JPWO2020080448A1 - 弾性クローラ - Google Patents

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Abstract

耐久性の向上が図られた、新規な弾性クローラを提供する。
弾性クローラ(1A)は、弾性材料からなるクローラ本体(2)と、クローラ本体(2)の内周面(21)に配置された、弾性材料からなる突起(3)と、突起(3)の一部を形作る樹脂部材(31)と、を備える。樹脂部材(31)は、当該樹脂部材(31)の最下端(31e)が突起(3)の最下端(3e)よりも高い位置に配置されるように、突起(3)に埋め込まれており、更に、樹脂部材(31)の一部は、突起(3)のクローラ幅方向側面(3b1)に露出し、当該突起(3)のクローラ幅方向側面(2b1)を構成している。

Description

本発明は、弾性クローラに関する。
従来の弾性クローラとしては、クローラ本体の内周面に設けた突起に樹脂部材を一体的に設け、当該樹脂部材を前記突起における他の部材と接触する面に露出させるようにしたゴムクローラがある(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載の弾性クローラによれば、耐久性に優れた弾性クローラを提供することができる。
特開2007−210447号公報
しかしながら、従来の弾性クローラにも、耐久性の向上の点において更なる改善の余地があった。
本発明の目的は、耐久性の向上が図られた、新規な弾性クローラを提供することである。
本発明に係る弾性クローラは、無端帯状に形作られており、弾性材料からなるクローラ本体と、前記クローラ本体の内周面に配置された、弾性材料を含む突起と、前記突起の一部を形作る樹脂部材と、を備え、前記樹脂部材は、当該樹脂部材の最下端が前記突起の最下端よりも高い位置に配置されるように、前記突起に埋め込まれており、更に、前記樹脂部材の一部は、前記突起のクローラ幅方向側面に露出している。本発明に係る弾性クローラによれば、耐久性の向上が図られた、新規な弾性クローラとなる。
本発明に係る弾性クローラにおいて、前記樹脂部材の他の一部は、前記突起の頂面に露出していることが好ましい。この場合、突起の耐久性をより向上させることができる。
本発明に係る弾性クローラにおいて、前記樹脂部材は、互いに対向するようにクローラ幅方向に配置された2つの基礎部と、前記2つの基礎部を連結する少なくとも1つの連結部とを備え、前記基礎部と前記連結部の間に、前記突起を構成する他の部分を収容する領域が区画されているものとすることができる。この場合、突起の耐久性をより向上させることができる。
特に、本発明に係る弾性クローラにおいて、前記樹脂部材は、前記突起と接する埋込面に、凹部及び凸部の少なくともいずれか一方を有していることが好ましい。この場合、弾性クローラの突起の耐久性、ひいては、当該弾性クローラの耐久性をより向上させることができる。
本発明に係る弾性クローラにおいて、前記樹脂部材のクローラ幅方向外側角部は、クローラ幅方向断面視において、前記樹脂部材の外表面から当該樹脂部材の内表面に向かって丸みを帯びた形状からなることが好ましい。この場合、より耐久性が向上する。
本発明に係る弾性クローラにおいて、前記樹脂部材は、クローラ幅方向断面視において、前記クローラ幅方向外側角部に連なるとともに前記樹脂部材の前記内表面に向かって平坦に延在している平坦部を有していることが好ましい。この場合、より耐久性が向上する。
本発明に係る弾性クローラにおいて、前記樹脂部材のクローラ幅方向内側角部は、クローラ幅方向断面視において、前記樹脂部材の前記内表面から当該樹脂部材の前記外表面に向かって丸みを帯びた形状からなることが好ましい。この場合、より耐久性が向上する。
本発明によれば、耐久性の向上が図られた、新規な弾性クローラを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る弾性クローラを適用可能なクローラ走行装置の一例を概略的に示す側面図である。 本発明の第1実施形態に係る弾性クローラを一部断面で示す斜視図である。 図2の弾性クローラの内周面を拡大して示す部分平面図である。 図3のA−A断面図である。 図3のB−B断面図である。 図2の弾性クローラの突起の一部を構成する樹脂部材を概略的に示す平面図である。 図6Aの正面図である。 図6Aの側面図である。 図6Aの底面図である。 図6Aの底面斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る弾性クローラの突起を概略的に示す拡大斜視図である。 図7の弾性クローラの突起の一部を構成する樹脂部材を平面側から概略的に示す斜視図である。 図7の弾性クローラの突起の一部を構成する樹脂部材を背面側から概略的に示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る弾性クローラを一部断面で示す斜視図である。 図10の弾性クローラの内周面の一部を拡大して示す部分平面図である。 図10の弾性クローラの突起の一部を構成する樹脂部材を概略的に示す平面図である。 図12Aに示す樹脂部材の底面図である。 図12Aに示す樹脂部材の正面図である。 図12Aに示す樹脂部材の側面図である。 図12BのC−C断面図である。 図12Aの樹脂部材を当該樹脂部材の底面から示す斜視図である。 図11のA−A断面図である。 図13Aの領域Xを拡大して示す拡大断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の様々な実施形態に係る弾性クローラについて説明をする。なお、本明細書において、「クローラ幅方向」、「クローラ厚み方向」および「クローラ周方向」は、それぞれ、クローラ本体(ここでは、「弾性クローラ」と同義。)を基準とした方向をいう。図中、クローラ幅方向は、矢印WDで示し、クローラ厚さ方向は、矢印TDで示し、また、クローラ周方向は、矢印CDで示す。また、本明細書中、「クローラ内周側」および「クローラ外周側」も、それぞれ、クローラ本体(ここでは、「弾性クローラ」と同義。)を基準とした「内周側」および「外周側」をいう。さらに、本明細書中、「クローラ厚み方向外周側」とは、クローラ厚み方向両側のうちのクローラ外周側をいい、単に、「下側」ともいう。また、本明細書中、「クローラ厚み方向内周側」とは、クローラ厚み方向両側のうちのクローラ内周側をいい、単に、「上側」ともいう。
図1は、本発明の第1実施形態に係る弾性クローラ1Aを適用可能なクローラ走行装置100の一例を概略的に示す側面図である。クローラ走行装置100は、例えば、農業機械(トラクター、コンバイン等)、建設機械(ミニショベル等)等に装着されて使用される。
この例では、クローラ走行装置100は、駆動輪(スプロケット)110と、従動輪(アイドラ)120と、転輪130と、を備えており、これらは、車両(図示省略)に取り付けられている。この例では、駆動輪110は、かご型スプロケットである。前記かご型スプロケットは、回転軸Oの周りに同一ピッチで配置された複数のピン110Pを有している(図1では、例示的に1つのみに符号を付している。)。また、この例では、クローラ走行装置100は、1つの駆動輪110と、2つの従動輪120と、3つの転輪130とを備えているが、これらは、それぞれ、クローラ走行装置100の構成に応じて変更することができる。即ち、駆動輪110、従動輪120及び転輪130は、それぞれ、少なくとも1つとすることができる。また、本例のクローラ走行装置100では、ピン110Pは、クローラ幅方向に延在する円柱状に構成されているが、ピン110Pの構成は適宜変更することができる。
加えて、クローラ走行装置100は、本発明の第1実施形態に係る弾性クローラ1Aを備えている。弾性クローラ1Aは、駆動輪110、従動輪120及び転輪130に巻き掛けられている。弾性クローラ1Aは、無端帯状に形作られており、弾性材料からなるクローラ本体2と、クローラ本体2の内周面に配置された、弾性材料を含む突起3(図1では、例示的に1つのみに符号を付している。)と、クローラ本体2の外周面に配置された、弾性材料からなるラグ4と、を備えている。この例では、前記弾性材料は、いずれもゴムである。突起3及びラグ4は、クローラ本体2と共に一体に成形することができ、また、クローラ本体2に対して加硫接着することができる。
図2には、弾性クローラ1Aを一部断面で示す。
本実施形態に係る弾性クローラ1Aは、芯金レスゴムクローラである。本実施形態では、クローラ本体2は、当該クローラ本体2の内部に埋設されたスチールコード層5及び1層又は複数層(図の例では3層)の補強プライ6と、を備えている。
図2に示すように、複数の突起3は、それぞれ、クローラ本体2の内周面21からクローラ内周側へ突出している。また、複数の突起3は、それぞれ、クローラ周方向に互いに一定の間隔を置いて配列されている。本実施形態では、突起3は、それぞれ、クローラ本体2のクローラ幅方向中央に配置されている。本実施形態では、弾性クローラ1Aの内周面11は、クローラ本体2の内周面21と、突起3の表面とで、構成されている。
複数のラグ4は、それぞれ、クローラ本体2の外周面22からクローラ外周側へ突出している。ラグ4の形状、配置は、各図に示すものに限られず、任意の形状、配置を採用することができる。本実施形態では、弾性クローラ1Aの外周面12は、クローラ本体2の外周面22と、各ラグ4の表面とで、構成されている。
