JP3562853B2 - エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物組成物及びその用途 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(以下EVOHと略記する)の難燃化を目的として特定の難燃剤を添加した場合に、溶融成形温度が広い範囲において、経時的な溶融粘度変化が少なく溶融成形の容易な、さらに成形品の機械的強度も保持されたEVOH組成物及び該組成物を用いた成形品を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】
EVOHを溶融成形して得られる成形物は、機械的強度、剛性、耐摩耗性、低収縮性に優れている上、耐油性、耐溶剤性も良好であり、かつポリエチレン、ポリプロピレン等のポレオレフィンやポリアセタール、ポリカーボネート、ABS等に比べ静電気の発生及び滞留が少ないため、テレビ、オーディオ機器等の家電部品、コンピュータ、ワープロ等のOA機器部品を初めとし、スイッチボックス、コネクタープラグ等の電気部品にも用いられ、最近では特定の電気部品において難燃性の付与が要求されるようになった。
本出願人は、EVOH組成物の難燃化を目的として、有機ハロゲン化物、三酸化アンチモン、金属セッケンを添加する方法(特開昭49−74724号公報)、特定のソルビリティーパラメーター値の熱可塑性樹脂、有機ハロゲン化物、三酸化アンチモン、金属セッケンを配合する方法(特開昭50−100144号公報)を提案した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開昭49−74724号公報、特開昭50−100144号公報開示技術は、成形体用EVOHの難燃化に関するものであるが、溶融成形にあたっては190〜220℃の温度では一応実施可能なものの、ロングラン成形性あるいは成形機の一時停止時の樹脂の熱安定性が悪く、成形可能な温度幅が狭く、まだまだ満足のいくものではなかった。近時の技術革新の到来と、より高品質の成形物を要請する社会のニーズは、EVOHを難燃化する場合においても、成形温度が広い範囲で、経時的な溶融粘度変化が少なく溶融成形の容易な改質されたEVOH組成物の開発の必要性を提起している。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、EVOHの難燃化を目的として難燃剤を添加した場合においても、成形温度が広い範囲で、経時的な溶融粘度変化が少なく溶融成形の容易な、しかも該EVOHが本来有している機械的強度が、高度に保持されたEVOH組成物を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、EVOH(A)100重量部、熱天秤(昇温条件:10℃/分)により測定される10%重量減少温度が400℃以上であるハロゲンフェノールの縮合物またはハロゲン化ビスフェノールAカーボネート誘導体 ( B )5〜100重量部、及び一般式MxAly(OH)2x+3y−2z(E)z・aH2O(式中MはMg,Ca又はZn、EはCO3又はHPO4、x,y,zは正数、2x+3y−2zは正数、aは0又は正数)で示されるハイドロタルサイト系化合物あるいは脂肪族カルボン酸の金属塩から選ばれる化合物の少なくとも一種(C)0.05〜5重量部からなり、かつエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(A)が、エチレン含有量20〜60モル%、ケン化度85モル%以上で、アルカリ金属の酢酸塩及び酢酸を含有し、該酢酸塩の含有量がアルカリ金属換算で20〜200ppm、0.1≦酢酸/アルカリ金属の酢酸塩(重量比)≦1.0であるEVOH組成物が、これらの目的を達成出来ることを見出し本発明を完成した。本発明の最大の特徴は、EVOHに上記のハイドロタルサイト系化合物あるいは、脂肪族カルボン酸の金属塩とともに、特定のハロゲン化有機化合物を配合するということにある。
【0005】
以下、本発明を詳しく説明する。
