JPH11314060A - ダイコーター - Google Patents

ダイコーター

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Publication number
JPH11314060A
JPH11314060A JP12331598A JP12331598A JPH11314060A JP H11314060 A JPH11314060 A JP H11314060A JP 12331598 A JP12331598 A JP 12331598A JP 12331598 A JP12331598 A JP 12331598A JP H11314060 A JPH11314060 A JP H11314060A
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JP
Japan
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slit
coating liquid
die coater
parallel
bar members
Prior art date
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Pending
Application number
JP12331598A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Aizawa
宏行 相沢
Shigehisa Kawabe
川邉  茂寿
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
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Publication of JPH11314060A publication Critical patent/JPH11314060A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 精度が高く、薄膜均一塗布を可能とするダイ
コーターを提供する事。 【解決手段】 (1)塗布液を一時的に貯溜する塗布液
溜部と、前記塗布液溜部と連通して塗布液が流出するス
リットとを構成する2つのバー部材を有し、前記スリッ
トの塗布液入口間隙d1とスリットの塗布液出口間隙d
2との関係が、スリット入口間隙d1>スリット出口間
隙d2であるダイコーターであり、かつ、少なくとも一
方の前記バー部材は、スリット出口部スリット面と前記
2つのバーどうしの接合面とが平行平面であり、かつ、
前記平行平面に対して平行な外側面を有する事を特徴と
するダイコーター。 (2)前記一方のバー部材と組み合わされる他方のバー
部材の、スリット出口部スリット面および/または前記
接合面と外側面の一部とが平行面である(1)に記載の
ダイコーター。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗布液を薄膜かつ
均一に移送中の支持体表面上へ押し出して、連続あるい
は間欠的に塗布するダイコーターに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、ハロゲン化銀写真感光材
料、あるいは、磁気テープ等を得るに当たっては、ポリ
エチレンテレフタレートのようなプラスチックフィルム
や、ガラス板のような支持体表面に対して、写真感光性
塗布液、磁性塗布液等を塗布し、乾燥工程を経た後に、
断裁等の適宜の処理を施して作成している。
【0003】ところで、薄膜塗布に適する塗布装置の1
つとして、エクストルージョン方式を用いるものが知ら
れている。
【0004】図7は従来、公知のエクストルージョン塗
布装置の概念を示す図である。
【0005】図7(a)中、200、201は支持体の
搬送経路上に適宜設けられたロールであり、元巻きに繋
がる長尺の支持体Sは、前記ロールを含む搬送手段によ
り矢印方向に搬送される。前記ロール間には押し出し式
塗布装置300が配され、その先端部は、前記支持体表
面を押しつけるように対設してある。
【0006】塗布装置内の塗布液溜部301は、塗布液
用タンクと連通し、塗布液は所定圧力を付与されてスリ
ット302から押し出され、走行状態にある前記支持体
表面に付着し、塗布作業が進む。
【0007】図7(b)は、支持体Sを介して、塗布装
