JP4816759B2 - 光ディスク記録再生装置および方法 - Google Patents

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Description

本発明は、光ディスク記録再生装置および方法に関する。
特に本発明は、2層以上の記録層を持つ多層光ディスクに対して記録再生が可能な光ディスク記録再生装置(光ディスクドライブ装置)において、各記録層間を移動するためのフォーカスジャンプ動作を確実かつ安定して行なわせるための技術に関する。
複数の記録層(レイヤー)を有する多層光ディスクに対して記録再生が可能な光ディスクドライブ装置(光ディスク記録再生装置)においては、フォーカスジャンプ動作により記録層間のビームスポットの移動が行なわれる。
このフォーカスジャンプ動作は、加速パルスと減速パルスを組み合わせて対物レンズを移動させてビームスポットを記録層間を高速で移動させるものであり、その動作方法は基本的に、トラッキングサーボにおいてトラック間を移動するトラッキングジャンプ動作に類似する。
ただし、フォーカスジャンプ動作のジャンプ方向はフォーカス方向における記録層間のジャンプであり、トラッキングジャンプとは異なる。
後述する本発明の光ディスク記録再生装置の実施の形態においても行なわれるトラッキングジャンプ動作の概要について述べる。
図1(A)に示すように、トラックジャンプ動作においては、時間を変数として、トラッキングエラー信号TEが正弦波状に変化する。このため、目標トラックに対するビームスポットの位置が正確に分かり、加減速のタイミングを正確に与えることが出来る。
図1(B)に示すパルス波形は、トラックジャンプドライブ信号TJ drv を示している。
トラックジャンプドライブ信号TJ drv は、たとえば、図4に示す2軸アクチュエータ35を駆動して対物レンズ34を目標トラックに向けて移動させるため、ディジタルシグナルプロセッサ(DSP)51内のトラッキング制御手段がトラッキングドライバ57を介して2軸アクチュエータ35に与えるものである。
ここでは、トラックジャンプドライブ信号TJdrvとして、加速パルスACCEを与えて2軸アクチュエータによってトラッキング方向に移動される対物レンズ34を加速させた後、減速パルスDECCEを与えて対物レンズ34のトラッキング方向の移動を減速させている。
図2(A)、2(B)に、n記録層nLから隣接する(n+1)記録層(n+1)Lにフォーカスジャンプさせた場合を示すように、光ディスクの複数の記録層の間で対物レンズ34から出力されるビームスポットをジャンプさせるフォーカスジャンプ動作においては、記録層近傍以外においてフォーカスエラー信号FEの変化および和信号RFの変化を観測(検出)すること容易でない
このため、フォーカスジャンプが安定するように、フォーカスジャンプさせる記録層近傍以外において、2軸アクチュエータの加減速のタイミングを正確に決めることが困難である。
そこで、図2(C)に示すように、フォーカスジャンプ制御手段は、時点t1でフォーカスジャンプドライブ信号FJdrvとして2軸アクチュエータを駆動するための加速パルスACCEを与え、それによる対物レンズの移動速度を予測しフォーカスエラー信号FEがしきい値FEthを越えるであろう所定時間経過後の時点t2において、フォーカスジャンプドライブ信号FJdrvとして2軸アクチュエータ35を駆動するための減速パルスDECCEを与える。
すなわち、フォーカスジャンプ制御手段は予測により、光ディスク内の目標記録層の近傍において2軸アクチュエータの加速と減速を行っている。
このような予測による制御方法を行なうフォーカスジャンプ機能を搭載したディスクドライブ装置(光ディスク記録再生装置)は、DVD(Digital Versatile Disk)−VIDEOプレイヤーとしてすでに商品化されており、たとえば、特許文献1(特開平10−143872号公報)、特許文献2(国際出願公開公報WO98/05032)などに開示されているような技術が使われている。
特許文献1(特開平10−143872号公報)に開示されている技術は、図2A〜2Cに示すように、フォーカスジャンプ前の元の記録層上でフォーカスエラーがあるレベルを超えてから目標記録層上でフォーカスエラーがあるしきい値を超えるまでの時間に基づいて、光ピックアップに搭載されている対物レンズの移動速度を推定し、ブレーキパルスを発生させる技法を用いている。
特開平10−143872号公報 国際出願公開公報WO98/05032
しかしながら、特許文献1(特開平10−143872号公報)に開示されている技法では、光ディスク記録・再生装置に対して、記録層間距離が基準からずれた光ディスクを装荷した場合に、対物レンズの推定移動速度に誤差が生じ、フォーカスジャンプが不安定になる可能性がある。
特許文献2(国際出願公開公報WO98/05032)には微分フォーカスエラー信号の最大値に基づいて、ブレーキパルスの振幅を決定する技術が開示されている。
特許文献1(特開平10−143872号公報)および特許文献2(国際出願公開公報WO98/05032)に開示されているいずれの技法も、光ディスクの各記録層における反射率が正確に管理され、複数の記録層のそれぞれの記録層においてフォーカスエラーについて良好なS字カーブが得られるDVDビデオ装置などにおいては有効な手法である。
しかしながら、対物レンズの開口数を大きくし高密度を図ったディスクドライブシステムにおいては、光ディスクの基板厚み変動に起因する収差の影響が大きくなる。
たとえば、図3(A)に例示するように、開口数(NA)が小さいときはフォーカスエラーについて正負の特性が対称な形のS字カーブが得られるが、図3(B)に例示するように、NAが大きいときにはS字カーブが正負で非対称になることがある。
そして、図3(B)に示すようにS字カーブが正負で非対称になると、フォーカス方向に対物レンズ34を移動させる2軸アクチュエータについて、加速と減速の切り替えタイミングを正確に決定することができない。
また、記録再生を行なうライタブル(書き込み可能な)光ディスク装置においては、光ディスクの各記録層における反射率変動する。
このため、トラッキング制御と同様にフォーカスエラーのS字カーブの値を参照して2軸アクチュエータの減速タイミングを決める方法では安定なフォーカスジャンプ動作が出来ない可能性がある。
本発明の目的は、光ディスクの基板厚み変動による収差によりフォーカスエラー信号のS字カーブの波形が変化したり、光ディスクの複数の記録層における反射率変動によりS字のレベルが変動したりする場合であっても、安定したフォーカスジャンプ動作を実現させる、複数の記録層を有する光ディスクを用いた光ディスク記録再生装置と方法を提供することにある。
本発明の第1の観点によれば、複数の記録層を持つ多層光ディスクにデータを記録する、または、前記多層光ディスクに記録されているデータを再生する記録・再生動作に対応してビームスポットを前記多層光ディスクの1の記録層から他の記録層に移動させるフォーカスジャンプ動作を行い当該他の記録層についてフォーカス引き込みを行う光ディスク記録再生装置であって、対物レンズと、該対物レンズをフォーカス方向に移動させるフォーカスアクチュエータと、ビーム光を照射するビーム射出手段と、前記光ディスクからの戻り光を受光してフォーカスエラー信号および和信号を提供する受光手段と、前記ビーム射出手段からのビーム光を前記対物レンズに導き前記対物レンズに入射し、前記対物レンズから射出されるビームスポットが前記光ディスクに照射され、前記光ディスクからの戻り光を前記受光手段に導く光学系とを有する光ピックアップと、前記多層光ディスクの1の記録層から他の記録層にフォーカスジャンプを開始するフォーカスジャンプ開始信号が印加されたとき、前記対物レンズからのビームスポットを前記他の記録層に位置決めするため前記対物レンズをフォーカス方向に移動させる加速パルス信号を前記フォーカスアクチュエータに出力し、第1待機時間だけ待機し、前記対物レンズの移動を減速させる第1減速パルス信号を前記フォーカスアクチュエータに出力する、フォーカスドライブ制御手段とを具備し、前記フォーカスドライブ制御手段は、前記第1待機時間を待機しているときまたは当該フォーカスジャンプ動作前のフォーカスサーボ制御に、前記受光手段から得られた前記フォーカスエラー信号から低域成分を抽出したオフセット信号を入手し、前記加速パルス信号として、前記対物レンズからのビームスポットが位置する1の記録層からフォーカスジャンプすべき他の記録層までのビームスポットの移動量に応じて規定される振幅とパルス継続時間との積で規定される第1力積の加速パルス信号を、当該規定による加速パルス信号の振幅に前記オフセット信号を加算した振幅で、前記フォーカスアクチュエータに出力し、前記第1待機時間を待機しているときに、前記オフセット信号の値のフォーカスジャンプドライブ信号を、前記フォーカスアクチュエータに出力し、前記第1減速パルス信号として、前記ビームスポットが前記他の記録層に位置決めされるように前記対物レンズを減速させる振幅とパルス継続時間との積で規定される第2力積の前記第1減速パルス信号を、当該規定による第1減速パルス信号の振幅に前記オフセット信号を加算した振幅で、前記フォーカスアクチュエータに出力し、前記第1減速パルス信号の第2力積は、前記加速パルス信号の第1力積より小さい、光ディスク記録再生装置が提供される。
好ましくは、前記フォーカスドライブ制御手段は、前記対物レンズからのビームスポットが前記多層光ディスクの前記他の記録層に位置決めされたとき、前記フォーカスジャンプ動作によるフォーカス引き込み処理を終了して、前記他の記録層についてのフォーカスサーボ制御に切り換えてもよい。
好ましくは、前記フォーカスドライブ制御手段は、前記加速パルス信号を出力した後に、前記第1待機時間を待機し、さらに前記対物レンズの移動を減速させる前記第1減速パルス信号を前記フォーカスアクチュエータに出力した後に、第2待機時間を待機し、前記第2待機時間を待機しているときに、前記第1減速パルス信号により前記対物レンズが減速されて前記フォーカスエラー信号が加速時とは逆極性で最大値を示した後ゼロクロスしたときを検出したとき、前記対物レンズを前記他の記録層の合焦位置に停止させるための第2減速パルス信号を前記フォーカスアクチュエータに出力することにより、前記フォーカスジャンプ動作によるフォーカス引き込み処理を終了して、前記他の記録層についてのフォーカスサーボ制御に切り換えてもよい。
