JP4818874B2 - クローラ用芯金およびクローラベルト - Google Patents
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Description
ここで、ベルト本体内には、左右一対の芯金突起と、これらの芯金突起の基端部からそれぞれ、左右方向に延設された左右一対の翼板と、を備えるクローラ用芯金が、ベルト周方向に間隔をあけて複数埋設されている。このクローラ用芯金として、例えば下記特許文献1に示されるように、翼板の表面において芯金突起の基端部から離れた位置に、左右方向に直交する直交方向で切断した縦断面視が凹曲面をなすへこみ部を形成することによって、その重量を軽減する構成が知られている。
そして、このクローラ用芯金は、へこみ部がベルト本体の厚さ方向で転輪通過面と重なるようにして、ベルト本体内に埋設されている。
すなわち、前記へこみ部が凹曲面状に形成されているので、転輪の転動時において、前記ゴム材料に圧縮力のみならず、凹曲面に沿った方向において前記直交方向のせん断力も作用し、さらに、このへこみ部が翼板の表面において芯金突起の基端部から離れた位置に形成されて、翼板の表面におけるへこみ部の開口周縁のうち、芯金突起の基端部側に位置する部分が角部となっているので、この角部が前記ゴム材料に食い込み局所的に大きな負荷が作用して、このゴム材料が割れ易くなるおそれがあった。
この発明によれば、へこみ部の底面が、翼板の厚さ方向に直交する面方向に沿って延びる平坦面とされているので、このクローラ用芯金をベルト本体に埋設してなるクローラベルトにおいて、へこみ部にベルト本体の厚さ方向で重なる転輪通過面と、このへこみ部の底面とを互いに平行にすることが可能になる。したがって、このクローラベルトをクローラ式車両に装着した状態で、前記転輪通過面上で前記車両に設けられた転輪を転動させたときに、転輪の外周面において転輪通過面に接する部分と、へこみ部の底面とを互いに平行にすることが可能になり、前記ベルト本体を形成するゴム材料のうち前記へこみ部を覆うゴム材料にせん断力が作用するのを抑制することができる。
さらに、前記へこみ部の側面のうち前記基端部側に位置する側面は、前記芯金突起の基端部の外面の一部となっており、翼板の表面におけるへこみ部の開口周縁のうち芯金突起の基端部側に位置する部分が角部になっていないので、前述のように転輪通過面上で転輪を転動させたときに、前記へこみ部を覆うゴム材料のうち前記基端部側に位置する部分に、前記角部が食い込み局所的に大きな負荷が作用して、このゴム材料が割れ易くなるのを防ぐことができる。
以上より、前述のように転輪通過面上で転輪を転動させたときに、この転輪からゴム材料に付与される負荷を低減することが可能になり、クローラベルトの耐久性を低下させることなく、クローラ用芯金の重量を低減することができる。
さらにまた、翼板の表面にへこみ部を形成した分、このへこみ部を覆い、かつ転輪通過面を形成するゴム材料の厚さを厚くすることが可能になり、転輪通過面のクッション性を向上させることができ、クローラベルトの耐久性を一層確実に向上させることができる。
さらに、前述のように転輪通過面上で転輪を転動させて、この転輪が前記開口部分を覆うゴム材料を押圧したときに、このゴム材料を前記開口部分に沿って変形させることにより、転輪からの押圧力を分散させることも可能になる。
この場合、へこみ部の側面のうち前記基端部側に位置する側面が凹曲面となっているので、この部分に位置するゴム材料にかかる負荷を低減することが可能になり、このクローラ用芯金を有するクローラベルトの耐久性を確実に向上させることができる。
この場合、クローラベルトの耐久性を低下させることなく、その重量を低減することができる。
このクローラ用芯金(以下、「芯金」という)10は、左右一対の芯金突起11と、これらの芯金突起11の基端部11aからそれぞれ、左右方向に延設された左右一対の翼板12と、が備えられている。そして、この芯金10は、ゴム材料で無端帯状に成形されるとともに、内周面に左右一対の転輪通過面Sが全周にわたって設けられたベルト本体23内に、芯金突起11がこのベルト本体23の内周面において転輪通過面S同士の間から突出し、かつ翼板12がベルト幅方向に沿って延びるとともに、この翼板12の表面において前記基端部11aに連なる基端側部分13がベルト本体23の厚さ方向で転輪通過面Sと重なるように、ベルト周方向に一定の間隔をあけて複数埋設されることによって、クローラベルト22に備えられている。なお、芯金10の上面視は長方形状となっている。
また、本実施形態では、へこみ部14の前記側面14bが凹曲面となっている。
さらにまた、翼板12の表面にへこみ部14を形成した分、このへこみ部14を覆い、かつ転輪通過面Sを形成するゴム材料の厚さを厚くすることが可能になり、転輪通過面Sのクッション性を向上させることができ、クローラベルト22の耐久性を一層確実に向上させることができる。
さらに、前述のように転輪通過面S上で転輪24を転動させて、この転輪24が前記開口部分12aを覆うゴム材料を押圧したときに、このゴム材料を前記開口部分12aに沿って変形させることにより、転輪24からの押圧力を分散させることも可能になる。
前記実施形態では、翼板12の表面において、左右方向に直交する直交方向でへこみ部14に連なる開口部分12aを、芯金突起11が突出した方向に突となる曲面状に形成したが、これに代えて、例えば平坦面や波形等にしてもよく、その形状は限定されるものではない。
さらに、前記実施形態では、へこみ部14を翼板12の表面においてその外周縁よりも内側に形成したが、これに代えて例えば、翼板12の表面に、その側面12bおよび先端面12cの少なくとも一方に開口させて形成してもよい。
11 芯金突起
11a 芯金突起の基端部
12 翼板
13 基端側部分
14 へこみ部
14a 底面
14b 側面
22 クローラベルト
23 ベルト本体
S 転輪通過面
Claims (3)
- 左右一対の芯金突起と、これらの芯金突起の基端部からそれぞれ、左右方向に延設された左右一対の翼板と、が備えられ、
ゴム材料で無端帯状に成形されるとともに、内周面に左右一対の転輪通過面が全周にわたって設けられたベルト本体内に、前記芯金突起がベルト本体の内周面において前記転輪通過面同士の間から突出し、かつ翼板がベルト幅方向に沿って延びるとともに、この翼板の表面において前記基端部に連なる基端側部分がベルト本体の厚さ方向で前記転輪通過面と重なるように、ベルト周方向に間隔をあけて複数埋設されて用いられるクローラ用芯金であって、
翼板の表面の前記基端側部分にへこみ部が形成されるとともに、その底面は、この翼板の厚さ方向に直交する面方向に沿って延びる平坦面とされ、前記底面の外周縁から立ち上がるへこみ部の側面のうち前記基端部側に位置する側面は、前記基端部の外面の一部となっていて、
前記翼板の表面において、左右方向に直交する直交方向で前記へこみ部に連なる部分は、前記芯金突起が突出した方向に突となる曲面状に形成されていることを特徴とするクローラ用芯金。 - 請求項1記載のクローラ用芯金であって、
前記へこみ部の側面のうち前記基端部側に位置する側面は、凹曲面となっていることを特徴とするクローラ用芯金。 - 駆動輪と従動輪との間に無端帯状に巻回されるクローラベルトであって、
請求項1または2に記載のクローラ用芯金が、前記ベルト本体内に、ベルト周方向に間隔をあけて複数埋設され、前記へこみ部の底面と、このへこみ部にベルト本体の厚さ方向で重なる前記転輪通過面とは互いに平行になっていることを特徴とするクローラベルト。
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