スチールコード層5は、それぞれ、クローラ周方向に平行に延びる複数本のスチールコード5aからなる。各補強プライ6は、スチールコード層5よりもクローラ外周側に配置されている。補強プライ6は、例えば、クローラ周方向に対して傾斜した複数本のコードを含む。また、補強プライ6は、省略することもできる。
図3には、弾性クローラ1Aの内周面11を拡大して示す。図3に示すように、本実施形態では、突起3は、頂面3aと側面3bとで構成されている。頂面3aは、突起3の外表面のうち、当該突起3のクローラ内周側に位置する端面である。側面3bは、突起3の外表面のうち、頂面3a以外の外表面である。本実施形態では、側面3bは、クローラ幅方向側面(突起3のクローラ幅方向側面)3b1、クローラ周方向側面(突起3のクローラ周方向側面)3b2で構成されている。本実施形態では、突起3のクローラ幅方向外側に、それぞれ、後述の転輪通過面11aが設けられている。転輪通過面11aは、それぞれ、クローラ本体2の内周面21に設けられている。
図4は、図3のA−A断面図である。図4では、弾性クローラ1Aは、クローラ周方向に沿って、クローラ厚み方向を含む断面で示されている。図1のクローラ走行装置100は、トラクター用の走行装置として構成されている。図1の矢印Dに示すように、駆動輪110が回転軸O周りに回転すると、図4に示すように、各ピン110Pは、それぞれ、当該ピン110Pに対応する弾性クローラ1Aの突起3のクローラ周方向側面3b2に対して順次接触するように構成されている。突起3は、駆動輪110のピン110Pが突起3のクローラ周方向側面3b2と接触する際に、ピン110Pからの駆動力をクローラ本体2に伝達する機能を有する。
図5は、図3のB−B断面図である。図5では、弾性クローラ1Aは、クローラ幅方向に沿って、クローラ厚み方向を含む断面で示されている。図5に示すように、本実施形態に係る弾性クローラ1Aを適用し得る本例のクローラ走行装置100では、転輪130は、クローラ幅方向に間隔を置いて配置された2つの転輪本体131と、転輪本体131を連結する連結シャフト132と、を備え、更に転輪本体131の外周面は、ゴム部133によって被覆されている。本例のクローラ走行装置100では、転輪130は、それぞれ、転輪通過面11a(図3、図5)上を転動するように構成されている。即ち、弾性クローラ1Aは、走行時において、転輪130上を通過するように構成されている。
また、本例のクローラ走行装置100では、弾性クローラ1Aの突起3は、2つの転輪本体131のクローラ幅方向内側に配置されるように構成されている。突起3は、当該突起3のクローラ幅方向側面3b1によって、転輪130をクローラ幅方向にガイドする機能を有する。これにより、弾性クローラ1Aの脱輪(弾性クローラ1Aが転輪130等の前記回転体から外れること)が抑制される。また、本例では、従動輪120も、転輪130と同様に構成されている。これにより、従動輪120からの弾性クローラ1の脱輪も抑制される。なお、本実施形態に係る弾性クローラ1Aは、図1に示すクローラ走行装置100とは異なる任意の構成のクローラ走行装置に採用することができる。
ところで、本実施形態に係る弾性クローラ1Aは、突起3の一部を形作る樹脂部材31を備えている。樹脂部材31は、当該樹脂部材31の最下端31eが突起3の最下端3eよりも高い位置に配置されるように、突起3に埋め込まれている。
図5等に示すように、突起3の高さHは、クローラ厚み方向の高さである。本実施形態に係る弾性クローラ1Aでは、突起3の高さHは、突起3の最下端3eから頂面3aまでの高さである。ここで、突起3の最下端3eは、当該突起3とクローラ本体2との境界面である。図5等の破線で示すように、本実施形態では、突起3の最下端3eは、クローラ本体2の内周面21と一致する、当該突起3の仮想結合面である。
より詳細には、本実施形態に係る弾性クローラ1Aでは、突起3は、樹脂部材31と、弾性突起32と、からなる。弾性突起32は、クローラ本体2の内周面21に設けられた弾性突起である。弾性突起32は、クローラ周方向に互いに一定の間隔を空けて配列されている。本実施形態では、弾性突起32は、クローラ本体2の内周面21からクローラ内周側へ突出している。
本実施形態に係る弾性クローラ1Aでは、弾性突起32は、外部からの衝撃を吸収するゴムからなるゴム突起である。これに対し、樹脂部材31は、弾性突起32を補強し、弾性突起32の摩耗、破損を抑制するために、設けられている。樹脂部材31を構成する樹脂材料としては、例えば、弾性突起32を構成するゴム材料に比べ、剛性(例えば、強度)が高く、摩擦係数が低い樹脂材料が挙げられる。本実施形態では、突起3は、例えば、樹脂部材31を弾性突起32に対して接着することによって、又は、樹脂部材31をインサート品として、未加硫ゴムによって弾性突起32を成形することによって、形成することができる。即ち、突起3は、樹脂部材31と弾性突起32とを、化学的に又は物理的に結合させることによって形成することができる。
本実施形態に係る弾性クローラ1Aでは、樹脂部材31は、それぞれ、1つの弾性突起32に対して1つずつ埋設されている。本実施形態では、樹脂部材31の一部は、その外表面が弾性突起32の外表面に露出している。樹脂部材31の露出部分を除いた残部は、弾性突起32の内部に埋設されている。樹脂部材31の外表面と弾性突起32の外表面とは、突起3の外表面を構成している。本実施形態では、樹脂部材31の外表面と弾性突起32の外表面とは、両者間に段差が無く、突起3の外表面を滑らかに形成している。言い換えれば、突起3の外表面は、樹脂部材31の外表面と弾性突起32の外表面とで構成された同一面(例えば、同一平面)である。ただし、樹脂部材31の外表面と弾性突起32の外表面との間には段差があってもよい。例えば、樹脂部材31の一部が弾性突起32の外表面よりも外側に突出することにより、突起3の外表面に段差を生じさせることもできる。
図5に示すように、樹脂部材31は、当該樹脂部材31の最下端31eが突起3の下端3eよりも高い位置に配置されるように、突起3に埋め込まれている。ここで、樹脂部材31の最下端31eは、クローラ厚み方向で、突起3の最下端3eに最も近い、当該樹脂部材31の部分である。
更に、図5等に示すように、本実施形態に係る弾性クローラ1Aでは、樹脂部材31の一部は、突起3のクローラ幅方向側面3b1に露出し、当該突起3のクローラ幅方向側面3b1の少なくとも一部を構成している。
本実施形態に係る弾性クローラ1Aでは、樹脂部材31は、互いに対向するようにクローラ幅方向に配置された2つの基礎部311を備えている。基礎部311は、それぞれ、弾性突起32のクローラ幅方向側部に埋設されている。基礎部311は、それぞれ、突起3のクローラ幅方向側面3b1を構成するクローラ幅方向側面311b1を有している。即ち、本実施形態では、樹脂部材31の基礎部311のクローラ幅方向側面311b1が、樹脂部材31の一部として、突起3のクローラ幅方向側面3b1に露出している。
本実施形態では、突起3のクローラ幅方向側面3b1は、樹脂部材31の基礎部311のクローラ幅方向側面311b1と、弾性突起32のクローラ幅方向側面32b1とで構成されている。本実施形態では、樹脂部材31の基礎部311のクローラ幅方向側面311b1と弾性突起32のクローラ幅方向側面32b1とは、両者間に段差が無く、突起3のクローラ幅方向側面3b1を滑らかに形成している。言い換えれば、突起3のクローラ幅方向側面3b1は、樹脂部材31の基礎部311のクローラ幅方向側面311b1と弾性突起32のクローラ幅方向側面32b1とで構成された同一面(例えば、同一平面)である。
また、本実施形態に係る弾性クローラ1Aでは、樹脂部材31の最下端31eは、基礎部311の最下端である。本実施形態では、樹脂部材31の最下端31eは、突起3の最下端3eから高さh(>0)に位置している。高さhは、クローラ厚み方向の高さである。高さhは、弾性クローラ1Aの寸法、形状、要求性能等の様々な要求に応じて、適宜設定することができる。例えば、本実施形態では、高さhは、樹脂部材31が弾性クローラ1Aを装着し得る転輪130のゴム部133(図5参照。)に対して直接的に接触することが回避されるように、当該ゴム部133のクローラ厚み方向の厚さよりも高く設定されている。
図4に示すように、クローラ本体2の内周面21に配置された突起3には、駆動輪110のピン110Pを引っ掛けることができる。これによって、当該ピン110Pが駆動輪110の回転に伴って、弾性クローラ1Aを牽引することによって、当該駆動輪110の回転に応じた駆動力を弾性クローラ1Aに伝達する。
一方、弾性クローラ1Aを駆動させる場合、当該弾性クローラ1Aの突起3の最下端(突起3の仮想結合面)3eに応力集中を生じる。このため、弾性クローラ1Aに設けられた突起3の最下端3eに生じる応力集中を抑制することは、当該弾性クローラ1Aの突起3の耐久性の向上、ひいては、弾性クローラ1Aの耐久性の向上につながる。
しかしながら、本願発明者は、突起3に埋設された樹脂部材31の最下端31eが突起3の最下端3eと一致する位置まで達している場合、突起3の最下端3eに生じる剛性の差により、応力集中が大きくなることを認識するに至った。