好ましくは、当該光ディスク記録再生装置は、前記フォーカスエラー信号を高域位相進み補償処理する高域位相進み補償フィルタ手段をさらに有し、前記フォーカスドライブ制御手段は、前記高域位相進み補償フィルタ手段で位相進み補償された前記フォーカスエラー信号が前記他の記録層の合焦位置においてゼロクロスしたとき、前記第2減速パルス信号を前記フォーカスアクチュエータに出力してもよい。
好ましくは、前記フォーカスエラー信号が前記他の記録層を検出して変化し始めるタイミングである前記和信号の極小値の検出タイミングより前に、前記第1減速パルス信号の出力を終了してもよい。
好ましくは、前記フォーカスドライブ制御手段は、前記第2減速パルス信号として、前記フォーカスエラー信号が前記他の記録層の合焦位置においてゼロクロスしたときの前記フォーカスエラー信号の微分値に第2係数を乗じた値の振幅と第1継続時間との積で規定される第3力積のパルス信号を前記フォーカスアクチュエータに出力してもよい。
好ましくは、前記多層光ディスクは、前記複数の記録層のうちの1の記録層に、記録層の数および各記録層の反射率情報が記録され、前記フォーカスドライブ制御手段は、前記加速パルス信号を出力した後に、前記第1待機時間を待機し、さらに前記対物レンズの移動を減速させる前記第1減速パルス信号を前記フォーカスアクチュエータに出力した後に、第2待機時間を待機し、前記第2待機を待機しているときに、前記和信号が極小値を示し、その後、前記現在の和信号を前記多層光ディスクの記録層に記録されている前記他の記録層の反射率情報で除した値がしきい値を越えたとき、前記対物レンズを前記他の記録層の合焦位置に停止させるための第2減速パルス信号を前記フォーカスアクチュエータに出力することにより、前記フォーカスジャンプ動作によるフォーカス引き込み処理を終了して、前記他の記録層についてのフォーカスサーボ制御に切り換えてもよい。
好ましくは、当該フォーカスドライブ制御手段は、前記受光手段からの信号に基づいて前記フォーカスエラー信号を生成するフォーカスエラー信号生成手段と、前記受光手段からの信号に基づいて前記和信号を生成する和信号生成手段と、を有し、前記和信号のレベルは、前記フォーカスエラー信号と比べて収差の影響を受けにくてもよい。
好ましくは、前記フォーカスエラー信号が前記他の記録層を検出して変化し始めるタイミングである前記和信号の極小値の検出タイミングより前に、前記第1減速パルス信号の出力を終了してもよい。
好ましくは、前記フォーカスドライブ制御手段は、前記第2減速パルス信号として、前記フォーカスエラー信号が前記他の記録層の合焦位置においてゼロクロスしたときの前記フォーカスエラー信号の微分値に第2係数を乗じた値の振幅と第1継続時間との積で規定される第3力積のパルス信号を前記フォーカスアクチュエータに出力してもよい。
好ましくは、前記フォーカスドライブ制御手段は、前記第1待機時間を待機しているときに、前記フォーカスエラー信号が前記他の記録層を検出して変化し始めるタイミングである前記和信号の極小値が検出されると、前記減速パルスを出力し、第2待機期間を待機し、前記第2待機期間を待機しているときに、前記第1減速パルス信号により前記対物レンズが減速されて前記フォーカスエラー信号が加速時とは逆極性で最大値を示した後ゼロクロスしたときを検出したとき、前記対物レンズを前記他の記録層の合焦位置に停止させるための第2減速パルス信号を前記フォーカスアクチュエータに出力することにより、前記フォーカスジャンプ動作によるフォーカス引き込み処理を終了して、前記他の記録層についてのフォーカスサーボ制御に切り換えてもよい。
好ましくは、前記フォーカスドライブ制御手段は、前記第2減速パルス信号として、前記フォーカスエラー信号が前記他の記録層の合焦位置においてゼロクロスしたときの前記フォーカスエラー信号の微分値に第2係数を乗じた値の振幅と第1継続時間との積で規定される第3力積のパルス信号を前記フォーカスアクチュエータに出力してもよい。
本発明の第2の観点によれば、複数の記録層を持つ多層光ディスクにデータを記録する、または、前記多層光ディスクに記録されているデータを再生する記録・再生動作に対応してビームスポットを前記多層光ディスクの1の記録層から他の記録層に移動させるフォーカスジャンプ動作を行い当該他の記録層についてフォーカス引き込みを行う光ディスク記録再生装置での光ディスク記録再生方法であって、前記光ディスク記録再生装置は、対物レンズと、該対物レンズをフォーカス方向に移動させるフォーカスアクチュエータと、ビーム光を照射するビーム射出手段と、前記光ディスクからの戻り光を受光してフォーカスエラー信号および和信号を提供する受光手段と、前記ビーム射出手段からのビーム光を前記対物レンズに導き前記対物レンズに入射し、前記対物レンズから射出されるビームスポットが前記光ディスクに照射され、前記光ディスクからの戻り光を前記受光手段に導く光学系とを有する光ピックアップと、前記多層光ディスクの1の記録層から他の記録層にフォーカスジャンプを開始するフォーカスジャンプ開始信号が印加されたとき、前記対物レンズからのビームスポットを前記他の記録層に位置決めするため前記対物レンズをフォーカス方向に移動させる加速パルス信号を前記フォーカスアクチュエータに出力し、第1待機時間だけ待機し、前記対物レンズの移動を減速させる第1減速パルス信号を前記フォーカスアクチュエータに出力する、フォーカスドライブ制御手段とを具備し、前記フォーカスドライブ制御手段は、前記第1待機時間を待機しているときまたは当該フォーカスジャンプ動作前のフォーカスサーボ制御時に前記受光手段から得られた、前記フォーカスエラー信号から低域成分を抽出したオフセット信号を入手し、前記加速パルス信号として、前記対物レンズからのビームスポットが位置する1の記録層からフォーカスジャンプすべき他の記録層までのビームスポットの移動量に応じて規定される振幅とパルス継続時間との積で規定される第1力積の加速パルス信号を、当該規定による加速パルス信号の振幅に前記オフセット信号を加算した振幅で、前記フォーカスアクチュエータに出力し、前記第1待機時間を待機しているときに、前記オフセット信号の値のフォーカスジャンプドライブ信号を、前記フォーカスアクチュエータに出力し、記第1減速パルス信号として、前記ビームスポットが前記他の記録層に位置決めされるように前記対物レンズを減速させる振幅とパルス継続時間との積で規定される第2力積の前記第1減速パルス信号を、当該規定による第1減速パルス信号の振幅に前記オフセット信号を加算した振幅で、前記フォーカスアクチュエータに出力し、前記第1減速パルス信号の第2力積は、前記加速パルス信号の第1力積より小さい、光ディスク記録再生方法が提供される。
本発明によれば、光ディスクの基板厚み変動による収差によってフォーカスエラー信号のS字カーブの波形が変化したり、光ディスクの複数の記録層における反射率変動によりS字のレベルが変動する場合でも、安定したフォーカスジャンプ動作を実現させることができる。
図1(A)、1(B)はトラッキングジャンプ動作におけるトラッキングエラー信号およびトラックジャンプドライブ信号の波形図である。 図2(A)〜2(C)はフォーカスジャンプ動作におけるフォーカスエラー信号、和信号およびフォーカスジャンプドライブ信号の波形図である。 図3(A)は、開口数が高くない場合の、フォーカスジャンプ動作におけるフォーカスエラー信号の波形図であり、図3(B)は、開口数が高い場合のフォーカスエラー信号の波形図である。 図4は本発明の光ディスク記録再生装置の基本的な実施の形態としての多層光ディスク記録再生装置(ディスクドライブ装置)の構成図である。 図5は図4にした多層光ディスクの断面構成およびビームスポットフォーカスジャンプさせる状態を図解する図である。 図6は図4にしたディジタルシグナルプロセッサ(DSP)が行う位相補償処理をブロック構成として示す図である。 図7は図4にした多層光ディスク記録再生装置(ディスクドライブ装置)に光ディスクが装荷された後に行なう本発明の第1実施の形態におけるフォーカスジャンプ制御処理を示すフローチャートである。 図8(A)〜8(C)は第1実施の形態のフォーカスジャンプ(フォーカス引き込み)動作におけるフォーカスエラー信号、和信号およびフォーカスジャンプドライブ信号波形変化を示グラフである。 図9(A)は図4にしたDSPにおいてフォーカスエラー信号を補償するための高域位相進み補償フィルタのブロック図であり、図9(B)は図9(A)に示す高域位相進み補償フィルタについての振幅および位相の周波数特性図であり、図9(C)は図9(A)の高域位相進み補償フィルタを通さない場合でのフォーカスエラー(FE)信号の波形(破線)と高域位相進み補償フィルタを通した場合のフォーカスエラー(FE)信号の波形(実線)とを示す図であり、図9(D)は図9(A)の高域位相進み補償フィルタを通さない場合でのブレーキパルス信号の波形(破線)と高域位相進み補償フィルタを通した場合のブレーキパルス信号の波形(実線)を示す図である。 図10は本発明の第2実施の形態におけるフォーカス制御処理を示すフローチャートである。 図11(A)〜11(C)は第2実施の形態のフォーカスジャンプ動作における、フォーカスエラー信号、和信号およびフォーカスジャンプドライブ信号の波形図である。 図12は本発明の第3実施の形態としてのフォーカス制御処理を示すフローチャートである。 図13(A)〜13(C)は本発明の第3実施の形態のフォーカス制御処理における、フォーカスエラー信号、和信号およびフォーカスジャンプドライブ信号の波形図である。 図14は本発明の第4実施の形態における多層光ディスクの断面構造を概略的に示す図である。 図15(A)〜15(B)は図14にした光ディスクの各記録層での和信号レベルの算出方法を説明するグラフである。 図16は本発明の第4実施の形態のフォーカス制御処理を示すフローチャートである。 図17(A)〜17(C)は本発明の第4実施の形態のフォーカスジャンプ動作における、フォーカスエラー信号、現在の和信号を目標記録層における和信号レベルで除した値、および、フォーカスジャンプドライブ信号を示す波形図である。
添付図面を参照して、本発明の光ディスク記録再生装置および方法の実施の形態について述べる。
[基本事項]
本発明の好適な実施の形態を述べるまえに、本発明の実施の形態の光ディスク記録再生装置および方法の基本事項および条件を述べる。
条件1.
