JP4820049B2 - 運搬船と陸上施設間の流体製品移動システム - Google Patents

運搬船と陸上施設間の流体製品移動システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、流体製品の移動システムに関するものであり、より具体的には、液体化された天然ガスのような流体製品を、船舶のような運搬船と、特に前記流体製品を加工および保管する陸上施設のような施設との間を移動させるシステムに関するものである。
そして、この種の流体製品の移動システムは、運搬船と陸上施設との間を運搬する管状設備体を有しており、管状設備体の一方端が施設に連結され、その他方端が運搬船のマニホールドに連結されることとなる。
【0002】
【従来技術およびその課題】
本発明の開示する種類の移動システムは、現在、液化天然ガスの移動手段として存在する。
図1は、従来からある液化天然ガス(LNG)用の移動ステーションであり、ここでは通常、符号1として説明する。
前記図1の従来の液体天然ガス移動ステーション1は、装荷・除荷アーム3が搭載されたプラットフォーム2を有し、剛性を有するパイプと構造体とで、夫々が複数の回転可能なジョイントを介して連結されて構成する。
前記移動ステーション1は、運搬船の積荷を移動ステーション1から装荷・除荷するための停船施設4と連結されている。
前記停船施設4は、浅橋6の端部に位置し、数キロメーター以上の長さに伸長可能な固定パイプを有し、移動ステーション1と処理・保管施設とを連結して、運搬船と常設施設との間の製品の移動を可能とするものである。
この種の移動ステーションは世界的に受け入れられているが、移動ステーションを利用するに当たっての最も大きな問題となるのは、その構造が非常に複雑であると共に扱い難くいことであり、これにより全体の設備費用が増大するということである。
【0003】
【発明の目的】
本発明は、上述の従来の移動システムの問題点を改善し、移動システムを比較的シンプルな構成にし、従来では設置困難な環境下の場所にも適応可能としながら、費用低減を実現した移動システムを提供するものである。
【0004】
【発明の特徴】
上述の従来の移動システムの問題点を克服するために、本発明の移動システムは、以下のような特徴を持っている。
本発明の移動システムは、運搬船のマニホールドに接続された、少なくとも一つの接続装置と、陸上施設と接続される、少なくとも一つの弾性移動パイプとを有している。
そして、前記接続装置と弾性移動パイプは、夫々の自由端で互いに接続可能であり、接続されることによって流体製品が運搬船と固定システムとの間を移動することを可能とするものである。
更に、弾性移動パイプは、操作手段を有し、前記操作手段は弾性移動パイプの自由端、接続装置への接続位置と接続解除保管位置との間を移動することが可能である。
【0005】
本発明の一つの特徴としては、前記接続装置が、接続モジュールであり、前記接続装置には、マニホールドへの接続位置と接続解除保管位置との間の移動を可能とする操作手段を設け、接続位置にある時に、運搬船のマニホールド・プラットフォーム上に支持装置を設けたことが挙げられる。
【0006】
本発明のその他の特徴としては、接続装置が、弾性移動パイプ用の緊急接続解除装置を有することが挙げられる。
【0007】
本発明のその他の特徴としては、弾性移動パイプ用の緊急接続解除装置が、接続装置上に設けられていることが挙げられる。
【0008】
本発明のその他の特徴としては、緊急接続解除装置が、弾性移動パイプの移動可能な自由端に設けられていることが挙げられている。
【0009】
本発明のその他の特徴としては、移動装置が、緊急に接続を解除する時に利用する弾性移動パイプの自由端用の落下防止装置を有することが挙げられる。
【0010】
本発明のその他の特徴としては、落下防止装置が、ウインチを有し、前記ウインチが、緊急に接続を解除する時にもマニホールドへの接続を保つ部分の移動装置部分に設けられ、その周りにケーブルが巻きつけられ、前記ケーブルの自由端が、弾性移動パイプの移動可能な自由端に固定され、緊急に接続を解除する時にケーブルが解放されることが挙げられる。
【0011】
本発明のその他の特徴としては、前記接続装置が、弾性移動パイプの自由端を接続装置上の前記自由端の受取り端部へと導くガイド/調整装置を有することが挙げられる。
【0012】
本発明のその他の特徴としては、前記ガイド/調整装置が、接続装置上または弾性移動パイプの口金上に設けられるガイド・トランペットと、弾性移動パイプの自由端上または接続装置上に設けるコーンと、弾性移動パイプを接続装置に接続する際に前記ガイド・トランペットに前記コーンを係合させる係合手段を有することが挙げられる。
【0013】
本発明のその他の特徴としては、前記係合手段が、接続装置上に設けるウインチと、前記ウインチに巻きつけ、その自由端が前記コーンに固定可能なケーブルとを有することが挙げられる。
【0014】
本発明のその他の特徴としては、前記操作手段が、ガントリー・クレーン上に設けられ、プラットフォーム装置に搭載されることが挙げられる。
【0015】
本発明のその他の特徴としては、弾性移動パイプの移動可能な自由端用の操作手段が、ウインチと前記ウインチに巻き付けられ、その自由端が弾性移動パイプの移動可能な自由端を吊り下げる役割を果たすケーブルとを有することが挙げられる。
【0016】
本発明のその他の特徴としては、接続装置の操作手段は、洋上のプラットフォーム装置に搭載されたガントリー・クレーン上に設けられることが挙げられる。
【0017】
本発明のその他の特徴としては、運搬船上にある接続装置の支持装置が、水平軸を持つ関節部を介して接続装置に接続される支持部材であることが挙げられる。
【0018】
本発明のその他の特徴としては、接続装置が、蛇腹状ジョイント部を有していることが挙げられる。
【0019】
本発明のその他の特徴としては、前記流体製品が液化天然ガスであった場合、弾性移動パイプが低温用の弾性移動パイプでもって形成されることが挙げられる。
【0020】
本発明のその他の特徴としては、弾性移動パイプが、硬性部材を夫々接合したものであることが挙げられる。
