JPH05261332A - スライドビードコーテイング用リップ表面形状 - Google Patents
スライドビードコーテイング用リップ表面形状Info
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 本発明にもとづくスライドビードコーテイン
グ装置は、コーテイングリップ表面にブレイク部とそれ
に連設されたオフセット部とを有する。また、本発明に
もとづく塗装方法は、このスライドビードコーテイング
装置を用いて実施される。 【効果】 したがって、ストリーク等の欠陥がほとんど
生ずることなくスライドビードコーテイングを実施する
ことが可能であり、またこのようなスライドビードコー
テイングを写真用フィルムのような単層または複層から
なる部材を製造する際にに用いることが可能である。
グ装置は、コーテイングリップ表面にブレイク部とそれ
に連設されたオフセット部とを有する。また、本発明に
もとづく塗装方法は、このスライドビードコーテイング
装置を用いて実施される。 【効果】 したがって、ストリーク等の欠陥がほとんど
生ずることなくスライドビードコーテイングを実施する
ことが可能であり、またこのようなスライドビードコー
テイングを写真用フィルムのような単層または複層から
なる部材を製造する際にに用いることが可能である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スライドビードコーテ
イング装置に関するもので、特に、移動する基体上に一
つまたは複数の層を被覆するためのスライドビードコー
テイング装置に関する。
イング装置に関するもので、特に、移動する基体上に一
つまたは複数の層を被覆するためのスライドビードコー
テイング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スライドビードコーテイング(Slide-be
ad coating)は、当業者にはよく知られた方法である。
この方法は、一つの液状層または複数の液状層を、傾斜
したスライド(滑走)面から、移動する基体と若干離間
した位置にある流出端または流出口へ流すものである。
流れ出てきた液体は流出口と移動する基体との間の隙間
(ギャップ)にブリッジまたはビードを形成する。そし
て、移動する基体は傾斜滑走面によって形成された同一
層構造のビードからなる液だめから液体を運び去る。例
えば、ラッセル(Russell )らの米国特許第2,761,791
号および第2,761,419 号を参照せよ。
ad coating)は、当業者にはよく知られた方法である。
この方法は、一つの液状層または複数の液状層を、傾斜
したスライド(滑走)面から、移動する基体と若干離間
した位置にある流出端または流出口へ流すものである。
流れ出てきた液体は流出口と移動する基体との間の隙間
(ギャップ)にブリッジまたはビードを形成する。そし
て、移動する基体は傾斜滑走面によって形成された同一
層構造のビードからなる液だめから液体を運び去る。例
えば、ラッセル(Russell )らの米国特許第2,761,791
号および第2,761,419 号を参照せよ。
【0003】一般に、スライドビードコーテイングは、
一連の段階を通じて開始される。図1に示すように、塗
装用ローラー7とコーテイングヘッドアセンブリ3およ
び4と他の関連した付属品によって塗装溶液1および2
が流れる。これらの部材は互いに十分離間しており、そ
のため液状の膜がコーテイングプレート3の面上を覆う
ようにして移動し、かつ真空チェンバー14へ流れ込む
ようにして塗装溶液が流れる。そして、真空チェンバー
14から管16を経て溶液槽17に排出される。その
後、コーテイングヘッドアセンブリ3および4とコーテ
イングローラー7とが十分近接することによって、図2
に示すように塗装溶液の流れがコーテイングヘッドと基
体6との間のギャップ5を渡るようになる。
一連の段階を通じて開始される。図1に示すように、塗
装用ローラー7とコーテイングヘッドアセンブリ3およ
び4と他の関連した付属品によって塗装溶液1および2
が流れる。これらの部材は互いに十分離間しており、そ
のため液状の膜がコーテイングプレート3の面上を覆う
ようにして移動し、かつ真空チェンバー14へ流れ込む
ようにして塗装溶液が流れる。そして、真空チェンバー
14から管16を経て溶液槽17に排出される。その
後、コーテイングヘッドアセンブリ3および4とコーテ
イングローラー7とが十分近接することによって、図2
に示すように塗装溶液の流れがコーテイングヘッドと基
体6との間のギャップ5を渡るようになる。
【0004】塗装開始時および開始後において、図3に
示すように、新しく形成されたビード18の下部から真
空チェンバー14へ落ちるようして余剰の液状膜20が
塗装面21を覆う。ビード18の周辺付近には、高い粘
性と界面張力とが働いており、これらによって余剰の液
状膜20から液体が引きずり上げられる傾向にある。そ
のため、液体が基体6上に引きずり上げられるようにし
て付着する。塗装面21上のさらに下方のところでは、
液状膜がチェンバー14方向へ流れ落ち続けていくの
で、余剰の液状膜20の厚さが薄くなっており、特にビ
ード18の近くでもっとも急激に厚みがなくなってい
る。その結果、液状膜の最も薄くなった部分は、塗装面
21が液体によって湿った状態にあるか否かに依存し
て、やがて寸断されるかあるいは乾燥してしまう。どち
らの場合でも、図4に示すように、静止したウエットラ
インまたは静止接触ライン22が形成される。
示すように、新しく形成されたビード18の下部から真
空チェンバー14へ落ちるようして余剰の液状膜20が
塗装面21を覆う。ビード18の周辺付近には、高い粘
性と界面張力とが働いており、これらによって余剰の液
状膜20から液体が引きずり上げられる傾向にある。そ
のため、液体が基体6上に引きずり上げられるようにし
て付着する。塗装面21上のさらに下方のところでは、
液状膜がチェンバー14方向へ流れ落ち続けていくの
で、余剰の液状膜20の厚さが薄くなっており、特にビ
ード18の近くでもっとも急激に厚みがなくなってい
る。その結果、液状膜の最も薄くなった部分は、塗装面
21が液体によって湿った状態にあるか否かに依存し
て、やがて寸断されるかあるいは乾燥してしまう。どち
らの場合でも、図4に示すように、静止したウエットラ
インまたは静止接触ライン22が形成される。
【0005】塗装開始後から静止接触ライン形成前にお
いては、塗装されなかった余剰の膜からビード18中に
引き上げられた液体部分は、本来はビード18に含まれ
ておりかつ塗装面21上に付着した沈澱物から生じた粒
子または集塊を含む。このような粒子または集塊はビー
ドの中で連続して液体の流れと相互作用することによっ
て、ビード内の流動パターンに直接的な変化を与える
か、あるいはビード表面の凹状部分に接触することによ
って均一に流動する塗装表面を間接的に変化させる。そ
のため、このような変化によって基体上に被覆される層
の厚さが不均一となるような膜欠陥が生ずる。このよう
な欠陥は、しばしば当業者によってスジ(ストリーク)
と呼ばれており、このような欠陥が生じた塗装面は商品
価値を失ってしまう。ビード表面の凹状部分の底部に一
時的に流れ込む液状膜は、不連続またはムラのあるもの
となるため、この一時的に流れ込んだ液状膜が基体に塗
装されると、そこの部分だけ不均一な塗装面となる。
いては、塗装されなかった余剰の膜からビード18中に
引き上げられた液体部分は、本来はビード18に含まれ
ておりかつ塗装面21上に付着した沈澱物から生じた粒
子または集塊を含む。このような粒子または集塊はビー
ドの中で連続して液体の流れと相互作用することによっ
て、ビード内の流動パターンに直接的な変化を与える
か、あるいはビード表面の凹状部分に接触することによ
って均一に流動する塗装表面を間接的に変化させる。そ
のため、このような変化によって基体上に被覆される層
の厚さが不均一となるような膜欠陥が生ずる。このよう
な欠陥は、しばしば当業者によってスジ(ストリーク)
と呼ばれており、このような欠陥が生じた塗装面は商品
価値を失ってしまう。ビード表面の凹状部分の底部に一
時的に流れ込む液状膜は、不連続またはムラのあるもの
となるため、この一時的に流れ込んだ液状膜が基体に塗
装されると、そこの部分だけ不均一な塗装面となる。
【0006】塗装がただちにまたは続いてスジにさらさ
れる過渡的な液状膜の流れは、液体の粘性、基体の移動
の速さ、塗装流動率および前塗装流動率、そしてコータ
ー面の形状(幾何図形的配置)に依存して10秒ほどで
終わる。もし、コーター面21が約15度以上でもって
基体からそれているとしたら、過渡的液状膜流動の継続
時間は長くなり、通常は5秒を越えるであろう。もし、
コーター面21が基体6とほぼ平行であるとしたら、過
渡的な液状膜流動は非常に速く終わり、通常は約1秒程
度で終わるであろう。残念なことに、このようなすばや
い終了は、スジ状の欠陥をもたらす。なぜなら、液状膜
20が乾燥したり、あるいは液状膜20に裂け目が生じ
てしまうので、ビードの下部末端が安定な状態操作のた
めの平衡位置に達する前に不均整な静止接触ラインが形
成される。キタカ(Kitaka)およびタケマサ(Takemas
a)の米国特許第4,440,811 号は、V字型の切込み部
(ノッチ)が形成されたコーターリップ領域を開示して
おり、それによればビード接触線が優先的にノッチ先端
に沿って配置される。しかし、提起された態様では、要
求する精度を満足させようとすると製造コストが高くつ
いてしまう。また実際に使用するにあたっては、ノッチ
に堆積物が生じたり流動する原料がつまったりする。そ
れにかかわらず、こうした堆積物またはつまりを除去す
るのは困難である。
れる過渡的な液状膜の流れは、液体の粘性、基体の移動
の速さ、塗装流動率および前塗装流動率、そしてコータ
ー面の形状(幾何図形的配置)に依存して10秒ほどで
終わる。もし、コーター面21が約15度以上でもって
基体からそれているとしたら、過渡的液状膜流動の継続
時間は長くなり、通常は5秒を越えるであろう。もし、
コーター面21が基体6とほぼ平行であるとしたら、過
渡的な液状膜流動は非常に速く終わり、通常は約1秒程
度で終わるであろう。残念なことに、このようなすばや
い終了は、スジ状の欠陥をもたらす。なぜなら、液状膜
20が乾燥したり、あるいは液状膜20に裂け目が生じ
てしまうので、ビードの下部末端が安定な状態操作のた
めの平衡位置に達する前に不均整な静止接触ラインが形
成される。キタカ(Kitaka)およびタケマサ(Takemas
a)の米国特許第4,440,811 号は、V字型の切込み部
(ノッチ)が形成されたコーターリップ領域を開示して
おり、それによればビード接触線が優先的にノッチ先端
に沿って配置される。しかし、提起された態様では、要
求する精度を満足させようとすると製造コストが高くつ
いてしまう。また実際に使用するにあたっては、ノッチ
に堆積物が生じたり流動する原料がつまったりする。そ
れにかかわらず、こうした堆積物またはつまりを除去す
るのは困難である。
【0007】日本の特許(特公昭48-4371 号)に、鋭く
なったコーテイングリップ上にウエットラインを位置決
めするために基体の接線に対して傾斜した領域を利用す
ることが開示されている。このような相対的配置では、
鋭くなったリップ領域に過度の機械的ダメージが加わる
ことによって割れ目や傷が生じてしまうので、基体上の
塗装層にスジが生ずることになる。このような問題点を
解決するために、ジャクソン(Jackson )の米国特許第
3,928,678 号には、リップ先端の機械的強さを増大させ
るために、リップ先端のへりを丸くするまたは斜角を付
ける技術を開示している。このような態様では付加的に
ビード静止接触ラインがリップから遠ざかった位置に置
かれる。しかし、ビード静止接触ラインが優先的かつ有
利に斜面の下側の端に位置するような寸法や配向が開示
されていない。特許第4,440,811においてヒタカ(Hitak
a)らがそのような斜面を用いることに関して、「固定
された場所でビードの端を保持すること、またはそのよ
うな端を元の状態に戻すことは困難である」と述べてい
る。これよりも優れたアプローチは、1992年1月2
1日に米国特許庁に出願された米国特許出願第07/823,6
96号に開示されている。
なったコーテイングリップ上にウエットラインを位置決
めするために基体の接線に対して傾斜した領域を利用す
ることが開示されている。このような相対的配置では、
鋭くなったリップ領域に過度の機械的ダメージが加わる
ことによって割れ目や傷が生じてしまうので、基体上の
塗装層にスジが生ずることになる。このような問題点を
解決するために、ジャクソン(Jackson )の米国特許第
3,928,678 号には、リップ先端の機械的強さを増大させ
るために、リップ先端のへりを丸くするまたは斜角を付
ける技術を開示している。このような態様では付加的に
ビード静止接触ラインがリップから遠ざかった位置に置
かれる。しかし、ビード静止接触ラインが優先的かつ有
利に斜面の下側の端に位置するような寸法や配向が開示
されていない。特許第4,440,811においてヒタカ(Hitak
a)らがそのような斜面を用いることに関して、「固定
された場所でビードの端を保持すること、またはそのよ
うな端を元の状態に戻すことは困難である」と述べてい
る。これよりも優れたアプローチは、1992年1月2
1日に米国特許庁に出願された米国特許出願第07/823,6
96号に開示されている。
【0008】この場合、リップ領域はリップ下側の面と
交差する短いリップ上側のランドを持つ形態を有してお
り、このような交差は優先的に交差線のところにウエッ
トラインを置くのに十分な大きさの角度でもってなされ
る。このような技術によって静止接触ラインの不連続性
および続いて起こるストリークが首尾よく避けられるけ
れども、再開時に余剰膜流動から交差線領域へしばしば
洗い流される粒子によって引き起こされる偶発的なスト
リークを受けやすい。
交差する短いリップ上側のランドを持つ形態を有してお
り、このような交差は優先的に交差線のところにウエッ
トラインを置くのに十分な大きさの角度でもってなされ
る。このような技術によって静止接触ラインの不連続性
および続いて起こるストリークが首尾よく避けられるけ
れども、再開時に余剰膜流動から交差線領域へしばしば
洗い流される粒子によって引き起こされる偶発的なスト
リークを受けやすい。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、新規のスラ
イドビードコーテイング装置とこの装置を用いた塗装方
法とに関するもので、適度の持続時間からなる液状膜流
動と従来のものよりも損傷が顕著に少ないフィルムとを
提供する。
イドビードコーテイング装置とこの装置を用いた塗装方
法とに関するもので、適度の持続時間からなる液状膜流
動と従来のものよりも損傷が顕著に少ないフィルムとを
提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、第一の発明は、スライドビードコーテイ
ング装置を、流れる液状の単層または複層(すなわち、
少なくとも一つの流動液状層)が移動する基体へ連続し
て塗布されるビード領域と、基体を縦方向へ前記ビード
領域の端から端まで運ぶためのローラーおよびローラー
に連結された駆動手段と、コーテイングヘッドの滑走面
へ上述の流れる液状の単層または複層を連続して供給す
るための手段と、コーテイングヘッドの滑走面の末端に
ありかつビード領域のなかにあるコーテイングリップ先
端と、コーテイングリップ先端から移動基体に対向した
ビード領域へ広がったリップ表面とからなる滑走ビード
塗装装置において、さらに、ブレイク部とこのブレイク
部に続くオフセット部とが前記リップ表面に形成されて
おり、ブレイク部はコーテイングリップ先端の下側0.
5〜5.0mmに位置しかつ基体から遠ざかる方向へリ
ップ表面に対して少なくとも15°の角度をなすように
して形成され、またオフセット部はリップ表面がなす平
面から平均して少なくとも0.25mmの深さでかつ少
なくとも0.5mmの長さを有することを特徴とする。
好ましくは、上述のブレイク部は上述のリップ表面に対
して基体から遠ざかる方向へ少なくとも25°傾斜して
いる。また、好ましくは上述のブレイク部はコーテイン
グリップ先端から2.0ないし3.5mm下方に位置し
ている。
決するために、第一の発明は、スライドビードコーテイ
ング装置を、流れる液状の単層または複層(すなわち、
少なくとも一つの流動液状層)が移動する基体へ連続し
て塗布されるビード領域と、基体を縦方向へ前記ビード
領域の端から端まで運ぶためのローラーおよびローラー
に連結された駆動手段と、コーテイングヘッドの滑走面
へ上述の流れる液状の単層または複層を連続して供給す
るための手段と、コーテイングヘッドの滑走面の末端に
ありかつビード領域のなかにあるコーテイングリップ先
端と、コーテイングリップ先端から移動基体に対向した
ビード領域へ広がったリップ表面とからなる滑走ビード
塗装装置において、さらに、ブレイク部とこのブレイク
部に続くオフセット部とが前記リップ表面に形成されて
おり、ブレイク部はコーテイングリップ先端の下側0.
5〜5.0mmに位置しかつ基体から遠ざかる方向へリ
ップ表面に対して少なくとも15°の角度をなすように
して形成され、またオフセット部はリップ表面がなす平
面から平均して少なくとも0.25mmの深さでかつ少
なくとも0.5mmの長さを有することを特徴とする。
好ましくは、上述のブレイク部は上述のリップ表面に対
して基体から遠ざかる方向へ少なくとも25°傾斜して
いる。また、好ましくは上述のブレイク部はコーテイン
グリップ先端から2.0ないし3.5mm下方に位置し
ている。
【0011】第二の発明は、流れる液状の単層または複
数の流れる液状層が移動する基体へ連続して塗布される
ビード領域を有するスライドビードコーテイング装置に
関するもので、この装置は、流れる液状の単層または複
層が移動する基体へ連続して塗布されるビード領域と、
基体を縦方向へビード領域の端から端まで運ぶためのロ
ーラーおよびローラーに連結された駆動手段と、コーテ
イングヘッドの滑走面へ上述の流れる液状の単層または
複層を連続して供給するための手段と、コーテイングヘ
ッドの滑走面の末端にありかつビード領域のなかにある
コーテイングリップ先端と、コーテイングリップ先端か
ら前記移動する基体に対向したビード領域へ広がったリ
ップ表面とからなるスライドビードコーテイング装置に
おいて、さらにコーテイングリップ表面上のコーテイン
グリップ先端の下側0.5〜5.00mmに位置した低
エネルギー面を有することを特徴とする。好ましくは、
上述の低エネルギー面は粉状となったポリエチレンであ
る。また、好ましくは、上述のエネルギー面は上述のコ
ーテイングリップ先端から2.0ないし3.5mm下方
に位置している。
数の流れる液状層が移動する基体へ連続して塗布される
ビード領域を有するスライドビードコーテイング装置に
関するもので、この装置は、流れる液状の単層または複
層が移動する基体へ連続して塗布されるビード領域と、
基体を縦方向へビード領域の端から端まで運ぶためのロ
ーラーおよびローラーに連結された駆動手段と、コーテ
イングヘッドの滑走面へ上述の流れる液状の単層または
複層を連続して供給するための手段と、コーテイングヘ
ッドの滑走面の末端にありかつビード領域のなかにある
コーテイングリップ先端と、コーテイングリップ先端か
ら前記移動する基体に対向したビード領域へ広がったリ
ップ表面とからなるスライドビードコーテイング装置に
おいて、さらにコーテイングリップ表面上のコーテイン
グリップ先端の下側0.5〜5.00mmに位置した低
エネルギー面を有することを特徴とする。好ましくは、
上述の低エネルギー面は粉状となったポリエチレンであ
る。また、好ましくは、上述のエネルギー面は上述のコ
ーテイングリップ先端から2.0ないし3.5mm下方
に位置している。
【0012】第三の発明は、写真用部材を形成するため
の方法に関するもので、この写真部材は基体と少なくと
も一つの親水性コロイド層とを有し、また親水性コロイ
ド層の少なくとも一つの層は感光層からなる。本発明に
もとづく方法は、以下の段階を含む。すなわち、既に述
べた本発明のスライドビードコーテイング装置のコーテ
イングヘッドの滑走面に上述の親水性コロイドからなる
単層または複層を供給する段階と、基体と滑走面の末端
にあるコーテイングリップ先端との間の隙間へ親水性コ
ロイドからなる単層または複層を流し込むことによって
ビード領域を形成する段階と、このビード領域の端から
端まで基体を縦方向へ運ぶことによって親水コロイドを
基体に塗装された液状の膜としてビード領域から連続し
て除去する段階と、基体上に塗装された液状膜に含まれ
る揮発性成分を除去することによって基体上に塗装され
た実質的に硬くなった親水性コロイドを形成する段階と
からなることを特徴とする。好ましくは、上述のブレイ
ク部は上述のリップ表面に対して基体から遠ざかる方向
へ少なくとも25°傾斜している。また、好ましくは上
述のブレイク部はコーテイングリップ先端から2.0な
いし3.5mm下方に位置している。
の方法に関するもので、この写真部材は基体と少なくと
も一つの親水性コロイド層とを有し、また親水性コロイ
ド層の少なくとも一つの層は感光層からなる。本発明に
もとづく方法は、以下の段階を含む。すなわち、既に述
べた本発明のスライドビードコーテイング装置のコーテ
イングヘッドの滑走面に上述の親水性コロイドからなる
単層または複層を供給する段階と、基体と滑走面の末端
にあるコーテイングリップ先端との間の隙間へ親水性コ
ロイドからなる単層または複層を流し込むことによって
ビード領域を形成する段階と、このビード領域の端から
端まで基体を縦方向へ運ぶことによって親水コロイドを
基体に塗装された液状の膜としてビード領域から連続し
て除去する段階と、基体上に塗装された液状膜に含まれ
る揮発性成分を除去することによって基体上に塗装され
た実質的に硬くなった親水性コロイドを形成する段階と
からなることを特徴とする。好ましくは、上述のブレイ
ク部は上述のリップ表面に対して基体から遠ざかる方向
へ少なくとも25°傾斜している。また、好ましくは上
述のブレイク部はコーテイングリップ先端から2.0な
いし3.5mm下方に位置している。
【0013】
【作用】以下の詳細な記載を通じて、すべての図面にお
いて同一の参照符号は同一の部材を示す。
いて同一の参照符号は同一の部材を示す。
【0014】本発明のスライデイングビードコーテイン
グ装置は、従来のスライドビードコーテイング装置に対
して当業者が容易に考えられないようなすばらしい改善
をほどこしたものである。そこで、まず本発明のスライ
デイングビードコーテイング装置と共通する従来の装置
の構成を説明する。図1は、塗装を開始する状態にある
従来のスライドビードコーテイング装置の側面を表すも
ので、また図2は塗装実施中の状態にある同一装置を表
している。この装置の詳細を図2を参照して説明する。
塗装に供される液体(塗装溶液)1および2がコーテイ
ングプレート3および4に供給される。なお、さらに追
加して基体上に新たな層を塗装する必要がある場合は、
容易にコーテイングプレートを追加することができよう
(図示せず)。塗装溶液1および2は、傾斜した滑走面
から基体6と最も近いコーテイングプレート3との間に
形成された隙間(ギャップ)5へ流れ落ちる。その結
果、基体6上が塗装されて塗装層が形成される。基体6
は、ローラー7によって搬送される。塗装溶液は適当な
数の供給ポンプ8、9によって供給されるもので、これ
らのポンプによってキャビテイ10、11およびスロッ
ト12、13へ送られる。図に示した数よりも多くの層
の塗装を実施する際は、それなりの数のポンプ、キャビ
テイおよびスロットが必要とされる。チェンバー14お
よびそれに付随するポンプ15は、ギャップ5に入った
塗装溶液の下側表面にかかる気圧を減少させるようにし
て設けられている。また、ドレインチューブ16および
廃液槽17によってチェンバー14から余分な塗装液が
除去される。
グ装置は、従来のスライドビードコーテイング装置に対
して当業者が容易に考えられないようなすばらしい改善
をほどこしたものである。そこで、まず本発明のスライ
デイングビードコーテイング装置と共通する従来の装置
の構成を説明する。図1は、塗装を開始する状態にある
従来のスライドビードコーテイング装置の側面を表すも
ので、また図2は塗装実施中の状態にある同一装置を表
している。この装置の詳細を図2を参照して説明する。
塗装に供される液体(塗装溶液)1および2がコーテイ
ングプレート3および4に供給される。なお、さらに追
加して基体上に新たな層を塗装する必要がある場合は、
容易にコーテイングプレートを追加することができよう
(図示せず)。塗装溶液1および2は、傾斜した滑走面
から基体6と最も近いコーテイングプレート3との間に
形成された隙間(ギャップ)5へ流れ落ちる。その結
果、基体6上が塗装されて塗装層が形成される。基体6
は、ローラー7によって搬送される。塗装溶液は適当な
数の供給ポンプ8、9によって供給されるもので、これ
らのポンプによってキャビテイ10、11およびスロッ
ト12、13へ送られる。図に示した数よりも多くの層
の塗装を実施する際は、それなりの数のポンプ、キャビ
テイおよびスロットが必要とされる。チェンバー14お
よびそれに付随するポンプ15は、ギャップ5に入った
塗装溶液の下側表面にかかる気圧を減少させるようにし
て設けられている。また、ドレインチューブ16および
廃液槽17によってチェンバー14から余分な塗装液が
除去される。
【0015】図3は、ギャップおよびビード領域を拡大
して示したものである。この図において、塗装溶液1、
2は、滑走面を流れ落ちてコーティングリップ先端19
に達することによって、基体6とこのリップ先端の間に
切れずにつながった溶液からなるブリッジまたはビード
が形成されている。リップ先端と基体との最短距離、す
なわち塗装のためのギャップ5の幅は、通常0.1ない
し0.5mmである。塗装溶液表面の圧力(通常は大気
圧)とチェンバー14およびそれに付随するポンプ15
(図3には示さず)によって与えられる塗装溶液下面の
圧力との差圧によって、コーター面21と基体6との間
のギャップに液状ビードが引き寄せられる。この差圧
は、通常400ないし4000ダイン/cm2 である。
図4に示すように、このような差圧によって、コーター
面上に、空間的に広がった変動のない塗装溶液によって
湿った部分の境界線またはほとんど変化のない接触境界
線22と、空間的に広がった変動のない塗装溶液によっ
て湿った部分の境界線または動的な接触境界線23とを
持つ安定なビードが形成される。基体が搬送される速度
は、25ないし300cm/秒である。
して示したものである。この図において、塗装溶液1、
2は、滑走面を流れ落ちてコーティングリップ先端19
に達することによって、基体6とこのリップ先端の間に
切れずにつながった溶液からなるブリッジまたはビード
が形成されている。リップ先端と基体との最短距離、す
なわち塗装のためのギャップ5の幅は、通常0.1ない
し0.5mmである。塗装溶液表面の圧力(通常は大気
圧)とチェンバー14およびそれに付随するポンプ15
(図3には示さず)によって与えられる塗装溶液下面の
圧力との差圧によって、コーター面21と基体6との間
のギャップに液状ビードが引き寄せられる。この差圧
は、通常400ないし4000ダイン/cm2 である。
図4に示すように、このような差圧によって、コーター
面上に、空間的に広がった変動のない塗装溶液によって
湿った部分の境界線またはほとんど変化のない接触境界
線22と、空間的に広がった変動のない塗装溶液によっ
て湿った部分の境界線または動的な接触境界線23とを
持つ安定なビードが形成される。基体が搬送される速度
は、25ないし300cm/秒である。
【0016】図5は、本発明の一実施態様を示すもので
ある。本発明によれば、リップ領域におけるコーター形
状(幾何図形的配列)は、基体6に対向したリップ表面
24によって相対的配置がなされる。リップ先端19
は、リップ表面24の最も高いところに位置する。リッ
プ表面24と基体6にもっとも接近したリップ表面24
上の部分がリップ先端19である。このリップ先端19
よりも下側に位置したリップ表面24の部分は、塗装が
なされる位置にある基体6との接線から遠ざかるように
して少なくとも10°傾斜している。リップ先端19か
ら下方へ所定の距離26離間したリップ表面24上に面
が屈曲または分割される境界線(ブレイク部)25があ
る。このブレイク部25は、基体6に対向したリップ表
面の向きが、基体6から遠ざかる方向に急激に変化する
位置で、この急激に方向が変化した位置より後方がそれ
よりも前方の部分と段差30を形成してオフセット部2
9となる。すなわち、オフセット部とブレイク部よりも
上側のリップ表面24部分との間に所定の角度31で傾
斜した斜面(第二表面)28とオフセット部29とがリ
ップ表面24の平面に対して段差30を形成している。
このようなブレイク部とそれに連続して段差となったオ
フセット部とが塗装溶液からなる膜27の広がりを抑え
るので、ブレイク部25よりも下側にある液状膜とビー
ドとが分離されて界面張力によるビード内へ液状膜27
に含まれる液体が引き上げる。
ある。本発明によれば、リップ領域におけるコーター形
状(幾何図形的配列)は、基体6に対向したリップ表面
24によって相対的配置がなされる。リップ先端19
は、リップ表面24の最も高いところに位置する。リッ
プ表面24と基体6にもっとも接近したリップ表面24
上の部分がリップ先端19である。このリップ先端19
よりも下側に位置したリップ表面24の部分は、塗装が
なされる位置にある基体6との接線から遠ざかるように
して少なくとも10°傾斜している。リップ先端19か
ら下方へ所定の距離26離間したリップ表面24上に面
が屈曲または分割される境界線(ブレイク部)25があ
る。このブレイク部25は、基体6に対向したリップ表
面の向きが、基体6から遠ざかる方向に急激に変化する
位置で、この急激に方向が変化した位置より後方がそれ
よりも前方の部分と段差30を形成してオフセット部2
9となる。すなわち、オフセット部とブレイク部よりも
上側のリップ表面24部分との間に所定の角度31で傾
斜した斜面(第二表面)28とオフセット部29とがリ
ップ表面24の平面に対して段差30を形成している。
このようなブレイク部とそれに連続して段差となったオ
フセット部とが塗装溶液からなる膜27の広がりを抑え
るので、ブレイク部25よりも下側にある液状膜とビー
ドとが分離されて界面張力によるビード内へ液状膜27
に含まれる液体が引き上げる。
【0017】リップ先端からブレイク部25までの距離
26は、好ましくは0.5〜5.0mmである。この距
離において流動時間が有益に調整される。より好ましく
は、この距離26は2.0〜3.5mmであり、多くの
場合において約1〜3秒の好ましい液状膜流動持続時間
が得られる。1〜3秒の流動時間は平衡位置において均
一な静止接触ラインを確立する上で十分な時間的長さで
ある。流動時間がこれよりも長くなると、ビード領域外
からより多くの粒子および塊が洗い流されてビード領域
内に入り込む。もしブレイク部25がリップ先端19の
下側約0.5mmよりも少ない距離からなる位置にある
場合は、ブレイク部を境にして液体を界面張力によって
引き上げるのが困難となり、流動時間が長くなってしま
う。リップ先端から5.0mmよりも大きく離れた位置
にブレイク部がある場合は、このブレイク部25におい
て液状膜流動を終わらせる恩恵にあずかることはできな
い。すなわち、このブレイク部は拡張した流動による影
響を受ける領域よりも下側に位置し、液状膜流動継続時
間は同一の発散するリップ表面と基体とがなす角度を持
つ従来のリップ形状のものと近接する。
26は、好ましくは0.5〜5.0mmである。この距
離において流動時間が有益に調整される。より好ましく
は、この距離26は2.0〜3.5mmであり、多くの
場合において約1〜3秒の好ましい液状膜流動持続時間
が得られる。1〜3秒の流動時間は平衡位置において均
一な静止接触ラインを確立する上で十分な時間的長さで
ある。流動時間がこれよりも長くなると、ビード領域外
からより多くの粒子および塊が洗い流されてビード領域
内に入り込む。もしブレイク部25がリップ先端19の
下側約0.5mmよりも少ない距離からなる位置にある
場合は、ブレイク部を境にして液体を界面張力によって
引き上げるのが困難となり、流動時間が長くなってしま
う。リップ先端から5.0mmよりも大きく離れた位置
にブレイク部がある場合は、このブレイク部25におい
て液状膜流動を終わらせる恩恵にあずかることはできな
い。すなわち、このブレイク部は拡張した流動による影
響を受ける領域よりも下側に位置し、液状膜流動継続時
間は同一の発散するリップ表面と基体とがなす角度を持
つ従来のリップ形状のものと近接する。
【0018】ブレイク部におけるリップ表面の方向の変
化31は少なくとも15度、より好ましくは25度であ
る必要があり、適当な表面排水域のような実際の考えよ
りも大きい。ブレイク部は図5において2つの平面が一
本の線上で交差するようにして表されているが、小さな
凸状かつ円筒状のセクタ、多数の小さな切り子面または
小さな溝等のようなものでも有益な結果が得られよう。
化31は少なくとも15度、より好ましくは25度であ
る必要があり、適当な表面排水域のような実際の考えよ
りも大きい。ブレイク部は図5において2つの平面が一
本の線上で交差するようにして表されているが、小さな
凸状かつ円筒状のセクタ、多数の小さな切り子面または
小さな溝等のようなものでも有益な結果が得られよう。
【0019】段差30の平均的な深さは、ビードの影響
下からより低い液状膜を有効に分離するために、約0.
25mm、好ましくは0.35mmまたはそれ以上とす
る。段差の長さは効果に応じて少なくとも約0.5mm
で、より好ましくは1.0mm以上であるが、必要とさ
れる拡張はより狭い角度でもってブレイク部よりも長く
する。ブレイク部25よりも下側の段差の大きさは、オ
フセット部表面の広がりとしてあり、かなり大きいもの
となり、溝または円筒状に凹状となった面によって限界
が設けられよう。ブレイク部25とそれに続く段差部3
0は図5に示した平らな面または曲面によって達成され
る。
下からより低い液状膜を有効に分離するために、約0.
25mm、好ましくは0.35mmまたはそれ以上とす
る。段差の長さは効果に応じて少なくとも約0.5mm
で、より好ましくは1.0mm以上であるが、必要とさ
れる拡張はより狭い角度でもってブレイク部よりも長く
する。ブレイク部25よりも下側の段差の大きさは、オ
フセット部表面の広がりとしてあり、かなり大きいもの
となり、溝または円筒状に凹状となった面によって限界
が設けられよう。ブレイク部25とそれに続く段差部3
0は図5に示した平らな面または曲面によって達成され
る。
【0020】リップ先端から下方向へ0.5ないし5.
0mmの距離に最初の縁が位置しかつ塗装溶液の組成物
よりも低いエネルギーを示す組成物を含む面は、液状膜
流動の流動継続時間を有益に調整するものなので、この
点に関しても本発明の範囲内である。塗装溶液は、この
ような低エネルギー面上を自由に湿らしたり拡散したり
することはない。以下の実験例では、置換エチレン重合
体と、特に好ましくはポリフルオロエチレンのような粉
末状ポリエチレンが用いられるが、もちろんこのような
化合物に限定されるものではない。図6に示すように、
低エネルギー面32はリップ表面24とほぼ同一平面上
にあり、この低エネルギー面32の先端部33において
薄膜不安定性を介して液状膜の初期裂開が起こる。ある
いは、上述のオフセット部表面として低エネルギー面を
用いることによってクリーニング効果および引き上げ効
果の向上を図ることが可能である。
0mmの距離に最初の縁が位置しかつ塗装溶液の組成物
よりも低いエネルギーを示す組成物を含む面は、液状膜
流動の流動継続時間を有益に調整するものなので、この
点に関しても本発明の範囲内である。塗装溶液は、この
ような低エネルギー面上を自由に湿らしたり拡散したり
することはない。以下の実験例では、置換エチレン重合
体と、特に好ましくはポリフルオロエチレンのような粉
末状ポリエチレンが用いられるが、もちろんこのような
化合物に限定されるものではない。図6に示すように、
低エネルギー面32はリップ表面24とほぼ同一平面上
にあり、この低エネルギー面32の先端部33において
薄膜不安定性を介して液状膜の初期裂開が起こる。ある
いは、上述のオフセット部表面として低エネルギー面を
用いることによってクリーニング効果および引き上げ効
果の向上を図ることが可能である。
【0021】本発明にもとづく装置は、本実施例に記載
された範囲に限定されることなく感光層または放射線感
受層を含むどのような流動液体に対しても使用可能であ
る。こうした感光層および(または)放射線感受層は、
グラフィックアート、印刷、医学および情報システム等
の分野における撮像および現像用として広く知られてい
るものである。ハロゲン化銀感光層およびそれに関連す
る層が好ましい。ハロゲン化銀に加えて、光重合体、ジ
アゾ、胞状像形成組成物等が用いられるよう。
された範囲に限定されることなく感光層または放射線感
受層を含むどのような流動液体に対しても使用可能であ
る。こうした感光層および(または)放射線感受層は、
グラフィックアート、印刷、医学および情報システム等
の分野における撮像および現像用として広く知られてい
るものである。ハロゲン化銀感光層およびそれに関連す
る層が好ましい。ハロゲン化銀に加えて、光重合体、ジ
アゾ、胞状像形成組成物等が用いられるよう。
【0022】新規の方法に用いられる乳剤層のフィルム
支持材は任意な適当な透明プラスチックまたは紙でよ
い。適当なプラスチック性支持材としては、セルロース
性支持体、例えばセルロースアセテート、セルロースト
リアセテート、セルロース混合エステル、ポリエチレン
テレフタレート/イソフタレート等からなる支持材が挙
げられるが、もちろんこれらに限定されるものではな
い。特に、その寸法安定性から上述のポリエステルフィ
ルムが好ましい。フィルム製造中に、樹脂下塗(subbin
g )層を塗布することが好ましい。このような樹脂下塗
層としては、例えばローリンズ(Rawlins )の米国特許
第3,567,452 号に開示された塩化ビニリデン−イタコン
酸からなる混合ポリマー下塗組成物や、ミラー(Mille
r)の米国特許第4,916,011 号および第4,701,403 号と
チョー(Cho )の米国特許第4,891,308とに開示された
静電防止剤が挙げられる。
支持材は任意な適当な透明プラスチックまたは紙でよ
い。適当なプラスチック性支持材としては、セルロース
性支持体、例えばセルロースアセテート、セルロースト
リアセテート、セルロース混合エステル、ポリエチレン
テレフタレート/イソフタレート等からなる支持材が挙
げられるが、もちろんこれらに限定されるものではな
い。特に、その寸法安定性から上述のポリエステルフィ
ルムが好ましい。フィルム製造中に、樹脂下塗(subbin
g )層を塗布することが好ましい。このような樹脂下塗
層としては、例えばローリンズ(Rawlins )の米国特許
第3,567,452 号に開示された塩化ビニリデン−イタコン
酸からなる混合ポリマー下塗組成物や、ミラー(Mille
r)の米国特許第4,916,011 号および第4,701,403 号と
チョー(Cho )の米国特許第4,891,308とに開示された
静電防止剤が挙げられる。
【0023】液状媒体蒸発法によって写真用フィルムの
塗装成分を乾燥させることができる。このような蒸発
は、好ましくは濃縮、対流および(または)輻射加熱よ
って加速される。加熱されたドラムまたはローラーとの
物理的接触または暖められた空気のような気体状媒体と
の直接的な接触等によって支持体を通じた伝熱が起こ
る。気体状媒体を塗装層に噴出侵害することよって、熱
および質量双方の移動媒体が提供される。また、写真成
分が相対的に非感受性な場合、放射によって液状媒体蒸
発を促進させることができ、またマイクロ波によって加
熱してもよい。
塗装成分を乾燥させることができる。このような蒸発
は、好ましくは濃縮、対流および(または)輻射加熱よ
って加速される。加熱されたドラムまたはローラーとの
物理的接触または暖められた空気のような気体状媒体と
の直接的な接触等によって支持体を通じた伝熱が起こ
る。気体状媒体を塗装層に噴出侵害することよって、熱
および質量双方の移動媒体が提供される。また、写真成
分が相対的に非感受性な場合、放射によって液状媒体蒸
発を促進させることができ、またマイクロ波によって加
熱してもよい。
【0024】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
に説明する。
【0025】(実施例1〜4)2つの層を、同時に25
0cm/分の速度で、また開始時約1500dy/cm
2 の差圧でもって塗装した。9.5%ゼラチン・水溶液
(粘度=20cP)からなる最上層を13μmの厚さに
塗装し、7.4%AgBrコロイド懸濁液を含む5.7
5%ゼラチン溶液(粘度=7.4cP)からなる最下層
を50μmの厚さに塗装した。共通のスライドコーター
の相対的配置を、水平面から約23°傾斜した共通の滑
走面を持ち、またコーテイングリップと基体の表面とに
よって形成される塗装用のギャップがロールの中央水平
面から上側へ約5度のところに位置しかつ0.25mm
の隙間幅となるようにして、いくつかのコーターリップ
の形状(幾何図形的配置)を試験した。試験された第一
ないし第三のリップ形状は、基体の接線から48度傾斜
したコーターリップ表面上のリップ先端の下側、それぞ
れ1.3mm、2.5mmおよび3.8mmから始まる
ところに位置した6.4mmの幅で0.36mmの深さ
の長方形に横断するブレイク部を有するものである。第
四番目のコーターリップ形状をブレイク部を持たず、リ
ップ先端から下方向へ少なくとも10mmのところまで
はコーターリップ表面は均一な形状となっている。どの
場合でも、塗装開始とともに始まる液状膜の流れをバレ
ンテイニらの文献(Valentini, et al, I&EC Research,
1991, 30, 453-461)に詳細に示されているように拡大
して観察した。液状膜流動継続時間は、塗装開始を3回
繰り返して実施し、それを記録したビデオによって決定
した。ここでは、流動継続時間を塗装開始からビードの
下側凹面直下のリップ面上の液体の動きの停止までの経
過時間として決定した。
0cm/分の速度で、また開始時約1500dy/cm
2 の差圧でもって塗装した。9.5%ゼラチン・水溶液
(粘度=20cP)からなる最上層を13μmの厚さに
塗装し、7.4%AgBrコロイド懸濁液を含む5.7
5%ゼラチン溶液(粘度=7.4cP)からなる最下層
を50μmの厚さに塗装した。共通のスライドコーター
の相対的配置を、水平面から約23°傾斜した共通の滑
走面を持ち、またコーテイングリップと基体の表面とに
よって形成される塗装用のギャップがロールの中央水平
面から上側へ約5度のところに位置しかつ0.25mm
の隙間幅となるようにして、いくつかのコーターリップ
の形状(幾何図形的配置)を試験した。試験された第一
ないし第三のリップ形状は、基体の接線から48度傾斜
したコーターリップ表面上のリップ先端の下側、それぞ
れ1.3mm、2.5mmおよび3.8mmから始まる
ところに位置した6.4mmの幅で0.36mmの深さ
の長方形に横断するブレイク部を有するものである。第
四番目のコーターリップ形状をブレイク部を持たず、リ
ップ先端から下方向へ少なくとも10mmのところまで
はコーターリップ表面は均一な形状となっている。どの
場合でも、塗装開始とともに始まる液状膜の流れをバレ
ンテイニらの文献(Valentini, et al, I&EC Research,
1991, 30, 453-461)に詳細に示されているように拡大
して観察した。液状膜流動継続時間は、塗装開始を3回
繰り返して実施し、それを記録したビデオによって決定
した。ここでは、流動継続時間を塗装開始からビードの
下側凹面直下のリップ面上の液体の動きの停止までの経
過時間として決定した。
【0026】
【表1】
【0027】(実施例5〜8)実施例5〜8は、最下層
は7.4%AgBrコロイド状懸濁液を含む8.75%
ゼラチン溶液(粘度=17cP) からなる以外は上述の
実施例1〜4と同様の条件で実施した。
は7.4%AgBrコロイド状懸濁液を含む8.75%
ゼラチン溶液(粘度=17cP) からなる以外は上述の
実施例1〜4と同様の条件で実施した。
【0028】
【表2】
【0029】これらの実施例から、ブレイク部の存在に
よって液体流動継続時間が短くなり、また流動時間を有
益に調整するためにリップ先端からブレイク部までの距
離を任意に選択することができる。
よって液体流動継続時間が短くなり、また流動時間を有
益に調整するためにリップ先端からブレイク部までの距
離を任意に選択することができる。
【0030】低エネルギー面を用いることが可能で、適
当なポリフルオロエチレンによって上述の実施例のリッ
プのブレイク部を満たすことが達成される。上述の塗装
溶液は、上記の方法と同一の方法によって使用される。
当なポリフルオロエチレンによって上述の実施例のリッ
プのブレイク部を満たすことが達成される。上述の塗装
溶液は、上記の方法と同一の方法によって使用される。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にもとづく
スライドビードコーテイング装置およびこの装置を用い
た塗装方法は、特に、移動する基体上に一つまたは複数
の層を被覆するためのスライドビードコーテイング装置
およびこの装置を用いた塗装方法に関するもので、ブレ
イク部の存在によって液体流動継続時間が短くなり、ま
た流動時間を有益に調整するためにリップ先端からブレ
イク部までの距離を任意に選択することができ、また低
エネルギー面をリップのブレイク部に形成することがで
きるので、従来のものよりも損傷が顕著に少ない塗装面
を基体上に形成することを可能とする。
スライドビードコーテイング装置およびこの装置を用い
た塗装方法は、特に、移動する基体上に一つまたは複数
の層を被覆するためのスライドビードコーテイング装置
およびこの装置を用いた塗装方法に関するもので、ブレ
イク部の存在によって液体流動継続時間が短くなり、ま
た流動時間を有益に調整するためにリップ先端からブレ
イク部までの距離を任意に選択することができ、また低
エネルギー面をリップのブレイク部に形成することがで
きるので、従来のものよりも損傷が顕著に少ない塗装面
を基体上に形成することを可能とする。
【図1】塗装を開始しようとしている状態にある従来の
スライドビードコーテイング装置の模式的断面図であ
る。
スライドビードコーテイング装置の模式的断面図であ
る。
【図2】塗装開始後の状態にある従来のスライドビード
コーテイング装置の模式的断面図である。
コーテイング装置の模式的断面図である。
【図3】塗装開始後かつ定常状態確立前において液状膜
移動時期にある従来のスライドビードコーテイング装置
のコーテイングビード領域の模式的断面図である。
移動時期にある従来のスライドビードコーテイング装置
のコーテイングビード領域の模式的断面図である。
【図4】定常状態操作中にある従来のスライドビードコ
ーテイング装置のコーテイングビード領域の模式的断面
図である。
ーテイング装置のコーテイングビード領域の模式的断面
図である。
【図5】コーテイングビードを形成した直後の本発明に
もとづくスライドビードコーテイング装置のコーテイン
グビード領域の模式的断面図である。
もとづくスライドビードコーテイング装置のコーテイン
グビード領域の模式的断面図である。
【図6】コーテイングビードを形成した直後の本発明に
もとづくスライドビードコーテイング装置のコーテイン
グビード領域の模式的断面図である。
もとづくスライドビードコーテイング装置のコーテイン
グビード領域の模式的断面図である。
1 塗装溶液 2 塗装溶液 3 コーテイングプレート 6 基体 7 ローラー 18 ギャップ 19 コーテイングリップ先端 21 コーター面 24 コーテイングリップ表面 25 ブレイク部 30 段差 29 オフセット部
Claims (3)
- 【請求項1】 移動する基体へ少なくとも一つの流動液
状層が連続的に塗布されるビード領域と、 前記ビード領域の端から端まで前記基体を縦方向へ運ぶ
ためのローラーおよびそれに付随した駆動手段と、 コーテイングヘッドの滑走面へ前記少なくとも一つの流
動液状層を連続して供給するための手段と、 前記コーテイングヘッドの前記滑走面の末端にありかつ
ビード領域内に置かれたコーテイングリップ先端と、 前記コーテイングリップ先端から前記移動する基体に対
向したビード領域へ下に広がったリップ表面とからなる
スライドビードコーテイング装置において、 該装置はさらに、 ブレイク部と前記ブレイク部に続くオフセット部とが前
記リップ表面に形成されており、前記ブレイク部はコー
テイングリップ先端の下側0.5〜5.0mmに位置し
かつ前記基体から遠ざかる方向へ前記リップ表面に対し
て少なくとも15°の角度をなすようにして形成され、
また前記オフセット部は前記リップ表面がなす平面から
平均して少なくとも0.25mmの深さでかつ少なくと
も0.5mmの長さを有することを特徴とするスライド
ビードコーテイング装置。 - 【請求項2】 基体と、少なくとも一つの層が感光層で
ある少なくとも一つの親水性コロイド層とを有する写真
用部材を形成するための方法において、該方法は、 請求項1記載のスライドビードコーテイング装置のコー
テイングヘッドの滑走面へ前記親水性コロイドからなる
少なくとも一つの層を供給する段階と、 前記滑走面の末端にある前記コーテイングリップ先端と
前記基体との間の隙間へ前記少なくとも一つの層を流し
てビード領域を形成する段階と、 前記ビード領域の端から端まで前記基体を縦方向に運ぶ
ことによって、前記親水性コロイドを前記ビード領域か
ら連続的に除去して前記基体上に塗布された液状の膜と
する段階と、 前記基体上に塗布された前記液状膜から揮発性成分を除
去して前記基体上に実質的に硬い親水性コロイド塗装を
形成する段階とからなることを特徴とする写真用部材形
成方法。 - 【請求項3】 移動する基体へ少なくとも一つの流動液
状層が連続的に塗布されるビード領域と、 前記ビード領域の端から端まで前記基体を縦方向へ運ぶ
ためのローラーおよび前記ローラーを駆動させる手段
と、 コーテイングヘッドの滑走面へ前記少なくとも一つの流
動液状層を連続して供給するための手段と、 前記コーテイングヘッドの前記滑走面の末端にありかつ
ビード領域内に置かれたコーテイングリップ先端と、 前記コーテイングリップ先端から前記移動する基体に対
向したビード領域へ下に広がったリップ表面とからなる
スライドビードコーテイング装置において、 該装置はさらに、 前記コーテイングリップ表面上の前記コーテイングリッ
プ先端から0.05〜5.00mmの下方向に低エネル
ギー面が設けられていることを特徴とするスライドビー
ドコーテイング装置。
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