JP4826898B2 - 搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、昇降台に備えられた被案内部を昇降案内する案内レールを備えた支柱と、前記昇降台に連結された索条体を長手方向に移動させて前記昇降台を昇降移動させる昇降駆動手段と、前記被案内部における前記案内レールと接触する接触部分を覆い且つ前記被案内部を昇降移動可能に挿通させる上下方向に沿うスリットを形成した案内レールカバーと、前記スリットにおける前記被案内部が位置する箇所より上方側部分並びに下方側部分を塞ぐ帯状のスリットカバーとを備えた搬送装置に関する。
かかる搬送装置は、被案内部が案内レールに案内されながら昇降台が昇降移動するものであり、案内レールと被案内部との接触箇所を案内レールカバーにて覆い、その案内レールカバーに形成されているスリットをスリットカバーにて塞ぐことにより、案内レールと被案内部との接触箇所から発生する塵埃の飛散を防止しているものである。
そして、このような搬送装置において、従来では、被案内部が位置する箇所より上方側並びに下方側でスリットを塞ぐように、一連のスリットカバーの上下端が支柱に連結されており、スリットにおける被案内部が位置する箇所は被案内部が存在するためにその箇所をスリットカバーにて塞ぐことができないので、その被案内部が位置する箇所においては、スリットカバーを被案内部の昇降移動経路から外れるように案内する迂回機構が備えられていた(例えば、特許文献1参照。)。
ちなみに、迂回機構は、被案内部の上方側に位置する一対の上側ローラと、被案内部の下方側に位置する一対の下側ローラとを備え、スリットカバーにおける一対の上側ローラより上方に位置する部分並びに一対の下側ローラより下方に位置する部分をスリットに近接させて被案内部が位置する箇所より上方側並びに下方側でスリットを塞ぎ、スリットカバーにおける一対の上側ローラと一対の下側ローラとの間に位置する部分をスリットから離間させて被案内部が位置する箇所のスリットカバーを被案内部の昇降移動経路から外して、スリットカバーが被案内部の邪魔にならないように構成されているものである。
特開2005−255305号公報
しかしながら、上記従来の搬送装置では、スリットカバーが迂回機構における一対の上側ローラや一対の下側ローラに巻き掛けられているため、迂回機構にてスリットカバーを案内する際に上側ローラや下側ローラに巻き掛けた個所においてスリットカバーがよれ易く、スリットカバーがよれることによりスリットカバーとスリットとの間に大きな隙間が形成され易いので、案内レールカバー内で発生した塵埃の飛散を適確に防止することが難しいものであった。
また、図12、図13に示すように、索条体51及びスリットカバー55を案内レールカバー54内を通るように設けて、索条体51と昇降台5との連結箇所、並びに、スリットカバー55と案内レールカバー54や迂回機構53等の他物との接触箇所から発生する塵埃が飛散することを防止した場合では、スリットカバー55の横側方に索条体51が存在するためにスリットカバーの横幅を大きくすることができず、このような横幅の小さなスリットカバー55ではスリットカバー55が少しよれるだけでもスリットカバー55とスリット56との間に大きな隙間が形成されてしまうので、案内レールカバー54内で発生した塵埃の飛散を適確に防止することがより難しいものである。
尚、スリットカバー55の横幅を広くするために索条体51を横側方に移動させることが考えられるが、索条体51を昇降台5の横幅方向中央部のみに連結した場合では、索条体51を昇降台5に連結する箇所も横幅方向中央部から横側方にずれてしまうため索条体51による昇降台5の支持が安定悪くなってしまうものである。
本発明は、上記実状に鑑みて為されたものであって、その目的は、スリットカバーをよれ難くして案内レールと被案内部との接触箇所から発生する塵埃の飛散を適確に防止し易い搬送装置を提供する点にある。
この目的を達成するために、本発明にかかる搬送装置の第1特徴構成は、昇降台に備えられた被案内部を昇降案内する案内レールを備えた支柱と、前記昇降台に連結された索条体を長手方向に移動させて前記昇降台を昇降移動させる昇降駆動手段と、前記被案内部における前記案内レールと接触する接触部分を覆い且つ前記被案内部を昇降移動可能に挿通させる上下方向に沿うスリットを形成した案内レールカバーと、前記スリットにおける前記昇降台が位置する箇所より上方側部分並びに下方側部分を塞ぐスリットカバーとを備えた搬送装置において、