置300のスリット302と対向するバックアップロー
ル202を有する所が前記図7(a)の構成と異なる以
外、基本的に同じ構成を有する。
【0008】特開昭63−20070号公報には、従前
のエクストルージョン方式の有する問題点を解決した塗
布装置の構成(図6参照)が記載されている。
【0009】その特徴は、エクストルージョン型ヘッド
を形成する2つのエッジ部により構成されるスリットの
幅を、塗布液吐出側に向けて狭くなるように構成し、も
って、高粘度の塗布液を対象としたときでも吐出される
直前まで液圧の低下を僅少にし得るので、塗布液の吐出
量を大きくでき、高速塗布が可能になるというものであ
る。
【0010】また、エッジ部の先端を鋭角にする事等に
より、支持体の移動方向に対して異物が引っ掛からない
ようにしたのでスジ故障がでないというものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ように、エッジ先端を鋭角になし、かつ、スリットがス
リット出口に向かうに従って狭くなる形態は、機械加工
が難しく、精度が出しにくい。
【0012】当然の事ながら、上記のように加工された
構成を持つ部材(以下、本明細書においては、バー部材
と呼称する)を2つ組み合わせた時、スリット出口部に
おいて、均一なスリット間隙を得る事は極めて困難であ
り、結果、塗布操作において、塗布幅方向に均一な膜厚
を得る事が出来ない欠点がある。
【0013】また、前記バー部材のスリット出口部が、
支持体に対向する面を有している場合、当該面の平面度
が悪いと、前記と同様に膜厚分布も悪くなる。
【0014】図5は治具を用い、平面研削盤で前記スリ
ット、あるいは、先端の鋭角を形成する従来のバー部材
の加工を説明するための正面図と側面図である。
【0015】図中、1は左右に移動するテーブル、2は
前記テーブル上に固定された一対のL型治具、3は一対
の前記L型治具にロッドRを介して支持されている被研
削物(バー部材)固定用の治具(以下、保持部材とい
う)、4は前記保持部材3に対して複数のボルトBによ
り固定されたバー部材、Gは矢印方向に回転するととも
に、前記テーブル1と直交する方向に移動可能な砥石で
ある。
【0016】図5に示すような治具を用い、バーの先端
外側部(図6において角度α、βを形成する2辺)を鋭
角に加工する場合を例にすると、被研削物4の被加工面
がテーブル1の面と平行になるように、保持部材3の傾
斜を確保するとともに、被研削物4を当該保持部材に固
定する。
【0017】しかる後、砥石Gとテーブル1の位置関係
を整合させ、被研削物4の所定面、所定域の研削を開始
する。
【0018】研削は、通常、目の粗い砥石からはじめ
て、段階的に目の細かい砥石を用いて加工を行い、所望
の表面粗さに仕上げる。
【0019】上記はバーの先端外側部の研削であるが、
例えば、スリットにテーパが付いている場合は、前記保
持部材3の傾斜を確保して、そのテーパ面を前記テーブ
ル面と平行に保持して前記と同様の操作を行う。
【0020】また、スリットの出口を形成し、支持体と
対向する面を研削する場合、前記と同様に、前記保持部
材3の傾斜を確保して前記対向面を前記テーブル面と平
行に保持して、前記と同様の操作を行う。
【0021】前記研削加工においては、治具を用いて被
研削物のための傾斜角度を調整するものであり、治具の
傾斜角度の誤差や、治具のたわみにより、極めて高い精
度での研削は期待できない。
【0022】換言すれば、例えば、広幅塗布と呼ばれる
1000mmクラスの塗布を可能とするバー部材の研削
加工における研削平面度は約100μm以上の誤差を持
つ平面度となってしまう。
【0023】本発明は、バー部材の断面形状を工夫する
事により、精度が高く、かつ、薄膜均一塗布を可能とす
る押し出し式塗布装置を提供する事を目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記の
構成によって達成された。
【0025】(1)塗布液を一時的に貯溜する塗布液溜
部と、前記塗布液溜部と連通して塗布液が流出するスリ
ットとを構成する2つのバー部材を有し、前記スリット
の塗布液入口間隙d1とスリットの塗布液出口間隙d2
との関係が、スリット入口間隙d1>スリット出口間隙
d2であるダイコーターであり、かつ、少なくとも一方
の前記バー部材は、スリット出口部スリット面と前記2
つのバーどうしの接合面とが平行平面であり、かつ、前
