JP2009195015A - インバータ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】温度センサを用いず、起動時のモータの温度を高い精度で算出し、また、高い精度で運転時のモータの温度を推定することができるインバータ装置の提供を目的とする。
【解決手段】直流電源に接続されるインバータ回路と、インバータ回路の出力電流を検出する電流検出器と、モータの運転前においてインバータ回路からモータへ直流電流を出力させて磁石回転子の位置決めを行い、モータの運転時においてはインバータ回路からモータへ交流電流を出力させる制御回路とを備え、磁石回転子の位置決め時、電流検出器により検出される電流値に基づきモータの固定子巻線の抵抗値を算出し、当該抵抗値に基づいてモータの温度を算出する。
【選択図】図7

Description

本発明は、温度センサを用いずにモータの温度を検出するインバータ装置に関するものである。
従来実施されているインバータ装置の回路、作動について以下説明する。図12に従来のインバータ装置120とその周辺の電気回路図を示す。運転前に、センサレスDCブラシレスモータ11(以降モータと称す)を構成する磁石回転子5の位置決めが行われる。位置決めは、インバータ装置120からモータ11を構成する固定子巻線4へ直流電流を出力することで行われる(例えば、特許文献1参照)。
運転時においては、制御回路107が、インバータ回路を構成するスイッチング素子2(IGBT、FET,トランジスタ等が用いられる)を制御することにより、バッテリー1からの直流電圧がPWM変調でスイッチングされ、正弦波状の交流電流がモータ11を構成する固定子巻線4へ出力される。これにより、モータ11が駆動される。制御回路107は通信線12を介してコントローラ(図示せず)と通信を行う。ダイオード3は、固定子巻線4に流れる電流の循環ルートとなる。電流センサ6の検出電流値は、制御回路107へ送られ、消費電力算出、スイッチング素子2保護などに用いられ、更には、運転時の磁石回転子5の位置推定に用いられる。
温度検出用の、サーミスタ温度センサ8、サーミスタ温度センサ9が備えられている。サーミスタ温度センサ8からの固定子巻線4の温度、サーミスタ温度センサ9からのインバータ回路10の温度が、制御回路107へ伝達される。
電動圧縮機を例に示す。図13の電動圧縮機125において、金属製筐体32の内部には、圧縮機構部28、モータ11、そしてサーミスタ温度センサ8が設置されている。冷媒は、吸入口33から吸入され、圧縮機構部28がモータ11で駆動されることにより圧縮される。この圧縮された冷媒は、金属製筐体32の内部においてモータ11を通過し、その際にモータ11の冷却を行い、吐出口34より吐出される。サーミスタ温度センサ8は、固定子巻線4の正確な温度を検出可能とするため、モータ11の固定子巻線4近傍に設けられている。
モータ11の固定子巻線4、サーミスタ温度センサ8は、金属製筐体32の内部で、ターミナル139に接続されている。そのため、ターミナル139には5本端子がある。金属製筐体32の外部で、ターミナル139は、図12のインバータ装置120に接続される。
一方、温度センサにより直接温度を検出するのではなく、推定する方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。この場合、直接温度を検出する温度センサを備えないため、構造を簡素化できるなどのメリットがある。
特開平11−356088号公報(第7頁、第6図) 特開2002−34281号公報(第1頁、請求項1)
上記のように、従来のインバータ装置においては、モータの温度を検出するために、温度センサをモータの固定子巻線近傍に設けている。これにより、正確なモータの温度を検出できる。然しながら、固定子巻線の温度を検出するためには、温度センサ、配線、インターフェイス回路などを設ける必要がある。そのため、部品の増加、モータなどの大型化を招いてしまう。圧縮機においては、高温高圧対応の温度センサ、高圧容器用の電気接続ターミナルに端子追加が必要になる。モータ用(3相)3本に、温度センサ用2本を加え5本必要になる。
一方、温度センサにより直接温度を検出するのではなく推定する方法においては、直接温度を検出する温度センサを備えないため構造を簡素化できるなどのメリットがある反面、推定の精度に課題がある。
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、温度センサを用いずにモータの温度を高い精度で検出するインバータ装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のインバータ装置は、直流電源のプラス側に接続される上アームスイッチング素子とマイナス側に接続される下アームスイッチング素子とを備えたインバータ回路と、インバータ回路の出力電流を検出する電流検出器と、運転前においてインバータ回路からモータへ直流電流を出力させてモータの磁石回転子の位置決めを行い、運転時においてはインバータ回路からモータへ交流電流を出力させる制御回路とを備え、制御回路は、磁石回転子の位置決め時、電流検出器により検出される電流値に基づきモータの固定子巻線の抵抗値を算出し、当該抵抗値に基づいてモータの温度を算出する。
