JP4825565B2 - 自動車用リクライニング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車用シートのシートバックをシートクッションに対して傾倒可能に支持するものであり、特に傾倒角度の調節が無段階に行えるリクライニング装置に関するものである。
従来の自動車用リクライニング装置として角度調節を無段階に行える装置として、例えば特許文献1に記載の発明がある。図9を参照し、この特許文献1に記載の継手装置10の基本構成は、シートバックまたはシートクッションの一方側に備え付けられる継手部分11と、この継手部分11に対して揺動可能な継手部分12を有している。前記継手部分11にはプレス加工等によって内歯車17が一体に設けられ、もう一方の継手部分12には内歯車17と噛合う平歯車15が設けられ、その平歯車の歯先円は内歯車の歯先円よりも少なくとも一つの歯たけだけ小さく形成されている。前記継手部分11,12は各々がその歯の作用面において支持するための偏心輪部分を備え、この偏心輪部分はカラー19,支持環25を有し、このカラー19と支持環25とで囲まれる空間に連行腕22を持つ連行体20と互いに傾斜した2つの弧状楔片24,24を包囲している。
2つの前記弧状楔片24は内面をカラー19に支持され、これらの弧状楔片24の外周は継手部分12の平歯車15に固定される支持環25に接触している。継手装置10の固定状態で、弧状楔片24の幅の狭い端面は連行腕22から少し離れており、弧状楔片24の幅の広い端面は、互いに広がるように環状ばね26のばね脚辺27の作用を受けている。これらの弧状楔片24は連行腕22と共に偏心輪部分を構成し、この偏心輪部分により平歯車15の外歯16が、偏心輪最高点の延長部にある継手部分11の内歯車17の内歯18へ押込まれる。これにより、特許文献1に記載の継手装置は、固定状態では外歯16と内歯18並びに偏心輪部分の支承個所の遊びによるガタつきを防止している。
次に、上記特許文献1に記載の発明に関して動作性能を改善したものとして例えば特許文献2に記載の発明がある。この特許文献2に記載の発明は、上述の特許文献1に記載の継手装置ではその構成上、弧状楔片と連行腕が互いに当接可能な部位に無くすことができない遊び空間があり、その遊びによる操作ハンドル等の空動きを排除することを目的としたものである。
図10を参照し、特許文献2に記載の発明は、連行体20が、連行体ブッシュ21、及びこれに回らないように結合されかつ連行体セグメント29を有する連行体リング26から形成されており、その際、連行体リング26が、金具部分11に支持されており、かつ連行体セグメント29によって邪魔されないその周範囲30に、他方においてくさびセグメント27を支持した構成となっている。これにより、調節時の回転運動の際に、連行体リング26とくさびセグメント29との間の摩擦力は駆動モーメントとして作用し、その結果、上述の特許文献1に記載の発明にみられる空動きなしに調節ができる。
特許第3693066号公報 特表2003−507101号公報
上記特許文献2の発明は、特許文献1に比べて連行体が連行体リングを有する構成にし、くさびセグメントを前記連行体リングの周上に支持することで、操作の際に即座に調整が可能な点で操作性能の改善はしているが、この特許文献2の構成では、くさびセグメントと前記カラーの間に連行体リングが配置されることになるため、連行体リングの内周面とカラーの外周面との間に部品の製造公差や使用による磨耗でできる隙間を解消することができない。よって特許文献1に記載されるようなくさびセグメントを用いて偏心輪部分の支承個所の遊びを改善する効果が得られなくなる。
そこで本発明は、操作性能の改善を行いかつガタの発生を抑えることができる自動車用リクライニング装置を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の自動車用リクライニング装置は、シートクッション側またはシートバック側の一方に固定され外歯を有する外歯プレートと、シートクッション側またはシートバック側の他方に固定され内歯を有する内歯プレートが、偏心軸部を介して揺動可能に組み合わされている車両用シートのリクライニング装置であって、前記偏心軸部には、前記外歯プレートまたは内歯プレートの一方と一体に固定または形成されたカラーと前記外歯プレートまたは内歯プレートの他方の中心孔によって包囲される空間に、前記カラーに支承される第1くさび片対と、前記第1くさび片対に支承されかつ前記外歯プレートまたは内歯プレートの他方の中心孔に摺接し第1くさび片と相対する方向に傾斜面を配置される第2くさび片対が備えられ、前記第1くさび片対は幅の広い端部を操作部材の操作に連動して回動する連動部材に連結され、前記第2くさび片対は幅の広い端部を互いに離反し偏心軸部