記平行平面に対して平行な外側面を有する事を特徴とす
るダイコーター。
【0026】(2)前記一方のバー部材と組み合わされ
る他方のバー部材の、スリット出口部スリット面および
/または前記接合面と外側面の一部とが平行面である前
記(1)に記載のダイコーター。
【0027】(3)少なくとも一方のバー部材は、前記
スリット出口に隣接し、支持体と対向する面に対して平
行な外側面を有することを特徴とする前記(2)に記載
のダイコーター。
【0028】(4)塗布液を一時的に貯溜する塗布液溜
部と、前記塗布液溜部と連通する複数のスリットを構成
するための少なくとも3つ以上のバー部材を有し、前記
スリットのうち少なくとも1つ以上が塗布液入口間隙d
1とスリットの塗布液出口間隙d2との関係が、スリッ
ト入口間隙d1>スリット出口間隙d2であるダイコー
ターであり、かつ、前記d1>d2の関係にあるスリッ
トを構成するバー部材のうち少なくとも一方の前記バー
部材は、スリット出口部スリット面と前記2つのバーど
うしの接合面とが平行平面であり、かつ、前記平行平面
に対して平行な外側面を有する事を特徴とするダイコー
ター。
【0029】(5)前記バー部材は3つ以上であり、外
側に配置される少なくとも一方のバー部材は、前記スリ
ット出口に隣接し、支持体と対向する面に対して平行な
外側面を有する事を特徴とする前記(4)に記載のダイ
コーター。
【0030】(6)塗布液を一時的に貯留する塗布液溜
部と、塗布液溜部と連通して塗布液が流出するスリット
を構成する2つのバー部材を有するダイコーターにおい
て、断面形状が等しい長さの四辺で構成される前記バー
部材を少なくとも1つ以上有する事を特徴とするダイコ
ーター。
【0031】(7)塗布液を一時的に貯留する複数の塗
布液溜部と、前記複数の塗布液溜部と連通して塗布液が
流出するスリットを構成する少なくとも3つ以上のバー
部材を有するダイコーターにおいて、断面形状が等しい
長さの四辺で構成される前記バー部材を少なくとも1つ
以上有する事を特徴とするダイコーター。
【0032】(8)スリット出口間隙d2は、d2≦5
×10-5である前記(3)、(5)、(6)または前記
(7)に記載のダイコーター。
【0033】(9)前記(3)を満たす前記(6)に記
載のダイコーター。
【0034】(10)前記(5)を満たす前記(7)に
記載のダイコーター。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態の一例
を、図を用いながら説明する。
【0036】図1〜図3は、平面研削盤による研削を施
した後、バー部材を一体構成とした時のダイコーターの
各種例を断面形状(バー部材の塗布幅方向に対して直交
する断面の形状)で示す図で、同じ機能を有する部分は
同一番号を付してある。
【0037】図1(a)において、10はダイコーター
全体を示す。
【0038】11は一対のバー部材の内の一方のバー部
材、12は他方のバー部材であり、両者は、接合部13
(以下、接合面ともいう)を介して、ボルト等の固定手
段(図示せず)により一体化される。
【0039】14及び15はそれぞれのバー部材の外形
を形成する一辺であり、当該辺(実際には紙面と垂直方
向に長さを有するので面である。以下、この辺について
は、外側面という場合がある)は、前記接合面13と平
行な面に構成されている。
【0040】16および17は、後述するスリットの出
口側の外形を形成する辺である。
【0041】18は一対のバー部材により、その塗布幅
方向に形成される塗布液溜部で、使用時には塗布液を貯
蔵しているタンクと、ポンプを介して接続される。
【0042】19は前記塗布液溜部18と連通している
スリットであり、出口側に行くに従って徐々に開口が狭
くなっている。
【0043】即ち、塗布液のスリット入口間隙(塗布液
溜部18と連通するスリット基部の間隙)d1とスリッ
ト出口間隙d2との関係は、d1>d2である。
【0044】バー部材12側のスリット面21は出口側
に行くに従って狭くなるテーパ付きであるが、バー部材
11側のスリット面20は、その出口部において、前記
接合面13、及び、前記外側面14と平行な面となって
いる。
【0045】寸法的には、前記スリット面20の出口部
の平行部の長さは1〜10mmであるがこの限りではな
い。
【0046】各バー部材のスリット出口側における先端
角度α、β(スリット面20、21と辺16、17によ
りそれぞれ形成される角度をいう)は鋭角であり、好ま
