JP2000071506A - サーマルプリンタの熱履歴補正装置 - Google Patents

サーマルプリンタの熱履歴補正装置

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JP2000071506A
JP2000071506A JP24627098A JP24627098A JP2000071506A JP 2000071506 A JP2000071506 A JP 2000071506A JP 24627098 A JP24627098 A JP 24627098A JP 24627098 A JP24627098 A JP 24627098A JP 2000071506 A JP2000071506 A JP 2000071506A
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Kimiyasu Mizuno
公靖 水野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はサーマルプリント装置における熱制
御技術に関し、特に蓄熱量を階調値に変換した値で推測
し、印字階調データからその推測値を減算することによ
り容易に熱履歴補正を行うものである。 【解決手段】 印刷の元データである階調データx′Nj
を補正演算回路2にシリアルに入力し、蓄熱量記憶部3
から対応する通電開始直前の蓄熱量T(N)(補正すべ
き階調値)を読み出し、階調データx′Njから減算し、
それを補正後の階調データxNjとする。次に、補正後の
階調データを蓄熱演算回路4に供給し、供給される補正
後の階調データxNjによる新たな蓄熱 外4 を求め、
これを補正量演算回路5に供給し、次のラインのための
蓄熱量の計算を行い、上記処理を繰り返すことにより、
元の印字データの熱履歴補正を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はサーマルプリント装
置における熱制御技術に関し、特にサーマルヘッドの熱
履歴補正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】サーマルプリント装置は、複数の発熱抵
抗体で構成されるサーマルヘッドを有し、この発熱抵抗
体に対し、印刷データに従った電圧を加え、抵抗発熱を
利用して印刷を行う。したがって、サーマルヘッドの表
面に熱を発生させることにより、印字を行うものであ
り、高速な印字を繰り返し行うような場合、発生した熱
が冷却しきれず、サーマルヘッドの基板や基台等に蓄積
する。この蓄熱は、印字品質の劣化・サーマルヘッドの
破壊等の原因になる。
【0003】そこで、サーマルプリント装置では、高品
位記録、高速記録を実現するための熱制御技術は、必要
不可欠なものとなっている。従来、上述の熱制御は、蓄
熱量を求め、その量に応じてサーマルヘッドの発熱抵抗
体への印加エネルギーを制御するという方法で行われて
いる。また、この印加エネルギーの制御は、発熱抵抗体
への印加パルス幅、あるいは印加電圧を変えることによ
り行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般的
に、蓄熱量に応じた印加パルス幅、あるいは印加電圧の
変化量を決定することは困難である。また、もし、その
変化量を決定したとしても、変化量に応じた、任意の値
のパルス幅や電圧をつくるための回路構成が複雑になる
という問題がある。
【0005】本発明は上記課題を解決するため、蓄熱量
を階調値に変換した値で推測し、印字階調データからそ
の推測値を減算することにより容易に熱補正を行うもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題は請求項1記載
の発明によれば、サーマルヘッドにより感熱用紙、或い
は熱転写リボンを介して用紙に印字を行うサーマルプリ
ンタの熱履歴補正装置であって、前記サーマルヘッドに
蓄熱された熱量を蓄熱階調データに換算する換算手段
と、これから印字する印字データの印字階調データから
前記蓄熱階調データを減算し、減算階調データを求める
減算手段と、該減算階調データに基づいてサーマルヘッ
ドを駆動する駆動手段とを有するサーマルプリンタの熱
履歴補正装置を提供することによって達成できる。
【0007】すなわち、上記換算手段によりサーマルヘ
ッドの蓄熱量を階調データに換算し、供給される印字デ
ータの階調数に対して、蓄熱量に対応する階調データを
減算し、サーマルヘッドの熱制御を行う構成である。
【0008】このように構成することにより、印加電圧
の制御やパルス幅の制御を行うことなく、容易に蓄熱量
に対応した熱履歴補正を行うことができる。請求項2の
記載は請求項1記載の発明において、印字周期をL,N
ライン目の印字の通電開始直前における蓄熱量を蓄熱階
調データに換算した値をT(N),N−1ライン目に印
字した階調値xN-1 のデータに対応した値を表す関数を
ξ(xN-1 )、サーマルヘッドの熱時定数をτとしたと
き、前記Nライン目の印字の通電開始直前における蓄熱
量を以下の式により求める構成である。
【0009】
【数2】
【0010】本例は、上記数式を使用することにより、
上記熱履歴補正を行う数式例を提案するものである。請
求項3の記載は、請求項1記載の発明において、前記減
算階調データに対して制限階調値を設け、前記減算階調
データが前記制限階調値より小さいとき、前記制限階調
値により印字を行う構成である。
【0011】例えば、元の印字データの中のあるドット
の階調値(印字階調データ)がmであり、このときの減
算階調データがcであった時、例えば予め設定されてい
る制限階調値がcより大きいgであるとすれば、この場
合減算階調データcを使用することなく、制限階調値g
を使用して階調印字するものである。
【0012】このように構成することにより、減算処理
の結果得られた減算階調データcが小さな階調数であ
り、充分な濃度の印字を行うことができない場合でも、
上記処理によって必要な印字濃度を確保することができ
る。
【0013】請求項4の記載は、請求項1記載の発明に
おいて、前記印字階調データに対して制限階調値を設
け、前記印字階調データが前記制限階調値より小さいと
き、前記制限階調値により印字を行う構成である。
【0014】例えば、元の印字データの中のあるドット
の階調値(印字階調データ)がmであり、このときの予
め設定されている制限階調値がmより大きいgであると
すれば、この場合制限階調値gを使用して階調印字を行
うものである。
【0015】このように構成することにより、元の(印
字階調データ)がmであり、このmの階調データによっ
ては充分な濃度の印字を行うことができない場合でも、
上記制限階調値gを使用して必要な印字濃度を確保する
ことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて詳細に説明する。本例は前述のように、サーマ
ルヘッドの蓄熱量を階調データに換算し、供給される印
字データの階調数に対して、蓄熱量に対応する階調デー
タを減算し、サーマルヘッドの熱履歴補正を行う構成で
ある。
【0017】尚、本例においては、印字するドットの大
きさを変えることによって、階調を表現する場合につい
て説明する。また、サーマルプリント装置の記録周期
(ライン周期)は、印字するラインによらず、常に一定
であるものとする。
【0018】先ず、図2(a)に示すように、印字する
各ドット毎に、印字しようとする階調値と同じ数の高速
パルスをサーマルヘッドの発熱抵抗体に与えることによ
り、印字する。この場合、ある階調値の印字のためにヘ
ッドの発熱抵抗体(ドット)に与えられる熱量は、階調
値と1パルス分のエネルギーとの積にほぼ比例すると考
えることができる。通常、1パルス分のエネルギーを一
定にして印字を行うので、熱量と階調値が比例している
ということができる。尚、図2(b)の印字ドットの例
は、同図(a)の印字パルスを印加した場合の印字結果
を示す。
【0019】上記比例関係が成立する場合、蓄熱量を知
ることができれば、それに相当する階調値を求めること
ができる。換言すれば、蓄熱量を印字の際の1パルス分
の熱量で除算することにより、印字のためにサーマルヘ
ッドに与える熱量が蓄熱量と等しくなる、階調値が得ら
れる。
【0020】こうすると、その階調値を各ドットの印字
階調データから差し引くことで蓄熱補正をすることが可
能となる。つまり、印字階調データそのものに、蓄熱補
正をすることができる。これは、従来の手法のような複
雑な回路を付加することなく、比較的簡単に蓄熱補正が
できることを意味する。
【0021】次に、各発熱抵抗体(ドット)の蓄熱量の
変化過程について考察する。Nライン目印字のためのサ
ーマルヘッドの発熱抵抗体への通電開始直前の蓄熱量を
Q(N)(N:N1の整数)と表し、1ライン目の通
電開始直前の蓄熱量Q(1)を0とする。また、サーマ
ルプリント装置の記録周期は、L(定数)とする。
【0022】図3は上述の設定において、サーマルヘッ
ドの中のある1つの発熱抵抗体についてみた蓄熱量の変
化を示す図である。同図に示すように、本手法によれ
ば、あるラインにおける蓄熱量は、それ以前の各ライン
における印字による蓄熱の影響(図3の各点線の変化)
を受け、結果として蓄熱の履歴であると考えられる。以
下、図3を用いて、各ライン毎の蓄熱量について検討す
る。
【0023】先ず、2ライン目(N=2)の通電開始直
前における蓄熱量Q(2)を考えると、1ライン目の通
電終了直後の蓄熱に対して2ライン目の通電開始までの
冷却分を考慮する必要があり、この値をq1とすると、 Q(2)=q1 (1) のように表せる。
【0024】次に、3ライン目(N=3)の通電開始直
前における蓄熱量Q(3)は、1,2ライン目印字終了
直後の蓄熱のそれぞれに対して、3ライン目印字開始直
前までの冷却分を考慮した値の和になる。先ず、1ライ
ン目の印字による蓄熱に対する冷却分を考慮した値は、
サーマルヘッドの熱時定数をτとすれば、 外1 と
【0025】
【外1】
【0026】なる。また、2ライン目の印字による蓄熱
に対して3ライン目の通電開始までの冷却分を考慮した
値はq2 となる。したがって、3ライン目(N=3)の
通電開始直前における蓄熱量Q(3)は、
【0027】
【数3】
【0028】となる。次に、4ライン目の通電開始直前
における蓄熱量Q(4)は、1,2,3ライン目の印字
による蓄熱それぞれに、各ライン毎に冷却分を考慮した
和となる。すなわち、先ず1ライン目の印字による蓄熱
に対する冷却分を考慮した値は、上述と同様サーマルヘ
ッドの熱時定数をτとすれば、 外2 と
【0029】
【外2】
【0030】なり、また2ライン目の印字による蓄熱に
対する冷却分を考慮した値は、外3と
【0031】
【外3】
【0032】なる。さらに、3ライン目の印字による蓄
熱に対して4ライン目の通電開始までの冷却分を考慮し
た値はq3 となる。したがって、4ライン目(N=4)
の通電開始直前における蓄熱量Q(4)は、
【0033】
【数4】
【0034】となる。以下、同様にして、N(2)ラ
イン目の通電直前の蓄熱量Q(N)は、次式のようにな
る。
【0035】
【数5】
【0036】上式から明らかなように、本手法では、N
ライン目の通電直前の蓄熱量は、N−1ライン目の通電
開始直前までの蓄熱量Q(N−1)に対して時間Lによ
る冷却分を考慮した値と、N−1ライン目の印字による
新たな蓄熱の増加分qN-1 の和となる。
【0037】先に述べたように、熱量と階調値は比例す
ると考えているので、上記式(4)は、
【0038】
【数6】
【0039】のように書くことができる。ここで、T
(N)、tN-1 はそれぞれ、Nライン目の通電開始直前
における蓄熱量Q(N)を相当する階調値に換算したも
のであり、N−1ライン目の印字による蓄熱の増加分q
N-1 を相当する階調値に換算したものである。
【0040】本手法では、このように蓄熱量の変化を階
調値の変化に置き換えて考え、式(5)を用いて、通電
直前の蓄熱量を計算する。そして、計算される蓄熱量の
次元は階調数であり、Nライン目において印字する階調
データから、計算した蓄熱量を減算することによって熱
制御を行うものである。
【0041】また、式(5)におけるL,τは定数であ
るので、 外4 も、定数となる。そのため、式(5)
は、比較的
【0042】
【外4】
【0043】簡単な回路で実現することができる。ま
た、式(5)において、T(N)はN=1のとき0であ
る。よって、あるラインNに対するT(N−1)は、1
ライン目の印字からの蓄熱量の累積を計算することによ
り求めることができる。しかしながら、N−1ライン目
の印字による新たな蓄熱の増加分tN-1 の求め方が問題
となる。そこで、次にこの求め方について述べる。
【0044】図4に、印字階調値と記録濃度値との関係
の一例を示す。同図において、任意の小区間における印
字階調値と記録濃度値との関係が線形であると仮定す
る。この仮定の下、T(N)を記録濃度値に換算したも
のをD(N),tN-1 を記録濃度値に換算したものをd
N-1 とすると、式(5)は次のように書き換えることが
できる。
【0045】
【数7】
【0046】このdN-1 が求められれば、式(5)にお
けるtN-1 が求められることになる。そこで、一定の階
調値で印字を行う場合を考える。このとき、与えるエネ
ルギーは、一定となるので、各印字ライン毎に一定の、
新たな蓄熱の増加分qc があると考えられる。qc に相
当する記録濃度値dc とすると、式(6)は、
【0047】
【数8】
【0048】となる。ここで、上記式(7)において、
