JP2003079187A - 印刷装置のモータ制御方法及び装置 - Google Patents

印刷装置のモータ制御方法及び装置

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JP2003079187A
JP2003079187A JP2001263832A JP2001263832A JP2003079187A JP 2003079187 A JP2003079187 A JP 2003079187A JP 2001263832 A JP2001263832 A JP 2001263832A JP 2001263832 A JP2001263832 A JP 2001263832A JP 2003079187 A JP2003079187 A JP 2003079187A
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English (en)
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Riki Kajiwara
理機 梶原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷終了後に一旦印刷装置への給電が断たれ
た後比較的短時間で給電及び印刷が再開された場合で
も、印刷動作に必要なモータの過熱状態を確実に防止す
る。 【解決手段】 蓄熱量算出値書込部(書込部)73は、
プリンタの電源スイッチがオフされると、キャリッジモ
ータ(CM)13の蓄熱量をCM側蓄熱量算出部63か
ら、紙送りモータ(PFM)11の蓄熱量をPFM側蓄
熱量算出部71から夫々読込み、それらをEEPROM
49に書込む。蓄熱量初期値設定部75は、電源スイッ
チがオフされた後再びオンされると、各蓄熱量算出値を
EEPROM49から読出し、CM13の蓄熱量算出値
をCM側蓄熱量算出部63に、PFM11の蓄熱量算出
値をPFM側蓄熱量算出部71に夫々出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷イメージ情報
を記録媒体(印刷用紙)に印刷処理する過程で作動する
印刷装置の各部を駆動するためのモータの制御方法及び
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、キャリッジモータや紙送りモータ
に定格の小さいもの(小型モータ)を用いた低価格の印
刷装置が知られている。この印刷装置では、上記各モー
タの定格ぎりぎりまで使用しなければならないから各モ
ータが過熱状態になり易く、最大出力で長時間使用を継
続することができない。そのため、上記印刷装置では、
各モータを間欠的に駆動して印刷を行い、印刷中に各モ
ータの発熱量が所定の閾値に達すると、各モータの過熱
状態を防止すべく、発熱量が閾値を超えないよう各モー
タに対し放熱のため駆動開始を所定時間遅らせる制御
(所謂デューティ制御)を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記構成の
印刷装置では、印刷終了後の上記各モータの蓄熱量を計
算によって求めずに、印刷終了後所定時間(つまり、通
常の温度環境下で印刷終了時から各モータの蓄熱量が略
0になるであろうと想定される時間。例えば30分間)
が経過するまでは、各モータの蓄熱量を上記閾値に略一
致しているものと見做し、上記所定時間が経過すると蓄
熱量を0と見做して、夫々各モータを制御する。よっ
て、1回の印刷が終了した後上記所定時間が経過した後
であれば、仮に、ユーザが一旦上記印刷装置の駆動電源
をオフにした直後に、思い直して駆動電源を再投入し、
直ちに新たな印刷を開始したとしても、それにより各モ
ータが過熱状態になる虞はない。
【0004】しかし、上記所定時間の経過前にユーザが
上記駆動電源をオフにすると、該時点で各モータの蓄熱
量が初期化されるから、該時点での各モータの蓄熱量が
実際に0又は0に近い値であれば問題はないが、上記閾
値若しくは上記閾値に近い値であるときには、上記駆動
電源をオフにした直後に駆動電源を再投入し直ちに次回
の印刷を開始すると、通常のモータ制御から上記デュー
ティ制御に移行する前に、各モ−タが過熱状態になる虞
がある。しかも、上記印刷装置では、駆動電源をオフに
した時点での各モータの蓄熱量を正確に把握する方法が
なかったため、上記のような場合に、各モータを適切に
制御することによって各モータが過熱状態になるのを防
止できなかった。
【0005】従って本発明の目的は、印刷終了後に一旦
印刷装置への給電が断たれた後比較的短時間で給電及び
印刷が再開された場合でも、印刷動作に必要なモータの
過熱状態を確実に防止できるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の観点に従
う印刷装置のモータ制御装置は、印刷イメージ情報を記
録媒体に印刷処理する過程で駆動するモータの制御に係
わるもので、上記モータを1回駆動する毎に、上記モー
タが発する熱量を算出する発熱量算出手段と、上記算出
された発熱量を積算することにより、上記モータの蓄熱
量を算出する蓄熱量算出手段と、上記算出された蓄熱量
を参照して、上記モータを過熱状態にしないように制御
しつつ駆動するモータ駆動手段と、印刷装置への給電が
断たれたときの上記蓄熱量の算出値を記憶する不揮発性
記憶手段とを備え、上記記憶された蓄熱量の算出値を、
給電再開後の蓄熱量の初期値に設定する。
【0007】上記構成によれば、印刷装置への給電が断
たれたときの上記蓄熱量の算出値を不揮発性記憶手段に
記憶させておき、上記記憶された蓄熱量の算出値を、給
電再開後の蓄熱量の初期値に設定することとしたので、
印刷終了後に一旦印刷装置への給電が断たれた後比較的
短時間で給電及び印刷が再開された場合でも、印刷動作
に必要なモータの過熱状態を確実に防止することができ
る。
【0008】本発明の第1の観点に係る好適な実施形態
では、上記蓄熱量の算出は、上記モータの今回の駆動前
に、上記モータの前回までの駆動による発熱量の積算値
と今回の駆動により発し得る熱量との和から放熱量を減
算することによって行われる。また、上記蓄熱量が所定
の閾値を超え得ると判断したとき、所定時間経過するま
で上記モータの駆動を開始させないようにする。これに
より、上記モータの過熱状態が防止される。上記実施形
態では、上記モータは、DCモータ又はステッピングモ
ータである。上記モータの発熱量の算出は、上記モータ
に供給される駆動電流量に基づいて行われる。
【0009】本実施形態では、上記モータは、印刷ヘッ
ド機構を駆動するためのキャリッジモータ又は上記記録
媒体を搬送するための搬送モータである。
【0010】また、別の実施形態では、上記発熱量の算
出は、上記モータの1回の駆動における駆動速度及び駆
動距離に見合う上記モータの駆動電流値を、所定のテー
ブルから参照してその駆動電流値より上記モータの発熱
量を換算することにより行う。上記所定のテーブルは、
上記モータの1回の駆動における駆動速度別及び駆動距
離別に上記モータを駆動するための総電流値が設定され
たテーブルを少なくとも含む。
【0011】また、別の実施形態では、上記モータの駆
動開始を遅らせるための所定時間は、上記モータの1回
の駆動における駆動速度別及び駆動距離別に上記モータ
の駆動開始を遅らせるための待ち時間が設定された別の
テーブルを参照して決められる。
【0012】本発明の第2の観点に従うコンピュータプ
ログラムは、印刷イメージ情報を記録媒体に印刷処理す
る過程で駆動するモータを制御するためのもので、上記
モータを1回駆動する毎に、上記モータが発する熱量を
算出するステップと、上記算出された発熱量を積算する
ことにより、上記モータの蓄熱量を算出するステップ
と、上記算出された蓄熱量を参照して、上記モータを過
熱状態にしないように制御しつつ駆動するステップと、
印刷装置への給電が断たれたときの上記蓄熱量の算出値
を不揮発性記憶手段に記憶させるステップと、上記記憶
された蓄熱量の算出値を、給電再開後の蓄熱量の初期値
に設定するステップと、をコンピュータに実行させるた
めのコンピュータ読取可能なコンピュータプログラムで
ある。
【0013】本発明の第3の観点に従う印刷装置のモー
タ制御方法は、印刷イメージ情報を記録媒体に印刷処理
する過程で駆動するモータの制御に係わるもので、上記
モータを1回駆動する毎に、上記モータが発する熱量を
算出するステップと、上記算出された発熱量を積算する
ことにより、上記モータの蓄熱量を算出するステップ
と、上記算出された蓄熱量を参照して、上記モータを過
熱状態にしないように制御しつつ駆動するステップと、
印刷装置への給電が断たれたときの上記蓄熱量の算出値
を不揮発性記憶手段に記憶させるステップと、上記記憶
された蓄熱量の算出値を、給電再開後の蓄熱量の初期値
に設定するステップと、を備える。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面により詳細に説明する。
【0015】図1は、本発明の一実施形態に係る印刷装
置のモータ制御装置を備える印刷装置の一例としてのシ
リアルプリンタ(プリンタ)の機械部分の概略構成図で
ある。
【0016】プリンタ本体は、図1に示すように、印刷
用紙搬送機構1と、キャリッジ移動機構3と、印刷ヘッ
ド機構5と、操作パネル7と、上記各機構(1〜5)を
含むプリンタ各部の制御回路9とを備える。印刷用紙搬
送機構1は、紙送りモータ(以下、「PFM」と略記す
る)11を駆動源として印刷用紙Pを搬送する機構であ
る。本実施形態では、上記PFM11にはDCモータが
採用されている。キャリッジ移動機構3は、キャリッジ
モータ(以下、「CM」と略記する)13を駆動源とし
てキャリッジ15をプラテン17の軸方向に沿って往復
動させる機構である。本実施形態では、上記CM13に
も、上記PFM11におけると同様にDCモータが採用
されている。上記キャリッジ移動機構3は、プラテン1
7の軸と並行に架設された、キャリッジ15を摺動可能
に保持する摺動軸19と、CM13との間に無端の駆動
ベルト21が張設されるプーリ23とを備える。キャリ
ッジ15には、黒インク(K)用のカートリッジ27
と、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の
3色のインクを収納したカラーインク用カートリッジ2
9とが搭載可能に構成されている。印刷ヘッド31は、
図示のように、キャリッジ15の下部に位置しており、
合計4個のアクチュエータ33、35、37、39が形
成されている。印刷ヘッド機構5は、印刷ヘッド31を
駆動してインクの吐出及びドット形成を行う。制御回路
9は、操作パネル7からの指令に基づいて、上述したP
FM11や、CM13や、印刷ヘッド31等を制御する
もので、CPU41、PROM43、RAM45、展開
用バッファ47、EEPROM(電気的に消去可能な不
揮発性半導体メモリ)49等を内蔵する。
【0017】上述した内容から明らかなように、上記C
PU41が、図2以下で説明するように、本発明の一実
施形態に係る印刷装置のモータ制御装置として機能す
る。
【0018】図2は、上記モータ制御装置として機能す
るCPU41の内部構成及び図1に記載の制御回路9が
含むEEPROM49を示すブロック図である。
【0019】CPU41、即ち、上記モータ制御装置
は、図2に示すように、CM制御系51に属する各機能
ブロックと、PFM制御系53に属する各機能ブロック
と、EEPROM駆動系(駆動系)55に属する各機能
ブロックとにより構成される。
【0020】CM制御系51は、CM駆動部57と、C
M側発熱量算出部59と、CM側待ち時間算出部61
と、CM側蓄熱量算出部63と、CM側放熱量算出部6
4とを含み、PFM制御系53は、PFM駆動部65
と、PFM側発熱量算出部67と、PFM側待ち時間算
出部69と、PFM側蓄熱量算出部71と、PFM側放
熱量算出部72とを含む。更に、駆動系55は、蓄熱量
算出値書込部(書込部)73と、蓄熱量初期値設定部
(設定部)75とを含む。
【0021】CM制御系51において、CM駆動部57
は、CM駆動回路77を通じてCM13の駆動を制御す
る。即ち、CM13が起動される毎に(各パスが開始さ
れる毎に)(ここで、1パスとは、1回分の主走査のこ
と。以下同じ)、CM13の起動時前(各パスが開始さ
れる前)に、CM側待ち時間算出部61からCM13の
起動を禁止すべき旨の通知の有無をチェックし、該通知
がなければCM駆動回路77に起動指令を出力すること
により、CM駆動回路77を通じて直ちにCM13を起
動する。つまり、CM13に対して通常の制御が行われ
る。これにより、CM13が1パス分だけ駆動されるこ
とになる。
【0022】一方、上記通知があった場合には、CM側
待ち時間算出部61から上記起動の禁止を解除する旨の
通知を受けた時点で、CM駆動部57は、CM駆動回路
77に起動指令を出力することにより、CM駆動回路7
7を通じてCM13を起動する。これにより、CM13
が1パス分だけ駆動されることになる。つまり、CM駆
動部57によるCM駆動回路77を通じたCM13の所
謂デューティ制御が実行され、これによりCM13が過
熱状態になるのが防止される。
【0023】ところで、本実施形態では、CM側発熱量
算出部59によるCM13の発熱量は、例えば各パス毎
のCM13への総電流供給量を規定したテーブル(後述
する実効電流係数テーブル)(図12に示す)や、基準
実効電流係数テーブル(図13に示す)や、パス時間テ
ーブル(図14に示す)等を参照することにより算出さ
れる。上記実効電流係数テーブルには、各パスにおける
キャリッジ15(図1に記載)の移動速度(符号「X」
で示す)と、キャリッジ15の移動距離(パスの長さ)
(符号「Y」で示す)とがマトリクス状に設定されてい
るだけであり、各パスにおける実効電流係数値は設定さ
れていない。その主な理由は、RAMの記憶容量に余裕
を持たせるためである。即ち、実効電流係数テーブル
は、上記「X」、「Y」をポインタとして、基準実効電
流係数テーブル中にマトリクス状に設定された多数の基
準実効電流係数値、及びパス時間テーブル中にマトリク
ス状に設定された多数のパス時間値、更には図15に示
す待ち時間テーブル中にマトリクス状に設定された多数
の待ち時間値を読み出すための手段として機能させよう
とするもので、対応するパスの基準実効電流係数値と、
対応するパスのパス時間値が分かれば、該パスにおける
実効電流係数値が計算によって求まるからである。しか
し、以下では、図示と説明の都合上、実効電流係数テー
ブル内には多数の実効電流係数値が設定されているもの
とする。これは、本実施形態において、上述した実効電
流係数値を持たない実効電流係数テーブルの使用を否定
するものではないし、上記テーブルの使用が、本発明の
技術的範囲に属することを否定するものでもない。
【0024】本実施形態では、CM側発熱量算出部59
は、CM13の起動時前に、各パス毎のCM13への総
電流供給量を規定したテーブル(後述する実効電流係数
テーブル)(図12で示す)を参照することにより、各
パス毎のCM13の発熱量を算出し、CM側蓄熱量算出
部63に出力する。後述するように、CM13の負荷の
変動を考慮して各パス毎のCM13への総電流供給量を
求める場合には、CM側発熱量算出部59は、CM13
が起動する毎に、例えば(CM側の)電流センサ79か
らの出力信号(駆動電源からCM13に供給される電流
値を示す)の読み込みを開始し、CM13が駆動停止す
る毎に上記読み込みを終了する処理を行うことにより、
実際にCM13へ流れる電流量を検出することもある。
なお、CM13の1パス毎の発熱量は、CM13への1
パス毎の総電流供給量に比例するから、CM13への1
パス毎の総電流供給量が分かれば、上記発熱量が算出で
きる。そのため、本実施形態では、上記プリンタは、C
M13の発熱測定のためのサーミスタを特に備えていな
い(後述するPFM11についても、同様である)。C
M側発熱量算出部59によるCM13の発熱量算出のプ
ロセスについては、後に詳述する。
【0025】CM側放熱量算出部64は、1パスが終了
する毎に、CM13からの放熱量を算出するもので、C
M13が駆動停止した時点で処理動作を開始し、該時点
で、CM側発熱量算出部59が算出した上記1パス毎の
(CM側)発熱量算出値(つまり、CM13への1パス
毎の総電流供給量)をCM側蓄熱量算出部63を通じて
読み込む。そして、一定時間(例えば1分)が経過する
毎に、上記発熱量算出値に実験値である放熱係数(K)
を乗じた値を、CM13からの放熱量算出値としてCM
側蓄熱量算出部63に出力する。CM側放熱量算出部6
4による放熱量算出のプロセスについても、後に詳述す
る。
【0026】CM側蓄熱量算出部63は、CM13が起
動する毎に(CM13の起動時前に)、CM側発熱量算
出部59からの上記発熱量の算出値と、CM側放熱量算
出部64からの上記放熱量の算出値とを夫々適宜読み込
んで、前回までのパスにおけるCM13の蓄熱量から上
記放熱量の算出値を減算すると共に、その減算値に、上
記発熱量の算出値を加算することにより、CM13の蓄
熱量を算出する。そして、その蓄熱量の算出値を、CM
側待ち時間算出部61に出力する。
【0027】上述したように、CM側発熱量算出部59
で算出される発熱量の算出値は、1パス毎のものであ
り、また、CM側放熱量算出部64で算出される放熱量
の算出値は、CM13の(各パス間の、又は1回の印刷
動作(1つの印刷ジョブ)終了後の)休止時間に対応す
る。1つの印刷ジョブにおいて、各パスにおける発熱量
の方が休止時間中の放熱量よりも大きければ、結果的に
CM13の蓄熱量は増加していく。CM側蓄熱量算出部
63による蓄熱量算出のプロセスについても、後に詳述
する。
【0028】本実施形態では、プリンタ本体の駆動電源
がオフされると、後述するように、その時点でのCM1
3の蓄熱量算出値がCM側蓄熱量算出部63からEEP
ROM49に書き込まれ、その後、上記駆動電源が再投
入されると、新たなパスを開始するためのCM13の起
動時前に、EEPROM49からの上記蓄熱量算出値
に、CM側発熱量算出部59での上記パスにおけるCM
13の発熱量算出値がCM側蓄熱量算出部63において
加算される。そして、その加算値がCM側蓄熱量算出部
63からCM側待ち時間算出部61に出力されることに
なる。
【0029】CM側待ち時間算出部61は、CM13が
起動される毎に(各パスが開始される毎に)、CM側蓄
熱量算出部63からの発熱量算出値データ(蓄熱量算出
値データ)をCM13の起動時前(各パスが開始される
前)に読み込んで、該発熱量算出値データと、予め設定
されている発熱量(蓄熱量)閾値とを比較する。この比
較により、該データと今回の駆動(次のパスの開始)に
よってCM13に生じ得る発熱量との加算値が閾値を超
え得ると判断したときには、CM13の起動を禁止すべ
き旨をCM駆動部57に通知すると共に、CM13の発
熱量が上記閾値を超えないようにするため、次のパスが
開始されるまでの時間(つまり、待ち時間)を求める処
理を行う。そして、上記求めた待ち時間が経過したこと
を認識した時点で、上記起動の禁止を解除する旨をCM
駆動部57に通知する。
【0030】これにより、CM13の発熱量が上記閾値
を超えないようにCM13が駆動されることになり、C
M13が過熱状態になるのが防止される。つまり、既述
のように、CM駆動部57によるCM駆動回路77を通
じたCM13の所謂デューティ制御が実行されることに
なる。CM側待ち時間算出部61による待ち時間算出の
プロセスについても、後に詳述する。
【0031】PFM制御系53を構成する各部も、上述
したCM制御系51を構成する各部と略同様の機能を備
える。即ち、PFM駆動部65は、CM駆動部57に、
PFM側発熱量算出部67は、CM側発熱量算出部59
に、PFM側待ち時間算出部69は、CM側待ち時間算
出部61に、PFM側蓄熱量算出部71は、CM側蓄熱
量算出部63に、PFM側放熱量算出部72は、CM側
放熱量算出部64に、夫々対応する。
【0032】PFM駆動部65は、PFM11が起動さ
れる毎に、その起動時前に、PFM側待ち時間算出部6
9からPFM11の起動を禁止すべき旨の通知の有無を
チェックし、該通知がなければ、PFM駆動回路81を
通じて直ちにPFM11を起動する。これにより、PF
M11が1パス分(ここで、1パスとは、1回分の副走
査のこと。以下同じ)だけ駆動される。上記通知があっ
た場合は、PFM側待ち時間算出部69から上記禁止を
解除する旨の通知を受けた時点で、PFM駆動回路81
に起動指令を出力し、PFM11を起動する。これによ
り、PFM11が1パス分だけ駆動され、PFM駆動部
65によるPFM11の所謂デューティ制御が実行さ
れ、PFM11の過熱状態が防止される。
【0033】PFM側発熱量算出部67も、CM側発熱
量算出部59におけると同様に、PFM11の起動時前
に、各パス毎のPFM11への総電流供給量を規定した
テーブル(図12で示す実効電流係数テーブルと同様の
テーブル)(図示しない)を参照することにより、各パ
ス毎のPFM11の発熱量を算出し、PFM側蓄熱量算
出部71に出力する。PFM11の負荷の変動を考慮し
て上記テーブルの実効電流係数(総電流供給量)を補正
する場合は、CM13におけると同様の処理が実行され
る。
【0034】PFM側放熱量算出部72は、1パスが終
了する毎に、PFM11からの放熱量を算出するもの
で、PFM11が駆動停止した時点で処理動作を開始
し、該時点で、PFM側発熱量算出部67が算出した上
記1パス毎の(PFM側)発熱量算出値をPFM側蓄熱
量算出部71を通じて読み込む。そして、一定時間が経
過する毎に、上記発熱量算出値に放熱係数(K)を乗じ
た値を、PFM11からの放熱量算出値としてPFM側
蓄熱量算出部71に出力する。
【0035】PFM側蓄熱量算出部71は、PFM11
が起動する毎に、その起動時前に、PFM側発熱量算出
部67からの上記発熱量の算出値と、PFM側放熱量算
出部72からの上記放熱量の算出値とを夫々適宜読み込
んで、上記発熱量の算出値から上記放熱量の算出値を減
算することにより、PFM11の蓄熱量を算出し、その
算出値を、PFM側待ち時間算出部69に出力する。
【0036】PFM11の蓄熱量算出値においても、C
M13の蓄熱量算出値におけると同様に、プリンタ本体
の駆動電源がオフされると、その時点でのPFM11の
蓄熱量算出値がEEPROM49に書き込まれ、その
後、上記駆動電源が再投入されると、新たなパスを開始
するためのPFM11の起動時前に、EEPROM49
からの上記蓄熱量算出値に、PFM側発熱量算出部67
での上記パスにおけるPFM11の発熱量算出値がPF
M側蓄熱量算出部71において加算される。そして、そ
の加算値がPFM側蓄熱量算出部71からPFM側待ち
時間算出部69に出力されることになる。
【0037】PFM側待ち時間算出部69は、PFM1
1が起動される毎に、PFM側蓄熱量算出部71からの
発熱量(蓄熱量)算出値データをPFM11の起動時前
に読み込んで、該データと、予め設定されている発熱量
閾値とを比較する。この比較により、該データと今回の
駆動によってPFM11に生じ得る発熱量との加算値が
閾値を超えると判断したときには、PFM11の起動を
禁止すべき旨をPFM駆動部65に通知すると共に、P
FM11の発熱量が上記閾値を超えないようにするた
め、次のパスが開始されるまでの待ち時間を求める処理
を行う。そして、上記求めた待ち時間が経過した時点
で、上記禁止を解除する旨をPFM駆動部65に通知す
る。これにより、PFM11の発熱量が上記閾値を超え
ないようにPFM11が駆動され、PFM11の過熱状
態が防止される。つまり、PFM駆動部65によるPF
M11の所謂デューティ制御が実行される。
【0038】本実施形態では、PFM制御系53を構成
する各部の駆動周期、即ち、PFM11の蓄熱量の算出
時間間隔は、上述したCM制御系51を構成する各部の
駆動周期、即ち、CM13の蓄熱量の算出時間間隔より
も長めに設定される。その理由は、PFM11の方は、
給紙モータ(図示しない)の駆動により給紙トレイ(図
示しない)からプリンタ本体内に送り込まれる印刷用紙
を印刷ヘッド機構5へと紙送りするときだけ駆動される
から、現実には休止時間の方が駆動時間よりも長いの
で、PFM11の過熱はあまり問題にならないのに対
し、CM13の方は、略常時駆動しているので、発熱量
が大きく過熱状態になり易いためである。よって、CM
13の蓄熱量については、高い精度で(所謂キメ細か
く)計算する必要がある。CM13の蓄熱量をキメ細か
く計算することによる上記モータ制御装置(つまり、C
PU41)の負荷はかなり大きいが、PFM11の蓄熱
量の計算を大雑把に行うことによって上記モータ制御装
置(CPU41)が過負荷になるのを防止できる。
【0039】次に、駆動系55において、書込部73
は、上記プリンタ本体の電源スイッチ(図示しない)が
オフ操作(駆動電源オフ)された旨の論理レベル信号の
印加により、該時点でのCM13の蓄熱量をCM側蓄熱
量算出部63から、PFM11の蓄熱量をPFM側蓄熱
量算出部71から夫々読み込む。そして、各蓄熱量算出
値をEEPROM49に書き込む。
【0040】設定部75は、上記電源スイッチ(図示し
ない)が上記のようにオフ操作された旨の論理レベル信
号が印加された後に、オン操作(駆動電源再投入)され
た旨の論理レベル信号が印加されると、上記各蓄熱量算
出値をEEPROM49から夫々読み出す。そして、C
M13の蓄熱量算出値についてはCM側蓄熱量算出部6
3に、PFM11の蓄熱量算出値についてはPFM側蓄
熱量算出部71に、夫々出力する。
【0041】図3は、プリンタ本体の駆動電源がオフさ
れた後、再投入されたときの図2に記載のCM制御系5
1が算出したCM13の発熱量(蓄熱量)の時間的な変
化の一例を示す図、図4は、上記駆動電源がオフされた
後、再投入されたときの図2に記載のPFM制御系53
が算出したPFM11の発熱量(蓄熱量)の時間的な変
化の一例を示す図である。
【0042】まず、図3において、時刻tで1回の印
刷動作が開始されると、(CM駆動部57が上述したC
M13のデューティ制御を行わないために、)CM制御
系51が算出したCM13の発熱量は、略線形状に増加
する。そして、該発熱量の算出値が、時刻tで発熱量
の閾値thに達すると、CM13がCM駆動部57に
よりデューティ制御されることで、該発熱量の算出値
は、上記閾値thと略一致した状態で推移する。時刻
で上記印刷動作が終了したことによりCM13が駆
動を停止すると、CM13からの新たな発熱は無くなる
と共に、CM13の停止時間積算値の増大に伴ってCM
13の放熱量換算値が増大するから、それに応じてCM
13の蓄熱量算出値は減少する。CM制御系51による
上述した一連の計算処理動作を、比較的短い時間間隔で
行うことにより、CM13の蓄熱量算出値は、図3に示
すように、滑らかな曲線状に推移(減少)して行く。そ
して、時刻tでプリンタ本体の駆動電源がオフされる
と、書込部73は、該時刻t でのCM13の蓄熱量算
出値(i)をCM側蓄熱量算出部63から読込むと共
に、該算出値を、EEPROM49に書込む。時刻t
での駆動電源オフにより、図2に記載の各部を始め、プ
リンタ本体内の各機構は、全て駆動を停止する。
【0043】次に、時刻tに至って上記駆動電源が再
投入されると、設定部75は、EEPROM49から上記算出
値iを読出し、該算出値iをCM13の発熱量初期値
としてCM側蓄熱量算出部63に設定(出力)する。な
お、上記時刻tで駆動電源がオフされていなければ、
CM側蓄熱量算出部63は、上述した蓄熱量の算出動作を
継続しているから、時刻tでのCM13の蓄熱量算出値
は、図3において破線で示すように、上記iよりもは
るかに小さいhになっているはずである。
【0044】時刻tの直前に新たな印刷動作の開始指
令があると、CM13を起動する前に、上記蓄熱量算出
値iと今回のパスでの発熱量の値(想定値)との加算
値である発熱量算出値(時刻tで示す値)を求める。
該値が上述した閾値thよりも小さければ、上記時刻
で新たな印刷動作が開始されても、上記デューティ
制御は行われないため、CM13の発熱量算出値は、時
刻tにおけると同様に、再び略線形状に増加を開始す
る。以後は、時刻tで上記発熱量算出値が上述した閾
値thに達すると、再び上記デューティ制御が行われ
ることにより、該発熱量の算出値が上記閾値thと略
一致した状態で推移し、時刻tでCM13が駆動を停
止すると、CM13の停止時間積算値の増大に伴って放
熱量換算値が増大するために蓄熱量算出値は減少して行
く。
【0045】PFM制御系53によるPFM11の発熱
量(蓄熱量)の算出値も、図3に示したCM13の発熱
量(蓄熱量)算出値と同様な時間的変化を辿る。
【0046】即ち、図4に示すように、時刻tで1回
の印刷動作が開始されると、PFM制御系53が算出し
たPFM11の発熱量は、略線形状に増加し、該算出値
が、時刻t´で閾値thに達すると、PFM11が
上述したようにデューティ制御されることで、該発熱量
の算出値は、上記閾値thと略一致した状態で推移す
る。時刻t´でPFM11が駆動を停止すると、PF
M11の停止時間積算値の増大に伴ってPFM11の放
熱量換算値が増大し、それに応じてPFM11の蓄熱量
算出値は減少する。PFM制御系53による上述した一
連の計算処理動作を、比較的長い時間間隔で行うことに
より、PFM11の蓄熱量算出値は、図4に示すよう
に、段階的に(階段状に)推移(減少)して行く。そし
て、時刻t でプリンタ本体の駆動電源がオフされる
と、書込部73は、該時刻tでのPFM11の蓄熱量算
出値(i)をPFM側蓄熱量算出部71から読込むと共
に、該算出値を、EEPROM49に書込む。上述した
ように、時刻tでの駆動電源オフにより、図2に記載
の各部を始め、プリンタ本体内の各機構は、全て駆動を
停止する。
【0047】次に、時刻tに至って上記駆動電源が再
投入されると、設定部75は、EEPROM49から上記算出
値iを読出し、該算出値iをPFM11の発熱量初
期値としてPFM側蓄熱量算出部71に設定する。な
お、上記時刻tで駆動電源がオフされていなければ、
PFM側蓄熱量算出部71は、上述した蓄熱量の算出動
作を継続しているから、時刻tでのPFM11の蓄熱
量算出値は、図4において破線で示すように、上記i
よりもはるかに小さいhなっているはずである。
【0048】時刻tの直前に新たな印刷動作の開始指
令があると、PFM11を起動する前に、上記蓄熱量算
出値iと今回のパスでの発熱量の値(想定値)との加
算値である発熱量算出値(時刻tで示す値)を求め
る。該値が上述した閾値thりも小さければ、上記時
刻tで新たな印刷動作が開始されても、上記デューテ
ィ制御は行われないため、PFM11の発熱量算出値
は、時刻tにおけると同様に、再び略線形状に増加を
開始する。以後は、時刻t´で上記発熱量算出値が上
述した閾値th達すると、再び上記デューティ制御が
行われることにより、該発熱量の算出値が上記閾値th
と略一致した状態で推移し、時刻t´でPFM11
が駆動を停止すると、PFM11の停止時間積算値の増
大に伴って放熱量換算値が増大するために蓄熱量算出値
は減少して行く。
【0049】図5、図6、図7、図8、図9、図10及
び図11は、図2に記載のモータ制御装置によるPFM
11及びCM13の制御動作並びにプリンタ本体の駆動
電源がオフされた後、再投入されたときのPFM11及
びCM13の発熱量(蓄熱量)の算出動作を示すフロー
チャートである。
【0050】図5乃至図11において、1回目の印刷動
作の開始指令を入力すると(ステップS81)、PFM
11を起動する前に、PFM制御系53による上述した
PFM11の発熱量の算出動作に移行する(ステップS
82)。次に、前回までのPFM11の蓄熱量と今回の
駆動でPFM11に生じ得る発熱量との加算値が所定の
閾値thを超えるか否かをチェックし(ステップS8
3)、超えると判断した場合には、上述した待ち時間を
求める処理を行う。そして、求めた待ち時間が経過した
後にPFM11を起動する制御、即ち、所謂PFM11
のデューティ制御に移行し(ステップS84)、その後
にPFM11を起動して最初の1行の印刷領域に相当す
る分だけ紙送りを行い(ステップS85)、該紙送りが
終了したことを認識すると(ステップS86)、PFM
11を駆動停止する(ステップS87)。
【0051】一方、ステップS83で超えないと判断し
た場合には、直ちにステップS85に示した処理に移行
する。
【0052】次に、CM13を起動する前に、CM制御
系51による上述したCM13の発熱量の算出動作に移
行すると共に(ステップS88)、前回までのCM13
の蓄熱量と今回の駆動でCM13に生じ得る発熱量との
加算値が所定の閾値thを超えるか否かをチェックし
(ステップS89)、超えると判断した場合には、上述
した待ち時間を求める処理を行う。そして、求めた待ち
時間が経過した後にCM13を起動するCM13のデュ
ーティ制御に移行した後に(ステップS90)、CM1
3を起動して印刷イメージデータの最初の1行分だけ印
刷用紙に印刷する処理を行い(ステップS91)、最初
の1行分の印刷が終了すると(ステップS92)、CM
13を駆動停止する(ステップS93)。
【0053】一方、ステップS89で超えないと判断し
た場合には、直ちにステップS91に示した処理に移行
する。
【0054】次に、PFM11を起動する前に、再びP
FM制御系53による上述したPFM11の発熱量の算
出動作に移行すると共に(ステップS94)、上述した
蓄熱量と発熱量との加算値が上記閾値thを超えるか
否かをチェックし(ステップS95)、超えている場合
には、上述したPFM11のデューティ制御を行った後
(ステップS96)、PFM11を起動して次の1行の
印刷領域に相当する分だけ紙送りを行う(ステップS9
7)。この場合も、ステップS95で超えないと判断し
た場合には、直ちにステップS97に示した処理に移行
する。そして、該紙送りが終了したことを認識すると
(ステップS98)、PFM11を駆動停止すると共に
(ステップS99)、次に、CM13を起動する前に、
再びCM制御系51による上述したCM13の発熱量の
算出動作に移行する(ステップS100)。
【0055】次に、上述した蓄熱量と発熱量との加算値
が上記閾値thを超えるか否かをチェックし(ステッ
プS101)、超えている場合には、上述したCM13
のデューティ制御を行い(ステップS102)、CM1
3を起動して印刷イメージデータの次の1行分だけ印刷
用紙に印刷する処理を行う(ステップS103)。この
場合も、ステップS101で超えないと判断した場合に
は、直ちにステップS103に示した処理に移行する。
そして、次の1行分の印刷が終了すると(ステップS1
04)、CM13を駆動停止する(ステップS10
5)。
【0056】次に、ステップS81で開始した1回目の
印刷動作が終了したか否かをチェックし(ステップS1
06)、終了していなければ、ステップS94に移行
し、ステップS94からステップS105に至る処理動
作を繰り返す。
【0057】一方、(ステップS106で)終了してい
れば、以下に記載するような駆動系55による処理動作
が実行される。
【0058】即ち、プリンタ本体の駆動電源がオフされ
たか否かをチェックし(ステップS107)、チェック
の結果、オフされたと判断すると、PFM11の駆動電
源オフ時の蓄熱量算出値及びCM13の駆動電源オフ時
の蓄熱量算出値のEEPROM49への書込処理に移行する
(ステップS108、S109)。次に、上記駆動電源が
再びオンされたか否かをチェックし(ステップS11
0)、チェックの結果、オンされたと判断すると、上記
PFM11の蓄熱量算出値をEEPROM49から読出し、該
算出値をPFM11の発熱量初期値としてPFM側蓄熱量
算出部71に設定する(ステップS111)と共に、上
記CM13の蓄熱量算出値をEEPROM49から読出し、該
算出値をCM13の発熱量初期値としてCM側蓄熱量算出
部63に設定する(ステップS112)。
【0059】そして、再び、CM制御系51及びPFM制御
系53による処理動作が実行される。
【0060】即ち、次の(2回目の)印刷動作の開始指
令が入力されたか否かをチェックする(ステップS11
3)。このチェックの結果、入力されたことを認識する
と、以下、次の(2回目の)印刷動作が開始される。ス
テップS113乃至ステップS138で示した次の(2
回目の)印刷動作における処理流れは、ステップS81
乃至ステップS106で説明済みの最初の(1回目の)
処理流れと実質的に同じであるので、ステップS113
乃至ステップS138で示した処理流れについては、説
明を省略する。なお、ステップS138において、ステ
ップS113で開始した次の(2回目の)印刷動作が終
了したか否かをチェックした結果、印刷が終了していれ
ば、次のステップS139で駆動電源オフを確認した時
点で、図5乃至図11で説明した一連の処理動作を終了
させる。
【0061】ところで、本実施形態では、CM13の
(駆動電流量)発熱量の算出、及びCM13の待ち時間
(つまり、CM13の1パスが終了した後、新たな(次
の)パスが開始されるまでの時間)(CM13のデュー
ティ駆動制限時間ともいう)の算出については、CM制
御系51が、図12乃至図15で示すテーブル(1〜
4)の各々を適宜参照することにより、それら(発熱
量、待ち時間)を毎回計算する手間を省くこととしてい
る。以下、CM13における発熱量(蓄熱量)、放熱
量、及び待ち時間算出のアルゴリズムの概要を説明す
る。
【0062】図12は、CM13における実効電流係数
参照テーブル(以下、簡単のため、テーブル(1)と表
記する)の一例を示す。
【0063】このテーブル(1)には、図12に示すよ
うに、多数の実効電流係数値Iev(x,y)(図12で
は、Iev(1,1)〜Iev(3,3)のみ示す)がマトリクス
状に配置されている。テーブル(1)の列方向の「X」
は、キャリッジ15(図1に記載)の移動速度を示し、
cps(1分当りの打てるキャラクタ数)に応じた複数の
段階(1、2、3、・・・・・・)が設定されている。
一方、テーブル(1)の行方向の「Y」は、キャリッジ
15の移動距離(パスの長さ)を示し、1→h桁方向で
所定のステップ(例えば1ステップは1/iインチ)毎に
複数の段階が設定されている。ここで、上記Yがjステ
ップ毎の値とすれば、1パスの発熱量を求めるに当って
は、Y=(移動ステップ数/j)+1によりYの値を求
め、このYと、上述したXの値とからテーブル(1)内
の対応する実効電流係数値Iev(x,y)(この実効電流
係数値は、後述するようにCM13の発熱量Qpに対応
する)を参照することになる。
【0064】図13は、CM13における基準実効電流
係数テーブル(以下、簡単のため、テーブル(2)と表
記する)の一例を示す。
【0065】このテーブル(2)には、図13に示すよ
うに、多数の基準実効電流係数値I (x,y)(図13
では、I(1,1)〜I(3,3)のみ示す)がマトリク
ス状に配置されている。このテーブル(2)における
「X」「Y」の値は、上記テーブル(1)に記載の
「X」「Y」の値に対応している。よって、テーブル
(2)においても、上記テ−ブル(1)の「X」「Y」
と同一の「X」「Y」によって特定される基準実効電流
計数値I(x,y)、つまり、上記テーブル(1)で参
照された実効電流係数値Iev(x,y)に対応する基準実
効電流計数値I(x,y)が参照されることになる。な
お、上述した基準実効電流係数値I(x,y)は、一定
の条件下で測定された電流値である。
【0066】図14は、CM13におけるパス時間テー
ブル(以下、簡単のため、テーブル(3)と表記する)
の一例を示す。
【0067】このテーブル(3)には、図14に示すよ
うに、多数のパス時間値Tp(x,y)(図14では、Tp
(1,1)〜Tp(3,3)のみ示す)がマトリクス状に配置
されている。このテーブル(3)における「X」「Y」
の値は、上記テーブル(1)に記載の「X」「Y」の値
に対応している。よって、テーブル(3)においても、
上記テ−ブル(1)の「X」「Y」と同一の「X」
「Y」によって特定されるパス時間値Tp(x,y)、つま
り、上記テーブル(1)で参照された実効電流係数値I
ev(x,y)に対応するパス時間値Tp(x,y)が参照され
ることになる。なお、上述したTp(x,y)は、該パスに
おけるCM13の加速から停止に至るまでの所要時間を
示している。
【0068】図15は、CM13における待ち時間テー
ブル(以下、簡単のため、テーブル(4)と表記する)
の一例を示す。
【0069】このテーブル(4)には、図15に示すよ
うに、多数の待ち時間値Tw(x,y)(図15では、Tw
(1,1)〜Tw(3,3)のみ示す)がマトリクス状に配置
されている。このテーブル(4)における「X」「Y」
の値は、上記テーブル(1)に記載の「X」「Y」の値
に対応している。よって、テーブル(4)においても、
上記テ−ブル(1)の「X」「Y」と同一の「X」
「Y」によって特定されるパス時間値Tw(x,y)、つま
り、上記テーブル(1)で参照された実効電流係数値I
ev(x,y)に対応するパス時間値Tw(x,y)が参照され
ることになる。
【0070】図16は、CM13における発熱量算出の
プロセス、放熱量算出のプロセス、蓄熱量算出のプロセ
ス及び待ち時間算出のプロセスを示すブロック図であ
る。
【0071】図16において、まず、CM側発熱量算出
部59における発熱量算出のプロセスでは、下記の
(1)式に基づいてCM13の発熱量が算出される。
【0072】 I-Table[X][Y]=(I-Base[X][Y]+I-Fuka)×T-Pass[X][Y]・・・ (1) (1)式において、I-Table[X][Y]は、テーブル(1)
のIev(x,y)に、I-Base[X][Y]は、テーブル(2)の
(x,y)に、T-Pass[X][Y]は、テーブル(3)のT
p(x,y)に、夫々対応する。更に、I-Fukaは、上述し
たシリアルプリンタの駆動電源オン時又はインク交換時
等の負荷電流値であり、下記の(2)式により表せる。
【0073】I-Fuka=If+Crt-Mea・・・・・・(2) ここで、Ifは、CM13の定速駆動時における平均駆動
電流値であり、Crt-Meaは、上述したプリンタの工場出
荷時に測定したCM13のモータ特性ばらつきを示す。
上記I-Fukaの値は、電流センサ79により検出するこ
とも可能である。
【0074】上述した(1)式により求めた上記I-Tab
le[X][Y]、即ち、Iev(x,y)から、1パス当りの実効
電流係数参照テーブル(テーブル(1))を作成するこ
とができる。つまり、工場出荷時の初期設定されたテー
ブル(1)におけるIev(x,y)の値を、上述したシリ
アルプリンタの駆動電源オン時やインクの交換等、種々
の事象に起因して変動するCM13の負荷の大きさに見
合った値に補正することも可能である。(1)式から明
らかなように、上記I-Table[X][Y]は、電流値の2乗と
時間との積で表されるが、仕事率W=VA=IRであ
り、仕事Wt=IRtであって、Rは定数であるから、
CM13の発熱量Qpは、Itに比例する。よって、上
記I-Table[X][Y]、即ち、Iev(x,y)からCM13の
発熱量Qpを求める(換算する)ことができる。
【0075】次に、CM側放熱量算出部64による放熱
量算出のプロセスでは、1パスが終了することによりC
M13が駆動停止した時点から一定時間(例えば1分)
が経過する毎に、CM側発熱量算出部59が求めた上記
1パス毎の(総)発熱量Qpに実験値である放熱係数
(K)を乗じた値を、放熱量として求める。
【0076】上記放熱係数(K)は、例えば以下のよう
な手順によって求められる。まず、CM13の飽和発熱
温度を実験によって求め、この飽和発熱温度の63%に
到達する時間を、該プリンタ(図1に記載のシリアルプ
リンタ)の系の発熱時定数とする。CM13の停止時の
時定数は、CM13の温度がCM13の停止後から室温
にまで温度低下する過程でCM13の温度が63%分低
下する時間になる。今、CM13が駆動することにより
CM13の発熱量が上昇して行く過程を考えるに、時定
数をT[s](実測値)とすれば、放熱係数(K)は、次の
ように考えられる。
【0077】即ち、発熱/放熱は、一次遅れ系である。
つまり、或る時間における温度exp(−t/T)は、6
0s経過したらK倍になる。そのときの時定数は、Kであ
る。これは、下記の(3)式で表される。
【0078】 exp(−(t+60)/T)=K×exp(−t/T)・・・・・・( 3) (3)式を変形することにより、K=exp(−t/T)、
つまり、60sでの放熱係数(K)が求まる。この(K)
を、放熱係数として1分経過する毎に(総)発熱量Qp
に乗じる訳である。
【0079】次に、CM側蓄熱量算出部63による蓄熱
量算出のプロセスでは、既述のように、CM13が起動
する毎に、CM13の起動時前に、上述したテーブル
(1)から対応するIev(x,y)を読み出すことによっ
て、次のパスで発生し得る発熱量Qpを求め、その発熱
量Qpを、前回までのパスによるCM13の蓄熱量から
上記放熱量の算出値を減算した値に、上記発熱量Qpを
加算することにより、CM13の蓄熱量を算出する。
【0080】次に、CM側待ち時間算出部61による待
ち時間算出のプロセスでは、上述した蓄熱量算出値(つ
まり、上記Iev(x,y))が、所定の閾値を超えると
き、上述したテーブル(4)から対応するパス時間値T
w(x,y)を読み出し、そのTw(x,y)だけCM13の起
動を遅らせることになる。なお、この待ち時間中におい
ても、上述した発熱量算出のプロセス、及び放熱量算出
のプロセスは継続される。
【0081】なお、PFM11側でも、図12乃至図1
5で示したのと同様のテーブルを用いて図16で説明し
たのと同様の処理が実行されるが、PFM11に係る詳
細な説明は省略する。
【0082】以上説明したように、本発明の一実施形態
によれば、1回の印刷動作が終了したときからCM13
やPFM11の停止継続時間を積算し、それらの積算値
に応じた放熱量を、算出した上記CM13や、PFM1
1の発熱量から減算して上記CM13や、PFM11の
蓄熱量を算出すると共に、プリンタ本体への給電が断た
れたときEEPROM49に記憶される上記各蓄熱量の算出値
を、給電再開後に上記CM13や上記PFM11を制御する
ための発熱量の初期値に設定することとしたので、印刷
が終了した後に一旦プリンタ本体への給電が断たれた後
比較的短時間で給電及び印刷が再開された場合でも、上
記CM13や上記PFM11の過熱状態を確実に防止できる
ようにすることができる。
【0083】なお、上記実施形態では、印刷終了時より
上述した所定時間が経過する前にユーザが上記プリンタ
本体への給電を断ってから、仮に1日が経過した後に給
電を再開して次の印刷を行うときであっても、EEPR
OM49に記憶される上記給電断時のCM13やPFM
11の発熱量算出値が、CM13やPFM11の発熱量
初期値として用いられるので、実際には不要な過熱防止
のためのデューティ制御が行われることによって印刷速
度が低下するという問題が生じ得る。しかし、定格が小
さいCM13やPFM11が過熱状態になるのを完全に
防止するには、上記実施形態に係るような制御方法を採
用する他は無く、そのために多少印刷速度が低下しても
已むを得ない。
【0084】ここで、上述したデューティ制御による印
刷速度の低下を防止するための手段として、プリンタ本
体への給電再開時の時刻を、プリンタ側のCPU(4
1)がプリンタ本体に接続するパソコン端末(パーソナ
ルコンピュータ)の時計から読取って、上記発熱量の初
期値を補正する方法が想到され得る。しかし、この方法
は、プリンタ本体に接続するパソコン端末が相違すれ
ば、それに応じて該パソコン端末から出力される時刻も
相違し得るので、プリンタ側のCPU(41)が、給電
再開時の時刻を正確に把握できない場合があり、結果と
してCM13やPFM11が過熱状態になるのを防止で
きない虞がある。しかも、上記パソコン端末の時計は、
時刻の設定がユーザによって自在に変更できるから、必
ずしも信頼性が高いとは言い難い。
【0085】更には、プリンタ本体内に時計を内蔵する
と共に、該時計の駆動電源として電池を内蔵する構成も
想到され得るが、部品点数が増加する上に制御が複雑化
するため、定格の小さいモータをCM13やPFM11
に用いることによって低価格化を図ったプリンタが、か
えって高価格になってしまい本末転倒になるので現実的
でない。
【0086】以上、本発明の好適な実施形態について説
明したが、これは本発明の説明のための例示であって、
本発明の範囲をこの実施形態にのみ限定する趣旨ではな
い。本発明は、他の種々の形態でも実施することが可能
である。例えば、上記実施形態では、CM13及びPF
M11に、DCモータを使用することとして説明した
が、DCモータに代えてステッピングモータを使用する
こととしても良い。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
印刷終了後に一旦印刷装置への給電が断たれた後比較的
短時間で給電及び印刷が再開された場合でも、印刷動作
に必要なモータの過熱状態を確実に防止できるようにす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る印刷装置のモータ制
御装置を備える印刷装置の一例としてのシリアルプリン
タ(プリンタ)の機械部分の概略構成図。
【図2】本発明の一実施形態に係る印刷装置のモータ制
御装置として機能するCPUの内部構成及び図1に記載
の制御回路が含むEEPROMを示すブロック図。
【図3】プリンタ本体の駆動電源がオフされた後、再投
入されたときの図2に記載のキャリッジモータ制御系が
算出したキャリッジモータの発熱量(蓄熱量)の時間的
な変化の一例を示す図。
【図4】プリンタ本体の駆動電源がオフされた後、再投
入されたときの図2に記載の紙送りモータ制御系が算出
した紙送りモータの発熱量(蓄熱量)の時間的な変化の
一例を示す図。
【図5】図2に記載の印刷装置のモータ制御装置による
紙送りモータ及びキャリッジモータの制御動作並びにプ
リンタ本体の駆動電源がオフされた後、再投入されたと
きの紙送りモータ及びキャリッジモータの発熱量(蓄熱
量)の算出動作を示すフローチャート。
【図6】図2に記載の印刷装置のモータ制御装置による
紙送りモータ及びキャリッジモータの制御動作並びにプ
リンタ本体の駆動電源がオフされた後、再投入されたと
きの紙送りモータ及びキャリッジモータの発熱量(蓄熱
量)の算出動作を示すフローチャート。
【図7】図2に記載の印刷装置のモータ制御装置による
紙送りモータ及びキャリッジモータの制御動作並びにプ
リンタ本体の駆動電源がオフされた後、再投入されたと
きの紙送りモータ及びキャリッジモータの発熱量(蓄熱
量)の算出動作を示すフローチャート。
【図8】図2に記載の印刷装置のモータ制御装置による
紙送りモータ及びキャリッジモータの制御動作並びにプ
リンタ本体の駆動電源がオフされた後、再投入されたと
きの紙送りモータ及びキャリッジモータの発熱量(蓄熱
量)の算出動作を示すフローチャート。
【図9】図2に記載の印刷装置のモータ制御装置による
紙送りモータ及びキャリッジモータの制御動作並びにプ
リンタ本体の駆動電源がオフされた後、再投入されたと
きの紙送りモータ及びキャリッジモータの発熱量(蓄熱
量)の算出動作を示すフローチャート。
【図10】図2に記載の印刷装置のモータ制御装置によ
る紙送りモータ及びキャリッジモータの制御動作並びに
プリンタ本体の駆動電源がオフされた後、再投入された
ときの紙送りモータ及びキャリッジモータの発熱量(蓄
熱量)の算出動作を示すフローチャート。
【図11】図2に記載の印刷装置のモータ制御装置によ
る紙送りモータ及びキャリッジモータの制御動作並びに
プリンタ本体の駆動電源がオフされた後、再投入された
ときの紙送りモータ及びキャリッジモータの発熱量(蓄
熱量)の算出動作を示すフローチャート。
【図12】キャリッジモータにおける実効電流係数参照
テーブルの一例を示す説明図。
【図13】キャリッジモータにおける基準実効電流係数
テーブルの一例を示す説明図。
【図14】キャリッジモータにおけるパス時間テーブル
の一例を示す説明図。
【図15】キャリッジモータにおける待ち時間テーブル
の一例を示す説明図。
【図16】キャリッジモータにおける発熱量算出のプロ
セス、放熱量算出のプロセス、蓄熱量算出のプロセス及
び待ち時間算出のプロセスを示すブロック図。
【符号の説明】
41 CPU(印刷装置のモータ制御装置) 49 EEPROM 51 キャリッジモータ(CM)制御系 53 紙送りモータ(PFM)制御系 55 EEPROM駆動系(駆動系) 57 キャリッジモータ(CM)駆動部 59 キャリッジモータ(CM)側発熱量算出部 61 キャリッジモータ(CM)側待ち時間算出部 63 キャリッジモータ(CM)側蓄熱量算出部 64 キャリッジモータ(CM)側放熱量算出部 65 紙送りモータ(PFM)駆動部 67 紙送りモータ(PFM)側発熱量算出部 69 紙送りモータ(PFM)側待ち時間算出部 71 紙送りモータ(PFM)側蓄熱量算出部 72 紙送りモータ(PFM)側放熱量算出部 73 蓄熱量算出値書込部(書込部) 75 蓄熱量初期値設定部(設定部) 77 キャリッジモータ(CM)駆動回路 79、83 電流センサ 81 紙送りモータ(PFM)駆動回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02P 8/14 H02P 8/00 A Fターム(参考) 2C061 AQ04 AQ05 HH01 HJ10 HK19 HK23 HN02 HN15 5H570 AA04 BB09 DD06 DD07 EE10 FF01 FF03 HB01 HB11 HB16 JJ03 JJ04 JJ17 KK06 KK08 KK10 LL02 LL40 MM05 5H571 AA06 BB07 EE10 FF01 FF10 JJ03 JJ04 JJ17 KK06 KK08 LL22 LL50 MM06 5H580 AA10 BB05 FA14 GG04 HH22 HH40 JJ05 JJ07

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷イメージ情報を記録媒体に印刷処理
    する過程で駆動するモータの制御装置において、 前記モータを1回駆動する毎に、前記モータが発する熱
    量を算出する発熱量算出手段と、 前記算出された発熱量を積算することにより、前記モー
    タの蓄熱量を算出する蓄熱量算出手段と、 前記算出された蓄熱量を参照して、前記モータを過熱状
    態にしないように制御しつつ駆動するモータ駆動手段
    と、 印刷装置への給電が断たれたときの前記蓄熱量の算出値
    を記憶する不揮発性記憶手段とを備え、 前記記憶された蓄熱量の算出値を、給電再開後の蓄熱量
    の初期値に設定する印刷装置のモータ制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の装置において、 前記蓄熱量の算出が、前記モータの今回の駆動前に、前
    記モータの前回までの駆動による発熱量の積算値と今回
    の駆動により発し得る熱量との和から放熱量を減算する
    ことによって行われる印刷装置のモータ制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の装置におい
    て、 前記蓄熱量が、所定の閾値を超え得ると判断したとき、
    所定時間経過するまで前記モータの駆動を開始させない
    印刷装置のモータ制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか1項記
    載の装置において、 前記モータが、DCモータ又はステッピングモータであ
    る印刷装置のモータ制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか1項記
    載の装置において、 前記モータの発熱量の算出が、前記モータに供給される
    駆動電流量に基づいて行われる印刷装置のモータ制御装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれか1項記
    載の装置において、 前記モータが、印刷ヘッド機構を駆動するためのキャリ
    ッジモータ又は前記記録媒体を搬送するための搬送モー
    タである印刷装置のモータ制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の装置において、 前記発熱量の算出が、前記モータの1回の駆動における
    駆動速度及び駆動距離に見合う前記モータの駆動電流値
    を、所定のテーブルから参照して該駆動電流値より前記
    モータの発熱量を換算することにより行う印刷装置のモ
    ータ制御装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の装置において、 前記所定のテーブルが、前記モータの1回の駆動におけ
    る駆動速度別及び駆動距離別に前記モータを駆動するた
    めの総電流値が設定されたテーブルを少なくとも含む印
    刷装置のモータ制御装置。
  9. 【請求項9】 請求項3記載の装置において、 前記モータの駆動開始を遅らせるための所定時間が、前
    記モータの1回の駆動における駆動速度別及び駆動距離
    別に前記モータの駆動開始を遅らせるための待ち時間が
    設定された別のテーブルを参照して決められる印刷装置
    のモータ制御装置。
  10. 【請求項10】 印刷イメージ情報を記録媒体に印刷処
    理する過程で駆動するモータを制御するためのコンピュ
    ータプログラムにおいて、 前記モータを1回駆動する毎に、前記モータが発する熱
    量を算出するステップと、 前記算出された発熱量を積算することにより、前記モー
    タの蓄熱量を算出するステップと、 前記算出された蓄熱量を参照して、前記モータを過熱状
    態にしないように制御しつつ駆動するステップと、 印刷装置への給電が断たれたときの前記蓄熱量の算出値
    を不揮発性記憶手段に記憶させるステップと、 前記記憶された蓄熱量の算出値を、給電再開後の蓄熱量
    の初期値に設定するステップと、 をコンピュータに実行させるためのコンピュータ読取可
    能なコンピュータプログラム。
  11. 【請求項11】 印刷イメージ情報を記録媒体に印刷処
    理する過程で駆動するモータの制御方法において、 前記モータを1回駆動する毎に、前記モータが発する熱
    量を算出するステップと、 前記算出された発熱量を積算することにより、前記モー
    タの蓄熱量を算出するステップと、 前記算出された蓄熱量を参照して、前記モータを過熱状
    態にしないように制御しつつ駆動するステップと、 印刷装置への給電が断たれたときの前記蓄熱量の算出値
    を不揮発性記憶手段に記憶させるステップと、 前記記憶された蓄熱量の算出値を、給電再開後の蓄熱量
    の初期値に設定するステップと、 を備える印刷装置のモータ制御方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7764037B2 (en) 2007-03-02 2010-07-27 Seiko Epson Corporation Electronic apparatus and method of controlling electric motor mounted in electronic apparatus
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