JP2912645B2 - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP2912645B2 JP29556889A JP29556889A JP2912645B2 JP 2912645 B2 JP2912645 B2 JP 2912645B2 JP 29556889 A JP29556889 A JP 29556889A JP 29556889 A JP29556889 A JP 29556889A JP 2912645 B2 JP2912645 B2 JP 2912645B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は記録装置に関し、特に、サーマルヘッドを用
い、間欠駆動して記録する記録装置に関する。
(従来の技術) 近時、記録装置、特にサーマルヘッドを使用した記録
装置はファクシミリ装置のプロッタやプリンタ等として
幅広く使用されている。
このようなサーマルヘッドを使用した記録装置は、一
般に、主走査方向に1ライン分に亘って複数のサーマル
素子を有したサーマルヘッドを備えており、各サーマル
素子に印字データに基づいて印字パルスを供給して1ラ
イン毎に記録している。
このような記録装置においては、印字データの入力状
況に応じてサーマルヘッドを間欠駆動して間欠印字して
いる。すなわち、記録装置においては、一般に、メモリ
に印字データが所定量蓄積されると、DMA(Direct Memo
ry Access)により印字データをサーマルヘッドに転送
し、サーマルヘッドを駆動して印字を行う。画像データ
の入力が遅れ、メモリ内に印字データが所定量無いとき
には印字データのサーマルヘッドへのDMA転送が行われ
ず、サーマルヘッドの駆動を停止し、印字データがメモ
リ内に所定量以上蓄積されると、印字データをDMA転送
してサーマルヘッドの駆動を再開する。
ところが、サーマルヘッドを間欠駆動して間欠印字を
行うと、印字停止時の前ラインと、印字再開時の次ライ
ンと、の間に白スジが発生することがある。
すなわち、近時、記録装置は小型、低価格化が要請さ
れ、それに伴って記録紙搬送用のモータ(例えば、ステ
ップモータ)や電源装置の小型、低価格化も要請され
る。モータや電源装置を小型、低価格化すると、モータ
のトルクの低下をきたすため、モータのトルクを上げる
必要がある。このモータのトルクを上げるためには、イ
ンピーダンスを増やして仕事量(=I2R)を増やす方法
やモータの駆動回路をユニポーラ駆動からバイポーラ駆
動にする方法等が考えられる。
しかし、インピーダンス増加やバイポーラ駆動では、
高トルク化することはできるが、電流の立ち上がり特性
が悪く、モータの回転立ち上がりが遅くなり、また、モ
ータの停止までの時間が長くなる。したがって、間欠印
字動作を行うと、特に、モータの回転の停止の遅れによ
り、第9図に示すように、印字停止前ラインと印字再開
次ラインとの間に白スジが発生することとなる。
また、白スジ発生の要因としては、間欠印字動作の印
字停止中におけるサーマルヘッドの温度の低下がある。
すなわち、間欠印字動作を行うと、印字停止中に、サー
マルヘッドの温度が低下し、印字再開時に発熱不足が生
じて白スジが発生する。
そこで、従来、モータの回転の停止の遅れに対する対
策は取られていなかったが、サーマルヘッドの発熱不足
に対しては、特公昭55−47980号公報に記載されている
ように、印字休止時間に基づいて印字再開時の次ライン
の印字パルス幅を制御している。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、このような従来の記録装置にあって
は、印字再開時の印字パルス幅を印字休止時間に基づい
て制御するのみであったため、印字停止時の前ラインと
次ラインとの間の白スジの発生を十分に解消することが
できないという問題があった。
すなわち、モータの回転の立ち遅れや停止の遅れによ
る対策は何ら取られておらず、印字停止前ラインの印字
が行われてから、記録紙の搬送が停止されるまでの間
に、連続印字動作中よりも長く記録紙が搬送される。そ
の結果、印字停止前ラインと印字再開次ラインとの印字
ピッチが連続印字時よりも大きくなり(第3、7図参
照)、第9図に示すように白スジが発生する。
また、サーマルヘッドの温度の低下に対しては特公昭
55−47980号公報の方法が取られているが、この方法に
よると、印字再開時の次ラインの印字パルス幅を制御し
ているため、次ラインの印字パルス幅が長くなり、この
間に記録紙の搬送が行われるので、印字停止前ラインと
印字再開次ラインとの間に白スジが発生するとともに、
印字再開次ラインの印字濃度が低下することとなる。
(発明の目的) そこで、請求項1から請求項4記載の発明は、印字停
止時に補助印字を行うことにより、印字停止前ラインと
印字再開次ラインとの間に補助印字を行って、白スジの
発生を防止し、印字品質を向上させることを主目的とし
ている。
また、請求項5から請求項7記載の発明は、印字停止
時に補助印字を行うとともに、印字再開時にサーマルヘ
ッドの予備加熱を行うことにより、印字停止前ラインと
印字再開次ラインとの間に補助印字を行うとともに、サ
ーマルヘッドを印字に適切な温度に予備加熱して、白ス
ジの発生を防止するとともに、印字再開次ラインの印字
濃度の低下を防止し、印字品質を向上させることを目的
としている。
(発明の構成) 上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、印
字データの入力状況に応じてサーマルヘッドに印字パル
スを間欠的に供給して連続印字期間と印字停止期間とを
有する間欠印字動作を行う記録装置において、連続印字
期間と連続印字期間との間の印字停止時、印字停止前ラ
インの印字後、該前ラインの印字パルス幅に対して所定
割合の印字パルス幅を有する補助印字パルスを供給して
補助印字を行うことを特徴とし、 請求項2記載の発明は、請求項1記載の補助印字パル
スの前記印字停止前ラインの印字パルス幅に対する割合
を、印字停止前の連続印字ライン数に応じて設定するこ
とを特徴とし、 請求項3記載の発明は、請求項1記載の補助印字パル
スの前記印字停止前ラインの印字パルス幅に対する割合
を、印字停止前の連続印字時間に応じて設定することを
特徴とし、 請求項4記載の発明は、請求項1記載の補助印字パル
スの前記印字停止前ラインの印字パルス幅に対する割合
を、印字停止前までの印字データに応じて設定すること
を特徴とし、 請求項5記載の発明は、印字データの入力状況に応じ
てサーマルヘッドに印字パルスを間欠的に供給して連続
印字期間と印字停止期間とを有する間欠印字動作を行う
記録装置において、連続印字期間と連続印字期間との間
の印字停止時、所定パルス幅の補助印字パルスを供給し
て補助印字を行うとともに、印字再開時、次ラインの印
字パルス幅に対して所定割合の印字パルス幅を有する予
備加熱パルスを供給して予熱加熱を行うことを特徴と
し、 請求項6記載の発明は、請求項5記載の予備加熱パル
スの前記次ラインに対する割合を、印字停止時間に基づ
いて設定することを特徴とし、 請求項7記載の発明は、請求項5または請求項6記載
の予備加熱を印字停止時間が所定時間よりも長い場合の
み行うことを特徴とするものである。
以下、実施例に基づいて具体的に説明する。
第1図〜第4図は請求項1から請求項4記載の発明の
一実施例を示す図である。
第1図は記録装置1の要部ブロック図であり、記録装
置1は、CPU(Central Processing Unit)2、サーマル
ヘッド3、DMAコントローラ4、ROM(Read Only Memor
y)5およびRAM(Radom Access Memory)6等を備えて
いる。
ROM5内には記録装置1としての基本プログラムおよび
本発明の補助印字処理プログラム等が格納されており、
CPU(制御手段)2はROM5内のプログラムに従って記録
装置1の各部を制御して記録装置1としてのシーケンス
を実行するとともに、本発明の予備加熱処理を実行す
る。
RAM6は外部装置等から転送されてきた印字データを蓄
積するとともに、本発明の補助印字処理に必要なデー
タ、すなわち、補助印字パルスのパルス幅の演算に必要
な各種データを記憶する。また、記録装置1は通常の印
字パルスのパルス幅をサーマルヘッド3の温度に基づい
て設定しており、RAM6にはこのサーマルヘッド3の温度
と印字パルス幅とのデータテーブルをも記憶している。
サーマルヘッド3はライン状に配列された複数のサー
マル素子を有し、この各サーマル素子にCPU2から印字デ
ータに対応した印字パルスや本発明の補助印字パルスが
供給される。サーマルヘッド3は、印字パルスや補助印
字パルスが供給されると、そのサーマル素子が発熱し、
記録を行う。
サーマルヘッド3には、サーミスタ(温度検出手段)
7が取り付けられており、サーミスタ7はサーマルヘッ
ド3の温度を検出してCPU2に出力する。
DMAコントローラ4は外部装置等からRAM6への印字デ
ータのDMA転送およびRAM6からサーマルヘッド3への印
字データのDMA転送を行う。
次に、作用を説明する。
本発明は、連続印字期間と印字停止期間とを有する間
欠印字における連続印字期間と連続印字期間との間の印
字停止時に、補助印字を行うところにその特徴がある。
以下、この補助印字処理について説明する。
記録装置1はRAM6に所定量(例えば、1ライン分)の
印字データが有るときには、DMAコントローラ4の制御
下でRAM6からサーマルヘッド3へ印字データがDMA転送
され、サーマルヘッド3が駆動されて印字が行われる。
したがって、CPU2はDMAの有/無により印字動作の有/
無を判断し、補助印字動作を行う。
いま、第2図に示すように、印字停止状態にDMAが有
り、の時点でモータパルスを出力して記録紙を搬送す
るとともに、印字パルスを供給して印字を再開する。
すなわち、印字データがDMAコントローラ4からサー
マルヘッド3にDMA転送され、ラッチされると、印字パ
ルスがCPU2からサーマルヘッド3に出力され、この印字
パルスが入力されている間サーマルヘッド3の各サーマ
ル素子に印字データに対応して電流が流れて発熱する。
この印字パルスのパルス幅Pwはサーマルヘッド3の温
度に基づいて制御されており、CPU2はサーミスタ7の検
出したサーマルヘッド3の温度に基づいてRAM6内のパル
ス幅Pwのテーブルをサーチして印字パルスのパルス幅Pw
を決定する。
連続印字が複数ラインLn行われ、の時点で印字デー
タが無く、DMAが無くなると、印字停止前ラインLnの印
字を行い、の時点で補助印字パルスのパルス幅SPwを
演算する。
この補助印字パルスのパルス幅SPwは以下のように演
算する。
まず、請求項1記載の発明では、 SPw=αPw ……(1) により演算する。ここで、αは補助印字パルス幅SPwの
連続印字時の印字パルスのパルス幅Pwに対する割合を決
定する値であり、あらかじめRAM6内に記憶されている。
また、請求項2記載の発明では、 SPw=F(Ln)×Pw ……(2) により演算する。ここで、F(Ln)は印字停止前までの
連続印字ライン数Lnをパラメータとする関数であり、補
助印字パルスのパルス幅SPwの連続印字時の印字パルス
のパルス幅Pwに対する割合を決定する値である。
請求項3記載の発明では、 SPw=G(β)×Pw ……(3) により演算する。ここで、G(β)は、印字停止前の連
続印字期間の時間βをパラメータとする関数であり、補
助印字パルスのパルス幅SPwの連続印字時の印字パルス
のパルス幅Pwに対する割合を連続印字時間に基づいて決
定する値である。
さらに、請求項4の発明では、 SPw=H(γ)×Pw ……(4) により演算する。ここで、H(γ)は、印字停止前ライ
ンLnの黒字率γをパラメータとする関数であり、補助印
字パルスのパルス幅SPwの連続印字時の印字パルスのパ
ルス幅Pwに対する割合を前ラインの印字データに基づい
て決定する値である。
上記演算により補助印字パルスのパルス幅SPwを演算
し、印字停止前ラインLnの印字を終了すると、第2図に
示すように、補助印字を行う。このとき、記録紙は、記
録紙搬送モータの停止遅れにより、第3図に示すよう
に、連続印字時の印字ピッチよりも長く送られて停止す
るが、印字停止前ラインLnの印字後、すぐに補助印字を
行うため、印字再開時の次ラインとの間に補助印字が行
われることとなる。したがって、間欠印字動作におい
て、補助印字を行うと、第3図に示すように、印字停止
前ラインLnと印字再開次ラインだけの場合である従来の
印字ピッチに比べて、補助印字により、本発明の印字ピ
ッチは小さくなり、第4図に示すように、印字停止前ラ
インLnと印字再開次ラインの間が補助印字により埋ま
る。その結果、印字停止前ラインLnと印字再開次ライン
との間での白スジの発生を防止することができ、印字品
質を向上させることができる。なお、第3図中破線で示
した紙送り状態は理想の記録紙送り状態を示している。
また、請求項1記載の発明では、連続印字時の印字パ
ルスのパルス幅Pwに所定係数αを乗算して補助印字パル
スのパルス幅SPwを求めているので、演算処理を簡略化
できるとともに、係数αを記憶するためのRAM6の容量も
少なくてすむ。
請求項2および請求項3記載の発明では、連続印字の
ライン数や時間に基づいて補助印字パルスのパルス幅SP
wを決定しているので、サーマルヘッド3の温度等に対
応した補助印字を行うことができ、印字品質を向上させ
ることができる。
さらに、請求項4記載の発明では、印字停止前ライン
Lnの印字データ、すなわち黒字率に基づいて補助印字パ
ルスのパルス幅SPwを決定しているので、補助印字部分
が周囲、特に前ラインLnに比較して黒くなったり、ま
た、薄くなることを防止でき、印字品質をさらに向上さ
せることができる。
第5図〜第8図は請求項4から請求項7記載の発明の
一実施例を示す図である。本実施例は上記実施例と同様
の記録装置に適用したものであり、上記実施例と同様の
構成部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
第5図は本実施例の記録装置11を示す図であり、記録
装置11は、CPU12、サーマルヘッド3、DMAコントローラ
4、ROM13、RAM14およびサーミスタ7等を備えている。
ROM13内には記録装置11としての基本プログラムおよ
び本発明の補助印字処理と予備加熱処理のプログラムが
格納されており、CPU12はROM13内のプログラムに従って
記録装置11の各部を制御して記録装置11としてのシーケ
ンスを実行するとともに、本発明の補助印字処理および
予備加熱処理を実行する。
ROM13は外部装置から転送されてきた印字データを蓄
積するとともに、本発明の補助印字処理に必要なデー
タ、すなわち、補助印字パルスのパルス幅の演算に必要
な各種データ、および予備加熱処理に必要なデータ、す
なわち、後述するように印字停止時間や予備加熱パルス
のパルス幅の演算に必要な各種データを記憶する。
次に、作用を説明する。
本発明は、連続印字期間と印字停止期間とを有する間
欠印字における連続印字期間と連続印字期間との間の印
字停止時に、補助印字を行うとともに、印字再開時に予
備加熱を行うところにその特徴がある。以下、この補助
印字処理および予備加熱処理について説明する。
本実施例においてもCPU12はDMAの有/無により印字状
態から印字停止状態への移行および印字停止状態から印
字状態への移行の判断を行うことができる。
いま、第6図のの時点で印字状態から印字停止へ移
行することが判断でき、DMAでサーマルヘッド3に転送
された印字データをラッチして取り込んで、印字を行
う。このときの印字パルスのパルス幅Pwは上記実施例と
同様に、サーマルヘッド3の温度に基づいて演算され
る。また、この印字停止前ラインの印字を行うと、補助
印字を前ラインの印字データをラッチすることにより行
い、この補助印字の印字パルス幅SPwは、前記実施例と
同様に、連続印字時の通常の印字パルス幅Pwに基づいて
CPU12で演算する。すなわち、補助印字の印字パルス幅S
Pwは、上記演算式(1)、演算式(2)、演算式(3)
あるいは演算式(4)に従って演算する。
印字停止前ラインの印字が行われると、第6図に示す
ように、印字停止期間に入り、記録紙の搬送も停止され
る。
その後、第6図中の時点で印字データが入ってくる
と、DMAを実行し、印字再開次ラインの印字データをサ
ーマルヘッド3に転送する。サーマルヘッド3に転送さ
れてきた印字データを第6図中の時点でラッチしてサ
ーマルヘッド3に取り込み、通常の印字時の直前の
の時点で予備加熱を行う。この予備加熱のパルス幅TPw
は通常の印字パルスのパルス幅Pwに演算処理を施して以
下のように求める。
すなわち、請求項5記載の発明では、 TPw=APw ……(5) により演算する。ここで、Aは予備加熱パルス幅TPwの
連続印字時の印字パルスのパルス幅Pwに対する割合を決
定する値であり、あらかじめRAM14内に記憶されてい
る。
また、請求項6記載の発明では、 TPw=J(t)×Pw ……(6) により演算する。ここで、J(t)は第6図に示す印字
停止中の時間tをパラメータとする関数であり、予備加
熱パルス幅TPwの連続印字時の印字パルスのパルス幅Pw
に対する割合を決定する値である。
さらに、請求項7記載の発明では、まず、印字停止中
の時間tを所定時間tsと比較し、印字停止中の時間tが
所定時間tsを超えると(t>ts)、予備加熱を行うもの
と判断して上記演算式(5)あるいは演算式(6)によ
り予備加熱パルス幅TPwを演算する。この予備加熱を行
うと、連続印字時の通常のモータパルスタイミングより
も少し早めにモータパルスを出力してモータの立ち遅れ
を回避しつつ、次ラインの印字を行う。そして、印字停
止時間tが所定時間にts以内であると、予備加熱は必要
ないものと判断して、予備加熱を行なわない。
このように、印字停止時に、前ラインの印字後、補助
印字を行っているので、前記実施例と同様に、第7図に
示すように、印字ピッチの広い前ラインと次ラインの間
に補助印字を行えるので、前ラインと次ラインとの間に
白スジが発生するのを防止することができる。また、本
実施例では、印字再開時、次ラインの印字直前にサーマ
ルヘッド3の予備加熱を行っているので、印字停止中の
サーマルヘッド3の温度の低下による印字濃度の低下を
防止することができるとともに、前ラインと次ラインと
の間の白スジの発生を補助印字の効果と相俟って、第8
図に示すように、完全に防止することができる。さら
に、本実施例では、印字再開時に、1回目のモータパル
スを通常のモータパルスタイミングよりも早めに出力し
ているので、モータの立ち遅れによる記録紙の搬送遅れ
を回避することができ、より一層白スジの発生を防止す
ることができるとともに、印字品質を向上させることが
できる。
また、請求項5記載の発明では、連続印字時の印字パ
ルスのパルス幅Pwに所定係数Aを乗算して予備加熱パル
スのパルス幅TPwを求めているので、演算処理を簡略化
できるとともに、係数Aを記憶するためのRAM14の容量
も少なくてすむ。
請求項6記載の発明では、印字停止時間tに基づいて
予備加熱パルスのパルス幅TPwを決定しているので、常
にサーミスタ7の適切な温度で印字を再開させることが
でき、印字品質を向上させることができる。
さらに、請求項7記載の発明では、印字停止時間tに
基づいて予備加熱するか否かを判定しているので、サー
ミスタ7の温度に対応して予備加熱を行うことができる
とともに、不必要な予備加熱によるサーミスタ7の劣化
を防止することができる。
(発明の効果) 請求項1記載から請求項4記載の各発明によれば、印
字停止時に補助印字を行っているので、印字停止前ライ
ンと印字再開次ラインとの間に白スジが発生することを
防止することができ、印字品質を向上させることができ
る。
特に、請求項1記載の発明では、補助印字パルス幅を
連続印字時の印字パルス幅に所定係数を乗じて求めてい
るので、演算処理を簡略化できるとともに、係数記憶用
のメモリ容量が少なくてすみ、請求項2および請求項3
記載の発明では、補助印字パルス幅を連続印字のライン
数や時間に基づいて求めているので、サーマルヘッドの
温度に対応した補助印字を行うことができ、印字品質を
向上させることができる。請求項4記載の発明では、補
助印字パルス幅を印字停止前ラインの印字データに基づ
いて求めているので、補助印字濃度を前ラインの印字濃
度に対応させることができ、印字品質を向上させること
ができる。
請求項5から請求項7記載の発明によれば、印字停止
時に補助印字を行うとともに、印字再開時にサーマルヘ
ッドの予備加熱を行っているので、印字停止前ラインと
印字再開次ラインとの間に白スジが発生するのを防止す
ることができるとともに、印字再開次ラインの印字濃度
を適切な濃度とすることができ、印字品質を向上させる
ことができる。特に、請求項5記載の発明では、予備加
熱パルス幅を連続印字パルス幅に所定係数を乗じて求め
ているので、演算処理を簡略化できるとともに、係数を
記憶するメモリ容量が少なくてすむ。請求項6記載の発
明では、予備加熱パルス幅を印字停止時間に基づいて求
めているので、常にサーマルヘッドを印字に適切な温度
とすることができ、印字品質をより一層向上させること
ができる。請求項7記載の発明では、印字停止時間に基
づいて予備加熱を行うか否かを決定しているので、サー
マルヘッドの温度に適切な加熱を行うことができるとと
もに、サーマルヘッドの劣化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は請求項1から請求項4記載の各発明の
記録装置の一実施例を示す図であり、第1図はその記録
装置のブロック図、第2図はその補助印字のタイミング
を示す図、第3図はその記録紙送り量と補助印字等との
関係を示す図、第4図はその補助印字の作用説明図であ
る。 第5図〜第8図は請求項5から請求項7記載の各発明の
記録装置の一実施例を示す図であり、第5図はその記録
装置のブロック図、第6図はその補助印字および予備加
熱のタイミングを示す図、第7図はその記録紙送り量と
補助印字および予備加熱の関係を示す図、第8図はその
補助印字および予備加熱の作用説明図である。 第9図は従来の記録装置における間欠印字時の白スジの
発生を説明するための図である。 1,11……記録装置、 2,12……CPU、 3……サーマルヘッド、 4……DMAコントローラ、 5,13……ROM、 6,14……RAM。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 2/35 B41J 2/51 B41J 2/515

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】印字データの入力状況に応じてサーマルヘ
    ッドに印字パルスを間欠的に供給して連続印字期間と印
    字停止期間とを有する間欠印字動作を行う記録装置にお
    いて、連続印字期間と連続印字期間との間の印字停止
    時、印字停止前ラインの印字後、該前ラインの印字パル
    ス幅に対して所定割合の印字パルス幅を有する補助印字
    パルスを供給して補助印字を行うことを特徴とする記録
    装置。
  2. 【請求項2】前記補助印字パルスの前記印字停止前ライ
    ンの印字パルス幅に対する割合を、印字停止前の連続印
    字ライン数に応じて設定することを特徴とする請求項1
    記載の記録装置。
  3. 【請求項3】前記補助印字パルスの前記印字停止前ライ
    ンの印字パルス幅に対する割合を、印字停止前の連続印
    字時間に応じて設定することを特徴とする請求項1記載
    の記録装置。
  4. 【請求項4】前記補助印字パルスの前記印字停止前ライ
    ンの印字パルス幅に対する割合を、印字停止前までの印
    字データに応じて設定することを特徴とする請求項1記
    載の記録装置。
  5. 【請求項5】印字データの入力状況に応じてサーマルヘ
    ッドに印字パルスを間欠的に供給して連続印字期間と印
    字停止期間とを有する間欠印字動作を行う記録装置にお
    いて、連続印字期間と連続印字期間との間の印字停止
    時、所定パルス幅の補助印字パルスを供給して補助印字
    を行うとともに、印字再開時、次ラインの印字パルス幅
    に対して所定割合の印字パルス幅を有する予備加熱パル
    スを供給して予熱加熱を行うことを特徴とする記録装
    置。
  6. 【請求項6】前記予備加熱パルスの前記次ラインに対す
    る割合を、印字停止時間に基づいて設定することを特徴
    とする請求項5記載の記録装置。
  7. 【請求項7】前記予備加熱を印字停止時間が所定時間よ
    りも長い場合のみ行うことを特徴とする請求項5または
    6記載の記録装置。
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