しい角度は、10°〜85°であるが、この限りではな
い。
【0047】バー部材の塗布幅方向における長さは、約
1000mm以上の場合に効果大だが、1000mm未
満であってもより高精度の製作ができ有効である。
【0048】図1(b)の塗布装置においては、接合面
13とスリット面21とは同一平面で形成され、外側面
14、15は前記平面と平行な面に形成されていると共
に、スリット面20は出口側に向かうに従って巾狭にな
るテーパが付けられている。
【0049】その他の構成は、基本的に前記図1(a)
の構成と同じである。
【0050】図1(c)の塗布装置においては、接合面
13とスリット面21が同一平面で形成され、外側面1
4、15は前記平面と平行な面に形成されている。
【0051】そして、バー部材11側のスリット出口部
のスリット面20は、図1(a)のそれと同様に、前記
接合面13と平行な平面に形成されている。
【0052】その他の構成は、基本的に前記図1(a)
の構成と同じである。
【0053】図1(d)の塗布装置においては、一方の
バー部材11の断面形状が平行四辺形であり、他方のバ
ー部材12のスリット出口側(塗布時に支持体と対向す
る部分)は、その底辺30と平行な面22を有してい
る。
【0054】接合面13と外側面15は、互いに平行面
である。
【0055】その他の構成は、基本的に前記図1(a)
の構成と同じである。
【0056】図1(e)の塗布装置においては、一方の
バー部材11の断面形状が菱形である事を除いて、前記
図1(d)と同じ(実質的に図1(a)と同じ)構成で
ある。
【0057】図1(f)の塗布装置においては、本発明
の技術思想を用いたバー部材を組み合わせて、重層ダイ
スとした例を示す。
【0058】図2(g),(h),(i)の塗布装置
は、3つのバー部材を用いた構成の重層ダイスを示す。
【0059】図中50は、厚さが一定であり、両側バー
部材11、12の中間に配置された第3のバー部材を示
す。これら3例において、第3バー部材50を含み形成
される各スリットの出口部は基本的に平行になってい
る。
【0060】また、バー部材11、12とバー部材50
との接合面51、52および外側面14、15も平行面
である。
【0061】異なる点は、(g)において、バー部材1
1と50とで構成されるスリットが、塗布液溜部と連通
する部分から出口部まで平行(d1=d2)であること
と、(i)において、バー部材50のスリット面53、
54と55、56により形成される角度が鋭角を成すこ
とである。
【0062】図2(j)の塗布装置は、一方のバー部材
11の断面形状が平行四辺形であり、バー部材12と形
成するスリットをd1=d2としたものである。
【0063】図2(k)の塗布装置は、バー部材3つで
構成したもので、スリットはd1=d2である。これら
(j),(k)においても接合面と外側面とは平行面で
ある。スリット間隙が、塗布液溜部から出口部まで同じ
(d1=d2)でも、塗布液粘度が、例えば、5cps
以下の低粘度液を薄膜塗布する場合には、スリット間隙
を50μm以下にする事が可能であり、有効である。
【0064】図3(l)の塗布装置は、一方のバー部材
11の形状が平行四辺形であり、他のバー部材12と形
成するスリットは、前記図2(h),(i)と同様に、
出口側に行くに従って狭くなり、出口部では平行であ
る。
【0065】図3(m)の塗布装置は、前記(l)バー
部材11に対して、断面形状が菱形である所が異なる。
【0066】図3(n)の塗布装置は、前記(m)の構
成とほぼ同様であり、スリットがd1=d2である所が
異なる。
【0067】図2(g)〜図3(n)の構成において、
同じ機能をもつものは同じ番号を付してあるが、番号を
付していない部分は今までに説明してあるので割愛し
た。
【0068】なお、これらに限定されるものではない。
【0069】なお、断面が菱形形状のバー部材を複数組
み合わせて塗布装置を構成する事も精度を上げる上には
有効である。
【0070】特に、断面形状、大きさが全く同じである
場合には後記するように、複数のバー部材を同じ平面研
削盤のテーブルに一緒に固定する事で、同時研削が可能
となり、より精度が向上する。
【0071】図4は平面研削盤を用いての加工を説明す
るための模式図で、図5の正面図に対して、90°回転
させた方向から見たものである。
【0072】即ち、テーブル1は紙面の垂直方向に移動
し、砥石Gは左右方向に移動する。
