JP6628578B2 - 弾性クローラ - Google Patents

弾性クローラ Download PDF

Info

Publication number
JP6628578B2
JP6628578B2 JP2015231669A JP2015231669A JP6628578B2 JP 6628578 B2 JP6628578 B2 JP 6628578B2 JP 2015231669 A JP2015231669 A JP 2015231669A JP 2015231669 A JP2015231669 A JP 2015231669A JP 6628578 B2 JP6628578 B2 JP 6628578B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crawler
width direction
circumferential direction
core
inner peripheral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015231669A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017095039A (ja
Inventor
崇 水澤
崇 水澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2015231669A priority Critical patent/JP6628578B2/ja
Priority to US15/344,766 priority patent/US9919752B2/en
Publication of JP2017095039A publication Critical patent/JP2017095039A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6628578B2 publication Critical patent/JP6628578B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D55/00Endless track vehicles
    • B62D55/08Endless track units; Parts thereof
    • B62D55/18Tracks
    • B62D55/24Tracks of continuously flexible type, e.g. rubber belts
    • B62D55/244Moulded in one piece, with either smooth surfaces or surfaces having projections, e.g. incorporating reinforcing elements

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tires In General (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Description

本発明は、弾性クローラに関するものである。
農機具(例えばコンバイン)等の走行装置に用いられる弾性クローラとして、クローラ周方向に隣り合う芯金間で、クローラ内周面に溝(分割溝)を設けたものが知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1では、これにより、弾性クローラが駆動輪や遊動輪に巻き掛かる際のクローラ周方向の曲げに対する抵抗(以下、「曲げ抵抗」ともいう。)を抑制できる、としている。クローラ周方向の曲げ抵抗を抑制することにより、低燃費や、走行装置の機体への負荷低減といった効果が得られる。
特開2013−107472号公報
しかしながら、金属製の芯金の剛性は、弾性クローラの弾性本体を構成するゴム等の弾性体の剛性よりもはるかに高いことから、特許文献1の弾性クローラでは、芯金に対応するクローラ周方向領域におけるクローラ厚さ方向での剛性が、芯金間に対応するクローラ周方向領域におけるクローラ厚さ方向での剛性よりも、顕著に高くなる。このため、転輪がクローラ内周面に設けられた転輪転動面上を通過する間、転輪は、クローラ厚さ方向の剛性の低い、芯金間に対応するクローラ周方向領域を通過する度に、沈み込むことで、上下に振動するため、乗り心地に改善の余地があった。
一方、特許文献1の弾性クローラにおいて、例えば、クローラ周方向に隣り合う芯金間でクローラ内周面に設けられた上記溝(分割溝)を無くして、芯金間に対応するクローラ周方向領域におけるクローラ厚さ方向での剛性を高め、転輪通過時での上下振動を抑制することも考えられるが、その場合、上述したクローラ周方向の曲げ抵抗を抑制することができなくなる。
本発明の目的は、クローラ周方向の曲げ抵抗を低減しつつ、振動を低減できる、弾性クローラを提供することにある。
本発明の弾性クローラは、無端状の弾性本体と、前記弾性本体に埋設され、クローラ周方向に沿って互いに間隔を空けて配列されており、クローラ幅方向に延在する芯金本体部及び該芯金本体部からクローラ内周側へそれぞれ突出するとともにクローラ幅方向に互いに対向する一対の角部をそれぞれ有する、複数の芯金と、前記弾性本体における外周側に、前記芯金のクローラ周方向の少なくとも一部に対応するクローラ周方向領域を避けて設けられた、ラグと、クローラ内周面に設けられ、前記一対の角部よりもクローラ幅方向外側で、前記芯金に対応するクローラ周方向領域内に配置され、そのクローラ周方向両側で隣接するクローラ内周面部分に対して窪んだ、溝と、を備えたことを特徴とする。
本発明の弾性クローラによれば、クローラ周方向の曲げ抵抗を低減しつつ、振動を低減できる。
本発明の弾性クローラは、前記一対の角部よりもクローラ幅方向内側又は外側において、前記弾性本体に設けられ、そのクローラ内周側の端面が転輪転動面をなす、転輪転動部を、さらに備え、前記転輪転動部は、該転輪転動部よりもクローラ幅方向外側のクローラ内周面部分よりもクローラ内周側へ隆起しており、前記溝の一部が、前記転輪転動部を窪ませて形成されていると、好適である。
この構成によれば、クローラ周方向の曲げ抵抗をさらに低減できる。
本発明の弾性クローラにおいて、前記溝の一部が、前記転輪転動部よりもクローラ幅方向外側のクローラ内周面部分に設けられていると、好適である。
この構成によれば、クローラ周方向の曲げ抵抗をさらに低減できる。
本発明によれば、クローラ周方向の曲げ抵抗を低減しつつ、振動を低減できる、弾性クローラを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る弾性クローラを示しており、図1(a)はクローラ外周面を示す平面図であり、図1(b)は図1(a)の弾性クローラを右側から観たときの側面図である。 図2(a)は図1(a)の弾性クローラの2A−2A線に沿うクローラ幅方向断面図であり、図2(b)は図1(a)の弾性クローラの2B−2B線に沿うクローラ幅方向断面図である。 図3(a)は図1の弾性クローラのクローラ内周面を示す平面図であり、図3(b)は図3(a)の弾性クローラの3B−3B線に沿うクローラ周方向断面図であり、図3(c)は図3(a)の弾性クローラの3C−3C線に沿うクローラ周方向断面図である。 本発明の第2実施形態に係る弾性クローラを示しており、図4(a)はクローラ外周面を示す平面図であり、図4(b)は図4(a)の弾性クローラを右側から観たときの側面図である。 図5(a)は図4(a)の弾性クローラの5A−5A線に沿うクローラ幅方向断面図であり、図5(b)は図4(a)の弾性クローラの5B−5B線に沿うクローラ幅方向断面図である。 図6(a)は図4の弾性クローラのクローラ内周面を示す平面図であり、図6(b)は図6(a)の弾性クローラの6B−6B線に沿うクローラ周方向断面図であり、図6(c)は図6(a)の弾性クローラの6C−6C線に沿うクローラ周方向断面図である。
以下、本発明のゴムクローラの実施形態を、図1〜図6を参照して詳細に例示説明する。
(第1実施形態)
図1〜図3は、本発明の第1実施形態に係る弾性クローラを示している。
本実施形態の弾性クローラは、無端状に構成されており、弾性クローラ1に回転駆動力を伝達する駆動輪としてのスプロケット(図示せず)と、従動輪となるアイドラ(図示せず)と、スプロケット及びアイドラの間に配設され、弾性クローラをガイドするための複数の転輪100とに、巻き掛けられるものである。
本実施形態の弾性クローラは、ゴム等の弾性体からなる無端状の弾性本体10を有している。
以下では、説明の便宜上、弾性クローラの幅方向、周方向、厚さ方向(それぞれ弾性本体10の幅方向、周方向、厚さ方向と同じ。)を、それぞれクローラ幅方向WD、クローラ周方向CD、クローラ厚さ方向TDという。また、弾性クローラの内周面、外周面、内周側、外周側(それぞれ弾性本体10の内周面、外周面、内周側、外周側と同じ。)を、それぞれクローラ内周面、クローラ外周面、クローラ内周側、クローラ外周側という。
弾性本体10は、その外周側に、路面に接地する複数のラグ2を有している。図1の例におけるラグ2は、クローラ幅方向WDにまっすぐ延在する形状からなるが、他の形状からなるものでもよい。弾性本体10には、クローラ周方向CDに沿って互いに間隔を空けて配列された複数の金属製の芯金5と、芯金5よりもクローラ外周側に配置された複数のコード8とが、埋設されている。
図2(a)に示すように、芯金5は、弾性クローラのクローラ幅方向WDの中心を跨ぐとともにクローラ幅方向WDに延在する、略平板状の芯金本体部51と、弾性クローラのクローラ幅方向WDの中心に対する両側で芯金本体部51からクローラ内周側(図2(a)の上側)へそれぞれ突出し、クローラ幅方向WDに互いに対向する、一対の角部52と、を有する。芯金本体部51は、一対の角部52のクローラ幅方向外端どうしを連結する芯金本体中央部51aと、芯金本体中央部51aのクローラ幅方向WDの両端(ひいては角部52のクローラ幅方向WDの外端)からクローラ幅方向WDの外側へそれぞれ延在する一対の芯金本体翼部51bと、を有している。クローラ内周面には、芯金5の角部52を、弾性本体10の一部をなす弾性膜で覆ってなる、突起部4が設けられている。すなわち、芯金5の角部52と、角部52を覆う弾性膜とで、クローラ内周側へ突出する突起部4を構成している。
コード8は、弾性クローラのクローラ周方向CDへの延びを規制しつつ、スプロケットから受ける駆動力に基づく弾性クローラのスムーズな回転を補助する。複数のコード8は、それぞれクローラ周方向CDに沿って延在するとともに、互いにクローラ幅方向WDに沿って配列されており、芯金5のうちの、一対の角部52からクローラ幅方向WDの外側の部分を、外囲いしている。コード8は、例えば金属(スチール等)又は有機繊維等で構成される。
本例の弾性クローラは、クローラ周方向CDにおける芯金5どうしの間で、かつ、芯金5における一対の角部52どうしの間の部分に対応するクローラ幅方向WDの位置に、スプロケットの歯を受け入れる、スプロケット穴7を、有している。スプロケット穴7は、本例ではクローラ厚さTD方向に貫通しているが、クローラ厚さTD方向に貫通していない窪みとして構成されてもよい。
図2(a)、(b)及び図3(a)〜(c)に示すように、クローラ内周面には、一対の角部52よりもクローラ幅方向WDの外側(ひいては、一対の突起部4よりもクローラ幅方向WDの外側)に、転輪100が通過する一対の転輪転動面61が形成されている。本例において、転輪転動面61は、突起部4のクローラ幅方向WDの外端から、クローラ内周面におけるクローラ幅方向端よりもクローラ幅方向WD内側の位置まで、クローラ幅方向WDに延在している。転輪転動面61は、弾性本体10の一部である転輪転動部60の、クローラ内周側の端面である。転輪転動部60は、該転輪転動部60に対してクローラ幅方向WDの外側に隣接するクローラ内周面部分よりも、クローラ内周側へ隆起している。
本実施形態では、ラグ2が、芯金5のクローラ周方向CDの少なくとも一部(本例では一部)に対応するクローラ周方向CD領域を避けて配置される。より具体的に、本例では、図1〜図3に示すように、ラグ2が、芯金5の、クローラ周方向CDの中心を跨ぐ中間部分を避けて配置されている。ただし、ラグ2は、芯金5のクローラ周方向CDの中心よりもクローラ周方向CDの一方側にある一部分に対応するクローラ周方向CD領域を避けて配置されてもよい。あるいは、ラグ2は、芯金のクローラ周方向CDの全部に対応するクローラ周方向CD領域を避けて配置されてもよい。ここで、ラグ2が上記クローラ周方向CD領域を「避けて配置される」とは、すなわち、ラグ2の根元(クローラ内周側端)が、上記クローラ周方向CD領域を除くクローラ周方向CD領域内に配置されていることを指す。
なお、本例では、図1及び図3に示すように、ラグ2のクローラ外周側の面(接地面)に対応するクローラ周方向領域と、芯金5に対応するクローラ周方向領域とが、一部で重複している。
本実施形態では、図2(a)及び図3(a)、(c)に示すように、クローラ内周面には、一対の角部52よりもクローラ幅方向WDの外側(ひいては、一対の突起部4よりもクローラ幅方向WDの外側)で、芯金5に対応するクローラ周方向領域内に、溝62が設けられている。この溝62は、芯金本体翼部51bよりもクローラ内周側にある弾性本体10に形成されており、溝62に対してクローラ周方向CDの両側で隣接するクローラ内周面部分のそれぞれに対して窪んでいる。本例では、より具体的に、溝62が、芯金5に対応するクローラ周方向CDの領域内のうち、芯金5のクローラ周方向CDの中心を跨ぐ中間部分に配置されている。
本実施形態では、上述のように、ラグ2が、芯金5のクローラ周方向CDの少なくとも一部(本例では一部)に対応するクローラ周方向CD領域を避けて配置されるとともに、クローラ内周面には、一対の突起部4よりもクローラ幅方向WDの外側で、芯金5に対応するクローラ周方向領域内に、溝62が設けられる。
本発明の発明者は、溝62の位置がクローラ周方向の曲げ抵抗に与える影響について、実験を重ねて行った結果、溝62を、芯金5に対応するクローラ周方向領域内に設けた場合、クローラ周方向の曲げ抵抗を効果的に抑制できることが判った。本実施形態によれば、このような溝62の配置により、クローラ周方向の曲げ抵抗を効果的に抑制でき、ひいては、低燃費や、走行装置の機体への負荷低減が可能となる。
さらに、このようなラグ2及び溝62の構成によれば、例えばラグ2が芯金5の全部に対応するクローラ周方向CD領域に配置される場合や、溝62が芯金5に対応するクローラ周方向領域内に設けられない場合等に比べて、芯金5に対応するクローラ周方向CDの領域での弾性本体10の弾性体量(弾性体体積)を低減できる。これにより、芯金5に対応するクローラ周方向CDの領域におけるクローラ厚さ方向TDでの弾性クローラの剛性と、芯金5間に対応するクローラ周方向CDの領域におけるクローラ厚さ方向TDでの弾性クローラの剛性との差を、低減できる。この剛性差を低減できることにより、転輪100が転輪転動面61上を通過する際の上下振動が低減され、ひいては、乗り心地を向上できる。
なお、クローラ周方向CDの曲げ抵抗を効果的に低減させる観点から、芯金5に対応するクローラ周方向CDの領域のうち、ラグ2の根元(クローラ内周側端)が配置されていない部分のクローラ周方向CDの長さ(すなわちラグ2どうしの間隔)が、芯金本体翼部51bのクローラ周方向CDの長さclの0.24〜0.7倍であることが、好ましい。
本例では、図3(c)に示すように、芯金5のクローラ周方向CDの中心及びその近傍部分に対応するクローラ周方向領域において、溝62が配置されていて、かつ、ラグ2が存在しないので、弾性本体10の弾性体量が、それ以外のクローラ周方向領域に比べて、大幅に少なくされている。本例では、芯金5に対応するクローラ周方向領域の少なくとも一部分で、溝62に対応するクローラ周方向領域と、ラグ2に対応するクローラ周方向領域とを、重複させないようにすることで、クローラ周方向の曲げ抵抗をさらに低減しつつ、上下振動をさらに低減できる。
本例では、図2(a)及び図3(a)に示すように、溝62が、転輪転動面61のクローラ幅方向WDの外端に対応するクローラ幅方向位置を跨っている。より具体的には、本例の溝62のクローラ幅方向WDの内端が、突起部4のクローラ幅方向WDの外端と、転輪転動面61のクローラ幅方向WDの外端との間のクローラ幅方向WD領域内に位置している。また、溝62のクローラ幅方向WDの外端が、転輪転動面61のクローラ幅方向WDの外端よりもクローラ幅方向外側(本例では、より具体的には、芯金本体翼部51bのクローラ幅方向WDの外端よりもクローラ幅方向外側)に位置している。ここで、溝62のクローラ幅方向WDの内端及び外端は、それぞれ、溝62のクローラ内周側の開口における、クローラ幅方向WDの内端及び外端を指す。
本例のように、溝62のクローラ幅方向WDの少なくとも一部(本例では、クローラ幅方向WDの内側の一部分のみ)が、転輪転動部60の一部を窪ませることによって転輪転動面61に設けられていると、好適である。これにより、転輪転動面61よりもクローラ幅方向WD外側のクローラ内周面部分のみに本例と同じ深さの溝62を形成した場合に比べて、コード8を曲げの中心とするクローラ周方向CDでの断面二次モーメントをより低減できる。これにより、クローラ周方向CDでの曲げ抵抗をより低減できる。
また、本例のように、溝62のクローラ幅方向WDの少なくとも一部(本例では、クローラ幅方向WDの外側の一部分のみ)が、転輪転動面61よりもクローラ幅方向外側のクローラ内周面部分に設けられている場合は、転輪転動面61に設けられた溝62の部分によって、上述した断面二次モーメントの低減、ひいてはローラ周方向CDでの曲げ抵抗の低減が可能となるのに加えて、転輪転動面61よりもクローラ幅方向WDの外側のクローラ内周面部分に設けられた溝62の部分によっても、クローラ周方向CDでの曲げ抵抗を低減できる。したがって、全体として、クローラ周方向の曲げ抵抗をさらに低減できる。
本例では、溝62のクローラ幅方向WDの内端が、転輪転動面61におけるクローラ幅方向WDの両端どうしの間の位置にある。これにより、転輪100が溝62に対応するクローラ周方向CDの領域を通過する際に、溝62よりもクローラ幅方向WD内側にある転輪転動面61の部分で、転輪100を十分支持することができる。これにより、転輪100の沈み込みを効果的に抑制できる。
図3(c)に示すように、転輪100が転輪転動面61に設けられた溝62の上を通過する際に、転輪100が少なくとも溝62の溝底面に接触しないように、転輪転動面61に対応するクローラ幅方向WDの領域内における溝62の溝幅(溝62のクローラ内周側の開口の、クローラ周方向CDの長さ。以下同じ。)が、設定されている。
また、転輪100が芯金5に対応するクローラ周方向CDの領域を通過する際の転輪100の落ち込みを抑制する観点から、転輪転動面61に対応するクローラ幅方向WDの領域内において、溝62の溝幅gwは、溝62の溝深さgd(クローラ厚さ方向TDの長さ。以下同じ。)の1.5倍以下(gw≦1.5gd)であることが好ましい。また、同様の観点から、転輪転動面61に対応するクローラ幅方向WDの領域内において、溝62の溝幅gwは、芯金本体翼部51bのクローラ周方向CDの長さcl以下(gw≦cl)であることが好ましい。
一方、クローラ周方向CDでの曲げ抵抗を十分に低減する観点から、溝62の溝幅gwは、溝62の溝深さgdの0.3倍以上(0.3gd≦gw)であることが好ましい。同様の観点から、溝62の溝幅gwは、芯金本体翼部51bのクローラ周方向CDの長さclの0.24倍以上(0.24cl≦gw)であることが好ましい。
なお、本例では、図2(a)に示すように、溝62の溝底面が、突起部4のクローラ幅方向WDの外端と、転輪転動面61のクローラ幅方向WDの外端との間のクローラ幅方向位置から、弾性クローラのクローラ幅方向WD外端部まで、クローラ幅WD方向に沿って延在している。
転輪転動面61のクローラ幅方向WDの内端は、突起部4のクローラ幅方向WDの外端よりもクローラ幅方向外側に位置していてもよい。その場合、転輪転動面61のクローラ幅方向WDの内端と、突起部4のクローラ幅方向WDの外端との間に、転輪転動面61よりもクローラ外周側へ窪んだ、クローラ内周面部分が形成される。
本例では、図3(a)に示すように、転輪転動面61のクローラ幅方向WDの外端よりもクローラ幅方向WDの内側における、溝62の溝幅(溝62のクローラ内周側の開口の、クローラ周方向CDの長さ)は、転輪転動面61のクローラ幅方向WDの外端よりもクローラ幅方向WDの外側における、溝62の溝幅よりも、大きい。
また、本例では、図3(a)に示すように、クローラ内周面を平面視したときにおいて、溝62の平面形状におけるコーナ部が、角張っておらず、湾曲形状に形成されている(Rが付けられている)。これにより、仮に溝62の平面形状のコーナ部が角張っている場合に比べて、弾性本体10にクローラ周方向CDの曲げが作用する際に上記コーナ部に生じる歪の影響を低減でき、ひいては、弾性本体10の耐久性を向上できる。
なお、弾性クローラのクローラ幅方向WDの中心に対して一方側に設けられる溝62は、弾性クローラのクローラ幅方向WDの中心に対して他方側に設けられる溝62と、寸法や形状が異なっていてもよい。また、溝62は、弾性クローラのクローラ幅方向WDの中心に対して一方側のみに設けられてもよい。
(第2実施形態)
図4〜図6は、本発明の第2実施形態に係る弾性クローラを示しており、それぞれ図1〜図3に対応する図である。本実施形態の弾性クローラについて、第1実施形態の弾性クローラと異なる点を中心に、説明する。
図5(a)及び図6(a)に示すように、本例では、溝62のクローラ幅方向WDの内端が、角部52(又は突起部4)のクローラ幅方向外端に対応するクローラ幅方向位置にある。また、溝62のクローラ幅方向WDの外端が、転輪転動面61のクローラ幅方向WDの外端よりもクローラ幅方向外側(より具体的には、芯金本体翼部51bのクローラ幅方向WDの外端よりもクローラ幅方向外側)に位置している。よって、溝62は、転輪転動面61のクローラ幅方向WDの全長にわたって、クローラ幅方向WDに延在しているとともに、転輪転動面61のクローラ幅方向WDの外端に対応するクローラ幅方向WD位置を跨っている。本実施形態の弾性クローラでは、第1実施形態の弾性クローラに比べて、溝62のクローラ幅方向WDの延在長さがより長いため、クローラ周方向CDの曲げ抵抗をさらに抑制できる。
また、図6(c)に示すように、本例では、ラグ2のクローラ外周側の面(接地面)が、クローラ周方向CDに隣り合う芯金5どうしの間に対応するクローラ周方向領域内のみに位置している。すなわち、ラグ2のクローラ外周側の面(接地面)に対応するクローラ周方向領域と、芯金5に対応するクローラ周方向領域とが、重複していない。本実施形態の弾性クローラでは、第1実施形態の弾性クローラに比べて、上述のように溝62のクローラ幅方向WDの延在長さがより長く、また、芯金5に対応するクローラ周方向CD領域に存在するラグ2の弾性体量がより少ないため、芯金5に対応するクローラ周方向CD領域での弾性本体10の弾性体量をさらに低減でき、ひいては、上下振動をさらに低減できる。
なお、上述した各例の弾性クローラにおいて、転輪転動部60(ひいては転輪転動面61)は、一対の角部52よりもクローラ幅方向WDの内側に配置されてもよい。この場合でも、溝62の一部が、一対の角部52よりもクローラ幅方向WDの内側に配置された転輪転動部60を窪ませることによって形成されていてもよい。
また、上述した各例の弾性クローラにおいて、芯金5は、芯金本体部51上にクローラ幅方向WDに沿って配列される角部52を少なくとも一対(2つ)有していればよく、角部52を3つ以上有していても良い。例えば、芯金5は、角部52を、弾性クローラのクローラ幅方向WDの中心に対する両側でそれぞれ2つずつ、計4つ有していても良い。
本発明の弾性クローラは、農機具(例えばコンバイン)等の走行装置に利用することができる。
2:ラグ、 4:突起部、 5:芯金、 7:スプロケット穴、 8:コード、 10:弾性本体、 51:芯金本体部、 51a:芯金本体中央部、 51b:芯金本体翼部、 52:角部、 60:転輪転動部、 61:転輪転動面、 62:溝、 100:転輪、 CD:クローラ周方向、 TD:クローラ厚さ方向、 WD:クローラ幅方向

Claims (2)

  1. 無端状の弾性本体と、
    前記弾性本体に埋設され、クローラ周方向に沿って互いに間隔を空けて配列されており、クローラ幅方向に延在する芯金本体部及び該芯金本体部からクローラ内周側へそれぞれ突出するとともにクローラ幅方向に互いに対向する一対の角部をそれぞれ有する、複数の芯金と、
    前記弾性本体における外周側に、前記芯金のクローラ周方向の少なくとも一部に対応するクローラ周方向領域を避けて設けられた、ラグと、
    クローラ内周面に設けられ、前記一対の角部よりもクローラ幅方向外側で、前記芯金に対応するクローラ周方向領域内に配置され、そのクローラ周方向両側で隣接するクローラ内周面部分に対して窪んだ、溝と、
    を備え、
    前記溝は、前記芯金に対応するクロ―ラ周方向の領域内のうち、前記芯金のクロ―ラ周方向の中心を跨ぐ中間部分に配置され
    前記一対の角部よりもクローラ幅方向内側又は外側において、前記弾性本体に設けられ、そのクローラ内周側の端面が転輪転動面をなす転輪転動部を、さらに備え、
    前記転輪転動部は、該転輪転動部よりもクローラ幅方向外側のクローラ内周面部分よりもクローラ内周側へ隆起しており、
    前記溝の一部が、前記転輪転動部を窪ませて形成され、
    前記溝の一部が、前記転輪転動部よりもクローラ幅方向外側のクローラ内周面部分に設けられていることを特徴とする、弾性クローラ。
  2. 無端状の弾性本体と、
    前記弾性本体に埋設され、クローラ周方向に沿って互いに間隔を空けて配列されており、クローラ幅方向に延在する芯金本体部及び該芯金本体部からクローラ内周側へそれぞれ突出するとともにクローラ幅方向に互いに対向する一対の角部をそれぞれ有する、複数の芯金と、
    前記弾性本体における外周側に、前記芯金のクローラ周方向の少なくとも一部に対応するクローラ周方向領域を避けて設けられた、ラグと、
    クローラ内周面に設けられ、前記一対の角部よりもクローラ幅方向外側で、前記芯金に対応するクローラ周方向領域内に配置され、そのクローラ周方向両側で隣接するクローラ内周面部分に対して窪んだ、溝と、
    を備え、
    前記溝は、前記芯金に対応するクロ―ラ周方向の領域内のうち、前記芯金のクロ―ラ周方向の中心を跨ぐ中間部分に配置され、
    前記ラグが、前記芯金のクロ―ラ周方向の中心を跨ぐ前記中間部分を避けて配置されたことを特徴とする、弾性クローラ。
JP2015231669A 2015-11-27 2015-11-27 弾性クローラ Active JP6628578B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015231669A JP6628578B2 (ja) 2015-11-27 2015-11-27 弾性クローラ
US15/344,766 US9919752B2 (en) 2015-11-27 2016-11-07 Elastic crawler

