JP2892899B2 - 電動機制御装置 - Google Patents

電動機制御装置

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JP2892899B2
JP2892899B2 JP5038475A JP3847593A JP2892899B2 JP 2892899 B2 JP2892899 B2 JP 2892899B2 JP 5038475 A JP5038475 A JP 5038475A JP 3847593 A JP3847593 A JP 3847593A JP 2892899 B2 JP2892899 B2 JP 2892899B2
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一寿 西野
弘久 阿波
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、電動パワー
・ステアリング装置に使用される電動機の上昇温度を監
視しながら電動機を制御する電動機制御装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、自己の上昇温度を検出する手段を
持たない電動機を使用した電動式パワー・ステアリング
装置において、電動機に流れる電流、即ち電機子電流よ
り電動機の上昇温度を推定する方法が例えば特開平4ー
71379号公報等に開示されていた。また、このよう
な電動機の過負荷保護を行う方法としては、例えば特開
平1ー186468号公報に開示されているように、電
動機の負荷によって決まる電機子電流の平均値とその電
機子電流の流れた経過時間に応じて、電機子電流の最大
電流を制限し、電動機が過負荷状態によって故障するこ
とを防止する方法がある。 更に、特開平3ー1762
72号公報には電機子電流および電機子電圧等に基づい
て電動機の回転数を推定する方法が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の電動パワーステ
アリング装置に使用された電動機制御装置は、通常、
部から電源投入遮断動作がなされた際、バッテリ電圧の
低下を防止するために装置の電源も遮断してしまうた
め、制御動作時に設定した電動機の各制御情報、例えば
電子機電流の制限値をクリアしてしまうことになる。そ
して、再度、装置の電源を投入する際には、電機子電流
の制限値を電動機の始動特性に合わせて広い範囲で初期
設定していた。
【0004】そのために、電動機の温度が高い内に外部
から電源投入遮断動作がなされ電動機の電源を遮断後装
の電源遮断し、短時間内に再度装置の電源を投入して
電動機を駆動すると、初期化された制限値の範囲で大き
な電機子電流が電動機に流れて温度上昇を促進して電動
機を焼損に至らしめるという問題点があった。
【0005】或いは、電動機の温度が高い内に外部から
電源投入遮断動作がなされ電動機の電源を遮断後装置の
電源を遮断し、その時点における電機子電流の制限値を
保持する。電動機の温度が許容値以下に下がってから、
再度装置の電源を投入すると、保持していた制限値に基
づく電流指令の基に電機子電流を流すようになるために
電動機は始動特性が制限されて効率よく駆動されないと
いう問題点があった。
【0006】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、電動機の電源遮断後に、電動機
の上昇温度が許容値以下に低下するまで装置の電源を保
持し、装置に設定された制御情報を維持することができ
る電動機制御装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る電
動機制御装置は、外部よりの電源投入動作に従って電動
機へ電源を供給すると共に前記電動機に対する各種制御
情報を設定する制御部を備え、この制御部に自己に供給
される電源を自己保持する電源自己保持手段と、前記電
動機に流れる電流の値より前記電動機の上昇温度を推定
する温度推定手段と、前記電動機への電源供給遮断後、
前記推定された上昇温度に基づき、自己保持している電
源を遮断するまでの時間を演算する遮断時間演算手段
と、前記演算された遮断時間経過後に前記電源自己保持
