JP4818847B2 - モータ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明はモータ制御装置に係り、特に焼損保護のためにモータの推定温度を算出する機能を有するモータ制御装置に関する。
従来、モータの焼損保護のために、モータハウジングにバイメタルやPTCといった保護素子を内蔵することが行われている。モータが異常発熱した場合には、この保護素子によって電気回路が遮断され、モータへの通電が停止される。
ところが、上記保護素子をモータ近傍に配設すると、モータ体格が大きくなって装置全体が大型化してしまう。このため、特許文献1に記載のモータ制御装置では、上記保護素子を設けることなく、モータを駆動制御する制御部によって、モータに印加している電圧の大きさおよび印加時間と、前回の推定温度値から、モータの推定温度を算出するように構成している。
特開平11−164472号公報(第3−4頁)
ところで、車両には多くの電装品が搭載されているため、これらに電力を供給する車載バッテリに負担が掛かるという問題がある。このため、電装品の省電力化を図ることが必要となってきている。
ところが、モータの推定温度を算出しているモータ制御装置においては、モータが停止した後に、イグニッションスイッチがOFFされ、エンジン駆動による発電が停止された状態でも、再度モータを駆動したときに的確な推定温度が必要なため、推定温度の算出処理を継続して行う必要がある。このため、モータは停止中であるにもかかわらず、マイコンは推定温度を算出する処理を継続しなければならず、定常的に車載バッテリの電力を消費し続けてしまうという問題があった。
本発明の目的は、上記課題に鑑み、モータ停止中(特に、イグニッションスイッチOFF時等の車両の電力状況がOFFであるとき)において、モータの推定温度の算出処理に掛かる作動電力が低減化されたモータ制御装置を提供することにある。
前記課題は、本発明によれば、車両電源から電力供給されることによって作動するモータと、該モータを駆動制御する制御部と、前記モータの周辺部の温度である周辺温度を検出する周辺温度検出部と、を備えたモータ制御装置であって、前記制御部は、前記モータの推定温度を算出する推定温度算出手段を備え、該推定温度算出手段は、作動モードとして、前記推定温度を算出する推定温度算出モードと、前記推定温度の算出を停止する推定温度算出停止モードと、を有し、前記推定温度算出停止モードは、時間経過毎に推定温度算出モードを繰り返す第1スリープモードと、推定温度算出をしない第2スリープモードから構成され、前記推定温度算出手段は、前記モータ停止中に所定の条件に応じて、前記推定温度算出モードであるアクティブモードから、前記第1スリープモードと前記第2スリープモード作動モードを変更すること、により解決される。
このように本発明のモータ制御装置では、推定温度算出停止モードは、時間経過毎に推定温度算出モードを繰り返す第1スリープモードと、推定温度算出をしない第2スリープモードから構成され、前記推定温度算出手段は、前記モータ停止中に所定の条件に応じて、前記推定温度算出モードであるアクティブモードから、前記第1スリープモードと前記第2スリープモード作動モードを変更するように構成される。
これにより、モータ停止中に所定条件が成立すれば、以後は第1スリープモードと前記第2スリープモードの作動モードとなるので、モータ温度を略正確に把握でき、第1スリープモードが、時間経過毎に推定温度算出モードを繰り返すので、実際の温度と推定温度を略等しくすることが可能となる。また、第1スリープモードと第2スリープモードにより、モータの推定温度算出処理が停止されるので、継続的なモータの推定温度算出処理による電力消費を削減して、消費電力の低減化を図ることができる。
また、前記モータ停止中における所定の条件は、前記推定温度と前記周辺温度検出部によって検出された周辺温度とが所定の温度差以下になった場合とすると好適である。
このように推定温度と周辺温度とが所定の温度差以下となれば、それ以降のモータ停止中は、推定温度を周辺温度と略同じとみなすことができる。したがって、推定温度算出処理を行わなくても周辺温度によって略正確にモータの温度を取得することができる。
また、前記モータ停止中における所定の条件は、前記モータ停止時の前記推定温度に基づいてモード変更時間を設定し、該モード変更時間の経過後にすると好適である。
このように、前記モータ停止時の前記推定温度に基づいてモード変更時間を設定し、該モード変更時間の経過後に構成すると、モード変更以後は推定温度算出処理を行う必要がなくなるので消費電力を削減するだけでなく、モータ停止時の推定温度の大小によらず、推定温度が周辺温度と略等しくなったときに作動モードを変更することが可能となる。
本発明のモータ制御装置によれば、モータ停止後は、所定の条件に応じて(例えば、イグニッションスイッチのOFFに伴いエンジン駆動による発電が停止されている状態など、車両の電力状況がOFFとなったことに応じて)、モータの推定温度を算出する推定温度算出モードから推定温度の算出を停止する推定温度算出停止モードへ作動モードが切り換えられるが、このとき推定温度算出停止モードは、時間経過毎に推定温度算出モードを繰り返す第1スリープモードと、推定温度算出をしない第2スリープモードから構成され、前記推定温度算出手段は、前記モータ停止中に所定の条件に応じて、前記推定温度算出モードであるアクティブモードから、前記第1スリープモードと前記第2スリープモード作動モード変更するように構成されているので、モータ温度を略正確に把握でき、第1スリープモードが、時間経過毎に推定温度算出モードを繰り返すので、実際の温度と推定温度を略等しくすることが可能となる。また、第1スリープモードと第2スリープモードにより、モータの推定温度算出処理が停止されるので、継続的なモータの推定温度算出処理による電力消費を削減して、消費電力の低減化を図ることができる。
