JP2004101535A - 角速度センサ - Google Patents

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Shigehiro Yoshiuchi
吉内 茂裕
Junichi Yukawa
湯河 潤一
Masakazu Hatanaka
畑中 正数
Jiro Terada
寺田 二郎
Masami Tamura
田村 雅巳
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】本発明は、角速度を検出する音叉振動子を用いた角速度センサに関するものであり、小型でデッドスペースが少ない角速度センサを提供することを目的とする。
【解決手段】駆動用電極を有する第1のアームと検出用電極を有する第2のアームおよびそれら第1、第2のアームの一端に配した共通の基部とを圧電体で一体に構成した音叉振動子16を、その基部に設けた支持台19によりベース12に平行配置され、上記の各電極をベース12に設けた端子部13に電気的に接続した。
【選択図】図1

Description

 本発明は、角速度を検出する音叉振動子を用いた角速度センサに関するものである。
 近年、小型で低コストの角速度センサがナビゲーションシステムおよび車両姿勢制御装置の用途において注目されている。
 図6は従来の角速度センサを示すものであり、ベース1に対して振動子2が垂直に実装され、振動子2とベース端子3はリード線4を介して電気的に接続されており、キャップ5とベース1は通常抵抗溶接あるいは圧入等によって接合されることによりキャップ5内は密閉空間となるように構成されている。
 しかしながら、上記従来の構成では、ベースに対して垂直実装の支持方法となっており、回路基板へ上記従来構成のセンサを実装した際に回路基板とセンサよりなるデッドスペースによりパッケージング時に大型構造となる。また、例えばフレキシブル基板等を用いて回路基板と平行配置した場合には、フレキシブル基板およびセンサを支持する部材などの部品点数が増え、コストが高くなるという問題を有していた。
 本発明は上記従来の問題点を解決するもので、小型で低コストの角速度センサを提供することを目的とする。
 上記の課題を解決するために本発明は、音叉振動子を、その基部に設けた支持台により配置したものであり、パッケージング時の小型化を可能にするものである。
 以上のように本発明は、駆動用電極を有する第1のアームと検出用電極を有する第2のアームおよびそれら第1、第2のアームに一端に配した共通の基部を圧電体で一体に構成した音叉振動子を、その基部に設けた支持台によりベースに配置され、上記の各電極をベースに設けた端子に電気的に接続した構成とすることによって、デッドスペースの少ない角速度センサを実現することができる。
 本発明は、駆動用電極を有する第1のアームと検出用電極を有する第2のアームおよびそれら第1、第2のアームに一端に配した共通の基部とを圧電体で一体に構成した音叉振動子を、その基部の平面に設けた支持台によりベースに平行配置され、上記の各電極をベースに設けた端子に電気的に接続した角速度センサであり、この構成によって振動子のドライブ振動面をベースに対して平行に配置することができ、パッケージング時に小型化することが可能となる。
 また、ベースに検出用電極のトリミングのための穴を設けた角速度センサであり、この構成によって検出用電極を表出させることができ検出信号のバランス調整のための一対の調整用の検出用電極のトリミングが可能となる。
 また、駆動用電極を有する第1のアームと検出用電極を有する第2のアームおよびそれら第1、第2のアームに一端に配した共通の基部とを圧電体で一体に構成した音叉振動子を、その基部の側面に設けた支持台により、第2のアームが外側に配置されるようにベースに平行配置され、上記の各電極をベースに設けた端子に電気的に接続した角速度センサであり、この構成によって振動子の側面をベースに対して平行に配置することができ、パッケージング時に小型化することが可能となる。
 また、ベースに設けた端子は気密ガラスによりベースに対し電気的に絶縁されている角速度センサであり、CANキャップによる封止をしても音叉振動子と外部からの電気信号の出入を可能とし、気密ガラスによる気密漏れがないようにガスもしくは真空環境を保つことができる。
 また、第2のアームに設けた検出用電極は一対の主検出用電極と一対の調整用電極を含み、一対の調整用電極の片方が他方に比し長く形成した角速度センサであり、これまで検出信号のバランス調整のための一対の調整用電極のトリミングを行っていたのを、いずれか一方の調整用電極だけでのトリミングで検出信号のバランス調整を可能とする。
 また、基部の平面の一方に駆動用電極、検出用電極、モニタ電極およびグランド電極の接続パッドを配置し、これらの各電極を配置した基部の平面を外側に配置すると共に端子の接続面と同様の高さでベースに対して平行配置した角速度センサであり、例えばワイヤーボンディングのような金属線による配線を容易にするものである。
 また、駆動用電極を有する第1のアームと検出用電極を有する第2のアームおよびそれら第1、第2のアームに一端に配した共通の基部とを圧電体で一体に構成した音叉振動子を、その基部の底面に設けた延長用支持台によりベースに平行配置され、上記の各電極をベースに設けた端子に電気的に接続した角速度センサであり、この構成によって振動子のドライブ振動面をベースに対して平行に配置することができ、パッケージング時に小型化することが可能となる。
 (実施の形態1)
 図1は本発明の実施の形態1における角速度センサの組立斜視図である。図1において、11は表裏面にニッケルメッキ処理を行った金属製のキャップ、12は同じくニッケルメッキ処理され、端子部13を絶縁気密ガラス14で覆い、かつ穴部15を設けたベースである。これらキャップ11とベース12は通常抵抗溶接あるいは圧入等によって接合され、穴部15を封止することによりキャップ11内は密閉空間となっている。この密閉空間内で角速度検出素子である振動子16はベース12上にベース面17と振動子の平面18が平行になるように支持台19により振動子16の平面18の基部で接着固定され、配線20によって振動子16と端子部13は電気的に接続されている。振動子16は、図2(a)、(b)に示す如くコの字状の圧電体で例えば水晶材料で形成され、一方の駆動音叉アーム21に駆動電極(22,23,24,25)、他方の検出音叉アーム26にモニタ電極(27,28)、検出用電極(29,30,31,32)、中間電極(33,34)をそれぞれAu蒸着により形成したものである。また、音叉アーム21,26は振動方向に対して、電気軸または分極方向が同方向に設定してあり、駆動電源35により駆動電極22,23,24,25を音叉共振させるための更新信号が供給されるようになっている。また、検出用電極30,32は検出信号のバランス調整時にトリミングされる電極であり、穴部15をベース12上に設けることにより前記検出用電極30,32のトリミングを可能とした構成となっている。
 この構成により、振動子の平面18をベース12に対して平行に配置することができ、パッケージング時に小型化することが可能で、かつ検出用電極30,32が外部に表出して検出用電極30,32のトリミングによるバランス調整が可能な構造とすることができる。