外5 なので、N=∞における極限が存在する。その
【0049】
【外5】
【0050】限Dcnv を求めると、
【0051】
【数9】
【0052】となる。これにより、
【0053】
【数10】
【0054】が得られる。ここで、Dcnv は、一定の階
調値で印字した際の蓄熱量の変化の収束値を、記録濃度
値に変換した値を意味する。これは、次のようにして、
比較的容易に得ることができる。一定の階調値で、副走
査方向にできる限り長い印字を行う。そして、その印字
結果の記録濃度を副走査方向に沿って測定していく。そ
の各測定結果から、1ライン目の印字の記録濃度値を差
し引く(以降、差し引いた結果を濃度差とよぶ)。この
濃度差の変化をグラフにしたとき、収束する値がDcnv
となる(図5参照)。
【0055】尚、Dcnv の値は、印字する階調値に依存
するので、それぞれにおいて求める必要がある。このよ
うにして、Dcnv が求められるので、式(9)により、
任意の階調値に対するdc を求めることができる。
【0056】このdc から、それに相当する階調値tc
を求める。先の仮定における任意の小区間を図6に示す
ように、ある階調値における記録濃度値から、その階調
に対する濃度差の収束値Dcnv の幅とする。このように
すると、同図のようにDcnvに対応する階調値Tcnv
決めることができる。
【0057】それを用いて、式(9)を
【0058】
【数11】
【0059】のように書き換えることができる。さら
に、式(10)を式(5)に代入すると
【0060】
【数12】
【0061】が得られる。これにより、Nライン目の通
電開始直前における蓄熱量を求めることができる。尚、
N-1 は、N−1ライン目の印字階調値を示し、ξ
(x)は、印字階調値xとTcnv との関係を表す関数で
ある。本手法は、上式により、階調値に換算した蓄熱量
を計算し、これを印字しようとする階調データから減算
することで、蓄熱補正を行うものである。次に、上記計
算式を用いた本例のサーマルプリント装置について、処
理例を説明する。
【0062】図1は、本例を適用したサーマルプリント
装置のブロック図である。サーマルプリント装置1は、
補正演算回路2、蓄熱量記憶部3、蓄熱演算回路4、補
正量演算回路5で構成されている。尚、補正演算回路2
には、1ラインのドット毎の階調データがシリアルに入
力する。また、蓄熱量記憶部3には直前の蓄熱量(補正
すべき階調数)のデータが記憶されており、補正演算回
路2は、上記蓄熱量記憶部3から蓄熱量(補正すべき階
調数)のデータを読み出し、読み出したデータに従って
入力した階調データの減算処理を行う。
【0063】以下、具体的に説明する。尚、これ以降の
説明において、サーマルヘッドの発熱抵抗体の総数をJ
とする。また、Nライン目における第j(1J)
番目の発熱抵抗体に対する、蓄熱補正を行う前の階調デ
ータをx′Nj、蓄熱補正を行った後の階調データをxNj
と表す。
【0064】先ず、これから印字しようとするライン
(例えば、Nライン目)の各ドット毎の階調データx′
Njが、補正演算回路2にシリアルに入力する。補正演算
回路2は、蓄熱量記憶部3から、対応する通電開始直前
の蓄熱量T(N)(補正すべき階調値)を読み出す。
【0065】次に、読み出したデータT(N)を順次入
力される階調データx′Njから減算し、それを補正後の
階調データxNjとする。このとき、補正後の階調データ
が、予め決めておいた階調値(以降、制限階調値とよ
ぶ)より小さくなった場合、制限階調値をもって、補正
後の階調データとする。
【0066】また、入力された階調データが、制限階調
値よりも小さい場合には、制限階調値をもって、補正後
の階調データとする。次に、補正演算回路2による演算
結果は、印字データとしてサーマルヘッドへ送られ、感
熱紙への印刷処理が行われる。一方、上記演算結果は蓄
熱演算回路4にも供給される。
【0067】蓄熱演算回路4は、供給される補正後の階
調データxNjによる新たな蓄熱 外6 を求め、それを
出力
【0068】
【外6】
【0069】する。この出力は、補正量演算回路5に供
給される。補正量演算回路5は、供給されたデータを使
用し、次のラインのための蓄熱量(補正すべき階調値)
の計算を行う。すなわち、補正量演算回路5は印字ライ
ン(例えば、Nライン目)における蓄熱の平均値 外7
を計算する。それに並行して、N+1
【0070】
【外7】
【0071】ライン目印字の通電開始直前におけるNラ
イン目以前の蓄熱の影響 外8 の計
【0072】
【外8】
【0073】算も行う。次に、上述の計算が終了する
と、この2つの和T(N+1)を計算し、蓄熱量記憶部
3に供給する。蓄熱量記憶部3では、それを次のライン
(N+1ライン目)の通電直前の蓄熱量として、記憶す
る。
【0074】以上の処理を各ドット毎に順次行うこと
で、熱履歴補正を行うことができる。以上のように、本
例は蓄熱量の変化を階調値の変化に置き換え、通電直前
の蓄熱量を計算し、この計算された蓄熱量の次元は階調
数であり、印字する階調データから、計算した蓄熱量に
対応する階調数を減算することによって、熱制御を行う
ものである。
【0075】尚、上述の実施形態例では、蓄熱量の平均
を求める際に、 外9 を計算
【0076】
【外9】
【0077】した。しかし、上記計算に限らず、例え
ば、 外10 を計算するようにしてもよい。
【0078】
【外10】
【0079】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、従
来のように蓄熱量に応じて印加電圧やパルス幅を調整す
る回路を付加する必要がなく、熱制御を容易に行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態例のサーマルプリント装置のブロッ
ク図である。
【図2】(a)はある1つの発熱抵抗体に注目した場合
における印字パルス変化を示す図であり、(b)は上記
(a)の印字パルスを与えた場合の印字結果を示す概念
図である。
【図3】サーマルヘッドの中のある1つの発熱抵抗体に
ついてみた蓄熱量の変化を示す図である。
【図4】印字階調値と記録濃度値との関係の一例を示す
図である。
【図5】印字ラインに対する濃度差の特性を示す図であ
る。
【図6】ある階調値における記録濃度値を説明する図で
ある。
【符号の説明】
1 サーマルプリント装置 2 補正演算回路 3 蓄熱量記憶部 4 蓄熱演算回路 5 補正量演算回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーマルヘッドにより感熱用紙、或いは
    熱転写リボンを介して用紙に印字を行うサーマルプリン
    タの熱履歴補正装置であって、 前記サーマルヘッドに蓄熱された熱量を蓄熱階調データ
    に換算する換算手段と、 これから印字する印字データの印字階調データから前記
    蓄熱階調データを減算し、減算階調データを求める減算
    手段と、 前記減算階調データに基づいてサーマルヘッドを駆動す
    る駆動手段と、 を有することを特徴とするサーマルプリンタの熱履歴補
    正装置。
  2. 【請求項2】 印字周期をL,Nライン目の印字の通電
    開始直前における蓄熱量を蓄熱階調データに換算した値
    をT(N),N−1ライン目に印字した階調値xN-1
    データに対応した値を表す関数をξ(xN-1 )、サーマ
    ルヘッドの熱時定数をτとしたとき、前記Nライン目の
    印字の通電開始直前における蓄熱量を以下の式により求
    めること 【数1】 を特徴とする請求項1記載のサーマルプリンタの熱履歴
    補正装置。
  3. 【請求項3】 前記減算階調データに対して制限階調値
    を設け、前記減算階調データが前記制限階調値より小さ
    いとき、前記制限階調値により印字を行うことを特徴と
    する請求項1記載のサーマルプリンタの熱履歴補正装
    置。
  4. 【請求項4】 前記印字階調データに対して制限階調値
    を設け、前記印字階調データが前記制限階調値より小さ
    いとき、前記制限階調値により印字を行うことを特徴と
    する請求項1記載のサーマルプリンタの熱履歴補正装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1559561A2 (en) 2004-02-02 2005-08-03 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Image enhancement device and image enhancement method of thermal printer
US7446789B2 (en) 2005-03-30 2008-11-04 Fujifilm Corporation Heat accumulation correcting method, thermal printer, and computer-executable program

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