以下、本発明の一実施形態について、図を参照して説明する。なお、以下に説明する構成、手順等は、本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨に沿って各種改変することができることは勿論である。
図1〜図9は本発明の一実施形態に係るものであり、図1はパワーウインドウ装置の説明図、図2は図1のパワーウインドウ装置の電気構成図、図3は図2のコントローラの電気構成図、図4はモータ停止時の減算温度データを表すグラフ、図5はコントローラの作動モードを表す説明図、図6,図7はアクティブモードでの推定温度の算出処理を表す処理フロー、図8,図9はスリープモードでの推定温度の算出処理を表す処理フローである。
また、図10は本発明の第2の実施形態に係るアクティブモードでの推定温度の算出処理を表す処理フローである。
以下に本発明のモータ制御装置をパワーウインドウ装置に適用した一実施形態について説明する。図1に本例のパワーウインドウ装置1(以下、「装置1」という)の説明図、図2にその電気構成図を示す。本例の装置1は、車両のドア10に配設される移動部材としてのウインドウガラス11をモータ20の回転駆動により昇降(開閉)作動させるものである。装置1は、ウインドウガラス11を開閉駆動する昇降機構2と、昇降機構2の作動を制御するための制御部3と、乗員が作動を指令するための操作スイッチ4を主要構成要素としている。
本例では、ウインドウガラス11は不図示のレールに沿って上方の全閉位置と下方の全開位置との間を昇降動作する。
本例の昇降機構2は、ドア10に固定された減速機構を有するモータ20と、モータ20に駆動される扇形状のギヤ21aを備えた昇降アーム21と、昇降アーム21とクロスして枢支される従動アーム22と、ドア10に固定された固定チャンネル23およびウインドウガラス11と一体のガラス側チャンネル24とを主要構成要素としている。
本例のモータ20は、制御部3から電力供給を受けることにより、回転子の巻線20aに通電され、これにより回転子とマグネットを有する固定子との間で磁気吸引作用が生じて回転子が正逆回転するように構成されている。本例の昇降機構2では、モータ20の回動に応じて昇降アーム21および従動アーム22が揺動すると、これらの各端部がチャンネル23,24により摺動規制を受け、Xリンクとして駆動し、ウインドウガラス11を昇降作動させる。
本例のモータ20には、回転検出装置(位置検出装置)25が一体に備えられている。回転検出装置25は、モータ20の回転と同期したパルス信号を制御部3へ出力するものである。本例の回転検出装置25は、モータ20の出力軸と共に回動するマグネットの磁気変化を複数のホール素子25aで検出するように構成されている。
制御部3は、このパルス信号によって、ウインドウガラスの昇降位置を算出する。また、制御部3は、パルス信号の間隔によってモータ20の回転速度、またはこれに対応するウインドウガラス11の昇降速度を算出することができる。
なお、本例では、回転検出装置25にホール素子を用いたものを採用しているが、これに限らず、モータ20の回転速度を検出することができれば、エンコーダを採用してもよい。また、本例では、ウインドウガラス11の移動に応じたモータ20の出力軸の回転速度を検出するために、モータ20に回転検出装置25を一体に設けているが、これに限らず、公知の手段によってウインドウガラス11の移動速度を検出するようにしてもよい。
本例の制御部3は、コントローラ31と、駆動回路32と、温度センサ33等が基板上に配設された構成となっている。これらには、車両に搭載されるバッテリから作動に必要な電力が供給される。
本例のコントローラ31は、通常時、操作スイッチ4からの操作信号に基づいて駆動回路32を介してモータ20を正逆回転させて、ウインドウガラス11を開閉動作させる。また、コントローラ31は、車両のエンジン駆動状態やオルタネータの発電状態等の車両の電力状況を表す信号を入力可能に構成されている。例えば、本例では、コントローラ31には、車両の電力状況を表す信号としてイグニッション(IG)信号5が入力されるように構成されている。
このIG信号5は、図外のイグニッションスイッチのON/OFFに伴って、イグニッションスイッチから直接またはECU等から間接的に入力されるようになっている。IG信号5がON信号のときは、車両の電力状況はONであり、IG信号5がOFF信号のときは、車両の電力状況はOFFである。
なお、「車両の電力状況がON」とは、エンジン駆動に基づく発電が行われ、バッテリ6が充電されつつ車両の電装品に対して電力供給可能な状況を指す。一方、「車両の電力状況がOFF」とは、エンジン駆動に基づく発電が停止されて、バッテリ6が充電されることなく車両の電装品に対して電力供給可能な状況を指す。
本例のコントローラ31は、図3に示すように、CPU40、ROM,RAM等のメモリ41、入出力回路42、スリープ制御回路50等を備えるマイクロコンピュータで構成されている。CPU40は、メモリ41,入出力回路42,スリープ制御回路50と、バス43を介して互いに接続されている。また、メモリ41には、CPU40が行う処理プログラムや各種データ等が記憶されている。
