JP4390886B2 - 塗布装置 - Google Patents

塗布装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4390886B2
JP4390886B2 JP00626799A JP626799A JP4390886B2 JP 4390886 B2 JP4390886 B2 JP 4390886B2 JP 00626799 A JP00626799 A JP 00626799A JP 626799 A JP626799 A JP 626799A JP 4390886 B2 JP4390886 B2 JP 4390886B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating
coating liquid
substrate
head
supply means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP00626799A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000202346A (ja
Inventor
矢口  孝
村田  正幸
慎一郎 村上
潤 竹本
俊二 宮川
泰秀 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP00626799A priority Critical patent/JP4390886B2/ja
Publication of JP2000202346A publication Critical patent/JP2000202346A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4390886B2 publication Critical patent/JP4390886B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガラス基板などの枚葉タイプの基板に、効率よくかつ均一な膜厚の塗布膜を形成する塗布装置に係り、特に、塗布ヘッドを含む塗布液供給手段を、簡便かつ迅速に着脱できる塗布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示装置やプラズマディスプレイなどに用いられるガラス基板に、感光性樹脂膜や接着剤層、保護膜などを形成するための樹脂溶液やインキなどの塗布液を塗布する方式としては、一般に回転塗布方式が多用されている。回転塗布方式には開放型と密閉型があるが、いずれも、塗布液の塗布効率が低く、しかも、基板のコーナ部分の塗布膜厚が厚くなりすぎるという欠点があり、今後見込まれる基板寸法の大型化にともなって、塗布液の使用量、塗布膜厚の均一性、および塗布工程の生産性などの点において課題が多い。
【0003】
そこで、回転塗布方式における欠点を解消するとともに、塗布液自体の物性や基板の平滑度の影響を受けることが少なく、安定して均一な膜厚の塗布膜を枚葉基板に形成できる塗布装置を、国際出願PCT/JP94/00845(国際出願日:1994年5月27日)において、本出願人は先に提案した。
【0004】
この塗布装置は、上方へ向かって開口するとともに、水平方向に延びる帯状のスリットを有する塗布ヘッドと、塗布ヘッドに塗布液を供給する塗布液供給手段と、塗布ヘッドの上方に対向して配置され、塗布面を下方へ向け、かつ傾斜状態に基板を吸着保持する基板保持部材とを備えている。この塗布装置では、先ず、塗布ヘッドに塗布液を供給してスリットから塗布液を吐出し、基板と塗布ヘッドとの間隙に帯状の液溜まりを形成する。次いで、この液溜まりを横切る方向へ、塗布ヘッド、または基板を保持した基板保持部材を相対的に移動させることによって、塗布液の液溜まりを基板の塗布面に順次接触させ、基板に塗布膜を形成する。
【0005】
上記塗布装置は、塗布液の粘度や表面張力などの物性、および基板の濡れ性や平滑度などに対応して、所望の均一な塗布膜厚を得るために、基板の塗布面と塗布ヘッドとの間隙を調節する機構、および、前記間隙を維持した状態で、基板の傾斜角度を調節する機構、さらに、基板を吸着保持した基板保持部材と塗布ヘッドとの相対的な移動速度を調節する機構などを備えている。この塗布装置によると、塗布液の塗布効率がよく、しかも枚葉基板であっても、塗布面の平滑度に影響されず、基板の片面のみに、広い領域にわたって均一な膜厚の塗布膜を形成することができる。
【0006】
次いで、上記塗布装置における塗布膜形成基板の生産性をより向上するため、基板を吸着保持する基板保持部材の外周の複数箇所に、塗布処理する基板の外周よりも内側に延びた空間部を設けた。そして、前記塗布装置へ基板を供給したり、塗布装置から基板を排出する際、基板を着脱するための基板着脱部材が、基板着脱位置に係止した基板保持部材の前記空間部を通過しながら、基板を装着、または離脱するように構成した塗布装置を、特願平9ー19575(出願日:1997年1月20日)において提案した。この塗布装置によれば、複雑な機構を用いることなく、塗布処理後の基板排出や塗布処理前の基板供給を、高速かつ確実に行えるので、塗布膜形成基板の生産性を高められる。
【0007】
さらに、本出願人は、基板に形成する塗布膜の膜厚をより均一にするため、上記塗布方式に加え、従来の回転塗布方式を併用した塗布装置を、特願平9ー31237(出願日:1997年1月30日)において提案した。これは、すでに塗布液を塗布された基板を高速回転することにより、均一な膜厚の塗布膜領域を拡大し、塗布膜形成基板の有効寸法を大きくする効果がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記いずれの塗布装置においても、塗布処理する基板の寸法や材質を変更する場合や、基板に塗布する塗布液を交換する場合が生じる。また、塗布処理を終了したときは、塗布装置に残留している塗布液の除去や清掃を行う必要がある。しかしながら、従来の塗布装置では、所望の塗布膜特性を得るために、塗布ヘッド等が装置に固定され、取り外しが困難であった。そのため、例えば、塗布液を交換する場合、残留塗布液の除去作業や清掃作業、別種塗布液の充填作業などを、塗布装置内の狭い空間で行わなければならず、作業効率上も、作業環境上も好ましいものではなかった。