そこで、図5に示すように、本実施形態に係る弾性クローラ1Aでは、樹脂部材31は、当該樹脂部材31の最下端31eが突起3の最下端(突起3の仮想結合面)3eよりも高い位置に配置されている。この場合、弾性クローラ1Aの突起3の最下端(突起3の仮想結合面)3eは、同一の材質のみで構成されるため、弾性クローラ1Aの突起3の最下端3eに生じ得る、異材質に起因した応力集中を抑制することができる。
一方、弾性クローラ1Aを駆動させる場合、突起3のクローラ幅方向両側に配置された転輪通過面11aでは、転輪130等の回転体が転動する。弾性クローラ1Aが前記回転体に対してクローラ幅方向に移動しようとする場合、弾性クローラ1Aの突起3は、前記回転体との接触により、当該弾性クローラ1Aをクローラ幅方向にガイドする機能を果たす。このガイド機能は特に、突起3のクローラ幅方向側面3b1において大きい。即ち、弾性クローラ1Aの突起3は、当該突起3のクローラ幅方向側面3b1において大きな負担を受ける。特に、車両が旋回する場合、弾性クローラ1Aの突起3のクローラ幅方向側面3b1が受ける負担はより大きなものとなる。
そこで、本実施形態に係る弾性クローラ1Aでは、樹脂部材31の基礎部311のクローラ幅方向側面311b1を、樹脂部材31の一部として、突起3のクローラ幅方向側面3b1に露出させ、当該突起3のクローラ幅方向側面3b1を構成している。この場合、突起3のクローラ幅方向側面3b1を樹脂部材31の基礎部311によって保護することができる。
従って、本実施形態に係る弾性クローラ1Aによれば、耐久性の向上が図られた、新規な弾性クローラとなる。また、樹脂部材31は、ゴムよりも摩擦係数が低い。このため、転輪130等の回転体が突起3を乗り上げようとしても、当該回転体は滑り落ちることで、弾性クローラ1Aの脱輪が生じ難くなる。
また、本実施形態に係る弾性クローラ1Aにおいて、樹脂部材31の他の一部は、突起3の頂面3aに露出し、当該突起3の頂面3aを構成している。
本実施形態に係る弾性クローラ1Aでは、樹脂部材31は、2つの基礎部311を連結する連結部312を備えている。連結部312は、弾性突起32の頂部に埋設されている。連結部312は、突起3の頂面3aを構成する頂面312aを有している。即ち、本実施形態では、連結部312の頂面312aが、樹脂部材31の他の一部として、突起3の頂面3aに露出し、当該突起3の頂面3aを構成している。
図4等に示すように、本実施形態に係る弾性クローラ1Aでは、突起3の頂面3aは、樹脂部材31の連結部312の頂面312aと、弾性突起32の頂面32aとで構成されている。本実施形態では、樹脂部材31の連結部312の頂面312aと弾性突起32の頂面32aとは、両者間に段差が無く、突起3の頂面3aを滑らかに形成している。言い換えれば、突起3の頂面3aは、樹脂部材31の連結部312の頂面31aと弾性突起32の頂面32aとで構成された同一面(例えば、同一平面)である。
弾性クローラ1Aが急動作した場合、車両が旋回した場合など、転輪130等の前記回転体が弾性クローラ1Aの突起3のクローラ周方向側面3b2に乗り上げることにより、前記回転体が弾性クローラ1Aの突起の頂面3aに対して大きく干渉し、弾性クローラ1Aの突起3の耐久性に影響を与える虞がある。
そこで、図5に示すように、本実施形態に係る弾性クローラ1Aでは、樹脂部材31の連結部312の頂面312aを、樹脂部材31の他の一部として、突起3の頂面3aに露出させ、当該突起3の頂面3aを構成している。この場合、樹脂部材31が弾性クローラ1Aの突起3の頂面3aを保護することにより、当該突起3の耐久性をより向上させることができる。
更に、本実施形態に係る弾性クローラ1Aでは、図5等に示すように、樹脂部材31の基礎部311のクローラ幅方向側面311b1を連結部312の頂面312aに連結させている。この場合、図3等に示すように、基礎部311のクローラ幅方向側面311b1と連結部312の頂面312aとの間には、クローラ周方向に延びる突起3のクローラ周方向端縁として、クローラ周方向に延びるクローラ周方向稜線31L1が形成される。このように、樹脂部材31の基礎部311のクローラ幅方向側面311b1の少なくともいずれか一方と連結部312の頂面312aとを連結し、1つの剛体である基礎部311で構成すれば、突起3の耐久性を更に向上させることができる。特に、本実施形態のように、樹脂部材31の連結部312の頂面312aがクローラ幅方向に間隔を置いて配置された2つの基礎部311のクローラ幅方向側面311b1を連結するようにすれば、当該突起3の耐久性を更により向上させることができる。
加えて、図3に示すように、本実施形態に係る弾性クローラ1Aでは、樹脂部材31の更に他の一部は、突起3のクローラ周方向側面3b2に露出し、当該突起3のクローラ周方向側面3b2を構成している。本実施形態に係る弾性クローラ1Aでは、樹脂部材31の基礎部311は、それぞれ、突起3のクローラ周方向側面3b2を構成するクローラ周方向側面311b2を有している。即ち、本実施形態では、基礎部311のクローラ周方向側面311b2が樹脂部材31の一部として、突起3のクローラ周方向側面3b2に露出し、当該突起3のクローラ周方向側面3b2を構成している。
本実施形態では、突起3のクローラ周方向側面3b2は、樹脂部材31の基礎部311のクローラ周方向側面311b2と、弾性突起32のクローラ周方向側面32b2とで構成されている。本実施形態では、樹脂部材31の基礎部311のクローラ周方向側面311b2と弾性突起32のクローラ周方向側面32b2とは、両者間に段差が無く、突起3のクローラ周方向側面3b2を滑らかに形成している。言い換えれば、突起3のクローラ周方向側面3b2は、樹脂部材31の基礎部311のクローラ周方向側面311b2と弾性突起32のクローラ周方向側面32b2とで構成された同一面(例えば、同一平面)である。
弾性クローラ1Aが急動作した場合、車両が旋回した場合など、転輪130等の前記回転体が弾性クローラ1Aの突起3のクローラ周方向側面3b2に乗り上げることにより、又は、駆動輪110のピン110Pが突起3のクローラ周方向側面3b2に対してクローラ幅方向に偏って接触することにより、前記回転体が弾性クローラ1Aの突起3のクローラ周方向側面3b2に対して大きく干渉し、或いは、突起3に対して過大な負荷が加わることにより、弾性クローラ1Aの突起3の耐久性に影響を与える虞がある。
そこで、本実施形態に係る弾性クローラ1Aでは、基礎部311のクローラ周方向側面311b2を、樹脂部材31の更に他の一部として、突起3のクローラ周方向側面3b2に露出させ、当該突起3のクローラ周方向側面3b2を構成している。この場合、樹脂部材31が弾性クローラ1Aの突起3のクローラ周方向側面3b2を保護することにより、当該突起3の耐久性をより向上させることができる。
更に、本実施形態に係る弾性クローラ1Aでは、樹脂部材31の基礎部311のクローラ周方向側面311b2をクローラ幅方向側面311b1に連結させている。この場合、基礎部311のクローラ幅方向側面311b1とクローラ周方向側面311b2との間には、クローラ厚さ方向に延びる突起3のクローラ厚さ方向端縁として、クローラ厚さ方向に延びるクローラ厚さ方向稜線31L2が形成される。このように、樹脂部材31の基礎部311のクローラ幅方向側面311b1の少なくともいずれか一方のうち、クローラ幅方向側面311b1の少なくともいずれか一方のクローラ周方向側とクローラ周方向側面311b2とを連結し、1つの剛体である基礎部311で構成すれば、突起3の耐久性を更に向上させることができる。特に、本実施形態のように、樹脂部材31の基礎部311の2つのクローラ幅方向側面311b1がそれぞれ、当該クローラ幅方向側面311b1の2つのクローラ周方向側にそれぞれ、クローラ周方向側面311b2を連結するようにすれば、当該突起3の耐久性を更により向上させることができる。
同様に、本実施形態に係る弾性クローラ1Aでは、樹脂部材31の基礎部311のクローラ周方向側面311b2を頂面312aに連結させている。この場合、基礎部311のクローラ周方向側面311b2と頂面312aとの間には、クローラ幅方向に延びる突起3のクローラ幅方向端縁として、クローラ幅方向に延びるクローラ幅方向稜線31L3が形成される。このように、樹脂部材31の2つの基礎部311の少なくともいずれか一方のうち、クローラ周方向側面311b2の少なくともいずれか一方のクローラ内周側と頂面312aとを連結し、1つの剛体である基礎部311及び連結部312で構成すれば、突起3の耐久性を更に向上させることができる。特に、本実施形態のように、樹脂部材31の2つの基礎部311がそれぞれ、当該2つのクローラ周方向側面311b2のクローラ内周側にそれぞれ、頂面312aを連結するようにすれば、当該突起3の耐久性を更により向上させることができる。
また、本実施形態に係る弾性クローラ1Aでは、樹脂部材31は、互いに対向するようにクローラ幅方向に配置された2つの基礎部311と、2つの基礎部311を連結する1つの連結部312とを備え、基礎部311と連結部312の間に、突起3を構成する他の部分を収容する領域が区画されている。