【0021】
本発明のその他の特徴としては、弾性移動パイプの移動可能な自由端を永久的に固定する手段が、プラットフォーム上に適切に搭載した支持構造体であるガントリー・クレーンによって形成されることが挙げられる。
【0022】
本発明のその他の特徴としては、前記支持構造体であるガントリー・クレーンが、弾性移動パイプを陸上施設の浸水低温ラインに接続する機器を有していることが挙げられる。
【0023】
本発明のその他の特徴としては、前記接続装置が、運搬船上で移動可能に設計したことが挙げられる。
【0024】
本発明のその他の特徴としては、前記接続装置のコネクターは、弾性移動パイプの移動可能な自由端の口金を受け取ることを目的とし、前記口金がその先端のガイド装置の動作によってコネクターに接続できるように、斜め下に向けられていることが挙げられる。
【0025】
本発明のその他の特徴としては、前記弾性移動パイプは、前記システムのいかなる動作状態においても、その両端部の間が曲線状に懸架されていることが挙げられる。
【0026】
本発明のその他の特徴としては、前記運搬船のコネクターは、弾性移動パイプが接続可能であり、前記コネクターを運搬船から切り離す際に、前記弾性移動パイプが阻まれず、そして、運搬船に打ち当たることなく、その重量効果によって移動できるように運搬船上に位置していることことが挙げられる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下に説明する本発明は、液化天然ガスの移動に利用されるシステムに関するものである。
結果的に言えば、本発明は、如何なる他の流体製品の移動にも利用可能なものであり、例えば液体、粉末製品、およびその他のあらゆる気体製品の移動にも利用が可能なものである。
【0028】
図2は、本発明に基づく移動システム1を示すものである。
【0029】
本発明の移動システム1は、図1に示すような従来の移動システムのパイプで構成した浅橋6を使用しなくても適用することが可能である。
本発明の移動システム1の場合、製品(本実施例においては液化天然ガス,LNG)の移動は、実施例に説明されるように、符号8で示された浸水低温ラインによって確実なものとなる。
本発明の移動システム1は、従来の係留構造の一種として説明することが可能であるが、以下の移動ステーションの説明にその理由が示されているように、本停船構造体は、従来の技術を非常に単純化させることが可能である点に注意すべきである。
【0030】
図には浸水搬送ライン8しか示されてはいないが、運搬船9と固定の処理・保管システムとの間のインターフェイスを形成する本移動システム1は、ここに図示されるように、基本的には、一つ以上の流体製品の移動装置13のための保管・ハンドリング用のガントリー・クレーン11を有した二つのプラットフォーム10,10’と、浸水低温ライン8が接続されて、移動装置13との連結に必要な全装備を有する主要プラットフォーム15とから構成されている。
本発明を理解するにあたって、前記設備の詳細な説明は必要ないので、前記装備の詳細に関しては本明細書に記載されていない。
【0031】
一般的な運搬船に適した本発明の移動システムにおいて、基本的に移動装置13は、少なくとも、一つの接続装置17と弾性移動パイプ19とから成る。そして、接続装置17の一端が、運搬船のマニホールド・フランジ18と接続されるよう構成した一方、弾性移動パイプ19は、接続装置17と連結され、上述のような弾性低温ラインといった適切なかたちで提供でき、そして、例えば、COFLEXIP STENA OFFSHOREで形成することが可能である。
前記弾性移動パイプ19は、主要プラットフォーム15上に配置されるガントリー・クレーン20にその一端が永久的に固定され、その他である移動可能な自由端22が、接続装置17の他端に位置したコネクター23に連結可能である。
【0032】
ガントリー・クレーン11の主な機能は、すなわち、接続装置17や弾性移動パイプ19の移動可能な自由端22といった移動部品のハンドリングや保管を、クレーン25やウインチ26を夫々使って可能とすることにある。
図に示されるように、接続装置17は、クレーン25によって吊り下げられ、ガントリー・クレーン11上の保管位置と移動位置との間の移動が可能である。
そして、接続装置17は、その支持装置30によって、マニホールド・プラットフォーム28上に支持され、コネクター16を使用することによって、マニホールド・フランジ18に連結される。
各弾性移動パイプ19の移動可能な自由端22は、ガントリー・クレーン11のウインチ26からケーブル31を利用して吊り下げられる。
そして、前記自由端22は、接続装置17から離された、特に図5Aに示されるような保管位置と、図5Eに明瞭に示されるように接続装置17のコネクター23に連結された移動位置との間の移動が可能である。
【0033】
図6〜8を参照しながら、本発明の移動装置13の第一実施例の構成について以下に詳しく説明する。
【0034】
本移動装置13の接続装置17は、運搬船のマニホールド・フランジ18に固定するコネクター16と運搬船のマニホールド・プラットフォーム28上の支持装置30との間に位置する。
そして、接続装置17は、蛇腹状ジョイント部33を有し、前記蛇腹状ジョイント部33は、マニホールド・フランジ18に連結される時に、マニホールド・プラットフォーム28上で傾倒させることによって弾性移動パイプ19の力からマニホールド・フランジ18を開放する。
高さ調整可能な支持装置30は、水平軸34を持つ関節部を介して接続装置17に接続される。
また、図示しない追加の関節部を用いて、マニホールドの軸を支点とした回転を許容することも可能である。
図8に示されるように、支持装置30は、パイプ32を有する横材38を支持する二つの調整可能な支持ストラット30から成る。
前記支持ストラット30に加え、接続装置17には、蛇腹状ジョイント部33に位置し、特にモジュール保管用に追加的な支持を与える目的で設けられた調整可能な脚部35が存在する。
【0035】
接続装置17は緊急時に移動リンクの接続を確実に絶つように設けられた緊急接続解除装置37を有する。接続装置17は、支持装置30と弾性移動パイプ19と接続する目的で利用するコネクター23との間に位置する。