これにより、起動時において、温度センサを用いずにモータの温度を高い精度で算出することができる。そして、この算出温度を初期値、もしくは、校正用の値とすることにより、高い精度でモータの運転時の温度を推定することができる。
本発明のインバータ装置は、温度センサを用いず、起動時のモータの温度を高い精度で算出することができる。また、高い精度でモータの運転時の温度を推定することができる。
第1の発明のインバータ装置は、直流電源のプラス側に接続される上アームスイッチング素子とマイナス側に接続される下アームスイッチング素子とを備えたインバータ回路と、インバータ回路の出力電流を検出する電流検出器と、運転前においてインバータ回路からモータへ直流電流を出力させてモータの磁石回転子の位置決めを行い、運転時においてはインバータ回路からモータへ交流電流を出力させる制御回路とを備え、制御回路は、磁石回転子の位置決め時、電流検出器により検出される電流値に基づきモータの固定子巻線の抵抗値を算出し、当該抵抗値に基づいてモータの温度を算出するものである。これにより、起動時において、温度センサを用いずにモータの温度を高い精度で算出することができる。
第2の発明は、第1の発明のインバータ装置において、算出温度を初期値として、もしくは、校正用の値として、運転時のモータの温度を推定するものである。これにより、高い精度でモータの温度を推定することができる。
第3の発明は、第1または第2の発明のインバータ装置において、モータは電動圧縮機のモータとするものである。そのため、高温高圧対応の温度センサ、高圧容器用の電気接続ターミナルに端子追加が不要であり、温度センサなしの効果が大きい。
第4の発明は、第3の発明のインバータ装置において、電動圧縮機は高圧型であり、当該電動圧縮機に搭載されるものである。これにより、モータの温度とインバータの温度との差から、起動時の冷媒圧力の差(差圧)を推定することができる。そして、省エネで滑らかな起動を行うことができる。
第5の発明は、第1乃至第4の発明のインバータ装置において、車両に搭載されるものである。車両に搭載される装置には小型軽量であることが求められる。そのため、温度センサを備えず小型軽量化を図ることができる本インバータ装置は有用である。また、屋外の環境、エンジンの熱等にさらされ、起動時の温度変化が大きいため、起動時の温度を高い精度で算出することができる本インバータ装置は有用である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。尚、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るインバータ装置20とその周辺の電気回路である。運転前における磁石回転子5の位置決め通電について以下説明する。図2(A)は、4極の場合において、固定子巻線4のU相とV相をS極に、W相をN極にして、磁石回転子5を位置決めする場合を示している。固定子巻線4のS極には磁石回転子5のN極が、固定子巻線4のN極には磁石回転子5のS極が、それぞれ対向して停止することにより、位置決めされる。このとき、インバータ装置20の制御回路7は、図2(B)に示す如く、固定子巻線4のW相からU相及びV相へ電流が流れるように、スイッチング素子2を制御する。また、制御回路7は、電流センサ6により、モータの相電流を検出する。
図3に、上記スイッチングに関し、位置決めにおける上アームスイッチング素子のキャリア周期内でのON期間例を示す。細線はU相、中線はV相、太線はW相である。所定の一定電流が流れるように、通電期間を設定している。例として、バッテリー1の直流電圧をDC300V、図4に示す固定子巻線4の各相の抵抗値Rを1Ω、キャリア周波数10kHz(キャリア周期100μS)とする。ここで、位置決めにおけるW相の相電流値を20Aとするためには、固定子巻線4の等価抵抗値が1.5Ωとなるので、DC30V相当を印加する必要がある。DC30Vは、DC300Vの10%である。従って、通電期間のDuty即ちΔtと表示した前半と後半の期間合計を10%(10μS)にすればよい。おおよそ100mS(キャリア周期1000回)実行される。図5に、W相の相電流の時間経過を示す。電流が上昇し上記所定の一定直流電流が流れることにより、磁石回転子5が位置決めされる。このとき、電流センサ6により、モータの相電流を検出する。尚、図4のLは、固定子巻線4各相のインダクタンスを示す。