前記スリットカバーが、一端部が前記被案内部の上部に連結されて前記スリットの前記上方側部分を塞ぐ上カバー部と、一端部が前記被案内部の下部に連結されて前記スリットの前記下方側部分を塞ぐ下カバー部と、前記上カバー部の他端部及び前記下カバー部の他端部に連結された接続部とを備えて、前記被案内部の上方側及び下方側に延びる状態で前記被案内部に両端部を接続したループ状に形成される状態で、且つ、前記スリットの上端及び前記スリットの下端を経由し、かつ、平面視において、前記案内レールカバー内に位置する前記索条体と前記上カバー部の一端部及び前記下カバー部の一端部との間を前記接続部が通るように、回動自在に案内される状態で設けられて、前記昇降台の昇降移動に伴って回動するように構成されている点にある。
すなわち、昇降台が上昇移動するに伴って、スリットカバーにおけるスリットを塞ぐ部分が上昇移動するように回動し、また、昇降台が下降移動するに伴って、スリットカバーにおけるスリットを塞ぐ部分が下降移動するように回動する。よって、昇降台の昇降移動とともにスリットカバーも一体的に回動するものであり、スリットカバーが邪魔になることなく昇降台を昇降移動させることができる。
従って、スリットカバーは昇降台と一体的に回動するものであるため、スリットカバーをスリットに対して遠近方向に案内する必要がなくなることによりスリットカバーはよれ難くなり、スリットカバーとスリットとの間に大きな隙間が形成され難くなるので、案内レールカバー内で発生した塵埃の飛散を適確に防止し易く、もって、スリットカバーがよれ難く案内レールと被案内部との接触箇所から発生する塵埃の飛散を適確に防止し易い搬送装置を提供することができるに至った。
本発明にかかる搬送装置の第特徴構成は、第1特徴構成において、前記索条体が、前記案内レールカバー内を通るように配設されて前記被案内部の前記案内レールカバー内に位置する部分に連結され、前記スリットカバーが、前記案内レールカバー内を通るように配設されて前記被案内部の前記案内レールカバー内に位置する部分に連結されている点にある。
すなわち、索条体やスリットカバーが案内レール内を通るように設けられているため、索条体と被案内部との連結箇所、並びに、スリットカバーと被案内部との連結箇所から発生する塵埃を案内レールカバー外に飛散することも防止することができ、もって、塵埃の飛散をより防止することができる搬送装置を提供することができるに至った。
本発明にかかる搬送装置の第特徴構成は、第1又は第2特徴構成において、前記支柱が、走行台車に立設され、前記昇降台に物品移載装置が設けられている点にある。
すなわち、走行台車の走行方向並びに昇降台の昇降方向に物品を搬送することができ、使い勝手の良い搬送装置を提供することができるに至った。
以下、本発明による搬送装置の一例としてスタッカークレーンとした場合について実施の形態を図面に基づいて説明する。
参考の第1実施の形態〕
図1に示すように、スタッカークレーン1は、床面上に設置された走行レール2に沿って走行自在な走行台車3と、図外の収納棚に対して物品を移載するフォーク式の物品移載装置4を設けた昇降台5と、走行台車3に立設されて昇降台5を昇降自在に案内支持する支柱6とを備えて構成されている。
そして、支柱6は、走行台車3の前後端箇所の夫々に立設されて一対設けられており、その支柱6の上端部同士は、床面から設定高さに設置されたガイドレール7にて案内される上部フレーム8にて連結されている。
走行台車3には、走行レール2上を走行自在な前後2つの走行輪が設けられており、走行台車3における一端側に設けられた走行輪が、走行用駆動モータM1にて駆動される推進用の駆動走行輪11として構成され、走行台車3における他端側に設けられた走行輪が、回転自在な従動走行輪12として構成されており、走行用駆動モータM1にて駆動走行輪11が回転駆動されることにより、走行台車3が走行レール2に沿って前後方向に走行するように構成されている。
また、昇降台5には、索条体としての昇降用チェーン13が一対連結されており、その一対の昇降用チェーン13夫々は昇降駆動手段としての昇降用駆動モータM2にて駆動される駆動スプロケット14に巻き掛けられており、昇降用駆動モータM2にて駆動スプロケット14を正逆に回転駆動させて一対の昇降用チェーン14を長手方向に移動させることにより、昇降台12が昇降移動するように構成されている。