【0009】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、上向きに開口したスリットを有する塗布ヘッドに塗布液を供給して、スリットから塗布液を吐出し、下向きに傾斜して保持された基板に塗布液を塗布する塗布装置において、塗布液の交換作業や清掃作業を容易ならしめ、かつ、塗布装置の稼働率を高めることのできる塗布装置を得ることを目的とする。
【0010】
本発明の請求項1に係る塗布装置は、塗布面を下方へ向け、かつ傾斜状態で基板を吸引保持する基板保持部材と、基板保持部材の下方に設けられ、上方へ向かって開口し水平方向に延びるスリットを有する塗布ヘッドと、 塗布ヘッドに塗布液を供給し、スリットから塗布液を吐出する塗布液供給手段と、基板保持部材、または塗布ヘッドを、基板の傾斜方向と平行な方向へ相対的に移動させる移動手段と、基板保持部材を回動可能に軸承するとともに、基板の塗布面と塗布ヘッドとが塗布処理時において一定の間隙を維持するように、基板保持部材と塗布ヘッド、および移動手段を保持する塗布部躯体と、 塗布部躯体を回動可能に保持する架台とで構成され、塗布液供給手段にて塗布ヘッドに塗布液を供給することにより、基板保持部材に吸引保持された基板の塗布面と塗布ヘッドとの間隙に、スリットから吐出される塗布液によって液溜まりを形成しつつ、移動手段にて、塗布ヘッド、または基板保持部材を基板の傾斜方向と平行に、傾斜した基板の最も高い端縁から最も低い端縁の方向へ移動することにより、液溜まりの塗布液を基板の塗布面に付着させて、塗布膜を形成する塗布装置において、 前記塗布ヘッドを含む塗布液供給手段は、位置決め可能な固定手段を介して、断面がコの字状の一対のガイドレールとその一対のガイドレールにそれぞれ噛み合って摺動する摺動部材にて上下位置を規制し、かつ直角棒状の一対のガイドレールとその一対のガイドレールにそれぞれ噛み合って摺動する摺動部材にて左右位置を規制しながらスライドし着脱可能に装着されているようにしたものである。
すなわち、塗布ヘッドを含む塗布液供給手段をユニット構造にするとともに、上下位置を規制する断面がコの字状の一対のガイドレールとその一対のガイドレールにそれぞれ噛み合って摺動する摺動部材と、左右位置を規制する直角棒状の一対のガイドレールとその一対のガイドレールにそれぞれ噛み合って摺動する摺動部材と、位置決め可能な固定手段とを用いて、塗布装置へ迅速簡便に装着可能とし、また、前記固定手段を解除することによって、塗布装置に連接した移動自在な台車へ、塗布液供給手段を移載可能とした。
したがって、塗布装置の本体とは別に、例えば、2台の移動台車と、2組の塗布液供給手段とをあらかじめ準備して、各移動台車に、それぞれ、塗布ヘッドを含む塗布液供給手段を載置し、各塗布液供給手段にそれぞれ塗布液を充填しておけば、塗布液の交換を迅速化できる。また、塗布液供給手段を洗浄するときは、塗布装置から移動台車に移し換えて作業できるので、作業効率や作業環境が大幅に改善でき、塗布装置の運転効率も飛躍的に向上する。
【0011】
また、本発明の請求項2に係る塗布装置は、請求項1に係る塗布装置において、着脱可能な塗布液供給手段は、塗布ヘッドと、塗布液循環ポンプと、塗布液濾過フィルタと、塗布液貯留タンクとを含むようにしたものである。
【0012】
また、本発明の請求項3に係る塗布装置は、請求項1または2に係る塗布装置において、塗布ヘッドを含む塗布液供給手段は、塗布装置に連接可能な、移動自在な台車へ移載可能に構成されているようにしたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、図1は、塗布処理中の塗布装置を示す外観斜視図であり、図2は、塗布装置に装着す塗布液供給手段の構成例を示す模式図である。また、図3は、塗布液供給手段の着脱動作を示す部分斜視図である。
【0014】
(塗布装置の構成)
先ず、塗布装置本体の構成について説明する。図1は、塗布処理中の塗布装置を示す外観斜視図であり、10は、塗布装置の本体を示す。図において、12は、基板保持部材である。基板保持部材12の下向きになった保持平面には、塗布処理を施すための基板(図示せず)が吸着保持されている。基板保持部材12は、回動軸13を介して塗布部躯体11に軸承され、駆動源M1を駆動して回動軸13を図に示す矢印方向に回動することにより、基板保持部材12に吸着保持された基板を、図に示す基板に塗布液を塗布するための下向きの塗布処理位置と、基板を基板保持部材12に装着したり離脱するときの、上向きの基板着脱位置との間で反転移動することができる。
【0015】
2は、塗布処理位置に位置し、下向きに傾斜した基板保持部材12の保持平面(図では下向き)に吸着保持された基板に、塗布液を塗布する塗布ヘッドである。塗布ヘッド2は、上向きに開口した帯状に延びるスリットを備えている。14は、前記塗布ヘッド2を、基板の傾斜角度と平行に移動するためのリニアガイドである。また、15は、塗布ヘッド2を保持し、リニアガイド14上を移動する移動基台である。移動基台15は、リニアガイド14に沿って配置された図示しないボールネジに連結されており、ボールネジの他端に設けられた駆動源M2を駆動してボールネジを回転することにより、連結された移動基台15がリニアガイド14上を移動する。このとき、移動基台15に搭載された塗布ヘッド2が、基板保持部材12に吸着保持された基板と一定の間隙を維持して移動するように、リニアガイド14は、塗布処理位置に位置した基板保持部材12の保持平面と平行に配置される。
【0016】
なお、塗布ヘッド2は、移動基台15に組み込まれた図示しない高さ調整手段によって、基板保持部材12に吸着保持される基板との間隙を調節可能にリニアガイド14に載置されている。塗布ヘッド2と基板との前記間隙は、基板に塗布する塗布液の粘度や表面張力、基板に対する濡れ性などの物理的特性、および基板に塗布する塗布膜の膜厚などを考慮して、最適な寸法に調節する。
【0017】