の偏心量を増す方向に付勢されていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の自動車用リクライニング装置は、シートクッション側またはシートバック側の一方に固定され外歯を有する外歯プレートと、シートクッション側またはシートバック側の他方に固定され内歯を有する内歯プレートが、偏心軸部を介して揺動可能に組み合わされている車両用シートのリクライニング装置であって、前記偏心軸部には、前記外歯プレートまたは内歯プレートの一方と一体に固定または形成されたカラーと前記外歯プレートまたは内歯プレートの他方の中心孔によって包囲される空間に、前記カラーに支承される第1くさび片対と、前記第1くさび片対に支承されかつ前記外歯プレートまたは内歯プレートの他方の中心孔に摺接し第1くさび片と相対する方向に傾斜面を配置する第2くさび片対が備えられ、前記第2くさび片対は幅の広い端部を操作部材の操作に連動して回動する連動部材に連結され、前記第1くさび片対は幅の広い端部を互いに離反し偏心軸部の偏心量を増す方向に付勢されていることを特徴とする。
また、請求項に記載の自動車用リクライニング装置は、請求項1または請求項2に記載のリクライニング装置であって、前記第1くさび片対または第2くさび片対と連動部材は、くさび片と連動部材のどちらか一方に形成された溝部分と、くさび片と連動部材のもう一方に形成された突部分の係合によって連結し、前記突部分は溝部分によって連動部材の動作方向と同方向への動きが規制されていることを特徴とする。
また、請求項に記載の自動車用リクライニング装置は、請求項1〜のいずれかに記載のリクライニング装置であって、前記外歯プレートおよび内歯プレートの外周形状が略円形に形成されており、シートバック側とシートクッション側に取り付ける突部を有していることを特徴とする。
請求項1に記載の発明は、偏心軸部に前記カラーに支承される第1くさび片対と、前記第1くさび片対に支承されかつ前記外歯プレートまたは内歯プレートの他方の中心孔に摺接し第1くさび片と相対する方向に傾斜面を配置する第2くさび片対とを備えることによって、操作の際に即座に調整が可能な操作性能の改善をしたリクライニング装置であってしかも偏心軸部内部の部品の製造公差や使用による磨耗でできる隙間を解消することができガタの発生を抑えることができる。また、前記外歯プレートまたは内歯プレートの他方の中心孔とくさび片の間やカラーとくさび片の間に潤滑効果のあるブッシュ等を介在させるときにはその部材の磨耗による隙間も解消することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1の発明と同様に、前記偏心軸部に前記カラーに支承される第1くさび片対と、前記第1くさび片対に支承されかつ前記外歯プレートまたは内歯プレートの他方の中心孔に摺接し第1くさび片と相対する方向に傾斜面を配置する第2くさび片対の、2対のくさび片を備えることによって、操作の際に即座に調整が可能な操作性能の改善をしたリクライニング装置であってしかも偏心軸部内部の部品の製造公差や使用による磨耗でできる隙間を解消することができガタの発生を抑えることができる。
請求項に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明であって、前記第1くさび片対または第2くさび片対と連動部材がくさび片と連動部材のどちらか一方に形成された溝部分と、くさび片と連動部材のもう一方に形成された突部分の係合によって連結し、前記突部分は溝部分によって連動部材の動作方向と同方向への動きが規制されるようにしたので、くさび片と連動部材を連結するための別部品を必要とせずに両部品を連結することができる。また、突部分と溝部分の形状により連動部材の動作方向と同方向への動きを規制することで、連動部材の動作方向にはくさび片と連動部材は隙間なく動作しガタの発生を抑えることができる。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれかに記載のリクライニング装置が、前記外歯プレートおよび内歯プレートの外周形状が略円形に形成されシートバック側とシートクッション側に取り付ける突部を有していることで、リクライニング装置全体がコンパクトにまとまり、省スペースや軽量化に貢献することができる。
本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。本発明に係るリクライニング装置1は、図1に示されるようにはシートクッション2とシートバック3を連結するように配置される。シートクッション2の後端部分とシートバック3の下端部分が、リクライニング装置1によって連結され、シートバック3はシートクッション2に対して傾倒角度を調節可能となっている。本発明のリクライニング装置1はその駆動軸であるシャフト10が駆動モータ4と接続し回転駆動される。モータ4は公知のギヤードモータであり、減速機構を一体に備えたものである。