緊急接続解除装置37に関しては、それ自体が公知のものであり、従って、ここに詳細に説明する必要はないと判断される。
MIBインターナショナル・リミテッドが、販売する装置である、「液化天然ガスに関する緊急解除システム付液圧作動ダブルバルブ」が利用可能である。
ここで、弾性移動パイプ19への接続部分は、マニホールド・プラットフォーム28上に設置する水平管部に対して、下向きに傾いていることを確認する必要がある。
【0036】
接続装置17の両端に接続されるコネクター16,23に関しては、液圧コネクターを使用することも可能であり、例えば、QCDC(クイック接続/解除用連結器)または手動連結器として知られているタイプものもでも良い。
【0037】
接続装置17は、またクレーン25のケーブル40用のフッキング・フランジ39を有し、フッキング・フランジ39には、接続装置17の重心位置にフッキング・ポイント41がある。
接続装置17は、また弾性移動パイプ19の自由端22が、コネクター23に連結される時に、口金構造の前記自由端22をガイドする目的でガイド装置43を有している。
このガイド装置43は、基本的に接続装置17の傾斜部の軸線と、ほぼ平行に伸長するガイド・トランペット44を具備する。
ガイド・トランペット44は、弾性移動パイプ19上に接続され、パイプ32と一体化された移動部45によって移動される。
また、ガイド装置43は、蛇腹状ジョイント部33上に設置されたウインチ47を持つ。
ウインチ47の周りには、ケーブル48が巻かれ、前記ケーブル48の自由端が、戻りプーリ49上を通過してガイド・トランペット44を貫通する。
そして、ケーブル48の自由端は、コーンと呼ばれるガイド/調整ロッド51に固定可能である。ガイド/調整ロッド51は、弾性移動パイプ19の移動可能な自由端22の口金と一体化され、この自由端22の軸線とほとんど平行に伸長される。
前記ガイド/調整ロッド51の前方端53は、弾性移動パイプ19の自由端22が接続装置17に連結される際に、ガイド・トランペット44と係合するように利用される。
ケーブル48の端部をコーン51の前方端53に固定した後、コネクター23に対する口金の位置を完全に一致させるために唯一必要なことは、ケーブル48をウインチ47に巻きつけることである。
ガイド/調整ロッド(コーン)51は、二つの全く反対側に伸長するブレード55を有しており、ガイド/調整ロッド(コーン)51が、ガイド・トランペット44と係合する際、ブレード55が、ガイド・トランペット44の前方フレア部に全く反対側に設けられた切り込み溝54に挿入される。
これら切り込み溝54の幅は、除々に狭くなり、ブレード受端部となる。
弾性移動パイプ19の自由端22の口金は、フック58で、ガイド/調整ロッド(コーン)51の底部で留められ、ガントリー・クレーン11のウインチ26のケーブル31へとつながる。
移動する弾性移動パイプ19の自由端22の口金は、バルブ61に嵌合可能であることも注意すべきである。
【0038】
弾性移動パイプ19に関して云えば、これらの弾性移動パイプ19は、移動可能な自由端22の動きに対し、適応し易いようにその固定端を自由端22の中心に位置させる、ナチュラル・チェーン(NATURAL CHAIN)として利用される。
弾性移動パイプに適した長さを選択することで、回転ジョイントまたはエンド・スチフナの利用が必要なくなった。
弾性移動パイプに過大な、機械的な応力がかかるのを避けるために、弾性移動パイプの移動可能な自由端22は、保管状態の場合も、接続装置17に接続する途中も、そして緊急時に取り外す場合も、常に支持された状態となる。
緊急時に取り外す場合、ウインチ47は、その時取り外された弾性移動パイプの移動可能な自由端22の落下防止手段となる。
【0039】
図5A〜図5Gを参照しながら、運搬船9と固定陸上施設との間の流体製品の移動連結の設定過程および緊急時の取り外し過程に関して以下に説明をする。
【0040】
図5Aは、すなわち、処理済の接続装置17と収容状態の弾性移動パイプ19といった移動に関連する部品を示し、接続装置17がクレーン25のケーブル40から吊り下げられ、弾性移動パイプ19の移動可能な自由端22がケーブル31を介してウインチ26より吊り下げられている状態を示している。
移動連結設備を設置するには、まず接続装置17をクレーン25によって下げる。
接続装置17が、ガントリー・クレーン11の下橋部分に到達したら、ウインチ7のケーブル48が、コーン51の前方端に連結される。
また、接続装置17は、コネクター16を介して運搬船9のマニホールド・フランジ18に連結されるまで下げられ、接続装置17が、支持装置30を介してプラットフォーム28上に支持される(図5B参照)。
そして、弾性移動パイプ19の移動可能な自由端22は、ウインチ26を使って吊り下げられる。
移動可能な自由端22は、接続装置17上に設置されたウインチ47を利用して、接続装置17のコネクター23方向に相当部分引き込まれる。
そして、弾性移動パイプ19移動可能な自由端は、ガイド/調整ロッド(コーン)を利用して、ガイド/調整ロッド(コーン)51が接続装置17のトランペット44と係合することによって、コネクター23に固定される。
図5Eは、接続装置17へ連結する位置にある弾性移動パイプ19を示している。
【0041】
図5Fおよび図5Gは、緊急接続解除装置37を開放した後の緊急取外し過程を示した図である。
弾性移動パイプ19が、チェーンテンションの影響を受けながら遠ざかる方向へ移動する時、この移動は、完全に取り付けられることなくウインチ47に巻きつけられたケーブル48によって止められる。
ウインチ47に巻かれたケーブル48を完全に解放した後、移動可能な自由端22は、図5Gに示すようにウインチ26のケーブル31によって運ばれる。
【0042】
本発明の詳細な説明は、図2〜7を参照にして行うが、これらに限定されるものではないし、幾つもの変更・変形例がここに示されたアッセンブリには可能である。
従って、ここでの説明は第一実施例としてのみ考えられるべきである。
【0043】
