JP4828209B2 - 外部床構造 - Google Patents

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本発明は、バルコニーやベランダ等の建物の外部床構造に関する。
住宅のベランダやバルコニーと室内との間には防水のために「またぎ」が設けられる。その一方で、近年のバリアフリーの要請の観点から、このような「またぎ」をなくすことが求められている。
例えば、バルコニーの床面の周縁に防水立ち上がり壁を設ける構造では、防水立ち上がり壁の掃き出し窓に対応した部分は「またぎ」になる。そこで、掃き出し窓に対応した部分で防水立ち上がり壁を切り欠き、これにより、掃き出し窓に対応した部分において、それ以外の部分よりも防水立ち上がり壁を低くすることで「またぎ」を低くする構造が下記特許文献1に開示されている。
特開2000−64415公報
しかしながら、特許文献1に開示された構造では、掃き出し窓に対応した部分で防水立ち上がり壁を切り欠いて低くすることで、防水面で欠陥が生じやすい。
本発明は、上記事実を考慮して、防水性を維持又は向上しつつ「またぎ」を抑制又は解消できる外部床構造を得ることが目的である。
請求項1に記載の本発明に係る外部床構造は、建物の室内側で室内側床材を支える室内側梁部材における室内側梁部材上面よりも上下方向において低い外側梁部材上面を有すると共に、当該外側梁部材上面より低い位置に支持アングルが設けられた外側梁部材と、前記支持アングル上に載置されると共に、上面の位置が前記外側梁部材上面と略同一又は前記外側梁部材上面以下に設定された外側床材と、前記外側床材及び前記外側梁部材の双方の上に配置される断熱材と、前記断熱材における前記室内側の端部の側方で前記外側床材上に立設され、前記断熱材の上下方向の厚みよりも上下方向に長い防水壁と、前記断熱材の上面を覆って更に前記防水壁を覆う防水シートと、を備えている。
請求項1に記載の本発明に係る外部床構造によれば外側梁部材における外側梁部材上面は建物の室内側で室内側床材を支える室内側梁部材における室内側梁部材上面よりも上下方向において低い。さらに、この外側梁部材上面よりも低い位置では外側梁部材に支持アングルが設けられており、この支持アングル上に外側床材が載置される。支持アングル上に載置された外側床材は、上面の位置が外側梁部材上面と略同一又は前記外側梁部材上面以下に設定される。
このため、本発明では、外側床材の上面を室内側梁部材に支えられる室内側床材の上面よりも低く設定できる。これにより、外側床材上を流れる水の位置が、室内側床材の上面よりも充分に下側になる。このため、外側床材上を流れる水の室内側床材上へのオーバーフローが防止又は極めて効果的に軽減される。
さらに、上記のように、外側梁部材上面を室内側梁部材上面よりも低く設定することで、外側床材の上面を室内側床材の上面よりも低く設定できるため、仮に、外側床材の外周部に対応して外側床材上に防水壁を設けた際に、外側床材の上面よりも防水壁の上端部を大きく突出させなくても、防水壁の高さを充分に確保できる。このため、防水壁の上端が室内側床材の上面よりも大きく突出することにより生じる「またぎ」が解消、又は、抑制される。
請求項2に記載の本発明に係る外部床構造は、請求項1に記載の本発明において、前記室内側床材の室外側に設けられたフラットレベルサッシを下方から支持する支持体に前記防水壁の上端側を固定したことを特徴としている。
請求項2に記載の本発明に係る外部床構造では、室内側床材の室外側に設けられたフラットレベルサッシが支持体によって下方から支持される。さらに、この支持体に防水壁の上端側が固定される。
請求項に記載の本発明に係る外部床構造は、請求項1又は請求項に記載の本発明において、前記外側梁部材の側方に外側床材を配置して前記外側梁部材に前記外側床材を支持させることを特徴としている。