手段に電源遮断指令を出力する電源遮断手段とを有した
ものである。
【0008】請求項2の発明に係る電動機制御装置は、
外部よりの電源投入動作に従って電動機へ電源を供給す
ると共に前記電動機に対する各種制御情報を設定する制
御部を備え、この制御部に自己に供給される電源を自己
保持する電源自己保持手段と、前記電動機に流れる電流
の値より前記電動機の負荷状態を推定する負荷状態推定
手段と、前記電動機への電源供給遮断後、前記推定され
た負荷状態に基づき、自己保持されている電源を遮断す
るまでの時間を演算する遮断時間演算手段と、前記演算
された遮断時間経過後に前記電源自己保持手段に電源遮
断指令を出力する電源遮断手段とを有したものである。
【0009】
【作用】請求項1の発明における電動機制御装置は、電
動機の上昇温度が許容温度以下に下がるまで設定した制
御情報を確保できるため、短時間内に再度電動機を制御
する場合でも設定された制御情報によって決まる電流制
限範囲内で電機子電流を流すことができる。従って、電
動機始動時に大電流が電動機に流れて温度上昇を促進し
て電動機を焼損させるといった事態を防止できる。
【0010】請求項2の発明における電動機制御装置
は、電動機の過大負荷状態によって上昇した温度が許容
温度以下に下がるまで設定した制御情報を確保できるた
め、過大負荷状態が解消されていない短時間内に再度電
動機を制御する場合でも設定された制御情報によって決
まる電流制限範囲内で電機子電流を流すことがでる。
従って、電動機始動時に大電流が電動機に流れて過大負
荷状態を促進して電動機を故障させるといった事態を防
止できる。
【0011】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1は本実施例における電動機制御装置を示す構
成図である。尚、本実施例における電動機制御装置は特
に電動パワー・ステアリング装置に使用される。図にお
いて、1は制御部としてのコントロールユニットであ
り、このコントロールユニット1は電源ラインL1を通
して外部のバッテリ2より電源供給を受けると共に、こ
のバッテリ2による電源電圧を動力ラインL2,L3を
通し、外部に接続された電動機4に供給する。3はバッ
テリ2よりコントロールユニット1へ電源を供給或いは
停止するイグニッションスイッチである。
【0012】コントロールユニット1は、ユニット全体
の制御を行う中央処理装置(以下、CPUと記載する)
11と、イグニッションスイッチ3のオン動作によりバ
ッテリ電圧が印加された時に、ハイレベルの制御起動信
号S1を出力し、イグニッションンスイッチ3がオフし
た時に、制御起動信号S1をローレベルにする制御起動
手段12と、制御起動手段12より出力されたハイレベ
ルの制御起動信号S1或いはこの制御起動信号S1の入
力に伴ってCPU11から出力されたハイレベルの電源
起動信号S2を入力した時に電源保持信号S3を出力す
るORゲート13と、ORゲート13より電源保持信号
S3が入力された時にバッテリ2による電源電圧EをC
PU11に自己保持させる電源自己保持手段14と、C
PU11より出力された電動機右駆動信号S4,電動機
左駆動信号S5に従って電動機4を制御する電動機制御
手段15と、CPU11から出力された電源供給信号S
6に従って電動機制御手段15を介して電動機4に電源
を供給する電動機電源供給手段16と、電動機制御手段
15を通して電動機4の電機子電流Iを検出してCPU
11へ電流検出信号S7として出力する電動機電流検出
手段17とを有している。
【0013】尚、CPU11は電源自己保持手段14を
通して電源電圧Eの供給を受けると、電源起動信号S2
をORゲート13に出力して電源保持信号S3をORゲ
ート13より電源自己保持手段14に出力させる。この
ため、CPU11は、電動機4の電源遮断を行うイグニ
ッションンスイッチ3のオフ動作に拘わりなく電源自己
保持手段14を通して電源電圧の供給が保持される。更
に、CPU11は温度推定手段、遮断時間演算手段、及
び電源遮断手段を構成している。
【0014】次に、本実施例の動作について説明する。
先ず、イグニションスイッチ3がオンすると、バッテリ
2の電源電圧が制御起動手段12に印加されるためハイ
レベルの制御起動信号S1がORゲート13の一方の入
