JPH0752436A - サーマルプリンタの熱制御回路 - Google Patents

サーマルプリンタの熱制御回路

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JPH0752436A
JPH0752436A JP5200594A JP20059493A JPH0752436A JP H0752436 A JPH0752436 A JP H0752436A JP 5200594 A JP5200594 A JP 5200594A JP 20059493 A JP20059493 A JP 20059493A JP H0752436 A JPH0752436 A JP H0752436A
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JP
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thermal
energization
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heat
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JP5200594A
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Nobuyoshi Muraoka
信義 村岡
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 サーマルプリンタにおいて正確な熱制御を実
現し、高品位な印画結果を得ることを可能にすること。 【構成】 前熱履歴演算回路4および隣接熱影響演算回
路5はエネルギデータバッファ2よりエネルギデータを
読みだし、時間関数である熱影響補正データを算出す
る。各補正データは補正データ演算装置14によって通
電タイミングを乗算され、通電制御信号生成装置15に
累積される。この累積補正データが一定の補正量に達し
たときに通電制御信号15aが出力され、通電制御手段
12またはストローブ制御手段13において熱制御が行
われる。 【効果】 熱制御を通電タイミングに対する時間関数と
して扱うことで、通電中に印画送りを行うサーマルプリ
ンタにおいても高精度な熱制御が可能となり、印画ドッ
トの均一化および、印画濃度を高精度で制御でき、高品
位な印画結果が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サーマルプリンタの熱
制御回路に関し、特に、発熱素子の熱履歴および隣接素
子の熱影響の補正を行うサーマルプリンタの熱制御回路
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のサーマルプリンタの熱制
御回路は、例えば、特開昭64−38261号公報に示
されるように、サーマルプリンタの熱履歴を用いた補正
を行うことにより、高品位のプリント出力を得るために
用いられていた。これを図8ないし図11を用いて以下
に説明する。
【0003】熱履歴補正に係る補正要素として、各発熱
素子の熱履歴状態に応じた前歴補正値と、各発熱素子に
隣接している発熱素子の熱履歴状態に応じた斜歴補正値
と、全発熱素子の発熱状態に応じた面積補正値、とを考
える。
【0004】ここで、面積補正とは、全発熱素子の熱履
歴状態に応じて補正するものである。各発熱素子へ通電
することにより、サーマルヘッドには熱が蓄熱され、サ
ーマルヘッド全体の温度が上昇するため、この蓄熱に対
する補正を行うものである。
【0005】すなわち、従来例においては、前歴補正、
斜歴補正および面積補正に対する補正値をそれぞれ別個
に求め、各補正値とも熱履歴状態に対応して、図11に
示す様に、1サイクル中における駆動パルスのON時間
の一部分またはOFF時間の一部分のいずれかの値とし
て求める。すなわち、ON時間によって補正を行なう場
合には、図11(a)に示すように、各補正値をON時
間に加算した合計ON時間を駆動パルスのパルス幅と
し、また、OFF時間によって補正を行なう場合には、
図11(b)に示すように、1サイクル中における駆動
パルスの最大パルス幅から各補正値のOFF時間を加算
した合計OFF時間を差引いた時間をパルス幅とする。
【0006】更に説明すると、前歴補正による補正値
は、例えば図9(a)、(b)、(c)に示すように、
(a)、(b)、(c)の各右端の白丸で示すこれから
通電しようとする3個の発熱素子からさかのぼって、そ
れぞれ過去3サイクル中の通電状態を黒丸で表わしてあ
らかじめマトリックス化しておき、これから通電しよう
とする発熱素子の過去3サイクル中の通電状態に応じて
OFF時間Ta1、Tb1、Tc1を求める。斜歴補正
による補正値も同様に、例えば図10の(a)および
(b)に示すようにあらかじめマトリックス化してお
き、これから通電しようとする発熱素子(同図中の最右
側の白丸の部分)に隣接する発熱素子の過去のサイクル
における通電状態に応じてOFF時間Ta2、Tb2を
求める。
【0007】面積補正における補正値は、全発熱素子の
過去の所定サイクル中における通電ドット数が設定値を
超えた時に各発熱素子に所定のOFF時間を与えるよう
に演算して求める。
【0008】まず、図8に示すように、前歴補正演算器
101、斜歴補正演算器102および面積補正演算器1
03において、各発熱素子の過去のサイクルの通電状態
から、それぞれ別個に前歴補正値、斜歴補正値、面積補
正値をもとめて加算器104に向けて出力する。この加
算器104には各サイクルの初期に各発熱素子への通電
をOFFとする最小OFF時間も同時に入力されてい
る。そして、この加算器104においては各値が入力さ
れると、それぞれOFF時間を表す前歴補正値、斜歴補
正値および面積補正値並びに最小OFF時間をOFF時
間レジスタ105、出力する。このOFF時間レジスタ
105に一旦保持された補正データは駆動パルス成形器
106に出力され、駆動パルス成形器106において1
サイクルの全時間から補正データが示す合計OFF時間
を減算した値をパルス幅とした駆動パルスが各発熱素子
へ通電される。図11(a)は各補正値が0で、駆動パ
ルスのパルス幅が最大の場合を示しており、同図(b)
は熱履歴補正が行われた場合の駆動パルスを示してい
る。
【0009】上述のように従来は、前歴補正、斜歴補正
および面積補正をそれぞれ別個に行うとともに、駆動パ
ルスに対して各種補正値を適用してパルス幅を算出し、
各発熱素子の熱履歴状態に応じた補正を行い、均一な印
字を行うことを目的としている。
【0010】つまり従来は、ある発熱素子の印画濃度を
達成するための通電時間は、発熱素子が単独で希望濃度
を印画するに必要な通電時間からその発熱素子に影響し
ている熱エネルギの総和を減算、あるいは加算したもの
であるとして熱履歴制御を行っている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のサーマ
ルプリンタの熱制御回路は、前歴補正、斜歴補正および
面積補正をそれぞれ別個に行なって、各発熱素子の駆動
パルスに対して各補正値の補正要素を通電時間生成部で
同一要素として扱っているが、通電を行いながらサーマ
ルヘッドの移動あるいは印画紙の移動を行った場合に、
前ラインの影響が大きい場合には通電初期に大きな熱エ
ネルギが発熱素子にかかり、その反対に隣接素子の影響
が大きい場合には通電後期に大きな熱エネルギが発熱素
子にかかるので、印画濃度にむらが出来ると共に印画ド
ット形状が均一とならず、高品位な印画が得られないと
いう欠点がある。
【0012】本発明の目的は、上述したような従来の技
術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、通電
中に印画送りを行うサーマルプリンタにおいても、常に
高精度な熱制御を行い高品位の印画結果を得ることので
きるサーマルプリンタの熱制御回路を提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のサーマルプリン
タの熱制御回路は、複数個の発熱素子を有するサーマル
ヘッドが発生する熱エネルギにより、熱転写インクリボ
ン上のインクを記録紙上に印画するサーマルプリンタに
おいて、入力された印画エネルギデータに応じて、通電
データおよび該通電データからなる通電タイミングを生
成する通電タイミング生成手段と、前記サーマルヘッド
の過去の印画履歴による熱影響を算出する前熱履歴演算
手段と、通電中の前記発熱素子に影響を与える隣接発熱
素子の熱影響を算出する隣接熱影響演算手段と、前記通
電タイミングに対応する前記前熱履歴演算手段および隣
接熱影響演算手段の各演算結果から熱影響補正データを
演算する補正データ演算手段と、通電タイミング生成手
段にて生成された通電データと補正データ演算手段にて
演算された熱影響補正データから各通電タイミングに対
応する通電制御信号を生成する通電制御信号生成手段
と、前記通電制御信号生成手段にて生成された前記通電
制御信号によって前記サーマルヘッドを駆動するサーマ
ルヘッドデータを生成して出力する通電制御手段とを有
することを特徴とする。
【0014】この場合、前記通電制御手段は、通電時間
の関数として求められた、前記前熱履歴演算手段の補正
データおよび前記隣接熱影響演算手段の補正データか
ら、通電時間の経過に合わせて前記補正データ演算手段
により算出された熱影響補正データにより、熱制御を行
うこととしてもよい。
【0015】また、前記通電タイミング生成手段は、前
記通電タイミングを、前記熱影響補正データの制御タイ
ミングと、印画濃度制御タイミングとに分離して、複数
回の通電によって前記発熱素子の発熱を制御することと
してもよい。
【0016】また、前記熱影響補正データを加算する加
算手段と、データラッチ手段および補正データ判定手段
とを有し、前記通電制御信号生成手段は、前記データラ
ッチ手段に累積された前記熱影響補正データが一定の補
正量に達したときに、前記補正データ判定手段が前記通
電制御信号を出力することとしてもよい。
【0017】上記のいずれの場合おいても、通電制御手
段の代りに、各通電タイミング中の通電時間である通電
ストローブデータを生成し、前記サーマルヘッドを駆動
するサーマルヘッドデータとして出力するストローブ制
御手段を設けてもよい。
【0018】
【作用】前熱履歴および隣接熱影響についての各補正要
素を時間関数として別個に求め、通電タイミング毎に実
際の補正データを演算して通電制御に用いるようにした
ため、プリンタヘッドの正確な熱制御が出来る。
【0019】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0020】図1は本発明のサーマルプリンタの熱制御
回路の実施例のブロック図、図2は補正を行わない通常
の通電タイミング図、図3は熱影響説明図、図4は前熱
履歴影響図、図5は隣接熱影響図、図6はエネルギ補正
状態図、図7は通電制御タイミング波形図である。
【0021】サーマルプリンタにおける印画方式では、
従来例で説明したように、サーマルヘッド上の発熱素子
に対して通電を行い、発熱素子の発生する熱エネルギに
よってインクフィルム上のインクを紙に転写して希望の
印画濃度を得る。入力された印画データは、印画濃度、
つまり発熱素子の発生すべき熱エネルギ量を示している
が、実際に印画に使用される熱エネルギは、周囲温度や
サーマルヘッドの過去の熱履歴状態、隣接素子の発熱状
態によって変化する。そのため、通常印画中にも印画送
り、つまり紙送りまたはサーマルヘッドの移動を行うプ
リンタ装置においては、印画濃度や印画ドットの形状は
通電中の熱エネルギ制御によって大きく左右される。つ
まり、発熱素子が隣接する発熱素子および過去の熱履歴
等の熱影響を受けない理想的な状態であれば、発熱エネ
ルギは図2のようになり、均一な発熱状態つまり均一な
ドット形状となるが、実際には通電データからなる通電
タイミングによって変化する熱影響が発熱エネルギを変
動させ、印画濃度および印画ドット形状に影響を及ぼ
す。そこで、各発熱素子に影響する補正要素を前熱履歴
と隣接熱影響の2補正要素とした場合の実施例を以下に
説明する。
【0022】図1において、エネルギデータ生成回路1
は印画メモリから読み出された印画濃度データを希望濃
度に印画するに必要なエネルギデータに変換する回路、
エネルギデータバッファ2は同時印画素子分のデータを
格納するバッファ、通電タイミング生成回路3は、補正
のない通常の印画濃度に対応する通電データの生成を行
う回路であって、図2に示すように、発熱素子は熱影響
を受けない理想的な状況にあると考え、最大印画濃度を
得るためには印画時間を最大にする通電タイミングを発
生し、その半分の印画濃度を得るためには印画時間も半
分になるように通電タイミングの制御を行う。このとき
にエネルギデータバッファ2に格納されているエネルギ
データは、各発熱素子が対応する濃度を印画するに必要
なデータを表現している。すなわち、最終的に印画動作
において発熱素子が発生する熱エネルギがこのエネルギ
データであるので、図3の熱影響説明図にあるように、
例えば注目する発熱素子Dn に対して左右2ドットの隣
接影響と、過去1ラインの中の5ドットの熱履歴の熱影
響があるとして、その補正を行うとすると合計10ドッ
ト分のエネルギデータの演算を行う必要がある。
【0023】例えば、図3において、発熱素子Dn の前
熱履歴補正データは、前ラインの発熱素子Bn-1 からF
n-1 までの熱履歴の総和となるので、前熱履歴演算回路
4は、各発熱素子Bn-1 、Cn-1 、Dn-1 、En-1 、F
n-1 に与えられた前ラインでのエネルギデータを読みだ
し、各発熱素子についてあらかじめ設定された係数を乗
算し、発熱素子Dn に対する熱履歴補正データを算出す
る、ここで前ラインの発熱素子が現ラインの発熱素子D
n に与える熱影響をNb、Nc、Nd、Ne、Nfとす
ると、前熱履歴補正値の合計Nは、
【0024】
【数1】N=Nb+Nc+Nd+Ne+Nf・・・式1 ここで、前ラインの熱影響は十分な印画間隔つまり、発
熱素子の冷却時間を十分にとることで無視できるように
なる。このことから、発熱素子が発生した熱エネルギは
印画タイミングからの時間関数として表わすことができ
る。このため前印画タイミングからの経過時間をtとす
ると上式1は、
【0025】
【数2】 N(t)=Nb(t)+Nc(t)+Nd(t)+Ne(t)+Nf(t)・ ・・式2 となる。実際には式2における各発熱素子から算出され
る前熱履歴補正データは高次の時間関数となるが、簡単
にするために1次の関数とすると、前熱履歴補正データ
は図4に示すようになる。すなわち、前熱履歴が現印画
ドットに与える熱影響は印画タイミングが進むに従って
減少していく。
【0026】これに対し、図3に示す発熱素子Dn に対
する隣接素子の隣接補正データは、現在印画中のドット
に対して左右2ドットの発熱状態から求めるとすると、
隣接熱影響演算回路5は、各発熱素子Bn、Cn、E
n、Fnに与えられた現ラインでのエネルギデータを読
みだし、各発熱素子に対してあらかじめ設定された係数
を乗算し、発熱素子Dn に対する隣接熱影響補正データ
を算出する。ここで隣接発熱素子が発熱素子Dn に与え
る熱影響をMb、Mc、Me、Mfとすると隣接熱影響
の合計Mは、
【0027】
【数3】M=Mb+Mc+Mo+Mf・・・式3 となる。ここで、実際の通電は図2の通電タイミング図
にあるように、発熱素子に一定の時間連続して電流を流
すことで発熱させるので、注目する発熱素子間の熱伝達
速度、すなわち、発熱素子の温度上昇遅れおよび熱影響
の時間遅れを考慮する必要がある。そのため、前熱履歴
補正データと同じく、隣接熱影響補正データも時間関数
として表わす必要がある。このため現印画タイミングか
らの経過時間をt′とすると上式3は、
【0028】
【数4】 M(t′)=Mb(t′)+Mc(t′)+Me(t′)+Mf(t′)・・ ・式4 と表される。ここでも、実際には式4における各発熱素
子から算出される隣接熱影響補正データは高次の時間関
数となるが、簡単にするために1次の関数とすると隣接
熱影響補正データは図5の様になり、印画タイミングが
進むに従い熱影響は増加していく。
【0029】したがって、熱影響の補正は、図2の理想
的な発熱状態から図4の前熱履歴補正データN(t)
と、図5の隣接熱影響補正データM(t′)を減算した
ものとなり、実際に発熱素子に与えるべき熱エネルギ状
態は図6に示す様になる。つまり、前熱履歴補正は通電
タイミングの初期段階において大きな影響を持ち、隣接
補正は通電タイミングの後期において大きな影響を持っ
ている。
【0030】そのため、前熱履歴演算回路4および隣接
熱影響演算手段5から出力される補正データにたいし、
乗算器6および7において時間すなわち通電タイミング
を乗算し、つぎに加算器8においてそれぞれの補正デー
タを加算する。データラッチ10は各通電タイミングで
の補正データを加算してゆき、累積された補正データを
補正データ判定回路11が通電制御量に達したと判定し
た場合にのみ、次の通電を制御するための通電制御信号
15aが通電制御手段12に対し出力される。
【0031】1回の通電が制御されると、補正データ判
定回路11はデータクリア信号11aをデータラッチ1
0に出力し、データラッチ10は保持していた通電1回
分のデータを破棄し、次の補正データを新たに加算す
る。
【0032】ここで、通常通電タイミングは、図2の通
電タイミング図の様に濃度制御のための部分によっての
み成り立っているが、通電を制御することによっても濃
度制御データおよび印画タイミングに変化を起こすこと
ができる。そこで、図7のように、通電タイミングを濃
度制御タイミングと熱影響制御タイミングとに分けた形
にして制御しても良い。
【0033】また、本発明の構成は通電ストローブデー
タによる制御にも適用することができる。通電ストロー
ブデータは、雰囲気を示すものとして用いられるもの
で、周囲温度や各ヘッドに設けられる発熱素子の抵抗値
等によってそれぞれ異なるが、通電されるON時間の所
定割合のタイミングデータである。
【0034】通電制御信号生成装置15が通電ストロー
ブデータ16に対して補正を行う場合は、補正データ判
定回路11はストローブ制御信号15bを出力し、スト
ローブ制御手段13によってストローブ信号16aが制
御される。この場合には図7に示すように、各通電タイ
ミングでの通電ストローブ時間が補正データによって制
御される。
【0035】また、ストローブ信号16aを制御する場
合に、通電制御信号生成装置15が出力する通電制御信
号15aを通電タイミング生成回路3に入力して通電タ
イミングの制御を行うと、印画時間を短縮することがで
きる。これは、1回の通電タイミングにおける冷却時
間、つまりストローブ信号のOFF時間を一定とする
と、同時印画ドットの最大ストローブ信号ON時間によ
って全印画時間が決定されるので、これを通電タイミン
グの生成信号とすることで熱影響分の印画時間の短縮が
可能となる。
【0036】なお、本実施例においては熱影響を及ぼす
補正要素として、前ラインの5ドットと現ラインの左右
2ドットとに限定したがこれに限るものではなく、ま
た、本実施例では熱制御を通電時間のOFF時間制御と
したが、ON時間制御としても良い。
【0037】また、前熱履歴補正および隣接熱影響補正
を1次の時間関数としたがこれに限るものではなく、よ
り高次の時間関数とする事で更に高精度な熱制御が可能
となる。さらに、0次の時間関数とするとことで従来の
方式をも包含している。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、前熱履歴
および隣接熱影響についての各補正要素を時間関数とし
て個別に求め、通電タイミング毎に実際の補正データを
演算して通電制御に用いることにより、通電中に印画送
りを行うサーマルプリンタ装置において、常に正確な熱
制御が可能となるので印画ドットの均一化および印画濃
度制御の高精度化を計ることができ、したがって高品位
の印画出力を得ることが出来るという効果がある。
【0039】また、熱制御をストローブデータに対して
用いることにより、印画品質を低下させることなく印画
時間の短縮が可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるサーマルプリンタの熱制御回路の
一実施例のブロック図である。
【図2】実施例における通電タイミング図である。
【図3】実施例における熱影響図である。
【図4】実施例における前熱履歴影響図である。
【図5】実施例における隣接熱影響図である。
【図6】実施例におけるエネルギ補正状態図である。
【図7】実施例における通電制御タイミング波形図であ
る。
【図8】従来の技術による熱制御回路のブロック図であ
る。
【図9】従来の前歴補正マトリックス図である。
【図10】従来の斜歴補正マトリックス図である。
【図11】従来の駆動パルス状態線図である。
【符号の説明】
1 エネルギデータ生成回路 2 エネルギデータバッファ 3 通電タイミング生成回路 4 前熱履歴演算回路 5 隣接熱影響演算回路 6、7 乗算器 8、9 加算器 10 データラッチ 11 補正データ判定回路 11a データクリア信号 12 通電制御手段 13 ストローブ制御手段 14 補正データ演算装置 15 通電制御信号生成装置 15a 通電制御信号 15b ストローブ制御信号 16 通電ストローブデータ 16a ストローブ信号

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の発熱素子を有するサーマルヘッ
    ドが発生する熱エネルギにより、熱転写インクリボン上
    のインクを記録紙上に印画するサーマルプリンタにおい
    て、 入力された印画エネルギデータに応じて、通電データお
    よび該通電データからなる通電タイミングを生成する通
    電タイミング生成手段と、 前記サーマルヘッドの過去の印画履歴による熱影響を算
    出する前熱履歴演算手段と、 通電中の前記発熱素子に影響を与える隣接発熱素子の熱
    影響を算出する隣接熱影響演算手段と、 前記通電タイミングに対応する前記前熱履歴演算手段お
    よび隣接熱影響演算手段の各演算結果から熱影響補正デ
    ータを演算する補正データ演算手段と、 通電タイミング生成手段にて生成された通電データと補
    正データ演算手段にて演算された熱影響補正データから
    各通電タイミングに対応する通電制御信号を生成する通
    電制御信号生成手段と、 前記通電制御信号生成手段にて生成された前記通電制御
    信号によって前記サーマルヘッドを駆動するサーマルヘ
    ッドデータを生成して出力する通電制御手段とを有する