図1において、11は、基板保持部材12を回動可能に軸承するとともに、塗布処理位置における基板保持部材12の基板保持平面に対向して、移動基台15に固定された塗布ヘッド2を平行に移動するためのリニアガイド14を固定する塗布部躯体である。また、31は、塗布部回動軸32、および塗布部傾斜機構33を介して塗布部躯体11を、所定の傾斜角度で保持する架台である。そして、この架台31に設けた駆動源M3を駆動して、塗布部傾斜機構33を動作させることにより、塗布部回動軸32を中心として塗布部躯体11を回動し、所定の角度に傾斜することができる。
【0018】
塗布部躯体11の傾斜角度は、基板に塗布する塗布液の粘度や表面張力、基板に対する濡れ性などの物理的特性、および基板に塗布される塗布膜の膜厚などを考慮して最適な角度に調節する。このように、塗布部躯体11を傾斜することによって、基板保持部材12に吸着保持された塗布処理を受ける基板は、図に示すように所定の角度で傾斜することになり、さらに、傾斜した基板に対して一定の間隙を維持しながら、基板の塗布主面と平行に塗布ヘッド2をスライドすることができる。
【0019】
本塗布装置10において、下向きに傾斜して基板塗布部材12に吸着保持された基板に塗布処理を施すときは、図1に示すように、塗布部躯体11を所定の角度で傾斜させておく。次いで、上向きに開口した帯状に延びるスリットを備えた塗布ヘッド2に塗布液を供給してスリットから塗布液を吐出し、基板と塗布ヘッド2との間隙に塗布液の液溜まりを形成する。そして、図に示す塗布開始位置から斜め下方に向けて、液溜まりを形成した塗布ヘッド2を、駆動源M2を駆動して基板の塗布主面と平行にリニアガイド14に沿って移動させ、塗布ヘッドとの間隙に形成された液溜まりを基板に付着させて、基板の塗布主面に塗布膜を形成する。
【0020】
(塗布処理動作)
次に、上記した塗布装置における基板への塗布処理動作について説明する。塗布装置10は、先ず、駆動源M1を駆動して、基板保持部材12を回動軸13を中心にして回転し、図示しない基板着脱位置に反転し、ここで基板を装着する。次いで、基板を吸着保持した基板保持部材12を、図に示す塗布処理位置まで駆動源M1を駆動して反転する。塗布処理位置に反転した基板保持部材12は、塗布部躯体11に設けられた図示しないストッパーにより、所定の傾斜角度で塗布処理位置に固定される。
【0021】
次に、移動基台15に載置された塗布ヘッド2を含む塗布液供給手段が、駆動源M2によって駆動され、リニアガイド14に沿って図に示す塗布開始位置から右斜め下方に向かってスライドされる。図示されていないが、塗布ヘッド2の最上面には、塗布液循環ポンプPにて塗布ヘッド2に供給された塗布液が液溜まりを形成しており、塗布ヘッド2がスライドされることによって、前記液溜まりが基板の下向きになった塗布主面に順次付着し、基板に均一な膜厚の塗布膜を形成する。基板の全長にわたって塗布処理を終えた塗布ヘッド2は、その後、塗布終了位置にて停止する。
【0022】
次に、駆動源M1を駆動して、基板保持部材12を基板着脱位置に再び反転し、係止する。次いで、図示しない基板排出装置にて基板保持部材12上に載置された塗布処理済の基板を離脱する。さらに、塗布処理を受ける次の新しい基板を、図示しない基板供給装置から受け取ったのち、再び基板保持部材12を反転して塗布処理位置に戻し、塗布処理を再開する。上記一連の工程を繰り返すことによって、順次連続して枚葉基板に塗布処理を施すことができる。
【0023】
(塗布液供給手段の構成)
ここで、上記塗布装置における塗布液供給手段の構成について説明する。図2は、本発明の塗布装置で用いられる塗布ヘッドの断面形状、および塗布ヘッド2への塗布液供給機構の構成を示している。図において、2は塗布ヘッド、Fは塗布液濾過フィルタ、Pは塗布液循環ポンプ、Tは塗布液貯留タンクである。図において、塗布ヘッド2は、この塗布ヘッド2の長手幅方向と平行に、水平に延びるように形成され、上面に開口した吐出スリット20と、内部に形成された吐出液溜め部22とを備えていて、この吐出液溜め部22は吐出スリット20の全域にわたって連通されている。前記吐出スリット20と吐出液溜め部22とは、図に斜線で示す前壁部26と隔壁部27とで構成される。
【0024】
吐出液溜め部22を構成する前壁部26には、吐出液溜め部22に連通する塗布液供給口24が設けられていて、この塗布液供給口24から、吐出液溜め部22に塗布液が供給される。この塗布液供給口24は、塗布ヘッド2の長手幅方向において、その中央部に1個設けられていればよいが、塗布ヘッド2の長手幅方向に沿って、複数個設けるようにしてもよい。
【0025】
塗布ヘッド2の上面には、吐出スリット20と平行に延びるように、吐出スリット20から吐出されて形成された液溜まりBの塗布液を吸い込むための、さらにもう1本のスリット21が形成されている。この吸込スリット21は、その開口面が、図面から分かるように、塗布ヘッド上面の吐出スリット20の開口面よりわずかに低い位置に形成されている。また、塗布ヘッド2の内部には、隔壁部27によって分離された排出液溜め部23が形成され、この排出液溜め部23が吸込スリット21の全域にわたって連通され、前記吸込スリット21と排出液溜め部23とは、図に斜線で示す隔壁部27と後壁部28とによって構成されている。
【0026】
排出液溜め部23を構成する後壁部28には、排出液溜め部23に連通する塗布液排出口25が設けられていて、この塗布液排出口25から排出液溜め部23内の塗布液が排出されるようになっている。この塗布液排出口25も、塗布液供給口24と同様に、塗布ヘッド2の長手幅方向において、その中央部に1個設けられていればよいが、複数個設けるようにしてもよい。
【0027】
本塗布装置では、上記構成の塗布ヘッド2に、以下に述べる塗布液供給機構が接続されている。図に示すように、塗布ヘッド2の前壁部26に設けられた塗布液供給口24には、塗布液供給管71、72を介して塗布液濾過フィルタFの吐出側が接続されており、また、塗布液供給パイプ71と72との間には、流路切替弁V1が設けられ、塗布液戻り管91が接続されている。この塗布液戻り管91の他端は塗布液貯留タンクTに挿入されている。塗布液濾過フィルタFの吸入側は、塗布液供給管73、74を介して塗布液循環ポンプPの吐出側が接続されており、また、塗布液供給パイプ73と74との間には、流量調節弁V2が設けられている。塗布液循環ポンプPの吸入側には塗布液供給管75が接続され、この塗布液供給管75の他端は、塗布液貯留タンクTに挿入されている。