その他の実施例は、図9と図10に示され、特に接続緊急取外し機能が、弾性移動パイプ19の移動可能な自由端22に対する固定用コネクターに一体化された例が示されている。
このコネクターは従来からあるもので、例えば、「カプラ・インテグラル・バルブ・ホース・エンド・バルブ」と呼ばれるものがそれであり、MIBによって販売され、ここでは符号64がこれに相当する。
本実施例において、第一実施例で設けられたガイド/調整ロッド(コーン)51が、利用可能である。
しかし、この第二実施例においては、第一実施例と同様、ガイド/調整ロッド(コーン)が、第一実施例のガイド/調整ロッド(コーン)51のタイプであって、水平方向に沿ってお互いに完全に反対方向に配置し、ガイド・トランペット44の二つの調整トランペットと連動する二つのコーンを有するものである。
この場合、固定モジュールは、ウインチ47タイプのウインチを二つか、または二つのドラムをもった一つのウインチを備えている必要がある。
【0044】
図11〜14は、本発明の第三実施例を示し、特に、緊急接続解除装置66弾性移動パイプ19に設けられている。弾性移動パイプ19の移動可能な自由端には、弾性移動パイプ19を接続装置67に連結する目的でコネクター65が設けられている。
本図にあるように、本例にある接続装置67は、単純化されている。
本接続装置67は、管状移動構造を有し、その管状移動構造体は、中央スリーブ69を有する。
前記中央スリーブ69の一端は、運搬船9のマニホールド・フランジ18に取り付ける目的で利用する液圧または手動コネクター71を配置した蛇腹状ジョイント部70が設けられ、そして他端は、弾性移動パイプ19のコネクター65を受けるためのフランジ74を有する蛇腹状ジョイント部72が設けられる。
中央スリーブ69は、垂直部材75と水平のガイド・トランペット76を介して支持フレーム77上に搭載され、上記の構成を介して、接続装置67が、運搬船のマニホールド・プラットフォーム28上に設置される。
支持フレーム77は、基本的に二つのブラケット80の間に保持されたリング79を有しており、二つのブラケット80の夫々は、プラットフォーム28上に設置する目的で脚部81が設けられている。
ガイド・トランペット76と支持フレーム77は、水平の関節軸82を介して、互いに連結される。
上述したように接続装置67上には、弾性移動パイプの移動可能な自由端の調整装置として、ウインチ87が設けられている。
接続装置67のフッキング・ポイント85は、ガイド・トランペット76上に設けられている。
【0045】
弾性移動パイプ19移動可能な自由端または口金は、曲げられて、コネクター65を設けた水平部と、弾性移動パイプ19の軸方向へ伸長し、緊急接続解除装置66を設けた傾斜部86とより成る。
ガイド/調整ロッド(コーン)51は、口金の水平部分に平行に伸長し、ガイド・トランペット76の軸と接続装置64のフランジ74の軸との間の距離に等しい距離を越えて伸長している。
【0046】
本実施例において、符号87で示された落下防止ウインチは、傾斜部86上にその曲がった側に搭載される一方、符号88で示されたウインチの外周に巻かれたケーブルの自由端は、弾性移動パイプ側の傾斜部86に固定される。
弾性移動パイプの移動可能な自由端は、弾性移動パイプ側の端部に一体的にかつ完全に反対位置に設けた二つのクリップ91でもって、口金の殆ど重心に連結されたフォーク部材90を介して、その屈曲部をハンドリング・保管用ガントリー・クレーン11のウインチ26のケーブル31に固定される。
【0047】
図11に見受けられるように、接続装置67と弾性移動パイプ19の移動可能な自由端のコネクター65との間の連結がなされる。この時、コネクター65が、接続装置67のフランジ74に取り付けられる以前に、リング79を通過する必要がある。
緊急に接続を取り外す場合、弾性移動パイプ19側の緊急接続解除装置66の端部が、接続装置67に固定されたウインチ84がある他方端部から切り離される。
切り離された部分の落下問題に関しては、全て落下防止ウインチ87を使うことで解決される。
本実施例において、弾性移動パイプ19移動可能な自由端は、コーン51とガイド・トランペット76を介して、支持フレーム77上に支持される。
【0048】
図15は、本発明の移動装置の第四実施例を示す図であり、第三実施例にあったように、緊急接続解除装置および接続装置と弾性移動パイプの相互連結カプラが、弾性移動パイプ側に設置されていることを図示している。
第四実施例の特徴は、実際に、符号95で示された接続装置が、運搬船9のマニホールド・プラットフォーム28上の脚部98と運搬船の板部100上の横材101とシュー99を介して設置されるアーチ状のクレードル97で構成された支持装置96と共に設置されることにある。
このクレードル97は、弾性移動パイプが接続装置に接近する場合、弾性移動パイプの移動可能な自由端が、複数のシュー103を介して傾倒するガイドパスとして機能する。
図15に示された3つのシュー103は、弾性移動パイプ上にその軸に沿って設置されている。
これらのシュー103は、移動中の弾性移動パイプにとって、永久サポートの役割を果たすために設けられる。
機械的な応力を受けるのは、主に弾性移動パイプの移動可能な自由端であるため、第四実施例が提供する解決策は、非常に大きな利点を提供することにもなる。
【0049】
図16は、第五実施例を図示するものであり、特に、弾性移動パイプの移動可能な自由端のコネクター106を持ち、符号105で示された部材は、弾性移動パイプ19の軸に対して横にずれている一方、軸にほぼ平行に伸長している。
一方、ここで、ガイド・トランペット107とコーン108は、弾性移動パイプの軸に沿って伸長している。
【0050】
図17は、本発明で可能なその他の移動システムの適用例を説明する図であり、特に、本発明の接続装置(例えば、図11において接続装置に相当する部分)が、符号110で示され、マニホールド18の端部と一体化され、ガントリー・クレーン11から下げられて移動可能なのが、弾性移動パイプ19の口金111のみであるといった構成を説明するものである。
従って、接続装置110は、弾性移動パイプの口金111をマニホールド・フランジ112に固定するために、調整装置、すなわちガイド・トランペット113と、ウインチ114とケーブル116の戻りプーリ115とを持つ。
口金111に関する弾性移動パイプ19の構成部としては、コネクター118と、緊急接続解除装置119と、落下防止ウインチ120と、コーン121とが挙げられる。
【0051】
最後に、図19〜22は、図17で説明した本発明が適応可能なその他の実施例を図示するものであり、マニホールドの口金が、弾性移動パイプの口金をマニホールドに固定する目的で、符号122で示されるコネクターを有することを説明している。
口金123の調整装置は、コネクター122に連結されている時、特定の構成要素を持つ。
本調整装置は、基本的にガイド・トランペット124と、弾性移動パイプの口金123と連動するコーン127と、符号129で示されたパイプの相反位置の枢設部材128に枢設された二つの液圧ジッキ126と、符号131で示されるケーブルの図示されないコーンの端部に固定された状態のウインチとより構成される。
弾性移動パイプ19の口金123は、二つのレバー133を有し、前記レバー133は、口金123上の重心に相反する位置に連結搭載される。
夫々のピボットレバーは、液圧ジャッキ126と連結されることによって以下に記述するように液圧ジャッキ126と連動することが可能となる。
コーンは、横材134を介して二つのレバー133に連結搭載される。
夫々の液圧ジャッキ126には、外部枢支管体137中を軸方向に移動可能なピストンロッド136が設けられている。
ピストンロッド136の端部は、弾性移動パイプの口金123のレバー133の端部139を把持するためにフォーク部138を有する。
【0052】
図23A〜23Eは、弾性移動パイプをマニホールドに接続する際の工程における様々な場面を説明する図である。
図23Aに図示された第一段階において、コーン127は、両側のブレード55が図23Bに図示されるように、ガイド・トランペット124の前方の押し広げ加工部分におけるハウジングの端部に到達するまで、ガイド・トランペット124中に引き込まれる。そして、前記端部は、フォーク部138の捕捉領域に到達する。
この位置において、ピストンロッドは、フォーク部138が、レバーの端部139と係合して枢支するまで、外方への移動が可能となり(図23C、図23D)、弾性移動パイプ19口金123は、口金123が、コネクタージョーの捕捉領域に入るまで、図23Eに示すようにマニホールドの端部に位置するコネクター方面に移動させることとなる。
【0053】
図24と図25は、前記の接続装置の他のバージョンの実施例を示す正面図であり、ここで、弾性移動パイプの移動部のコーン受取用のガイド・トランペット124が、自在継手140を介して支持部に搭載されているという点で図19の実施例からは異なっている。
ガイド・トランペットを動かすジャッキ141は、回転することによって、公称位置付けを可能とし、コーンがガイド・トランペット中に配置された時、公称位置を維持することが可能である。
【0054】
図24と図25に図示されたこの種の実施例の適用モードは、ガイド・トランペットに対する自在継手140位置とジャッキの調整に関することが異なるだけである。
図24に示されるケースは、自在継手140が、ガイド・トランペットの端部に位置し、反対端部がコーンを受け取るよう構成されている。
ジャッキ141は、その本体を介して、マニホールドと一体化された支持体に固定され、ピストンロッドの端部を介して、ガイド・トランペットの両端部間の位置に固定される。
図25に示されるケースは、自在継手140が、ガイド・トランペットの両端部間の好ましくは中間部に位置し、一方ピストンロッドは、コーン受取端部と反対の端部でガイド・トランペットに固定される。
【0055】
図24と図25に示される実施例のバージョンの機能に関しては、図23A〜23Eに示される過程に対応している。
また、ジャッキ141は、ガイド・トランペットとコーンとの間の接続が完了した時、すなわちコーンが完全にガイド・トランペットに係合した時に稼動することも注意されたい。
本実施例は、コーンが係合する間に、ガイド・トランペットの自由な移動を可能とするといった利点がある。
【0056】
図26は、接続装置に係る他の実施例の正面図である。本図は、ガイド・調整装置に関しては簡略化されており、支持部とガイド・トランペットに関しては省略されている。
本実施例の特徴は、接続装置が、調整可能な支持装置30と調整可能な脚部35と連結された締め付け装置142,143を介して、マニホールド・フランジ18に接続された状態で、マニホールド・プラットフォーム28に固定されるという点である。
従って、接続位置にある接続装置は、マニホールド・プラットフォーム28と一体化されているため、このプラットフォーム28によって力が充分に引き継がれる。
符号145で共に示される蛇腹部またはパイプ部材のような弾性部材は、マニホールド上に搭載されるコネクター19と接続装置のパイプ部材との間の弾性接続を確実にするものである。
【0057】
また図27〜30は、本発明の移動システムに関する他の実施例を図示したものである。
本実施例において、図7に示されたもののように、符号150で示されるような接続モジュールまたは装置は、マニホールド18に永久的に固定されることによって、運搬船の端部まで連結される弾性移動パイプからコネクター157を外すこととなる。言い換えれば、接続装置がマニホールドと一体化されるということである。
一体化された接続装置は、受台155を介して、運搬船の端部でマニホールド・プラットフォーム28に設置される。
弾性移動パイプ19を固定するコネクター157は、下向きに配置される。
本実施例において、コネクター157が、その軸部がコネクターの軸部に平行に伸長される、調整コーン158を有している。
【0058】
図示されているように、弾性移動パイプ19の口金160は、プラットフォーム165上に搭載される運搬船より高く位置する支持構造164の頭部に配置したウインチ165から、ケーブル162によって吊り下げられる。
支持構造164は、適切なものであれば公知の如何なるものも利用可能である。
【0059】