図3〜図6に示すように、支柱6には、昇降台5に備えられた被案内部16を昇降案内する案内レール17が備えられており、具体的には、一対の支柱6夫々の互いが対向する側面における横幅方向の中央に、上下方向に沿う姿勢で案内レール17が固着されている。そして、スタッカークレーン1には、前記被案内部16における前記案内レール17と接触する接触部分を覆い且つ前記被案内部16を昇降移動可能に挿通させるべく上下方向に沿うスリット18を形成した案内レールカバー19と、前記スリット18における前記被案内部16が位置する箇所より上方側部分並びに下方側部分を塞ぐ帯状のスリットカバー20とが備えられている。
図5及び図6に示すように、案内レールカバー19は、案内レール17の横幅方向の両側に振り分けた状態で支柱6に固着される一対の支持部材19aと、この支持部材19aに連結支持される一対のカバー部材19bとで構成されており、一対のカバー部材19bの遊端部を横幅方向に離間させることにより、その遊端部の間にスリット18が形成されている。
図1に示すように、昇降台5の前後方向の両端部には側壁部5aが夫々立設されており、その側壁部5a夫々に被案内部16が備えられている。そして、図3及び図4に示すように、被案内部16は、昇降台5の横幅方向の中央箇所つまりは側壁部5aの横幅方向の中央箇所に上下に並べて設けられた一対の被案内機構22にて構成されている。つまり、被案内部16は昇降台5の横幅方向の中央箇所に設けられ、昇降台5には4つの被案内機構22が設けられている。
図6に示すように、被案内機構22の夫々は、昇降台5の側壁部5aに連結支持される平面視エ字状の基枠23に、昇降台5が支柱6に対して横幅方向に移動することを規制する横幅方向規制用の案内ローラ24と、昇降台5が支柱6に対して前後方向に移動することを規制する前後方向規制用の案内ローラ25とを支持して構成されている。
図2及び図3に示すように、被案内部16の横幅方向の中央部に連結される前記昇降用チェーン13は、前記案内レールカバー19内を通るように配設されて前記被案内部16の前記案内レールカバー19内に位置する部分である接続用板材26に連結されている。この接続用板材26は、上下に並ぶ一対の被案内機構22のうちの上方側に位置する被案内機構22は基枠23の上部に固着され、下方側に位置する被案内機構22は基枠23の下部に固着されている。また、前記スリットカバー20は、昇降用チェーン13と同様に前記案内レールカバー19内を通るように配設されて接続用板材26に連結されている。
そして、図3〜図6に示すように、昇降用チェーン13は、基枠23に接当しないように昇降台5の横幅方向の中央から横幅方向に少しずらした状態で昇降台5の横幅方向の中央部に位置するように接続用板材26に連結され、また、スリットカバー20は、昇降台5の横幅方向の中央に位置するように、基枠23に固着された部材に連結されており、昇降用チェーン13とスリットカバー20とは前後方向に一部が重複している。
尚、スリットカバー20は、スチールベルトにて構成されており、案内レールカバー19の内面側に位置してスリット18を内面側から塞ぐものである。また、基枠23並びにスリット18は、昇降台5の前後方向の中央に位置している。
図1に示すように、一対の昇降用チェーン13の夫々は、一端側が上側の被案内部16の接続用板材26に上方側から連結され、他端側が下側の被案内部16の接続用板材26に下方側から連結され、中間部が前記駆動スプロケット14並びに複数の従動スプロケット27に巻き掛けられている。また、一対の昇降用チェーン13の夫々は、走行台車3、支柱6、上部フレーム8及び案内レールカバー19内を通るように配設されており、昇降用チェーン13をスタッカークレーン1の内部空間に設けることにより昇降用チェーン13から発生する塵埃が外部に飛散することが抑制されている。
前記スリットカバー20は、前記被案内部16より上方側に位置して前記被案内部16が位置する箇所より上方側において前記スリット18を塞ぎ且つ下端部が前記被案内部16に連結されている上カバー部分20aと、前記被案内部16より下方側に位置して前記被案内部16が位置する箇所より下方側において前記スリット18を塞ぎ且つ上端部が前記被案内部16に連結されている下カバー部分20bとを備えて構成されている。