【0028】
一方、塗布ヘッド2の後壁部28に設けられた塗布液排出口25には、塗布液戻り管92が接続され、その他端は、塗布液貯留タンクTに挿入されている。この塗布液貯留タンクTには、塗布液補給管81、82を介して、図示しない塗布液補給タンクから、いつでも塗布液を補給することができる。また、塗布液補給管81と82の間には、塗布液の補給量を調節するための補給調節弁V3が接続されている。
【0029】
(塗布液供給手段の作用動作)
図2に示した塗布液供給機構では、塗布液貯留タンクT内に充填された塗布液が、塗布液循環ポンプPの駆動によって、塗布液供給管75〜71を介して、塗布ヘッド2の塗布液供給口24から吐出液溜め部22に導入される。この間、流量調節弁V2によって、塗布ヘッド2に供給される塗布液の量が一定量に調節され、また、塗布液濾過フィルタFによって、塗布液に含まれる固化分が濾過される。そして、吐出液溜め部22に導入された塗布液は、吐出スリット20を経由して、塗布ヘッド2の上面に吐出し、液溜まりBを形成する。さらに、この液溜まりBから、過剰な塗布液が吸込スリット21の方向に流れる。
【0030】
吸込スリット21を通って、吐出液溜め部23に流れ込んだ過剰の塗布液は、塗布ヘッドの後壁部28に設けた塗布液排出口25から、塗布液戻り管92を介して、塗布液貯留タンクTに回収される。すなわち、本塗布液供給手段では、塗布液循環ポンプPを常時駆動することによって、塗布液貯留タンクTに充填された塗布液が、一定量づつ塗布ヘッド2に供給されて、吐出スリット20から吐出し、塗布ヘッド上面に液溜まりBを形成するが、この液溜まりBの過剰な塗布液は、塗布ヘッド2に設けられた吸込スリット21に流れ込み、塗布液排出口25から、塗布液戻り管92を介して、塗布液貯留タンクTに回収されるので、塗布ヘッド2を含む塗布液供給手段の中で塗布液が常に循環することになる。
【0031】
このように、塗布ヘッド2内には常時塗布液が充満され、かつ、この塗布液が循環されているので、塗布液の粘度上昇や固化を生じて基板への塗布が不均一になるのが効果的に防止される。また、塗布液が塗布液循環ポンプPから塗布ヘッド2に供給される際に、塗布液濾過フィルタFを通過することによって、万一塗布液に固化分がある場合であっても、この固化分が濾過されるので、吐出スリット20から吐出した塗布液は、塗布ヘッド2の上面に、均一な液溜まりを形成することができる。
【0032】
上述の如く構成された塗布液供給手段において、基板に塗布する塗布液を交換するときや、塗布処理を終了する場合、塗布ヘッドを含む塗布液供給手段の各部に貯留している塗布液をすべて除去し、塗布液供給手段を洗浄する必要がある。塗布液を除去する際は、先ず、塗布液循環ポンプPの駆動を止め、塗布液の循環を停止する。次いで、流路切替弁V1を操作して、塗布ヘッド2の吐出液溜め部22に貯留している塗布液を、塗布液供給管71、および塗布液戻り管91を介して塗布液貯留タンクTに回収する。なお、塗布ヘッド2の排出液溜め部23に貯留している塗布液は、塗布液戻り管92を介して自重により塗布液貯留タンクTに回収される。
【0033】
塗布ヘッド2内の塗布液を塗布液貯留タンクTに回収したら、塗布液貯留タンクTを取り外し、洗浄液を充填した洗浄用タンクを交換装着する。そして、塗布液循環ポンプPを駆動して、塗布液濾過フィルタF、塗布ヘッド2、および流量調節弁などの各バルブや、それらを接続しているパイプに洗浄液を供給循環して、塗布液を溶解希釈し、洗浄用タンクに回収する。もし、塗布ヘッド2を含む塗布液供給手段の洗浄が不十分なときは、再度、新しい洗浄液を充填した洗浄用タンクを塗布液供給手段に交換装着し、洗浄作業を繰り返す。このとき、塗布ヘッド2の吐出スリット20や吸込スリット21の液溜まり形成部周辺は、拭き取り清掃具を用いて入念に清掃するのが望ましい。
【0034】
(塗布液供給手段の実施例)
本発明の塗布装置では、上記構成の塗布ヘッド2を含む塗布液供給手段1を、塗布装置本体に容易に着脱できるように構成した。すなわち、図3に示す外観斜視図から分かるように、先ず、塗布ヘッドを固定するための移動基台15上に、移動基台15の移動方向と平行な方向に延びる、左右および上下方向の位置を規制するガイドレール群を設けている。一方、塗布ヘッド2を含む塗布液供給手段は、基台4に装着されており、基台4の下面には、移動基台15上のガイドレール群と噛み合って摺動する図示しない摺動部材を備えている。したがって、塗布ヘッド2を含む塗布液供給手段は、移動基台15上において、移動基台の移動方向と平行な方向に位置規制されながら、ガイドレール群に沿って摺動可能となる。
【0035】
なお、塗布液供給手段1の基台4には、位置決め可能な固定手段が設けられ、この固定手段は、例えば、ハンドルを備えたネジ式の一対の固定具5で構成される。この固定具5を回転して締めることにより、塗布ヘッドを含む塗布液供給手段1が移動基台15に固定される。また、固定具5を回転して緩めることにより、塗布ヘッドを含む塗布液供給手段1が、移動基台15上を摺動可能になり、図3に示す矢印方向に移動して、移動基台15から塗布液供給手段1を離脱することができる。
【0036】
次に、塗布装置に着脱可能に装着される塗布液供給手段1の具体的構成について、図を用いて説明する。なお、図4は、本塗布装置に用いられる塗布液供給手段1の正面図であり、図5は、塗布液供給手段1の平面図である。なお、図4において、15は、塗布ヘッド2を含む塗布液供給手段1を塗布装置に装着するための移動基台である。移動基台15の上部には、塗布液供給手段1の装着位置を規制するためのガイドレール群16、17が設けられている。なお、16は、塗布液供給手段1の上下位置を規制するための、断面がコの字状の一対のガイドレールである。また、17は、塗布液供給手段1の左右位置を規制するための直角棒状の一対のガイドレールである。これらのガイドレール群は、紙面に垂直な方向、すなわち、移動基台15の移動方向と平行な方向に延びている。