力端子に入力される。その結果、ORゲート13より電
源保持信号S3が電源自己保持手段14に入力されるの
で、CPU11は電源自己保持手段14を通してバッテ
リ2より電源電圧Eが供給されて、その動作を開始す
る。
【0015】また、イグニションスイッチ3がオンする
と制御起動手段12を介してCPU11にも制御起動信
号S1が入力されるために、CPU11からORゲート
13の他方の入力端子に電源起動信号S2が出力され
る。そして、CPU11は電動機電源供給手段16に電
源供給信号S6を出力し、バッテリ2の電源電圧を電動
機制御手段15に供給させる。この結果、電動機制御手
段15はCPU11からの電動機右駆動信号S4或
電動機左駆動信号S5に基づいて電動機4を制御する。
この時、電動機4の電機子電流Iは、電動機制御手段1
5を通して電動機電流検出手段17によって検出され、
電流検出信号S7としてCPU11へ出力される。CP
U11は入力された電流検出信号S7と、電動機4の熱
時定数等により電動機4の上昇温度を推定し、この上昇
温度によって電動機4に流す最大電機子電流を制限す
る。
【0016】更に、電動機4の駆動を停止するためにイ
グニションスイッチ3がオフされると、制御起動手段1
2より出力される制御起動信号S1はローレベルとなっ
てCPU11に入力されると共にORゲート13の一方
の入力端子に入力される。その結果、CPU11は電動
機電源供給手段16へ出力していた電源供給信号S6を
停止すると共に、電動機制御手段15へ出力していた電
動機右駆動信号S4或いは電動機左駆動信号S5を停止
して電動機4の駆動を停止する。しかし、ORゲート1
3の他方の入力端子にはCPU11からの電源起動信号
S2が入力されているため、ORゲート13の出力端子
からは電源保持信号S3が電源自己保持手段14に出力
され続けるのでCPU11は電源を自己保持して動作を
継続している。
【0017】CPU11は電流検出信号S7より推定し
た電動機4の上昇温度と電動機4の放熱係数から電動機
4が許容温度値以下に低下する時間を演算し、その時間
が経過するまでORゲート13の他方の入力端子に出力
している電源起動信号S2をローレベルに落とさない。
そして、演算した時間が経過した後、電源起動信号S2
をローレベルに落とす。その結果、ORゲート13の2
つの入力端子は、いづれもローレベルとなるために電源
自己保持手段14に出力される電源保持信号S3はロー
レベルとなる。従って、電源自己保持手段14は稼働を
停止してCPU11への電源供給を停止する。
【0018】また、CPU11は、イグニションスイッ
チ3がオフであり電動機4への電源供給を停止している
間は、電動機4の放熱係数から電動機4の低下温度を推
定し、最大電機子電流の制限値を更新しているため、再
度イグニションスイッチ3がオンして電動機4を駆動す
る際でも更新された制限値を超えない範囲の電機子電流
Iを流すことになる。従って、電動機4は現在の温度上
昇値以上に温度が上昇するとがないので巻線の絶縁劣化
を招く焼損を阻止することができる。
【0019】次に、本実施例におけるCPU11の処理
動作を図2のフローチャートに従って説明する。先ず、
CPU11は制御起動手段12からの制御起動信号S1
を入力して動作を開始すると(ステップST1)、電動
機電流検出手段17より電機子電流Iに相当する電流検
出信号S7を入力すると共に、電流検出信号S7を二乗
した値の積分値に比例した電動機4の上昇温度を推定す
る(ステップST2,ST3)。
【0020】推定された電動機4の上昇温度から、電動
機4に流せる最大電機子電流の制限値をを決める(ステ
ップST4)。これは、即ち、電動機4が熱損失をおこ
す電動機温度は電機子電流Iの二乗に比例するため、電
動機4が焼損を起す可能性のある値の電機子電流Iを流
さないようにする目的を有する。
【0021】電機子電流Iの制限値を決め、電動機4を
制御している状態で制御起動手段12より制御起動信号
S1を読み取り、信号レベルから電動機4の制御継続か
否かを判定する(ステップST5)。この時、制御継続
を判定したならば電源起動信号S2をハイレベルにして
再度ORゲート13に出力し、電源保持信号S3を電源
自己保持手段14に出力させる(ステップST6)。
【0022】CPU11は電源自己保持手段14の稼働