【0073】前記テーブル1は、マグネットチャックに
なっており、この上に、例えば、S45Cからなるバー
部材11(12)を乗せる事により、当該部材を固定す
る。
【0074】この後、テーブル1および砥石Gの移動量
等の条件を設定し、加工操作を開始する。
【0075】仮に、この加工される面が前記外側平面1
4(15)或いは接合面(13)である場合、当該平面
の研削を終了した後、今度は他の加工面側をテーブル1
に固定し、前記と同様の研削加工を行えば、互いに平行
な面を、精度よく仕上げる事ができる。
【0076】即ち、従来のように、治具の平面度等の影
響を受ける事がなく、例えば、直接に平面研削のテーブ
ルに被加工物を固定できるので、結果として、スリット
面の平面性や、一対のバー部材を一体化した時のスリッ
ト間隙を精度よく仕上げる事ができる。
【0077】特にバー部材の断面形状が平行四辺形の場
合、スリット出口部スリット面だけでなく、支持体に対
向する面も精度よく加工できるので、塗布時の膜厚分布
を高度に改善できる。
【0078】また、バー部材の断面形状が菱形の場合、
加工の際のオーバーハング量を小さくできるので、安定
した加工が出来、精度のよいスリット出口間隙が得られ
る。
【0079】更に、断面が長方形の場合には、オーバー
ハングがなくなり、加工性がよく、同様の効果を得る事
ができる。
【0080】上記方法により、約2000mmの長さの
バー部材を加工した後、平面度における誤差を調べた
所、±2μmという精度の高さをうる事が出来た。
【0081】なお、複数のバー部材であって、厚さ、高
さ等の寸法が同じならば、それらを一緒に加工する事が
でき効率がよい。
【0082】
【実施例】実験例1 下記に示す組成からなる各成分をボールミルに入れ、十
分に混合分散させて磁性塗布液とした。
【0083】 磁性塗料の組成 Co−γ−Fe23 10部 (Hc:900エールステッド、BET値:45m2/g) ジアチルセルロース 100部 α−アルミナ(平均粒径:0.2μm) 5部 ステアリン酸 3部 カルナバワックス 10部 シクロヘキサノン 100部 アセトン 200部 上記した塗布液の粘度は高粘度の50cps(東京計器
社製、B型粘度計で測定)であり、密度は約1100k
g/m3である。
【0084】比較例1−1、1−2、1−3 支持体として、厚さ32μm、幅2100mmのポリエ
チレンテレフタレートフィルムを使用し、塗布巾は20
00mmとした。
【0085】また、支持体の走行速度は100m/mi
nとした。
【0086】比較例のダイコーターとしては、バー部材
の先端角度がそれぞれ鋭角であり、スリットが出口に行
くに従って漸次的に狭くなっている従来の装置とした。
【0087】また、塗布部における支持体はバックアッ
プロールにより保持されている構成(図7(b)参照)
とした。
【0088】上記条件の基に、スリット出口間隙を10
0μm、50μm、20μmのダイコーターにて、前記
磁性塗料を塗布し、比較例1−1、1−2、1−3と
し、膜厚分布を調べた。
【0089】実施例1−1、1−2、1−3 ダイコーターの構成を除き、他の条件は前記比較例と同
様とした。
【0090】ダイコーターとしては、図3(m)の形態
のものを用い、スリット出口間隙が100μm、50μ
m、20μmのダイコーターを用い、実施例1−1、1
−2、1−3とし、膜厚分布を調べた。
【0091】実施例2−1、2−2、2−3 ダイコーターの構成を除き、他の条件は前記比較例と同
様とした。
【0092】ダイコーターとしては、図3(l)の形態
のものを用い、スリット出口間隙が100μm、50μ
m、20μmのダイコーターを用い、実施例2−1、2
−2、2−3とし、膜厚分布を調べた。
【0093】実施例3−1、3−2、3−3 ダイコーターの構成を除き、他の条件は前記比較例と同
様とした。
【0094】ダイコーターとしては、図1(e)の形態
のものを用い、スリット出口間隙が100μm、50μ
m、20μmのダイコーターを用い、実施例3−1、3
−2、3−3とし、膜厚分布を調べた。
【0095】実施例4−1、4−2、4−3 ダイコーターの構成を除き、他の条件は前記比較例と同
様とした。
【0096】ダイコーターとしては、図1(d)の形態
のものを用い、スリット出口間隙が100μm、50μ
m、20μmのダイコーターを用い、実施例4−1、4
−2、4−3とし、膜厚分布を調べた。