そして、前記上カバー部分20aを、前記スリット18の上端から下方に向けて繰り出す形態で支持し且つ前記昇降台5の昇降移動に伴って前記上カバー部分20aを巻き取り並びに繰り出す上側巻き取り繰り出し手段31と、前記下カバー部分20bを、前記スリット18の下端から上方に向けて繰り出す形態で支持し且つ前記昇降台5の昇降移動に伴って前記下カバー部分20bを巻き取り並びに繰り出す下側巻き取り繰り出し手段32とが備えられており、上側カバー部分20a並びに下側カバー部分20bは昇降台5と一体的に昇降移動するように構成されている。
図7に示すように、上側巻き取り繰り出し手段31には、上カバー部分20aの上端部が連結されてその上カバー部分20aを巻回する上側用の巻同34と、上カバー部分20aを巻き取る側に上側用の巻同34を付勢する上側用のつるまきバネ33と、これらを覆う上側用のケース36とが備えられている。また、下側巻き取り繰り出し手段32には、下カバー部分20bの下端部が連結されてその下カバー部分20bを巻回する下側用の巻同34と、下カバー部分20aを巻き取る側に下側用の巻同34を付勢する下側用のつるまきバネ33と、これらを覆う下側用のケース36とが備えられている。尚、下側巻き取り繰り出し手段32は、上側巻き取り繰り出し手段31と同様に構成されているので図示は省略する。
つまり、上側巻き取り繰り出し手段31は、昇降台5の上昇移動に伴って上側用のつるまきバネ33の付勢力により上カバー部分20aを巻き取り、昇降台5の下降移動に伴って上側用のつるまきバネ33の付勢力に抗して上カバー部分20aが繰り出されるように構成されている。また、下側巻き取り繰り出し手段32は、昇降台5の上昇移動に伴って下側用のつるまきバネ33の付勢力に抗して下カバー部分20bが繰り出され、昇降台5の下降移動に伴って下側用のつるまきバネ33の付勢力により下カバー部分20bを巻き取るように構成されている。
よって、図8(イ)に示すように、昇降台5の下降移動により、スリット18における被案内部16が位置する箇所より上方側部分は広くなり下方側部分は狭くなるが、昇降台5の下降移動に伴って上カバー部分20aが上側巻き取り繰り出し手段31から繰り出されるので、スリット18における被案内部16が位置する箇所より上方側部分を上カバー部分20aが足りなくなることなく塞ぐことができ、また、昇降台5の下降移動に伴って下カバー部分20bが下側巻き取り繰り出し手段32に巻き取られるので、スリット18における被案内部16が位置する箇所より下方側部分を下カバー部分20bが余ることなく塞ぐことができる。また、図8(ロ)に示すように、昇降台5の上昇移動により、スリット18における被案内部16が位置する箇所より上方側部分は狭くなり下方側部分は広くなるが、昇降台5の上昇移動に伴って上カバー部分20aが上側巻き取り繰り出し手段31に巻き取られるので、スリット18における被案内部16が位置する箇所より上方側部分を上カバー部分20aが余ることなく塞ぐことができ、また、昇降台5の昇降移動に伴って下カバー部分20bが下側巻き取り繰り出し手段32から繰り出されるので、スリット18における被案内部16が位置する箇所より下方側部分を下カバー部分20aが足りなくなることなく塞ぐことができる。
参考の第2実施の形態〕
次に、参考の第2実施の形態の搬送装置について説明するが、この参考の第2実施の形態は、参考の第1実施の形態における上側巻き取り繰り出し手段並びに下側巻き取り繰り出し手段についての別実施の形態である。以下、この上側巻き取り繰り出し手段並びに下側巻き取り繰り出し手段について説明を加え、その他の構成については上記参考の第1実施の形態と同様であるので、その説明は省略する。
図9に示すように、上側巻き取り繰り出し手段31には、上カバー部分20aの上端部が連結されてその上カバー部分20aを巻回する上側用の巻き取りドラム38と、その上側用の巻き取りドラム38を回転駆動させる正逆回転可能な上側用の駆動モータ39と、これらを覆う上側用のケース36とを備えて構成されている。また、下側巻き取り繰り出し手段32には、下カバー部分20bの下端部が連結されてその下カバー部分20bを巻回する下側用の巻き取りドラム38と、その下側用の巻き取りドラム38を回転駆動させる正逆回転可能な下側用の駆動モータ39と、これらを覆う下側用のケース36とを備えて構成されている。尚、下側巻き取り繰り出し手段32は、上側巻き取り繰り出し手段31と同様に構成されているので図示は省略する。
