JPH05270106A - プリンタ - Google Patents

プリンタ

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JPH05270106A
JPH05270106A JP4066165A JP6616592A JPH05270106A JP H05270106 A JPH05270106 A JP H05270106A JP 4066165 A JP4066165 A JP 4066165A JP 6616592 A JP6616592 A JP 6616592A JP H05270106 A JPH05270106 A JP H05270106A
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JP
Japan
Prior art keywords
temperature
motor
printing
return
drive
Prior art date
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Pending
Application number
JP4066165A
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English (en)
Inventor
Atsushi Nakazawa
敦 中澤
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
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  • Handling Of Continuous Sheets Of Paper (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Character Spaces And Line Spaces In Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】ステッピングモータ3の温度はサーミスタ11
で検出される。このサーミスタ11での検出温度が所定
の動作停止温度となると、ステッピングモータ3への電
力の供給が停止される。そして、モータ3の温度がCP
U2で演算される復帰温度となると、モータ3の動作が
再開される。CPU2は印刷残量に応じて復帰温度を演
算する。この復帰温度の下限は、サーミスタ12で検出
される環境温度以上に制限される。 【効果】印刷残量に応じた復帰温度が設定される。これ
により、印刷処理を効率的に行えるようになる。また、
印刷処理中に多数回にわたって動作停止することがな
く、使い勝手が良くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、商品などに貼着するた
めのラベルにバーコードなどを印刷するラベルプリン
タ、複写機およびファクシミリなどに適用されるプリン
タに関するものである。
【0002】
【従来の技術】たとえば、店頭に展示される商品にバー
コードラベルなどのラベルを貼着する場合に、従来から
いわゆるラベルプリンタが用いられている。ラベルプリ
ンタは、たとえば全体がピストル形の形状となるように
手持ち可能に構成される。このラベルプリンタでは、印
刷前の複数のラベルが分離可能な状態で帯状に結合さ
れ、これが巻回されて保持されている。この印刷前のラ
ベルを順次繰り出しながら、サーマルヘッドなどの印字
ヘッドにより、ラベルの表面にバーコードその他の記号
などが形成される。そして、記号形成後のラベルが商品
に貼着される。ラベルの繰り出しから記号の印刷までの
一連の動作は、ラベルプリンタの筐体に設けた所定の操
作部の操作を契機として行われる。
【0003】ラベルの繰り出しは、ラベルを一対のロー
ラで挟持させ、このローラをモータで回転させることに
よって達成される。モータには一般にコイルが用いられ
ているので或る程度発熱することになる。とりわけステ
ッピングモータの場合には、ステップと停止とが繰り返
し行われるのであるが、特に停止中の発熱が大きい。こ
の発熱を抑制するために、2電源方式やパルス駆動方式
などの駆動方式を採用することが考えられる。しかし、
いずれの駆動方式も制御回路が複雑化し、発熱の抑制効
果もさほどではないという問題がある。
【0004】モータの発熱の問題は、上記のラベルプリ
ンタのように、電池で駆動される携帯型のプリンタにお
いて特に顕著である。すなわち、携帯型のプリンタで
は、屋外での使用を考慮して密閉に近い構造が採られる
ため放熱が困難である。さらに、プリンタの小型化のた
めに小型のモータが適用されるので、発熱が大きくなる
傾向がある。すなわち、発熱が大きく、放熱が困難であ
るため、モータの温度上昇が顕著になる。
【0005】モータは連続駆動時間が長くなるほど昇温
するから、連続印刷が行われると、モータの昇温のため
に各種の不具合が生じることになる。すなわち、モータ
の周辺の樹脂やリード線の被覆が溶融したり、モータの
トルクが急激に減少したりする。特に、リード線の被覆
が溶融したりすると、その部分で短絡が生じ、この短絡
に起因して発煙や発火が生じたりするという極めて危険
な事態を招きかねない。
【0006】そこで、従来から、温度ヒューズやサーミ
スタなどの温度検知素子によりモータの温度を検知し、
モータの温度が一定の動作停止温度以上となったときに
は自動的にプリンタの動作を停止させることとしてい
る。逆に、モータの温度が一定の復帰温度(ただし、
(復帰温度)<(動作停止温度)である。)以下となっ
たときには動作が再開される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の動作
停止温度および復帰温度はプリンタの機種別に定められ
る一定の値である。したがって、印刷残量の多少に拘わ
らず、復帰温度にまで降温するまでは、動作再開が待機
される。すなわち、あと1枚ラベルを印刷すれば印刷動
作が完了する場合であっても、復帰温度になるまでのほ
ぼ一定時間だけ待機する必要がある。このため、印刷残
量が少ない場合のように、比較的高い温度で動作を再開
させても動作停止温度にまでモータが昇温する以前に印
刷を終了させることができる場合であっても、不必要に
長い待機時間がとられてしまうという問題があった。
【0008】この問題を解決するために、復帰温度を比
較的高く設定することが考えられるが、この場合には僅
かの印刷量で動作停止温度にまでモータが昇温してしま
うから、印刷と中断とが短時間間隔で繰り返されること
になって、プリンタの使い勝手が悪くなるという問題が
生じる。そこで、本発明の目的は、上述の技術的課題を
解決し、モータの駆動制御を適切に行うことにより、印
刷処理を効率的に行わせることができるとともに使い勝
手を向上したプリンタを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】上記の目的を
達成するための請求項1記載のプリンタは、印刷媒体を
搬送するためのモータと、上記印刷媒体に画像を形成す
るための印刷手段と、上記モータの温度を検出するモー
タ温度検出手段と、このモータ温度検出手段の検出温度
が所定の動作停止温度に達したことに応答して、上記モ
ータの駆動を停止させる駆動停止手段と、これから印刷
すべき印刷量である印刷残量を検出する印刷残量検出手
段と、この印刷残量検出手段で検出された印刷残量に基
づいて、停止状態の上記モータの駆動を再開させるべき
温度である復帰温度を演算する復帰温度演算手段と、上
記モータ温度検出手段の検出温度が上記復帰温度演算手
段により演算された復帰温度以下になったことに応答し
て、上記モータの駆動を再開させる駆動復帰手段とを含
むことを特徴とする。
【0010】この構成によれば、モータの温度が所定の
動作停止温度に達すると、このモータの駆動が停止させ
られる。このモータの停止状態は、このモータの温度が
復帰温度に昇温するまで継続し、当該復帰温度に達する
とモータの駆動が再開される。復帰温度は、復帰温度演
算手段により演算される。この復帰温度の演算に当たっ
ては、これから印刷すべき印刷量である印刷残量が参照
される。すなわち、復帰時間は印刷残量に対応して定め
られることになる。
【0011】この結果、たとえば印刷残量が多ければ復
帰温度を低く、印刷残量が少なければ復帰温度を高く定
めることができる。これにより、印刷残量が少ないとき