【0097】実施例5−1、5−2、5−3 ダイコーターの構成を除き、他の条件は前記比較例と同
様とした。
【0098】ダイコーターとしては、図1(c)の形態
のものを用い、スリット出口間隙が100μm、50μ
m、20μmのダイコーターを用い、実施例5−1、5
−2、5−3とし、膜厚分布を調べた。
【0099】実施例6−1、6−2、6−3 ダイコーターの構成を除き、他の条件は前記比較例と同
様とした。
【0100】ダイコーターとしては、図1(a)の形態
のものを用い、スリット出口間隙が100μm、50μ
m、20μmのダイコーターを用い、実施例6−1、6
−2、6−3とし、膜厚分布を調べた。
【0101】その結果を、表1に示す。
【0102】
【表1】
【0103】ここで、膜厚分布は、膜厚分布の平均値か
らのズレ量で示してある。
【0104】表1から、比較例に比し、全ての実施例に
おいて薄膜塗布が可能であり、かつ、膜厚分布が飛躍的
に向上している事がわかる。
【0105】実験例2 下記に示す組成から成る各成分をボールミルに入れ、十
分に混合分散してカーボン分散液とした。
【0106】 カーボン分散液の組成 カーボンブラック(ラベン1035) 30部 硫酸バリウム(平均粒径:300nm) 10部 ニトロセルロース 25部 ポリウレタン系樹脂 25部 (日本ポリウレタン(株)製、N−2301) ポリイソシアネート 10部 シクロヘキサノン 350部 メチルエチルケトン 400部 トルエン 250部 上記分散液は低粘度で約12cpsであり、密度は10
00kg/m3である。
【0107】比較例2−1、2−2、2−3 支持体として、厚さ32μm、幅2100mmのポリエ
チレンテレフテレートフィルムを使用し、塗布巾は20
00mmとした。
【0108】また、支持体の走行速度は100m/mi
nとした。
【0109】ダイコーターとしては、バー部材の先端角
度がそれぞれ鋭角であり、スリットが出口に行くに従っ
て漸次的に狭くなっている従来の装置とした。
【0110】また、塗布部における支持体はバックアッ
プロールにより保持されている構成(図7(b)参照)
とした。
【0111】上記条件の基に、スリット出口間隙を10
0μm、50μm、20μmのダイコーターを用いて、
前記カーボン分散液を塗布し、比較例2−1、2−2、
2−3とし、膜厚分布を調べた。
【0112】実施例7−1、7−2、7−3 ダイコーターの構成を除き、他の条件は前記比較例と同
様とした。
【0113】ダイコーターとしては、図3(n)の形態
のものを用い、スリット出口間隙が100μm、50μ
m、20μmのダイコーターを用い、実施例7−1、7
−2、7−3とし、膜厚分布を調べた。
【0114】実施例8−1、8−2、8−3 ダイコーターの構成を除き、他の条件は前記比較例と同
様とした。
【0115】ダイコーターとしては、図2(j)の形態
のものを用い、スリット出口間隙が100μm、50μ
m、20μmのダイコーターを用い、実施例8−1、8
−2、8−3とし、下限膜厚と膜厚分布を調べた。
【0116】その結果を、表2に示す。
【0117】
【表2】
【0118】ここで、膜厚分布は、膜厚分布の平均値か
らのズレ量で示してある。
【0119】表2から、比較例に比し、全ての実施例に
おいて、膜厚分布が飛躍的に向上している事がわかる。
【0120】
【発明の効果】バー部材の断面形状を工夫し、研削加工
による精度を著しく向上させた塗布装置であるので、薄
膜塗布に際しても均一な膜厚が得られ、広幅な塗布にも
十分な対応が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ダイコーターの各種例を断面で示す図である。
【図2】ダイコーターの各種例を断面で示す図である。
【図3】ダイコーターの各種例を断面で示す図である。
【図4】平面研盤を用いてのバー部材の加工方法を示す
模式図である。
【図5】平面研盤を用いての従来のバー部材の加工方法
を示す正面図と側面図である。
【図6】従来の塗布装置の断面図である。
【図7】公知のエクストルージョン塗布装置(塗布方
法)の概念を示す図である。
【符号の説明】
1 テーブル 2,3 治具 4 被研削物(バー部材) 10 ダイコーター 11,12 バー部材 13 接合面 14,15 外側面 16,17 辺 18 塗布液溜部 19 スリット 20,21 スリット面 200,201 ロール 202 バックアップロール 300 押し出し式塗布装置 301 塗布液溜部 302 スリット B ボルト G 砥石 S 支持体