図2〜図4は本発明の第1実施態様を示すもので、リクライニング装置1は前記シャフト10のほか内歯プレート11、外歯プレート12、カラー13、連動部材14、くさび片15,16を主な構成要素としている。この実施態様にあっては、内歯プレート11と外歯プレート12は、内歯プレート11の外周端から外歯プレート12を略環状のリング部材21で囲うように両部品が向かい合わせに組みつけられている。そして、シートクッション2側のフレーム部材Aに溶接等の固着手段で内歯プレート11が固定され、シートバック3側のフレーム部材Bに外歯プレート12が溶接等の固着手段で固定されている。
前記内歯プレート11は、外形が略円形でプレス加工により中心から同心状に段差が形成され、その内部空間の内周部分に沿って内歯歯車11aが形成されている。また、内歯プレート11には前記内部空間の逆方向に突出する突起11bが複数個設けられており、前記シートクッション2側のフレーム部材Aに穿設された係合孔によって位置決めされて溶接等の固着手段で固定される。内歯プレート11の略円形の中心には偏心軸部を包囲する中心孔11cが設けられている。
前記外歯プレート12は前記内歯プレート11と同様に外形が略円形状でプレス加工により中心から同心状に段差が形成され、その外形部分の外側面周囲に前記内歯歯車11aと噛合する外歯歯車12aが形成されている。そして、外歯プレート12の略円形の中心には中心孔12cが設けられ、略円筒状でフランジ部分を有し前記シャフト10の軸受部材となるカラー13が挿入されフランジ部分を溶接等の固着手段で固定されている。また、外歯プレート12が前記内歯プレート11と向かい合う反対側の側面には、外方向に突出する突起12bが複数個設けられており、前記シートバック3側のフレーム部材Bに穿設された係合孔によって位置決めされて溶接等の固着手段で固定される。
そして、内歯プレート11と外歯プレート12が向かい合ったその内部空間には連動部材14やくさび片15,16が配置され、薄板をフランジ付のカップ形状に加工した蓋部材22によって内部空間に収納した部品が飛び出さないように蓋をしている。この蓋部材22は前記カップ形状の底面にシャフト10が挿通される円孔22aが設けられ、前記フランジ部に穿設された略円弧状の長丸孔22bでもって、内歯プレート11の後述する突起11bに圧入固定される。
内歯歯車11aと外歯歯車12aは、外歯歯車12aが内歯歯車11aよりわずかに歯数を少なく形成されており、外歯プレート12がその外歯歯車12aが前記内歯歯車11aに一部で噛合った状態で組み付けられている。そして、カラー13の外周側面と内歯プレートの中心孔11cで囲まれた、シャフト10の軸心に対して偏心した空間には、偏心軸部20を形成する第1くさび片対15,15と第2くさび片対16,16と、連動部材14の鍔部14bが収納され、くさび片対15,15および16,16によって内歯プレート11が軸支されている。また、本実施態様においては、前記内歯プレート11の中心孔11cの内周壁に潤滑効果のあるリング形状のブッシュ部材19が取り付けられている。
図4を参照して、偏心軸部20を形成する第1くさび片対15,15と第2くさび片対16,16は、それぞれが対称に配置された同形状の第1くさび片15と第2くさび片16であり、第1くさび片15と第2くさび片16はその支承される部分の違いにより傾斜面の形状が相違している。図4に示される実施態様においては、第1くさび片15はその内側の略円弧状の傾斜面が前記カラー13の円筒外周の曲率よりも僅かに大きく設定されており、第1くさび片15はカラー13に対して線接触する状態で支承されている。
前記第1くさび片15の外側の傾斜面は後述する連動部材14が配置される方向に向かってその半径方向の幅が狭くなるようにくさび形状が形成されている。また、第2くさび片16はその内側の略円弧状の傾斜面は第1くさび片15の外側傾斜面と略同一の曲率でもって第1くさび片15に支承されている。そして第2くさび片16の外側の傾斜面は前記ブッシュ部材19の内周壁に摺接し前記第1くさび片15とは逆の方向にに半径方向の幅が狭くなるようにくさび形状が形成されている。
