JPH06327279A - 電動駆動装置 - Google Patents

電動駆動装置

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JPH06327279A
JPH06327279A JP5348749A JP34874993A JPH06327279A JP H06327279 A JPH06327279 A JP H06327279A JP 5348749 A JP5348749 A JP 5348749A JP 34874993 A JP34874993 A JP 34874993A JP H06327279 A JPH06327279 A JP H06327279A
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Nobuo Nagasaka
伸夫 長坂
Tsutomu Ishida
勉 石田
Osanori Inoue
長徳 井上
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Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 モータ等を駆動する電動駆動装置における過
負荷検出を温度変化の影響を受けることなく正確かつ安
定して行うことができるようにする。 【構成】 窓ガラス1又は該窓ガラス1を駆動するモー
タ3Aにおける温度を検出し、その時の温度情報に基づ
いて環境モード(通常時、急変時等)を判定し、この結
果に基づいて過負荷検出手段の閾値又は比較値学習手段
の負荷比較値等の補正を行う。これにより温度環境が変
化しても誤動作せず、正確かつ安定した過負荷検出が行
われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば建物の出入口を
自動開閉する自動扉、車両のパワーウィンドウ装置、電
動サンルーフ及びパワーアンテナ装置等に用いて好適な
電動駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知の如く、自動車において窓を閉じる
際に異物を挟み込んだ場合にこれを検出して自動的に停
止するようにしたパワーウィンドウ装置が開発されてい
る。このパワーウィンドウ装置として、例えば特公平2
−6648号公報に開示されたものは、予めモータの負
荷を窓ガラス位置と対応させて記憶しておき、モータの
起動開始時から所定期間を経た後、現在の負荷をこの参
照データと比較して、その差が所定値以下のときに参照
データを現在の負荷データに書き換え、所定値を超える
ときにモータを停止させる。そして、モータを停止させ
た後、これを反転させて窓ガラスを開かせるようにして
挟み込みによる事故を防止している。なお、この一連の
処理はパワーウィンドウ装置を構成する電動駆動装置に
よって行なわれるのが一般的である。また、上記技術に
似たものとして特開昭62−280476号がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のパワーウィンドウ装置にあっては、次のよう
な問題点があった。 温度変化によりモータの特性や駆動機構部の特性の変
化によってあたかも別なドアのようになったり、あるい
は窓ガラスに霜等が凍り付くことによる誤動作により異
物を挟み込んでいないにも拘らず負荷検出して反転した
りする。また、高温時ではモータの電機子抵抗が大きく
なることから、異物を挟み込んでもモータ負荷が所定値
に達せず、このため異物の挟み込みを検出できなかった
り、あるいは通常の検出よりも大きな力がかかるまで検
出できなかったりして、最悪の場合には装置が壊れた
り、手、指または首等を挟み込んで大きな怪我をするこ
とがあった。 モータ負荷が所定値に達するまでの負荷総てを新しい
参照データに書き換えてしまうので、負荷が急激に変化
しないような軟らかい人間の指や手等を挟み込んだ場
合、前回参照値に所定値を加えた値に近い値が新しい参
照値になってしまい、最悪の場合には次回から前回の倍
の過負荷がかかるまでは過負荷検出せず、これによって
装置が壊れたり、手、指または首等を挟み込んで怪我を
することがあった。 モータの起動開始時から所定期間は過負荷検出をしな
いので、この検出遅れによる装置の破壊が生じたり、窓
ガラスに手や首等を挟み込んだ時に検出すべき力よりも
大きいな力がかかることによる怪我をしたり、あるいは
検出遅れ期間に操作スイッチから手がはなれて過負荷検
出をしないまま絞め込まれ、怪我をすることがあった。 車両が凸凹道を走行中に衝撃を受けたときに、その衝
撃で駆動部の負荷が変化すると、誤って過負荷として判
断してしまうことがある。この誤った判断のために窓ガ
ラスを閉めることができなくなり、砂ぼこりが車中に入
り込んでしまうことがあった。
【0004】そこで本発明は、温度環境の変化によって
も正確かつ安定した動作を行うことができ、また、常に
安定した過負荷検出ができる電動駆動装置を提供するこ
とを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明による電動駆動装置は、移動部を
駆動する駆動手段と、前記移動部の移動位置を検出する
位置検出手段と、前記移動部の通常時における移動方向
や過負荷検出時における移動方向の制御を行う正逆転制
御手段と、前記駆動手段に加わる負荷を検出する負荷検
出手段と、前記移動部の移動に伴って前記負荷検出手段
により検出された負荷値に基づいて前記駆動手段の過負
荷の検出に用いられる負荷比較値を学習する比較値学習
手段と、前記比較値学習手段により学習された負荷比較
値と前記負荷検出手段により検出された負荷値とを比較
し、その差分値が予め設定した閾値よりも大きい場合に
は前記駆動手段を停止又は反転させる指令を前記正逆転
制御手段に供給する過負荷検出手段と、前記移動部又は
前記駆動手段の温度を検出する温度検出手段と、前記温
度検出手段より得られる温度情報に基づいて前記比較値
学習手段に対して前記負荷比較値の学習内容を補正させ
る温度補正手段とを備えたことを特徴とする。
【0006】また、好ましい態様として前記温度補正手
段は、前記温度検出手段より得られる温度情報に基づい
て今回学習する負荷比較値が前回学習した負荷比較値に
対して急変するものと判断すると、前記比較値学習手段
に対して今回学習する負荷比較値を前回学習した負荷比
較値の格納領域とは別の領域に格納させることを特徴と
する。
【0007】また、前記温度補正手段は、前記温度検出
手段より得られる温度情報に基づいて前記過負荷検出手
段の前記閾値を補正することを特徴とする。
【0008】また、前記温度補正手段は、前記比較値学
習手段における所定条件時の負荷比較値と前記移動部の
移動時における前記駆動手段に加わる負荷値との差分値
が所定値以上になったときに前記過負荷検出手段の前記
閾値を補正することを特徴とする。
【0009】また、前記温度補正手段は、前記温度検出
手段より得られる温度情報に基づいて前回学習した負荷
比較値が急変したものと判断すると、前記過負荷検出手
段に対して最初の1回目を過負荷検出させないことを特
徴とする。
【0010】また、請求項6記載の電動駆動装置は、移
動部を駆動する駆動手段と、前記移動部の移動位置を検
出する位置検出手段と、前記移動部の通常時における移
動方向や過負荷検出時における移動方向の制御を行う正
逆転制御手段と、前記駆動手段に加わる負荷値を検出す
る負荷検出手段と、前記移動部の移動に伴って前記負荷
検出手段により検出された負荷値に基づいて前記駆動手
段の過負荷の検出に用いられる負荷比較値を学習する比
較値学習手段と、前記比較値学習手段により学習された
負荷比較値と前記負荷検出手段により検出された負荷値
とを比較し、その差分値が予め設定した閾値より大きい
場合に前記駆動手段を停止又は反転させる指令を前記正
逆転制御手段に供給する過負荷検出手段と、前記負荷検
出手段により検出された負荷値の前記比較値学習手段へ
の供給を遅延させる遅延処理手段とを備えたことを特徴
とする。
【0011】また、請求項7記載の電動駆動装置は、移
動部を駆動する駆動手段と、前記移動部の移動位置を検
出する位置検出手段と、前記移動部の通常時における移
動方向や過負荷検出時における移動方向の制御を行う正
逆転制御手段と、前記駆動手段に加わる負荷値を検出す
る負荷検出手段と、前記移動部の移動に伴って前記負荷
検出手段により検出された負荷値に基づいて前記駆動手
段の過負荷の検出に用いられる第1の負荷比較値を学習
する比較値学習手段と、前記比較値学習手段により学習
された第1の負荷比較値と前記負荷検出手段により検出
された負荷値とを比較し、その差分値が所定値より大き
い場合に前記駆動手段を停止又は反転させる指令を前記
正逆転制御手段に供給する過負荷制御手段と、前記移動
部の駆動開始時からの時間を計数する計数手段と、前記
移動部の駆動開始時から前記計数手段による計数値が予
め設定された値に達するまでの期間、前記比較値学習手
段による前記第1の負荷比較値に代って前記駆動手段の
過渡特性に対応させた第2の負荷比較値を前記過負荷制
御手段に供給する過渡現象処理手段とを備えたことを特
徴とする。
【0012】また、請求項8記載の電動駆動装置は、移
動部を駆動する駆動手段と、前記移動部の移動位置を検
出する位置検出手段と、前記移動部の通常時における移