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗布液を一時的に貯溜する塗布液溜部
    と、前記塗布液溜部と連通して塗布液が流出するスリッ
    トとを構成する2つのバー部材を有し、前記スリットの
    塗布液入口間隙d1とスリットの塗布液出口間隙d2と
    の関係が、スリット入口間隙d1>スリット出口間隙d
    2であるダイコーターであり、かつ、少なくとも一方の
    前記バー部材は、スリット出口部スリット面と前記2つ
    のバーどうしの接合面とが平行平面であり、かつ、前記
    平行平面に対して平行な外側面を有する事を特徴とする
    ダイコーター。
  2. 【請求項2】 前記一方のバー部材と組み合わされる他
    方のバー部材の、スリット出口部スリット面および/ま
    たは前記接合面と外側面の一部とが平行面である請求項
    1に記載のダイコーター。
  3. 【請求項3】 少なくとも一方のバー部材は、前記スリ
    ット出口に隣接し、支持体と対向する面に対して平行な
    外側面を有することを特徴とする請求項2に記載のダイ
    コーター。
  4. 【請求項4】 塗布液を一時的に貯溜する塗布液溜部
    と、前記塗布液溜部と連通する複数のスリットを構成す
    るための少なくとも3つ以上のバー部材を有し、前記ス
    リットのうち少なくとも1つ以上が塗布液入口間隙d1
    とスリットの塗布液出口間隙d2との関係が、スリット
    入口間隙d1>スリット出口間隙d2であるダイコータ
    ーであり、かつ、前記d1>d2の関係にあるスリット
    を構成するバー部材のうち少なくとも一方の前記バー部
    材は、スリット出口部スリット面と前記2つのバーどう
    しの接合面とが平行平面であり、かつ、前記平行平面に
    対して平行な外側面を有する事を特徴とするダイコータ
    ー。
  5. 【請求項5】 前記バー部材は3つ以上であり、外側に
    配置される少なくとも一方のバー部材は、前記スリット
    出口に隣接し、支持体と対向する面に対して平行な外側
    面を有する事を特徴とする請求項4に記載のダイコータ
    ー。
  6. 【請求項6】 塗布液を一時的に貯留する塗布液溜部
    と、塗布液溜部と連通して塗布液が流出するスリットを
    構成する2つのバー部材を有するダイコーターにおい
    て、断面形状が等しい長さの四辺で構成される前記バー
    部材を少なくとも1つ以上有する事を特徴とするダイコ
    ーター。
  7. 【請求項7】 塗布液を一時的に貯留する複数の塗布液
    溜部と、前記複数の塗布液溜部と連通して塗布液が流出
    するスリットを構成する少なくとも3つ以上のバー部材
    を有するダイコーターにおいて、断面形状が等しい長さ
    の四辺で構成される前記バー部材を少なくとも1つ以上
    有する事を特徴とするダイコーター。
  8. 【請求項8】 スリット出口間隙d2は、d2≦5×1
    -5である請求項3、5、6または請求項7に記載のダ
    イコーター。
  9. 【請求項9】 請求項3を満たす請求項6に記載のダイ
    コーター。
  10. 【請求項10】 請求項5を満たす請求項7に記載のダ
    イコーター。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002233805A (ja) * 2001-02-07 2002-08-20 Dainippon Printing Co Ltd 塗布ヘッド及びこの塗布ヘッドを用いた塗布装置
JP2006272204A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Mitsubishi Materials Corp 塗布工具およびその刃先研磨方法
US8303284B2 (en) 2006-10-23 2012-11-06 Mitsubishi Materials Corporation Apparatus for producing porous body and method for producing porous body

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