により動作を継続して電源供給信号S6を電動機電源供
給手段16へ出力する(ステップST7)。この結果、
電動機制御手段15は電動機電源供給手段16を通して
バッテリ2による電源電圧の供給を受けるため、CPU
11より入力された電動機右駆動信号S4或いは電動機
左駆動信号S5に従って電動機4を制御する。
【0023】しかし、ステップST5において電動機4
の制御停止を判定したならば電動機制御手段15に対す
る電動機右駆動信号S4或いは電動機左駆動信号S5の
出力を停止する(ステップST9)。更に、ステップS
T3で推定された電動機4の温度情報を読み取り推定さ
れた上昇温度が高温か低温かを判定する(ステップST
10)。ここで、推定された上昇温度が高温であると判
定されると電動機4の放熱定数等より電動機4の上昇温
度が許容温度値以下に低下するまでの時間を演算し、こ
の演算時間をもとにCPU11が自己電源を保持する時
間を設定する(ステップST11)。
【0024】CPU11は他の処理を行いながら設定さ
れた保持時間が経過したか否かを判定し(ステップST
12)、経過していないと判断されたならば再度ステッ
プST1に戻って上述の処理を繰り返す。尚、この繰り
返し処理の過程でCPU1は電動機4の温度の時間的推
移より電機子電流Iの制限値を更新する。
【0025】そしてステップST12で自己電源の保持
時間の経過を判定したならば、CPU11は電動機電源
供給手段16へ出力していた電源供給信号S6を停止し
て電動機4への電源供給を停止し(ステップST1
3)、 更に、ORゲート13へ出力していた電源起動
信号S2を停止して電源自己保持手段14に対する電源
保持信号S3の出力を停止させる(ステップST1
4)。この結果、CPU11は電源自己保持手段14に
よる電源の自己保持動作を解消し総ての制御動作を停止
する。
【0026】更に、またCPU11はステップST10
において電動機4の上昇温度が低温であると判定した場
合は即座に電源供給信号S6を停止して電動機4への電
源供給を停止し(ステップST13)、且つ、電源起動
信号S2を停止して電源自己保持手段14に対する電源
保持信号S3の出力を停止させる(ステップST1
4)。
【0027】実施例2.尚、上記実施例1では,CPU
11は入力した電機子電流Iより電動機4の上昇温度を
推定し、この推定された上昇温度を基に、電動機4の電
源遮断後にCPU11の電源を保持しておく時間を設定
した。しかし、電機子電流Iより直接電動機4の負荷状
態を検出し、負荷状態により電動機4の電源遮断後にC
PU11の電源を保持しておく時間を設定してもよい。
この結果、過負荷状態にある電動機4に過大電流が流れ
るのを阻止できる。
【0028】図3は本実施例の動作を説明するフローチ
ャートである。このフローチャート中、図2に示すフロ
ーチャート中のステップ番号と同一ステップ番号は同一
の処理を示す。従って本実施例はステップST2Aにお
いて電機子電流Iより電動機4の負荷状態を検出した後
に、ステップST4ないしステップST9を処理し、ス
テップST9AではステップST2Aで検出した負荷状
態を読みだして過負荷状態か否かを判定する。
【0029】ここで、過負荷状態であると判定されると
電動機4の放熱定数等より電動機4の上昇温度が許容温
度値以下に低下するまでの時間を演算し、この演算時間
をもとにCPU11が自己電源を保持する時間を設定す
る(ステップST11)。その後、CPU11は他の処
理を行いながら設定された保持時間が経過したか否かを
判定し(ステップST12)、経過していないと判断さ
れたならば再度ステップST1〜ステップST5、ステ
ップST9〜ステップST12を繰り返し処理する。
【0030】そしてステップST12で自己電源の保持
時間の経過を判定したならば、CPU11は電動機電源
供給手段16へ出力していた電源供給信号S6を停止し
て電動機4への電源供給を停止する(ステップST1
3)。 更に、CPU11はORゲート13へ出力して
いた電源起動信号S2を停止して電源自己保持手段14
に対する電源保持信号S3の出力を停止させる(ステッ
プST14)。この結果、CPU11は電源自己保持手
段14による電源の自己保持動作を解消し総ての制御動
作を停止する。