動方向や過負荷検出時における移動方向の制御を行う正
逆転制御手段と、前記駆動部に加わる負荷値を検出する
負荷検出手段と、前記移動部の移動に伴って前記負荷検
出手段により検出された負荷値に基づいて前記駆動部の
過負荷の検出に用いられる負荷比較値を学習する比較値
学習手段と、前記比較値学習手段により学習された負荷
比較値と前記負荷検出手段により検出された負荷値とを
比較し、その差分値が所定値より大きい場合に前記駆動
手段を停止又は反転させる指令を前記正逆転制御手段に
供給する過負荷制御手段と、車速を検出する車速検出手
段と、前記車速検出手段より速度が検出されたときに、
前記比較値学習手段により学習される負荷比較値と前記
負荷検出手段により検出される負荷値との差分値が所定
値以下になるように、前記比較値学習手段にて学習され
る比較値を補正する凸凹道用補正手段とを備えたことを
特徴とする。
【0013】また、請求項9記載の電動駆動装置は、移
動部を駆動する駆動手段と、前記移動部の移動位置を検
出する位置検出手段と、前記移動部の通常時における移
動方向や過負荷検出時における移動方向の制御を行う正
逆転制御手段と、前記駆動部に加わる負荷値を検出する
負荷検出手段と、前記移動部の移動に伴って前記負荷検
出手段により検出された負荷値に基づいて前記駆動部の
過負荷の検出に用いられる負荷比較値を学習する比較値
学習手段と、前記比較値学習手段により学習された負荷
比較値と前記負荷検出手段により検出された負荷値とを
比較し、その差分値が所定値より大きい場合に前記駆動
手段を停止又は反転させる指令を前記正逆転制御手段に
供給する過負荷制御手段と、車速を検出する車速検出手
段と、前記車速検出手段より速度が検出されたときに、
前記過負荷制御手段の前記所定値が大きくなるように該
過負荷制御手段に対して補正を行う凸凹道用補正手段と
を備えたことを特徴とする。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明では、移動部またはこの移
動部を駆動する駆動手段の温度が検出され、その温度情
報に基づいて、通常時であるか急変時であるか等の判定
が行われる。そして、この判定結果に基づいて過負荷検
出手段における過負荷検出の閾値の補正が行われる。し
たがって、温度が変化しても誤動作せず、正確かつ安定
した過負荷検出を行うことができる。
【0015】請求項3記載の発明では、移動部またはこ
の移動部を駆動する駆動手段の温度が検出され、その温
度情報に基づいて、通常時であるか急変時であるか等の
判定が行われる。そして、この判定結果に基づいて比較
値学習手段における負荷比較値の補正が行われる。した
がって、温度が変化しても誤動作せず、正確かつ安定し
た過負荷検出を行うことができる。
【0016】請求項6記載の発明では、駆動手段に加わ
る負荷を検出した後から時間を遅らせて比較値の学習が
行われる。したがって、駆動手段の過負荷を検出するま
での時間遅れによる誤学習を防止できる。
【0017】請求項7記載の発明では、移動部の駆動を
開始した時点から所定期間は、駆動手段の過渡特性に対
応させて設定された第2の負荷比較値が、定常時に対応
させて設定された第1の負荷比較値に代って用いられ、
この第2の負荷比較値により過負荷検出が行われる。し
たがって、駆動開始直後に過負荷がかかってもこれを検
出できるので、装置の破壊、手や指、首等の挟み込みに
よる怪我を防止することができる。
【0018】請求項8記載の発明では、車速を検出する
と、比較値学習手段により学習される負荷比較値と負荷
検出手段により検出される負荷値との差分値が所定値以
下になるように、比較値学習手段にて学習される負荷比
較値が補正される。したがって、凸凹道を走行して衝撃
を受けて駆動部の負荷変動が生じても過負荷を誤検出す
ることがない。
【0019】請求項9記載の発明では、車速を検出する
と、過負荷制御手段の所定値(すなわち、比較値学習手
段により学習された負荷比較値と負荷検出手段により検
出された負荷値とを比較して得られる差分値と比較する
値)が大きくなるように補正される。したがって、凸凹
道を走行して衝撃を受けて駆動部の負荷変動が生じても
過負荷を誤検出することがない。
【0020】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。 実施例1.図1は本発明に係る電動駆動装置の実施例1
を適用したパワーウィンドウ装置のブロック図である。
この図において、1はドアの窓ガラス、2は窓ガラス1
をアップ・ダウンさせる電動駆動機構部であり、モータ
(DCモータ)3Aと、ウィンドウ・レギュレータ3B
(図2参照)とから構成されている。ウィンドウ・レギ
ュレータ3Bはモータ3Aの回転運動を直線運動に変換
し、その力で窓ガラス1をアップ・ダウンさせるもので
ある。4はモータ駆動部であり、正逆転制御部5から供
給される正逆転指令、停止指令に基づいてモータ3Aを
正転、逆転および停止させる。このモータ駆動部4とし
ては例えば4個のスイッチング素子を含むHブリッジ駆
動法にしたがうPWM(Pulse Width Modulation)パル
スを用いたチョッパ動作によってモータ3Aを駆動制御
する。
【0021】正逆転制御部5は、操作スイッチ部6の出
力(アップ信号、ダウン信号)に基づいてモータ3Aを
正転または逆転させる正逆転指令を生成し、モータ駆動
部4に供給する。また、正逆転制御部5は窓ガラス1の
アップ動作中に過負荷検出がされたときにモータ3Aを
停止させ、さらに停止後、窓ガラス1が数センチ下がる
まで反転させる指令を生成し、モータ駆動部4に供給す
る。操作スイッチ部6は、人間が窓ガラス1を手動また
は自動でアップ、ダウンさせたいときに操作するスイッ
チであり、通常はドアの内側に配置されている。7はモ
ータ負荷検出部であり、モータ3Aに流れる電流を検出
し、出力する。詳しくは内蔵する抵抗(図2に示す抵抗
Rs)にモータ電流を流し、これにより発生する抵抗R
sの両端間電圧をデジタル変換して出力する。この場
合、デジタル変換にはA/D変換器(図示略)等が用い
られる。このモータ負荷検出部7の出力はモータ負荷比
較部8に供給される。
【0022】モータ負荷比較部8は、窓ガラス1のアッ
プ動作中にモータ負荷検出部7で検出されたモータ負荷
値と、後述する比較値学習部11のメモリに書き込まれ
た負荷比較値とを比較し、その差分値を出力する。出力
された差分値は遅延処理部12と過負荷検出部13に供
給される。モータ負荷比較部8はモータ3がアップ動作
中か否かは正逆転制御部5の出力に基づいて判断する。
9は電流リップル検出部であり、モータ3Aが回転した
際に同モータのブラシ(図示略)より発生するノイズや
リップルを検出し、これを波形整形する。そして、波形
整形後に電流リップルパルスの数および周期を計測し、
その結果を出力する。10は位置検出部であり、電流リ
ップル検出部9より出力される電流リップルパルスをカ
ウントし、モータ3Aの回転に対する窓ガラス1の位置
をカウントする。位置検出部10は電流リップルパルス
をカウントするに際し、同パルスの割れや欠けを波形整
形した後にカウントする。
【0023】位置検出部10で検出された窓ガラス1の
位置に対応するカウント値は、窓ガラス1の位置を示す
アドレスデータとして比較値学習部11に供給され、こ
こで窓ガラス1の位置に対応した負荷比較値が読み出さ
れる。位置検出部10における波形整形の方法として
は、窓ガラス1の移動中におけるモータ電流Imおよび
モータ電圧Vmと、モータ3Aの抵抗(予め計測してお
く)と、トルク定数とからモータ速度を演算により推定
し、実際の電流リップルパルスの周期がその値に対して
半分以下であれば”割れ”と判断し、その値より大きけ
ればその値で割った数だけ”欠け”と判断し、カウント
値に加える。なお、電流リップルパルスによる位置検出
の他、エンコーダ等の位置検出器を使用しても勿論構わ
ない。
【0024】比較値学習部11は経年変化等の負荷変化
対策のための負荷比較値を学習し、その結果を出力する
ものである。この比較値学習部11には窓ガラス1の位
置に対応した負荷比較値を書き込むためのメモリ(RA
M)が設けられており、窓ガラス1の各位置に対応して
負荷比較値が書き込まれる。例えば、窓ガラス1が閉っ
た状態から完全に開いた状態までを100段階に分けた
とすれば、100個の負荷比較値が各段階に対応して書
き込まれる。比較値学習部11は窓ガラス1をアップさ
せたときのモータ負荷検出部7より出力されるモータ負
荷値と、そのときにメモリ(比較値学習部11のメモ
リ)より読み出した負荷比較値との差分値を遅延処理部
12から読み込み、この差分値に重み付けを行った後、
現時点でメモリに書き込まれている負荷比較値に加えて
新たな負荷比較値を作成し、同メモリに書き込む。この
場合、上記差分値に対する重み付けは通常1/2にす
る。
【0025】比較値学習部11は負荷比較値の学習とと
もに温度情報の学習も行う。比較値学習部11の上記メ
モリには負荷比較値の格納領域が二つに分れて設定され
ており、一方の領域には通常モードの負荷比較値が格納
され、他方の領域には急変モードの負荷比較値が格納さ
れる。比較値学習部11は負荷比較値の更新の際に使用
する重み付け係数を温度情報に基づいて補正する。この
ように、比較値学習部11は窓ガラス1をアップ動作せ
る毎に温度情報を考慮して負荷比較値を更新する。な