    ことを特徴とするサーマルプリンタの熱制御回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のサーマルプリンタの熱制
    御回路において、 前記通電制御手段は、通電時間の関数として求められ
    た、前記前熱履歴演算手段の補正データおよび前記隣接
    熱影響演算手段の補正データから、通電時間の経過に合
    わせて前記補正データ演算手段により算出された熱影響
    補正データにより、熱制御を行うことを特徴とするサー
    マルプリンタの熱制御回路。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載のサーマル
    プリンタの熱制御回路において、 前記通電タイミング生成手段は、前記通電タイミング
    を、前記熱影響補正データの制御タイミングと、印画濃
    度制御タイミングとに分離して、複数回の通電によって
    前記発熱素子の発熱を制御することを特徴とするサーマ
    ルプリンタの熱制御回路。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載のサーマルプリンタの熱制御回路において、 前記熱影響補正データを加算する加算手段と、データラ
    ッチ手段および補正データ判定手段とを有し、 前記通電制御信号生成手段は、前記データラッチ手段に
    累積された前記熱影響補正データが一定の補正量に達し
    たときに、前記補正データ判定手段が前記通電制御信号
    を出力することを特徴とするサーマルプリンタの熱制御
    回路。
  5. 【請求項5】 複数個の発熱素子を有するサーマルヘッ
    ドが発生する熱エネルギにより、熱転写インクリボン上
    のインクを記録紙上に印画するサーマルプリンタにおい
    て、 入力された印画エネルギデータに応じて、通電データお
    よび該通電データからなる通電タイミングを生成する通
    電タイミング生成手段と、 前記サーマルヘッドの過去の印画履歴による熱影響を算
    出する前熱履歴演算手段と、 通電中の前記発熱素子に影響を与える隣接発熱素子の熱
    影響を算出する隣接熱影響演算手段と、 前記通電タイミングに対応する前記前熱履歴演算手段お
    よび隣接熱影響演算手段の各演算結果から熱影響補正デ
    ータを演算する補正データ演算手段と、 通電タイミング生成手段にて生成された通電データと補
    正データ演算手段にて演算された熱影響補正データから
    各通電タイミングに対応する通電制御信号を生成する通
    電制御信号生成手段と、 各通電タイミング中の通電時間である通電ストローブデ
    ータを生成し、前記サーマルヘッドを駆動するサーマル
    ヘッドデータとして出力するストローブ制御手段とを有
    することを特徴とするサーマルプリンタの熱制御回路。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のサーマルプリンタの熱制
    御回路において、 前記ストローブ制御手段は、通電時間の関数として求め
    られた、前記前熱履歴演算手段の補正データおよび前記
    隣接熱影響演算手段の補正データから、通電時間の経過
    に合わせて前記補正データ演算手段により算出された熱
    影響補正データにより、熱制御を行うことを特徴とする
    サーマルプリンタの熱制御回路。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6記載のサーマル
    プリンタの熱制御回路において、 前記通電タイミング生成手段は、前記通電タイミング
    を、前記熱影響補正データの制御タイミングと、印画濃
    度制御タイミングとに分離して、複数回の通電によって
    前記発熱素子の発熱を制御することを特徴とするサーマ
    ルプリンタの熱制御回路。
  8. 【請求項8】 請求項5ないし請求項7のいずれかに記
    載のサーマルプリンタの熱制御回路において、 前記熱影響補正データを加算する加算手段と、データラ
    ッチ手段および補正データ判定手段とを有し、 前記ストローブ制御手段は、前記データラッチ手段に累
    積された前記熱影響補正データが一定の補正量に達した
    とき、前記補正データ判定手段が前記ストローブ制御信
    号を出力して、前記通電ストローブデータに対して補正
    を行うことを特徴とするサーマルプリンタの熱制御回
    路。
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