JP4817726B2 - 臭素系難燃剤及びこれを含む難燃性ポリオレフィン系樹脂組成物 - Google Patents

臭素系難燃剤及びこれを含む難燃性ポリオレフィン系樹脂組成物 Download PDF

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Description

本発明は、臭素系難燃剤及びこれを含む難燃性ポリオレフィン系樹脂組成物に関する。
従来、ポリオレフィン系樹脂の難燃剤として、臭素化合物とアンチモン化合物とを含む難燃剤が知られている。臭素化合物としては、例えば、臭素化ビスフェノールS誘導体が難燃性の高いものとして知られている。
例えば、特許文献1には、(A)ポリオレフィン系樹脂70〜98重量%、及び(B)臭素含有難燃剤2〜30重量%の比率を有する難燃性ポリオレフィン系樹脂組成物であり、前記臭素含有難燃剤が、重量基準で、
(B1)下記式:
Figure 0004817726
(式中、Rは水素又はメチル、Aは−C(CH−、−SO−、−S−又は−CH−)で示される臭素化ビスフェノールエーテル誘導体34〜95%、
(B2)40%以上の臭素含量を有するハロゲン化脂環族炭化水素5〜50%、及び
(B3)2,4,6−トリス(モノ−,ジもしくはトリブロモフェノキシ)トリアジン0〜33%を合計して100%となる割合で含んでいる組成物が開示されている。また、特許文献1には、臭素含有難燃剤とともに、難燃助剤として三酸化アンチモンを併用しても良いことが記載されている(特許文献1[特許請求の範囲])。
他方、臭素化ビスフェノールS誘導体を含む臭素系難燃剤は、ポリオレフィン系樹脂と混練して難燃性ポリオレフィン系樹脂組成物を調製中及び調製後(成形後も含む)に樹脂表面から難燃剤がブルーミングし易いという欠点がある。特に成形体の表面から難燃剤がブルーミングした場合には、外観不良の問題が生じる。
以上より、十分な難燃性能を有するとともに、ポリオレフィン系樹脂と混練後にブルーミングが生じ難い、臭素化ビスフェノールS誘導体を含む臭素系難燃剤の開発が望まれている。
特開2004‐99780号公報
本発明は、十分な難燃性能を有するとともに、ポリオレフィン系樹脂と混練後にブルーミングが生じ難い、臭素化ビスフェノールS誘導体を含む臭素系難燃剤を提供することを主な目的とする。
本発明者は、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、2種類のビスフェノールS誘導体を特定の割合で併用することにより上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、下記の臭素系難燃剤及びこれを含む難燃性ポリオレフィン系樹脂組成物に関する。
1.臭素系難燃剤であって、下記一般式(1)
Figure 0004817726
〔式中、R及びRは、同一又は異なって、水素又は置換基を有していてもよい炭素数1〜3のアルキル基を示す。m及びnは、同一又は異なって、0〜2の整数を示す。〕
で示されるビスフェノールS誘導体から選択される、m+nが4である誘導体とm+nが0〜3である誘導体とを、順に重量比で表して、90:10〜60:40の割合で含有することを特徴とする臭素系難燃剤。
2.R及びRが、同一又は異なって、臭素置換プロピル基である、上記項1に記載の臭素系難燃剤。
3.R及びRが、同一又は異なって、2,3−ジブロモプロピル基又は2−ヒドロキシ−3−ブロモプロピル基である、上記項1に記載の臭素系難燃剤。
4.上記項1〜3のいずれかに記載の臭素系難燃剤及びポリオレフィン系樹脂を含有する、難燃性ポリオレフィン系樹脂組成物。
5.ポリオレフィン系樹脂が、ポリプロピレンである、上記項4に記載の難燃性ポリオレフィン系樹脂組成物。
6.ポリオレフィン系樹脂100重量部に対して、臭素系難燃剤1〜50重量部を含有する、上記項4又は5に記載の難燃性ポリオレフィン系樹脂組成物。
7.ポリオレフィン系樹脂100重量部に対して、難燃助剤1〜30重量部を更に含有する、上記項6に記載の難燃性ポリオレフィン系樹脂組成物。
8.難燃助剤が、三酸化アンチモン、五酸化アンチモン、三酸化硼素及び硼酸亜鉛からなる群から選択される少なくとも1種である、上記項7に記載の難燃性ポリオレフィン系樹脂組成物。

以下、本発明の臭素系難燃剤及び難燃性ポリオレフィン系樹脂組成物について説明する。
1.臭素系難燃剤
本発明の臭素系難燃剤は、下記一般式(1)
Figure 0004817726
〔式中、R及びRは、同一又は異なって、水素又は置換基を有していてもよい炭素数1〜3のアルキル基を示す。m及びnは、同一又は異なって、0〜2の整数を示す。〕
で示されるビスフェノールS誘導体から選択される、m+nが4である誘導体とm+nが0〜3である誘導体とを、順に重量比で表して、90:10〜60:40の割合で含有することを特徴とする。
本発明の臭素系難燃剤は、上記ビスフェノールS誘導体のうち、特にm+nが4である誘導体(即ち、フェニル基に置換している臭素総数が4であるもの。以下「テトラ体」と称する。)とm+nが0〜3である誘導体(即ち、フェニル基に置換している臭素総数が0〜3であるもの。以下「非テトラ体」と称する。)とを、順に重量比で表して、特定の90:10〜60:40の割合で含有することにより、十分な難燃性能を発揮すると共に、ポリオレフィン系樹脂と混練後はブルーミングの発生が抑制されている。
上記一般式(1)において、R及びRは、同一又は異なって、水素又は置換基を有していてもよい炭素数1〜3のアルキル基を示す。置換基を有していてもよい炭素数1〜3のアルキル基としては限定的ではないが、臭素置換プロピル基が好ましい。なお、臭素置換プロピル基は、置換基の少なくとも1つが臭素であればよく、全ての置換基が臭素であるものに限定されない。このような臭素置換プロピル基としては、特に2,3−ジブロモプロピル基又は2−ヒドロキシ−3−ブロモプロピル基が好ましい。
上記一般式(1)において、m及びnは、同一又は異なって、0〜2の整数を示す。このうち、m+nが4(テトラ体)の場合には、各フェニル基に2つずつ(総数4)の臭素原子が置換している。図1にテトラ体の好適な具体例を示す。
また、m+nが0〜3(非テトラ体)の場合には、フェニル基に置換している臭素原子総数は3以下である。非テトラ体は、具体的には、m+nが3の「トリ体」、m+nが2の「ジ体」、m+nが1の「モノ体」及びm+nが0の「ゼロ体」に分類される。トリ体、ジ体、モノ体及びゼロ体の具体例を順に図2〜5に示す。
本発明の臭素系難燃剤は、当該テトラ体と非テトラ体とを、順に90:10〜60:40の割合で含有する。かかる範囲内であれば含有割合は限定されないが、90:10〜70:30程度がより好ましい。テトラ体の割合が90重量%を超える場合には、ポリオレフィン系樹脂と混練後にブルーミングの発生を十分に抑制できないおそれがある。テトラ体の割合が60重量%未満の場合には、難燃性能が十分に発揮できないおそれがある。
本発明の臭素系難燃剤は、難燃助剤を更に含んでもよい。難燃助剤としては、臭素置換ビスフェノールS誘導体以外の構造を有するものを使用し、例えば、三酸化アンチモン、五酸化アンチモン、三酸化硼素及び硼酸亜鉛からなる群から選択される少なくとも1種が好適である。これらの難燃助剤を更に含有する場合には、より良好な難燃性能を発揮する。上記の中でも、三酸化アンチモン及び五酸化アンチモンの少なくとも1種が好適である。なお、難燃助剤を用いる場合には、常に臭素系難燃剤に含めておく必要はなく、後記するポリオレフィン系樹脂との混練の際に、臭素系難燃剤とは別に、添加剤として樹脂に添加してもよい。難燃助剤の量については、ポリオレフィン系樹脂に対する量として規定するため後記する。
本発明の臭素系難燃剤で用いるビスフェノールS誘導体(テトラ体と非テトラ体とを特定割合で含有するものであって、下記説明では「目的物」と称する。)の製造方法は特に限定されないが、例えば、下記(1)又は(2)の製造方法により好適に製造できる。
製造方法(1)の手順は、次の通りである。先ず、ビスフェノールSと臭素とを反応槽内で混合し、ビスフェノールSのフェニル基に対して臭素置換を行う。ここで、混合する臭素量を調整することにより、目的物におけるテトラ体と非テトラ体との割合を所望の範囲内(90:10〜60:40)に調整できる。
次いで、反応槽に水酸化ナトリウムを加える。これにより、置換反応により生じた臭化水素を中和するとともに、臭素置換ビスフェノールSの水酸基はナトリウム塩に変わる。
次いで、炭素数1〜6の低級アルコールとアリルハライドを加えて脱ハロゲン化水素反応を起こすことにより、臭素置換ビスフェノールSのジアリルエーテルを得る。
次いで、反応槽内の不要成分を除去後、反応槽にジアリルエーテルの不活性良溶媒を加えてジアリルエーテルを溶解し、臭素を加えてアリル基の二重結合に臭素を付加する。
最後に、溶媒を減圧留去することにより、所望の割合でテトラ体と非テトラ体との混合物である目的物を得る。
製造方法(2)は、テトラ体と非テトラ体とを別々に調製後、両者を所望の割合で混合することにより、所望の目的物を得るものであり、その手順は次の通りである。
先ず、純度が95%以上のビス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)スルホン(TBS)を出発原料とし、臭素置換反応を除いて、上記(1)と同様の手順でジアリルエーテルを得た後、臭素付加反応を行うことによってテトラ体を得る。
次いで、上記(1)の手順を利用して、(臭素混合量を調整して)非テトラ体を高濃度に含む(実質的に非テトラ体のみ)反応生成物を得る。
最後に、溶融混合又は粉体混合によって、上記テトラ体と非テトラ体とを、両者の割合が90:10〜60:40の範囲になるように混合し、所望の目的物を得る。
上記(1)及び(2)のいずれの製造方法においても、各種反応条件、試薬量等は、常法に従って適宜設定できる。
2.難燃性ポリオレフィン系樹脂組成物
本発明の難燃剤は、各種の樹脂に対する難燃剤として用いることができる。とりわけ、ポリオレフィン系樹脂の難燃剤として好適に使用できる。即ち、ポリオレフィン系樹脂用難燃剤として好適である。これとポリオレフィン系樹脂を混練することにより、本発明の難燃性ポリオレフィン系樹脂組成物(以下「樹脂組成物」と略記する)が得られる。
ポリオレフィン系樹脂としては限定的ではないが、例えば、エチレン、プロピレン、ブテン等のオレフィン類の単独重合体又は共重合体が挙げられる。詳細には、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、プロピレン−ブテン共重合体等が挙げられる。これらの樹脂は、単独又は2種以上を混合して使用できる。これらの樹脂の中でも、特にポリプロピレンが好適である。
樹脂組成物における難燃剤の含有量は限定的ではないが、樹脂100重量部に対して1〜50重量部程度が好ましく、2〜40重量部程度がより好ましく、3〜15重量部程度が最も好ましい。1重量部未満の配合量では実用的な難燃性能が得られず、50重量部を超える場合には、樹脂組成物の機械的な物性の低下や加工性の低下、熱安定性の低下又はブルーミングの発生という不都合を生じるばかりでなく、配合量に応じた難燃性能の上昇が見られないという不経済な問題も生じる。
樹脂組成物に難燃助剤を含有する場合には、樹脂100重量部に対して1〜30重量部程度が好ましく、2〜10重量部がより好ましく、3〜7重量部が最も好ましい。30重量部を超える場合には、難燃性能の一層の向上が見られないばかりか、難燃性能が低下する場合もあり、また難燃性樹脂組成物の機械的物性が低下するため好ましくない。前記の通り、難燃助剤は、本発明の臭素系難燃剤に含まれていてもよく、難燃剤とは別の添加剤として樹脂組成物に含めてもよい。
樹脂組成物の調製方法は特に限定されない。例えば、所定量の樹脂及び難燃剤を、ヘンシェルミキサー、タンブラー型ミキサー、ローター型ミキサー等の混合機で事前混合後、樹脂の溶融温度にまで加熱した混練機に供給することにより、樹脂組成物ペレットが得られる。なお、樹脂及び難燃剤は、事前混合せずに、別々に定量フィーダーにより混練機に供給してもよい。また、難燃剤の各成分(例えば、難燃助剤を含む場合における臭素化ビスフェノールS誘導体及び難燃助剤)及び樹脂を別々に定量フィーダーにより混練機に供給してもよい。
当該樹脂組成物ペレットは、加熱圧縮成形機、射出成型機等で成形することにより、樹脂成形体(難燃性樹脂製品)となる。成形条件は特に限定されず、ペレットの種類に応じて適宜設定できる。
樹脂組成物は、必要に応じて、耐侯安定剤、酸化防止剤、防曇剤、帯電防止剤、抗菌剤、耐衝撃剤、発泡剤、炭素繊維、ステンレス繊維、導電性フィラー、核剤、架橋剤、着色剤、カーボンブラック、滑剤等の添加剤;タルク、炭酸カルシウム、カオリン、クレー、硫酸バリウム、ガラス繊維等の充填材;を含んでもよい。これらの添加剤・充填材の含有量は、最終製品(難燃性樹脂製品)の特性に応じて適宜設定できる。
樹脂組成物から得られる成形体としては、例えば、洗濯機、冷蔵庫、食器乾燥機、炊飯器、扇風機、テレビ、パソコン、ステレオ、電子レンジ、暖房便器、アイロン等の部品及びカバー;携帯電話、パソコン、プリンター、ファクシミリ等の電子機器回路基盤;エアコン、ストーブ、コンロ、ファンヒーター、給湯器等の部品及びカバー;建築材料、自動車、船舶、航空機等の部品及び内装材;などが挙げられる。
本発明の臭素系難燃剤は、特にm+nが4である誘導体(テトラ体)とm+nが0〜3である誘導体(非テトラ体)とを、順に重量比で表して、90:10〜60:40の割合で含有することにより、十分な難燃性能を発揮するとともに、ポリオレフィン系樹脂と混練後はブルーミングの発生が抑制されている。
m+n=4である臭素系難燃剤(テトラ体)の具体例である。 m+n=3である臭素系難燃剤(トリ体)の具体例である。 m+n=2である臭素系難燃剤(ジ体)の具体例である。 m+n=1である臭素系難燃剤(モノ体)の具体例である。 m+n=0である臭素系難燃剤(ゼロ体)の具体例である。
以下に製造例、実施例、比較例及び参考例を示して本発明を具体的に説明する。但し、本発明は実施例の記載に限定されない。
なお、製造例では、フェニル基に置換されている臭素原子総数、及びテトラ体:非テトラ体の重量比については、LC/MS/MS(サーモエレクトロン社製、LCQ−DECA XP)を使用して同定した。
≪臭素系難燃剤の製造≫
製造例1(実施品)
撹拌装置、コンデンサー、温度計、滴下ロート及び加熱冷却装置を備えたガラス製の反応容器を用意した。
反応容器に、水1000g及びビスフェノールS250g(1モル)を収容した。収容物を撹拌しながら臭素591g(3.7モル)を2時間かけて滴下することにより、フェニル基を臭素置換した。滴下により、収容物の温度は5℃から40℃まで上昇した。滴下終了後、更に1時間反応を継続した。ここで、反応液が遊離臭素により赤味を帯びていたため、亜硫酸ナトリウム(還元剤)を赤味が消失するまで加えた。更に1時間かけて還元反応を完結させた。なお、製造例1で臭素量を591gとしたのは、置換反応後のテトラ体:非テトラ体の重量比を約9:1に設定するためである。
次いで、50%水酸化ナトリウム水溶液464g(水酸化ナトリウムとして5.8モル)を30分かけて反応液に添加した。添加後の反応液のpHは9以上であった。添加により、反応液の温度は5℃から40℃まで上昇した。この添加は、置換反応により生じた臭化水素を中和すること及び臭素置換ビスフェノールSを水溶性のアルカリ金属塩(Na塩)とすることを目的として行った。
次いで、反応液にイソプロピルアルコール(IPA)(沸点82.5℃)400gと塩化アリル187.4g(2.45モル)とを添加しながら還流した。還流により、液温は40から83℃に上昇した。この操作は、臭素置換ビスフェノールSをアリルエーテル化するものである。なお、反応中に反応液のpHが酸性となった際には、アルカリ性を示すまで水酸化ナトリウム水溶液を添加した。当該反応の終点は、次の通りに判断した。即ち、反応液を少量抜き取り、塩酸水溶液を添加して白濁〜乳白色を示さなくなった時を終点とした。製造例1では、白濁〜乳白色を示さなくなるまで8時間を要した。反応終了後の反応容器には、ジアリルエーテルの針状結晶が生成していた。
次いで、反応容器から液体成分を除去後、反応容器に水を加えて容器及び反応生成物を洗浄し、不要なアルカリ塩、IPA、塩化アリル等を溶解・除去した。更に反応生成物は、磁製の濾過器に移し替えた後、1000mlの水を注ぎ、不要なアルカリ塩、IPA、塩化アリル等を完全に溶解・除去した。洗浄後の反応生成物は、容量2リットルのガラス製ナスフラスコに移し替えた後、ナスフラスコを湯温(60℃)のエバポレーターに接続し、減圧度20Torrで減圧乾燥した。
次いで、撹拌装置、コンデンサー、温度計、滴下ロート及び加熱冷却装置を備えたガラス製の反応容器を用意した。反応容器に乾燥後の反応生成物を収容し、更に塩化メチレン(溶媒)600gを加えて完全に溶解させた。この溶液に臭素2モルを滴下ロートにより少量ずつ滴下した。この滴下により、臭素置換ビスフェノールS誘導体のアリル基の不飽和結合に臭素が付加される。この反応は急激な発熱を伴うため撹拌と冷却を十分に行った。反応中の液温は、40℃を超えないように制御した。臭素付加反応の終点は、所定量の臭素を滴下終了後、反応液が赤味を保持する状態となった時とした。製造例1では、臭素の滴下開始から2時間を要した。その後、熟成のため、更に1時間反応を継続した。
次いで、反応液に1000mlの水を加えて強撹拌して不要な未反応の臭素を水相に溶解後、デカンテーションを繰り返して水相を除去した。その後、反応生成物を、強撹拌状態である2000mlのメタノール中に5分間かけて投入し、再沈殿させた。沈殿物は一旦粉砕し、更にメタノール中で10時間静置して結晶化させた。その後、濾過によってメタノールの大部分を除去後、ガラス製2000mlのナスフラスコに移し替えた。ナスフラスコは、温湯(70℃)のエバポレーターに接続し、減圧度10Torrで不要な溶媒(メタノール、水等)を留去した。
反応生成物(臭素系難燃剤)の収量は745gであった。反応生成物のテトラ体:非テトラ体の重量比をLC/MS/MSから同定した結果、89:11であった。また、反応生成物の融解吸熱ピーク温度を示差走査熱量計により測定した結果、122℃に融点ピークが確認された。
製造例2(比較品)
臭素置換ビスフェノールSとして、臭素置換数が4(テトラ体)のビスフェノールSを95重量%以上含むテトラブロモビスフェノールS(TBS、商品名EB400S、マナック(株)製)をアリルエーテル化の出発原料とし、アリルエーテル化の反応触媒として臭化ナトリウム412g(4モル)を反応液に溶解させる以外は、製造例1と同様にして臭素系難燃剤を得た。
反応生成物(臭素系難燃剤)の収量は765gであった。反応生成物のテトラ体:非テトラ体の重量比率をLC/MS/MSから同定した結果、99:1であった。また、反応生成物の融解吸熱ピーク温度を示差走査熱量計により測定した結果、120℃に融点ピークが確認された。
製造例3(比較品)
ビスフェノールSに臭素を479.4g(3モル)加えて、アリルエーテル化反応のために加える50%水酸化ナトリウム水溶液の量を408g(水酸化ナトリウムとして5.1モル)とした以外は、製造例1と同様にして臭素系難燃剤を得た。
反応生成物(臭素系難燃剤)の収量は656gであった。反応生成物のテトラ体:非テトラ体の重量比率をLC/MS/MSから同定した結果、54:46であった。また、反応生成物の融解吸熱ピーク温度を示差走査熱量計により測定した結果、96℃に融点ピークが確認された。
製造例4(比較品)
アリルエーテル化の出発原料として臭素置換されていないビスフェノールSを250g(1モル)使用し、反応溶媒としての水を2000g使用し、アリルエーテル化反応のために加える50%水酸化ナトリウム水溶液を172g(水酸化ナトリウムとして2.15モル)使用した以外は、製造例1と同様にして臭素系難燃剤を得た。
反応生成物(臭素系難燃剤)の収量は536gであった。反応生成物のテトラ体:非テトラ体の重量比率をLC/MS/MSから同定した結果、0:100であった。また、反応生成物の融解吸熱ピーク温度を示差走査熱量計により測定した結果、75℃に融点ピークが確認された。
製造例5(実施品)
製造例2で得た反応生成物140gと製造例3で得た反応生成物160gとをタンブラー型混合機で混合し、臭素系難燃剤300gを得た。
本品のテトラ体:非テトラ体の重量比率は計算により75:25と求められた。本品を示差走査熱量計で融解吸熱ピーク温度を求めたところ、96℃及び120℃に融点ピークが確認された。
製造例6(実施品)
製造例2で得た反応生成物73gと製造例3で得た反応生成物220gとをタンブラー型混合機で混合し、臭素系難燃剤300gを得た。
本品のテトラ体:非テトラ体の重量比率は計算により65:35と求められた。本品を示差走査熱量計で融解吸熱ピーク温度を求めたところ、94℃及び118℃に融点ピークが確認された。
≪難燃性ポリオレフィン系樹脂組成物の製造及び特性評価≫
実施例1
下記材料を二軸押出機(ハイパーKTX30、神戸製鋼所(株)製)を使用して混練・造粒することにより難燃性ポリオレフィン系樹脂組成物ペレットを得た。
・ ホモポリマーのポリプロピレン(Y101、MFR=15,住友三井ポリオレフィン(株)製)100重量部、
・ 製造例1で得た臭素系難燃剤10重量部、
・ 三酸化アンチモン(三酸化アンチモンMSF、山中産業(株)製)5重量部、
・ カーボンブラックマスターバッチ(RB9904P、カーボンブラック10%品、ハイテックケム(株)製)1重量部。
当該樹脂組成物の特性評価を行った。特性評価は、下記の観点から行った。
(1)燃焼性
樹脂組成物の燃焼性評価は、米国Underwriter Laboratoriesの安全基準「UL−94燃焼試験」に従って行った。試験片の寸法は、厚さ1.5mm、幅13mm、長さ150mmとした。UL94燃焼試験は、水平試験(HB法)と垂直試験(V法)の2種類に大別される。燃焼性総合評価は、FAIL<HB<V−2<V−1<V−0の順に高くなる。
また、試験片が5cm又は3分間燃え続けるのに必要な酸素濃度を測定する、限界酸素指数(LOI値)測定法(JIS K7201-1976)によっても評価した。試験片の寸法は、厚さ3mm、幅6mm、長さ150mmとする。評価数値はLOI値と呼称され、その値が大きいほど、難燃性が高いことを意味する。
各試験片は、上記樹脂組成物ペレットを加熱圧縮成型機(神籐金属工業所製、200℃に設定)により、10MPa(100kgf/cm)の圧力で圧縮成型し、1.5mm及び3mm厚みのプレートとし、各プレートを所定寸法に裁断することにより作製した。
(2)加工性
樹脂組成物の加工性は、ペレット作製過程において成分の混練・成型が良好に行えたか否かの観点から評価した。成分の混練・成形が良好に行えた場合を○と評価した。成分の混練・成型が困難な場合を×と評価した。
(3)ブルーミング性
ペレットを射出成型機(日精樹脂工業(株)製、FE80S 18ASE、金型温度40℃)で成型(幅35×長さ48×厚さ1.5mm)し、ブルーミング試験用プレートとした。このプレートを70℃のオーブン中に設置し、150時間後の表面状態を肉眼観察で評価した。ブルーミングが確認されなかったものを○と評価した。確認されたものを×と評価した。
これらの評価結果を表1に併せて示す。
実施例2
製造例5で得られた臭素系難燃剤を用いる以外は、実施例1と同様の方法でペレットを作製した。
各特性評価手順・評価方法については実施例1と同様である。
各評価結果を表1に併せて示す。
実施例3
製造例6で得られた臭素系難燃剤を用いる以外は、実施例1と同様の方法でペレットを作製した。
各特性評価手順・評価方法については実施例1と同様である。
各評価結果を表1に併せて示す。
実施例4
臭素系難燃剤30重量部及び三酸化アンチモン15重量部を用いる以外は、実施例1と同様の方法でペレットを作製した。
各特性評価手順・評価方法については実施例1と同様である。
各評価結果を表1に併せて示す。
実施例5
製造例5で得られた臭素系難燃剤3重量部及び三酸化アンチモン1.5重量部を用いる以外は、実施例1と同様の方法でペレットを作製した。
各特性評価手順・評価方法については実施例1と同様である。
各評価結果を表1に併せて示す。
比較例1
製造例2で得られた臭素系難燃剤を用いる以外は、実施例1と同様の方法でペレットを作製した。
各特性評価手順・評価方法については実施例1と同様である。
各評価結果を表2に併せて示す。
比較例2
製造例3で得られた臭素系難燃剤を用いる以外は、実施例1と同様の方法でペレットを作製した。
各特性評価手順・評価方法については実施例1と同様である。
各評価結果を表2に併せて示す。
比較例3
製造例4で得られた臭素系難燃剤を用いる以外は、実施例1と同様の方法でペレットを作製した。
各特性評価手順・評価方法については実施例1と同様である。
各評価結果を表2に併せて示す。
比較例4
製造例3で得られた臭素系難燃剤3重量部及び三酸化アンチモン1.5重量部を用いる以外は、実施例1と同様の方法でペレットを作製した。
各特性評価手順・評価方法については実施例1と同様である。
各評価結果を表2に併せて示す。
参考例1
製造例1で得られた臭素系難燃剤0.5重量部及び三酸化アンチモン0.3重量部を用いる以外は、実施例1と同様の方法でペレットを作製した。
特定(特性)評価手順・評価方法については実施例1と同様である。
各評価結果を表3に併せて示す。
参考例2
製造例1で得られた臭素系難燃剤60重量部及び三酸化アンチモン30重量部を用いる以外は、実施例1と同様の方法でペレットを作製した。
各特性評価手順・評価方法については実施例1と同様である。
各評価結果を表3に併せて示す。
参考例3
製造例1で得られた臭素系難燃剤15重量部及び三酸化アンチモン35重量部を用いる以外は、実施例1と同様の方法でペレットを作製した。
各特性評価手順・評価方法については実施例1と同様である。
各評価結果を表3に併せて示す。なお、加工性が極めて困難であり、試験用プレートが得られなかったため、燃焼性及びブルーミング性の評価を実施できなかった場合、評価欄には、「***印」で示した。
Figure 0004817726
Figure 0004817726
Figure 0004817726

Claims (6)

  1. 臭素系難燃剤であって、下記一般式(1)
    Figure 0004817726
    〔式中、R及びRは、同一又は異なって、臭素置換プロピル基を示す。m及びnは、同一又は異なって、0〜2の整数を示す。〕
    で示されるビスフェノールS誘導体から選択される、m+nが4である誘導体とm+nが0〜3である誘導体とを、順に重量比で表して、90:10〜60:40の割合で含有することを特徴とする臭素系難燃剤。
  2. 及びRが、同一又は異なって、2,3−ジブロモプロピル基又は2−ヒドロキシ−3−ブロモプロピル基である、請求項1に記載の臭素系難燃剤。
  3. ポリオレフィン系樹脂100重量部に対して、請求項1又は2に記載の臭素系難燃剤1〜50重量部を含有する、難燃性ポリオレフィン系樹脂組成物。
  4. ポリオレフィン系樹脂100重量部に対して、難燃助剤1〜30重量部を更に含有する、請求項に記載の難燃性ポリオレフィン系樹脂組成物。
  5. 難燃助剤が、三酸化アンチモン、五酸化アンチモン、三酸化硼素及び硼酸亜鉛からなる群から選択される少なくとも1種である、請求項に記載の難燃性ポリオレフィン系樹脂組成物。
  6. ポリオレフィン系樹脂が、ポリプロピレンである、請求項3〜5のいずれかに記載の難燃性ポリオレフィン系樹脂組成物。
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