お、負荷比較値の初期値は工場出荷前の調整過程で比較
値学習部11のメモリに書き込まれる。また、比較値学
習部11は窓ガラス1を移動させる毎に現時点でメモリ
に書き込まれている負荷比較値を読み出し、モータ負荷
比較部8に供給する。
【0026】12は遅延処理部であり、モータ負荷比較
部8から出力される差分値を窓ガラス1の位置に対応さ
せて一時的に記憶し、遅延させて比較値学習部11に与
える。このように、差分値を一時的に記憶することで、
異物の挟み込みから実際に過負荷を検出するまでの間の
誤った差分値に基づく学習を比較値学習部11にさせな
くて済む。すなわち、過負荷を検出した場合は、挟み込
んでから検出するまでの間に記憶した誤った差分値を捨
てることができるからである。比較値学習部11におけ
る学習は、過負荷検出が行われることなく窓ガラス1が
完全に閉った時点で行わせるようにすれば良い。
【0027】差分値を一時的に記憶させる理由をさらに
説明する。挟み込んでから実際に過負荷を検出するまで
の遅れ時間を無視してすぐに学習させると、異常な差分
値を学習させてしまうことになる。最悪の場合には、一
度挟み込みを行ったその直後に再び挟み込みを行うと、
近似的にその部分では2倍近い挟み込み力にまで達しな
ければ過負荷検出を行わない。なお、過負荷検出の遅れ
を小さくするには、過負荷検出の閾値を小さくすれば良
いが、これを小さくすると、今度はちょっとしたノイズ
やモータ3Aの負荷の変動で誤動作してしまうので、こ
れらの現象が起こらないように閾値の値を小さくするこ
とは難しい。
【0028】図1に戻り、上記過負荷検出部13は、モ
ータ負荷比較部8から出力される差分値と予め設定され
た閾値(例えば2A)との比較を行い、その差分値が閾
値以上で、かつ現在の窓ガラス1の位置が閉め切り位置
でない場合に過負荷を検出する。過負荷を検出したとき
はその旨を正逆転制御部5に供給する。ただし、モータ
3Aの駆動直後のある期間はモータ3Aの過渡現象によ
り誤検出することがあるので、この期間中は過負荷検出
を行わない。正逆転制御部5は過負荷検出部13から過
負荷である旨の信号を受け取ると、モータ3Aを停止さ
せる指令をモータ駆動部4に供給し、次いで、窓ガラス
1が数センチ下がるまでモータ3Aを反転させる制御信
号をモータ駆動部4に供給する。
【0029】14はサーミスタ、熱電対等の温度センサ
を用いた温度センサ部、15は温度検出部であり、温度
センサ部14の出力をA/D変換器等によりデジタル変
換して出力する。16はモード判定部であり、温度検出
部15で検出された温度データを基に、通常のモードか
急変モードかを判断する。この場合、現在学習する際の
温度と前回学習したときの温度との差分値が所定値以上
になったときや、所定条件時での負荷比較値と窓ガラス
1の動作時におけるモータ負荷値との差分値が所定値以
上になったときにモータ負荷が急変したものと判断す
る。17は温度補正部であり、モード判定部16におけ
る判定結果に基づいて比較値学習部11に対して負荷比
較値の格納領域を通常モードと急変モードとで異なるよ
うに制御する。また同様に、モード判定部16における
判定結果に基づいて比較値学習部11に対して負荷比較
値の更新の際に使用する重み付け係数の補正を行わせ
る。また同様にモード判定部16における判定結果に基
づいて過負荷検出部13に対して閾値の補正を行わせ
る。なお、これらの処置は単独でも良いし、組み合わせ
ても良い。
【0030】次に、図2は図1の構成を実際にCPUを
使用して構成したブロック図である。この図において、
20は正回転リレー、21は逆回転リレーである。ここ
で、正回転リレー20の接点と逆回転リレー21の接点
とが図示のような状態に設定された場合、すなわち正回
転リレー20の共通接点cが固定接点aに投入され、逆
回転リレー21の共通接点cが固定接点bに投入された
場合、モータ3Aは正回転する。また、接点状態が図示
とは逆の場合、すなわち正回転リレー20の共通接点c
が固定接点bに投入され、逆回転リレー21の共通接点
cが固定接点aに投入された場合、モータ3Aは逆回転
する。22は正回転ドライバであり、正回転リレー20
を駆動する。23は逆回転ドライバであり、逆回転リレ
ー21を駆動する。24は出力回路であり、CPU25
と正回転ドライバ22および逆回転ドライバ23との間
の信号の授受を行う。CPU25は装置各部を制御する
とともに、各種演算を行う。装置各部の制御の中には温
度補正のための制御も含まれる。
【0031】26はROMであり、CPU25を制御す
るためのプログラムが書き込まれている。この場合、図
3〜図5に示すフローチャートに基づくプログラムが書
き込まれている。27はRAMであり、CPU25の動
作において使用される。このRAM27には予め基準と
なる負荷比較値が書き込まれている。28はバックアッ
プ用のRAM、29はタイマであり、モータ起動直後か
らの経過時間の計測等に使用される。CPU25はこの
タイマ29によりモータ3Aの駆動開始直後の過渡期間
には過負荷検出を行わない。30は各種データを入力す
るための入力回路であり、これを介してデータがCPU
25に取り込まれる。上記CPU25、ROM26、R
AM27、バックアップRAM28およびタイマ29
と、出力回路24および入力回路30はバスライン31
を介して接続される。
【0032】32は温度検出回路であり、サーミスタ等
の温度センサ14Aを構成要素の一つとするブリッジ接
続された抵抗および増幅器等から構成される。33はバ
ッテリBATの電圧を検出するバッテリ検出回路であ
る。34はモータ電流検出回路であり、抵抗Rsに流れ
るモータ電流によって発生する電圧を検出することでモ
ータ電流を検出する。35はA/D変換器であり、バッ
テリ電圧検出回路33およびモータ電流検出回路34の
各出力をデジタル変換し、入力回路30に供給する。3
6は電流リップル検出回路であり、抵抗Rsの両端電圧
を入力し、この電圧から電流リップルを検出し、入力回
路30に供給する。37はイグニッションスイッチであ
り、バッテリBATに直列に介挿されている。操作スイ
ッチ6の出力は入力回路30に供給される。
【0033】上記正回転リレー20、逆回転リレー2
1、正回転ドライバ22、逆回転ドライバ23、出力回
路24、CPU25、ROM26、RAM27、バック
アップRAM28、タイマ29、入力回路30、バスラ
イン31、温度検出回路32、バッテリ電圧検出回路3
3、モータ電流検出回路34、A/D変換器35、抵抗
Rsおよび電流リップル検出回路36は電子制御装置
(ECU)を構成する。
【0034】上記窓ガラス1は移動部に対応する。ま
た、上記モータ3Aは駆動手段に対応する。また、上記
電流リップル検出部9および位置検出部10は位置検出
手段100を構成する。また、上記正逆転制御部5は正
逆転制御手段に対応する。また、上記モータ負荷検出部
7は負荷検出手段に対応する。また、上記比較値学習部
11は比較値学習手段に対応する。また、上記モータ負
荷比較部8および過負荷検出部13は過負荷検出手段1
10を構成する。また、上記温度センサ部14および温
度検出部15は温度検出手段120を構成する。また、
上記モード判定部16および温度補正部17は温度補正
手段130を構成する。
【0035】次に動作について説明する。メイン処理 図3はこの実施例1のメイン処理を示すフローチャート
である。まず、電源の投入直後、ステップS1でRAM
27、バックアップRAM28およびタイマ29等の初
期化を行う。次いで、ステップS2で操作スイッチ6の
出力の取り込みを行い、取り込んだスイッチ出力にした
がってモータ3Aの駆動を開始する。この場合、アップ
スイッチが押されたものとし、窓ガラス1がアップする
方向にモータ3Aの駆動が開始されるものとする。操作
スイッチ6の出力の取り込みを行った後、モータ3Aの
駆動を開始するためにモータ3AにバッテリBATより
電源の供給を行う。そして、ステップS3で温度情報を
入力する。次いでステップS4でモータ電圧Vmおよび
モータ電流Imの取り込みを開始し、そして、ステップ
S5でモータ駆動時間のカウントを開始する。すなわ
ち、モータ3Aの駆動開始時からの時間をカウントす
る。これらの入力を行った後にステップS6で窓ガラス
1の位置を求める演算を開始する。
【0036】ステップS6の処理後、ステップS7でモ
ード判定および温度補正処理を行う。すなわち、温度が
通常通りか急変したかの判定を行い、急変した場合には
温度補正処理を行う。モード判定および温度補正処理は
図5のフローチャートに示すように行われる。この処理
については後述する。モード判定および温度補正処理を
行った後、ステップS8でモータ負荷の比較が行われ
る。すなわち、予め比較値学習部11のメモリに記憶さ
れている負荷比較値を読み出し、この負荷比較値と現時
点でのモータ負荷値とを比較し、その差分値を求める。
そして、この処理を終了した後、ステップS9で過負荷
検出処理を行う。すなわち、ステップS8で得られた差
分値が予め設定した閾値以上で、かつ窓ガラス1が閉め
切り状態でなければ過負荷であると判断する。
【0037】ステップS9の処理後、ステップS10で
比較学習処理を行う。すなわち、窓ガラス1をアップさ
せたときのモータ負荷値とメモリに記憶された負荷比較
値との差分値(前回分)を読み込み、この差分値に所定
の重み(通常は1/2)付けを行なう。次いで、現在メ
モリに記憶している負荷比較値に加えて新たな負荷比較
値を作成し、メモリに書き込む。この場合、温度データ
の学習も行う。ステップS10の処理終了後、ステップ
S11でモータ3Aの正逆転制御を行う。窓ガラス1の
上昇中に過負荷検出された場合には、このステップS1
1で直ちにモータ3Aの駆動を停止し、その直後から窓
ガラス1が数センチ下がるまでモータ3Aを逆転させ
る。この処理後、ステップS2に戻る。
【0038】割り込み処理 図4は割り込み処理を示すフローチャートである。この
図において、ステップS12で電流リップルパルスの数
および周期をそれぞれカウントし、次いでステップS1
3でカウントした電流リップルパルスをメモリに書き込
む。この割り込み処理は所定周期毎に実行される。
【0039】温度補正処理 この処理を説明する前に具体的な波形を示す。図6は窓
ガラス1のダウン操作時のモータ負荷の温度特性を示す
波形図、図7は窓ガラス1のアップ操作時のモータ負荷
の温度特性を示す波形図である。これらの図から分かる
ようにダウン操作時の方がアップ操作時に比べてモータ
電流が小さくなっている。すなわち、ダウン操作時のモ
ータ負荷はアップ操作時のモータ負荷よりも小さくなっ
ている。また、各操作において温度が下がるに従ってモ
ータ電流が増加していることもも分かる。
【0040】図10は温度30゜を基準とした場合の過
負荷検出部13の閾値の補正量を示す波形図であり、図
7のモータ負荷波形の平均的差分値に基づいて作成され
たものである。この補正量の関係から前回学習したとき
の温度の補正値と現在の温度の補正値との差を、通常の
閾値に加えて新しい負荷検出用の閾値に変更して誤検出
を防止する。図8は温度−30゜のときに温度急変した
時の第1回目の動作で通常と異なる領域に格納された新
しい負荷比較値と、挟み込み時のデータとを示すもの
で、過負荷検出をポイントAで行っている。
【0041】以上のことを踏まえて図5に示すフローチ
ャートを参照して温度補正処理について説明する。ま
ず、ステップS20で、前回の負荷比較値の学習におけ
る温度との現在の温度との比較を行う。次いでステップ
S21でチェック位置でのモータ負荷値の比較結果の合
計を算出する。次に、ステップS22で温度絶対値の分
析を行ない、次いで、ステップS23でモードの判定を
行なう。すなわち、上記ステップS20〜22における
情報に基づいて前回学習したときの温度に対して現在学
習する際の温度が急変しているか否かの判定を行う。
【0042】次いで、ステップS24で通常モードか急
変モードかの判定を行い、通常モードであると判断する
と、ステップS25でモータ負荷格納領域No.1(通常
用)を指定する。次に、ステップS26でモータ負荷比
較領域No.1(通常用)を指定する。格納領域の指定後、
ステップS27で過負荷検出の閾値を通常の値に設定す
る。そして、ステップS28で急変モードの回数をクリ
アした後、メイン処理に戻る。一方、ステップS24の
判定において急変モードと判断した場合、ステップS2
9でモータ負荷格納領域No.2(急変用)を指定する。次
に、ステップS30で急変モードが1回目であるか否か
の判定を行い、1回目でなければステップS31に進
み、モータ負荷比較領域No.1(通常用)を指定する。そ
して、ステップS32で過負荷検出の閾値を補正する。
すなわち、温度の変化量に応じて閾値を補正する。この
補正した閾値を急変値という。閾値の補正後、ステップ
S33で急変値を設定する。そして、ステップS34で
急変モードの回数をクリアした後、メイン処理に戻る。
上記ステップS30で急変モードが1回目であると判断
すると、ステップS35に進み、モータ負荷比較領域N
o.2(急変用)を指定する。次に、ステップS36で通
常時の閾値を設定し、その後メイン処理に戻る。
【0043】なお、上記実施例では温度データを得る方
法として、サーミスタまたは熱電対を利用し、これらの
出力をデジタル変換するようにしたが、モータ3Aの駆
動開始時またはロック時のときの電流と電圧とによりモ
ータ3Aの電機子抵抗を求め、この電機子抵抗の温度特
性から温度データを得るようにしても良い。図9はモー
タ3Aの電機子抵抗の温度特性を示す波形図である。な
お、温度の検出は上述したようにサーミスタや熱電対等
の温度センサにより知ることができるが、その他、モー
タ3Aの電機子抵抗の温度特性からも知ることができ
る。この場合、温度特性は導電材料の材質により決ま
る。モータ駆動開始時およびロック時は、速度が近似的
に”0”になり、またモータの速度誘起電圧も”0”に
なるので、モータ抵抗はバッテリ電圧をモータ電流で割
った値になり、このモータ抵抗から、あるいは相対変化
量から温度を知ることができる。
【0044】また、モータ3Aのブラシノイズから検出
した速度と、モータ3Aの電流および電圧に基づいて算
出した速度とを比較して温度データを得るようにしても
良い。この方法について補足説明する。現在の動作中の
モータ3Aの両端の電圧、電流、抵抗、速度、誘起電圧
定数をV、I、R、ω、Keとすると、モータ3Aの抵
抗Rは、R=(V−Ke×ω)/Iで求めることができ
る。この式の右辺においてV、I、ωの各々は測定可能
であり、また、直流モータのKeは温度変化が小さいの
で、一定の値で計算することができる。この式による演
算を行うことで現在の抵抗値を求め、図9に示すような
関係に基づいて温度情報を得ることができる。
【0045】また、所定条件時の負荷比較値と窓ガラス
1の動作時のモータ負荷との差分値を利用し、これによ
り温度データを得るようにしても良い。この方法につい
て補足説明する。挟み込み検出の必要のないダウン操作
時、あるいはアップ操作時でもその大きさから挟み込み
の危険性のない安全領域を動作中という条件時の負荷の
それぞれの比較値との負荷差分値から、図6、図7のよ
うな特性を利用して温度情報を得ることができる。ま
た、上記実施例では、学習させた負荷比較値を格納する
領域を急変用と通常用の二つ設けたが、高温用、常温
用、低温用と三つ設けても良い。
【0046】実施例2.図11は本発明に係る電動駆動
装置の実施例2を適用したパワーウィンドウ装置のブロ
ック図である。なお、この図において、前述した図1と
共通する部分には同一の符号を付してその説明を省略す
る。実施例1と同様に比較値学習部11は、窓ガラス1
をアップさせたときのモータ負荷検出部7より出力され
るモータ負荷値と、そのときにメモリ(比較値学習部1
1のメモリ)より読み出した負荷比較値との差分値を遅
延処理部12から読み込み、この差分値に所定の重み付
けを行った後、現時点でメモリに記憶されている負荷比
較値に加えて新たな負荷比較値を作成し、同メモリに書
き込む。すなわち、窓ガラス1をアップ動作せる毎に負
荷比較値を更新する処理を行なう。
【0047】図12〜図13の各々は、窓ガラス1の位
置に対するモータ電流を示す波形図であり、この場合、
図12は前回の動作で学習された比較値を示しており、
図13は比較値と軟らかい異物を挟み込んだときの挟み
込みデータを示している。図13から判るように軟らか
い物を挟み込んだときには負荷が急激に立ち上がらな
い。このため、検出が遅れてしまい、負荷比較値を誤学
習することになる。誤学習して負荷比較値を基に過負荷
検出を行うと、設定値の倍近くの過負荷まで過負荷検出
を行わないことになる。これに対して、図14は比較値
と硬い異物を挟み込んだときの挟み込みデータを示して
いる。この場合も挟み込みが始まったときから過負荷検
出までの間で誤学習される。このため、次回は倍近い負
荷がかかるまで過負荷検出をしない。なお、過負荷検出
の遅れを小さくするには過負荷検出の閾値を小さくすれ
ば良いが、これを小さくすると今度は僅かなノイズやモ
ータ3Aの負荷の変動で誤動作してしまう。そこで、こ
れらの現象が起こらないように閾値の値を設定する必要
がある。
【0048】図15は図11の構成を実際にCPUを使
用して構成したブロック図であり、前述した図2と共通
する部分には同一の符号を付してある。ROM26に
は、前述した図4に示すフローチャートに基づくフロー
チャートおよび図16、図17に示すフローチャートに
基づくプログラムが書き込まれている。モータ負荷検出
部7は負荷検出手段に対応する。また、電源リップル検
出部9と位置検出部10は位置検出手段100を構成す
る。また、モータ負荷比較部8と過負荷検出部13は過
負荷検出手段110を構成する。また、遅延処理部12
は遅延処理手段に対応する。
【0049】次に、この実施例2の動作について説明す
る。メイン処理 図16はこの実施例のメイン処理を示すフローチャート
である。まず、電源の投入直後、ステップS40でRA
M27、バックアップRAM28およびタイマ29等の
初期化を行う。次いで、ステップS41で操作スイッチ
6の出力の取り込みを行い、取り込んだスイッチ出力に
したがってモータ3Aの駆動を開始する。この場合、ア
ップスイッチが押されたものとし、窓ガラス1がアップ
する方向にモータ3Aの駆動が開始されるものとする。
操作スイッチ6の出力の取り込みを行った後、モータ3
Aの駆動を開始するためにモータ3AにバッテリBAT
より電源の供給を行う。電源の供給後、ステップS42
でモータ電圧Vmおよびモータ電流Imの取り込みを開
始する。そして、ステップS43でモータ駆動時間のカ
ウントを開始する。次いで、ステップS44で窓ガラス