請求項に記載の本発明に係る外部床構造では、外側梁部材の側方に配置された外側床材が外側梁部材に支持されるため、外側梁部材上に外側床材を配置する構成に比べて外側床材の上面の位置を更に低く設定できる。これにより、室内側床材の上面よりも更に低い位置に外側床材の上面を設定でき、室内側床材上への水のオーバーフローが更に効果的に防止又は抑制できる。
さらに、防水壁を設けた際に、外側床材の上面よりも防水壁の上端部を大きく突出させなくても、防水壁の高さを充分に確保できる。このため、上記のように外側床材の上面の位置を更に低く設定できるため、防水壁の高さを更に充分に確保できる。このため、防水壁の上端が室内側床材の上面よりも大きく突出することにより生じる「またぎ」がより一層効果的に解消、又は、抑制される。
請求項に記載の本発明に係る外部床構造は、請求項1から請求項の何れか1項に記載の本発明において、前記防水壁の上端部が前記室内側床材の上面と略同一高さ、又は、当該上面よりも下側に位置した状態で前記室内側床材に直接又は間接的に連結されることを特徴としている。
請求項に記載の本発明に係る外部床構造によれば、外側床材上に設けられる防水壁の上端部が室内側床材の上面と略同一高さ、又は、この上面よりも下側で室内側床材に連結されるが、上記のように、外側床材の上面が室内側床材の上面よりも低く設定されるため、室内側へ水が流れ込むのを防止するための防水壁の高さを確保できる。しかも、防水壁の上端部が室内側床材の上面と等位置、又は、この上面よりも下側で室内側床材に連結されるため、防水壁は室内側床材の上面よりも上方へ突出しない。これにより、「またぎ」が解消される。
請求項に記載の本発明に係る外部床構造は、請求項1から請求項の何れか1項に記載の本発明において、高さ寸法が前記外側梁部材の梁成より大きく前記室内側梁部材の梁成以下とされて前記室内側梁部材の所定部位に一体的に連結される室内側連結部と、高さ寸法が前記外側梁部材の梁成以下とされて前記外側梁部材の所定部位に一体的に連結される外側連結部と、を有する略L字形状の連結部材を備えることを特徴としている。
請求項に記載の本発明に係る外部床構造によれば、所定の端部の少なくとも一部が水平方向に室内側梁部材と対向した外側梁部材は、所定部位に連結部材の外側連結部が一体的に連結される。さらに、連結部材の室内側連結部は室内側梁部材の所定部位に一体的に連結され、これにより、連結部材を介して室内側梁部材に外側梁部材が一体的に連結される。
ここで、連結部材は、室内側連結部の高さ寸法が外側梁部材の梁成より大きく室内側梁部材の梁成以下に設定され、外側梁部材の高さ寸法が外側梁部材の梁成以下に設定されることで全体的に略L字形状となる。これにより、外側梁部材の外側連結部との連結部分の高さ寸法が、室内側梁部材の梁成寸法より小さくても外側梁部材に外側連結部を連結できる。
請求項に記載の本発明に係る外部床構造は、請求項1から請求項の何れか1項に記載の本発明において、上方から下方へ水の通過が可能で前記外部床材上に配置されると共に、上面が前記室内側床材の上面と同じ位置に設定されたデッキ材を備えることを特徴としている。
請求項に記載の本発明に係る外部床構造によれば、外側床材上にデッキ材が配置されるが、デッキ材は上方から下方へ水が通過できるため、デッキ材の上の水は外側床材上に落下する。したがって、デッキ材上を水が流れて室内側へ浸入することが防止又は極めて効果的に軽減される。ここで、外側床材上に配置されたデッキ材の上面は、室内側床材の上面と同じ位置に設定されるため、外側床材側と室内床材側とで上面のレベルが実質的に同じになり、外側床材側と室内床材側との間の段差すらも解消される。
以上、説明したように、請求項1及び請求項2に記載の本発明に係る外部床構造では、防水性を維持又は向上できると共に、防水壁が室内側床材の上面よりも上方へ大きく突出することを防止又軽減でき、これにより「またぎ」を解消、又は、軽減できる。
請求項に記載の本発明に係る外部床構造では、防水性を更に維持又は向上できると共に、防水壁が室内側床材の上面よりも上方へ大きく突出することをより効果的に防止又抑制でき、これにより「またぎ」を解消、又は、抑制できる。