本実施例では、コーン158があるのは固定されたモジュール157のコネクターであるため、このコーンを受けるガイド・トランペット167は、弾性移動パイプの口金160に搭載される。
この口金には、符号169で示されるウインチがあり、ケーブル170はウインチ169に巻きつけられ、図示するようにコーン158にケーブル170が取り付けられた後に、口金160が接続装置150に固定可能である。
本実施例では、ケーブル170はガイド・トランペット167を通過することとなる。
また、符号172で示される緊急接続解除装置は、弾性移動パイプ19の口金160の一部を構成している。
【0060】
図27と図28に見られるように、運搬船のマニホールド18と弾性移動パイプ19との間の接続を確立するためには、弾性移動パイプ19口金160が、ケーブル162を緩めていくことによって下に下げられ、ケーブル170が接続装置150のコーン158に固定され(図27参照)、ウインチ169によって、口金160が接続装置150の方向に下げられ(図29参照)、ガイド・トランペット167内のコーンと係合することによって、口金を接続装置150に固定するものである(図28参照)。
前述のように図29は、緊急取り外し中に、弾性移動パイプ19が、緊急接続解除装置172の開放によって、運搬船から離れる一方、弾性移動パイプ19は、ケーブル162,170が、ウインチ169から解かれた後、ケーブル162,170によって保持され、コーン158から自由に吊り下げられている弾性移動パイプ19口金160が一体的である状態を保っていることを説明している。
コネクター157は、運搬船の端部に位置しているため、弾性移動パイプは、運搬船から切り離されたときに邪魔にならないし、運搬船に衝突することなく自重で移動が可能である。
【0061】
上述や図で説明されたように、本発明は、発明の請求範囲内において多くの変形が可能であることは明白である。
上述された本発明の実施例において、移動ステーションは、弾性移動パイプを利用する。
しかしながら、例えば硬性部材を一列に連結したりして、弾性部材の代替とすることも可能である。
【0062】
特定の実施例で説明された全ての装置、特にガイド/調整装置は、他の実施例に代用することができる。
特に、運搬船のマニホールドに一体化された移動可能なモジュールを有した装置または移動可能なモジュールにマニホールドを一体化させた装置が使用可能である。
【0063】
本発明の一つの特徴であって、全ての実施例に共通なことは、調整コーンのアレンジメントである。
このアレンジメントは、全過程において弾性移動パイプへの応力を最小限にし、コーンがガイド・トランペットに挿入されるのに最適な状況をつくるために、弾性移動パイプの特質、特直線状の重さと、曲げ硬度と、口金の重さとによって決められる。
18Aと図18Bとは、コーンのアレンジメントの特質を説明するものであり、すなわちコーンの先端部と口金の底部との間の全長Lと、コーンの端部と弾性移動パイプの軸との間の距離eと、そしてコーンの軸とコネクターの軸との間のアングルαとに関しての説明をする図である。
【0064】
以上の説明や図面から、本発明が数々の優れた利点を提供することが分かる。
まず、流体移動接続を設置する時、流体が移動されたり、移動部材が分解されたりしている間に発生する力は、全て運搬船、つまりマニホールドや、マニホールド・プラットフォームの構造や、運搬船のメッキ(plating)等、によって引き継がれる。
実際、本発明の移動装置における移動部材と変形可能部材を受け取るのは運搬船である。
マニホールド・フランジは、弾性移動パイプの接続(連結)、移動、通常の取外し、そして緊急取外しといった全工程におけるリファレンスの幾何システムである。
マニホールドのフランジにまず固定され、運搬船のプラットフォームかメッキ(plating)上に設置されるモジュールをもって、単純なウインチを利用することによって、弾性移動パイプの移動端を持ち上げたり、維持したりすることが可能となる一方、マニホールド・フランジに発生するずれ応力と発生したモーメントを抑えることが可能である。
本システムは、蛇腹部や関節部のような構成手段によって、熱応力を抑えることが可能である。
クレーンまたはアームによるマニホールド・プラットフォーム上のモジュールの取り扱いは簡単である。
弾性移動パイプは、連結形態または好ましい形態で運ばれ、利用される。
緊急取外し時において、弾性移動パイプの移動可能な自由端は、中断させることが可能であるし、精密な部品は、水中に落下させることはできないし、何かに衝突させることもできない。
【0065】
また、弾性移動パイプのような弾性移動部を利用することで、移動ステーションが、運搬船とプラットフォームとの間の比較的主要な移動の負担を減らすことが可能である。
例を挙げて説明し、図示することにより、本発明の権利範囲を何ら制限するものではないが、これによって、移動の負担緩和の度合いにもよるが、弾性移動パイプの長さを50メートル以上であることが可能である。
従って、運搬船停船構造の単純化を可能と、現在存在する移動ステーションではアクセスができないような環境においても移動ステーションの設置を可能とするといった非常に大きな利点をもたらすことができる。
また、本発明に基づく移動ステーション装置のモジュラーの構成によって、移動部が、簡単に取り外したり、移動したりすることを可能ならしめたものであり、公知の移動システムにおけるホイスティング車両用に特定の通行路を持った浅橋の利用の必要性を回避することができる。
【0066】
また、固定モジュールは、それが単独モジュールであっても一体形式であっても、いずれの場合も、運搬船の端部まで連結される弾性移動パイプからコネクターを外すこととなり、従って、緊急取外し時には、弾性移動パイプが運搬船に衝突したり損傷を受けたりすることなく運搬船から切り離し可能となる。
分離された後、弾性移動パイプは、ケーブルを支持構造に接続することによって、吊り下げられている状態を保持している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の移動ステーションの透視図。
【図2】 本発明の移動システムの透視図。
【図3】 図2に示したタイプの本発明の移動システムの正面図。
【図4】 図3の移動システムの頭上図。
【図5】 本発明の移動システムの概略を説明し、運搬船と陸上施設との間の移動リンクの設定および解放といった異なった段階を説明する部分正面図(A)〜(G)。
【図6】 本発明の接続モジュールと移動システムにおける弾性移動パイプの自由端の大縮尺図であり、弾性移動パイプがモジュールに接続される過程を示した図。
【図7】 図6に類似した本発明の接続モジュールと移動システムの弾性移動パイプの自由端の大縮尺図であり、弾性移動パイプがモジュールに接続された状態を示す図。
【図8】 接続モジュール用の軸受装置を図示した図7のVIII−VIII間の断面図。
【図9】 弾性低温パイプの端部が接続される接続モジュールの第二実施例の正面図。
【図10】 図9におけるX方向からの頭上図。
【図11】 接続モジュールの第三実施例と弾性移動パイプの移動端の夫々の接続過程と接続状態を示す正面図。
【図12】 接続モジュールの第三実施例と弾性移動パイプの移動端の夫々の接続過程と接続状態を示す正面図。
【図13】 図12にある接続モジュール支持装置をXIII方向から示した図。
【図14】 図11にある接続モジュールをXIV方向から示した詳細図。
【図15】 接続モジュールの第4実施例の正面図であり、弾性移動パイプの一端が接続された状態の正面図。
【図16】 接続モジュールの第5実施例の正面図であり、弾性移動パイプの一端が接続された状態の正面図。
【図17】 マニホールドと一体化した接続装置の正面図であり、弾性移動パイプの一端が接続された状態の正面図。
【図18】 18Bは、本発明の弾性移動パイプ端部の詳細な正面図(A),(B)。
【図19】 本発明の接続装置と一体化された船舶のマニホールドの正面図。
【図20】 ガイドと配列装置を除いた、図19に示されたマニホールドの概略頭上図。
【図21】 図19に示した一体化された接続装置と連動するよう設計した弾性移動パイプ端の正面図。
【図22】 図21に示した弾性移動パイプ端の頭上図。
【図23】 図19に示された一体化された接続装置と図21に示された弾性移動パイプ端とを接続する過程における異なったステップを説明するための正面図(A)〜(E)。
【図24】 マニホールドの一体化に関する他の実施例を説明する正面図。
【図25】 マニホールドの一体化に関する他の実施例を説明する正面図。
【図26】 接続モジュールに関するその他の実施例を説明する概略正面図。
【図27】 本発明に関する移動システムの他の実施例を説明する正面図。
【図28】 図27の移動システムに移動接続を設定する過程を説明する図。
【図29】 図27の移動システムの緊急解放過程を説明する図。
【図30】 図28に示した弾性移動パイプと接続装置部分の拡大図。

Claims (22)

  1. 液化天然ガスといった流体製品を運搬船と、前記流体製品の処理および保管目的の常設施設のような陸上施設との間で移動し、
    運搬船と陸上施設との間で流体製品を運搬するために、その一端が前記陸上施設に接続され、その他端が運搬船のマニホールド(18)に接続可能な管状の移動装置(13)を有した流体製品の移動システムであって、前記流体製品の移動システムは、
    運搬船(9)のマニホールド(18)に接続する接続装置(17)と、前記陸上施設に接続する弾性移動パイプ(19)とを有し、
    前記接続装置(17)および前記弾性移動パイプ(19)は、夫々の端部を、前記運搬船と前記陸上施設との間で流体製品を移動する目的で、接続可能であり、
    少なくとも、弾性移動パイプ(19)の移動可能な自由端(22)には、操作手段(11,26,31)があり、前記移動可能な自由端(22)が、前記接続装置(17)への接続位置と接続解放保管位置との間を移動可能であり、
    前記接続装置(17)は、接続装置であり、前記接続装置(17)には、マニホールド(18)の接続位置と接続解放保管位置との間の移動を可能とする操作手段(11,25)を設け、
    前記接続装置(17)には、該接続装置(17)がマニホールド(18)の接続位置にある時に、運搬船のマニホールド・プラットフォーム(28)上で該接続装置(17)を支持する支持装置(30)を設けたことを特徴とする、
    運搬船と陸上施設間の流体製品移動システム。
  2. 請求項1に記載の運搬船と陸上施設間の流体製品移動システムにおいて、
    前記接続装置(17)は、前記弾性移動パイプ(19)用の緊急接続解除装置(37)を含むことを特徴とする、
    運搬船と陸上施設間の流体製品移動システム。
  3. 請求項2に記載の運搬船と陸上施設間の流体製品移動システムにおいて、
    弾性移動パイプ(19)の緊急接続解除装置(37)は、接続装置(17)上に設けられることを特徴とする、
    運搬船と陸上施設間の流体製品移動システム。
  4. 請求項2に記載の運搬船と陸上施設間の流体製品移動システムにおいて、
    前記緊急接続解除装置(37)は、弾性移動パイプ(19)の移動可能な自由端(22,172)に設けられることを特徴とする、
    運搬船と陸上施設間の流体製品移動システム。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の運搬船と陸上施設間の流体製品移動システムにおいて、
    移動装置は、緊急に接続を解除する時に利用する弾性移動パイプ(19)の自由端の落下防止装置を有することを特徴とする、
    運搬船と陸上施設間の流体製品移動システム。
  6. 請求項5に記載の運搬船と陸上施設間の流体製品移動システムにおいて、
    前記落下防止装置は、ウインチを有し、前記ウインチが、緊急に接続を解除する時にもマニホールド(18)への接続を保つ部分の移動装置部分に設けられ、その周りにケーブルが巻き付けられ、前記ケーブルの自由端が、弾性移動パイプ(19)の移動可能な自由端に固定されていることを特徴とする、
    運搬船と陸上施設間の流体製品移動システム。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の運搬船と陸上施設間の流体製品移動システムにおいて、