図6A〜図6Eはそれぞれ、本実施形態に係る弾性クローラ1Aの樹脂部材31である。本実施形態では、樹脂部材31は、薄肉の板材として構成されている。本実施形態では、樹脂部材31は、熱可塑性樹脂等を用いた射出成形により、1つの部品として一体に形成されている。本実施形態では、図6Aに示すように、連結部312の短手方向(クローラ周方向)の長さは、基礎部311のクローラ幅方向側面311b1の延在方向の長さよりも短い。また、連結部312は、基礎部311の上端部に連結されている。これにより、樹脂部材31は、基礎部311と連結部312の間に、突起3を構成する弾性突起32を収容(充填)する領域Rが区画されている。
本実施形態に係る弾性クローラ1Aのように、2つの基礎部311をクローラ幅方向に延びる連結部312によって連結すれば、2つの基礎部311の強度は、クローラ幅方向に沿った負荷に対して向上する。更に、本実施形態では、基礎部311と連結部312の間に、突起3を構成する弾性突起32を収容する領域Rが区画されている。この場合、突起3と接する、樹脂部材31の埋込面Fが大きく確保され、ひいては、樹脂部材31と弾性突起32との接着面積が大きく確保される。これにより、本実施形態によれば、弾性クローラ1Aの突起31の耐久性、ひいては、当該弾性クローラ1Aの耐久性をより向上させることができる。
また、本実施形態に係る弾性クローラ1Aでは、樹脂部材31は、突起3と接する埋込面に、凹部及び凸部の少なくともいずれか一方を有していることが好ましい。この場合、突起3と接する、樹脂部材31の埋込面が大きく確保され、ひいては、弾性クローラ1Aの突起3と樹脂部材31との接合面積が大きく確保される。これにより、樹脂部材31と弾性突起32との結合力が高まる結果、弾性クローラ1Aの突起3の耐久性、ひいては、当該弾性クローラ1Aの耐久性をより向上させることができる。
図6Dに示すように、本実施形態に係る弾性クローラ1Aでは、樹脂部材31は、突起3と接する埋込面Fに、凸部313を有している。本実施形態に係る弾性クローラ1Aでは、凸部313は、第1リブ313aと、第2リブ313bとからなる。但し、第1リブ313a及び第2リブ313bは、いずれか一方とすることができる。
本実施形態に係る弾性クローラ1Aでは、第1リブ313aは、樹脂部材31の連結部312の長手方向(クローラ幅方向)に延びている。詳細には、図6Eに示すように、基礎部311を高さ方向(クローラ厚さ方向)に延びているリブ313a1と、連結部312を長手方向に延びているリブ313a2からなる。図4に示すように、第1リブ313aは、樹脂部材31が弾性クローラ1Aの突起3の一部として構成されるとき、弾性突起32側に突出すると共にクローラ幅方向に延びるリブである。本実施形態では、2つの第1リブ313aが、樹脂部材31の連結部312の短手方向(クローラ周方向)に間隔を置いて配置されている。但し、第1リブ313aは、少なくとも1つとすることができる。
また、図6E等に示すように、本実施形態に係る弾性クローラ1Aでは、第2リブ313bは、樹脂部材31の連結部312の短手方向に延びている。図5に示すように、第2リブ313bは、樹脂部材31が弾性クローラ1Aの突起3の一部として構成されるとき、弾性突起32側に突出すると共にクローラ周方向に延びるリブである。本実施形態では、2つの第2リブ313bが、樹脂部材31の連結部312の長手方向に間隔を置いて配置されている。但し、第2リブ313bは、少なくとも1つとすることができる。
なお、樹脂部材31の埋込面Fには、凸部を設けることができる。前記凸部としては、単一の凸部、エンボス、シボ等が挙げられる。例えば、凸部313には、前記凸部を設けることができる。凸部313等の樹脂部材31の埋込面Fに対して凸部を設けた場合、樹脂部材31と弾性突起32との接着が良好なものとなる。特に、弾性突起32がゴムの場合、樹脂部材31との接着が良好なものとなる。これに対し、樹脂部材31の外表面は、転輪130等との接触を考慮して、摩擦抵抗を低減させることが好ましい。このため、樹脂部材31の外表面には、前記凸部を設ける等の、表面粗さ加工を行わないことが好ましい。
次いで、図7は、本発明の第2実施形態に係る弾性クローラ1Bの突起3を概略的に示す拡大斜視図である。以下、上述した部分と実質的に同一の部分は、同一の符号を用いて、その説明を省略する。
本実施形態に係る弾性クローラ1Bでは、突起3の頂面3aは、樹脂部材31の連結部312の頂面312aと、弾性突起32の頂面32aとで構成されている。本実施形態では、2つの連結部312がクローラ周方向に間隔を置いて配置されている。弾性突起32の頂面32aは、2つの連結部312の頂面312aの間に介在している。第1実施形態と同様、樹脂部材31の連結部312の頂面312aと弾性突起32の頂面32aとは、両者間に段差が無く、突起3の頂面3aを滑らかに形成している。言い換えれば、本実施形態においても、突起3の頂面3aは、樹脂部材31の連結部312の頂面31aと弾性突起32の頂面32aとで構成された同一面(例えば、同一平面)である。
図8は、本実施形態に係る弾性クローラ1Bの突起3の一部を構成する樹脂部材31を概略的に示す平面斜視図である。本実施形態では、樹脂部材31は、2つの基礎部311を連結する2つの連結部312を備えている。この場合、樹脂部材31全体の剛性が向上するため、弾性クローラ1Bの突起3の耐久性、ひいては、当該弾性クローラ1Bの耐久性をより向上させることができる。また、本実施形態では、2つの連結部312の間には、隙間Sが形成されている。本実施形態では、第1実施形態に係る樹脂部材31の領域Rに加えて、隙間Sが領域Rとして機能し、当該隙間Sの間に弾性突起32の一部が収容されている。この場合、突起3と接する、樹脂部材31の埋込面Fが大きく確保され、ひいては、樹脂部材31と弾性突起32との接着面積が大きく確保される。これにより、樹脂部材31と弾性突起32との接着に関して、当該接着に対する耐久力が高まる結果、弾性クローラ1Bの突起3の耐久性、ひいては、当該弾性クローラ1Bの耐久性を向上させることができる。
また、本実施形態に係る弾性クローラ1Bでは、樹脂部材31は、基礎部311及び連結部312を組み合わせて形成されている。詳細には、樹脂部材31は、2つの基礎部311と、2つの連結部312とを有し、基礎部311及び連結部312のそれぞれが個別の4つの部品として構成されている。基礎部311と連結部312は、接着、締結等の固定手段とを用いて結合させることができる。本実施形態では、基礎部311と連結部312は、ボルト等の締結要素を用いて結合させている。但し、本発明によれば、本実施形態に係る、基礎部311及び連結部312は、第1実施形態と同様、一体成形することができる。或いは、第1実施形態に係る基礎部311及び連結部312は、本実施形態のように、個々の部品として組み付けることができる。
また、本実施形態に係る弾性クローラ1Bでも、樹脂部材31は、突起3と接する埋込面に、凹部及び凸部の少なくともいずれか一方を有していることが好ましい。
図8及び図9に示すように、本実施形態に係る弾性クローラ1Bでは、樹脂部材31は、突起3と接する埋込面Fに、凹部314を有している。本実施形態では、凹部314は、第1溝部314aと、第2溝部314bとからなる。本実施形態では、図9に示すように、第1溝部314aと、第2溝部314bとは、互いに傾斜の向きが異なる。これにより、本実施形態では、凹部314は、複数の格子状の溝部として構成されている。但し、本発明に従えば、第1溝部314a及び第2溝部314bは、いずれか一方とすることができる。また、本発明に従えば、凹部314は、少なくとも1つとすることができる。
本実施形態に係る弾性クローラ1Bの場合も、突起3と接する、樹脂部材31の埋込面Fが大きく確保され、ひいては、樹脂部材31と弾性突起32との接合面積が大きく確保される。これにより、樹脂部材31と弾性突起32との結合力が高まる結果、弾性クローラ1Bの突起3の耐久性、ひいては、当該弾性クローラ1Bの耐久性を向上させることができる。
なお、本発明に従えば、凹部314は、本実施形態のような溝形状に限定されない。他の凹部314としては、例えば、封止穴(盲穴)が挙げられる。また、本実施形態に係る弾性クローラ1Bにおいても、樹脂部材31の埋込面Fには、凸部を設けることができる。前記凸部としては、単一の凸部、エンボス、シボ等が挙げられる。例えば、凹部314には、前記凸部を設けることができる。凹部314等の樹脂部材31の埋込面Fに対して凸部を設けた場合、弾性クローラ1Aと同様、樹脂部材31と弾性突起32との接着が良好なものとなる。特に、弾性突起32がゴムの場合、樹脂部材31との接着が良好なものとなる。これに対し、樹脂部材31の外表面も、弾性クローラ1Aと同様、転輪130等との接触を考慮して、摩擦抵抗を低減させることが好ましい。このため、本実施形態においても、弾性クローラ1Aと同様、樹脂部材31の外表面には、前記凸部を設ける等の、表面粗さ加工を行わないことが好ましい。
第1及び第2実施形態では、樹脂部材31は、基礎部311のクローラ幅方向側面311b1、基礎部311のクローラ周方向側面311b2及び連結部312の頂面312aを一体に構成しているが、それぞれを個別の部材の外表面で構成することもできる。また、連結部312は、当該連結部312の頂面312aが基礎部311のクローラ幅方向側面311b1及びクローラ周方向側面311b2と同一の外表面を構成するように構成されているが、弾性突起32に対して内蔵させてもよい。この場合、連結部312は、弾性突起32の頂面32aに露出することがない。また、本発明に従えば、基礎部311のクローラ周方向側面311b2は省略することができる。