請求項に記載の本発明に係る外部床構造では、防水壁が室内側床材の上面よりも上方へ突出することによる「またぎ」を解消できる。
請求項に記載の本発明に係る外部床構造では、外側梁部材の外側連結部との連結部分の高さ寸法が、室内側梁部材の梁成寸法より小さくても外側梁部材に外側連結部を連結して、外側梁部材を室内側梁部材に一体的に連結できる。このため、本発明を適用しない建物、(更に言えば、本発明を構成する外側梁部材を用いない建物)に用いられる室内側梁部材を本発明にも適用でき、これにより、部材の共通化を図ることができる。
請求項に記載の本発明に係る外部床構造では、外側床材側と室内床材側との間の段差も解消でき、室内床材側と外部床材側との間のアクセスが更によくなる。
<本実施の形態の構成>
図1には本発明の一実施の形態に係る外部床構造を2階バルコニー11に適用した鉄骨軸組住宅10の要部の構成が断面図により示されている。
この図に示されるように、鉄骨軸組住宅10は鉄鋼等によって形成された室内側梁部材としての床梁12を備えている。床梁12は水平方向のうちの一方向(図1の紙面手前方向及びその反対の奥行き方向)に沿って長手とされた長尺平板状のウェブ14を備えている。
ウェブ14は幅方向が上下方向(図1の矢印UP方向及び矢印DOWN方向)に沿っており、その上端(図1の矢印UP方向側の端部)にはフランジ16が形成され、下端(図1の矢印DOWN方向側の端部)にはフランジ18がウェブ14の長手方向に連続して形成されている。フランジ16、18の各々はウェブ14の厚さ方向に沿って幅方向とされた長尺平板状とされ、各々の幅方向略中央部にてウェブ14に繋がっている。すなわち、床梁12は、所謂「H鋼」を構成している。
床梁12のウェブ14よりも室内側のフランジ16上には、室内側床材としての床材20が設けられており、床梁12は床材20の室外側(図1の矢印OUT方向側)の端部とその近傍を下側から支えている。床材20は、例えば、ALC等の気泡コンクリートを平板状に成形することで形成されている。床材20上には床材20よりも厚さが充分に薄い平板材を2枚重ねた床板22が載置されている。床板22の室外側(図1の矢印OUT方向側)の端部にはフラットレベルサッシ24の下端部がねじ26によって固定されている。
なお、本実施の形態では、床板22は平板材を2枚重ねた構成としたが、1枚の平板材で床板22を構成してもよい。また、フラットレベルサッシ24を床板22に固定するための連結部材として本実施の形態ではねじ26を適用したが、フラットレベルサッシ24を床板22に固定するための連結部材がねじ26に限定されるものではなく、他の様々な手段を適用してもよく、その一例としてファスナを連結部材として適用してもよい。
一方、床梁12の室外側(図1の矢印OUT方向側)には外部梁部材としての床梁28が配置されている。床梁28は、水平方向のうち床梁12の長手方向に対して直交する方向(図1の矢印IN方向及び矢印OUT方向)に沿って長手のウェブ30を備えている。ウェブ30はウェブ14の幅方向と同じ上下方向に沿って幅方向とされた長尺平板状のウェブ30を備えている。ウェブ30の上端にはフランジ32が形成され、下端にはフランジ34がウェブ30の長手方向に連続して形成されている。
フランジ32、34の各々はウェブ30の厚さ方向に沿って幅方向とされた長尺平板状とされ、各々の幅方向略中央部にてウェブ30に繋がっている。すなわち、床梁28は、床梁12と同様の「H鋼」を構成している。しかしながら、図1に示されるように、床梁28のウェブ30は、幅寸法(上下方向寸法)が床梁12のウェブ14よりも短い。このため、床梁28の梁成が床梁12の梁成よりも低い。この床梁28に対応して床梁12のウェブ14には連結部材としてのジョイント36が設けられている。
