JPH09261850A - モータ制御装置 - Google Patents

モータ制御装置

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JPH09261850A
JPH09261850A JP8062825A JP6282596A JPH09261850A JP H09261850 A JPH09261850 A JP H09261850A JP 8062825 A JP8062825 A JP 8062825A JP 6282596 A JP6282596 A JP 6282596A JP H09261850 A JPH09261850 A JP H09261850A
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JP
Japan
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temperature
motor
winding
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current
Prior art date
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Application number
JP8062825A
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English (en)
Inventor
Seiichi Iwasaka
誠一 岩坂
Takeshi Wakai
健 若井
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Okuma Corp
Original Assignee
Okuma Machinery Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サーミスタなどの温度検出器を使用せず、モ
ータ巻線の過熱保護を行う。 【解決手段】 電流制御を有するモータ制御システムに
おいて、制御開始時のみモータに電力を供給する電力線
を通じてモータ温度を測定し、これとモータ電流指令値
から推定した温度上昇値から現在の温度を算出する。こ
の運転中のモータ温度が所定の上限値を超えた場合に、
モータ12への電力供給を停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータ巻線の過熱
保護機能を持つモータ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】モータを運転する場合において、過負荷
運転が続くとモータ巻線の温度上昇が続き、やがては巻
線の焼損につながる。これを防ぐための方法としてサー
ミスタやサーモスタットなどの温度検出器をモータの巻
線に埋め込む直接検出方式がある。これはモータ巻線に
埋め込んだ温度検出器により巻線の過熱を直接検出し、
モータへの通電を遮断することにより巻線の焼損を防止
する方式である。
【0003】また温度検出器を使用しないモータ巻線の
過熱保護の方法として電子サーマル方式がある。図2に
電子サーマル方式のモータ制御装置の一例の構成ブロッ
ク図を示す。モータ制御装置50は、運転状態の制御指
令に基づきモータ52を駆動制御する。前記制御指令は
運転速度を示す速度指令であり、この速度指令がモータ
駆動部54に入力され、速度、電流変換部56で電流指
令に変換され、増幅器58で増幅されてモータ52に供
給される。モータ制御装置50は、さらに温度監視部6
0を含んでおり、モータの始動時や運転中の温度を算出
して、モータの異常過熱を監視している。温度監視部6
0は、温度上昇値推定部62を含み、ここでは電流指令
に基づき、モータ始動時からの温度変化ΔT(上昇値)
を推定する。温度監視部60の停止指示部64では、前
記の温度変化ΔTとこの温度変化の上限許容値ΔTlimi
t との比較を行う。そして、温度変化ΔTがこの上限値
ΔTlimit を超えた場合、増幅器58に対し、モータ5
2に対する電力供給を停止する指示を行い、これによっ
てモータ52の過熱による損傷を防止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】直接検出方式では、温
度検出器をモータ巻線に埋め込む必要があり、またモー
タ電力線の他に温度検出器用の信号線を配線しなければ
ならない。一方、電子サーマル方式は温度検出器を使用
しない長所はあるが、単に温度変化で判断するため運転
開始時の巻線温度が高い場合、温度変化が設定値より少
なくても巻線温度は許容値を越え巻線を保護できない。
【0005】本発明の目的は、サーミスタなどの温度検
出器を使用せず、モータ巻線の過熱保護を確実に行うこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の問題を解決するた
めに、本発明にかかるモータ制御装置は、制御指令に基
づき電力線を介してモータに電力を供給しモータを駆動
するモータ駆動部と、モータ停止時に前記電力線を介し
てモータ巻線に電流を流して抵抗を測定し、この抵抗に
基づき始動時温度を算出する始動時温度算出手段と、モ
ータ運転時の電流指令に基づき、モータ温度の上昇値を
推定する温度上昇値推定手段と、前記始動時温度と上昇
値に基づき現時点のモータの温度である運転時温度を算
出する運転時温度算出手段と、前記運転時温度が予め設
定された運転上限温度を超えた場合、前記モータ駆動部
にモータ運転の停止指示を行う停止指示部と、を有して
いる。この構成によれば、モータの温度を検出するため
の温度検出器や信号線など新たな構成をモータ本体に付