1の位置を求める演算を開始する。
【0050】ステップS44の処理後、ステップS45
でモータ負荷の比較を行なう。すなわち、比較値学習部
11より読み出される負荷比較値と現在のモータ負荷値
とを比較し、その差分値を求める。そして、ステップS
46に進み、過負荷検出処理を行う。すなわち、ステッ
プS45で求めた差分値が予め設定した閾値以上であっ
て、かつ窓ガラス1が閉め切り状態でなければ過負荷で
あると判断し、モータ3Aを停止させる停止信号を出力
する。そして、窓ガラス1が数センチ下がるようにモー
タ3Aを逆回転させるための信号を出力する。
【0051】ステップS46の処理後、ステップS47
で比較学習処理を行う。すなわち、前回窓ガラス1をア
ップさせたときのモータ負荷値とメモリに記憶された負
荷比較値との差分値を読み込み、この差分値に所定の重
み(通常は1/2)付けを行った後、現在メモリに記憶
している負荷比較値に加えて新たな負荷比較値を作成
し、メモリに書き込む。ステップS47の処理が終了し
た後、ステップS48でモータ3Aの正逆転制御を行
う。窓ガラス1の上昇中に過負荷が検出された場合には
このステップS48で直ちにモータ3Aの駆動を停止
し、その直後から窓ガラス1が数センチ下がるまでモー
タ3Aを逆転させる。この処理の終了後、ステップS4
1に戻る。
【0052】割り込み処理 割り込み処理は前述した図4と共通であるので説明を省
略する。
【0053】比較値学習処理 図17は比較値学習処理を示すフローチャートである。
この図において、まず、ステップS50で過負荷か否か
を判定する。この処理は過負荷を誤学習しないようにジ
ャンプするためのものであり、過負荷であればそのまま
メイン処理に戻り、過負荷でなければステップS51に
進む。ステップS51ではモータ3Aの起動後の経過時
間が100msec以内であるか否かの判定を行う。こ
の処理はモータ3Aの起動時の過渡現象における大きな
負荷を誤学習しないようにジャンプするためのものであ
り、100msec以内であると判断するとメイン処理
に戻り、100msecを超えたと判断するとステップ
S52に進む。
【0054】ステップS52に進むと、学習値の演算を
行う。すなわち、差分値に重み付けを行い、これを前回
の負荷値に加える。次に、ステップS53で遅延処理用
の格納アドレスを記憶し、次いでステップS54で遅延
処理用の負荷比較比較結果を記憶し、そして、ステップ
S55で遅延処理した情報の負荷比較値をメモリに格納
する。この処理後メイン処理に戻る。なお、上記実施例
ではモータの負荷をモータ電流に基づいて検出するよう
にしたが、モータ速度に基づいて検出するようにしても
良い。
【0055】実施例3.図18は本発明に係る電動駆動
装置の実施例3を適用したパワーウィンドウ装置のブロ
ック図である。なお、この図において前述した図1と共
通する部分には同一の符号を付してその説明を省略す
る。実施例1と同様にモータ負荷比較部8は、窓ガラス
1のアップ動作中にモータ負荷検出部7で検出されたモ
ータ負荷値と比較値学習部11のメモリに書き込まれた
負荷比較値(第1の負荷比較値)とを比較し、その差分
値を出力する。この出力された差分値は遅延処理部12
と過負荷検出部13に供給される。ここで、モータ負荷
比較部8はモータ3Aの駆動開始直後から所定期間(過
渡期間以上の期間)内では、後述する過渡現象処理部4
0より出力される過渡負荷比較値(第2の負荷比較値)
を取り込み、この過渡負荷比較値とモータ負荷値とを比
較し、その差分値を出力する。モータ3がアップ動作中
か否かは正逆転制御部5の出力に基づいて判断する。
【0056】過渡現象処理部40はモータ3Aの駆動開
始直後に過渡負荷比較値をモータ負荷比較部8に供給す
る。ここで、モータ3Aの起動時に過渡負荷比較値を使
用する理由は次の通りである。すなわち、モータ3Aの
起動直後の過渡期ではモータ3Aにかかる負荷が大きく
なるので、定常状態における負荷比較値をそのまま用い
ると過負荷検出部13にて過負荷と判断されてしまう。
そこで、過渡期専用の負荷比較値を設定し、モータ3A
の駆動開始直後から所定期間内ではこの専用の過渡負荷
比較値を使用し、実際に過負荷が生ずる以外は過負荷が
検出されないようにする。この過渡負荷比較値は予め過
渡現象時における負荷を測定して決定する。
【0057】図18の構成を実際にCPUを使用して構
成した場合、そのブロック図は図15と同様になるの
で、この図に代えるものとする。ROM26には前述し
た図4に示すフローチャートに基づくフローチャートお
よび図19、図20に示すフローチャートに対応したプ
ログラムが書き込まれている。RAM27には負荷比較
値と過渡負荷比較値が予め書き込まれている。この場
合、負荷比較値と過渡負荷比較値とは互いに異なる領域
に書き込まれている。また、RAM27にはCPU25
によって過負荷検出フラグが設定される。電源リップル
検出部9と位置検出部10は位置検出手段100を構成
する。また、モータ負荷比較部8と過負荷検出部13は
過負荷制御手段110を構成する。また、過渡現象処理
部40は過渡現象処理手段に対応する。また、タイマ2
9は計数手段に対応する。
【0058】次に動作について説明する。メイン処理 図19はこの実施例のメイン処理を示すフローチャート
である。まず、電源の投入直後、ステップS60でRA
M27、バックアップRAM28およびタイマ29等の
初期化を行う。次いで、ステップS61で操作スイッチ
6の出力の取り込みを行い、取り込んだスイッチ出力に
したがってモータ3Aの駆動を開始する。この場合、ア
ップスイッチが押されたものとし、窓ガラス1がアップ
する方向にモータ3Aの駆動が開始されるものとする。
【0059】操作スイッチ6の出力の取り込みを行った
後、モータ3Aの駆動を開始するためにモータ3Aにバ
ッテリBATより電源の供給を行う。電源の供給後、ス
テップS62でモータ電圧Vmおよびモータ電流Imの
取り込みを開始し、次いでステップS63でモータ駆動
時間のカウントを開始する。そして、ステップS64で
窓ガラス1の位置を求める演算を開始する。ステップS
64の処理後、ステップS65で過渡現象処理を行う。
すなわち、モータ負荷の比較において過渡負荷比較値
(図では過渡比較値テーブル)を選択し、モータ起動直
後の所定期間(略過渡期間)における過負荷検出を行
う。この所定期間内において過負荷を検出するとモータ
3Aの駆動を停止し、そして窓ガラス1が数センチ下が
るようにモータ3Aを逆回転させる。この過渡現象処理
の詳細については後述する。
【0060】ステップS65の処理後、ステップS66
でモータ負荷の比較を行なう。すなわち、比較値学習部
11より読み出される負荷比較値と現在のモータ負荷値
とを比較し、その差分値を求める。差分値を求めた後、
ステップS67で過負荷検出処理を行う。すなわち、ス
テップS66で求めた差分値が予め設定した閾値以上で
あって、かつ窓ガラス1が閉め切り状態でなければ過負
荷であると判断し、モータ3Aを停止させる停止信号を
出力する。そして、窓ガラス1が数センチ下がるように
モータ3Aを逆回転させるための信号を出力する。
【0061】ステップS67の処理後、ステップS68
で比較値学習処理を行う。すなわち、メモリに書き込ま
れた負荷比較値と窓ガラス1を移動させたときのモータ
負荷値とを比較して差分値を求める。そして、得られた
差分値に所定の重み(通常1/2)付けをし、この値を
現在の負荷比較値に加えて新たな負荷比較値を作成し、
上記メモリに書き込む。すなわち、窓ガラス1を動かす
毎に新しい負荷比較値をウィンドウ位置に対応して上記
メモリに書き込む。ステップS68の処理後、ステップ
S69でモータ3Aの正逆転制御を行う。窓ガラス1の
上昇中に過負荷が検出された場合には、このステップS
68で直ちにモータ3Aの駆動を停止し、その直後から
窓ガラス1が数センチ下がるまでモータ3Aを逆転させ
る。この処理後ステップS61に戻る。
【0062】割り込み処理 割り込み処理は前述した図4と共通であるので説明を省
略する。
【0063】過渡現象処理 図20は過渡現象処理を示すフローチャートである。こ
の図において、ステップS80で窓ガラス1が上昇中で
あるか否かの判定を行い、上昇中であると判断するとス
テップS81へ進み、上昇中でないと判断するとメイン
処理に戻る。窓ガラス1が上昇中であるものとしてステ
ップS81に進むと、モータ起動後の経過時間が100
msec以内であるか否かの判定を行い、100mse
c以内であると判断すると過渡状態にあるものとしてス
テップS82へ進み、100msecを超えるものと判
断すると定常状態にあるものとしてメイン処理に戻る。
ステップS82に進むと、起動後の時間とモータ電圧値
とから現在のモータ負荷と比較する過渡負荷比較値(図
では過渡比較値テーブル)をROM26から読み出し、
現在のモータ負荷値との差分値を算出する。そして差分
値の算出後、ステップS83で検出精度を高めるために
前回のモータ負荷値との差分値を算出する。
【0064】差分値の算出後、ステップS84で閾値の
値を若干大きめに変更し、ステップS85で差分値が閾
値以上か否かの判定を行い、閾値以上であると判断する
と、ステップS86に進み、前回のモータ負荷値との差
分値がマイナスであるか否かの判断を行う。これに対し
て差分値がマイナスであれば、普通の過度状態では電流