ジョイント36は高さ寸法がウェブ14の幅寸法以下でウェブ30の幅寸法よりも大きな室内側連結部としての連結部38を備えている。連結部38はフランジ16とフランジ18の間に入り込んでボルト等の締結手段や溶接等によってウェブ14に一体的に接合されている。連結部38の室外側の端部からは連続して外側連結部としての連結部40が形成されている。連結部40は下端が連結部38の下端と同じ位置にあるが、高さ寸法がウェブ30の幅寸法(上下方向寸法)よりも短いため上端は連結部38の上端よりも下方に位置する。このため、ジョイント36は正面視で略L字形状となっている。
この連結部40は床梁28の室内側の端部からフランジ32とフランジ34との間に入り込み、ボルト等の締結手段や溶接等によってウェブ30に一体的に接合されている。これにより、フランジ34の下面とフランジ18の下面とが等しい位置にある状態で床梁28が床梁12に一体的に連結されている。
なお、本実施の形態では、連結部材としてのジョイント36を構成する連結部40が床梁28の室内側の端部からフランジ32とフランジ34との間に入り込む構成であったが、このようなフランジ32とフランジ34との間に入り込む連結部40を備えないジョイントを連結部材として適用してもよい。
また、フランジ32とフランジ34との間には支持アングル42が設けられている。図3に示されるように、支持アングル42は固定部44を備えている。固定部44は長手方向がウェブ30の長手方向に沿ったウェブ30と平行な平板部で、ボルト等の締結手段や溶接等により、ウェブ30の長手方向両端部よりも内側でウェブ30に一体的に固定されている。固定部44の下端部からはウェブ30とは反対側へ向けて支持部46が延出されている。支持部46はフランジ34、36に平行な平板状とされている。以上のような構成の床梁28は、床梁12の長手方向に沿って所定間隔毎に複数配置されている。しかも、従来の鉄骨軸組住宅にて床梁28に対応する部材よりも多くの本数の床梁28が本鉄骨軸組住宅10では適用されており、床梁12よりも床梁28の梁成を低くしたことによる強度低下分を補っている。
一方、図2に示されるように、床梁28の床梁12とは反対側の端部の側方には床梁48が設けられている。床梁48は床梁12と同様の構成の所謂「H鋼」で、床梁12に対して平行に配置されていると共にジョイント36を介して床梁28のウェブ30が一体的に連結されている。床梁48のフランジ16には、断面L字形状の取付アングル50が設けられている。取付アングル50は床梁48のウェブ14よりも室内側でボルト52によってフランジ16に固定されている。この取付アングル50には壁下地板54の下端部がボルト56により固定されている。壁下地板54の室内側の面には壁板57が固定されている。
これに対して、床梁48のウェブ14よりも室外側では、床梁48のフランジ16には、断面L字形状の取付アングル58がボルト60によって固定されている。この取付アングル58には、鉄骨軸組住宅10の1階部分を構成する壁下地板62の上端部がボルト64により固定されている。壁下地板62の室外側の面には壁板66が固定されている。
なお、本実施の形態では、鉄骨軸組住宅10の1階部分を構成する壁下地板62の上端部をボルト64によって
取付アングル58に固定した構成であったが、例えば、ボルト64に代えて壁下地板62を溶接により取付アングル58に固定する構成としてもよい。
さらに、取付アングル58には取付板68が溶接等により固定されている。この取付板68には、壁下地板54や壁板57に対応した壁下地板70の下端部がボルト72により固定されている。さらに、壁下地板70の室外側には壁板74が固定されている。
一方、床梁12の長手方向に所定間隔毎に並べられた床梁28の間には、外側床材としての床材76が設けられている。床材76は、例えば、ALC等の気泡コンクリートを平板状に成形することで形成されており、その厚さ寸法は支持部46の上面からフランジ32の上面までの上下方向に沿った長さ以下(本実施の形態では、支持部46の上面からフランジ32の上面までの上下方向に沿った長さと同じ)に設定されている。