運転時について以下説明する。運転中、制御回路7は、モータ11を構成する磁石回転子5による固定子巻線4の誘起電圧を演算し、磁石回転子5の位置推定を行う。そして、この位置推定、コントローラ(図示せず)から通信線12を介して送信されてくる回転数指令信号などに基づき、インバータ回路10を構成するスイッチング素子2を制御し、バッテリー1からの直流電圧をPWM変調でスイッチングすることにより、正弦波状の交流電流をモータ11の固定子巻線4へ出力する。制御回路7は、上アームスイッチング素子U、V、W、下アームスイッチング素子X、Y、Zと、ドライブ回路(図示せず)などを介して接続線18により接続されており、各スイッチング素子を制御している。スイッチング素子2がIGBT、パワーMOSFETの場合はゲート電圧を、パワートランジスタの場合はベース電流を制御する。また、温度保護のために、インバータ回路10の温度が、サーミスタ温度センサ9から制御回路7へ伝達される。
次に、位置決め時における固定子巻線4の抵抗値算出について以下説明する。上記例において、固定子巻線4の各相の抵抗値Rが1、2Ωになったとする。相電流のフィードバック制御がない場合、W相の相電流値は16.7A(20A/1.2)に低下する。また、相電流のフィードバック制御がありW相の相電流値が20Aに維持される場合、通電期間のDuty即ちΔtと表示した前半と後半の期間合計が12%(12μS=10μS*1.2)になる。これにより、制御回路7は、上記電流値16.7A、もしくはDuty12%に基づいて、固定子巻線4の各相の抵抗値Rは1、2Ωであると算出する。ここで、バッテリー1の直流電圧はDC300V一定としたが、この電圧変化も考慮することで更に精度を向上できる。
固定子巻線4の温度と固定子巻線4の各相の抵抗値との関係を図6に示す。固定子巻線4は銅線により構成されるため線形の関係になる。また、温度による変化が比較的大きい。この関係により、上記算出抵抗値からから固定子巻線4の温度を算出できる。
これにより、起動時において、温度センサを用いずにモータの温度を高い精度で算出することができる。上記位置決めするための電流値は20A前後と大きいため、電流センサは小さな電流を検出する必要はない。また、直流であるために、小さな抵抗値を容易に算出できる。そして、運転前に常に行う磁石回転子5の位置決めソフトを応用するのみであるため、当該機能追加はソフト面でも負担が小さい。
図7は、インバータ装置20の当該作動例を示すフローチャートである。ステップ10において、上述の位置決めを行う。この時、図3にΔtと表示した前半と後半の期間において、電流がバッテリー1の直流電源ラインに流れる。この電流は、電流センサ6により検出される。そして、ステップ20において、位置決め電流が安定したかどうか判定する。安定していなければ(N)、再度判定する。安定すれば(Y)、ステップ30において、上記の如く固定子巻線4の抵抗値を算出する。そして、ステップ40において、固定子巻線4の温度を算出して完了する。
尚、上記実施の形態において、固定子巻線4のU相とV相をS極に、W相をN極にして、4極の磁石回転子5を位置決めする場合を示したが、これに限るものではなく、固定子巻線4のS極N極の相は任意であり、2極、6極等にも、また、固定子巻線4の2相のみに電流を流す場合にも適用できる。電流センサ6は、電源ラインのプラス側に設けても良い。また、下アームスイッチング素子と電源ラインのマイナス側に設けても良い。インバータ回路10とモータ11との間に設け、直接モータ電流(相電流)を検出しても良い。電流センサとしては、シャント抵抗、ホール素子を用いた電流センサなど瞬時ピーク電流が検出できるものであれば良い。位置決めの期間は、図3、図5の例に限らず時間など任意で良い。W相電流について示したが、U相、V相に関しても位相が異なるのみで同様な挙動をする。また、図3の上アームスイッチング素子のキャリア周期内でのON期間は3相変調について示したが、2相変調においても適用できる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2は、実施の形態1のインバータ装置20において、算出温度を初期値として、もしくは、校正用の値として、運転時のモータ11の温度を推定するものである。例えば、電動圧縮機 の吐出圧力とシェル吐出管内の冷媒流量とからシェル吐出温度 とモータ温度 を推定 するような場合、起動時の初期値として位置決め時の算出温度を用いることができる。また、起動時の推定値と位置決め時の算出温度とを比較し、推定値の校正に用いても良い。これにより、高い精度でモータの温度を推定することができる。特に、起動過渡時の精度を向上することができる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3に係る電動圧縮機を図8に示す。図の電動圧縮機25において、金属製筐体32の内部には、圧縮機構部28、モータ11が設置されている。冷媒は、吸入口33から吸入され、圧縮機構部28がモータ11で駆動されることにより圧縮される。この圧縮された冷媒は、金属製筐体32の内部においてモータ11を通過し、その際にモータ11の冷却を行い、吐出口34より吐出される。