が下がって行くので、その状態であれば過負荷と判断せ
ず、何も処理することなくメイン処理に戻る。他方、前
回のモータ負荷値との差分値がマイナスにならない場合
には、ステップS87で過負荷検出フラグをセットす
る。すなわち、過負荷であると判断する。過負荷検出フ
ラグのセット後メイン処理に戻る。
【0065】上記ステップS85の判定において差分値
が閾値以下であると判断すると、ステップS88に進
み、前回のモータ負荷値との差分値が2A以上であるか
否かの判定を行い、2A以下であれば過負荷ではないと
判断してメイン処理に戻る。2A以上であれば過負荷で
あると判断してステップS89に進む。ステップS89
で過負荷検出フラグをセットした後、メイン処理に戻
る。このようにして過渡現象処理が実行される。
【0066】ここで、図21はモータ3Aの駆動開始直
後から所定時間経過した後の定常状態における負荷比較
値(図では単に比較値)と、途中で駆動開始した時のモ
ータ負荷値とを示す波形図で、縦軸がモータ電流、横軸
が窓ガラス1の位置である。普通に比較して過負荷検出
したのでは、その差分値が所定値以上になり、過負荷を
誤検出してしまう。図22は過渡現象用の過渡負荷比較
値と駆動開始直後に挟み込んだ時の波形と、その時の前
回のモータ負荷値との差分値の波形を示す。駆動開始直
後は、A/D変換器等でサンプリングした後にデータを
取り込むタイミングでは、値の大きさが多少変るので、
少し閾値を大きくする必要がある。または、上記前回の
モータ負荷値との差分値を考慮することで確実性を高め
ることができる。図23は過渡負荷比較値と差分値を示
す波形図であり、起動開始直後は速度が小さく、また速
度起電力も小さいので、近似的にモータの端子電圧に比
例して電流も大きくなる。このため、ある電圧毎に比較
値を用意する。
【0067】なお、上記実施例では、予め過渡現象を測
定して得られた過渡負荷比較値を使用し、この過渡負荷
比較値と現時点でのモータ負荷とを比較して過負荷を検
出するようにしたが、前後するモータ負荷の変化量を監
視して、その変化量が上がっているときに過負荷を検出
するようにしても良い。
【0068】実施例4.図24は本発明に係る電動駆動
装置の実施例4を適用したパワーウィンドウ装置のブロ
ック図である。なお、この図において、前述した図1と
共通する部分には同一の符号を付してその説明を省略す
る。実施例1と同様に比較値学習部11は、窓ガラス1
をアップさせたときのモータ負荷検出部7から出力され
るモータ負荷値と、その時にメモリ(比較値学習部11
のメモリ)より読み出した負荷比較値との差分値を遅延
処理部12から読み込み、この差分値に所定の重み(通
常1/2)付けを行う。そして、現在メモリに記憶して
いる負荷比較値に加えて新たな負荷比較値を作成し、同
メモリに書き込む。すなわち、窓ガラス1をアップ動作
せる毎に負荷比較値を更新する。
【0069】41は速度センサ部であり、スピードメー
タ等の速度センサより速度情報を検出し、速度パルスと
して出力する。42は速度検出部であり、割り込み処理
により速度センサ部41より出力される速度パルスを入
力し、タイマで計測した後、割り込みの周期から車速を
算出する。43は凸凹道用補正部であり、比較値学習部
11における重み係数を速度検出部42の出力に基づい
て変更させるためのものである。この場合、速度が検出
できたとき、または、速度が所定値を超えるときに重み
付け係数を小さくして学習する負荷比較値が小さくなる
ようにする。ここで、図27に示す符号60は比較値学
習部11を構成する乗算器であり、その制御端子に凸凹
道用補正部43より補正用の信号が供給される。この信
号の内容に応じて乗算器60の重み付け係数が変化す
る。
【0070】速度を検出できたとき、または、速度が所
定値を超えたときに比較値学習部11の重み付け係数を
小さくすることで、これにより得られる負荷比較値と、
窓ガラス1をアップさせたときにモータ負荷検出部7に
て検出されるモータ負荷値との差分値が通常の重み付け
する場合よりも小さくなる。このため、通常の場合より
も過負荷を検出するまで余裕が得られる。この場合、重
み付け係数を小さくして過負荷検出するまでの余裕を持
たせた理由は、凸凹道等の振動が生ずる道を走行した場
合にその衝撃が窓ガラス1にも加わり、これによってモ
ータ負荷が変化して過負荷検出をしてしまうからであ
る。
【0071】図25は凸凹の殆ど無い道を走行して窓ガ
ラス1をアップさせたときのモータ電流を示す波形図
で、図26は凸凹のある道を走行して窓ガラス1をアッ
プさせたときのモータ電流を示す波形図である。これら
の図からわかるように、凸凹道では衝撃でモータ電流が
振動している。図28は図24の構成を実際にCPUを
使用して構成したブロック図である。なお、この図にお
いて、前述した図2と共通する部分には同一の符号を付
してその説明を省略する。この図において、CPU25
は装置各部を制御するとともに、各種演算を行う。装置
各部の制御の中には凸凹道用補正のための制御も含まれ
る。ROM26には前述した図4に示すフローチャート
に基づくフローチャートおよび図29、図30、図31
に示すフローチャートに対応したプログラムが書き込ま
れている。45は速度センサ、46は速度検出回路であ
り、検出した速度信号を入力回路30に供給する。
【0072】電源リップル検出部9と位置検出部10は
位置検出手段100を構成する。また、モータ負荷比較
部8と過負荷検出部13は過負荷制御手段110を構成
する。また、上記速度センサ部41および速度検出部4
2は車速検出手段140を構成する。また、上記凸凹道
用補正部16は凸凹道用補正手段に対応する。
【0073】次に動作について説明する。メイン処理 図29はこの実施例のメイン処理を示すフローチャート
である。まず、電源の投入直後、ステップS100でR
AM27、バックアップRAM28およびタイマ29等
の初期化を行う。次いで、ステップS101で操作スイ
ッチ6の出力の取り込みを行い、取り込んだスイッチ出
力にしたがってモータ3Aの駆動を開始する。この場
合、アップスイッチが押されたものとし、窓ガラス1が
アップする方向にモータ3Aの駆動が開始されるものと
する。操作スイッチ6の出力の取り込みを行った後、モ
ータ3Aの駆動を開始するためにモータ3Aにバッテリ
BATより電源の供給を行う。電源の供給後、ステップ
S102でモータ電圧Vmおよびモータ電流Imの取り
込みを開始し、次いでステップS103でモータ駆動時
間のカウントを開始する。そして、ステップS104で
窓ガラス1の位置を求める演算を開始する。
【0074】ステップS104の処理後、ステップS1
05で車速および凸凹道補正処理を行う。すなわち、図
31のフローチャートに示すように、まず、ステップS
130で車速入力があるか否かの判定を行い、車速入力
があると判断した場合、ステップS131で負荷比較値
の学習の重み付け係数を小さくする。このステップS1
31の処理後、メイン処理に戻る。なお、車速入力がな
い場合はそのままメイン処理に戻る。また、上記ステッ
プS130で速度入力があるか否かの判定、すなわち車
両が走行を開始したか否かの判定を行うようにしたが、
入力した速度が所定値以上であるか否かの判定、すなわ
ち、車両の走行速度が所定値(例えば20km/h)以
上になったか否かの判定を行うようにしても良い。
【0075】図29のフローチャートに戻り、ステップ
S106でモータ負荷の比較が行われる。すなわち、予
め比較値学習部11のメモリに記憶されている負荷比較
値を読み出し、この負荷比較値と現時点でのモータ負荷
値とを比較し、その差分値を求める。そして、この処理
後、ステップS107で過負荷検出処理を行う。ステッ
プS107において、ステップS106で得られた差分
値が予め設定した閾値以上で、かつ窓ガラス1が閉め切
り状態でなければ過負荷であると判断する。ステップS
107の処理の終了後、ステップS108で比較学習処
理を行う。すなわち、前回窓ガラス1をアップさせたと
きのモータ負荷値とメモリに記憶された負荷比較値との
差分値を読み込み、この差分値に所定の重み(通常は1
/2)付けを行う。そして、現在メモリに記憶している
負荷比較値に加えて新たな負荷比較値を作成し、メモリ
に書き込む。ステップS108の処理後、ステップS1
09でモータ3Aの正逆転制御を行う。窓ガラス1の上
昇中に過負荷が検出された場合にはこのステップS10
9で直ちにモータ3Aの駆動を停止し、その直後から窓
ガラス1が数センチ下がるまでモータ3Aを逆転させ
る。この処理の終了後、ステップS101に戻る。
【0076】割り込み1処理 割り込み処理1は前述した図4と共通であるので説明を
省略する。この割り込み処理1は所定周期毎に実行され
る。
【0077】割り込み2処理 図30は割り込み2処理を示すフローチャートである。
この図において、ステップS120で車速パルスの周期
をカウントし、次いでステップS121で車速パルス数
のカウントを行う。この割り込み2処理は上記割り込み
1処理と同様に所定周期毎に実行される。
【0078】実施例5.上記実施例4では比較値学習部
11における重み付けの値を小さくして振動による過負
荷検出の誤動作を防止するようにしたが、この実施例5
では比較値学習部11の一度の学習におけるモータ負荷
値の変更量を制限し、次回の通常走行時あるいは次回の
停止時における窓ガラス1のアップ動作において過負荷