床材76は、床梁12の長手方向に沿って互いに隣り合う床梁28の間に配置されており、この隣り合う床梁28にそれぞれ設けられた支持アングル42の支持部46に床梁12の長手方向に沿った床材76の両端がそれぞれ載置され、これにより、床材76が支持部46、ひいては、床梁28に支持されている。
さらに、床材76上には断熱材78が配置されている。断熱材78は室外側へ向けて漸次厚さ寸法が小さくなるように上面が傾斜した板状に形成されており、更に、その上面は防水シート80により覆われている。断熱材78の外周部側方の断熱材78上には防水壁82が設けられている。
床材76の室内側では、床梁12の長手方向に沿って長手で、断面が矩形筒状の支持体84が床梁12のフランジ16に固定されており、この支持体84に上記のフラットレベルサッシ24が下側から支持されていると共に、室内側においてはフラットレベルサッシ24の下側に位置する防水壁82の上端側が支持体84に固定されて保持されている。
また、防水シート80上には複数の支持シャフト86が適宜に配置されている。支持シャフト86の上端には、デッキとしてのデッキプレート88が設けられている。
デッキプレート88は床梁12の長手方向に沿って長手とされた細幅板状のプレートが床梁28の長手方向に複数並べられており、このプレートの上面が水平で且つ床板22の上面と同じ位置で支持シャフト86に直接又は間接的に支持されている。
<本実施の形態の作用、効果>
次に、本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
以上の構成の本実施の形態を適用した鉄骨軸組住宅10では、床梁28を構成するフランジ32の上面が床梁12を構成するフランジ16の上面よりも低い位置に設定される。しかも、床梁28の梁成は床梁12の梁成よりも低い。そのうえ、床材76は床梁28を構成するフランジ32上にではなく、床梁28を構成するウェブ14の側方に配置される。更には、床材76の厚さ寸法が支持部46の上面からフランジ32の上面までの上下方向に沿った長さ以下に設定されていることで、支持部46に支持された床材76の上面は、床梁28のフランジ32の上面と同じ位置か、フランジ32の上面よりも低くなる。
以上のことから、床材76の上面の位置は、床梁12のフランジ16上に配置された床材20の上面よりも充分低くなる。このため、床材76上で断熱材78の周囲に設けられた防水壁82の上端部の位置を床材20の上面の位置以下に設定しても、防水壁82の高さ寸法を充分に確保できる。これにより、防水シート80上を室内側に水が流れても、防水壁82で水を遮り、室内側に水が浸入することを確実に防止でき、しかも、防水シート80上を流れた水の床板22上へのオーバーフローを防止又は効果的に抑制できる。
また、このような極めて有効な浸水防止の効果を得られるだけではなく、上記のように、防水壁82の上端部の位置が床材20の上面の位置以下に設定されることは、すなわち、防水壁82の上端部が床材20の上面よりも上方へ突出しないことである。
このため、防水壁82を設けたにも関わらず、フラットレベルサッシ24の内周下部を床板22よりも上側に位置させなくてもよい。しかも、防水シート80上で支持シャフト86に支持されたデッキプレート88の上面が、実質的な2階バルコニー11での床面となる。上記のように、デッキプレート88は支持シャフト86で支持させて防水シート80から離間させることで、その上面を床板22の上面と同じ位置に設定される。
以上のことから、デッキプレート88の上面、フラットレベルサッシ24の内周下部、及び床板22の上面はフラットな状態となり、所謂「またぎ」や「段差」が解消される。これにより、床板22側とデッキプレート88側との間のアクセスがよくなり、容易に床板22とデッキプレート88との間を行き来できる。
一方で、床梁12の梁成よりも床梁28の梁成の方が低い。しかしながら、床梁28を床梁12に連結するためのジョイント36は上記のように正面視略L字形状で、各連結部38、40の高さ寸法が床梁12や床梁28のフランジ32とフランジ18との間に入り込めるように設定されている。このため、床梁12に特殊な加工を施したり、特殊な構造の鋼材を床梁12に用いたりしなくても、床梁12を構成するウェブ14の下面と床梁28を構成するウェブ30の下面を等位置の状態で床梁12に床梁28を一体的に連結できる。