本例の駆動回路32は、FETを備えるICによって構成されており、コントローラ31からの制御信号に基づいて、モータ20への電力供給の極性を切換えている。すなわち、駆動回路32は、コントローラ31から正回転指令信号を受けたときは、モータ20を正回転方向に回転させるようにモータ20へ電力を供給し、コントローラ31から逆回転指令信号を受けたときは、モータ20を逆回転方向に回転させるようにモータ20へ電力を供給する。なお、駆動回路32は、リレー回路を用いて極性を切換えるように構成してもよい。また、駆動回路32がコントローラ31内に組み込まれた構成であってもよい。
本例の温度センサ33は、コントローラ31等が配設された基板周辺の温度を検出するものであり、本例では、モータ20から離れた位置に配設されている。
コントローラ31は、温度センサ33からの周辺温度検出信号を受け取り、これに基づいて基板周辺の雰囲気温度(周辺温度)を算出している。温度センサ33およびコントローラ31は、本発明の周辺温度検出部に相当する。
また、コントローラ31は、駆動回路32を介してモータ20へ通電した印加電圧の大きさおよび通電時間をカウントしている。また、回転検出装置25からのパルス信号によってモータ20の回転速度をモニターしている。
また、コントローラ31は、メモリ41に設定された推定温度記憶手段としての温度カウンタに巻線20aの推定温度(モータ推定温度)を記憶している。また、この推定温度を算出するための基準データをメモリ41内に記憶している。推定温度算出手段としてのコントローラ31は、周辺温度,印加電圧,(連続)通電時間,回転速度等とこの基準データおよび現在の推定温度からモータ作動中の推定温度の変動分(補正値)を算出し、この変動分を現在の推定温度に加算することによって、新たに推定温度を算出している。この推定温度の算出処理は、通常時は、所定の繰り返し処理時間ごとに行われる。
なお、本例では、特に巻線20aの推定温度を算出しているが、これに限らず、モータ20全体の推定温度を算出するようにしてもよい。
そして、コントローラ31は、この推定温度が所定温度を超えた場合に駆動回路32からの電力供給を停止させて、巻線20aが焼損してしまうことを防止している。このように、本例の装置1では、コントローラ31によって算出した巻線20aの推定温度に基づいて電力供給を停止して、巻線20aを焼損から保護している。このため本例では、巻線温度検出のためにモータ20本体内にバイメタルやPTCといった比較的大きな保護素子を配置する必要がないので、モータ20を小型化することができる。
また、推定温度算出手段としてのコントローラ31は、モータ停止中における推定温度の算出処理を行うために、現在の温度カウンタの値(推定温度)に対する所定時間当たりの減算温度ΔT(ΔT1,ΔT2)の関係を設定した減算温度データをメモリ41に記憶している。
すなわち、本例では、モータ停止中は、温度カウンタの値を減算温度ΔTに基づいて停止時間の経過にしたがって、所定の繰り返し時間ごとに減算していく。これにより、モータ停止中、最終的に温度カウンタの値は、温度センサ33からの周辺温度検出信号によって算出される周辺温度まで減算される。
図4は、減算温度データを図示している。図中、減算温度データaは減算温度ΔT1,減算温度データbは減算温度ΔT2に対応する。本例では、後述するようにコントローラ31は、アクティブモード(通常作動モード)か、アクティブモードよりも消費電力が少ないスリープモード(低消費電力作動モード)のいずれかの作動モードで作動する。
アクティブモード(図5(A)参照)では、温度カウンタの更新が所定の繰り返し処理時間ごとに行われる。そして、減算温度データbは、各温度カウンタの値に対して、この繰り返し処理時間の間に低下する温度低下分として設定されている。
一方、スリープモードには、第1スリープモードと第2スリープモードが設定されている。このうち第1スリープモード(図5(B)参照)では、スリープ状態で作動するスリープ時間Ts(例えば10sec)にアクティブ(作動)状態で作動するアクティブ時間Ta(例えば、4msec)を加算したスリープ周期Pごとに温度カウンタの更新が行われる。
そして、減算温度データaは、各温度カウンタの値に対して、このスリープ周期Pの間に低下する温度低下分として設定されている。したがって、減算温度データaは、更新時間の長さに比例して減算温度データbよりも傾きが大きくなっている。
このように第1スリープモードにおける推定温度の算出処理では、補正値(減算温度)を演算し、この補正値を用いて温度カウンタの値を更新(減算)するので、低負荷な演算処理で更新を行うことができる。
また、第2スリープモード(図5(C)参照)では、常時、スリープ状態であり、推定温度の更新処理は行われない。本例では、後述するように推定温度が周辺温度に対して所定の温度差以下となって、これらが略同一とみなされると、第1スリープモードから第2スリープモードに移行するように構成されている。
第2スリープモード作動中は、温度センサ33によって算出される周辺温度を推定温度とみなすことができるから、推定温度を所定時間ごとに更新処理を行う必要がない。
そして、本例では、第2スリープモードからアクティブモードへ復帰するときには、周辺温度を推定温度に採用して、この推定温度をもとに以後、推定温度の更新処理が行われる。
このように本例では、コントローラ31がスリープモードで作動している場合でも、モータ推定温度の算出処理が所定時間ごとに行われるか、モータ推定温度が周辺温度と略同一とみなせるので、常に、的確なモータ温度を把握することができる。
したがって、本例では、第1スリープモードにおいても省電力化が図られているが、さらに第2スリープモードにおいては、第1スリープモードよりも省電力化を図ることができると共に、モータ温度を周辺温度と同等とみなしてモータ温度を略正確に把握することができる。
なお、図4の例では、減算温度データa,bは、一次関数で近似されているが、これに限らず、複数の温度範囲ごとに高次関数で近似してもよい。
また、本例では、温度カウンタの値によって一意に減算温度ΔTが決定されるように構成されているが、これに限らず、温度カウンタの値から周辺温度を差し引いた差分温度の大きさによって減算温度が決定されるよう構成してもよい。このようにしても、最終的に温度カウンタの値を、周辺温度に等しくすることができる。
また、本例では、減算温度データa,bを繰り返し処理時間に対する温度低下分として設定しているが、これに限らず、減算温度データa,bを単位時間当たりの温度低下分として設定してもよい。この場合、減算温度データa,bは一致し、前回の処理時間からの経過時間と減算温度データとの積で表される温度低下分を繰り返し処理時間ごとに差し引く処理を行う構成とすることができる。
本例の操作スイッチ4は、2段階操作可能な揺動型スイッチ等で構成され、開スイッチ,閉スイッチ及びオートスイッチを有している。この操作スイッチ4を乗員が操作することにより、コントローラ31へウインドウガラス11を開閉動作させるための指令信号が出力される。
具体的には、操作スイッチ4は、一端側へ1段階操作されると開スイッチがオンされ、ウインドウガラス11を通常開動作(すなわち操作している間だけ開動作)させるための通常開指令信号をコントローラ31へ出力する。また、操作スイッチ4は、他端側へ1段階操作されると閉スイッチがオンされ、ウインドウガラス11を通常閉動作(すなわち操作している間だけ閉動作)させるための通常閉指令信号をコントローラ31へ出力する。
コントローラ31は、操作スイッチ4から通常開指令信号を受けている間中(操作スイッチ4が操作されている間中)、駆動回路32を介してモータ20を駆動し、ウインドウガラス11を通常開動作させる。一方、コントローラ31は、操作スイッチ4から通常閉指令信号を受けている間中(操作スイッチ4が操作されている間中)、駆動回路32を介してモータ20を駆動し、ウインドウガラス11を通常閉動作させる。
また、操作スイッチ4は、一端側へ2段階操作されると開スイッチ及びオートスイッチが共にオンされ、ウインドウガラス11をオート開動作(すなわち操作を止めても全開位置まで開動作)させるためのオート開指令信号をコントローラ31へ出力する。また、操作スイッチ4は、他端側へ2段階操作されると閉スイッチ及びオートスイッチが共にオンされ、ウインドウガラス11をオート閉動作(すなわち操作を止めても全閉位置まで閉動作)させるためのオート閉指令信号をコントローラ31へ出力する。
また、コントローラ31は、操作スイッチ4からオート開指令信号を受けると、駆動回路32を介してモータ20を駆動し、ウインドウガラス11を全開位置までオート開動作させる。一方、コントローラ31は、操作スイッチ4からオート閉指令信号を受けると、駆動回路32を介してモータ20を駆動し、ウインドウガラス11を全閉位置までオート閉動作させる。
次に、図5に基づいて、本例のコントローラ31の作動モードについて詳述する。
本例のコントローラ31は、上述のようにアクティブモード(通常作動モード)またはスリープモード(低消費電力作動モード)で作動するように構成されている。アクティブモードでは、コントローラ31は操作スイッチ4からの操作信号に基づくモータ20の駆動制御処理や、モータ20の推定温度算出処理等のプログラム処理を行う。一方、スリープモードは節電モードであり、現状維持とアクティブモードへの復帰やスリープ周期ごとの推定温度更新処理のための必要最小限の電力のみが消費され、システムとしてはほとんど停止状態となっている。
本例では、作動電力面からはアクティブモードとスリープモードに分類することができる。すなわち、アクティブモードは、常時推定温度の更新処理が行われる推定温度算出モードに分類され、第1スリープモードと第2スリープモードは、常時には推定温度の更新処理が行われない推定温度算出停止モードに分類される。

図5(A)はアクティブモードを模式的に示しており、常時、作動状態(アクティブ状態)となっている。CPU40は、アクティブモードでは、メインクロック44からのクロック信号に基づいて、メモリ41に記憶された処理プログラムを実行するように構成されている。なお、アクティブ状態では、後述するように、CPU40はアクティブ信号ACT(Hレベル信号)を出力している。
また、図5(B)は第1スリープモードを模式的に示している。モード切換手段としてのCPU40は、アクティブモードで作動中にイグニッションスイッチの状態を示す所定のIG信号5(OFF信号)を受け取ると(すなわち、第1スリープ条件が成立すると)、アクティブモードから第1スリープモードへ移行するように構成されている。この第1スリープモードでは、スリープ時間Tsとアクティブ時間Taが交互に繰り返される。
このスリープ時間Tsは、アクティブ時間Taよりも十分に長く設定されている。これにより、第1スリープモードでは、コントローラ31はほとんどの時間において休止状態となっており、省電力化を図ることができる。
なお、本例では、コントローラ31に入力するIG信号5が、イグニッションスイッチがOFFであることを示すOFF信号であった場合に、コントローラ31が作動モードをアクティブモードから第1スリープモードへ切換可能となっているが、第1スリープモードへの移行は、これに限らず、モータ停止中に所定条件が満足されると行われるように構成してもよい。例えば、モータ20の作動終了から所定時間経過したことや、モータ停止中に推定温度が所定の温度に到達したこと等を、第1スリープモードへ移行するための所定条件とすることができる。
また、図5(C)は第2スリープモードを模式的に示している。モード切換手段としてのCPU40は、第1スリープモード作動中に第2スリープ条件が成立すると、作動モードを第1スリープモードから第2スリープモードへ切り換えるように構成されている。
本例では、第1スリープモードで作動中に更新された推定温度が、温度センサ33によって検出された周辺温度と略同一となった場合に(すなわち、第2スリープ条件が成立した場合に)、第1スリープモードから第2スリープモードへ作動モードが切り換えられるように構成されている。この第2スリープモードでは、図5(C)に示すように、コントローラ31は、常時、スリープ状態で作動する。
したがって、第2スリープモードでは、コントローラ31は推定温度更新処理を停止する。
なお、本例では、推定温度が温度センサ33によって検出された周辺温度と略同一となったことを第2スリープ条件としているが、第2スリープ条件はこれに限られない。例えば、第1スリープモードによる作動開始から所定時間経過したときや、モータ停止から所定時間経過したときに自動的に第2スリープモードに移行するように構成してもよい。
このように本例の第1スリープモードでは、アクティブ状態とスリープ状態を交互に繰り返す。そして、スリープ状態では、CPU40はプログラムの逐次実行動作を停止する。
また、本例の第2スリープモードでは、このスリープ状態が継続される。
本例では、第1スリープモードで作動中、CPU40は、スリープ制御回路50からウェイクアップ信号WU1を受けとると、アクティブ時間Taの間だけアクティブ状態へ復帰(ウェイクアップ)し、所定の処理を実行後、再び自動的にスリープ状態へ移行するように構成されている。
また、CPU40は、外部信号(WU2)を受けとると、スリープモード(第1スリープモード,第2スリープモード)からアクティブモードへ復帰(ウェイクアップ)するようになっている。
図3に示すように、本例のスリープ制御回路50は、スリープモード(第1スリープモード)で作動中、スリープ状態となってから所定の復帰時間(スリープ時間Ts)が経過したときにアクティブモードへの移行を指示するウェイクアップ信号WU1を発生するものであり、サブクロック51,カウンタ52,レジスタ53および信号生成回路54を備えている。カウンタ52,レジスタ53は、バス43に接続されている。
カウンタ52は、コントローラ31に電力供給されている間中、動作を継続するサブクロック51からのクロック信号をカウントアップする。このカウンタ52には、CPU40がアクティブモードで作動しているときには定期的にCPU40からクリア信号CLRが入力されるようになっている。このクリア信号CLRが入力されると、カウンタ52のカウント値はリセットされる。
また、第2スリープモードで作動中には、カウンタ52が常時、強制的にリセットされるように構成されている。すなわち、第2スリープモードでは、カウンタ52はインクリメントされないようになっている。
レジスタ53には、スリープ時間Tsに応じたクロック信号のカウント設定値が設定されている。
信号生成回路54は、カウンタ52のカウント値とレジスタ53のカウント設定値とを比較する比較器55と、第1スリープモード中のみ比較器55の出力信号を通過させるANDゲート56を備える。比較器55は、カウンタ52のカウント値がレジスタ53のカウント設定値を越えたときにウェイクアップ信号WU1を出力する。また、ANDゲート56の一方の入力端子には比較器55の出力信号が入力され、他方の入力端子にはCPU40からのアクティブ信号ACTをインバータ57によって反転させた反転信号が入力される。
CPU40は、アクティブ状態では、継続してアクティブ信号ACTを出力している。アクティブ信号ACTはHレベルの信号であり、アクティブ状態では、インバータ57の出力は、Lレベル信号となる。したがって、アクティブ状態では、ANDゲート56は無効化され、Hレベル信号であるウェイクアップ信号WU1が通過することはない。
一方、スリープ状態では、CPU40はアクティブ信号ACTを出力しないので、インバータ57への入力はLレベル信号となり、結果、インバータ57の出力はHレベル信号となる。これにより、ANDゲート56は有効化される。この状態で、比較器55からウェイクアップ信号WU1が出力されると、ANDゲート56は、実質的にウェイクアップ信号WU1を通過させる。
割込信号であるウェイクアップ信号WU1は、CPU40の割込端子へ入力される。これにより、CPU40はスリープ状態からアクティブ状態へ所定の処理にしたがって直ちに復帰(ウェイクアップ)する。そして、アクティブ状態へ復帰後は、CPU40はアクティブ時間Ta経過するまでに後述する推定温度の算出処理を行った後、再びスリープ状態へ移行する。
なお、第2スリープモードでは、上述のようにカウンタ52が常時、リセットされた状態となっているので、比較器55からウェイクアップ信号WU1がANDゲート56へ出力されることがない。したがって、第2スリープモードでは、信号生成回路54からウェイクアップ信号WU1が出力されず、CPU40はスリープ状態に保持される。
スリープ制御回路50とCPU40は、本発明の起動手段に相当する。
また、CPU40には、外部から割込信号であるウェイクアップ信号WU2が入力されるようになっている。本例では、ウェイクアップ信号WU2は、操作スイッチ4を操作することに伴ってCPU40の割込端子へ入力されるようになっている。このウェイクアップ信号WU2が入力されると、CPU40はスリープモード(第1スリープモード,第2スリープモード)からアクティブモードへ直ちに復帰し、通常のプログラム処理にしたがってモータ20の駆動制御を行う。
次に、図6に基づいて、モータ停止中においてアクティブモードで作動しているときの推定温度の算出処理について説明する。
まず、ステップS1でCPU40は、第1スリープ条件が成立したか否かを判定する。本例では、CPU40は、IG信号5に基づいて、車両のイグニッションスイッチのON/OFFを判定する。すなわち、コントローラ31は、IG信号5がOFF信号である場合にイグニッションスイッチがOFFであり、IG信号5がON信号である場合にイグニッションスイッチがONであると判定する。この処理は、アクティブモードから第1スリープモードへ移行するか否かを判定している。IG信号5がOFF信号の場合(ステップS1;Yes)は、ステップS2でCPU40はアクティブ信号ACTの出力を停止すると共に、クリア信号CLRを出力してカウンタ52をリセットして第1スリープモードへ移行する。
なお、IG信号5がOFF信号となってから所定時間(例えば、数十秒程度)の経過前は、コントローラ31が、操作スイッチ4からの操作信号に基づいてモータ20を作動可能とし、これによってウインドウガラス11を昇降可能な構成であってもよい。この場合、ステップS1において、IG信号5がOFF信号となってから上記所定時間に対応した時間の経過後に、判定が「Yes」となって第1スリープモードへ移行するように構成することができる。
一方、IG信号5がON信号の場合(ステップS1;No)は、ステップS3でCPU40は温度推定演算時間Trが経過したか否かを判定する。この温度推定演算時間Trは、アクティブモードにおいて前回の推定温度の更新処理を行ってからの経過時間である。すなわち、本例では、アクティブモードにおいて温度推定演算時間Trごとに推定温度の更新処理が行われるようになっている。
温度推定演算時間Trが経過していない場合(ステップS3;No)は、この処理を終了して再びステップS1へ移行する。
一方、温度推定演算時間Trが経過した場合(ステップS3;Yes)は、ステップS4で推定温度の更新処理を行った後、ステップS1へ移行する。
図7は、アクティブモードにおける推定温度の更新処理(ステップS4)を示している。この更新処理では、まず、CPU40は、ステップS11で補正値(減算温度ΔT2)の算出処理を行う。この処理では、そのときの温度カウンタの値を読み出し、この温度カウンタの値に対応する減算温度ΔT2を減算温度データbから算出する。
そして、CPU40はステップS12で温度カウンタの更新処理を行う。この処理では、算出した減算温度ΔT2を、読み出した温度カウンタの値から差し引いて、再び温度カウンタに書き込む処理を行う。
このようにして、モータ停止後、第1スリープ条件が成立するまでは、CPU40は、アクティブモードで温度カウンタの値を更新し続ける。
次に、図8に基づいてスリープモードにおける処理の流れ(ステップS2)について説明する。
すでに第1スリープ条件が成立していると判定されているので(図6のステップS1;Yes)、スリープモード処理では、CPU40は、ステップS21で第1スリープモードへ作動モードを変更すべくスリープ状態へ移行する。
ステップS22では、CPU40は、ウェイクアップ要因の有無を判定する。具体的には、CPU40は、外部からの割込信号であるウェイクアップ信号WU2の入力の有無を判定する。
ウェイクアップ要因があった場合(ステップS22;Yes)は、ステップS30へ移行する。ステップS30では、アクティブモードへ復帰するウェイクアップ処理を行い処理を終了する。これにより、CPU40は、アクティブモードで作動を開始する。
一方、ウェイクアップ要因がない場合(ステップS22;No)は、ステップS23でスリープ時間(温度推定演算時間)Tsが経過したか否かが判定される。このスリープ時間Tsは、第1スリープモードにおいて前回の推定温度の更新処理を行った後、再びスリープ状態になってから計時される。すなわち、本例では、第1スリープモードにおいてスリープ時間Ts(例えば10sec)に、アクティブ(作動)状態で作動するアクティブ時間Ta(例えば、4msec)を加算したスリープ周期Pごとに温度カウンタの更新が行われるようになっている。
本例では、ステップS23において、第1スリープモードで作動しているコントローラ31は、ウェイクアップ信号WU1の待機処理を行う。スリープ状態では、CPU40からアクティブ信号ACTが出力されていないので、スリープ時間Tsが経過すると比較器55から出力されたウェイクアップ信号WU1は、ANDゲート56を通過してCPU40へ入力される。
なお、本例では、スリープ状態でCPU40がウェイクアップ信号WU1を受けた場合に起動して処理を開始するように構成されているが、これに限らず、スリープ状態でCPU40は起動状態にあり、常時、ウェイクアップ信号WU1の入力があるか否かを検出し続けるようにしてもよい。
CPU40にウェイクアップ信号WU1が入力されていない場合(ステップS23;No)は、スリープ時間Tsが未だ経過していないのでステップS22,S23を繰り返す。
一方、CPU40にウェイクアップ信号WU1が入力された場合(ステップS23;Yes)は、ステップS24でCPU40はアクティブ状態へ復帰する。
そして、ステップS25でCPU40は、推定温度の更新処理を行う。
第1スリープモードでの推定温度の更新処理(ステップS25)の流れを図9に示す。図9に示すように、本例では、ステップS31でCPU40は補正値(減算温度ΔT1)の算出処理を行う。この処理では、そのときの温度カウンタの値を読み出し、この温度カウンタの値に対応する減算温度ΔT1を減算温度データaから算出する。
そして、CPU40はステップS32で温度カウンタの更新処理を行う。この処理では、算出した減算温度ΔT1を、読み出した温度カウンタの値から差し引いて、再び温度カウンタに書き込む処理を行う。
ステップS26では、CPU40は、再びスリープ状態へ戻るためにクリア信号CLRを出力してカウンタ52のリセットを行い、アクティブ状態への復帰からアクティブ時間Ta経過後に再びスリープ状態へ戻る。
このようにして、モータ停止中における第1スリープモードでは、所定時間経過ごとに、CPU40は、温度カウンタの値を更新し続ける。
続いてCPU40は、ステップS27で、第2スリープ条件が成立したか否かを判別する。本例では、ステップS27では、CPU40は、更新した温度カウンタの値(推定温度)と、温度センサ33からの周辺温度検出信号に基づいて算出した周辺温度との比較を行う。ここで温度センサの値と周辺温度との差が所定温度差以下である場合(第2スリープ条件)は、温度カウンタの値と周辺温度が略等しいとみなされる。
温度センサの値と周辺温度との差が所定温度差を越える場合(ステップS27;No)は、温度カウンタの値が周辺温度と略等しいとみなされず、再びステップS22へ戻り、CPU40は、温度カウンタの値が周辺温度と略等しくなるまで温度カウンタの値を更新し続ける。
このように、第1スリープモードでは、ステップS21でスリープ状態に移行した後、ステップS22〜ステップS27で温度カウンタの値を更新する繰り返し処理を行う。
一方、温度カウンタの値が周辺温度と略等しい場合(ステップS27;Yes)は、第2スリープ条件が成立したので、第1スリープモードから第2スリープモードへ移行する。
ステップS28では、CPU40は、ウェイクアップ要因の有無を判定する。具体的には、CPU40は、ステップS22と同様に割込信号であるウェイクアップ信号WU2の入力の有無を判定する。
この時点でウェイクアップ信号WU2の入力がない場合(ステップS28;No)は、CPU40は、ウェイクアップ信号WU2の入力があるまでステップS28を繰り返す。この間、コントローラ31はスリープ状態(第2スリープモード)に保持される。
一方、ウェイクアップ信号WU2の入力があった場合(ステップS28;Yes)は、CPU40は、ステップS29で温度カウンタの値を、温度センサ33からの最新の周辺温度検出信号に基づいて算出した周辺温度に更新する。
そして、CPU40は、ステップS30でアクティブ状態へ復帰し、通常モード(アクティブモード)へ復帰する。
以下に本発明の他の実施形態を説明する。なお、上記実施形態と同じ構成要素には同じ符号を付し重複する説明は省略する。
(第2の実施形態)
上記実施形態では、アクティブモードから第1スリープモードへの移行条件(第1スリープ条件)を、コントローラ31へイグニッションスイッチの状態を示す所定のIG信号5(OFF信号)が入力されたこととしていたが、これに限らず、モータ20の回動停止後の経過時間を移行条件とすることもできる。本実施形態は、アクティブモードから第1スリープモードへ移行するか否かを、モータ20が回動を停止してからの経過時間に基づいて判定するものである。以下、図10に基づいて、上記実施形態と異なる点のみ説明する。
まず、ステップS41でCPU40は、第1スリープ条件が成立したか否かの判定として、メインクロック44より入力されるクロック信号に基づいて、駆動回路32を介してモータ20を駆動するための制御信号の出力から所定の時間が経過したか否かを判定する。すなわち、通常動作においてモータ20が回動を停止してから所定の時間が経過したか否かが判定される。この処理は、アクティブモードから第1スリープモードへ移行するか否かを判定している。モータ作動終了から所定時間経過した場合(ステップS41;Yes)は、ステップS42でCPU40はアクティブ信号ACTの出力を停止すると共に、クリア信号CLRを出力してカウンタ52をリセットして第1スリープモード(ステップS42)へ移行する。
一方、第1スリープ条件が成立していない場合(ステップS41;No)は、ステップS43でCPU40は温度推定演算時間Trが経過したか否かを判定する。この温度推定演算時間Trは、アクティブモードにおいて前回の推定温度の更新処理を行ってからの経過時間である。すなわち、本例では、アクティブモードにおいて温度推定演算時間Trごとに推定温度の更新処理が行われるようになっている。
温度推定演算時間Trが経過していない場合(ステップS43;No)は、この処理を終了して再びステップS41へ移行する。
一方、温度推定演算時間Trが経過した場合(ステップS43;Yes)は、ステップS44で推定温度の更新処理を行った後、ステップS41へ移行する。