つまり、上側巻き取り繰り出し手段31は、昇降台5の上昇移動に伴って上側用の駆動モータ39を正回転させて上カバー部分20aを巻き取り、昇降台5の下降移動に伴って上側用の駆動モータ39を逆回転させて上カバー部分20aが繰り出されるように構成されている。また、下側巻き取り繰り出し手段32は、昇降台5の上昇移動に伴って下側用の駆動モータ39を逆回転させて下カバー部分20bが繰り出され、昇降台5の下降移動に伴って下側用の駆動モータ39を正回転させて下カバー部分20bを巻き取るように構成されている。
本発明の実施の形態〕
次に、本発明の実施の形態の搬送装置について説明するが、この本発明の実施の形態は、参考の第1実施の形態及び参考の第2実施の形態におけるスリットカバーについての別実施の形態である。以下、このスリットカバーについて説明を加え、その他の構成については上記参考の第1実施の形態或いは参考の第2実施の形態と同様であるので、その説明は省略する。
図10に示すように、前記スリットカバー20が、前記被案内部16の上方側及び下方側に延びる状態で前記被案内部16に両端部を接続したループ状に形成される状態で、且つ、前記スリット18の上端及び前記スリット18の下端を経由して回動自在に案内される状態で設けられて、前記昇降台5の昇降移動に伴って回動するように構成されている。
つまり、スリットカバー20は、一端側が被案内部16の上部に連結された帯状の上カバー部20cと、一端側が被案内部16の下部に連結された帯状の下カバー部20dと、上カバー部20cの他端側と下カバー部20dの他端側とに連結された紐状の接続部20eとで構成されている。尚、上カバー部20cと下カバー部20dとはスチールベルトにて構成され、接続部20eは2本のワイヤーロープにて構成されている。
そして、図10に示すように、スリットカバー20は、被案内部16の上端部に連結された一端側から、スリット18を塞ぐように案内レールカバー19内のスリット18近くを通り、上側ローラ41にて回動自在に案内されて上部フレーム8内を通り、案内レールカバー19内のスリット18から離れた箇所を通り、下側ローラ42にて回動自在に案内されて走行台車3内を通り、スリット18を塞ぐように案内レールカバー19内のスリット18近くを通って他端側が被案内部16の下端部に連結されている。
上カバー部20cは、昇降台5が最下位置に位置している状態において、スリット18における被案内部16が位置する箇所より上方側部分の全体を塞ぐことができる長さに設定されており、下カバー部20dは、昇降台5が最上位置に位置している状態において、スリット18における被案内部16が位置する箇所より下方側部分の全体を塞ぐことができる長さに設定されている。
また、接続部20eは、昇降台5の昇降移動距離より長く設定されており、昇降台5が昇降移動しても上カバー部20cや下カバー部20dが被案内部16に接当しないように構成されている。そして、図11に示すように、接続部20eは、2本のワイヤーロープが接続用板材26に形成された孔を通り且つ被案内部16のくびれ部分を挟む状態で通るように配設されている。
よって、昇降台5が上昇移動するに伴って、上カバー部20cが上側フレーム8に引き込まれるとともに下カバー部20dが走行台車3から引き出されるようにスリットカバー20が回動し、昇降台5が下降移動するに伴って、上カバー部20cが上部フレーム8から引き出されるとともに下カバー部20dが走行台車3に引き込まれるようにスリットカバー20が回動する。
〔別実施の形態〕
(1) 上記実施の形態では、昇降台5を一対の支柱6にて昇降案内するように構成したが、昇降台5を1つの支柱6にて昇降案内するように構成してもよい。
また、上記実施の形態では、昇降台5の前後方向の両端部夫々に索条体13を連結したが、昇降台5の前後方向の一端部にのみ索条体13を連結するように構成してもよく、昇降台5の横幅方向の中央部にのみ索条体13を連結したが、昇降台5の横幅方向に両端部に索条体13を連結してもよい。
さらに、上記実施の形態では、索条体13の一端側を被案内部16の上端部に連結して他端側を被案内部16の下端部に連結したが、索条体13の一端側を被案内部16の上端部に連結して他端側を昇降駆動手段M2にて回転駆動される回転ドラムに連結してもよい。
(2) 上記本発明の実施の形態では、スリットカバー20を上カバー部20cと下カバー部20dと接続部20eとに分割して、スリットカバー20が回動した際にスリットカバー20が被案内部16に接当することを回避するように構成したが、スリットカバー20が被案内部16に接当する虞がない場合には、接続部20eを上カバー部20cや下カバー部20dと同様にスチールベルトのような帯状部材にて構成してもよく、スリットカバー20を、上カバー部20cと下カバー部20dと接続部20eとを一体形成して1つの帯状部材にて構成してもよい。