    前記接続装置(17)は、弾性移動パイプ(19)の移動可能な自由端(22)を接続装置(17)へ案内するガイド装置(43)を有することを特徴とする、
    運搬船と陸上施設間の流体製品移動システム。
  8. 請求項7に記載の運搬船と陸上施設間の流体製品移動システムにおいて、
    前記ガイド装置は、接続装置(17)上または弾性移動パイプ(19)の移動可能な自由端(22)上に設けられるガイド・トランペット(4)と、
    弾性移動パイプ(19)の移動可能な自由端(22)上または接続装置(17)上に設けるコーン(5)と、
    弾性移動パイプ(19)を接続装置(17)に接続する際に前記ガイド・トランペット(4)に前記コーン(5)を係合させる係合手段を有することを特徴とする、
    運搬船と陸上施設間の流体製品移動システム。
  9. 請求項8に記載の運搬船と陸上施設間の流体製品移動システムにおいて、
    前記係合手段は、接続装置(17)上に設けたウインチ(4と、該ウインチ(47)に巻き付けられ、その自由端が前記コーン(51)に固定可能なケーブル(48)とを有することを特徴とする、
    運搬船と陸上施設間の流体製品移動システム。
  10. 請求項1乃至9のいずれかに記載の運搬船と陸上施設間の流体製品移動システムにおいて、
    前記操作手段は、洋上のプラットフォーム装置(10,10’)に搭載されたガントリー・クレーン(11)上に設けられることを特徴とする、
    運搬船と陸上施設間の流体製品移動システム。
  11. 請求項10に記載の運搬船と陸上施設間の流体製品移動システムにおいて、
    弾性移動パイプ(19)の移動可能な自由端(22)の操作手段は、ウインチ(26)と前記ウインチ(26)に巻き付けられ、その自由端が弾性移動パイプ(19)の移動可能な自由端(22)を吊り下げる役割を果たすケーブル(31)とを有することを特徴とする、
    運搬船と陸上施設間の流体製品移動システム。
  12. 請求項11に記載の運搬船と陸上施設間の流体製品移動システムにおいて、
    接続装置(17)の操作手段は、ガントリー・クレーン(11)に搭載されたクレーン(25)を有し、前記クレーン(25)により接続装置(17)が、ケーブル(40)を介して吊り下げられることを特徴とする、
    運搬船と陸上施設間の流体製品移動システム。
  13. 請求項2乃至12のいずれかに記載の運搬船と陸上施設間の流体製品移動システムにおいて、
    運搬船(9)のマニホールド・プラットフォーム(28)上で接続装置(17)を支持する前記支持装置(30)が、水平軸(34)を持つ関節部を介して、接続装置(17)に接続される、調整可能な支持部材であることを特徴とする、
    運搬船と陸上施設間の流体製品移動システム。
  14. 請求項2乃至13のいずれかに記載の運搬船と陸上施設間の流体製品移動システムにおいて、
    接続装置(17)が、マニホールド・プラットフォーム(28)で支持される時、接続装置(17)の平衡性を保つ、蛇腹状ジョイント部を有することを特徴とする、
    運搬船と陸上施設間の流体製品移動システム。
  15. 請求項1乃至14のいずれかに記載の運搬船と陸上施設間の流体製品移動システムにおいて、
    弾性移動パイプ(19)は、前記流体製品が液化天然ガスであった場合、低温用の弾性移動パイプであることを特徴とする、
    運搬船と陸上施設間の流体製品移動システム。
  16. 請求項1乃至15のいずれかに記載の運搬船と陸上施設間の流体製品移動システムにおいて、
    弾性移動パイプ(19)は、硬性部材を夫々接合したものであることを特徴とする、
    運搬船と陸上施設間の流体製品移動システム。
  17. 請求項1乃至16のいずれかに記載の運搬船と陸上施設間の流体製品移動システムにおいて、
    弾性移動パイプ(19)の移動可能な自由端を永久的に固定する手段は、プラットフォーム(15)上に適切に搭載したガントリー・クレーン(20)によって構成されることを特徴とする、
    運搬船と陸上施設間の流体製品移動システム。
  18. 請求項17に記載の運搬船と陸上施設間の流体製品移動システムにおいて、
    持構造体である前記ガントリー・クレーン(20)は、弾性移動パイプ(19)を陸上施設と接続した浸水搬送ライン(8)に接続する機器を有していることを特徴とする、
    運搬船と陸上施設間の流体製品移動システム。
  19. 請求項1乃至18のいずれかに記載の運搬船と陸上施設間の流体製品移動システムにおいて、
    前記接続装置(17)は、運搬船上の接続位置と接続開放保管位置との間を移動可能であることを特徴とする、
    運搬船と陸上施設間の流体製品移動システム。
  20. 請求項7乃至19のいずれかに記載の運搬船と陸上施設間の流体製品移動システムにおいて、
    前記接続装置(17)はコネクター(23)を有し、該コネクター(23)は、弾性移動パイプ(19)の移動可能な自由端(22)の口金を受け取ることを目的とし、前記口金がその先端のガイド装置(43)の動作によってコネクター(23)に接続できるように、斜め下に向けられていることを特徴とする、
    運搬船と陸上施設間の流体製品移動システム。
  21. 請求項1乃至20のいずれかに記載の運搬船と陸上施設間の流体製品移動システムにおいて、
    前記弾性移動パイプ(19)は、前記システムのいかなる動作状態においても、その両端部の間が曲線状に懸架されていることを特徴とする、
    運搬船と陸上施設間の流体製品移動システム。
  22. 請求項20に記載の運搬船と陸上施設間の流体製品移動システムにおいて、
    前記接続装置(17)のコネクター(23)は、弾性移動パイプ(19)と接続可能であり、前記コネクター(23)を運搬船から切り離す際に、前記弾性移動パイプ(19)が阻まれず、そして、運搬船に当たることなく、運搬船上に移動可能に位置していることを特徴とする、
    運搬船と陸上施設間の流体製品移動システム。
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