【0031】更に、またCPU11はステップST9A
において過負荷状態を判定しなかった場合は即座に電源
供給信号S6を停止して電動機4への電源供給を停止し
(ステップST13)、且つ、電源起動信号S2を停止
して電源自己保持手段14に対する電源保持信号S3の
出力を停止させる(ステップST14)。
【0032】 実施例3. 尚、上記実施例1ではCPU11は入力した電機子電
流Iより電動機4の上昇温度を推定し、この推定温度を
基に、電動機4の電源遮断後に自己の電源を保持してお
く時間を設定した。しかしながら、電機子電流Iの目標
値を予め設定し、この目標電機子電流より電動機4の温
度を推定しても良い。これにより、電源自己保持時間を
予め設定できる。
【0033】図4は本実施例の動作を説明するフローチ
ャートである。このフローチャート中、図2に示すフロ
ーチャート中のステップ番号と同一ステップ番号は同一
の処理を示す。従って本実施例はステップST1Bにお
いて電機子電流Iの目標値を設定した後に、ステップS
T3ないしステップST9を処理し、ステップST10
にて推定された電動機4の上昇温度が高温か低温かを判
定する。推定された上昇温度が高温であると判定される
と電動機4の放熱定数等より電動機4の上昇温度が許容
温度値以下に低下するまでの時間を演算し、この演算時
間をもとにCPU11が自己電源を保持する時間を設定
する(ステップST11)。また低温であれば即座に電
源供給信号S6を停止して電動機4への電源供給を停止
し(ステップST13)、且つ、電源起動信号S2を停
止して電源自己保持手段14に対する電源保持信号S3
の出力を停止させる(ステップST14)。
【0034】実施例4.尚、上記実施例2では,CPU
11は検出した電機子電流Iの値より電動機4の過負荷
状態を検出し、この過負荷状態を基に、電動機4の電源
遮断後にCPU1の電源を保持しておく時間を設定し
た。しかしながら、電機子電流Iの目標値を予め設定
し、この目標電機子電流より電動機4が過負荷に至る仕
方で使用されているかを検出しても良い。これにより、
電動機の過負荷使用を予測することができる。
【0035】図5は本実施例の動作を説明するフローチ
ャートである。このフローチャート中、図3及び図4に
示すフローチャート中のステップ番号と同一ステップ番
号は同一の処理を示す。従って本実施例はステップST
1Bにおいて電機子電流Iの目標値を設定した後に、ス
テップST2Aで電動機4が過負荷状態に陥る仕方で使
用されているか検出する。
【0036】その後にステップST4ないしステップS
T9を処理し、ステップST9Aにおいて電動機4が推
定された過負荷状態かを判定する。そして過負荷状態で
あると判定されると電動機4の放熱定数等より電動機4
の上昇温度が許容温度値以下に低下するまでの時間を演
算し、この演算時間をもとにCPU11が自己電源を保
持する時間を設定する(ステップST11)。また一定
負荷であれば即座に電源供給信号S6を停止して電動機
4への電源供給を停止し(ステップST13)、且つ、
電源起動信号S2を停止して電源自己保持手段14に対
する電源保持信号S3の出力を停止させる(ステップS
T14)。
【0037】実施例5.上記実施例1では電動機電流検
出手段17にて求めた電機子電流Iより電動機4の上昇
温度を推定したが、以下の式に示される関係から電機子
電流Iを演算し、この電機子電流Iの値より電動機4の
上昇温度を推定しても良い。
【0038】I=(ET−V)/Ra〔A〕 V=KφN〔A〕 ここで、 Iは電機子電流〔A〕 ETは電機子端子電圧〔V〕 Vは逆起電圧〔V〕 Raは電機子抵抗〔Ω〕 Kは定数 Nは回転数〔rpm〕 である。
【0039】図6は本実施例における電動機制御装置の
全体構成をしめす構成図である。尚、図において、図1
と同一符号は同一又は相当部分を示す。図において、4
Aは電動機4の回転軸(図示せず)に結合された、例え
ばロータリエンコーダのような回転検出器であり、この
回転検出器4Aは電動機4の回転数Nに応じた数のパル
ス信号S10をコントロールユニット1Aへ出力する。
【0040】本実施例におけるコントロールユニット1
Aは、実施例1のコントロールユニット1の構成に加え
て、電動機制御手段15を通して電動機4の電機子の端
