塗布方法 | |
| JP2002126599A (ja) | ペースト塗布装置および方法 | |
| JP2008114137A (ja) | 塗布器、塗布装置および塗布方法並びにディスプレイ用部材の製造装置および製造方法 | |
| CN217664268U (zh) | 一种布料表面涂布机 | |
| WO1998043746A1 (en) | Method for applying a coating onto a moving web |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080110 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100823 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100902 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20101022 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110330 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110530 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110826 |
|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110908 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140930 Year of fee payment: 3 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |