JP5098365B2 - 電子機器、及び電子機器に搭載された電動機の制御方法 - Google Patents

電子機器、及び電子機器に搭載された電動機の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、電動機を備える電子機器、及び該電子機器に搭載された電動機の制御方法に関する。
一般に、モータなどの電動機を備える電子機器として、装置内に給送された記録媒体(例えば用紙)にインクを噴射することにより印刷を実行する印刷装置(「インクジェット式プリンタ」ともいう。)が知られている。このような印刷装置には、装置内に記録媒体を給送するためのモータ(所謂紙送りモータ)及びインクを噴射する記録ヘッドを移動させるためのモータ(所謂キャリッジモータ)などが設けられている。これら各モータは、断続的に駆動した場合には発熱量の方が放熱量よりも多くなって過熱状態に陥ることがある。そのため、こうした印刷装置では、モータの駆動態様に基づき演算したモータの蓄熱量が予め設定された蓄熱量閾値を超えた場合に、モータからの発熱を制限するための発熱制限制御が実行されるようになっていた。
ところで、電源から印刷装置への電力供給が遮断した状態(以下、「電源オフの状態」ともいう。)である間には、モータに蓄熱された熱が徐々に放熱される。そのため、電源オフの状態が比較的長い場合(例えば、電源オフの状態が1日以上続いた場合)には、モータの放熱が十分に行われたため、印刷装置の駆動が開始された時点のモータの蓄熱量は、ほぼ「0(零)」になっている。その一方で、電源オフの状態が比較的短かった場合(例えば、電源オフの状態が5分程度であった場合)、モータからの放熱が十分ではない可能性があるため、印刷装置の駆動が開始された時点では、モータに熱が未だ蓄積されている可能性があった。
そこで、このような印刷装置では、電源オフにするために電源スイッチ(操作手段)が操作された場合、その時点におけるモータの蓄熱量が操作時蓄熱量として不揮発性メモリに記憶されてから電源オフになるようになっている。その後、ユーザが印刷装置を使用するため(即ち、電源オンにするため)に電源スイッチが再び操作された場合には、不揮発性メモリから読み出された操作時蓄熱量が基準蓄熱量(初期値)として設定され、該基準蓄熱量を基準にして印刷装置の駆動開始後におけるモータの蓄熱量が演算されるようになっていた(例えば、特許文献1参照)。
そのため、電源オフになってから電源オンになるまでの時間(以下、「遮断時間」という。)が比較的短い状態(例えば、遮断時間が5分程度である状態)で電源オンになった場合、不揮発性メモリから読み出された操作時蓄熱量は、電源オンになった直後のモータの実際の蓄熱量(以下、「実蓄熱量」という。)よりも僅かに多いだけである。したがって、特許文献1に記載の印刷装置では、遮断時間が短い場合、モータの駆動によりモータの実蓄熱量が蓄熱量閾値以上になるタイミングに近いタイミングで上記発熱制限制御が実行されるようになっていた。
特開2003−79187号公報
ところが、特許文献1に記載の印刷装置では、上記遮断時間が長くなるほど、電源オンになった時点のモータの基準蓄熱量(=操作時蓄熱量)とモータの実蓄熱量とでは、大きく異なることになる。そのため、遮断時間が比較的長い場合には、モータの実蓄熱量が蓄熱量閾値以上になっていないにも関わらず、演算されたモータの蓄熱量が蓄熱量閾値以上になって上記発熱制限制御が誤ったタイミングで実行されるおそれがあった。この場合、発熱制限制御が実行される結果、速やかに印刷を行いたいユーザの意志に反して、印刷が開始されなかったり、印刷速度が遅くなってしまったりするおそれがあった。
なお、内部に設けられたバッテリなどからの給電により電源オフの状態であっても時刻を計時可能なRTC(Real Time Clock)を搭載した印刷装置では、上記遮断時間が正確に計測されるため、遮断時間中におけるモータの放熱量を正確に演算することが可能である。しかしながら、印刷装置にRTCを設けた場合には、印刷装置の部品点数が増加する結果、製造コストが上昇してしまうことがあった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、電源からの電力供給が開始された時点の電動機の蓄熱量の初期値を正確に設定することができる電子機器、及び電子機器に搭載された電動機の制御方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の電子機器は、電動機と、電源からの電力供給を遮断させるオフ操作及び該電力供給を開始させるオン操作が可能な操作手段と、前記電源から供給される電力に基づき時間を計時可能な計時手段と、前記電源から前記電動機及び前記計時手段への電力の供給及び遮断が可能な電力供給手段と、駆動中における前記電動機の蓄熱量を演算するとともに、駆動停止後の前記電動機の蓄熱量を前記計時手段に計時された時間に基づき演算する蓄熱量演算手段と、前記電動機を制御するとともに、前記操作手段のオン操作に基づき前記電力供給を開始させ、前記操作手段のオフ操作に基づき前記電力供給を遮断させるように前記電力供給手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記操作手段のオフ操作後においても、所定時間の間は前記計時手段及び前記蓄熱量演算手段のうち少なくとも前記計時手段への電力供給が維持されるように前記電力供給手段を制御し、前記蓄熱量演算手段は、前記オフ操作後に前記計時手段が計時した時間に基づく蓄熱量を、次に前記操作手段がオン操作されたときの前記電動機の蓄熱量の初期値に設定する初期値設定手段を有する。
この発明によれば、操作手段がオフ操作された場合であってもオフ操作されてから所定時間が経過するまでは、計時手段には電源から電力供給されるため、計時手段による計時が継続される。そして、操作手段がオフ操作されてから実際に電力供給が遮断されるまでに計時手段が計時した時間に基づいて、実際に電力供給が遮断された時点における電動機の蓄熱量が演算され、該蓄熱量は、次に操作手段がオン操作されたときの電動機の蓄熱量の初期値に設定される。そのため、実際に操作手段がオン操作された場合には、設定された初期値を基準にして電動機の蓄熱量が演算される。したがって、操作手段がオフ操作された直後の電動機の蓄熱量を基準蓄熱量に設定する従来の場合に比して、電源からの電力供給が開始された時点の電動機の蓄熱量の初期値を正確に設定することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の電子機器、及び電子機器に搭載された電動機の制御方法を具体化した第1の実施形態を図1〜図8に基づいて説明する。なお、以下における本明細書中の説明において、「前後方向」、「左右方向」、「上下方向」をいう場合は図1に矢印で示す前後方向(副走査方向)、左右方向(主走査方向)、上下方向をそれぞれ示すものとする。
図1に示すように、電子機器としての印刷装置11は、インクジェット式プリンタであって、平面視矩形状をなす本体ケース12を備えている。この本体ケース12内には、ガイド軸13に案内されて左右方向に往復移動可能なキャリッジ14が設けられている。このキャリッジ14は、電動機としてのキャリッジモータ(以下、「CRモータ」という。)15が駆動されることにより回転駆動される無端状のタイミングベルト16の一部に固定されており、CRモータ15の正逆転駆動によりキャリッジ14が左右方向に往復移動するようになっている。
キャリッジ14の下部には、インクジェット方式の記録ヘッド17が設けられると共に、キャリッジ14の上部には、記録ヘッド17にインクを供給するためのインクカートリッジ18が着脱可能に装填されている。記録ヘッド17の下面は、図示しない複数のノズルが開口するノズル形成面とされている。そして、記録ヘッド17は、内蔵する図示しない各ノズルに個別対応する圧電振動子が駆動することにより、各ノズルからインク滴を記録媒体としての用紙19に噴射(吐出)するようになっている。
キャリッジ14の下方には、記録ヘッド17と用紙19との間隔(ギャップ)を規定するプラテン20がその長手方向をガイド軸13の軸方向に一致させた状態で配置されている。キャリッジ14の左右方向における移動範囲において記録(インク滴噴射)を実施し得る記録可能領域の外側となる右端部位置が、キャリッジ14のホームポジションに設定されている。そして、このホームポジションに相当する位置には、記録ヘッド17のメンテナンス(例えばクリーニング)を行うメンテナンスユニット21が配設されている。
本体ケース12の背面下部には、電動機としての紙送りモータ(以下、「PFモータ」という。)22が配設されている。キャリッジ14の左右方向における移動範囲において記録可能領域よりもホームポジション側と反対側の外側となる左端部位置には、トリガレバー23が本体ケース12の背面壁開口から突出し、かつキャリッジ14と係合可能な位置に設けられている。そして、CRモータ15の駆動に基づき左方側に移動するキャリッジ14によってトリガレバー23が押圧された場合には、PFモータ22の駆動力が上記紙送り機構に伝達可能な状態になる。この状態でPFモータ22が駆動した場合には、上記紙送り機構が駆動して本体ケース12内に用紙19が給送されるようになっている。
また、給紙後の紙送り過程において、用紙19は、PFモータ22(即ち、紙送り機構)の駆動によって前方向へ搬送(紙送り)されるようになっている。そして、キャリッジ14の左方向への移動中に記録ヘッド17からインク滴を噴射させながら行われる印字動作(記録動作)と、用紙19の前方向への紙送り動作とが交互に行われることにより、用紙19に印刷が施されるようになっている。また、本体ケース12内には、ガイド軸13に沿ってリニアエンコーダ24が設けられている。このリニアエンコーダ24は、キャリッジ14の移動距離に比例する数のパルスを出力し、その出力パルスを検出して把握されるキャリッジ14の移動位置、移動速度及び移動方向に基づいて、キャリッジ14の速度制御及び位置制御が行われるようになっている。
次に、本実施形態の印刷装置11の電気的構成について図2に基づき説明する。
図2に示すように、印刷装置11は、該印刷装置11における各種の制御処理を実行する制御装置30を備えている。この制御装置30の入力側インターフェース(図示略)には、CRモータ15に供給されている電流の大きさ(以下、「電流値」という。)を検出するためのCR用電流センサ31、及びPFモータ22に供給されている電流値を検出するためのPF用電流センサ32などが電気的に接続されている。また、制御装置30の出力側インターフェース(図示略)には、記録ヘッド17、CRモータ15及びPFモータ22などが電気的に接続されており、制御装置30は、記録ヘッド17、CRモータ15及びPFモータ22の駆動を個別に制御するようになっている。
制御装置30は、交流電源60からの電力供給を開始させたり、交流電源60からの電力供給を遮断させたりする際にユーザが操作する操作手段としての電源スイッチ33と、電源コードなどを介して交流電源60と電気的に接続される電源回路34とを備えている。また、制御装置30は、記録ヘッド17の駆動を制御するためのヘッドドライバ35と、CRモータ15の駆動を制御するためのCR用モータドライバ36と、PFモータ22の駆動を制御するためのPF用モータドライバ37と、デジタルコンピュータなどから構成される制御ユニット40(図2にて一点鎖線で囲まれた部分)とを備えている。なお、電源回路34は、交流電源60(例えば100V)から入力した交流電圧を所定の直流電圧に変換し、各ドライバ35,36,37や制御ユニット40に直流電圧を各別に供給するようになっている。例えば、電源回路34は、制御ユニット40には制御系の直流電圧(例えば3〜6V)を供給すると共に、CRモータ15やPFモータ22を駆動させるための各モータドライバ36,37にはモータ駆動系の直流電圧(例えば約30〜50V)をそれぞれ供給するようになっている。
制御ユニット40は、CPU、ROM、RAM、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)及び不揮発性メモリ(例えばEEPROM)などを備えた構成とされている。そして、制御ユニット40は、ハードウェア及びソフトウェアのうち少なくとも一方によりそれぞれ実現される機能部分として、制御部41、ヘッド用駆動部42、CR用モータ駆動部43、CR用蓄熱量演算部44、CR用メモリ45、CR用タイマ46、PF用モータ駆動部47、PF用蓄熱量演算部48、PF用メモリ49及びPF用タイマ50を備えている。
制御部41は、CPU及びASICにより構成されている。そして、制御部41は、図示しないホストコンピュータからインターフェース51を介して印刷データ(ビットマップデータ)を受信した場合、該印刷データをヘッド用駆動部42に転送すると共に、各モータ15,22を駆動させる制御指令を各モータ駆動部43,47に出力する。また、制御部41は、交流電源60から制御ユニット40や各ドライバ35,36,37への電力供給が遮断されているときに電源スイッチ33からの信号を入力した場合には電力供給が開始されるように電源回路34の駆動を制御する。一方、制御部41は、電源回路34からの電力供給中に電源スイッチ33からの信号を入力した場合には、後述する電源オフ操作後処理の終了後に電力供給が遮断されるように電源回路34の駆動を制御する。したがって、本実施形態では、制御部41により、制御手段が構成されている。また、電源回路34及び制御部41により、電力供給手段が構成されている。なお、以降の記載において、交流電源60から制御ユニット40や各ドライバ35,36,37への電力供給が遮断されたことを「電源オフ」というと共に、交流電源60から制御ユニット40や各ドライバ35,36,37への電力供給が行われていることを「電源オン」というものとする。
ヘッド用駆動部42は、制御部41から転送された印刷データ(ビットマップデータ)に基づき各ノズルからのインク滴の噴射態様を制御するものである。
各モータ駆動部43,47は、制御部41からの制御指令に基づきモータドライバ36,37を介してモータ15,22の駆動(即ち、回転方向や駆動速度など)をそれぞれ制御するものであって、CPUによりそれぞれ構成されている。CR用モータ駆動部43は、CRモータ15を駆動させる場合、リニアエンコーダ24から出力された出力パルスを入力することにより検出したキャリッジ14の移動速度に基づきCRモータ15の駆動速度(回転速度)を検出する。そして、CR用モータ駆動部43は、検出したCRモータ15の駆動速度に関する情報をCR用蓄熱量演算部44に転送する。また、CR用モータ駆動部43は、駆動していたCRモータ15の駆動を停止させた場合、その時点の時間(以下、「停止時時間」という。)をCR用タイマ46から読み出し、該停止時時間に関する情報を制御部41に転送する。なお、以降の記載において、ホームポジションから左方向に移動して再びホームポジションに戻ってくるキャリッジ14の一連の動作のことを「印刷動作」ともいう。
PF用モータ駆動部47は、PFモータ22を駆動させる場合、上記紙送り機構に設けられた図示しないエンコーダ(例えばロータリエンコーダ)から出力されたパルスを入力することにより検出したPFモータ22の駆動速度(回転速度)に関する情報をPF用蓄熱量演算部48に転送する。また、PF用モータ駆動部47は、駆動していたPFモータ22の駆動を停止させた場合、その時点の停止時時間をPF用タイマ50から読み出し、該停止時時間に関する情報を制御部41に転送する。
各蓄熱量演算部44,48は、ROM又は不揮発性メモリ等のメモリの所定記憶領域に記憶されたテーブル(例えば図3に示すテーブル)を参照して各モータ15,22の蓄熱量を各別に演算するCPUによりそれぞれ構成されている。CR用蓄熱量演算部44は、CRモータ15が印刷動作を行った場合、その1回の印刷動作にかかった駆動時間(即ち、駆動を開始してから停止するまでの時間)をCR用タイマ46が計時している時間に基づき演算する。PF用蓄熱量演算部48は、PFモータ22が駆動した場合、PFモータ22の駆動が開始してから停止するまでの時間(即ち、PFモータ22の駆動時間)をPF用タイマ50が計時している時間に基づき演算する。
各メモリ45,49は、電源オフになっても消去されるべきではない情報が記憶される記憶領域のことであって、不揮発性メモリによりそれぞれ構成されている。各タイマ46,50は、クロック回路からのクロック信号等に基づき計数処理を行うカウンタ、又はタイマ処理用のプログラムを実行するCPUによりそれぞれ構成されている。なお、本実施形態の各タイマ46,50は、電源回路34を介して交流電源60から制御ユニット40(各タイマ46,50)に電力供給が行なわれている場合にのみ計時可能な計時手段としてそれぞれ機能するようになっている。
次に、CRモータ15の駆動に基づき発生する発熱量をCR用モータ駆動部43が演算する際に使用されるテーブルについて、図3に基づき以下説明する。
図3に示すテーブルは、CRモータ15の駆動速度Vn(nは、「0(零)」以上の正数)と、CRモータ15の駆動時間STm(mは「0(零)」以上の正数)とから、印刷動作毎のCRモータ15の発熱量GQnmを推定するためのテーブルである。具体的には、CR用蓄熱量演算部44は、キャリッジ14の1回の印刷動作が終了したことを契機に転送されてきた駆動速度V1、及びCR用タイマ46が計時した時間に基づき演算した駆動時間ST0に対応するCRモータ15の発熱量GQ10を図3に示すテーブルから読み出す。
本実施形態では、PFモータ22に対応するテーブルもROM又は不揮発性メモリの所定領域に記憶されている。そして、CR用蓄熱量演算部44は、PFモータ22の駆動終了時に転送されてきたPFモータ22の駆動速度、及びPF用タイマ50が計時した時間に基づき演算した駆動時間に対応するPFモータ22から発生した発熱量をPFモータ22用のテーブルから読み出す。
次に、本実施形態の制御ユニット40が実行する各制御処理について図4〜図7に示すフローチャート及び図8に示すタイミングチャートに基づき以下説明する。図4に示すフローチャートは、キャリッジ14がホームポジションにて移動不能な状態でロックされている場合に所定周期毎に実行される蓄熱量演算処理である。図5に示すフローチャートは、電源オフにするべく電源スイッチ33が操作(即ち、オフ操作)された場合に実行される電源オフ操作時処理である。図6に示すフローチャートは、前述した電源オフ操作時処理が実行された後に実行される電源オフ操作後処理である。図7に示すフローチャートは、電源オンにするべく電源スイッチ33が操作(即ち、オン操作)された場合に実行される電源オン操作時処理である。図8に示すタイミングチャートは、時間の経過とCRモータ15の蓄熱量TSQの変化との関係を示したものである。
まず始めに、蓄熱量演算処理について図4に示すフローチャートに基づき説明する。
さて、制御部41は、リニアエンコーダ24から出力された出力パルスに基づきキャリッジ14がホームポジションに位置していると共に、CR用電流センサ31からの信号に基づきCRモータ15が停止状態にあることを検知した場合、キャリッジ14がホームポジションでロックされていると判断して蓄熱量演算処理を実行する。そして、この蓄熱量演算処理において、制御部41は、印刷中であるか否かを判定する(ステップS10)。
この判定結果が否定判定である場合、制御部41からの制御指令に基づきCR用蓄熱量演算部44は、CRモータ15の蓄熱量TSQを第1演算し、該蓄熱量TSQをRAMの所定領域に記憶する(ステップS11)。具体的には、CR用蓄熱量演算部44は、CR用タイマ46が計時している時間に基づき、蓄熱量演算処理が前回実行されてからの経過時間(=所定周期)を取得し、該取得した時間におけるCRモータ15の放熱量を演算する。この放熱量は、CRモータ15の駆動が停止してからの経過時間と対応関係にあり、該経過時間が長いほど放熱量が多くなる。続いて、CR用蓄熱量演算部44は、蓄熱量演算処理が前回実行されたときにRAMの所定領域に記憶された蓄熱量TSQから放熱量を減算することにより、その時点でのCRモータ15の蓄熱量TSQを取得し、該蓄熱量TSQをRAMの所定領域に上書き記憶する。その後、制御部41は、蓄熱量演算処理を終了する。
一方、ステップS10の判定結果が肯定判定である場合、制御部41からの制御指令に基づきCR用蓄熱量演算部44は、CRモータ15の蓄熱量TSQを第2演算し、該蓄熱量TSQをRAMの所定領域に記憶する(ステップS12)。具体的には、CR用蓄熱量演算部44は、キャリッジ14の1回の印刷動作が終了したことを契機に転送されてきた駆動速度Vn(例えばV3)及び駆動時間STm(例えばST4)に対応するCRモータ15の発熱量GQnm(例えばGQ34)を図3に示すテーブルから読み出す。そして、CR用蓄熱量演算部44は、蓄熱量演算処理が前回実行されたときにRAMの所定領域に記憶された蓄熱量TSQに発熱量GQnmを加算することにより、その時点でのCRモータ15の蓄熱量TSQを取得し、該蓄熱量TSQをRAMの所定領域に上書き記憶する。したがって、本実施形態では、CR用蓄熱量演算部44が、蓄熱量演算手段として機能する。また、ステップS11,S12が、蓄熱量演算ステップに相当する。
続いて、制御部41は、ステップS12にてCR用蓄熱量演算部44によって演算されたCRモータ15の現時点の蓄熱量TSQが予め設定された蓄熱量閾値KTSQ以上であるか否かを判定する(ステップS13)。この蓄熱量閾値KTSQは、CRモータ15が過熱状態になることを回避するために後述する発熱制限制御を実行するか否かを判断するための値であって、実験やシミュレーションなどによって予め設定される。ステップS13の判定結果が否定判定(TSQ<KTSQ)である場合、制御部41は、蓄熱量演算処理を終了する。
一方、ステップS13の判定結果が肯定判定(TSQ≧KTSQ)である場合、制御部41からの制御指令に基づきCR用モータ駆動部43は、CRモータ15の蓄熱量TSQの増加を抑制する蓄熱量増加抑制制御を実行する(ステップS14)。本実施形態では、CR用モータ駆動部43は、1回の印刷動作後に所定時間(例えば2秒)だけCRモータ15の駆動を停止させることにより該CRモータ15からの発熱を制限する発熱制限制御を実行する。その後、制御部41は、蓄熱量演算処理を終了する。なお、発熱制限制御は、CRモータ15からの発熱を制限できるのであれば、印刷時におけるCRモータ15の駆動速度Vnを遅くするような制御であってもよい。