フォーカスエラー信号についてのS字のレベル変動の影響を受けないようにするために、フォーカスジャンプのための対物レンズの位置を移動させるアクチュエータの加速、減速のタイミングとパルスの振幅はあらかじめ決めておくか、和信号RFのレベルを考慮する。
また、対物レンズに与える加速パルス力積を、減速パルスの力積よりもやや大きくしておき、減速パルス終了時には、十分に速度が落ちた状態でビームスポットを目標記録層(レイヤー)に近づける。
力積とは、パルスの継続時間とパルスの振幅を乗じたものをいう。
力積は、2軸アクチュエータに与えるエネルギーの総和を意味している。したがって、力積は2軸アクチュエータによって駆動される対物レンズの移動量の総和を意味している。
条件2.
フォーカスエラーがあるレベル以下になったところで(合焦点位置の少し手前)対物レンズの移動速度を0に近づけるために、対物レンズを移動させるアクチュエータに減速パルス(ブレーキパルス)を与える。
減速パルス(ブレーキパルス)の力積はフォーカスエラー信号についてのS字カーブの微分値を和信号RFのレベルで除算した値、すなわち光ディスクのフォーカスジャンプすべき目標記録層に対する、対物レンズのビームスポットの到達速度に比例した値になるようにする。
収差の影響などによりブレーキパルスが最適な値から若干ずれる可能性はあるが、その場合に対物レンズの移動速度が既に落ちているので、フォーカスジャンプ動作の終了後に行なう通常のフォーカスサーボ制御により、そのようなずれの吸収が可能である。
条件1、2によれば、光ディスクの複数の記録層の層間距離が基準からずれていたり、各記録層近傍で常に一定のS字カーブが得られないような高密度ライタブル多層ディスクにおいても、記録層間のビームスポットの移動を安定に行なうことができる。
また、フォーカスエラー信号の微分値に比例した値をブレーキパルスとして対物レンズを移動させるアクチュエータに印加することにより、フォーカス引き込み動作を安定にする事も出来る。
本明細書において、多層の記録層を有する光ディスクのある記録層から他の記録層に対物レンズからのビームスポットをジャンプさせることをフォーカスジャンプ動作といい、目標の記録層にビームスポットが合焦したときをフォーカス引き込み完了という。
フォーカス引き込み後、通常のフォーカスサーボ制御に移行する。
フォーカスサーボ制御は、既存の回路および既存の方法が行なわれる。したがって、本明細書においては、主として、フォーカスジャンプ動作を行い、フォーカス引き込みを行なう制御について述べる。
また、本発明の光ディスク記録再生装置においてフォーカスジャンプ動作の間、トラッキングサーボ制御が行なわれるが、トラッキングサーボ制御は本発明の主題ではないので、詳細な記述はと割愛する。
同様に、本発明の光ディスク記録再生装置においてフォーカスサーボ制御しながら、スライドモータを駆動してトラックジャンプ動作が行なわれるが、その詳細な記述は割愛する。
[第1実施の形態]
図4〜図9を参照して本発明の光ディスク記録再生装置および方法の第1実施の形態について述べる。
図4は本発明の光ディスク記録再生装置の基本的な実施の形態としての、多層光ディスク記録再生装置(ディスクドライブ装置)の構成図である。
光ディスク記録再生装置は、光ピックアップ30と、サーボ基板50と、スピンドルモータ21と、ターンテーブル22と、チャッキングプレート23と、レーザダイオード(LD)ドライバ42と、和信号増幅器41とを有する。
図5は図4にした多層光ディスクの断面構成およびビームスポットがフォーカスジャンプする状態を示す図である。
図4にした多層光ディスク10は、本実施の形態では図5に示すように、2層の情報記録層を持つ2層ディスクであり、基板11と、基板11に形成された第2層の記録層12および第1層の記録層13と、透光性のカバー層15と、を有している。
図5は、対物レンズ34の実線のビームスポットが第1の記録層13に照射されている状態を示しており、対物レンズ34は、第2の記録層12に対する破線のビームスポットへフォーカスジャンプす
多層光ディスク10は、スピンドルモータ21に取り付けられたターンテーブル22に装荷され、チャッキングプレート23で固定されている。
制御マイクロコンピュータ60は、スピンドルモータ21により回転駆動される光ディスク10に対して、光ピックアップ30を介して情記録し、再生する
光ピックアップ30は、レーザダイオード(LD)31、フォトディテクタ(PD)32、ビームスプリッタBS、コリメータレンズCLなどの光学要素から構成される光学系33、対物レンズ34、対物レンズ34をフォーカス方向およびトラッキング方向に駆動するための2軸アクチュエータ35等から構成されている。
2軸アクチュエータ35に代えて、フォーカス方向に対物レンズ34を駆動する第1のアクチュエータと、トラック方向に対物レンズ34を移動させる第2のアクチュエータとに分離した構成としてもよい。
本発明の主題は対物レンズ34のビームスポットを多層光ディスク10の多層記録層の間でフォーカスジャンプさせることにあり、2軸アクチュエータ35のフォーカス方向の駆動または第1のアクチュエータの駆動を中心に述べる。
光ピックアップ30はディジタルシグナルプロセッサ(DSP)51の制御のもとでスライドモータドライバ58がスライドモータ36を駆動することにより、光ディスク10のトラックを横切る方向に移動される。
フォトディテクタ32はたとえば2から4分割フォトディテクタのいずれかであり、2から4個の分割ディテクタの検出信号に基づいて、フォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TE、和信号RF生成る。
サーボ基板50は、回路基板に搭載された、フォーカスエラー演算部51Aと、和信号演算部51Bと、トラッキングエラー演算部51Cと、3個並列に設けられた第1のローパスフィルタ(LPF)52と、3個並列に設けられたアナログ/ディジタル変換回路(ADC)53と、ディジタルシグナルプロセッサ(DSP)51と、3個並列に設けられたディジタル/アナログ変換回路(DAC)54と、3個並列に設けられた第2のローパスフィルタ(LPF)55と、2軸アクチュエータ35をフォーカス方向に駆動するフォーカスドライバ56と、2軸アクチュエータ35をトラッキング方向に駆動するトラッキングドライバ57と、スライドモータ36を駆動するスライドモータドライバ57と、スピンドルモータ21を駆動するスピンドルモータドライバ59と、制御マイクロコンピュータ60とを有する。
サーボ基板50は、上述した回路要素を1枚または複数枚の回路基板に搭載している。サーボ基板50に搭載された回路要素は、必ずしも、当該回路基板に搭載されなくてもよく、それぞれ単独で独立して構成されていてもよい。逆に、サーボ基板50に搭載されていないLDドライバ42、和信号(RF)増幅器41をサーボ基板50に搭載することもできる。
フォトディテクタ32の出力は和信号RFを増幅するRF増幅回路(RFアンプ)41に供給されると共にサーボ基板50内にも供給される。
サーボ基板50に入力されたフォトディテクタ32の出力に基づいて、フォーカスエラー演算部51A演算によりフォーカスエラー信号FE生成され、和信号演算部51B演算により和信号RF生成され、トラッキングエラー演算部51C演算によりトラッキングエラー信TE生成される
生成された3つの信号FE,RF,TEは、3個並列に設けられたローパスフィルタ(LPF)52において高域成分が除去されて低域周波数成分が通過し、さらに通過した低域周波数成分が3個並列に設けられたAD変換器(ADC)53においてディジタル信号に変換され、変換されたディジタル信号が高速な演算処理を行うDSP51に出力される。
DSP51は制御用マイクロコンピュータ60から出力されるフォーカスジャンプ開始指令に基づきフォーカスジャンプ動作を開始する
また、この制御処理において、図6を参照して述べるフォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEに対する位相補償(図9A参照)を行ない、好ましくは、位相補償したフォーカスエラー信号FEおよび和信号RF値に応じフォーカスジャンプ動作の制御処理を行なう。
すなわち、DSP51は上述した位相補償処理手段として機能する他、本発明のフォーカスジャンプ処理手段として機能する。
本実施の形態においては、光ディスク記録再生装置の全体制御を制御用マイクロコンピュータ60で行い、高速処理が要求されるフォーカスジャンプ動作を含むフォーカス制御処理および位相補償処理をDSP51で処理させる。
3個並列に設けられたDAコンバータ(DAC)54においてDSP51のディジタル出力信号をアナログ信号に変換する。
位相補償され、アナログ信号に変換されたフォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEはそれぞれに対応して3個並列に設けられたローパスフィルタ(LPF)55おいて低域周波数成分が取り出される。
DSP51において位相補償され低域周波数成分のフォーカスドライブ信号FdrV、トラッキングドライブ信号TRdrVおよびスライドモータドライブ信号SMdrVが、フォーカスドライバ56、トラッキングドライバ57、スライドモータドライバ58に印加されて、2軸アクチュエータ35およびスライドモータ36が駆動される。
2軸アクチュエータ35は対物レンズ34によって集光されるビームスポットを光ディスク10の希望する記録層に位置決めし、また、ビームスポットを希望するトラックに移動させる。
スライドモータ36は光ピックアップ30をトラック方向に大きく移動させる。
スピンドルモータドライバ59は制御マイクロコンピュータ60の制御のもとで、スピンドルモータ21を回転させる。スピンドルモータ21の回転は、光ディスク10が、たとえば、線速度一定方式の光ディスクであるか、角速度一定方式の光ディスクであるかによって規定される。
図6は図4にしたディジタルシグナルプロセッサ(DSP)が行う位相補償処理をブロック構成として示す図である。
位相補償を行なうDSP51は、フォーカスエラー信号FEについて位相補償を行う第1の位相補償手段511、トラッキングエラー信号TEについて位相補償を行う第2の位相補償手段512、和信号RFおよびフォーカスエラー信号FEに基づいてフォーカス・オンおよびフォーカスジャンプタイミング信号を生成するタイミング信号生成手段513と、を有する。
DSP51は、第1の位相補償手段511で位相補償されたフォーカスエラー信号FE、フォーカスジャンプ信号FJ、フォーカスサーチ信号FSのいずれかをタイミング信号生成手段513のタイミング信号にしたがってルーチン的に切り替え、フォーカスドライバ56に接続されているDAC出力する第1のスイッチ514を有する。
DSP51は、第2の位相補償手段512で位相補償されたトラッキングエラー信号TE、トラッキングジャンプ信号TJのいずれかを1回転信号1ROTまたはトラックジャンプ命令TJにしたがってルーチン的に切り替え、トラッキングドライバ57に接続されているDAC出力する第2のスイッチ515を有する。
DSP51は、第2の位相補償手段512で位相補償されたトラッキングエラー信号TEをローブースト(Low Boost)・フィルタ処理して低域成分のみ抽出してスライドモータドライバ58出力するローブースト・フィルタ(LBF)手段516を有する。
第1のスイッチ514、第2のスイッチ515およびローブースト・フィルタ(LBF)手段516の出力信号は、3個並列に設けられたDAコンバータ(DAC)54でディジタル信号からアナログ信号に変換される。
変換された各ドライブ信号は3個並列に設けられたローパスフィルタ(LPF)55で低域成分を通過させられた後、対応する各ドライバー、すなわち、フォーカスドライバ56、トラッキングドライバ57、スライドモータドライバ58に送られる。
光ディスク10は制御用マイクロコンピュータ60の制御のもとで動作しているスピンドルモータドライバ59によ回転駆動される
このように回転している光ディスク10に対して、スライドモータドライバ58は、スライドモータ36を駆動して光ピックアップ30を光ディスク10のトラック方向に移動させる。
フォーカスドライバ56およびトラッキングドライバ57は、2軸アクチュエータ35を駆動して対物レンズ34のビームスポットについてフォーカスサーボ制御およびトラッキングサーボ制御を行う。
制御マイクロコンピュータ60は、スピンドルドライバ59に目標回転数を指令しスピンドルモータ21を介して光ディスク10の回転数制御する
対物レンズ34についてのトラッキング制御、および、スライドモータ36を用いたトラックジャンプ制御は、本発明の主題ではないので、詳細な記述は割愛する。トラッキング制御の概要は図1A〜1Bを参照して上述した。
図7は図4にした多層光ディスク記録再生装置(ディスクドライブ装置)に光ディスクが装荷された後にDSP51が行なう第1実施の形態としてのフォーカス引き込み(フォーカスジャンプ)動作を示すフローチャートである。
図8A〜8Cは第1実施の形態のフォーカス引き込みの際のフォーカスエラー信号FE、和信号RFおよびフォーカスジャンプドライブ信号FJdrvの変化を示したグラフである。
ステップS1:フォーカスジャンプ動作開始
DSP51は図8Cの時点t1において制御マイクロコンピュータ60からフォーカス引き込み(フォーカスジャンプ)開始指令を受けると、対物レンズ34が徐々に光ディスク10に徐々に近づくように、図8Cにした一定の傾きで傾斜状に増加するフォーカスジャンプドライブ信号FJdrv、フォーカスドライバ56へ出力する。
それにより、フォーカスドライバ56から2軸アクチュエータ35にフォーカスジャンプドライブ信号FJdrvが印加される。2軸アクチュエータ35は、対物レンズ34をフォーカス方向に移動させる。
対物レンズ34の移動に応じた信号がフォトデタクタ32で検出される。
フォトデタクタ32の検出信号に基づいて、フォーカスエラー信号生成部(演算部)51Aにおいて、図8Aにしたフォーカスエラー信号FEが生成され、和信号生成部(演算部)51Bにおいて、図8Bにした和信号RFが生成され、トラッキングエラー信号生成部(演算部)51Cにおいて、トラッキングエラー信号TEが生成される。
フォーカスジャンプドライブ信号FJdrvの傾きは、対物レンズ34および2軸アクチュエータ35の慣性、応答性などを考慮した上で、対物レンズ34の移動速度が遅すぎて応答性が低下したり、対物レンズ34の移動速度が速すぎてビームスポットが目標記録層をオーバーシュートしたりしないような値する。
ステップS2〜S5:フォーカスジャンプ処理
DSP51は、図8(A)の時点t2においてフォーカスエラー信号FEが予め決められたレベルFEonを上回り(S2)、図8(B)の時点t3において和信号RFがレベルPIonを上回ったことを検出した後(S3)、図8(A)の時点t4においてフォーカスエラー信号FEがゼロクロス(ZC)し、その絶対値がゼロクロスしきい値FEzcより小さくなることを検出すると(S4)、その時点t4のフォーカスエラー信号FEの微分値:(dFE/dt)を計算する。
また、DSP51は、図8(A)の時点t4とほぼ同じ時点である図8(C)の時点t5においてその微分値に比例した振幅Abrk=k×(dFE/dt)(kは比例定数)の第1ブレーキパルスBRK1(または第1減速パルスDECCE1)をある一定時間△tbrkの間、フォーカスドライバ56に出力する(S5)。
それにより、対物レンズ34の移動が停止される。
第1ブレーキパルスBRK1は、対物レンズ34の移動を停止させる信号である。
このため、第1ブレーキパルスBRK1の振幅は、その時の対物レンズ34の移動加速度に応じた力積のパルス信号とするために、時点t4のフォーカスエラー信号FEの微分値:(dFE/dt)に比例した振幅している。
第1ブレーキパルスBRK1の振幅の極性は、フォーカスエラー信号FEがどちらの極性側からゼロクロスしたかにより決められる。
たとえば、フォーカスエラー信号FEが正極側から負極側に向かってゼロクロスしたときは、DSP51は第1ブレーキパルスBRK1の振幅の極性を負極にする。
このように、DSP51はフォーカス方向において、常に対物レンズ34と光ディスク10との相対速度を減少させる方向の第1ブレーキパルスBRK1をフォーカスドライバ56に出力する。
DSP51が上記方法でブレーキパルスBRK1の振幅の大きさと極性を決めた場合、フォーカスサーボをかける光ディスク10の記録層の反射率の大小によりブレーキパルスBRK1の振幅Abrkが最適点からずれる可能性がある
これを防ぐために、DSP51は和信号RFのレベルPItnを考慮して、振幅Abrk=((dFE/dt)/PItn)×kr(krは和信号RFのレベルを用いる場合の比例定数)を用いて光ディスク10の記録層の反射率に依存しない常に最適なブレーキパルスを与える。
ステップ6:フォーカスジャンプ動作終了
その後、DSP51は、図8(A)の時点t6において、負極性のフォーカスエラー信号FEが正極性となる間にゼロクロスを検出したとき、フォーカスジャンプ処理が終了したと想定して、フォーカスループを閉じて、フォーカスサーボ制御に移行させる(S6)。
フォーカスサーボ制御により、対物レンズ34はフォーカスジャンプされた位置に制御(維持)される。
ステップS7〜S8:
その後もDSP51は光ディスク記録再生装置の状態を監視しており、たとえば、和信号RFの信号レベルを監視している。
もしディスクドライブ装置(光ディスク記録再生装置)に強い振動などの外乱が発生しデフォーカスが大きくなり、図8(B)の時点t7において、DSP51が、同期引き込み(プルイン)レベル状態を示す和信号RFがレベルPIoffを下回ることを検出すると(S7)、DSP51は、図8(B)の時点t7とほほ同じ時点である図8(C)の時点t8において振幅Aoffの第2ブレーキパルスBRK2を期間△toffだけフォーカスドライバ56に出力する(S8)
これにより、2軸アクチュエータ35を介して対物レンズ34を光ディスク10から遠ざけることができ、対物レンズ34が光ディスク10に衝突して破損してしまうことを防止できる
このときは、DSP51によって、フォーカスサーボ制御は、強制的にオフにされる。
上記例示においては、第1ブレーキパルスBRK1の時間△tbrkは一定とし、振幅Abrkを変化させているが、振幅を変化させるのではなく第1ブレーキパルスBRK1の出力時間△tbrkを変化させても良い。
本実施の形態においては、DSP51はブレーキパルスBRK1の出力時間△tbrkと振幅Abrkとの積(力積)を制御する。力積(Abrk×△tbrk)の値としては、フォーカスエラー信号FEがしきい値FEZCを下回ったとき(図8(A)の時点t4)のフォーカスエラー信号の微分値(dFE/dt)に比例するように振幅Abrkとプレーキ時間△tbrkの両方を変化させても、上記同様の効果が得られる。
[第1実施の形態の変形態様]
図9(A)は図4にしたDSPにおいてフォーカスエラー信号を補償するための高域位相進み補償フィルタのブロック図であり、図9(B)は図9(A)にした高域位相進み補償フィルタについて振幅および位相の周波数特性図であり、図9(C)は図9(A)の高域位相進み補償フィルタを通さない場合(破線)および高域位相進み補償フィルタを通した場合(実線)のフォーカスエラー(FE)信号の波形図であり、図9(D)は図9(A)の高域位相進み補償フィルタを通さない場合(破線)および高域位相進み補償フィルタを通した場合(実線)のブレーキパルス信号の波形図である。
第1実施の形態では、図8(A)の時点t4におけるステップ4のフォーカスエラー信号FEのゼロクロスの判定において位相補償していない生のフォーカスエラー信号FErを用いているが、第1実施の形態の変形態様では、図9Aに示すようにDSP51内の高域位相進み補償フィルタ511を通したフォーカスエラー信号FEfを用いる
この場合、フォーカスジャンプしてフォーカスオンした時のオーバーシュートが改善されるという利点がある。
図9(A)にした高域位相進み補償フィルタ511は、フォーカスエラー信号演算部51Aにおいて生成された生のフォーカスエラー信号FErが入力されて、補償後フォーカスエラー信号FEfを出力する
そして、高域位相進み補償フィルタ511は、図9(B)振幅特性曲線CV1および位相曲線CV2示すようにフォーカス引き込み時のS字カーブの周波数領域において、位相が進むような周波数特性を持っている。
このため、高域位相進み補償フィルタ511を通すことにより図9(C)に示すように、生のフォーカスエラー信号FErのS字カーブの波形がゼロクロスするタイミングtrより、高域位相進み補償フィルタ通過後のフォーカスエラー信号FEfのゼロクロス・タイミングtfが早まることになる。
したがって、高域位相進み補償フィルタ511を通過した後のフォーカスエラー信号FEfを使ってDSP51においてフォーカスエラー信号FEのゼロクロス判定を行なえば、図9(D)実線で示ように破線で示ブレーキパルスBRKrの出力タイミングより早いタイミングにおいて、ブレーキパルスBRKfを出力できる
その結果、フォーカスオン後のオーバーシュートが少なくなる。
この場合ブレーキパルスBRKfの振幅の算出に、タイミングが早い高域位相進み補償フィルタを通過した後のフォーカスエラー信号FEfの微分値を用いることが望ましい。
上述した高域位相進み補償フィルタ511を通過した後のフォーカスエラー信号FEfを用いることは、下記に述べた種々の実施の形態においても適用できる。
第1実施の形態においては、図8(A)の時点t4におけるフォーカスエラー信号の微分値に比例した値を第1ブレーキパルスBRK1として出力するう手法を用いることにより、フォーカス引き込み(フォーカスジャンプ)動作を安定にする事が出来る。
特に、第1実施の形態の変形態様として述べた、図8(A)の時点t4の検出において、高域位相進み補償フィルタ511を通過した後のフォーカスエラー信号FEfを用いてゼロクロスを検出して判断し、ブレーキパルスBRKfの振幅の算出において高域位相進み補償フィルタ511を通過した後のフォーカスエラー信号FEfの微分値を用いることが望ましい。
第1実施の形態においては、フォーカス同期引き込み後外乱が発生し、デフォーカスが大きくなって同期引き込み(プルイン)レベルが和信号RFのレベルPIoffを下回る場合には(S8、t7)、振幅Aoffの第2ブレーキパルスBRK2を期間△toffだけ出力する(S8、t8)。これにより、対物レンズ34を光ディスク10に衝突することを防止できる。
図8の図解から明らかなように、第1ブレーキパルスBRK1の力積は、光ディスク10への対物レンズ34の衝突防止用の第2ブレーキパルスBRK2の力積より大きい。
その理由は、第1ブレーキパルスBRK1による対物レンズ34の移動量が、第2ブレーキパルスBRK2によって光ディスク10からわずかに対物レンズ34をひき離す場合での対物レンズ34の移動量より大きいからである。
[第2実施の形態]
図10〜図11を参照して本発明の光ディスク記録再生装置および方法の第2実施の形態について述べる。
図10は図4にした制御マイクロコンピュータ60からDSP51にフォーカスジャンプ開始指令が出てからDSP51によるフォーカスジャンプが完了するまでの処理を示すフローチャートである。
図10において、ステップD1〜D3はDSP51がフォーカスドライバ56を介して2軸アクチュエータ35を駆動して対物レンズ34をフォーカス方向移動させる動作を示し、ステップS11〜S15はDSP51による監視・判断処理を示し、ステップT1〜T4は、DSP51によるタイマおよびタイミング処理を示す。
図11(A)〜(C)は第2実施の形態のフォーカスジャンプ動作における、フォーカスエラー信号FE、和信号RFおよびフォーカスジャンプドライブ信号FJdrvの波形図である。
第1実施の形態では、フォーカスドライブ制御手段としてのDSP51は、フォーカスジャンプドライブ信号FJdrvとして一定傾斜で増加する信号をフォーカスドライバ56を介して2軸アクチュエータ35に出力し、目標記録層にビームスポットが到達したときに、第1ブレーキパルスBRK1をフォーカスドライバ56を介して2軸アクチュエータ35に出力して対物レンズ34の移動を停止させるフォーカス引き込み動作の例である。
2実施の形態は、DSP51は、図11(C)に示すように、加速パルス信号ACCEを出力する加速段階(処理)P1、待機段階(処理)P2、第1減速パルス信号DECCEを2軸アクチュエータ35に出力する減速段階(処理)P3の処理を行なう。
第2実施の形態によれば、ビームスポットを現在の記録層から目標となる記録層へ、高速にかつ安定して移動させることが可能となる。
本発明の第2実施の形態において、図4にしたDSP51は、フォーカスサーボループが閉じている間中における、すなわちフォーカスジャンプ動作が行なわれていない間中における、フォーカスエラー信号FEをローパスフィルタ(LPF)52に通して得られる信号、すなわちフォーカスエラー信号FEの低域成分の値Afd_LPFを常にDSP51の図示しないメモリ内に保持している。
低域成分の値Afd_LPFはフォーカスジャンプドライブ信号FJdrvのオフセット値として用いる。
DSP51が制御マイクロコンピュータ60からフォーカスジャンプ開始指令を受けると、フォーカスジャンプ手段(またはフォーカスドライブ手段)としてのDSP51は、フォーカスジャンプ処理る。
ステップD1:
本発明のフォーカスドライブ制御手段としてのDSP51は、図11(C)の時点d1において、2軸アクチュエータ35を介して対物レンズ34をフォーカス方向に加速する
DSP51は、この加速パルスACCEとして、予め決めてありDSP51のメモリに記憶されている振幅Aacceに、上記メモリに保持しているフォーカスエラー信号FEの低域成分の値(オフセット)Afd_LPFを加え、この振幅をフォーカスドライバ56に出力する。
また、DSP51のメモリに記憶されている時間△tdrvにおいて、加速パルスACCEをフォーカスドライバ56に出力する(図11(C))。
これにより、2軸アクチュエータ35は、加速パルスACCEの力積で規定された値に相当する分、対物レンズ34をフォーカス方向に移動させる。
加速パルス信号ACCEにおいて、メモリに記憶されている振幅Aacceにオフセット値Afd_LPFを加算するのは、このオフセット値を加算しない場合には、希望するだけ対物レンズ34移動させることができないからである。
なお、本実施の形態は2層の記録層を有する多層光ディスク10について例示している。このため、予め決められて、DSP51のメモリに記憶されている振幅Aacceは、1種でよい
層光ディスク10が3層以上の場合には、メモリに記憶されている振幅Aacceには、1層の記録層間を移動させるときの第1振幅、2層の記録層間を移動させるときの第2振幅をメモリに記憶させて、対物レンズ34の移動に応じて使い分ける。
ステップD2〜D3:
DSP51内のフォーカスドライブ手段は、加速パルスACCEを時間△tdrv出力した後図11(B)の時点d2からの待ち時間△twait中は、フォーカスエラー信号FEの低域成分の値Afd_LPFのみをオフセット値としてフォーカスドライバ56に出力しつづける(図10のD2、図11(C))。
この待機時間において、オフセット値Afd_LPFのフォーカスジャンプドライブ信号FJdrvを2軸アクチュエータ35出力するのは、このオフセット値のフォーカスジャンプドライブ信号FJdrvを2軸アクチュエータ35に印加することにより、事実上、待機状態になるからである。
図11(C)の時点d3において、本来の振幅Adeceからオフセット値Afd_LPFを減じた振幅(Adece−Afd_LPF)の第1減速パルスDECCEを△tdrvの時間だけ出力する(図10のD3)。
DSP51は、図11(C)にしたフォーカスジャンプ期間の加速過程P1、待ち時間P2、減速過程P3のいずれの状態においても、あらかじめ決められた出力振幅を、フォーカスエラー信号FEの低域成分のオフセット値Afd_LPFによりオフセットさせた値の加速パルスACCEおよび減速パルスDECCEを出力する。
上記オフセット値Afd_LPFとしては、上述した待機中に測定したものに限らず、第1実施の形態において述べたように、フォーカスサーボ制御中に事前に測定した、フォーカスエラー信号FEの低域成分を用いてもよい。
DSP51において、加速パルスACCEにより対物レンズ34に与えられる力積が減速パルスDECCEの力積よりもやや大きくなるように加速パルスの振幅Aacceを減速パルスの振幅Adeceよりやや大きく設定しておくことにより、十分に対物レンズ34の移動速度が落ちた状態で集光されたレーザビーム(ビームスポット)が光ディスク10の目標記録層に照射されるようになるため、大きなオーバーシュートを生じずにフォーカスジャンプを終了させてフォーカスサーボ制御に切り換えることができる。
フォーカス引き込み時と同様に、フォーカスドライブ制御手段としてのDSP51は加速パルスおよび減速パルスの時間または振幅を変えて力積を調整しても良いし、振幅と時間の両方で調整を行なっても良い。
ステップS11〜S14:
図7を参照して述べたステップS1〜S5の処理と同様に、DSP51から出力される図11(C)の加速パルスACCEおよび減速パルスDECCEにより、フォーカスドライバ56および2軸アクチュエータ35に駆動された対物レンズ34についての上記加減速動作が行なわれている
この間、DSP51はフォーカスエラー信号FEと和信号RFを常に監視しており(図11(A)および図11(B)時点t11〜t14)、対物レンズ34から射出されたビームスポットが確実に光ディスク10の記録層間移動するかをチェックしている。
具体的に述べると、DSP51は、図10のステップS11の処理により、時点t11において、フォーカスエラー信号FEがしきい値FEfjより大きくなったかを検出する。
その後、DSP51は、図11(C)に示すように加速パルスACCEの終了後の時点d2が経過した後、図11(C)に示すように減速パルスDECCEが出力され時点t12において和信号RFが極小値になったことを検出する(図10のステップS12)。
DSP51は、図10のステップS13において、フォーカスエラー信号の絶対値がしきい値FEfjより大きくなり、かつ当該フォーカスエラー信号が時点t11におけるフォーカスエラー信号FEとは逆極性であることを検出する。
さらに図10のステップS14において、DSP51は、フォーカスエラー信号FEが絶対値として極大値を示したのちゼロクロスに向かって変化し、フォーカスエラー信号FEの絶対値が時点t14においてしきい値FEfj-zcより小さくなったことを検出したときフォーカスジャンプ動作が終了したと判断する。
DSP51は、ステップS15において、フォーカスループを閉じてフォーカスサーボ制御に移行させる。
ステップT1〜T4(T1〜T4):
フォーカスジャンプ動作開始と同時に、DSP51内のタイマが起動される。
ォーカスドライブ制御手段としてのDSP51は予め決められたTfj_limitの時間内に上記ステップS11〜S14の動作が行われたか否かをチェックする。
作が終了していない場合には、DSP51は、図8(C)にした第2ブレーキパルスBRK2と類似するブレーキパルスをフォーカスドライバ56に出力する。2軸アクチュエータ35を介して対物レンズ34を光ディスク10から引き離した上で、フォーカスサーチモードに戻る。
上記方法によれば、光ディスク10の複数の記録層の層間距離が基準からずれていたり、各記録層近傍でフォーカスエラー信号について常に一定のS字カーブが得られないような高密度ライタブル多層ディスクにおいても、ビームスポットを、記録層間で安定して移動させることが可能となる。
[第3実施の形態]
図12〜図13を参照して本発明の第3実施の形態における光ディスク記録再生装置および方法についての、フォーカスジャンプに関して述べる。
図12は、第3実施の形態における、フォーカスジャンプが完了するまでの処理を示すフローチャートである。
図13(A)〜13(C)は、第3実施の形態のフォーカスジャンプ動作におけるフォーカスエラー信号FE、和信号RFおよびフォーカスジャンプドライブ信号FJdrv の波形図である。
図12において、図10と同様、ステップD1〜D4はDSP51がフォーカスドライバ56を介して2軸アクチュエータ35を駆動して対物レンズ34をフォーカス方向に移動させる動作を示し、ステップS11〜S15はDSP51による監視・判断処理を示し、ステップT1〜T4はDSP51によるタイマおよびタイミング処理を示す。
図12にした本発明の第3実施の形態におけるステップS11〜S14、ステップD1〜D3、ステップT1〜T4の処理は、図10を参照して述べた第2実施の形態と同様である。
第3実施の形態が、図10を参照して述べた第2実施の形態と相違する点は、図12のステップS14においてDSP51がフォーカスエラー信号FEがしきい値(設定値)FEfj-zcを下回ってゼロクロス判定した時に、第2実施の形態のようにすぐにフォーカスループを閉じてフォーカスジャンプ動作を終了してフォーカスサーボ制御に移行させないことにある。
また、図13の時点t14に図12のステップD4の処理を付加し、DSP51は、短い時間△tbrk2の間で、フォーカスエラー信号FEの微分値dFE/dtに比例した振幅Abrk2=dFE/dt×kfjの第2減速パルスDECCE2を、フォーカスドライバ56に出力する。これにより、2軸アクチュエータ35を駆動して対物レンズ34の移動を停止させる。
その後、図13のステップS15において、DSP51は、フォーカスループを閉じ、フォーカスサーボ制御に移行させる。
第3実施の形態図13(A)の時点t14における、和信号RFのレベルを用いた第2減速パルスDECCE2の振幅Abrk2の算出の仕方については、第1実施の形態の場合と全く同様である。すなわち、時点t14におけるフォーカスエラー信号の微分値(dFE/dt)を和信号RFのレベルPILnで除算した値に比例係数kfj_PIを乗じた値である振幅Abrk2=((dFE/dt)/PILn)×kfj_PIを用いる
これにより、光ディスク10の記録層の反射率の影響を受けない安定したフォーカスジャンプが可能となる。
[第3実施の形態の変形態様]
第3実施の形態においても、第2実施の形態の変形態様述べたように、図5(A)にした高域位相進み補償フィルタ511を用いてフォーカスエラー信号FEについて高域位相進み補償を施したフォーカスエラー信号FEfをゼロクロス判定に用いることによりフォーカスオンした後の対物レンズ34から光ディスク10の記録層に出力されるビームスポットのオーバーシュートを減少させることが出来る。
[第4実施の形態]
図14〜図17を参照して、本発明の第4実施の形態としての光ディスク記録再生装置および方法について述べる。
本発明の第4実施の形態と第3実施の形態との相違点は、第4実施の形態において、第1減速パルスDECCE1を出すタイミングが第3実施の形態とは異なることである。その他は第3実施の形態と同様である。
第4実施の形態においては、光ディスクの各記録層にビームスポットをフォーカスさせた時の和信号RFのレベルPIL1〜PILn、あらかじめ知っておく必要があり、事前に個々の光ディスクの記録層に対してビームスポットをフォーカスさせたときの和信号RFのレベルPIL1〜PILnを測定し光ディスクに記憶しておく。
図14は第4実施の形態に用いる多層光ディスクの断面構造を概略的に示す図である。
図14にした光ディスク10Aは、図5にした2層の記録層を有する光ディスク10とは異なり、3層の記録層を有し、上記和信号RFのレベルPIL1〜PIL3を記録している部分を有する。
光ディスク10Aの第1記録層14のリードイン(read=in)エリアRIに、この光ディスク10Aの総記録層数および各記録層12〜14の反射率が記録されている。
最初に第1記録層14にフォーカスされ、そこからこれらの情報が読み出された後、DSP51内部のメモリ(図示せず)に記録される。
第1記録層14の和信号RFのレベルPIl1が分かれば、第2および第3記録層13、12の反射率レベルRLl2〜RLl3から第2および第3記録層13、12についての和信号RFのレベルPILn=PIL1×RLn/RLL1を算出できる。
図15(A)は、図15(B)に示す一定傾斜のフォーカスジュンプドライブ信号FJdrvDSP51からフォーカスドライバ56に与えて2軸アクチュエータ35を介して対物レンズ34を連続的にフォーカス方向移動させた場合に得られる、光ディスク10Aの各記録層12〜14についての和信号RFのレベルPIL1〜PIL3の算出方法を説明するグラフである。
図15(A)に示すように、総記録層数nが分かっていれば、和信号RFのピークをn個読み取るまで対物レンズ34を光ディスク10Aの各記録層に近づけていくことによって、各記録層12〜14での和信号RFのレベルを知ることが可能である。
図15の初期段階t00〜t01における和信号RFの最大値は、判定レベルJLより低いので無視する。
時点t01以降は、和信号RFの最大値が判定レベルJLを越えている。
時点t02において第3層の記録層の和信号を検出したと同時に、DSP51は、対物レンズ34を光ディスク10Aから引き離すために、負のフォーカスジャンプドライブ信号−FDRV(負極性のフォーカスジャンプドライブ信号FJdrv)をフォーカスドライバ56に出力する。
上述した例示では光ディスク10Aの第1記録層14に総記録層数および反射率情報が記録されているが、他の記録層12、13に記録されていても良い。
図16は、制御用マイクロコンピュータ60からDSP51にフォーカスジャンプ指令が出てからフォーカスジャンプが完了するまでの、本発明の第4実施の形態におけるフォーカス制御処理を示すフローチャートである。
図16において、図12と同様、ステップD1〜D4はDSP51がフォーカスドライバ56を介して2軸アクチュエータ35を駆動して対物レンズ34をフォーカス方向に移動させる動作を示し、ステップS11〜S15はDSP51による監視・判断処理を示し、ステップT1〜T4はDSP51によるタイマおよびタイミング処理を示す。
図16に示すフローチャートでは図12したフローチャートと比べて、ステップS12Aが追加されている。
その他の処理は、図12を参照して述べた処理と同様である。
図17(A)〜17(C)は本発明の第4実施の形態のフォーカスジャンプ動作における、フォーカスエラー信号FE(図17(A))、現在の和信号RFをフォーカスすべき目標の記録層における和信号のレベルPIlk+1で除した(割った)値(図17(B))、およびフォーカスジャンプドライブ信号FJdrv(図17(C))の波形図である。
光ディスク10Aの第k層にビームスポットがフォーカス(合焦)しており、第(k+1)記録層にビームスポットをフォーカスジャンプする場合を例示する。
ステップD1において、フォーカスドライブ制御手段としてのDSP51は、フォーカスドライバ56に振幅Aacce、期間Δtdrvの加速パルスACCEを与え(図17(C)、時点d1)
DSP51により和信号RFが極小値を示したことが検出された後図16のステップS12、図17の時点t12の後)、DSP51は、図17(B)に示す現在の和信号RFを光ディスク10Aのビームスポットを照射させる目標記録層での和信号RFのレベルPIlk+1で除算し、この値がしきい値PIRatioを越えたことを検出する図16のステップS12A、図17(B)時点t12a)
SP51はフォーカスドライバ56に、第1減速パルスDECCE1を出力する(図17(C)時点d2)。
フォーカスエラー信号FEと比べて、和信号RFのレベルは収差の影響を受けにくい
このため、光ディスクの記録層間の距離がばらつくような光ディスクについてフォーカスジャンプを行なう時には、この和信号RFのレベルを用いることによりフォーカスジャンプ動作を安定にすることが出来る。
ただし、予め光ディスクの各記録層の和信号RFのレベルを求めておくのは手順が複雑になったり、光ディスクのフォーマットが制限されたりするので、DSP51において、現在の和信号RFのレベルがあるしきい値に達した場合第1減速パルスDECCE1を発生させたり、または、現在の和信号RFのレベルが極小値をとった場合(図17(B)時点t12)に、第1減速パルスDECCE1を発生させてもよく、この場合にも上記同様の効果が得られる。
[その他の変形態様]
本発明の光ディスク記録再生装置および方法は上述した実施の形態に限定されるものではない。
たとえば、図4にした本発明の実施の形態のフォーカスジャンプ処理手段は、上述したDSP51の処理機能を有しているものであればよいので、DSP51に限らず、種々の回路装置またはコンピュータとソフトウエアによる信号処理によって実現することができる。
上述した実施の形態においては、光ディスク記録再生装置の構成は、図4にした構成を共通にして、DSP51の処理内容のみを異ならせた場合について述べた。したがって、上述した各種の実施の形態を遂行するに際して、DSP51の処理内容を異ならせればよい。
上述した実施の形態において、高速な実時間処理が必要な処理をDSP51で担当させ、光ディスク記録再生装置の総合的な処理を制御マイクロコンピュータ60に分担させた例を述べたが、制御マイクロコンピュータ60とDSP51との処理内容の分担は適宜変更することができる。
さらに、DSP51の処理内容、たとえば、図6を参照して述べた位相補償処理などは、ハードウエア回路で実現することもできる。
本発明によれば、高密度ライタブル多層光ディスクを用いた光ディスク記録再生装置においても、記録層間の安定したビームスポットの移動が可能となる。
本発明においては、フォーカスエラー信号の微分値に比例した値をフォーカスドライバにブレーキパルスを出力するという手法を用いることにより、フォーカス引き込み動作を安定にすることも出来る。
10、10A・・多層光ディスク、21・・スピンドルモータ、30・・光ピックアップ、31・・レーザダイオード(LD)、32・・フォトディテクタ(PD)、33・・光学系、34・・対物レンズ、35・・2軸アクチュエータ、36・・スライドモータ、42・・LDドライバ、50・・サーボ基板、51・・DSP(ディジタルシグナル・プロセッサ)、56・・フォーカスドライバ、57・・トラッキングドライバ、58・・スライドモータドライバ、59・・スピンドルモータドライバ、60・・制御用マイクロコンピュータ

Claims (10)

  1. 複数の記録層を持つ多層光ディスクにデータを記録する、または、前記多層光ディスクに記録されているデータを再生する記録・再生動作に対応してビームスポットを前記多層光ディスクの1の記録層から他の記録層に移動させるフォーカスジャンプ動作を行い当該他の記録層についてフォーカス引き込みを行う光ディスク記録再生装置であって、
    対物レンズと、該対物レンズをフォーカス方向に移動させるフォーカスアクチュエータと、ビーム光を照射するビーム射出手段と、前記光ディスクからの戻り光を受光してフォーカスエラー信号および和信号を提供する受光手段と、前記ビーム射出手段からのビーム光を前記対物レンズに導き前記対物レンズに入射し、前記対物レンズから射出されるビームスポットが前記光ディスクに照射され、前記光ディスクからの戻り光を前記受光手段に導く光学系とを有する光ピックアップと、
    前記多層光ディスクの1の記録層から他の記録層にフォーカスジャンプを開始するフォーカスジャンプ開始信号が印加されたとき、前記対物レンズからのビームスポットを前記他の記録層に位置決めするため前記対物レンズをフォーカス方向に移動させる加速パルス信号を前記フォーカスアクチュエータに出力し、第1待機時間だけ待機し、前記対物レンズの移動を減速させる第1減速パルス信号を前記フォーカスアクチュエータに出力する、フォーカスドライブ制御手段と
    を具備し、
    前記フォーカスドライブ制御手段は、
    前記第1待機時間を待機しているときまたは当該フォーカスジャンプ動作前のフォーカスサーボ制御に、前記受光手段から得られた前記フォーカスエラー信号から低域成分を抽出したオフセット信号を入手し、
    前記加速パルス信号として、前記対物レンズからのビームスポットが位置する1の記録層からフォーカスジャンプすべき他の記録層までのビームスポットの移動量に応じて規定される振幅とパルス継続時間との積で規定される第1力積の加速パルス信号を、当該規定による加速パルス信号の振幅に前記オフセット信号を加算した振幅で、前記フォーカスアクチュエータに出力し、
    前記第1待機時間を待機しているときに、前記オフセット信号の値のフォーカスジャンプドライブ信号を、前記フォーカスアクチュエータに出力し、
    前記第1減速パルス信号として、前記ビームスポットが前記他の記録層に位置決めされるように前記対物レンズを減速させる振幅とパルス継続時間との積で規定される第2力積の前記第1減速パルス信号を、当該規定による第1減速パルス信号の振幅に前記オフセット信号を加算した振幅で、前記フォーカスアクチュエータに出力し、
    前記第1減速パルス信号の第2力積は、前記加速パルス信号の第1力積より小さい、
    光ディスク記録再生装置。
  2. 前記フォーカスドライブ制御手段は、
    前記対物レンズからのビームスポットが前記多層光ディスクの前記他の記録層に位置決めされたとき、前記フォーカスジャンプ動作によるフォーカス引き込み処理を終了して、前記他の記録層についてのフォーカスサーボ制御に切り換える
    請求項1に記載の光ディスク記録再生装置。
  3. 前記フォーカスドライブ制御手段は、
    前記加速パルス信号を出力した後に、前記第1待機時間を待機し、さらに前記対物レンズの移動を減速させる前記第1減速パルス信号を前記フォーカスアクチュエータに出力した後に、第2待機時間を待機し、
    前記第2待機時間を待機しているときに、前記第1減速パルス信号により前記対物レンズが減速されて前記フォーカスエラー信号が加速時とは逆極性で最大値を示した後ゼロクロスしたときを検出したとき、前記対物レンズを前記他の記録層の合焦位置に停止させるための第2減速パルス信号を前記フォーカスアクチュエータに出力することにより、
    前記フォーカスジャンプ動作によるフォーカス引き込み処理を終了して、前記他の記録層についてのフォーカスサーボ制御に切り換える
    請求項1または2に記載の光ディスク記録再生装置。
  4. 当該光ディスク記録再生装置は、
    前記フォーカスエラー信号を高域位相進み補償処理する高域位相進み補償フィルタ手段をさらに有し、
    前記フォーカスドライブ制御手段は、
    前記高域位相進み補償フィルタ手段で位相進み補償された前記フォーカスエラー信号が前記他の記録層の合焦位置においてゼロクロスしたとき、前記第2減速パルス信号を前記フォーカスアクチュエータに出力する
    請求項3に記載の光ディスク記録再生装置。
  5. 前記多層光ディスクは、
    前記複数の記録層のうちの1の記録層に、記録層の数および各記録層の反射率情報が記録され、
    前記フォーカスドライブ制御手段は、
    前記加速パルス信号を出力した後に、前記第1待機時間を待機し、さらに前記対物レンズの移動を減速させる前記第1減速パルス信号を前記フォーカスアクチュエータに出力した後に、第2待機時間を待機し、
    前記第2待機を待機しているときに、前記和信号が極小値を示し、その後、前記現在の和信号を前記多層光ディスクの記録層に記録されている前記他の記録層の反射率情報で除した値がしきい値を越えたとき、前記対物レンズを前記他の記録層の合焦位置に停止させるための第2減速パルス信号を前記フォーカスアクチュエータに出力することにより、
    前記フォーカスジャンプ動作によるフォーカス引き込み処理を終了して、前記他の記録層についてのフォーカスサーボ制御に切り換える
    請求項1または2に記載の光ディスク記録再生装置。
  6. 当該フォーカスドライブ制御手段は、
    前記受光手段からの信号に基づいて前記フォーカスエラー信号を生成するフォーカスエラー信号生成手段と、
    前記受光手段からの信号に基づいて前記和信号を生成する和信号生成手段と、
    を有し、
    前記和信号のレベルは、前記フォーカスエラー信号と比べて収差の影響を受けにくい
    請求項5に記載の光ディスク記録再生装置。
  7. 当該フォーカスドライブ制御手段は、
    前記フォーカスエラー信号が前記他の記録層を検出して変化し始めるタイミングである前記和信号の極小値の検出タイミングより前に、前記第1減速パルス信号の出力を終了する
    請求項3から6のいずれかに記載の光ディスク記録再生装置。
  8. 前記フォーカスドライブ制御手段は、
    前記第1待機時間を待機しているときに、前記フォーカスエラー信号が前記他の記録層を検出して変化し始めるタイミングである前記和信号の極小値が検出されると、前記減速パルスを出力し、第2待機期間を待機し、
    前記第2待機期間を待機しているときに、前記第1減速パルス信号により前記対物レンズが減速されて前記フォーカスエラー信号が加速時とは逆極性で最大値を示した後ゼロクロスしたときを検出したとき、前記対物レンズを前記他の記録層の合焦位置に停止させるための第2減速パルス信号を前記フォーカスアクチュエータに出力することにより、
    前記フォーカスジャンプ動作によるフォーカス引き込み処理を終了して、前記他の記録層についてのフォーカスサーボ制御に切り換える
    請求項1または2に記載の光ディスク記録再生装置。
  9. 前記フォーカスドライブ制御手段は、
    前記第2減速パルス信号として、前記フォーカスエラー信号が前記他の記録層の合焦位置においてゼロクロスしたときの前記フォーカスエラー信号の微分値に第2係数を乗じた値の振幅と第1継続時間との積で規定される第3力積のパルス信号を前記フォーカスアクチュエータに出力する
    請求項3から8のいずれか一項に記載の光ディスク記録再生装置。
  10. 複数の記録層を持つ多層光ディスクにデータを記録する、または、前記多層光ディスクに記録されているデータを再生する記録・再生動作に対応してビームスポットを前記多層光ディスクの1の記録層から他の記録層に移動させるフォーカスジャンプ動作を行い当該他の記録層についてフォーカス引き込みを行う光ディスク記録再生装置での光ディスク記録再生方法であって、
    前記光ディスク記録再生装置は、
    対物レンズと、該対物レンズをフォーカス方向に移動させるフォーカスアクチュエータと、ビーム光を照射するビーム射出手段と、前記光ディスクからの戻り光を受光してフォーカスエラー信号および和信号を提供する受光手段と、前記ビーム射出手段からのビーム光を前記対物レンズに導き前記対物レンズに入射し、前記対物レンズから射出されるビームスポットが前記光ディスクに照射され、前記光ディスクからの戻り光を前記受光手段に導く光学系とを有する光ピックアップと、
    前記多層光ディスクの1の記録層から他の記録層にフォーカスジャンプを開始するフォーカスジャンプ開始信号が印加されたとき、前記対物レンズからのビームスポットを前記他の記録層に位置決めするため前記対物レンズをフォーカス方向に移動させる加速パルス信号を前記フォーカスアクチュエータに出力し、第1待機時間だけ待機し、前記対物レンズの移動を減速させる第1減速パルス信号を前記フォーカスアクチュエータに出力する、フォーカスドライブ制御手段と
    を具備し、
    前記フォーカスドライブ制御手段は、
    前記第1待機時間を待機しているときまたは当該フォーカスジャンプ動作前のフォーカスサーボ制御時に前記受光手段から得られた、前記フォーカスエラー信号から低域成分を抽出したオフセット信号を入手し、
    記加速パルス信号として、前記対物レンズからのビームスポットが位置する1の記録層からフォーカスジャンプすべき他の記録層までのビームスポットの移動量に応じて規定される振幅とパルス継続時間との積で規定される第1力積の加速パルス信号を、当該規定による加速パルス信号の振幅に前記オフセット信号を加算した振幅で、前記フォーカスアクチュエータに出力し、
    前記第1待機時間を待機しているときに、前記オフセット信号の値のフォーカスジャンプドライブ信号を、前記フォーカスアクチュエータに出力し、
    記第1減速パルス信号として、前記ビームスポットが前記他の記録層に位置決めされるように前記対物レンズを減速させる振幅とパルス継続時間との積で規定される第2力積の前記第1減速パルス信号を、当該規定による第1減速パルス信号の振幅に前記オフセット信号を加算した振幅で、前記フォーカスアクチュエータに出力し、
    前記第1減速パルス信号の第2力積は、前記加速パルス信号の第1力積より小さい、
    光ディスク記録再生方法。
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