【0037】
一方、塗布液供給手段1を構成する塗布ヘッド等は、移動基台15上のガイドレール群16、17とそれぞれ噛み合って摺動する複数の摺動部材6、7を下面に備えた基台4に組付けられている。図において、6は、塗布液供給手段1の上下位置を規制するためのコの字状ガイドレール16に内挿されて摺動する摺動部材である。摺動部材6は、例えば、ボールベアリングやニードルベアリングを用いて構成する。また7は、塗布液供給手段1の左右位置を規制するための直角棒状ガイドレール17を挟んで摺動する摺動部材である。この摺動部材7も、摺動部材6と同様に、ボールベアリングまたはニードルベアリングを用いて構成する。
【0038】
移動基台15上のガイドレール群16、17と摺動する摺動部材6および7を下面に備えた基台4には、先ず、上向きに開口し、水平に延びるスリットを備えた塗布ヘッド2が、その長手幅方向の両端を支えるコの字状の塗布ヘッド保持具3を介して固着されている。また、基台4には、図5の平面図にも示すように、塗布液循環ポンプP、および、塗布液供給手段1を移動基台15に固定するための一対の固定具5が設けられている。さらに、塗布液濾過フィルタF、および、塗布液貯留タンクTが、それぞれ保持具を介して、基台4に固着されている。
【0039】
なお、図2において示した、塗布液供給手段1を構成する各種弁類や各種管類は、他の図面上においては図示されていない。また、図示していないが、塗布液循環ポンプPへの駆動動力供給コンセントや、塗布液補給タンクからの塗布液補給管接続コンセントなどが、塗布液供給手段の基台4に直接、もしくはコンセント台等を介して設けられている。
【0040】
上記塗布液供給手段1を塗布装置10に装着する際は、図4に示したように、その基台4の下面に設けた摺動部材6、7を、移動基台15上に設けられたガイドレール群16、17に挿通して、上下左右方向を規制しながらスライドし、さらに、図5に示すように、移動基台15に備えた係止具18に当て止めして定位置に係止したのち、基台4に設けネジ式の一対の固定具5を締めることによって、塗布装置10の移動基台15に固定する。
【0041】
一方、塗布液供給手段1を塗布装置から離脱するときは、移動基台15に固定するための一対の固定具5を緩めることにより、塗布液供給手段1が移動基台15上でスライド可能になるので、移動基台のガイドレール群16、17に沿って塗布装置10から塗布液供給手段1を引き出すことができる。
【0042】
(移動台車)
本発明においては、上記の如く構成された塗布液供給手段1を、塗布装置10に装着、または塗布装置10から離脱するする際、塗布液供給手段1を移載するための移動台車が用いられる。この移動台車の例を図3に示す。図において、40が移動台車を示し、41は台車躯体、42は台車基台である。台車躯体41の底面には、移動台車40を自在に走行するための複数の車輪44が備えられ、台車基台42の上面には、塗布装置の移動基台15上に設けられたガイドレール群16、17と同様な断面形状の、一対の上下規制ガイドレール46と、一対の左右規制ガイドレール47が固着されている。なお、図3において示す45は、塗布液供給手段1を移動台車40上に移載し、塗布液等を洗浄する際の、液こぼれを受け止める受け皿である。
【0043】
この移動台車の構成について図を用いて説明する。なお、図6は、移動台車の構成例を示す正面図であり、二点鎖線の想像線は、移動台車40に載置された状態の塗布液供給手段1を示している。また、図7は、移動台車40の構成例を示す平面図であり、想像線は塗布液供給手段1を示している。図6に示すように、移動台車40には、台車躯体41の上面に設けられた台車基台42に、塗布液供給手段1の上下位置を規制するための、断面がコの字状の一対のガイドレール46が固定され、その内側に塗布液供給手段1の左右位置を規制するための直角棒状の一対のガイドレール47が固定されている。これらのガイドレール群46、47は、前述した塗布装置の移動基台に設けられたガイドレール群16、17と同一の断面形状で、配列位置も同じである。
【0044】
なお、このガイドレール群46、47は、図7に示すように、その先端部40Aが台車躯体41から突出しており、この先端部40Aは、図3に示した、塗布装置の移動基台15上に設けられたガイドレールレール群16、17と連接するように構成されている。また、移動台車40に設けられたガイドレール群46、47の後端部には、一対の係止具43が固着されており、移動台車40に移載された塗布液供給手段1の後端部を、係止具43に押し当てて位置決めするように構成している。
【0045】
また、移動台車40は、台車躯体41の底面に4個の車輪44を備えており、載置した塗布液供給手段1を塗布装置の移動基台15に移載する場合や、塗布液を洗浄したり交換するために、塗布装置から離脱した塗布液供給手段1を載置して移動台車40を自在に移動することができる。なお、移動台車40に塗布液供給手段1を載置した場合は、塗布液供給手段1の基台4に装着されている固定具5を締めて、塗布液供給手段1を移動台車40に固定して運搬するのが安全である。
【0046】
(塗布液供給手段の着脱動作)
次に、上記移動台車40を利用して、塗布装置に塗布液供給手段を装着する場合や、塗布液を洗浄あるいは交換する際の、塗布液供給手段の着脱方法について説明する。本発明の塗布装置は、基板に塗布液を塗布する塗布処理動作においては、図1に示したように、塗布部躯体11を所定の角度に傾斜した状態において、塗布処理が行われる。一方、塗布処理動作を終了し、塗布液供給手段を洗浄する場合や、あるいは、別の塗布液を用いて、塗布処理動作を行うときは、塗布部躯体に装着している塗布液供給手段を、一旦塗布装置から取り外し、別の塗布液供給手段を装着する。
【0047】
塗布液供給手段を装着したり、塗布液供給手段を取り外す場合、本発明の塗布装置では、先ず、塗布処理動作のために傾斜して係止しておいた塗布部躯体11を、ほぼ水平になるように傾斜角度を調節する。すなわち、図1に示した駆動源M3を起動して塗布部傾斜機構33を駆動し、リニアガイド14上に移動可能に装着されている移動基台15に設けられたガイドレール群が、ほぼ水平になる位置まで、塗布部回動軸32を中心にして塗布部躯体11を回動して停止する。