しかも、床梁12の梁成よりも床梁28の梁成の方が低いため、床梁28を構成するフランジ32の上面の位置を、床梁12を構成するフランジ16の上面よりも充分に下げるにあたり、床梁12を構成するフランジ18の下面に対して床梁28を構成するフランジ32の下面の位置を下げなくてもよい。これにより、床梁28よりも下側の鉄骨軸組住宅10の1階部分の構造は基本的に従来の構造を適用できる。また、このような床梁12を所謂スチールハウスにも適用できる。
なお、本実施の形態では、「H鋼」にて形成された床梁12、28を室内側梁部材及び外側梁部材として適用した構成であったが、室内側梁部材及び外側梁部材の具体的な構造や材質が、このような「H鋼」に限定されるものではなく、断面形状が他の形状の鋼材や、鋼材以外、例えば、木材等で室内側梁部材及び外側梁部材を構成してもよい。
なお、本実施の形態は、鉄骨軸組住宅10の2階バルコニー11に本発明を適用した構成であった。しかしながら、本発明が上記の構成に限定されるものではなく、建物一般の外部の床構造に適用できる。
本発明の一実施の形態に係る外部床構造を2階バルコニーに適用した鉄骨軸組住宅の要部を拡大した断面図である。 2階バルコニーの軒先側を拡大した断面図である。 図1の3−3線に沿った拡大断面図である。
符号の説明
12 床梁(室内側梁部材)
20 床材(室内側床材)
28 床梁(外側梁部材)
36 ジョイント(連結部材)
38 連結部(室内側連結部)
40 連結部(外側連結部)
76 床材(外側床材)
82 防水壁
88 デッキプレート(デッキ)

Claims (6)

  1. 建物の室内側で室内側床材を支える室内側梁部材における室内側梁部材上面よりも上下方向において低い外側梁部材上面を有すると共に、当該外側梁部材上面より低い位置に支持アングルが設けられた外側梁部材と、
    前記支持アングル上に載置されると共に、上面の位置が前記外側梁部材上面と略同一又は前記外側梁部材上面以下に設定された外側床材と、
    前記外側床材及び前記外側梁部材の双方の上に配置される断熱材と、
    前記断熱材における前記室内側の端部の側方で前記外側床材上に立設され、前記断熱材の上下方向の厚みよりも上下方向に長い防水壁と、
    前記断熱材の上面を覆って更に前記防水壁を覆う防水シートと、
    を備える外部床構造。
  2. 前記室内側床材の室外側に設けられたフラットレベルサッシを下方から支持する支持体に前記防水壁の上端側を固定したことを特徴とする請求項1に記載の外部床構造。
  3. 前記外側梁部材の側方に外側床材を配置して前記外側梁部材に前記外側床材を支持させることを特徴とする請求項1又は請求項の何れか1項に記載の外部床構造。
  4. 前記防水壁の上端部が前記室内側床材の上面と略同一高さ、又は、当該上面よりも下側に位置した状態で前記室内側床材に直接又は間接的に連結されることを特徴とする請求項1から請求項の何れか1項に記載の外部床構造。
  5. 高さ寸法が前記外側梁部材の梁成より大きく前記室内側梁部材の梁成以下とされて前記室内側梁部材の所定部位に一体的に連結される室内側連結部と、
    高さ寸法が前記外側梁部材の梁成以下とされて前記外側梁部材の所定部位に一体的に連結される外側連結部と、
    を有する略L字形状の連結部材を備えることを特徴とする請求項1から請求項の何れか1項に記載の外部床構造。
  6. 上方から下方へ水の通過が可能で前記外部床材上に配置されると共に、上面が前記室内側床材上面と同じ位置に設定されたデッキ材を備えることを特徴とする請求項1から請求項の何れか1項に記載の外部床構造。
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