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015231669A JP6628578B2 (ja) 2015-11-27 2015-11-27 弾性クローラ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017095039A JP2017095039A (ja) 2017-06-01
JP6628578B2 true JP6628578B2 (ja) 2020-01-08

Family

ID=58778050

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015231669A Active JP6628578B2 (ja) 2015-11-27 2015-11-27 弾性クローラ

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9919752B2 (ja)
JP (1) JP6628578B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3668780B1 (en) * 2017-08-16 2023-10-04 Camso Inc. Track for traction of a vehicle
US11999422B2 (en) * 2018-01-16 2024-06-04 Camso Inc. Track system for a vehicle
CN116176718B (zh) * 2023-05-04 2024-03-26 中策橡胶集团股份有限公司 一种高性能大尺寸橡胶履带

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3480339A (en) * 1968-02-01 1969-11-25 Goodyear Tire & Rubber Belt track for vehicles
JPS5751990Y2 (ja) * 1976-03-13 1982-11-12
JPS567591Y2 (ja) * 1976-07-19 1981-02-19
JPS5636691Y2 (ja) * 1977-10-07 1981-08-28
US6203125B1 (en) * 1997-10-03 2001-03-20 Yokohama Rubber Co., Ltd. Track belt for snowmobile
WO2001053144A1 (fr) * 2000-01-19 2001-07-26 Bridgestone Corporation Chenille en caoutchouc
CA2386731C (en) * 2000-08-08 2007-03-27 Bridgestone Corporation Elastic endless crawler, and method of producing the same
JP4226293B2 (ja) * 2002-09-06 2009-02-18 住友ゴム工業株式会社 弾性クローラ
FR2845344B1 (fr) * 2002-10-07 2005-08-05 Otico Chenille a bande souple sans fin avec nappes de renforcement, en particulier pour vehicules tout terrain
JP5264367B2 (ja) * 2008-08-22 2013-08-14 株式会社ブリヂストン ゴムクローラおよびクローラ式走行体
JP5818650B2 (ja) * 2011-11-18 2015-11-18 株式会社ブリヂストン 弾性クローラ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017095039A (ja) 2017-06-01
US20170151987A1 (en) 2017-06-01
US9919752B2 (en) 2018-03-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5097482B2 (ja) ゴムクローラおよびそのゴムクローラ用芯金
EP1820718B1 (en) Coreless rubber crawler
JP5264367B2 (ja) ゴムクローラおよびクローラ式走行体
JP4272580B2 (ja) 弾性クローラ
JP6628578B2 (ja) 弾性クローラ
JP5933783B2 (ja) ゴムクローラ
CN107848589A (zh) 弹性履带和弹性履带装置
JP6934810B2 (ja) ゴムクローラ
JPWO2020080448A1 (ja) 弾性クローラ
JP5604436B2 (ja) ゴムクローラ
JP2009255863A (ja) ゴムクローラ
JP5939762B2 (ja) 弾性クローラ
JP6664289B2 (ja) 弾性クローラ
WO2009136607A1 (ja) ゴムクローラ
WO2018186145A1 (ja) 弾性クローラ
JP4907230B2 (ja) 弾性履帯
JP5103101B2 (ja) ゴムクローラ用芯金、及びこれを用いたゴムクローラ
JP7183644B2 (ja) 弾性クローラ
JP6797743B2 (ja) 弾性クローラ
JP7367403B2 (ja) 弾性クローラ及び芯材
JP4287710B2 (ja) 耳切れを防止したゴムクローラ
JP6463193B2 (ja) ゴムクローラ
JP6758206B2 (ja) ゴムクローラ
JP2022059688A (ja) 弾性クローラ
JP6479319B2 (ja) ゴムクローラ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180625

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190521

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190717

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190903

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191031

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191126

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191203

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6628578

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250