を誤検出しないようにしたものである。このようにした
理由は、通常は急激にモータ負荷が変化することがない
からである。ここで、図27に示す符号61は比較値学
習部11を構成する制限器であり、その制御端子に凸凹
道用補正部43から補正用の信号が供給される。この制
限器により1度の学習における変更量が制限される。
【0079】比較値学習部11の構成の一部と凸凹道用
補正部43の機能が異なる以外は、図24および図28
と同様の構成をなしているので、図は省略し、凸凹道補
正処理について説明する。図32はこの実施例5の凸凹
道補正処理を示すフローチャートである。この図におい
て、まず、ステップS140で車速入力があるか否かの
判定を行い、車速入力があると判断した場合、ステップ
S141で負荷比較値学習変更量の制限モードに設定す
る。このステップS141の処理後、メイン処理に戻
る。なお、車速入力がない場合はそのままメイン処理に
戻る。また、上記ステップS140で速度入力があるか
否かの判定、すなわち車両が走行を開始したか否かの判
定を行うようにしたが、入力した速度が所定値以上であ
るか否かの判定、すなわち、車両の走行速度が所定値
(例えば20km/h)以上になったか否かの判定を行
うようにしても良い。
【0080】実施例6.上記実施例4では比較値学習部
11における重み付けの値を小さくし、また実施例5で
はモータ負荷値の変更量を制限して、振動による過負荷
検出の誤動作を防止するようにしたが、この実施例では
過負荷検出部13における閾値を大きくするようにした
ものである。なお、この実施例6においても凸凹道用補
正部43の機能が異なる以外は、図24および図28と
同様の構成をなしているので、図は省略し、凸凹道補正
処理について説明する。図33は過負荷検出部13にお
ける閾値の変化を示す波形図であり、この図に示すよう
に車速がある程度の値になると、閾値が大きくなる。
【0081】図34はこの実施例6の凸凹道補正処理を
示すフローチャートである。この図において、まず、ス
テップS150で車速入力があるか否かの判定を行い、
車速入力があると判断した場合、ステップS151で過
負荷検出の閾値を大きめに設定する。このステップS1
51の処理を終了した後、メイン処理に戻る。なお、車
速入力がない場合はそのままメイン処理に戻る。また、
上記ステップS150で速度入力があるか否かの判定、
すなわち車両が走行を開始したか否かの判定を行うよう
にしたが、入力した速度が所定値以上であるか否かの判
定、すなわち、車両の走行速度が所定値(例えば20k
m/h)以上になったか否かの判定を行うようにしても
良い。
【0082】実施例7.上記実施例6では車速がある程
度の値になると閾値を大きくして振動による過負荷検出
の誤動作を防止するようにしたが、この実施例では車速
がある程度の値になると過負荷検出処理を行わないよう
にするものである。このようにした理由は、走行中は少
なくとも運転する大人がいるので、パワーウィンドウ装
置のロックをかけることによる子供のいたずらを防止す
ることができるからである。図35はこの実施例7の凸
凹道補正処理を示すフローチャートである。この図にお
いて、まず、ステップS160で車速入力があるか否か
の判定を行い、車速入力があると判断した場合、ステッ
プS161で過負荷検出を行わないモードに設定する。
このステップS161の処理後、メイン処理に戻る。な
お、車速入力がない場合はそのままメイン処理に戻る。
また、上記ステップS160で速度入力があるか否かの
判定、すなわち車両が走行を開始したか否かの判定を行
うようにしたが、入力した速度が所定値以上であるか否
かの判定、すなわち、車両の走行速度が所定値(例えば
20km/h)以上になったか否かの判定を行うように
しても良い。
【0083】なお、上記実施例4〜7では車速センサを
用いたが、その他、例えばアクティブサスペンション用
として用いられている加速度センサの出力を利用しても
良い。また、上記実施例1〜7では電流リップルに基づ
いて位置検出を行うようにしたが、その他、エンコーダ
等の位置検出器を使用して位置検出を行うようにしても
良い。また、上記実施例1〜7ではモータの負荷をモー
タ電流に基づいて検出するようにしたが、モータ速度に
基づいて検出するようにしても良い。また、上記実施例
1〜7を図36に示すように1つにまとめても良い。ま
た、上記実施例1〜7ではパワーウィンドウ装置に適用
した場合であったが、その他、車両の電動サンルーフや
パワーアンテナ装置、および建物の出入口を自動開閉す
る自動扉等に適用できることは言うまでもない。
【0084】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、移動部
(実施例では窓ガラス1)、または、この移動部を駆動
する駆動手段(実施例ではモータ3A)における温度を
検出してその温度情報に基づいて環境のモード(通常
時、急変時等)を判定し、この判定結果に基づいて過負
荷検出手段における閾値の補正を行うようにしたので、
温度環境が変化しても誤動作せず、正確かつ安定した過
負荷検出を行うことができる。
【0085】請求項3記載の発明によれば、移動部(実
施例では窓ガラス1)、または、この移動部を駆動する
駆動手段(実施例ではモータ3A)における温度を検出
してその温度情報に基づいて環境のモード(通常時、急
変時等)を判定し、この判定結果に基づいて比較値学習
手段における比較値の補正を行うようにしたので、温度
環境が変化しても誤動作せず、正確かつ安定した過負荷
検出を行うことができる。
【0086】また、請求項6記載の発明によれば、駆動
手段に加わる負荷を検出した後から時間を遅らせて比較
値の学習を行うようにしたので、駆動手段の過負荷を検
出するまでの時間遅れによる誤学習を防止することがで
き、これによって装置の破壊を防止することができると
ともに、指、手、首等を挟み込んでも大きな怪我につな
がることがない。
【0087】また、請求項7記載の発明によれば、移動
部の駆動を開始したときから所定期間は、駆動手段の過
渡特性に対応させて設定された第2の負荷比較値を定常
時に対応させて設定された第1の負荷比較値に代って用
い、この第2の負荷比較値により過負荷検出を行うよう
にしたので、駆動開始直後に過負荷がかかってもこれを
検出することができ、これによって装置の破壊を防止す
ることができるとともに、指、手、首等を挟み込んでも
大きな怪我につながることがない。
【0088】また、請求項8記載の発明によれば、車速
の検出によって、比較値学習手段により学習される比較
値と負荷検出手段により検出される負荷との差分値が所
定値以下になるように比較値学習手段にて学習される比
較値を補正するようにしたので、凸凹道を走行して衝撃
を受けてモータ負荷値が振動しても過負荷を誤検出する
ことがない。この結果、誤検出によって窓ガラスを閉め
ることができなくなることがない。
【0089】また、請求項9記載の発明によれば、車速
の検出によって、過負荷制御手段の所定値が大きくなる
ように補正するようにしたので、凸凹道を走行して衝撃
を受けてモータ負荷値が振動しても過負荷を誤検出する
ことがない。この結果、誤検出によって窓ガラスを閉め
ることができなくなることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る電動駆動装置の概略構
成を示すブロック図である。
【図2】実施例1の電動駆動装置の具体例のブロック図
である。
【図3】実施例1のメイン処理を示すフローチャートで
ある。
【図4】実施例1の割り込み処理を示すフローチャート
である。
【図5】実施例1の温度補正処理を示すフローチャート
である。
【図6】実施例1の説明に用いる波形図である。
【図7】実施例1の説明に用いる波形図である。
【図8】実施例1の説明に用いる波形図である。
【図9】実施例1の説明に用いる波形図である。
【図10】実施例1の説明に用いる波形図である。
【図11】本発明の実施例2に係る電動駆動装置の概略
構成を示すブロック図である。
【図12】実施例2の説明に用いる波形図である。
【図13】実施例2の説明に用いる波形図である。
【図14】実施例2の説明に用いる波形図である。
【図15】実施例2の電動駆動装置の具体例のブロック
図である。
【図16】実施例2のメイン処理を示すフローチャート
である。
【図17】同実施例の比較値学習処理を示すフローチャ
ートである。
【図18】本発明の実施例3に係る電動駆動装置の概略
構成を示すブロック図である。
【図19】実施例3のメイン処理を示すフローチャート
である。
【図20】実施例3の過渡現象処理を示すフローチャー
トである。
【図21】実施例3の説明に用いる波形図である。
【図22】実施例3の説明に用いる波形図である。
【図23】実施例3の説明に用いる波形図である。
【図24】本発明の実施例4に係る電動駆動装置の概略
構成を示すブロック図である。
【図25】実施例4の説明に用いる波形図である。
【図26】実施例4の説明に用いる波形図である。
【図27】実施例4の補正処理を説明するためのブロッ
ク図である。
【図28】実施例4の電動駆動装置の具体例のブロック
図である。
【図29】実施例4のメイン処理を示すフローチャート
である。
【図30】実施例4の割り込み2処理を示すフローチャ
ートである。
【図31】実施例4の凸凹道用補正処理を示すフローチ