にはモータの停止時間を短くして印刷処理効率の向上を
図ることができる。また、印刷残量が多いときには、復
帰温度を十分に低く設定することで、印刷処理中に多数
回にわたってモータの駆動が停止するという不具合を回
避できる。
【0012】請求項2記載のプリンタは、上記復帰温度
演算手段は、印刷残量が所定値以上である場合には一定
の温度を復帰温度として演算し、印刷残量が所定値未満
あるときには印刷再開後に上記モータの温度が上記動作
停止温度に達する以前に印刷を終了させることができる
温度を復帰温度として演算するものであることを特徴と
する。
【0013】この構成では、モータの停止による当該モ
ータの温度低下には限界があることを考慮して、復帰温
度演算の軽減が図られている。すなわち、一般に、モー
タの温度は使用環境などにより定まる一定値以下には下
がらないから、印刷残量が多い場合には、印刷残量に正
確に対応する復帰温度を演算することは無意味である。
したがって、印刷残量が所定値以上ならば、一定温度を
復帰時間として演算すればよい。その一方で、印刷残量
が所定値未満であれば、モータの動作再開後印刷終了以
前にモータの温度が動作停止温度に達しないように、復
帰温度を演算すればよい。
【0014】請求項3記載のプリンタは、上記モータの
周囲の環境温度を検出する環境温度検出手段をさらに含
み、上記復帰温度演算手段は、環境温度以上の基準温度
を復帰温度として演算するものであることを特徴とす
る。この構成によれば、環境温度以上の温度が復帰温度
として演算される。すなわち、モータの温度は環境温度
未満にはならないから、復帰温度の下限を環境温度以上
に制限することにより、モータの駆動を確実に再開させ
ることができる。
【0015】請求項4記載のプリンタは、印刷媒体を搬
送するためのモータと、上記印刷媒体に画像を形成する
ための印刷手段と、上記モータの温度を検出するモータ
温度検出手段と、このモータ温度検出手段の検出温度が
所定の動作停止温度に達したことに応答して、上記モー
タの駆動を停止させる駆動停止手段と、停止状態の上記
モータの駆動を再開させるべき温度である復帰温度を複
数種類に切り換えて設定するための復帰温度設定手段
と、上記モータ温度検出手段の検出温度が上記復帰温度
設定手段により設定された復帰温度以下になったことに
応答して、上記モータの駆動を再開させる駆動復帰手段
とを含むことを特徴とする。
【0016】この構成では、復帰温度設定手段における
設定によって、使用者の意思により、複数種類に切り換
えて復帰温度を設定することができる。プリンタの使用
目的などによって、全体の印刷量が概ね固定的である場
合もあるので、このような場合には、モータの動作停止
の度ごとに復帰時間の演算を行う利益はあまり無い場合
もある。このため、使用目的などに応じて、復帰温度設
定手段により固定的な復帰温度を設定しておけば、印刷
処理の効率化が図れ、また使い勝手の向上も図れる。
【0017】この場合、復帰温度の演算が不要であるか
ら、演算処理を少なくすることができるという利点があ
る。請求項5記載のプリンタは、上記モータの周囲の環
境温度を検出する環境温度検出手段と、上記復帰温度
が、環境温度以上の基準温度未満の温度に設定されるこ
とを禁止する手段とをさらに含むことを特徴とする。
【0018】この構成では、環境温度未満の復帰時間が
設定されることを防止して、上記の請求項3の場合と同
様な作用が達成される。
【0019】
【実施例】以下では、本発明の実施例を、添付図面を参
照して詳細に説明する。図1は本発明のプリンタの一実
施例であるサーマルプリンタの電気的構成を示すブロッ
ク図である。印刷手段であるサーマルヘッド1には、C
PU(中央処理装置)2から、形成すべき画像に対応し
た信号が与えられる。また、印刷媒体としてのたとえば
印刷用紙(図示せず。)は、ステッピングモータ3を駆
動させることにより搬送される。すなわち、印刷用紙は
一対の搬送ローラ(図示せず。)により挟持されてお
り、ステッピングモータ3を駆動すると搬送ローラが回
転して、印刷用紙が搬送される。このような印刷用紙の
搬送と、サーマルプリンタ1による画像形成動作とによ
り、印刷が達成される。
【0020】サーマルヘッド1は、発熱素子を印刷用紙
の搬送方向と交差する方向に一列に配列したものであ
り、各発熱素子の発熱を個別に制御することにより画像
が形成される。印刷用紙は感熱紙や普通紙である。普通
紙である場合には、サーマルヘッド1と印刷用紙との間
には、たとえば熱転写リボンが配置される。当該サーマ
ルプリンタが、商品に貼着するラベルを印刷するための
ラベルプリンタに適用されるときには、印刷用紙には、
複数のラベルを分割可能な状態で帯状に結合したものが
用いられる。
【0021】ステッピングモータ3は、CPU2からド
ライバ4に与えられる制御信号に基づいて動作が制御さ
れる。ドライバ4とステッピングモータ3とは電源6に
直列に接続されており、この直列回路にはモータ3の温
度が所定値(たとえば90℃)以上となったときに電力
の供給を遮断するための温度ブレーカ7が介挿されてい
る。
【0022】モータ3に関連してモータ温度検出手段で
あるサーミスタ11が配置されており、モータ3の温度
が検出される。また、サーマルヘッド1に内蔵されたサ
ーミスタ12は、環境温度検出手段として機能する。こ
れらのサーミスタ11,12の出力信号は、それぞれア
ナログ/ディジタル(A/D)変換器8,9でディジタ
ル信号に変換され、このディジタル信号がCPU2に入
力されている。
【0023】CPU2には、印刷枚数などを入力するた
めのキー入力部10が接続されている。さらにこのCP
U2には、動作プログラムを記憶したROM(リード・
オンリ・メモリ)15と、ワークエリアなどとして用い
られるRAM(ランダム・アクセス・メモリ)16とが
接続されている。また、CPU2の暴走は、ウォッチ・
ドッグ・タイマ(WDT)17で監視されており、暴走
が検知されたときにはCPU2にリセットをかける構成
となっている。
【0024】図2はステッピングモータ3の動作制御に
関連するCPU2における処理を説明するためのフロー
チャートである。印刷動作の開始に伴ってステップS1
でモータ3が駆動される。そして、ステップS2では、
サーミスタ11で検出されるモータ3の温度が所定の動
作停止温度になったかどうかが判断される。この動作停
止温度は、プリンタの機種に応じて予め定められる一定
の温度であり、たとえば80℃程度とされる。
【0025】モータ3の温度が動作停止温度以上でなけ
れば、このモータ3は引続き駆動されるが、モータ3の
温度が動作停止温度以上となると、ステップS3におい
てモータ3の駆動が停止される。次いで、ステップS4
では、これから印刷すべき印刷量である印刷残量が演算
される。印刷量は、たとえば印刷されるラベルの枚数や
紙送り量により表される。また、印刷残量は、たとえば
キー入力部10から印刷開始前に入力された印刷量から
既に終了した印刷量を減じることにより演算される。こ
のような印刷残量の演算は、たとえばラベルの印刷など
の場合には、キー入力部10から初期設定された印刷枚
数を印刷残量初期値として、1枚の印刷が終了するたび
ごとに印刷残量を1ずつ減じるようにして演算されても
よい。
【0026】印刷残量が演算されると、次にステップS
5では、モータ3の動作を再開させるときの当該モータ
3の温度である復帰温度が演算される。この復帰温度
は、印刷残量が多ければ低く、少なければ高くなるよう
に演算される。これは、印刷残量が少なければ印刷終了
までのモータ3の温度上昇は少ないから、復帰時間を比
較的高く設定しても、モータ3の温度が再び動作停止温
度に達する以前に、印刷を終了させることができるから
である。すなわち、復帰温度は、原則として、モータ3
の動作が再開された後当該モータ3の温度が動作停止温
度に達する以前に印刷を完了することができる温度とさ
れる。つまり、モータ3の停止時間を含めた全体の印刷
時間が最短となるように復帰温度の演算が行われる。
【0027】復帰温度の演算は、たとえば連続駆動に伴
うモータ3の温度の時間特性を数式化し、この数式と印
刷残量とに基づいて求めることができる。しかし、処理
を簡単にするためには、印刷残量を複数段階に区分し、
各段階に対応して復帰温度を定めたテーブルをROM1
5に記憶させて用いることが好ましい。この復帰温度の
演算では、たとえば印刷残量が所定値以上である場合に
は、一定の復帰温度を設定することとし、印刷残量が所
定値未満である場合のみ、印刷残量に応じて異なる復帰
温度を演算することとしてもよい。すなわち、印刷残量
が多ければ、できるだけ低い復帰温度を設定することが
好ましいが、モータ3の温度の低下にも限界がある。し
たがって、印刷残量が多いときには、一定の復帰温度を
設定すれば十分である。このようにすることによって、
復帰温度の演算を簡単にすることができ、CPU2の負
担を軽減できる。
【0028】印刷残量に基づく復帰温度の演算の後に
は、ステップS6において、復帰温度が基準温度として
の環境温度以上であるかどうかが判断される。ここで、
環境温度とはモータ3の周辺の雰囲気温度のことであ
り、本実施例ではサーマルヘッド1に内蔵されているサ
ーミスタ12で検出される。ステップS6で、復帰温度
が環境温度以上であると判断されると、ステップS7
で、サーミスタ11により検出されるモータ3の温度が
復帰温度以下になるまで待機される。モータ3の温度が
復帰温度以下となると、ステップS1に戻り、再びモー
タ3が駆動されることになる。
【0029】一方、ステップS6において復帰温度が環
境温度未満であると判断されると、ステップS8に進
む。このステップS8では、サーミスタ12で検出され
た環境温度が復帰温度とされる。これは、モータ3の温
度は環境温度以下にはならないので、もしも環境温度未
満の復帰温度が設定されてしまうと、印刷を再開するこ
とができなくなるからである。このような事態は、特に
夏季などにといて、雰囲気温度が高い場合に生じやす
い。したがって、ステップS6,S8での処理によって
復帰温度の下限が環境温度に制限され、これによって、
上記の不具合が解消される。
【0030】なお、図2のフローチャートから明らかな
ように、本実施例では、CPU2が、駆動停止手段、印
刷残量検出手段、復帰温度演算手段および駆動復帰手段
として機能する。以上のように本実施例のサーマルプリ
ンタによれば、連続印刷によってモータ3の温度が動作
停止温度まで上昇すると、モータ3が停止し、印刷残量
に基づいて復帰温度が演算される。すなわち、印刷残量
に対して復帰温度が演算により求められ、モータ3の温
度が復帰温度に達すると、モータ3の駆動が再開され
る。
【0031】したがって、たとえば印刷残量が少ない場
合には、比較的高い復帰温度が設定される。この結果、
モータ3がわずかの時間停止した後に、速やかに印刷動
作が再開されるから、たとえばラベルの印刷などの作業
効率が格段に向上される。また、印刷残量が多い場合に
は、比較的低い復帰温度が設定される。このため、モー
タ3が十分に冷却された後に印刷動作が再開されること
になる。これにより、短時間間隔で印刷動作が停止した
りして使い勝手が悪くなるなどという不具合を防止でき
る。
【0032】さらに、本実施例では、復帰温度の下限が
環境温度で制限されるので、モータ3の動作を確実に再
開させることができるという利点もある。なお、モータ
3に関連して設けられている温度ブレーカ7は、CPU
2の暴走を考慮したものである。CPU2の暴走は、ウ
ォッチ・ドッグ・タイマ17で監視されているが、この
ウォッチ・ドッグ・タイマ17が常に有効であるとは限
らず、CPU2の暴走を防ぐことができない場合もあ
る。この場合には、モータ3が動作停止温度にまで昇温
しても動作が停止されないおそれがあり、リード線の被
覆の溶融などの不具合を防止できない。このため、たと
えCPU2が暴走した場合でも致命的な損傷に至る以前
に、温度ブレーカ17でモータ3への給電を停止するこ
ととしているのである。この温度ブレーカ17がモータ
3への給電を停止する温度は、動作停止温度よりも高く
設定される。
【0033】この温度ブレーカ7に代えて所定温度以上
に昇温すると溶断する温度ヒューズや、いわゆるサーマ
ルプロテクタなどが用いられてもよい。また、一定温度
以上になると急激に抵抗値が増加するPTC(Positive
Temperature Coefficient)サーミスタなどが用いられ
てもよい。また、ステップS6での処理においては、環
境温度の代わりに環境温度よりも所定温度(たとえば2
0℃)だけ高い基準温度が用いられてもよい。この場合
には、ステップS8では、復帰温度として上記の基準温
度が代入されることになる。
【0034】図3は、本発明の第2の実施例の基本的な
構成を示すブロック図である。この図3において上述の
図1に示された各部に対応する部分には同一の参照符号
を付して示す。本実施例では、CPU2に、復帰温度設
定手段として機能する切換えスイッチ20が接続されて
いる。この切換えスイッチ20は、復帰温度を複数種類
に切換えて設定するためのものである。
【0035】たとえば、電気や水道の検針業務などでは
1回の使用で1枚の検針票が発行される。また、工場ラ
インなどでは、一定時間毎に一定量のラベルなどが発行
される場合がある。このように、使用者その他の使用環
境によって全体の印刷量が大体決まっているような場合
には、モータ3の停止の度毎に復帰温度を演算する必要
はなく、全体の印刷量に対応して固定的な復帰温度を設
定しても差支えない。このため、本実施例では、復帰温
度の演算を省き、使用者の切換えにより、復帰温度を設
定することができることとしている。
【0036】この結果、本実施例では、復帰温度の演算
が不要であるので、CPU2の処理時間を短くすること
ができ、また記憶領域の節約を図ることができるという
利点がある。また、切換えスイッチ20で設定された復
帰温度がサーミスタ12で検出される基準温度としての
環境温度未満である場合に、このような設定を無効化す
るようにすれば、モータ3の動作停止後印刷動作が再開
されなくなるなどという不具合を防止できる。もちろ
ん、環境温度よりも所定温度(たとえば20℃)だけ高
い温度を基準温度とし、この基準温度よりも低い復帰温
度の設定を無効化することとしてもよい。
【0037】なお、復帰温度の切換えのために特別に切
換えスイッチ20を設ける必要はなく、キー入力部10
からの入力操作により復帰温度を切り換えて設定するこ
とができるようにしてもよい。本発明の実施例は上述の
とおりであるが、本発明は上記の各実施例に限定される
ものではない。たとえば、上記の各実施例では、サーマ
ルヘッド1に内蔵されているサーミスタ12を環境温度
検出手段として利用しているが、環境温度検出のための
温度検出手段をサーミスタ12とは別に設けてもよい。
【0038】また、上述の第1の実施例において、モー
タの動作停止の度ごとに復帰温度を演算するか否かを選
択するための切換えスイッチを設け、この切換えスイッ
チの操作により、一定の復帰温度が設定される状態と、
復帰温度の演算がモータの停止の度に行われる状態とを
切り換えることができるようにしてもよい。さらに、上
記の実施例では、サーマルプリンタについて説明した
が、本発明は印刷媒体を搬送させるためのモータの冷却
のために、このモータを停止させるようにしている他の
印刷方式のプリンタにも適用可能である。その他、本発
明の要旨を変更しない範囲で種々の設計変更を施すこと
が可能である。
【0039】
【発明の効果】請求項1記載のプリンタによれば、印刷
残量に応じて復帰温度が演算により定められるので、モ
ータの停止時間を最短にして印刷処理の効率化を図るこ
とができるとともに、印刷処理中に多数回にわたってモ
ータの駆動が停止するという不具合を回避して、使い勝
手を向上することができる。
【0040】請求項2記載のプリンタによれば、印刷残
量が所定値以上のときには、一定の温度が復帰温度とし
て演算されるので、演算量を少なくすることができる。
請求項3記載のプリンタによれば、復帰温度の下限が環
境温度以上の基準温度に制限されるので、停止状態にあ
るモータの駆動を確実に再開させることができる。
【0041】請求項4記載のプタンタによれば、復帰温
度設定手段における設定によって、使用者の意思によ
り、復帰温度を複数種類に切り換えて設定することがで
きる。これにより、プリンタの使用目的などに応じて、
一定の復帰温度を設定しておけば、印刷処理の効率化が
図れ、また使い勝手の向上も図れる。この場合、復帰温
度の演算が不要であるから、演算処理を少なくすること
ができるという利点がある。
【0042】請求項5記載のプリンタによれば、環境温
度以上の基準温度未満の復帰時間が設定されることを防
止して、上記の請求項3の場合と同様な効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のサーマルプリンタの電気
的構成を示すブロック図である。
【図2】ステッピングモータの動作制御に関連する処理
を説明するためのフローチャートである。
【図3】本発明の第2実施例のサーマルプリンタの電気
的構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 サーマルヘッド(印刷手段) 2 CPU(駆動停止手段、印刷残量検出手段、復帰
温度演算手段、駆動復帰手段) 3 ステッピングモータ 4 ドライバ 10 キー入力部 11 サーミスタ(モータ温度検出手段) 12 サーミスタ(環境温度検出手段) 20 切換えスイッチ(復帰温度設定手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 29/46 Z 8804−2C

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】印刷媒体を搬送するためのモータと、 上記印刷媒体に画像を形成するための印刷手段と、 上記モータの温度を検出するモータ温度検出手段と、 このモータ温度検出手段の検出温度が所定の動作停止温
    度に達したことに応答して、上記モータの駆動を停止さ
    せる駆動停止手段と、 これから印刷すべき印刷量である印刷残量を検出する印
    刷残量検出手段と、 この印刷残量検出手段で検出された印刷残量に基づい
    て、停止状態の上記モータの駆動を再開させるべき温度
    である復帰温度を演算する復帰温度演算手段と、 上記モータ温度検出手段の検出温度が上記復帰温度演算
    手段により演算された復帰温度以下になったことに応答
    して、上記モータの駆動を再開させる駆動復帰手段とを
    含むことを特徴とするプリンタ。
  2. 【請求項2】上記復帰温度演算手段は、印刷残量が所定
    値以上である場合には一定の温度を復帰温度として演算
    し、印刷残量が所定値未満あるときには印刷再開後に上
    記モータの温度が上記動作停止温度に達する以前に印刷
    を終了させることができる温度を復帰温度として演算す
    るものであることを特徴とする請求項1記載のプリン
    タ。
  3. 【請求項3】上記モータの周囲の環境温度を検出する環
    境温度検出手段をさらに含み、 上記復帰温度演算手段は、環境温度以上の基準温度を復
    帰温度として演算するものであることを特徴とする請求
    項1または2記載のプリンタ
  4. 【請求項4】印刷媒体を搬送するためのモータと、 上記印刷媒体に画像を形成するための印刷手段と、 上記モータの温度を検出するモータ温度検出手段と、 このモータ温度検出手段の検出温度が所定の動作停止温
    度に達したことに応答して、上記モータの駆動を停止さ
    せる駆動停止手段と、 停止状態の上記モータの駆動を再開させるべき温度であ
    る復帰温度を複数種類に切り換えて設定するための復帰
    温度設定手段と、 上記モータ温度検出手段の検出温度が上記復帰温度設定
    手段により設定された復帰温度以下になったことに応答
    して、上記モータの駆動を再開させる駆動復帰手段とを
    含むことを特徴とするプリンタ。
  5. 【請求項5】上記モータの周囲の環境温度を検出する環
    境温度検出手段と、 上記復帰温度が、環境温度以上の基準温度未満の温度に
    設定されることを禁止する手段とをさらに含むことを特
    徴とする請求項4記載のプリンタ。
JP4066165A 1992-03-24 1992-03-24 プリンタ Pending JPH05270106A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015098182A (ja) * 2015-03-04 2015-05-28 セイコーエプソン株式会社 印刷装置
JP2016094018A (ja) * 2016-01-08 2016-05-26 セイコーエプソン株式会社 印刷装置
JP2016159436A (ja) * 2015-02-26 2016-09-05 シチズンホールディングス株式会社 サーマルプリンタおよびその制御方法

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