モータ11の固定子巻線4は、金属製筐体32の内部で、ターミナル39に接続されている。サーミスタ温度センサは設けられていない。そのため、ターミナル39の端子はモータ11用の3本のみである。ターミナル39は、金属製筐体32の外部で、図1のインバータ装置20に接続される。
高温高圧冷媒対応・冷媒オイル対応の温度センサ、高圧容器用の電気接続ターミナルに端子追加が不要であり、温度センサなしの効果が大きい。尚、上記実施の形態において、圧縮された冷媒がモータを冷却する高圧型について示したが、低圧型でもよい。電動圧縮機の圧縮機構部をスクロールとしたが、これに限るものではない。
(実施の形態4)
図9に、電動圧縮機40の右側にインバータ装置20を密着させて取り付けた図を示す。金属製筐体32の中に圧縮機構部28、モータ11等が設置されている。冷媒は、吸入口33から吸入され、圧縮機構部28(この例ではスクロール)がモータ11で駆動されることにより、圧縮される。この圧縮された冷媒は、モータ11を通過する際にモータ11を冷却し、吐出口34より吐出される。即ち、電動圧縮機40は高圧型である。
インバータ装置20は電動圧縮機40に取り付けられるように、ケース30を使用している。発熱源となるインバータ回路部10は、低圧配管38を介して低圧冷媒で冷却される。そして、インバータ回路部10の温度を検出するため、その近傍に、サーミスタ温度センサ9が設けられている。電動圧縮機40の内部でモータ11の固定子巻線4に接続されているターミナル39は、インバータ回路部10の出力部に接続される。保持部35でインバータ装置20に固定される接続線36には、バッテリー1への電源線と回転数信号を送信するエアコンコントローラ(図示せず)との通信線12がある。
インバータ装置20の制御回路は、磁石回転子の位置決め時、電流検出器により検出される電流値に基づきモータ11の固定子巻線4の抵抗値を算出し、当該抵抗値に基づいてモータ11の温度を算出する。即ち、高圧側の温度を算出する。一方、インバータ回路部10の温度は、サーミスタ温度センサ9により検出される。即ち、低圧側の温度が検出される。これにより、モータ11の温度とインバータ回路部10の温度との差から、起動時の冷媒圧力の差(差圧)を推定することができる。この差圧の大小に基づき起動時の制御を調節することにより、差圧小ならば小トルク、差圧大ならば大トルクとして、省エネで滑らかな起動を行うことができる。尚、上記実施の形態において、電動圧縮機の圧縮機構部をスクロールとしたが、これに限るものではない。
(実施の形態5)
本発明の実施の形態5に係る空調装置例の構成図を図10に示す。この場合、車両用空調装置について説明する。図において、室内送風ファン51の作用により、送風ダクト53の空気導入口52から空気を吸い込み、室内熱交換器54で熱交換した空気が空気吹き出し口55から車室内に吹き出される。室内熱交換器54は、電動圧縮機25、冷媒の流れを切替えて冷房と暖房を選択するための四方切替弁59、絞り装置56および室外ファン57の作用で車室外空気と熱交換する室外熱交換器58とともに冷凍サイクルを構成している。
インバータ装置20、室内送風ファン51、四方切替弁59、および室外送風ファン57は、エアコンコントローラ62により動作が制御される。エアコンコントローラ62は、室内送風の自動・強・弱・OFFを設定する室内送風ファンスイッチ63、冷房・暖房・運転OFFを選択するエアコンスイッチ64、温度調節スイッチ65、空調用温度センサである車室内温度センサ67、車室外温度センサ68および車両コントローラ(図示せず)との通信を行うための通信装置66と接続されている。
エアコンコントローラ62は、上記スイッチ、センサ等からの情報に基づき、電動圧縮機25の所要回転数を演算し、指令回転数として、通信線12を介し、インバータ装置20へ送信する。そして、インバータ装置20は、当該指令回転数を受信し、当該指令回転数に電動圧縮機25を制御する。
一例として、室内送風ファンスイッチ63で送風が自動と操作され、エアコンスイッチ64により暖房が指示されると、エアコンコントローラ62は、車室外温度センサ68により車室外温度を確認する。0℃以上であれば、ヒートポンプ暖房が可能と判断する。そして、四方切替弁59を図1の破線状態に設定し、室内熱交換器54を凝縮器、室外熱交換器58を蒸発器としてそれぞれ作用させ、室外送風ファン57をONし、室内送風ファン51を自動に設定運転する。また、指令回転数をインバータ装置20へ送信して、温度調節スイッチ65に従い、室内熱交換器54の温度を、電動圧縮機25の回転数を可変することにより、調節する。車室外温度が、0℃以下であれば、電気ヒータを作動させる。