本実施形態では、このようにして、モータ停止後、第1スリープ条件が成立するまでは、CPU40は、アクティブモードで温度カウンタの値を更新し続ける。なお、第1スリープモードの処理(ステップS42)および推定温度演算処理(ステップS44)は、第1の実施形態で説明したステップS2およびステップS4の処理とそれぞれ同様である。
(改変例)
なお、上記各実施形態は、以下のように改変することができる。
上記実施形態では、第1スリープモードから第2スリープモードへの移行条件である第2スリープ条件を、温度カウンタの値(推定温度)が周辺温度と所定温度差以下となったこととしていたが、これに限らず、モータ停止から所定のモード変更時間(例えば、10分)経過したことを第2スリープ条件としてもよい。
このとき、モード変更時間を固定値とせず、モータ停止時の推定温度に基づいて可変に設定するように構成してもよい。例えば、モータ停止温度が高い場合には、モード変更時間を長く設定し、モータ停止温度が低い場合には、モード変更時間を短く設定するように構成できる。また、モータ停止時の推定温度に基づいて、推定温度と周辺温度との差に応じてモード変更時間を設定するようにしてもよい。このように構成すると、周辺温度との比較処理を不要とすることができる。
また、上記実施形態では、アクティブモードから第1スリープモードを介して第2スリープモードへ作動モードを切り換えるように構成されているが、これに限らず、アクティブモードで第2スリープ条件が成立したときに第1スリープモードを経ることなく第2スリープモードへ切り換わるように構成してもよい。すなわち、モータ停止後のアクティブモード作動中、モータ停止から所定のモード変更時間が経過した場合や、推定温度が周辺温度と略等しくなった場合等に、第2スリープモードへ切り換わるように構成することができる。
また、上記実施形態では、スリープモードからアクティブモードへ移行させるためにスリープ制御回路50をCPU40と別に配置した構成としたが、これに限らず、CPU40がスリープ制御回路50の機能を有する構成としてもよい。
また、上記実施形態では、本発明をパワーウインドウ装置1に適用した例を示したが、これに限らず、モータを有する装置全般に適用することができる。
本発明の一実施形態に係るパワーウインドウ装置の説明図である。 図1のパワーウインドウ装置の電気構成図である。 図2のコントローラの電気構成図である。 モータ停止時の減算温度データを表すグラフである。 コントローラの作動モードを表す説明図である。 アクティブモードでの推定温度の算出処理を表す処理フローである。 アクティブモードでの推定温度の算出処理を表す処理フローである。 スリープモードでの推定温度の算出処理を表す処理フローである。 スリープモードでの推定温度の算出処理を表す処理フローである。 第2の実施形態に係るアクティブモードでの推定温度の算出処理を表す処理フローである。
符号の説明
1‥パワーウインドウ装置、2‥昇降機構、3‥制御部、4‥操作スイッチ
5‥イグニッション信号(IG信号)、6‥バッテリ
10‥ドア、11‥ウインドウガラス、20‥モータ、20a‥巻線
21‥昇降アーム、21a‥ギヤ、22‥従動アーム、23‥固定チャンネル
24‥ガラス側チャンネル、25‥回転検出装置、25a‥ホール素子
31‥コントローラ、32‥駆動回路、33‥温度センサ、40‥CPU
41‥メモリ、42‥入出力回路、43‥バス、44‥メインクロック
50‥スリープ制御回路、51‥サブクロック、52‥カウンタ、53‥レジスタ
54‥信号生成回路、55‥比較器、56‥ANDゲート、57‥インバータ
a,b‥減算温度データ、ACT‥アクティブ信号、CLR‥クリア信号
Tr‥温度推定演算時間、Ta‥アクティブ時間、Ts‥スリープ時間
P‥スリープ周期、WU1,WU2‥ウェイクアップ信号

Claims (3)

  1. 車両電源から電力供給されることによって作動するモータと、該モータを駆動制御する制御部と、前記モータの周辺部の温度である周辺温度を検出する周辺温度検出部と、を備えたモータ制御装置であって、
    前記制御部は、前記モータの推定温度を算出する推定温度算出手段を備え、
    該推定温度算出手段は、作動モードとして、前記推定温度を算出する推定温度算出モードと、前記推定温度の算出を停止する推定温度算出停止モードと、を有し、
    前記推定温度算出停止モードは、時間経過毎に推定温度算出モードを繰り返す第1スリープモードと、推定温度算出をしない第2スリープモードから構成され、
    前記推定温度算出手段は、前記モータ停止中に所定の条件に応じて、前記推定温度算出モードであるアクティブモードから、前記第1スリープモードと前記第2スリープモード作動モードを変更することを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記モータ停止中における所定の条件は、前記推定温度と前記周辺温度検出部によって検出された周辺温度とが所定の温度差以下になった場合であることを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記モータ停止中における所定の条件は、前記モータ停止時の前記推定温度に基づいてモード変更時間を設定し、該モード変更時間の経過後であることを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
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