 (実施の形態2)
 図3は本発明の実施の形態2における角速度センサの組立斜視図である。図3において、41は表裏面にニッケルメッキ処理を行った金属製のキャップ、42は同じくニッケルメッキ処理され、端子部43を絶縁気密ガラス44で覆ったベースである。これらキャップ41とベース42は通常抵抗溶接あるいは圧入等によって接合され、キャップ41内は密閉空間となっている。この密閉空間内で角速度検出素子である振動子45はベース42上にベース面46と振動子の側面47が平行になるように接着固定された支持台48により振動子の側面47の基部で接着固定され、配線49によって振動子45と端子部43は電気的に接続されている。振動子45は、実施の形態1と同様にコの字状の圧電体で例えば水晶材料で形成され、一方の駆動音叉アーム21に駆動電極22,23,24,25、他方の検出音叉アーム26にモニタ電極27,28、検出用電極29,30,31,32、中間電極33,34をそれぞれAu蒸着により形成したものであり、また、音叉アーム21,26は振動方向に対して、電気軸または分極方向Eが同方向に設定してあり、駆動電源35により駆動電極22,23,24,25を音叉共振させるための交流信号が供給されるようになっている、また、検出用電極30,32は検出信号のバランス調整時にトリミングされる電極である。
 この構成により、振動子の側面47をベース42に対して平行に配置することができ、パッケージング時に小型化することが可能で、かつ、トリミングのための検出用電極30,32を有する音叉アーム26が外側(ベース42から遠い側)に配置されるため、穴のないベース42を使用して同様に前記検出用電極30,32のトリミングによる検出信号のバランス調整が可能な構造とすることができる。
 (実施の形態3)
 図4は本発明の実施の形態3における角速度センサの組立斜視図である。図4において、51は表裏面にニッケルメッキ処理を行った金属製のキャップ、52は同じくニッケルメッキ処理され、端子部53を絶縁気密ガラス54で覆ったベースである。これらキャップ51とベース52は通常抵抗溶接あるいは圧入等によって接合され、キャップ51内は密閉空間となっている。この密閉空間内で角速度検出素子である振動子55はベース52上にベース面56と振動子の平面57が平行になるように接着固定された支持台58により振動子の平面57の基部で接着固定され、配線59によって振動子55と端子部53は電気的に接続されている。振動子55は、実施の形態1と同様にコの字状の圧電体で例えば水晶材料で形成され、一方の駆動音叉アーム21に駆動電極22,23,24,25、他方の検出音叉アーム26にモニタ電極27,28、検出用電極29,30,31,32、中間電極33,34をそれぞれAu蒸着により形成したものであり、また、音叉アーム21,26は振動方向に対して、電気軸または分極方向Eが同方向に設定してあり、駆動電源35により駆動電極22,23,24,25を音叉共振させるための交流信号が供給されるようになっている。また、検出用電極は主検出用電極29,31と調整用電極30,32とからなっており、この調整用電極30もしくは32のいずれかが他方に比して長く形成されている。ここで、振動子55は長く形成した調整用の検出電極が外側に表出するようにベース52に平行配置されている。
 この構成により、振動子の平面57をベース52に対して平行に配置することができ、パッケージング時に小型化することが可能で、かつ、長寸に形成したトリミング調整用の一方の検出用電極30あるいは32が外部に表出してその電極のみのトリミングによるバランス調整が可能な構造とすることができる。
 (実施の形態4)
 図5は本発明の実施の形態4における角速度センサの組立斜視図である。図5において、61は表裏面にニッケルメッキ処理を行った金属製のキャップ、62は同じくニッケルメッキ処理され、端子部63を絶縁気密ガラス64で覆ったベースである。これらキャップ61とベース62は通常抵抗溶接あるいは圧入等によって接合され、キャップ61内は密閉空間となっている。この密閉空間内で角速度検出素子である振動子65はその基部底面66に振動子延長支持台67が接着固定されており、振動子延長支持台67は振動子65の平面68がベース面69に対して平行かつ端子部63の接続面70と同様の高さでベース62上に接着固定され、金属線71によって振動子65と端子部63は電気的に接続されている。振動子65は、実施の形態1と同様にコの字状の圧電体で例えば水晶材料で形成され、一方の駆動音叉アーム21に駆動電極22,23,24,25、他方の検出音叉アーム26にモニタ電極27,28、検出用電極29,30,31,32、中間電極33,34をそれぞれAu蒸着により形成したものであり、また、音叉アーム21,26は振動方向に対して、電気軸または分極方向Eが同方向に設定してあり、駆動電源35により駆動電極22,23,24,25を音叉共振させるための交流信号が供給されるようになっている。また、検出用電極は主検出用電極29,31と調整用電極30,32とからなっており、この調整用電極30もしくは32のいずれかが他方に比して長く形成されている。ここで、振動子65は長寸に形成したトリミング調整用の検出用電極が外側に表出するようにベース62に対して平行配置されている。
 この構成により、振動子の平面68をベース62に対して平行に配置することができ、パッケージング時に小型化することが可能で、かつ、長寸に形成したトリミング調整用の一方の検出用電極30あるいは32が外部に表出してその電極のトリミングによるバランス調整が可能な構造とすることができ、端子部63の接続面70と同様の高さでベースに対して平行配置されることにより金属線71による配線を容易とすることができる。
本発明の実施の形態1における角速度センサの組立斜視図 (a)同センサに使用する振動子の正面図、(b)同上面図 本発明の実施の形態2における角速度センサの組立斜視図 本発明の実施の形態3における角速度センサの組立斜視図 本発明の実施の形態4における角速度センサの組立斜視図 従来の角速度センサの組立斜視図
符号の説明
 1 ベース
 2 振動子
 3 ベース端子
 4 リード線
 5 キャップ
 11 キャップ
 12 ベース
 13 端子部
 14 絶縁気密ガラス
 15 穴部
 16 振動子
 17 ベース面
 18 平面
 19 支持台
 20 配線
 21 駆動音叉アーム
 22,23,24,25 駆動電極
 26 検出音叉アーム
 27,28 モニタ電極
 29,30,31,32 検出用電極
 33,34 中間電極
 41 キャップ
 42 ベース
 43 端子部
 44 絶縁気密ガラス
 45 振動子
 46 ベース面
 47 側面
 48 支持台
 49 配線
 51 キャップ
 52 ベース
 53 端子部
 54 絶縁気密ガラス
 55 振動子
 56 ベース面
 57 平面
 58 支持台
 59 配線
 61 キャップ
 62 ベース
 63 端子部
 64 絶縁気密ガラス
 65 振動子
 66 基部底面
 67 振動子延長支持台
 68 平面
 69 ベース面
 70 接続面
 71 金属線