図10は、本発明の第3実施形態に係る弾性クローラ1Cを一部断面で示す斜視図である。
弾性クローラ1Cも、無端帯状に形作られているとともに弾性材料からなるクローラ本体2を備えている。また、弾性クローラ1Cも、クローラ本体2の内周面21に間隔を置いて配置されている複数の突起3を備えている。
図10に示すように、複数の突起3も、それぞれ、クローラ本体2の内周面21からクローラ内周側へ突出している。また、複数の突起3も、それぞれ、クローラ周方向に互いに一定の間隔を置いて配列されている。本実施形態では、弾性クローラ1Aの内周面11は、クローラ本体2の内周面21と、突起3の外表面F3oとで、構成されている。
さらに、本実施形態に係る弾性クローラ1Cも、クローラ本体2の外周面22に間隔を置いて配置されている複数のラグ4を備えている。
本実施形態に係る弾性クローラ1Cは、他の実施形態と同様、芯金レスゴムクローラである。図10に示すように、本実施形態では、複数の突起3は、それぞれ、クローラ幅方向中央に配置されている。
図10の1つの突起3に例示するように、複数の突起3は、それぞれ、樹脂部材31と、弾性材料部32と、を備えている。本実施形態では、図10に示すように、樹脂部材31と、弾性材料部32と、からなる。
本実施形態では、弾性材料部32は、他の実施形態と同様、クローラ本体2の内周面21に設けられた弾性突起である。弾性材料部32は、ピン110Pとの接触に対する強度を有しつつ、外部からの衝撃を吸収する。本実施形態では、弾性材料部32は、突起3の一部として、クローラ本体2の内周面21からクローラ内周側へ突出している。また、本実施形態では、突起3の一部として、弾性材料部32は、クローラ幅方向中央に、クローラ周方向に互いに一定の間隔を置いて配列されている。弾性材料部32は、弾性材料からなる。この例では、前記弾性材料は、他の実施形態と同様、ラグ4と同様、ゴムである。
樹脂部材31は、他の実施形態と同様、弾性材料部32を被覆する被覆部材である。樹脂部材31は、他の実施形態と同様、弾性材料部32の摩耗、破損を抑制し、また、弾性材料部32を補強する。本実施形態では、樹脂部材31は、ポリケトン樹脂によって形成されている。本実施形態では、樹脂部材31は、他の実施形態と同様、弾性材料部32に埋設されている。また、本実施形態では、樹脂部材31の一部は、他の実施形態と同様、弾性材料部32から露出している。符号F31oは、樹脂部材31の外表面である。また、符号F32oは、弾性材料部32の外表面である。本実施形態では、突起3の外表面F3oは、樹脂部材31の外表面F31oと、弾性材料部32の外表面F32oとによって形成されている。弾性材料部32のうち、当該弾性材料部32の露出部分(外表面F32o)を除いた残部は、他の実施形態と同様、樹脂部材31の内部に埋設されている。本実施形態では、樹脂部材31の外表面F31oと弾性材料部32の外表面F32oとは、他の実施形態と同様、両者間に段差が無く、突起3の外表面F3oを滑らかに形成している。言い換えれば、突起3の外表面F3oは、樹脂部材31の外表面F31oと弾性材料部32の外表面F32oとで構成された同一面(例えば、同一平面)である。ただし、他の実施形態と同様、樹脂部材31の外表面F31oと弾性材料部32の外表面F32oとの間には段差があってもよい。例えば、弾性材料部32の外表面F32oが樹脂部材31の外表面F31oよりも外側に突出することにより、突起3の外表面F3oに段差を生じさせることもできる。
突起3は、例えば、他の実施形態と同様、樹脂部材31をインサート品として、例えば、未加硫ゴムによって、弾性材料部32とともに成形することができる。また、突起3は、例えば、弾性材料部32に対して樹脂部材31を接着することによって形成することができる。これらの場合、突起3は、クローラ本体2に対して加硫接着することができる。また、突起3は、樹脂部材31をインサート品として、例えば、未加硫ゴムによって、弾性材料部32およびクローラ本体2とともに成形することもできる。即ち、突起3は、他の実施形態と同様、樹脂部材31と弾性材料部32とを、化学的に又は物理的に結合させることによって形成することができる。
図11には、弾性クローラ1Cの内周面11の一部を拡大して示す。図11には、例示的に3つの突起3が示されている。
図11の図面上側の突起3を参照すると、本実施形態では、突起3の外表面F3oは、当該突起3の頂面F3t(以下、「突起頂面F3t」ともいう。)と、突起頂面F3tを取り囲む、当該突起3の側面(F3w,F3c,F3s)とで構成されている。突起頂面F3tは、突起3の外表面F3oのうち、クローラ本体2の内周面21よりもクローラ厚み方向内周側に位置している。また、突起3の前記側面は、突起頂面F3tを除いた突起3の外表面F3oである。本実施形態では、突起3の前記側面は、クローラ幅方向両側に配置された2つのクローラ幅方向側面F3wと、クローラ周方向両側に配置された2つのクローラ周方向側面F3cと、突起3のクローラ幅方向側面F3wおよび突起3のクローラ周方向側面F3cに連なる、4つの柱状隅面F3sと、で構成されている。
ここで、図12Aは、樹脂部材31を概略的に示す平面図である。また、図12Bは、樹脂部材31の底面図である。また、図12Cおよび図12Dは、それぞれ、樹脂部材31の正面図および側面図である。さらに、図12Eは、図12BのC−C断面図である。
図12Aを参照すると、樹脂部材31は、各実施形態と同様、クローラ幅方向側面部(基礎部)311を備えている。
本実施形態では、各実施形態と同様、樹脂部材31は、互いに対向するようにクローラ幅方向に配置された2つのクローラ幅方向側面部311を備えている。また、本実施形態では、各実施形態と同様、樹脂部材31は、2つのクローラ幅方向側面部311を連結する少なくとも1つの連結部312を備えている。本実施形態では、第1実施形態と同様、樹脂部材31は、1つの連結部312を備えている。即ち、本実施形態では、2つのクローラ幅方向側面部311は、1つの連結部312によって連結されている。
本実施形態では、2つのクローラ幅方向側面部311は、それぞれ、クローラ周方向に延在しているクローラ周方向延在壁部311aと、クローラ幅方向内側に向かって延在しているクローラ幅方向内側延在壁部(壁部)311bと、を備えている。したがって本実施形態では、クローラ幅方向側面部311の外表面F311oは、クローラ周方向延在壁部311aの外表面F311aoと、クローラ幅方向内側延在壁部311bの外表面F311boと、で構成されている。
具体的には、図12Bに示すように、2つのクローラ幅方向側面部311は、それぞれ、薄い板状のパネルで形成されている。本実施形態では、1つのクローラ幅方向側面部311は、1つのクローラ周方向延在壁部311aと、2つのクローラ幅方向内側延在壁部311bと、を備えている。本実施形態では、2つのクローラ幅方向内側延在壁部311bがそれぞれ、1つのクローラ周方向延在壁部311aに連結されている。したがって、本実施形態では、クローラ幅方向側面部311の内表面F311iは、クローラ周方向延在壁部311aの内表面F311aiと、クローラ幅方向内側延在壁部311bの内表面F311biと、で構成されている。
さらに具体的には、クローラ幅方向内側延在壁部311bは、クローラ幅方向延在壁部311b1と、クローラ周方向延在壁部311aおよびクローラ幅方向延在壁部311b1を繋ぐ、柱状隅壁部311b2と、で構成されている。図12Bに示すように、本実施形態では、柱状隅壁部311b2は、平面視で、湾曲した形状を有している。これにより、柱状隅壁部311b2は、図12Bに示すように、クローラ周方向延在壁部311aとクローラ幅方向延在壁部311b1とを滑らかに連ならせている。なお、本実施形態において、符号「311b1」は、第1実施形態において説明の「基礎部311のクローラ幅方向側面311b1」と異なる意味で用いられている。
図12Bに示すように、本実施形態では、クローラ幅方向内側延在壁部311bの内表面F311biは、クローラ幅方向延在壁部311b1の内表面F311b1iと、柱状隅壁部311b2の内表面F311b2iと、で構成されている。また、図12Cに示すように、本実施形態では、クローラ幅方向内側延在壁部311bの外表面F311boは、クローラ幅方向延在壁部311b1の外表面F311b1oと、柱状隅壁部311b2の外表面F311b2oと、で構成されている。
なお、本実施形態において、柱状隅壁部311b2は、図12Cに示すように、クローラ幅方向延在壁部311b1とともにクローラ周方向外側を向くように配置されると同時に、図12Dに示すように、クローラ周方向延在壁部311aとともにクローラ幅方向外側を向くように配置される。
また、図12Eに示すように、本実施形態では、樹脂部材31の連結部312は、クローラ幅方向側面部311の上端に連結されている。図12Eに示すように、連結部312も、薄い板状のパネルで形成されている。連結部312は、クローラ幅方向側面部311に対して直接的に連結されるとともに、第1リブ313aを介しても、クローラ幅方向側面部311に対して間接的に連結されている。本実施形態も、他の実施形態と同様、樹脂部材31は、2つの第1リブ313aを備えている。第1リブ313aは、他の実施形態と同様、連結部312に沿ってクローラ幅方向に延在し、クローラ幅方向側面部311の内表面F311iに連結されている。具体的には、第1リブ313aは、他の実施形態と同様、クローラ幅方向側面部311のクローラ周方向延在壁部311aの内表面F311aiに連結されている。