ここで、図8に示すように、印刷が開始されるとCRモータ15が駆動を開始するため、CRモータ15の蓄熱量TSQは、時間の経過と共に徐々に多くなっていく。そして、印刷中にCRモータ15の蓄熱量TSQが蓄熱量閾値KTSQ以上になると、CRモータ15からの発熱を制限する発熱制限制御が開始される。すると、この発熱制限制御の実行中は、印刷中であるにも関わらず、CRモータ15の蓄熱量TSQの増加が抑制される。その後、印刷が終了すると、CRモータ15からの放熱量の方がCRモータ15の発熱量よりも多くなるため、CRモータ15の蓄熱量TSQが、時間の経過と共に徐々に少なくなっていく。
次に、電源オフ操作時処理について、図5に示すフローチャートに基づき説明する。
さて、制御部41は、電源オン中に電源スイッチ33がオフ操作されたことを検出した場合、電源オフ操作時処理の実行を開始する。そして、この電源オフ操作時処理において、制御部41は、上記ステップS11又はステップS12にてCR用蓄熱量演算部44がRAMの所定領域に記憶したCRモータ15の現時点の蓄熱量TSQを読み出し、該蓄熱量TSQを操作時蓄熱量TSQoffとしてCR用メモリ45に記憶する(ステップS20)。したがって、本実施形態では、CR用メモリ45が、操作時蓄熱量記憶手段として機能する。
続いて、制御部41は、CR用モータ駆動部43から転送された情報に基づきCRモータ15が駆動中であるか否かを判定する(ステップS21)。この判定結果が肯定判定である場合、制御部41は、その処理を後述するステップS25に移行する。一方、ステップS21の判定結果が否定判定である場合、制御部41は、CR用タイマ46が計時している時間(以下、「オフ時時間」という。)を読み出すと共に、CRモータ15の駆動が停止した時点の上記停止時時間とオフ時時間との差からCRモータ15が停止していた時間である非駆動経過時間T1を演算する(ステップS22)。
そして、制御部41は、ステップS22にて演算した非駆動経過時間T1が予め設定された非駆動経過時間閾値KT1(例えば、13分)以上であるか否かを判定する(ステップS23)。この判定結果が否定判定(T1<KT1)である場合、制御部41は、その処理を後述するステップS25に移行する。一方、ステップS23の判定結果が肯定判定(T1≧KT1)である場合、制御部41は、電源スイッチ33のオフ操作後における電力供給の諾否を設定するための操作後電力供給許可フラグFLGをオフにセットし(ステップS24)、その後、電源オフ操作時処理を終了する。なお、非駆動経過時間閾値KT1は、後述する電力供給許可時間KT2(図6参照)と同一時間に設定されている。
ステップS25において、制御部41は、操作後電力供給許可フラグFLGをオンにセットする。その後、制御部41は、電源オフ操作時処理を終了する。
次に、電源オフ操作後処理について、図6に示すフローチャートに基づき説明する。
さて、制御部41は、電源オフ操作時処理が終了すると電源オフ操作後処理の実行を開始する。そして、この電源オフ操作後処理において、制御部41は、電源スイッチ33がオフ操作されてからの経過時間(以下、「操作後経過時間」という。)T2を「0(零)」にリセットする(ステップS30)。続いて、制御部41は、電源スイッチ33がオフ操作される前に比して制御ユニット40に供給される供給電力が低くなるように電源回路34を制御する(ステップS31)。このステップS31では、制御部41は、各ドライバ35,36,37への電力供給を遮断し、制御ユニット40への電力供給のみが行なわれるように電源回路34を制御するようにしてもよい。
そして、制御部41は、操作後電力供給許可フラグFLGがオンであるか否かを判定する(ステップS32)。この判定結果が否定判定(FLG=オフ)である場合、制御部41は、その処理を後述するステップS37に移行する。一方、ステップS32の判定結果が肯定判定(FLG=オン)である場合、制御部41は、CR用タイマ46が計時している時間に基づき操作後経過時間T2を更新する(ステップS33)。したがって、本実施形態では、ステップS33が、電源スイッチ33のオフ操作後においても、CR用タイマ46への電力供給を維持させることにより、該CR用タイマ46による計時を継続させる計時継続ステップに相当する。そして、制御部41は、操作後経過時間T2が、電源スイッチ33のオフ操作後も電力供給が許可される最大限の時間に設定された所定時間としての電力供給許可時間KT2(本実施形態では13分)以下であるか否かを判定する(ステップS34)。この電力供給許可時間KT2は、電源スイッチ33がオフ操作された時点のCRモータ15の操作時蓄熱量TSQoffが上記蓄熱量閾値KTSQであった場合に、電力供給許可時間KT2経過後のCRモータ15の蓄熱量TSQが操作時蓄熱量TSQoffの40%程度になるように予め設定されている。
そして、ステップS34の判定結果が否定判定(T2>KT2)である場合、制御部41は、その処理を後述するステップS37に移行する。一方、ステップS34の判定結果が肯定判定(T2≦KT2)である場合、電源スイッチ33がオン操作された否かを判定する(ステップS35)。この判定結果が否定判定である場合、制御部41は、その処理を前述したステップS33に移行する。一方、ステップS35の判定結果が肯定判定である場合、制御部41は、CR用タイマ46が計時している時間に基づき更新した操作後経過時間T2をCR用メモリ45の所定領域に記憶させ(ステップS36)、電源オフ操作時処理を終了する。
ステップS37において、制御部41は、CR用タイマ46が計時している時間に基づき更新した操作後経過時間T2をCR用メモリ45の所定領域に記憶させる。続いて、制御部41は、電源オフにするべく電源回路34を制御し(ステップS38)、その後、電源オフ操作時処理を終了する。したがって、本実施形態では、CR用メモリ45が、時間記憶手段としても機能する。
すなわち、図8に示すように、CRモータ15の停止中に電源スイッチ33がオフ操作されると、その時点におけるCRモータ15の操作時蓄熱量TSQoffがCR用メモリ45に記憶される。CRモータ15の非駆動経過時間T1が非駆動経過時間閾値KT1以上である場合には、電源スイッチ33がオフ操作される前にCRモータ15の放熱が十分に行われたと判断し、オフ操作後におけるCR用タイマ46による計時を行うことなく、電源がオフになる。一方、CRモータ15の非駆動経過時間T1が非駆動経過時間閾値KT1未満である場合には、電源スイッチ33のオフ操作後においても電源オンの状態が継続される。その後、この状態が電力供給許可時間KT2を超えると、電源スイッチ33がオフ操作されてからの操作後経過時間T2(=KT2)がCR用メモリ45に記憶される。その一方で、電源スイッチ33のオフ操作後において操作後経過時間T2が電力供給許可時間KT2以下であるときに電源スイッチ33がオン操作されると、その時点の操作後経過時間T2(≠KT2)がCR用メモリ45に記憶され、後述する電源オン操作時処理が実行される。
最後に、電源オン操作時処理について、図7に示すフローチャートに基づき説明する。