Claims (8)

  1. 駆動用電極を有する第1のアームと検出用電極を有する第2のアームとからなる音叉振動子をベースに備え、
    前記第1のアームと第2のアームに対向する部分に穴を設けた
    角速度センサ。
  2. 第1のアームと第2のアームは前記ベースに対して平行に配置した請求項1記載の角速度センサ。
  3. 穴は、検出用電極をトリミングするために設けた請求項1記載の角速度センサ。
  4. 音叉振動子は、第1のアームおよび第2のアームの一端に配した共通の基部を圧電体で一体に構成した請求項1記載の角速度センサ。
  5. ベースに端子を設け、この端子は気密ガラスにより前記ベースに対して電気的に絶縁した請求項1記載の角速度センサ。
  6. 第2のアームに設けた検出用電極は、一対の主検出用電極および調整用電極を備え、一対の調整用電極の一方が他方に比べて長く設けてなる請求項1記載の角速度センサ。
  7. 基部の一方の平面に駆動用電極、検出用電極、モニター電極、および、グランド電極の接続パッドを有し、これらの各電極を配置した基部の平面を外側に配置するとともに端子の接続面と同様の高さでベースに対して平行に配置した請求項1記載の角速度センサ。
  8. 駆動用電極を有する第1のアームと検出用電極を有する第2のアームおよびこれら第1、第2のアームの一端に設けた共通の基部とを圧電体で一体に構成した音叉振動子と、この音叉振動子の基部に設けた延長用支持台によりベースに平行に位置するとともに、前記駆動用電極および検出用電極を前記ベースに設けた端子に電気的に接続した角速度センサ。
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