(3) 上記実施の形態では、索条体13を、案内レールカバー19内を通るように配設して被案内部16の案内レールカバー19内に位置する部分に連結したが、索条体13を、案内レールカバー19外を通るように配設して被案内部16の案内レールカバー19外に位置する部分に連結してもよい。
また、上記実施の形態では、スリットカバー20が、案内レールカバー19内を通るように配設して被案内部16の案内レールカバー19内に位置する部分に連結したが、スリットカバー20を、案内レールカバー19外を通るように配設して被案内部16の案内レールカバー19内に位置する部分に連結してもよい。
尚、索条体13とスリットカバー20との両方を、案内レールカバー19外を通るように配設することはもとより、索条体13とスリットカバー20とのうちの一方のみが案内レールカバー19外を通るように配設してもよい。
(4) 上記実施の形態では、搬送装置を、支柱6を走行台車3に立設し且つ昇降台5に物品移載装置4を備えたスタッカークレーン1としたが、搬送装置を、物品移載装置4を備えた移動体を昇降台5に前後方向に移動自在に支持した装置でもよく、スタッカークレーン1以外の搬送装置でもよい。
(5) 上記実施の形態では、索条体を昇降用チェーン13としたが、索条体としてはワイヤやベルト等ほかのものでもよい。
参考の第1実施の形態のスタッカークレーンの側面図 参考の第1実施の形態の被案内部の斜視図 参考の第1実施の形態の被案内部の垂直断面図 参考の第1実施の形態の被案内部の正面図 参考の第1実施の形態の被案内部の平面図 参考の第1実施の形態の被案内部の水平断面図 参考の第1実施の形態の上側巻き取り繰り出し手段を示す図 参考の第1実施の形態のスタッカークレーンの作用図 参考の第2実施の形態における巻き取り繰り出し手段を示す図 本発明の実施の形態におけるスリットカバーを示す図 本発明の実施の形態における被案内部の平面図 従来の搬送装置の被案内部の側面図 従来の搬送装置の被案内部の平面図
符号の説明
1 搬送装置
3 走行台車
4 物品移載装置
5 昇降台
6 支柱
13 索条体
16 被案内部
17 案内レール
18 スリット
19 案内レールカバー
20 スリットカバー
20a 上カバー部分
20b 下カバー部分
31 上側巻き取り繰り出し手段
32 下側巻き取り繰り出し手段
M2 昇降駆動手段

Claims (3)

  1. 昇降台に備えられた被案内部を昇降案内する案内レールを備えた支柱と、
    前記昇降台に連結された索条体を長手方向に移動させて前記昇降台を昇降移動させる昇降駆動手段と、
    前記被案内部における前記案内レールと接触する接触部分を覆い且つ前記被案内部を昇降移動可能に挿通させる上下方向に沿うスリットを形成した案内レールカバーと、
    前記スリットにおける前記昇降台が位置する箇所より上方側部分並びに下方側部分を塞ぐスリットカバーとを備えた搬送装置であって、
    前記スリットカバーが、一端部が前記被案内部の上部に連結されて前記スリットの前記上方側部分を塞ぐ上カバー部と、一端部が前記被案内部の下部に連結されて前記スリットの前記下方側部分を塞ぐ下カバー部と、前記上カバー部の他端部及び前記下カバー部の他端部に連結された接続部とを備えて、前記被案内部の上方側及び下方側に延びる状態で前記被案内部に両端部を接続したループ状に形成される状態で、且つ、前記スリットの上端及び前記スリットの下端を経由し、かつ、平面視において、前記案内レールカバー内に位置する前記索条体と前記上カバー部の一端部及び前記下カバー部の一端部との間を前記接続部が通るように、回動自在に案内される状態で設けられて、前記昇降台の昇降移動に伴って回動するように構成されている搬送装置。
  2. 前記索条体が、前記案内レールカバー内を通るように配設されて前記被案内部の前記案内レールカバー内に位置する部分に連結され、
    前記スリットカバーが、前記案内レールカバー内を通るように配設されて前記被案内部の前記案内レールカバー内に位置する部分に連結されている請求項1記載の搬送装置。
  3. 前記支柱が、走行台車に立設され、前記昇降台に物品移載装置が設けられている請求項1又は2記載の搬送装置。
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