ここで、インバータ装置20は運転前において、磁石回転子の位置決め時、電流検出器により検出される電流値などの情報を、通信線12を介し、エアコンコントローラ62へ送信する。そして、エアコンコントローラ62は、当該電流値に基づきモータの固定子巻線の抵抗値を算出し、当該抵抗値に基づいてモータの温度を算出する。そして、この算出温度を初期値、もしくは、校正用の値とすることにより、モータの運転時の温度を推定する。すなわち、インバータ装置20に代わりエアコンコントローラ62が演算を実行し、インバータ装置20の負担を軽減している。エアコンコントローラ62に限らず、車両など他の装置のコントローラでも良い。また、代わりに実行する演算は全てに限らず一部でも良い。
(実施の形態6)
図9は、本発明のインバータ装置20(実施の形態1)と電動圧縮機25(実施の形態3)を、空調装置に適用して車両70に搭載した一例を示す。インバータ装置20、電動圧縮機25、室外熱交換器58、室外ファン57、車室外温度センサ68が、車両70前方の車両室外であるエンジンルーム(モータルーム)に搭載される。一方、車両室内には室内送風ファン51、室内熱交換器54、エアコンコントローラ62、車室内温度センサ67が配置されている。室内熱交換器54で熱交換した空気が車室内に送風される。
車両に搭載される装置には小型軽量であることが求められる。そのため、温度センサを備えず小型軽量化を図ることができる本インバータ装置は有用である。また、屋外の環境、エンジンの熱等にさらされ、起動時の温度変化が大きいため、起動時の温度を高い精度で算出することができる本インバータ装置は有用である。
尚、上記各実施の形態において、直流電源をバッテリーとしたが、これに限るものではなく、商用交流電源を整流した直流電源などでもよい。モータをセンサレスDCブラシレスモータとしたが、リラクタンスモータ等位置決め必要なモータに適用できる。正弦波駆動に限らず、位置決め時に相電流の検出が必要となる駆動方式に適用できる。
以上のように、本発明にかかるインバータ装置は、温度センサを用いず、起動時のモータの温度を高い精度で算出することができる。また、高い精度でモータの温度を推定することができる。そのため、各種民生用製品、各種産業用機器に適用できる。
本発明の実施の形態1に係るインバータ装置とその周辺の電気回路図 同(A)位置決め時における固定子巻線と磁石回転子の位置関係図、(B)同位置決め時における固定子巻線の電流説明図 同位置決め時における通電例を示す説明図 同固定子巻線のインピーダンスを示す説明図 同位置決めから運転に渡るW相の相電流説明図 同固定子巻線の抵抗値と温度との関係を示す説明図 同インバータ装置の作動例を示すフローチャート 本発明の実施の形態3に係る電動圧縮機の断面図 本発明の実施の形態4に係るインバータ装置一体型電動圧縮機の断面図 本発明の実施の形態5に係る空調装置の構成図 本発明の実施の形態6に係るインバータ装置を搭載した車両の模式図 従来のインバータ装置とその周辺の電気回路図 従来の電動圧縮機の断面図
符号の説明
1 バッテリー
2 スイッチング素子
4 固定子巻線
5 磁石回転子
6 電流センサ
7 制御回路
10 インバータ回路
11 センサレスDCブラシレスモータ
20 インバータ装置
25 電動圧縮機
40 電動圧縮機(インバータ装置一体型)
70 車両

Claims (5)

  1. 直流電源のプラス側に接続される上アームスイッチング素子とマイナス側に接続される下アームスイッチング素子とを備えたインバータ回路と、前記インバータ回路の出力電流を検出する電流検出器と、運転前において前記インバータ回路からモータへ直流電流を出力させて前記モータの磁石回転子の位置決めを行い、運転時においては前記インバータ回路から前記モータへ交流電流を出力させる制御回路とを備えたインバータ装置において、前記制御回路は、前記磁石回転子の位置決め時、前記電流検出器により検出される電流値に基づき前記モータの固定子巻線の抵抗値を算出し、当該抵抗値に基づいて前記モータの温度を算出するインバータ装置。
  2. 前記算出温度を初期値として、もしくは、校正用の値として、運転時のモータの温度を推定する請求項1に記載のインバータ装置。
  3. 前記モータは電動圧縮機のモータである請求項1または請求項2に記載のインバータ装置。
  4. 前記電動圧縮機は高圧型であり、当該電動圧縮機に搭載される請求項3に記載のインバータ装置。
  5. 車両に搭載される請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載のインバータ装置。
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