加することなく温度検出を行うことができる。また、電
流指令から温度の上昇を推定するだけではなく、始動時
の温度を検出することによって、より正確に運転中の温
度を算出することができる。よって、モータの過熱を確
実に把握することができ、運転を停止させ、モータを過
熱から確実に保護することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるモータ制御
装置の好適な実施の形態(以下、実施形態と記す)を図
面に従って説明する。図1は本実施形態の構成ブロック
図である。モータ制御装置10は、運転状態の制御指令
に基づきモータ12を駆動制御する。前記制御指令は運
転速度を示す速度指令であり、この速度指令がモータ駆
動部14に入力され、速度、電流変換部16で電流指令
に変換され、増幅器18で増幅されてモータ12に供給
される。モータ制御装置10は、さらに温度監視部20
を含んでおり、モータの始動時や運転中の温度を算出し
て、モータの異常過熱を監視している。温度監視部20
は、切替部22を介して、モータの巻線に接続可能とな
っている。温度監視部20は、電流指令に基づきモータ
の温度上昇値ΔTを推定する温度上昇値推定部24を有
している。この温度上昇値推定部24は、電流指令より
モータの巻線に流れる電流を求め、この電流量から巻線
やコアなどで発生する熱量を求め、モータの温度上昇値
の推定を行う。温度監視部20は、さらに始動時の温度
を検出するために、抵抗測定部26と温度算出部28を
有している。抵抗測定部26は、モータ始動前にモータ
の巻線に電流を流して、このときの抵抗値Rを測定す
る。この抵抗値に基づき温度算出部28がモータ温度の
代表値としての巻線の温度T0 を算出する。このよう
に、抵抗測定部26と温度算出部28は始動時温度検出
手段として作用する。そして、温度監視部20の運転時
温度算出部30は、前記の温度上昇値ΔTと始動前のモ
ータ温度T0 の和として、モータ運転中の温度Tを算出
する。停止指示部32は、前記モータ運転中の温度T
が、予め設定されている上限温度Tlimit を超えていな
いかを監視し、越えた場合増幅器18に対して、停止指
示信号を送出する。次に、本実施形態のモータ制御を説
明する。モータ始動が指令されると、切替部22はモー
タ12を温度監視部20に接続し、モータ12の巻線に
電流が流される。このときの抵抗Rが抵抗測定部26で
測定され、これを基に温度算出部28で温度が算出され
る。巻線の抵抗は巻線の温度の関数であるので、抵抗を
測定することによって巻線の温度を検出することができ
る。また、始動前であるのでモータの温度分布はほぼ一
様と考えられ、よってこのときの巻線の温度はほぼモー
タの温度とすることができる。この始動前の温度の測定
が終了すると、切換部22はモータ12を温度監視部2
0から切り離し、モータ駆動部14に接続する。この状
態で、速度指令に基づきモータ12の駆動制御が開始さ
れる。運転が開始されると、その電流指令が温度監視部
に送出され、温度上昇値推定部24にてモータの温度変
化ΔT(上昇値)が推定される。すなわち、モータに流
れる電流に基づき銅損や鉄損により発生する熱を算出
し、また予め測定された放熱特性によって放熱量を算出
すれば、熱収支が求まり温度変化が算出される。そし
て、温度算出部28によって測定された始動前の温度を
始動時の温度T0(初期値)とし、以後の温度変化が温
度上昇値推定部24により求められた上昇値ΔTとすれ
ば、運転中のある時点での温度Tは、
【数1】T=T0 +ΔT …(1) より求めることができる。この算出を運転時温度算出部
30が行い、停止指示部32はこの運転時温度Tを温度
上限値Tlimit と比較して、これを超えた場合増幅器1
8に対して、モータ12に対する電力の供給を停止する
指示を行う。温度上限値Tlimit は、モータの運転に支
障が生じる温度に所定の余裕を見て予め設定されている
温度であり、本実施形態の場合は、巻線部分の耐熱温度
を基に設定されている。そして、前記の停止指示によっ
て、モータ12が過熱の徴候を示した場合に、その運転
が停止され過熱運転による損傷を防止することができ
る。
【0008】
【発明の効果】温度検出器、及び温度検出器のための配
線が不要で、どの様な温度環境下においても確実にモー
タ巻線の過熱保護を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるモータ制御装置の一実施形態の
構成ブロック図である。
【図2】従来の電子サーマル方式におけるモータ制御装
置の一例を示す構成ブロック図である。
【符号の説明】
10 モータ制御装置、12 モータ、14 モータ駆
動部、20 温度監視部、22 切替部、24 温度上
昇値推定部、26 抵抗測定部、28 温度算出部、3
0 運転時温度算出部、32 停止指示部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御指令に基づき電力線を介してモータ
    に電力を供給しモータを駆動するモータ駆動部と、 モータ停止時に前記電力線を介してモータ巻線に電流を
    流して抵抗を測定し、この抵抗に基づき始動時温度を算
    出する始動時温度算出手段と、 モータ運転時の電流指令に基づき、モータ温度の上昇値
    を推定する温度上昇値推定手段と、 前記始動時温度と上昇値に基づき現時点のモータの温度
    である運転時温度を算出する運転時温度算出手段と、 前記運転時温度が予め設定された運転上限温度を超えた
    場合、前記モータ駆動部にモータ運転の停止指示を行う
    停止指示部と、を有するモータ制御装置。
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