【0048】
一方、図3、および図5、図6に示した移動台車40に設けられているガイドレール群46、47は、移動基台15のガイドレール群がほぼ水平になる位置状態に塗布部躯体11を回動して停止したとき、移動基台15に設けられたガイドレール群16、17と直線状に並ぶように、移動基台40のガイドレール群の高さ位置とその方向とが設定されている。
【0049】
また、塗布装置においては、塗布部躯体11を回動可能に支持する架台31の一部に、図1に示すような、移動台車40を係止し固定するための、一対の台車ガイド34、および台車係止具35とを設けておくことにより、移動台車40の車輪44を、架台31に設けられた台車ガイド34に沿って、塗布装置10へ向けて挿入し、台車係止具35に押し当てて係止することによって、簡便かつ正確に、塗布装置の移動基台15に設けられたガイドレール群16、17と、移動台車40に設けられているガイドレール群46、47とを、簡便かつ正確に、連接することができる。
【0050】
次に、塗布液供給手段1を塗布装置から離脱したり、塗布装置に装着するときは、移動基台15のガイドレール群がほぼ水平になる位置状態に、塗布部躯体11を回動して停止した後、図8に示すように、移動台車40のガイドレール群が、移動基台15のガイドレール群と連接するように、移動台車40を塗布装置の架台部30に設けられた台車ガイド34と台車係止具35を利用して塗布装置に連結する。
【0051】
塗布装置から塗布液供給手段1を離脱するときは、塗布液循環ポンプPの図示しない駆動動力供給コンセントや、塗布液補給タンクからの図示しない塗布液補給管接続コンセントなどの接続を解除した後、塗布液供給手段1の基台4に設けられた固定具5を緩め、移動基台15のガイドレ−ル上を塗布液供給手段1が摺動移動可能にする。次に、塗布液供給手段1に設けた摺動部材を利用して、連接されたガイドレ−ルに沿って、塗布液供給手段1を移動基台15から移動台車40へ移動する。その後、移動台車40上にて固定具5を締め、塗布液供給手段1を固定した後、塗布液供給手段1を移載した移動台車40を、塗布装置から離脱する。
【0052】
もし、塗布装置から離脱した塗布液供給手段に使用されていた塗布液とは異なる別種の塗布液を用いて、塗布処理動作を継続するときは、別途準備しておいた塗布液供給手段を、移動台車に積載しておき、移動台車40を塗布装置に連接した後、塗布装置の移動基台15へ、別種の塗布液を充填した塗布液供給手段を上記離脱手順とは逆の手順で移載し固定する。そして、移動台車を塗布装置から離脱した後、図1に示したように、別種の塗布液を充填した塗布液供給手段を装着した塗布部躯体11を、所定の傾斜角度に回動し、塗布処理動作を再開する。
【0053】
このように、本発明の塗布装置では、着脱可能に構成された塗布液供給手段と、塗布装置から離脱する塗布液供給手段、または塗布装置へ装着する塗布液供給手段をそれぞれ載置する移動台車とを利用して、塗布処理する塗布液を簡便かつ迅速に切り替えることができる。また、塗布処理動作を終了したときの、塗布液供給手段の清掃作業を塗布装置内ではなく、移動台車上で行うことができ、作業性に優れている。
【0054】
ちなみに、従来の塗布装置では、塗布処理に使用する塗布液の交換時間は、塗布液供給手段の清掃作業を含め平均1時間以上を要したが、本発明の着脱可能な塗布液供給手段を備えた塗布装置では、塗布液の交換時間を、15分以下に短縮でき、飛躍的に塗布処理作業の生産性を向上できた。また、塗布液供給手段の清掃作業も迅速化をすることができた。
【0055】
【発明の効果】
以上、詳細に説明した如く、本発明の塗布装置は、請求項1に示したように、塗布ヘッドを含む塗布液供給手段が、着脱可能に構成されているので、使用後の塗布液供給手段を塗布装置から取り外し、別の塗布液供給手段を塗布装置に装着することで、簡便かつ迅速に別の種類の塗布液に切り替えることができ、塗布装置の運転効率が向上する。また、塗布ヘッドを含む塗布液供給手段を洗浄する際、塗布装置から取り外して作業できるので、作業性に優れている。
【0056】
また、本発明の塗布装置では、請求項2に示したように、着脱可能な塗布液供給手段は、塗布ヘッドと、塗布液循環ポンプと、塗布液濾過フィルタと、塗布液貯留タンクとを含むので、塗布液供給手段の内部の閉じられた領域以外には塗布液が付着することなく、したがって、塗布液供給手段を交換する際に、種類の異なる塗布液が混じり合うことがなく、簡便確実に、別の種類の塗布液に切り替えることができる。
【0057】
さらに、本発明の塗布装置は、請求項3に示したように、塗布ヘッドを含む塗布液供給手段は、塗布装置に連接可能な、移動自在な台車へ移載可能に構成されているので、安全確実に、かつ迅速に、塗布液供給手段を塗布装置に着脱できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 塗布装置の構成例を示す外観斜視図である。
【図2】 塗布液供給手段の構成例を示す模式図である。
【図3】 塗布液供給手段の着脱動作を示す部分斜視図である。
【図4】 塗布液供給手段の構成例を示す正面図である。
【図5】 塗布液供給手段の構成例を示す平面図である。
【図6】 移動台車の構成例を示す平面図である。
【図7】 移動台車の構成例を示す正面図である。
【図8】 塗布液供給手段の着脱動作を示す側面図である。
【符号の説明】
1 塗布液供給手段
2 塗布ヘッド
3 ヘッド保持具
4 基台
5 固定具
6、7 摺動部材
P 塗布液循環ポンプ
F 塗布液濾過フィルタ
T 塗布液貯留タンク
10 塗布装置
11 塗布部躯体
12 基板保持部材
13 回動軸
14 リニアガイド
15 移動基台
16、17 ガイドレール
18 係止具
20 吐出スリット
30 架台部
31 架台
32 塗布部回動軸
33 塗布部傾斜機構
34 台車ガイド
35 台車係止具
40 移動台車
41 台車躯体
42 台車基台
43 係止具
44 車輪
45 受け皿
46、47 ガイドレール
M1、M2、M3 駆動源

