JP2739694B2 - サーマルプリンタ及びその印字処理方法 - Google Patents
サーマルプリンタ及びその印字処理方法Info
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Description
【0001】〔目 次〕 産業上の利用分野 従来の技術(図10) 発明が解決しようとする課題(図11) 課題を解決するための手段(図1, 図2) 作用 実施例(図3〜図9) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、サーマルプリンタ及び
その印字処理方法に関するものであり、更に詳しく言え
ば、印字周期の変動を制御対象に含めて可変分割印字処
理をするプリンタ及びその印字方法に関するものであ
る。
その印字処理方法に関するものであり、更に詳しく言え
ば、印字周期の変動を制御対象に含めて可変分割印字処
理をするプリンタ及びその印字方法に関するものであ
る。
【0003】近年、静粛性,高速性及び保守性等の面か
ら様々な情報印刷分野において、サーマルプリンタが活
用されている。例えば、高速印字の要求からサーマルヘ
ッドの発熱体が分割固定された分割固定印字方式や現在
通電しようとする発熱体数が計算され、該発熱体数に応
じて印字ブロックの分割数が可変制御される可変分割印
字方式のサーマルプリンタが開発されている。
ら様々な情報印刷分野において、サーマルプリンタが活
用されている。例えば、高速印字の要求からサーマルヘ
ッドの発熱体が分割固定された分割固定印字方式や現在
通電しようとする発熱体数が計算され、該発熱体数に応
じて印字ブロックの分割数が可変制御される可変分割印
字方式のサーマルプリンタが開発されている。
【0004】ところで、従来例の可変分割印字方式のサ
ーマルプリンタによれば、シリアル印字データ及び印字
ブロックに割当てられた印字制御信号に基づいて、サー
マルヘッドの発熱体素子が分割可変駆動制御されてい
る。
ーマルプリンタによれば、シリアル印字データ及び印字
ブロックに割当てられた印字制御信号に基づいて、サー
マルヘッドの発熱体素子が分割可変駆動制御されてい
る。
【0005】このため、被印字対象に分割可変印字処理
された印字ラインの印字周期が変動して、それに印加さ
れる熱エネルギーが変化をし、該被印字対象に印字され
た文字等の印字濃度に差異が生じることがある。
された印字ラインの印字周期が変動して、それに印加さ
れる熱エネルギーが変化をし、該被印字対象に印字され
た文字等の印字濃度に差異が生じることがある。
【0006】そこで、被印字対象の印字周期に無関係に
サーマルヘッドの分割可変制御をすることなく、発熱体
素子の通電繰り返し周期の変動を制御対象に含め、それ
を常に補正処理して、その印字濃度の差異を平均化する
ことができるプリンタ及び方法が望まれている。
サーマルヘッドの分割可変制御をすることなく、発熱体
素子の通電繰り返し周期の変動を制御対象に含め、それ
を常に補正処理して、その印字濃度の差異を平均化する
ことができるプリンタ及び方法が望まれている。
【0007】
【従来の技術】図10,11は、従来例に係る説明図であ
る。図10は、従来例に係るサーマルプリンタの構成図を
示している。
る。図10は、従来例に係るサーマルプリンタの構成図を
示している。
【0008】図10において、例えば、印字ブロックが5
分割にされた発熱抵抗体を分割可変制御をするサーマル
プリンタは、サーマルヘッド1,モータ駆動制御回路
2,モータ3,MPU(マイクロプロセッサユニット)
4及びヘッド駆動制御装置5から成る。
分割にされた発熱抵抗体を分割可変制御をするサーマル
プリンタは、サーマルヘッド1,モータ駆動制御回路
2,モータ3,MPU(マイクロプロセッサユニット)
4及びヘッド駆動制御装置5から成る。
【0009】当該プリンタの機能は、例えば、サーマル
ヘッド1を構成する5×60= 300〔ドット〕の発熱抵
抗体を分割可変駆動する場合、まず、サーマルヘッド1
とプラテンとの間に挿入された被印字対象(感熱紙等)
6がモータ3を介して、順次送り込まれると、外部から
入力された外部制御信号SINに基づいてMPU4からヘ
ッド駆動制御装置5にヘッド制御信号S1が出力され
る。
ヘッド1を構成する5×60= 300〔ドット〕の発熱抵
抗体を分割可変駆動する場合、まず、サーマルヘッド1
とプラテンとの間に挿入された被印字対象(感熱紙等)
6がモータ3を介して、順次送り込まれると、外部から
入力された外部制御信号SINに基づいてMPU4からヘ
ッド駆動制御装置5にヘッド制御信号S1が出力され
る。
【0010】また、ヘッド駆動制御装置5からサーマル
ヘッド1に、例えば、印字制御信号WE1〜WE5が出力さ
れる。この5つの印字制御信号WE1〜WE5は、1ライン
=300〔ドット〕の発熱体素子を5分割することによっ
て、被印字対象6の被印字領域を5つの制御区域No1〜
No5に分割された際に、その印字処理の許可,不許可を
制限する信号である。
ヘッド1に、例えば、印字制御信号WE1〜WE5が出力さ
れる。この5つの印字制御信号WE1〜WE5は、1ライン
=300〔ドット〕の発熱体素子を5分割することによっ
て、被印字対象6の被印字領域を5つの制御区域No1〜
No5に分割された際に、その印字処理の許可,不許可を
制限する信号である。
【0011】この際に、発熱抵抗体の分割可変駆動方式
では、1ラインに分布する発色ドット数に応じて印字制
御信号WE1〜WE5が印字ブロックを跨いて活性化され
る。例えば、当該1ラインドットの発色ドット数が最も
少ない場合には、分割制御をせずに、一斉に印字制御信
号WE1〜WE5が活性化される。また、その発色ドット数
が中間の場合には、2〜4分割制御が行われ、各印字ブ
ロックを跨いて印字制御信号WE1〜WE5がそれぞれ活性
化される。なお、その発色ドット数が最も多い場合に
は、5分割制御が行われ、各印字ブロック毎に、印字制
御信号WE1〜WE5が活性化される。
では、1ラインに分布する発色ドット数に応じて印字制
御信号WE1〜WE5が印字ブロックを跨いて活性化され
る。例えば、当該1ラインドットの発色ドット数が最も
少ない場合には、分割制御をせずに、一斉に印字制御信
号WE1〜WE5が活性化される。また、その発色ドット数
が中間の場合には、2〜4分割制御が行われ、各印字ブ
ロックを跨いて印字制御信号WE1〜WE5がそれぞれ活性
化される。なお、その発色ドット数が最も多い場合に
は、5分割制御が行われ、各印字ブロック毎に、印字制
御信号WE1〜WE5が活性化される。
【0012】また、被印字対象6の移動ステップは、モ
ータ駆動制御回路2を介して制御される。例えば、当該
1ラインドットの発色ドット数が最も少ない場合が連続
する際には、一斉に印字制御信号WE1〜WE5が活性化さ
れるため、通電繰り返し周期(以下SLT=Scan Line
Timeともいう)に依存する印字周期も短くなる。また、
その発色ドット数が最も多くなる場合が連続する際に
は、各印字ブロック毎に、印字制御信号WE1〜WE5が活
性化されるため、該印字周期が長くなる(図11参照)。
ータ駆動制御回路2を介して制御される。例えば、当該
1ラインドットの発色ドット数が最も少ない場合が連続
する際には、一斉に印字制御信号WE1〜WE5が活性化さ
れるため、通電繰り返し周期(以下SLT=Scan Line
Timeともいう)に依存する印字周期も短くなる。また、
その発色ドット数が最も多くなる場合が連続する際に
は、各印字ブロック毎に、印字制御信号WE1〜WE5が活
性化されるため、該印字周期が長くなる(図11参照)。
【0013】これにより、シリアル印字データDIN及び
5本の印字制御信号WE1〜WE5に基づいて、例えば、6
0個づつに分割された5×60=300個の発熱体素子が
分割駆動制御される。
5本の印字制御信号WE1〜WE5に基づいて、例えば、6
0個づつに分割された5×60=300個の発熱体素子が
分割駆動制御される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来例によ
ればシリアル印字データDIN及び5本の印字制御信号W
E1〜WE5に基づいて、例えば、60個づつに分割された
5×60=300個の発熱体素子が分割可変駆動制御され
ている。
ればシリアル印字データDIN及び5本の印字制御信号W
E1〜WE5に基づいて、例えば、60個づつに分割された
5×60=300個の発熱体素子が分割可変駆動制御され
ている。
【0015】このため、図11に示すように、被印字対象
6に分割可変印字処理された印字ラインの通電繰り返し
周期SLTが変動して、該被印字対象6の印字濃度の均一
化の妨げとなるという問題がある。
6に分割可変印字処理された印字ラインの通電繰り返し
周期SLTが変動して、該被印字対象6の印字濃度の均一
化の妨げとなるという問題がある。
【0016】すなわち、図11に示すような従来例に係る
被印字対象6の分割印字処理の状態図において、例え
ば、当該ラインの被印字ドットの発色ドット数によって
は、発熱体素子の分割無し駆動時と2分割駆動時との間
の通電繰り返し周期SLT1と、2分割駆動時と3分割駆
動時との間の通電繰り返し周期SLT2とが異なり、サー
マルヘッド1の蓄熱量が分割固定駆動方式の場合に比べ
て異なってくる。
被印字対象6の分割印字処理の状態図において、例え
ば、当該ラインの被印字ドットの発色ドット数によって
は、発熱体素子の分割無し駆動時と2分割駆動時との間
の通電繰り返し周期SLT1と、2分割駆動時と3分割駆
動時との間の通電繰り返し周期SLT2とが異なり、サー
マルヘッド1の蓄熱量が分割固定駆動方式の場合に比べ
て異なってくる。
【0017】これは、同じ発熱体素子に通電をする通電
繰り返し周期SLTが変化することにより、それに伴っ
て、該素子及びその周辺器材の熱減衰量(放熱量)が変
化するためと考えられる。例えば、通電繰り返し周期S
LTが短くなる場合には、該ヘッド1から周辺器材等に奪
われる熱減衰量が小さくなって、該被印字対象6に与え
る熱エネルギーが確保される。また、その逆に、通電繰
り返し周期SLTが長くなる場合には、その熱減衰量が大
きくなって、該被印字対象6に与える熱エネルギーが不
十分となる。
繰り返し周期SLTが変化することにより、それに伴っ
て、該素子及びその周辺器材の熱減衰量(放熱量)が変
化するためと考えられる。例えば、通電繰り返し周期S
LTが短くなる場合には、該ヘッド1から周辺器材等に奪
われる熱減衰量が小さくなって、該被印字対象6に与え
る熱エネルギーが確保される。また、その逆に、通電繰
り返し周期SLTが長くなる場合には、その熱減衰量が大
きくなって、該被印字対象6に与える熱エネルギーが不
十分となる。
【0018】このことで、通電繰り返し周期SLTが変動
することにより、被印字対象6に印加される熱エネルギ
ーが変化をし、該被印字対象6に印字された文字等の印
字濃度に差異が生じるものである。
することにより、被印字対象6に印加される熱エネルギ
ーが変化をし、該被印字対象6に印字された文字等の印
字濃度に差異が生じるものである。
【0019】本発明は、かかる従来例の問題点に鑑みて
創作されたものであり、被印字対象の印字周期に無関係
にサーマルヘッドの分割可変制御をすることなく、その
通電繰り返し周期の変動を制御対象に含め、それを常に
補正処理して、その印字濃度の差異を平均化することが
可能となるサーマルプリンタ及び印字処理方法の提供を
目的とする。
創作されたものであり、被印字対象の印字周期に無関係
にサーマルヘッドの分割可変制御をすることなく、その
通電繰り返し周期の変動を制御対象に含め、それを常に
補正処理して、その印字濃度の差異を平均化することが
可能となるサーマルプリンタ及び印字処理方法の提供を
目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明に係るサ
ーマルプリンタの原理図であり、図2(a),(b)
は、本発明に係るサーマルプリンタの印字処理方法の原
理図をそれぞれ示している。
ーマルプリンタの原理図であり、図2(a),(b)
は、本発明に係るサーマルプリンタの印字処理方法の原
理図をそれぞれ示している。
【0021】本発明のサーマルプリンタは1ライン上に
並んだ複数の発熱体を備えたサーマルヘッドと、前記サ
ーマルヘッドの複数の発熱体のうち発熱させようとする
発熱体の数から発熱に必要な全電流量と電源の電流容量
とから、前記複数の発熱体をブロックに分割するための
分割数を決定する手段と、前記分割数に応じて前記複数
の発熱体をブロックに分割し、該ブロック毎に電流を順
番に供給する手段と、直前に印字したときの前記ブロッ
クの分割数に応じて前記ブロックに電流を供給する時間
を変える手段とを備えていることを特徴とする。例え
ば、サーマルプリンタは図1に示すように、通電分割制
御データD1に基づいて被印字対象17に熱印字をする
サーマルヘッド11と、前記通電分割制御データD1に
基づいて通電繰り返し周期SLTxを検出する印字周期検
出手段12と、前記通電繰り返し周期SLTxに基づく印
字周期データD2を格納する記憶手段13と、前記印字
周期データD2に基づく通電履歴データD3とブロック
選択制御信号SINとに基づいてサーマルヘッド11の通
電時間を制御する第1の制御手段14とを具備する。
並んだ複数の発熱体を備えたサーマルヘッドと、前記サ
ーマルヘッドの複数の発熱体のうち発熱させようとする
発熱体の数から発熱に必要な全電流量と電源の電流容量
とから、前記複数の発熱体をブロックに分割するための
分割数を決定する手段と、前記分割数に応じて前記複数
の発熱体をブロックに分割し、該ブロック毎に電流を順
番に供給する手段と、直前に印字したときの前記ブロッ
クの分割数に応じて前記ブロックに電流を供給する時間
を変える手段とを備えていることを特徴とする。例え
ば、サーマルプリンタは図1に示すように、通電分割制
御データD1に基づいて被印字対象17に熱印字をする
サーマルヘッド11と、前記通電分割制御データD1に
基づいて通電繰り返し周期SLTxを検出する印字周期検
出手段12と、前記通電繰り返し周期SLTxに基づく印
字周期データD2を格納する記憶手段13と、前記印字
周期データD2に基づく通電履歴データD3とブロック
選択制御信号SINとに基づいてサーマルヘッド11の通
電時間を制御する第1の制御手段14とを具備する。
【0022】なお、前記サーマルプリンタにおいて、前
記被印字対象17を移動供給する移動手段15と、少な
くとも、前記第1の制御手段14,記憶手段13及び移
動手段15の入出力を制御する第2の制御手段16とが
設けられることを特徴とする。
記被印字対象17を移動供給する移動手段15と、少な
くとも、前記第1の制御手段14,記憶手段13及び移
動手段15の入出力を制御する第2の制御手段16とが
設けられることを特徴とする。
【0023】また、本発明のサーマルプリンタの印字処
理方法は、1ライン上に並んだ複数の発熱体を備えたサ
ーマルヘッドの中で、発熱させようとする発熱体の数か
ら発熱に必要な全電流量と、電源の電流容量とから、前
記複数の発熱体をブロックに分割するための分割数を決
定し、前記分割数に応じて前記複数の発熱体をブロック
に分割して該ブロック毎に電流を順番に供給し、直前に
印字したときの前記ブロックの分割数に応じて前記ブロ
ックに電流を供給する時間を補正することを特徴とす
る。例えば、図2(b)のフローチャートに示すよう
に、まず、ステップP1でサーマルヘッド11のブロッ
ク分割制御処理に基づいて図2(a)に示すような分割
ブロック単位の通電繰り返し周期SLTxの検出処理を
し、その後、ステップP2で前記分割ブロック単位の通
電繰り返し周期SLTxに基づいて前記サーマルヘッド1
1の通電時間の補正処理をし、さらに、ステップP3で
前記補正処理に基づいて被印字対象17に熱印字処理を
する。
理方法は、1ライン上に並んだ複数の発熱体を備えたサ
ーマルヘッドの中で、発熱させようとする発熱体の数か
ら発熱に必要な全電流量と、電源の電流容量とから、前
記複数の発熱体をブロックに分割するための分割数を決
定し、前記分割数に応じて前記複数の発熱体をブロック
に分割して該ブロック毎に電流を順番に供給し、直前に
印字したときの前記ブロックの分割数に応じて前記ブロ
ックに電流を供給する時間を補正することを特徴とす
る。例えば、図2(b)のフローチャートに示すよう
に、まず、ステップP1でサーマルヘッド11のブロッ
ク分割制御処理に基づいて図2(a)に示すような分割
ブロック単位の通電繰り返し周期SLTxの検出処理を
し、その後、ステップP2で前記分割ブロック単位の通
電繰り返し周期SLTxに基づいて前記サーマルヘッド1
1の通電時間の補正処理をし、さらに、ステップP3で
前記補正処理に基づいて被印字対象17に熱印字処理を
する。
【0024】なお、前記サーマルプリンタの印字処理方
法において、前記被印字対象17の当該被印字領域に係
るブロック分割制御処理に対して、1ライン前に検出さ
れた被印字領域に係る分割ブロック単位の通電繰り返し
周期SLTx-1又は以前に検出された被印字領域に係る分
割ブロック単位の通電繰り返し周期SLTiに基づいて前
記分割ブロックに電流を供給する時間を補正することを
特徴とし、上記目的を達成する。
法において、前記被印字対象17の当該被印字領域に係
るブロック分割制御処理に対して、1ライン前に検出さ
れた被印字領域に係る分割ブロック単位の通電繰り返し
周期SLTx-1又は以前に検出された被印字領域に係る分
割ブロック単位の通電繰り返し周期SLTiに基づいて前
記分割ブロックに電流を供給する時間を補正することを
特徴とし、上記目的を達成する。
【0025】
【作 用】本発明のサーマルプリンタによれば、1ライ
ン上に並んだ複数の発熱体のうち発熱させようとする発
熱体の数から発熱に必要な全電流量を求め、この全電流
量と電源の電流容量からブロックの分割数を決定してい
る。すなわち、本発明では、複数の発熱体のうち発熱さ
せようとする発熱体の数が少ない場合は、ブロックの分
割数を少なくすることにより、印字を高速に行うことが
できる。また、発熱させようとする発熱体の数が多い場
合には、ブロックの分割数を多くすることにより、電源
の電流容量内で発熱体を発熱させ、適正な印字を行わせ
ることができる。更に、本発明は、当該ラインの直前に
印字したときのブロックの分割数に応じて、ブロックに
電流を供給する時間を変えている。すなわち、本発明で
は、直前に印字したときのブロックの分割数が少ない場
合は、次に印字する時間が早くなるので、直前に印字し
た発熱体の温度はそれほど低下しておらず、従って、発
熱のために供給する電流量を少なくすることができる。
反対に、直前に印字したときのブロックの分割数が多い
場合は、次に印字する時間が遅くなるので、直前に印字
した発熱体の温度は低下しており、従って、発熱のため
に供給する電流量を多くすることができる。
ン上に並んだ複数の発熱体のうち発熱させようとする発
熱体の数から発熱に必要な全電流量を求め、この全電流
量と電源の電流容量からブロックの分割数を決定してい
る。すなわち、本発明では、複数の発熱体のうち発熱さ
せようとする発熱体の数が少ない場合は、ブロックの分
割数を少なくすることにより、印字を高速に行うことが
できる。また、発熱させようとする発熱体の数が多い場
合には、ブロックの分割数を多くすることにより、電源
の電流容量内で発熱体を発熱させ、適正な印字を行わせ
ることができる。更に、本発明は、当該ラインの直前に
印字したときのブロックの分割数に応じて、ブロックに
電流を供給する時間を変えている。すなわち、本発明で
は、直前に印字したときのブロックの分割数が少ない場
合は、次に印字する時間が早くなるので、直前に印字し
た発熱体の温度はそれほど低下しておらず、従って、発
熱のために供給する電流量を少なくすることができる。
反対に、直前に印字したときのブロックの分割数が多い
場合は、次に印字する時間が遅くなるので、直前に印字
した発熱体の温度は低下しており、従って、発熱のため
に供給する電流量を多くすることができる。
【0026】例えば、図1において、第2の制御手段1
6から第1の制御手段14に印字指令の基準となるブロ
ック選択制御信号SINが出力され、また、第2の制御手
段16から移動手段15に移動制御信号Sが出力される
と、該移動手段15を介して被印字対象17が移動供給
され、第1の制御手段14からサーマルヘッド11に、
1ドットラインの印字率に応じて可変するための通電分
割制御データD1に基づく印字制御信号が出力される。
これにより、該印字制御信号に基づいてサーマルヘッド
11により被印字対象17の当該印字ラインが熱印字さ
れる。
6から第1の制御手段14に印字指令の基準となるブロ
ック選択制御信号SINが出力され、また、第2の制御手
段16から移動手段15に移動制御信号Sが出力される
と、該移動手段15を介して被印字対象17が移動供給
され、第1の制御手段14からサーマルヘッド11に、
1ドットラインの印字率に応じて可変するための通電分
割制御データD1に基づく印字制御信号が出力される。
これにより、該印字制御信号に基づいてサーマルヘッド
11により被印字対象17の当該印字ラインが熱印字さ
れる。
【0027】一方、印字周期検出手段12では、通電分
割制御データD1に基づいて被印字対象17の当該印字
ラインを基準にして、次の印字ラインとの間の印字周期
に係る分割ブロック単位の通電繰り返し周期SLTxが検
出され、該通電繰り返し周期SLTxに基づく分割ブロッ
ク印字周期データD2が記憶手段13に格納される。こ
れにより、第1の制御手段14では、分割ブロック印字
周期データD2に基づく通電履歴データD3とブロック
選択制御信号SINとに基づいてサーマルヘッド11の発
熱体,例えば、次の印字ラインに係る発熱体の通電分割
制御データD1の通電時間が制御される。
割制御データD1に基づいて被印字対象17の当該印字
ラインを基準にして、次の印字ラインとの間の印字周期
に係る分割ブロック単位の通電繰り返し周期SLTxが検
出され、該通電繰り返し周期SLTxに基づく分割ブロッ
ク印字周期データD2が記憶手段13に格納される。こ
れにより、第1の制御手段14では、分割ブロック印字
周期データD2に基づく通電履歴データD3とブロック
選択制御信号SINとに基づいてサーマルヘッド11の発
熱体,例えば、次の印字ラインに係る発熱体の通電分割
制御データD1の通電時間が制御される。
【0028】このため、通電繰り返し周期SLTが短くな
る場合には、発熱体の通電時間を短く制御して、該ヘッ
ド11から周辺器材等に奪われる熱減衰量を助長し、そ
の逆に、通電繰り返し周期SLTが長くなる場合には、通
電時間を長く制御して該ヘッド1から周辺器材等に奪わ
れる熱減衰量を極力抑制して、該被印字対象17に与え
る熱エネルギーの均一化を図ることが可能となる。この
ように本発明では、発熱させようとする発熱体の数に応
じてブロックの分割数を可変した制御(ブロック分割可
変制御)を行うことができるとともに、ブロックの分割
数に応じて、ブロック毎に電流を供給する時間を可変し
た制御(通電時間可変制御)を行うことができるので、
適正な印字をすること、及び、無駄な電力消費を防止す
ることができる。
る場合には、発熱体の通電時間を短く制御して、該ヘッ
ド11から周辺器材等に奪われる熱減衰量を助長し、そ
の逆に、通電繰り返し周期SLTが長くなる場合には、通
電時間を長く制御して該ヘッド1から周辺器材等に奪わ
れる熱減衰量を極力抑制して、該被印字対象17に与え
る熱エネルギーの均一化を図ることが可能となる。この
ように本発明では、発熱させようとする発熱体の数に応
じてブロックの分割数を可変した制御(ブロック分割可
変制御)を行うことができるとともに、ブロックの分割
数に応じて、ブロック毎に電流を供給する時間を可変し
た制御(通電時間可変制御)を行うことができるので、
適正な印字をすること、及び、無駄な電力消費を防止す
ることができる。
【0029】これにより、データ転送能力不足により生
ずる不連続印字処理時や突発的な印字エラー等の非常停
止時を原因とする通電繰り返し周期SLTに変動があった
場合でも、該被印字対象17に与える熱エネルギーを均
一に制御することが可能となる。
ずる不連続印字処理時や突発的な印字エラー等の非常停
止時を原因とする通電繰り返し周期SLTに変動があった
場合でも、該被印字対象17に与える熱エネルギーを均
一に制御することが可能となる。
【0030】また、本発明のサーマルプリンタの印字処
理方法によれば、当該ラインの直前に印字したときのブ
ロックの分割数に応じて、ブロックに電流を供給する時
間を変えている。例えば、図2(b)のフローチャート
に示すように、ステップP1のブロック分割制御処理に
基づいて図2(a)に示すような通電繰り返し周期SLT
xが検出処理される。
理方法によれば、当該ラインの直前に印字したときのブ
ロックの分割数に応じて、ブロックに電流を供給する時
間を変えている。例えば、図2(b)のフローチャート
に示すように、ステップP1のブロック分割制御処理に
基づいて図2(a)に示すような通電繰り返し周期SLT
xが検出処理される。
【0031】このため、ステップP2で被印字対象17
の当該被印字領域に係るブロック分割制御処理に対し
て、1ライン前に検出された被印字領域に係る分割ブロ
ック単位の通電繰り返し周期SLTx-1又は以前に検出さ
れた分割ブロック単位の通電繰り返し周期SLTxに基づ
いてサーマルヘッド11の通電時間の補正処理をするこ
とが可能となる。このことで、ステップP3で,例え
ば、1ラインドットの発色ドット数によって、発熱体素
子の分割無し駆動時と2分割駆動時との間の通電繰り返
し周期SLT1と2分割駆動時と3分割駆動時との間の通
電繰り返し周期SLT2とが異なった場合であっても、サ
ーマルヘッド11の蓄熱量を分割固定駆動方式の場合の
ように平均化させることが可能となる。すなわち、本発
明では、直前に印字したときのブロックの分割数が少な
い場合は、次に印字する時間が早くなるので、直前に印
字した発熱体の温度はそれほど低下しておらず、従っ
て、発熱のために供給する電流量を少なくすることがで
きる。反対に、直前に印字したときのブロックの分割数
が多い場合は、次に印字する時間が遅くなるので、直前
に印字した発熱体の温度は低下しており、従って、発熱
のために供給する電流量を多くすることができる。
の当該被印字領域に係るブロック分割制御処理に対し
て、1ライン前に検出された被印字領域に係る分割ブロ
ック単位の通電繰り返し周期SLTx-1又は以前に検出さ
れた分割ブロック単位の通電繰り返し周期SLTxに基づ
いてサーマルヘッド11の通電時間の補正処理をするこ
とが可能となる。このことで、ステップP3で,例え
ば、1ラインドットの発色ドット数によって、発熱体素
子の分割無し駆動時と2分割駆動時との間の通電繰り返
し周期SLT1と2分割駆動時と3分割駆動時との間の通
電繰り返し周期SLT2とが異なった場合であっても、サ
ーマルヘッド11の蓄熱量を分割固定駆動方式の場合の
ように平均化させることが可能となる。すなわち、本発
明では、直前に印字したときのブロックの分割数が少な
い場合は、次に印字する時間が早くなるので、直前に印
字した発熱体の温度はそれほど低下しておらず、従っ
て、発熱のために供給する電流量を少なくすることがで
きる。反対に、直前に印字したときのブロックの分割数
が多い場合は、次に印字する時間が遅くなるので、直前
に印字した発熱体の温度は低下しており、従って、発熱
のために供給する電流量を多くすることができる。
【0032】これにより、補正処理された通電制御デー
タD1に基づいて被印字対象17に熱印字処理をするこ
とが可能となる。このことから、被印字対象17に分割
可変印字処理された印字ラインの通電繰り返し周期SLT
が変動した場合であっても、該被印字対象17の印字濃
度の均一化を図ること,及び高速印字処理をすることが
可能となる。
タD1に基づいて被印字対象17に熱印字処理をするこ
とが可能となる。このことから、被印字対象17に分割
可変印字処理された印字ラインの通電繰り返し周期SLT
が変動した場合であっても、該被印字対象17の印字濃
度の均一化を図ること,及び高速印字処理をすることが
可能となる。
【0033】
【実施例】次に図を参照しながら本発明の実施例につい
て説明をする。図3〜図9は、本発明の実施例に係るサ
ーマルプリンタ及びその印字処理方法を説明する図であ
り、図3は、本発明の実施例に係るサーマルプリンタの
構成図を示している。
て説明をする。図3〜図9は、本発明の実施例に係るサ
ーマルプリンタ及びその印字処理方法を説明する図であ
り、図3は、本発明の実施例に係るサーマルプリンタの
構成図を示している。
【0034】図3において、例えば、印字ブロックが5
分割された発熱抵抗体の分割可変制御をするサーマルプ
リンタは、ラインサーマルヘッド21,SLT測定用M
PU22,RAM(随時書込み/読出し可能メモリ)2
3,通電時間制御システム24,モータ25及びプリン
タエンジン用MPU26から成る。
分割された発熱抵抗体の分割可変制御をするサーマルプ
リンタは、ラインサーマルヘッド21,SLT測定用M
PU22,RAM(随時書込み/読出し可能メモリ)2
3,通電時間制御システム24,モータ25及びプリン
タエンジン用MPU26から成る。
【0035】すなわち、ラインサーマルヘッド21はサ
ーマルヘッド11の一実施例であり、1ドットラインの
印字率に応じて可変する通電分割制御データD1に基づ
いて被印字対象17の一例となる感熱紙に熱印字をする
ものである。例えば、ラインサーマルヘッド21には印
字データ信号DIN, 5つの印字制御信号(以下単に印字
指令ともいう)WE1〜WE5及びラッチ信号Latch等に基
づいて発熱をする60〔ドット〕×5分割ブロック= 3
00〔ドット〕の発熱抵抗体が具備される。
ーマルヘッド11の一実施例であり、1ドットラインの
印字率に応じて可変する通電分割制御データD1に基づ
いて被印字対象17の一例となる感熱紙に熱印字をする
ものである。例えば、ラインサーマルヘッド21には印
字データ信号DIN, 5つの印字制御信号(以下単に印字
指令ともいう)WE1〜WE5及びラッチ信号Latch等に基
づいて発熱をする60〔ドット〕×5分割ブロック= 3
00〔ドット〕の発熱抵抗体が具備される。
【0036】SLT測定用MPU22は印字周期検出手
段12の一実施例であり、通電分割制御データD1から
分割ブロック単位の通電繰り返し周期SLTxを検出する
ものである。例えば、該MPU22は、通電パルス制御
用MPU24Aから出力される通電分割制御データD1の
通電トリガを受けて、1ライン前のデータD1と当該印
字ラインとの間の印字周期を計測する。この際の印字周
期は、タイムカウンタ24Cにより計測される。
段12の一実施例であり、通電分割制御データD1から
分割ブロック単位の通電繰り返し周期SLTxを検出する
ものである。例えば、該MPU22は、通電パルス制御
用MPU24Aから出力される通電分割制御データD1の
通電トリガを受けて、1ライン前のデータD1と当該印
字ラインとの間の印字周期を計測する。この際の印字周
期は、タイムカウンタ24Cにより計測される。
【0037】RAM23は記憶手段13の一実施例であ
り、通電繰り返し周期SLTxに基づく分割ブロック印字
周期データD2を格納するものである。例えば、該印字
周期データD2は、プリンタエンジン用MPU26から
出力される書込み/読出し制御信号S1に基づいて、1
ライン前のデータD1と当該印字ラインとの間の印字周
期に係る通電繰り返し周期SLTxを通電履歴データD3
としてRAM23から通電パルス制御用MPU24Aに読
み出される。
り、通電繰り返し周期SLTxに基づく分割ブロック印字
周期データD2を格納するものである。例えば、該印字
周期データD2は、プリンタエンジン用MPU26から
出力される書込み/読出し制御信号S1に基づいて、1
ライン前のデータD1と当該印字ラインとの間の印字周
期に係る通電繰り返し周期SLTxを通電履歴データD3
としてRAM23から通電パルス制御用MPU24Aに読
み出される。
【0038】通電時間制御システム24は第1の制御手
段14の一実施例であり、通電パルス制御用MPU24
A,ブロック制御用MPU24B及びタイムカウンタ24C
から成る。例えば、通電パルス制御用MPU24Aはブロ
ック選択制御信号SINと通電繰り返し周期SLTxに基づ
く通電履歴データD3に基づいて通電制御データD1を
ブロック制御用MPU24Bに出力するものである。
段14の一実施例であり、通電パルス制御用MPU24
A,ブロック制御用MPU24B及びタイムカウンタ24C
から成る。例えば、通電パルス制御用MPU24Aはブロ
ック選択制御信号SINと通電繰り返し周期SLTxに基づ
く通電履歴データD3に基づいて通電制御データD1を
ブロック制御用MPU24Bに出力するものである。
【0039】ブロック制御用MPU24Bはタイムカウン
タ24Cから出力されるタイムカウンタ値TSと通電制御
データD1に基づいて、5つの印字制御信号WE1〜WE5
をサーマルヘッド21に出力するものである。
タ24Cから出力されるタイムカウンタ値TSと通電制御
データD1に基づいて、5つの印字制御信号WE1〜WE5
をサーマルヘッド21に出力するものである。
【0040】タイムカウンタ24Cは5つの印字制御信号
WE1〜WE5等の活性化/不活性化する時刻を計測し、タ
イムカウンタ値TSをブロック制御用MPU24Bに出力
するものである。
WE1〜WE5等の活性化/不活性化する時刻を計測し、タ
イムカウンタ値TSをブロック制御用MPU24Bに出力
するものである。
【0041】モータ25は移動手段15の一実施例であ
り、被印字対象17を移動供給するものである。モータ
25は、プリンタエンジン用MPU26から出力される
モータ駆動制御信号S2により制御される。
り、被印字対象17を移動供給するものである。モータ
25は、プリンタエンジン用MPU26から出力される
モータ駆動制御信号S2により制御される。
【0042】プリンタエンジン用MPU26は第2の制
御手段16の一実施例であり、RAM23,通電時間制
御システム24及びモータ25の入出力を制御するもの
である。例えば、該MPU26は、1ラインの印字処理
に係る印字データDINを展開し、該データDINをサーマ
ルヘッド21に転送するものである。また、該MPU2
6は、5分割された通電発熱体ブロック毎に該印字デー
タDINの印字率〔発色ドット数/1ライン全ドット数〕
を計算し、その同時発熱体数に応じて印字ブロックの分
割数を決定する。この印字ドット数がRAM23に記憶さ
れたり、それが読出し制御される。
御手段16の一実施例であり、RAM23,通電時間制
御システム24及びモータ25の入出力を制御するもの
である。例えば、該MPU26は、1ラインの印字処理
に係る印字データDINを展開し、該データDINをサーマ
ルヘッド21に転送するものである。また、該MPU2
6は、5分割された通電発熱体ブロック毎に該印字デー
タDINの印字率〔発色ドット数/1ライン全ドット数〕
を計算し、その同時発熱体数に応じて印字ブロックの分
割数を決定する。この印字ドット数がRAM23に記憶さ
れたり、それが読出し制御される。
【0043】また、1ラインの印字データDINがサーマ
ルヘッド21に転送されると、該MPU26は、ラッチ
信号Latchを該ヘッド内のレジスタに出力し、その内容
をラッチする。さらに、該MPU26は、発熱体ブロッ
ク情報となるブロック選択制御信号SINを通電パルス制
御用MPU24Aに出力する。
ルヘッド21に転送されると、該MPU26は、ラッチ
信号Latchを該ヘッド内のレジスタに出力し、その内容
をラッチする。さらに、該MPU26は、発熱体ブロッ
ク情報となるブロック選択制御信号SINを通電パルス制
御用MPU24Aに出力する。
【0044】このようにして、本発明の実施例に係るサ
ーマルプリンタによれば、図3に示すように、サーマル
ヘッド21,SLT測定用MPU22,RAM23,通
電パルス制御用MPU24A,ブロック制御用MPU24B
及びタイムカウンタ24Cが具備され、モータ25やプリ
ンタエンジン用MPU26が設けられている。
ーマルプリンタによれば、図3に示すように、サーマル
ヘッド21,SLT測定用MPU22,RAM23,通
電パルス制御用MPU24A,ブロック制御用MPU24B
及びタイムカウンタ24Cが具備され、モータ25やプリ
ンタエンジン用MPU26が設けられている。
【0045】例えば、該MPU26から通電パルス制御
用MPU24Aに印字指令の基準となるブロック選択制御
信号SINが出力され、また、該MPU26からモータ2
5にモータ駆動制御信号S2が出力されると、該モータ
25を介して被印字対象17が移動供給され、ブロック
制御用MPU24Bからサーマルヘッド21に5つの印字
制御信号WE1〜WE5が出力される。これにより、該印字
制御信号WE1〜WE5に基づいてサーマルヘッド21によ
り被印字対象17の当該印字ラインが熱印字される。
用MPU24Aに印字指令の基準となるブロック選択制御
信号SINが出力され、また、該MPU26からモータ2
5にモータ駆動制御信号S2が出力されると、該モータ
25を介して被印字対象17が移動供給され、ブロック
制御用MPU24Bからサーマルヘッド21に5つの印字
制御信号WE1〜WE5が出力される。これにより、該印字
制御信号WE1〜WE5に基づいてサーマルヘッド21によ
り被印字対象17の当該印字ラインが熱印字される。
【0046】一方、SLT測定用MPU22では、通電
分割制御データD1に基づいて被印字対象17の当該印
字ラインを基準にして、次の印字ラインとの間の印字周
期に係る通電繰り返し周期SLTxが検出され、該通電繰
り返し周期SLTxに基づく印字周期データD2がRAM
23に格納される。これにより、通電パルス制御用MP
U24Aでは、印字周期データD2に基づく通電履歴デー
タD3とブロック選択制御信号SINとに基づいてサーマ
ルヘッド21の発熱体,例えば、次の印字ラインに係る
発熱体の通電分割制御データD1の通電時間が制御され
る。
分割制御データD1に基づいて被印字対象17の当該印
字ラインを基準にして、次の印字ラインとの間の印字周
期に係る通電繰り返し周期SLTxが検出され、該通電繰
り返し周期SLTxに基づく印字周期データD2がRAM
23に格納される。これにより、通電パルス制御用MP
U24Aでは、印字周期データD2に基づく通電履歴デー
タD3とブロック選択制御信号SINとに基づいてサーマ
ルヘッド21の発熱体,例えば、次の印字ラインに係る
発熱体の通電分割制御データD1の通電時間が制御され
る。
【0047】このため、通電繰り返し周期SLTが短くな
る場合には、発熱体の通電時間を短く制御して、該ヘッ
ド21から周辺器材等に奪われる熱減衰量を多くし、そ
の逆に、通電繰り返し周期SLTが長くなる場合には、通
電時間を長く制御して該ヘッド1から周辺器材等に奪わ
れる熱減衰量を極力抑制して、該被印字対象17に与え
る熱エネルギーの均一化を図ることが可能となる。
る場合には、発熱体の通電時間を短く制御して、該ヘッ
ド21から周辺器材等に奪われる熱減衰量を多くし、そ
の逆に、通電繰り返し周期SLTが長くなる場合には、通
電時間を長く制御して該ヘッド1から周辺器材等に奪わ
れる熱減衰量を極力抑制して、該被印字対象17に与え
る熱エネルギーの均一化を図ることが可能となる。
【0048】これにより、従来例のように被印字対象1
7の印字周期に無関係にサーマルヘッド21の分割可変
制御をすることなく、その通電繰り返し周期SLTの変動
を制御対象に含め、それを常に補正処理することによ
り、その印字濃度の平均化を図ることが可能となる。こ
のことから、データ転送能力不足により生ずる不連続印
字処理時や突発的な印字エラー等の非常停止時を原因と
する通電繰り返し周期SLTの変動があった場合でも、該
被印字対象17に与える熱エネルギーを均一に制御する
ことが可能となる。
7の印字周期に無関係にサーマルヘッド21の分割可変
制御をすることなく、その通電繰り返し周期SLTの変動
を制御対象に含め、それを常に補正処理することによ
り、その印字濃度の平均化を図ることが可能となる。こ
のことから、データ転送能力不足により生ずる不連続印
字処理時や突発的な印字エラー等の非常停止時を原因と
する通電繰り返し周期SLTの変動があった場合でも、該
被印字対象17に与える熱エネルギーを均一に制御する
ことが可能となる。
【0049】次に、本発明の実施例に係るサーマルプリ
ンタの印字処理方法について当該プリンタの動作を補足
しながら説明をする。
ンタの印字処理方法について当該プリンタの動作を補足
しながら説明をする。
【0050】図4〜9は、本発明の実施例に係るサーマ
ルプリンタの印字処理フローチャートであり、図5〜9
はその可変分割制御に係る説明図をそれぞれ示してい
る。
ルプリンタの印字処理フローチャートであり、図5〜9
はその可変分割制御に係る説明図をそれぞれ示してい
る。
【0051】例えば、印字ブロックが5分割された発熱
抵抗体(60×5= 300〔ドット〕)の分割可変制御を
して印字処理をする場合、図4において、まず、ステッ
プP1で当該被印字ラインに係る印字データDINの入力
処理をする。この際に、プリンタエンジン用MPU26
により1ラインの印字処理に係る印字データDINが入力
され、該データDINがRAM23等に展開される。ま
た、該データDINがサーマルヘッド21に転送される。
また、1ラインの印字データDINがサーマルヘッド21
に転送されると、該MPU26から該ヘッド内のレジス
タにラッチ信号Latchが出力され、その内容がラッチさ
れる。
抵抗体(60×5= 300〔ドット〕)の分割可変制御を
して印字処理をする場合、図4において、まず、ステッ
プP1で当該被印字ラインに係る印字データDINの入力
処理をする。この際に、プリンタエンジン用MPU26
により1ラインの印字処理に係る印字データDINが入力
され、該データDINがRAM23等に展開される。ま
た、該データDINがサーマルヘッド21に転送される。
また、1ラインの印字データDINがサーマルヘッド21
に転送されると、該MPU26から該ヘッド内のレジス
タにラッチ信号Latchが出力され、その内容がラッチさ
れる。
【0052】次いで、ステップP2で当該被印字ライン
の1ラインに係る印字データDINの発色ドット数Nに基
づいて分割数の決定処理をする。この際に、該MPU2
6では該印字データDINの印字率〔発色ドット数/1ラ
イン全ドット数〕が、5分割された通電発熱体ブロック
毎に計算され、その同時発熱体数に応じて印字ブロック
の分割数を決定する。印字ブロックの分割数は、例え
ば、同時に発熱させようとする発熱体(印字ドット)の
全電流量が、電源容量(電流容量)を越えないようにす
る。この発熱体ブロック毎の印字ドット数がRAM23に
記憶される。また、発熱体ブロックの分割情報となるブ
ロック選択制御信号SINが該MPU26から通電パルス
制御用MPU24Aに出力される。
の1ラインに係る印字データDINの発色ドット数Nに基
づいて分割数の決定処理をする。この際に、該MPU2
6では該印字データDINの印字率〔発色ドット数/1ラ
イン全ドット数〕が、5分割された通電発熱体ブロック
毎に計算され、その同時発熱体数に応じて印字ブロック
の分割数を決定する。印字ブロックの分割数は、例え
ば、同時に発熱させようとする発熱体(印字ドット)の
全電流量が、電源容量(電流容量)を越えないようにす
る。この発熱体ブロック毎の印字ドット数がRAM23に
記憶される。また、発熱体ブロックの分割情報となるブ
ロック選択制御信号SINが該MPU26から通電パルス
制御用MPU24Aに出力される。
【0053】次に、ステップP3で分割数に基づいて印
字ブロックの1〜5分割処理をする。ここで、図4にお
いて、例えば、当該印字ラインの発色ドット数Nが60
〔ドット〕以下の場合には、被印字領域B1を分割しな
い1分割〔分割無し〕時に係る印字処理をする。なお、
通電繰り返し周期SLT1は、当該印字ラインと次の印字
ラインとの間の印字周期である。同様に、図5〜9に、
被印字領域Bを2〜5に分割する2分割時〜5分割時に
係る印字処理状態図を示している。
字ブロックの1〜5分割処理をする。ここで、図4にお
いて、例えば、当該印字ラインの発色ドット数Nが60
〔ドット〕以下の場合には、被印字領域B1を分割しな
い1分割〔分割無し〕時に係る印字処理をする。なお、
通電繰り返し周期SLT1は、当該印字ラインと次の印字
ラインとの間の印字周期である。同様に、図5〜9に、
被印字領域Bを2〜5に分割する2分割時〜5分割時に
係る印字処理状態図を示している。
【0054】その後、ステップP4でサーマルヘッド2
1のブロック分割制御処理に基づいて通電繰り返し周期
SLTxの検出処理をする。この際に、SLT測定用MP
U22では、通電パルス制御用MPU24Aのワンショッ
トパルスのトリガエッジを受けて、1ライン前のデータ
D1と当該印字ラインとの間の印字周期が計測開始され
る。これにより、検出された印字周期に係る通電繰り返
し周期SLTxが印字周期データD2としてRAM23に
記憶更新(履歴更新)される。
1のブロック分割制御処理に基づいて通電繰り返し周期
SLTxの検出処理をする。この際に、SLT測定用MP
U22では、通電パルス制御用MPU24Aのワンショッ
トパルスのトリガエッジを受けて、1ライン前のデータ
D1と当該印字ラインとの間の印字周期が計測開始され
る。これにより、検出された印字周期に係る通電繰り返
し周期SLTxが印字周期データD2としてRAM23に
記憶更新(履歴更新)される。
【0055】さらに、ステップP5で通電繰り返し周期
SLTxに基づいてサーマルヘッド21の通電時間の補正
処理をする。この際に、通電時間の補正処理は、プリン
タエンジン用MPU26から出力された書込み/読出し
制御信号S1に基づいて、1ライン前のデータD1と当
該印字ラインとの間の印字周期に係る印字周期データ
(通電繰り返し周期SLTx)D2が通電履歴データD3
としてRAM23から通電パルス制御用MPU24Aに読
み出される。
SLTxに基づいてサーマルヘッド21の通電時間の補正
処理をする。この際に、通電時間の補正処理は、プリン
タエンジン用MPU26から出力された書込み/読出し
制御信号S1に基づいて、1ライン前のデータD1と当
該印字ラインとの間の印字周期に係る印字周期データ
(通電繰り返し周期SLTx)D2が通電履歴データD3
としてRAM23から通電パルス制御用MPU24Aに読
み出される。
【0056】例えば、通電時間の補正演算は、該ヘッド
21の発熱抵抗体に供給する通電パルス幅を最適化する
ように、被印字対象17の一例となる感熱紙の発色感度
に合わせて実験的に求めた通電時間に係る高次関数又は
正規分布関数等により近似式にて直接計算する方法や通
電繰り返し周期SLTと通電時間との関係(近似式)を予
めROM(読出し専用メモリ)に格納し、それを読み出
して補正をするテーブルルックアップ方式により行う。
21の発熱抵抗体に供給する通電パルス幅を最適化する
ように、被印字対象17の一例となる感熱紙の発色感度
に合わせて実験的に求めた通電時間に係る高次関数又は
正規分布関数等により近似式にて直接計算する方法や通
電繰り返し周期SLTと通電時間との関係(近似式)を予
めROM(読出し専用メモリ)に格納し、それを読み出
して補正をするテーブルルックアップ方式により行う。
【0057】これにより、被印字対象17の当該被印字
ラインに係るブロック分割制御処理に対して、1ライン
前に検出された被印字ラインに係る通電繰り返し周期S
LTx-1に基づいてサーマルヘッド21の通電時間が最適
に制御される。
ラインに係るブロック分割制御処理に対して、1ライン
前に検出された被印字ラインに係る通電繰り返し周期S
LTx-1に基づいてサーマルヘッド21の通電時間が最適
に制御される。
【0058】次いで、ステップP6で補正処理に基づい
て印字ブロックの各発熱抵抗体の印字制御信号WE1〜W
E5の活性化処理をして、被印字対象17に熱印字処理を
する。この際に、通電時間制御システム24では、ブロ
ック選択制御信号SINと通電繰り返し周期SLTxに基づ
く通電履歴データD3に基づいて通電制御データD1が
ブロック制御用MPU24Bに出力される。また、タイム
カウンタ24Cからブロック制御用MPU24Bにタイムカ
ウンタ値TSが出力される。
て印字ブロックの各発熱抵抗体の印字制御信号WE1〜W
E5の活性化処理をして、被印字対象17に熱印字処理を
する。この際に、通電時間制御システム24では、ブロ
ック選択制御信号SINと通電繰り返し周期SLTxに基づ
く通電履歴データD3に基づいて通電制御データD1が
ブロック制御用MPU24Bに出力される。また、タイム
カウンタ24Cからブロック制御用MPU24Bにタイムカ
ウンタ値TSが出力される。
【0059】これにより、先にラインサーマルヘッド2
1に転送された印字データDINと、ブロック制御用MP
U24Bから該ヘッド21に出力された5つの印字制御信
号WE1〜WE5とに基づいて60〔ドット〕×5分割ブロ
ック= 300〔ドット〕の発熱抵抗体により感熱紙等に熱
印字が行われる。
1に転送された印字データDINと、ブロック制御用MP
U24Bから該ヘッド21に出力された5つの印字制御信
号WE1〜WE5とに基づいて60〔ドット〕×5分割ブロ
ック= 300〔ドット〕の発熱抵抗体により感熱紙等に熱
印字が行われる。
【0060】なお、プリンタエンジン用MPU26から
出力されたモータ駆動制御信号S2に基づいてモータ2
5が移動制御され、被印字対象17が所定ステップ〔ST
×1,ST×2 …ST×5 〕により移動供給される(図5〜9
参照)。
出力されたモータ駆動制御信号S2に基づいてモータ2
5が移動制御され、被印字対象17が所定ステップ〔ST
×1,ST×2 …ST×5 〕により移動供給される(図5〜9
参照)。
【0061】その後、ステップP7で当該ラインの印字
処理の終了の判断をする。この際に、当該ラインの印字
処理が終了した場合(YES)には、ステップP8に移行
して印字処理の終了の有無を判断する。なお、当該ライ
ンの印字処理が終了しない場合(NO)には、ステップ
P6に戻って通電処理を継続する。
処理の終了の判断をする。この際に、当該ラインの印字
処理が終了した場合(YES)には、ステップP8に移行
して印字処理の終了の有無を判断する。なお、当該ライ
ンの印字処理が終了しない場合(NO)には、ステップ
P6に戻って通電処理を継続する。
【0062】また、ステップP8で印字処理を終了しな
い場合(NO)には、ステップP1に戻ってステップP
1〜P6を繰り返す。なお、次回のSLT情報の計測に
よりRAM23の通電繰り返し周期SLTに係る印字周期
データD2の内容が随時更新される。
い場合(NO)には、ステップP1に戻ってステップP
1〜P6を繰り返す。なお、次回のSLT情報の計測に
よりRAM23の通電繰り返し周期SLTに係る印字周期
データD2の内容が随時更新される。
【0063】この際に、印字周期データD2の記憶処理
は、単に前回の通電繰り返し周期SLT-1を格納する方法
の外に、任意のn回前の通電繰り返し周期SLT-xを累積
して格納し、それを参照しても良い。また、移動修正平
均等の演算処理により通電繰り返し周期SLTを更新す
ることで、より精緻な制御が可能となる。
は、単に前回の通電繰り返し周期SLT-1を格納する方法
の外に、任意のn回前の通電繰り返し周期SLT-xを累積
して格納し、それを参照しても良い。また、移動修正平
均等の演算処理により通電繰り返し周期SLTを更新す
ることで、より精緻な制御が可能となる。
【0064】なお、ステップP8の印字処理の終了(Y
ES)により当該プリンタの印字制御処理を終了する。
ES)により当該プリンタの印字制御処理を終了する。
【0065】このようにして、本発明の実施例に係るサ
ーマルプリンタの印字処理方法によれば、図4のフロー
チャートに示すように、ステップP3のブロック分割制
御処理に基づいて図5〜9に示すような通電繰り返し周
期SLT1〜SLT5が検出処理される。
ーマルプリンタの印字処理方法によれば、図4のフロー
チャートに示すように、ステップP3のブロック分割制
御処理に基づいて図5〜9に示すような通電繰り返し周
期SLT1〜SLT5が検出処理される。
【0066】このため、ステップP5で被印字対象17
の当該被印字領域に係るブロック分割制御処理に対し
て、1ライン前に検出された被印字領域に係る通電繰り
返し周期SLTx-1や以前に検出した通電繰り返し周期S
LTxに基づいてサーマルヘッド21の通電時間の補正処
理をすることが可能となる。このことで、ステップP6
で,例えば、1ライン目の被印字ドットに係る発色ドッ
ト数N=60や2ライン目の発色ドット数N= 120によ
って、発熱体素子の1分割駆動時と2分割駆動時との間
の通電繰り返し周期SLT1と、2分割駆動時と3分割駆
動時との間の通電繰り返し周期SLT2とが異なった場合
であっても、サーマルヘッド21の蓄熱量を分割固定駆
動方式の場合のように平均化させることが可能となる。
の当該被印字領域に係るブロック分割制御処理に対し
て、1ライン前に検出された被印字領域に係る通電繰り
返し周期SLTx-1や以前に検出した通電繰り返し周期S
LTxに基づいてサーマルヘッド21の通電時間の補正処
理をすることが可能となる。このことで、ステップP6
で,例えば、1ライン目の被印字ドットに係る発色ドッ
ト数N=60や2ライン目の発色ドット数N= 120によ
って、発熱体素子の1分割駆動時と2分割駆動時との間
の通電繰り返し周期SLT1と、2分割駆動時と3分割駆
動時との間の通電繰り返し周期SLT2とが異なった場合
であっても、サーマルヘッド21の蓄熱量を分割固定駆
動方式の場合のように平均化させることが可能となる。
【0067】これにより、補正処理された通電制御デー
タD1に基づいて被印字対象17に最適な熱印字処理を
することが可能となる。このことから、被印字対象17
に分割可変印字処理された印字ラインの通電繰り返し周
期が変動した場合であっても、該被印字対象17の印字
濃度の均一化を図ること,及び高速印字処理をすること
が可能となる。
タD1に基づいて被印字対象17に最適な熱印字処理を
することが可能となる。このことから、被印字対象17
に分割可変印字処理された印字ラインの通電繰り返し周
期が変動した場合であっても、該被印字対象17の印字
濃度の均一化を図ること,及び高速印字処理をすること
が可能となる。
【0068】なお、本発明の実施例では、プリンタエン
ジン用,通電パルス制御用及びブロック制御用に3つの
MPUを用いているが、サブMPUを1つにしたり、ま
た、プリンタエンジン用MPU26に、通電パルス制御
及びブロック制御機能を持たせても、同様な効果が得ら
れる。
ジン用,通電パルス制御用及びブロック制御用に3つの
MPUを用いているが、サブMPUを1つにしたり、ま
た、プリンタエンジン用MPU26に、通電パルス制御
及びブロック制御機能を持たせても、同様な効果が得ら
れる。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のサーマル
プリンタによれば、1ライン上に並んだ複数の発熱体の
うち発熱させようとする発熱体の数から発熱に必要な全
電流量を求め、この全電流量と電源の電流容量からブロ
ックの分割数を決定している。このため、複数の発熱体
のうち発熱させようとする発熱体の数が少ない場合は、
ブロックの分割数を少なくすることにより、印字を高速
に行うことができる。また、発熱させようとする発熱体
の数が多い場合には、ブロックの分割数を多くすること
により、電源の電流容量内で発熱体を発熱させ、適正な
印字を行わせることができる。更に、本発明では、当該
ラインの直前に印字したときのブロックの分割数に応じ
て、ブロックに電流を供給する時間を変えている。
プリンタによれば、1ライン上に並んだ複数の発熱体の
うち発熱させようとする発熱体の数から発熱に必要な全
電流量を求め、この全電流量と電源の電流容量からブロ
ックの分割数を決定している。このため、複数の発熱体
のうち発熱させようとする発熱体の数が少ない場合は、
ブロックの分割数を少なくすることにより、印字を高速
に行うことができる。また、発熱させようとする発熱体
の数が多い場合には、ブロックの分割数を多くすること
により、電源の電流容量内で発熱体を発熱させ、適正な
印字を行わせることができる。更に、本発明では、当該
ラインの直前に印字したときのブロックの分割数に応じ
て、ブロックに電流を供給する時間を変えている。
【0070】このため、直前に印字したときのブロック
の分割数が少ない場合は、次に印字する時間が早くなる
ので、直前に印字した発熱体の温度はそれほど低下して
おらず、従って、発熱のために供給する電流量を少なく
することができる。反対に、直前に印字したときのブロ
ックの分割数が多い場合は、次に印字する時間が遅くな
るので、直前に印字した発熱体の温度は低下しており、
従って、発熱のために供給する電流量を多くすることが
できる。このことで、データ転送能力不足により生ずる
不連続印字処理時や突発的な印字エラー等の非常停止時
を原因とする通電繰り返し周期の変動があった場合で
も、該被印字対象に与える熱エネルギーの均一制御を行
うことが可能となる。
の分割数が少ない場合は、次に印字する時間が早くなる
ので、直前に印字した発熱体の温度はそれほど低下して
おらず、従って、発熱のために供給する電流量を少なく
することができる。反対に、直前に印字したときのブロ
ックの分割数が多い場合は、次に印字する時間が遅くな
るので、直前に印字した発熱体の温度は低下しており、
従って、発熱のために供給する電流量を多くすることが
できる。このことで、データ転送能力不足により生ずる
不連続印字処理時や突発的な印字エラー等の非常停止時
を原因とする通電繰り返し周期の変動があった場合で
も、該被印字対象に与える熱エネルギーの均一制御を行
うことが可能となる。
【0071】また、本発明のサーマルプリンタの印字処
理方法によれば、当該ラインの直前に印字したときのブ
ロックの分割数に応じて、ブロックに電流を供給する時
間を変えている。
理方法によれば、当該ラインの直前に印字したときのブ
ロックの分割数に応じて、ブロックに電流を供給する時
間を変えている。
【0072】このため、被印字対象の当該被印字領域に
係るブロック分割制御処理に対して、1ライン前に検出
された通電繰り返し周期や以前に検出された通電繰り返
し周期に基づいてサーマルヘッドの通電時間の最適な補
正処理をすることが可能となる。このことで、被印字対
象の発色ドット数によって、印字周期が異なった場合で
あっても、該被印字対象の印字濃度の均一化を図ること
が可能となる。
係るブロック分割制御処理に対して、1ライン前に検出
された通電繰り返し周期や以前に検出された通電繰り返
し周期に基づいてサーマルヘッドの通電時間の最適な補
正処理をすることが可能となる。このことで、被印字対
象の発色ドット数によって、印字周期が異なった場合で
あっても、該被印字対象の印字濃度の均一化を図ること
が可能となる。
【0073】これにより、印字品質の良好な,かつ高速
印字処理の可能なサーマルプリンタの提供に寄与すると
ころが大きい。
印字処理の可能なサーマルプリンタの提供に寄与すると
ころが大きい。
【図1】本発明に係るサーマルプリンタの原理図であ
る。
る。
【図2】本発明に係るサーマルプリンタの印字処理方法
の原理図である。
の原理図である。
【図3】本発明の実施例に係るサーマルプリンタの構成
図である。
図である。
【図4】本発明の実施例に係るサーマルプリンタの印字
処理フローチャートである。
処理フローチャートである。
【図5】本発明の実施例に係る1分割〔分割無し〕時の
説明図である。
説明図である。
【図6】本発明の実施例に係る2分割時の説明図であ
る。
る。
【図7】本発明の実施例に係る3分割時の説明図であ
る。
る。
【図8】本発明の実施例に係る4分割時の説明図であ
る。
る。
【図9】本発明の実施例に係る5分割時の説明図であ
る。
る。
【図10】従来例に係るサーマルプリンタの構成図であ
る。
る。
【図11】従来例に係る問題点を説明する分割印字処理の
状態図である。
状態図である。
11…サーマルヘッド、 12…印字周期検出手段、 13…記憶手段、 14,16…第1,第2の制御手段、 15…移動手段、 D1…通電分割制御データ、 D2…印字周期データ、 D3…通電履歴データ、 SIN…ブロック選択制御信号、 SLTx ,SLT1 〜SLTx-1 …通電繰り返し周期。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−8181(JP,A) 特開 昭58−56874(JP,A) 特開 平2−225058(JP,A) 特開 昭61−140267(JP,A) 特開 平3−35660(JP,A) 特開 平3−38355(JP,A) 特開 平4−182149(JP,A)
Claims (4)
- 【請求項1】 1ライン上に並んだ複数の発熱体を備え
たサーマルヘッドと、 前記サーマルヘッドの複数の発熱体のうち発熱させよう
とする発熱体の数から発熱に必要な全電流量と電源の電
流容量とから、前記複数の発熱体をブロックに分割する
ための分割数を決定する手段と、 前記分割数に応じて前記複数の発熱体をブロックに分割
し、該ブロック毎に電流を順番に供給する手段と、 直前に印字したときの前記ブロックの分割数に応じて前
記ブロックに電流を供給する時間を変える手段とを備え
ていることを特徴とするサーマルプリンタ。 - 【請求項2】 請求項1に記載のサーマルプリンタにお
いて、被印字対象の移動供給をする移動手段と、 少なくとも、前記電流を供給する手段と、前記ブロック
の分割数を決定する手段と、前記ブロックに電流を供給
する時間を変える手段の入出力を制御する手段とが設け
られることを特徴とするサーマルプリンタ。 - 【請求項3】 1ライン上に並んだ複数の発熱体を備え
たサーマルヘッドの中で、発熱させようとする発熱体の
数から発熱に必要な全電流量と、電源の電流容量とか
ら、前記複数の発熱体をブロックに分割するための分割
数を決定し、 前記分割数に応じて前記複数の発熱体をブロックに分割
して該ブロック毎に電流を順番に供給し、 直前に印字したときの前記ブロックの分割数に応じて前
記ブロックに電流を供給する時間を補正することを特徴
とするサーマルプリンタの印字処理方法。 - 【請求項4】 請求項3に記載のサーマルプリンタの印
字処理方法において、被印字対象の当該被印字領域に係
るブロック分割制御処理に対して、1ライン前に検出さ
れた被印字領域に係る分割ブロック単位の通電繰り返し
周期又は以前に検出された被印字領域に係る分割ブロッ
ク単位の通電繰り返し周期に基づいて前記ブロックに電
流を供給する時間を補正することを特徴とするサーマル
プリンタの印字処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3134308A JP2739694B2 (ja) | 1991-06-05 | 1991-06-05 | サーマルプリンタ及びその印字処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3134308A JP2739694B2 (ja) | 1991-06-05 | 1991-06-05 | サーマルプリンタ及びその印字処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04358851A JPH04358851A (ja) | 1992-12-11 |
JP2739694B2 true JP2739694B2 (ja) | 1998-04-15 |
Family
ID=15125261
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3134308A Expired - Fee Related JP2739694B2 (ja) | 1991-06-05 | 1991-06-05 | サーマルプリンタ及びその印字処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2739694B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0890818A (ja) * | 1994-09-21 | 1996-04-09 | Kofu Nippon Denki Kk | ライン型サーマルプリンタ |
EP3339041B1 (en) * | 2015-08-21 | 2020-03-18 | Sato Holdings Kabushiki Kaisha | Printer |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS578181A (en) * | 1980-06-19 | 1982-01-16 | Nec Corp | Drive controlling circuit for thermoprinting heat resistor train |
JPS5856874A (ja) * | 1981-09-30 | 1983-04-04 | Sharp Corp | 感熱記録装置 |
JPH0646767B2 (ja) * | 1984-12-13 | 1994-06-15 | キヤノン株式会社 | ファクシミリ装置 |
JPH085204B2 (ja) * | 1989-02-27 | 1996-01-24 | 三菱電機株式会社 | 感熱記録装置 |
JPH0335660A (ja) * | 1989-06-30 | 1991-02-15 | Nec Corp | ファクシミリ装置 |
JPH0338355A (ja) * | 1989-07-05 | 1991-02-19 | Omron Corp | 印字ヘッドの印字濃度ファジィ制御装置 |
-
1991
- 1991-06-05 JP JP3134308A patent/JP2739694B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04358851A (ja) | 1992-12-11 |
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Date | Code | Title | Description |
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