そして、前記くさび片15,15およびくさび片16,16が収納されているシャフト10の軸心に対して偏心した空間(前記カラー13の外周側面と前記内歯プレートの中心孔11cで囲まれた空間)には連動部材14の鍔部14bが第2くさび片16,16が当接する状態で配置されている。この連動部材14は、シャフト軸を囲う円筒状の基部14aと、この基部14aから半径方向に張り出し前記カラー13と略同心状に湾曲するように軸方向に屈曲した鍔部14bからなっている。そして、基部14aにおいて前記シャフト10と同時に回転するように溶接等の固着手段や、セレーションやキー溝のような凹凸形状による組付け(本実施態様ではセレーション)などによって一体に組み合わされている。また、鍔部14bが前記カラー13の外周側面と前記内歯プレートの中心孔11cで囲まれた空間に挿入され第2くさび片16,16と当接する部分は、前記シャフト10やカラー13と同心状の略円弧形状で、カラー13と該鍔部14bの内周壁との間には鍔部14bが回転してもカラー13やブッシュ19に接触しないように隙間が設けられている。
この実施態様では第2くさび片16,16と連動部材14は当接状態を維持するように連結されているが、第2くさび片16,16と連動部材14は必ず当接しなければならないということではなく、第2くさび片16,16と連動部材14に隙間を持った状態で連結部材18によって連結され、第2くさび片16,16の動作を規制する態様や、第2くさび片16,16と連動部材14が当接する状態でその略円弧状の端部形状によって動作が規制される範囲と、第2くさび片16,16と連動部材14に隙間を持った状態で連結部材18のみによって動作を規制される範囲が組み合わせるた態様も考えられる。
もう一組のくさび片対である前記第1くさび片対15,15には、それぞれの幅の広い側の端部にスプリング17が取り付けられるように孔が穿設されている。スプリング17は略円形断面の線材が一部を欠いた略環状に成形されており、その環状の一部を欠いた端部は円の中心方向に折り曲げられ更に軸方向に折り曲げられている。そしてスプリング17の端部は前記くさび片15,15の前記幅の広い側の端部の孔に差し込まれる。くさび片15,16が組みつけられた状態ではスプリング17は略円形状の一部を欠いた部分を広げるように組み付けられ、くさび片16,16の互いに向かい合った幅の広い部分を押し広げる方向に付勢される。スプリング17は軸方向で前記蓋部材22よりに配置される板状の押え部材23によってくさび片に対して適正な状態を保つようにされている。
図5は本発明の第2実施態様を示し、上述の第1実施態様とくさび片の半径方向の順序を逆にしたものである。この場合、カラー13に支承される第1くさび片対15’,15’がその幅の広い端部を鍔部14bに当接するように配置され、この第1くさび片対15’,15’に支承される第2くさび片対16’,16’がスプリング17によって互いに周方向で離反するように付勢されている。各々の構成要素は第1実施態様と同様であるので省略する。
図6および図7は前記第1くさび片対15,15(15',15')または第2くさび片対16,16(16’,16’)と連動部材14が、くさび片の幅の広い側と前記連動部材14の鍔部14bの一方に形成された溝部分と、もう一方に形成された突部分の係合によって連結した第3実施態様と第4実施態様を示している。この第3および第4実施態様ではくさび片に突起(25a、26a)を形成し、連動部材14の鍔部14bで半径方向に延出した板状部分に形成された溝部分14cに組み合わされている。その他の構成要素は第1実施態様と同様であるので省略する。
次に本発明のリクライニング装置1の作動について説明する。上述の第1実施態様において前記シートバック3の傾倒作動をしない位置固定の状態では、図4に示されるように、前記スプリング17の付勢によりくさび片15,15がカラー13の外周側面と第2くさび片16,16の内側傾斜面で挟まれる空間に押し込まれる状態となり、外歯プレート12を軸支するシャフト10周りと、内歯プレート11を軸支する偏心軸部20における各軸支部位の間隙や、内歯歯車11aと外歯歯車12aが回転に要する適正な噛合のための遊びによるシートバック3のがたつきを解消している。
そして、前記位置固定時の状態からの傾倒位置調節は、シートバック3の所望傾倒方向(前倒、後倒)に応じて回転方向に操作された駆動モータ4からシャフト10を回転することによって傾倒操作を始動する。例えば図4においてシャフト10が時計回り方向に回転されると、これに伴ない一体となっている連動部材14の鍔部14bも同方向に回転して、回転方向の端部が連結している第2くさび片16を同方向に押圧する。これにより、第2くさび片16の内側傾斜面に接している第1くさび片15が接触面の摩擦により第1くさび片15のくい込みを解除する方向に押し出すことにより内歯歯車11aと外歯歯車12aを回転に要する適正な噛合状態としつつ偏心軸部20が回転することになり、歯車機構を作動させる。
このとき鍔部14bによって押圧される第2くさび片16と対称位置の第2くさび片16は、前記連結手段18によって鍔部14bの回転に引きつられる。そしてその鍔部14bによって引かれる第2くさび片16の内側傾斜面に接している第1くさび片15は第2くさび片16の動作によってくさびのくい込み状態が解除され、スプリング17の付勢力によって回転方向に押されることによりシャフト10の回転と共に動作する。
前記実施形態による自動車用シートのリクライニング装置は、偏心軸部20に前記カラー13に支承される第1くさび片対15,15(15’,15’)と、前記第1くさび片対に支承されかつ内歯プレート11の中心孔11cに摺接し第1くさび片と相対する方向に傾斜面を配置する第2くさび片対16,16(16’,16’)とを備えることによって、操作の際に即座に調整が可能な操作性能の改善をしたリクライニング装置であって、しかも偏心軸部内部の部品の製造公差や使用による磨耗でできる隙間を解消することができガタの発生を抑えることができる。また、内歯プレート11の中心孔11cとくさび片の間やカラーとくさび片の間に潤滑効果のあるブッシュ等を介在させるときにはその部材の磨耗による隙間も解消することができるリクライニング装置である。
本発明に係るリクライニング装置を備えた自動車用シートの側面図である。 図1におけるX−X線断面を示す断面図である。 本発明に係るリクライニング装置の分解斜視図である。 第1実施態様の図2におけるY−Y線断面を示す断面図である。 第2実施態様の図2におけるY−Y線断面を示す断面図である。 第3実施態様の図2におけるY−Y線断面を示す断面図である。 第4実施態様の図2におけるY−Y線断面を示す断面図である。 第4実施態様における第1くさび片25と鍔部14bの係合部分を示す斜視図である。 特許文献1に記載の従来例を示す側面図である。 特許文献2に記載の従来例を示す分解斜視図である。
符号の説明
1 リクライニング装置
2 シートクッション
3 シートバック
10 シャフト
11 内歯プレート
12 外歯プレート
13 カラー
14 連動部材
15 第1くさび片
16 第2くさび片
17 スプリング
20 偏心軸部
21 リング部材
22 蓋部材

Claims (4)

  1. シートクッション側またはシートバック側の一方に固定され外歯を有する外歯プレートと、シートクッション側またはシートバック側の他方に固定され内歯を有する内歯プレートが、偏心軸部を介して揺動可能に組み合わされている車両用シートのリクライニング装置であって、
    前記偏心軸部には、前記外歯プレートまたは内歯プレートの一方と一体に固定または形成されたカラーと前記外歯プレートまたは内歯プレートの他方の中心孔によって包囲される空間に、前記カラーに支承される第1くさび片対と、前記第1くさび片対に支承されかつ前記外歯プレートまたは内歯プレートの他方の中心孔に摺接し第1くさび片と相対する方向に傾斜面を配置される第2くさび片対が備えられ、
    前記第1くさび片対は幅の広い端部を操作部材の操作に連動して回動する連動部材に連結され、前記第2くさび片対は幅の広い端部を互いに離反し偏心軸部の偏心量を増す方向に付勢されていることを特徴とする自動車用リクライニング装置。
  2. シートクッション側またはシートバック側の一方に固定され外歯を有する外歯プレートと、シートクッション側またはシートバック側の他方に固定され内歯を有する内歯プレートが、偏心軸部を介して揺動可能に組み合わされている車両用シートのリクライニング装置であって、
    前記偏心軸部には、前記外歯プレートまたは内歯プレートの一方と一体に固定または形成されたカラーと前記外歯プレートまたは内歯プレートの他方の中心孔によって包囲される空間に、前記カラーに支承される第1くさび片対と、前記第1くさび片対に支承されかつ前記外歯プレートまたは内歯プレートの他方の中心孔に摺接し第1くさび片と相対する方向に傾斜面を配置する第2くさび片対が備えられ、
    前記第2くさび片対は幅の広い端部を操作部材の操作に連動して回動する連動部材に連結され、前記第1くさび片対は幅の広い端部を互いに離反し偏心軸部の偏心量を増す方向に付勢されていることを特徴とする自動車用リクライニング装置。
  3. 前記第1くさび片対または第2くさび片対と連動部材は、くさび片と連動部材のどちらか一方に形成された溝部分と、くさび片と連動部材のもう一方に形成された突部分の係合によって連結し、前記突部分は溝部分によって連動部材の動作方向と同方向への動きが規制されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のリクライニング装置。
  4. 前記外歯プレートおよび内歯プレートの外周形状が略円形に形成されており、シートバック側とシートクッション側に取り付ける突部を有していることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のリクライニング装置。
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