ャートである。
【図32】本発明の実施例5に係る電動駆動装置の凸凹
道用補正処理を示すフローチャートである。
【図33】本発明の実施例6に係る電動駆動装置の凸凹
道用補正処理を示す波形図である。
【図34】実施例6の凸凹道用補正処理を示すフローチ
ャートである。
【図35】本発明の実施例7に係る電動駆動装置の凸凹
道用補正処理を示すフローチャートである。
【図36】本発明の応用例の概略構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1 窓ガラス(移動部) 3A モータ(駆動手段) 5 正逆転制御部(正逆転制御手段) 7 モータ負荷検出部(負荷検出手段) 11 比較値学習部(比較値学習手段) 12 遅延処理部(遅延処理手段) 16 モード判定部 17 温度補正部 40 過渡現象処理部(過渡現象処理手段) 43 凸凹道用補正部(凸凹道用補正手段) 100 位置検出手段 110 過負荷検出手段 120 温度検出手段 130 温度補正手段 140 車速検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平5−78810 (32)優先日 平5(1993)3月13日 (33)優先権主張国 日本(JP)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動部を駆動する駆動手段と、 前記移動部の移動位置を検出する位置検出手段と、 前記移動部の通常時における移動方向や過負荷検出時に
    おける移動方向の制御を行う正逆転制御手段と、 前記駆動手段に加わる負荷を検出する負荷検出手段と、 前記移動部の移動に伴って前記負荷検出手段により検出
    された負荷値に基づいて前記駆動手段の過負荷の検出に
    用いられる負荷比較値を学習する比較値学習手段と、 前記比較値学習手段により学習された負荷比較値と前記
    負荷検出手段により検出された負荷値とを比較し、その
    差分値が予め設定した閾値よりも大きい場合には前記駆
    動手段を停止又は反転させる指令を前記正逆転制御手段
    に供給する過負荷検出手段と、 前記移動部又は前記駆動手段の温度を検出する温度検出
    手段と、 前記温度検出手段より得られる温度情報に基づいて前記
    比較値学習手段に対して前記負荷比較値の学習内容を補
    正させる温度補正手段と、 を備えたことを特徴とする電動駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記温度補正手段は、前記温度検出手段
    より得られる温度情報に基づいて今回学習する負荷比較
    値が前回学習した負荷比較値に対して急変するものと判
    断すると、前記比較値学習手段に対して今回学習する負
    荷比較値を前回学習した負荷比較値の格納領域とは別の
    領域に格納させることを特徴とする請求項1記載の電動
    駆動装置。
  3. 【請求項3】 移動部を駆動する駆動手段と、 前記移動部の移動位置を検出する位置検出手段と、 前記移動部の通常時における移動方向や過負荷検出時に
    おける移動方向の制御を行う正逆転制御手段と、 前記駆動手段に加わる負荷を検出する負荷検出手段と、 前記移動部の移動に伴って前記負荷検出手段により検出
    された負荷値に基づいて前記駆動手段の過負荷の検出に
    用いられる負荷比較値を学習する比較値学習手段と、 前記比較値学習手段により学習された負荷比較値と前記
    負荷検出手段により検出された負荷値とを比較し、その
    差分値が予め設定した閾値よりも大きい場合には前記駆
    動手段を停止又は反転させる指令を前記正逆転制御手段
    に供給する過負荷検出手段と、 前記移動部又は前記駆動手段の温度を検出する温度検出
    手段と、 前記温度検出手段より得られる温度情報に基づいて前記
    過負荷検出手段の前記閾値を補正する温度補正手段と、 を備えたことを特徴とする電動駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記温度補正手段は、前記比較値学習手
    段における所定条件時の負荷比較値と前記移動部の移動
    時における前記駆動手段に加わる負荷値との差分値が所
    定値以上になったときに前記過負荷検出手段の前記閾値
    を補正することを特徴とする請求項3記載の電動駆動装
    置。
  5. 【請求項5】 前記温度補正手段は、前記温度検出手段
    より得られる温度情報に基づいて前回学習した負荷比較
    値が急変したものと判断すると、前記過負荷検出手段に
    対して最初の1回目を過負荷検出させないことを特徴と
    する請求項3又は請求項4いずれかの項記載の電動駆動
    装置。
  6. 【請求項6】 移動部を駆動する駆動手段と、 前記移動部の移動位置を検出する位置検出手段と、 前記移動部の通常時における移動方向や過負荷検出時に
    おける移動方向の制御を行う正逆転制御手段と、 前記駆動手段に加わる負荷値を検出する負荷検出手段
    と、 前記移動部の移動に伴って前記負荷検出手段により検出
    された負荷値に基づいて前記駆動手段の過負荷の検出に
    用いられる負荷比較値を学習する比較値学習手段と、 前記比較値学習手段により学習された負荷比較値と前記
    負荷検出手段により検出された負荷値とを比較し、その
    差分値が予め設定した閾値より大きい場合に前記駆動手
    段を停止又は反転させる指令を前記正逆転制御手段に供
    給する過負荷検出手段と、 前記負荷検出手段により検出された負荷値の前記比較値
    学習手段への供給を遅延させる遅延処理手段と、 を備えたことを特徴とする電動駆動装置。
  7. 【請求項7】 移動部を駆動する駆動手段と、 前記移動部の移動位置を検出する位置検出手段と、 前記移動部の通常時における移動方向や過負荷検出時に
    おける移動方向の制御を行う正逆転制御手段と、 前記駆動手段に加わる負荷値を検出する負荷検出手段
    と、 前記移動部の移動に伴って前記負荷検出手段により検出
    された負荷値に基づいて前記駆動手段の過負荷の検出に
    用いられる第1の負荷比較値を学習する比較値学習手段
    と、 前記比較値学習手段により学習された第1の負荷比較値
    と前記負荷検出手段により検出された負荷値とを比較
    し、その差分値が所定値より大きい場合に前記駆動手段
    を停止又は反転させる指令を前記正逆転制御手段に供給
    する過負荷制御手段と、 前記移動部の駆動開始時からの時間を計数する計数手段
    と、 前記移動部の駆動開始時から前記計数手段による計数値
    が予め設定された値に達するまでの期間、前記比較値学
    習手段による前記第1の負荷比較値に代って前記駆動手
    段の過渡特性に対応させた第2の負荷比較値を前記過負
    荷制御手段に供給する過渡現象処理手段と、 を備えたことを特徴とする電動駆動装置。
  8. 【請求項8】 移動部を駆動する駆動手段と、 前記移動部の移動位置を検出する位置検出手段と、 前記移動部の通常時における移動方向や過負荷検出時に
    おける移動方向の制御を行う正逆転制御手段と、 前記駆動部に加わる負荷値を検出する負荷検出手段と、 前記移動部の移動に伴って前記負荷検出手段により検出
    された負荷値に基づいて前記駆動部の過負荷の検出に用
    いられる負荷比較値を学習する比較値学習手段と、 前記比較値学習手段により学習された負荷比較値と前記
    負荷検出手段により検出された負荷値とを比較し、その
    差分値が所定値より大きい場合に前記駆動手段を停止又
    は反転させる指令を前記正逆転制御手段に供給する過負
    荷制御手段と、 車速を検出する車速検出手段と、 前記車速検出手段より速度が検出されたときに、前記比
    較値学習手段により学習される負荷比較値と前記負荷検
    出手段により検出される負荷値との差分値が所定値以下
    になるように、前記比較値学習手段にて学習される比較
    値を補正する凸凹道用補正手段と、 を備えたことを特徴とする電動駆動装置。
  9. 【請求項9】 移動部を駆動する駆動手段と、 前記移動部の移動位置を検出する位置検出手段と、 前記移動部の通常時における移動方向や過負荷検出時に
    おける移動方向の制御を行う正逆転制御手段と、 前記駆動部に加わる負荷値を検出する負荷検出手段と、 前記移動部の移動に伴って前記負荷検出手段により検出
    された負荷値に基づいて前記駆動部の過負荷の検出に用
    いられる負荷比較値を学習する比較値学習手段と、 前記比較値学習手段により学習された負荷比較値と前記
    負荷検出手段により検出された負荷値とを比較し、その
    差分値が所定値より大きい場合に前記駆動手段を停止又
    は反転させる指令を前記正逆転制御手段に供給する過負
    荷制御手段と、 車速を検出する車速検出手段と、 前記車速検出手段より速度が検出されたときに、前記過
    負荷制御手段の前記所定値が大きくなるように該過負荷
    制御手段に対して補正を行う凸凹道用補正手段と、 を備えたことを特徴とする電動駆動装置。
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