子間電圧ETを検出し、端子間電圧信号S8としてCP
U11Aに出力する電動機端子間電圧検出手段18と、
回転検出器4Aより出力されてたパルス信号S10に基
づいて電動機4の回転数Nを検出し、回転検出信号11
AとしてCPU11Aに出力する電動機回転数検出手段
19とを有している。
【0041】図7は本実施例の動作を説明するフローチ
ャートである。このフローチャート中、図2に示すフロ
ーチャート中のステップ番号と同一ステップ番号は同一
の処理を示す。従って本実施例はステップST2Dにお
いて回転検出信号11Aより電動機4の回転数Nを検出
した後に、ステップST2Eで電動機端子間電圧検出手
段18より電動機4の電機子の端子間電圧ETを入力す
る。
【0042】次に、ステップST2Fでは上式に従って
電機子電流Iを推定したならば、ステップST3で電動
機4の上昇温度を推定する。その後ステップST4ない
しステップST9を処理し、ステップST10にて推定
された電動機4の上昇温度が高温か低温かを判定する。
推定された上昇温度が高温であると判定されると電動機
4の放熱定数等より電動機4の上昇温度が許容温度値以
下に低下するまでの時間を演算し、この演算時間をもと
にCPU11Aが自己電源を保持する時間を設定する
(ステップST11)。また低温であれば即座に電源供
給信号S6を停止して電動機4への電源供給を停止し
(ステップST13)、且つ、電源起動信号S2を停止
して電源自己保持手段14に対する電源保持信号S3の
出力を停止させる(ステップST14)。
【0043】実施例6.尚、上記実施例5では,CPU
11Aは入力した電動機回転数と電機子の端子間電圧に
基ずいて推定した電機子電流Iより電動機4の上昇温度
を推定し、この推定温度を基に、電動機4の電源遮断後
にCPU11Aの電源を保持しておく時間を設定した。
しかしながら、上記の方法で推定した電機子電流Iより
電動機4の負荷状態を検出し、負荷状態により電動機4
の電源遮断後にCPU11Aの電源を保持しておく時間
を設定してもよい。
【0044】図8は本実施例の動作を説明するフローチ
ャートである。このフローチャート中、図7に示すフロ
ーチャート中のステップ番号と同一ステップ番号は同一
の処理を示す。従って本実施例はステップST3におい
て電機子電流Iより電動機4の負荷状態を検出した後
に、ステップST4ないしステップST9を処理し、ス
テップST9Aにて過負荷状態か否かを判定する。
【0045】そして過負荷状態であると判定されると電
動機4の放熱定数等より電動機4の上昇温度が許容温度
値以下に低下するまでの時間を演算し、この演算時間を
もとにCPU11Aが自己電源を保持する時間を設定す
る(ステップST11)。また一定負荷であれば即座に
電源供給信号S6を停止して電動機4への電源供給を停
止し(ステップST13)、且つ、電源起動信号S2を
停止して電源自己保持手段14に対する電源保持信号S
3の出力を停止させる(ステップST14)。
【0046】実施例7.さらに、自動車等のバッテリを
電源供給源とする制御装置では、制御装置停止指令時に
電源を供給し続けるとバッテリの過放電が懸念されるの
で電源の保持時間に最大値を設けても良いし、例えば、
3分等の定時間としても良い。
【0047】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、外部よりの電
源投入動作に従って電動機へ電源を供給すると共に前記
電動機に対する各種制御情報を設定する制御部を備え、
この制御部に自己に供給される電源を自己保持する電源
自己保持手段と、前記電動機に流れる電流の値より前記
電動機の上昇温度を推定する温度推定手段と、前記電動
機への電源供給遮断後、前記推定された上昇温度に基づ
いて自己保持している電源を遮断するまでの時間を演算
する遮断時間演算手段と、前記演算された遮断時間経過
後に前記電源自己保持手段に電源遮断指令を出力する電
源遮断手段とを有したので、制御部は電動機の上昇温度
が許容温度以下に下がるまで設定した制御情報を確保で
きるため、短時間内に再度電動機を制御する場合でも設
定された制御情報によって決まる電流制限範囲内で電機
子電流を流すことがでる。従って、電動機始動時の大電
流が電動機に流れて温度上昇を促進して電動機を焼損さ
