JP4287710B2 - 耳切れを防止したゴムクローラ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はゴムクローラの構造に関し、特に言えば、耳折れ、耳切れを防止したゴムクローラに係るものである。
【0002】
【従来の技術】
図1及び図2は従来のゴムクローラの構造を示す図であり、図1はその外周側平面図、図2はa−a線での断面図である。図に示すように無端状のゴム弾性体11中にその長手方向に向かってスチールコード列12を埋設したものであり、外周側に横ラグ13を形成した構造である。ゴムクローラによっては、スチールコード列12に外囲いされて一定ピッチをもって芯金が埋設されている。上記の図は芯金が埋設されていない構造の例であり、ゴムクローラの内周側にはスプロケットとの係合のための一対の突起14が形成されたもので、比較的高速走行に供されるゴムクローラである。図1にあって、スチールコード列2を強調するため、特に浮き上がらせて記載してある。
【0003】
さて、芯金が埋設されていないゴムクローラにあっては、その幅方向における曲げを支える部材がなく、従って、ゴムクローラの幅縁近傍(耳部という)15が折れ曲がってしまうケースが起こりやすい。この耳折れ16が生ずると、この耳部15は、機体に備えられゴムクローラの内周面を転動する転輪に接触して走行することとなり、このため、接触した部位がゴムクローラの長手方向に渡って亀裂が入り、この部位より耳切れ17が発生することになる。
【0004】
尚、点線で示した部位は耳折れ16の状態を示すものであり、走行面上の小石等の突起物18により耳部15が内側におれるもので、通常は埋設されたスチールコード列2の最も外側端部12aがその支点となるものであり、これよりも幅縁側には曲げに対して何も支えるものがないからである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上の従来の技術に鑑みて発明されたものであり、特に耳折れの発生するスチールコード列の最も外側端部の強度を向上して耳折れ、耳切れを防止したゴムクローラを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の要旨は、無端状のゴム弾性体と、その長手方向に向かって埋設されたスチールコード列と、外周側に少なくとも一方端がその幅縁にまで伸びる横ラグと、を備え、芯金が埋設されていないゴムクローラであって、前記スチールコード列の最も外側端部に対向して横ラグより長手方向に伸びる縦ラグを形成し、且つ、縦ラグの背丈と横ラグの背丈とを同じとしたことをとする耳切れを防止したゴムクローラである。
【0007】
そして、縦ラグは、隣り合う横ラグの一方から伸びるか、或いは、隣り合う横ラグに跨がって伸びる構成を採るものである。
また、縦ラグの背丈と横ラグの背丈とを同じとした構成を採るものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明は、上記したようにゴムクローラの外周側にその幅縁に向かって伸びる横ラグをこの耳切れ対策の一助にしようとするものであり、この横ラグの剛性を利用し、耳折れが発生するスチールコード列の最も外側端部に対向して、横ラグより長手方向に伸びる縦ラグを形成するものである。
【0009】
従って、耳折れの発生は、剛性力の高い横ラグに連なる縦ラグの存在により折れにくくなり、かつ、この部位のゴムのボリュームアップによりゴムの歪みが吸収され、亀裂の発生が著しく低減することとなったものである。かかる縦ラグは少なくとも一方の横ラグから伸びるものであり、隣り合う横ラグから共に伸びているものであっても、更にはこれらがつながって隣り合うラグに跨がって形成されたものであってもよい。
【0010】
縦ラグの形状にあっては、横ラグの背丈と同等の背丈をもつものであっても、これよりやや背丈の低いものであってもよく、横ラグの背丈の1/3以上、好ましくは1/2以上の背丈であるのがよい。又、その断面形状はほぼ台形をなしているのがよく、好ましくは、その上底面がスチールコード列の最も外側端部に対向しているものである。
【0011】
【実施例】
以下、本発明のゴムクローラを図面をもって更に詳細に説明する。図3は本発明のゴムクローラの外周側平面図、図4はA−A線での断面図である。1は無端状のゴム弾性体、2はその長手方向に向かって埋設されたスチールコード列、3は外周側に形成された横ラグ、4は内周側に形成された一対のゴム突起である。このゴムクローラは、図示しないスプロケットとゴム突起4が係合し、比較的高速走行に供されることになる。尚、図3は図1と同様に、スチールコード列2を強調するため、特に浮き上がらせて記載してある。
【0012】
ここで図示した横ラグ3はゴム弾性体1の中央部にて返曲した略ヘ字状を呈し、その一方端がゴム弾性体1の幅縁にまで伸び、他方端は中央部を越えた所で切断された平面形状をなしている。そして、この横ラグ3が左右の幅縁より交互に形成されたものである。本発明における横ラグ3の形状はこれに限定されないことは勿論であり、左右の両幅縁にまで伸びる横ラグ3であっても、その形状が直線状のものであってもよいことは言うまでもない。
【0013】
いずれにしろ、ゴム弾性体1中に埋設されたスチールコード列2の最も外側端部2Aに対向する横ラグ3にあって、ゴム弾性体1の長手方向に向けて断面形状が台形の縦ラグ3Aを形成して、スチールコード列2Aを覆ったものである。縦ラグ3Aの上底面がスチールコード列2Aを覆うことが好ましいことは言うまでもない。尚、この例では、縦ラグ3Aの背丈は横ラグ3と同じ背丈としたものである。
【0014】
この縦ラグ3Aは、逆に言えばその基部が幅方向に伸びる横ラグ3に連結した構造となっており、この横ラグ3の剛性を利用してスチールコード列2Aを覆ったものである。このように、縦ラグ3Aが独立して備えられるよりもはるかに剛性が高く、耳折れが発生する支点(スチールコード列2A近傍)のゴム弾性体1のゴムの伸び側を補強し耳折れの阻止が可能となったものである。更に、この伸び側に備えた縦ラグ3Aの存在によってスチールコード列2Aとゴム弾性体1の外側面との距離も遠くなり、亀裂が生じにくくなると共に、ゴムにもたらされる歪みも縦ラグ3Aの存在によって大きく緩和されることともなる。
【0015】
図5は本発明のゴムクローラの第2実施例を示す外周側平面図である。この例では縦ラグ3Aはその両端が横ラグ3、3に跨がって形成された例である。尚、この縦ラグ3Aは駆動輪等に巻き掛けされる際の抵抗の発生源ともなるため、この例にあっては、縦ラグ3Aの背丈は横ラグ3の背丈のほぼ1/2としたものである。
【0016】
【発明の効果】
以上、本発明の構成によれば、ゴムクローラの耳折れの程度は小さくなり、耳切れに至る欠陥はほとんど解消することとなったものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は従来のゴムクローラの外周側平面図である。
【図2】図2はa−a線での断面図である。
【図3】図3は本発明のゴムクローラの外周側平面図である。
【図4】図4はA−A線での断面図である。
【図5】図5は本発明のゴムクローラの第2実施例の外周側平面図である。
【符号の説明】
1‥ゴム弾性体、
2‥スチールコード列、
2A‥スチールコード列最外側端部、
3‥横ラグ、
3A‥縦ラグ、
4‥ゴム突起。

Claims (3)

  1. 無端状のゴム弾性体と、その長手方向に向かって埋設されたスチールコード列と、外周側に少なくとも一方端がその幅縁にまで伸びる横ラグと、を備え、芯金が埋設されていないゴムクローラであって、
    前記スチールコード列の最も外側端部に対向して横ラグより長手方向に伸びる縦ラグを形成し、且つ、縦ラグの背丈と横ラグの背丈とを同じとしたことを特徴とする耳切れを防止したゴムクローラ。
  2. 縦ラグは、隣り合う横ラグの一方から伸びる請求項1記載の耳切れを防止したゴムクローラ。
  3. 縦ラグは、隣り合う横ラグに跨がって伸びる請求項1記載の耳切れを防止したゴムクローラ。
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