さて、制御部41は、電源スイッチ33がオン操作されたことを検出すると、電源オン操作時処理を実行する。そして、この電源オン操作時処理において、制御部41は、CR用メモリ45に記憶されている操作後経過時間T2を読み出す(ステップS40)。続いて、制御部41からの制御指令に基づきCR用蓄熱量演算部44は、電源オフ操作後処理中(即ち、操作後経過時間T2がCR用メモリ45に記憶されるまでの期間)におけるCRモータ15の放熱量RQを演算する(ステップS41)。具体的には、CR用蓄熱量演算部44は、CRモータ15の放熱量RQの増加率と操作後経過時間T2の長さとが比例関係にあることから、操作後経過時間T2に予め設定された係数を乗算することにより、CRモータ15の放熱量RQの増加率を取得する。そして、CR用蓄熱量演算部44は、CR用メモリ45から読み出した操作時蓄熱量TSQoffに放熱量RQの増加率を乗算することにより、CRモータ15の放熱量RQを取得する。
そして、制御部41は、操作後経過時間T2を「0(零)」にリセットし、該操作後経過時間T2(=「0(零)」)をCR用メモリ45の所定領域に上書き記憶する(ステップS42)。続いて、制御部41からの制御指令に基づきCR用蓄熱量演算部44は、CR用メモリ45から操作時蓄熱量TSQoffを読み出し、該操作時蓄熱量TSQoffからステップS41にて取得したCRモータ15の放熱量RQを減算する。そして、CR用蓄熱量演算部44は、その減算値が「0(零)」よりも大きい場合には該減算値を基準蓄熱量TSQBに設定する一方、その減算値が「0(零)」以下である場合には「0(零)」を基準蓄熱量TSQBに設定する。続いて、CR用蓄熱量演算部44は、基準蓄熱量TSQBをCRモータ15の蓄熱量TSQの初期値としてCR用メモリ45に記憶する(ステップS43)。なお、基準蓄熱量TSQBは、CR用メモリ45において操作時蓄熱量TSQoffが記憶されていたメモリ領域に上書き記憶される。
その後、制御部41は、電源オン操作時処理を終了する。したがって、本実施形態では、CR用蓄熱量演算部44が、初期値設定手段としても機能する。また、ステップS43が、初期値設定ステップに相当する。そして、蓄熱量演算処理が実行されることにより、図8に示すように、印刷装置11の駆動中におけるCRモータ15の蓄熱量TSQが、基準蓄熱量TSQBを基準にして演算される。
ここで、上記実施形態では、CRモータ15の基準蓄熱量TSQB及び該基準蓄熱量TSQBを基準にしたCRモータ15の蓄熱量TSQの演算方法が説明されている。しかし、上記のCRモータ15の蓄熱量TSQの演算方法を、PFモータ22の蓄熱量の演算方法に具体化してもよい。
すなわち、電源スイッチ33がオフ操作された場合、電源オフ操作時処理に相当する制御処理が実行されることにより、電源スイッチ33が操作された時点のPFモータ22の蓄熱量が操作時蓄熱量としてPF用メモリ49に記憶される。この点で、PF用メモリ49が、操作時蓄熱量記憶手段として機能する。そして、電源オフ操作時処理に相当する制御処理が終了すると、電源オフ操作後処理に相当する制御処理が実行されることにより、PF用タイマ50による計時が継続される。この点で、PF用タイマ50が、計時手段として機能する。その後、電力供給が停止する時には、電源スイッチ33がオフ操作されてから電源オフになるまでの操作後経過時間が、PF用メモリ49に記憶される。この点で、PF用メモリ49が、時間記憶手段としても機能する。
そして、電源スイッチ33がオン操作された場合、電源オン操作時処理に相当する制御処理が実行されることにより、PF用蓄熱量演算部48は、PF用メモリ49に記憶されている操作時蓄熱量と操作後経過時間とを読み出し、PFモータ22の基準蓄熱量(PFモータ22の蓄熱量の初期値)を設定する。この点で、PF用蓄熱量演算部48が、初期値設定手段としても機能する。その後、電源オン操作時処理に相当する制御処理が終了すると、蓄熱量演算処理に相当する制御処理が実行されることにより、PF用蓄熱量演算部48が、基準蓄熱量を基準としてPFモータ22の蓄熱量を演算することになる。この点で、PF用蓄熱量演算部48が、蓄熱量演算手段としても機能する。
なお、電源スイッチ33がオフ操作された時点におけるPFモータ22の非駆動経過時間が非駆動経過時間閾値以上であった場合、電源オン時においてPFモータ22の基準蓄熱量は、前回に電源スイッチ33がオフ操作された時点のPFモータ22の操作時蓄熱量に設定される。
したがって、本実施形態では、以下に示す効果を得ることができる。
(1)電源スイッチ(操作手段)33がオフ操作された場合であってもオフ操作されてから電力供給許可時間(所定時間)KT2が経過するまでは、CR用タイマ(計時手段)46に電力が供給されるため、CR用タイマ46による計時が継続される。そして、電源スイッチ33がオフ操作されてから実際に電源オフになるまでにCR用タイマ46が計時した時間(操作後経過時間T2)に基づいて、実際に電源オフになった時点におけるCRモータ(電動機)15の蓄熱量TSQが演算され、該蓄熱量TSQは、次に電源スイッチ33がオン操作されたときのCRモータ15の蓄熱量の初期値(基準蓄熱量TSQB)に設定される。そのため、実際に電源スイッチ33がオン操作された場合には、設定された基準蓄熱量TSQBを基準にしてCRモータ15の蓄熱量TSQが演算される。したがって、電源スイッチ33がオフ操作された時点のCRモータ15の蓄熱量TSQを基準蓄熱量に設定する従来の場合に比して、電源オンになった時点のCRモータ15の基準蓄熱量TSQBを正確に設定することができる。
(2)電源スイッチ(操作手段)33がオフ操作されてから電源スイッチ33がオン操作されるまでの間におけるCRモータ(電動機)15の放熱量RQは、電源スイッチ33がオフ操作された後にCR用タイマ(計時手段)46が計時した時間(操作後経過時間T2)に基づき演算することができる。しかも、このCR用タイマ46は、電力供給が行なわれている場合にのみ駆動する計時手段である。そのため、電源スイッチ33がオフ操作された後も電力供給許可時間(所定時間)KT2が経過するまでは、電力供給が行なわれる構成であるため、RTC(Real Time Clock)のような計時手段を設けなくても、電源スイッチ33のオフ操作後におけるCRモータ15の放熱量RQを推定することができる。
(3)また、印刷装置(電子機器)11をホストコンピュータと接続して使用する場合には、電源オフになったときにホストコンピュータから時刻情報(以下、「オフ時刻情報」という。)を受信する共に、電源オンになったときにホストコンピュータから時刻情報(以下、「オン時刻情報」という。)を受信する。そして、受信したオフ時刻情報とオン時刻情報とから電源がオフになっている間の時間を演算し、その時間から電源オフ期間中におけるCRモータ(電動機)15の放熱量RQを演算することができる。しかしながら、もしホストコンピュータから受信した時刻情報が誤ったものであった場合には、受信したオフ時刻情報とオン時刻情報とに基づき演算した電源オフ期間中の時間が誤ったものとなってしまい、結果として、誤ったCRモータ15の放熱量RQが演算されてしまうおそれがあった。この点、本実施形態では、ホストコンピュータから受信した時刻情報を使用しないため、CRモータ15の放熱量RQが誤って演算されることを回避できる。
