JPH08188689A - エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物組成物及びその用途 - Google Patents

エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物組成物及びその用途

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JPH08188689A
JPH08188689A JP2135395A JP2135395A JPH08188689A JP H08188689 A JPH08188689 A JP H08188689A JP 2135395 A JP2135395 A JP 2135395A JP 2135395 A JP2135395 A JP 2135395A JP H08188689 A JPH08188689 A JP H08188689A
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賢二 仁宮
Kuniyoshi Asano
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 難燃化を目的としてエチレン−酢酸ビニル共
重合体ケン化物に難燃剤を添加した場合に溶融成形温度
が広い範囲において、経時的な溶融粘度変化が少なく溶
融成形が容易で、さらには成形品の機械的強度も保持さ
れたエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物組成物及び
該組成物を用いた成形品を提供する。 【構成】 エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(A)
100重量部、熱天秤(昇温条件:10℃/分)により
測定される10%重量減少温度が400℃以上であるハ
ロゲン化有機化合物(B)5〜100重量部、及び一般式
xAly(OH)2x+3y-2z(E)z・aH2O(式中MはM
g,Ca又はZn、EはCO3又はHPO4、x,y,zは
正数、2x+3y−2zは正数、aは0又は正数)で示
されるハイドロタルサイト系化合物あるいは脂肪族カル
ボン酸の金属塩から選ばれる化合物の少なくとも一種
(C)0.05〜5重量部からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エチレン−酢酸ビニル
共重合体ケン化物(以下EVOHと略記する)の難燃化
を目的として難燃剤を添加した場合に、溶融成形温度が
広い範囲において、経時的な溶融粘度変化が少なく溶融
成形の容易な、さらに成形品の機械的強度も保持された
EVOH組成物及び該組成物を用いた成形品を提供する
ものである。
【0002】
【従来の技術】EVOHを溶融成形して得られる成形物
は、機械的強度、剛性、耐摩耗性、低収縮性に優れてい
る上、耐油性、耐溶剤性も良好であり、かつポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のポレオレフィンやポリアセター
ル、ポリカーボネート、ABS等に比べ静電気の発生及
び滞留が少ないため、テレビ、オーディオ機器等の家電
部品、コンピュータ、ワープロ等のOA機器部品を初め
とし、スイッチボックス、コネクタープラグ等の電気部
品にも用いられ、最近では特定の電気部品において難燃
性の付与が要求されるようになった。本出願人は、EV
OH組成物の難燃化を目的として、有機ハロゲン化物、
三酸化アンチモン、金属セッケンを添加する方法(特開
昭49−74724号公報)、特定のソルビリティーパ
ラメーター値の熱可塑性樹脂、有機ハロゲン化物、三酸
化アンチモン、金属セッケンを配合する方法(特開昭5
0−100144号公報)を提案した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
49−74724号公報、特開昭50−100144号
公報開示技術は、成形体用EVOHの難燃化に関するも
のであるが、溶融成形にあたっては190〜220℃の
温度では一応実施可能なものの、ロングラン成形性ある
いは成形機の一時停止時の樹脂の熱安定性が悪く、成形
可能な温度幅が狭く、まだまだ満足のいくものではなか
った。近時の技術革新の到来と、より高品質の成形物を
要請する社会のニーズは、EVOHを難燃化する場合に
おいても、成形温度が広い範囲で、経時的な溶融粘度変
化が少なく溶融成形の容易な改質されたEVOH組成物
の開発の必要性を提起している。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、EVOH
の難燃化を目的として難燃剤を添加した場合において
も、成形温度が広い範囲で、経時的な溶融粘度変化が少
なく溶融成形の容易な、しかも該EVOHが本来有して
いる機械的強度が、高度に保持されたEVOH組成物を
開発すべく鋭意研究を重ねた結果、EVOH(A)100
重量部、熱天秤(昇温条件:10℃/分)により測定さ
れる10%重量減少温度が400℃以上であるハロゲン
化有機化合物(B)5〜100重量部、及び一般式Mx
y(OH)2x +3y-2z(E)z・aH2O(式中MはMg,C
a又はZn、EはCO3又はHPO4、x,y,zは正数、
2x+3y−2zは正数、aは0又は正数)で示される
ハイドロタルサイト系化合物あるいは脂肪族カルボン酸
の金属塩から選ばれる化合物の少なくとも一種(C)0.
05〜5重量部からなるEVOH組成物が、これらの目
的を達成出来ることを見出し本発明を完成した。本発明
の最大の特徴は、EVOHに上記のハイドロタルサイト
系化合物あるいは、脂肪族カルボン酸の金属塩ととも
に、特定のハロゲン化有機化合物を配合するということ
にある。
【0005】以下、本発明を詳しく説明する。本発明で
用いるEVOH(A)とはエチレンと酢酸ビニルの共重
合体の酢酸ビニル部分をケン化したものであれば、いず
れでも良く特に限定されないが、エチレン含有量は、2
0〜60モル%が好ましく、更に好ましくは25〜55
モル%でエチレン含量が前記範囲よりも小さい場合に
は、成形温度と分解温度が近くなって成形が困難とな
り、また前記よりも大きい場合には、得られる成形物の
剛性、耐油性、耐溶剤性が低くなる傾向がある。又ケン
化度も好ましくは85モル%以上、更に好ましくは90
モル%以上で、ケン化度が85モル%未満では得られる
成形物の剛性、耐油性、耐溶剤性が低くなる傾向があ
る。
【0006】上記のEVOHは、本発明の趣旨を損なわ
ない限りにおいて、他の共重合可能な、モノマー(他の
α−オレフィン、エチレン性不飽和カルボン酸系化合
物、ビニルエーテル、酢酸ビニル以外のビニルエステ
ル、エチレン性不飽和スルホン酸系化合物、オキシアル
キレン基含有モノマーなど)で共重合変性されていても
良く、またオキシアルキレンエーテル化、シアノエチル
化、アセタール化、ウレタン化などの「後変性」された
ものであっても良い。また本発明ではより高温での溶融
安定性を出すために、EVOHに含有される酢酸および
アルカリ金属の酢酸塩の含量をアルカリ金属換算で20
〜200ppm、0.1≦酢酸/アルカリ金属の酢酸塩
(重量比)≦1.0にすることが好ましく、更に好まし
くはアルカリ金属の酢酸塩の含量がアルカリ金属換算で
30〜180ppm、0.2≦酢酸/アルカリ金属の酢
酸塩(重量比)≦0.9である。該酢酸及びアルカリ金
属の酢酸塩等をコントロールするための製造法は特に限
定はなく、要はEVOH中に、アルカリ金属の第2又は
第3塩あるいは必要に応じて更にアルカリ金属のカルボ
ン酸塩が含有される様にすれば良い。EVOHの粉末、
ペレット、粒状物に前記塩を混合する方法が一般的であ
る。混合手段は塩を粉末状、溶液状、分散液状の任意の
形態にしてEVOHに添加する。
【0007】また必ずしも上記に限らず、EVOH製造
時の任意の段階即ち、重合時、ケン化時、後処理時、乾
燥時の任意段階で塩が所定量含有される様にすることも
可能である。本発明において上記(A)成分としてはJI
SK−6760に基づいて210℃、荷重2160gで
測定した時のメルトフローレート(MFR)が0.5〜
100g/10分、好ましくは1〜60g/10分のも
のが好適に使用される。本発明における(B)成分は、熱
天秤(昇温条件:10℃/分)により測定される10%
重量減少温度が400℃以上であるハロゲン化有機化合
物で、該温度が400℃未満では、溶融成形時の経時増
粘が大きく成形が困難になり本発明の目的を達成するこ
とができず、好ましくは420℃以上である。
【0008】上記の条件を満足するハロゲン化有機化合
物としては、ハロゲン化フェノールの縮合物やハロゲン
化ビスフェノールAカーボネート誘導体が用いられ、ハ
ロゲン化フェノールの縮合物として具体的には、ジブロ
モフェノールの縮合物(例えば商品名「ピロガードSR
−400A」、第一工業製薬(株)製)が挙げられ、又
ハロゲン化ビスフェノールAカーボネート誘導体として
具体的には、テトラブロモビスフェノールAカルボネー
トオリゴマー(例えば商品名「ファイアーガード700
0」、帝人化成(株)製)が挙げられる。
【0009】なお該熱天秤による10%重量減少温度の
測定をより具体的に示せば、以下の通りである。熱天秤
(例えばパーキン・エルマ社のTGA7)を用い、空気
雰囲気下、昇温速度10℃/minで測定を行い、昇温
開始(重量保持率100%)からの試料の重量が90%
になった(重量が10%減量した)時の温度を測定し、
該温度を10%重量減少温度とするのである。本発明の
(C)成分は、一般式MxAly(OH)2x+3y-2z(E)z・a
2O(式中MはMg,Ca又はZn、EはCO3又はH
PO4、x,y,zは正数、2x+3y−2zは正数、a
は0又は正数)で示されるハイドロタルサイト系化合物
あるいは脂肪族カルボン酸の金属塩から選ばれる化合物
の少なくとも一種で、該ハイドロタルサイト系化合物の
実例としては、例えば Mg4.5Al2(OH)13CO3
3.5H2O、Mg5Al2(OH)14CO3・4H2O、Mg
6Al2(OH)16CO3・4H2O、Mg8Al2(OH)20
3・5H2O、Mg10Al2(OH)22(CO3)2・4H
2O、Mg6Al2(OH)16HPO4・4H2O、Ca6Al
2(OH)16CO3・4H2O、Zn6Al6(OH)16CO3
4H2Oなどが挙げられる。又、以上に限らず例えば、
Mg2Al(OH)9・3H2O中のOHの一部がCO3又は
HPO4に置換された如き化学式の明確に示されないも
のや更には結晶水の除去されたもの(a=0)であって
も同等の効果が期待できる。特にこれらのうちMがMg
であり、EがCO3である化合物が最も顕著な効果を示
す。脂肪族カルボン酸の金属塩としては具体的には、ス
テアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ス
テアリン酸亜鉛などが用いられる。
【0010】本発明における(A)〜(C)各成分の配
合割合は、(A)100重量部に対して(B)は5〜1
00重量部であることが必要で、好ましくは5〜50重
量部である。(B)の配合量が5重量部未満では、所望
の難燃効果を付与し難く、逆に100重量部を越えると
成形加工性、得られる成形物の機械的強度などの物性に
悪影響を及ぼす。また、一方(C)は(A)100重量
部に対して0.05〜5重量部であることが必要で、好
ましくは0.1〜5重量部である。(C)が0.05重量
部未満では、樹脂の溶融成形時の経時増粘が大きくなり
不適である。一方(C)が5重量部を越えると得られる成
形物の機械的強度、外観等に悪影響があり不適である。
【0011】又(A)、(B)、(C)各成分は(A)〜
(C)の混合物に任意の形で存在しておれば良く、その混
合方法に特に制限はない。(A)〜(C)の混合物を得
るための混練機としては、連続式インテンシブミキサ
ー、2軸押出機(同方向又は異方向)、単軸押出機など
の連続混練機が最適であるが、バンバリーミキサー、イ
ンテンシブミキサー、加圧ニーダーなどのバッチ型混練
機を用いることもできる。又ブラベンダーミキサーなど
の簡易型の混練機を用いることも可能である。本発明の
樹脂組成物を用いた成形物を得るには、該組成物を射出
成形、又は圧縮成形等に供することにより目的とする成
形物が得られる。成形条件はEVOH組成物の組成によ
っても異なるが、成形温度は180〜270℃、射出成
形時の射出圧は600〜1500kg/cm2、金型温度
は30〜120℃の範囲で好適に行われる。その他の成
形方法として各種ブロー成形等も可能である。
【0012】かかる成形時にはエチレン含量やケン化度
が種々異なるEVOHを2種以上併用することも勿論可
能である。又難燃化を目的とした場合には、(A)〜
(C)の成分に難燃助剤を配合することも可能である。
難燃助剤としては、酸化アンチモン、アンチモン酸ソー
ダ、赤リン、硼酸亜鉛、リン酸エステル等が用いられ
る。好ましくは三酸化アンチモンが用いられ、(A)1
00重量部に対して0〜30重量部用いられる。又、溶
融成形においては上記のEVOH以外に可塑剤(多価ア
ルコールなど)、安定剤、界面活性剤、架橋性物質(エ
ポキシ化合物、多価金属塩、無機又は有機の多塩基酸又
はその塩など)、充填剤(フィラー)、着色剤、補強材
としての繊維(ガラス繊維、炭素繊維など)等を適当量
配合することができる。
【0013】又、他の熱可塑性樹脂を適当量配合するこ
ともでき、ポリオレフィン(直鎖状低密度、低密度、又
は高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プ
ロピレン共重合体、エチレン−プロピレン−ジエン共重
合体、エチレンと炭素数4以上のα−オレフィンとの共
重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ア
クリル酸エステル共重合体、アイオノマー、ポリブテ
ン、ポリペンテンなど)又はこれらを不飽和カルボン酸
又はその誘導体でグラフト変性した変性ポリオレフィ
ン、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリエステル、ポリスチレン、ポリアクリロニトリ
ル、ポリウレタン、ポリアセタール、ポリカーボネー
ト、溶融成形可能なポリビニルアルコール系樹脂などが
挙げられる。かかる本発明のEVOH組成物からなる成
形物は、難燃性を有しており、かつ成形性が良好なた
め、家電製品、OA機器、建築材料、自動車・車両部
材、各種機械部品等の各種用途に大変有用である。
【0014】
【作 用】本発明のEVOH組成物は、溶融成形温度が
広い範囲において、経時的な溶融粘度変化が少なく溶融
成形が容易で、更には該組成物の成形品の機械的強度も
保持される。
【0015】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。尚、実施例中、「%」とあるのは、特に断りのな
い限り重量基準である。 実施例1 (A)成分として、エチレン含有量29モル%、ケン化
度99.6モル%、メルトフローレートが8g/10分
のEVOH(酢酸ナトリウムをナトリウム換算で120
ppm、酢酸/酢酸ナトリウム(重量比)=0.5)1
00重量部、(B)成分として、熱天秤(昇温条件:1
0℃/分)により測定される10%重量減少温度が46
5℃の2,4−ジブロモフェノール縮合物(商品名「ピ
ロガードSR400A」第一工業製薬(株)製)19重
量部、(C)成分としてMg4.5Al2(OH)13CO3
3.5H2O(商品名「DHT−4A」協和化学工業
(株)製)2.5重量部、難燃助剤として三酸化アンチ
モンを(B)の1/3重量部からなる組成物を、220
℃で押出成形して、本発明のEVOH組成物のペレット
を得た。かかるペレットについて以下の測定を行った。
【0016】(溶融粘度比)高化式フローテスター(島
津製作所(株)製)を用い、荷重50kgをかけ、オリ
フィスL/D=10mm/1mmφで測定を行った。 (機械的強度)以下の方法に準じて、各測定を行った。 ・引張強さ(kg/cm2) :ASTM、D638 ・曲げ強さ(kg/cm2) :ASTM、D790 ・曲げ弾性率(kg/cm2) :ASTM、D790 ・衝撃強さ(kg・cm/cm) :ASTM、D256 (難燃性) UL−94(1/16″)に従って行った。 実施例2〜5、比較例1〜5 表1に示すごとく、(A)〜(C)各成分を変化させ
て、実施例1に準じてペレットを作製し、同様に測定を
行った。実施例及び比較例の測定結果を表2及び表3に
示す。
【0017】
【表1】 (A)成分 (B)成分 (C)成分 化合物 配合部 化合物 配合部 化合物 配合部 実施例2 A−2 100 B−1 25 C−1 3.3 実施例3 A−1 100 B−1 19 C−2 2.5 実施例4 A−2 100 B−1 10 C−1 1.3実施例5 A−1 100 B−2 20 C−2 0.5 比較例1 A−1 100 B−1 3 C−1 2.5 比較例2 A−1 100 B−1 150 C−1 2.5 比較例3 A−1 100 B−3 19 C−1 2.5 比較例4 A−1 100 B−1 19 C−1 0.01比較例5 A−1 100 B−1 19 C−1 8.0 注)略号は以下の通り A−1:エチレン含量29モル%、ケン化度99.6モ
ル%、MFR8g/10分、酢酸ナトリウム120pp
m,酢酸/酢酸ナトリウム(重量比)=0.5のEVO
H A−2:エチレン含量38モル%、ケン化度99.6モ
ル%、MFR25g/10分、酢酸ナトリウム170p
pm,酢酸/酢酸ナトリウム(重量比)=0.4のEV
OH B−1:ジブロモフェノール縮合物(465℃*)(商
品名「ピロガードSR400A」第一工業製薬(株)
製) B−2:テトラブロモビスフェノールAのカーボネート
テトラマー(450℃*)(商品名「ファイヤーガード
7000」帝人化成(株)製) B−3:臭素化芳香族トリアジン(385℃*) *熱天秤(昇温条件:10℃/分)により測定される1
0%重量減少温度 C−1:Mg4.5Al2(OH)13CO3・3.5H2O(商
品名「DHT−4A」協和化学工業(株)製) C−2:ステアリン酸カルシウム
【0018】
【表2】 溶 融 粘 度 比 230℃ 250℃ 10分 20分 40分 60分 10分 20分 40分 60分 実施例1 1.2 1.4 1.7 2.5 1.8 2.5 3.3 3.0 実施例2 1.3 1.9 2.5 2.6 1.9 2.6 3.3 3.3 実施例3 1.2 1.3 1.9 2.5 1.8 2.6 3.2 3.3 実施例4 1.2 1.3 1.6 2.3 1.8 2.1 3.0 3.1実施例5 1.3 1.9 2.8 3.0 1.9 3.2 4.2 4.5 比較例1 1.2 1.4 1.6 2.2 1.8 2.0 3.0 3.1 比較例2 3.2 13.0 − − 6.8 − − − 比較例3 1.3 2.8 19.0 − 3.0 − − − 比較例4 1.3 1.8 2.8 5.7 1.9 5.7 − −比較例5 1.2 1.3 1.6 2.3 1.6 1.9 2.9 3.0 注)各時間における溶融粘度比は、5分間の溶融粘度との比で示した。 表中の―は高粘度のため測定不可であることを示す。
【0019】
【表3】 機 械 的 強 度 難燃性 引張強さ 曲げ強さ 曲げ弾性率 衝撃強さ kg/cm2 kg/cm2 kg/cm2 kg/cm2 実施例1 850 1380 4.9 3.0 V−0 実施例2 710 1200 4.1 3.3 V−0 実施例3 860 1390 4.9 3.1 V−1 実施例4 720 1210 4.0 3.0 V−1実施例5 840 1350 4.9 3.0 V−1 比較例1 870 1390 4.7 2.7 HB 比較例2 470 760 5.0 2.6 V−0 比較例3 790 1280 4.7 2.7 V−0 比較例4 850 1370 4.9 3.0 V−0比較例5 690 980 4.6 2.6 HB 本発明の組成物は表2の測定結果より明らかなように、
溶融成形温度範囲が230℃から250℃に変化しても
溶融粘度比の変化がほとんどなく溶融温度依存性が少な
く、成形温度範囲を広くとることができ、ロングラン成
形性あるいは成形機の一時停止時の樹脂の熱安定性が良
い。
【0020】
【発明の効果】本発明のEVOH組成物は、溶融成形温
度が広い範囲において、経時的な溶融粘度変化が少なく
溶融成形が容易で、更には該組成物の成形品の機械的強
度も保持される。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物
    (A)100重量部、熱天秤(昇温条件:10℃/分)に
    より測定される10%重量減少温度が400℃以上であ
    るハロゲン化有機化合物(B)5〜100重量部、及び一
    般式MxAly(OH)2x+3y-2z(E)z・aH2O(式中Mは
    Mg,Ca又はZn、EはCO3又はHPO4、x,y,z
    は正数、2x+3y−2zは正数、aは0又は正数)で
    示されるハイドロタルサイト系化合物あるいは脂肪族カ
    ルボン酸の金属塩から選ばれる化合物の少なくとも一種
    (C)0.05〜5重量部からなることを特徴とするエチ
    レン−酢酸ビニル共重合体ケン化物組成物。
  2. 【請求項2】 エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物
    (A)が、エチレン含有量20〜60モル%、ケン化度
    85モル%以上、かつアルカリ金属の酢酸塩及び酢酸を
    含有し、該酢酸塩の含有量がアルカリ金属換算で20〜
    200ppm、0.1≦酢酸/アルカリ金属の酢酸塩
    (重量比)≦1.0であることを特徴とする請求項1記
    載のエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1、2いずれか記載のエチレン−
    酢酸ビニル共重合体ケン化物組成物を成形してなること
    を特徴とする成形物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012179723A (ja) * 2011-02-28 2012-09-20 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The エチレン−ビニルエステル系共重合体ケン化物成形物の製造方法
JP2016069525A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 日本合成化学工業株式会社 変性エチレン−ビニルエステル系共重合体ケン化物組成物
US10570268B2 (en) 2015-05-19 2020-02-25 Mitsubishi Chemical Corporation Modified ethylene-vinyl ester saponified copolymer resin composition

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