図12Fは、樹脂部材31を、当該樹脂部材31の底面から示す斜視図である。本実施形態も、他の実施形態と同様、樹脂部材31は、2つの第1リブ313aを有している。2つの第1リブ313aは、それぞれ、連結部312のクローラ周方向外側端に配置されている。また、本実施形態も、他の実施形態と同様、樹脂部材31は、連結部312の内表面F312iに、さらに第2リブ313bを有している。本実施形態も、他の実施形態と同様、第2リブ313bは、クローラ周方向に延在している。また、本実施形態も、他の実施形態と同様、複数(この例では2つ)の第2リブ313bが、2つの第1リブ313aの間を、クローラ幅方向に間隔を置いて配置されている。なお、他の実施形態と同様、第1リブ313aおよび第2リブ313bの個数は任意の個数とすることができる。また、第1リブ313a及び第2リブ313bは、いずれか一方とすることもできる。
また、符号315は、クローラ幅方向側面部311の端縁である。端縁315は、クローラ幅方向側面部311の輪郭を形作る面である。本実施形態では、後述するように、クローラ幅方向側面部311の端縁315は、クローラ幅方向側面部311を弾性材料部32に埋設したとき、当該弾性材料部32とクローラ幅方向側面部311との界面BSを形作る。
ここで、図12Dを参照すると、本実施形態では、クローラ幅方向側面部311の端縁315は、クローラ周方向延在壁部311aの輪郭を形作る端縁315Aと、クローラ幅方向内側延在壁部311bの輪郭を形作る端縁315Bとで構成されている。
本実施形態では、クローラ周方向延在壁部311aの端縁315Aは、クローラ厚み方向側に向くように形成された、クローラ厚み方向側の端縁(クローラ厚み方向端縁)である。本実施形態では、クローラ周方向延在壁部311aの端縁315Aは、クローラ厚み方向外周側の端縁(以下、「クローラ厚み方向外周端縁315A」ともいう。)である。
また、図12Eを参照すれば、本実施形態では、クローラ幅方向内側延在壁部311bの端縁315Bは、クローラ幅方向延在壁部311b1の端縁315B1と、柱状隅壁部311b2の端縁315B2と、で構成されている。本実施形態では、クローラ幅方向延在壁部311b1の端縁315B1は、クローラ幅方向内側に向くように形成された、クローラ幅方向側の端縁(クローラ幅方向端縁)である。即ち、本実施形態では、クローラ幅方向延在壁部311b1の端縁315B1は、クローラ幅方向内側の端縁である。また。本実施形態では、柱状隅壁部311b2の端縁315B2は、クローラ厚み方向側に向くように形成された、クローラ厚み方向側の端縁(クローラ厚み方向端縁)である。本実施形態では、柱状隅壁部311b2の端縁315B2は、クローラ厚さ方向外周側の端縁(以下、「クローラ厚み方向外周端縁315B2」ともいう。)である。
即ち、クローラ幅方向側面部311は、クローラ厚み方向端縁として、クローラ厚み方向外周端縁315Aおよび315B2を有している。
ここで、図11において、図面上側の突起3と、図面中央の突起3とを参照すると、本実施形態において、突起3のクローラ幅方向側面F3wは、弾性材料部32と、樹脂部材31のクローラ幅方向側面部311と、で構成されている。また、本実施形態において、突起3のクローラ周方向側面F3cは、弾性材料部32で構成されている。また、本実施形態において、突起3の柱状隅面F3sは、弾性材料部32と、樹脂部材31のクローラ幅方向側面部311と、で構成されている。さらに、本実施形態において、突起3の頂面F3tは、弾性材料部32と、樹脂部材31の連結部312と、で構成されている。
より具体的には、図11の図面下側の突起3を参照すると、本実施形態では、突起3のクローラ幅方向側面F3wは、樹脂部材31のクローラ幅方向側面部311のうちの、クローラ周方向延在壁部311aの外表面F311aoと、当該クローラ外表面F311aoと連なる弾性材料部32のクローラ幅方向側面F32woと、で構成されている。また、本実施形態では、突起3のクローラ周方向側面F3cは、樹脂部材31のクローラ幅方向側面部311のクローラ幅方向延在壁部311b1の外表面F311b1oと、当該外表面F311b1oと連なる弾性材料部32のクローラ周方向側面F32coと、で構成されている。また、本実施形態では、突起3の柱状隅面F3sは樹脂部材31のクローラ幅方向側面部311の柱状隅壁部311b2の外表面F311b2oと、当該外表面F311b2oと連なる弾性材料部32の柱状隅面F32soと、で構成されている。さらに、本実施形態では、突起3の頂面F3tは、樹脂部材31の連結部312の外表面F313toと、当該外表面F313toと連なる弾性材料部32の頂面F32toと、で構成されている。
ここで、図13Aは、図11のA−A断面図である。図13Aでは、弾性クローラ1Cは、クローラ幅方向から示す断面(クローラ幅方向断面)で示されている(以下、「クローラ幅方向断面視」ともいう。)。また、図13Bは、図13Aの領域Xを拡大して示した拡大断面図である。
図13Aに示すように、クローラ幅方向側面部311は、弾性材料部32との界面BSを形作るクローラ厚み方向外周端縁315A(本実施形態では、クローラ厚み方向外周端縁315B2も同様。)を有している。
図13Bに示すように、本実施形態では、クローラ厚み方向外周端縁315Aは、図13Bに示すように、クローラ幅方向断面視で、クローラ幅方向側面部311の外表面F311oに連なるクローラ幅方向外側角部315aと、クローラ幅方向側面部311の内表面F311iに連なるクローラ幅方向内側角部315bと、クローラ幅方向外側角部315aとクローラ幅方向内側角部315bとに連なる、中間部315cと、で構成されている。
図13Bに示すように、クローラ厚み方向外周端縁315Aのクローラ幅方向外側角部315aは、クローラ厚み方向断面視において、クローラ幅方向側面部311の外表面F311oから当該クローラ幅方向側面部311の内表面F311iに向かって丸みを帯びた形状(フィレット)からなる。
図13Bに示すように、本実施形態では、クローラ厚み方向外周端縁315Aのクローラ幅方向外側角部315aは、クローラ幅方向断面視で、曲率半径Raの円弧によって輪郭付けられている。このように、本実施形態において、クローラ厚み方向外周端縁315Aのクローラ幅方向外側角部315aには、クローラ厚み方向外周端縁315Aの延在方向に沿って、曲率半径Raのフィレットが付されている。前記フィレットは、例えば、R加工によって形成することができる。
また、図13Bに示すように、本実施形態では、クローラ幅方向側面部311のクローラ厚み方向外周端縁315Aは、クローラ幅方向断面視において、クローラ幅方向外側角部315aに連なるとともに当該クローラ幅方向側面部311の内表面F311iに向かって平坦に延在している平坦部を有している。本実施形態では、前記平坦部は、クローラ幅方向側面部311のクローラ厚み方向外周端縁315Aの中間部315cである。
また、図13Bに示すように、本実施形態では、クローラ幅方向側面部311のクローラ厚み方向外周端縁315Aのクローラ幅方向内側角部315bは、クローラ幅方向断面視において、クローラ幅方向側面部311の内表面F311iから当該クローラ幅方向側面部311の外表面F311oに向かって丸みを帯びた形状(フィレット)によって形作られている。図13Bに示すように、本実施形態では、クローラ幅方向側面部311のクローラ厚み方向外周端縁315Aのクローラ幅方向内側角部315bは、クローラ幅方向断面視で、曲率半径Rbの円弧によって輪郭付けられている。このように、本実施形態において、クローラ厚み方向外周端縁315Aのクローラ幅方向内側角部315bには、クローラ厚み方向外周端縁315Aの延在方向に沿って、曲率半径Rbのフィレットが付されている。前記フィレットも、例えば、R加工によって形成することができる。曲率半径Raは、曲率半径Rbよりも大きく設定されることが好ましい。本実施形態において、曲率半径Raは、曲率半径Rbよりも大きく設定されている。ただし、本発明によれば、曲率半径Raは、曲率半径Rbと同一または曲率半径Rbよりも小さく設定することができる。
図13Aに示すように、本実施形態に係る弾性クローラ1Cも、他の実施形態と同様、走行時において、転輪130上を通過するように構成されている。また、本例においても、弾性クローラ1Cの突起3は、2つの転輪本体131のクローラ幅方向内側に配置されるように構成されている。したがって、突起3は、他の実施形態と同様、突起幅方向側面F3wによって、転輪130をクローラ幅方向にガイドする機能を有する。これにより、弾性クローラ1Cの脱輪が抑制される。
本実施形態も、他の実施形態と同様、クローラ幅方向側面部311を、樹脂部材31の一部として、弾性材料部32のクローラ幅方向側面F32woに露出させ、突起3のクローラ幅方向側面F3wを構成すれば、突起3を樹脂部材31のクローラ幅方向側面部311によって保護することができる。また、樹脂部材31は、他の実施形態と同様、ゴムよりも摩擦係数が低い樹脂材料によって形成されている。このため、本実施形態についても、他の実施形態と同様、突起3を樹脂部材31および弾性材料部32によって形成すれば、転輪130等の回転体が突起3を乗り上げようとしても、当該回転体は滑り落ちることで、弾性クローラ1Cの脱輪が生じ難くなる。