本発明で用いるEVOH(A)とはエチレンと酢酸ビニルの共重合体の酢酸ビニル部分をケン化したものであれば、いずれでも良く特に限定されないが、エチレン含有量は、20〜60モル%で、好ましくは25〜55モル%でエチレン含量が前記範囲よりも小さい場合には、成形温度と分解温度が近くなって成形が困難となり、また前記よりも大きい場合には、得られる成形物の剛性、耐油性、耐溶剤性が低くなる。又ケン化度は85モル%以上で、好ましくは90モル%以上で、ケン化度が85モル%未満では得られる成形物の剛性、耐油性、耐溶剤性が低くなる。
【0006】
上記のEVOHは、本発明の趣旨を損なわない限りにおいて、他の共重合可能な、モノマー(他のα−オレフィン、エチレン性不飽和カルボン酸系化合物、ビニルエーテル、酢酸ビニル以外のビニルエステル、エチレン性不飽和スルホン酸系化合物、オキシアルキレン基含有モノマーなど)で共重合変性されていても良く、またオキシアルキレンエーテル化、シアノエチル化、アセタール化、ウレタン化などの「後変性」されたものであっても良い。また本発明では、EVOHに含有される酢酸およびアルカリ金属の酢酸塩の含量をアルカリ金属換算で20〜200ppm、0.1≦酢酸/アルカリ金属の酢酸塩(重量比)≦1.0にする必要があり、好ましくはアルカリ金属の酢酸塩の含量がアルカリ金属換算で30〜180ppm、0.2≦酢酸/アルカリ金属の酢酸塩(重量比)≦0.9である。該酢酸及びアルカリ金属の酢酸塩等をコントロールするための製造法は特に限定はなく、要はEVOH中に、アルカリ金属の第2又は第3塩あるいは必要に応じて更にアルカリ金属のカルボン酸塩が含有される様にすれば良い。EVOHの粉末、ペレット、粒状物に前記塩を混合する方法が一般的である。混合手段は塩を粉末状、溶液状、分散液状の任意の形態にしてEVOHに添加する。
【0007】
また必ずしも上記に限らず、EVOH製造時の任意の段階即ち、重合時、ケン化時、後処理時、乾燥時の任意段階で塩が所定量含有される様にすることも可能である。
本発明において上記(A)成分としてはJISK−6760に基づいて210℃、荷重2160gで測定した時のメルトフローレート(MFR)が0.5〜100g/10分、好ましくは1〜60g/10分のものが好適に使用される。
本発明における(B)成分は、熱天秤(昇温条件:10℃/分)により測定される10%重量減少温度が400℃以上であるハロゲン化フェノールの縮合物やハロゲン化ビスフェノールAカーボネート誘導体で、該温度が400℃未満では、溶融成形時の経時増粘が大きく成形が困難になり本発明の目的を達成することができず、好ましくは420℃以上である。
【0008】
上記のハロゲン化フェノールの縮合物として具体的には、ジブロモフェノールの縮合物(例えば商品名「ピロガードSR−400A」、第一工業製薬(株)製)が挙げられ、又ハロゲン化ビスフェノールAカーボネート誘導体として具体的には、テトラブロモビスフェノールAカルボネートオリゴマー(例えば商品名「ファイアーガード7000」、帝人化成(株)製)が挙げられる。
【0009】
なお該熱天秤による10%重量減少温度の測定をより具体的に示せば、以下の通りである。
熱天秤(例えばパーキン・エルマ社のTGA7)を用い、空気雰囲気下、昇温速度10℃/minで測定を行い、昇温開始(重量保持率100%)からの試料の重量が90%になった(重量が10%減量した)時の温度を測定し、該温度を10%重量減少温度とするのである。
本発明の(C)成分は、一般式MxAly(OH)2x+3y−2z(E)z・aH2O(式中MはMg,Ca又はZn、EはCO3又はHPO4、x,y,zは正数、2x+3y−2zは正数、aは0又は正数)で示されるハイドロタルサイト系化合物あるいは脂肪族カルボン酸の金属塩から選ばれる化合物の少なくとも一種で、該ハイドロタルサイト系化合物の実例としては、例えば Mg4.5Al2(OH)13CO3・3.5H2O、Mg5Al2(OH)14CO3・4H2O、Mg6Al2(OH)16CO3・4H2O、Mg8Al2(OH)20CO3・5H2O、Mg10Al2(OH)22(CO3)2・4H2O、Mg6Al2(OH)16HPO4・4H2O、Ca6Al2(OH)16CO3・4H2O、Zn6Al6(OH)16CO3・4H2Oなどが挙げられる。又、以上に限らず例えば、Mg2Al(OH)9・3H2O中のOHの一部がCO3又はHPO4に置換された如き化学式の明確に示されないものや更には結晶水の除去されたもの(a=0)であっても同等の効果が期待できる。特にこれらのうちMがMgであり、EがCO3である化合物が最も顕著な効果を示す。脂肪族カルボン酸の金属塩としては具体的には、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛などが用いられる。
【0010】
本発明における(A)〜(C)各成分の配合割合は、(A)100重量部に対して(B)は5〜100重量部であることが必要で、好ましくは5〜50重量部である。(B)の配合量が5重量部未満では、所望の難燃効果を付与し難く、逆に100重量部を越えると成形加工性、得られる成形物の機械的強度などの物性に悪影響を及ぼす。また、一方(C)は(A)100重量部に対して0.05〜5重量部であることが必要で、好ましくは0.1〜5重量部である。(C)が0.05重量部未満では、樹脂の溶融成形時の経時増粘が大きくなり不適である。一方(C)が5重量部を越えると得られる成形物の機械的強度、外観等に悪影響があり不適である。
【0011】
又(A)、(B)、(C)各成分は(A)〜(C)の混合物に任意の形で存在しておれば良く、その混合方法に特に制限はない。(A)〜(C)の混合物を得るための混練機としては、連続式インテンシブミキサー、2軸押出機(同方向又は異方向)、単軸押出機などの連続混練機が最適であるが、バンバリーミキサー、インテンシブミキサー、加圧ニーダーなどのバッチ型混練機を用いることもできる。又ブラベンダーミキサーなどの簡易型の混練機を用いることも可能である。
本発明の樹脂組成物を用いた成形物を得るには、該組成物を射出成形、又は圧縮成形等に供することにより目的とする成形物が得られる。成形条件はEVOH組成物の組成によっても異なるが、成形温度は180〜270℃、射出成形時の射出圧は600〜1500kg/cm2、金型温度は30〜120℃の範囲で好適に行われる。その他の成形方法として各種ブロー成形等も可能である。
【0012】
かかる成形時にはエチレン含量やケン化度が種々異なるEVOHを2種以上併用することも勿論可能である。
又難燃化を目的とした場合には、(A)〜(C)の成分に難燃助剤を配合することも可能である。難燃助剤としては、酸化アンチモン、アンチモン酸ソーダ、赤リン、硼酸亜鉛、リン酸エステル等が用いられる。好ましくは三酸化アンチモンが用いられ、(A)100重量部に対して0〜30重量部用いられる。又、溶融成形においては上記のEVOH以外に可塑剤(多価アルコールなど)、安定剤、界面活性剤、架橋性物質(エポキシ化合物、多価金属塩、無機又は有機の多塩基酸又はその塩など)、充填剤(フィラー)、着色剤、補強材としての繊維(ガラス繊維、炭素繊維など)等を適当量配合することができる。
【0013】
又、他の熱可塑性樹脂を適当量配合することもでき、ポリオレフィン(直鎖状低密度、低密度、又は高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体、エチレンと炭素数4以上のα−オレフィンとの共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、アイオノマー、ポリブテン、ポリペンテンなど)又はこれらを不飽和カルボン酸又はその誘導体でグラフト変性した変性ポリオレフィン、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエステル、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、ポリウレタン、ポリアセタール、ポリカーボネート、溶融成形可能なポリビニルアルコール系樹脂などが挙げられる。
かかる本発明のEVOH組成物からなる成形物は、難燃性を有しており、かつ成形性が良好なため、家電製品、OA機器、建築材料、自動車・車両部材、各種機械部品等の各種用途に大変有用である。
【0014】
【作 用】
本発明のEVOH組成物は、溶融成形温度が広い範囲において、経時的な溶融粘度変化が少なく溶融成形が容易で、更には該組成物の成形品の機械的強度も保持される。
【0015】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。
尚、実施例中、「%」とあるのは、特に断りのない限り重量基準である。
実施例1
(A)成分として、エチレン含有量29モル%、ケン化度99.6モル%、メルトフローレートが8g/10分のEVOH(酢酸ナトリウムをナトリウム換算で120ppm、酢酸/酢酸ナトリウム(重量比)=0.5)100重量部、(B)成分として、熱天秤(昇温条件:10℃/分)により測定される10%重量減少温度が465℃の2,4−ジブロモフェノール縮合物(商品名「ピロガードSR400A」第一工業製薬(株)製)19重量部、(C)成分としてMg4.5Al2(OH)13CO3・3.5H2O(商品名「DHT−4A」協和化学工業(株)製)2.5重量部、難燃助剤として三酸化アンチモンを(B)の1/3重量部からなる組成物を、220℃で押出成形して、本発明のEVOH組成物のペレットを得た。かかるペレットについて以下の測定を行った。
【0016】
(溶融粘度比)
高化式フローテスター(島津製作所(株)製)を用い、荷重50kgをかけ、オリフィスL/D=10mm/1mmφで測定を行った。
(機械的強度)
以下の方法に準じて、各測定を行った。
・引張強さ(kg/cm2) :ASTM、D638
・曲げ強さ(kg/cm2) :ASTM、D790
・曲げ弾性率(kg/cm2) :ASTM、D790
・衝撃強さ(kg・cm/cm) :ASTM、D256
(難燃性)
UL−94(1/16″)に従って行った。
実施例2〜5、比較例1〜5
表1に示すごとく、(A)〜(C)各成分を変化させて、実施例1に準じてペレットを作製し、同様に測定を行った。
実施例及び比較例の測定結果を表2及び表3に示す。
【0017】
【表1】
注)略号は以下の通り
A−1:エチレン含量29モル%、ケン化度99.6モル%、MFR8g/10分、酢酸ナトリウム120ppm,酢酸/酢酸ナトリウム(重量比)=0.5のEVOH
A−2:エチレン含量38モル%、ケン化度99.6モル%、MFR25g/10分、酢酸ナトリウム170ppm,酢酸/酢酸ナトリウム(重量比)=0.4のEVOH
B−1:ジブロモフェノール縮合物(465℃*)(商品名「ピロガードSR400A」第一工業製薬(株)製)
B−2:テトラブロモビスフェノールAのカーボネートテトラマー(450℃*)(商品名「ファイヤーガード7000」帝人化成(株)製)
B−3:臭素化芳香族トリアジン(385℃*)
*熱天秤(昇温条件:10℃/分)により測定される10%重量減少温度
C−1:Mg4.5Al2(OH)13CO3・3.5H2O(商品名「DHT−4A」協和化学工業(株)製)
C−2:ステアリン酸カルシウム
【0018】
【表2】
【0019】
【表3】
本発明の組成物は表2の測定結果より明らかなように、溶融成形温度範囲が230℃から250℃に変化しても溶融粘度比の変化がほとんどなく溶融温度依存性が少なく、成形温度範囲を広くとることができ、ロングラン成形性あるいは成形機の一時停止時の樹脂の熱安定性が良い。
【0020】
【発明の効果】
本発明のEVOH組成物は、溶融成形温度が広い範囲において、経時的な溶融粘度変化が少なく溶融成形が容易で、更には該組成物の成形品の機械的強度も保持される。
【産業上の利用分野】
本発明は、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(以下EVOHと略記する)の難燃化を目的として特定の難燃剤を添加した場合に、溶融成形温度が広い範囲において、経時的な溶融粘度変化が少なく溶融成形の容易な、さらに成形品の機械的強度も保持されたEVOH組成物及び該組成物を用いた成形品を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】
EVOHを溶融成形して得られる成形物は、機械的強度、剛性、耐摩耗性、低収縮性に優れている上、耐油性、耐溶剤性も良好であり、かつポリエチレン、ポリプロピレン等のポレオレフィンやポリアセタール、ポリカーボネート、ABS等に比べ静電気の発生及び滞留が少ないため、テレビ、オーディオ機器等の家電部品、コンピュータ、ワープロ等のOA機器部品を初めとし、スイッチボックス、コネクタープラグ等の電気部品にも用いられ、最近では特定の電気部品において難燃性の付与が要求されるようになった。
本出願人は、EVOH組成物の難燃化を目的として、有機ハロゲン化物、三酸化アンチモン、金属セッケンを添加する方法(特開昭49−74724号公報)、特定のソルビリティーパラメーター値の熱可塑性樹脂、有機ハロゲン化物、三酸化アンチモン、金属セッケンを配合する方法(特開昭50−100144号公報)を提案した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開昭49−74724号公報、特開昭50−100144号公報開示技術は、成形体用EVOHの難燃化に関するものであるが、溶融成形にあたっては190〜220℃の温度では一応実施可能なものの、ロングラン成形性あるいは成形機の一時停止時の樹脂の熱安定性が悪く、成形可能な温度幅が狭く、まだまだ満足のいくものではなかった。近時の技術革新の到来と、より高品質の成形物を要請する社会のニーズは、EVOHを難燃化する場合においても、成形温度が広い範囲で、経時的な溶融粘度変化が少なく溶融成形の容易な改質されたEVOH組成物の開発の必要性を提起している。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、EVOHの難燃化を目的として難燃剤を添加した場合においても、成形温度が広い範囲で、経時的な溶融粘度変化が少なく溶融成形の容易な、しかも該EVOHが本来有している機械的強度が、高度に保持されたEVOH組成物を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、EVOH(A)100重量部、熱天秤(昇温条件:10℃/分)により測定される10%重量減少温度が400℃以上であるハロゲンフェノールの縮合物またはハロゲン化ビスフェノールAカーボネート誘導体 ( B )5〜100重量部、及び一般式MxAly(OH)2x+3y−2z(E)z・aH2O(式中MはMg,Ca又はZn、EはCO3又はHPO4、x,y,zは正数、2x+3y−2zは正数、aは0又は正数)で示されるハイドロタルサイト系化合物あるいは脂肪族カルボン酸の金属塩から選ばれる化合物の少なくとも一種(C)0.05〜5重量部からなり、かつエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(A)が、エチレン含有量20〜60モル%、ケン化度85モル%以上で、アルカリ金属の酢酸塩及び酢酸を含有し、該酢酸塩の含有量がアルカリ金属換算で20〜200ppm、0.1≦酢酸/アルカリ金属の酢酸塩(重量比)≦1.0であるEVOH組成物が、これらの目的を達成出来ることを見出し本発明を完成した。本発明の最大の特徴は、EVOHに上記のハイドロタルサイト系化合物あるいは、脂肪族カルボン酸の金属塩とともに、特定のハロゲン化有機化合物を配合するということにある。
【0005】
以下、本発明を詳しく説明する。
本発明で用いるEVOH(A)とはエチレンと酢酸ビニルの共重合体の酢酸ビニル部分をケン化したものであれば、いずれでも良く特に限定されないが、エチレン含有量は、20〜60モル%で、好ましくは25〜55モル%でエチレン含量が前記範囲よりも小さい場合には、成形温度と分解温度が近くなって成形が困難となり、また前記よりも大きい場合には、得られる成形物の剛性、耐油性、耐溶剤性が低くなる。又ケン化度は85モル%以上で、好ましくは90モル%以上で、ケン化度が85モル%未満では得られる成形物の剛性、耐油性、耐溶剤性が低くなる。
【0006】
上記のEVOHは、本発明の趣旨を損なわない限りにおいて、他の共重合可能な、モノマー(他のα−オレフィン、エチレン性不飽和カルボン酸系化合物、ビニルエーテル、酢酸ビニル以外のビニルエステル、エチレン性不飽和スルホン酸系化合物、オキシアルキレン基含有モノマーなど)で共重合変性されていても良く、またオキシアルキレンエーテル化、シアノエチル化、アセタール化、ウレタン化などの「後変性」されたものであっても良い。また本発明では、EVOHに含有される酢酸およびアルカリ金属の酢酸塩の含量をアルカリ金属換算で20〜200ppm、0.1≦酢酸/アルカリ金属の酢酸塩(重量比)≦1.0にする必要があり、好ましくはアルカリ金属の酢酸塩の含量がアルカリ金属換算で30〜180ppm、0.2≦酢酸/アルカリ金属の酢酸塩(重量比)≦0.9である。該酢酸及びアルカリ金属の酢酸塩等をコントロールするための製造法は特に限定はなく、要はEVOH中に、アルカリ金属の第2又は第3塩あるいは必要に応じて更にアルカリ金属のカルボン酸塩が含有される様にすれば良い。EVOHの粉末、ペレット、粒状物に前記塩を混合する方法が一般的である。混合手段は塩を粉末状、溶液状、分散液状の任意の形態にしてEVOHに添加する。
【0007】
また必ずしも上記に限らず、EVOH製造時の任意の段階即ち、重合時、ケン化時、後処理時、乾燥時の任意段階で塩が所定量含有される様にすることも可能である。
本発明において上記(A)成分としてはJISK−6760に基づいて210℃、荷重2160gで測定した時のメルトフローレート(MFR)が0.5〜100g/10分、好ましくは1〜60g/10分のものが好適に使用される。
本発明における(B)成分は、熱天秤(昇温条件:10℃/分)により測定される10%重量減少温度が400℃以上であるハロゲン化フェノールの縮合物やハロゲン化ビスフェノールAカーボネート誘導体で、該温度が400℃未満では、溶融成形時の経時増粘が大きく成形が困難になり本発明の目的を達成することができず、好ましくは420℃以上である。
【0008】
上記のハロゲン化フェノールの縮合物として具体的には、ジブロモフェノールの縮合物(例えば商品名「ピロガードSR−400A」、第一工業製薬(株)製)が挙げられ、又ハロゲン化ビスフェノールAカーボネート誘導体として具体的には、テトラブロモビスフェノールAカルボネートオリゴマー(例えば商品名「ファイアーガード7000」、帝人化成(株)製)が挙げられる。
【0009】
なお該熱天秤による10%重量減少温度の測定をより具体的に示せば、以下の通りである。
熱天秤(例えばパーキン・エルマ社のTGA7)を用い、空気雰囲気下、昇温速度10℃/minで測定を行い、昇温開始(重量保持率100%)からの試料の重量が90%になった(重量が10%減量した)時の温度を測定し、該温度を10%重量減少温度とするのである。
本発明の(C)成分は、一般式MxAly(OH)2x+3y−2z(E)z・aH2O(式中MはMg,Ca又はZn、EはCO3又はHPO4、x,y,zは正数、2x+3y−2zは正数、aは0又は正数)で示されるハイドロタルサイト系化合物あるいは脂肪族カルボン酸の金属塩から選ばれる化合物の少なくとも一種で、該ハイドロタルサイト系化合物の実例としては、例えば Mg4.5Al2(OH)13CO3・3.5H2O、Mg5Al2(OH)14CO3・4H2O、Mg6Al2(OH)16CO3・4H2O、Mg8Al2(OH)20CO3・5H2O、Mg10Al2(OH)22(CO3)2・4H2O、Mg6Al2(OH)16HPO4・4H2O、Ca6Al2(OH)16CO3・4H2O、Zn6Al6(OH)16CO3・4H2Oなどが挙げられる。又、以上に限らず例えば、Mg2Al(OH)9・3H2O中のOHの一部がCO3又はHPO4に置換された如き化学式の明確に示されないものや更には結晶水の除去されたもの(a=0)であっても同等の効果が期待できる。特にこれらのうちMがMgであり、EがCO3である化合物が最も顕著な効果を示す。脂肪族カルボン酸の金属塩としては具体的には、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛などが用いられる。
【0010】
本発明における(A)〜(C)各成分の配合割合は、(A)100重量部に対して(B)は5〜100重量部であることが必要で、好ましくは5〜50重量部である。(B)の配合量が5重量部未満では、所望の難燃効果を付与し難く、逆に100重量部を越えると成形加工性、得られる成形物の機械的強度などの物性に悪影響を及ぼす。また、一方(C)は(A)100重量部に対して0.05〜5重量部であることが必要で、好ましくは0.1〜5重量部である。(C)が0.05重量部未満では、樹脂の溶融成形時の経時増粘が大きくなり不適である。一方(C)が5重量部を越えると得られる成形物の機械的強度、外観等に悪影響があり不適である。
【0011】
又(A)、(B)、(C)各成分は(A)〜(C)の混合物に任意の形で存在しておれば良く、その混合方法に特に制限はない。(A)〜(C)の混合物を得るための混練機としては、連続式インテンシブミキサー、2軸押出機(同方向又は異方向)、単軸押出機などの連続混練機が最適であるが、バンバリーミキサー、インテンシブミキサー、加圧ニーダーなどのバッチ型混練機を用いることもできる。又ブラベンダーミキサーなどの簡易型の混練機を用いることも可能である。
本発明の樹脂組成物を用いた成形物を得るには、該組成物を射出成形、又は圧縮成形等に供することにより目的とする成形物が得られる。成形条件はEVOH組成物の組成によっても異なるが、成形温度は180〜270℃、射出成形時の射出圧は600〜1500kg/cm2、金型温度は30〜120℃の範囲で好適に行われる。その他の成形方法として各種ブロー成形等も可能である。
【0012】
かかる成形時にはエチレン含量やケン化度が種々異なるEVOHを2種以上併用することも勿論可能である。
又難燃化を目的とした場合には、(A)〜(C)の成分に難燃助剤を配合することも可能である。難燃助剤としては、酸化アンチモン、アンチモン酸ソーダ、赤リン、硼酸亜鉛、リン酸エステル等が用いられる。好ましくは三酸化アンチモンが用いられ、(A)100重量部に対して0〜30重量部用いられる。又、溶融成形においては上記のEVOH以外に可塑剤(多価アルコールなど)、安定剤、界面活性剤、架橋性物質(エポキシ化合物、多価金属塩、無機又は有機の多塩基酸又はその塩など)、充填剤(フィラー)、着色剤、補強材としての繊維(ガラス繊維、炭素繊維など)等を適当量配合することができる。
【0013】
又、他の熱可塑性樹脂を適当量配合することもでき、ポリオレフィン(直鎖状低密度、低密度、又は高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体、エチレンと炭素数4以上のα−オレフィンとの共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、アイオノマー、ポリブテン、ポリペンテンなど)又はこれらを不飽和カルボン酸又はその誘導体でグラフト変性した変性ポリオレフィン、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエステル、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、ポリウレタン、ポリアセタール、ポリカーボネート、溶融成形可能なポリビニルアルコール系樹脂などが挙げられる。
かかる本発明のEVOH組成物からなる成形物は、難燃性を有しており、かつ成形性が良好なため、家電製品、OA機器、建築材料、自動車・車両部材、各種機械部品等の各種用途に大変有用である。
【0014】
【作 用】
本発明のEVOH組成物は、溶融成形温度が広い範囲において、経時的な溶融粘度変化が少なく溶融成形が容易で、更には該組成物の成形品の機械的強度も保持される。
【0015】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。
尚、実施例中、「%」とあるのは、特に断りのない限り重量基準である。
実施例1
(A)成分として、エチレン含有量29モル%、ケン化度99.6モル%、メルトフローレートが8g/10分のEVOH(酢酸ナトリウムをナトリウム換算で120ppm、酢酸/酢酸ナトリウム(重量比)=0.5)100重量部、(B)成分として、熱天秤(昇温条件:10℃/分)により測定される10%重量減少温度が465℃の2,4−ジブロモフェノール縮合物(商品名「ピロガードSR400A」第一工業製薬(株)製)19重量部、(C)成分としてMg4.5Al2(OH)13CO3・3.5H2O(商品名「DHT−4A」協和化学工業(株)製)2.5重量部、難燃助剤として三酸化アンチモンを(B)の1/3重量部からなる組成物を、220℃で押出成形して、本発明のEVOH組成物のペレットを得た。かかるペレットについて以下の測定を行った。
【0016】
(溶融粘度比)
高化式フローテスター(島津製作所(株)製)を用い、荷重50kgをかけ、オリフィスL/D=10mm/1mmφで測定を行った。
(機械的強度)
以下の方法に準じて、各測定を行った。
・引張強さ(kg/cm2) :ASTM、D638
・曲げ強さ(kg/cm2) :ASTM、D790
・曲げ弾性率(kg/cm2) :ASTM、D790
・衝撃強さ(kg・cm/cm) :ASTM、D256
(難燃性)
UL−94(1/16″)に従って行った。
実施例2〜5、比較例1〜5
表1に示すごとく、(A)〜(C)各成分を変化させて、実施例1に準じてペレットを作製し、同様に測定を行った。
実施例及び比較例の測定結果を表2及び表3に示す。
【0017】
【表1】
注)略号は以下の通り
A−1:エチレン含量29モル%、ケン化度99.6モル%、MFR8g/10分、酢酸ナトリウム120ppm,酢酸/酢酸ナトリウム(重量比)=0.5のEVOH
A−2:エチレン含量38モル%、ケン化度99.6モル%、MFR25g/10分、酢酸ナトリウム170ppm,酢酸/酢酸ナトリウム(重量比)=0.4のEVOH
B−1:ジブロモフェノール縮合物(465℃*)(商品名「ピロガードSR400A」第一工業製薬(株)製)
B−2:テトラブロモビスフェノールAのカーボネートテトラマー(450℃*)(商品名「ファイヤーガード7000」帝人化成(株)製)
B−3:臭素化芳香族トリアジン(385℃*)
*熱天秤(昇温条件:10℃/分)により測定される10%重量減少温度
C−1:Mg4.5Al2(OH)13CO3・3.5H2O(商品名「DHT−4A」協和化学工業(株)製)
C−2:ステアリン酸カルシウム
【0018】
【表2】
【0019】
【表3】
本発明の組成物は表2の測定結果より明らかなように、溶融成形温度範囲が230℃から250℃に変化しても溶融粘度比の変化がほとんどなく溶融温度依存性が少なく、成形温度範囲を広くとることができ、ロングラン成形性あるいは成形機の一時停止時の樹脂の熱安定性が良い。
【0020】
【発明の効果】
本発明のEVOH組成物は、溶融成形温度が広い範囲において、経時的な溶融粘度変化が少なく溶融成形が容易で、更には該組成物の成形品の機械的強度も保持される。
Claims (2)
- エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(A)100重量部、熱天秤(昇温条件:10℃/分)により測定される10%重量減少温度が400℃以上であるハロゲンフェノールの縮合物またはハロゲン化ビスフェノールAカーボネート誘導体 ( B )5〜100重量部、及び一般式MxAly(OH)2x+3y−2z(E)z・aH2O(式中MはMg,Ca又はZn、EはCO3又はHPO4、x,y,zは正数、2x+3y−2zは正数、aは0又は正数)で示されるハイドロタルサイト系化合物あるいは脂肪族カルボン酸の金属塩から選ばれる化合物の少なくとも一種(C)0.05〜5重量部からなり、かつエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(A)が、エチレン含有量20〜60モル%、ケン化度85モル%以上で、アルカリ金属の酢酸塩及び酢酸を含有し、該酢酸塩の含有量がアルカリ金属換算で20〜200ppm、0.1≦酢酸/アルカリ金属の酢酸塩(重量比)≦1.0であることを特徴とするエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物組成物。
- 請求項1記載のエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物組成物を成形してなることを特徴とする成形物。
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