(4)電力供給許可時間(所定時間)KT2は、電源スイッチ(操作手段)33がオフ操作された時点のCRモータ(電動機)15の操作時蓄熱量TSQoffが蓄熱量閾値KTSQ以上であった場合に、電力供給許可時間KT2経過後のCRモータ15の蓄熱量TSQ(=電源オンになったときの基準蓄熱量TSQB)が「0(零)」よりも大きな値になるように設定されている。そのため、このような状態で基準蓄熱量TSQBが「0(零)」となるような値に電力供給許可時間KT2が設定された場合に比して、印刷装置(電子機器)11の消費電力の低減に貢献できる。
(5)CRモータ(電動機)15の停止中に電源スイッチ(操作手段)33がオフ操作された場合には、CRモータ15の駆動が停止してから電源スイッチ33がオフ操作されるまでの非駆動経過時間T1が非駆動経過時間閾値KT1以上であるか否かが判定される。そして、非駆動経過時間T1が非駆動経過時間閾値KT1以上である場合には、CRモータ15の蓄熱量TSQが十分に低くなったと判断し、電源スイッチ33のオフ操作後における電力供給を維持することなく電源をオフにする。そして、電源スイッチ33がオン操作された場合には、電源スイッチ33がオフ操作された時点のCRモータ15の操作時蓄熱量TSQoffが基準蓄熱量(初期値)TSQBに設定される。そのため、電源スイッチ33のオフ操作後における電力供給が必要のないときには、電源スイッチ33のオフ操作後に速やかに電源がオフにされるため、印刷装置(電子機器)11の消費電力の低減に貢献できる。
(6)本実施形態では、電源スイッチ(操作手段)33のオフ操作後において電力供給が維持されている間、CR用タイマ(計時手段)46による計時は実行される一方で、CRモータ(電動機)15の蓄熱量TSQ(若しくは放熱量RQ)の演算は実行されない。そのため、電源スイッチ(操作手段)33のオフ操作後に制御ユニット40に供給される電力を、CRモータ15の蓄熱量TSQ(若しくは放熱量RQ)をも演算する場合に比して低くすることができる。
(7)また、もし仮に電源オン操作時処理においてステップS43の実行後にステップS42が実行されるようにしたとすると、ステップS43が実行された後であって且つステップS42が実行される前に電力供給が強制的に遮断されたときに以下に示すような問題が発生する。すなわち、電力供給が強制的に遮断された後に再び電源オンになった場合には、ステップS43が再び実行された後にステップS42が実行されることになる。そのため、電源オン操作時処理の終了時点での基準蓄熱量TSQBは、ステップS43が複数回実行される結果、電源オン時の実際の蓄熱量よりも小さな値に設定されることになる。したがって、その後のCRモータ15の駆動により該CRモータ15の蓄熱量が増加した場合に、本来は発熱制限制御(蓄熱量増加抑制制御)を実行するタイミングであるにも関わらず、発熱制限制御が実行されないおそれがある。この点、本実施形態では、電源オン操作時処理の実行中に電力供給が強制的に遮断されたとしても、ステップS42が実行される前にステップS43が複数回実行されることが回避されるため、発熱制限制御を適切なタイミングで実行させることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を図9〜図11に従って説明する。なお、第2の実施形態は、電源オフ操作後処理及び電源オン操作時処理の内容が第1の実施形態と異なっている。したがって、以下の説明においては、第1の実施形態と相違する部分について主に説明するものとし、第1の実施形態と同一又は相当する部材構成には同一符号を付して重複説明を省略するものとする。
まず、電源オフ操作後処理について、図9に示すフローチャートに基づき説明する。
さて、制御部41は、電源オフ操作時処理が終了すると電源オフ操作後処理の実行を開始する。そして、この電源オフ操作後処理において、制御部41は、第1の実施形態の電源オフ操作後処理のステップS30,S31,S32に相当するステップS50,S51,S52の処理を順次実行する。そして、ステップS52の判定結果が否定判定(FLG=オフ)である場合、制御部41からの制御指令に基づきCR用蓄熱量演算部44は、RAMからCRモータ15の現時点の蓄熱量TSQを読み出し、該蓄熱量TSQを遮断時蓄熱量TSQIに設定する(ステップS53)。その後、制御部41は、その処理を後述するステップS57に移行する。
一方、ステップS52の判定結果が肯定判定(FLG=オン)である場合、制御部41は、第1の実施形態の電源オフ操作後処理のステップS33,S34に相当するステップS54,S55を順次実行する。したがって、本実施形態では、ステップS54が、計時継続ステップに相当する。そして、ステップS55の判定結果が否定判定(T2>KT2)である場合、制御部41からの制御指令に基づきCR用蓄熱量演算部44は、電源スイッチ33がオフ操作されてから操作後経過時間T2が経過するまでのCRモータ15の放熱量RQを演算する。そして、CR用蓄熱量演算部44は、電源スイッチ33がオフ操作された時点のCRモータ15の蓄熱量TSQをRAMから読み出し、該蓄熱量TSQから放熱量RQを減算することにより遮断時蓄熱量TSQIを取得する(ステップS56)。その後、制御部41は、その処理を後述するステップS57に移行する。
ステップS57において、制御部41からの制御指令に基づきCR用蓄熱量演算部44は、ステップS53又はステップS56にて演算されたCRモータ15の遮断時蓄熱量TSQIをCR用メモリ45に記憶する(ステップS57)。したがって、本実施形態では、CR用メモリ45が、遮断時蓄熱量記憶手段としても機能する。その後、制御部41は、電源オフにするために電源回路34を制御し(ステップS58)、その後、電源オフ操作時処理を終了する。
一方、ステップS55の判定結果が肯定判定(T2≦KT2)である場合、制御部41は、電源スイッチ33がオン操作された否かを判定する(ステップS59)。この判定結果が否定判定である場合、制御部41は、その処理を前述したステップS54に移行する。一方、ステップS59の判定結果が肯定判定である場合、制御部41からの制御指令に基づきCR用蓄熱量演算部44は、上記ステップS56と同一処理を実行することにより、CRモータ15の遮断時蓄熱量TSQIを取得する(ステップS60)。続いて、制御部41からの制御指令に基づきCR用蓄熱量演算部44は、ステップS60にて演算した遮断時蓄熱量TSQIをCR用メモリ45に記憶し(ステップS61)、その後、電源オフ操作時処理を終了する。
すなわち、本実施形態では、図11に示すように、電源スイッチ33がオフ操作された場合、電源がオフになる直前にCRモータ15の遮断時蓄熱量TSQIが演算され、該遮断時蓄熱量TSQIがCR用メモリ45に記憶される。
次に、電源オン操作時処理について、図10に示すフローチャートに基づき説明する。
さて、制御部41は、電源スイッチ33がオン操作されたことを検出すると、電源オン操作時処理を実行する。そして、この電源オン操作時処理において、制御部41からの制御指令に基づきCR用蓄熱量演算部44は、CR用メモリ45からCRモータ15の遮断時蓄熱量TSQIを読み出し(ステップS70)、該遮断時蓄熱量TSQIをCRモータ15の基準蓄熱量TSQBに設定する(ステップS71)。したがって、本実施形態では、ステップS71が、初期値設定ステップに相当する。その後、制御部41は、電源オン操作時処理を終了する。
ここで、上記実施形態では、CRモータ15の基準蓄熱量TSQB及び該基準蓄熱量TSQBを基準にしたCRモータ15の蓄熱量TSQの演算方法が説明されている。しかし、上記のCRモータ15の蓄熱量TSQの演算方法を、PFモータ22の蓄熱量の演算方法に具体化してもよい。すなわち、電源スイッチ33がオフ操作された場合、電源オフ操作時処理に相当する制御処理が実行されることにより、電源オフになる直前にPF用蓄熱量演算部48によってPFモータ22の蓄熱量が演算され、該蓄熱量がPFモータ22の遮断時蓄熱量としてPF用メモリ49に記憶される。この点で、PF用メモリ49が、遮断時蓄熱量記憶手段としても機能する。
そして、電源スイッチ33がオン操作された場合、電源オン操作時処理に相当する制御処理が実行されることにより、PF用蓄熱量演算部48は、PF用メモリ49から読み出したPFモータ22の遮断時蓄熱量をPFモータ22の基準蓄熱量に設定する。その後、電源オン操作時処理に相当する制御処理が終了すると、蓄熱量演算処理に相当する制御処理が実行されることにより、PF用蓄熱量演算部48が、基準蓄熱量を基準としてPFモータ22の蓄熱量を演算することになる。
したがって、本実施形態では、上記第1の実施形態の効果(1)〜(5)に加え、さらに以下に示す効果をも得ることができる。
(8)電源スイッチ(操作手段)33がオフ操作された場合には、実際に電源がオフになるときに、その時点のCRモータ(電動機)15の蓄熱量TSQが演算され、該蓄熱量TSQが遮断時蓄熱量TSQIとしてCR用メモリ(遮断時蓄熱量記憶手段)45に記憶される。そして、電源スイッチ33がオン操作された場合には、CR用メモリ45から読み出された遮断時蓄熱量TSQIがCRモータ15の基準蓄熱量(初期値)TSQBに設定される。そのため、第1の実施形態の場合に比して、前回電源がオフになった時点のCRモータ15の蓄熱量(遮断時蓄熱量TSQI)の演算が電源オン操作時処理で行なわれない分、電源がオンになった直後の制御負荷を軽減できる。
なお、上記各実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・上記各実施形態において、電源オフ操作時処理におけるステップS21,S22,S23,S24の各処理を実行しなくてもよい。すなわち、電源スイッチ33がオフ操作された場合、該電源スイッチ33がオフ操作される直前までのCRモータ15の駆動態様に依らず、操作後電力供給許可フラグをオンにセットするようにしてもよい。
・上記各実施形態において、電力供給許可時間KT2を、電源スイッチ33がオフ操作された時点のCRモータ15の操作時蓄熱量TSQoffが上記蓄熱量閾値KTSQ以上であった場合に、電力供給許可時間KT2経過後のCRモータ15の蓄熱量TSQが「0(零)」よりも大きな値になるのであれば任意の値に設定してもよい。
・上記第2の実施形態において、電源オフ操作後処理では、ステップS54とステップS55の間で、その時点のCRモータ15の蓄熱量TSQを演算するようにしてもよい。さらに、演算したCRモータ15の蓄熱量TSQが「0(零)」になった場合には、ステップS55の判定結果が肯定判定であったとしても、ステップS56,S57,S58が実行されるようにしてもよい。このように構成すると、電源スイッチ33がオフ操作された時点のCRモータ15の蓄熱量TSQが比較的低い場合には、電源オフ操作後処理の実行時間が短くなるため、その分だけ消費電力の低減に貢献できる。
・上記各実施形態において、電力供給許可時間KT2を、電源スイッチ33がオフ操作された時点のCRモータ15の非駆動経過時間T1が長いほど短くなるように設定してもよい。例えば、制御ユニット40のROM(又は不揮発性メモリ)にCRモータ15の非駆動経過時間T1と電力供給許可時間KT2との関係を示すテーブルを記憶させておく。この場合、制御部41は、電源オフ操作時処理の実行時に検出された非駆動経過時間T1に対応する電力供給許可時間KT2をROM(又は不揮発性メモリ)から読み出して設定する。このように構成すると、非駆動経過時間T1が長い場合には、該非駆動経過時間T1が短い場合に比してCRモータ15の蓄熱量TSQが少ないと判断し、電力供給許可時間KT2が短く設定される。そのため、非駆動経過時間T1が長い場合は、非駆動経過時間T1が短い場合に比して印刷装置11の消費電力の低減に貢献できる。
・上記各実施形態において、電力供給許可時間KT2を、電源スイッチ33がオフ操作された時点のCRモータ15の操作時蓄熱量TSQoffが多いほど短くなるように設定してもよい。例えば、制御ユニット40のROM(又は不揮発性メモリ)にCRモータ15の操作時蓄熱量TSQoffと電力供給許可時間KT2との関係を示すテーブルを記憶させておく。この場合、制御部41は、電源オフ操作時処理の実行時に検出された操作時蓄熱量TSQoffに対応する電力供給許可時間KT2をROM(又は不揮発性メモリ)から読み出して設定する。このように構成すると、操作時蓄熱量TSQoffが多い場合には、電力供給許可時間KT2が短く設定される。そのため、CRモータ15の操作時蓄熱量TSQoffが多い場合は、操作時蓄熱量TSQoffが短い場合に比して印刷装置11の消費電力の低減に貢献できる。
・上記第1の実施形態において、電源オフ操作時処理のステップS20を実行しなくてもよい。この場合、蓄熱量演算処理のステップS11又はステップS12にてCRモータ15の蓄熱量TSQを不揮発性メモリに記憶させることが望ましい。そして、電源オン操作時処理の実行時には、不揮発性メモリに記憶されている各蓄熱量TSQのうち最も新しい蓄熱量TSQを操作時蓄熱量として読み出すようにしてもよい。このように構成しても、上記第1の実施形態と同等の効果を得ることができる。
・上記各実施形態において、制御ユニット40のROM(又は不揮発性メモリ)に操作後経過時間T2とCRモータ15の放熱量RQとの関係を示すテーブルを記憶させてもよい。そして、CRモータ15の放熱量RQを推定する場合には、読み出した操作後経過時間T2に対応する放熱量RQをテーブルから読み出すようにしてもよい。
・上記各実施形態において、蓄熱量増加抑制制御は、CRモータ15の駆動を間欠的に停止させるような制御ではなく、印刷を強制的に停止させてしまうような制御であってもよい。この場合、CRモータ15の蓄熱量TSQが蓄熱量閾値KTSQの半分の値に設定された閾値未満になった場合に、印刷を再開させるようにすることが望ましい。また、印刷装置11内にCRモータ15を冷却させるためのファンを設け、蓄熱量増加抑制制御の実行時には、CRモータ15の駆動を停止させることなく、ファンを駆動させるようにしてもよい。
・上記各実施形態において、印刷装置11を、用紙19の搬送方向(前後方向)と交差する方向において記録ヘッド17が用紙19の幅方向(左右方向)の長さに対応した全体形状をなす、いわゆるフルラインタイプのプリンタに具体化してもよい。この場合、電源をオンにするべく電源スイッチ33が操作された場合には、電源オフにするべく電源スイッチ33が操作されてから電源が実際にオフになるまでの操作後経過時間T2に基づいて用紙19を搬送するPFモータ22の基準蓄熱量が設定されることになる。
・また、印刷装置11を、ドットインパクト式のプリンタに具体化してもよいし、レーザー式のプリンタに具体化してもよい。
・上記各実施形態において、電子機器を、電動機(モータ)を備えた構成であれば任意の電子機器(例えばスキャナ)に具体化してもよい。
第1の実施形態における印刷装置の概略斜視図。 第1の実施形態における電気的構成を示すブロック回路図。 CRモータの駆動速度と駆動時間との関係からCRモータの発熱量を検出するためのテーブル。 第1の実施形態における蓄熱量演算処理を説明するフローチャート。 第1の実施形態における電源オフ操作時処理を説明するフローチャート。 第1の実施形態における電源オフ操作後処理を説明するフローチャート。 第1の実施形態における電源オン操作時処理を説明するフローチャート。 第1の実施形態において時間の経過によるCRモータの蓄熱量の変化を説明するタイミングチャート。 第2の実施形態における電源オフ操作後処理を説明するフローチャート。 第2の実施形態における電源オン操作時処理を説明するフローチャート。 第2の実施形態において時間の経過によるCRモータの蓄熱量の変化を説明するタイミングチャート。
符号の説明
11…印刷装置(電子機器)、15…CRモータ(電動機)、22…PFモータ(電動機)、33…電源スイッチ(操作手段)、34…電源回路(電力供給手段)、41…制御部(電力供給手段、制御手段)、44…CR用蓄熱量演算部(蓄熱量設定手段、初期値設定手段)、45…CR用メモリ(操作時蓄熱量記憶手段、時間記憶手段、遮断時蓄熱量記憶手段)、46…CR用タイマ(計時手段)、48…PF用蓄熱量演算部(蓄熱量設定手段、初期値設定手段)、49…PF用メモリ(操作時蓄熱量記憶手段、時間記憶手段、遮断時蓄熱量記憶手段)、50…PF用タイマ(計時手段)、60…交流電源、KT1…非駆動経過時間閾値、KT2…電力供給許可時間(所定時間)、KTSQ…蓄熱量閾値、RQ…放熱量、T1…非駆動経過時間、T2…操作後経過時間、TSQ…蓄熱量、TSQB…基準蓄熱量、TSQI…遮断時蓄熱量、TSQoff…操作時蓄熱量。

Claims (8)

  1. 電動機と、
    電源からの電力供給を遮断させるオフ操作及び該電力供給を開始させるオン操作が可能な操作手段と、
    前記電源から供給される電力に基づき時間を計時可能な計時手段と、
    前記電源から前記電動機及び前記計時手段への電力の供給及び遮断が可能な電力供給手段と、
    駆動中における前記電動機の蓄熱量を演算するとともに、駆動停止後の前記電動機の蓄熱量を前記計時手段に計時された時間に基づき演算する蓄熱量演算手段と、
    前記電動機を制御するとともに、前記操作手段のオン操作に基づき前記電力供給を開始させ、前記操作手段のオフ操作に基づき前記電力供給を遮断させるように前記電力供給手段を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記操作手段のオフ操作後においても、所定時間の間は前記計時手段及び前記蓄熱量演算手段のうち少なくとも前記計時手段への電力供給が維持されるように前記電力供給手段を制御し、
    前記蓄熱量演算手段は、前記オフ操作後に前記計時手段が計時した時間に基づく蓄熱量を、次に前記操作手段がオン操作されたときの前記電動機の蓄熱量の初期値に設定する初期値設定手段を有する電子機器。
  2. 前記制御手段は、前記蓄熱量演算手段によって演算された前記電動機の蓄熱量が予め設定された蓄熱量閾値以上になった場合、前記電動機の蓄熱量の増加を抑制する蓄熱量増加抑制制御を実行するようになっており、
    前記所定時間は、前記操作手段がオフ操作された時点において前記蓄熱量演算手段によって演算された前記電動機の蓄熱量が前記蓄熱量閾値以上であったときに前記初期値設定手段によって設定され得る前記電動機の蓄熱量の初期値が「0(零)」よりも大きくなるように予め設定されている請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記制御手段は、前記操作手段がオフ操作された時点において前記蓄熱量演算手段によって演算された前記電動機の蓄熱量が少ないほど短くなるように前記所定時間を設定する請求項1に記載の電子機器。
  4. 前記制御手段は、前記電動機が非駆動である状態で前記操作手段がオフ操作された場合、駆動状態にあった前記電動機が非駆動になってから前記操作手段がオフ操作されるまでの非駆動経過時間が長いほど短くなるように前記所定時間を設定する請求項1に記載の電子機器。
  5. 前記操作手段がオフ操作された時点において前記蓄熱量演算手段によって演算された前記電動機の蓄熱量を操作時蓄熱量として記憶する操作時蓄熱量記憶手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記電動機が非駆動である状態で前記操作手段がオフ操作された場合において、駆動状態にあった前記電動機が非駆動になってから前記操作手段がオフ操作されるまでの非駆動経過時間が、予め設定された非駆動経過時間閾値以上であったときには、前記電源からの電力供給が遮断されるように前記電力供給手段を制御し、
    前記初期値設定手段は、前記操作時蓄熱量記憶手段に記憶されている前記操作時蓄熱量を、次に前記操作手段がオン操作されたときの前記電動機の蓄熱量の初期値に設定する請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の電子機器。
  6. 前記操作手段がオフ操作された時点において前記蓄熱量演算手段によって演算された前記電動機の蓄熱量を操作時蓄熱量として記憶する操作時蓄熱量記憶手段と、
    前記操作手段がオフ操作されてから電力供給が遮断されるまでの経過時間を操作後経過時間として記憶する時間記憶手段とをさらに備え、
    前記初期値設定手段は、前記操作手段がオン操作された場合に、前記時間記憶手段に記憶されている前記操作後経過時間における前記電動機の放熱量を取得し、該取得した電動機の放熱量と前記操作時蓄熱量記憶手段に記憶されている前記操作時蓄熱量とに基づいて前記電動機の蓄熱量の初期値を設定する請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載の電子機器。
  7. 前記蓄熱量演算手段は、前記操作手段がオフ操作されてから電力供給が維持されている間、前記電動機の蓄熱量を演算可能に構成されると共に、
    前記操作手段がオフ操作された後に電力供給が遮断される時点において前記蓄熱量演算手段によって演算された前記電動機の蓄熱量を遮断時蓄熱量として記憶する遮断時蓄熱量記憶手段をさらに備え、
    前記初期値設定手段は、前記遮断時蓄熱量記憶手段に記憶されている前記遮断時蓄熱量を、次に前記操作手段がオン操作された場合における前記電動機の蓄熱量の初期値に設定する請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載の電子機器。
  8. 電動機と、電源からの電力供給を遮断させるオフ操作及び該電力供給を開始させるオン操作が可能な操作手段と、前記電源から供給される電力に基づき時間を計時可能な計時手段とを備える電子機器に搭載された電動機の制御方法であって、
    駆動中における前記電動機の蓄熱量を演算するとともに、駆動停止後の前記電動機の蓄熱量を前記計時手段に計時された時間に基づき演算する蓄熱量演算ステップと、
    前記操作手段のオフ操作後においても、所定時間の間は前記計時手段への電力供給を維持させることにより、前記計時手段による計時を継続させる計時継続ステップと、
    該計時継続ステップにて前記計時手段によって計時された時間に基づく蓄熱量を、次に前記操作手段がオン操作されたときの初期値に設定する初期値設定ステップと
    を有する電子機器に搭載された電動機の制御方法。
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