せるといった事態を防止できるという効果がある。
【0048】請求項2の発明によれば、外部よりの電源
投入動作に従って電動機へ電源を供給すると共に前記電
動機に対する各種制御情報を設定する制御部を備え、こ
の制御部に自己に供給される電源を自己保持する電源自
己保持手段と、前記電動機に流れる電流の値より前記電
動機の負荷状態を推定する負荷状態推定手段と、前記電
動機への電源供給遮断後、前記推定された負荷状態に基
づいて自己保持している電源を遮断するまでの時間を演
算する遮断時間演算手段と、前記演算された遮断時間経
過後に前記電源自己保持手段に電源遮断指令を出力する
電源遮断手段とを有したので、制御部は電動機の過大負
荷状態によって上昇した温度が許容温度以下に下がるま
で設定した制御情報を確保できるため、過大負荷状態が
解消されていない短時間内に再度電動機を制御する場合
でも設定された制御情報によって決まる電流制限範囲内
で電機子電流を流すことがでる。従って、電動機始動時
の大電流が電動機に流れて過大負荷状態を促進して電動
機を故障させるといった事態を防止できるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による電動機制御装置の構
成を示す構成図である。
【図2】実施例1による電動機制御装置の動作を説明す
るフローチャートである。
【図3】実施例2による電動機制御装置の動作を説明す
るフローチャートである。
【図4】実施例3による電動機制御装置の動作を説明す
るフローチャートである。
【図5】実施例4による電動機制御装置の動作を説明す
るフローチャートである。
【図6】この発明の実施例5による電動機制御装置の構
成を示す構成図である。
【図7】実施例5による電動機制御装置の動作を説明す
るフローチャートである。
【図8】実施例6による電動機制御装置の動作を説明す
るフローチャートである。
【符号の説明】
1 コントロールユニット 2 バッテリ 4 電動機 11 CPU 12 制御起動手段 14 電源自己保持手段 17 電動機電流検出手段 I 電機子電流
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−147468(JP,A) 特開 昭60−35663(JP,A) 特開 平2−246871(JP,A) 特開 平2−92781(JP,A) 特開 昭62−295777(JP,A) 特開 平4−349067(JP,A) 実開 昭63−18381(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 5/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部よりの電源投入動作に従って電動機
    へ電源を供給すると共に前記電動機に対する各種制御情
    報を設定する制御部を備え、この制御部に自己に供給さ
    れる電源を自己保持する電源自己保持手段と、前記電動
    機に流れる電流の値より前記電動機の上昇温度を推定す
    る温度推定手段と、前記電動機への電源供給遮断後、前
    記推定された上昇温度に基づき、自己保持している電源
    を遮断するまでの時間を演算する遮断時間演算手段と、
    前記演算された遮断時間経過後に前記電源自己保持手段
    に電源遮断指令を出力する電源遮断手段とを有したこと
    を特徴とする電動機制御装置。
  2. 【請求項2】 外部よりの電源投入動作に従って電動機
    へ電源を供給すると共に前記電動機に対する各種制御情
    報を設定する制御部を備え、この制御部に自己に供給さ
    れる電源を自己保持する電源自己保持手段と、前記電動
    機に流れる電流の値より前記電動機の負荷状態を推定す
    る負荷状態推定手段と、前記電動機への電源供給遮断
    後、前記推定された負荷状態に基づき、自己保持してい
    る電源を遮断するまでの時間を演算する遮断時間演算手
    段と、前記演算された遮断時間経過後に前記電源自己保
    持手段に電源遮断指令を出力する電源遮断手段とを有し
    たことを特徴とする電動機制御装置。
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