Claims (3)

  1. 塗布面を下方へ向け、かつ傾斜状態で基板を吸引保持する基板保持部材と、基板保持部材の下方に設けられ、上方へ向かって開口し水平方向に延びるスリットを有する塗布ヘッドと、
    塗布ヘッドに塗布液を供給し、スリットから塗布液を吐出する塗布液供給手段と、基板保持部材、または塗布ヘッドを、基板の傾斜方向と平行な方向へ相対的に移動させる移動手段と、基板保持部材を回動可能に軸承するとともに、基板の塗布面と塗布ヘッドとが塗布処理時において一定の間隙を維持するように、基板保持部材と塗布ヘッド、および移動手段を保持する塗布部躯体と、
    塗布部躯体を回動可能に保持する架台とで構成され、塗布液供給手段にて塗布ヘッドに塗布液を供給することにより、基板保持部材に吸引保持された基板の塗布面と塗布ヘッドとの間隙に、スリットから吐出される塗布液によって液溜まりを形成しつつ、移動手段にて、塗布ヘッド、または基板保持部材を基板の傾斜方向と平行に、傾斜した基板の最も高い端縁から最も低い端縁の方向へ移動することにより、液溜まりの塗布液を基板の塗布面に付着させて、塗布膜を形成する塗布装置において、
    前記塗布ヘッドを含む塗布液供給手段は、位置決め可能な固定手段を介して、断面がコの字状の一対のガイドレールとその一対のガイドレールにそれぞれ噛み合って摺動する摺動部材にて上下位置を規制し、かつ直角棒状の一対のガイドレールとその一対のガイドレールにそれぞれ噛み合って摺動する摺動部材にて左右位置を規制しながらスライドし着脱可能に装着されていることを特徴とする塗布装置。
  2. 着脱可能な塗布液供給手段は、塗布ヘッドと、塗布液循環ポンプと、塗布液濾過フィルタと、塗布液貯留タンクとを含むことを特徴とする請求項1に記載の塗布装置。
  3. 塗布ヘッドを含む塗布液供給手段は、塗布装置に連接可能な、移動自在な台車へ移載可能に構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の塗布装置。
JP00626799A 1999-01-13 1999-01-13 塗布装置 Expired - Fee Related JP4390886B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00626799A JP4390886B2 (ja) 1999-01-13 1999-01-13 塗布装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00626799A JP4390886B2 (ja) 1999-01-13 1999-01-13 塗布装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000202346A JP2000202346A (ja) 2000-07-25
JP4390886B2 true JP4390886B2 (ja) 2009-12-24