一方、上述の各実施形態のように、突起3が樹脂部材31と弾性材料部32とによって形成される場合、樹脂部材31と弾性材料部32との間に形作られた界面BSを基点に、材質の違いによって剛性差が生じる。このため、樹脂部材31と弾性材料部32との界面BSまたは当該界面BSの付近に歪が集中すると、弾性材料部32にクラックが入ることが懸念される。
これに対し、図13Bを参照すれば、本実施形態では、樹脂部材31のクローラ幅方向側面部311において、クローラ厚み方向外周端縁315Aのクローラ幅方向外側角部315aは、クローラ幅方向側面部311の外表面F311oから内表面F311iに向かって丸みを帯びた形状からなる。本実施形態では、樹脂部材31と弾性材料部32との界面BSは、丸みを帯びた面取り形状となっている。この場合、樹脂部材31のクローラ幅方向側面部311にクローラ幅方向内側に向かって大きな荷重が負荷されても、樹脂部材31と弾性材料部32との界面BSまたは当該界面BSの付近、特に、クローラ幅方向側面部311のクローラ厚み方向外周端縁315Aのクローラ幅方向外側角部315aと弾性材料部32との界面BSまたは当該BSの付近には、クローラ幅方向内側に向かう方向に歪が集中することなく、当該クローラ幅方向外側角部315aと弾性材料部32との界面BSまたは当該BSの付近での歪の発生が軽減される。したがって、本実施形態によれば、弾性材料部32と樹脂部材31のクローラ幅方向側面部311のクローラ厚み方向外周端縁315Aとの界面BSまたは当該BSの付近からのクローラ幅方向内側に向かうクラックの発生が抑制される。また、この場合、弾性材料部32に生じるせん断力の向きは、図13Bの矢印に示すように、クローラ厚み方向外周端縁315Aのクローラ幅方向外側角部315aを形作る、丸みを帯びた形状に沿って、樹脂部材31のクローラ幅方向側面部311の内側に回り込んだ向きとなる。したがって、本実施形態によれば、クローラ幅方向内側に向かうクラックが生じた場合でも、当該クラックの進展が抑制される。
また、本実施形態において、クローラ厚み方向外周端縁315Aの中間部315cは、クローラ幅方向断面視において、クローラ幅方向外側角部315aに連なるとともにクローラ幅方向側面部311の内表面F311iに向かって平坦に延在している平坦部である。この場合、クローラ厚み方向外周端縁315Aのクローラ幅方向外側角部315aとクローラ幅方向内側角部315bとの間に平坦部を残すことによって、クラックの発生およびその進展がより抑制されることから、より耐久性が向上する。
また、本実施形態において、樹脂部材31のクローラ幅方向側面部311のクローラ厚み方向外周端縁315Aのクローラ幅方向内側角部315bは、クローラ幅方向断面視において、クローラ幅方向側面部311の内表面F311iから外表面F311oに向かって丸みを帯びた形状からなる。この場合、クローラ幅方向側面部311のクローラ厚み方向外周端縁315Aのクローラ幅方向内側角部315bが、丸みを帯びた前記形状によって形作られてない場合に比べて、クラックの発生およびその進展がより抑制されることから、より耐久性が向上する。
なお、図13Aおよび図13Bに示すように、本実施形態では、樹脂部材31のクローラ幅方向側面部311において、クローラ幅方向内側延在壁部311bのクローラ厚み方向外周端縁315B2についても、クローラ幅方向外側角部315aおよびクローラ幅方向内側角部315bが丸みを帯びた形状(フィレット)であるとともに、中間部315cが平坦部である。
本実施形態において、樹脂部材31のクローラ幅方向側面部311は、クローラ厚み方向内周側(上側)に、連結部312を介して、片持ち状態に連結されている。この場合、樹脂部材31のクローラ幅方向側面部311は、クローラ厚み方向内周側を基点に連結部312に対して動き易くなる。このため、突起3において、樹脂部材31のクローラ幅方向側面部311のうち、クローラ厚み方向外周端縁315Aおよび315B2と弾性材料部32との界面BSおよび当該界面BSの付近には、転輪130の接触等によって歪が集中し易くなる。
これに対して、本実施形態では、少なくとも、樹脂部材31のクローラ厚み方向外周端縁315Aおよび315B2は、クローラ幅方向外側角部315aおよびクローラ幅方向内側角部315bが丸みを帯びた形状(フィレット)であるとともに、中間部315cが平坦部であるから、クラックの発生およびその進展がより抑制されることから、より耐久性が向上する。
また、本実施形態において、樹脂部材31のクローラ幅方向側面部311は、クローラ幅方向内側に向かって延在しているクローラ幅方向内側延在壁部(壁部)311bを含んでいる。この場合、樹脂部材31のクローラ幅方向側面部311の強度が向上することによって、クラックの発生およびその進展がより抑制されることから、より耐久性が向上する。
また、本実施形態において、樹脂部材31のクローラ幅方向側面部311も、他の実施形態と同様、弾性材料部32のクローラ幅方向側面F32woに露出している。この場合、樹脂部材31のクローラ幅方向側面部311が弾性材料部32を保護することによって、突起3の摩耗・変形等が抑制されることから、より耐久性が向上する。
また、本実施形態において、樹脂部材31も、他の実施形態と同様、互いに対向するようにクローラ幅方向に配置された2つのクローラ幅方向側面部311を備えているとともに、2つのクローラ幅方向側面部311を連結する少なくとも1つの連結部312をさらに備えている。また、本実施形態においても、他の実施形態と同様、2つのクローラ幅方向側面部311と連結部312とを除いた突起3の部分は、弾性材料部32によって形作られている。この場合も、他の実施形態と同様、樹脂部材31において、2つのクローラ幅方向側面部311が連結部312によって1つの剛体として連結されることによって、樹脂部材31全体の剛性が向上することから、より耐久性が向上する。また、この場合も、他の実施形態と同様、樹脂部材31において、2つのクローラ幅方向側面部311と連結部312とを除いた突起3の部分が弾性材料部32によって形作られることによって、樹脂部材31と弾性材料部32との接合面積が大きく確保されることから、樹脂部材31と弾性材料部32とがより強固に接合される。したがって、この場合も、他の実施形態と同様、突起3全体の耐久性が向上することから、より耐久性が向上する。
ところで、本実施形態においても、樹脂部材31は、他の実施形態と同様、薄肉の板材として構成されている。本実施形態も、樹脂部材31は、熱可塑性樹脂等を用いた射出成形により、1つの部品として一体に形成されている。本実施形態も、図12Aに示すように、樹脂部材31の連結部312のクローラ周方向の長さは、樹脂部材31のクローラ幅方向側面部311のクローラ周方向の長さよりも短い。また、本実施形態も、他の実施形態と同様、樹脂部材31の連結部312は、樹脂部材31のクローラ幅方向側面部311の上端に連結されている。これにより、本実施形態も、他の実施形態と同様、樹脂部材31には、クローラ幅方向側面部311と連結部312の間に、突起3を構成する弾性材料部32を収容(充填)する領域Rが区画されている。この場合、弾性材料部32と接する、樹脂部材31の埋込面F(図12F参照。)が大きく確保され、ひいては、樹脂部材31と弾性材料部32との接着面積が大きく確保される。これにより、本実施形態によれば、突起3の耐久性、ひいては、当該弾性クローラ1Cの耐久性をより向上させることができる。
また、本実施形態も、他の実施形態と同様、樹脂部材31は、弾性材料部32と接する部分、即ち、埋込面Fに、凹部及び凸部の少なくともいずれか一方を有していることが好ましい。この場合、弾性材料部32と接する、樹脂部材31の埋込面Fが大きく確保され、ひいては、樹脂部材31と弾性材料部32との接合面積が大きく確保される。これにより、樹脂部材31と弾性材料部32との結合力が高まる結果、突起3の耐久性、ひいては、当該弾性クローラ1Cの耐久性をより向上させることができる。
図12Fに示すように、本実施形態も、樹脂部材31は、他の実施形態と同様、弾性材料部32と接する部分が埋込面Fとして構成されている。本実施形態では、樹脂部材31の埋込面Fは、樹脂部材31の外表面F31o以外の、樹脂部材31の内表面F31iおよび樹脂部材31のクローラ幅方向側面部311の端縁315によって構成されている。また、本実施形態も、他の実施形態と同様、第1リブ313aおよび第2リブ313bは、埋込面Fの一部を構成している。
また、本実施形態も、樹脂部材31の埋込面Fには、他の実施形態と同様、他の凹部または凸部を設けることができる。前記他の凹部または凸部としては、他の実施形態と同様、単一の凸部、エンボス、シボ等が挙げられる。例えば、本実施形態も、図12Fのハッチで示すように、埋込面F全体に、さらに、エンボス等の、他の凹部または凸部を設けることができる。この場合も、他の実施形態と同様、樹脂部材31と弾性材料部32との接着が良好なものとなる。特に、弾性材料部32がゴムの場合も、他の実施形態と同様、樹脂部材31との接着が良好なものとなる。これに対し、本実施形態も、他の実施形態と同様、樹脂部材31の外表面F31oは、転輪130等との接触を考慮して、摩擦抵抗を低減させることが好ましい。このため、本実施形態においても、樹脂部材31の外表面F31oには、前記凸部を設ける等の、表面粗さ加工を行わないことが好ましい。
また、図13Bに示すように、本実施形態において、クローラ幅方向側面部311のクローラ厚み方向端縁315は、クローラ外周側に配置されたクローラ厚み方向外周端縁315Aおよび315B2である。また、本実施形態においても、他の実施形態と同様、クローラ幅方向側面部311のクローラ厚み方向外周端縁315Aおよび315B2は、突起3のクローラ厚み方向外周端3eよりもクローラ厚み方向内周側に配置されている。
図13Aを参照すれば、本実施形態においても、突起3の高さHは、他の実施形態と同様、クローラ厚み方向の高さである。即ち、本実施形態では、突起3の高さHは、突起3のクローラ厚み方向外周端3eから突起3の頂面F3tまでの高さである。また、本実施形態では、樹脂部材31のクローラ幅方向側面部311のクローラ厚み方向端縁315のうちの最もクローラ厚み方向外周側の端縁315は、クローラ幅方向側面部311のクローラ周方向延在壁部311aのクローラ厚み方向外周端縁315Aおよびクローラ幅内側延在壁部311bにおける柱状隅壁部311b2のクローラ厚み方向外周端縁315B2である。即ち、本実施形態において、クローラ幅方向側面部311のクローラ厚み方向外周端縁315Aおよび315B2は、樹脂部材31のクローラ幅方向側面部311の最下端である。本実施形態では、クローラ幅方向側面部311のクローラ厚み方向外周端縁315Aおよび315B2は、突起3のクローラ厚み方向外周端3eから高さh(>0)に位置している。高さhは、他の実施形態と同様、クローラ厚み方向の高さである。高さhも、他の実施形態と同様、弾性クローラ1Cの寸法、形状、要求性能等の様々な要求に応じて、適宜設定することができる。例えば、本実施形態では、高さhは、樹脂部材31が弾性クローラ1Cを装着し得る転輪130のゴム部133(図13A参照。)に対して直接的に接触することが回避されるように、当該ゴム部133のクローラ厚み方向の厚さよりも高く設定されている。
本実施形態において、樹脂部材31は、当該樹脂部材31のクローラ幅方向側面部311のクローラ厚み方向外周端縁315Aおよび315B2が突起3のクローラ厚み方向外周端3eよりもクローラ厚み方向内周側(上側)に配置されるように、弾性材料部32に埋め込まれている。この場合も、他の実施形態と同様、突起3のクローラ厚み方向外周端3eは元々、転輪130との接触等によって歪が集中し易い部分であるため、樹脂部材31のクローラ幅方向側面部311のクローラ厚み方向外周端縁315Aおよび315B2が突起3のクローラ厚み方向外周端3eまで達すると、突起3のクローラ厚み方向外周端3e付近に生じる歪は、樹脂部材31と弾性材料部32との界面BSに生じる剛性差によってさらに増加するが、樹脂部材31のクローラ幅方向側面部311のクローラ厚み方向外周端縁315Aおよび315B2を突起3のクローラ厚み方向外周端3eよりも高い位置に配置するとともに、樹脂部材31のクローラ幅方向側面部311のクローラ厚み方向外周端縁315Aおよび315B2のクローラ幅方向外側角部315aをフィレットによって形作れば、突起3のクローラ厚み方向外周端3e付近に生じる歪が抑制されることによって、クラックの発生およびその進展がより抑制されることから、より耐久性が向上する。
なお、上述した第2実施形態に係る弾性クローラ1Bも、図8および図9に示すように、樹脂部材31のクローラ幅方向側面部311において、当該クローラ幅方向側面部311のクローラ厚み方向外周端縁315Aがフィレットによって形作られている。
第3実施形態においても、樹脂部材31の一部、他の一部等は、分離させることができる。本実施形態では、樹脂部材31は、樹脂部材31のクローラ幅方向側面部311及び連結部312を一体に構成しているが、それぞれを個別の部材で構成することもできる。例えば、樹脂部材31は、クローラ幅方向側面部311のみで構成することができる。この場合、樹脂部材31のクローラ幅方向側面部311の端縁315のうち、クローラ厚み方向外周側端面またはクローラ厚み方向内周側(上側)の少なくともいずれか一方を上述した形状(フィレット)とすることができる。また、樹脂部材31の連結部312は、弾性材料部32に対して内蔵させてもよい。この場合、樹脂部材31の連結部312は、弾性材料部32に露出することがない。また、本発明に従えば、樹脂部材31のクローラ幅方向側面部311のクローラ幅方向内側壁部311bは省略することができる。
上述したところは、本発明のいくつかの実施形態を開示したにすぎず、特許請求の範囲に従えば、様々な変更が可能となる。例えば、本実施形態では、図12Fに示すように、樹脂部材31のクローラ幅方向側面部311の端縁315全体に、クローラ幅方向外側角部315aおよびクローラ幅方向内側角部315bが丸みを帯びた形状(フィレット)であるとともに、中間部315cが平坦部であるが、クローラ幅方向延在壁部311b1の端縁315B1を除いた、少なくとも、樹脂部材31のクローラ幅方向側面部315のクローラ厚み方向外周端縁315Aおよび315B2のみとすることができる。また、本発明によれば、樹脂部材31のクローラ幅方向側面部311において、クローラ幅方向側面部311は、クローラ幅方向内側延在壁部311bを省略して、クローラ周方向延在壁部311aのみとすることができる。また、本発明によれば、樹脂部材31は、クローラ幅方向側面部311のみで構成することができる。この場合、樹脂部材31のクローラ幅方向側面部311の端縁315のうち、クローラ厚み方向外周側端縁またはクローラ厚み方向内周側(上側)の少なくともいずれか一方を上述した形状とすることができる。
樹脂部材31の一部、他の一部等は、分離させることができる。上述した各実施形態に採用された様々な構成は、互いに組み合わせて使用することができる。また、上述した各実施形態に採用された様々な構成は、相互に適宜、置き換えることができる。
1A:弾性クローラ(第1実施形態), 1B:弾性クローラ(第2実施形態), 1C:弾性クローラ(第3実施形態), 2:クローラ本体, 3:突起, 3a:突起の頂面, 3b:突起の側面, 3b1:突起のクローラ幅方向側面, 3b2:突起のクローラ周方向側面, 3e:突起の最下端, 4;ラグ, 31:樹脂部材, 31e:樹脂部材の最下端, 311:基礎部(樹脂部材のクローラ幅方向側面部), 311b1:基礎部のクローラ幅方向側面, 311b2:基礎部のクローラ周方向側面, 312:連結部, 312a:連結部の頂面, 313:凸部, 313a:第1リブ, 313b:第2リブ, 314:凹部, 314a:第1溝部, 314b:第2溝部, 315:クローラ幅方向側面部の端縁, 315A:クローラ幅方向側面部のクローラ厚み方向外周端縁, 315B2:クローラ幅方向側面部のクローラ厚み方向外周端縁, 315a:クローラ幅方向外側角部, 315b:クローラ幅方向内側角部, 315c:中間部(平坦部), F311o:クローラ幅方向側面部の外表面, F311i:クローラ幅方向側面部の内表面, BS:界面, 32:弾性突起, F:樹脂部材の埋込面, 100:クローラ走行装置, 110:駆動輪(回転体), 110P:ピン, 120:従動輪(回転体), 130:転輪(回転体)

Claims (7)

  1. 無端帯状に形作られており、弾性材料からなるクローラ本体と、
    前記クローラ本体の内周面に配置された、弾性材料を含む突起と、
    前記突起の一部を形作る樹脂部材と、を備え、
    前記樹脂部材は、当該樹脂部材の最下端が前記突起の最下端よりも高い位置に配置されるように、前記突起に埋め込まれており、
    更に、前記樹脂部材の一部は、前記突起のクローラ幅方向側面に露出している、弾性クローラ。
  2. 前記樹脂部材の他の一部は、前記突起の頂面に露出している、請求項1に記載された弾性クローラ。
  3. 前記樹脂部材は、互いに対向するようにクローラ幅方向に配置された2つの基礎部と、前記2つの基礎部を連結する少なくとも1つの連結部とを備え、前記基礎部と前記連結部の間に、前記突起を構成する他の部分を収容する領域が区画されている、請求項1又は2に記載された弾性クローラ。
  4. 前記樹脂部材は、前記突起と接する埋込面に、凹部及び凸部の少なくともいずれか一方を有している、請求項1乃至3のいずれか1項に記載された弾性クローラ。
  5. 前記樹脂部材のクローラ幅方向外側角部は、クローラ幅方向断面視において、前記樹脂部材の外表面から当該樹脂部材の内表面に向かって丸みを帯びた形状からなる、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の、弾性クローラ。
  6. 前記樹脂部材は、クローラ幅方向断面視において、前記クローラ幅方向外側角部に連なるとともに前記樹脂部材の前記内表面に向かって平坦に延在している平坦部を有している、請求項5に記載の弾性クローラ。
  7. 前記樹脂部材のクローラ幅方向内側角部は、クローラ幅方向断面視において、前記樹脂部材の前記内表面から当該樹脂部材の前記外表面に向かって丸みを帯びた形状からなる、請求項5または6に記載の弾性クローラ。
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