JP4830681B2 - 角速度センサ - Google Patents

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Description

本発明は、特に、航空機、自動車、ロボット、船舶、車両等の移動体の姿勢制御やナビゲーション等、各種電子機器に用いられる角速度センサに関するものである。
従来のこの種の角速度センサは、図6、図7に示すような構成を有していた。
図6は従来の角速度センサの上面図、図7は同角速度センサの側面図を示したもので、この図6、図7において、1は圧電材料からなる水晶製の第1のアームで、この第1のアーム1は上面から外側面にわたって第1の駆動電極2を設けている。また、前記第1のアーム1の外側面には、図7に示すように、第1の検知電極3および第2の検知電極4を互いに離間させて、すなわち距離をおいて設けている。5は圧電材料からなる水晶製の第2のアームで、この第2のアーム5は上面から外側面にわたって第2の駆動電極6を設けている。そしてまた、前記第2のアーム5の外側面には、第3の検知電極(図示せず)および第4の検知電極(図示せず)を互いに離間させて設けている。そして、前記第1のアーム1の一端と第2のアーム5の一端を接続部7で接続することにより、第1のアーム1、第2のアーム5および接続部7からなる音叉形状の角速度センサを一体に構成している。
以上のように構成された従来の角速度センサについて、次にその動作を説明する。
図6、図7に示すように、第1のアーム1における第1の駆動電極2および第2のアーム5における第2の駆動電極6に交流電圧を印加すると、音叉を構成している第1のアーム1および第2のアーム5が閉じたり、開いたりする。そして、この状態において、音叉のZ軸方向を中心として、音叉に角速度が加わると、第1のアーム1および第2のアーム5にコリオリ力が発生する。このコリオリ力の発生により、図7に示す第1のアーム1における第1の検知電極3が位置する音叉1の部分が伸びた場合には、第1の検知電極3に正の電荷が発生するとともに、第2の検知電極4が位置する音叉1の部分は縮むことになり、第2の検知電極4に負の電荷が発生する。そして、この第1の検知電極3および第2の検知電極4に発生する電荷を差動増幅器(図示せず)により、両者の差をとることにより、角速度センサに加わる角速度を検出するようにしていた。
そしてこのとき、第1のアーム1における第1の検知電極3および第2の検知電極4が第1のアーム1の外側面に対称に配置されている場合には、第1のアーム1および第2のアーム5が閉じたり、開いたりする場合に、第1の検知電極3および第2の検知電極4に発生する電荷が同一となるため、両者の差は零となり、第1の検知電極3および第2の検知電極4から誤差となる出力信号が発生しないものであった。
ここで、従来の角速度センサにおいて、第1のアーム1または第2のアーム5における第1の検知電極3および第2の検知電極4の面積がパターンズレにより異なる場合を考えて見ると、そのような場合には、角速度が加わっていない状態においても、第1の検知電極3および第2の検知電極4に発生する電荷は異なることになり、両者の差は零でなくなる。そこで、従来の角速度センサにおいては、第1の検知電極3または第2の検知電極4をレーザによるトリミングによって除去することにより、出力信号を補正するようにしていた。
ここでさらに、音叉からなる角速度センサの小形化を達成するために、非圧電材料からなる音叉(図示せず)の主面に、電極(図示せず)および圧電薄膜(図示せず)を蒸着して、検知電極(図示せず)および圧電薄膜(図示せず)を設ける場合を考えると、電極(図示せず)を設ける主面は角速度により、全体にわたって同一方向に撓むため、検知電極(図示せず)も極性の異なる2つの電極に分けることなしに、1つの極性の検知電極を設ける形となる。
なお、この出願の発明に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開平4−156713号公報
上記した従来の構成においては、角速度センサの小形化を達成するために、音叉の主面に検知電極を設けた場合には、極性の異なる2つの検知電極を設けることができないため、出力信号の補正をすることが困難になってしまうという課題を有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、音叉の主面に検知電極を設けた場合でも出力信号の補正をすることができる角速度センサを提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明は以下の構成を有するものである。
本発明の請求項1に記載の発明は、少なくとも2つのアームとこのアームを連結する接続部とを有する音叉と、この音叉の少なくとも1つのアームの主面に設けられた内側駆動部と、前記音叉の少なくとも1つのアームの主面に設けられるとともに前記内側駆動部と距離をおいて並設された外側駆動部と、前記音叉の少なくとも1つのアームの主面に設けられた検知部とを備え、前記検知部と連続して音叉の少なくとも1つのアームの長手方向の一端にこのアームの内側および外側に分岐する内側分岐部と外側分岐部を設けるとともに、この内側分岐部と外側分岐部の一方に調整部を設けたもので、この構成によれば、検知部と連続して音叉の少なくとも1つのアームの長手方向の一端にこのアームの内側および外側に分岐する内側分岐部と外側分岐部を設けるとともに、この内側分岐部と外側分岐部の一方に調整部を設けているため、音叉の主面に検知電極を設けた場合でも出力信号の補正をすることができるという作用効果を有するものである。
本発明の請求項2に記載の発明は、特に、調整部をトリミングによって検知部の一部を除去することにより形成したもので、この構成によれば、調整部をトリミングによって前記検知部の一部を除去することにより形成しているため、一方向のレーザ照射のみで調整部を設けることができ、これにより、容易に出力信号の補正をすることができるという作用効果を有するものである。
本発明の請求項3に記載の発明は、少なくとも2つのアームとこのアームを連結する接続部とを有する非圧電材料からなる音叉と、この音叉の少なくとも1つのアームの主面に設けられ、かつ内側下部電極とこの内側下部電極の上面に設けられた内側圧電薄膜とこの内側圧電薄膜の上面に設けられた内側上部電極とからなる内側駆動部と、前記音叉の少なくとも1つのアームの主面に設けられ、かつ前記内側駆動部と距離をおいて並設された外側下部電極とこの外側下部電極の上面に設けられた外側圧電薄膜とこの外側圧電薄膜の上面に設けられた外側上部電極とからなる外側駆動部と、前記音叉の少なくとも1つのアームの主面に設けられ、かつ検知下部電極とこの検知下部電極の上面に設けられた検知圧電薄膜とこの検知圧電薄膜の上面に設けられた検知上部電極とからなる検知部とを備え、前記検知部と連続して音叉の少なくとも1つのアームの長手方向の一端にこのアームの内側および外側に分岐する内側分岐部と外側分岐部を設けるとともに、この内側分岐部と外側分岐部の一方に調整部を設けたもので、この構成によれば、検知部と連続して音叉の少なくとも1つのアーム長手方向の一端にこのアームの内側および外側に分岐する内側分岐部と外側分岐部を設けるとともに、この内側分岐部と外側分岐部の一方に調整部を設けているため、音叉の主面に検知電極を設けた場合でも出力信号の補正をすることができるという作用効果を有するものである。
本発明の請求項4に記載の発明は、特に、調整部をトリミングによって検知上部電極を除去することにより形成したもので、この構成によれば、調整部をトリミングによって検知上部電極を除去することにより形成しているため、一方向のレーザ照射のみで調整部を設けることができ、これにより、容易に出力信号の補正をすることができるという作用効果を有するものである。
以上のように本発明の角速度センサは、少なくとも2つのアームとこのアームを連結する接続部とを有する音叉と、この音叉の少なくとも1つのアームの主面に設けられた内側駆動部と、前記音叉の少なくとも1つのアームの主面に設けられるとともに前記内側駆動部と距離をおいて並設された外側駆動部と、前記音叉の少なくとも1つのアームの主面に設けられた検知部とを備え、前記検知部と連続して音叉の少なくとも1つのアームの長手方向の一端にこのアームの内側および外側に分岐する内側分岐部と外側分岐部を設けるとともに、この内側分岐部と外側分岐部の一方に調整部を設けているため、音叉の主面に検知電極を設けた場合でも出力信号の補正をすることができるという優れた効果を奏するものである。
以下、本発明の一実施の形態における角速度センサについて、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施の形態における角速度センサの一部断面斜視図、図2は図1のA−A線断面図、図3は図1のB−B線断面図である。
図1〜図3において、11は例えばSi等の非圧電材料からなる音叉で、この音叉11は、第1のアーム12および第2のアーム13と、前記第1のアーム12の一端と第2のアーム13の一端を接続する接続部14とで構成されている。15は前記音叉11における第1のアーム12および第2のアーム13の主面の内側に設けられた一対の内側駆動部で、この内側駆動部15は、図2に示すように、前記音叉11の主面に設けられた一対のPtからなる内側下部電極16と、この内側下部電極16の上面に設けられた内側圧電薄膜17と、この内側圧電薄膜17の上面に設けられ、かつTiおよびAuを層状に設けた内側上部電極18とで構成されている。そして、前記内側圧電薄膜17はチタン酸鉛膜19と、このチタン酸鉛膜19の上面に設けられたPZT圧電薄膜20とで構成されている。21は前記音叉11における第1のアーム12および第2のアーム13における主面の外側に前記内側駆動部15と距離をおいて並設された一対の外側駆動部で、この外側駆動部21は、前記内側駆動部15と同様に、前記音叉11の主面に設けられた一対のPtからなる外側下部電極22と、この外側下部電極22の上面に設けられた外側圧電薄膜23と、この外側圧電薄膜23の上面に設けられ、かつTiおよびAuを層状に設けた外側上部電極24とで構成されている。そして、前記外側圧電薄膜23はチタン酸鉛膜25と、このチタン酸鉛膜25の上面に設けられたPZT圧電薄膜26とで構成されている。27は前記音叉11における第1のアーム12および第2のアーム13の主面に前記内側駆動部15と外側駆動部21との間に位置して設けられた検知部で、この検知部27は前記音叉11の主面に設けられた一対のPtからなる検知下部電極28と、この検知下部電極28の上面に設けられた検知圧電薄膜29と、この検知圧電薄膜29の上面に設けられ、かつTiおよびAuを層状に設けた検知上部電極30とで構成されている。そして、前記検知圧電薄膜29はチタン酸鉛膜31と、このチタン酸鉛膜31の上面に設けられたPZT圧電薄膜32とで構成されている。そしてまた、前記音叉11における第1のアーム12の長手方向の一端には、前記検知部27と連続して第1のアーム12の内側に分岐する内側分岐部33と外側に分岐する外側分岐部34を設けており、さらに、前記外側分岐部34にはレーザトリミングによって、検知上部電極30および検知圧電薄膜29の一部を除去することにより形成された第1の調整部35を設けている。また、これと同様に、前記第2のアーム13の長手方向の一端にも、前記検知部27と連続して第2のアーム13の内側に分岐する内側分岐部36および外側に分岐する外側分岐部37を設けており、さらに、前記内側分岐部36にはレーザトリミングによって検知上部電極30および検知圧電薄膜29の一部を除去することにより形成された第2の調整部38を設けている。
以上のように構成された本発明の一実施の形態における角速度センサについて、次にその製造方法を説明する。
まず、略厚さ0.2mmの(110)面のシリコン(Si)ウエハを準備し、このシリコン(Si)ウエハ上にPtをスパッタもしくは蒸着により略100Åの厚さとなるように成膜することにより、音叉11における第1のアーム12および第2のアーム13の上面の内側下部電極16、外側下部電極22および検知下部電極28が設けられる位置に下部電極(図示せず)を形成する。
次に、PZT等の圧電薄膜の良好な配向を得るための製造条件の許容範囲を広くすることができるランタンとマグネシウムが添加されたチタン酸鉛膜(図示せず)をスパッタにより略200Åの厚さとなるように成膜した後、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)をスパッタにより、略2〜3μmの厚さとなるように成膜することにより、内側圧電薄膜17、外側圧電薄膜23および検知圧電薄膜29が設けられる位置に圧電薄膜(図示せず)を形成する。
次に、Tiをスパッタもしくは蒸着により略15Åの厚さとなるように成膜した後、その上面にAuの材料をスパッタもしくは蒸着により略2000Åの厚さとなるように成膜することにより、内側上部電極18、外側上部電極24および検知上部電極30が設けられる位置に上部電極(図示せず)を形成する。
次に、フォトリソグラフィ技術とドライエッチング技術を用いて、図1および図2に示すような形状の内側下部電極16、外側下部電極22、検知下部電極28、内側圧電薄膜17、外側圧電薄膜23、検知圧電薄膜29、内側上部電極18、外側上部電極24および検知上部電極30を形成する。
最後に、音叉11に角速度を付加しない状態において、検知部27における検知上部電極30に電荷が発生しないように、第1のアーム12における内側分岐部33と外側分岐部34の一方(一実施の形態では外側分岐部34)と、第2のアーム13における内側分岐部36と外側分岐部37の一方(一実施の形態では内側分岐部36)の検知上部電極30および検知圧電薄膜29の一部をレーザトリミングによって除去することにより、第1の調整部35および第2の調整部38を形成する。
上記したように本発明の一実施の形態においては、第1のアーム12における外側分岐部34に、検知部27を構成する検知上部電極30および検知圧電薄膜29の一部をレーザトリミングによって除去することにより第1の調整部35を形成するとともに、第2のアーム13における内側分岐部36に、検知部27を構成する検知上部電極30および検知圧電薄膜29の一部をレーザトリミングによって除去することにより第2の調整部38を形成しているため、一方向のレーザ照射のみで、第1の調整部35および第2の調整部38を設けることができ、これにより、容易に出力信号の補正をすることができるという効果が得られるものである。
次に、本発明の一実施の形態における角速度センサについて、その動作を図面を参照しながら説明する。
図4、図5において、39は分極方向を示す矢印、40、41は内側圧電薄膜17および外側圧電薄膜23の伸縮方向を示す矢印である。この図4、図5において、内側下部電極16と内側上部電極18との間、および外側下部電極22と外側上部電極24との間にDC約20Vを印加すると、内側圧電薄膜17、外側圧電薄膜23および検知圧電薄膜29の分極ベクトルの方向は一方向に揃う。例えば、内側下部電極16および外側下部電極22がプラス側に、内側上部電極18および外側上部電極24がマイナス側になるようにDC電圧を印加すると、矢印39に示すような方向に分極ベクトルが向く。このような内側圧電薄膜17および外側圧電薄膜23に対して図4に示すように、内側上部電極18および外側上部電極24が内側下部電極16および外側下部電極22よりも高電位になるように電圧を印加すると内側圧電薄膜17および外側圧電薄膜23は矢印に示す方向の分極ベクトルと垂直な矢印40の方向に伸びる。逆に、図5に示すように、内側上部電極18および外側上部電極24が内側下部電極16および外側下部電極22よりも低電位になるように電圧を印加すると内側圧電薄膜17および外側圧電薄膜23は矢印39に示す方向の分極ベクトルと垂直な矢印41の方向に縮む。
したがって、内側下部電極16および外側下部電極22をGND電極または仮想GND電極とし、そして内側上部電極18および外側上部電極24に交流電圧を印加すると、内側圧電薄膜17および外側圧電薄膜23は、矢印40、41に示すように伸び縮みする。
また、図2に示す内側上部電極18および外側上部電極24に互いに位相が180°異なる交流電圧を印加することにより、内側圧電薄膜17が伸びる場合は、外側圧電薄膜23は縮む。逆に、内側圧電薄膜17が縮む場合は、外側圧電薄膜23は伸びる。
以上の原理に基づき、音叉11における第1のアーム12および第2のアーム13は互いに逆方向(X方向)に音叉共振する。
そして、この状態において、音叉11からなる角速度センサにおける音叉11の長手方向の軸方向周りに角速度が付加されると、音叉11の第1のアーム12および第2のアーム13の主面に直角な方向(Z方向)に発生するコリオリ力に起因した振動によって、第1のアーム12と第2のアーム13とが互いに逆方向に撓む。そしてこの逆方向への撓みにより、第1のアーム12における検知圧電薄膜29と第2のアーム13における検知圧電薄膜29とに発生する電荷が互いに逆となる。そこで、その電荷を検知上部電極30により検出し、そして、差動アンプ(図示せず)により差動をとることにより、出力信号を出力し、角速度を検出するものである。
ここで、音叉11の製造のバラツキにより、角速度センサに角速度が付加されていない状態においても、音叉11における第1のアーム12および第2のアーム13が駆動方向に対して斜めに振動する場合を考えて見ると、このような場合には、角速度が付加されていない状態においても、第1のアーム12が検知部27を設けた側と反対側に撓むため、第1のアーム12における検知上部電極30には正の電荷が発生することになる。一方、第2のアーム13は検知部27を設けた側に撓むことになるため、第2のアーム13における検知上部電極30には負の電荷が発生することになる。そして、この電荷の差動をとるため、あたかも角速度が生じているかのような出力信号が角速度センサから出力されることになってしまうものである。
しかしながら、本発明の一実施の形態における角速度センサにおいては、検知部27と連続して音叉11を構成する第1のアーム12の長手方向の一端にこの第1のアーム12の内側および外側に分岐する内側分岐部33と外側分岐部34を設けるとともに、外側分岐部34に、レーザトリミングにより第1の調整部35を設けているため、駆動時において、第1のアーム12における外側分岐部34が伸びるとき、内側分岐部33は縮み、そして両者の電荷のバランスにより、第1のアーム12における検知上部電極30に負の電荷が発生する。また、これと同様に、第2のアーム13における外側分岐部37が伸びるとき、内側分岐部36は縮み、そして両者の電荷のバランスにより、第2のアーム13における検知上部電極30に正の電荷が発生する。したがって、前述した音叉11における第1のアーム12および第2のアーム13は駆動方向に対して斜めに振動する際に発生する電荷を相殺することになるため、角速度センサからの出力信号の調整をすることができるものである。
すなわち、本発明の一実施の形態における角速度センサにおいては、検知部27と連続して音叉11を構成する第1のアーム12の長手方向の一端にこの第1のアーム12の内側および外側に分岐する内側分岐部33と外側分岐部34を設けるとともに、外側分岐部34にレーザトリミングによって検知上部電極30および検知圧電薄膜29の一部を除去することにより第1の調整部35を設けているため、音叉11の主面に検知上部電極30を設けた場合でも出力信号の補正をすることができるという効果が得られるものである。
本発明に係る角速度センサは、音叉の主面に検知電極を設けた場合でも出力信号の補正をすることができるという効果を有するものであり、各種電子機器に用いる角速度センサとして有用となるものである。
本発明の一実施の形態における角速度センサの一部断面斜視図 図1のA−A線断面図 図1のB−B線断面図 同角速度センサの駆動部の動作状態を説明するための斜視図 同角速度センサの駆動部の動作状態を説明するための斜視図 従来の角速度センサの上面図 同角速度センサの側面図
符号の説明
11 音叉
12 第1のアーム
13 第2のアーム
14 接続部
15 内側駆動部
16 内側下部電極
17 内側圧電薄膜
18 内側上部電極
21 外側駆動部
22 外側下部電極
23 外側圧電薄膜
24 外側上部電極
27 検知部
28 検知下部電極
29 検知圧電薄膜
30 検知上部電極
33,36 内側分岐部
34,37 外側分岐部
35 第1の調整部
38 第2の調整部

Claims (4)

  1. 少なくとも2つのアームとこのアームを連結する接続部とを有する音叉と、この音叉の少なくとも1つのアームの主面に設けられた内側駆動部と、前記音叉の少なくとも1つのアームの主面に設けられるとともに前記内側駆動部と距離をおいて並設された外側駆動部と、前記音叉の少なくとも1つのアームの主面に設けられた検知部とを備え、前記検知部と連続して前記音叉の少なくとも1つのアームの長手方向の一端にこのアームの内側および外側に分岐する内側分岐部と外側分岐部を設けるとともに、この内側分岐部と外側分岐部の一方に調整部を設けた角速度センサ。
  2. 調整部をトリミングによって検知部の一部を除去することにより形成した請求項1記載の角速度センサ。
  3. 少なくとも2つのアームとこのアームを連結する接続部とを有する非圧電材料からなる音叉と、この音叉の少なくとも1つのアームの主面に設けられ、かつ内側下部電極とこの内側下部電極の上面に設けられた内側圧電薄膜とこの内側圧電薄膜の上面に設けられた内側上部電極とからなる内側駆動部と、前記音叉の少なくとも1つのアームの主面に設けられ、かつ前記内側駆動部と距離をおいて並設された外側下部電極とこの外側下部電極の上面に設けられた外側圧電薄膜とこの外側圧電薄膜の上面に設けられた外側上部電極とからなる外側駆動部と、前記音叉の少なくとも1つのアームの主面に設けられ、かつ検知下部電極とこの検知下部電極の上面に設けられた検知圧電薄膜とこの検知圧電薄膜の上面に設けられた検知上部電極とからなる検知部とを備え、前記検知部と連続して前記音叉の少なくとも1つのアームの長手方向の一端にこのアームの内側および外側に分岐する内側分岐部と外側分岐部を設けるとともに、この内側分岐部と外側分岐部の一方に調整部を設けた角速度センサ。
  4. 調整部をトリミングによって検知上部電極を除去することにより形成した請求項3記載の角速度センサ。
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