Family

ID=11633673

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP00626799A Expired - Fee Related JP4390886B2 (ja) 1999-01-13 1999-01-13 塗布装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4390886B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4831447B2 (ja) * 2001-02-07 2011-12-07 大日本印刷株式会社 塗布ヘッド及びこの塗布ヘッドを用いた塗布装置
CN111844777B (zh) * 2020-08-05 2021-08-06 河北莫特美橡塑科技有限公司 一种橡塑保温材料施工安装工艺

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000202346A (ja) 2000-07-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3972065B2 (ja) シリコンダスト除去用ウェーハのグラインディング研磨装置
JPH0985737A (ja) ワイヤ式切断装置
JP2004527781A (ja) 接合用自動ファイバ加工ユニット
JP4390886B2 (ja) 塗布装置
US8627781B2 (en) Coating die and coating apparatus comprising the same
CN113210199B (zh) 一种半导体抛光膜用涂膜系统及涂膜方法
KR20110090044A (ko) 렌즈 자동 연마장치
JP4334645B2 (ja) 塗布装置
JP2005062502A (ja) 偏光膜印刷装置
JP7429595B2 (ja) 被加工物の加工方法
KR20190084105A (ko) 기판의 부분 영역을 세정하기 위한 장치 및 방법
JPH06267837A (ja) 処理液塗布装置及びその方法
CN211190754U (zh) 一种用于布料后整理的分体式涂层机
JP4579731B2 (ja) 光学レンズのコーティング装置
JPH11239755A (ja) 流体塗布装置および流体塗布方法
JP2004268149A (ja) 研磨布の目詰り除去装置およびそれを用いた連続研磨装置
JP4831447B2 (ja) 塗布ヘッド及びこの塗布ヘッドを用いた塗布装置
JPH1119563A (ja) 塗布装置および塗布方法
CN220310833U (zh) 一种线棒双面涂布机构
KR100863492B1 (ko) 플라즈마 디스플레이 패널의 형광체 세정 방법 및 그 장치
JP3883340B2 (ja) カラー表示プラズマディスプレイパネルの蛍光体膜形成方法及び装置とそれらにより作製したプラズマディスプレイパネル
JPH10202163A (ja) 基板保持部材および塗布装置
CN218285043U (zh) 一种树脂产品内壁抛光设备
CN219816821U (zh) 一种防水板涂胶装置
KR20070119167A (ko) 러빙 장치 및 시스템과 이를 이용한 표시 장치의 러빙 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051220

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080716

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080723

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080922

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090310

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090415

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20090515

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090707

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090907

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090930

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091007

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121016

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131016

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees